JP2018090860A - 高炉用羽口 - Google Patents

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Abstract

【課題】硬度のバランスを確保しつつ、熱伝導率が高いことで高熱負荷による摩耗やヒートクラック、溶損などの問題を低減できる高炉用羽口を提供する。【解決手段】本発明の高炉用羽口は、羽口本体部と、羽口本体部の先端の少なくとも一部に形成される肉盛と、を備え、肉盛は、前記羽口本体部の上に形成される、純Niからなる第1層と、第1層の上に形成される、NiにTiB2もしくはZrB2が分散された複合体からなる第2層と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、製鉄などで使用される高炉に用いられ、熱伝導率の高い肉盛の施された高炉用羽口に関する。
製鉄に際しては、原料となる鉄鉱石を還元させて溶融した鉄を得る高炉が用いられる。高炉に設けられた投入口から原料となる鉄鉱石などが投入され、高炉内部を溶融温度の高温とするための熱が、高炉の別の投入口から供給される。高炉内部で溶融した鉄が取り出され、その後の必要な加工などが施される。
この熱を供給する投入口には、熱源である熱風と石炭の微粉末が投入される。この投入口には、羽口と呼ばれる部材が装着され、この羽口から熱風と石炭の微粉末が投入される。
羽口は、熱風と石炭の微粉末が投入される入り口であり、高炉内部で発生する溶融鉄やスラグが接触する環境となる。この環境下で、滴下する溶融鉄やスラグなどが、羽口に機械的な摩耗を与えやすい状態にある。
高炉は、24時間などの連続稼働と、この連続稼働を所定期間継続するなどの長い期間での稼働を必要とする。長い期間での稼働においては、定期的あるいは不定期のメンテナンスがあるが、このメンテナンス時に羽口の損耗が著しい場合には、羽口の交換が必要となる。
羽口の交換が頻繁に生じることは、高炉のランニングコストを増加させる問題がある。更には、羽口の交換に時間を要する場合には、高炉のメンテナンスの際に操業停止期間が所定よりも長くなることがあり、高炉の稼働能力を低下させてしまうこともあり得る。
このような状況で、機械的摩耗による損耗を低減できるように、羽口は、高い硬度を有することが重視されてきた。このため、羽口の先端(高炉内部に近い側)に、硬度の高い素材で層を形成するよう、TIGまたはMIG溶接機を用いて行う肉盛等が施されることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−217610号公報
特許文献1は、高炉用又はキュポラ用の羽口本体11の先部表面に、金属マトリックスに炭化系粉体セラミックス又はホウ化系粉体セラミックスの単体、あるいは炭化系粉体セラミックス及び/又はホウ化系粉体セラミックスからなる複合添加物を散在状態で含む硬化肉盛材13を溶着させる硬化肉盛羽口を、開示する。
羽口本体は、銅で形成されていることが多い。この羽口本体の先端表面に、金属にセラミックスが含有された複合体を、層として肉盛を形成した羽口を、特許文献1は、開示している。
背景技術で説明したように、機械的摩耗を考慮して、特許文献1は、硬度を高めるための工夫を行っている。
また、このような羽口の硬度を高めるために、高硬度を有するNi−Cr合金を羽口の上の第1層とし、ベース金属にセラミックス粉末を混入させた第2層を、肉盛として羽口に形成することが行われていた。第1層のNi−Cr合金は、高い硬度を有し、第2層のセラミックス粉末を混入させた金属複合体は更に高い硬度を有する。
例えば、第2層として、Co-CrにTiC、CrやNiにCr紛体などを混合させた金属複合体が使用され、このような第1層、第2層を有する肉盛が施された羽口が提案されていた。
以上のように、特許文献1を始めとした従来技術は、羽口への機械的摩耗での損耗に対応するために、硬度を高める肉盛を形成することが行われていた。
しかしながら、このような硬度の高いことを優先した材料は、熱伝導率が低い傾向がある。硬度と熱伝導率は、トレードオフの関係にあることが多いからである。加えて、硬度が優先される素材は、脆性的な破壊が起きやすいという特徴がある。
羽口の前方の高炉内では、非常な高温状態となっている。羽口、特に羽口の先端は高炉内に挿入されており、高炉内部の高温の熱を受ける状況にある。すなわち、羽口の肉盛部分(羽口の先端部分)は、高炉内の高温・高熱にさらされる状態になる。例えば、羽口前方においては、石炭の微粉末の燃焼によって2500℃もの高温環境下になることもある。すなわち、羽口は、機械的摩耗と高温環境下での溶損を受ける状態となる。
特許文献1を始めとした従来技術では、熱伝導率が低いことや脆性的な特徴によって、高熱負荷の影響で、ヒートクラックが生じて、羽口の肉盛部分で割れや剥離が生じることがある。また、羽口本体の内部には、羽口を冷却するための冷却水が循環している(水冷が行われている)。このため、肉盛材の熱伝導率が低いと、冷却水によって冷却される羽口母材表面部分と高炉からの高熱を受ける部分との温度差が極めて大きくなってしまう。この温度差が大きくなることで、やはり熱応力や熱膨張の度合いの差分による割れや剥離が生じることがある
すなわち、従来技術の肉盛羽口は、肉盛材の硬度のみに着目していたために熱伝導性が不十分であり、高炉で生じる熱の影響によって、溶損や割れ、剥離が生じる問題を有していた。
肉盛材がこのような熱による損傷が生じれば、当然に、羽口の交換が必要となり、高炉の稼働を停止させなければならないなどの、製鉄工程へのマイナスの影響を生じさせる問題にもつながっていた。
以上のように、従来技術の羽口への肉盛技術や、肉盛を施した羽口の技術は、高炉に装着して使用する際に、熱伝導率の低さによって、高熱負荷による機械的損傷、溶損などの問題を有していた。
本発明は、このような課題に鑑み、硬度のバランスを確保しつつ、熱伝導率が高いことで高熱負荷による摩耗やヒートクラック、溶損などの問題を低減できる高炉用羽口を提供することを目的とする。
上記課題に鑑み、本発明の高炉用羽口は、羽口本体部と、
羽口本体部の先端の少なくとも一部に形成される肉盛と、を備え、
肉盛は、羽口本体部の上に形成される、純Niからなる第1層と、
第1層の上に形成される、NiにTiBもしくはZrBが分散された複合体からなる第2層と、を有する。なお、肉盛の方法としては、TIG溶接など、従来の羽口保護材形成技術をも用いる。
本発明の高炉用羽口は、肉盛材質としての機械的摩耗に対応するに足りる硬度を有しつつ、高い熱伝導率を有する。特に、従来使用されていたNi−Cr合金と同等以上の硬度を有する。
この硬度を前提に、高い熱伝導率を有するので、高熱負荷においても、機械的摩耗やヒートクラックおよび溶損を生じさせにくい。特に、高炉での高温負荷において対応できるので、高炉に装着されて使用される場合に、十分な耐久期間を実現できる。
これらが相まって、本発明の高炉用羽口は、高い耐久性と長い使用期間を実現し、高炉においての交換頻度を下げて、高炉の稼働期間を長くすることができる。
本発明の実施の形態における高炉用羽口先端部の側面図である。 従来技術の組成を用いた肉盛の第1層の物性を示す表である。 従来技術の組成を用いた肉盛の第2層の物性を示す表である。 本発明の実施の形態の組成での第1層、第2層の熱伝導率とビッカース硬度を示す実験結果の表である。 本発明の実施の形態におけるTiBを分散材として製作した第2層の製作例(組成比率の外れる比較例を含む)の組織写真である。 本発明の実施の形態におけるZrBを分散材として製作した第2層の製作例(比較例を含む)の組織写真である。 一般的な羽口の写真である。
本発明の第1の発明に係る高炉用羽口は、羽口本体部と、
羽口本体部の先端の少なくとも一部に形成される肉盛と、を備え、
肉盛は、羽口本体部の上に形成される、純Niからなる第1層と、
第1層の上に形成される、NiにTiBもしくはZrBが分散された複合体からなる第2層と、を有する。
この構成により、高い硬度と高い熱伝導率を両立できる肉盛を備える羽口が実現できる。この羽口により、高炉に使用される場合でも、機械的摩耗や熱による損耗などの問題を軽減できる。
本発明の第2の発明に係る高炉用羽口では、第1の発明に加えて、第1層を形成する純Niは、99%以上の純度を有する。
この構成により、第1層は、高い熱伝導率を実現できる。
本発明の第3の発明に係る高炉用羽口では、第1または第2の発明に加えて、TiBもしくはZrBのそれぞれは、セラミックスである。
この構成により、TiBもしくはZrBを、Niの内部に分散させやすい。
本発明の第4の発明に係る高炉用羽口では、第1から第3のいずれかの発明に加えて、TiBの、第2層での含有率は、5体積%以上30体積%以下である。
この構成により、第2層の熱伝導率を、15W/mK以上とできる。
本発明の第5の発明に係る高炉用羽口では、第1から第3のいずれかの発明に加えて、ZrBの、第2層での含有率は、5体積%以上15体積%以下である。
この構成により、第2層の熱伝導率を、15W/mK以上とできる。
本発明の第6の発明に係る高炉用羽口では、第1から第5のいずれかの発明に加えて、第2層の熱伝導率は、15W/mK以上である。
この構成により、肉盛が、十分な熱伝導率を発揮できる。特に、羽口として使用される際に十分な熱伝導率を有する。
本発明の第7の発明に係る高炉用羽口では、第1から第6のいずれかの発明に加えて、第2層のビッカース硬度は、180HV以上である。
この構成により、肉盛が、十分な硬度を発揮できる。特に、羽口として使用される際に十分な硬度を有する。
本発明の第8の発明に係る高炉用羽口では、第1から第7のいずれかの発明に加えて、第1層および第2層の二重構造は、肉盛材での硬度および熱伝導率の高さを両立させる。
この構成により、羽口としての使用が好適に実現できる。
本発明の第9の発明における高炉用羽口では、第1から第8のいずれかの発明に加えて、羽口本体部は、銅を主素材とする。
この構成により、羽口本体部も、高い熱伝導率を有する。
本発明の第10の発明における高炉用羽口では、第1から第9のいずれかの発明に加えて、肉盛は、高炉用羽口が高炉に装着される場合の、炉内側に位置する。
この構成により、肉盛が、羽口の保護を実現できる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(実施の形態)
(全体概要)
実施の形態における高炉用羽口は、羽口本体部と肉盛とを備える。図1は、本発明の実施の形態における高炉用羽口先端部の側面図である。高炉用羽口(以下、必要に応じて「羽口」と省略することもある)1は、羽口本体部2と、肉盛3とを備える。肉盛3は、羽口本体部2の先端の少なくとも一部に形成される。図1に示されるように、肉盛3は、羽口本体部2の表面であって先端に形成されている。もちろん、必要に応じて、肉盛3が羽口本体部2の表面全体に形成されてもよい。
このように、高炉用羽口1は、羽口本体部2とその外周の一部に形成される肉盛3とから構成される。図1は側面図であるので、肉盛3が側面に形成されているように見えるが、外周を囲むように形成されている。
肉盛3は、第1層4と、第1層の上の第2層5とを有する。図1では、第1層4が羽口本体部2の上に形成され、第1層4の上に第2層5が形成されている。このように肉盛3は、2つの層が積層されて形成された構造を有している。
ここで、肉盛(肉盛3を含む)とは、一般的に羽口本体部を守るための保護層のことを、本明細書では意味する。
第1層4は、純Niの組成を有する。第2層5は、NiにTiBもしくはZrBが分散された複合体である。肉盛3を形成する第1層4が純Niであり、第2層5が、NiにTiBもしくはZrBが分散された複合体であることで、硬度を有しつつ高い熱伝導率を実現できる。すなわち、硬度と熱伝導率の両立を実現でき、従来技術での高熱負荷による機械的損傷、溶損などの問題を解決できる。
(第1層)
第1層4は、純Niで形成される。ここで、第1層4を形成する純Niは、99%以上の純度を有する。Niであることで純銅を主素材とする羽口本体部2との接合を実現しつつ、特に、純度が99%以上であることで、第1層4の熱伝導率が高くなる。
例えば、第1層4が、純度99%以上の純Niで形成されることで、ビッカース硬度は106HV程度であり、熱伝導率は78.2W/mK程度である。肉盛3を形成する第1層4は、肉盛3の基礎部分となる。更には、高い熱伝導率を有することで、高炉用羽口1が使用される場合に受ける高熱によっても、損傷や損耗などの問題を防止しやすくできる。
第1層4は、後述する第2層5との組み合わせにより、高い効率での熱伝導を実現できる。第1層4は、羽口本体部2の表面に形成されるので、高い熱伝導率により、高炉内からの熱を効率よく第2層5から第1層4に伝導する。すなわち、第1層4の熱伝導率が高いことは、高炉内からの熱を適切に羽口本体2にも伝導できる。
この熱伝導の効率が高いことで、高炉用羽口1に加わる熱量が大きくても、第1層4の熱伝導率が高いことで、熱による損傷や損耗などを防止できるようになる。
(第2層)
第2層5は、NiにTiBもしくはZrBが分散された複合体から形成される。TiBもしくはZrBが分散されて複合材とされることで、硬度を増加させるとともに、Niの有する熱伝導率を低下させにくくして、第2層5は、硬度と高い熱伝導率のバランスを実現できる。
このとき、Niを基材として、これにTiBもしくはZrBのセラミックス粉末が分散されて形成されればよい。すなわち、Niに分散されるTiBもしくはZrBは、セラミックスである。セラミックスであることで、Niの基材に分散が容易となる。
また、セラミックスであることで、Niの基材にTiBもしくはZrBが分散されて、第2層5の硬度と熱伝導率のバランスを実現しやすくなる。Niの基材に、セラミックスの粉末となっているTiBもしくはZrBが広く分散する。この広い分散により、Niを基材とする第2層5の特性が変化しつつ全体として均一になりやすい。この変化後の特性が、硬度と熱伝導率の高いバランスである。
特にTiBもしくはZrBがセラミックス粉末としてNiに分散されることで、母相であるNiの性質を変えずに済む。もちろん、セラミックス粉末であることで、均一になるように分散させることができ、第2層5全体の特性を均一化させやすくなる。他の手法に比較して、製造容易である。
もちろん、上述の通り、セラミックス粉末のTiBもしくはZrBがNiに分散された第2層5とすることで、高い硬度を実現しつつNi本来の熱伝導率を下げずに、高い熱伝導率を合わせて実現できる。
このような第2層5が第1層4の上に形成されることで、高炉内に挿入された高炉用羽口1は、次のような熱伝導により、熱に対する高い耐久性を実現できる。高炉内の熱は、一番表面となる第2層5に伝わる。ここで、第2層5は、上述の通り高い熱伝導率を有している。この高い熱伝導率により、第2層5は、厚み方向に効率よく熱を伝導して、その内側にある第1層4に熱を伝導する。
第1層4は、そのまま羽口本体部2に熱を伝導し、高炉用羽口1の内部に設けられる水冷などの冷却機構によって、熱が処理される。
このように、第2層5は、硬度を有していることに加えて、高い熱伝導率を有しているので、高炉内からの熱を第1層、羽口本体部2に効率よく伝導させて、最終的に熱を次々と処理できる。これらの結果、肉盛3の熱の上昇を抑制でき、熱による損傷などの問題を軽減できる。
このように、第1層4と共に第2層5も熱伝導率が高いことで、肉盛3の熱伝導率が高くなり、高炉用羽口1の受ける高い熱量に対しても、脆さなどによる損傷や損耗を生じさせにくい。
TiBの第2層5における含有率は、5体積%以上30体積%以下であることが好ましい。TiBの含有率が、この範囲であることで、第2層5の熱伝導率の下限値を15W/mK以上とできる。
特に、第2層5の硬度と熱伝導率は、従来技術の問題点の解決を図りつつ高炉用羽口1の高炉での使用での耐久性を実現するために、次の条件であることが好ましいことが発明者の研究によって分かった。
第2層のビッカース硬度: 180HV以上
第2層の熱伝導率: 15W/mK以上
硬度と熱伝導率が、このレベルを有することで、肉盛3およびこれを備える高炉用羽口1は、高炉で使用される際に受ける熱量に対しても、損傷や損耗を生じさせにくくなる。すなわち、従来技術での問題を生じさせにくい。
TiBの含有率が、上述の通り、5体積%以上30体積%以下であることで、Ni基材にTiBが分散された複合体から形成される第2層5は、180HV以上のビッカース硬度を実現できる。同様に、第2層5は、15W/mK以上の熱伝導率を実現できる。
一方、Ni基材にZrBが分散された複合体で、第2層5が形成される場合には、ZrBの第2層5での含有率は、5体積%以上15体積%以下であることが好適である。ZrBの含有率が、この範囲であることで、第2層5は180HV以上のビッカース硬度と15W/mK以上の熱伝導率を実現できる。
このように、第2層5にTiBが含有される場合には、TiBの含有率は、5体積%以上30体積%以下であることが好ましく、第2層5にZrBが含有される場合には、5体積%以上15体積%以下であることが好ましい。これらの含有率であることで、第2層5が、目標とする硬度と熱伝導率を実現できるからである。
以上のように、第2層5の組成が特定されることで、高い硬度と熱伝導率を実現できる。特に、熱伝導率と硬度とのバランスを実現でき、従来技術の問題点を解決できる。すなわち、実施の形態における高炉用羽口1は、機械的摩耗と高熱負荷によるヒートクラック、溶損などの問題を低減できる。加えて、第1層4および第2層5との二重構造であることで、肉盛3での硬度および熱伝導率が両立できる。
(羽口本体部)
羽口本体部2は、銅を主材料とすることが好適である。羽口本体部2は、高炉用羽口1の全体の骨格を形成する。この羽口本体部2は、高炉に挿入されて使用される場合に、その高炉および仕様に合わせた形状と大きさを有する必要がある。
羽口本体部2は、種々の素材で形成されればよいが、銅を主素材とすることが好適である。銅は、鉄やアルミよりも高い熱伝導率を有し、硬度や融点などの点でも適当なレベルを有するからである。
また、銅素材であることで、羽口を製造する設備との親和性や利用性が高く、製造が容易となりやすい。加えて、高炉用羽口1の大きな体積要素である羽口本体部2は、銅を主素材とすることで、肉盛3を考慮した全体のコストを抑えることができる。
高炉で使用される際に、熱の影響をもっとも受けやすい先端部分には、肉盛3が形成され、肉盛3は、上述のような第1層4と第2層5を備えている。肉盛3は、全体での占有割合は小さいので、高炉用羽口1全体としてのコストは低くできる。
(実験結果の説明)
次に、上述で説明した第1層4、第2層5の硬度と熱伝導率についての実験結果を説明する。なお、本実験での肉盛は、全てTIG溶接により形成した。
(従来技術での肉盛)
まず、従来技術での肉盛における第1層および第2層の実験結果を説明する。図2は、従来技術の組成を用いた肉盛の第1層の物性を示す表である。図2では、従来技術で使用されていたNi−Crの組成を有する第1層の物性が示されている。この物性は、実際に製造したNi−Crの第1層について実験を行った結果である。
図2から明らかな通り、Ni−Crによる第1層の硬度は180HVと一定のレベルであるが、熱伝導率は、10.7W/m・Kと低い。熱伝導率が低いことによる問題点は上述した通りであり、高い熱量を受けることで、損傷等を生じさせてしまう。
図3は、従来技術の組成を用いた肉盛の第2層の物性を示す表である。図2と同様に、従来技術で使用されていた組成を用いて肉盛の第2層を製造し、実験を行った結果を示している。
図3では、3種類(その1〜その3)の従来技術における組成の第2層の結果を示している。
(その1:Co系合金にTiCとCrを混合した組成)
この組成での第2層の硬度は718HVと高いが、熱伝導率は8.9W/m・Kと低い。熱伝導率が低いことでの問題点は上述した通りである。また、上述した通り、第2層の熱伝導率は、15W/m・K以上であることが好ましい。この点からも、その1の組成での第2層は、熱伝導率が不十分である。
(その2:NiにCrを混合した組成)
この組成での第2層の硬度は、471HVと高いが、熱伝導率が14.4W/mKと不十分である。熱伝導率が不十分であることで、この組成の第2層が肉盛に使用されても、羽口のうける高い熱量に対応できない。すなわち、熱伝導率の不足によって、熱を受けることでヒートクラックや溶損などの熱的損傷を受ける問題がある。
(その3:Ni−Cr合金にTiCとCrを混合した組成)
この組成での第2層の硬度は1356HVと高いが、熱伝導率が9.5W/mKと低い。このため、熱伝導率の不足による問題を生じさせる。
以上のように、従来技術での組成で第1層や第2層を形成しても、熱伝導率が不十分であることが実験からも確認された。
(本発明の組成での実験結果)
次に、実施の形態で説明した組成で形成された第1層、第2層の効果を確認した実験結果を説明する。図4は、本発明の実施の形態の組成での第1層、第2層の熱伝導率とビッカース硬度を示す実験結果の表である。
実施の形態で説明した組成により第1層となる基材と、第2層となる基材のそれぞれを製作した。このとき、第2層については、実施の形態で説明した組成範囲に対応して製作した。
図4の第1層、第2層のそれぞれは、必要な素材を用いて基材として製作したものである。また、実験においてビッカース硬度の測定方法と、熱伝導率の測定方法は、次の通りである。
(ビッカース硬度の測定方法)
測定機器名:ビッカース硬度計
(メーカー、型番:株式会社 フーチュア テック、FV300)
測定条件 :加圧力=500g
:加圧時間=15秒
:測定サンプルサイズ=面積約15×15×高さ15mm
この測定条件に見合う加圧をサンプルに付与して、加圧付与後のサンプルに生じる痕からビッカース硬度が測定される。
(熱伝導率の測定方法)
測定機器名:熱定数測定装置
(メーカー、型番:NETZSCH社、LFA447)
測定条件 :測定温度=20、200、400、600℃
:測定サンプルサイズ=φ10×2mm厚
測定定数 :熱拡散率、比熱、熱伝導率
測定温度に加熱されたサンプルに熱源を加えて、熱拡散率と比熱を測定して、これらから熱伝導率を算出する。
(1−1:第1層)
製作例1−1は、純Niで製作した第1層となる基材である。純Niとしての純度は、99%以上である。実施の形態で説明したように、第1層として採用される組成を有する製作例である。
製作例1−1の熱伝導率は、78.2W/mKである。製作例1−1のビッカース硬度は、106HVである。十分に高い熱伝導率を有することが確認された。
特に、図2で説明した従来技術の第1層に比較して、高い熱伝導率が確認された。第1層として採用される組成である純度99%以上の純Niが使用されることで、第1層は、高い熱伝導率を有することが確認された。この高い熱伝導率により、実施の形態における第1層は、羽口の肉盛材に使用される際に、高炉から受ける高い熱に対する耐久性が高い。結果として、熱による損耗などの従来技術の問題点を解消できる。
(2−1:第2層)
製作例2−1は、Niに5体積%のTiBを分散した複合体により製作した第2層となる基材である。第2層の組成の一つとして採用される製作例である。
製作例2−1の熱伝導率は、60.1W/mKである。製作例2−1のビッカース硬度は、172HVである。十分に高い熱伝導率とビッカース硬度を有することが確認された。
特に、図3で説明した従来技術の第2層に比較して、高い熱伝導率が確認された。基準となる15W/mK以上の熱伝導率を有しており、肉盛材として高炉において使用される場合でも、従来技術のような熱による損耗などの問題を生じさせにくい。
このように、Niに5体積%以上30体積%以下となるTiBを分散した複合体から第2層が形成されることで、高い硬度に加えて高い熱伝導率を実現して、従来技術の問題を解決できる。
(2−2:第2層)
製作例2−2は、Niに10体積%のTiBを分散した複合体により製作した第2層となる基材である。第2層の組成の一つとして採用される製作例である。
製作性2−2の熱伝導率は45.0W/mKである。製作例2−2のビッカース硬度は195HVである。十分に高い熱伝導率とビッカース硬度を有することが確認された。
特に、図3で説明した第2層に比較して、高い熱伝導率が確認された。基準となる15W/mK以上の熱伝導率を有しており、肉盛材として高炉において使用される場合でも、従来技術のような熱による損耗などの問題を生じさせにくい。
このように、Niに5体積%以上30体積%以下となるTiBを分散した複合体から第2層が形成されることで、高い硬度に加えて高い熱伝導率を実現して、従来技術の問題を解決できる。
(2−3:第2層)
製作例2−3は、Niに15体積%のTiBを分散した複合体により製作した第2層となる基材である。第2層の組成の一つとして採用される製作例である。
製作例2−3の熱伝導率は、35.0W/mKである。製作例2−3のビッカース硬度は262HVである。十分に高い熱伝導率とビッカース硬度を有することが確認された。
特に、図3で説明した第2層に比較して、高い熱伝導率が確認された。基準となる15W/mK以上の熱伝導率を有しており、肉盛材として高炉において使用される場合でも、従来技術のような熱による損耗などの問題を生じさせにくい。
このように、Niに5体積%以上30体積%以下となるTiBを分散した複合体から第2層が形成されることで、高い硬度に加えて高い熱伝導率を実現して、従来技術の問題を解決できる。
(2−4:第2層)
製作例2−4は、Niに20体積%のTiBを分散した複合体により製作した第2層となる基材である。第2層の組成の一つとして採用される製作例である。
製作例2−4の熱伝導率は、22.2W/mKである。製作例2−4のビッカース硬度は、469HVである。十分に高い熱伝導率とビッカース硬度を有することが確認された。
特に、図3で説明した従来技術の第2層に比較して、高い熱伝導率が確認された。基準となる15W/mK以上の熱伝導率を有しており、肉盛材として高炉において使用される場合でも、従来技術のような熱による損耗などの問題を生じさせにくい。
このように、Niに5体積%以上30体積%以下となるTiBを分散した複合体から第2層が形成されることで、高い硬度に加えて高い熱伝導率を実現して、従来技術の問題を解決できる。
(2−5:第2層)
製作例2−5は、Niに30%のTiBを分散した複合体により製作した第2層となる基材である。第2層の組成の一つとして採用される製作例である。
製作例2−5の熱伝導率は、16.5W/mKである。製作例2−5のビッカース硬度は、649HVである。十分に高い熱伝導率とビッカース硬度を有することが確認された。
特に、図3で説明した従来技術の第2層に比較して、高い熱伝導率が確認された。基準となる15W/mK以上の熱伝導率を有しており、肉盛材として高炉において使用される場合でも、従来技術のような熱による損耗などの問題を生じさせにくい。
このように、Niに5体積%以上30体積%以下となるTiBを分散した複合体から第2層が形成されることで、高い硬度に加えて高い熱伝導率を実現して、従来技術の問題を解決できる。
(3−1:第2層)
製作例3−1は、Niに45%のTiBを分散した複合体により製作した第2層となる基材である。この混合比での第2層の場合には、得られた合金を加工することができず、熱伝導率を測定することが出来なかった。すなわち、TiBの比率が30体積%を超えると、そもそも加工困難で、肉盛の第2層として使用することが難しい。
以上の実験結果から、製作例2−1を考慮すると、5体積%未満である場合には、ビッカース硬度が180HVを下回ることが明白であり、十分な硬度を持った第2層の肉盛が実現できない。製作例2−5および製作例3−1の結果を考慮すると、TiBの比率が30体積%を超えると、そもそも加工困難で、肉盛の第2層として使用することが難しい。第2層に分散されるTiBの組成比は、5体積%以上、30体積%以下であることが好ましいと判断される。
(2−6:第2層)
製作例2−6は、5体積%のZrBを分散した複合体により製作された第2層となる基材である。第2層の組成の一つとして採用される製作例である。
製作例2−6の熱伝導率は、60.1W/mKである。製作例2−6のビッカース硬度は、179HVである。十分に高い熱伝導率とビッカース硬度を有することが確認された。
特に、図3で説明した従来技術の第2層に比較して、高い熱伝導率が確認された。基準となる15W/mK以上の熱伝導率を有しており、肉盛材として高炉に使用される場合でも、従来技術のような熱による損耗などの問題を生じさせにくい。
このように、Niに5体積%以上15体積%以下となるZrBを分散した複合体から第2層が形成されることで、高い硬度に加えて高い熱伝導率を実現して、従来技術の問題を解決できる。
(2−7:第2層)
製作例2−7は、10体積%のZrBを分散した複合体により製作された第2層となる基材である。第2層の組成の一つとして採用される製作例である。
製作例2−7の熱伝導率は、56.1W/mKである。製作例2−7のビッカース硬度は、232HVである。十分に高い熱伝導率とビッカース硬度を有することが確認された。
特に、図3で説明した従来技術の第2層に比較して、高い熱伝導率が確認された。基準となる15W/mK以上の熱伝導率を有しており、肉盛材として高炉に使用される場合でも、従来技術のような熱による損耗などの問題を生じさせにくい。
このように、Niに5体積%以上15体積%以下となるZrBを分散した複合体から第2層が形成されることで、高い硬度に加えて高い熱伝導率を実現して、従来技術の問題を解決できる。
(2−8:第2層)
製作例2−8は、15体積%のZrBを分散した複合体により製作された第2層となる基材である。第2層の組成の一つとして採用される製作例である。
製作例2−8の熱伝導率は、36.7W/mKである。製作例2−8のビッカース硬度は、383HVである。十分に高い熱伝導率とビッカース硬度を有することが確認された。
特に、図3で説明した従来技術の第2層に比較して、高い熱伝導率が確認された。基準となる15W/mK以上の熱伝導率を有しており、肉盛材として高炉に使用される場合でも、従来技術のような熱による損耗などの問題を生じさせにくい。
このように、Niに5体積%以上15体積%以下となるZrBを分散した複合体から第2層が形成されることで、高い硬度に加えて高い熱伝導率を実現して、従来技術の問題を解決できる。
(3−2:第2層)
製作例3−2は、20体積%のZrBを分散した複合体により製作された第2層となる基材である。この混合比での第2層の場合には、得られた合金を加工することができず、熱伝導率を測定することが出来なかった。
(3−3:第2層)
製作例3−3は、30体積%のZrBを分散した複合体により製作された第2層となる基材である。この混合比での第2層の場合には、得られた合金を加工することができず、熱伝導率を測定することが出来なかった。
以上の実験結果から、製作例2−6を考慮すると、ZrBを5体積%未満とすると、ビッカース硬度が180HVを下回り、十分な硬度を持った第2層の肉盛が実現できない。製作例2−6、3−2、3−3を考慮すると、ZrBを15体積%を超える場合には、そもそも合金を加工することが出来ず、肉盛の第2層に適用することができない。すなわち、分散材としてNiに加えるZrBの組成比率は、5体積%以上15体積%以下であることが好ましいことも確認された。
以上のように、実験結果から、実施の形態で説明された組成を有する第1層および第2層は、従来技術に比較して高い熱伝導率を有することが確認された。また、第2層については、高い硬度と合わせた高い熱伝導率とのバランスも実現できる。これらの結果、従来技術での損耗などの問題を解消できる。
(製作例の組織写真)
製作例の組織写真を図5、図6に示す。図5は、本発明の実施の形態におけるTiBを分散材として製作した第2層の製作例(組成比率の外れる比較例を含む)の組織写真である。
TiBが、Ni全体に分散して存在している状態が示されている。特に、TiBの組成比率である5体積%〜30体積%のものは、分散状態が適切であることが分かる。分散状態が適切であることで、第2層は、高い熱伝導率を実現できる。このように、第2層が高い熱伝導率を実現できることが、組織状態からも確認された。
一方、組成比率が外れる45体積%のTiBを分散材とした第2層は、分散状態が悪い。このため、熱伝導率が不足する結果に繋がっていると考えられる。
図6は、本発明の実施の形態におけるZrBを分散材として製作した第2層の製作例(比較例を含む)の組織写真である。
TiBが、Ni全体に分散して存在している状態が示されている。特に、TiBの組成比率である5体積%〜15体積%のものは、分散状態が適切であることが分かる。分散状態が適切であることで、第2層は、高い熱伝導率を実現できる。このように、第2層が高い熱伝導率を実現できることが、組織状態からも確認された。
一方、組成比率が外れる20体積%および30体積%のものは、分散状態が悪い。このため、熱伝導率が不足する結果に繋がっていると考えられる。
以上のように、5体積%〜30体積%のTiBもしくは5体積%〜15体積%のZrBを分散材としてNiに混合した複合体で第2層が形成されることで、熱伝導率の目標を実現できる。
図7は、一般的な羽口の写真である。このような羽口の先端に肉盛が施されて、高炉で使用される。
以上のように、本発明の実施の形態における高炉用羽口1は、必要な硬度に加えて、高い熱伝導率を実現する肉盛により、高炉に使用される場合の高炉から受ける熱に起因する問題を解決できる。
を解消できる。
なお、実施の形態で説明された高炉用羽口は、本発明の趣旨を説明する一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲での変形や改造を含む。
1 高炉用羽口
2 羽口本体部
3 肉盛
4 第1層
5 第2層

Claims (10)

  1. 羽口本体部と、
    前記羽口本体部の先端の少なくとも一部に形成される肉盛と、を備え、
    前記肉盛は、前記羽口本体部の上に形成される、純Niからなる第1層と、
    前記第1層の上に形成される、NiにTiBもしくはZrBが分散された複合体からなる第2層と、を有する、高炉用羽口。
  2. 前記第1層を形成する純Niは、99%以上の純度を有する、請求項1記載の高炉用羽口。
  3. 前記TiBもしくは前記ZrBのそれぞれは、セラミックスである、請求項1または2記載の高炉用羽口。
  4. 前記TiBの、前記第2層での含有率は、5体積%以上30体積%以下である、請求項1から3のいずれか記載の高炉用羽口。
  5. 前記ZrBの、前記第2層での含有率は、5体積%以上15体積%以下である、請求項1から3のいずれか記載の高炉用羽口。
  6. 前記第2層の熱伝導率は、15W/mK以上である、請求項1から5のいずれか記載の高炉用羽口。
  7. 前記第2層のビッカース硬度は、180HV以上である、請求項1から6のいずれか記載の高炉用羽口。
  8. 前記第1層および前記第2層の二重構造は、前記肉盛材での硬度および熱伝導率の高さを両立させる、請求項1から7のいずれか記載の高炉用羽口。
  9. 前記羽口本体部は、銅を主素材とする、請求項1から8のいずれか記載の高炉用羽口。
  10. 前記肉盛は、前記高炉用羽口が高炉に装着される場合の、高炉側に位置する、請求項1から9のいずれか記載の高炉用羽口。
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