JP2018092765A - 燃料電池モジュールおよび燃料電池装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 発電効率が高い燃料電池モジュールを提供する。【解決手段】 セルスタック5と、底壁21Aと、上壁21Cと、燃料電池セルの配列方向に沿って対をなす第一側壁21B1と第二側壁21B2とから構成され、セルスタック5を収納する収納室20を有する収納容器2と、酸素含有ガスを送入する酸素含有ガス送入口24と、酸素含有ガス送入口24から送入された酸素含有ガスの全量が流れる酸素含有ガス流路P1と、収納室20より排出された排ガスの全量が流れる排ガス流路P2と、を備え酸素含有ガス流路P1は底壁21A、第一側壁21B1及び上壁21Cに沿って設けられ、排ガス流路P2は、第一側壁21B1及び底壁21Aに沿って、酸素含有ガス流路P1と隣接して設けられ、酸素含有ガス流路P1の下流側の端は上壁21Cにおける第二側壁21B2側の端部には設けられていないことを特徴とする燃料電池モジュール。【選択図】 図2
Description
本発明は、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置に関する。
近年、次世代エネルギーとして、燃料ガス(水素含有ガス)と酸素含有ガス(空気)とを用いて電力を得ることができる燃料電池セルが複数配列されたセルスタック装置が収納装置内に収納してなる燃料電池モジュールや燃料電池モジュールを外装ケース内に収納してなる燃料電池装置が種々提案されている。
燃料電池モジュールは、収納容器内にセルスタック装置が収納された構成であり、セルスタック装置に供給する供給ガスを流すための流路および外部へと高温の排ガスを排出するための流路が収納容器の外壁に沿って設けられている。供給ガスと高温の排ガスとはそれぞれ隣接する流路を流れることで、供給ガスと排ガスとで熱交換することができる。
ところで、収納容器の外壁に沿って供給ガスを流す流路を有する燃料電池モジュールは場所によっては、高温の排ガスとの熱交換で得た供給ガスの熱を燃料電池モジュールの外部に放熱してしまい、燃料電池モジュール内で発生する熱を効率良く利用できないおそれがあった。すなわち、温度の高い供給ガスをセルに供給することができず、燃料電池モジュールの発電効率が低くなるおそれがあった。
本開示の燃料電池モジュールは、燃料ガスと酸素含有ガスとで発電を行なう複数の燃料電池セルが、互いに電気的に接続され、配列されてなるセルスタックと、底壁と、上壁と、燃料電池セルの配列方向に沿って対をなす第一側壁と第二側壁と、を含む壁から構成され、前記セルスタックを収納する収納室を有する収納容器と、外部から該収納容器内へと酸素含有ガスを送入する酸素含有ガス送入口と、前記酸素含有ガス送入口から送入された酸素含有ガスの全量が流れる酸素含有ガス流路と、前記収納室より排出された排ガスの全量が流れる排ガス流路と、を備え、前記酸素含有ガス流路は前記底壁、前記第一側壁及び前記上壁に沿って設けられ、前記排ガス流路は、前記第一側壁及び前記底壁に沿って、前記酸素含有ガス流路の内側に隣接して設けられ、前記酸素含有ガス流路の下流側の端は前記上壁における前記第二側壁側の端部には設けられていないことを特徴とする。
また、本開示の燃料電池モジュールは、燃料ガスと酸素含有ガスとで発電を行なう複数の燃料電池セルが、互いに電気的に接続され、配列されてなるセルスタックと、底壁と、上壁と、燃料電池セルの配列方向に沿って対をなす第一側壁と第二側壁と、を含む壁から構成され、前記セルスタックを収納する収納室を有する収納容器と、外部から該収納容器内へと酸素含有ガスを送入する酸素含有ガス送入口と、前記酸素含有ガス送入口から送入された酸素含有ガスの全量が流れる酸素含有ガス流路と、前記収納室より排出された排ガスの全量が流れる排ガス流路と、を備え、前記酸素含有ガス流路は、前記底壁、前記第一側壁、前記上壁及び前記第二側壁に沿って設けられ、前記排ガス流路は、前記第一側壁及び前記底壁に沿って、前記酸素含有ガス流路の内側に隣接して設けられ、前記酸素含有ガ
ス流路の下流側の端は前記第二側壁における前記収納室の底面側の端部には設けられていないことを特徴とする燃料電池モジュール。
ス流路の下流側の端は前記第二側壁における前記収納室の底面側の端部には設けられていないことを特徴とする燃料電池モジュール。
収納容器の外壁に沿ったガス流路における外部への放熱を抑制し、温度の高い供給ガスをセルに供給することができる。そのため、発電効率が高い燃料電池モジュールを提供することができる。
以下、図面を用いて本実施形態の燃料電池モジュールおよび燃料電池装置について説明する。なお、異なる図中の共通の構成要素については、同一の符号を付与するものとする。
図1は、本実施形態のセルスタック装置を、収納容器内に収納してなる燃料電池モジュール(以下、モジュールという場合がある。)の一例を示す外観斜視図である。
図1に示すモジュール1においては、収納容器2の内部に、セルである燃料電池セル4を立設させた状態で一列に配列し、隣接する燃料電池セル4間が集電部材(図1においては図示せず)を介して電気的に直列に接続されているとともに、燃料電池セル4の下端をガラスシール材等の絶縁性接合材(図示せず)でマニホールド6に固定してなるセルスタック5を1つ備えるセルスタック装置3が収納されている。
また、セルスタック装置3は、セルスタック5の上方に配置され、燃料電池セル4に供給する燃料ガスを生成するための改質器8を備えている。なお、改質器8を別に設けて、セルスタック装置3としては改質器8を備えていない構成としてもよい。
また、セルスタック5の両端側には、セルスタック5(燃料電池セル4)の発電により生じた電流を集電して外部に引き出すための、電流引き出し部11を有する導電部材7が配置されている。なお、図1においては、セルスタック装置3が1つのセルスタック5を備えている場合を示しているが、適宜その個数は変更することができ、例えばセルスタック5を2つ以上備えていてもよい。
また、図1においては、燃料電池セル4として、内部を長手方向に貫通し、燃料ガスが流通するガス流路を複数有する中空平板型で、ガス流路を有する支持体の表面に、燃料極層、固体電解質層および酸素極層を順に積層してなる固体酸化物形の燃料電池セル4を例示している。なお、燃料電池セル4の間に空気等の酸素含有ガスが流通する。
なお、本実施形態のモジュール1(セルスタック装置3)においては、中空平板型の燃料電池セル4を例示しているが、例えば平板型、円筒型又は一般に横縞型と呼ばれる複数の発電素子部を支持体上に設けてなる横縞型の燃料電池セルを用いることもでき、あわせて収納容器2の形状も適宜変更することができる。
また図1においては、収納容器2の一部(前後面)を取り外し、内部に収納されるセルスタック装置3を後方に取り出した状態を示している。ここで、図1に示したモジュール1においては、セルスタック装置3を、収納容器2内にスライドして収納することが可能である。
また、図1に示す改質器8においては、原燃料供給管9を介して改質器8の内部に天然ガスやメタンガス、さらには灯油等の原燃料が供給され、水供給管(図示せず)を介して水が供給され、原燃料と水とで水蒸気改質を行ない、燃料ガスを生成する。それゆえ、改質器8は、効率のよい改質反応である水蒸気改質を行うことができる構造とされ、水を気化させるための気化部8aと、原燃料を燃料ガスに改質するための改質触媒(図示せず)が配置された改質部8bとを備えている。
なお、燃料電池セル4の上方にて、燃料電池セルの発電に使用されなかった燃料ガスと酸素含有ガスとを燃焼させることで、燃料電池セル4の上方に配置された改質器8を効率よく加熱することができ、改質器8での改質効率を向上することができる。
改質器8は、燃料ガス流通管10を介してマニホールド6と接続されており、改質器8で生成された燃料ガスがマニホールド6に供給され、マニホールド6より燃料電池セル4の内部に設けられたガス流路に供給される。なお、図示していないが、改質器8の改質部8bには、セラミックボールやペレット等からなる担持体にRuやPt等の金属を担持させた粒状や粉状の改質触媒が充填されている。なお、気化部8aにおいても水の気化を効率よく行なうべく、セラミックボールを配置してもよい。
図2は、本実施形態のモジュールの一例を示す断面図である。本実施形態のモジュール1Aは、収納容器2が有する収納室20にセルスタック装置3を収納してなる。セルスタック装置3は、図2に示すように、セルスタック5の下方にマニホールド6が位置し、セルスタック5の上方に改質器8が位置するように収納されている。
収納容器2は直方体形状であり、上壁21Cと、底壁21Aと、側壁21B1、21B2を含む外壁21から構成されている。側壁21B1,21B2は、燃料電池セルの配列方向に沿って対をなす二つの側壁をそれぞれ第一側壁21B1と第二側壁21B2とする。また、収納容器2は、外壁21の内側に設けられた内壁22を有する。内壁22は、収納容器2の底壁21Aの内側に設けられた底内壁22Aと、第一側壁21B1の内側に設けられた第一側内壁22B、上壁21Cの内側に設けられた上内壁22Cを含む。また、収納容器2は、第一側内壁22Bの内側に設けられた収納壁23を有する。収納壁23は、底内壁22Aに隣接する底収納壁23A及び第一側内壁22Bの内側に設けられた第一側収納壁23Bから構成される。
本実施形態の燃料電池モジュール1Aにおいては、改質器8とセルスタック5(燃料電池セル4)との間に燃焼部20Aが設けられており、燃料電池セル4において発電に使用されなかった燃料ガスを燃焼させることにより、改質器8の温度、収納容器2内の温度を効率よく上昇させることができる。
燃料電池モジュール1Aにおける酸素含有ガスおよび排ガスの流れについて、それぞれの流路の構成とともに説明する。本実施形態では、酸素含有ガスは、燃料電池モジュール1Aの外部に存在する酸素含有ガス(空気)である。この酸素含有ガスを外部から燃料電池モジュール内へと供給するための管状の酸素含有ガス送入口24が収納容器2の底壁21Aに設けられている。
収納容器2は、酸素含有ガスが流れる酸素含有ガス流路P1と、収納室20より排出さ
れる排ガスが流れる排ガス流路P2とを備えている。酸素含有ガス流路P1は、収納容器2の底壁21A、第一側壁21B1及び上壁21Cに沿って設けられており、排ガス流路P2は、収納容器2の第一側壁21B1(第一側内壁22B)及び底壁21A(底内壁22A)に沿って設けられており、酸素含有ガス流路P1及び排ガス流路P2は対向流路となる部分を有する。本実施形態においては、内方側、すなわち収納室20側に設けられるガス流路が排ガス流路P2である。また、外方側に設けられるガス流路が酸素含有ガス流路P1である。
れる排ガスが流れる排ガス流路P2とを備えている。酸素含有ガス流路P1は、収納容器2の底壁21A、第一側壁21B1及び上壁21Cに沿って設けられており、排ガス流路P2は、収納容器2の第一側壁21B1(第一側内壁22B)及び底壁21A(底内壁22A)に沿って設けられており、酸素含有ガス流路P1及び排ガス流路P2は対向流路となる部分を有する。本実施形態においては、内方側、すなわち収納室20側に設けられるガス流路が排ガス流路P2である。また、外方側に設けられるガス流路が酸素含有ガス流路P1である。
なお、以下では、底壁21Aに沿った酸素含有ガス流路P1を第一流路P1A、第一側壁21B1に沿った酸素含有ガス流路P1を第二流路P1B、上壁21Cに沿った酸素含有ガス流路P1を第三流路P1C、第一側壁21B1沿った排ガス流路P2を第四流路P2B、底壁21Aに沿った排ガス流路P2を第五流路P2Aとする場合がある。
第一流路P1Aは底壁21Aと底内壁22Aとの間の空間であり、第二流路P1Bは第一側壁21B1と第一側内壁22Bとの間の空間であり、第三流路P1Cは上壁21Cと上内壁22Cとの間の空間であり、第四流路は第一側収納壁23Bと第一側内壁22Bとの間の空間であり、第五流路P2Aは底収納壁23Aと底内壁22Aとの間の空間である。
本実施形態では、酸素含有ガスを収納容器2内に送入するための酸素含有ガス送入口24は、第一流路P1Aに連通されている。酸素含有ガス送入口24から送入された酸素含有ガスの全量が、第一流路P1A、第二流路P1B及び第三流路P1Cの順に流れる。なお、酸素含有ガス流路P1を蛇行流路にすることもできる。そして、酸素含有ガス流路P1の流れ方向の下流側である、第三流路P1Cにおいて酸素含有ガス導入板25に接続される。
酸素含有ガス導入板25は、例えば、2つの板状部材を、隙間を空けて外周を接合したものであって、上端側に酸素含有ガスが流入するための酸素含有ガス流入口とフランジ部25Bとを備え、下端部に燃料電池セル4の下端部に酸素含有ガスを導入するための酸素含有ガス導入口25Aが設けられている。また、セルスタック5に対して酸素含有ガスである酸素含有ガスを供給するための酸素含有ガス導入口25Aのみが開放され、それ以外は閉塞されている。この酸素含有ガス導入板25は、収納容器2の上部より、上内壁22Cを貫通して挿入されて固定されている。なお、フランジ部25Bと上内壁22Cとの間には断熱部材25Cが配置されている。
酸素含有ガス導入板25に流入した酸素含有ガスは、収納容器2の側壁21Bに沿って下方に向かって流れ、流れ方向下流端部に設けられた酸素含有ガス導入口25Aから吐出され、セルスタック5の燃料電池セル4間に供給される。酸素含有ガス導入板25の下端は、マニホールド6に向けて延設されており、酸素含有ガス導入口25Aから吐出された酸素含有ガスは、セルスタック5の下方端部付近に供給される。
燃料電池セル4間に供給された酸素含有ガスは、燃料電池セル4において、改質器8からマニホールド6を介して供給される燃料ガスとともに発電反応に供される。
発電反応で使用されなかった燃料ガスと酸素含有ガスとは、セルスタック5と改質器8との間の燃焼部20Aにおいて、例えば、着火ヒータなどの着火装置によって着火して燃焼され、高温の排ガスを生じる。この際、収納室20の高温の排ガスと第三流路P1Cを流れる酸素含有ガスとが熱交換されることにより酸素含有ガスの温度が高くなる。それにより温度の高い酸素含有ガスをセルスタック5に供給することができるため発電効率を高めることができる。
ところで、収納容器2の外壁に沿って酸素含有ガスを流す流路を有する燃料電池モジュールは場所によっては、高温の排ガスとの熱交換で得た酸素含有ガスの熱を燃料電池モジュールの外部に放熱してしまい、燃料電池モジュール内で発生する熱を効率良く利用できないおそれがあった。
そこで、図2で示す実施形態においては、酸素含有ガス流路P1は底壁21A、第一側壁21B1及び上壁21Cに沿って設けられ、排ガス流路P2は、第一側壁21B2及び底壁21Aに沿って、酸素含有ガス流路P1の内側に隣接して設けられ、酸素含有ガス流路P1の下流側の端は上壁21Cにおける第二側壁21B2側の端部には設けられていない。この構成により、酸素含有ガス流路における酸素含有ガスの熱が外部に放熱することを抑制することができる。
特に、酸素含有ガス流路P1の下流側の端は上壁21Cにおける第二側壁21B2側の端部には設けられていない。このため、酸素含有ガス導入板25より下流側の第三流路P1Cに滞留する燃料電池セル4に供給されにくい酸素含有ガスの量を低減できる。すなわち、燃料電池セル4に供給されにくい酸素含有ガスを介して燃料電池モジュール1A内で発生した高温の排ガスの熱が放熱することを抑制し、当該排ガスの熱を燃料電池セル4に供給される酸素含有ガスの加熱に利用することができる。
なお、『酸素含有ガス流路P1の下流側の端は上壁21Cにおける第二側壁21B2側の端部には設けられていない』とは、言い換えれば、第三流路P1Cの下流側の端が第二側壁21B2と離間していることをさす。
収納室20から排出された排ガスの全量は、酸素含有ガス導入板25の上壁21C側に設けられた燃料電池セル4の配列方向に延びる貫通口25Dを貫通して第四流路P2Bに流入し下方に流れる。また、熱交換された排ガスの全量が、第五流路P2Aに設けられた排出口26からモジュール1の外部へと排出される。なお、酸素含有ガス送入口24から流入した酸素含有ガスが、第四流路P2B及び第五流路P2Aに隣接する第一流路P1A及び第二流路P1Bを流れるため比較的低温の酸素含有ガスと比較的高温の排ガスとの間で熱交換され、酸素含有ガスが暖められるとともに排ガスが冷却される。
排出口26から排出された排ガスは、熱交換器(図示せず)に供給される。熱交換器では、外部より供給される水とで熱交換を行い、加熱された湯水は例えば給湯装置(図示せず)に利用され、排ガスを熱交換することにより生じる凝縮水は、その後改質器8での水蒸気改質に再利用される。
また収納容器2内には、燃料電池モジュール1A内の熱が極端に放散され、燃料電池セル4の温度が低下して発電量が低減しないよう、燃料電池モジュール1A内の温度を高温に維持するための断熱材が適宜設けられている。
第1断熱材27Aは、セルスタック5の下方に設けられている。第2断熱材27Bは、酸素含有ガス導入板25と第一側収納壁23Bとの間に設けられている。第3断熱材27Cは、セルスタック5と第二側壁21B2との間に設けられている。つまりセルスタック5は、第1断熱材27A、第2断熱材27Bおよび第2断熱材27Cによって三方を囲まれ、さらに、上方には、燃焼部20Aが設けられるので、熱の放散による燃料電池セル4の温度低下が抑制される。
ここで、図2で示す実施形態においては、酸素含有ガス流路P1の下流側の端と、第二側壁21B2との間まで第3断熱材27Cが延設されている。この構成により、上壁21
Cのうち酸素含有ガス流路P1が設けられていない第二側壁21B2側の端部から収納室20内の熱が放熱し、収納室20内の温度が低下することをさらに抑制することができる。
Cのうち酸素含有ガス流路P1が設けられていない第二側壁21B2側の端部から収納室20内の熱が放熱し、収納室20内の温度が低下することをさらに抑制することができる。
さらに、酸素含有ガス導入板25とセルスタック5との間には、セルスタック5の配列方向に沿って延びる帯状の第4断熱材27Dが、上下に間隔を空けて2本平行に配置されている。また、第3断熱材27Cとセルスタック5との間にも、帯状の第4断熱材27Dが、上下に間隔を空けて2本平行に配置されている。
図3は他の実施形態の燃料電池モジュール1Bを示す断面図であり、図4は図3に示すモジュール1Bの下方における水平断面図である。
図3及び4で示す実施形態においては、収納室20の下方に酸素含有ガス流路P1と排ガス流路P2とが水平方向に並置されてなるガス室29を有する。この構成により、上下方向における燃料電池モジュール1Bの小型化することができる。
ガス室29は、酸素含有ガス送入口24と、第二流路P1Bと接続されて酸素含有ガスが流れ出る酸素含有ガス出口30と、第四流路P2Bと接続されて排ガスが流れ込む排ガス入口31と、排出口26とを有する。また、ガス室29は、酸素含有ガス流路P1と排ガス流路P2を隔てる仕切板32を有している。
図3及び4で示す実施形態の様に、ガス室29中の酸素含有ガス流路P1と排ガス流路P2とは隣接して設けられており、水平方向の断面におけるガス室29中の酸素含有ガス流路P1と排ガス流路P2とが接する長さ(すなわち、仕切板32の全長)は、ガス室29の水平方向の断面における最長直線距離Mより長くなっていてもよい。この構成により、ガス室29内における酸素含有ガスと排ガスとの熱交換の効率を向上させることができる。なお、本実施形態におけるガス室29の水平断面は矩形状であるため最長直線距離Mは対角線となる。
すなわち、酸素含有ガス送入口24から送入された酸素含有ガスは、図4で示す矢印の通り、水平方向における周縁部に沿って酸素含有ガス出口30へと流れる。また、排ガス入口31から流れ込んだ排ガスは、図4で示す矢印の通り、水平方向における中心部に設けられた排出口26へと流れる。
図5は他の実施形態の燃料電池モジュール1Cを示す断面図である。なお、図2及び3で示す実施形態と重複する部分については説明を省略する。
図5で示す実施形態の燃料電池モジュール1Cは第二側壁側の内壁22Dを有する。すなわち、第三流路P1Cが、上壁21Cにおける第二側壁21B2側の端部にまで設けられており、第二側壁21B2に沿う酸素含有ガス流路P1Dと接続されている。酸素含有ガス流路P1Dは、第二側壁側の内壁22Dと第二側側壁21B2との間の空間である。酸素含有ガス流路P1Dに流入した酸素含有ガスは、収納容器2の第二側壁21B2に沿って下方に向かって流れ、流れ方向下流端部に設けられた酸素含有ガス導入口22Eから吐出され、セルスタック5の燃料電池セル4間に供給される。なお、第二側壁21B2に沿う酸素含有ガス流路P1Dを設けることで酸素含有ガス導入板を別途設ける必要がない。
ここで、燃料電池モジュール1の上方は排ガスの燃焼熱により高温となるが、下方は上方と比較し低温であるため、燃料電池モジュール1の下方の酸素含有ガス流路P1の酸素含有ガスから放熱される熱量は、加熱される熱量より大きくなるおそれがある。
そのため、酸素含有ガス流路P1Dの下流側の端は第二側壁21B2における収納室20の底面(底収納壁23A)側の端部には設けられていない。この構成により、酸素含有ガス流路における酸素含有ガスの放熱による温度低下を抑制することができる。すなわち、燃料電池セル4に流入する酸素含有ガスの温度を高くすることができるため発電効率が高い燃料電池モジュール1Cを提供することができる。
なお、『酸素含有ガス流路P1Dの下流側の端は第二側壁21B2における底壁21A側の端部には設けられていない』とは、言い換えれば、酸素含有ガス流路P1Dの下流側の端が底収納壁23Aと離間していることをさす。
また、図5で示すように、酸素含有ガス流路P1Dの下流側の端と、収納室20の底収納壁23Aとの間に第五断熱材27Eが設けられてもよい。この構成により、第二側壁21B2のうち酸素含有ガス流路P1が設けられていない底収納壁23A側の端部から収納室20内の熱が放熱し、収納室20内の温度が低下することをさらに抑制することができる。
図6は、外装ケース内にモジュール1と、モジュール1を動作させるための補機とを収納してなる燃料電池装置の一例を示す分解斜視図である。なお、図6においては一部構成を省略して示している。
図6に示す燃料電池装置53は、支柱54と外装板55とから構成される外装ケース内を仕切板56により上下に区画し、その上方側を上述した各モジュールを収納するモジュール収納室57とし、下方側を各モジュールを動作させるための補機類を収納する補機収納室58として構成されている。なお、補機収納室58に収納する補機類は省略して示している。
また、仕切板56には、補機収納室58の空気をモジュール収納室57側に流すための空気流通口59が設けられており、モジュール収納室57を構成する外装板57の一部に、モジュール収納室57内の空気を排気するための排気口60が設けられている。
このような燃料電池装置では、上述したような各モジュールを外装ケース内に収納することにより、量産性が向上するとともに、コストを低減した燃料電池装置53とすることができる。
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、改良等が可能である。
例えば、上述の説明において、発電室34内に1つのセルスタック5を備えるセルスタック装置3を収納した例を用いて説明したが、セルスタック装置を複数個収納してもよい。この場合、改質器の形状は適宜変更すればよい。
また、上述の例では、酸素含有ガスを酸素含有ガス送入口24より導入するケースについて説明したが、例えば燃料ガスを導入してもよい。この場合、マニホールド6には酸素含有ガスを供給し、燃料電池セル4を内側電極を酸素極層とし、外側電極を燃料極層とすればよい。
1(1A、1B、1C):モジュール
2:収納容器
3:セルスタック装置
4:燃料電池セル
20:収納室
21:外壁
21A:底壁
21B1:第一側壁
21B2:第二側壁
21C:上壁
24:酸素含有ガス送入口
P1:酸素含有ガス流路
P1A:第一流路
P1B:第二流路
P1C:第三流路
P1D:第二側壁に沿う酸素含有ガス導入流路
P2:排ガス流路
P2B:第四流路
P2A:第五流路
27:断熱材
27C:第二断熱材
27E:第五断熱材
29:ガス室
M:最長直線距離
53:燃料電池装置
2:収納容器
3:セルスタック装置
4:燃料電池セル
20:収納室
21:外壁
21A:底壁
21B1:第一側壁
21B2:第二側壁
21C:上壁
24:酸素含有ガス送入口
P1:酸素含有ガス流路
P1A:第一流路
P1B:第二流路
P1C:第三流路
P1D:第二側壁に沿う酸素含有ガス導入流路
P2:排ガス流路
P2B:第四流路
P2A:第五流路
27:断熱材
27C:第二断熱材
27E:第五断熱材
29:ガス室
M:最長直線距離
53:燃料電池装置
Claims (7)
- 燃料ガスと酸素含有ガスとで発電を行なう複数の燃料電池セルが、互いに電気的に接続され、配列されてなるセルスタックと、
底壁と、上壁と、燃料電池セルの配列方向に沿って対をなす第一側壁と第二側壁と、を含む壁から構成され、前記セルスタックを収納する収納室を有する収納容器と、
外部から該収納容器内へと酸素含有ガスを送入する酸素含有ガス送入口と、
前記酸素含有ガス送入口から送入された酸素含有ガスの全量が流れる酸素含有ガス流路と、
前記収納室より排出された排ガスの全量が流れる排ガス流路と、を備え
前記酸素含有ガス流路は前記底壁、前記第一側壁及び前記上壁に沿って設けられ、
前記排ガス流路は、前記第一側壁及び前記底壁に沿って、前記酸素含有ガス流路に隣接して設けられ、
前記酸素含有ガス流路の下流側の端は前記上壁における前記第二側壁側の端部には設けられていないことを特徴とする燃料電池モジュール。 - 前記酸素含有ガス流路の下流側の端と、前記第二側壁との間に断熱材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池モジュール。
- 燃料ガスと酸素含有ガスとで発電を行なう複数の燃料電池セルが、互いに電気的に接続され、配列されてなるセルスタックと、
底壁と、上壁と、燃料電池セルの配列方向に沿って対をなす第一側壁と第二側壁と、を含む壁から構成され、前記セルスタックを収納する収納室を有する収納容器と、
外部から該収納容器内へと酸素含有ガスを送入する酸素含有ガス送入口と、
前記酸素含有ガス送入口から送入された酸素含有ガスの全量が流れる酸素含有ガス流路と、
前記収納室より排出された排ガスの全量が流れる排ガス流路と、を備え
前記酸素含有ガス流路は、前記底壁、前記第一側壁、前記上壁及び前記第二側壁に沿って設けられ、
前記排ガス流路は、前記第一側壁及び前記底壁に沿って、前記酸素含有ガス流路に隣接して設けられ、
前記酸素含有ガス流路の下流側の端は前記第二側壁における前記収納室の底面側の端部には設けられていないことを特徴とする燃料電池モジュール。 - 前記酸素含有ガス流路の下流側の端と、前記収納室の底面との間に断熱材が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の燃料電池モジュール。
- 前記収納室の下方に、前記酸素含有ガス流路と前記排ガス流路とが水平方向に並置されてなるガス室を有することを特徴とする請求項1〜4のうちいずれかに記載の燃料電池モジュール。
- 前記ガス室中の前記酸素含有ガス流路と前記排ガス流路とは隣接して設けられており、前記ガス室の水平方向の断面における前記酸素含有ガス流路と前記排ガス流路とが接する長さは、前記ガス室の水平方向の断面における最長直線距離より長いことを特徴とする請求項5に記載の燃料電池モジュール。
- 請求項1〜6のうちいずれかに記載のモジュールと、該モジュールを作動させるための補機とを、外装ケース内に収納してなることを特徴とする燃料電池装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016234262A JP2018092765A (ja) | 2016-12-01 | 2016-12-01 | 燃料電池モジュールおよび燃料電池装置 |
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- 2016-12-01 JP JP2016234262A patent/JP2018092765A/ja active Pending
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