JP2018092207A - 駆動機器および駆動機器システム - Google Patents

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Abstract

【課題】省スペース化を図りつつ、シーケンス制御を実現することができる駆動機器を得ること。【解決手段】シーケンスプログラムを実行することによりシーケンス制御を実行可能なシーケンス制御部13と、通信回線と接続し、前記シーケンス制御のための制御命令と、制御命令以外の通信とを共通の物理層で送信する通信回路11および通信制御部12と、シーケンスプログラムに従って負荷を駆動する駆動回路14と、を備え、通信部は、制御命令以外の通信は標準プロトコルに従い、制御命令は専用プロトコルに従い通信することを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、複数の駆動機器により負荷を駆動する駆動機器システムにおける駆動機器および駆動機器システムに関する。
電動機を制御するインバータまたはサーボアンプといった駆動機器を複数備え、複数の駆動機器を連系させる駆動機器システムがある。複数の駆動機器を備える駆動機器システムにおいては、プログラマブルロジックコントローラ(PLC:Programmable Logic Controller)がマスター機器すなわち主機器として使用され、各駆動機器がスレーブ機器すなわち従機器として使用される構成が一般的に用いられる。複数の駆動機器は、それぞれが通信装置に接続され、通信装置を介してPLCとの間でデータの送受信を行う。
これに対し、特許文献1では、電動機を駆動するインバータと、運転制御部と、通信装置とが筐体に内蔵された制御装置を用いることにより、PLCを用いることなく、システム構築する技術が開示されている。また、特許文献2には、通信機能を備えた複数のインバータのうちの特定のインバータをマスター局とし、他の複数のインバータをスレーブ局とする電力変換システムを構築する技術が開示されている。特許文献2に記載の電力変換システムでは、マスター局が、スレーブ局との間、および温度センサなどの他の機器との間で情報を共有している。これにより、特許文献2に記載の電力変換システムでは、PLCを不要としている。
特開平10−304696号公報 特開2012−170297号公報
しかしながら、特許文献1に記載の電動機制御システムは、インバータと、運転制御部と、通信装置とを備えた複数の電動機ユニットを、通信ケーブルを介した制御ネットワークに接続している。ここで、通信装置を汎用の通信回線に接続した場合、インバータ間の通信速度が遅くなり、高精度な電動機制御が実現できない。
特許文献2は、各種指令などを行う上位制御装置と通信機能を備えたインバータをマスターとし、通信機能を通して複数台のインバータと情報を共有することができるシステムを開示している。しかし、専用の通信回線で複数台のインバータ間通信を実現しているため、上位制御装置とインバータ間で通信する場合は、別の通信回線(物理層)が必要となる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、汎用の通信回線を用いながら高精度な駆動制御が実現できる駆動機器を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る駆動機器は、シーケンスプログラムを実行することによりシーケンス制御を実行可能なシーケンス制御部と、通信回線と接続し、シーケンス制御のための制御命令と、制御命令以外の通信とを共通の物理層で送信する通信部と、シーケンスプログラムに従って負荷を駆動する駆動回路と、を備え、通信部は、制御命令以外の通信は標準プロトコルに従い、制御命令は専用プロトコルに従い通信することを特徴とする。
本発明にかかる駆動機器は、汎用の通信回線を用いながら高精度な駆動制御を実現することができるという効果を奏する。
実施の形態1にかかる駆動機器システムの構成例を示す図 実施の形態1の駆動機器の構成例を示す図 実施の形態1における、プロセッサを備える制御回路の構成例を示す図 実施の形態1の専用のプロトコル階層と標準プロトコル階層とを示す図 実施の形態1の駆動機器システムにパーソナルコンピュータを接続した例を示す図 実施の形態1におけるマスター機器とスレーブ機器との間の動作シーケンスを示す図 実施の形態1におけるマスター機器がブロードキャストによりデータフレームを送信する動作シーケンスの一例を示す図 実施の形態2にかかる駆動機器システムの構成例を示す図
以下に、本発明の実施の形態にかかる駆動機器、駆動機器システムおよび負荷駆動方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる駆動機器システムの構成例を示す図である。図1に示すように、本実施の形態の駆動機器システム10は、駆動機器1−1〜1−3と、電動機2−1〜2−3と、スイッチングハブ4とを備える。すなわち、駆動機器システム10は、電動機2−1〜2−3をそれぞれ駆動する複数の駆動機器1−1〜1−3を備える。駆動機器1−1〜1−3およびスイッチングハブ4は、通信回線3により接続されている。通信回線3には、例えばイーサネット(Ethernet)(登録商標)通信回線が用いられる。
駆動機器1−1は、電動機2−1を駆動し、駆動機器1−2は、電動機2−2を駆動し、駆動機器1−3は、電動機2−3を駆動する。図1に示した例では、電動機の数を3としているが、電動機の数は図1に示した例に限定されず、いくつであってもよい。駆動機器システム10が備える電動機の数がk(kは2以上の整数)である場合、駆動機器もk台である。すなわち、電動機ごとに駆動機器を備える。以下、電動機2−1〜2−3を区別せずに示す場合には、電動機2と称し、駆動機器1−1〜1−3を区別せずに示す場合は、駆動機器1と称す。
図2は、駆動機器1の構成例を示す図である。図2に示すように、本実施の形態の駆動機器1は、通信回路11、通信制御部12、シーケンス制御部13および駆動回路14を備える。通信回路11は、OSI(Open Systems Interconnection)参照モデルにおける物理層およびデータリンク層においてEthernet(登録商標)通信プロトコルにしたがった処理を実施する回路である。通信制御部12は、OSI参照モデルにおけるネットワーク層およびネットワーク層より上位の層における通信プロトコルに従った処理を実施する。通信回路11および通信制御部12は通信部を構成する。通信部は、他の駆動機器1へシーケンス制御における制御命令を送信する。
シーケンス制御部13は、後述するように、シーケンスプログラムを実行することによりシーケンス制御を実行可能である。また、シーケンス制御部13は、後述するようにパラメータにより、マスター機器すなわち主機器として動作するかスレーブ機器すなわち従機器として動作するかが設定される。シーケンス制御部13は、シーケンスプログラムを記憶するための記憶部15を備える。
駆動回路14は、電動機2を速度制御またはトルク制御などにより制御する。すなわち、駆動回路14は、シーケンスプログラムに従って自身の制御対象の負荷である電動機2を駆動する。駆動回路14は、例えば、スイッチング素子を有するインバータ回路、サーボアンプである。
本実施の形態では、通信回路11、通信制御部12、シーケンス制御部13および駆動回路14は、例えば同一基板上に実装される。これにより、本実施の形態では、通信機能が駆動機器1に内蔵されることとなり、駆動機器とは別に通信装置を設ける必要がない。
本実施の形態では、駆動機器1−1〜1−3の全てが同一の構成を有し、駆動機器1−1〜1−3の全てがマスター機器にもスレーブ機器にもなり得るとして説明する。しかしながら、駆動機器1−1〜1−3のすべてがマスター機器としての機能を有さなくてもよい。例えば、駆動機器1−1,1−2が、マスター機器にもスレーブ機器にもなり得る駆動機器であり、駆動機器1−3がマスター機器としての機能を有さない駆動機器であってもよい。マスター機器としての機能を有さない駆動機器は、シーケンス制御部13を備えなくてよく、通信制御部12が、マスター機器から受信した制御命令を駆動回路14に出力し、制御命令に対する応答を生成するスレーブ機器としての機能を有していればよい。すなわち、PLCにより制御されるスレーブ機器と同様の機能を有するとともに、通信回路11および通信制御部12が、駆動回路14と同一の基板に実装されるなどにより一体化されていればよい。
なお、本実施の形態では、駆動機器1−1〜1−3により駆動される負荷が、電動機2である例を説明するが、駆動機器1−1〜1−3が駆動する負荷は電動機2に限定されず、クレーン装置または照明装置などであってもよい。駆動回路14は負荷に応じた機能を有する。
次に、本実施の形態の通信制御部12およびシーケンス制御部13のハードウェア構成について説明する。通信制御部12およびシーケンス制御部13は、処理回路により実現される。この処理回路は、例えば図3に示す制御回路である。図3は、本実施の形態における、プロセッサを備える制御回路の構成例を示す図である。図3に示すように、制御回路100はCPU(Central Processing Unit)、マイクロプロセッサなどであるプロセッサ101と、メモリ102とを備える。通信制御部12およびシーケンス制御部13が図3に示した制御回路100により実現される場合、プロセッサ101がメモリ102に記憶された、各々の制御部に対応するプログラムを読み出して実行することにより実現される。また、メモリ102は、プロセッサ101が実施する各処理における一時メモリとしても使用される。
シーケンス制御部13で実行されるプログラムは、シーケンスプログラムであり、シーケンスプログラムは上述した通り、メモリ102に格納される。シーケンスプログラムは、メモリ102にあらかじめ格納されていてもよいし、外部のパーソナルコンピュータなどの他の装置から駆動機器1により受信されて、メモリ102に格納されてもよい。なお、後述するように、本実施の形態では、駆動機器1は、パラメータの設定に応じてマスター機器として機能することもスレーブ機器として機能することもできるため、メモリ102は、シーケンスプログラムとして、マスター機器用のシーケンスプログラムとスレーブ機器用のシーケンスプログラムとが格納される。また、記憶部15は、メモリ102により実現される。
次に、本実施の形態の動作について説明する。本実施の形態では、パラメータを設定することにより、各駆動機器1がマスター機器またはスレーブ機器に設定されることが可能である。マスター機器に設定される駆動機器1は、駆動機器システム10内で1台である。なお、マスター機器に設定される駆動機器1が適宜変更されてもよい。パラメータは、例えば、図1では図示していない外部のパーソナルコンピュータなどの装置から、駆動機器1に送信される。例えば、パラメータは、値が1である場合には、マスター機器に設定されることを示し、値が0である場合には、スレーブ機器に設定されることを示す。パラメータの値と設定される内容との対応はこの例に限定されない。
パラメータの設定により、マスター機器に設定された駆動機器1を、以下、適宜「マスター機器」と称する。パラメータの設定により、スレーブ機器に設定された駆動機器1を、以下、適宜「スレーブ機器」と称する。マスター機器は、マスター機器用のシーケンスプログラムにしたがって、スレーブ機器の制御状態を監視する。詳細には、マスター機器は、スレーブ機器用のシーケンスプログラムをスキャン、すなわちスレーブ機器用のシーケンスプログラムを読み出す。また、マスター機器は、スレーブ機器の制御状態に応じて、スレーブ機器へ制御命令を送信する。また、スレーブ機器は、制御命令にしたがって、制御データをマスター機器へ送信する。これにより、本実施の形態では、マスター機器が、スレーブ機器をシーケンス制御により制御することができる。したがって、本実施の形態では、PLCが不要となり、さらに、通信回線の物理層が削減でき、システム全体の省スペース化とコスト削減とを図ることができる。
また、マスター機器は、自身が制御する電動機2の制御の処理周期は固定であるため、スレーブ機器を制御するタイミングを調整すれば、自身が制御する電動機2に対する駆動性能を維持することができる。このため、PLCを使用した場合と性能的にも差異のない駆動機器システム10を構築することができる。
図4は、本実施の形態に係る駆動機器1が用いる通信回線3を説明するための図である。図4の左側には、IP(Internet Protocol)ネットワークにおける標準プロトコル階層を示し、図4の右側には、本実施の形態の駆動機器1間の通信で用いる専用のプロトコル階層を示している。駆動機器1間の通信では、駆動機器1間以外の通信と共通の物理層であるEthernet通信プロトコルを用いるが、ネットワーク層以上の層では、TCP(Transmission Control Protocol)/UDP(User Datagram Protocol)通信プロトコルおよびIP通信プロトコル等の標準プロトコルを使用せずに、駆動機器1間専用のプロトコルを用いる。
駆動機器1間専用のプロトコルを用いる通信は、専用のプロトコルと判別するための情報がフレームに組み込まれた通信データを利用する。当該通信データは、標準プロトコルに従う他の通信データに比べてデータ量(パケット)を少なくすることで、高速化を実現する。
駆動機器1間の通信では、シーケンス制御による制御命令および駆動機器間の制御データの受け渡しなどが実施されるため、予め定められたフォーマットを用いた専用のプロトコルを定めておくことができる。例えば、ヘッダを、IP通信プロトコルにおけるヘッダより短くするなどにより、標準的な通信プロトコルより高速な通信を行うことができる。
また、物理層およびデータリンク層ではEthernet通信プロトコルを用いるため、通信回線3内では、上述した専用のプロトコルに従った通信データと、標準プロトコル階層におけるHTTP(HyperText Transfer Protocol)、FTP(File Transfer Protocol)、Modbus(登録商標)/TCPなどのプロトコルに従った通信データとが共存することができる。
以上のように、本実施の形態では、複数の駆動機器間の通信は、物理層は他の通信と同一のプロトコルに従って行われ、ネットワーク層以上の層は他の通信と異なるプロトコルに従って行われる。他の通信の一例は、インターネットプロトコル(IP)に従った通信であり、高速通信を必要としない、駆動機器1と外部のパーソナルコンピュータとの間の通信や、シーケンサ制御に関しない通信が挙げられる。
図5は、本実施の形態の駆動機器システム10にパーソナルコンピュータ6を接続した例を示す図である。図5に示すように、通信回線3にパーソナルコンピュータ6を接続した場合、本実施の形態の駆動機器システム10では、パーソナルコンピュータ6と駆動機器1間のTCP/IP通信およびUDP/IP通信と、駆動機器1間の通信とを、スイッチングハブ4を介して同一物理層に実装することができる。
このようにして通信回線3に接続されたパーソナルコンピュータ6が、各駆動機器1へのパラメータの設定、シーケンスプログラムの駆動機器1への送信、各駆動機器1の状態をモニターするための表示用データの送信等を行ってもよい。このとき、上述したようにパーソナルコンピュータ6と駆動機器1との間の通信は、同一物理層のEthernetプロトコルが用いられるが、上位の階層では標準プロトコルが用いられる。
さらに、図5に示すように駆動機器1間にVLAN(Virtual Local Area Network:仮想ローカルエリアネットワーク)5を設定することで、駆動機器1間の通信を優先的に処理することができる。例えば、各駆動機器1のMAC(Media Access Control)アドレスに、VLAN識別子を付与し、該VLAN識別子の通信を優先するようスイッチングハブ4に設定を行う。これにより、駆動機器1間の通信を優先的に処理することができる。すなわち、複数の駆動機器1間の通信はVLAN5を用いて行われ、複数の駆動機器1が接続される通信回線3では、この複数の駆動機器1間の通信に対応するVLAN通信が他の通信より優先されるよう設定される。
駆動機器1間の通信に専用プロトコルを用いることに加えて、VLAN5を設定することにより、駆動機器1間のシーケンサ制御をより高速かつ高精度に実現することができる。尚、電動機2を駆動する際には複数の電動機2の同期制御が重要となるため、駆動性能を向上するためには、駆動機器1間の通信を優先的に行うことが重要である。
図6は、本実施の形態におけるマスター機器とスレーブ機器との間の動作シーケンスを示す図である。マスター機器は、ユニキャストにより各スレーブ機器へデータフレームを送信する方法とブロードキャストにより各スレーブ機器へデータフレームを送信する方法との両方を実施可能であり、いずれかを選択して実施する。マスター機器は、例えば、読み出したシーケンスプログラムの内容に応じて、データフレームをブロードキャストにより送信するかユニキャストにより送信するかを選択する。図6は、マスター機器が、ユニキャストにより各スレーブ機器へデータフレームを送信する例を示している。なお、図6では、マスター機器1台、スレーブ機器3台がネットワークに接続されている例を示し、3台のスレーブ機器をそれぞれスレーブ#1、スレーブ#2、スレーブ#3と記載する。また、スレーブ#1、スレーブ#2、スレーブ#3の局番をそれぞれ1番、2番、3番とする。図では、マスター機器をマスターと略している。
図6に示すように、マスター機器は、まず、各駆動機器のシーケンスプログラムをスキャンする(ステップS1)。詳細には、シーケンス制御部13が、記憶部15に記憶されているマスター機器用のシーケンスプログラムおよび各スレーブ機器用のシーケンスプログラムを読み出す。これらのシーケンスプログラムは、各駆動機器1が電動機2を駆動するためのシーケンスプログラムであり、駆動機器1の駆動回路14に対する制御指令を示す制御命令、駆動回路14内で計測されている制御データの取得を要求する制御命令などが含まれる。
次に、マスター機器は、局番が1番のスレーブ#1にユニキャストにより、制御命令を格納したデータフレームを送信する(ステップS2)。詳細には、シーケンス制御部13がスレーブ#1へ送信する制御命令を通信制御部12へ渡し、通信制御部12が制御命令を専用プロトコルに従ったデータフレームに格納し、データフレームの宛先にスレーブ#1に対応する局番を格納し、通信回路11を介してデータフレームを送信する。スレーブ#1は、マスター機器からデータフレームを受信すると、応答信号を格納したデータフレームをマスター機器へ送信する(ステップS3)。詳細には、スレーブ機器では、通信回路11を介して通信制御部12がデータフレームを受信すると、データフレームから制御命令を抽出してシーケンス制御部13へ渡すとともに、応答データをマスター機器へ送信する。シーケンス制御部13は、制御命令に従って駆動回路14を制御する。応答フレームには、シーケンス制御部13により生成される、駆動回路14の制御の状態を示す制御データまたは電動機2の状態を示す制御データが含まれていてもよい。
同様に、マスター機器は、局番が2番のスレーブ#2にユニキャストにより、制御命令を格納したデータフレームを送信する(ステップS4)。スレーブ#2は、マスター機器からデータフレームを受信すると、応答信号を格納したデータフレームをマスター機器へ送信する(ステップS5)。同様に、マスター機器は、局番が3番のスレーブ#3にユニキャストにより、制御命令を格納したデータフレームを送信する(ステップS6)。スレーブ#3は、マスター機器からデータフレームを受信すると、応答信号を格納したデータフレームをマスター機器へ送信する(ステップS7)。
そして、再び、マスター機器は、まず、各駆動機器のシーケンスプログラムをスキャンする(ステップS8)。その後、ステップS2からステップS7と同様に、ステップS9からステップS14が実施される。ステップS1の終了してからすなわちスキャンが終了してからマスター機器が各スレーブへデータフレームを送信するまでの時間が一定であり、かつスキャンに要する時間も一定であるため、シーケンスプログラムのスキャンを開始するタイミングを調整することで、マスター機器とスレーブ機器との間の通信の通信周期を任意の値に設定することができる。例えば、マスター機器のシーケンス制御部13は、ステップS1とステップS2の間にマスター機器のシーケンスプログラムに従って、駆動回路14に制御命令を出力する。すなわち、マスター機器の駆動回路14が制御命令を実行する処理周期と通信周期を同一とすることができる。または、通信周期をマスター機器の駆動回路14が制御命令を実行する処理周期の整数倍としてもよい。
図7は、マスター機器がブロードキャストによりデータフレームを送信する動作シーケンスの一例を示す図である。図7に示すように、マスター機器は、図6のステップS1と同様に、シーケンスプログラムをスキャンする(ステップS21)。次に、マスター機器は、ブロードキャストにより制御命令を全スレーブ機器へ送信する(ステップS22)。詳細には、シーケンス制御部13が全スレーブへ送信する制御命令を通信制御部12へ渡し、通信制御部12が制御命令を専用プロトコルに従ったデータフレームに格納し、データフレームの宛先にブロードキャストを示す識別情報を格納し、通信回路11を介してデータフレームを送信する。
スレーブ#1,#2,#3は、マスター機器からデータフレームを受信すると、それぞれ応答信号を格納したデータフレームをマスター機器へ送信する(ステップS23,S24,S25)。以降、ステップS21からステップS25までと同様に、ステップS26からステップS30までが実施される。
以上のように、本実施の形態では、各駆動機器1が、シーケンス制御を行う機能を有し、通信機能を内蔵するようにした。そして、駆動機器1のうちの1つをマスター機器に設定し、他の駆動機器1をスレーブ機器に設定し、これらの駆動機器1はEthernetプロトコルで接続され、マスター機器がシーケンスプログラムを読み出して、スレーブ機器へ専用プロトコルに従ってデータフレームを送信するようにした。このため、本実施の形態の駆動機器システム10は、PLCを用いることなく、かつ汎用の通信回線を用いながら、高精度なシーケンス制御を実施することができる。このため、省スペース化および低コスト化を図ることができる。
すなわち、本実施の形態によれば、標準プロトコルと共通の物理層を用いて、駆動機器1間専用のプロトコルにより通信を行うので、標準プロトコルとは別の、例えば光通信やシリアル通信のような物理層を必要としない。そのため、汎用の通信回線に通信回線を新たに追加する必要がないので、通信回線数を増加することなく、駆動機器1間で高速通信を実現できる。
さらに、マスター機器とスレーブ機器との間の通信の通信周期を適切に設定することにより、マスター機器における電動機2の制御動作を妨げずにシーケンス制御を実現することができる。
また、マスター機器として設定された駆動機器1にマスター機能の劣化や故障が生じた際には、マスター機能を有する他の駆動機器1のパラメータ変更により、当該他の駆動機器1をスレーブ機器からマスター機器に変更することができる。
実施の形態2.
図8は、本発明の実施の形態2にかかる駆動機器システムの構成例を示す図である。図8に示すように、本実施の形態の駆動機器システム10aは、駆動機器1−1〜1−3と、電動機2と、スイッチングハブ4とを備える。駆動機器1−1〜1−3は、スイッチングハブ4を介して通信回線3により接続されている。実施の形態1と同様の機能を有する構成要素は、実施の形態1と同一の符号を付して重複する説明を省略する。
本実施の形態の駆動機器1−1〜1−3の構成および動作は、実施の形態1の駆動機器1−1〜1−3の構成および動作と同様である。本実施の形態では、駆動機器1−1〜1−3が1つの電動機2を制御する。駆動機器1−1〜1−3の駆動回路14は並列に電動機2に接続される。
実施の形態1では、複数の駆動機器は、それぞれが異なる電動機2を制御した。本実施の形態では、駆動機器1−1〜1−3が同期して1つの電動機2を制御する。したがって、マスター機器は、自身用のシーケンスプログラムに従って電動機2を制御するとともに、自身用のシーケンスプログラムに従って制御命令を各スレーブ機器へ送信する。制御命令および制御データは、実施の形態1と同様に専用プロトコルに従って伝送される。これにより、駆動機器1−1〜1−3間での制御命令および制御データの受け渡しを高速に実現することができる。そのため、スレーブ機器はマスター機器と同期して、マスター機器と同等の電圧を電動機へ出力することができ、1台の電動機2に対して複数の駆動機器1を並列に接続することにより、大容量の電力でモータを駆動する並列運転を実現することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1,1−1〜1−3 駆動機器、2,2−1〜2−3 電動機、3 通信回線、4 スイッチングハブ、5 VLAN、6 パーソナルコンピュータ。

Claims (7)

  1. シーケンスプログラムを実行することによりシーケンス制御を実行可能なシーケンス制御部と、
    通信回線と接続し、前記シーケンス制御のための制御命令と、前記制御命令以外の通信とを共通の物理層で送信する通信部と、
    前記シーケンスプログラムに従って負荷を駆動する駆動回路と、
    を備え、
    前記通信部は、前記制御命令以外の通信は標準プロトコルに従い、前記制御命令は専用プロトコルに従い通信すること
    を特徴とする駆動機器。
  2. 前記制御命令の通信は、前記標準プロトコルよりも通信速度が速いことを特徴とする請求項1に記載の駆動機器。
  3. 複数の駆動機器を備える駆動機器システムであって、
    複数の前記駆動機器のうちの1つであるマスター機器は、
    シーケンスプログラムを実行することによりシーケンス制御を実行可能なシーケンス制御部と、
    他の前記駆動機器であるスレーブ機器へ前記シーケンス制御のための制御命令と、前記制御命令以外の通信と、を共通の物理層で送信する通信部と、
    前記シーケンスプログラムに従って負荷を駆動する駆動回路と、
    を備え、
    前記マスター機器から前記スレーブ機器への通信は、前記制御命令以外の通信は標準プロトコルに従い、前記制御命令は専用プロトコルに従うこと
    を特徴とする駆動機器システム。
  4. 前記制御命令以外の通信は、前記マスター機器と外部機器との間の通信であること
    を特徴とする請求項3に記載の駆動機器システム。
  5. 前記マスター機器から前記スレーブ機器への通信は、前記標準プロトコルよりも通信速度の速い専用プロトコルに従うこと
    を特徴とする請求項4に記載の駆動機器システム。
  6. 前記マスター機器から前記スレーブ機器への通信と、前記マスター機器と前記外部機器との通信は、スイッチングハブを介して同一の物理層に実装されること
    を特徴とする請求項5に記載の駆動機器システム。
  7. 前記マスター機器から前記スレーブ機器への通信は、仮想ローカルエリアネットワークを用いて、他の通信よりも優先的に行われること
    を特徴とする請求項6に記載の駆動機器システム。
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