JP2018091739A - ロータリーエンコーダおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転板の芯振れを小さくすることができ、位置検出精度の高いロータリーエンコーダを提供する。【解決手段】ロータリーエンコーダ100は、第1のネジ山111aが形成されている第1の固定部および第2のネジ山111bが形成されている第2の固定部を有する軸体111と、軸体111が挿入される中空筒構造を有し、第1の固定部111aに固定され、中空筒構造の中心軸に対して傾いている第1のテーパ面112bを有するボス112と、ボス112に取り付けられた回転板113と、軸体111が挿入される中空筒構造を有し、第1のテーパ面112bと接触し、中空筒構造の中心軸に対して傾いている第2のテーパ面114bを有するスリーブ114と、軸体111が挿入され、第2の固定部111bに固定され、スリーブ114をボス112に押しつける固定部材115と、を備える。【選択図】図2

Description

本開示は、ロータリーエンコーダおよびその製造方法に関する。
特許文献1は、ロータリーエンコーダの回転軸である軸体と、軸体が挿入され、軸体に固定されるボスと、位置検出用パターンが形成され、ボスに取り付けられた回転板とを備えたロータリーエンコーダを開示する。
特開平10−2760号公報
ボスは、その外周側面から、たとえばビスを締め付けることにより軸体に固定される。このとき、ビスの締め付けによりボスの中心軸と軸体の中心軸との間にずれが生じる。生じたずれに起因して、ロータリーエンコーダには、ロータリーエンコーダの回転軸、すなわち軸体の中心軸に対する、回転板の芯振れが発生する。
本開示は、回転板の芯振れを小さくすることができ、位置検出精度の高いロータリーエンコーダおよびその製造方法を提供する。
本開示の一態様に係るロータリーエンコーダは、軸体と、ボスと、回転板と、スリーブと、固定部材とを備える。軸体は、第1の固定部および第2の固定部を有する。ボスは、軸体が挿入される中空筒構造を有し、第1の固定部に固定され、中空筒構造の中心軸に対して傾いている第1のテーパ面を有する。回転板は、ボスに取り付けられている。スリーブは、軸体が挿入される中空筒構造を有し、第1のテーパ面と接触し、中空筒構造の中心軸に対して傾いている第2のテーパ面を有する。固定部材は、軸体が挿入され、第2の固定部に固定され、スリーブをボスに押しつける。
本開示の一態様に係るロータリーエンコーダの製造方法は、軸体挿入工程と、ボス固定工程と、固定部材固定工程とを有する。軸体挿入工程は、回転板が取り付けられたボス、スリーブおよび固定部材に軸体を挿入する。ボス固定工程は、ボスを軸体が有する第1の固定部に固定する。固定部材固定工程は、ボスが有する第1のテーパ面とスリーブが有する第2のテーパ面とを接触させた状態で、スリーブをボスに押しつけるように、固定部材を軸体が有する第2の固定部に固定する。
本開示の一態様に係るロータリーエンコーダおよびその製造方法によれば、ロータリーエンコーダにおける回転板の芯振れが小さく、位置検出精度が高い。
実施の形態に係るロータリーエンコーダの回転部の分解斜視図 実施の形態に係るロータリーエンコーダを説明するための図 実施の形態に係るロータリーエンコーダの図2に示すIII−III断面図 実施の形態に係るロータリーエンコーダの製造方法を説明するためのフローチャート 実施の形態に係るロータリーエンコーダの製造方法における一工程を説明するための図 実施の形態に係るロータリーエンコーダの製造方法における続く工程を説明するための図 実施の形態に係るロータリーエンコーダの製造方法における続く工程を説明するための図 実施の形態に係るロータリーエンコーダの製造方法における続く工程を説明するための図 実施の形態に係るロータリーエンコーダの製造方法における続く工程を説明するための図 実施の形態に係るロータリーエンコーダの製造方法における続く工程を説明するための図 実施の形態の変形例に係るロータリーエンコーダを説明するための図
(本開示に至った経緯)
ロータリーエンコーダの位置検出精度を高めるために、位置検出用パターンが形成された回転板の中心軸を、ロータリーエンコーダの回転軸である軸体の中心軸に対して、精密に位置決めすることが重要である。
回転板はボスに取り付けられる。回転板を取り付ける際に、調整用のダミー軸体がボスの軸孔に挿入され、ボスはダミー軸体に固定される。
回転板の取り付けは次のように行われる。まず、ボスの取り付け面には、接着剤が塗布される。接着剤が塗布されたボスの取り付け面の上に回転板が載せられて、回転板が仮固定される。そして、ダミー軸体がゆっくりと回転する。このとき、回転板に形成された位置検出用パターンの偏心量が規格(あるいは、所望量)に入るように、回転板の外周には力が加えられて、回転板の位置決め(つまり、仮固定)が行われる。その後、回転板はボスに本固定される。
その後、回転板が取り付けられたボスは、ダミー軸体から取り外される。ボスの軸孔がロータリーエンコーダの回転軸である軸体に挿入され、ボスは軸体に固定される。具体的には、ボスは、その外周側面から、たとえばビスを締め付けることにより軸体に固定される。
以上のように構成されたロータリーエンコーダについて、以下に問題点を検討する。
まず、回転板のボスに対する取り付け精度は、ダミー軸体の中心軸とボスの中心軸との位置決め精度に依存する。そのため、ボスの軸孔とダミー軸体との間にクリアランスがあると、ダミー軸体の中心軸とボスの中心軸との間にずれが生じ、回転板のボスに対する取り付け精度を向上させることが難しい。
また、軸体に対するボスの取り付け精度は、軸体の中心軸とボスの中心軸との位置決め精度に依存する。そのため、ボスの軸孔と軸体との間にクリアランスがあると、ビスの締め付けによりボスの中心軸と軸体の中心軸との間にずれが生じ、ボスの軸体に対する取り付け精度を向上させることが難しい。
また、ボスは、一旦ダミー軸体を基準として回転板が取り付けられた後、軸体に固定される。そのため、ダミー軸体と軸体との間に外径差があると、ダミー軸体と軸体との間で、回転板の位置の再現性を確保することが難しい。
本開示は、上記の問題点を鑑みてなされる。以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために、提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
(実施の形態)
以下、図1から図11を用いて、実施の形態を説明する。
[1−1.ロータリーエンコーダの構成]
図1から図3を用いて、ロータリーエンコーダ100の構成を説明する。
図1は、実施の形態に係るロータリーエンコーダ(100)の回転部110の分解斜視図である。
図1に示すように、ロータリーエンコーダ100(図2参照)の回転部110は、軸体111と、ボス112と、回転板113と、スリーブ114と、固定部材115とを備える。
軸体111は、たとえば、サーボモータのモータ軸である。軸体111は、第1の固定部および第2の固定部を有する。詳しくは、第1の固定部には、第1のネジ山111aが形成されている。第2の固定部には、第2のネジ山111bが形成されている。
ボス112は、軸体111が挿入される中空筒構造を有し、たとえば、金属材料で構成されている。ボス112の中心部には、第1のネジ孔112aが形成されている。ボス112の外周側面には、ボス112の中心軸と平行な平坦面112cが形成されている。具体的には、ボス112の外周側面に、1箇所の平坦面112cであるDカットが設けられている。
詳細は図2を用いて後述するが、ボス112の内周側面は、スリーブ114と組みあわされた際に、スリーブ114の外周側面を覆うように形成されている。ボス112は、ボス112の中心軸(つまり、中空筒構造の中心軸)に対して傾いている第1のテーパ面112bを有している。第1のテーパ面112bは、ボス112の内周側面に形成されている。
図1に示すように、回転板113は、位置検出用のパターンが形成された、円盤状の部材である。回転板113は、たとえば、透明なガラス材料で構成されている。
スリーブ114は、軸体111が挿入される中空筒構造を有し、たとえば、樹脂材料で構成されている。スリーブ114は、中心部に軸体111が挿入される軸孔114aを有している。軸孔114aは、軸体111に対して隙間嵌め孔または中間嵌め孔として機能する。ここで、隙間嵌め孔とは、孔の最大許容寸法より軸の最大許容寸法が小さい場合、すなわち、孔と軸との間に隙間があるように形成された孔のことをいう。中間嵌め孔とは、孔の最小許容寸法よりも軸の最大許容寸法が大きく(両者が等しい場合も含む)、しかも、孔の最大許容寸法よりも軸の最小許容寸法が小さくなるように形成された孔のことをいう。スリーブ114は、スリーブ114の中心軸(つまり、中空筒構造の中心軸)に対して傾いている第2のテーパ面114bを有している。第2のテーパ面114bは、スリーブ114の外周側面に形成されている。スリーブ114には、4つのスリット114cが形成されている。スリット114cは、スリーブ114の中心軸に沿って、直線状に延びるように形成されている。
固定部材115は、たとえば、金属材料で構成されている。固定部材115の中心部には、第2のネジ孔115bが形成されている。固定部材115の外周側面には、固定部材115の中心軸と平行な2箇所の平坦面115cが形成されている。具体的には、固定部材115の外周側面に、2箇所の平坦面115cである二面取りが設けられている。2箇所の平坦面115cは、互いに平行である。
図2は、実施の形態に係るロータリーエンコーダ100を説明するための図である。
図2に示すように、ロータリーエンコーダ100は、たとえば、ケーシング121に発光素子122および受光素子123が取り付けられた、光学式のロータリーエンコーダである。ケーシング121は、たとえば、金属製の板材で構成されており、ロータリーエンコーダ100の回転部110(図1参照)の全体を囲むように取り付けられている。発光素子122は、たとえば、LED素子である。受光素子123は、たとえば、フォトトランジスタである。発光素子122および受光素子123は、回転板113をはさんで、それぞれケーシング121内面の対向する面に取り付けられている。そして、発光素子122から発光され、回転板113を透過した光を、受光素子123で検出できるように構成されている。
軸体111は、ケーシング121に取り付けられている。軸体111は、発光素子122の取り付け面と同じ面に取り付けられている。
ボス112には、軸体111が挿入されている。ボス112は、軸体111の第1の固定部に形成された第1のネジ山111aとボス112に形成された第1のネジ孔112a(図1参照)が螺合されることで、軸体111の第1のネジ山111a(第1の固定部)に固定されている。
回転板113は、接着剤116でボス112に取り付けられている。
スリーブ114には、軸体111が挿入されている。詳しくは、スリーブ114の軸孔114aには、軸体111が挿入されている。スリーブ114は、その外周側面がボス112の内周側面に覆われるように固定されている。スリーブ114の第2のテーパ面114bは、ボス112の第1のテーパ面112bと接触している。ここで、ボス112の中心軸に対する第1のテーパ面112bの角度と、スリーブ114の中心軸に対する第2のテーパ面114bの角度とが略等しい。そのため、ボス112の第1のテーパ面112bとスリーブ114の第2のテーパ面114bは面接触している。
固定部材115には、軸体111が挿入されている。軸体111の第2の固定部に形成された第2のネジ山111bと固定部材115の中心部に形成された第2のネジ孔115b(図1参照)が螺合されることで、固定部材115は、軸体111の第2のネジ山111b(第2の固定部)に固定される。このとき、固定部材115は、スリーブ114をボス112へ押しつけている。これにより、ボス112は、軸体111の軸方向において、軸体111に固定されている。
図3は、実施の形態に係るロータリーエンコーダ100の図2に示すIII−III断面図である。
図3に示すように、図2に示すIII−III断面において、軸体111の外周側面と、ボス112の内周側面との間には、スリーブ114が挟まれている。
固定部材115(図2参照)を回転し、スリーブ114をボス112に押し付けていくと、ボス112の内周側面に形成された第1のテーパ面112bにより、軸孔114aは、軸体111の中心軸に向かってその径を縮小する。ここで、スリーブ114に形成された4つのスリット114cは、スリーブ114の周方向に略等間隔に配置されるように形成されている。そのため、軸孔114aは、スリーブ114の中心軸に対して略軸対称となるようにその径を縮小する。スリーブ114の軸孔114aは、その径を縮小することで、軸体111の外周部と面接触している。そのため、スリーブ114は、スリーブ114の中心軸が軸体111の中心軸と略一致するように位置決めされる。
また上述したように、ボス112の第1のテーパ面112bとスリーブ114の第2のテーパ面114bとは面接触している。そのため、ボス112は、ボス112の中心軸がスリーブ114の中心軸と略一致するように位置決めされる。結果として、ボス112は、ボス112の中心軸が軸体111の中心軸と略一致するように位置決めされる。
以上のようにして、ボス112は、軸体111の回転方向において、軸体111に固定されている。
[1−2.ロータリーエンコーダの製造方法]
図4から図10を用いて、ロータリーエンコーダ100の製造方法を説明する。
図4は、実施の形態に係るロータリーエンコーダ100の製造方法を説明するためのフローチャートである。
図4に示すように、ロータリーエンコーダ100の製造方法は、ダミー軸体挿入工程S10と、回転板取り付け工程S20と、ボス取り外し工程S30と、軸体挿入工程S40と、ボス固定工程S50と、固定部材固定工程S60とを有する。ダミー軸体挿入工程S10は、図5に示すように、ボス112にダミー軸体D111を挿入する工程である。回転板取り付け工程S20は、図6に示すように、ダミー軸体D111を回転させながら回転板113をボス112に取り付ける工程である。ボス取り外し工程S30は、図7に示すように、回転板113が取り付けられたボス112をダミー軸体D111から取り外す工程である。軸体挿入工程S40は、図8に示すように、回転板113が取り付けられたボス112、スリーブ114および固定部材115に、軸体111を挿入する工程である。ボス固定工程S50は、図9に示すように、ボス112を軸体111が有する第1の固定部に固定する工程である。固定部材固定工程S60は、図10に示すように、ボス112が有する第1のテーパ面112bとスリーブ114が有する第2のテーパ面114bとを接触させた状態で、スリーブ114をボス112に押しつけるように、固定部材115を軸体111が有する第2の固定部に固定する工程である。
図5から図10は、実施の形態に係るロータリーエンコーダの製造方法を説明するための図である。ここで、図5は、図4に示すダミー軸体挿入工程S10に対応する。また、図6は、図4に示す回転板取り付け工程S20に対応する。また、図7は、図4に示すボス取り外し工程S30に対応する。また、図8は、図4に示す軸体挿入工程S40に対応する。また、図9は、図4に示すボス固定工程S50に対応する。また、図10は、図4に示す固定部材固定工程S60に対応する。
まず、図5に示すように、ボス112に、ダミー軸体D111を挿入する。このとき、ボス112の内周側面に形成された第1のテーパ面112bをダミー軸体D111が有する第3のテーパ面D111bに接触させた状態で、ボス112にダミー軸体D111を挿入する。ここで、ボス112の中心軸に対する第1のテーパ面112bの角度と、ダミー軸体D111の中心軸に対する第3のテーパ面D111bの角度とが略等しい。そのため、第1のテーパ面112bと第3のテーパ面D111bは面接触している。これにより、ボス112は、ボス112の中心軸がダミー軸体D111の中心軸と略一致するように位置決めされる(S10)。
次に、図6に示すように、回転板113を、接着剤116により、ボス112に取り付ける。詳細には、まず、ボス112の接着面112dおよび回転板113の被接着面113aを洗浄し、付着している油等の汚れを除去する。ここで、ボス112および回転板113の全体をあらかじめ洗浄しておいてもよい。そして、ボス112が取り付けられたダミー軸体D111をゆっくり回転させる。このとき、回転板113に形成された位置検出用パターン、たとえば、スリットパターンを利用し、所定の光学機器を用いてスリットパターンの偏心量が規格(あるいは、所望量)に入るように、回転板113の外周に力を加え、回転板113の位置決め(つまり、仮固定)を行う。その後、回転板113をボス112に本固定する。ここで、接着剤116としては、紫外線硬化型樹脂や熱硬化型樹脂のように、光や熱によって硬化するものや、一定時間経過後に硬化するものを用いるのがよい。そうすることで、回転板113の位置決め時には回転板113を容易に動かすことができ、位置決め後に接着剤116を硬化させることで、回転板113をボス112に本固定することができる。これにより、回転板113は、回転板113の中心軸がダミー軸体D111の中心軸と略一致するように位置決めされる(S20)。
次に、図7に示すように、回転板113が取り付けられたボス112を、ダミー軸体D111から取り外す(S30)。
次に、図8に示すように、固定部材115、スリーブ114および回転板113が取り付けられたボス112に、軸体111を挿入する。このとき、固定部材115の第2のネジ孔115bを、軸体111の第2のネジ山111bにねじ込みながら、固定部材115に軸体111を挿入する。このとき、固定部材115の外周側面に形成された平坦面115c(図1参照)に、スパナ等の工具を当接させて、固定部材115をねじ込むことができる。また、ボス112の第1のネジ孔112aを、軸体111の第1のネジ山111aにねじ込みながら、ボス112に軸体111を挿入する。このとき、ボス112の外周側面に形成された平坦面112c(図1参照)に、スパナ等の工具を当接させて、ボス112をねじ込むことができる(S40)。
次に、図9に示すように、軸体111にケーシング121を取り付ける。ここで、ケーシング121内において、発光素子122と受光素子123とが回転板113を挟んで対向して位置するように、回転板113が取り付けられる。そして、受光素子123と回転板113との距離が所定値となるように、軸体111に対するボス112のねじ込み量を調整する。軸体111の第1の固定部に形成された第1のネジ山111aとボス112に形成された第1のネジ孔112a(図8参照)とを螺合することで、ボス112が第1のネジ山111a(第1の固定部)に固定される。これにより、軸体111の軸方向において、ボス112は、位置決めされる(S50)。
次に、図10に示すように、固定部材115は、スリーブ114およびボス112に向かってねじ込まれる。そして、図2および図3を用いて上述した状態、すなわち、スリーブ114の軸孔114aが軸体111の外周部と面接触し、ボス112の第1のテーパ面112bとスリーブ114の第2のテーパ面114bが面接触する状態まで、ボス112にはスリーブ114が押しつけられる。軸体111の第2の固定部に形成された第2のネジ山111bと固定部材115に形成された第2のネジ孔115b(図8参照)とを螺合することで、固定部材115が第2のネジ山111b(第2の固定部)に固定される。これにより、ボス112を、軸体111の回転方向において、[1−1.ロータリーエンコーダの構成]で図3を用いて説明した状態に位置決めする(S60)。
上記説明したように、ボス112は、ダミー軸体D111の中心軸と略一致するように位置決めされる。そして、回転板113は、回転板113の中心軸がダミー軸体D111の中心軸と略一致するように位置決めされる。さらに、[1−1.ロータリーエンコーダの構成]で図3を用いて説明したように、スリーブ114の中心軸が軸体111の中心軸と略一致するように位置決めされ、ボス112の中心軸がスリーブ114の中心軸と略一致するように位置決めされることで、ボス112は、ボス112の中心軸が軸体111の中心軸と略一致するように位置決めされる。結果として、ボス112とダミー軸体D111とのクリアランス、ボス112と軸体111とのクリアランスおよびダミー軸体D111と軸体111との外径差の影響を受けることなく、回転板113の中心軸は、軸体111の中心軸と略一致するように位置決めされる。
[1−3.ロータリーエンコーダの動作]
図2を用いて、ロータリーエンコーダ100の動作を説明する。
軸体111が回転すると、ボス112を介して軸体111に固定されている回転板113が回転する。回転板113には、発光素子122から光が照射されている。回転板113に照射された光は、回転板113に形成されたスリットパターンにより、透過または遮断される。受光素子123は、回転板113のスリットパターンを透過した光を検出する。受光素子123は、検出した光を電流等の電気信号に変換して、コントローラ(図示省略)に出力する。コントローラは、かかる電気信号を処理し、軸体111の回転量等の位置情報を算出する。
[1−4.効果等]
以上のように、本実施の形態において、ロータリーエンコーダ100は、軸体111と、ボス112と、回転板113と、スリーブ114と、固定部材115とを備える。軸体111は、第1の固定部および第2の固定部を有する。ボス112は、軸体111が挿入される中空筒構造を有し、第1の固定部に固定され、中空筒構造の中心軸に対して傾いている第1のテーパ面112bを有する。回転板113は、ボス112に取り付けられている。スリーブ114は、軸体111が挿入される中空筒構造を有し、第1のテーパ面112bと接触し、中空筒構造の中心軸に対して傾いている第2のテーパ面114bを有する。固定部材115は、軸体111が挿入され、第2の固定部に固定され、スリーブ114をボス112に押しつける。そして、本実施の形態において、ロータリーエンコーダ100の製造方法は、軸体挿入工程S40と、ボス固定工程S50と、固定部材固定工程S60とを有する。軸体挿入工程S40は、回転板113が取り付けられたボス112、スリーブ114および固定部材115に軸体111を挿入する。ボス固定工程S50は、ボス112を軸体111が有する第1の固定部に固定する。固定部材固定工程S60は、ボス112が有する第1のテーパ面112bとスリーブ114が有する第2のテーパ面114bとを接触させた状態で、スリーブ114をボス112に押しつけるように、固定部材115を軸体111が有する第2の固定部に固定する。
これにより、ボス112を軸体111に固定する際に、ボス112と軸体111に挟まれたスリーブ114によって、ボス112の中心軸と軸体111の中心軸のずれが低減される。そのため、ロータリーエンコーダ100の回転軸、すなわち軸体111の中心軸に対する、回転板113の芯振れを小さくすることができる。ここで、ロータリーエンコーダ100の位置検出精度を高めるために、位置検出用パターンが形成された回転板113の中心軸を、ロータリーエンコーダ100の回転軸である軸体111の中心軸に対して、精密に位置決めすることが重要である。そして、本実施の形態によれば、回転板113を軸体111に対して精密に位置決めすることができ、位置検出精度の高いロータリーエンコーダ100を提供することができる。
また、本実施の形態において、ロータリーエンコーダ100は、ボス112の中心軸に対する第1のテーパ面112bの角度と、スリーブ114の中心軸に対する第2のテーパ面114bの角度とが等しい。
これにより、ボス112の第1のテーパ面112bとスリーブ114の第2のテーパ面114bとが面接触する。そのため、ボス112の中心軸と軸体111の中心軸のずれを、より小さくすることができ、軸体111の中心軸に対する、回転板113の芯振れを、より小さくすることができる。なお、角度が等しいとは、製造上の誤差を有する場合も含む。
また、本実施の形態において、ロータリーエンコーダ100は、第1の固定部には、第1のネジ山111aが形成され、ボス112には、第1のネジ孔112aが形成され、第1のネジ山111aと第1のネジ孔112aとが螺合されることで、ボス112が第1の固定部に固定される。そして、本実施の形態において、ロータリーエンコーダ100の製造方法は、ボス固定工程S50では、第1の固定部に形成された第1のネジ山111aとボス112に形成された第1のネジ孔112aとを螺合することでボス112を第1の固定部に固定する。
これにより、ボス112を回転させることで、回転板113の高さを調整し、ボス112を軸体111の第1の固定部に固定することができる。そのため、回転板113の高さ調整を簡単に行うことができ、ボス112を軸体111に簡単に固定することができる。
また、本実施の形態において、ロータリーエンコーダ100は、ボス112の外周側面には、ボス112の中心軸と平行な少なくとも1箇所の平坦面112cが形成される。
これにより、ボス112を回転させる際に、平坦面112cにスパナ等の工具を当接させることができる。そのため、回転板113の高さ調整を、より簡単に行うことができ、ボス112を軸体111に、より簡単に固定することができる。
また、本実施の形態において、ロータリーエンコーダ100は、第2の固定部には、第2のネジ山111bが形成され、固定部材115には、第2のネジ孔115bが形成され、第2のネジ山111bと第2のネジ孔115bとが螺合されることで固定部材115が第2の固定部に固定される。そして、本実施の形態において、ロータリーエンコーダ100の製造方法は、固定部材固定工程S60では、第2の固定部に形成された第2のネジ山111bと固定部材115に形成された第2のネジ孔115bとを螺合することで固定部材115を第2の固定部に固定する。
これにより、固定部材115を回転させることで、スリーブ114をボス112に押しつけることができ、固定部材115を軸体111の第2の固定部に固定することができる。そのため、固定部材115を軸体111に簡単に固定することができる。
また、本実施の形態において、ロータリーエンコーダ100は、固定部材115の外周側面には、固定部材115の中心軸と平行な少なくとも1箇所の平坦面115cが形成される。
これにより、固定部材115を回転させる際に、平坦面115cにスパナ等の工具を当接させることができる。そのため、固定部材115を軸体111に、より簡単に固定することができる。
また、本実施の形態において、ロータリーエンコーダ100は、第1のテーパ面112bは、ボス112の内周側面に形成され、第2のテーパ面114bは、スリーブ114の外周側面に形成され、スリーブ114は、軸体111が挿入される軸孔114aを有する。
これにより、スリーブ114をボス112の内側に配置することができる。そのため、スリーブ114を外部に露出させることなく、ボス112の内側に隠蔽することができる。
また、本実施の形態において、ロータリーエンコーダ100は、軸孔114aは、軸体111に対して隙間嵌め孔または中間嵌め孔として機能する。
これにより、軸孔114aに軸体111を挿入する際に、軸孔114aと軸体111との間に隙間ができる、または、しめしろが小さくなる。そのため、軸孔114aに軸体111を挿入しやすい。
また、本実施の形態において、ロータリーエンコーダ100は、スリーブ114に少なくとも1つのスリット114cが形成されている。
これにより、スリーブ114をボス112に押しつけた際に、軸孔114aが軸体111に締め付けられる。そのため、スリーブ114を介して、ボス112を軸体111に強固に固定することができる。
また、本実施の形態において、ロータリーエンコーダ100は、スリット114cは複数形成されており、複数のスリット114cは、スリーブ114の周方向に等間隔に配置されるように形成されている。
これにより、スリーブ114をボス112に押しつけた際に、スリーブ114の軸孔114aは周方向において均等に縮小し、スリーブ114の中心軸と軸体111の中心軸のずれを小さくすることができる。そのため、ボス112の中心軸と軸体111の中心軸のずれを、より小さくすることができ、軸体111の中心軸に対する、回転板113の芯振れを、より小さくすることができる。
また、本実施の形態において、ロータリーエンコーダ100は、スリット114cは、スリーブ114の中心軸に沿って延びるように形成されている。
これにより、スリット114cを直線状に形成することができる。そのため、より簡単な方法で、スリット114cを有するスリーブ114を作成することができる。
また、本実施の形態において、ロータリーエンコーダ100は、回転板113は、接着剤でボス112に取り付けられている。
これにより、回転板113やボス112に、取り付け用の孔や爪を形成することなく、回転板113をボス112に取り付けることができる。そのため、回転板113やボス112の構造を簡単にすることができる。
また、本実施の形態において、ロータリーエンコーダ100の製造方法は、ダミー軸体挿入工程S10と、回転板取り付け工程S20と、ボス取り外し工程S30とをさらに有する。ダミー軸体挿入工程S10は、ボス112にダミー軸体D111を挿入する。回転板取り付け工程S20は、ダミー軸体D111を回転させながら回転板113をボス112に取り付ける。ボス取り外し工程S30は、回転板113が取り付けられたボス112をダミー軸体D111から取り外す。そして、軸体挿入工程S40では、ボス取り外し工程S30によって取り外されたボス112を、軸体111に挿入する。
これにより、回転板113のボス112への取り付け(ダミー軸体挿入工程S10、回転板取り付け工程S20およびボス取り外し工程S30に相当)と、ボス112の軸体111への組み込み(軸体挿入工程S40、ボス固定工程S50および固定部材固定工程S60に相当)を、分離して行うことができる。そのため、たとえば、接着剤116の硬化に時間を要するような場合に、軸体挿入工程S40、ボス固定工程S50および固定部材固定工程S60の生産性が低下しない。
また、本実施の形態において、ロータリーエンコーダ100の製造方法は、ダミー軸体挿入工程S10では、第1のテーパ面112bをダミー軸体D111が有する第3のテーパ面D111bに接触させた状態でボス112にダミー軸体D111を挿入する。
これにより、ボス112をダミー軸体D111に固定する際に、ボス112の中心軸とダミー軸体D111の中心軸のずれが低減される。そのため、ダミー軸体D111の中心軸に対する、回転板113の芯振れを小さくすることができる。結果として、ロータリーエンコーダ100において、軸体111の中心軸に対する、回転板113の芯振れを小さくすることができる。
また、本実施の形態において、ロータリーエンコーダ100の製造方法は、ボス112は中空筒構造を有し、中空筒構造の中心軸に対する第1のテーパ面112bの角度と、ダミー軸体D111の中心軸に対する第3のテーパ面D111bの角度とが等しい。
これにより、ボス112の第1のテーパ面112bとダミー軸体D111の第3のテーパ面D111bが面接触する。そのため、ボス112の中心軸とダミー軸体D111の中心軸のずれを、より小さくすることができ、ダミー軸体D111の中心軸に対する、回転板113の芯振れを、より小さくすることができる。結果として、ロータリーエンコーダ100において、軸体111の中心軸に対する、回転板113の芯振れを、より小さくすることができる。なお、角度が等しいとは、製造上の誤差を有する場合も含む。
[1−5.実施の形態の変形例]
本実施の形態において、第1のテーパ面112bは、ボス112の内周側面に形成され、第2のテーパ面114bは、スリーブ114の外周側面に形成され、スリーブ114は、軸体111が挿入される軸孔114aを有する。しかし、本実施の形態に係るロータリーエンコーダは、これに限定されない。たとえば、第1のテーパ面がボスの外周部に形成されており、第2のテーパ面がスリーブの内周側面に形成されていてもよい。
図11は、実施の形態の変形例に係るロータリーエンコーダ200を説明するための図である。
図11に示すように、ロータリーエンコーダ200は、ボス212が有する第1のテーパ面212bが、ボス212の外周側面に形成されている。その点で、ボス112(図2参照、以下、ロータリーエンコーダ100の構成について同様)が有する第1のテーパ面112bが、ボス112の内周側面に形成されている、上記実施の形態に係るロータリーエンコーダ100と相違する。
また、ロータリーエンコーダ200は、スリーブ214が有する第2のテーパ面214bが、スリーブ214の内周側面に形成されている。その点で、図2等に示した、スリーブ114が有する第2のテーパ面114bが、スリーブ114の外周側面に形成されている、上記実施の形態に係るロータリーエンコーダ100と相違する。
また、ロータリーエンコーダ200は、ボス212が、その中心部に軸体111が挿入される軸孔212eを有している。その点で、スリーブ114が、その中心部に軸体111が挿入される軸孔114aを有している、上記実施の形態に係るロータリーエンコーダ100と相違する。
よって、上記相違点についてのみ詳細に説明し、その他の構成については説明を簡略もしくは援用する。なお、ロータリーエンコーダ100と同じ構成を有する部位にはロータリーエンコーダ100と同じ符号を用いている。
ロータリーエンコーダ200は、軸体111と、ボス212と、回転板113と、スリーブ214と、固定部材115とを備える。
ボス212は、中心部に軸体111が挿入される軸孔212eを有している。そして、軸孔212eに軸体111が挿入されている。ボス212は、ボス212の中心軸に対して傾いている第1のテーパ面212bを有している。第1のテーパ面212bは、ボス212の外周側面に形成されている。
スリーブ214は、スリーブ214の中心軸に対して傾いている第2のテーパ面214bを有している。第2のテーパ面214bは、スリーブ214の内周側面に形成されている。スリーブ214の内周側面は、ボス212と組み合わされた際に、ボス212の外周側面を覆うように形成されている。
固定部材115は、スリーブ214をボス212へ押しつけている。これにより、ボス212の第1のテーパ面212bとスリーブ214の第2のテーパ面214bとは接触する。そのため、ボス212は、ボス212の中心軸が軸体111の中心軸と略一致するように位置決めされる。そして、実施の形態に係るロータリーエンコーダ100と同様に、回転板113の中心軸は、軸体111の中心軸と略一致するように位置決めされる。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
[1]実施の形態においては、ボスの中心軸に対する第1のテーパ面の角度と、スリーブの中心軸に対する第2のテーパ面の角度とが等しい。しかし、本開示に係るロータリーエンコーダは、これに限定されない。ボスの中心軸に対する第1のテーパ面の角度と、スリーブの中心軸に対する第2のテーパ面の角度とが異なっていてもよい。これにより、第1のテーパ面について種々の角度を有するボスがあっても、それに対応して複数の種類のスリーブを準備する必要がない。
[2]実施の形態においては、第1の固定部には、第1のネジ山が形成され、ボスには、第1のネジ孔が形成され、第1のネジ山と第1のネジ孔とが螺合されることで、ボスが第1の固定部に固定される。しかし、本開示に係るロータリーエンコーダは、これに限定されない。ボスは軸体の第1の固定部に、ネジで螺合されていなくてもよい。たとえば、ボスは、クランプ等の機構で第1の固定部に固定されていてもよいし、接着剤等で第1の固定部に固定されていてもよい。これにより、第1の固定部の構造を簡単にすることができる。
[3]実施の形態においては、ボスの外周側面には、ボスの中心軸と平行な少なくとも1箇所の平坦面が形成される。しかし、本開示に係るロータリーエンコーダは、これに限定されない。たとえば、ボスの外周側面は円筒形であってもよい。これにより、ボスの構造を簡単にすることができる。
[4]実施の形態においては、第2の固定部には、第2のネジ山が形成され、固定部材には、第2のネジ孔が形成され、第2のネジ山と第2のネジ孔とが螺合されることで固定部材が第2の固定部に固定される。しかし、本開示に係るロータリーエンコーダは、これに限定されない。固定部材は軸体の第2の固定部に、ネジで螺合されていなくてもよい。たとえば、固定部材は、クランプ等の機構で第2の固定部に固定されていてもよいし、接着剤等で第2の固定部に固定されていてもよい。これにより、第2の固定部の構造を簡単にすることができる。
[5]実施の形態においては、固定部材の外周側面には、固定部材の中心軸と平行な少なくとも1箇所の平坦面が形成される。しかし、本開示に係るロータリーエンコーダは、これに限定されない。たとえば、固定部材の外周側面は円筒形であってもよい。これにより、固定部材の構造を簡単にすることができる。
[6]実施の形態においては、軸孔は、軸体に対して隙間嵌め孔または中間嵌め孔として機能する。しかし、本開示に係るロータリーエンコーダは、これに限定されない。たとえば、軸孔は、締まり嵌め孔であってもよい。これにより、軸体の中心軸に対してスリーブの中心軸の位置決めが容易になる。
[7]実施の形態においては、スリーブに少なくとも1つのスリットが形成されている。しかし、本開示に係るロータリーエンコーダは、これに限定されない。たとえば、スリーブがゴムのような弾性体で形成されていれば、スリットが形成されていなくてもよい。これにより、スリーブの構造を簡単にすることができる。
[8]実施の形態においては、スリットは複数形成されており、複数のスリットは、スリーブの周方向に等間隔に配置されるように形成されている。しかし、本開示に係るロータリーエンコーダは、これに限定されない。スリットは1つでもよいし、複数のスリットが周方向に等間隔に配置されるように形成されていなくてもよい。
[9]実施の形態においては、スリットは、スリーブの中心軸に沿って延びるように形成されている。しかし、本開示に係るロータリーエンコーダは、これに限定されない。たとえば、スリットが螺旋状に形成されていてもよい。
[10]実施の形態においては、回転板は、接着剤でボスに取り付けられている。しかし、本開示に係るロータリーエンコーダは、これに限定されない。たとえば、ボスや回転板に取り付け用の孔や爪を形成してもよい。これにより、接着剤を使用せずに、回転板をボスに取り付けることができる。
[11]実施の形態においては、ダミー軸体挿入工程と、回転板取り付け工程と、ボス取り外し工程とをさらに有する。ダミー軸体挿入工程は、ボスにダミー軸体を挿入する。回転板取り付け工程は、ダミー軸体を回転させながら回転板をボスに取り付ける。ボス取り外し工程は、回転板が取り付けられたボスをダミー軸体から取り外す。そして、軸体挿入工程では、ボス取り外し工程によって取り外されたボスを、軸体に挿入する。しかし、本開示に係るロータリーエンコーダの製造方法は、これに限定されない。たとえば、回転板のボスへの取り付けを、ボスを軸体に取り付けた状態で行ってもよい。これにより、ロータリーエンコーダの製造工程を簡単にすることができる。
[12]実施の形態においては、ダミー軸体挿入工程では、第1のテーパ面をダミー軸体が有する第3のテーパ面に接触させた状態でボスにダミー軸体を挿入する。しかし、本開示に係るロータリーエンコーダの製造方法は、これに限定されない。ダミー軸体は第3のテーパ面を有していなくてもよい。これにより、第3のテーパ面を有していないダミー軸体を、本開示に係るロータリーエンコーダの製造に使うことができる。
[13]実施の形態においては、ボスは中空筒構造を有し、中空筒構造の中心軸に対する第1のテーパ面の角度と、ダミー軸体の中心軸に対する第3のテーパ面の角度とが等しい。しかし、本開示に係るロータリーエンコーダの製造方法は、これに限定されない。ボスの中心軸に対する第1のテーパ面の角度と、ダミー軸体の中心軸に対する第3のテーパ面の角度とが異なっていてもよい。これにより、第1のテーパ面について種々の角度を有するボスがあっても、それに対応して複数の種類のダミー軸体を準備する必要がない。
[14]実施の形態においては、ロータリーエンコーダは、発光素子と受光素子を備えた光学式ロータリーエンコーダである。しかし、本開示に係るロータリーエンコーダは、これに限定されない。たとえば、磁気式ロータリーエンコーダでもよい。磁気式ロータリーエンコーダにおいても、回転板の芯振れを小さくすることは、位置検出精度の向上に重要であり、本開示は、磁気式ロータリーエンコーダにおいても有用である。
[15]実施の形態においては、ボスと回転板はそれぞれ別の部品である。しかし、本開示に係るロータリーエンコーダは、これに限定されない。ボスと回転板は一体構造であってもよい。これにより、回転板113のボス112への取り付け(ダミー軸体挿入工程S10、回転板取り付け工程S20およびボス取り外し工程S30に相当)が不要となり、ロータリーエンコーダの製造工程を簡単にすることができる。
[16]実施の形態においては、スリーブと固定部材はそれぞれ別の部品である。しかし、本開示に係るロータリーエンコーダは、これに限定されない。スリーブと固定部材は一体構造であってもよい。これにより、部品点数を削減することができる。
以上のように、本開示によれば、回転板の芯振れを小さくすることができ、位置検出精度の高いロータリーエンコーダを提供することができる。
そのため、本開示は、たとえば、サーボシステムにおける回転位置の検出に用いられ、工作機械の工具等の絶対位置を高精度かつ高分解能で検出するロータリーエンコーダに有用である。
100,200 ロータリーエンコーダ
110 回転部
111 軸体
111a 第1のネジ山(第1の固定部)
111b 第2のネジ山(第2の固定部)
112,212 ボス
112a 第1のネジ孔
112b,212b 第1のテーパ面
112c 平坦面
112d 接着面
113 回転板
113a 被接着面
114,214 スリーブ
114a,212e 軸孔
114b,214b 第2のテーパ面
114c スリット
115 固定部材
115b 第2のネジ孔
115c 平坦面
116 接着剤
121 ケーシング
122 発光素子
123 受光素子
D111 ダミー軸体
D111b 第3のテーパ面
S10 ダミー軸体挿入工程
S20 回転板取り付け工程
S30 ボス取り外し工程
S40 軸体挿入工程
S50 ボス固定工程
S60 固定部材固定工程

Claims (18)

  1. 第1の固定部および第2の固定部を有する軸体と、
    前記軸体が挿入される中空筒構造を有し、前記第1の固定部に固定され、前記中空筒構造の中心軸に対して傾いている第1のテーパ面を有するボスと、
    前記ボスに取り付けられた回転板と、
    前記軸体が挿入される中空筒構造を有し、前記第1のテーパ面と接触し、前記中空筒構造の中心軸に対して傾いている第2のテーパ面を有するスリーブと、
    前記軸体が挿入され、前記第2の固定部に固定され、前記スリーブを前記ボスに押しつける固定部材と、
    を備える、ロータリーエンコーダ。
  2. 前記ボスの中心軸に対する前記第1のテーパ面の角度と、
    前記スリーブの中心軸に対する前記第2のテーパ面の角度と、が等しい、
    請求項1に記載のロータリーエンコーダ。
  3. 前記第1の固定部には、第1のネジ山が形成され、
    前記ボスには、第1のネジ孔が形成され、
    前記第1のネジ山と前記第1のネジ孔とが螺合されることで、前記ボスが前記第1の固定部に固定される、
    請求項1または2に記載のロータリーエンコーダ。
  4. 前記ボスの外周側面には、前記ボスの中心軸と平行な少なくとも1箇所の平坦面が形成される、
    請求項3に記載のロータリーエンコーダ。
  5. 前記第2の固定部には、第2のネジ山が形成され、
    前記固定部材には、第2のネジ孔が形成され、
    前記第2のネジ山と前記第2のネジ孔とが螺合されることで前記固定部材が前記第2の固定部に固定される、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のロータリーエンコーダ。
  6. 前記固定部材の外周側面には、前記固定部材の中心軸と平行な少なくとも1箇所の平坦面が形成される、
    請求項5に記載のロータリーエンコーダ。
  7. 前記第1のテーパ面は、前記ボスの内周側面に形成され、
    前記第2のテーパ面は、前記スリーブの外周側面に形成され、
    前記スリーブは、前記軸体が挿入される軸孔を有する、
    請求項1から6のいずれか1項に記載のロータリーエンコーダ。
  8. 前記軸孔は、前記軸体に対して隙間嵌め孔または中間嵌め孔として機能する、
    請求項7に記載のロータリーエンコーダ。
  9. 前記スリーブに少なくとも1つのスリットが形成されている、
    請求項7または8に記載のロータリーエンコーダ。
  10. 前記スリットは複数形成されており、
    複数の前記スリットは、前記スリーブの周方向に等間隔に配置されるように形成されている、
    請求項9に記載のロータリーエンコーダ。
  11. 前記スリットは、前記スリーブの中心軸に沿って延びるように形成されている、
    請求項9または10に記載のロータリーエンコーダ。
  12. 前記回転板は、接着剤で前記ボスに取り付けられている、
    請求項1から11のいずれか1項に記載のロータリーエンコーダ。
  13. 回転板が取り付けられたボス、スリーブおよび固定部材に軸体を挿入する、軸体挿入工程と、
    前記ボスを前記軸体が有する第1の固定部に固定する、ボス固定工程と、
    前記ボスが有する第1のテーパ面と前記スリーブが有する第2のテーパ面とを接触させた状態で、前記スリーブを前記ボスに押しつけるように、前記固定部材を前記軸体が有する第2の固定部に固定する、固定部材固定工程と、
    を有する、ロータリーエンコーダの製造方法。
  14. 前記ボスにダミー軸体を挿入する、ダミー軸体挿入工程と、
    前記ダミー軸体を回転させながら前記回転板を前記ボスに取り付ける、回転板取り付け工程と、
    前記回転板が取り付けられた前記ボスを前記ダミー軸体から取り外す、ボス取り外し工程と、
    をさらに有し、
    前記軸体挿入工程では、前記ボス取り外し工程によって取り外された前記ボスを、前記軸体に挿入する、
    請求項13に記載のロータリーエンコーダの製造方法。
  15. 前記ダミー軸体挿入工程では、
    前記第1のテーパ面を前記ダミー軸体が有する第3のテーパ面に接触させた状態で前記ボスに前記ダミー軸体を挿入する、
    請求項14に記載のロータリーエンコーダの製造方法。
  16. 前記ボスは中空筒構造を有し、前記中空筒構造の中心軸に対する前記第1のテーパ面の角度と、
    前記ダミー軸体の中心軸に対する前記第3のテーパ面の角度と、が等しい、
    請求項15に記載のロータリーエンコーダの製造方法。
  17. 前記ボス固定工程では、
    前記第1の固定部に形成された第1のネジ山と前記ボスに形成された第1のネジ孔とを螺合することで前記ボスを前記第1の固定部に固定する、
    請求項13から16のいずれか1項に記載のロータリーエンコーダの製造方法。
  18. 前記固定部材固定工程では、
    前記第2の固定部に形成された第2のネジ山と前記固定部材に形成された第2のネジ孔とを螺合することで前記固定部材を前記第2の固定部に固定する、
    請求項13から17のいずれか1項に記載のロータリーエンコーダの製造方法。
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