JP2018085215A - 蓄電素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】容器内における電極体の移動を抑制することで、電極体に対する物理的な負荷を抑える。【解決手段】蓄電素子10は、電極体400と、電極体400を収容する容器100と、容器100と電極体400との間に介在するスペーサ(サイドスペーサ700)と、を備える。容器100は、電極体400及びスペーサを収容する開口112を有した容器本体111と、開口112を閉塞する蓋板110とを備える。電極体400は、蓋板110に設けられた端子(正極端子200及び負極端子300)に電気的に接続されるタブ部(タブ束410及び420)を有し、当該タブ部が開口112に対向した状態で容器本体111内に収容されている。容器本体111及びスペーサの一方は、他方に向けて圧力を加える弾性構造750を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、蓄電素子に関する。
従来、蓄電素子においては、電極群と絶縁性の固定部材との間に緩衝材を備えることにより、電極群は絶縁性の固定部材との直接的な当接を回避することができ、あるいは緩衝材設置方向に電極群自身の荷重が加わったときの電極群への負荷を軽減することができるため、電極群の変形による正負極間の短絡や活物質の脱落を引き起こすことなく、安定した電池容量の確保と、二次電池の場合の安定した充放電サイクル寿命の確保を可能にしている(例えば特許文献1参照)。
特開平10−64576号公報
ところで、電極体の移動を起因とした物理的な負荷をより確実に抑制することが望まれている。
このため、本発明の課題は、容器内における電極体の移動を抑制することで、電極体に対する物理的な負荷を抑えることである。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る蓄電素子は、電極体と、電極体を収容する容器と、容器と電極体との間に介在するスペーサと、を備え、容器は、電極体及びスペーサを収容する開口を有した容器本体と、開口を閉塞する蓋板とを備え、電極体は、蓋板に設けられた端子に電気的に接続されるタブ部を有し、当該タブ部が開口に対向した状態で、電極体が容器本体内に収容されており、容器本体及びスペーサの一方は、他方に向けて圧力を加える弾性構造を有する。
ここで、タブ部が容器本体の開口に対向するように電極体が容器本体に収容されていると、蓋板に設けられた端子にタブ部が接続されていたとしても、電極体は、開口に対する挿入方向への移動が規制されていない場合がある。つまり、この場合においては、電極体は挿入方向へ移動可能な状態となっている。
なお、ここで「タブ部が容器本体の開口に対向する」とは、タブ部が折り曲げられて、当該タブ部の一方の側面が容器本体の開口に対向した状態や、直立したままのタブ部の上端面が容器本体の開口に対向した状態などを含む。
しかしながら、上述した構成によれば、容器本体及びスペーサの一方には、他方に向けて圧力を加える弾性構造が備えられているので、スペーサと電極体とを容器本体に収容すると、弾性構造によって電極体が容器本体内で拘束されることになる。この拘束によって電極体は、容器本体内での挿入方向及び挿入方向に直交する方向への移動が規制される。これにより、蓄電素子自体に振動・衝撃があったとしても電極体が容器内で移動することが抑制される。したがって、電極体に対する物理的な負荷を抑えることができ、電極体の破損や、電極体の周囲にある他の部材(集電体等)との干渉を抑制することができる。
また、電極体は、極板が巻回されて形成されていてもよい。
この構成によれば、極板が巻回されてなる電極体の移動を弾性構造で抑制することができるので、当該移動を起因とした電極体の巻きズレを抑制することができる。
また、スペーサは、電極体の湾曲部と容器本体との間に介在されていてもよい。
この構成によれば、電極体の湾曲部と容器本体との間にスペーサが介在されているので、電極体の湾曲部が弾性構造からの圧力を受けて拘束されることになる。したがって、湾曲部で生じうる巻きズレを抑制することができる。
また、電極体の巻回軸は、容器本体の開口と略直交する方向に平行である。
ここで、電極体の巻回軸が容器本体の開口と略直交する方向に平行であると、電極体が挿入方向にずれやすい構造となり、巻きずれによる短絡が生じやすくなっている。このような構造であっても、弾性構造によって電極体が拘束されているので、巻きずれによる短絡を抑制することができる。
また、スペーサは、容器本体における巻回軸方向に平行な側面と前記電極体との間に介在されていてもよい。
ここで、巻回タイプの電極体の場合、巻回軸に平行な側面(外周面)が巻回体の最外周によって構成され、巻回軸に垂直な端面が極板やセパレータの端部で形成される。そして、電極体の巻回軸が容器本体の開口と略直交する方向で容器本体に挿入されると、電極体の両端面が容器本体の開口と略平行な向きとなる。そのような蓄電素子においては、容器本体における挿入方向への電極体の移動を規制することが特に困難となる。その理由は次の通りである。電極体の挿入方向への移動を規制するためには、一般的に電極体の両端面から電極体を押さえつける必要がある。しかし、電極体の端面には極板の端部が重ねられて位置しており、加えて正極板と負極板とで電極幅が異なることが多いため、一方の極板が他方の極板よりも突出して配置されることが一般的である。そのような事情から、電極体を端面から押さえつけると、極板の端部が非常に破損し易く、短絡が生じ易いという問題がある。本発明による上記の好ましい形態では、挿入方向への電極体の移動を抑制するためには電極体を挿入方向に押さえつけるべきという一般的な考え方から発想を転換し、スペーサを電極体の巻回軸に平行な側面と容器本体との間に介在させることで、電極体の側面側からスペーサによって電極体を押さえつけるようにした。このようにすることで、極板の端部の破損による短絡を抑制しつつ、電極体の移動を抑制することができる。
また、電極体は、蓋板に設けられた正極側の端子に電気的に接続される正極側のタブ部と、蓋板に設けられた負極側の端子に電気的に接続される負極側のタブ部とを有し、正極側のタブ部と負極側のタブ部とがそれぞれ容器本体の開口に対向した状態で、電極体が容器本体に収容されていてもよい。
正極側のタブ部と負極側のタブ部との両方を開口に対向させた形態とすると、蓄電素子内の集電経路を非常に短くできることから、電流が流れる際の集電経路の抵抗による電圧低下を小さくすることができる。また、蓄電素子内に占める集電経路の体積を小さくすることができるので、蓄電素子内に活物質を多く挿入でき、充放電容量を増大させることができる。しかし、正極側のタブ部と負極側のタブ部とを電極体に対して同じ向きに配置した場合には、正負極の短絡を防止しなければならないという事情から、それぞれのタブ部の幅を小さくする必要が生じる。その結果として、タブ部によって電極体の位置を固定する力を大きくし難いという問題が生じる。また、タブ部が電極体の位置を固定する力は、電極体がタブ部側に向かって移動する場合と、電極体がタブ部と反対側に向かって移動する場合とで異なる。従って、正極側のタブ部と負極側のタブ部とが、電極体における巻回軸方向の両側に設けられている場合には、向きによる固定力の強弱が正極側のタブ部と負極側のタブ部とで補い合って、全体としてどちらの方向に対しても電極体が移動し難くすることがし易い。それに対して、正極側のタブ部と負極側のタブ部とが電極体に対して同じ向きに配置された場合には、両方のタブ部で電極体の位置を固定する力が弱い方向が同じになるために、タブ部によって電極体の位置を固定し難いという問題が生じる。従って、正極側のタブ部と負極側のタブ部との両方を開口に対向させた形態とした場合には、特に電極体の位置ずれが生じやすいという問題点があった。そのような事情から、本発明は正極側のタブ部と負極側のタブ部との両方を開口に対向させた形態とした場合に、特に重要な技術的意義を有する。本発明では、容器本体及びスペーサの一方が他方に向けて圧力を加える弾性構造を有するため、その弾性構造によって電極体の位置ずれを抑制できる。
また、タブ部に接続される接続部材を備え、接続部材におけるタブ部との接続面は、容器本体の開口と略平行となっていてもよい。
この構成によれば、接続部材におけるタブ部との接続面が、容器本体の開口と略垂直になっている場合には、電極体が蓋板側に向かって少しずれただけでも、接続部材が電極体に突き刺さり易いために、非常に短絡し易いという問題があった。上記の好ましい形態では、接続部材のタブ部との接続面が容器本体の開口と略平行になっているために、電極体が蓋板に向かって僅かにずれただけでは短絡が生じにくい。加えて、上記の好ましい形態では容器本体及びスペーサの一方が他方に向けて圧力を加える弾性構造を有するため、その弾性構造によって電極体の位置ずれを抑制できる。従って、弾性構造の使用と、接続部材のタブ部との接続面を容器本体の開口と略平行にすることとを組み合わせることによって、特に短絡が生じにくい構成とすることができる。
また、蓄電素子は、容器に収容される非水電解質を備えていてもよい。
電解質に非水電解質を備えた蓄電素子は、鉛蓄電池、ニッケルカドミウム電池、およびニッケル水素電池等の水溶液を電解質に用いた蓄電素子と異なり、電解質中のイオンの移動速度が遅いため、必要な性能を得るには電極体の極板を薄くする必要がある。そのような事情から、タブ部を構成する一枚一枚のタブも薄くなることから、タブ部の機械的強度が弱くなる。その結果として、タブ部によって電極体の位置ずれを抑制し難いという問題が特に顕著であった。このことから、本発明は蓄電素子が非水電解質を備えたものである場合に特に重要な技術的意義を有する。本発明では、容器本体及びスペーサの一方が他方に向けて圧力を加える弾性構造を有するため、その弾性構造によって電極体の位置ずれを抑制できる。
また、容器本体は直方体状に形成されており、スペーサは、容器本体の短側面と電極体との間に介在されており、弾性構造は、容器本体の短側面またはスペーサの一方に設けられていてもよい。
ここで、容器本体の長側面に対して弾性構造の圧力(またはその反力)が作用すると、容器本体を変形させる可能性が高い。しかし、容器本体の短側面またはスペーサの一方に弾性構造が設けられていると、弾性構造の圧力(またはその反力)は容器本体の短側面に作用するので、容器本体の変形を抑制することができる。
また、弾性構造は、無負荷時において、容器本体またはスペーサの一方から他方に向けて突出する突部を含み、突部が変形することにより、圧力が付与されていてもよい。
この構成によれば、弾性構造が容器本体またはスペーサの一方から他方に向けて突出する突部を含んでいるので、簡単な構造で、圧力を付与することができる。
また、突部は、スペーサにおける容器本体にスペーサが挿入される挿入方向の先端部以外の部分に形成されていてもよい。
この構成によれば、スペーサにおける挿入方向の先端部以外の部分に突部が形成されているので、容器本体にスペーサの先端部を挿入した後に、突部が容器本体に当接して変形されることになる。つまり、スペーサを容器本体に挿入し始めた時点では突部が邪魔にならないため、挿入作業を容易に行うことができる。
また、突部が板バネであってもよい。
この構成によれば、突部が板バネであるので、弾性を有する材料でスペーサを形成しなくても弾性構造を実現することができる。
また、スペーサにおける電極体と当接する当接面には、電極体との摩擦が高められる摩擦部が形成されていてもよい。
この構成によれば、スペーサにおける電極体と当接する当接面に摩擦部が形成されているので、スペーサに対して電極体が位置ズレしにくくなる。したがって容器本体内での電極体の移動をより抑制することができる。
また、摩擦部は、当接面に形成された凹凸パターンであってもよい。
例えば、摩擦部を1つの突起で形成する場合、所望の摩擦を得るには、突起の高さ(厚み)をある程度大きくする必要がある。その分、容器の内部空間が狭まることになり、電極体の設置スペースを小さくしてしまう。しかしながら、上述した構成であれば、摩擦部が当接面に形成された凹凸パターンであるので、凹及び凸の少なくとも一方が繰り返し当接面に形成されることになり、摩擦部の高さを大きくしなくとも、電極体との摩擦を高めることができる。つまり、摩擦部を設けることによって電極体の設置スペースが小さくなることを抑えることができる。
本発明によれば、容器内における電極体の移動を抑制することができ、電極体に対する物理的な負荷を抑えることが可能となる。
実施の形態に係る蓄電素子の外観を示す斜視図である。 実施の形態に係る蓄電素子の分解斜視図である。 実施の形態に係る蓋構造体の分解斜視図である。 実施の形態に係る電極体の構成を示す斜視図である。 実施の形態に係るサイドスペーサを外方から見た正面図である。 実施の形態に係るサイドスペーサを内方から見た背面図である。 実施の形態に係るサイドスペーサの側面図である。 実施の形態に係るサイドスペーサの上面図である。 実施の形態に係るサイドスペーサの内側面の表面形状を示す拡大図である。 実施の形態に係る電極体にサイドスペーサを組付けた状態を模式的に示す平面図である。 図10に示す一体化された電極体及びサイドスペーサが容器本体に挿入されている途中の状態を模式的に示す平面図である。 図10に示す一体化された電極体及びサイドスペーサが容器本体に完全に挿入された状態を模式的に示す平面図である。 変形例1に係るサイドスペーサを外方から見た正面図である。 変形例2に係るサイドスペーサが電極体とともに容器本体に完全に挿入された状態を模式的に示す平面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態における蓄電素子について説明する。なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示したものではない。
また、以下で説明する実施の形態は、本発明の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、製造工程の順序などは一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
まず、図1〜図3を用いて、実施の形態における蓄電素子10の全般的な説明を行う。
図1は、実施の形態に係る蓄電素子10の外観を示す斜視図である。図2は、実施の形態に係る蓄電素子10の分解斜視図である。図3は、実施の形態に係る蓋構造体180の分解斜視図である。
また、図1及び以降の図について、説明の便宜のため、Z軸方向を上下方向として説明しているが、実際の使用態様において、Z軸方向と上下方向とが一致しない場合もある。
蓄電素子10は、電気を充電し、また、電気を放電することのできる二次電池である。具体的には、蓄電素子10は、リチウムイオン二次電池などの非水電解質二次電池である。蓄電素子10は、例えば、電気自動車(EV)、ハイブリッド電気自動車(HEV)またはプラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)等に適用される。なお、蓄電素子10は、非水電解質二次電池には限定されず、非水電解質二次電池以外の二次電池であってもよいし、キャパシタであってもよい。また、蓄電素子10は、使用者が充電をしなくても、蓄えられている電気を使用できる一次電池であってもよい。
図1に示すように、蓄電素子10は、容器100と、正極端子200と、負極端子300とを備えている。また、図2に示すように、容器100内方には電極体400が収容されており、電極体400の上方に、蓋構造体180が配置されている。
蓋構造体180は、容器100の蓋板110、集電体、及び、絶縁部材を有する。具体的には、蓋構造体180は、上記集電体として、電極体400の正極側のタブ束410(タブ部)と電気的に接続された正極集電体140を有している。同様に、蓋構造体180は、上記集電体として、電極体400の負極側のタブ束420(タブ部)と電気的に接続された負極集電体150を有している。正極集電体140及び負極集電体150は、タブ束410及び420に接続される接続部材である。
また、蓋構造体180は、上記絶縁部材として、蓋板110と正極集電体140との間に配置された下部絶縁部材120を有している。同様に、蓋構造体180は、上記絶縁部材として、蓋板110と負極集電体150との間に配置された下部絶縁部材130を有している。
本実施の形態に係る蓋構造体180はさらに、正極端子200、負極端子300、上部絶縁部材125、及び、上部絶縁部材135を有している。
上部絶縁部材125は、蓋板110と正極端子200との間に配置されている。上部絶縁部材135は、蓋板110と負極端子300との間に配置されている。
上記構成を有する蓋構造体180と、電極体400との間には、上部スペーサ500と緩衝シート600とが配置されている。
上部スペーサ500は、電極体400の、タブ束410及び420が設けられた側と蓋板110との間に配置される。具体的には、上部スペーサ500は全体として平板状であり、かつ、タブ束410及び420が挿入される2つの挿入部520を有している。本実施の形態では、挿入部520は、上部スペーサ500において切り欠き状に設けられている。上部スペーサ500は、例えば、ポリカーボネート(PC)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)または、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)等の絶縁性を有する素材によって形成されている。
上部スペーサ500は、例えば、電極体400の上方(蓋板110の方向)への移動を直接的もしくは間接的に規制する部材、または、蓋構造体180と電極体400との間における短絡を防止する部材として機能する。
緩衝シート600は、発泡ポリエチレンなどの、柔軟性の高い多孔質の素材で形成されており、電極体400と上部スペーサ500との間の緩衝材として機能する部材である。
また、本実施の形態では、電極体400の、電極体400と蓋板110との並び方向(Z軸方向)に交差する方向の側面(本実施の形態ではX軸方向に直交する両側面)と、容器100の内周面との間にサイドスペーサ700が配置されている。サイドスペーサ700は、例えば、電極体400の位置を規制する役割を果たしている。サイドスペーサ700は、例えば上部スペーサ500と同様に、PC、PP、PE、またはPPS等の絶縁性を有する素材によって形成されている。
なお、蓄電素子10は、図1〜図3に図示された要素に加え、電極体400と容器100(容器本体111)の底113との間に配置された緩衝シートなど、他の要素を備えてもよい。また、蓄電素子10の容器100の内部には電解液(非水電解質)が封入されているが、電解液の図示は省略する。
容器100は、角型ケースであり、容器本体111と、蓋板110とを備える。容器本体111及び蓋板110の材質は、特に限定されないが、例えばステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金など溶接可能な金属であるのが好ましい。
容器本体111は、直方体状に形成されたケースである。具体的には、容器本体111は、上面視矩形状の筒体であり、一端部に開口112を備えるとともに、他端部に底113を備える。組み立て時において、容器100の容器本体111には、開口112を介して、電極体400とサイドスペーサ700などが挿入される。開口112は、X−Y平面に平行に広がっている。この開口112に対して電極体400とサイドスペーサ700などが挿入される方向を挿入方向(Z軸方向)とする。また、具体的にはサイドスペーサ700は、容器本体111における巻回軸方向に平行な側面(例えば短側面)と電極体400との間に介在されている。
容器本体111の内方には、電極体400を覆う絶縁シート350が設けられている。絶縁シート350は、例えばPC、PP、PE、またはPPS等の絶縁性を有する素材によって形成されている。絶縁シート350は、容器本体111の内周面に重ねられており、電極体400と容器本体111との間に位置している。
容器本体111は、電極体400、絶縁シート350等を内部に収容後、蓋板110が溶接等されることにより、内部が密封されている。
蓋板110は、容器本体111の開口112を閉塞する板状部材である。蓋板110には、図2及び図3に示されるように、ガス排出弁170、注液口117、貫通孔110a及び110b、並びに、2つの膨出部160が形成されている。ガス排出弁170は、容器100の内圧が上昇した場合に開放されることで、容器100の内部のガスを放出する役割を有する。
注液口117は、蓄電素子10の製造時に電解液を注液するための貫通孔である。また、蓋板110には、注液口117を塞ぐように、注液栓118が配置されている。つまり、蓄電素子10の製造時に、注液口117から容器100内に電解液を注入し、注液栓118を蓋板110に溶接して注液口117を塞ぐことで、電解液が容器100内に収容される。
なお、容器100に封入される電解液としては、蓄電素子10の性能を損なうものでなければその種類に特に制限はなく様々なものを選択することができる。
2つの膨出部160のそれぞれは、本実施の形態では、蓋板110の一部が膨出状に形成されていることで蓋板110に設けられており、例えば、上部絶縁部材125または135の位置決めに利用される。また、膨出部160の裏側には上方に凹状の部分である凹部(図示せず)が形成されており、凹部の一部に、下部絶縁部材120または130の係合突起120bまたは130bが係合する。これにより、下部絶縁部材120または130も位置決めされ、その状態で蓋板110に固定される。
上部絶縁部材125は、正極端子200と蓋板110とを電気的に絶縁する部材である。下部絶縁部材120は、正極集電体140と蓋板110とを電気的に絶縁する部材である。上部絶縁部材135は、負極端子300と蓋板110とを電気的に絶縁する部材である。下部絶縁部材130は、負極集電体150と蓋板110とを電気的に絶縁する部材である。上部絶縁部材125及び135は、例えば上部ガスケットと呼ばれる場合もあり、下部絶縁部材120及び130は、例えば下部ガスケットと呼ばれる場合もある。つまり、本実施の形態では、上部絶縁部材125及び135並びに下部絶縁部材120及び130は、電極端子(200または300)と容器100との間を封止する機能も有している。
なお、上部絶縁部材125及び135、並びに、下部絶縁部材120及び130は、例えば上部スペーサ500と同様に、PC、PP、PE、またはPPS等の絶縁性を有する素材によって形成されている。
図3に示すように、また、下部絶縁部材130の上面には、膨出部160に係合する係合突起130bが突出している。また、下部絶縁部材130の下面には凹部が形成されており、この凹部で負極集電体150を収容する。下部絶縁部材130の一端部には、負極集電体150の貫通孔150aと連通する貫通孔130aが形成されている。この貫通孔130a、150aに対して、負極端子300の締結部310が挿入される。
下部絶縁部材120の上面には、膨出部160に係合する係合突起120bが突出している。また、下部絶縁部材120の下面には凹部が形成されており、この凹部で正極集電体140を収容する。下部絶縁部材120の一端部には、正極集電体140の貫通孔140aと連通する貫通孔120aが形成されている。この貫通孔120a、140aに対して、正極端子200の締結部210が挿入される。また、下部絶縁部材120の、注液口117の直下に位置する部分には、注液口117から流入する電解液を電極体400の方向に導く貫通孔126が設けられている。
図1〜図3に示すように、正極端子200は、正極集電体140を介して、電極体400の正極に電気的に接続された電極端子である。負極端子300は、負極集電体150を介して、電極体400の負極に電気的に接続された電極端子である。つまり、正極端子200及び負極端子300は、電極体400に蓄えられている電気を蓄電素子10の外部空間に導出し、また、電極体400に電気を蓄えるために蓄電素子10の内部空間に電気を導入するための金属製の電極端子である。なお、正極端子200及び負極端子300は、アルミニウムまたはアルミニウム合金の金属などで形成されている。
また、正極端子200には、容器100と正極集電体140とを締結する締結部210が設けられている。負極端子300には、容器100と負極集電体150とを締結する締結部310が設けられている。
締結部210は、正極端子200から下方に延設された軸部材(リベット)であり、正極集電体140の貫通孔140aに挿入されてかしめられる。具体的には、締結部210は、上部絶縁部材125の貫通孔125a、蓋板110の貫通孔110a、下部絶縁部材120の貫通孔120a、及び、正極集電体140の貫通孔140aに挿入されてかしめられる。これにより、正極端子200と正極集電体140とが電気的に接続され、正極集電体140は、正極端子200、上部絶縁部材125及び下部絶縁部材120とともに、蓋板110に固定される。
締結部310は、負極端子300から下方に延設された軸部材(リベット)であり、負極集電体150の貫通孔150aに挿入されてかしめられる。具体的には、締結部310は、上部絶縁部材135の貫通孔135a、蓋板110の貫通孔110b、下部絶縁部材130の貫通孔130a、及び、負極集電体150の貫通孔150aに挿入されてかしめられる。これにより、負極端子300と負極集電体150とが電気的に接続され、負極集電体150は、負極端子300、上部絶縁部材135及び下部絶縁部材130とともに、蓋板110に固定される。
なお、締結部310は、負極端子300との一体物として形成されていてもよく、負極端子300とは別部品として作製された締結部310が、かしめまたは溶接などの手法によって負極端子300に固定されていてもかまわない。また、締結部310は、銅または銅合金などの、負極端子300と異なる材質の金属で形成されてもかまわない。締結部210と正極端子200との関係についても同様である。
正極集電体140は、電極体400と容器100との間に配置され、電極体400と正極端子200とを電気的に接続する部材である。正極集電体140は、アルミニウムまたはアルミニウム合金などの金属で形成されている。具体的には、正極集電体140は、電極体400の正極側のタブ束410に電気的に接続されるとともに、正極端子200の締結部210に電気的に接続されている。正極集電体140におけるタブ束410との接合面141は、容器本体111の開口112と略平行となっている。
負極集電体150は、電極体400と容器100との間に配置され、電極体400と負極端子300とを電気的に接続する部材である。負極集電体150は、銅または銅合金などの金属で形成されている。具体的には、負極集電体150は、電極体400の負極側のタブ束420に電気的に接続されるとともに、負極端子300の締結部310に電気的に接続されている。負極集電体150におけるタブ束420との接合面151は、容器本体111の開口112と略平行となっている。
次に、電極体400の構成について、図4を用いて説明する。
図4は、実施の形態に係る電極体400の構成を示す斜視図である。なお、図4では、電極体400の巻回状態を一部展開して図示している。
電極体400は、電気を蓄えることができる発電要素である。電極体400は、正極450及び負極460と、セパレータ470a及び470bとが交互に積層されかつ巻回されることで形成されている。つまり、電極体400は、正極450と、セパレータ470aと、負極460と、セパレータ470bとがこの順に積層され、かつ、断面が長円形状になるように巻回されることで形成されている。
正極450は、アルミニウムまたはアルミニウム合金などからなる長尺帯状の金属箔である正極基材層の表面に、正極活物質層が形成された極板である。なお、正極活物質層に用いられる正極活物質としては、リチウムイオンを吸蔵放出可能な正極活物質であれば、適宜公知の材料を使用できる。例えば、正極活物質として、LiMPO、LiMSiO、LiMBO(MはFe、Ni、Mn、Co等から選択される1種または2種以上の遷移金属元素)等のポリアニオン化合物、チタン酸リチウム、マンガン酸リチウム等のスピネル化合物、LiMO(MはFe、Ni、Mn、Co等から選択される1種または2種以上の遷移金属元素)等のリチウム遷移金属酸化物等を用いることができる。
負極460は、銅または銅合金などからなる長尺帯状の金属箔である負極基材層の表面に、負極活物質層が形成された極板である。なお、負極活物質層に用いられる負極活物質としては、リチウムイオンを吸蔵放出可能な負極活物質であれば、適宜公知の材料を使用できる。例えば、負極活物質として、リチウム金属、リチウム合金(リチウム−アルミニウム、リチウム−鉛、リチウム−錫、リチウム−アルミニウム−錫、リチウム−ガリウム、及びウッド合金等のリチウム金属含有合金)の他、リチウムを吸蔵・放出可能な合金、炭素材料(例えば黒鉛、難黒鉛化炭素、易黒鉛化炭素、低温焼成炭素、非晶質カーボン等)、金属酸化物、リチウム金属酸化物(LiTi12等)、ポリリン酸化合物などが挙げられる。
セパレータ470a及び470bは、樹脂からなる微多孔性のシートである。なお、蓄電素子10に用いられるセパレータ470a及び470bの素材としては、蓄電素子10の性能を損なうものでなければ適宜公知の材料を使用できる。
正極450は、巻回軸方向の一端において外方に突出する複数のタブ411を有する。負極460も同様に、巻回軸方向の一端において外方に突出する複数のタブ421を有する。これら、複数のタブ411及び複数のタブ421は、活物質が塗工されず基材層が露出した部分(活物質未塗工部)である。
なお、巻回軸とは、正極450及び負極460等を巻回する際の中心軸となる仮想的な軸であり、本実施の形態では、電極体400の中心を通るZ軸方向に平行である。つまり、巻回軸は、開口112に略直交する方向に平行な直線である。
複数のタブ411と複数のタブ421とは、巻回軸方向の同一側の端(図4におけるZ軸方向プラス側の端)に配置され、正極450及び負極460が積層されることにより、電極体400の所定の位置で積層される。具体的には、複数のタブ411は、正極450が巻回によって積層されることにより、巻回軸方向の一端において周方向の所定の位置で積層される。また、複数のタブ421は、負極460が巻回によって積層されることにより、巻回軸方向の一端において、複数のタブ411が積層される位置とは異なる周方向の所定の位置で積層される。
その結果、電極体400には、複数のタブ411が積層されることで形成されたタブ束410と、複数のタブ421が積層されることで形成されたタブ束420とが形成される。タブ束410は、例えば積層方向の中央に向かって寄せ集められて、正極集電体140と、例えば超音波溶接によって接合される。また、タブ束420は、例えば積層方向の中央に向かって寄せ集められて、負極集電体150と、例えば超音波溶接によって接合される。
なお、タブ束(410及び420)は、電極体400において、電気の導入及び導出を行う部分であり、「リード(部)」、「集電部」等の他の名称が付される場合もある。
ここで、タブ束410は、基材層が露出した部分であるタブ411が積層されることで形成されているため、発電に寄与しない部分となる。同様に、タブ束420は、基材層が露出した部分であるタブ421が積層されることで形成されているため、発電に寄与しない部分となる。一方、電極体400のタブ束410及び420と異なる部分は、基材層に活物質が塗工された部分と、セパレータ470a及び470bとが積層されることで形成されているため、発電に寄与する部分となる。以降、当該部分を本体部430と称する。本体部430のX軸方向における両端部は、その外周面が湾曲した湾曲部431及び432となる。また、電極体400における湾曲部431及び432の間の部分は、外側面が平坦な平坦部433となる。このように、電極体400は、2つの湾曲部431及び432の間に平坦部433が配置された長円状に形成されている。そして、電極体400は、湾曲部431が容器本体111の短側面に対向し、平坦部433が容器本体111の長側面に対向するように、容器本体111に収容される。
次に、サイドスペーサ700の具体的な構成について説明する。ここでは、負極側のサイドスペーサ700を例示するが、正極側のサイドスペーサ700についても同様の構成であるので、正極側の説明については省略する。
図5は実施の形態に係るサイドスペーサ700を外方から見た正面図である。図6は実施の形態に係るサイドスペーサ700を内方から見た背面図である。図7は実施の形態に係るサイドスペーサ700の側面図である。図8は実施の形態に係るサイドスペーサ700の上面図である。
図5〜図8に示すように、サイドスペーサ700は、挿入方向(Z軸方向)に延在する長尺状の部材であり、PC、PP、PE、またはPPS等の絶縁性を有する素材によって形成されている。サイドスペーサ700は、壁部710と、壁部710の上端部に連結された基部720と、壁部710の下端部に連結された底部730とを一体的に有する。
壁部710は、挿入方向に沿って延在して電極体400の一側部を覆う部位である。具体的には、壁部710は、電極体400の湾曲部432を側方から覆う。図6及び図8に示すように、壁部710における容器100の内方側の内側面711は、電極体400の湾曲部432に当接する当接面であり、当該湾曲部432に対応した湾曲面となっている。サイドスペーサ700が電極体400に組み付けられると、壁部710の内側面711は、電極体400の湾曲部432に当接する。
図9は、実施の形態に係るサイドスペーサ700の内側面711の表面形状を示す拡大図である。具体的には、図9は、図6における円C1内の表面形状を拡大して示している。図9に示すように、内側面711の表面には、電極体400との摩擦が高められる摩擦部740が形成されている。具体的には、摩擦部740は、凹凸パターン741である。凹凸パターン741は例えばシボ加工によって形成された微細な凹凸パターンである。本実施の形態においては、ディンプル状の多数の凹742と、各凹742の間の凸743とから形成された凹凸パターン741を例示している。なお、凹凸パターン741の形状は如何様でもよく、例えば本実施の形態とは逆に多数の凸が繰り返し形成されていてもよい。この凹凸パターン741があることにより、電極体400との摩擦を高めることができる。
図8に示すように、壁部710における容器100側の外側面712は、容器100の内部形状に対応して一対の角部がR形状に形成されている。この一対のR形状部分は、矩形状の容器100内部の隣り合う一対の角部に対向する。壁部710における一対のR形状部分を角部領域713とし、一対の角部領域713に挟まれた部分を中央領域714とする。中央領域714は、電極体400の湾曲部432における頂点部分を含む領域に対向する領域である。
図5〜図8に示すように、壁部710における中央領域714には、容器本体111に向けて圧力を加える弾性構造750が設けられている。弾性構造750は、無負荷時において、外方に向けて突出する突部751を含む。突部751は、板バネであり、この板バネが変形することにより容器本体111に向けて圧力を加える。
突部751について具体的に説明する。突部751は、サイドスペーサ700における挿入方向の先端部以外の部分に配置されている。ここで、サイドスペーサ700における挿入方向の先端部とは、Z軸方向のマイナス側の端部(下端部)のことである。突部751は、サイドスペーサ700の下端部以外の部分である中央部に配置されている。突部751は、挿入方向に沿って延在しており、この挿入方向における両端部が壁部710に支持されている。突部751の挿入方向における中央部は、無負荷時において外方に向けて湾曲して突出している。また、突部751の両側方には、挿入方向に延在したスリット752が形成されている。このスリット752によって突部751が弾性変形しやすくなっている。
図5〜図8に示すように、基部720は、天板721と、周壁722とを有する。
天板721は、隣り合う一対の角部がR形状となった、挿入方向に交差する方向(Y軸方向)に延在する板部である。天板721は、壁部710の上端部(一端部)に連結されており、電極体400における開口112側の一端部を上方から覆う部位である。
天板721の上面には周壁722が設けられている。周壁722は、天板721の一辺723に対応する部分を開放し、その他の天板721の辺に沿って天板721から立設している。
図10は、実施の形態に係る電極体400にサイドスペーサ700を組付けた状態を模式的に示す平面図である。図10に示すように、サイドスペーサ700は、電極体400の湾曲部431及び432毎に個別に取り付けられている。このとき、サイドスペーサ700の突部751は、無負荷状態であるので弾性変形していない。この状態で、容器本体111の開口112から容器本体111内に、一体化された電極体400及びサイドスペーサ700を挿入する。ここで、突部751がサイドスペーサ700の挿入方向における中央部に設けられているので、電極体400及びサイドスペーサ700の挿入直後においては、突部751が容器本体111に干渉することなく、電極体400及びサイドスペーサ700がスムーズに容器本体111内に挿入されることになる。
図11は、図10に示す一体化された電極体400及びサイドスペーサ700が容器本体111に挿入されている途中の状態を模式的に示す平面図である。図12は、図10に示す一体化された電極体400及びサイドスペーサ700が容器本体111に完全に挿入された状態を模式的に示す平面図である。なお、図11及び図12においては、容器本体111を断面で示している。
図11に示すように、電極体400及びサイドスペーサ700が容器本体111に挿入され続けると、突部751が容器本体111に接触する。この状態で、電極体400及びサイドスペーサ700が容器本体111内にさらに押し込められると、突部751は容器本体111からの負荷を受けて、弾性変形して圧縮される。そして、最終的には、図12に示すように、サイドスペーサ700の突部751が圧縮された状態のままで、電極体400及びサイドスペーサ700が容器本体111内に収容される。この状態では、サイドスペーサ700の突部751の復元力が、電極体400に向く圧力として作用している。このため、電極体400は容器本体111内においてサイドスペーサ700によって拘束されることになる。この拘束によって電極体400は、容器本体111内での挿入方向及び挿入方向に直交する方向(X−Y平面方向)への移動が規制される。
次に、蓄電素子10の製造方法を説明する。
まず、正極450及び負極460と、セパレータ470a及び470bとを交互に積層して巻回して、図4に示す電極体400を形成する。
巻回が完了すると、電極体400が展開しないように、当該電極体400の平坦部433に接着テープ(図示省略)を貼り付ける。
次いで、負極集電体150に対して電極体400のタブ束420を溶接して固定するとともに、正極集電体140に対して電極体400のタブ束410を溶接して固定する。これにより、蓋構造体180に電極体400が取り付けられる。なお、取り付け後においては、タブ束410及び420は、折れ曲がった状態となる。
次いで、電極体400の本体部430に対してサイドスペーサ700を取り付ける。具体的には、本体部430の湾曲部431及び432毎に個別にサイドスペーサ700を取り付ける。取り付け後においては、サイドスペーサ700を本体部430に接着テープ(図示省略)で固定する。
次いで、一体化された電極体400及びサイドスペーサ700を容器100の容器本体111に収容する。このとき、容器本体111の開口112から、電極体400及びサイドスペーサ700が挿入される。これにより、タブ束410及び420がそれぞれ容器本体111の開口112に対向した状態で、電極体400が容器本体111に収容される。また、上述したように、容器本体111内では、電極体400はサイドスペーサ700によって拘束されて、挿入方向及び挿入方向に直交する方向への移動が規制されている。
次いで、容器本体111に蓋板110を溶接して容器100を組み立ててから、注液口117から電解液を注液する。その後、注液栓118を蓋板110に溶接して注液口117を塞ぐことで、蓄電素子10が製造される。
ここで、本実施の形態のように、蓋板110に設けられた正極端子200及び負極端子300にタブ束410及び420が接続されていると、タブ束410及び420が折れ曲がって収容されている。このため、タブ束410及び420が挿入方向に伸縮可能となり、電極体400における挿入方向への移動が規制されないことになる。また、タブ束410及び420が折れ曲がっていなくても、タブ束410及び420の一部に固定されていない部分があれば、タブ束410及び420が撓んだり伸縮したりするので、この場合においても電極体400における挿入方向への移動が規制されない。しかしながら、サイドスペーサ700に、容器本体111に向けて圧力を加える弾性構造750が備えられているので、電極体400及びサイドスペーサ700を容器本体111に収容すると、弾性構造750によって電極体400が容器本体111内で拘束されることになる。この拘束によって電極体400は、容器本体111内での挿入方向及び挿入方向に直交する方向への移動が規制される。これにより、蓄電素子10自体に振動・衝撃があったとしても電極体400が容器100内で移動することが抑制される。したがって、電極体400に対する物理的な負荷を抑えることができ、電極体400の破損や、電極体400の周囲にある他の部材(集電体等)との干渉を抑制することができる。
なお、蓋板110に向けて圧力を加える弾性構造を上部スペーサ500に対して設けて、その弾性構造によって電極体400の挿入方向の移動を規制することも検討される。しかし、蓋板110と容器本体111とを溶接する際には、弾性構造からの圧力が蓋板110に作用するため、正確な溶接が阻害されることが想定される。また、蓋体110と容器本体111とが組み立てられた後では、上部スペーサ500の弾性構造は圧縮された状態となり、弾性構造からの圧力(復元力)が電極体400の上端面に作用する。上述したように、電極体400の端面には極板(正極450及び負極460)の端部が重ねられて位置しているため、電極体400の上端面に圧力が作用すると、極板の端部が非常に破損し易く、短絡が生じ易い。このような事情を鑑みると、容器本体111に向けて圧力を加える弾性構造750で電極体400を拘束することは、短絡の発生抑制、組み立て効率の観点から好ましい。
また、極板(正極450及び負極460)が巻回されてなる電極体400の移動を抑制することができるので、当該移動を起因とした電極体400の巻きズレを抑制することができる。
また、電極体400の湾曲部431及び432と容器本体111との間にサイドスペーサ700が介在されているので、電極体400の湾曲部431及び432が弾性構造750からの圧力を受けて拘束されることになる。したがって、湾曲部431及び432で生じうる巻きズレを抑制することができる。
ここで、電極体400の巻回軸が容器本体111の開口112と略直交する方向であると、電極体400が挿入方向にずれやすい構造となり、巻きずれによる短絡が生じやすくなっている。このような構造であっても、弾性構造750によって電極体400が拘束されているので、巻きずれによる短絡を抑制することができる。
ここで、巻回タイプの電極体400の場合、巻回軸に平行な側面(外周面)が巻回体の最外周によって構成され、巻回軸に垂直な端面が極板(正極450及び負極460)やセパレータ470a及び470bの端部で形成される。そして、電極体400の巻回軸が容器本体111の開口112と略直交する方向で容器本体111に挿入されると、電極体400の両端面が容器本体111の開口112と略平行な向きとなる。そのような蓄電素子10においては、容器本体111における挿入方向への電極体400の移動を規制することが特に困難となる。しかし、本実施の形態では、サイドスペーサ700を電極体400の巻回軸に平行な側面と容器本体400との間に介在させることで、電極体400の側面側からサイドスペーサ700によって電極体400を押さえつけるようにした。このようにすることで、正極450及び負極460の端部の破損による短絡を抑制しつつ、電極体400の移動を抑制することができる。
また、正極側のタブ束410と負極側のタブ束420との両方を開口112に対向させた形態とすると、蓄電素子10内の集電経路を非常に短くできることから、電流が流れる際の集電経路の抵抗による電圧低下を小さくすることができる。また、蓄電素子10内に占める集電経路の体積を小さくすることができるので、蓄電素子10内に活物質を多く挿入でき、充放電容量を増大させることができる。しかし、上述したように、正極側のタブ束410と負極側のタブ束420との両方を開口112に対向させた場合には、特に電極体400の位置ずれが生じやすいという問題点があった。本実施の形態では、サイドスペーサ700が弾性構造750を有しているために、電極体400の位置ずれを抑制することができる。
ここで、タブ束410及び420が接続される接続部材(正極集電体140及び負極集電体150)の接続面141及び151が、容器本体111の開口112と略垂直になっている場合には、電極体400が蓋板110側に向かって少しずれただけでも、接続部材が電極体400に突き刺さり易いために、非常に短絡し易いという問題があった。しかし、本実施の形態では、接続部材におけるタブ束410及び420との接続面141及び151が容器本体111の開口112と略平行になっているために、電極体400が蓋板110に向かって僅かにずれただけでは短絡が生じにくい。加えて、本実施の形態では、サイドスペーサ700が容器本体111に向けて圧力を加える弾性構造750を有するため、その弾性構造750によって電極体400の位置ずれを抑制できる。従って、弾性構造750の使用と、接続部材の接続面141及び151を容器本体111の開口112と略平行にすることとを組み合わせることによって、特に短絡が生じにくい構成とすることができる。
また、電解質として非水電解質を備えた蓄電素子10は、鉛蓄電池、ニッケルカドミウム電池、およびニッケル水素電池等の水溶液を電解質として用いた蓄電素子と異なり、電解質中のイオンの移動速度が遅いため、必要な性能を得るには電極体400の極板(正極450及び負極460)を薄くする必要がある。そのような事情から、タブ束410及び420を構成する一枚一枚のタブ411及び421も薄くなることから、タブ束410及び420の機械的強度が弱くなる。その結果として、タブ束410及び420によって電極体400の位置ずれを抑制し難いという問題が特に顕著であった。本実施の形態では、サイドスペーサ700が弾性構造750を有するため、電解質として非水電解質を用いた場合であっても弾性構造750によって電極体400の位置ずれを抑制できる。
ここで、容器本体111の長側面に対して弾性構造の圧力(またはその反力)が作用すると、容器本体111を変形させる可能性が高い。しかし、サイドスペーサ700が容器本体111の短側面と電極体400との間に介在していると、弾性構造750の圧力(またはその反力)は容器本体111の短側面に作用するので、容器本体111の変形を抑制することができる。
また、弾性構造750がサイドスペーサ700から容器本体111に向けて突出する突部751を含んでいるので、簡単な構造で、圧力を付与することができる。
また、サイドスペーサ700における挿入方向の先端部以外の部分に突部751が形成されているので、容器本体111にサイドスペーサ700の先端部を挿入した後に、突部751が容器本体111に当接して変形されることになる。つまり、サイドスペーサ700を容器本体111に挿入し始めた時点では突部751が邪魔にならないため、挿入作業を容易に行うことができる。
また、突部751が板バネであるので、弾性を有する材料でサイドスペーサを形成しなくても弾性構造750を実現することができる。
また、サイドスペーサ700における電極体400と当接する当接面(内側面711)に摩擦部740が形成されているので、サイドスペーサ700に対して電極体400が位置ズレしにくくなる。したがって容器本体111内での電極体400の移動をより抑制することができる。
また、例えば、摩擦部を1つの突起で形成する場合、所望の摩擦を得るには、突起の高さ(厚み)をある程度大きくする必要がある。その分、容器の内部空間が狭まることになり、電極体400の設置スペースを小さくしてしまう。しかしながら、本実施の形態では、摩擦部740が当接面に形成された凹凸パターン741であるので、凹742が繰り返し当接面に形成されることになり、摩擦部740の高さを大きくしなくとも、電極体400との摩擦を高めることができる。つまり、摩擦部740を設けることによって電極体400の設置スペースが小さくなることを抑えることができる。
(他の実施の形態)
以上、本発明に係る蓄電素子について、実施の形態に基づいて説明した。しかしながら、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を上記実施の形態に施したものも、あるいは、上記説明された複数の構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
なお、以下の説明において、上記実施の形態と同一の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
例えば、蓄電素子10が備える電極体400の個数は1には限定されず、2以上であってよい。蓄電素子10が複数の電極体400を備える場合においては、各電極体400に対して一対のサイドスペーサ700を取り付ければよい。
また、上記実施の形態では、巻回型の電極体400を例示して説明したが、タブ部(タブ束)が開口112に対向した状態で容器本体111内に収容されるのであれば、積層型の電極体であってもよい。
また、上記実施の形態では、サイドスペーサ700の突部751が、挿入方向の両端部が支持された両持ち梁状の板バネを例示して説明した。しかし、突部は片持ち梁状の板バネであってもよい。この場合、挿入方向の先端部側が支持された板バネであることが好ましい。これにより、サイドスペーサを容器本体111に挿入する際に、片持ち梁状の板バネが容器本体111に引っかかることを抑制することができる。
また、上記実施の形態では、サイドスペーサ700に一つの弾性構造750が設けられている場合を例示した。しかし、一つのサイドスペーサ700に対して複数の弾性構造750が設けられていてもよい。以下、図13に基づいて、複数の弾性構造を有するサイドスペーサの一例である変形例1について説明する。
図13は、変形例1に係るサイドスペーサ700Aを外方から見た正面図である。具体的には図13は、図5に対応する図である。なお、以降の説明において上記実施の形態と同一の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
図13に示すように、変形例1に係るサイドスペーサ700Aには、例えば4つの弾性構造750が設けられている。具体的には、4つの弾性構造750は、サイドスペーサ700Aにおける中央領域714の上部及び下部のそれぞれの両端に配置されている。つまり、4つの弾性構造750は、全体として中央領域714の中心を基準とした点対照に配置されている。このように、複数の弾性構造750がバランスよく配置されていると、複数の弾性構造750から電極体400に対して圧力を均等に作用させることができ、電極体400を安定して拘束させることができる。
また、上記実施の形態では、弾性構造750の突部751が板バネである場合を例示したが、サイドスペーサ自体が弾性を有する材料で形成されている場合には、その形状は如何様でもよい。弾性を有する材料からなる突部751としては、例えばサイドスペーサの外側面から突出した中実な突起が挙げられる。
また、上記実施の形態では、弾性構造750がサイドスペーサ700に設けられている場合を例示した。しかし、容器本体側に弾性構造を設けてもよい。以下、図14に基づいて、弾性構造を有する容器本体の一例である変形例2について説明する。
図14は、変形例2に係るサイドスペーサ700Bが電極体400とともに容器本体111Bに完全に挿入された状態を模式的に示す平面図である。具体的には図14は、図12に対応する図である。なお、サイドスペーサ700Bにおいては弾性構造750が設けられてない点で上記のサイドスペーサ700と異なり、他の部分ではサイドスペーサ700と同等である。
図14に示すように、容器本体111Bの短側面には、弾性構造850が設けられている。具体的には、弾性構造850は、容器本体111Bの短側面の中央部から内方に向けて突出した突部851を含んでいる。この突部851は、容器本体111Bの当該箇所を内方に向けて湾曲させることで形成された板バネである。突部851は、無負荷時においては図14に示す破線L1の状態であるが、容器本体111内に電極体400及びサイドスペーサ700Bが収容されると、突部851は圧縮される。この突部851の復元力によって、容器本体111Bにある弾性構造850からサイドスペーサ700Bに向けて圧力が付与されて、電極体400が拘束されることになる。
なお、容器本体とサイドスペーサとの両者に弾性構造がない場合であっても、弾性を有する他のスペーサを容器本体とサイドスペーサとの間に介在させてもよい。他のスペーサを電極体及びサイドスペーサとともに容器本体に収容することで、他のスペーサが弾性変形するため、容器本体111に対して圧力を付与することになる。他のスペーサとしては例えばスプリングワッシャや、弾性を有する材料から形成された板体などが挙げられる。
また、本実施の形態では、摩擦部740が凹凸パターン741から形成されている場合を例示したが、電極体400との摩擦を高めることができるのであれば、摩擦部の形状は如何様でもよい。つまり、摩擦部は、サイドスペーサの内側面に形成された少なくとも一つの凹又は凸を含んでいれば、電極体400との摩擦を高めることができる。摩擦部のその他の例としては、サイドスペーサの内側面(当接面)に形成されたリブなどが挙げられる。
また、本実施の形態では、タブ束410及び420に接続される接続部材として、集電体(正極集電体140及び負極集電体150)を例示して説明したが、接続部材は容器の蓋板であってもよい。
なお、上記実施の形態及び上記変形例を任意に組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
本発明は、リチウムイオン二次電池などの蓄電素子等に適用できる。
10 蓄電素子
100 容器
110 蓋板
110a 貫通孔
110b 貫通孔
111、111B 容器本体
112 開口
113 底
117 注液口
118 注液栓
120 下部絶縁部材
120a 貫通孔
120a、140a 貫通孔
120b 係合突起
125 上部絶縁部材
125a 貫通孔
126 貫通孔
130 下部絶縁部材
130a 貫通孔
130a、150a 貫通孔
130b 係合突起
135 上部絶縁部材
135a 貫通孔
140 正極集電体(接続部材)
141、151 接続面
140a 貫通孔
150 負極集電体(接続部材)
150a 貫通孔
160 膨出部
170 ガス排出弁
180 蓋構造体
200 正極端子(端子)
210 締結部
300 負極端子(端子)
310 締結部
350 絶縁シート
400 電極体
410、420 タブ束(タブ部)
411 タブ
421 タブ
430 本体部
431 湾曲部
432 湾曲部
433 平坦部
450 正極(極板)
460 負極(極板)
470a セパレータ
470b セパレータ
500 上部スペーサ
520 挿入部
600 緩衝シート
700、700A、700B サイドスペーサ
710 壁部
711 内側面(当接面)
712 外側面
713 角部領域
714 中央領域
720 基部
721 天板
722 周壁
723 一辺
730 底部
740 摩擦部
741 凹凸パターン
742 凹
743 凸
750、850 弾性構造
751、851 突部
752 スリット

Claims (14)

  1. 電極体と、
    前記電極体を収容する容器と、
    前記容器と前記電極体との間に介在するスペーサと、を備え、
    前記容器は、前記電極体及び前記スペーサを収容する開口を有した容器本体と、前記開口を閉塞する蓋板とを備え、
    前記電極体は、前記蓋板に設けられた端子に電気的に接続されるタブ部を有し、当該タブ部が前記開口に対向した状態で、前記電極体が前記容器本体内に収容されており、
    前記容器本体及び前記スペーサの一方は、他方に向けて圧力を加える弾性構造を有する
    蓄電素子。
  2. 前記電極体は、極板が巻回されて形成されている
    請求項1に記載の蓄電素子。
  3. 前記スペーサは、前記電極体の湾曲部と前記容器本体との間に介在されている
    請求項2に記載の蓄電素子。
  4. 前記電極体の巻回軸は、前記容器本体の前記開口と略直交する方向に平行である
    請求項2または3に記載の蓄電素子。
  5. 前記スペーサは、前記容器本体における前記巻回軸の方向に平行な側面と前記電極体との間に介在されている
    請求項4に記載の蓄電素子。
  6. 前記電極体は、前記蓋板に設けられた正極側の端子に電気的に接続される正極側のタブ部と、前記蓋板に設けられた負極側の端子に電気的に接続される負極側のタブ部とを有し、
    前記正極側のタブ部と前記負極側のタブ部とがそれぞれ前記容器本体の前記開口に対向した状態で、前記電極体が前記容器本体に収容されている
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の蓄電素子。
  7. さらに、前記タブ部に接続される接続部材を備え、
    前記接続部材における前記タブ部との接続面は、前記容器本体の前記開口と略平行となっている
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の蓄電素子。
  8. さらに、前記容器に収容される非水電解質を備える
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の蓄電素子。
  9. 前記容器本体は直方体状に形成されており、
    前記スペーサは、前記容器本体の短側面と前記電極体との間に介在されており、
    前記弾性構造は、前記容器本体の短側面または前記スペーサの一方に設けられている
    請求項1〜8のいずれか一項に記載の蓄電素子。
  10. 前記弾性構造は、無負荷時において、前記容器本体または前記スペーサの一方から他方に向けて突出する突部を含み、
    前記突部が変形することにより、前記圧力が付与される
    請求項1〜9のいずれか一項に記載の蓄電素子。
  11. 前記突部は、前記スペーサにおける前記容器本体に前記スペーサが挿入される挿入方向の先端部以外の部分に形成されている
    請求項10に記載の蓄電素子。
  12. 前記突部が板バネである
    請求項10または11に記載の蓄電素子。
  13. 前記スペーサにおける前記電極体と当接する当接面には、前記電極体との摩擦が高められる摩擦部が形成されている
    請求項1〜12のいずれか一項に記載の蓄電素子。
  14. 前記摩擦部は、前記当接面に形成された凹凸パターンである
    請求項13に記載の蓄電素子。
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