JP2018084171A - 燃料噴射制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】燃料噴射弁の駆動の適正化を図り、ひいては燃料噴射量を適正に制御する。
【解決手段】ECUには、燃料噴射弁の駆動電流を検出電流検出回路が設けられている。開弁検出実行条件が成立した場合には、電流検出回路により検出された検出電流に基づいて燃料噴射弁のニードルがフルリフト位置に達したことを特定する開弁検出を実行し、その特定結果に基づいて噴射パルスの出力期間を補正する補正係数が設定される。補正係数を設定する際には、フルリフト位置の特定を行った際のバッテリ電圧に基づいて補正係数用の調整係数が算出され、この調整係数を用いて補正係数が調整される。
【選択図】 図5
【解決手段】ECUには、燃料噴射弁の駆動電流を検出電流検出回路が設けられている。開弁検出実行条件が成立した場合には、電流検出回路により検出された検出電流に基づいて燃料噴射弁のニードルがフルリフト位置に達したことを特定する開弁検出を実行し、その特定結果に基づいて噴射パルスの出力期間を補正する補正係数が設定される。補正係数を設定する際には、フルリフト位置の特定を行った際のバッテリ電圧に基づいて補正係数用の調整係数が算出され、この調整係数を用いて補正係数が調整される。
【選択図】 図5
Description
本発明は、内燃機関の燃料噴射制御装置に関する。
車両等に搭載される内燃機関の各気筒に燃料を噴射供給する燃料噴射弁として、例えば車載のバッテリから供給される電力によって動作する電磁ソレノイド式のものが知られている。この種の燃料噴射弁においては、燃料噴射弁本体に内蔵されるコイルへの通電時期及び通電時間を制御して弁体(ニードル)を開弁方向に駆動させることで、燃料噴射時期及び燃料噴射量を制御している。
近年では、燃料噴射量等の適正化を図る上で、燃料噴射弁の機差ばらつきへの配慮がなされている。具体的には、燃料噴射弁における駆動電流から弁体がフルリフト位置に到達したことを特定し、その特定結果に応じて燃料噴射弁の通電時間を補正するといった対策が講じられている(例えば特許文献1参照)。
ところで、電力供給源となるバッテリについては経年劣化や使用環境等の様々な要因によって供給電圧が変化し得る。供給電圧の変化の影響によって駆動電流が変化すると、弁体がフルリフト位置に到達するまでに要する所要期間も変化する。つまり、フルリフト位置の特定を行う場合に、当該特定を行う際の電圧に応じたずれが生じる。このずれは実際の燃料噴射量と要求量との誤差を小さくして燃料噴射量の適正化を図る上で妨げになり、燃料噴射制御には未だ改善の余地がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、燃料噴射弁の駆動の適正化を図り、ひいては燃料噴射量を適正に制御することができる内燃機関の燃料噴射制御装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段について記載する。
本発明の燃料噴射制御装置は、
バッテリからの電力供給により駆動され、内燃機関において燃料を噴射する燃料噴射弁と、前記燃料噴射弁の駆動電流を検出する電流検出部とを備える燃料噴射システムに適用され、前記燃料噴射弁の駆動を制御する燃料噴射制御装置であって、前記燃料噴射弁への通電開始後に前記電流検出部により検出された検出電流に基づいて前記燃料噴射弁の弁体が所定リフト位置に達したことを特定し、その特定結果に基づいて、燃料噴射の実施態様を補正する補正値を算出する補正値算出部と、前記補正値を用い、前記燃料噴射弁に対する通電を行わせて当該燃料噴射弁を駆動させる噴射弁駆動部と、バッテリ電圧に応じた態様の前記補正値算出部による補正値の算出と、バッテリ電圧に応じた態様の前記噴射弁駆動部による前記燃料噴射弁の駆動との少なくともいずれかを実施する制御部とを備えている。
バッテリからの電力供給により駆動され、内燃機関において燃料を噴射する燃料噴射弁と、前記燃料噴射弁の駆動電流を検出する電流検出部とを備える燃料噴射システムに適用され、前記燃料噴射弁の駆動を制御する燃料噴射制御装置であって、前記燃料噴射弁への通電開始後に前記電流検出部により検出された検出電流に基づいて前記燃料噴射弁の弁体が所定リフト位置に達したことを特定し、その特定結果に基づいて、燃料噴射の実施態様を補正する補正値を算出する補正値算出部と、前記補正値を用い、前記燃料噴射弁に対する通電を行わせて当該燃料噴射弁を駆動させる噴射弁駆動部と、バッテリ電圧に応じた態様の前記補正値算出部による補正値の算出と、バッテリ電圧に応じた態様の前記噴射弁駆動部による前記燃料噴射弁の駆動との少なくともいずれかを実施する制御部とを備えている。
上記構成によれば、弁体が所定リフト位置に達したことを特定して、その特定結果に基づいて燃料噴射の実施態様が補正される。弁体の動きについては動力源であるバッテリの電圧の影響を受ける可能性がある。例えば、バッテリが弱って電圧が低下している場合には、その影響によって所定リフト位置に達するタイミングが遅れると想定される。本発明においては、バッテリ電圧に応じた態様の補正値算出部による補正値の算出と、バッテリ電圧に応じた態様の噴射弁駆動部による燃料噴射弁の駆動との少なくともいずれかを実施することにより、燃料噴射弁の駆動の適正化を図り、ひいては燃料噴射量を適正に制御することができる。
以下、本発明の車両制御装置を具体化した実施の形態を図面に基づいて説明する。
<第1の実施の形態>
第1の実施の形態は、車両用のガソリンエンジンを制御する制御システムとして具体化している。まず、図1に基づいてエンジン制御システムの概略構成を説明する。
第1の実施の形態は、車両用のガソリンエンジンを制御する制御システムとして具体化している。まず、図1に基づいてエンジン制御システムの概略構成を説明する。
筒内噴射式の多気筒内燃機関であるエンジン11の吸気管12の最上流部には、エアクリーナ13が設けられ、このエアクリーナ13の下流側に、吸入空気量を検出するエアフローメータ14が設けられている。このエアフローメータ14の下流側には、モータ15によって開度調節されるスロットルバルブ16と、このスロットルバルブ16の開度(スロットル開度)を検出するスロットル開度センサ17とが設けられている。
スロットルバルブ16の下流側にはサージタンク18が設けられ、このサージタンク18に、吸気管圧力を検出する吸気管圧力センサ19が設けられている。サージタンク18には、エンジン11の各気筒21に空気を導入する吸気マニホールド20が接続され、エンジン11の各気筒21には、それぞれ筒内に燃料を直接噴射する電磁式の燃料噴射弁30が取り付けられている。エンジン11のシリンダヘッドには、気筒21ごとに点火プラグ22が取り付けられており、各気筒21の点火プラグ22の火花放電によって筒内の混合気に着火される。
エンジン11の排気管23には、排出ガスに基づいて混合気の空燃比又はリッチ/リーン等を検出する排出ガスセンサ24(空燃比センサ、酸素センサ等)が設けられ、この排出ガスセンサ24の下流側に、排出ガスを浄化する三元触媒等の触媒25が設けられている。
エンジン11のシリンダブロックには、冷却水温を検出する冷却水温センサ26や、ノッキングを検出するノックセンサ27が取り付けられている。クランク軸28の外周側には、クランク軸28が所定クランク角回転するごとにパルス信号を出力するクランク角センサ29が取り付けられ、このクランク角センサ29のクランク角信号に基づいてクランク角やエンジン回転速度が検出される。
これら各種センサの出力はECU40に入力される。ECU40は、マイクロコンピュータを主体として構成された電子制御ユニットであり、各種センサの検出信号を用いてエンジン11の各種制御を実施する。ECU40は、エンジン運転状態に応じた燃料噴射量を算出して燃料噴射弁30の燃料噴射を制御するとともに、点火プラグ22の点火時期を制御する。
これら点火プラグ22や燃料噴射弁30には車載のバッテリ51から電力が供給される。バッテリ51の電圧が低下している場合には、エンジン11の出力軸に接続されたオルタネータ52を回転させてバッテリ51に電力を供給することにより、バッテリ51が所定電圧(本実施の形態においては12V)となるように充電される。本実施の形態においてはこの所定電圧が「基準電圧」に相当する。
図2に示すように、ECU40は、エンジン制御用のマイコン41(エンジン11の制御用のマイクロコンピュータ)や、インジェクタ駆動用の駆動IC42(燃料噴射弁30の駆動用IC)、電圧切替回路43、電流検出回路44を備えている。マイコン41が「燃料噴射制御装置」に相当する。マイコン41は、エンジン運転状態(例えばエンジン回転速度やエンジン負荷等)に応じて要求噴射量を算出するとともに、この要求噴射量に基づき算出される噴射時間から噴射パルスを生成し、駆動IC42に出力する。駆動IC42及び電圧切替回路43は「駆動回路」に相当し、噴射パルスにより燃料噴射弁30を開弁駆動して、要求噴射量分の燃料を噴射させる。
電圧切替回路43は、各気筒21の燃料噴射弁30に印加される駆動用電圧を高電圧V2と低電圧V1とで切り替える回路であり、具体的には、図示しないスイッチング素子のオンオフにより、低圧電源部45と高圧電源部46とのいずれかから燃料噴射弁30のコイル31に対して駆動電流を供給させるものとなっている。低圧電源部45は、バッテリ51のバッテリ電圧(低電圧V1)を燃料噴射弁30に印加する低電圧出力回路を有している。高圧電源部46は、バッテリ電圧を40V〜70Vとなるように昇圧した高電圧V2(昇圧電圧)を燃料噴射弁30に印加する高電圧出力回路(昇圧回路)を有している。
噴射パルスにより燃料噴射弁30が開弁駆動される際には、燃料噴射弁30に対して低電圧V1と高電圧V2とが時系列で切り替えられて印加されるようになっている。この場合、開弁初期には高電圧V2が印加されることで燃料噴射弁30の開弁応答性が確保され、それに引き続いて低電圧V1が印加されることで燃料噴射弁30の開弁状態が保持される。
電流検出回路44は、燃料噴射弁30の開弁駆動時における通電電流を検出するものであり、その検出結果は駆動IC42に逐次出力される。電流検出回路44は周知構成であればよく、例えばシャント抵抗と比較器とを有するものとなっている。
なお、図2の構成においては、4気筒エンジンであるエンジン11において、燃焼順序が一つ置きとなる2つの気筒を1まとめにして駆動グループ1,2としており、駆動グループごとに各々電圧切替回路43及び電流検出回路44が設けられている。すなわち、駆動グループ1の電圧切替回路43及び電流検出回路44では、#1,#4気筒の燃料噴射弁30について電圧切り替えと電流検出とが行われ、駆動グループ2の電圧切替回路43及び電流検出回路44では、#2,#3気筒の燃料噴射弁30について電圧切り替えと電流検出とが行われる構成となっている。これにより、各気筒において吸気行程と圧縮行程とで各々燃料噴射が実施されることに起因して、燃焼順序が前後に連続する2つの気筒で燃料噴射の期間が重複しても、各気筒の燃料噴射が適正に実施されるようになっている。
ここで、図3を参照して燃料噴射弁30について説明する。燃料噴射弁30は、通電により電磁力を生じさせるコイル31と、その電磁力によってプランジャ32(可動コア)と一体的に駆動されるニードル33(弁体)と、プランジャ32を閉弁方向とは反対方向へ付勢するバネ部材34とを有しており、ニードル33がバネ部材34の付勢力に抗して開弁位置に移動することで燃料噴射弁30が開弁状態となり、燃料噴射が行われる。そして、噴射パルスの立ち下がりに伴いコイル31の通電が停止されると、プランジャ32とニードル33とが閉弁位置に戻ることで燃料噴射弁30が閉弁状態となり、燃料噴射が停止される。以下の説明では、プランジャ32がストッパ35に当たってそれ以上の開弁方向への移動が制限される位置を、ニードル33の「フルリフト位置」と称する。
次に、駆動IC42及び電圧切替回路43により噴射パルスに基づき実施される燃料噴射弁30の駆動動作を図4を参照して説明する。
時刻ta1では、噴射パルスの立ち上がりに伴いバッテリ電圧を昇圧した高電圧V2が燃料噴射弁30に印加される。時刻ta2において、駆動電流が、あらかじめ定めた目標ピーク値Ipに到達すると、高電圧V2の印加が停止される。このとき、駆動電流が目標ピーク値Ipに到達するタイミング又はその直前のタイミングにおいてニードルリフトが開始され、そのニードルリフトに伴い燃料噴射が開始される。駆動電流が目標ピーク値Ipに到達したか否かの判定は、電流検出回路44により検出された検出電流に基づいて実施される。つまり、昇圧期間(ta1〜ta2)では、駆動IC42において検出電流がIp以上になったか否かが判定され、検出電流≧目標ピーク値Ipになった時点で、電圧切替回路43により印加電圧の切替(V2印加停止)が実施される。
時刻ta3では、バッテリ電圧である低電圧V1が燃料噴射弁30に印加される。これにより、ニードル33がフルリフト位置に到達した後においてそのフルリフト状態が維持され、燃料噴射が継続されることとなる。その後、時刻ta5で噴射パルスがオフになると、燃料噴射弁30への電圧印加が停止され、駆動電流がゼロになる。そして、燃料噴射弁30のコイル通電の停止に伴いニードルリフトが終了され、それに合わせて燃料噴射が停止される。
燃料噴射弁30については、機差や経年変化等に起因した動作特性のばらつきや変化が発生し得る。本実施の形態に示す制御システムにおいては、そのように事情に配慮して、上記ばらつき等を加味して燃料噴射量の適正化(開弁特性学習)が行われている。具体的には、時刻ta3と時刻ta5との間の時刻ta4にて、ニードル33がフルリフト位置に到達し、電流が減少から増加に転じる。そこで、電波波形を監視することにより、開弁完了のタイミング、すなわちフルリフト位置への到達タイミングを特定している。実際のニードル33の動きを把握し、噴射パルスの出力開始からフルリフト位置到達までの時間に応じてパルス幅(噴射パルスの出力期間)を補正することにより、燃料噴射量の適正化を図っている。こうしてニードル33のフルリフト位置を求めるとともに、そのフルリフト位置に応じて燃料噴射量を最適化する処理は開弁位置学習位置と称される。
噴射パルス幅の補正について補足する。例えば、ニードル33のフルリフト位置への到達タイミングが基準のタイミングよりも早い場合には、燃料噴射弁30における機差や経年変化により、想定よりも早期に又はリフト速度が速い状態でニードルリフトが行われていると考えられる。例えばバネ部材34のバネ力が弱まっているとこうした事象が生じ得る。かかる場合に、フルリフト位置の到達タイミングに基づいて、学習値としての補正係数を算出する。補正係数は、噴射パルス幅である噴射時間に乗算される係数であり、フルリフト位置の到達タイミングが早い場合には「1」よりも小さい値、すなわち噴射時間を短くする係数として算出され、フルリフト位置の到達タイミングが遅い場合には「1」よりも大きい値、すなわち噴射時間を長くする係数として算出される。
但し、上述の如く燃料噴射弁30の動作がバッテリ51の電圧に依存している場合には、以下の不都合が生じ得る。図5に示すように、バッテリ51の電圧が所定電圧(本実施の形態においては12V)である場合にニードル33がフルリフト位置に到達するタイミングT1と比べて、バッテリ51の電圧が低下している場合にニードル33がフルリフト位置に到達するタイミングT2が遅くなる(ずれる)。つまり、電流波形から算出される所要期間はバッテリ51の電圧に左右される。このような所要期間のずれの度合いは、所定電圧からのバッテリ電圧の乖離が大きくなるほど大きくなる。また、バッテリ電圧が低下すると電流挙動に差が生じるため、この要因によってもフルリフト位置の検出タイミングに影響が及ぶことが考えられる。なお、バッテリ51の電圧については使用状況や使用されている環境等の各種条件によって変化し得る。
本実施の形態においては、このような実情に鑑みた工夫、具体的には、燃料噴射量を決定する際に参照される補正係数(学習値)を設定する場合に、開弁検出が行われた際のバッテリ電圧を加味することで補正の確からしさを向上させる工夫がなされていることを特徴の1つとしている。以下、図6を参照してECU40(マイコン41)にて実行される補正係数設定処理について説明する。補正係数設定処理は、例えば燃料噴射の実施の都度実行される処理である。
補正係数設定処理においては、先ずステップS11にてフルリフト位置の特定(開弁検出)が許可されているか否かを特定する。例えば、バッテリ51の電圧が極度に低下している場合には開弁検出が禁止される。ステップS11にて否定判定をした場合には、そのまま本設定処理を終了する。ステップS11にて肯定判定をした場合にはステップS12に進み、開弁検出実行条件が成立したか否かを判定する。本実施の形態においては、開弁検出が所定の周期で実行される(開弁検出実行要求が発生する)構成となっており、開弁検出を実行すべきタイミングとなったか否かを判定する。なお、開弁検出の実行条件については任意であり、例えば先の開弁検出が行われてから外気温が所定温度以上の幅で変化した場合に開弁検出を行う構成とすることも可能である。
ステップS12にて否定判定をした場合にはそのまま本設定処理を終了する。ステップS12にて肯定判定をした場合には、ステップS13に進む。ステップS13では開弁検出を実行する。開弁検出を実行することにより、ニードル33がフルリフト位置に到達するまでに要する所要期間を特定し、特定した所要期間に応じて補正係数の暫定値を算出する。
上述したように、所定電圧に対するバッテリ電圧(補正係数算出時のバッテリ電圧)の乖離によって所要期間にずれが生じるため、乖離が大きくなれば補正係数の暫定値の確からしさが低下し得る。故に、バッテリ電圧が乖離しているにも関わらず暫定値をそのまま使用することは、燃料噴射量の適正化を妨げる要因になり得る。そこで、本実施の形態においては、パルス幅の決定する上で補正係数(暫定値)をどの程度反映させるかを調整係数を用いて調整することにより、そのような不都合の発生が抑制されている。
具体的には、ステップS14にてバッテリ電圧を把握し、続くステップS15ではステップS14にて把握したバッテリ電圧に基づいて調整係数を算出する。マイコン41には、バッテリ電圧と調整係数との関係を示すマップ(図8参照)が予め記憶されており、このマップを参照して調整係数が算出される。ステップS16では調整係数を上記補正係数の暫定値に乗じて補正係数の設定値を算出し、その後、本設定処理を終了する。ステップS16にて算出された補正係数の設定値は、学習値としてメモリに記憶され、次の開弁検出にて新たに補正係数が算出された場合に上書き(更新)される。
燃料噴射弁30の駆動に際して噴射パルスのパルス幅(出力期間)を決定する際には、上記補正係数を参照してパルス幅が補正されることとなる。具体的には、要求噴射量をパルス幅に置き換える際には、マイコン41に記憶されている基準パルス幅に上記補正係数を乗じて最終的なパルス幅が決定されることとなる。なお、最終的なパルス幅を決定する際には、その時点でのバッテリ電圧を把握し、その結果に応じてパルス幅を微調整する構成としてもよい。
ここで、調整係数とバッテリ電圧との関係について説明する。図7に示すように、バッテリ電圧が所定電圧となっている場合には(例えば時刻tb1)、調整係数が1となっている。時刻tb2にて更新される補正係数については検出結果から求めた補正係数がそのまま設定される。これに対して、バッテリ電圧が所定電圧から乖離している場合、具体的には下回っている場合(例えば時刻tb3)や上回っている場合(例えば時刻tb5)には、調整係数が1よりも小さくなる。
調整係数については、図8に示すように基準である所定電圧(例えば12V)と実際のバッテリ電圧との乖離が大きくなるほど小さくなるように設定されている。つまり、所定電圧に対して実際のバッテリ電圧が高いほど調整係数は小さくなり、所定電圧に対して実際のバッテリ電圧が低いほど調整係数は小さくなるように設定されている。
例えば、補正係数(暫定値)が1よりも小さい場合、すなわち補正により噴射時間を短くする場合には、バッテリ電圧が所定電圧に一致していれば補正係数(暫定値)を補正係数(設定値)として設定するのに対して、バッテリ電圧が所定電圧から外れているのであれば噴射時間の短縮度合いを小さくするように調整された補正係数(設定値)が設定される。そして、所定電圧からの乖離量が大きくなればなるほど、パルス幅の補正量(短縮量)が小さくなるようにして調整係数による補正係数の重みづけが緩和される。
補正係数(暫定値)が1よりも大きい場合、すなわち補正により噴射時間を長くする場合には、バッテリ電圧が所定電圧に一致していれば補正係数(暫定値)を補正係数(設定値)として設定するのに対して、バッテリ電圧が所定電圧から外れているのであれば噴射時間の延長度合いを小さくするように調整された補正係数(設定値)が設定される。そして、所定電圧からの乖離量が大きくなればなるほど、パルス幅の補正量(延長量)が小さくなるようにして調整係数による補正係数の重みづけが緩和される。
以上詳述したように、バッテリ電圧と所定電圧との乖離量が大きくなるほど、補正係数を用いたパルス幅の補正量(増減の幅)を小さくすることにより、補正係数が燃料噴射の適正化の妨げになることを抑制している。
因みに、本実施の形態においては、例えば補正係数を用いてパルス幅を変更する機能が「補正手段」に相当し、ステップS15及びステップS16の処理にて補正係数を調整する機能が「制御手段」に相当する。
以上詳述した第1の実施の形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
バッテリ51については様々な要因によって電圧が変化し、常にバッテリ電圧を一定に保つのは困難である。故に、燃料噴射弁30に印加されるバッテリ電圧についてもある程度のばらつきが生じるのが実情である。燃料噴射弁30における駆動電流から開弁特性の学習を行う場合には、調整係数を用いることでバッテリ電圧のばらつきの影響を抑制できる。これにより、補正係数を用いて噴射パルスの出力態様を決定する場合に、その確からしさを好適に向上させることができる。これにより、燃料噴射弁30の駆動の適正化を図り、ひいては燃料噴射量を適正に制御することが可能となる。
例えば、開弁検出を実行する実行条件にバッテリ51の電圧が所定電圧(例えば12V)であることを加える構成とすれば、バッテリ電圧のばらつきの影響を払拭することができる。しかしながら、開弁検出の機会が減ることは、実態との乖離が大きくなり上記補正係数の有効性が低下する要因になり得る。この点、本実施の形態に示すように、バッテリ電圧に応じて補正係数を調整し、バッテリ電圧の影響を抑える構成とすることにより、開弁検出の実行機会を好適に増やすことができる。これは、燃料噴射弁30の開弁特性の変化の見逃しを抑制する上でも好ましい。
仮にバッテリ電圧の違いに応じて補正係数を個別に記憶し、燃料噴射弁30を駆動させる際のバッテリ電圧に応じてそれら補正係数を使い分ける構成とすることも可能である。しかしながら、このような使い分けを行う場合には、登場頻度の高いものについてはまだしも登場頻度の低いものについては情報が古くなってその確からしさが低下すると懸念される。この点、本実施の形態に示すように、補正係数の適用範囲を広げる構成とすれば、記憶されている補正係数が過度に古くなる等して、確からしさが低下することを抑制できる。
バッテリ51については電圧が低下している場合に、オルタネータ52によって電圧の回復が図られる。このため、バッテリ電圧は基準となる所定電圧付近に落ち着きやすい。そこで、所定電圧である場合を想定した補正係数を設定する構成とすることにより、補正係数の適用を好適に行うことができる。
上記第1の実施の形態においては、調整係数を用いて補正係数をどの程度反映するかを調整することによりバッテリ電圧のずれに対処する構成について例示した。但し、調整係数を用いてバッテリ電圧のずれに対処する上では、調整を行うための具体的な構成については任意であり、以下の構成とすることも可能である。なお、補正係数に調整係数を乗じて補正係数の設定値を算出する点、バッテリ電圧が所定電圧となっている場合の調整係数を1とする点については、第1の実施の形態と同様である。
図9に示すように、バッテリ電圧が所定電圧を下回っている場合には調整係数を1よりも小さくする。既に説明したようにマイコン41は要求噴射量に応じた時間幅の噴射パルスにより燃料噴射弁30を駆動させるものであり、バッテリ電圧が所定電圧よりも低くなっている状況下にて学習を行うと所定電圧である場合よりもリフトタイミングが遅くなる(上記所要期間が長くなる)。この場合、補正係数>1となりパルス幅が長くなる。これを解消すべく調整係数<1とすることによりパルス幅を短くする。つまり、間延びした所要期間に合わせて補正係数を算出してしまうと、当該補正係数が実態からかけ離れたものになるため、調整係数によって電圧低下の影響を打ち消すことにより、所定電圧であった場合と仮定して補正係数を算出する。
同様に、バッテリ電圧が所定電圧を上回っている場合には、バッテリ電圧が所定電圧となっている場合と比較して、ニードル33の動きが速くなる(上記所要期間が短くなる)。この場合、補正係数<1となりパルス幅が短くなる。これを解消すべく調整係数>1とすることによりパルス幅を長くする。つまり、短縮された所要期間に合わせて補正係数を算出してしまうと、当該補正係数が実態からかけ離れたものになるため、調整係数によって電圧低下の影響を打ち消すことにより、所定電圧であった場合と仮定して補正係数を算出する。
<第2の実施の形態>
上記第1の実施の形態では電圧に応じて補正係数を算出することにより開弁検出の実行機会を確保する構成とした。本実施の形態においても、開弁検出の実行機会を好適に確保する工夫がなされている点では第1の実施の形態と同様であるものの、それを実現する為の構成が第1の実施の形態と相違している。具体的には、バッテリ電圧が所定電圧(例えば12V)を下回っている場合には開弁検出を規制し、バッテリ電圧を所定電圧まで回復させた後に開弁検出を行う構成となっている。以下、図10及び図11を参照して、本実施の形態における開弁検出に係る構成について第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。なお、バッテリ電圧が所定電圧を超えている場合には、第1の実施の形態と同様に、開弁検出時のバッテリ電圧に配慮して補正係数が設定される。
上記第1の実施の形態では電圧に応じて補正係数を算出することにより開弁検出の実行機会を確保する構成とした。本実施の形態においても、開弁検出の実行機会を好適に確保する工夫がなされている点では第1の実施の形態と同様であるものの、それを実現する為の構成が第1の実施の形態と相違している。具体的には、バッテリ電圧が所定電圧(例えば12V)を下回っている場合には開弁検出を規制し、バッテリ電圧を所定電圧まで回復させた後に開弁検出を行う構成となっている。以下、図10及び図11を参照して、本実施の形態における開弁検出に係る構成について第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。なお、バッテリ電圧が所定電圧を超えている場合には、第1の実施の形態と同様に、開弁検出時のバッテリ電圧に配慮して補正係数が設定される。
図10に示すように、本実施の形態における補正係数設定処理においては先ず、ステップS21にて開弁検出実行要求があったか否かを判定する。ステップS21にて否定判定をした場合には、そのまま本設定処理を終了する。ステップS21にて肯定判定をした場合には、ステップS22に進む。ステップS22ではオルタネータ52によってバッテリ電圧の回復がなされている最中であるか否かを判定する。ステップS22にて肯定判定をした場合には、そのまま本設定処理を終了する。
開弁検出実行要求があり且つ電圧回復中ではない場合にはステップS23に進み、開弁検出が許可されているか否かを判定する。本実施の形態においては、バッテリ電圧が監視されており、バッテリ電圧が所定電圧を下回っている場合には開弁検出が禁止され、バッテリ電圧が所定電圧以上である場合には開弁検出が許可される構成となっている。なお、開弁検出が禁止されている場合であっても、駆動制御自体が禁止されるわけではない。
ステップS23にて否定判定をした場合には、ステップS24にて開弁検出を実行し、続くステップS25にて補正係数を算出した後、本設定処理を終了する。なお、これらステップS23,S24の各処理については上記第1の実施の形態におけるステップS13,S16の各処理と同様であるため説明を割愛する。
ステップS23の説明に戻り、開弁検出が禁止されている場合、すなわちバッテリ電圧が所定電圧を下回っている場合には、当該ステップS23にて否定判定をし、ステップS26に進む。ステップS26ではバッテリ電圧を所定電圧まで回復させる目標発電量を算出する。続くステップS27ではステップS26にて算出した目標発電量に基づいて発電処理を行う。具体的には、オルタネータ52を駆動させてバッテリ51を充電する。
ここで、図11を参照して開弁検出の流れについて説明する。開弁検出実行要求が発生した時刻tc1では、バッテリ電圧が所定電圧を下回っており、開弁検出が禁止されている。そこで、オルタネータ52を駆動させてバッテリ電圧の回復を図る。時刻tc2にてバッテリ電圧が所定電圧に達すると、開弁検出の禁止が解除される。但し、この時点ではオルタネータ52が未だ駆動中であり、オルタネータ52による電力回復が終了したtc3のタイミングにて開弁検出が実行される。つまり、開弁検出実行要求が発生した場合であっても、バッテリ電圧に係る条件が成立するまで開弁検出が遅延されることとなる。
開弁検出が実行された後の時刻tc4では開弁検出実行要求が解消され、再び開弁検出実行要求が発生するまで今回の開弁検出にて設定された補正係数が使用されることとなる。
なお、本実施の形態においては、開弁検出の可否を決定するバッテリ電圧を12Vとしたが、これに限定されるものではない。例えば、基準となるバッテリ電圧を11.5Vとしてもよいし、11Vとしてもよい。
バッテリ電圧が所定電圧以上であることを前提として開弁検出を行う構成とすれば、対象となるバッテリ電圧の範囲が狭くなることで、補正係数のばらつきを抑え、当該補正係数の確からしさを好適に向上させることができる。また、バッテリ電圧が所定電圧を下回っている状態で開弁検出の実行要求が発生した場合には、開弁検出をキャンセルするのではなく、積極的に電圧の回復を促し、電圧が回復したことを契機に開弁検出が実行される。このような構成とすれば、開弁検出の実行機会が損なわれることを好適に抑制できる。
<第3の実施の形態>
上記第1の実施の形態では電圧に応じて補正係数を算出することにより開弁検出の実行機会を確保する構成とした。本実施の形態においても、開弁検出の実行機会を好適に確保する工夫がなされている点では第1の実施の形態と同様であるものの、それを実現する為の構成が第1の実施の形態と相違している。具体的には、バッテリ電圧が所定電圧(例えば12V)を下回っている場合には開弁検出を規制し、バッテリ電圧を所定電圧まで回復させた後に開弁検出を行う構成となっている。以下、図12及び図13を参照して、本実施の形態における開弁検出に係る構成について第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。なお、バッテリ電圧が所定電圧を超えている場合には、第1の実施の形態と同様に、開弁検出時のバッテリ電圧に配慮して補正係数が設定される。
上記第1の実施の形態では電圧に応じて補正係数を算出することにより開弁検出の実行機会を確保する構成とした。本実施の形態においても、開弁検出の実行機会を好適に確保する工夫がなされている点では第1の実施の形態と同様であるものの、それを実現する為の構成が第1の実施の形態と相違している。具体的には、バッテリ電圧が所定電圧(例えば12V)を下回っている場合には開弁検出を規制し、バッテリ電圧を所定電圧まで回復させた後に開弁検出を行う構成となっている。以下、図12及び図13を参照して、本実施の形態における開弁検出に係る構成について第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。なお、バッテリ電圧が所定電圧を超えている場合には、第1の実施の形態と同様に、開弁検出時のバッテリ電圧に配慮して補正係数が設定される。
図12に示すように、本実施の形態における補正係数設定処理においては先ず、ステップS31にて開弁検出実行要求があったか否かを判定する。ステップS31にて否定判定をした場合には、そのまま本設定処理を終了する。ステップS31にて肯定判定をした場合には、ステップS32に進む。ステップS32では開弁検出が許可されているか否かを判定する。本実施の形態においては、バッテリ電圧が監視されており、バッテリ電圧が所定電圧を下回っている場合には開弁検出が禁止され、バッテリ電圧が所定電圧以上である場合には開弁検出が許可される構成となっている。なお、開弁検出が禁止されている場合であっても、駆動制御自体が禁止されるわけではない。
ステップS32にて否定判定をした場合には、そのまま本設定処理を終了する。ステップS32にて肯定判定をした場合にはステップS33に進む。ステップS33ではエンジン回転速度が所定速度以上となっているか否か、更には、所定速度以上の状態が所定期間にわたって維持されているか否かを判定する。所定速度については、オルタネータ52による発電が安定して行われ且つ常用領域の範囲内となる回転速度であり、本実施の形態においてはアイドリング時の通常回転速度を上回る1000rmpとなっている。
ステップS33にて否定判定をした場合にはそのまま本設定処理を終了する。ステップS33にて肯定判定をした場合には、ステップS34にて開弁検出を実行し、ステップS35にて補正係数を算出した後、本設定処理を終了する。なお、これらステップS34,S35の各処理については上記第1の実施の形態におけるステップS13,S16の各処理と同様であるため説明を割愛する。
ここで、図13を参照して開弁検出の流れについて説明する。開弁検出実行要求が発生した時刻td1では、バッテリ電圧が所定電圧を下回っており、開弁検出が禁止されている。時刻td2にてアイドリングが終了してエンジン回転速度が上がり、所定速度を超えると、オルタネータ52による発電が安定する。これにより、バッテリ電圧の回復が安定して行われることとなる。時刻tc3にてバッテリ電圧が所定電圧に達すると、開弁検出の禁止が解除される。
エンジン回転速度が所定速度を超えている状態で所定期間を経過したtd4のタイミングでは開弁検出が実行され、td5のタイミングでは開弁実行要求が解消される。その後は、再び開弁検出実行要求が発生するまで今回の開弁検出にて設定された補正係数が使用されることとなる。
なお、本実施の形態においては、開弁検出の可否を決定するバッテリ電圧を12Vとしたが、これに限定されるものではない。例えば、基準となるバッテリ電圧を11.5Vとしてもよいし、11Vとしてもよい。
バッテリ電圧が所定電圧以上であることを前提として開弁検出を行う構成とすれば、対象となるバッテリ電圧の範囲が狭くなることで、補正係数のばらつきを抑え、当該補正係数の確からしさを好適に向上させることができる。また、バッテリ電圧が所定電圧を下回っている状態で開弁検出の実行要求が発生した場合には、開弁検出をキャンセルするのではなく、電圧の回復を待ち、電圧が回復したことを契機に開弁検出が実行される。このような構成とすれば、開弁検出の実行機会が損なわれることを好適に抑制できる。
<第4の実施の形態>
例えば上記第2及び第3の実施の形態に示したように、バッテリ電圧が所定電圧を下回っている場合に開弁検出が規制される構成においては、開弁検出時(補正係数設定時)よりもバッテリ電圧が低下した状況下にて燃料噴射制御(駆動制御)を行う場合には、フルリフトのタイミングにずれ(遅れ)を発生する。本実施の形態においては、バッテリ電圧が所定電圧(例えば12V)以上である状況下にて上記補正係数が算出された後に(開弁位置学習が実施された後に)、バッテリ電圧が所定電圧を下回るように低下した場合に、実際の上記タイミングのずれを抑える工夫がなされていることを特徴の1つとしている。以下、図14〜図17を参照して、当該工夫について説明する。なお、バッテリ電圧が所定電圧を超えている場合には、第1の実施の形態と同様に、開弁検出時のバッテリ電圧に配慮して補正係数が設定される。
例えば上記第2及び第3の実施の形態に示したように、バッテリ電圧が所定電圧を下回っている場合に開弁検出が規制される構成においては、開弁検出時(補正係数設定時)よりもバッテリ電圧が低下した状況下にて燃料噴射制御(駆動制御)を行う場合には、フルリフトのタイミングにずれ(遅れ)を発生する。本実施の形態においては、バッテリ電圧が所定電圧(例えば12V)以上である状況下にて上記補正係数が算出された後に(開弁位置学習が実施された後に)、バッテリ電圧が所定電圧を下回るように低下した場合に、実際の上記タイミングのずれを抑える工夫がなされていることを特徴の1つとしている。以下、図14〜図17を参照して、当該工夫について説明する。なお、バッテリ電圧が所定電圧を超えている場合には、第1の実施の形態と同様に、開弁検出時のバッテリ電圧に配慮して補正係数が設定される。
図14に示すように、本実施の形態における補正係数設定処理においては先ず、ステップS41にて開弁検出実行要求があったか否かを判定する。ステップS41にて否定判定をした場合には、そのまま本設定処理を終了する。ステップS41にて肯定判定をした場合には、ステップS42に進む。ステップS42の処理は、上記ステップS32の処理と同様であるため、説明を割愛する。
ステップS42にて肯定判定をした場合には、そのまま本設定処理を終了する。ステップS32にて否定判定をした場合にはステップS43に進む。ステップS43では開弁検出を実行し、続くステップS44にて補正係数を算出する。なお、これらステップS43,S44の各処理については上記第1の実施の形態におけるステップS13,S16の各処理と同様であるため説明を割愛する。
ステップS44の処理を実行した後はステップS45に進み、燃料噴射弁30への印加電圧を低電圧V1に切り替えた後の駆動電流を特定して本設定処理を終了する。詳しくは低電圧V1の印加がデューティ比100%で継続されている期間における駆動電流のピーク値を特定する。
次に、図15を参照して、マイコン41にて定期処理の一環として実行される燃料噴射弁30の駆動処理について説明する。駆動処理においては先ず、ステップS51にて燃料噴射弁30の駆動開始タイミングであるか否かを判定する。ステップS51にて肯定判定をした場合には、ステップS52にて燃料噴射弁30に高電圧V2を印加して本駆動処理を終了する。
ステップS51にて否定判定をした場合にはステップS53に進み、燃料噴射弁30を駆動させている最中であるか否かを判定する。ステップS53にて否定判定をした場合には、そのまま本駆動処理を終了する。ステップS53にて肯定判定をした場合にはステップS54に進み、燃料噴射弁30の駆動終了タイミングであるか否かを判定する。ステップS54にて肯定判定をした場合には、燃料噴射弁30への電圧の印加を解除して本駆動処理を終了する。ステップS54にて否定判定をした場合にはステップS55に進む。ステップS55では電流が上記目標ピーク値Ipとなっているか否かを判定する。ステップS55にて肯定判定をした場合にはステップS56に進む。ステップS56では、バッテリ電圧が所定電圧以上であるか否かを判定する。ステップS56にて肯定判定をした場合には燃料噴射弁30へ印加している電圧を高電圧V2から低電圧V1に切り替えた後、本駆動処理を終了する。なお、上述したように高電圧V2から低電圧V1への切り替えには所定のインターバルを経由することとなるが、当該インターバルについて省略することも可能である。
ステップS56の説明に戻り、当該ステップS56にて否定判定をした場合、すなわちバッテリ電圧が所定電圧を下回っている場合には、ステップS58に進む。ステップS58では、印加電圧(高電圧V2)のデューティ比を変更する。具体的には、図14のステップS45にて特定した電流を目標電流とし、この目標電流となるようにディーティ比を引き下げる。つまり、所謂チョッピングによって印加電圧を細かくON/OFFさせることにより、高電圧V2を印加しつつも、電流を目標電流に近づける(好ましくは一致する)ように引き下げる。なお、デューティ比が変更されるものの、高電圧V2の印加が継続されることとなる。
ステップS58にてデューティ比を変更した後は、低電圧V1への切り替えを遅延させる遅延期間を設定する。これにより、少なくともフルリフト発生まで高電圧V2の印加が継続されることとなる。
ステップS55の説明に戻り、当該ステップS55にて否定判定をした場合、すなわち電流が目標ピーク値Ipとなっていない場合には、ステップS60に進む。ステップS60では低電圧V1への切り替えが遅延されている最中であるか否かを判定する。ステップS60にて否定判定をした場合には、そのまま本駆動処理を終了する。ステップS60にて肯定判定をした場合には、ステップS61にて遅延期間を経過したか否かを判定する。ステップS61にて否定判定をした場合にはそのまま本駆動処理を終了する。ステップS61にて肯定判定をした場合には、ステップS62にて低電圧V1への切り替えを行った後、本駆動処理を終了する。
次に、バッテリ電圧が所定電圧以上である状況下にて開弁検出(補正係数の設定)がなされた後に、燃料噴射弁30の駆動制御が行われる場合の流れについて補足説明する。
バッテリ電圧が所定電圧以上である場合には、図16に示すように、先ず高電圧V2によって昇圧駆動が実行される。駆動電流が目標ピーク値Ipに達すると(時刻te1)、高電圧V2の印加が終了し、所定のインターバルを経て印加電圧が低電圧V1に切り替わる(時刻te2)。低電圧V1の印加が開始された後は、電流が徐々に減少してニードル33がフルリフト位置に到達することで増加に転じる(時刻te3)。その後、低電圧V1の印加が継続されることで、電流がピーク値(目標電流)に達する。低電圧V1の印加が開始されてから所定の期間を経過したタイミング(時刻te4)にて、低電圧V1のデューティ比が引き下げられる。
ここで、低電圧V1についてはバッテリ電圧に依存しているため、仮にバッテリ電圧が低下した場合には、図16の二点鎖線に示すように、電流波形に沈み込みが発生し得る。このような事象が発生すると、フルリフト位置への到達が遅くなり、燃料噴射弁30の開弁特性が変化する。つまり、設定済みの補正係数を用いて噴射パルスの出力期間を設定することで要求噴射量と実際の噴射量との乖離が大きくなる。
これに対して、本実施の形態では、図17に示すように、目標ピーク値Ipに達した後も高電圧V2の印加が継続される(時刻tf2〜tf4)。この際、高電圧V2のデューティ比を低下させることで、電流波形の上限値が引き下げられ目標電流に近づけられることとなる。詳しくは、時刻tf2以降においては、開弁維持のための目標ホールド値を2段階で定めており、時刻tf2〜tf4では、ヒステリシスを持たせた高低2値の目標ホールド値を定めておき、検出電流がロー側の目標ホールド値に達すると電圧印加をオンし、検出電流がハイ側の目標ホールド値に達すると電圧印加をオフする。このれら高低2つの目標ホールド値のうちハイ側の目標ホールド値が上記目標電流となっている。これにより、開弁検出が実行された際の電流波形に対して類似となる電流波形が形成される。
バッテリ電圧が低下している場合には、開弁検出が実行された際と類似となる電流波形が再現されることにより、ニードル33がフルリフト位置に達するタイミングの遅れが抑制される。これにより、事前の開弁検出にて設定された補正係数を適用する場合に上述した乖離が生じることを抑制できる。以上の理由から、燃料噴射量の適正化を好適に実現することができる。
高電圧V2については低電圧V1よりも高く、その差は想定される低電圧V1の低下分よりも大きい。故に、電流波形を再現する場合に、高電圧V2を利用する構成とすれば、低電圧V1による不足を十分に補うことができるため、他の電源部が不要である。このように、既存の構成(昇圧駆動用の電圧)を利用すれば、上記機能を発揮させることが構造の過度の複雑化を招く要因になることを回避できる。なお、目標電流については開弁検出が実行された状況に応じて異なる可能性がある。高電圧V2を用いる場合であってもチョッピング制御によって電流を目標電流に近づける引き下げる構成とすれば、そのような多様性に好適に許容することができる。
<その他の実施の形態>
・上記各実施の形態では、開弁検出を実行した際のバッテリ電圧に応じて補正係数を調整する構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、開弁検出を実行した際のバッテリ電圧に対応付けて補正係数を記憶し、燃料噴射弁30の駆動制御が行われる場合にはその際のバッテリ電圧に応じて複数の補正係数のうち対応するものを参照して噴射態様を決定する構成とすることも可能である。
・上記各実施の形態では、開弁検出を実行した際のバッテリ電圧に応じて補正係数を調整する構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、開弁検出を実行した際のバッテリ電圧に対応付けて補正係数を記憶し、燃料噴射弁30の駆動制御が行われる場合にはその際のバッテリ電圧に応じて複数の補正係数のうち対応するものを参照して噴射態様を決定する構成とすることも可能である。
・上記各実施の形態では、噴射パルスのパルス幅を調整する構成としたが、燃料噴射弁30の噴射特性の学習結果に応じて燃料噴射量を補正することができるのであれば具体的な対応については任意である。例えば、昇圧電圧を可変式とし、昇圧電圧を上げる又は下げることにより燃料噴射量を補正してもよいし、駆動電流を変化させることで燃料噴射量を補正してもよいし、燃圧を変化させることで燃料噴射量を補正してもよい。
・上記各実施の形態では、学習結果に応じて補正係数を記憶保持し、更新に伴って当該補正係数が上書きされる構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、過去に算出された補正係数を踏まえて新たな補正係数を算出する構成とすることも可能である。
・上記第1の実施の形態では、開弁検出が実行される電圧範囲を設定してもよい。つまり、第2〜第4の実施の形態と同様に、開弁検出の実行条件としてバッテリ電圧の上限や下限を設けてもよい。
・上記第1の実施の形態では、ニードル33がフルリフト位置に到達するまでに要する所要期間に基づいて補正係数の暫定値を算出し、バッテリ電圧に基づいて決定された調整係数及び補正係数の暫定値に基づいて補正係数の設定値を算出する構成としたが、補正係数を設定する場合に補正係数の暫定値の算出を経由するか否かは任意であり、所要期間及びバッテリ電圧に基づいて補正係数の設定値を直接算出する構成としてもよい。
・上記第1の実施の形態においては、バッテリ電圧が12V(「基準電圧」に相当)となっている場合に調整係数が1となるように構成したが、調整係数が1となるバッテリ電圧に所定の幅を設けてもよい。この所定の幅については12Vよりも大きい側及び小さい側の両方に設定してもよいし、大きい側及び小さい側の一方にのみ設定してもよい。また、バッテリ電圧が12Vを上回っている場合には調整係数を所定の値(例えば基準電圧における調整係数と同じ値)に固定してもよい。
・上記第2の実施の形態では、開弁検出実行要求後に、オルタネータ52によるバッテリ電圧を回復させ、その後に開弁検出を行う構成としたが、開弁検出実行要求が発生することを事前に特定し得る構成(例えば周期的に開弁検出実行要求が発生する構成)においては、開弁検出の要求に先行して電圧回復制御を行う構成とすることも可能である。
・上記第3の実施の形態では、開弁検出の可否を決定する基準となるエンジン回転速度をアイドリング時の回転速度よりも高くなるように設定し、オルタネータ52の発電が安定して行われる状況下にて開弁検出を行う構成としたが、これに上記第2の実施の形態に示した技術的思想を適用することも可能である。すなわち、アイドリング時に開弁検出のタイミングとなった場合には、一時的にエンジン11の回転速度を引き上げて、オルタネータ52による発電を安定して行う状況を作り、当該状況下にて開弁検出を行う構成としてもよい。
・上記第4の実施の形態では、バッテリ電圧が所定電圧よりも低い場合には、開弁検出が実行された際の電流波形を再現する構成とした。電流波形を再現する場合には、電流波形のピーク部分を目標電流に合わせる構成としたが、これに限定されるものではない。電流波形の中央部分(例えば平均部分)又はボトム部分を目標電流に合わせる構成とすることも可能である。つまり、「同様の電流波形」は、電圧低下状態で形成される電流波形よりも目標電流の波形に近くなるのであれば足り、波形が完全に一致するものでなくてもよい。
なお、電流波形を再現することができるのであれば足り、高電圧V2の利用を必須とするものではない。すなわち、電流波形を再現する際に使用される中電圧V3等を別途設けてもよい。
・上記第2及び第3の実施の形態においては、バッテリ電圧が所定電圧よりも低い場合には、電圧の回復を待ってから開弁検出を行う構成としたが、所定の期間内に電圧が回復しなかった場合には、第1の実施の形態に示したように所定電圧よりも低いことを踏まえて開弁検出を行う構成としてもよい。
・バッテリ電圧に応じた態様の補正係数の算出と、バッテリ電圧に応じた態様の燃料噴射弁30の駆動との両方を実施する構成とする必要は必ずしもなく、一方のみを実施する構成とすることも可能である。例えば、第4の実施の形態においては、バッテリ電圧が所定電圧(12V)以上である場合には調整係数を用いてバッテリ電圧に応じた補正係数の調整を行い、バッテリ電圧が所定電圧よりも低い場合には学習時と同様の電流波形が形成されるように燃料噴射弁30の駆動制御を行う構成としたが、バッテリ電圧に応じた補正係数の調整を行わない構成とすることも可能である。
・上記第4の実施の形態では、印加電圧(高電圧V2)のデューティ比を変更することにより目標電流を再現する構成としたが、これを以下のように変更することも可能である。すなわち、ヒステリシスを持たせた高低2値のホールド値を定め、検出電流がロー側の目標ホールド値に達すると電圧印加をオンし、検出電流がハイ側のホールド値に達すると電圧印加をオフする構成とすることで目標電流を再現する構成としてもよい。
・上記各実施の形態では、昇圧駆動から開弁維持駆動に移る際に、電圧を印加しない非印加期間を介在させる構成としたが、これに限定されるものではない。昇圧駆動から開弁維持駆動に移る際に印加電圧を高電圧V2から低電圧V1に直ちに切り替える構成として、非印加期間が介在しない構成とすることも可能である。
・上記各実施の形態では、ニードル33のフルリフト位置で開弁特性学習を実施したが、これに限定されるものではなく、フルリフト位置以外で開弁特性学習を実施することも可能である。例えば、ニードル33の中間部分に磁気変化を生じさせる部分を設け、ニードル33の移動に伴う磁気変化により、弁体が所定の開弁位置に到達したことを特定する構成にするとよい。
11…エンジン、30…燃料噴射弁、33…ニードル、40…ECU、41…マイコン、46…高圧電源部、44…電流検出回路、51…バッテリ、52…オルタネータ。
Claims (8)
- バッテリ(51)からの電力供給により駆動され、内燃機関(11)において燃料を噴射する燃料噴射弁(30)と、前記燃料噴射弁の駆動電流を検出する電流検出部(44)とを備える燃料噴射システムに適用され、前記燃料噴射弁の駆動を制御する燃料噴射制御装置(41)であって、
前記燃料噴射弁への通電開始後に前記電流検出部により検出された検出電流に基づいて前記燃料噴射弁の弁体(33)が所定リフト位置に達したことを特定し、その特定結果に基づいて、燃料噴射の実施態様を補正する補正値を算出する補正値算出部と、
前記補正値を用い、前記燃料噴射弁に対する通電を行わせて当該燃料噴射弁を駆動させる噴射弁駆動部と、
バッテリ電圧に応じた態様の前記補正値算出部による補正値の算出と、バッテリ電圧に応じた態様の前記噴射弁駆動部による前記燃料噴射弁の駆動との少なくともいずれかを実施する制御部と
を備えている燃料噴射制御装置。 - 前記制御部は、バッテリ電圧に応じた態様の前記補正値の算出として、前記バッテリ電圧と前記補正値を調整する調整係数との所定の関係を用い、前記補正値が算出される際のバッテリ電圧に応じて前記調整係数を算出するとともに、その調整係数に基づいて前記補正値を算出する請求項1に記載の燃料噴射制御装置。
- 前記制御部は、前記補正値を算出した時のバッテリ電圧について前記バッテリの基準電圧に対する乖離量が大きい場合に、乖離量が小さい場合と比べて前記補正による前記実施態様への反映の度合いが小さくなるように前記調整係数を算出する請求項2に記載の燃料噴射制御装置。
- 前記噴射弁駆動部は、要求噴射量に応じた時間幅の噴射パルスにより前記燃料噴射弁を駆動させるものであり、
前記制御部は、バッテリ電圧が低い場合に、バッテリ電圧が高い場合に比べて前記噴射パルスの時間幅が短くなるように前記調整係数を算出する請求項2に記載の燃料噴射制御装置。 - 前記制御部は、バッテリ電圧に応じた態様の前記補正値の算出として、バッテリ電圧が所定電圧よりも低い場合に前記補正値の算出を規制するとともに、発電機(52)による前記バッテリの充電後に、前記補正値を算出する請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の燃料噴射制御装置。
- 前記制御部は、バッテリ電圧に応じた態様の前記補正値の算出として、バッテリ電圧が所定電圧よりも低い場合に、前記内燃機関の回転速度が所定の回転速度以上であることを条件に、前記補正値を算出する請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の燃料噴射制御装置。
- 前記バッテリの電圧を昇圧する昇圧回路(46)を備える燃料噴射システムに適用され、
前記燃料噴射弁の駆動期間として、前記昇圧回路によって昇圧された高電圧を前記燃料噴射弁に印加する高電圧印加期間と、その高電圧印加の後にバッテリ電圧を前記燃料噴射弁に印加するバッテリ電圧印加期間とが定められており、
前記制御部は、バッテリ電圧に応じた態様の前記燃料噴射弁の駆動として、バッテリ電圧が所定電圧よりも高い状態下で算出された前記補正値を用いて前記燃料噴射弁を駆動させる際において、バッテリ電圧が前記所定電圧よりも低くなっていれば、前記バッテリ電圧印加期間で前記高電圧を前記燃料噴射弁に印加することにより、前記補正値を算出した噴射弁駆動時の電流波形を再現させる請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載の燃料噴射制御装置。 - バッテリ電圧が前記所定電圧よりも高い状態下で前記補正値を算出した場合に、前記バッテリ電圧印加期間における駆動電流を記憶しておき、
前記制御部は、前記燃料噴射弁の駆動時において前記バッテリ電圧印加期間で前記高電圧を前記燃料噴射弁に印加する場合に、前記記憶された駆動電流を目標値として電流制御を実施する請求項7に記載の燃料噴射制御装置。
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