JP2018082866A - シューズ - Google Patents
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Abstract
Description
ここで、浮き指とは、直立姿勢のときに足指が地面から浮いた状態を示し、通常は踵、前足部(足指の付け根)、足指の3点で体重を支えるところ、浮き指を持つ人は、踵、前足部の2点で体重を支えていることとなる。この2点で体を支える状態では、重心が踵側に偏るために体が左右にぶれやすくなり、足元が不安定になる。また、この重心の偏りは左右差が生じやすく、この左右差を補うために無理な体勢を取ってしまうことから体に歪みが生じる。この歪みが生じやすい箇所としては、首、背中、腰、膝などが挙げられる。さらに、2点でしか体を支えられないため、地面からくる衝撃緩和が十分に行えず、強い衝撃を体に受けてしまう。そして、日常生活における歩行や、スポーツ等において生じた衝撃が、体の歪み箇所へ繰り返し伝わることで慢性的な体の不調に繋がる。
このように、浮き指を持つ人は、体の歪みからくる、膝痛、腰痛、肩こり、首こり、頭痛などの不調を訴える人が多いばかりか、普段足指を使用していないため足指での踏ん張り力が弱く、バランスを崩しやすい傾向にある。
図3は、直立姿勢時の足圧を足圧測定器(株式会社 COMFORT LAB製、商品名「フットナビ」)で測定した結果を比較した図である。図3右側の浮き指の人では、足指の圧力が無いか、或いは検出しないほどに弱いことを示している。
また、図4は、歩行時の足圧分布を動的に測定するシステム(ニッタ株式会社製、商品名「F−スキャン」)を用いて測定した結果を比較した図であり、10秒間の歩行において各センサーが検出した圧力ピークを平均化したものである。図4右側の浮き指の人では、歩行時でも足指の圧力が弱いことを示している。そして、図4中の白線は重心移動軌跡を示すものであるが、浮き指の人は当該白線が前足部で留まり、足指まで達しておらず、歩行時に足指が使われていないことがよくわかる。すなわち、浮き指の人の足圧では、直立姿勢、特に歩行時において、母趾を含む足指に圧力を検出しないか、又は非常に弱い傾向にある。
さらに母趾球に相当する箇所に圧力検出手段3を設けてもよい。通常、歩行する時は母趾球が必ず接地している。そのため、母趾球の接地の有無によって、爪先歩きなどの浮き指かどうかを判定できない歩行ではなく、通常の歩行を行っているかを判断し、より確実に使用者が浮き指かどうかを判定することができる。
図5,6は、浮き指の人とそうでない人(標準)の蹴り出し時の爪先における足圧変化を比較した図であり、それぞれ左から右に向けて蹴り出し時(前足部の圧力が最大の時)から蹴り終わり(前足部の圧力が消失する前)までの推移を示している。また、図中の表は、この間の各足指及び母趾球の最大圧力(単位;kg/cm2)を示している。
図5,6に示されている通り、両者とも足指ピークが時間経過とともに小さくなっているが、図6に示す浮き指の人は各足指の最大圧力が標準の人と比べて1.0kg/cm2以上も低い。この結果から、足圧がしきい値以上に達するかどうかで、浮き指を判定できることがわかる。
なお、体重にも拠るが、例えば成人であれば、標準の人の直立姿勢時の足指の圧力は、0.5kg/cm2以上であり、歩行時では母趾で3〜7kg/cm2、その他の足指で2〜6kg/cm2程度である。一方、浮き指の人の直立姿勢時の足指の圧力は、いずれの足指も0.5kg/cm2未満であり、歩行時では母趾で3kg/cm2未満、その他の足指で1.5kg/cm2未満と低い。
また、しきい値は2段階、又はそれ以上に設定してもよい。例えば、直立姿勢時を示す第一しきい値、歩行時を示す第二しきい値というようにすれば、より確実に浮き指かどうかを判定でき、しかも第一、第二しきい値とで表示部の変化を異ならせれば、足指運動をしながらその変化を楽しむことができる。
素材としては柔軟性のあるものが好ましく、通常、インソールや中底で使用されているものが適用できる。
また、ベース部材2の表面には、足指を正しく圧力検出手段3に導くような凹凸が形成されていてもよい。
例えば、歩行時、特に蹴り出し時に足指が接地面にかける圧力は、直立姿勢の足指が接地面にかける圧力よりも大きくなる。すなわち、圧力がある一定値(しきい値)を超えた場合には、しっかりと足指を使った歩行ができていることとなり、そのときに表示部5の通知内容が変化するようにすると、足指が使われていることを意識することができる。
例えば、データの送信可能な圧力検出手段3を備えたベース部材2をシューズ内底部に装着し、当該データを送受信できる制御部4及び表示部5を備えた外部端末を用いればよい。通信手段としては、WiFiまたはBlue Tooth(登録商標)など一般的に知られている無線通信が挙げられる。また、外部端末としては、パソコンの他、スマートフォン、タブレット等の携帯通信端末が使用できる。予めインストールされたアプリケーションを使用すれば、通知手段6もバリエーション豊富なものが提供できる。このように、浮き指判定手段に通信部を備えていれば、携帯通信端末などで制御や表示を行うことができ、制御部4、表示部5は、シューズに設けられなくともよい。
実施態様1のシューズ1は、図1、2に示すように、ベース部2、制御部4、表示部5を備えており、ベース部2にはインソールを使用し、当該ベース部2の裏面(足裏が接しない面)に圧力検出手段3を貼り合わせて形成されている。圧力検出手段3として、感圧導電ゴム製圧力センサーを使用し、母趾、第2・3趾に相当する2箇所(図2の3a、3b)に配置されている。表示部5には、表示手段6として3色のLED光源(爪先側から赤色、黄色、青色に点灯)が使用されている。
使用者は、シューズ1内部にベース部材2を装着してシューズを履き、制御部4及び表示部5を所定の箇所に取り付ける。次いで、シューズ1を履いて直立姿勢となったときの表示部5を確認する。このとき、圧力検出手段3の電気信号を制御部4にて変換された圧力が第一しきい値を超えたかどうかで、浮き指傾向を判定することとなる。図7で示す通り、母趾、第2・3趾が第一しきい値を超えた場合には「健康」を示す青色が点灯し、母趾のみが第一しきい値を超えた場合には「注意」を示す黄色が点灯、母趾、第2・3趾が第一しきい値を超えない場合には「浮き指の可能性あり」を示す赤色が点灯する。黄色、赤色が点灯した場合には、意識して青色が点灯するように、足指に力を入れて表示を切り替える動作を繰り返し行うことで、足指のトレーニングが可能となる。
今度は、歩行時での表示部の通知内容の変化を確認する。このとき、図7で示す通り、母趾、第2・3趾が第二しきい値を超えた場合には「健康」を示す青色が点滅し、母趾のみが第二しきい値を超えた場合には「注意」を示す黄色が点滅、母趾、第2・3趾が第二しきい値を超えない場合には「浮き指」を示す赤色が点滅する。このように、歩行時の表示部を変化させるように意識すれば、足指を使って歩行することができる。
実施態様2のシューズ1は、圧力検出手段3を感圧導電ゴム製圧力センサーとし、母趾、第2・3趾及び母指球に相当する3箇所に配置すること以外は、実施態様1と同様の構成である。
図8で示す通り、母指球が第一しきい値を超えたときが浮き指を判定するタイミングとし、母趾、第2・3趾が第一しきい値を超えた場合には「健康」を示す青色が点灯し、母趾のみが第一しきい値を超えた場合には「注意」を示す黄色が点灯、母趾、第2・3趾が第一しきい値を超えない場合には「浮き指の可能性あり」を示す赤色が点灯する。黄色、赤色が点灯した場合には、意識して青色が点灯するように、足指に力を入れて表示を切り替える動作を繰り返し行うことで、足指のトレーニングが可能となる。
今度は、歩行時での表示部の通知内容の変化を確認する。母指球が第二しきい値を超えたときが浮き指を判定するタイミングとし、図8で示す通り、母趾、第2・3趾が第二しきい値を超えた場合には「健康」を示す青色が点滅し、母趾のみが第二しきい値を超えた場合には「注意」を示す黄色が点滅、母趾、第2・3趾が第二しきい値を超えない場合には「浮き指」を示す赤色が点滅する。このように、歩行時の表示部を変化させるように意識すれば、足指を使って歩行することができる。
Claims (5)
- 浮き指かどうかを判定する手段を備えたシューズであって、
前記浮き指判定手段は、圧力検出手段を備えたベース部材と、制御部と、表示部とを備え、
少なくとも前記ベース部材は、シューズ内底部に装着されており、
前記圧力検出手段は、母趾に相当する箇所及び第2〜5趾のいずれかの1趾又は2趾以上に相当する箇所に配置され、
前記制御部は、前記圧力検出手段で検出された電気信号からしきい値以上の圧力を検出したかどうかで浮き指を判定し、その結果を表示部に送る機能を備え、
前記表示部は、前記制御部から送られた結果を通知する手段を備えることを特徴とするシューズ。
- 前記圧力検出手段は、さらに母趾球に相当する箇所に配置されていることを特徴とする請求項1記載のシューズ。
- 前記圧力のしきい値を2段階、又はそれ以上に設定し、それに応じて前記表示部の通知内容を変化させることを特徴とする請求項1又は2に記載のシューズ。
- 前記ベース部材が、インソール、或いは中底であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のシューズ。
- 前記浮き指判定手段は、前記圧力検出手段で検出された電気信号、及び/又は当該電気信号を制御部で処理されたデータを送受信できる通信部を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のシューズ。
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JP2016227342A JP6877126B2 (ja) | 2016-11-23 | 2016-11-23 | シューズおよびシューズを用いた浮き指の測定方法 |
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2016
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