JP2018085203A - 基板接続用電気コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】低背化を行いつつ安定的な嵌合完了の検知を行うことを可能とする。【解決手段】相手コネクタ20に対する嵌合の方向と略直交する方向に片持ちアーム状に延在する弾性変形可能な揺動検知部材14A,14Bを設け、その揺動検知部材14A,14Bに、相手コネクタ20の一部が当接することによって嵌合の方向と略直交する方向に揺動させて嵌合検知回路の導通状態を切り替え、嵌合完了検知手段の配置状態及び弾性変位の方向を、嵌合の方向と略直交する方向に沿わせて嵌合の方向である高さ方向に嵌合完了検知手段が突出することを回避し、低背化を可能とするとともに、嵌合完了検知手段を片持ちアーム状として、弾性のバラツキを小さく抑えたことで、嵌合完了の検知が安定的に行われる構成としたものである。【選択図】図5

Description

本発明は、配線回路基板に実装された状態で嵌合が行われる基板接続用電気コネクタに関する。
一般に、種々の電気機器において、スタッキングコネクタなどと呼ばれる基板接続用電気コネクタが広く採用されている。基板接続用電気コネクタは、第1の配線回路基板上に実装された第1の電気コネクタ(例えばリセプタクルコネクタ)に、第2の配線回路基板が接続された相手コネクタ(例えばプラグコネクタ)を対向するように配置し、そのような対向配置状態から相手コネクタが、第1の電気コネクタに向かって移動するようにして押し込まれ、それによって両コネクタ同士が嵌合状態になされることで、第1及び第2の配線回路基板同士が電気的に接続されるようになっている。
一方、このような一対の電気コネクタ同士の嵌合状態は、配線回路基板に邪魔されて視覚的に確認することが難しいことから、嵌合操作の完了を電気的に検知する嵌合完了検知手段が従来から提案されている。例えば、下記の特許文献においては、他方のコネクタには第2半田ペグ(60)を設け、一方のコネクタには配線回路基板の表面から垂直に立ち上がるように配置されたバネ状部材からなる第1半田ペグ(30A,30B)を設けておき、両電気コネクタ同士の嵌合が行われる際に、コンタクト部材の当接よりやや遅れたタイミングで第1半田ペグと第2半田ペグとを接触させて電気的な接続状態とし、それによって嵌合完了の検知を行うようにしている。
しかしながら、このような従来の嵌合完了検知手段では、当該嵌合完了検知手段を構成している第1半田ペグが、配線回路基板の表面から立ち上がる配置関係になされていることから、電気コネクタの全体が、一定以上の高さを要する構造となっており、近年の低背化の要請に対して十分対応できないという問題がある。また、第1半田ペグはバネ状部材から形成されるので、高さ方向における接触ポイントにバラツキを生じ易く、さらに弾性力の経時変化も大きいことから、嵌合完了の検知が不安定になるおそれがある。
特開2011−243332号公報
そこで本発明は、簡易な構成で、低背化を行いつつ安定的な嵌合完了の検知を行うことができるようにした基板接続用電気コネクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため請求項1にかかる発明では、絶縁性部材からなるハウジングに複数のコンタクト部材が多極状に配列され、それら複数のコンタクト部材が実装された状態で、相手コネクタが有する相手ハウジングに嵌合されるものであって、前記相手コネクタに対する嵌合が行われた際に、前記相手ハウジングに配列された複数の相手コンタクト部材に対して前記複数のコンタクト部材が接触して電気的に接続される構成になされた基板接続用電気コネクタにおいて、前記相手コネクタに対する嵌合の方向と略直交する方向に片持ち状をなしてアーム状に延在する弾性変形可能な揺動検知部材を有する嵌合完了検知手段を備えたものであって、前記揺動検知部材は、前記嵌合の完了時に前記相手コネクタの一部が当接する嵌合受け部と、前記嵌合受け部に前記相手コネクタの一部が当接することによって前記嵌合の方向と略直交する方向に揺動して前記嵌合検知手段で形成される回路の導通状態を切り替える検知接点部とを有する構成が採用されている。
このような構成を有する本発明によれば、嵌合完了検知手段の配置状態及び弾性変位の方向が、嵌合の方向と略直交する方向に沿っているため、嵌合の方向である高さ方向に嵌合完了検知手段が突出することが回避されて低背化が可能となるとともに、嵌合方向における配置高さのバラツキがなくなり、嵌合完了の検知が安定的に行われる。
また、請求項2にかかる発明のように、前記嵌合完了検知手段が、前記揺動検知部材を一組有しているとともに、その一組の揺動検知部材の各々に設けられた前記検知接点部が当接・離間する一組の固定検知部材を備えたものであって、前記一組の揺動検知部材及び固定検知部材が、枠状をなす前記ハウジングの壁面に沿って延在する状態に配置されていることが可能である。
さらに、請求項3にかかる発明のように、前記相手コネクタが嵌合される前後の状態において、前記一組の揺動検知部材のうちの一方に設けられた前記検知接点部が、他方の前記揺動検知部材に設けられた前記固定検知部材に当接又は離間し、他方の前記揺動検知部材に設けられた前記検知接点部が、前記一方の揺動検知部材に設けられた前記固定検知部材に対して当接又は離間する状態に配置されていることが望ましい。
このような構成を有する本発明によれば、嵌合完了検知手段が、揺動検知部材及び固定検知部材を備えた一組によって構成されるため、簡易な構成でかつ検知精度を高めることができる。
さらにまた、請求項4にかかる発明のように、配線回路基板の主面上に前記コンタクト部材が実装されるものであって、前記ハウジングに、前記配線回路基板の主面上に接合される固定金具が取付けられ、その固定金具に、前記嵌合完了検知手段の前記揺動検知部材及び前記固定検知部材が一体的に設けられていることが可能である。
一方、請求項5にかかる発明のように、前記固定金具は、同形状のものが一組配置されていることが可能である。
また、請求項6にかかる発明のように、前記嵌合完了検知手段の前記揺動検知部材及び前記固定検知部材と前記固定金具とにより、前記ハウジングを外方から取り囲む電磁遮蔽体が構成されていることが望ましい。
このような構成を有する本発明によれば、生産性を高めると共に信号伝送時に発生するノイズ等が、嵌合完了検知手段及び固定金具によって全周で遮断され、シールド作用が高められる。
さらに、請求項7にかかる発明のように、前記コンタクト部材は信号伝送用のコンタクト部材であって、前記嵌合が行われた際に当該コンタクト部材の接点部が、前記相手コネクタに取付けられた前記相手コンタクト部材の接点部に接触する構成になされ、前記コンタクト部材の接点部同士の接触が行われた後に前記嵌合完了検知手段の前記嵌合受け部に前記相手コネクタの一部が当接する構成になされていることが可能である。
以上述べたように本発明にかかる基板接続用電気コネクタの嵌合完了検知手段として、相手コネクタに対する嵌合の方向と略直交する方向に片持ち状をなしてアーム状に延在する弾性変形可能な揺動検知部材を設け、その揺動検知部材に、相手コネクタの一部が当接することによって嵌合の方向と略直交する方向に揺動して嵌合検知回路の導通状態を切り替える検知接点部を設けた。これによって、嵌合完了検知手段の配置状態及び弾性変位の方向を、嵌合の方向と略直交する配線回路基板の表面に沿ったものとして嵌合の方向である高さ方向に嵌合完了検知手段が突出することを回避して低背化を可能とするとともに、嵌合完了検知手段を比較的簡易な構成を有する片持ちアーム状として、弾性のバラツキを小さく抑えたことで、嵌合完了の検知が安定的に行われる構成とした。従って、低背化を行いつつ安定的な嵌合完了の検知を行うことができる。
本発明の一実施形態にかかるリセプタクルコネクタを上方側から表した外観斜視説明図である。 図1に示された本発明の一実施形態にかかるリセプタクルコネクタの平面説明図である。 図1及び図2に示された本発明の一実施形態にかかるリセプタクルコネクタを表した側面説明図である。 図1〜図3に示された本発明の一実施形態にかかるリセプタクルコネクタを表した正面説明図である。 図1〜図4に示された本発明の一実施形態にかかるリセプタクルコネクタから嵌合完了検知手段を分解した状態を表した外観斜視説明図である。 図1〜図5に示された本発明の一実施形態にかかる嵌合完了検知手段を構成している片側のシェル部材を表した平面説明図である。 図6に示された本発明の一実施形態にかかる嵌合完了検知手段の片側シェル部材を表した側面説明図である。 図6及び図7に示された本発明の一実施形態にかかる嵌合完了検知手段の片側シェル部材を表した正面説明図である。 図6及び図7に示された本発明の一実施形態にかかる嵌合完了検知手段の片側シェル部材を表した背面説明図である。 図1〜図4に示されたリセプタクルコネクタに嵌合される相手コネクタとしてのプラグコネクタを上方側から表した外観斜視説明図である。 図10に示されたプラグコネクタ(相手コネクタ)の平面説明図である。 図10及び図11に示されたプラグコネクタ(相手コネクタ)の側面説明図である。 図10〜図12に示されたプラグコネクタ(相手コネクタ)の側面説明図である。 本発明の一実施形態にかかるリセプタクルコネクタにプラグコネクタ(相手コネクタ)を嵌合させる前の対向配置状態を表した外観斜視説明図である。 本発明の一実施形態にかかるリセプタクルコネクタに、プラグコネクタ(相手コネクタ)を嵌合させる前の対向配置状態を表した側面説明図である。 図15中の XVI−XVI 線に沿った横断面説明図である。 図15中の XVII−XVII 線に沿った横断面説明図である。 本発明の一実施形態にかかるリセプタクルコネクタにプラグコネクタ(相手コネクタ)を嵌合させる途中であってコンタクト部材同士が接触した状態を表した外観斜視説明図である。 本発明の一実施形態にかかるリセプタクルコネクタにプラグコネクタ(相手コネクタ)を嵌合させる途中であってコンタクト部材同士が接触した状態を表した側面説明図である。 図19中の XX−XX 線に沿った横断面説明図である。 図19中の XXI−XXI 線に沿った横断面説明図である。 本発明の一実施形態にかかるリセプタクルコネクタにプラグコネクタ(相手コネクタ)を嵌合させる途中であって嵌合完了検知手段の切替え動作が開始し始めた状態を表した外観斜視説明図である。 本発明の一実施形態にかかるリセプタクルコネクタにプラグコネクタ(相手コネクタ)を嵌合させる途中であって嵌合完了検知手段の切替え動作が開始し始めた状態を表した側面説明図である。 図23中の XXIV−XXIV 線に沿った横断面説明図である。 図23中の XXV−XXV 線に沿った横断面説明図である。 本発明の一実施形態にかかるリセプタクルコネクタに対するプラグコネクタ(相手コネクタ)の嵌合を完了した状態を表した外観斜視説明図である。 本発明の一実施形態にかかるリセプタクルコネクタに対するプラグコネクタ(相手コネクタ)の嵌合を完了した状態を表した側面説明図である。 図27中の XXVII−XXVII 線に沿った横断面説明図である。 図27中の XXIX−XXIX 線に沿った横断面説明図である。 本発明の一実施形態にかかる嵌合完了検知手段が切替えを行う嵌合検知回路を表した外観斜視説明図である。 本発明の他の実施形態にかかるリセプタクルコネクタを上方側から表した外観斜視説明図である。 図31に示された本発明の他の実施形態にかかるリセプタクルコネクタの平面説明図である。 図31及び図32に示された本発明の他の実施形態にかかるリセプタクルコネクタを表した正面説明図である。 本発明の他の実施形態にかかるリセプタクルコネクタに、プラグコネクタ(相手コネクタ)を嵌合させる前の対向配置状態における図16相当の横断面説明図である。 本発明の他の実施形態にかかるリセプタクルコネクタに、プラグコネクタ(相手コネクタ)を嵌合させる前の対向配置状態における図17相当の横断面説明図である。 本発明の他の実施形態にかかるリセプタクルコネクタに対するプラグコネクタ(相手コネクタ)の嵌合を完了した状態における図28相当の横断面説明図である。 本発明の他の実施形態にかかるリセプタクルコネクタに対するプラグコネクタ(相手コネクタ)の嵌合を完了した状態における図29相当の横断面説明図である。
以下、本発明を適用した実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
[電気コネクタ装置の全体構造について]
本発明の一実施形態にかかる基板接続用電気コネクタ装置は、例えば、携帯電話、スマートフォン、或いはタブレット型コンピュータ等の各種電子機器内に配置された回路基板同士を電気的に接続するように用いられるものであって、図1〜図5に示されたリセプタクルコネクタ10と、図10〜図13に示された相手コネクタとしてのプラグコネクタ20と、から構成された垂直嵌合型の基板接続用電気コネクタ装置となっている。
このときのリセプタクルコネクタ10は、図30に示されているようにリセ側配線回路基板Pの主面上に実装されるとともに、プラグコネクタ(相手コネクタ)20は、図示を省略したプラグ側配線回路基板の主面上に実装され、そのように各配線回路基板上に実装された状態で、図14のように対向配置されたリセプタクルコネクタ10とプラグコネクタ20とが、図26のように互いに嵌合されることで、リセ側配線回路基板Pとプラグ側配線回路基板との電気的な接続が行われるようになっている。
以下においては、上述したリセ側配線回路基板P及びプラグ側配線回路基板(図示省略)が「水平方向」に延在しているものとして、リセプタクルコネクタ10とプラグコネクタ(相手コネクタ)20との嵌合方向を「上下方向」とし、その上下方向における下方位置に配置されたリセプタクルコネクタ10の上方位置に、上下を反転したプラグコネクタ20が対向した状態に配置され、そのような対向配置状態からプラグコネクタ20が下方向に押し込まれることで、図26のように両電気コネクタ10,20同士の嵌合が行われるものとしての説明を行う。
なお、上述した嵌合状態からプラグコネクタ20が上方に向かって適宜の力で引き上げられることで、下方のリセプタクルコネクタ10からプラグコネクタ20が上方に抜去される構成になされている。また、リセプタクルコネクタ10にプラグコネクタ(相手コネクタ)20を嵌合・抜去する操作は、作業者の手で行われることに限られることはなく、所定の治具や機械によって自動的に行うようにしても良い。
ここで、上述したように両電気コネクタ10,20同士の嵌合・抜去を行うにあたっては、下方側に配置されたリセプタクルコネクタ10に対して、上方側に配置されたプラグコネクタ(相手コネクタ)20は、上下が反転された状態で対向配置されることとなるが、プラグコネクタ20の単体を説明するにあたっては、反転して配置する前の状態、すなわち下方位置に配置されたプラグ側配線回路基板(図示省略)に対して、上方側からプラグコネクタ20を実装した状態で説明を行うこととする。
[各電気コネクタの構造について]
本発明にかかる基板接続用電気コネクタとしてのリセプタクルコネクタ10及び相手コネクタとしてのプラグコネクタ20は、例えば図14に示す様に細長状に延在する絶縁性部材からなる絶縁ハウジング(インシュレータ)11及び21をそれぞれ有している。それらの絶縁ハウジング11及び21は、プラスチック等の樹脂材を用いて例えばモールド成形されたものであるが、当該絶縁ハウジング11及び21の長手方向に沿って多数のコンタクト部材12及び22が、所定のピッチで多極状をなすように配列されている。
これら多極状に配列された複数体のコンタクト部材12及び22のうち、多極配列方向における両側外端位置に配置された一対のコンタクト部材12,12及び22,22は、多極配列方向における幅が他のコンタクトの幅よりも大きく形成される給電用のものとして設けられている。また、それら給電用の間に挟まれた各々二対のコンタクト部材12,12及び22,22は、信号伝送用のものとして配置されている。
これらのコンタクト部材12及び22における多極配列方向である絶縁ハウジング11及び21の長手方向を、以下において「コネクタ長手方向」と呼び、その「コネクタ長手方向」及び「上下方向」に直交する方向を「コネクタ幅方向」と呼ぶこととする。
上述した各絶縁ハウジング11及び21は、例えば図17に示されているように、当該絶縁ハウジング11及び21の長手方向(コネクタ長手方向)に沿って延在する細長状の平板状部材からなる底面板11a,21aを有しているとともに、それら底面板11a,21aの「コネクタ幅方向」の両側端縁部から上方に突出する一対の長手側壁板11b,11b及び21b,21bを有している。それら一対の長手側壁板11b,11b同士、及び一対の長手側壁板21b,21b同士は、それぞれ「コネクタ幅方向」に対面するように配置されているが、当該長手側壁板11b,11b及び21b,21bおけるコネクタ長手方向の両端部同士は、それぞれ一対の短手側壁板11c,11c及び21c,21c(図14参照)により一体的に結ばれている。
上述した各長手側壁板11b,21b及び短手側壁板11c,21cは、それぞれ図1及び図10に示す様に平面略長方形状をなす底面板11a,21aの外端縁から上方に立ち上がるように形成されており、それらの長手側壁板11b,21b及び短手側壁板11c,21cによって平面略長方形状をなすコネクタ内方空間が形成されている。
一方、コンタクト部材12及び22は、上述したようにコネクタ長手方向に多極状をなすように配列されている。より具体的には、図5に示されるようにリセプタクルコネクタ10の絶縁ハウジング11の長手側壁板11b,11bには、一定のピッチで凹設されたコンタクト取付溝11d,11dが凹設されており、それらの各コンタクト取付溝11dに対して、各コンタクト部材12が上下方向に差し込まれるようにして装着されている。また、プラグコネクタ20の絶縁ハウジング21の長手側壁板21b,21bに対しては、図10に示される様にコンタクト部材22,22が埋設状態で装着されている。
これらのコンタクト部材12及び22は、各々が2列を形成するように「コネクタ幅方向」において対称的に向かい合う配置関係になされており、2列のコンタクト部材12及び22の各々が、「コネクタ長手方向」に沿って略平行に延在する状態で並設されている。このようなコンタクト部材12及び22の詳細な構成を次に説明する。
[リセプタクルコネクタのコンタクト部材について]
まず、リセプタクルコネクタ10のコンタクト部材12を、より具体的に説明すると、特に図5及び図17に示すように、当該コンタクト部材12が取り付けられている絶縁ハウジング11には、上述した2列の間部分、すなわち一対の長手側壁板11b,11b同士の間部分における「コネクタ幅方向」の略中央位置(以下、「コネクタ中心位置」と呼ぶ。)に、上述した底面板11aから上方に突出する仕切り板11eが、「コネクタ長手方向」に沿って延在するように設けられている。そして、その仕切り板11eと、当該仕切り板11eの「コネクタ幅方向」の両側に配置された長手側壁板11b,11bとの間には、上方に開口するコンタクト収容空間が形成されており、そのコンタクト収容空間の内部に、一対のコンタクト部材12,12が、「コネクタ幅方向」に対称的な形状をなすように向かい合った状態で装着されている。なお、図17において、仕切り板11eを境として右側のコンタクト部材12については符号の一部の図示を省略している。
これらの各コンタクト部材12は、コネクタ幅方向において「コネクタ外方側」から「コネクタ中心側」に向かって湾曲形状をなして延在するように折り曲げ形成されているが、上述した長手側壁板11bの内壁面に上下方向に延在するように凹設されたコンタクト取付溝11dに対して、図17に示す様に当該コンタクト部材12の固定基部12aが、圧入によって上下方向に延在する状態に取り付けられている。
上述した固定基部12aの下端部分は、「コネクタ幅方向」の外方側に向かって折れ曲がって略水平に延びており、その水平延出部分が、リセ側配線回路基板Pの主面に対面する基板接続部12bになされている。この基板接続部12bは、リセ側配線回路基板Pの主面上に形成された信号用導電路のランド部(図示省略)に半田付けされる。
さらに、上述した固定基部12aの上端部分は、「コネクタ中心位置」側に向かって側面略「く」字状に張り出すように延出して外方側接点部12cになされている。その外方側接点部12cからは、側面凹溝状をなす片持ちビーム状部分が「コネクタ中心側」に向かって延出しており、その延出側の部分が、仕切り板11eの内壁面に沿って上方に延び、さらに折返して内方側接点部12dになされている。その内方側接点部12dは、片持ちの弾性バネ状部分から形成されており、当該内方側接点部12dの上端部分が、上述した外方側接点部12cに向かって側面略「U」字状をなして張り出すように配置されている。
すなわち、上述した内方側接点部12dは、外方側接点部12cに対して「コネクタ幅方向」に対向する配置関係になされており、これらの内方側接点部12dと外方側接点部12cとの間に、上方に向かって開口する嵌合凹部が形成されている。そして、そのコンタクト部材12に設けられた嵌合凹部の内方側領域に、後述するプラグコネクタ20のコンタクト部材22の一部である嵌合凸部22aが挿入される構成になされており、当該コンタクト部材22の嵌合凸部22aに対して、上述したコンタクト部材12の内方側接点部12d及び外方側接点部12cが、「コネクタ幅方向」の両側から挟むようにして弾性的に接触する構成になされている。
[プラグコネクタのコンタクト部材(相手コンタクト部材)について]
これに対して、プラグコネクタ(相手コネクタ)20のコンタクト部材(相手コンタクト部材)22が取り付けられている絶縁ハウジング21においては、図10、図17に示されるように上述した2列のコンタクト部材22の間部分、すなわち底面板21aと、その底面板21aから立ち上がる一対の長手側壁板21b,21b及び短手側壁板21c,21cとで囲まれた部分が、「コネクタ長手方向」に延在する凹状空間になされている。そして、その絶縁ハウジング21における「コネクタ幅方向」の両側端縁部に設けられた長手側壁板21b,21bに一対のコンタクト部材22,22が、「コネクタ幅方向」に対称的な形状をなすように向かい合った状態で設けられている。これらの各コンタクト部材22は、例えばインサート成形によって、長手側壁板21bに対して上方側から巻き付くようにして配置されており、長手側壁板21bの外側壁面から上端頂部を通って内側壁面に至る部位を、横断面略逆U字状をなして覆う嵌合凸部22aが上述したように設けられている。
この相手コンタクト部材としてのコンタクト部材22に設けられた嵌合凸部22aは、長手側壁板21bの内側壁面に沿って下方側に向かって延出しているが、その嵌合凸部22aの内方側における下端部分は、絶縁ハウジング21の底面板21aの内部を下方に向かって貫通しており、その後に「コネクタ幅方向」の外方側に向かって略直角に折れ曲がって略水平に延びて、当該水平方向の延出端部分が、プラグ側配線回路基板(図示省略)の主面に対面する基板接続部22bになされている。この基板接続部22bは、後述するようにプラグ側配線回路基板(図示省略)の主面に形成された信号伝送用導電路のランド部に対して半田付けされる。
このプラグコネクタ(相手コネクタ)20のコンタクト部材22に設けられた嵌合凸部22aは、両電気コネクタ10,20同士が嵌合されたときに、上述したリセプタクルコネクタ10のコンタクト部材12の嵌合凹部に挿入される構成になされている。そして、その両電気コネクタ10,20の嵌合時においては、プラグコネクタ20のコンタクト部材22に設けられた嵌合凸部22aが、リセプタクルコネクタ10のコンタクト部材12に設けられた内方側接点部12dと外方側接点部12cとの間の嵌合凹部に嵌り込むように押し込まれ(図29参照)、それによってリセプタクルコネクタ10のコンタクト部材12の内方側接点部12d及び外方側接点部12cが、プラグコネクタ20のコンタクト部材22の嵌合凸部22aに設けられた接点部に対して「コネクタ幅方向」の両側から弾性的に押圧接触することで、両コンタクト部材12,22同士の電気的な接続が行われるようになっている。
また、前述したようにプラグコネクタ(相手コネクタ)20がリセプタクルコネクタ10に嵌合されるにあっては、図14〜図20等に示されるように、プラグコネクタ20の「コネクタ長手方向」の両端部分に圧入して固定された一対のプラグ側固定金具(ホールドダウン)23,23が、リセプタクルコネクタ10の「コネクタ長手方向」の両端部分に、同様に圧入で固定された一対のリセ側固定金具(ホールドダウン)13A,13Bの上面に沿って滑動する構成になされている。
なお、「コネクタ長手方向」の両端部分に設けられたリセ側固定金具13A,13Bは、互いに同一の構成を有するものであるが、敢えて各々の部材に符号「A」及び「B」を付して区別しているのは、後述する嵌合完了検知手段の説明において必要があるためである。
上述した各リセ側固定金具13A,13B及びプラグ側固定金具23は、絶縁ハウジング11,21の両端部分を上方側から「コネクタ幅方向」に沿って覆う導電性の薄厚板状部材から形成されており、リセプタクルコネクタ10に対してプラグコネクタ(相手コネクタ)20の嵌合が行われる際に、プラグ側固定金具23の一部がリセ側固定金具13A,13Bの上面に上方から接触する配置関係になされている。そして、プラグコネクタ20のプラグ側固定金具23が、リセプタクルコネクタ10のリセ側固定金具13A,13Bの上面に沿って本来の嵌合位置まで滑動してきた際に、両電気コネクタ10,20の位置決めが行われる構成になされている。
また、これらの各リセ側固定金具13A,13B及びプラグ側固定金具23は、図5〜図7及び図10に示される様に絶縁ハウジング11,21の両端部分における上面を略水平に覆う部分から、「コネクタ幅方向」の両端部において下方に垂れ下がるように折れ曲がって延びており、その下端縁部からは、一対の基板接続部13A1,13A1、及び一対の基板接続部13B1,13B1、並びに一対の基板接続部23a,23aが、それぞれ「コネクタ幅方向」並びに「コネクタ長手方向」の外方に向かって延出している。これらの各基板接続部13A1,13B1及び基板接続部23aは、リセ側配線回路基板P及びプラグ側配線回路基板(図示省略)の各主面に対して半田付けにより接続される。
[嵌合完了検知手段について]
ここで、上述したリセプタクルコネクタ10に対するプラグコネクタ(相手コネクタ)20の嵌合状態は、本発明の一実施形態にかかる嵌合完了検知手段によって電気的に確認される構成が採用されている。その嵌合完了検知手段の構成を次に説明する。
[プラグコネクタ側の嵌合完了検知手段]
まず、プラグコネクタ(相手コネクタ)20では、特に図10〜図13に示されているように、平面略矩形状をなす絶縁ハウジング21が有する四隅部分のうち、対角関係にある2箇所に、「コネクタ幅方向」の外方側に向かって突出する検知凸部24A,24Bが、長手側壁板21b,21bの端部にそれぞれに設けられている。このプラグコネクタ(相手コネクタ)10の一部に設けられた2箇所の検知凸部24A,24Bは、次に説明するリセプタクルコネクタ10に設けられた2箇所の嵌合完了検知手段に対応した位置に配置されている。
なお、上述したように「コネクタ長手方向」の両端部分に設けられた検知凸部24A,24Bは、互いに同一の構成を有するものであるが、敢えて各々の部材に符号「A」及び「B」を付して区別しているのは、後述するリセプタクルコネクタ10の嵌合完了検知手段を説明する上で必要があるためである。
すなわち、リセプタクルコネクタ10に対してプラグコネクタ(相手コネクタ)20を嵌合するように対向させた嵌合前の状態(図14〜図17参照)にあっては、上述したプラグコネクタ20の検知凸部24A,24Bが、後述するリセプタクルコネクタ10の嵌合完了検知手段に対して上方から対向した状態に配置される位置関係にされている。そして、プラグコネクタ20がリセプタクルコネクタ10に嵌合された後の状態(図26〜図29参照)にあっては、プラグコネクタ20の検知凸部24A,24Bが、リセプタクルコネクタ10の嵌合完了検知手段を構成している揺動検知部材14A,14Bに対して上方から当接し、当該揺動検知部材14A,14Bを、「コネクタ幅方向」の外方側に向かって弾性変位させる構成になされている。
ここで、上述したように各検知凸部24A,24Bは、例えば図10に示す様に絶縁ハウジング21の長手側壁板21bの表面から「コネクタ幅方向」の外方に向かってそれぞれ突出しているが、その検知凸部24A,24Bにおける突出側の外端面は、図10及び図28に示す様にリセプタクルコネクタ10の嵌合完了検知手段を構成している揺動検知部材14A,14Bを「コネクタ幅方向」の外方の所定位置まで弾性変位させた状態を維持する変位保持面24A1,24B1になされている。この検知凸部24A,24Bに設けられた変位保持面24A1,24B1は、後述する嵌合完了検知手段の揺動検知部材14A,14Bに対して「コネクタ中心側」である内方側から当接する位置関係になされており、嵌合完了検知手段の揺動検知部材14A,14Bを弾性変位した状態に保持する構成になされている。
一方、上述した検知凸部24A,24Bの上面、すなわち嵌合の際においてプラグコネクタ(相手コネクタ)20が上下反転して配置された状態にあっては当該検知凸部24A,24Bの下面に、リセプタクルコネクタ10の嵌合完了検知手段に対して検知凸部24A,24Bを円滑に当接されるための傾斜ガイド面24A2,24B2が設けられている。この傾斜ガイド面24A2,24B2は、前述した変位保持面24A1,24B1から、嵌合の方向(図28の下方向)に対して傾斜した方向に延びており、プラグコネクタ20がリセプタクルコネクタ10に対して嵌合される際(図18〜図29参照)、まず最初に、プラグコネクタ20の検知凸部24A,24Bの傾斜ガイド面24A2,24B2が、リセプタクルコネクタ10の嵌合完了検知手段を構成している揺動検知部材14A,14Bに当接した後、傾斜ガイド面24A2,24B2の斜面に沿って、嵌合完了検知手段の揺動検知部材14A,14Bが、「コネクタ幅方向」の外方に向かって連続的に弾性変位される。
[リセプタクルコネクタ側の嵌合完了検知手段]
これに対して、リセプタクルコネクタ10に設けられた嵌合完了検知手段は、前述した2体のリセ側固定金具(ホールドダウン)13A,13Bにそれぞれ一体的に設けられている。このとき、特に図6〜図9に示されているように、上述した各リセ側固定金具13A,13Bにおけるコネクタクタ中心側の端縁部には、舌片状をなす固定片13A2,13B2が、下方に向かって突出するように設けられており、それらの各固定片13A2,13B2が、絶縁ハウジング11の内部に圧入されることによって、リセ側固定金具13A,13Bの全体が固定状態になされている。
このようなリセ側固定金具13A,13Bにおける「コネクタ幅方向」の一方側の端部分(図8の左端部分)には、弾性変位可能な片持ちアーム状部材からなる揺動検知部材14A,14Bが一体的に連設されている。また、リセ側固定金具13A,13Bの「コネクタ幅方向」における他方側の端部分(図8の右端部分)には、固定状態になされたアーム状部材からなる固定検知部材15A,15Bが一体的に連設されている。
そして、図5に示される様に上述したリセ側固定金具13A,13Bと、その一方側の端部に連設された揺動検知部材14A,14Bと、他方側の端部に連設された固定検知部材15A,15Bとにより、平面略コ字状をなす一対の片側シェル部材SA,SBが構成されている。それら一対の片側シェル部材SA,SBは、互いに同一の構造を有しており、「コネクタ長手方向」に互いに向かい合う配置関係になされた一対の片側シェル部材SA,SBを一組とした構成によって、絶縁ハウジング11の全周を取り囲む矩形状シェル枠体が形成されている。
このように、リセプタクルコネクタ10の嵌合完了検知手段を構成している一組の片側シェル部材SA,SBは、一組のリセ側固定金具(ホールドダウン)13A,13Bと、一組の揺動検知部材14A,14Bと、一組の固定検知部材15A,15Bとを有しており、それら一組のリセ側固定金具13A,13B、揺動検知部材14A,14B及び固定検知部材15A,15Bが、平面略矩形状をなす枠体状の絶縁性部材からなる絶縁ハウジング11の外壁面に沿って延在する状態に配置されている。そして、それらのリセ側固定金具13A,13B、揺動検知部材14A,14B及び固定検知部材15A,15Bによって、絶縁ハウジング11を外方から取り囲む電磁遮蔽体が構成されている。このような絶縁ハウジング11の全周を取り囲む電磁遮蔽体を設けておけば、信号伝送時に発生するノイズ等が、絶縁ハウジング11の全周にわたって遮断されることとなり、シールド作用が高められる。
次に、上述した揺動検知部材14A,14B及び固定検知部材15A,15Bの構造を詳細に説明する。これらの揺動検知部材14A,14B及び固定検知部材15A,15Bは、前述したリセ側固定金具(ホールドダウン)13A,13Bに設けられた片側の基板接続部13A1,13B1のやや上方位置から「コネクタ長手方向」に延出する細長帯状部材から形成されており、前述した絶縁ハウジング11の長手側壁板11b,11bの外表面に沿って延在している。
そのうちの固定検知部材15A,15Bは、絶縁ハウジング11の長手側壁板11bの全長よりやや短い程度の長尺帯板状をなすアーム状部材から形成されており、その延在方向の途中部分に爪状をなすように設けられた固定係止部15A1,15B1が、絶縁ハウジング11の長手側壁板11bに対して係合されていることで、当該固定検知部材15A,15Bが絶縁ハウジング11に対して固定状態になされている。同じく固定検知部材15A,15Bが上述したリセ側固定金具(ホールドダウン)13A,13Bと連結されている根元部分に爪状をなすように設けられた係止部15A2,15B2は、リセプタクルコネクタ10とプラグコネクタ20が嵌合完了した際にプラグコネクタ20に設けられた被係止部(図示無し)と係合し、嵌合状態を維持する機械係止手段として設けられたものである。
一方、揺動検知部材14A,14Bは、短尺の板状をなす揺動可能なアーム状部材からなり、リセ側固定金具13A,13Bに設けられた片側の基板接続部13A1,13B1のやや上方位置から平面略U字状をなす折返し連結部14A1,14B1を介して「コネクタ長手方向」に片持ち状をなして弾性変位可能に延出している。このように、嵌合完了検知手段を構成している揺動検知部材14A,14Bは、相手コネクタであるプラグコネクタ10に対する嵌合方向(上下方向)と直交する方向である「コネクタ長手方向」に片持ち状をなしてアーム状に延在しており、その片持ちアーム状をなす先端部分に設けられた検知接点部14A2,14B2が、同じく嵌合方向(上下方向)と略直交する方向である「コネクタ幅方向」に沿って弾性的に揺動する部材から形成されている。
また、その揺動検知部材14A,14Bには、当該揺動検知部材14A,14Bにおける延出方向の途中部分の上縁部から「コネクタ中心側」である内方側に向かってフック状に延出する嵌合受け部14A3,14B3が設けられており、そのフック状をなす嵌合受け部14A3,14B3に対して、前述したプラグコネクタ(相手コネクタ)2に設けられた検知凸部24A,24Bの傾斜ガイド面24A2,24B2が、両電気コネクタ10,20同士の嵌合時に上方側から当接する配置関係になされている(図24参照)。
ここで、前述したように一組の片側シェル部材SA,SBは、同一部材を「コネクタ長手方向」に対向配置した構成になされており、それらの各片側シェル部材SA,SBが備えている揺動検知部材14A,14Bの先端部分の検知接点部14A2,14B2が、平面視において対角上の2箇所に配置され、それらの各検知接点部14A2,14B2によって切替えスイッチ部が構成されている。すなわち、まず一方の片側シェル部材SAにおいては、揺動検知部材14Aに設けられた一方の検知接点部14A2が、両電気コネクタ10,20同士が嵌合される前の初期状態(図14〜図17参照)において、他方の片側シェル部材SBに設けられた他方の固定検知部材15Bの先端部分に対して「コネクタ幅方向」の外方側から接触しており、それらによって第1スイッチ部が構成されている。その第1スイッチ部は、両電気コネクタ10,20同士が嵌合される前の初期状態において、通電状態(オン状態)になされている。
同様に、他方の片側シェル部材SBにおいては、揺動検知部材14Bに設けられた他方の検知接点部14B2が、両電気コネクタ10,20同士が嵌合される前の初期状態(図14〜図17参照)において、上述した一方の片側シェル部材SAに設けられた一方の固定検知部材15Aの先端部分に対して「コネクタ幅方向」の外方側から接触しており、これらによって構成されている第2スイッチ部が、両電気コネクタ10,20同士が嵌合される前の初期状態において、通電状態(オン状態)になされている。
そして、このように一方の揺動検知部材14Aの検知接点部14A2と、他方の固定検知部材15Bとで構成された第1スイッチ部、又は他方の揺動検知部材14Bの検知接点部14B2と、一方の固定検知部材15Aとで構成された第2スイッチ部のいずれもが通電状態(オン状態)になされていることによって、後述する嵌合完了検知回路が通電状態に維持される構成となっている。この点については後段において詳細に説明する。
さらに、両電気コネクタ10,20同士の嵌合が所定の段階まで進んだ状態(図22〜図25参照)において、前述したようにプラグコネクタ(相手コネクタ)20に設けられた検知凸部24A,24Bの傾斜ガイド面24A2,24B2が、リセプタクルコネクタ10に設けられた揺動検知部材14A,14Bの嵌合受け部14A3,14B3に対して上方から当接し始め、両電気コネクタ10,20同士の嵌合が進むに従って、揺動検知部材14A,14Bの嵌合受け部14A3,14B3が、検知凸部24A,24Bの傾斜ガイド面24A2,24B2に従って「コネクタ幅方向」の外方側に押し付けられていき、同方向に揺動するようにして弾性変位が行われる様に構成されている。
そして、両電気コネクタ10,20同士の嵌合が完了した時点(図26〜図29参照)にあっては、プラグコネクタ(相手コネクタ)20の検知凸部24A,24Bに設けられた変位保持面24A1,24B1が、リセプタクルコネクタ10に設けられた揺動検知部材14A,14Bの嵌合受け部14A3,14B3に対して「コネクタ中心側」から当接することとなり、これによって揺動検知部材14A,14Bは、嵌合の方向と略直交する方向である「コネクタ幅方向」の外方側の所定の位置まで揺動して弾性変位した状態に維持されるようになっている。
このようにリセプタクルコネクタ10に設けられた揺動検知部材14A,14Bが、揺動することによって弾性変位した後の状態(図26〜図29参照)にあっては、一方の片側シェル部材SAに設けられた揺動検知部材14Aの一方の検知接点部14A2が、他方の片側シェル部材SBに設けられた他方の固定検知部材15Aの先端部分に対して「コネクタ幅方向」の外方側に離間した状態となり、第1スイッチ部が非通電状態(オフ状態)に切り替えられる。同様に、他方の片側シェル部材SBに設けられた揺動検知部材14Bの他方の検知接点部14B2は、一方の片側シェル部材SAに設けられた一方の固定検知部材15Aの先端部分に対して「コネクタ幅方向」の外方側に離間した状態となり、第2スイッチ部が非通電状態(オフ状態)になされる。そして、それら第1スイッチ部及び第2スイッチ部のいずれかが非通電状態(オフ状態)になされることによって、後述する嵌合完了検知回路が非通電状態に切り替えられる構成となっている。この嵌合完了検知回路については、後段において詳細に説明する。
上述したように、両電気コネクタ10,20同士の嵌合が行われるにあたっては、嵌合完了検知回路が通電状態から非通電状態に切り替えられることとなるが、その切り替えが行われるタイミングは、プラグコネクタ(相手コネクタ)20のコンタクト部材22が、リセプタクルコネクタ10のコンタクト部材12に接触した後のタイミングに設定されている。
従って、両電気コネクタ10,20同士が嵌合されるにあたっては、まず最初にプラグコネクタ(相手コネクタ)20のコンタクト部材22が、リセプタクルコネクタ10のコンタクト部材12に対して位置S1で接触し始め、その後に、プラグコネクタ20の検知凸部24A,24Bが、リセプタクルコネクタ10の揺動検知部材14A,14Bに対して、当接し始める構成になされている。より具体的には、コンタクト部材12,22同士の接触後、プラグコネクタ20の検知凸部24A,24Bの傾斜ガイド面24A2,24B2が、リセプタクルコネクタ10に設けられた揺動検知部材14A,14Bの嵌合受け部14A3,14B3に対して当接し始める。その結果、コンタクト部材12,22同士の接触が完了した後に、嵌合完了検知回路の第1スイッチ部及び第2スイッチ部のいずれもが、通電状態(オン状態)から非通電状態(オフ状態)に切り替えられ、その切り替え動作に基づいて嵌合の検知が行われる構成になされている。
一方、両電気コネクタ10,20の嵌合状態(図26〜図29参照)からプラグコネクタ2が上方に抜去された状態(図14〜図17参照)では、上述した第1スイッチ部及び第2スイッチ部が、元の初期状態に復帰することから、これらの第1スイッチ部及び第2スイッチ部の双方が通電状態(オン状態)となって、後述する嵌合完了検知回路が通電状態に戻される構成となっている。このような嵌合完了検知回路の構成を、次に説明する。
[嵌合完了検知回路について]
前述したようにリセプタクルコネクタ10には、図5に示す様に「コネクタ長手方向」の両端部分にリセ側固定金具(ホールドダウン)13A,13Bが設けられているが、そのうちの一方のリセ側固定金具13Aに設けられた一方の基板接続部13A1,13A1は、図30に示された配線回路基板Pの主面上に形成された第1接続ランド部P1,P1に対して半田付けされる。また、他方のリセ側固定金具13Bに設けられた他方の基板接続部13B1,13B1は、配線回路基板Pの主面上に形成された第2接続ランド部P2,P2に対して半田付けされる。なお、これらの第1接続ランド部P1,P1と第2接続ランド部P2,P2とは、当然のことながら「コネクタ長手方向」に沿って並列した状態に配置されている。
さらに、上述した配線回路基板Pの主面上には、図示を省略した嵌合検知プローブが接触する一対の第1検査ランド部P3及び第2検査ランド部P4が、「コネクタ長手方向」に並列した状態に形成されている。また、第1検査ランド部P3は、上述した第1接続ランド部P1,P1の一方(図30の手前側)に対して第1導電路P5を介して接続されているとともに、第2検査ランド部P4は、上述した第2接続ランド部P2,P2の一方(図30の手前側)に対して第2導電路P6を介して接続されている。そして、配線回路基板Pに対してリセプタクルコネクタ10が実装された状態で、上述した第1検査ランド部P3及び第2検査ランド部P4に対して、図示を省略した嵌合検知プローブが接触配置され、それによって嵌合完了検知回路が構成されるようになっている。
このような嵌合完了検知回路に対して、まず図14〜図17に示されているように、両電気コネクタ10,20同士の嵌合が行われていない初期状態においては、一方の揺動検知部材14Aの検知接点部14A2と、他方の固定検知部材15Bとで構成されている第1スイッチ部、及び他方の揺動検知部材14Bの検知接点部14B2と、一方の固定検知部材15Aとで構成されている第2スイッチ部のいずれもが通電状態(オン状態)になされていることから、前述した図示を省略した嵌合検知プローブを含む嵌合完了検知回路が、通電状態(オン状態)に維持された状態となる。そして、そのような嵌合完了検知回路の通電維持状態(オン維持状態)に基づいて、両電気コネクタ10,20同士の嵌合が行われていないことが検出される。
次に、図26〜図29に示されているように、両電気コネクタ10,20同士の嵌合が完了し、前述した第1スイッチ部及び第2スイッチ部が非通電状態(オフ状態)になされると、前述した図示を省略した嵌合検知プローブを含む嵌合完了検知回路が、非通電状態(オフ状態)に切り替えられる。そして、その嵌合完了検知回路の切り替え動作に基づいて、両電気コネクタ10,20同士の嵌合が完了したことが検出される。
このとき、リセプタクルコネクタ10に対してプラグコネクタ(相手コネクタ)20が傾斜した状態で嵌合されようとした場合にあっては、上述した第1スイッチ部及び第2スイッチ部の一方のみが非通電状態(オフ状態)に切り替えられるが、他方は通電状態(オン状態)のままに維持されることとなる。そして、この場合の嵌合検知プローブを含む嵌合完了検知回路は、第1スイッチ部及び第2スイッチ部のうち、通電状態(オン状態)が維持されている方によって通電状態(オン状態)が、そのまま維持されることとなる。従って、傾斜した状態での不完全な嵌合操作によって、嵌合完了の検出が行われることはない。
このような構成を有する実施形態においては、リセプタクルコネクタ10の嵌合完了検知手段を構成している揺動検知部材14A,14B、固定検知部材15A,15B、及びそれらを支持しているリセ側固定金具13A,13Bが、嵌合の方向である上下方向と略直交する配線回路基板Pの表面に沿って配置されているとともに、揺動検知部材14A,14Bが弾性変位する方向も、嵌合の方向である上下方向と略直交する配線回路基板Pの表面に沿って行われる構成になされている。従って、嵌合完了検知手段及びリセプタクルコネクタ10の全体が、嵌合の方向である高さ方向に向かって突出することが回避され、リセプタクルコネクタ10の低背化が可能となっている。
また、嵌合完了検知手段を構成している揺動検知部材14A,14Bは、比較的簡易な構成を有する片持ちアーム状をなしていることから、弾性のバラツキが小さく抑えられるとともに、嵌合方向における配置高さのバラツキが低減され、その結果、嵌合完了の検知が安定的に行われる。
さらに本実施形態においては、同一形状の揺動検知部材14A,14B及び固定検知部材15A,15Bを備えた一方の片側シェル部材SAと他方の片側シェル部材SBとが、同一の構造をなして対向配置されており、そのように同一の片側シェル部材SA,SBを一組とした嵌合完了検知手段の構成が採用されていることから、生産性が高められるようになっている。
さらにまた、本実施形態においては、嵌合完了検知手段を構成している揺動検知部材14A,14B及び固定検知部材15A,15Bと、リセ側固定金具13A,13Bとで、絶縁ハウジング11を外方から取り囲む電磁遮蔽体が構成されていることから、信号伝送時に発生するノイズ等が、嵌合完了検知手段及びリセ側固定金具13A,13Bによって全周で遮断され、シールド作用が高められるようになっている。
[他の実施形態について]
一方、図31〜図37にかかる他の実施形態は、上述した実施形態の各部材に対応する部材について「100」を加算した符号を付したリセプタクルコネクタ100において、上述した実施形態と同一の構成を有するプラグコネクタ20を嵌合する構成を備えたものである。両電気コネクタ110,20同士が嵌合される前の初期状態に非通電状態(オフ状態)にある嵌合完了検知回路が、嵌合の完了によって通電状態(オン状態)に切り替えられることで両電気コネクタ110,20同士の嵌合の完了が検出される構成となっている。
すなわち、本実施形態におけるリセプタクルコネクタ100においては、揺動検知部材114Aに設けられた一方の検知接点部114A2、及び揺動検知部材114Bに設けられた他方の検知接点部114B2が、両電気コネクタ110,20同士が嵌合される前の初期状態(図31〜図35参照)において、それぞれ他方の固定検知部材115B、及び一方の固定検知部材115Aの先端部分に対して、「コネクタ幅方向」の内方側(コネクタ内方側)に離間した状態に配置されており、これらにより構成されている第1スイッチ部及び第2スイッチ部が、両電気コネクタ110,20同士が嵌合される前の初期状態において非通電状態(オフ状態)になされている。
このように一方の揺動検知部材114Aの検知接点部114A2と、他方の固定検知部材115Bとで構成された第1スイッチ部、又は他方の揺動検知部材114Bの検知接点部114B2と、一方の固定検知部材115Aとで構成された第2スイッチ部のいずれもが非通電状態(オフ状態)になされていることによって、嵌合完了検知回路が非通電状態に維持される構成となっている。
そして、両電気コネクタ110,20同士の嵌合が完了した時点(図36及び図37参照)にあっては、プラグコネクタ(相手コネクタ)20の検知凸部24A,124Bに設けられた変位保持面24A1,24B1が、リセプタクルコネクタ110に設けられた揺動検知部材114A,114Bの嵌合受け部114A3,114B3に対して「コネクタ中心側」から当接した状態となり、リセプタクルコネクタ110における一方の揺動検知部材114Aの検知接点部114A2が、他方の固定検知部材115Aの先端部分に対して「コネクタ幅方向」の内方側(コネクタ中心側)から弾性変位して接触した状態となり、第1スイッチ部が通電状態(オン状態)に切り替えられる。同様に、他方の揺動検知部材114Bの検知接点部114B2が、一方の固定検知部材115Aの先端部分に対して「コネクタ幅方向」の内方側(コネクタ中心側)から弾性変位して接触した状態となり、第2スイッチ部も通電状態(オン状態)になされる。そして、それら第1スイッチ部及び第2スイッチ部のいずれもが通電状態(オン状態)になされることによって、嵌合完了検知回路が通電状態(オン状態)に切り替えられる構成となっている。
より具体的に説明すると、前述した実施形態と同様な嵌合完了検知回路(図30参照)に対して、まず図34及び図35に示されているように、両電気コネクタ110,20同士の嵌合が行われていない初期状態において、一方の揺動検知部材114Aの検知接点部114A2と、他方の固定検知部材115Bとで構成されている第1スイッチ部、及び他方の揺動検知部材114Bの検知接点部14B2と、一方の固定検知部材115Aとで構成されている第2スイッチ部と、のいずれもが非通電状態(オフ状態)になされている。すなわち、図示を省略した嵌合検知プローブを含む嵌合完了検知回路が、非通電状態(オフ状態)に維持された状態となる。そして、そのような嵌合完了検知回路の非通電維持状態(オフ維持状態)に基づいて、両電気コネクタ10,20同士の嵌合が行われていないことが検出される。
次に、図36及び図37に示されているように、両電気コネクタ110,20同士の嵌合が完了し、前述した第1スイッチ部及び第2スイッチ部が通電状態(オン状態)になされると、図示を省略した嵌合検知プローブを含む嵌合完了検知回路が、通電状態(オン状態)に切り替えられる。そして、その嵌合完了検知回路の切り替え動作に基づいて、両電気コネクタ10,20同士の嵌合が完了したことが検出される。
本発明に係る基板接続用電気コネクタ装置は、本実施形態に示されるように通電状態から非通電状態に切り替える構成、あるいは他の実施形態に示されるように非通電状態から通電状態に切り替える構成、といったいずれかの構成の様に導通状態を切り替えることが出来れば良い。
そして、このような構成を有する他の実施形態においても、前述した実施形態と同様に、嵌合完了検知手段及びリセプタクルコネクタ110の全体が、嵌合の方向である高さ方向に向かって突出することが回避されることから、リセプタクルコネクタ10の低背化が可能となるとともに、嵌合完了の検知が安定的に行われる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本実施形態は上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であるというのはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態におけるコンタクト部材12,22同士の凹凸嵌合関係は、リセプタクルコネクタ10とプラグコネクタ20との間において逆の関係に配置することが可能である。
以上のように本発明は、各種電子・電気機器に使用される多種多様な基板接続用電気コネクタ装置に対して広く適用することが可能である。
10 リセプタクルコネクタ
11 絶縁ハウジング
11a 底面板
11b 長手側壁板
11c 短手側壁板
11d コンタクト取付溝
11e 仕切り板
12 コンタクト部材
12a 固定基部
12b 基板接続部
12c 外方側接点部
12d 内方側接点部
SA,SB 片側シェル部材
13A,13B リセ側固定金具(ホールドダウン)
13A1,13B1 基板接続部
13A2,13B2 固定片
14A,14B 揺動検知部材
14A1,14B1 折返し連結部
14A2,14B2 検知接点部
14A3,14B3 嵌合受け部
15A,15B 固定検知部材
15A1,15B1 固定係止部
15A2,15B2 係止部
20 プラグコネクタ
21 絶縁ハウジング
21a 底面板
21b 長手側壁板
21c 短手側壁板
22 コンタクト部材
22a 嵌合凸部
22b 基板接続部
23 プラグ側固定金具(ホールドダウン)
23a 基板接続部
24A,24B 検知凸部
24A1,24B1 変位保持面
24A2,24B2 傾斜ガイド面
SA,SB 片側シェル部材
P リセ側配線回路基板
P1 第1接続ランド部
P2 第2接続ランド部
P3 第1検査ランド部
P4 第2検査ランド部
P5 第1導電路
P6 第2導電路
110 リセプタクルコネクタ
111 絶縁ハウジング
111a 底面板
111b 長手側壁板
111c 短手側壁板
111d コンタクト取付溝
111e 仕切り板
112 コンタクト部材
112a 固定基部
112b 基板接続部
112c 外方側接点部
112d 内方側接点部
113A,113B リセ側固定金具(ホールドダウン)
113A1,113B1 基板接続部
113A2,113B2 固定片
114A,114B 揺動検知部材
114A1,114B1 折返し連結部
114A2,114B2 検知接点部
114A3,114B3 嵌合受け部
115A,115B 固定検知部材
115A1,115B1 固定係止部
115A2,115B2 係止部

Claims (7)

  1. 絶縁性部材からなるハウジングに複数のコンタクト部材が多極状に配列され、それら複数のコンタクト部材が実装された状態で、相手コネクタが有する相手ハウジングに嵌合されるものであって、
    前記相手コネクタに対する嵌合が行われた際に、前記相手ハウジングに配列された複数の相手コンタクト部材に対して前記複数のコンタクト部材が接触して電気的に接続される構成になされた基板接続用電気コネクタにおいて、
    前記相手コネクタに対する嵌合の方向と略直交する方向に片持ち状をなしてアーム状に延在する弾性変形可能な揺動検知部材を有する嵌合完了検知手段を備えたものであって、
    前記揺動検知部材は、
    前記嵌合の完了時に前記相手コネクタの一部と当接する嵌合受け部と、
    前記嵌合受け部に前記相手コネクタの一部が当接することによって前記嵌合の方向と略直交する方向に揺動して前記嵌合検知手段で形成される回路の導通状態を切り替える検知接点部と、
    を有することを特徴とする基板接続用電気コネクタ。
  2. 前記嵌合完了検知手段が、前記揺動検知部材を一組有しているとともに、その一組の揺動検知部材の各々に設けられた前記検知接点部が当接・離間する一組の固定検知部材を備えたものであって、
    前記一組の揺動検知部材及び固定検知部材が、枠状をなす前記ハウジングの壁面に沿って延在する状態に配置されていることを特徴とする請求項1記載の基板接続用電気コネクタ。
  3. 前記相手コネクタが嵌合される前後の状態において、前記一組の揺動検知部材のうちの一方に設けられた前記検知接点部が、他方の前記揺動検知部材に設けられた前記固定検知部材に当接又は離間し、
    他方の前記揺動検知部材に設けられた前記検知接点部が、前記一方の揺動検知部材に設けられた前記固定検知部材に対して当接又は離間する状態に配置されていることを特徴とする請求項2記載の基板接続用電気コネクタ。
  4. 配線回路基板の主面上に前記コンタクト部材が実装されるものであって、
    前記ハウジングに、前記配線回路基板の主面上に接合される固定金具が取付けられ、その固定金具に、前記嵌合完了検知手段の前記揺動検知部材及び前記固定検知部材が一体的に設けられていることを特徴とする請求項2記載の基板接続用電気コネクタ。
  5. 前記固定金具は、同形状のものが一組配置されていることを特徴とする請求項4記載の基板接続用電気コネクタ。
  6. 前記嵌合完了検知手段の前記揺動検知部材及び前記固定検知部材と、前記固定金具と、により、前記ハウジングを外方から取り囲む電磁遮蔽体が構成されていることを特徴とする請求項4記載の基板接続用電気コネクタ。
  7. 前記コンタクト部材は信号伝送用のコンタクト部材であって、前記嵌合が行われる際に当該コンタクト部材の接点部が、前記相手コネクタに取付けられた前記相手コンタクト部材の接点部に接触する構成になされ、

    前記コンタクト部材の接点部同士の接触が行われた後に前記嵌合完了検知手段の前記嵌合受け部に前記相手コネクタの一部が当接する構成になされていることを特徴とする請求項1記載の基板接続用電気コネクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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