JP2018090066A - 車両用インナーミラー及び車両用インナーミラーシステム - Google Patents

車両用インナーミラー及び車両用インナーミラーシステム Download PDF

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誠二 近藤
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誠二 近藤
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Abstract

【課題】ハーフミラーの姿勢変更の操作アクションが小さく、かつ、表示装置を起動するスイッチの切替操作が直感的に分かり易い車両用インナーミラー及び車両用インナーミラーシステムを提供する。【解決手段】車両用インナーミラー10は、表示装置14と、ハーフミラー16と、操作体18と、姿勢変更機構20と、筐体30とを備えている。ハーフミラー16では、運転者が車両後方を見る第1姿勢、表示画面を見る第2姿勢のそれぞれに姿勢の変更が可能とされる。操作体18は、押込む方向に移動し、押込まれるとスイッチ26を操作して表示装置14を起動させる。姿勢変更機構20は、操作体18の押込む方向への移動に連動してハーフミラー16を第1姿勢から第2姿勢へ変更させる。【選択図】図3

Description

本発明は、車両用インナーミラー及び車両用インナーミラーシステムに関する。
下記特許文献1には、車両用インナーミラーシステムが開示されている。この車両用インナーミラー本体の筐体は車室天井に支持アームを介して傾動可能に支承され、筐体内には表示装置及びハーフミラーが組込まれている。表示装置では、車載用カメラを用いて撮影された例えば車両後方側の画像を表示画面に表示することができる。ハーフミラーは筐体に固定され、筐体下方に突出された操作レバー部材を操作することにより筐体と共にハーフミラーを傾動させることができる。
運転者が車両後方側を見るとき、運転者は操作レバー部材を車両前方側へ押込めば、筐体と共にハーフミラーは運転者側へ傾動する。また、表示画面に表示される画像を見るとき、運転者は操作レバー部材を車両後方側へ引込めば、筐体と共にハーフミラーは車室天井側へ傾動する。ハーフミラーを車室天井側へと傾動させると、ハーフミラーの光反射が軽減され、運転者において表示画面に表示される画像が見易くなる。
そして、この車両用インナーミラーシステムでは、操作レバー部材の車両後方側への引込み操作に連動して表示装置の電源スイッチがオンになる構成とされている。
上記車両用インナーミラーシステムでは、操作レバー部材を車両後方側へ引込み、筐体全体を傾動させてハーフミラーも傾動させないと、表示装置の電源スイッチがオンにならない。このため、電源スイッチをオンにするための操作アクションが大きい。
また、操作レバー部材の引込み操作により表示装置の電源スイッチがオンになり、押込み操作により電源スイッチがオフになる。このため、一般的な電源スイッチのオン、オフの操作方向と逆になるので、表示装置のオン、オフ操作が直感的に分かり難い。
従って、ハーフミラーの姿勢変更の操作アクションが小さく、かつ、表示装置の電源スイッチの切替操作が直感的に分かり易い車両用インナーミラー及びそのシステムが望まれていた。
特許第5929509号公報
本発明は、上記事実を考慮し、ハーフミラーの姿勢変更の操作アクションが小さく、かつ、表示装置を起動するスイッチの切替操作が直感的に分かり易い車両用インナーミラー及び車両用インナーミラーシステムを提供する。
上記課題を解決するため、本発明の第1実施態様に係る車両用インナーミラーは、表示画面を有する表示装置と、表示画面の前面に重ねて配置され、かつ、運転者が車両後方を見る第1姿勢、表示画面を見る第2姿勢のそれぞれに姿勢の変更が可能なハーフミラーと、押込む方向に移動し、押込まれるとスイッチを操作して表示装置を起動させる操作体と、操作体の押込む方向への移動に連動してハーフミラーを第1姿勢から第2姿勢へ変更させる姿勢変更機構と、ハーフミラーを露出する開口部を有し、ハーフミラー、表示装置及び姿勢変更機構を内部に収納する筐体と、を備えている。
第1実施態様に係る車両用インナーミラーは、表示画面を有する表示装置と、ハーフミラーと、ハーフミラーを露出させる開口部を有する筐体とを備える。筐体は表示装置及びハーフミラーを内部に収納する。
ここで、車両用インナーミラーでは、ハーフミラーは、表示装置の表示画面の前面に重ねて配置され、運転者が車両後方を見る第1姿勢と表示画面を見る第2姿勢とのそれぞれに姿勢の変更を可能とする。
そして、車両用インナーミラーは操作体及び姿勢変更機構を備える。操作体は、押込む方向に移動し、押込まれるとスイッチを操作して表示装置を起動させる。この操作体は、スイッチを操作する程度の移動ストロークとされる。姿勢変更機構は、操作体の押込む方向に連動してハーフミラーを第1姿勢から第2姿勢へ変更させる。この姿勢変更機構では、ハーフミラーだけの姿勢が変更され、操作体の移動ストロークに対応させてハーフミラーの姿勢を第1姿勢から第2姿勢へ変更させることができる。
このため、表示装置の起動に際して、操作体の移動ストロークが小さく、かつ、操作体を押込むと表示装置を起動させて一般的なスイッチのオン、オフ切替操作と一致させることができる。
本発明の第2実施態様に係る車両用インナーミラーでは、第1実施態様に係る車両用インナーミラーにおいて、姿勢変更機構は、ミラー幅方向を長手方向として延設され、長手方向中間部を回動支点として長手方向の一端部、他端部のそれぞれをミラー前後方向へ互いに反対方向に移動させる移動体を備え、操作体が押込まれると、一端部はミラー前方側へ移動し、他端部はミラー後方側へ移動するとともに、ハーフミラーを第1姿勢から第2姿勢へ変更する。
第2実施態様に係る車両用インナーミラーによれば、姿勢変更機構は単純な構成の移動体を備えた簡易な機械的構成とされるので、簡単な構造により車両用インナーミラーを実現することができる。
本発明の第3実施態様に係る車両用インナーミラーでは、第1実施態様に係る車両用インナーミラーにおいて、姿勢変更機構は、操作体に設けられ、ミラー前後方向へ移動可能とされる第1ラックと、第1ラックと係合され、筐体内に回転自在に設けられたピニオンと、ピニオンに係合されてミラー前後方向へ移動可能とされ、第1ラックのミラー前方側への移動に対してミラー後方側へ移動してハーフミラーを第1姿勢から第2姿勢へ変更させる第2ラックと、を備えている。
第3実施態様に係る車両用インナーミラーによれば、姿勢変更機構は単純な構成のラックアンドピニオン機構を備えた機械的構成とされるので、簡単な構造により車両用インナーミラーを実現することができる。
本発明の第4実施態様に係る車両用インナーミラーでは、第1実施態様に係る車両用インナーミラーにおいて、姿勢変更機構は、操作体に設けられ、操作体が押込まれるとハーフミラーを第1姿勢から第2姿勢へ変更させる傾斜部位を備えている。
第4実施態様に係る車両用インナーミラーによれば、姿勢変更機構は単純な構成の傾斜部位を操作体に備えた機械的構成とされるので、簡単な構造により車両用インナーミラーを実現することができる。
本発明の第5実施態様に係る車両用インナーミラーシステムは、第1実施態様〜第4実施態様のいずれか1つに記載された車両用インナーミラーと、車両後方側を撮像する車載カメラと、車載カメラから出力される撮像情報を画像情報に変換する画像変換部と、画像変換部により変換された画像情報を表示画面に表示する信号処理をする信号処理部と、を備えている。
第5実施態様に係る車両用インナーミラーシステムは、第1実施態様〜第4実施態様のいずれか1つに記載された車両用インナーミラーと、車載カメラと、画像変換部と、信号処理部とを備える。車載カメラは車両後方側を撮像する。画像変換部は、車載カメラから出力される撮像情報を画像情報に変換する。信号処理部は、画像変換部により変換された画像情報を表示装置に表示する信号処理をする。このため、上記車両用インナーミラーを有する車両用インナーミラーシステムを構築することができる。
本発明によれば、ハーフミラーの姿勢変更の操作アクションが小さく、かつ、表示装置の起動スイッチの切替操作が直感的に分かり易い車両用インナーミラー及び車両用インナーミラーシステムを提供することができる。
車両室内の運転席に着座状態の運転者から見た本発明の第1実施の形態に係る車両用インナーミラーの正面図である。 図1に示されるA−A線で切った車両用インナーミラーの下方側から見た断面図である。 図1に示されるB−B線で切った車両用インナーミラーの側方側から見た拡大断面図である。 図1に示される車両用インナーミラーの筐体内部のハーフミラー、操作体及び姿勢変更機構の一部を概略的に示す後方側から見た斜視図である。 図1に示される車両用インナーミラーを含んで構成される車両用インナーミラーシステムのブロック構成図である。 本発明の第2実施の形態に係る車両用インナーミラーの操作体及び姿勢変更機構を示す図2に対応する要部構成図である。 本発明の第3実施の形態に係る車両用インナーミラーの図3に対応する拡大断面図である。
[第1実施の形態]
以下、図1〜図5を用いて、本発明の第1実施の形態に係る車両用インナーミラー及びそのシステムを説明する。なお、本実施の形態並びに後述する実施の形態において、同一機能又は実質的に同一機能を有する構成要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
また、図中、適宜示される符号FRは、車両用インナーミラーのミラー前方側を示し、ここでは自動車等の車両に車両用インナーミラーが装着された状態において車両前方側と一致する方向である。符号INは、ミラー幅方向内側を示し、車両幅方向内側に一致する方向である。そして、符号UPは、ミラー上方側を示し、車両上方側と一致する方向である。なお、本実施の形態に係る車両用インナーミラーは、一例として車両に装着され、車両の各方向に合わせて各構成要素を説明するが、車両用インナーミラーの適用方向が限定されるものではない。
(車両用インナーミラーの構成)
図1〜図4に示されるように、本実施の形態に係る車両用インナーミラー10は、車両室内の車両前方側の上部に装着され、図示を省略した運転席(シート)に着座状態の運転者が車両後方側を見て安全の確認等に使用されている。車両用インナーミラー10は、表示装置14と、ハーフミラー16と、操作体18と、姿勢変更機構20と、筐体30とを主要な構成要素として備えている。これらの表示装置14等は筐体30の内部に収納されている。
表示装置14は、図5に示されるように、表示装置本体14Aと、照明部14Bとを含んで構成されている。図2及び図3に示されるように、表示装置本体14Aは、ミラー幅方向を長手方向とし、ミラー上下方向を短手方向とし、そしてミラー前後方向を厚さ方向とする矩形板状とされている。ここで、表示装置本体14Aは液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)により構成されている。図示を省略するが、表示装置本体14Aのミラー後方側(運転者側)の表面の大半は表示画面とされている。
照明部14Bは、表示装置本体14Aと同様の形状により構成され、表示装置本体14Aのミラー前方側に重ねて組付けられている。照明部14Bはバックライトとして使用されている。
なお、表示装置本体14Aは、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ(OELD:Organic Electro-Luminescence Display)等の他のディスプレイを使用してもよい。
図1〜図4に戻って、ハーフミラー16は、表示装置14の表示画面の前面に重ねて表示装置14よりもミラー後方側に配置され、表示装置14と同様の矩形板状に形成されている。このハーフミラー16は、光の一部を反射し、かつ、光の他の一部を透過する機能を有する。
図2〜図4に示されるように、ハーフミラー16のミラー幅方向の両端においてミラー上下方向中間部には、それぞれ、筐体30に回動自在に支持される一対の回動軸16Aが設けられている。ハーフミラー16は、回動軸16A(図4に示される軸芯G−G)を中心として、回動軸16A周りに回動する構成とされている。
ここで、ハーフミラー16は、運転者が着座状態において車両後方側を見る第1姿勢と、第1姿勢から若干上向きにして表示画面を見る第2姿勢とに姿勢の変更を可能としている。第2姿勢では、ハーフミラー16に車両後方側の背景が写り込まない(車両室内の天井が写る)ので、表示画面が見易くなる。
なお、表示装置14の表示装置本体14A、ハーフミラー16は、いずれも矩形状に限定されるものではない。例えば、これらは、各角部が円弧状に形成された略矩形状、各角部が面取りされた多角形状、楕円形状等、様々な形状に形成してもよい。
表示装置14のミラー前方側にこの表示装置14に重ねて実装基板24が設けられている。実装基板24は例えばプリントサーキットボード(PCB:Printed Circuit Board)により構成されている。
図5に示されるように、実装基板24には、画像変換部24Aと、信号処理部24Bと、電源部24Cとが少なくとも実装され、これらは簡略的に示された配線44を介して相互に接続されている。画像変換部24Aは、車載カメラ42から出力される撮像情報を画像情報に変換する。信号処理部24Bは、画像変換部24Aにより変換された画像情報を表示装置14の表示画面に表示する信号処理を行い、そして表示画面に画像を表示する。なお、配線44は共通バス配線としてもよい。
図2〜図4に示されるように、実装基板24のミラー後方側には表示装置14を起動させるスイッチ26が実装されている。スイッチ26として、例えば表示画面に画像の表示を開始するオンと、画像の表示を終了するオフとを切替えるオルタネイトタイプのタクタイルスイッチ(Tactile Switch)が使用されている。タクタイルスイッチにはミラー前後方向に移動するスイッチボタン26Aが設けられている。スイッチボタン26Aは、ミラー後方側からミラー前方側へ移動させる(押込む)とオンになる。図示を省略するが、本実施の形態では、スイッチ26の内部にハートカム機構を備え、スイッチボタン26Aが押込まれると、押込まれた状態が維持される。一方、スイッチボタン26Aは、更に押込まれると、ミラー前方側からミラー後方側へ逆方向に移動し(押戻され)、オフになる。
図1〜図4に示されるように、操作体18は、筐体30のミラー後方側下部であってミラー幅方向中間部に配設され、運転者により押込む方向及び押戻す方向、すなわちミラー前後方向に移動する構成とされている。特に、形状の制限は無いが、ここでは、操作体18は、直方体形状により形成され、例えば樹脂成形品とされている。操作体18のミラー後方側の後面18Bは運転者が指により押込む面とされている。また、操作体18の後面18Bと対向するミラー前方側の前面18Bは、スイッチ26のスイッチボタン26Aと連結されている。つまり、操作体18が押込まれるとスイッチ26がオンとされ、操作体18が押戻されるとスイッチ26がオフとされる。
図2〜図4に示されるように、姿勢変更機構20は、筐体30の内部において、ミラー後方側下部のハーフミラー16と実装基板24との間に設けられた移動体201を含んで構成されている。
詳しく説明すると、移動体201は、ミラー幅方向を長手方向として延設されたここでは棒状部材とされている。移動体201には、長手方向中間部に車両上下方向を軸芯H−H線(図4参照)として回動する回動軸202が接続されている。移動体201は、回動軸202を回動支点として、長手方向の一端部203、他端部204のそれぞれをミラー前後方向へ互いに反対方向へ移動させる構成とされている。移動体201の一端部203はミラー後方側へL字形状に折曲げられて、折曲げられた先端は操作体18の前面18Aに当接されている。一方、移動体201の他端部204は一端部203と同様にミラー後方側へL字形状に折曲げられて、折曲げられた先端はハーフミラー16のミラー前方側下部の裏面に当接されている。
すなわち、姿勢変更機構20は、回動軸202の軸周りをミラー前後方向に移動体201を回動させる機械的なシーソー機構とされている。
ハーフミラー16の下部と筐体30の内壁との間には弾性体22が設けられている。配置箇所並びに配置数に限定はされないが、本実施の形態では、操作体18を中心としてミラー幅方向両側の2箇所にそれぞれ配置されている。弾性体22は、例えば多孔質のスポンジ材とされ、ハーフミラー16を第2姿勢から第1姿勢へ押戻す方向の弾性力を作用させている。弾性体22は、接着材、両面テープ等の接着手段を用いて、筐体30又はハーフミラー16に接着されている。
なお、弾性体22はばねを用いてよい。
図1〜図3に示されるように、筐体30は、樹脂製とされ、開口部30Cを有する中空の直方体形状に形成されている。開口部30Cはミラー後方側の後面を貫通して形成され、開口部30Cの形状は、ハーフミラー16を露出させ、運転者から見てミラー幅方向を長手方向とする矩形状に形成されている。筐体30の内部には、ミラー後方側からミラー前方側に向かってハーフミラー16、表示装置14、実装基板24のそれぞれが順次配置され、かつ、収納されている。
図2及び図3に示されるように、筐体30は、ミラー前後方向中間部において、開口部30Cを有する第1筐体30Aと、ミラー前方側を塞ぐ第2筐体30Bとに2分割されている。この分割構造は、筐体30の内部にハーフミラー16、表示装置14、実装基板24等を収納し組付け易い構成とされている。
図1及び図3に示されるように、筐体30の上部に支持アーム12が設けられている。筐体30、すなわち車両用インナーミラー10は、支持アーム12を介して、図示を省略した車両室内の天井に、又はフロントガラスの上部に取付けられている。
(車両用インナーミラーシステムの構成)
図5に示されるように、車両用インナーミラーシステム40は、図示を省略した車両に装着され、車両後方側を撮像する車載カメラ42と、図1〜図4を用いて説明した前述の車両用インナーミラー10とを備えて構築されている。前述の通り車両用インナーミラー10は表示装置14及び実装基板24を備え、車両用インナーミラーシステム40では、車載カメラ42により撮像された撮像情報を画像情報に変換し、この画像情報を表示装置14の表示画面に表示することができる。車載カメラ42、表示装置14、実装基板24は配線44を介して相互に接続されている。配線44には、実装基板24上の配線と、有線ケーブルとが含まれている。また、配線44の一部は通信を利用して無線とされてもよい。
(本実施の形態の作用及び効果)
本実施の形態に係る車両用インナーミラー10は、図1〜図4に示されるように、表示画面を有する表示装置14と、ハーフミラー16と、ハーフミラー16を露出する開口部30Cを有する筐体30とを備える。筐体30は表示装置14及びハーフミラー16を内部に収納する。
ここで、車両用インナーミラー10では、ハーフミラー16は、表示装置14の表示画面の前面に重ねて配置され、運転者が車両後方を見る第1姿勢と表示画面を見る第2姿勢とのそれぞれに姿勢の変更を可能とする。そして、車両用インナーミラー10は操作体18及び姿勢変更機構20を備える。操作体18は、図2に示される矢印C方向である押込む方向に移動し、押込まれるとスイッチ26を操作して表示装置14を起動させる。この操作体18は、スイッチ26を操作する程度の移動ストローク(例えば、スイッチボタン26Aのオフからオンまでの矢印D方向のストローク)とされる。姿勢変更機構20は、操作体18の押込む方向に連動してハーフミラー16を第1姿勢から矢印F方向へ移動させて、ハーフミラー16を第2姿勢へ変更させる。この姿勢変更機構20では、ハーフミラー16だけの姿勢が変更され、操作体18の移動ストロークに対応させてハーフミラー16の姿勢を第1姿勢から第2姿勢へ変更させることができる。
一方、操作体18を押戻してスイッチ26がオフにされると、表示画面の画像の表示が終了され、これに連動して姿勢変更機構20によるハーフミラー16を第2姿勢が解除される。ハーフミラー16は第2姿勢へ変更されたときに弾性体22を押縮めているので、弾性体22には矢印F方向とは逆の方向への弾性力が蓄えられる。この弾性力により、第2姿勢から第1姿勢へハーフミラー16の姿勢が変更される。
このため、表示装置14の起動に際して、操作体18の移動ストロークが小さく、かつ、操作体18を押込むと表示装置14を起動させて一般的なスイッチのオン、オフ切替操作と一致させることができる。従って、車両用インナーミラー10によれば、ハーフミラー16の姿勢変更の操作アクションを小さく、かつ、表示装置14を起動するスイッチ26の切替操作を直感的に分かり易くすることができる。
また、本実施の形態に係る車両用インナーミラー10では、図2〜図4に示されるように、姿勢変更機構20は単純な構成の移動体201を備えた簡易な機械的構成とされている。このため、簡単な構造により車両用インナーミラー10を実現することができる。
さらに、本実施の形態に係る車両用インナーミラーシステム40は、図1〜図4に示される車両用インナーミラー10と、図5に示される車載カメラ42と、画像変換部24Aと、信号処理部24Bとを含んで構成される。車載カメラ42は車両後方側を撮像する。画像変換部24Aは、車載カメラ42から出力される撮像情報を画像情報に変換する。信号処理部24Bは、画像変換部24Aにより変換された画像情報を表示装置14に表示する信号処理を行う。本実施の形態では、画像変換部24A及び信号処理部24Bは、図2〜図4に示される実装基板24に実装され、実装基板24は筐体30内に収納される。このため、上記車両用インナーミラー10を有する車両用インナーミラーシステム40を構築することができる。
[第2実施の形態]
図6を用いて、本発明の第2実施の形態に係る車両用インナーミラー10を説明する。本実施の形態に係る車両用インナーミラー10では、姿勢変更機構20の構成要素が異なるだけで、それ以外の構成要素は基本的に前述の第1実施の形態に係る車両用インナーミラー10の構成要素と同一である。
詳しく説明すると、図6に示されるように、本実施の形態に係る車両用インナーミラー10の姿勢変更機構20は、第1ラック210と、ピニオン211と、第2ラック212とを備えたラックアンドピニオン機構とされている。
第1ラック210は、操作体18の後面18B側の側面部位に、ここでは操作体18と一体に形成されている。第1ラック210は、押込み方向及び押戻し方向となる矢印C方向(ミラー前後方向)に移動可能とされている。
ピニオン211は、第1ラック210と係合され、矢印I方向へ回転自在に前述の図3に示される筐体30の内部に設けられている。
第2ラック212は、ピニオン211を中心として第1ラック210と対向する位置に配置され、ピニオン211に係合されてミラー前後方向となる矢印J方向へ移動可能とされている。第2ラック212は、第1ラック210のミラー前方側への移動に対して逆方向のミラー後方側へ移動し、又その逆に第1ラック210のミラー後方側への移動に対してミラー前方側へ移動する構成とされている。第2ラック212のミラー後方側の端部はハーフミラー16に当接され、第2ラック212のミラー後方側への移動によりハーフミラー16を第1姿勢から第2姿勢へ変更することができる。
このように構成される本実施の形態に係る車両用インナーミラー10では、図6に示されるように、姿勢変更機構20は単純な構成のラックアンドピニオン機構を備えた機械的構成とされる。このため、簡単な構造により車両用インナーミラー10を実現することができる。
なお、車両用インナーミラーシステム40については、本実施の形態に係る車両用インナーミラー10を含んで構築され、第1実施の形態に係る車両用インナーミラーシステム40と同様の構成であるので、ここでの説明は省略する。
[第3実施の形態]
図7を用いて、本発明の第3実施の形態に係る車両用インナーミラー10を説明する。本実施の形態に係る車両用インナーミラー10では姿勢変更機構20の構成要素が異なるだけで、それ以外の構成要素は基本的に前述の第1実施の形態に係る車両用インナーミラー10の構成要素と同一である。
図7に示されるように、本実施の形態に係る車両用インナーミラー10の姿勢変更機構20は、操作体18に設けられた傾斜部位220を含んで構成されている。詳しく説明すると、まず操作体18は、筐体30の底面であってミラー幅方向中間部に配設され、矢印K方向の押込む方向及び押戻す方向をミラー上下方向として移動する構成とされている。この操作体18の上部に傾斜部位220が一体に形成され、傾斜部位220はミラー上方側へ向かってミラー前方側へ傾くテーパ面とされている。操作体18を押込むと、傾斜部位220がハーフミラー16の下辺に当接し、更に操作体18を押込むと、第1姿勢から第2姿勢へ矢印F方向にハーフミラー16の姿勢を変更することができる。
また、スイッチ26は、矢印L方向のミラー上方側へ傾くと表示装置14において画像の表示を開始するオンとされ、ミラー下方側へ傾くと画像の表示を終了するオフとされるスイッチレバー26Bを備えている。スイッチレバー26Bは操作体18に連結されている。
このように構成される本実施の形態に係る車両用インナーミラー10では、図7に示されるように、姿勢変更機構20は単純な構成の傾斜部位220を操作体18に備えた簡易な機械的構成とされる。このため、簡単な構造により車両用インナーミラー10を実現することができる。
なお、車両用インナーミラーシステム40については、本実施の形態に係る車両用インナーミラー10を含んで構築され、第1実施の形態に係る車両用インナーミラーシステム40と同様の構成であるので、ここでの説明は省略する。
[上記実施の形態の補足説明]
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において変形可能である。
例えば、本発明は、操作体の移動ストロークに対してハーフミラーの姿勢変更量を増幅する機能を付加してもよい。具体的には、第1実施の形態に係る車両用インナーミラーでは、移動体の回動軸から他端部までの長さが回動軸から一端部までの長さに比べて大きく設定される。
また、第2実施の形態に係る車両用インナーミラーでは、第1ラックに係合される第1ピニオンと同一回転軸に、第2ラックに係合されて第1ピニオンよりもピッチ円が大きく、かつ、歯数を多くした第2ピニオンが設けられる。
さらに、第3実施の形態に係る車両用インナーミラーでは、ハーフミラーのミラー前方側の面に対する、傾斜部位の傾斜角度が大きく設定される。
10 車両用インナーミラー
14 表示装置
16 ハーフミラー
18 操作体
20 姿勢変更機構
201 移動体
210 第1ラック
211 ピニオン
212 第2ラック
220 傾斜部位
24 実装基板
24A 画像変換部
24B 信号処理部
26 スイッチ
30 筐体
30C 開口部
40 車両用インナーミラーシステム
42 車載カメラ

Claims (5)

  1. 表示画面を有する表示装置と、
    前記表示画面の前面に重ねて配置され、かつ、運転者が車両後方を見る第1姿勢、前記表示画面を見る第2姿勢のそれぞれに姿勢の変更が可能なハーフミラーと、
    押込む方向に移動し、押込まれるとスイッチを操作して前記表示装置を起動させる操作体と、
    前記操作体の押込む方向への移動に連動して前記ハーフミラーを第1姿勢から第2姿勢へ変更させる姿勢変更機構と、
    前記ハーフミラーを露出させる開口部を有し、前記ハーフミラー、前記表示装置及び前記姿勢変更機構を内部に収納する筐体と、
    を備えた車両用インナーミラー。
  2. 前記姿勢変更機構は、
    ミラー幅方向を長手方向として延設され、長手方向中間部を回動支点として長手方向の一端部、他端部のそれぞれをミラー前後方向へ互いに反対方向に移動させる移動体を備え、
    前記操作体が押込まれると、前記一端部はミラー前方側へ移動し、前記他端部はミラー後方側へ移動するとともに、前記ハーフミラーを前記第1姿勢から前記第2姿勢へ変更する
    請求項1に記載の車両用インナーミラー。
  3. 前記姿勢変更機構は、
    前記操作体に設けられ、ミラー前後方向へ移動可能とされる第1ラックと、
    前記第1ラックと係合され、前記筐体内に回転自在に設けられたピニオンと、
    前記ピニオンに係合されてミラー前後方向へ移動可能とされ、前記第1ラックのミラー前方側への移動に対してミラー後方側へ移動して前記ハーフミラーを前記第1姿勢から前記第2姿勢へ変更させる第2ラックと、
    を備えた請求項1に記載の車両用インナーミラー。
  4. 前記姿勢変更機構は、
    前記操作体に設けられ、操作体が押込まれると前記ハーフミラーを前記第1姿勢から前記第2姿勢へ変更させる傾斜部位を備えている
    請求項1に記載の車両用インナーミラー。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載された車両用インナーミラーと、
    車両後方側を撮像する車載カメラと、
    前記車載カメラから出力される撮像情報を画像情報に変換する画像変換部と、
    前記画像変換部により変換された画像情報を前記表示画面に表示する信号処理をする信号処理部と、
    を備えた車両用インナーミラーシステム。
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