JP2018084474A - 電線監視システム - Google Patents

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Abstract

【課題】電力系統の電線についてより優れた雪害対策を講じることが可能な電線監視システムを提供する。
【解決手段】電線監視システムは、電力系統の電線に関する物理量を測定する第1のセンサと、前記第1のセンサの測定結果を送信する第1の送信部とを備え、前記第1のセンサは、前記電線の振動の大きさの演算に用いる第1の物理量を少なくとも測定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電線監視システムに関する。
電力系統の停電の原因の1つとして、ギャロッピングが報告されている。ギャロッピングは、電線に着氷雪し空力的に不安的になった時に強い風が作用し、送電線固有の振動数と同調することで送電線が大振幅かつ低周波数で自励振動する現象である、と定義されている(非特許文献1(原子力安全・保安部会 電力安全小委員会、”今後の雪害対策のあり方について”、2007年1月)参照)。
原子力安全・保安部会 電力安全小委員会、"今後の雪害対策のあり方について"、2007年1月 イー・フェルナンデス(E. Fernandez)、外4名、"レビュー・オブ・ダイナミック・ライン・レーティング・システムズ・フォー・ウィンド・パワー・インテグレーション(Review of dynamic line rating systems for wind power integration)"、リニューアブル・アンド・サステナブル・エナジー・レビュース(Renewable and Sustainable Energy Reviews)、2016年、第53巻、P.80−92
このようなギャロッピングの対策として、非特許文献1には、図10〜図13に示すような各種手法が開示されている。
しかしながら、このような方法では、材料費および取り付け工事費が高額になる可能性がある。また、送電線および鉄塔の強度を検討したり、風圧荷重を検討したりする必要がある。また、既設の電線に新たな部品等を取り付けることができない場合がある。また、部品等の取り付けのために鉄塔の強度を増す必要が生じる場合がある。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、電力系統の電線についてより優れた雪害対策を講じることが可能な電線監視システムを提供することである。
(1)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる電線監視システムは、電力系統の電線に関する物理量を測定する第1のセンサと、前記第1のセンサの測定結果を送信する第1の送信部とを備え、前記第1のセンサは、前記電線の振動の大きさの演算に用いる第1の物理量を少なくとも測定する。
本発明は、このような特徴的な処理部を備える電線監視システムとして実現することができるだけでなく、かかる特徴的な処理をステップとする方法として実現することができる。また、電線監視システムの一部または全部を実現する半導体集積回路として実現することができる。
本発明によれば、電力系統の電線についてより優れた雪害対策を講じることができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る電線監視システムの構成を示す図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る電線監視システムの適用例を示す図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る電線監視システムにおける接触ユニットの詳細な構成を示す図である。 図4は、本発明の実施の形態に係る電線監視システムによるギャロッピングの評価処理の一例を示すフローチャートである。 図5は、本発明の実施の形態に係る電線監視システムによるギャロッピングの解決方法の一例を説明するための図である。 図6は、本発明の実施の形態に係る電線監視システムによるギャロッピングの解決方法の他の例を説明するための図である。 図7は、本発明の実施の形態に係る電線監視システムにおける接触ユニットの配置の変形例1を示す図である。 図8は、本発明の実施の形態に係る電線監視システムにおける接触ユニットの配置の変形例2を示す図である。 図9は、本発明の実施の形態に係る電線監視システムの変形例の構成を示す図である。
最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)本発明の実施の形態に係る電線監視システムは、電力系統の電線に関する物理量を測定する第1のセンサと、前記第1のセンサの測定結果を送信する第1の送信部とを備え、前記第1のセンサは、前記電線の振動の大きさの演算に用いる第1の物理量を少なくとも測定する。
このような構成により、センサを取り付けるだけの簡単な構成で、工事コストおよび検討コストの増大を抑制しながら、電力系統におけるギャロッピングの発生を判断するための適切な情報を取得し、地絡事故および短絡事故による停電等の兆候を検知することができる。したがって、電力系統の電線についてより優れた雪害対策を講じることができる。
(2)好ましくは、前記電線が受ける風に関する量の推定に用いる第2の物理量を少なくとも測定する第2のセンサと、前記第2のセンサの測定結果を送信する第2の送信部とをさらに備える。
このように、電線の振動の大きさに基づくギャロッピングの発生の判断において、周辺環境等に関する第2の物理量を補助的に用いて判断する構成により、単に振幅等の振動の大きさを用いて判断する構成と比べて、ギャロッピングの発生をより的確に判断することができる。
(3)より好ましくは、前記第1のセンサは、前記第1の物理量を局所的に測定し、前記電線監視システムは、さらに、前記第1の送信部によって送信された前記測定結果を取得する収集装置を備え、前記第2のセンサは、前記収集装置に接続され、前記収集装置は、前記第2の送信部として、前記第2のセンサの測定結果を取得して送信する。
このような構成により、たとえば、測定対象の種々の物理量のうち、電線の近傍において局所的な計測が求められる物理量を第1のセンサの測定対象とし、また、場所による変化が小さくかつ電線から離れた位置で計測可能な物理量たとえば日射量および大気温を第2のセンサの測定対象にすることができるので、第1の送信部に相当する装置を各電線の近傍に配置しながら、収集装置を設置する場所を自由に設定することができる。これにより、たとえば、収集装置が携帯電話基地局の少ない僻地に設けられる場合においても、電波環境の良い位置に収集装置を設置することができるので、携帯電話基地局等との通信を安定化することができる。したがって、電力系統の電線を監視するための装置のより適切な配置を行うことができる。
(4)好ましくは、前記第1のセンサの測定結果を受信して処理する監視装置をさらに備え、前記監視装置は、前記振動の大きさの演算を行い、演算結果に基づくギャロッピングの評価を行う。
このような構成により、簡単な構成で電線の振動に関する演算のための情報を取得するとともに、適切な値に基づいて電力系統におけるギャロッピングの発生を判断することができる。
(5)より好ましくは、複数回線の前記電線が設けられ、前記監視装置は、前記ギャロッピングの評価結果に基づいて、前記複数回線における対象回線の前記電線の電流容量の調整値を決定する。
このような構成により、たとえばダイナミックラインレーティングの仕組みを利用して、対象となる回線の電流容量を大きくし、当該回線における電線の温度を上昇させるができる。これにより、着雪または着氷を除去し、ギャロッピングを効果的に抑制することができる。また、着雪または着氷を除去することにより、鉄塔の損傷および電線の断線を防ぐことができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、以下に記載する実施の形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
[構成および基本動作]
図1は、本発明の実施の形態に係る電線監視システムの構成を示す図である。
図1を参照して、電線監視システム301は、複数の接触ユニット101と、収集ユニット151と、監視装置171とを備える。接触ユニット101は、センサ111と、転送装置(第1の送信部および第2の送信部)161とを含む。収集ユニット151は、センサ121と、収集装置(第2の送信部)181とを含む。
図1では、1つの収集ユニット151を代表的に示しているが、複数の収集ユニット151が設けられてもよい。
図2は、本発明の実施の形態に係る電線監視システムの適用例を示す図である。図1および図2を参照して、収集ユニット151は、たとえば鉄塔2に設けられる。
電線1U,1V,1Wは、それぞれ、電力系統におけるU相,V相,W相の電線であり、複数の鉄塔2により支持されている。電線1U,1V,1Wにより1つの回線3が構成される。図2では、1つの回線3を代表的に示しているが、複数の回線3が設けられてもよい。以下、電線1U,1V,1Wの各々を、電線1とも称する。
接触ユニット101は、たとえば、複数相の電線1において、互いに対応する位置に設けられる。より詳細には、3つの接触ユニット101は、たとえば、電線1U,1V,1Wの各々における鉄塔2の近傍の位置に設けられる。これらの3つの接触ユニット101と鉄塔2との距離は、たとえば略同じである。
接触ユニット101に含まれるセンサ111は、電線1に関する物理量P1(第1の物理量)を測定し、測定結果を転送装置161へ送信する。より詳細には、センサ111は、電線1に関する物理量P1を局所的に測定する。すなわち、センサ111は、電線1のある部分における物理量P1を測定する。
転送装置161は、センサ111の測定結果を送信する。より詳細には、転送装置161は、センサ111の測定結果をたとえば所定の計測周期で取得し、取得した測定結果および計測時刻を示す第1のセンサ情報を含む無線信号を送信する。
具体的には、転送装置161は、たとえば、IEEE802.15.4の通信規格に従って、差出元としての自己のID、宛先としての収集ユニット151のIDおよび第1のセンサ情報を含むセンサパケットを作成し、作成したセンサパケットを含む920MHz帯の無線信号を送信する。
また、転送装置161は、たとえば、他の転送装置161によって送信されたセンサパケットを転送する。より詳細には、転送装置161は、他の転送装置161からセンサパケットを含む無線信号を受信し、受信したセンサパケットを再び無線信号に含めて送信する。
センサパケットの伝送ルートは、たとえば、IEEE802.15.4の通信規格に従って、各転送装置161によって自動的に構築される。図2では、センサパケットの伝送ルートの一例が破線により示されている。この例では、互いに対応する位置に設けられる3つの接触ユニット101のうちの1つの接触ユニット101(以下、代表接触ユニットとも称する。)が、自己の作成したセンサパケットを送信するとともに、対応の位置に設けられた他の接触ユニット101から送信されたセンサパケットを受信して転送する。
たとえば、電線監視システム301における各センサ111のうちの一部の測定結果は、複数の転送装置161を経由して収集装置181へ伝送される。具体的には、一部のセンサパケットは、たとえば、複数の鉄塔2における代表接触ユニットにより転送される。
収集ユニット151の設けられた鉄塔2における代表接触ユニットは、自己の作成したセンサパケットを収集ユニット151へ送信するとともに、他の鉄塔2における代表接触ユニットから転送されたセンサパケット、および自己と対応する位置に設けられた接触ユニット101から送信されたセンサパケットを受信し、受信したセンサパケットを収集ユニット151における収集装置181へ送信する。
また、たとえば、電線監視システム301において転送装置161が故障した場合、センサパケットの伝送ルートは、他の各転送装置161によって自動的に切り替えられる。
収集装置181は、転送装置161によって転送された測定結果を取得する。より詳細には、収集装置181は、センサパケットを受信し、受信したセンサパケットから差出元の転送装置161のIDおよび第1のセンサ情報を取得し、取得した第1のセンサ情報を転送装置161のIDに対応付けて保存する。
センサ121は、収集装置181に接続されている。センサ121は、第2のセンサとして、電線1が受ける風に関する量の推定に用いる物理量P2(第2の物理量)を測定する。
より詳細には、センサ121は、電力系統の電線1に関する物理量であって物理量P1とともに電線監視処理に用いられる物理量P2を測定する。センサ121は、電力系統の電線1のセンサ111とは異なる測定対象に関する物理量P2を測定する。物理量P2の一例として、センサ121は、電線1の環境を示す物理量P2である日射量および気温を測定する。
収集装置181は、センサ121の測定結果をたとえば所定の計測周期で取得し、取得した測定結果および計測時刻を示す第2のセンサ情報を作成する。収集装置181は、作成した第2のセンサ情報を自己のIDに対応付けて保存する。
収集装置181は、たとえば、取得したセンサ111の測定結果を監視装置171へ送信し、また、取得したセンサ121の測定結果を監視装置171へ送信する。より詳細には、収集装置181は、たとえば所定の報告周期で、保存している第1のセンサ情報および対応の転送装置161のID、ならびに第2のセンサ情報および対応の収集装置181のIDを含む収集情報を無線通信により監視装置171へ送信する。なお、収集装置181は、収集情報を有線通信により監視装置171へ送信してもよい。そして、監視装置171は、収集装置181から送信された収集情報を受信して処理する。
図3は、本発明の実施の形態に係る電線監視システムにおける接触ユニットの詳細な構成を示す図である。
図3を参照して、センサ111は、振動計測部21と、温度/電流計測部22と、変流器23A,23Bと、サーミスタ24と、抵抗25と、電線接触部26と、電源回路27とを含む。以下、変流器23A,23Bの各々を変流器23とも称する。
センサ111は、第1のセンサとして、電力系統の電線1の振動の大きさの演算に用いる物理量P1の一例である電線1の加速度を測定する。
より詳細には、振動計測部21は、電線1に取り付けられ、電線1の加速度を計測する。振動計測部21は、加速度の計測結果を転送装置161へ通知する。なお、振動計測部21は、加速度を計測する構成に限らず、速度または変位を計測する構成であってもよい。また、振動計測部21は、電線1に直接取り付けられる構成に限らず、何らかの構造体を介して電線1に取り付けられてもよい。
変流器23は、たとえば、電線1が通る貫通穴を有する。変流器23は、電線1に流れる交流電流の実効値等の大きさに応じた大きさの交流電流を出力する。
電源回路27は、変流器23Aから出力される交流電流からたとえば直流電力を生成する。より詳細には、電源回路27は、変流器23Aから受けた交流電流をダイオードブリッジにより整流し、整流後の電流をコンバータにより直流電力に変換する。
接触ユニット101における振動計測部21、温度/電流計測部22および転送装置161は、電源回路27により生成された直流電力を用いて動作する。
また、電源回路27は、定電圧源として、所定電圧Vrたとえば5ボルトを出力する端子T1を有する。
サーミスタ24は、電源回路27の端子T1に接続された第1端と、ノードN1に接続された第2端とを有する。
抵抗25は、ノードN1に接続された第1端と、電線接触部26に接続された第2端とを有する。
電線接触部26は、電線1に電気的かつ物理的に接続される。具体的には、電線接触部26は、たとえば、シート状の導体であり、電線1に密着する。
また、たとえば、センサ111は、第2のセンサとして、電線1が受ける風に関する量の推定に用いる物理量P2を測定する。より詳細には、センサ111は、電力系統の電線1に関する物理量であって物理量P1とともに電線監視処理に用いられる物理量P2を測定する。
より詳細には、温度/電流計測部22には、たとえば、端子T1の電圧Vr、サーミスタ24の抵抗値と温度との関係R1、および抵抗25の抵抗値が予め登録されている。
温度/電流計測部22は、ノードN1の電線1に対する電圧Vnを計測する。温度/電流計測部22は、計測した電圧Vnおよび端子T1の電圧Vrに基づいて、サーミスタ24および抵抗25にそれぞれ印加される分圧を算出する。温度/電流計測部22は、算出した各分圧および抵抗25の抵抗値に基づいて、サーミスタ24の抵抗値を算出する。
温度/電流計測部22は、算出したサーミスタ24の抵抗値に対応する温度を関係R1から取得し、取得した温度を電線1の温度として転送装置161へ通知する。サーミスタ24は、電線1と電気的に接続されているので、サーミスタ24の温度を電線1の温度として扱うことが可能である。
また、温度/電流計測部22は、変流器23Bから出力される交流電流の大きさに基づいて電線1の電流の大きさを計測し、計測結果を転送装置161へ通知する。
転送装置161は、振動計測部21から通知された電線1の加速度、ならびに温度/電流計測部22から通知された温度および電流値に対して、所定の計測周期で平均化およびフィルタリング等の処理を行い、処理後の電線1の加速度、温度および電流値、ならびに計測時刻を示す第1のセンサ情報を作成する。
なお、接触ユニット101は、2つの変流器23を含む構成であるとしたが、これに限定するものではない。接触ユニット101では、1つの変流器23からの交流電流に基づいて、動作電力の生成および電線1の交流電流の測定が行われる構成であってもよい。具体的には、たとえば、電源回路27において変流器23からの交流電流から直流電力が生成されるとともに、生成された直流電力の大きさに基づいて、電線1の交流電流が計測される。
再び図1を参照して、監視装置171は、たとえば、物理量P1を用いて、電力系統の電線1を監視する電線監視処理を行う。
より詳細には、監視装置171は、物理量P1に基づいて、電線1の振動の大きさの一例である振幅APを演算し、演算結果に基づくギャロッピングの評価を行う。
監視装置171には、各転送装置161のIDと設置場所との対応関係R2、および収集装置181のIDと設置場所との対応関係R3が登録されている。
監視装置171は、対応関係R2に基づいて、1つの回線3において互いに対応する位置に設けられるセンサ111(以下、対応センサとも称する。)を認識可能である。
また、監視装置171は、対応関係R2,R3に基づいて、センサ121の近傍に存在するセンサ111を認識している。より詳細には、監視装置171は、対応関係R2,R3に基づいて、センサ121により測定された日射量および気温を代表値として用いることが可能なエリア(以下、代表エリアとも称する。)に存在するセンサ111を認識可能である。
非特許文献2(イー・フェルナンデス(E. Fernandez)、外4名、”レビュー・オブ・ダイナミック・ライン・レーティング・システムズ・フォー・ウィンド・パワー・インテグレーション(Review of dynamic line rating systems for wind power integration)”、リニューアブル・アンド・サステナブル・エナジー・レビュース(Renewable and Sustainable Energy Reviews)、2016年、第53巻、P.80−92)に記載されているように、電線1の電流値、日射量および大気温に基づいて、電線1が受ける風の速度および向きが求められる。
具体的には、監視装置171は、センサ121の測定結果に基づく第2のセンサ情報の示す大気温および日射量、ならびに当該センサ121の代表エリアに存在するセンサ111の測定結果に基づく第1のセンサ情報の示す電線1の温度および電流値に基づいて、電線1の受ける風に関する量の一例である有効風速を演算する。
たとえば、監視装置171は、電線1の振動の振幅APに加えて、有効風速および温度Tの少なくともいずれか一方に基づいてギャロッピングの評価を行うことができる。ここで、温度Tは、センサ111により測定された温度であってもよいし、対応のセンサ121により測定された大気温であってもよい。
図4は、本発明の実施の形態に係る電線監視システムによるギャロッピングの評価処理の一例を示すフローチャートである。
図4を参照して、まず、監視装置171は、電線1の振動の振幅APと閾値ATh1とを比較する(ステップS1)。
監視装置171は、振幅APが閾値ATh1より大きい場合(ステップS1でYES)、電線1においてギャロッピングが発生していると判断する(ステップS5)。
一方、監視装置171は、振幅APが閾値ATh1以下である場合(ステップS1でNO)、振幅APと閾値ATh2とを比較する。ここで、閾値ATh2は、閾値ATh1よりも小さい値である(ステップS2)。
監視装置171は、振幅APが閾値ATh2より大きい場合(ステップS2でYES)、温度Tと閾値TThとの比較(ステップS3)および有効風速と閾値WThとの比較(ステップS4)を行う。
監視装置171は、振幅APが閾値ATh2より大きく(ステップS2でYES)、温度Tが閾値TThより小さく(ステップS3でYES)、かつ有効風速が閾値WThより小さい(ステップS4でYES)場合、電線1においてギャロッピングが発生していると判断する(ステップS5)。
一方、監視装置171は、振幅APが閾値ATh2以下であるか(ステップS2でNO)、温度Tが閾値TTh以上であるか(ステップS3でNO)、または有効風速が閾値WTh以上である(ステップS4でNO)場合、電線1においてギャロッピングは発生していないと判断する(ステップS6)。
このように、振幅APが大きい場合には(ステップS1でYES)直ちにギャロッピングであると判断し、また、振幅APがある程度大きい場合には(ステップS1でNOおよびステップS2でYES)周辺環境である温度および風速を補助的に用いてギャロッピングの発生を判断する構成により、単に振幅APの大小によりギャロッピングを判断する構成と比べて、ギャロッピングの発生をより的確に判断することができる。
なお、監視装置171は、温度および風速の両方を用いる構成に限らず、これらのいずれか一方を補助的に用いてギャロッピングの発生を判断する構成であってもよい。
また、図4に示すような評価処理は、監視装置171が行う構成に限らず、電力事業者等のユーザが人手で行ってもよい。
このように、電線監視システム301では、電力系統における着雪または着氷に起因するギャロッピングの発生を的確に判断し、地絡事故および短絡事故による停電等の兆候を検知することができる。
[ダイナミックラインレーティング]
電線監視システム301は、以下のように、ダイナミックラインレーティングを行う構成であってもよい。
近年、電力系統の電線の許容電流を動的に見積もるための技術が開発されている。たとえば、非特許文献2には、以下のような技術が開示されている。すなわち、スタティックラインレーティングでは、許容電流は、大気温が高く、日射量が多くかつ風量の低い過酷な気象状況を仮定することにより控えめに見積もられる。その一方で、風量が大きくなると、風による冷却効果により許容電流が増加する。そして、ダイナミックラインレーティングでは、許容電流は、風による冷却効果を考慮した気象状況の観測結果を用いてリアルタイムに見積もられる。
しかしながら、実際には、風速および風向を正しく計測することが困難であるため、風向が電線に対して直交する方向に沿っていると仮定した上述のような有効風速が用いられる。有効風速は、電線の電流、当該電線の温度、大気温および日射量に基づいて求められる。
監視装置171は、直近の収集情報に基づいて、電線1の電流容量を動的に算出するダイナミックラインレーティングを行う。
より詳細には、監視装置171は、算出した有効風速、日射量および大気温に基づいて対応の電線1の電流容量を算出し、算出した電流容量を図示しない発電装置へ通知する。
発電装置は、スタティックラインレーティングにより求められた固定の電流容量に従うことなく、監視装置171から通知された電流容量に応じた電力を発電して送電することができる。
具体的には、たとえば、風力発電装置では、強い風を受けることにより発電量が増加した場合、スタティックラインレーティングにより求められた固定の電流容量を超えないように発電量が制限されることがある。
風が強い場合、風による電線1の冷却効果も大きくなるので、風力発電装置は、ダイナミックラインレーティングを行う監視装置171から、当該固定の電流容量より大きい電流容量の通知を受けることができる。これにより、風力発電装置における発電量の制限を緩和することができる。また、回線3を介して発電電力を電力消費地へ効率よく伝送することができる。
電線監視システム301は、このようなダイナミックラインレーティングの仕組みを利用してギャロッピングの対策を講じることが可能である。
図5は、本発明の実施の形態に係る電線監視システムによるギャロッピングの解決方法の一例を説明するための図である。
図5を参照して、ここでは、電線監視システム301において、電線1U,1V,1Wにより構成される3つの回線3が設けられている。
監視装置171は、ギャロッピングの評価結果に基づいて、複数回線における対象回線の電線1の電流容量の調整値を決定する。
たとえば、監視装置171は、ある回線に、他の回線に割り当てられている電流容量をさらに割り当てる。
具体的には、まず、監視装置171が、ギャロッピングの発生していない時刻t0において、総電流容量の1/3を、3つの回線3である回線3A,3B,3Cにそれぞれ割り当てているとする。各回線3に割り当てられている電流容量は、たとえばダイナミックラインレーティングにより求められる。
次に、時刻t1において、監視装置171は、ギャロッピングが発生したと判断すると、総電流容量の100%を回線3Aに割り当て、回線3B,3Cに割り当てる電流容量をゼロに設定する。
次に、時刻t2において、監視装置171は、ギャロッピングが発生したと判断すると、総電流容量の100%を回線3Bに割り当て、回線3A,3Cに割り当てる電流容量をゼロに設定する。
次に、時刻t3において、監視装置171は、ギャロッピングが発生したと判断すると、総電流容量の100%を回線3Cに割り当て、回線3A,3Bに割り当てる電流容量をゼロに設定する。
このように、ギャロッピングによる停電事故等が懸念される送電経路における回線3の電流容量を大きくし、当該送電経路における電線1の温度を上昇させることにより、着雪または着氷を除去し、ギャロッピングを効果的に抑制することができる。また、ダイナミックラインレーティングの仕組みを利用する構成により、低コストで雪害対策を実施することができる。
また、監視装置171は、たとえば、ダイナミックラインレーティングにより得られる電流容量を基準にして電流容量を調整する。このような構成により、負荷変動に応じた適切な電流容量の設定が可能となる。
なお、監視装置171による総電流容量の各回線3への割り当て配分の値は、上記に限らず、任意の値を設定することが可能である。
また、監視装置171は、複数回線における総電流容量の割り当て配分を変更する構成に限らず、単に対象回線の電流容量をさらに増加させる構成であってもよい。
また、監視装置171は、電流容量を増加させる対象回線を切り替えていく構成に限らず、一部の回線の電流容量を増加させるパターンのみ、すなわち上記の例では時刻t1〜t3のいずれかのパターンのみを実行する構成であってもよい。
図6は、本発明の実施の形態に係る電線監視システムによるギャロッピングの解決方法の他の例を説明するための図である。
図6を参照して、監視装置171は、ギャロッピングの評価結果に基づいて、送電網における送電経路を変更する。
具体的には、監視装置171は、ノードN1,N2,N3,N4を経由する送電経路TR1を設定している状態において、ノードN3およびノードN6間の電線1である電線L1においてギャロッピングが発生していると判断した場合、送電経路TR1から、ノードN1,N2,N5,N6,N3,N4を経由する送電経路TR2に切り替える。
このように、ギャロッピングによる停電事故等が懸念される送電経路の電流容量を大きくし、当該送電経路における電線L1の温度を上昇させることにより、着雪または着氷を除去し、ギャロッピングを効果的に抑制することができる。
なお、図5および図6に示すような処理は、監視装置171が自動で行う構成に限らず、監視装置171と通信可能な他の装置が自動で行ってもよいし、電力事業者等のユーザが装置を操作することにより行ってもよい。
[センサ111の配置の変形例]
図7は、本発明の実施の形態に係る電線監視システムにおける接触ユニットの配置の変形例1を示す図である。
図7を参照して、電線監視システム301は、たとえば、3相の電線1のうちのいずれか2相の電線1の、互いに対応する位置における物理量P1,P2を測定する2つのセンサ111の組Gを複数備える。複数の組Gは、たとえば、互いに異なる組み合わせの相の電線1に関する物理量P1,P2を測定する複数の組Gを含む。
より詳細には、電線監視システム301は、複数の組Guvと、複数の組Gvwと、複数の組Gwuとを含む。
組Guvは、電線1U,1Vの互いに対応する位置における物理量P1,P2を測定する2つのセンサ111をそれぞれ含む接触ユニット101の組である。同様に、組Gvwは、電線1V,1Wの互いに対応する位置における物理量P1,P2を測定する2つのセンサ111をそれぞれ含む接触ユニット101の組である。組Gwuは、電線1W,1Uの互いに対応する位置における物理量P1,P2を測定する2つのセンサ111をそれぞれ含む接触ユニット101の組である。
図8は、本発明の実施の形態に係る電線監視システムにおける接触ユニットの配置の変形例2を示す図である。
図8を参照して、電線監視システム301では、たとえば、異なる回線3に属する複数の電線1の、互いに対応する位置にセンサ111が設けられる。
より詳細には、たとえば、回線3である回線3Aにおける電線1Uに関する物理量P1,P2を測定するセンサ111、および回線3である回線3Bにおける電線1Uに関する物理量P1,P2を測定するセンサ111は、互いに対応する位置に設けられる。
同様に、たとえば、回線3Aにおける電線1Vに関する物理量P1,P2を測定するセンサ111、および回線3Bにおける電線1Vに関する物理量P1,P2を測定するセンサ111は、互いに対応する位置に設けられる。また、たとえば、回線3Aにおける電線1Wに関する物理量P1,P2を測定するセンサ111、および回線3Bにおける電線1Wに関する物理量P1,P2を測定するセンサ111は、互いに対応する位置に設けられる。
なお、本発明の実施の形態に係る電線監視システムでは、各転送装置161間において無線通信が行われ、また、転送装置161および収集装置181間において無線通信が行われる構成であるとしたが、これに限定するものではない。各装置間の一部または全部において有線通信が行われる構成であってもよい。
[通信回線の変形例]
図9は、本発明の実施の形態に係る電線監視システムの変形例の構成を示す図である。
図9を参照して、電線監視システム302は、複数の接触ユニット101と、複数の基地局131と、収集ユニット151と、監視装置171とを備える。
電線監視システム302では、接触ユニット101における転送装置161は、第1の送信部および第2の送信部として、自己のIDおよび第1のセンサ情報を含む無線信号を基地局131へ送信する。
また、収集ユニット151における収集装置181は、第2の送信部として、自己のIDおよび第2のセンサ情報を含む無線信号を基地局131へ送信する。
基地局131は、転送装置161から受信したIDおよび第1のセンサ情報、ならびに収集装置181から受信したIDおよび第2のセンサ情報を有線通信または無線通信により監視装置171へ送信する。
なお、電線監視システム302は、複数の基地局131の一部または全部を備えず、転送装置161および収集装置181の少なくともいずれか一方が、各種情報を監視装置171へ直接送信する構成であってもよい。
また、電線監視システム302における各装置間の一部または全部において有線通信が行われる構成であってもよい。
なお、本発明の実施の形態に係る電線監視システムは、複数のセンサ111と、複数の転送装置161とを備える構成であるとしたが、これに限定するものではない。電線監視システム301,302は、1つのセンサ111と、1つの転送装置161とを備える構成であってもよい。
また、本発明の実施の形態に係る電線監視システムは、監視装置171を備える構成であるとしたが、これに限定するものではない。電線監視システム301,302は、監視装置171を備えない構成であってもよい。
また、本発明の実施の形態に係る電線監視システムは、ダイナミックラインレーティングを行わない構成であってもよい。すなわち、電線監視システム301,302は、センサ121を備えない構成であってもよく、また、センサ111は、電線1の温度および電流を測定しない構成であってもよく、また、監視装置171は、電線1の電流容量を算出しない構成であってもよい。
また、電線監視システム301,302における通信回線は、公衆回線であってもよいし、専用回線であってもよいし、公衆回線および専用回線の組み合わせであってもよい。
また、本発明の実施の形態に係る電線監視システムは、3相の回線3に用いられる構成であるとしたが、これに限定するものではない。電線監視システム301,302は、2相または4相以上の回線に用いられる構成であってもよい。
また、本発明の実施の形態に係る電線監視システムでは、センサ111および転送装置161が接触ユニット101として一体化されている構成であるとしたが、これに限定するものではない。センサ111および転送装置161が別個に設けられる構成であってもよい。
また、本発明の実施の形態に係る電線監視システムでは、センサ121および収集装置181が収集ユニット151として一体化されている構成であるとしたが、これに限定するものではない。センサ121および収集装置181が別個に設けられる構成であってもよい。
ところで、非特許文献1の図10〜図13に示すような各種手法では、材料費および取り付け工事費が高額になる可能性がある。また、送電線および鉄塔の強度を検討したり、風圧荷重を検討したりする必要がある。また、既設の電線に新たな部品等を取り付けることができない場合がある。また、部品等の取り付けのために鉄塔の強度を増す必要が生じる場合がある。
これに対して、本発明の実施の形態に係る電線監視システムでは、センサ111は、電力系統の電線1に関する物理量を測定する。転送装置161は、センサ111の測定結果を送信する。センサ111は、電線1の振動の大きさの演算に用いる物理量P1を少なくとも測定する。
このような構成により、センサ111を取り付けるだけの簡単な構成で、工事コストおよび検討コストの増大を抑制しながら、電力系統におけるギャロッピングの発生を判断するための適切な情報を取得し、地絡事故および短絡事故による停電等の兆候を検知することができる。
したがって、本発明の実施の形態に係る電線監視システムでは、電力系統の電線についてより優れた雪害対策を講じることができる。
また、本発明の実施の形態に係る電線監視システムでは、センサ111および121は、電線1が受ける風に関する量の推定に用いる物理量P2を測定する。そして、転送装置161および収集装置181は、センサ111および121の測定結果をそれぞれ送信する。
このように、電線1の振動の大きさに基づくギャロッピングの発生の判断において、周辺環境である風速等を補助的に用いて判断する構成により、単に振幅AP等の振動の大きさを用いて判断する構成と比べて、ギャロッピングの発生をより的確に判断することができる。
また、本発明の実施の形態に係る電線監視システムでは、センサ111は、物理量P1を局所的に測定する。収集装置181は、転送装置161によって送信された測定結果を取得する。センサ121は、収集装置181に接続される。収集装置181は、センサ121の測定結果を取得して送信する。
このような構成により、たとえば、測定対象の種々の物理量のうち、電線1の近傍において局所的な計測が求められる物理量をセンサ111の測定対象とし、また、場所による変化が小さくかつ電線1から離れた位置で計測可能な物理量たとえば日射量および大気温をセンサ121の測定対象にすることができるので、転送装置161を各電線1の近傍に配置しながら、収集装置181を設置する場所を自由に設定することができる。これにより、たとえば、収集装置181が携帯電話基地局の少ない僻地に設けられる場合においても、電波環境の良い位置に収集装置181を設置することができるので、携帯電話基地局等との通信を安定化することができる。したがって、電力系統の電線を監視するための装置のより適切な配置を行うことができる。
また、本発明の実施の形態に係る電線監視システムでは、監視装置171は、センサ111の測定結果を受信して処理する。そして、監視装置171は、当該電線1の振動の大きさの演算を行い、演算結果に基づくギャロッピングの評価を行う。
このような構成により、簡単な構成で電線1の振動に関する演算のための情報を取得するとともに、適切な値に基づいて電力系統におけるギャロッピングの発生を判断することができる。
また、本発明の実施の形態に係る電線監視システムでは、複数回線の電線1が設けられる。そして、監視装置171は、ギャロッピングの評価結果に基づいて、当該複数回線における対象回線の電線1の電流容量の調整値を決定する。
このような構成により、たとえばダイナミックラインレーティングの仕組みを利用して、対象となる回線3の電流容量を大きくし、当該回線3における電線1の温度を上昇させるができる。これにより、着雪または着氷を除去し、ギャロッピングを効果的に抑制することができる。また、着雪または着氷を除去することにより、鉄塔の損傷および電線の断線を防ぐことができる。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
以上の説明は、以下に付記する特徴を含む。
[付記1]
電力系統の電線に関する物理量を測定する第1のセンサと、
前記第1のセンサの測定結果を送信する第1の送信部とを備え、
前記第1のセンサは、前記電線の振動の大きさの演算に用いる第1の物理量を少なくとも測定し、
前記大きさは振幅であり、
前記第1の物理量は加速度、速度または変位であり、
さらに、
前記第1のセンサの測定結果を受信して処理する監視装置を備え、
前記監視装置は、受信した前記測定結果に基づいて、ダイナミックラインレーティングにより得られる電流容量を基準にして前記電線の電流容量を調整する、電線監視システム。
1,1U,1V,1W,L1 電線
2 鉄塔
3 回線
21 振動計測部
22 温度/電流計測部
23,23A,23B 変流器
24 サーミスタ
25 抵抗
26 電線接触部
27 電源回路
101 接触ユニット
111 センサ
121 センサ
131 基地局
151 収集ユニット
161 転送装置(第1の送信部および第2の送信部)
171 監視装置
181 収集装置(第2の送信部)
301,302 電線監視システム
N1〜N6 ノード
TR1,TR2 送電経路

Claims (5)

  1. 電力系統の電線に関する物理量を測定する第1のセンサと、
    前記第1のセンサの測定結果を送信する第1の送信部とを備え、
    前記第1のセンサは、前記電線の振動の大きさの演算に用いる第1の物理量を少なくとも測定する、電線監視システム。
  2. 前記電線が受ける風に関する量の推定に用いる第2の物理量を少なくとも測定する第2のセンサと、
    前記第2のセンサの測定結果を送信する第2の送信部とをさらに備える、請求項1に記載の電線監視システム。
  3. 前記第1のセンサは、前記第1の物理量を局所的に測定し、
    前記電線監視システムは、さらに、
    前記第1の送信部によって送信された前記測定結果を取得する収集装置を備え、
    前記第2のセンサは、前記収集装置に接続され、
    前記収集装置は、前記第2の送信部として、前記第2のセンサの測定結果を取得して送信する、請求項2に記載の電線監視システム。
  4. 前記第1のセンサの測定結果を受信して処理する監視装置をさらに備え、
    前記監視装置は、前記振動の大きさの演算を行い、演算結果に基づくギャロッピングの評価を行う、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電線監視システム。
  5. 複数回線の前記電線が設けられ、
    前記監視装置は、前記ギャロッピングの評価結果に基づいて、前記複数回線における対象回線の前記電線の電流容量の調整値を決定する、請求項4に記載の電線監視システム。
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