JP2018091560A - 空調機器の制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】不在期間において空調機を現在の設定のまま使う方が省エネか、消してつけなおす方が省エネかのユーザ判断を容易にする。【解決手段】温度等の環境情報の履歴、空調機の設定情報、天気予報などの外気温予測の情報を用いて、室温及び電力量を予測することで、現在の設定のまま運転するほうが省エネか、消してつけ直すほうが省エネかを自動で判断し、人の在・不在期間の履歴情報を用いることで、今後の不在時間を予測し、その不在期間における省エネ運転方法をユーザに伝える。【選択図】図13

Description

本発明は、空調機器(特にエアコン)に関し、省エネ運転方法のユーザへのアドバイスや省エネ運転の制御方法に関する。
空調機器は、家庭の電気代の大きな部分を占めるため、省エネ運転の方法についてユーザの関心は高い。例えば、部屋を一時的に不在にするようなケースにおいて、空調機器のつけっぱなしがよいのか、一旦停止をして、帰ってからつけなおすのがよいのか、インターネット等で話題になることが多い。つけっぱなしがよいのか、一旦停止して付け直すのが良いのかは、居住空間の断熱性、室温、設定温度、外気温などの様々な要素により左右されるため一意に決定することはできず、ユーザは判断に困ることになる。
特許文献1記載の発明では、一時的に部屋を不在にする場合、運転中の空調機器を停止した場合と、運転を継続させた場合とでどちらが省エネ運転となるかの分岐点となる分岐点時間を計算し、ユーザに報知する方法を提示している。
特開2015−178917号公報
特許文献1記載の発明では、ユーザがリモコンなどを通じて、明示的にアドバイス要求を行わなければならず、不便である。そのような操作をせずとも適切なタイミング・メッセージで、ユーザに通知することが好ましい。その場合には、現在時刻からの不在時間などを考慮する必要がある。例えば、これから3時間不在にする場合には、1時間であればつけっぱなしがお得という情報が提示されたとしてもユーザにとっては意味がない情報となるため、ユーザのシチュエーションに合わせて適切なメッセージを伝える必要がある。
本開示の一態様に係る空調制御システムは、空調機を制御し、室内の空調を制御する空調制御システムであって、空調機のセンサーから取得される室内温度やエアコン稼動時の電力量・人の在不在情報を蓄積するセンサーデータ蓄積手段と、空調機から取得される空調の設定情報を蓄積する空調情報データ蓄積手段と、環境データ蓄積手段と空調情報データ蓄積手段によって蓄積されたデータを用いて、空調機の空調機の設定に対して室温変化・電力量を予測する室内環境・電力量予測手段と、空調機の設定を変更する指示を行うアプリケーションから構成され、アプリケーションは、在不在情報を用いて、該当の空調機が存在している部屋において、人が通常いる通常在時間帯と人が不在にしている通常不在時間帯を算出し、現在時刻から次に通常在時間帯が始まる時刻までの時間を運転停止時間とし、室内環境・電力量予測手段を用いて、現在の運転設定と同じ設定で運転を継続した場合の連続運転電力量と、現在の運転を停止し運転停止時間後に運転を開始して現在の室温に戻すための断続運転電力量を算出し、連続運転電力量と断続運転電力量の比較結果を表示する。
このように構成することによって、ユーザは不在にする場合に、通常の不在時間に応じた省エネ運転の方法を容易に理解することができ、空調機を省エネに制御することが可能となる。
本発明の実施の形態において提供するサービスの全体像を示す図である。 本発明の実施の形態におけるサービスの類型(自社データセンタ型)を示す図である。 本発明の実施の形態におけるサービスの類型(IaaS利用型)を示す図である。 本発明の実施の形態におけるサービスの類型(PaaS利用型)を示す図である。 本発明の実施の形態におけるサービスの類型(SaaS利用型)を示す図である。 本発明の実施の形態における空調制御システムのシステム構成を説明する図である。 本発明の実施の形態における履歴DBに格納されるデータ構造を説明する図である。 本発明の実施の形態におけるエアコン設定画面を説明する図である。 本発明の実施の形態におけるエアコン設定画面の省エネメッセージを説明する図である。 本発明の実施の形態における空調機の室温及び電力量の履歴と予測値を説明する図である。 本発明の実施の形態における空調機のタイマー設定画面と省エネメッセージを説明する図である。 本発明の実施の形態におけるエアコン設定画面において、タイマー運転を考慮した省エネメッセージを説明する図である。 本発明の実施の形態における在不在履歴に基づいた省エネメッセージを説明する図である。 本発明の実施の形態における省エネメッセージを伝えるとともに制御を行なう場合のエアコン設定画面を説明する図である。 本発明の実施の形態における自動で省エネ方法を判断し制御を行ない、制御後にメッセージを行なう方法を説明する図である。 本発明の実施の形態における制御方法を伝える場合の別例を説明する図である。 本発明の実施の形態における省エネメッセージの表示方法の別形態を説明する図である。 本発明の実施の形態におけるデータ蓄積の処理フローを説明する図である。 本発明の実施の形態における省エネメッセージの表示フローを説明する図である。 本発明の実施の形態における在不在情報を考慮した省エネメッセージの表示フローを説明する図である。 本発明の実施の形態における省エネメッセージの表示をグラフで行なう方法を説明する図である。 本発明の実施の形態における不在時断続運転の予測において、在室までの運転時間を考慮する方法を説明する図である。
(提供するサービスの全体像)
図1(A)には、本実施の形態にかかるサービスの全体像が示されている。
グループ100は、例えば企業、団体、家庭等であり、その規模を問わない。グループ100には、複数の機器101である機器A、機器Bおよびホームゲートウェイ102が存在する。複数の機器101には、インターネットと接続可能な機器(例えば、スマートフォン、PC、TV等)もあれば、それ自身ではインターネットと接続不可能な機器(例えば、照明、洗濯機、冷蔵庫等)も存在する。それ自身ではインターネットと接続不可能な機器であっても、ホームゲートウェイ102を介してインターネットと接続可能となる機器が存在してもよい。またグループ100には複数の機器101を使用するユーザ10が存在する。
データセンタ運営会社110には、クラウドサーバ111が存在する。クラウドサーバ111とはインターネットを介して様々な機器と連携する仮想化サーバである。主に通常のデータベース管理ツール等で扱うことが困難な巨大なデータ(ビッグデータ)等を管理する。データセンタ運営会社110は、データ管理やクラウドサーバ111の管理、それらを行うデータセンタの運営等を行っている。データセンタ運営会社110が行っている役務については詳細を後述する。ここで、データセンタ運営会社110は、データ管理やクラウドサーバ111の運営等のみを行っている会社に限らない。例えば複数の機器101のうちの一つの機器を開発・製造している機器メーカが、併せてデータ管理やクラウドサーバ111の管理等を行っている場合は、機器メーカがデータセンタ運営会社110に該当する(図1(B))。また、データセンタ運営会社110は一つの会社に限らない。例えば機器メーカ及び他の管理会社が共同もしくは分担してデータ管理やクラウドサーバ111の運営を行っている場合は、両者もしくはいずれか一方がデータセンタ運営会社110に該当するものとする(図1(C))。
サービスプロバイダ120は、サーバ121を保有している。ここで言うサーバ121とは、その規模は問わず例えば、個人用PC内のメモリ等も含む。また、サービスプロバイダがサーバ121を保有していない場合もある。
なお、上記サービスにおいてホームゲートウェイ102は必須ではない。例えば、クラウドサーバ111が全てのデータ管理を行っている場合等は、ホームゲートウェイ102は不要となる。また、家庭内のあらゆる機器がインターネットに接続されている場合のように、それ自身ではインターネットと接続不可能な機器は存在しない場合もある。
次に、上記サービスにおける機器のログ情報(操作履歴情報および動作履歴情報)の流れを説明する。
まず、グループ100の機器A又は機器Bは、各ログ情報をデータセンタ運営会社110のクラウドサーバ111に送信する。クラウドサーバ111は機器A又は機器Bのログ情報を集積する(図1(a))。ここで、ログ情報とは複数の機器101の、例えば運転状況や動作日時等を示す情報である。例えば、テレビの視聴履歴やレコーダの録画予約情報、洗濯機の運転日時・洗濯物の量、冷蔵庫の開閉日時・開閉回数などであるが、これらのものに限らずあらゆる機器から取得が可能なすべての情報をいう。ログ情報は、インターネットを介して複数の機器101自体から直接クラウドサーバ111に提供される場合もある。また複数の機器101から一旦ホームゲートウェイ102にログ情報が集積され、ホームゲートウェイ102からクラウドサーバ111に提供されてもよい。
次に、データセンタ運営会社110のクラウドサーバ111は、集積したログ情報を一定の単位でサービスプロバイダ120に提供する。ここで、データセンタ運営会社が集積した情報を整理してサービスプロバイダ120に提供することの出来る単位でもよいし、サービスプロバイダ120が要求した単位でもよい。一定の単位と記載したが一定でなくてもよく、状況に応じて提供する情報量が変化する場合もある。前記ログ情報は、必要に応じてサービスプロバイダ120が保有するサーバ121に保存される(図1(b))。そして、サービスプロバイダ120は、ログ情報をユーザに提供するサービスに適合する情報に整理し、ユーザに提供する。提供するユーザは、複数の機器101を使用するユーザ10でもよいし、外部のユーザ20でもよい。ユーザへのサービス提供方法は、例えば、サービスプロバイダから直接ユーザへ提供されてもよい(図1(b)、(e))。また、ユーザへのサービス提供方法は、例えば、データセンタ運営会社110のクラウドサーバ111を再度経由して、ユーザに提供されてもよい(図1(c)、(d))。また、データセンタ運営会社110のクラウドサーバ111がログ情報をユーザに提供するサービスに適合する情報に整理し、サービスプロバイダ120に提供してもよい。
なお、ユーザ10とユーザ20とは、別でも同一でもよい。
(実施の形態1)
図6は、本発明の実施の形態1における空調制御システムの構成を示すブロック図である。
空調システムは、空調機610、クラウドサービス620から構成される。クラウドサービス620のブロックの一部もしくは全ては、データセンタ運営会社のクラウドサーバもしくはサービスプロバイダのサーバのどちらかに属す。
空調機610は、室内の空質環境を調整する機器であり、例えば、ルームエアコンである。空調機610は、センサー情報取得手段611、制御情報取得手段612、空調制御手段613から構成される。
空調制御手段613は、室内の空気の温度や湿度などを調整する制御機構であり、具体的にはエアコンの空調機能であるが、部屋の温度や湿度をコントロールできる制御機構であれば、これに限らない。
センサー情報取得手段611は、空調機に搭載されるセンサーを使ってデータを取得する手段である。取得できるセンサーのデータとしては、室内機に設置された温湿度センサーから取得される室内の温度/湿度、室外機などに設置されたセンサーから取得される室外の温度/湿度、赤外線などの人感センサーから取得される人が「いる」「いない」の情報を示す「在不在情報」、エアコン稼動時の電力量を計測する電力センサーから取得される「電力量」などがある。
制御情報取得手段612は、空調制御情報を取得する手段である。空調制御情報とは、空調制御手段613の制御内容を示し、具体的には、運転ステータス(ON/OFF)、設定モード(冷房/暖房/除湿/自動)、設定温度、風向き、風量などの情報である。
以上が空調機610の構成の説明である。
クラウドサービス620は、センサー情報格納手段621、制御情報格納手段622、室内環境・電力量予測手段623、空調設定手段624、ユーザインターフェース625、履歴DB626、外環境予測手段627から構成される。
センサー情報格納手段621は、空調機610のセンサー情報取得手段611を通じて取得した温湿度情報や在不在情報や電力情報を履歴DB626に格納する手段である。通信はインターネット等の通信手段を使って行われ、例えば、5分に1回、センサー情報格納手段621が、センサー情報取得手段611から情報を取得して格納する。また、センサー情報取得手段611からセンサー情報格納手段621に、定期的に情報をアップロードする方式でも良い。
制御情報格納手段622は、空調機610の制御情報取得手段612を通じて取得した空調制御情報を履歴DB626に格納する手段である。通信はインターネット等の通信手段を使って行われ、例えば、5分に1回、制御情報格納手段622が、制御情報取得手段612から情報を取得して格納する。また、制御情報取得手段612から制御情報格納手段622に、定期的に情報をアップロードする方式でも良く、制御が変更されたイベントをトリガーとして、制御情報取得手段612が、制御情報格納手段622にアップロードする方式でも良い。
履歴DB626は、センサー情報格納手段621や制御情報格納手段622から受け取った情報を格納するデータベースである。データベースの形式は、SQL等のリレーショナルDBが一般的であるが、Key−Value型などの簡素な関係性でデータを構成するNoSQLと呼ばれるDBの構成であってもよい。
図7は、履歴DB626のテーブル構造の例を示している。IDは各レコードを識別するユニークなID、時刻は各情報を取得した時刻、室内温度、室内湿度、室外気温、室外湿度、在・不在情報、電力量は、センサー情報取得手段611を通じて取得した情報であり、運転ステータス、運転モード、設定温度、風量、風向は、制御情報取得手段612を通じて取得した空調制御情報である。説明を容易にするため、温湿度情報と、空調制御情報を1つのテーブルにまとめているが、別のテーブルとして管理してもよい。また、図7の電力量は、前レコードから現レコードまでの積算電力量(wh)を示している。
外環境予測手段627は、気象情報サーバなどから空調機が存在する該当地域における今後の天候予測情報や天候履歴情報を受け取り、室内環境・電力量予測手段623に入力する手段である。
室内環境・電力量予測手段623は、履歴DB626を利用して、今後の室内における環境(室温・室内湿度等)を、機械学習により予測する手段である。一般に機械学習は2つのステップに分類される、学習フェーズと識別フェーズとよばれる。学習フェーズは、過去の履歴データなどの訓練データを入力し、データ解析することで、そのデータの関係性を抽出する。そして、次の識別フェーズでは、識別データ(予測を行うための入力パラメータ)を入力し、学習フェーズで抽出したデータの関係性に基づき、予測値を出力する。ここで室内環境・電力量予測手段623は、訓練データとして、履歴DB626の履歴データと外環境予測手段627から取得した天候履歴情報を入力する。そして、室内環境・電力量予測手段623に、「未来の時刻」、「今後の天気予報などの天候予測値」、「空調機の設定情報」を識別データとして、入力する。このようにして、今後の時刻での環境情報(室温・室内湿度)と電力量を予測する。機械学習を行う上では、どのようなデータを訓練データとして入力し、どのようなデータを識別データとして入力するのかが、予測の精度を上げるポイントとなる。学習のアルゴリズムは線形回帰、ニューラルネットワーク、ディープラーニングなど多岐に渡るが、ここでは限定しない。機械学習のクラウド上のサービスとして、Google社のPredition APIやMicrosoftのAzure MLなどがあり、一般に利用されやすくなっており、室内環境・電力量予測手段623はそのようなライブラリやAPIを活用するような構成でも良い。
ここで、室内環境・電力量予測手段623は、履歴DB626のデータと、外環境予測手段627からの天候情報などを訓練データとして学習を行うが、図7の例のように、履歴DB626のデータに、空調機610の設定情報を使うことにより、空調機610の設定と室温・電力量や天気予報との関係性を抽出することが可能になる。これにより室内環境・電力量予測手段623に、エアコンの設定情報を識別データとして入力することで、該当設定に対する室温や電力量予測を高精度に行うことができる。
インターフェース625は、ユーザが入力を受け付ける外部インターフェースであり、例えば、http/httpsプロトコルで通信する外部I/F(WebAPI)である。アプリケーション630から受け取ったユーザの空調機に対する設定命令を受け付け、空調設定手段624に通知する。また、室内環境・電力量予測手段623が出力した今後の室温予測や電力量予測の結果をインターフェース625を通じてアプリケーション630に伝送したり、履歴DB626に格納される情報をインターフェース625を通じてアプリケーション630に伝送する。
図8はアプリケーション630のGUIの例を示している。図8の例では、「エアコン」は制御対象の空調機を示し、複数の空調機がある場合には、プルダウンから選択できる。現在の状態は、空調機の現在状態を示し、履歴DB626の直近のエアコン設定状態のデータを取得して表示する。「運転」は運転のON/OFF、「モード」は冷房、暖房、除湿などの空調機の設定モード、「温度」は空調機に指定する設定温度、「風量」は空調機が排出する風量の設定、「風向」は空調機が排出する風の向きを示す。「設定」ボタンを押すことで、アプリケーション630は、GUIで設定されたデータを、http/httpsプロトコルのフォーマットに変換してインターフェース625に通知する。
空調設定手段624は、インターフェース625で受け取った設定命令を元に、空調制御手段613に運転設定を通知する。
本実施の形態において、アプリケーション630は、その起動時に、インターフェース625を通じ、履歴DB626に格納される該当空調機の状態が運転中の場合に、室内環境・電力量予測手段623を用いて、2種類の予測を行う。
1つは、現在の運転設定のまま、稼動した場合の室温と電力量予測を実施する。このように不在時に連続運転を行なうことを不在時連続運転とし、その予測結果を不在時連続運転予測結果とする。図10に予測結果の例を示している。図10は、室温・電力量の推移を示し、X軸が時刻、Y軸が電力量と温度を示す。現在時刻は11:00であり、10:20〜11:00までは、履歴情報を示し、線が室温の推移、棒グラフが10分間隔における電力量を示す。11:00以降は予測結果の推移となる。ここで、現在の運転設定のまま稼動した場合の室温予測結果は点線B、電力量予測結果は縦線の棒グラフである。
もう1つの予測は、運転停止時間をX時間と仮定した場合に、X時間運転停止後に、再度運転を開始、室温が、現在運転設定のまま連続運転した場合の室温と一致する時刻までの室温・電力量の予測である。このように不在時に停止を行ない、その後つけなおす運転を行なうことを不在時断続運転とし、その予測結果を、不在時断続運転予測結果とする。図10の例では、20分運転停止し、20分後に再度運転を行った場合に、室内温度が、現在運転設定のまま連続運転した場合の室温(点線B)と一致するまでの電力量(斜め線棒グラフ)と室温(線A)である。運転停止時間は、例えば、10分から始まり、10分ずつ増やしていき、繰り返し予測を行う。その上で、不在時断続運転予測結果の電力量が、不在時連続運転予測結果の電力量よりも小さくなった時点で予測を終了する。不在時断続運転予測結果が、不在時連続運転予測結果の電力量よりも大きい最も長い運転停止時間を「境界運転停止時間」とする。
アプリケーション630は、この予測結果を受け取り、境界運転停止時間をユーザに伝えるように、図9のように画面に重ねて表示する。例えば、境界運転停止時間が30分の場合には、「30分の不在ならつけっぱなしがお得です」というメッセージを伝える。このように構成することによって、ユーザはエアコンのリモコン画面を起動するだけで、不在時間中にどのようにエアコンを制御すべきかが明確に理解できるようになる。
ここで、運転停止時間を特定するための手段として、在・不在の履歴情報を活用するようにしてもよい。図13の例は、在・不在の履歴を元に、ユーザの通常生活における在・不在期間を示している。通常不在にしていることが多い時間帯を「通常不在時間帯」、通常在が多い時間帯を「通常在時間帯」とする。通常不在・在期間は、例えば、数週間の在・不在履歴を元に、該当時間において、在の割合が多い場合は通常在時間帯、不在の割合が多い場合は通常不在時間帯と算出される。この場合には、現在時刻を基点として、次の通常在時間帯の始まりまでの時間を不在予測時間として予測し、この時間を運転停止時間として算出する。図13の例では、現在時刻が地点Aである場合には、次の通常在時間帯の始まりまでの長さBが、不在予測時間として算出される。これを運転停止時間として、電力量と室温予測を行うことで、図13のように、「いつもどおりの30分程度のお出かけならつけっぱなしがお得です」というようにメッセージを行うことができ、ユーザとしてはより簡単で直感的に省エネ設定を判断することができる。
なお、通常在時間帯・不在時間帯の計算の仕方は、曜日ごとに分けて計算するようにしても良い。月曜日〜日曜日までのそれぞれの曜日の在・不在履歴を使って、計算する。そして、アプリケーション630は、現在時刻が何曜日に属するかで、該当曜日の通常在期間・不在期間を使うようにする。このように構成することで、曜日ごとでない場合に比べて、精度が高くなる。
なお、通常在時間帯・不在時間帯の計算の仕方は、平日・休日ごとに分けて計算するようにしても良い。平日と休日の在・不在履歴を使って、平日の通常在・不在期間、休日の通常在・不在期間を計算する。そして、アプリケーション630は、現在時刻が平日か休日に属するかで、該当日の通常在時間帯・不在時間帯を使うようにする。このように構成することで、平日・休日で分けない場合に比べて、精度が高くなる。
なお、通常在時間帯・不在時間帯の計算は、スケジューラのイベントの情報を考慮するように構成してもよい。例えば、スケジューラにおいて、「仕事」「外食」「お稽古」のイベントが入力されている場合に、そのイベントとセットで在時間帯・不在時間帯を学習することで、仕事・外食・お稽古のイベントがある場合には不在時間帯が多い、という相関が導き出せ、通常在時間帯・不在時間帯の精度が高くなる。
なお、通常在時間帯・不在時間帯の計算は、スマートフォンのGPSの情報を考慮するように構成しても良い。例えば、GPS値を、通常在時間帯と通常不在時間帯と関連させて学習することによって、現在値のGPSの値を使うことで、在・不在の予測精度を高めることができる。
なお、通常在時間帯・不在時間帯の計算の仕方は、季節ごとに分けて計算するようにしても良い。例えば、夏と冬では生活パターンが異なるので、季節ごとに通常在・不在時間帯を計算して、アプリケーション630は現在時刻が属する季節に応じて、該当季節の在・不在時間帯を活用するように構成しても良い。
なお、通常在時間帯・不在時間帯の計算は、曜日ごと、平日・休日ごと、季節ごとを例に挙げたが、それぞれの組合せであってもよい。
なお、通常在時間帯・不在時間帯を用いて、ユーザの不在予測時間を算出して、これを運転停止時間とすると説明したが、図22に示すように、不在後の運転時間を考慮して、運転停止時間を設定するように構成しても良い。運転停止時間を不在予測時間とすると、不在して帰った直後は暑いもしくは寒くなっており、不快な気温を過ごす必要がある。そこで、運転停止期間は、室温予測を行ない元の温度に戻るまでの時間を考慮した運転時間を踏まえて算出する。具体的には、以下のように算出する。まず、運転停止時間を初期値の最小値(例:10分)とし、現在時刻から該当時間停止した場合の室温を予測する。次に運転停止期間後にエアコンの運転を開始して元の温度が戻るまでの時間(運転時間)を予測する。運転停止時間+運転時間<=不在予測期間であれば、運転停止期間に時間を追加して(例:+10分)、再度同じ予測計算を行なう。これを運転停止時間+運転時間>不在予測期間になるまで繰り返す。この計算の結果、最も大きい運転停止時間を使ってユーザに、連続運転がお得か、断続運転がお得かの省エネメッセージを伝えるように構成し、断続運転がお得とした場合には、予測結果を用いて、運転停止期間後に空調機の制御を自動で行うことで、ユーザは省エネかつ快適な制御を行うことができる。
以上が本実施の形態における空調制御システムのシステム構成についての説明である。
次に本実施の形態における空調制御システムの処理フローについて説明する。本実施の空調制御システムにおける処理フローは2つに分けられる。1つは「データ蓄積フロー」であり、1つは「空調設定フロー」である。
図18は「データ蓄積フロー」を示している。
ステップ1801にて、空調機610は、センサー情報取得手段611により温湿度情報や在不在情報や電力情報を取得する。
ステップ1802にて、空調機610は、制御情報取得手段612により、空調機の設定情報を取得する。
ステップ1803にて、空調機610は、クラウドサービス620に対して、ステップ1801によって取得した温湿度情報や在不在情報や電力情報や、ステップ1802によって取得した制御情報を伝送する。クラウドサービス620は、センサー情報格納手段621や制御情報格納手段622によりセンサー情報や制御情報を受け取り、履歴DB626に登録する。
ステップ1804にて、空調機は、一定期間のウェイト(例:5分間)を行い、ステップ1801に戻る。
上記データ蓄積フローの処理シーケンスを図18に示している。ステップ1803において空調機610とクラウドサービス620間でのデータ伝送が行われる。
上記データ蓄積フローは、クラウドサービス620との通信経路が確立されていて、電源ONの状態では常に動き続ける。このようにして室内環境・設定情報データをすべてデータベースに登録する。また、図18ではセンサー情報取得と制御情報取得をシーケンシャルに行ったが、並列に実行してもよい。また、制御情報取得については、定期的にルーチン実行するのではなく、制御が変更されたタイミングで、アップロードするように構成してもよい。
以上が「データ蓄積フロー」の説明である。
次に「アドバイス表示フロー」について説明する。
処理フローについて図19を参照し説明する。図19はアドバイス表示フローのフローチャートである。
ステップ1901にて、ユーザはアプリケーション630を起動する。
ステップ1902にて、アプリケーション630は、インターフェース625を通じて、室内環境・電力量予測手段623を利用して、不在時連続運転の予測結果と、不在断続運転の予測結果を取得する。
ステップ1903にて、アプリケーション630は、設定画面表示を行う。この画面は具体的には、図8のような画面である。
ステップ1904にて、ステップ1902にて取得した予測結果に基きアドバイスを行う。この際に、境界運転停止時間に基き、つけっぱなし時がお得な時間情報を含めたメッセージを行う。具体的には、図9のように30分の不在ならつけっぱなしがお得です、というような情報を表示する。
以上が「アドバイス表示フロー」についての説明である。
次に在・不在情報を活用した場合の「アドバイス表示フロー」について説明する。
処理フローについて図20を参照し説明する。図20はアドバイス表示フローのフローチャートである。
ステップ2001にて、ユーザはアプリケーション630を起動する。
ステップ2002にて、アプリケーション630は、インターフェース625を通じて、室内環境・電力量予測手段623を利用して、不在時連続運転の予測結果と、不在時断続運転の予測結果を取得する。この際に、通常在時間帯・通常不在時間帯を履歴DB626に蓄積される人感センサーの在・不在情報から予測し、現在時刻から次の通常在期間が始まるまでの時間を不在時間として、その不在期間を元に運転停止時間を特定し、不在時運転予測結果と、不在時断続運転予測結果を算出する。
ステップ2003にて、アプリケーション630は、設定画面表示を行う。この画面は具体的には、図8のような画面である。
ステップ2004にて、ステップ2002にて取得した予測結果に基きアドバイスを行う。この際に、境界運転停止時間に基き、つけっぱなし時がお得な時間情報を含めたメッセージを行う。具体的には、図13のようにいつもどおりの30分の不在ならつけっぱなしがお得です、というような情報を表示する。
以上が「アドバイス表示フロー」についての説明である。
なお、時刻を指定して空調機610をタイマー制御するようなケースの場合に、該当時刻までの不在時間を考慮して、つけっぱなしがよいか、そうでないかを示すとともに、制御までを自動で行うようにしてもよい。例えば、図14左のようなGUI画面において、つけっぱなしがお得な場合には、「19時までならお得なつけっぱなしにしておきます」というメッセージを表示し、OKを押すと、つけっぱなしで制御するとしても良い。また、図14右のようなGUI画面において、つけっぱなしがお得でない場合には、「19時までなら一旦オフしてつけなおします」というメッセージを表示して、OKを押すと、一旦OFFを行い、該当時刻もしくは該当時刻に快適な温度になるように制御を行うようにしてもよい。このようにすれば、ユーザの制御の手間を省くことができる。
なお、メッセージの表示方法としては、運転中の場合には、GUIの「運転」フィールドをONに設定しておき、ONからOFFに変更したタイミングで表示するようにしてもよい。このようにすることで、不在にするわけではなく、エアコンの他の設定を変更するだけのユーザにとっては、不要なメッセージを見なくてよくなる。
なお、本実施の形態では、メッセージは、スマートフォンを想定したアプリケーション630のGUI画面で表示するとしたが、アプリケーション630は、空調機610を制御する赤外線などのリモコン上で動くアプリケーションでも問題ない。
なお、メッセージの伝え方としては、音声合成を行い再生するようにしてもよい。このようにすることで、一般的な赤外線リモコンのような表現力が乏しいUIでも伝えることができる。
なお、アプリケーション630の起動時に予測を行うとしていたが、クラウドサービス620側で、例えば10分周期で毎回計算しておき、結果だけを起動時に伝えるとしても良い。このようにすることで、アプリケーション上で表示するまでの待ち時間を短縮できる。
なお、本実施の形態で、境界運転停止時間を用いて、図9のように表示する場合に、例えば、不在時間のリミットを設けて、そのリミットを越えるときだけ表示するという構成にしてもよい。例えば、リミットを1時間とした場合には、境界運転停止時間が、1時間未満の場合には、メッセージを表示しないようにする。つけっぱなしの方がお得か極端に短ければ、ユーザにとっては意味のない情報となることが多くなってしまうが、このように構成することで、不要な情報をユーザに提示しなくて良くなり、ユーザはわずらわしさを軽減できる。
なお、本実施の形態で、境界運転停止時間を用いて、図9のように表示する場合に、例えば、使っているうちに、ユーザが分かりきっている情報を減らしていくようにしてもよい。例えば、「10分の不在だったらつけっぱなしがよい」などは、ユーザ自身が学習していくため、メッセージを伝える次第に、分かりきった情報となっていく。つけっぱなしがよいか、そうでない方がよいのかをユーザが迷う境界条件のメッセージだけを表示するように表示の仕方を学習するようにしてもよい。学習の方法としては、メッセージ表示後のユーザの動作にある。「X分の不在ならつけっぱなしがお得」というメッセージを行った後に、停止するかしないかの操作履歴を元にして、境界条件を明らかにするようにしてもよい。
なお、アプリケーション630のGUIにおいて、図11のように指定時刻からの動作を設定するような構成の場合には、指定時刻までの不在時間を入力として予測した結果をメッセージとして表示するようにしてもよい。その場合図11のように、17時までならつけっぱなしがお得です、というメッセージとなり、ユーザは境界運転停止時間を伝えられるよりも分かりやすく理解できる。
なお、アプリケーション630のGUIにおいて、すでにタイマー設定がされている場合には、リモコン画面において、次のONタイマーまでの時刻を不在時間として、予測した結果をメッセージとして表示するようにしてもよい。例えば、図12のGUIでは、画面下部に、次のタイマー設定(この例では、8/14 17:00)が表示されているが、その時刻までを不在時間として、つけっぱなしがお得か、どうかを判定してメッセージを表示している。この場合も図11と同様に、17時までならつけっぱなしがお得です、というメッセージとなり、ユーザは境界運転停止時間を伝えられるよりも分かりやすく理解できる。
なお、時刻を指定して空調機610をタイマー制御するようなケースの場合に、該当期間までの不在時間を考慮して、不在時連続運転が省エネか、不在時断続運転が省エネかを示すとともに、制御までを自動で行うようにしてもよい。例えば、図14左のようなGUI画面において、不在時連続運転がお得な場合には、「19時までならお得なつけっぱなしにしておきます」というメッセージを表示し、OKを押すと、不在時連続運転で制御するとしても良い。また、図14右のようなGUI画面において、不在時断続運転がお得の場合には、「19時までなら一旦オフしてつけなおします」というメッセージを表示して、OKを押すと、一旦OFFを行い、該当時刻もしくは該当時刻に快適な温度になるように制御を行うようにしてもよい。このようにすれば、ユーザの制御の手間を省くことができる。
なお、時刻を指定して空調機610をタイマー制御するようなケースの場合に、該当期間までの不在時間を考慮して、不在時連続運転が省エネか、不在時断続運転が省エネかを計算し、省エネになる方で制御するように構成し、結果を制御後に伝えるようにしてもよい。図15はそのGUIの例を示している。図15左の画面において、帰宅時刻を19時にしてOKを押した場合に、クラウドサービス620側で、室内環境・電力量予測手段623を用いて、つけっぱなしがよいか、一旦OFFして付け直すのが良いのかを計算し、お得な方で制御を行う。そして、帰宅時にアプリを確認したときの画面が図15右であり、このときに「19時までならお得な着けっぱなしにしておきました」という形で報告するようにしてもよい。なお、制御方法の結果のフィードバックは、このとおりだけでなく、図16のように設定温度の推移などの詳細な制御方法を提示するように構成してもよい。
なお、本実施の形態では、アプリケーション630のGUIにおいて、省エネ運転方法をメッセージとしてアドバイス表示するとしたが、アプリケーションを経由せずに自動で制御しても良い。例えば、現在の空調機の機能としてオートオフ機能がある。オートオフ機能は、人感センサーなどで人の不在を検知したら不在時の制御を停止もしくは省エネ運転にするという機能である。しかし、一方で、ちょっとした退出や外出で部屋からでていった場合に、すぐに消されてしまうなどの課題がある。そこで、在不在情報の通常在時間帯、通常不在時間帯を活用する。現在時刻において、人が不在であり、かつ通常不在時間帯であれば、その次の通常在時間帯まで不在である可能性が高いため、不在時連続運転が省エネか、不在時断続運転が省エネかを予測して求め、その結果に基づき制御を行なうように構成しても良い。
なお、図15での最も省エネ効率の高い運転の決定方法として、つけっぱなしか、一旦OFFしてつけなおすか、だけでなく、「設定温度を変化(上げたり、下げたり)させて運転」、「指定時刻への温度推移を徐々に温度を上げる・下げる」等の制御パターンを用意して、最も効率の良いものを選ぶように構成してもよい。
なお、不在時連続運転が省エネか、不在時断続運転が省エネかのアドバイス情報を表示する場合に、どれくらいお得になるのかを電気代に換算して表示するようにしてもよい。例えば、つけっぱなしの方が10円お得です、など。このようにすることで、ユーザはより効果を実感することができる。
なお、図17に示すように、室温予測・電力予測の機能を利用して、設定を変更した場合の電力量のお得度合いを画面に表示するように構成しても良い。図17の場合には、現在の状態が図17左のようになっている場合に、設定温度を25度から26度に変更すると、その際に25度設定の場合の今後1時間の電力量と、26度設定の場合の今後1時間の電力量を予測し、その差を金額換算して、画面にメッセージとして表示するように構成してもよい。このように構成することで、ユーザはどのように設定したら効果的な省エネ運転ができるかを直感的に判断することができる。設定温度だけでなく、風量、風向など空調機の設定すべてにおいて、同様に電力量効果を計算・表示するように構成してもよい。
なお、本実施の形態では、アプリケーション630のプッシュ通知でメッセージを伝えるようにしてもよい。プッシュ通知とは、Android/iOSなどのスマートフォンのアプリケーションのプラットフォームで利用可能な機能であり、アプリケーションがバックグラウンドや終了していても、サーバからのプッシュにより該当アプリケーションのメッセージとして、表示できる機能である。この機能を利用することで、例えば、ユーザがお出かけするタイミングで、「いつもどおりの3時間以上のお出かけなら切った方が良い」といったアドバイスを行なうことができ、ユーザが設定を忘れることなく制御することができる。
なお、本実施の形態では、言葉による省エネメッセージを説明したが、図21に示すようなグラフ表示を行なうように構成しても良い。図21の例では、実線で示される現在時刻のラインよりも左側は履歴データを示し、右側は予測結果を示している。室温・外気温・設定温度・電力量(もしくは電気代)などの情報を表示し、この場合の境界運転停止時間を点線で表すような構成にするとユーザは分かりやすい。また、そのグラフの下にあるように在・不在履歴を元にした通常在時間帯と不在時間帯を表示するようにすると、境界運転停止時間との関係が分かりやすい。また、設定温度などを下げたり上げたりした場合に、予測結果を計算し直して表示するようにすると、ユーザはどのように制御すると省エネにできるかを直感的にわかりやすくなる。
なお、本実施の形態においては、室内の温度を元に、省エネ性の判断を行ったが、湿度の情報を考慮するように構成してもよい。例えば、人の快適性の指数として不快指数があり、この指数は室温と湿度によって決定される。部屋の室温に加えて、湿度も予測して、入室時刻での不快指数を同じにすることを目標値として、不在時連続運転が省エネか、不在時断続運転が省エネかの予測を行なうように構成しても良い。
以上が本実施の形態における空調制御システムの説明である。
上記態様において説明された技術は、例えば、以下のクラウドサービスの類型において実現されうる。しかし、上記態様において説明された技術が実現される類型はこれに限られるものでない。
(サービスの類型1:自社データセンタ型)
図2は、サービスの類型1(自社データセンタ型)を示す。本類型は、サービスプロバイダ120がグループ100から情報を取得し、ユーザに対してサービスを提供する類型である。本類型では、サービスプロバイダ120が、データセンタ運営会社の機能を有している。即ち、サービスプロバイダが、ビッグデータの管理をするクラウドサーバ111を保有している。従って、データセンタ運営会社は存在しない。
本類型では、サービスプロバイダ120は、データセンタ(クラウドサーバ111)を運営、管理している(203)。また、サービスプロバイダ120は、OS(202)及びアプリケーション(201)を管理する。サービスプロバイダ120は、サービスプロバイダ120が管理するOS(202)及びアプリケーション(201)を用いてサービス提供を行う(204)。
(サービスの類型2:IaaS利用型)
図3は、サービスの類型2(IaaS利用型)を示す。ここでIaaSとはインフラストラクチャー・アズ・ア・サービスの略であり、コンピュータシステムを構築および稼動させるための基盤そのものを、インターネット経由のサービスとして提供するクラウドサービス提供モデルである。
本類型では、データセンタ運営会社110がデータセンタ(クラウドサーバ111)を運営、管理している(203)。また、サービスプロバイダ120は、OS(202)及びアプリケーション(201)を管理する。サービスプロバイダ120は、サービスプロバイダ120が管理するOS(202)及びアプリケーション(201)を用いてサービス提供を行う(204)。
(サービスの類型3:PaaS利用型)
図4は、サービスの類型3(PaaS利用型)を示す。ここでPaaSとはプラットフォーム・アズ・ア・サービスの略であり、ソフトウェアを構築および稼動させるための土台となるプラットフォームを、インターネット経由のサービスとして提供するクラウドサービス提供モデルである。
本類型では、データセンタ運営会社110は、OS(202)を管理し、データセンタ(クラウドサーバ111)を運営、管理している(203)。また、サービスプロバイダ120は、アプリケーション(201)を管理する。サービスプロバイダ120は、データセンタ運営会社が管理するOS(202)及びサービスプロバイダ120が管理するアプリケーション(201)を用いてサービス提供を行う(204)。
(サービスの類型4:SaaS利用型)
図5は、サービスの類型4(SaaS利用型)を示す。ここでSaaSとはソフトウェア・アズ・ア・サービスの略である。例えばデータセンタ(クラウドサーバ)を保有しているプラットフォーム提供者が提供するアプリケーションを、データセンタ(クラウドサーバ)を保有していない会社・個人(利用者)がインターネットなどのネットワーク経由で使用できる機能を有するクラウドサービス提供モデルである。
本類型では、データセンタ運営会社110は、アプリケーション(201)を管理し、OS(202)を管理し、データセンタ(クラウドサーバ111)を運営、管理している(203)。また、サービスプロバイダ120は、データセンタ運営会社110が管理するOS(202)及びアプリケーション(201)を用いてサービス提供を行う(204)。
以上いずれの類型においても、サービスプロバイダ120がサービス提供行為を行ったものとする。また例えば、サービスプロバイダ若しくはデータセンタ運営会社は、OS、アプリケーション若しくはビックデータのデータベース等を自ら開発してもよいし、また、第三者に外注させてもよい。
本発明の一態様に係る空調制御システムは、空調機の制御を省エネ効率高く行うことが可能となる。故に本発明にかかる空調制御システムは、生活家電産業において高い利用可能性を持つ。
10、20 ユーザ
100 グループ
101 機器
102 ホームゲートウェイ
110 データセンタ運営会社
111 クラウドサーバ
120 サービスプロバイダ
121 サーバ
201 アプリケーション
202 OS
203 データセンタ(クラウドサーバ)
204 ユーザ
610 空調機
611 センサー情報取得手段
612 制御情報取得手段
613 空調制御手段
620 クラウドサービス
621 センサー情報格納手段
622 制御情報格納手段
623 室内環境・電力量予測手段
624 空調設定手段
625 インターフェース
626 履歴DB
627 外環境予測手段
630 アプリケーション

Claims (1)

  1. 空調機を制御し、室内の空調を制御する空調制御システムであって、
    前記空調機のセンサーから取得される室内温度やエアコン稼動時の電力量・人の在不在情報を蓄積するセンサーデータ蓄積手段と、
    前記空調機から取得される空調の設定情報を蓄積する空調情報データ蓄積手段と、
    前記環境データ蓄積手段と前記空調情報データ蓄積手段によって蓄積されたデータを用いて、
    前記空調機の設定に対して室温変化・電力量を予測する室内環境・電力量予測手段と、
    前記空調機の設定を変更する指示を行うアプリケーションから構成され、
    前記アプリケーションは、前記在不在情報を用いて、該当の空調機が存在している部屋において、
    人が通常いる通常在時間帯と人が不在にしている通常不在時間帯を算出し、
    現在時刻から次に通常在時間帯が始まる時刻までの時間を運転停止時間とし、
    前記室内環境・電力量予測手段を用いて、
    現在の運転設定と同じ設定で運転を継続した場合の連続運転電力量と
    運転を停止し、前記運転停止時間後に運転を開始して現在の室温に戻すための断続運転電力量を算出し、
    前記連続運転電力量と前記断続運転電力量の比較結果を表示することを特徴とする空調制御システム。
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