JP2018088325A - 落下防止部材および当該落下防止部材を備える照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワイヤ径を小さくしたり、ワイヤの使用本数を少なくしたりすることが可能な落下防止部材および当該落下防止部材を備える照明装置を得る。【解決手段】落下防止部材30は、支持部61に支持される被支持部40aを一側に有するとともに、落下保護対象物20に接続される被接続部40bを他側に有するワイヤ40を備えている。また、落下防止部材30は、被支持部40aから被接続部40bまでの途中に撓み部41が形成されるようにワイヤ40を撓ませた状態で、撓み部41の一端部41aと他端部41bとの相対移動が規制されるようにワイヤ40に固定されるワイヤ保持部材50を備えている。そして、ワイヤ保持部材50は、当該ワイヤ保持部材50の一部に他の部位よりも破断強度が弱くなるように形成されて、撓み部41の一端部41aと他端部41bとが相対移動できるように破断する脆弱部54を有している。【選択図】図6

Description

本開示は、落下防止部材および当該落下防止部材を備える照明装置に関する。
従来、照明装置として、天井等の高所に設置される照明装置本体を備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1では、照明装置本体にワイヤの一端が接続されている。そして、照明装置本体を天井等の高所に設置した状態で、ワイヤの他端を、例えば、天井等に設けられた支持部に支持させるようにしている。
こうすることで、何らかの要因(例えば、地震等)によって、照明装置本体が天井等の高所から外れた場合には、他端が支持部に支持されたワイヤによって照明装置本体が吊り下げ保持されるようにしている。
このように、上記特許文献1では、落下保護対象物である照明装置本体が、天井等の高所から外れて床等に落下してしまうのを、落下防止部材としてのワイヤによって防止できるようにしている。
特開2007−006545号公報
この落下防止部材としてのワイヤは、ワイヤによって落下保護対象物を吊り下げ保持した際に加えられる衝撃によってワイヤが破断してしまうのを抑制するために、径を太くしたり、使用する本数を増加させたりするのが一般的である。しかしながら、コストや施工性の観点からは、径を小さくしたり、使用本数を少なくしたりすることが可能な構成とするのが好ましい。
そこで、本開示は、ワイヤ径を小さくしたり、ワイヤの使用本数を少なくしたりすることが可能な落下防止部材および当該落下防止部材を備える照明装置を得ることを目的とする。
本開示にかかる落下防止部材は、支持部に支持された状態で落下保護対象物を吊り下げ保持することが可能なものである。この落下防止部材は、前記支持部に支持される被支持部を一側に有するとともに、前記落下保護対象物に接続される被接続部を他側に有するワイヤを備えている。
また、落下防止部材は、前記被支持部から前記被接続部までの途中に撓み部が形成されるように前記ワイヤを撓ませた状態で、前記撓み部の一端部と他端部との相対移動が規制されるように前記ワイヤに固定されるワイヤ保持部材を備えている。
そして、前記ワイヤ保持部材は、当該ワイヤ保持部材の一部に他の部位よりも破断強度が弱くなるように形成されて、前記撓み部の一端部と他端部とが相対移動できるように破断する脆弱部を有している。
また、本開示にかかる照明装置は、高所に設置される照明装置本体と、支持部に支持された状態で前記照明装置本体を吊り下げ保持することが可能な落下防止部材と、を備えている。
また、前記落下防止部材は、前記支持部に支持される被支持部を一側に有するとともに、前記照明装置本体に接続される被接続部を他側に有するワイヤを備えている。さらに、落下防止部材は、前記被支持部から前記被接続部までの途中に撓み部が形成されるように前記ワイヤを撓ませた状態で、前記撓み部の一端部と他端部との相対移動が規制されるように前記ワイヤに固定されるワイヤ保持部材を備えている。
そして、前記ワイヤ保持部材は、当該ワイヤ保持部材の一部に他の部位よりも破断強度が弱くなるように形成されて、前記撓み部の一端部と他端部とが相対移動できるように破断する脆弱部を有している。
本開示によれば、ワイヤ径を小さくしたり、ワイヤの使用本数を少なくしたりすることが可能な落下防止部材および当該落下防止部材を備える照明装置を得ることができる。
本実施形態にかかる照明装置を天井に設置した状態を模式的に示す側面図である。 本実施形態にかかるワイヤ保持部材が撓み部の両端部を固定している状態を模式的に示す斜視図である。 本実施形態にかかるワイヤ保持部材が撓み部の両端部を固定している状態を模式的に示す断面図である。 本実施形態にかかるワイヤ保持部材を形成する円筒部材にワイヤの一部を挿通させた状態を模式的に示す斜視図である。 本実施形態にかかる照明装置本体が天井から外れた場合の動作を説明する図であって、ワイヤ保持部材の脆弱部が破断される前における、照明装置本体がワイヤによって吊り下げ保持された状態を模式的に示す側面図である。 本実施形態にかかる照明装置本体が天井から外れた場合の動作を説明する図であって、ワイヤ保持部材の脆弱部が破断された後における、照明装置本体がワイヤによって吊り下げ保持された状態を模式的に示す側面図である。
以下、本実施形態にかかる落下防止部材および照明装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下では、落下保護対象物としての照明装置本体に落下防止部材を設けた照明装置を例示する。
本実施形態にかかる照明装置10は、図1に示すように、家屋等の建物の天井(高所)60に設置される照明装置本体20を備えている。
このような照明装置本体20としては、従来公知の様々な種類のものを用いることができる。本実施形態では、照明装置本体20として、内部に光源(図示せず)が収納された灯具本体21と、灯具本体21に固定されて、天井(高所)60に取り付けられる固定アーム部22と、を備えるものを例示している。
この照明装置本体20は、固定アーム部22を取付ボルト23によって天井(高所)60に取り付けることで、天井(高所)60に設置されるようになっている。
なお、灯具本体21の内部に収納される光源も、従来公知のものを用いることができ、例えば、発光素子としてのLEDチップを用いて形成した光源とすることもできるし、蛍光灯などを用いて形成した光源とすることもできる。
そして、本実施形態では、天井(高所)60に設置した照明装置本体20が、何らかの要因(例えば、地震等)によって、天井(高所)60から外れてしまった際に、当該照明装置本体20が図示せぬ床等に落下してしまうのを抑制できるようにしている。すなわち、照明装置本体20が天井(高所)60から外れて図示せぬ床等に落下してしまうことを、落下防止部材30によって防止できるようにしている。
本実施形態では、落下防止部材30は、天井(高所)60から外れてしまった照明装置本体20を吊り下げ保持することが可能なワイヤ40を備えている。このワイヤ40としては、例えば、金属製のワイヤを用いることができる。
そして、このワイヤ40の一側には、天井60に設けられた支持部61に支持される被支持部40aが形成されており、他側には、灯具本体21(照明装置本体20)に設けられた接続部21aに接続される被接続部40bが形成されている。
かかる構成をしたワイヤ40を用いた場合、照明装置10は、例えば、下記の方法によって、天井(高所)60に設置することができる。なお、下記に示す方法は一例に過ぎず、照明装置の設置方法は、下記の方法に限定されるものではない。
まず、灯具本体21(照明装置本体20)に設けられた接続部21aにワイヤ40の被接続部40bを接続する。なお、被接続部40bの接続部21aへの接続も従来公知の方法で行うことができる。例えば、リング状の接続部21aにワイヤ40の先端(被接続部40b)を挿通させて結びつけることで、被接続部40bを接続部21aに接続させるようにすることができる。
次に、取付ボルト23を用いて、ワイヤ40が接続された照明装置本体20を天井(高所)60に取り付ける。
次に、天井60に設けられた支持部61にワイヤ40の被支持部40aを支持させる。なお、被支持部40aを支持部61に支持させる方法も従来公知の方法を用いることができる。例えば、被支持部40aに設けられたフックを支持部61に設けられた係止部に引っ掛けることで、被支持部40aを支持部61に支持させるようにすることができる。
こうすることで、何らかの要因(例えば、地震等)によって、照明装置本体20が天井(高所)60から外れたとしても、ワイヤ40の一側を支持部61に支持させた状態で、照明装置本体20をワイヤ40によって吊り下げ保持することができるようになる。すなわち、照明装置本体20が、床等に落下してしまうのが防止された状態で天井(高所)60に設置されることとなる。
なお、照明装置本体20を天井(高所)60に取り付ける前に、被接続部40bが接続部21aに接続されたワイヤ40の被支持部40aを、支持部61に支持させるようにすることも可能である。こうすれば、照明装置本体20の天井(高所)60への設置作業中に、誤って照明装置本体20を落としてしまったとしても、照明装置本体20が床等に落ちてしまうのを抑制することができるようになる。
ところで、ワイヤ40のみを用いて、照明装置本体20が天井(高所)60から外れて図示せぬ床等に落下してしまうことを防止できるようにする場合、ワイヤ40によって照明装置本体20を吊り下げ保持した際に加えられる衝撃によってワイヤ40が破断してしまうのを抑制するために、ワイヤ40の径を太くしたり、使用するワイヤ40の本数を増加させたりする必要がある。このように、ワイヤ40の径を太くすると、製造コストが増大してしまう。また、使用するワイヤ40の本数を増加させると、製造コストが増大してしまう上、照明装置10の設置工程が増加してしまい、施工性が悪化してしまう。
このように、コストや施工性の観点からは、ワイヤ40の径を小さくしたり、ワイヤ40の使用本数を少なくしたりすることが可能な構成とするのが好ましい。
そこで、本実施形態では、ワイヤ40の径を小さくしたり、ワイヤ40の使用本数を少なくしたりすることができるようにしている。すなわち、ワイヤ40の径を太くしたり、使用するワイヤ40の本数を増加させたりすることなく、ワイヤ40によって照明装置本体20を吊り下げ保持した際に加えられる衝撃によってワイヤ40が破断してしまうのを抑制できるようにしている。
具体的には、落下防止部材30が、ワイヤ40を保持するワイヤ保持部材50を備えるようにし、ワイヤ保持部材50がワイヤ40を保持した際に、ワイヤ40が撓んだ状態を維持することができるようにした。すなわち、落下防止部材30が、被支持部40aから被接続部40bまでの途中に撓み部41が形成されるようにワイヤ40を撓ませた状態で、撓み部41の一端部41aと他端部41bとの相対移動が規制されるようにワイヤ40に固定されるワイヤ保持部材50を備えるようにした。
本実施形態では、ワイヤ保持部材50として、撓み部41の一端部41aおよび他端部41bをそれぞれ挟み込んで固定するクランプ部材を用いたものを例示している。
このクランプ部材(ワイヤ保持部材)50は、例えば、金属材料を用いて形成することができ、撓み部41の一端部41aを固定する一端側固定部51と、撓み部41の他端部41bを固定する他端側固定部52と、を備えている。そして、一端側固定部51と他端側固定部52とが連結部53によって連結されている。
このようなクランプ部材(ワイヤ保持部材)50は、例えば、図4に示すような筒状部材50Aを用いて形成することができる。具体的には、まず、図4に示すように、筒状部材50Aの一側から、他側に撓み部41が形成されるようにワイヤ40の一部を挿入する。そして、かかる状態で、筒状部材50Aの中央部にカシメ加工を施すことで、筒状部材50A内に存在する撓み部41の一端部41aと他端部41bとを分離させつつ、一端部41aおよび他端部41bを、それぞれ筒状部材50Aによって挟み込んで固定する。
こうすることで、撓み部41の一端部41aが固定された一端側固定部51と他端部41bが固定された他端側固定部52とが連結部53によって連結されたクランプ部材50が形成される(図2および図3参照)。このとき、一端側固定部51と他端側固定部52と連結部53とが一体に形成されることとなる。
なお、クランプ部材(ワイヤ保持部材)50は、樹脂材料を用いて形成することもできる。
このようなクランプ部材50によってワイヤ40を固定する(一端部41aおよび他端部41bを固定する)ことで、撓み部41の一端部41aと他端部41bとの相対移動が規制されることとなって、ワイヤ40が撓んだ状態を維持することができるようになる。
さらに、本実施形態では、クランプ部材(ワイヤ保持部材)50の一部に他の部位よりも破断強度が弱くなる脆弱部54が形成されるようにしている。
具体的には、筒状部材50Aを用いてクランプ部材50の連結部53を形成する際にカシメ加工を施すことで、連結部53の破断強度が他の部位(一端側固定部51および他端側固定部52)の破断強度よりも弱くなるようにしている。すなわち、クランプ部材50の連結部53に脆弱部54が形成されるようにしている。
こうすることで、照明装置本体20の落下時にワイヤ40に所定値以上の荷重が加えられた際には、脆弱部54が破断するようにしている。そして、脆弱部54の破断によって、撓み部41の一端部41aと他端部41bとが互いに離れる方向に相対移動するようにしている。なお、脆弱部54が破断される荷重の値(所定の荷重値)は、照明装置本体20の重さ、ワイヤ40や撓み部41の長さ等に基づいて適宜設定するのが好ましい。また、脆弱部54の破断強度は、ワイヤ40の破断強度よりも弱くなるように設定するのが好ましい。
このような落下防止部材30を用いた場合も、上述の方法とほぼ同様の方法(ワイヤ40の記載を落下防止部材30に置き換えた方法)によって、照明装置10を天井(高所)60に設置させることができる。
かかる構成とした照明装置10の照明装置本体20が、何らかの要因(例えば、地震等)によって、天井(高所)60から外れてしまった際には、照明装置本体20は、下記のようにして落下防止部材30に保持されることとなる。
まず、照明装置本体20は、図5に示す状態となるまで下方に落下する。すなわち、照明装置本体20は、天井60から、ワイヤ40の被支持部40aから被接続部40bまでの長さから撓み部41の長さを引いた距離だけ下方に落下することとなる。
そして、照明装置本体20が、図5に示す状態となるまで下方に落下すると、ワイヤ40には、照明装置本体20の上記落下距離に応じた荷重(張力)が加えられることとなる。そして、ワイヤ40に加えられた荷重(張力)によって、撓み部41の一端部41aと他端部41bが互いに離れる方向に引っ張られることとなる。
このように、撓み部41の一端部41aと他端部41bが互いに離れる方向に引っ張られると、その力が、一端部41aおよび他端部41bを固定しているクランプ部材(ワイヤ保持部材)50に伝達されて、クランプ部材(ワイヤ保持部材)50は、脆弱部54を基点として破断されることとなる。
そして、クランプ部材(ワイヤ保持部材)50が脆弱部54で破断されると、撓み部41の一端部41aと他端部41bとが互いに離れる方向に相対移動することとなり、照明装置本体20が、撓み部41の長さ分さらに下方に落下することとなる。すなわち、照明装置本体20は、図6に示す状態となるまで下方に落下することとなる。このとき、ワイヤ40には、照明装置本体20の落下距離(撓み部41の長さ)に応じた荷重(張力)が加えられることとなる。
ところで、照明装置本体20を落下させた際にワイヤ40に加えられる荷重(張力)は、照明装置本体20の落下距離が大きくなるにつれて増大するものである。
そのため、ワイヤ40のみを用いて、照明装置本体20が天井(高所)60から外れて図示せぬ床等に落下してしまうことを防止できるようにした場合、ワイヤ40に加えられる荷重(張力)が大きくなってしまう。
これに対して、本実施形態のように、途中に撓み部41が形成されるようにした状態で、ワイヤ40をクランプ部材(ワイヤ保持部材)50で固定するようにすれば、照明装置本体20を2段階(多段階)で落下させることができるようになる。こうすることで、各段階でワイヤ40に加えられる荷重(張力)を小さくすることができる上、クランプ部材(ワイヤ保持部材)50の破断によって荷重(張力)を吸収することができるようになる。その結果、照明装置本体20をワイヤ40の長さ(被支持部40aから被接続部40bまでの長さ)まで一気に落下させた場合と較べて、ワイヤ40に加えられる荷重(張力)を小さくすることができる。
したがって、本実施形態の構成とすれば、ワイヤ40の径を小さくしたり、ワイヤ40の使用本数を少なくしたりすることができ、照明装置10の製造コストを削減したり、照明装置10を高所に設置する際の施工性をより向上させたりすることができるようになる。
以上説明したように、本実施形態にかかる落下防止部材30は、支持部61に支持される被支持部40aを一側に有するとともに、照明装置本体(落下保護対象物)20に接続される被接続部40bを他側に有するワイヤ40を備えている。
また、落下防止部材30は、被支持部40aから被接続部40bまでの途中に撓み部41が形成されるようにワイヤ40を撓ませた状態で、撓み部41の一端部41aと他端部41bとの相対移動が規制されるようにワイヤ40に固定されるクランプ部材(ワイヤ保持部材)50を備えている。
そして、クランプ部材(ワイヤ保持部材)50は、当該クランプ部材(ワイヤ保持部材)50の一部に他の部位よりも破断強度が弱くなるように形成されて、撓み部41の一端部41aと他端部41bとが相対移動できるように破断する脆弱部54を有している。
こうすれば、照明装置本体(落下保護対象物)20を2段階(多段階)で落下させることができるようになる上、クランプ部材(ワイヤ保持部材)50の破断によって荷重(張力)を吸収することができるようになる。その結果、ワイヤ40に加えられる荷重(張力)を小さくすることができるようになって、ワイヤ40の径を小さくしたり、ワイヤ40の使用本数を少なくしたりすることができるようになる。
このように、本実施形態のような落下防止部材30とすれば、製造コストを削減したり、落下防止部材30を照明装置本体(落下保護対象物)20や支持部61に取り付ける際の施工性をより向上させたりすることができるようになる。
また、本実施形態では、クランプ部材(ワイヤ保持部材)50は、撓み部41の一端部41aを固定する一端側固定部51と、撓み部41の他端部41bを固定する他端側固定部52と、を備えている。また、クランプ部材(ワイヤ保持部材)50は、一端側固定部51と他端側固定部52とを連結する連結部53を備えている。そして、連結部53に脆弱部54が形成されるようにしている。
こうすれば、撓み部41の一端部41aと他端部41bが互いに離れる方向に引っ張られた際に、クランプ部材(ワイヤ保持部材)50に加えられる荷重を一端部41aと他端部41bとの間に位置する連結部53に集中させることができるようになる。その結果、より確実にクランプ部材(ワイヤ保持部材)50を破断させることができるようになる。
このとき、脆弱部54の破断強度がワイヤ40の破断強度よりも弱くなるようにすれば、ワイヤ40が破断される前に、クランプ部材(ワイヤ保持部材)50を破断させることができるようになる。すなわち、より確実にクランプ部材(ワイヤ保持部材)50を破断させることができるようになる。
また、上記落下防止部材30を備える照明装置10とすることで、照明装置10の製造コストを削減したり、照明装置10を高所に設置する際の施工性をより向上させたりすることができるようになる。
このように、本実施形態によれば、ワイヤ40の径を小さくしたり、ワイヤ40の使用本数を少なくしたりすることが可能な落下防止部材30および当該落下防止部材30を備える照明装置10を得ることができるようになる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、屋内設置用の照明装置本体を例示したが、照明装置本体はこれに限られるものではなく、様々な照明装置本体に本発明を適用することができる。例えば、軒下(高所)等の屋外に設置される屋外用の照明装置本体とすることも可能である。
また、地面に設置されたポールの上部に設置される街灯に本発明を適用することも可能である。このような街灯に本発明を適用する場合、ポールの外面に支持部を設けるようにすることができる。また、ポールが筒状の場合には、ポールの内面に支持部を設けるようにすることができる。この場合、ポールから外れた照明装置本体は、被支持部から被接続部までの間のいずれかの部分で折り返された状態のワイヤに、吊り下げ保持されることとなる。
また、上記実施形態では、ほぼ全体を照射空間に露出させた状態で高所に設置される照明装置本体を例示したが、天井等の高所に埋め込まれる埋め込み式の照明装置本体に本発明を適用することも可能である。
また、上記実施形態では、連結部に脆弱部を設けたものを例示したが、一端側固定部や他端側固定部に脆弱部を設けるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、落下保護対象物として、高所に設置される照明装置本体を例示したが、照明装置本体以外の落下保護対象物に本発明を適用することも可能である。例えば、軒下(高所)等の屋外に設置される防犯カメラ等の光学部材を落下保護対象物とすることができる。
また、ワイヤやワイヤ保持部材、その他細部のスペック(形状、大きさ、レイアウト等)も適宜に変更可能である。
10 照明装置
20 照明装置本体(落下保護対象物)
21a 接続部
30 落下防止部材
40 ワイヤ
40a 被支持部
40b 被接続部
41 撓み部
41a 一端部
41b 他端部
50 クランプ部材(ワイヤ保持部材)
51 一端側固定部
52 他端側固定部
53 連結部
54 脆弱部
60 天井(高所)
61 支持部

Claims (6)

  1. 支持部に支持された状態で落下保護対象物を吊り下げ保持することが可能な落下防止部材であって、
    前記支持部に支持される被支持部を一側に有するとともに、前記落下保護対象物に接続される被接続部を他側に有するワイヤと、
    前記被支持部から前記被接続部までの途中に撓み部が形成されるように前記ワイヤを撓ませた状態で、前記撓み部の一端部と他端部との相対移動が規制されるように前記ワイヤに固定されるワイヤ保持部材と、
    を備え、
    前記ワイヤ保持部材は、当該ワイヤ保持部材の一部に他の部位よりも破断強度が弱くなるように形成されて、前記撓み部の一端部と他端部とが相対移動できるように破断する脆弱部を有することを特徴とする落下防止部材。
  2. 前記ワイヤ保持部材は、前記撓み部の一端部を固定する一端側固定部と、前記撓み部の他端部を固定する他端側固定部と、前記一端側固定部と前記他端側固定部とを連結する連結部と、を備えており、
    前記連結部に前記脆弱部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の落下防止部材。
  3. 前記脆弱部の破断強度が前記ワイヤの破断強度よりも弱いことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の落下防止部材。
  4. 高所に設置される照明装置本体と、
    支持部に支持された状態で前記照明装置本体を吊り下げ保持することが可能な落下防止部材と、
    を備え、
    前記落下防止部材は、
    前記支持部に支持される被支持部を一側に有するとともに、前記照明装置本体に接続される被接続部を他側に有するワイヤと、
    前記被支持部から前記被接続部までの途中に撓み部が形成されるように前記ワイヤを撓ませた状態で、前記撓み部の一端部と他端部との相対移動が規制されるように前記ワイヤに固定されるワイヤ保持部材と、
    を備え、
    前記ワイヤ保持部材は、当該ワイヤ保持部材の一部に他の部位よりも破断強度が弱くなるように形成されて、前記撓み部の一端部と他端部とが相対移動できるように破断する脆弱部を有することを特徴とする照明装置。
  5. 前記ワイヤ保持部材は、前記撓み部の一端部を固定する一端側固定部と、前記撓み部の他端部を固定する他端側固定部と、前記一端側固定部と前記他端側固定部とを連結する連結部と、を備えており、
    前記連結部に前記脆弱部が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の照明装置。
  6. 前記脆弱部の破断強度が前記ワイヤの破断強度よりも弱いことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の照明装置。
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