JP2018084417A - ステータコア及びそれを備えたvr型レゾルバ - Google Patents

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Abstract

【課題】VR型レゾルバの回転角度検出精度を低コストで確保する技術を提供する。
【解決手段】複数のコアプレート7が積層されて形成されるVR型レゾルバ1用のステータコア4は、環状のヨーク8と、ヨーク8から径方向内方に突出する複数のティース9と、を有する。ステータコア4の外周面8Bには、形状が異なる2つの特徴部分としての切り欠き10A及び切り欠き10Bが形成されている。ステータコア4の中心Cと切り欠き10Aとを通る直線11と、ステータコア4の中心Cと切り欠き10Bとを通る直線12と、の成す角度θ[deg.]は、0<θ<180を満足する。
【選択図】図3

Description

本発明は、VR(Variable Reluctance)型レゾルバ用のステータコア及びそれを備えたVR型レゾルバに関する。
一般に、ステータコアは、渦電流損失を抑えるために、圧延鋼板から複数のコアプレートを打ち抜き、打ち抜かれた複数のコアプレートを積層して成る積層鉄心が採用されている。しかしながら、圧延鋼板には、圧延工程に用いられる圧延ローラの撓みに起因した板厚偏差や、圧延に起因した圧延磁気異方性が残存している。従って、打ち抜かれた複数のコアプレートを積層すると、各コアプレートの板厚偏差や圧延磁気異方性が累積してしまい、ステータコアの寸法精度や磁気特性に悪い影響を及ぼすことになる。そして、このようなステータコアをVR型レゾルバに用いた場合、検出電圧が精確な正弦波とはならないので回転角度検出精度が悪い。
これに対し、例えば、特許文献1では、打ち抜かれた複数のコアプレートを回転積層する技術を開示している。回転積層とは、打ち抜かれた複数のコアプレートを回転させながら積層することを意味する。この回転積層によれば、各コアプレートの板厚偏差や圧延磁気異方性が平均化され、ステータコアの寸法精度や磁気特性を改善することができ、もって、検出電圧が精確な正弦波となるので回転角度検出精度が改善される。
本願の図9には、特許文献1に開示された積層鉄心の製造装置を示している。即ち、鋼板100をダイ101上に搬送し、パンチ102を下方へ駆動すると鋼板100が打ち抜かれてコアプレート103が形成される。打ち抜かれたコアプレート103はパンチ102によってスクイズリング104に押し込まれると共に、載置台105に保持されている積層鉄心106に対してカシメられる。次に、中空モータ107を駆動して積層鉄心106を所定角度分、回転させる。以降、パンチ102による打ち抜きと中空モータ107による積層鉄心106の回転を交互に繰り返すことで、コアプレート103が回転積層された積層鉄心106が形成される。
特開2011−156585号公報
しかしながら、コアプレートを回転積層する装置は可動部が多く構造も複雑であるため高価であり、ステータコアの製造コストの上昇を招いていた。
そこで、本発明の目的は、VR型レゾルバの回転角度検出精度を低コストで確保する技術を提供することにある。
本願発明の発明者らは、鋭意研究の結果、ステータコアを製造するに際し回転積層を採用しなくても、巻線工程においてステータコアの積層時における裏表及び向きさえ把握できていれば、VR型レゾルバの回転角度検出精度を低コストで確保できることを見い出した。その理由は以下の通りである。即ち、単一の製造ラインで製造された複数のステータコアにおいては、ステータコアの積層時における裏表及び向きと、ステータコアの板厚偏差や圧延磁気異方性の方向性と、の関係性は一定であると見做すことができる。従って、ステータの試作段階で必要な回転角度検出精度が得られるように各ティース毎に検出コイルの巻数を適宜調整して決定し、ステータの量産段階では上記の決定した巻数を後続のステータにそのまま適用すれば、後続のステータの回転角度検出精度は試作されたステータの回転角度検出精度と同等なものとなる。ただし、試作段階で各ティース毎に決定した検出コイルの巻数を量産段階で後続のステータにそのまま適用するには、巻線工程においてステータコアの積層時における裏表及び向きを把握しておく必要がある。そこで、巻線工程においてステータコアの積層時における裏表及び向きを把握するための技術思想として、本願発明者らは、以下のステータコアを提案するに至った。
即ち、複数のコアプレートが積層されて形成される、VR型レゾルバ用のステータコアであって、環状のヨークと、前記ヨークから径方向内方に突出する複数のティースと、を有し、前記ステータコアの外周面には、形状及び大きさのうち少なくとも何れか一方が異なる2つの特徴部分が形成されており、前記ステータコアの中心と前記2つの特徴部分のうち一方とを通る直線と、前記ステータコアの中心と前記2つの特徴部分のうち他方とを通る直線と、の成す角度θ[deg.]は、0<θ<180を満足する、ステータコアが提供される。
好ましくは、前記2つの特徴部分は、何れも、前記ステータコアの中心と、前記複数のティースのうち何れかのティースと、を通る直線上に形成されている。
また、複数のコアプレートが積層されて形成される、VR型レゾルバ用のステータコアであって、環状のヨークと、前記ヨークから径方向外方に突出する複数のティースと、を有し、前記ステータコアの内周面には、形状及び大きさのうち少なくとも何れか一方が異なる2つの特徴部分が形成されており、前記ステータコアの中心と前記2つの特徴部分のうち一方とを通る直線と、前記ステータコアの中心と前記2つの特徴部分のうち他方とを通る直線と、の成す角度θ[deg.]は、0<θ<180を満足する、ステータコアが提供される。
好ましくは、前記2つの特徴部分は、何れも、前記ステータコアの中心と、前記複数のティースのうち何れかのティースと、を通る直線上に形成されている。
好ましくは、前記2つの特徴部分は、何れも切り欠きであり、又は、前記2つの特徴部分は、何れも突起であり、又は、前記2つの特徴部分は、切り欠きと突起である。
好ましくは、前記角度θ[deg.]は、0<θ<90を満足する。
好ましくは、前記ステータコアを構成するすべての前記コアプレート間において、最も板厚の厚い部分は積層方向において互いに重複している。
好ましくは、上記のステータコアと、前記ステータコアに固定されたインシュレータと、前記ステータコアの複数のティースに前記インシュレータを介してそれぞれ設けられた複数のコイルと、を含むステータと、前記ステータに対して回転可能なロータと、を備えたVR型レゾルバが提供される。
本発明によれば、前記2つの特徴部分を目視で確認することにより、巻線工程において前記ステータコアの積層時における裏表及び向きを把握することができる。従って、試作段階で各ティース毎に決定した検出コイルの巻数を量産段階で後続のステータにそのまま適用することができ、もって、VR型レゾルバの回転角度検出精度を低コストで確保することができる。
コイルと渡り線の図示を省略したVR型レゾルバの斜視図である。(第1実施形態) ステータの部分拡大図である。(第1実施形態) ステータコアの平面図である。(第1実施形態) ステータコアの部分平面図である。(第1実施形態) ステータコアの部分斜視図である。(第1実施形態) ステータの製造方法のフローチャートである。(第1実施形態) ステータコアの部分平面図である。(第2実施形態) ステータコアの部分平面図である。(第3実施形態) 特許文献1の図1に相当する図である。
(第1実施形態)
以下、図1から図6を参照して、第1実施形態を説明する。
図1には、図示しない電動機又は内燃機関等のシャフトの回転角度及び回転数を計測するためのVR型レゾルバ1を示している。VR型レゾルバ1は、環状のステータ2と、上記シャフトに固定されるロータ3と、を備える。本実施形態のVR型レゾルバ1は、ステータ2の径方向内方でロータ3が回転するインナーロータ型である。
(ロータ3)
ロータ3の外周面には図示しない凹凸が形成されており、ロータ3の回転角度に応じてロータ3とステータ2との間のギャップが周期的に変化するようになっている。
(ステータ2)
図1及び図2に示すように、ステータ2は、ステータコア4と、インシュレータ5と、複数のコイル6と、外部接続部30と、を備えている。図1に示すように、ステータ2は、回転軸線2Cを有する。
図2に示すように、ステータコア4としては、圧延鋼板から複数のコアプレート7を打ち抜き、打ち抜かれた複数のコアプレート7を積層して成る積層鉄心が採用されている。本実施形態において複数のコアプレート7は回転積層されていない。即ち、ステータコア4を構成する複数のコアプレート7の板厚偏差及び圧延磁気異方性は累積されている。従って、ステータコア4を構成する複数のコアプレート7の板厚分布をそれぞれ測定すると、各コアプレート7の最も板厚の厚い部分は積層方向において互いに重複している。本実施形態においてステータコア4を構成する全てのコアプレート7は同一形状である。
図3に示すように、ステータコア4は、環状のヨーク8と、複数のティース9と、を有している。ヨーク8は、内周面8A及び外周面8Bを有する。複数のティース9は、周方向において等間隔に配置されると共に、ヨーク8の内周面8Aから径方向内方に向かって突出している。
ヨーク8の外周面8Bには、2つの特徴部分としての、切り欠き10A及び切り欠き10Bが形成されている。切り欠き10Aと切り欠き10Bは、周方向において離れて形成されている。
切り欠き10Aは、平面視で、ステータ2の中心Cと、1つのティース9と、を通る直線11上に形成されている。切り欠き10Aとステータ2の中心Cとの間に位置するティース9を以後、ティース9Aと称する。同様に、切り欠き10Bは、平面視で、ステータ2の中心Cと、他の1つのティース9と、を通る直線12上に形成されている。切り欠き10Bとステータ2の中心Cとの間に位置するティース9を以後、ティース9Bと称する。
そして、ステータ2の中心Cと切り欠き10Aとを通る直線11と、ステータ2の中心Cと切り欠き10Bとを通る直線12と、の成す角度θ[deg.]は、0<θ<180を満足している。好ましくは、上記角度θ[deg.]は、0<θ<90を満足している。本実施形態において、角度θ[deg.]は、45である。
図4に示すように、切り欠き10A及び切り欠き10Bは、平面視で矩形状に形成されている。切り欠き10Aと切り欠き10Bは、平面視で形状が異なっている。本実施形態では、切り欠き10Aの径方向における寸法と、切り欠き10Bの径方向における寸法は等しいものの、切り欠き10Aの周方向における寸法は、切り欠き10Bの周方向における寸法よりも小さい。従って、作業者は、切り欠き10Aと切り欠き10Bを目視で見分けることが可能となっている。
図5に示すように、切り欠き10Aは、ステータコア4の表面4Aから裏面4Bに至るまで、ステータ2の回転軸線2Cに対して平行に延びている。従って、切り欠き10Aは、ステータ2の回転軸線2Cに対してストレートに延びるように形成されている。同様に、切り欠き10Bは、ステータコア4の表面4Aから裏面4Bに至るまで、ステータ2の回転軸線2Cに対して平行に延びている。従って、切り欠き10Bは、ステータ2の回転軸線2Cに対してストレートに延びるように形成されている。
図1に戻り、インシュレータ5は、絶縁樹脂製であって、例えばインサート成形によりステータコア4に固定されている。インシュレータ5は、主として、複数のコイル6がステータコア4に直接接触するのを防止するために設けられている。
図2に示すように、各コイル6は、インシュレータ5を介して各ティース9に巻かれている。各コイル6は、励磁コイルと検出コイルを含む。複数のコイル6は、複数の渡り線13によって相互に接続されている。即ち、複数のコイル6は、励磁コイル間を接続する渡り線13Aと、検出コイル間を接続する渡り線13Bと、によって接続されている。
(外部接続部30)
図1に示すように、外部接続部30は、外部装置からの励磁信号を入力するため、及び、ステータ2が生成した検出信号を外部装置へ出力するために、複数の渡り線13の端部を保持する部分である。外部接続部30は、インシュレータ5と一体的に形成された端子台と、端子台に保持された複数の端子ピンと、によって構成されている。
以上に説明したVR型レゾルバ1は、以下のように動作する。即ち、前述したようにロータ3の外周面には図示しない凹凸が形成されており、ロータ3の回転角度に応じてロータ3とステータ2のティース9との間のギャップが周期的に変化するようになっている。ステータ2の励磁コイルと検出コイルは、ロータ3を介して磁気的に接続されている。励磁コイルに交流電流を通電すると検出コイルには誘起電圧が発生する。ロータ3の回転角度に応じて上記ギャップが変化するため磁気抵抗が変動し、もって、ロータ3の回転角度に応じて誘起電圧の振幅が変動する。検出コイルは2相とされており、それぞれ、ロータ3の回転角度に対してSIN状及びCOS状に誘起電圧が変化するように設計されている。従って、2相の誘起電圧の比率からロータ3の回転角度及び回転数が求められる。
(ステータ2の製造方法)
次に、図6を参照して、ステータ2の製造方法を説明する。
ステップS100:打ち抜き積層工程
先ず、圧延鋼板から複数のコアプレート7を打ち抜くと共に、打ち抜いた複数のコアプレート7を積層する。具体的には、圧延鋼板からパンチで打ち抜かれたコアプレート7はパンチの真下に配置された積層用金型に収容され、先に収容されていた他のコアプレート7に対してカシメられる。この打ち抜きとカシメを所定回数繰り返すことでステータコア4が形成される。
ステップS110:射出成形工程
次に、作業員がステータコア4を射出成形金型にセットする。このとき、作業者は、図3に示す切り欠き10A及び切り欠き10Bを目視で確認することで、ステータコア4の積層時における裏表及び向きを認識する。
ここで、仮に、図5に示すステータコア4の表面4Aがパンチによる打ち抜きの際にパンチに接触していた面であったとすると、作業者がステータコア4を把持した際に切り欠き10Bが切り欠き10Aよりも時計回り側に見えるとき、ステータコア4の表面4Aが作業者と対向していることになる。従って、作業者は、ステータコア4の表面4Aが上向きとなるように、ステータコア4を射出成形金型にセットすることができる。これによれば、打ち抜きの際に発生したバリが射出成形金型の内面に引っ掛かることなく、ステータコア4を射出成形金型にセットすることができる。
また、作業者は、ステータコア4の切り欠き10A及び切り欠き10Bが射出成形金型内に設けられたピンと嵌合するように、ステータコア4を射出成形金型にセットする。
そして、射出成形金型を型締めし、溶融樹脂を射出成形金型内に射出することで、インシュレータ5及び外部接続部30の端子台を形成する。これにより、ステータコア4の積層時における裏表及び向きに対する外部接続部30の位置が一定に維持されることになる。
ステップS120:巻線工程
次に、ステータコア4にインシュレータ5及び外部接続部30が設けられた中間品を自動巻線機にセットする。このとき、作業者は、外部接続部30が自動巻線機内の所定の位置に所定の姿勢となるように、中間品を自動巻線機にセットする。そして、自動巻線機による巻線が行われることで、ステータコア4の複数のティース9にインシュレータ5を介して複数のコイル6がそれぞれ形成されてステータ2が完成する。
なお、ステータ2の試作段階では、SIN側検出コイルの誘起電圧、及び、COS側検出コイルの誘起電圧が極力正弦波分布となるように、各ティース9毎にコイル6のSIN側検出コイルの巻数及びCOS側検出コイルの巻数を適宜調整して決定する。
これに対し、ステータ2の量産段階では、上記の試作段階で各ティース9毎に決定したSIN側検出コイルの巻数及びCOS側検出コイルの巻数を後続のステータ2にそのまま適用する。これによると、各ティース9毎のSIN側検出コイルの巻数及びCOS側検出コイルの巻数と、ステータコア4の板厚偏差や圧延磁気異方性の方向性と、の関係性は、試作されたステータ2と後続のステータ2との間で同一なものとなる。従って、試作段階で達成された回転角度検出精度と同等の回転角度検出精度が後続のステータ2においても達成されることになる。
以上に説明した第1実施形態は、以下の特長を有する。
例えば図1から図4に示すように、複数のコアプレート7が積層されて形成されるVR型レゾルバ1用のステータコア4は、環状のヨーク8と、ヨーク8から径方向内方に突出する複数のティース9と、を有する。ステータコア4の外周面8Bには、形状が異なる2つの特徴部分としての切り欠き10A及び切り欠き10Bが形成されている。ステータコア4の中心Cと切り欠き10Aとを通る直線11と、ステータコア4の中心Cと切り欠き10Bとを通る直線12と、の成す角度θ[deg.]は、0<θ<180を満足する。以上の構成によれば、切り欠き10A及び切り欠き10Bを目視で確認することにより、巻線工程においてステータコア4の積層時における裏表及び向きを把握することができる。従って、各ティース9毎に試作段階で決定したコイル6の巻数を量産段階における後続のステータ2にそのまま適用することが可能となり、もって、回転積層を実施せずとも、VR型レゾルバ1の回転角度検出精度を低コストで確保することができる。
なお、例えば図3に示すように、第1実施形態では、ステータコア4の外周面8Bに2つの特徴部分が形成されているとした。仮に、特徴部分が3つや4つであると、作業者が複数の特徴部分を目視で確認するに際し、僅かながらでも多くの時間を要する。一方で、特徴部分が1つのみだとすると、ステータコア4の積層時における裏表を判別することができない。従って、特徴部分の数は2つのみとすることが必須と考える。
また、例えば図4に示すように、第1実施形態において、切り欠き10A及び切り欠き10Bは形状が異なることとしたが、これに代えて、大きさのみが異なっていてもよいし、形状及び大きさの双方が異なっていてもよい。
また、例えば図3に示すように、切り欠き10Aは、ステータコア4の中心Cと、ティース9Aと、を通る直線11上に形成されている。切り欠き10Bは、ステータコア4の中心Cと、ティース9Bと、を通る直線12上に形成されている。以上の構成によれば、切り欠き10A及び切り欠き10Bに起因した、ヨーク8に形成される磁束に対する磁気抵抗の上昇を抑えることができ、VR型レゾルバ1の回転角度検出精度に悪影響を与えない。
また、例えば図3に示すように、角度θ[deg.]は、0<θ<90を満足することが好ましい。以上の構成によれば、切り欠き10A及び切り欠き10Bが互いに近くに形成されることで、ひと目で同時に認識し易くなる。
また、ステータコア4を構成するすべてのコアプレート7間において、最も板厚の厚い部分は積層方向において互いに重複している。以上の構成は、本実施形態のステータコア4が回転積層されたものではないことを最も特徴付けている。
また、例えば図1に示すように、VR型レゾルバ1は、ステータコア4と、ステータコア4に固定されたインシュレータ5と、ステータコア4の複数のティース9にインシュレータ5を介してそれぞれ設けられた複数のコイル6と、を含むステータ2と、ステータ2に対して相対的に回転可能なロータ3と、を備える。以上の構成によれば、VR型レゾルバ1の回転角度検出精度を低コストで確保することができる。
なお、本実施形態において中間品を自動巻線機にセットするに際し、外部接続部30が自動巻線機内の所定の位置に所定の姿勢となるように、中間品を自動巻線機にセットすることとした。しかし、これに代えて、中間品を自動巻線機にセットするに際し、切り欠き10A及び切り欠き10Bが自動巻線機内の所定の位置に所定の姿勢となるように、中間品を自動巻線機にセットすることとしてもよい。
(第2実施形態)
次に、図7を参照して、第2実施形態を説明する。以下、本実施形態が上記第1実施形態と相違する点を中心に説明し、重複する説明は省略する。
図4に示すように、上記第1実施形態において、ステータコア4の外周面8Bには、2つの特徴部分として、形状の異なる切り欠き10A及び切り欠き10Bが形成されているとした。
しかし、これに代えて、図7に示すように、本実施形態では、ステータコア4の外周面8Bには、2つの特徴部分として、大きさの異なる突起10C及び突起10Dが形成されている。以上の構成によっても、第1実施形態で説明した理由と同じ理由により、VR型レゾルバ1の回転角度検出精度を低コストで確保することができる。
(第3実施形態)
次に、図8を参照して、第3実施形態を説明する。以下、本実施形態が上記第1実施形態と相違する点を中心に説明し、重複する説明は省略する。
図4に示すように、上記第1実施形態において、ステータコア4の外周面8Bには、2つの特徴部分として、形状の異なる切り欠き10A及び切り欠き10Bが形成されているとした。
しかし、これに代えて、図8に示すように、本実施形態では、ステータコア4の外周面8Bには、2つの特徴部分として、突起10E及び切り欠き10Fが形成されている。以上の構成によっても、第1実施形態で説明した理由と同じ理由により、VR型レゾルバ1の回転角度検出精度を低コストで確保することができる。
なお、上記第1実施形態から第3実施形態では、複数のティース9がヨーク8から径方向内方に突出する所謂インナーロータ型のVR型レゾルバ1について説明した。しかし、VR型レゾルバは、複数のティースがヨークから径方向外方に突出する所謂アウターロータ型を採用してもよい。この場合、2つの特徴部分は、ステータコアの内周面に形成されることになる。
1 VR型レゾルバ
2 ステータ
2C 回転軸線
3 ロータ
4 ステータコア
4A 表面
4B 裏面
5 インシュレータ
6 コイル
7 コアプレート
8 ヨーク
8A 内周面
8B 外周面
9 ティース
9A ティース
9B ティース
10A 切り欠き(特徴部分)
10B 切り欠き(特徴部分)
10C 突起(特徴部分)
10D 突起(特徴部分)
10E 突起(特徴部分)
10F 切り欠き(特徴部分)
11 直線
12 直線
13 渡り線
13A 渡り線
13B 渡り線
30 外部接続部
C 中心
θ 角度

Claims (8)

  1. 複数のコアプレートが積層されて形成される、VR型レゾルバ用のステータコアであって、
    環状のヨークと、
    前記ヨークから径方向内方に突出する複数のティースと、
    を有し、
    前記ステータコアの外周面には、形状及び大きさのうち少なくとも何れか一方が異なる2つの特徴部分が形成されており、
    前記ステータコアの中心と前記2つの特徴部分のうち一方とを通る直線と、前記ステータコアの中心と前記2つの特徴部分のうち他方とを通る直線と、の成す角度θ[deg.]は、0<θ<180を満足する、
    ステータコア。
  2. 請求項1に記載のステータコアであって、
    前記2つの特徴部分は、何れも、前記ステータコアの中心と、前記複数のティースのうち何れかのティースと、を通る直線上に形成されている、
    ステータコア。
  3. 複数のコアプレートが積層されて形成される、VR型レゾルバ用のステータコアであって、
    環状のヨークと、
    前記ヨークから径方向外方に突出する複数のティースと、
    を有し、
    前記ステータコアの内周面には、形状及び大きさのうち少なくとも何れか一方が異なる2つの特徴部分が形成されており、
    前記ステータコアの中心と前記2つの特徴部分のうち一方とを通る直線と、前記ステータコアの中心と前記2つの特徴部分のうち他方とを通る直線と、の成す角度θ[deg.]は、0<θ<180を満足する、
    ステータコア。
  4. 請求項3に記載のステータコアであって、
    前記2つの特徴部分は、何れも、前記ステータコアの中心と、前記複数のティースのうち何れかのティースと、を通る直線上に形成されている、
    ステータコア。
  5. 請求項1から請求項4までの何れか一項に記載のステータコアであって、
    前記2つの特徴部分は、何れも切り欠きであり、
    又は、
    前記2つの特徴部分は、何れも突起であり、
    又は、
    前記2つの特徴部分は、切り欠きと突起である、
    ステータコア。
  6. 請求項1から請求項5までの何れか一項に記載のステータコアであって、
    前記角度θ[deg.]は、0<θ<90を満足する、
    ステータコア。
  7. 請求項1から請求項6までの何れか一項に記載のステータコアであって、
    前記ステータコアを構成するすべての前記コアプレート間において、最も板厚の厚い部分は積層方向において互いに重複している、
    ステータコア。
  8. 請求項1から請求項7までの何れか一項に記載のステータコアと、前記ステータコアに固定されたインシュレータと、前記ステータコアの複数のティースに前記インシュレータを介してそれぞれ設けられた複数のコイルと、を含むステータと、
    前記ステータに対して回転可能なロータと、
    を備えたVR型レゾルバ。
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