JP2018082606A - モータ - Google Patents

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健 開田
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Abstract

【課題】給電部側コイルの占積率を低下させることなく、給電部側コイルの分担電圧を低下させることを目的とする。【解決手段】ティース5に巻き回された巻線13で構成されたコイルを複数備えたモータ1であって、給電部側に位置するコイルの巻線13をモールド材14でモールドし、給電部側に位置するコイルの巻線13をモールドするモールド材14の誘電率を、給電部側以外に位置するコイルの巻線13の周囲の誘電率より高くしたものである。【選択図】図6

Description

この発明は、電動自動車およびハイブリッド自動車の電動機やエレベータの巻上機などで用いられる、インバータで駆動されるモータに関する。
省エネルギー化に伴い高効率の特徴を持つインバータで駆動されるモータが広く用いられている。インバータで駆動されるモータでは、インバータからの出力であるパルス電圧に急峻なサージ電圧が重畳されることがある。ここで、サージ電圧とは、瞬間的に定常状態を超えて発生する高い電圧のことである。このようなサージ電圧がモータに印加されると、部分放電が発生し、モータの絶縁性能が低下するという問題がある。
急峻な立ち上がりのサージ電圧は、モータを構成する各コイルに均等に分担されず、給電部側のコイルにそのサージ電圧の8割が集中して印加される。このため、給電部側コイルの耐電圧を向上させるために、給電部側コイルの巻線の電線被膜の膜厚を他のコイルの巻線の電線被膜の膜厚より厚くする方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、給電部側コイルの巻線の絶縁被膜の誘電率をそれ以外のコイルの巻線の絶縁被膜の誘電率よりも低くして、給電部側の部分放電開始電圧(PDIV:Partial Discharge Inception Voltage)を向上させる手法が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2012−120405号公報(6頁、図5、図6) 特開2012−175822号公報(11頁、図9A)
給電部側コイルの巻線の電線被膜の膜厚を他のコイルの巻線の電線被膜の膜厚より厚くする方法では、給電部側コイルの巻線の占積率が低下するという問題がある。給電部側コイルの巻線の占積率が低下すると、モータの出力が低下するという弊害がある。
また、給電部側コイルの巻線の絶縁被膜の誘電率をそれ以外のコイルの巻線の絶縁被膜の誘電率よりも低くする方法では、給電部側コイルの分担電圧が高くなり、給電部側のコイルに重畳されるサージ電圧がさらに高くなるという問題があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、給電部側コイルの占積率を低下させることなく、給電部側コイルの分担電圧を低下させることを目的とする。
この発明に係るモータは、ティースに巻き回された巻線で構成されたコイルを複数備えたモータであって、給電部側に位置するコイルの巻線をモールド材でモールドし、給電部側に位置するコイルの巻線をモールドするモールド材の誘電率を、給電部側以外に位置するコイルの巻線の周囲の誘電率より高くしたものである。
この発明は、給電部側に位置するコイルの巻線をモールドするモールド材の誘電率を、給電部側以外に位置するコイルの巻線の周囲の誘電率より高くしているので、給電部側コイルの占積率を低下させることなく、給電部側のコイルの分担電圧を低下させることができる。
この発明の実施の形態1に係るモータの模式図である。 この発明の実施の形態1に係るモータの等価回路図である。 この発明の実施の形態1におけるモールドコイルの断面図である。 この発明の実施の形態1におけるモータの静電容量を示した等価回路である。 この発明の実施の形態1における1つの相のコイルの静電容量を示した等価回路である。 この発明の実施の形態1に係る分担電圧の特性図である。 この発明の実施の形態2におけるモールドコイルの断面図である。 この発明の実施の形態3に係るモータの模式図である。 この発明の実施の形態4に係るモータの模式図である。 この発明の実施の形態4に係るモータの等価回路図である。
実施の形態1.
図1は、この発明を実施するための実施の形態1に係るモータの模式図である。図1において、このモータ1は、ロータ2とステータ3とから構成されている。ステータ3は、円筒状のコア4と、このコア4から内周側に突き出たティース5と、このティース5に挿入される中空のモールドコイル6とで構成されている。本実施の形態におけるモータ1は、三相4コイル直列のY結線された集中巻のモータであり、後述するインバータから給電を受けるコイルを給電部側コイルと称すると、三相それぞれの給電部側コイルをU1、V1およびW1とし、中性点側のコイルに向かって、U2、V2およびW2、U3、V3およびW3、並びにU4、V4およびW4とする。以下、給電部側コイルを第1コイル7、中性点側に向かって第2コイル8、第3コイル9および第4コイル10と呼ぶ。これらのコイルは全てモールドコイル6で構成されている。
図2は、本実施の形態のモータ1の等価回路図である。図2において、インバータ11からの出力は、各相の第1コイルU1、V1およびW1に接続されている。各相のコイルは4つのコイルが直列に接続されており、各相で中性点12に向かって、第1コイルに続いて第2コイル、第3コイルおよび第4コイルが直列に接続されている。
図3は、本実施の形態におけるモールドコイル6の断面図である。本実施の形態においては、第1コイルから第4コイルまでのそれぞれのコイルの基本構造は同じである。図3において、円筒状のモールドコイル6は、その中空部分にティース5が挿入されている。モールドコイル6は、巻線13とモールド材14とで構成されている。給電部側に配置される第1コイルのモールド材の誘電率をεとし、それ以外、つまり第2コイル、第3コイルおよび第4コイルのモールド材の誘電率をεとする。本実施の形態のモータにおいては、εがεよりも大きくなるようにモールド材を選定している。
通常、モールド材としては樹脂が用いられている。モールド材として用いることができる樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、フッ素樹脂、ポリキノリン樹脂、ポリ(ベンゾシクロブテン)樹脂、アモルファスポリオレフィン樹脂などが挙げられる。誘電率が高いモールド材としては、例えば、これらの樹脂に窒化アルミニウム、酸化アルミニウム、チタン酸バリウム(BaTiO)、酸化チタン(TiO)、シリコンカーバイド(SiC)、チタン−バリウム−ネオジウム系複合酸化物、鉛−カルシウム系複合酸化物、二酸化チタン系セラミックス、チタン酸鉛系セラミックス、チタン酸マグネシウム系セラミックス、チタン酸ストロンチウム系セラミックス、チタン酸ビスマス系セラミックス、ジルコン酸鉛系セラミックスなどの高誘電率粉末を含有させたものを用いることができる。誘電率が低いモールド材としては、これらの樹脂のみで構成されたもの、あるいはこれらの樹脂に低誘電率のフィラーを含有させたものを用いることができる。
次に、ステータ3の製造方法について説明する。ティース5の外径よりも大きな径で巻線13を巻き回し、この巻線13が巻き回されたものをモールド材14でモールドしてモールドコイル6を作製し、このモールドコイル6にティース5を挿入することでステータ3を作製することができる。また、別の製造方法としては、先に巻線13をティース5に巻き回し、巻線13がティース5に巻き回された状態で巻線13をモールド材14でモールドしてステータ3を作製することもできる。この方法であれば、モールド材とティースとの間に空隙が生じないので、サージ電圧に対する耐電圧性能の向上、さらにはモールド材とティースとの間の熱伝導率の向上が期待できる。なお、ティース5とコア4とが一体ではなく別部材として構成されており、ステータ3の製造時にこれらを組み合わせる構造であってもよい。
このように、給電部側コイルのモールド材の誘電率εをそれ以外のコイルのモールド材の誘電率εよりも大きくしたことにより、給電部側コイルの分布静電容量が、それ以外のコイルの分布静電容量よりも大きくなる。一般に、インバータ出力の電圧パルスの立ち上り時間が、インバータとモータとを接続しているケーブル中でのパルス往復伝播時間以下となると、モータの端子間にインバータ出力の電圧パルスの2倍に達するサージ電圧が発生する。さらに、モータに生じるサージ電圧の立ち上がり時間が急峻で、サージ電圧の高周波成分がモータ巻線の共振周波数を超えると、モータの静電容量成分が顕著になるため、各コイルに分担される電圧は均等にならず給電部側コイルに電圧が集中する。これに伴い、給電部コイルにおける巻線間の電位差、給電部側コイルとコアとの間の電位差、および給電部側の各相のコイル間の電位差のいずれかが部分放電開始電圧を超えると、部分放電が発生する。
図4は、本実施の形態におけるモータの各コイルの静電容量を示した等価回路である。U相、V相およびW相それぞれは給電部側の第1コイル7から第2コイル8、第3コイル9および第4コイル10の順に直列に接続されている。各コイルの静電容量等価回路は分布静電容量15と対地間静電容量16とで表すことができる。各相の第4コイル10は中性点12に接続されている。U相の第1コイル7はU相給電部17に、V相の第1コイル7はV相給電部18に、W相の第1コイル7はW相給電部19にそれぞれ接続されている。
図5は、本実施の形態におけるモータの1つの相のコイルの静電容量を示した等価回路である。以下、1つの相としてU相を選択したとして説明する。図5に示すように、U相の静電容量を示した等価回路は、U相の第1コイル7の分布静電容量15と対地間静電容量16として表し、U相の第1コイル7以外の、U相の第2コイル〜第4コイルおよびV相並びにW相の各コイルの静電容量を結合した結合静電容量20として表したものである。
図5において、U相給電部17からモータ全体に印加される電圧をEとし、U相の第1コイル7に印加される電圧をV、U相の第1コイル7の分布静電容量15の値をC、対地間静電容量16の値をC、U相の第1コイル7以外の結合静電容量20の値をCとする。インバータ駆動によってモータに急峻なサージ電圧が印加されるが、そのときのU相の第1コイル7に印加される電圧をVは、次の式によって表わすことができる。
=(C+C)/(C+C+C)×E
この式からわかるように、Cが一定としたときにU相の第1コイルの分布静電容量Cを大きく、対地間静電容量Cを小さくすれば、V1が小さくなる。U相の第1コイルの分布静電容量Cを大きく、対地間静電容量Cを小さくするためには、U相の第1コイルのモールド材の誘電率εを他のコイルのモールド材の誘電率εよりも高くすればよい。つまり、給電部側に位置するコイルの巻線をモールドするモールド材の誘電率を、給電部側以外に位置するコイルの巻線の周囲の誘電率より高くすることにより、給電部側に位置するコイルの分担電圧が低くなり、サージ電圧による給電部側に位置するコイルの部分放電を防止することができる。
また、モールド材の誘電率を変えているだけなので、給電部側に位置するコイルのコイル構造と、給電部側以外に位置するコイルのコイル構造とを同じにすることができるので、給電部側のコイルの占積率が低下することもない。
このように構成されたモータにおいては、給電部側コイルの占積率を低下させることなく、給電部側のコイルの分担電圧を低下させることができる。
本実施の形態における給電部側のコイルの分担電圧を低下させる効果について、さらに詳細に説明する。給電部側に位置するコイルのモールド材として、比誘電率が3.5のエポキシ樹脂に対して比誘電率が9.2の酸化アルミニウムをフィラーとして75重量%添加したモールド材を用い、給電部側以外のコイルのモールド材としては、エポキシ樹脂のみを用いてモールドコイルを構成する。このとき、給電部側に位置するコイルのモールド材の誘電率εは7.8であり、給電部側以外に位置するコイルのモールド材の誘電率εは3.5であり、ε/εは2.2となる。このようにして、給電部側に位置するコイルの巻線をモールドするモールド材の誘電率を、給電部側以外に位置するコイルの巻線の周囲の誘電率より高くすることができる。
これのようなモールドコイルを備えた図1に示す三相4コイル直列のY結線された集中巻のモータに対して、立ち上がりの急峻なパルス電圧を印加したとする。印加するパルス電圧のピーク電圧をEとし、このピーク電圧に到達するまでの立ち上がり時間を200nsとする。このような条件で駆動されたモータにおいては、印加電圧は高周波と見なせるためモータの容量成分が顕著となり、図3で示した静電容量の等価回路で表わすことができる。この静電容量で表わした等価回路を用いて給電部側に位置するコイルに印加される電圧Vを計算により求めることができる。
図6は、本実施の形態における給電部側のコイルに印加される電圧(分担電圧)を計算により求めた特性図である。図6において、縦軸は、V/Eである。横軸は、ε/εであり、上述のようにモールド材を構成する樹脂およびフィラーを適宜選定して、ε/εを変化させたものでる。ε/ε=1は、給電部側に位置するコイルのモールド材の誘電率と給電部側以外に位置するコイルモールド材の誘電率とを同じにしたものである。この場合、給電部側のコイルにモータへの入力電圧の80%が集中していることがわかる。
図6からわかるように、ε/εが1.5以上であれば、給電部側のコイルの分担電圧は75%以下となる。ε/εが1.5から5までの範囲では、ε/εが大きくなるにしたがって給電部側のコイルの分担電圧は減少するが、ε/εが5を超えると、その減少率が低下する。また、ε/εが5を超えると、比誘電率が高いコイルに剥離やボイドの欠陥が発生した場合、電界集中が発生するため部分放電開始電圧が低下するという問題も生じる恐れがある。
このようなことから、給電部側に位置するコイルのモールド材の誘電率が、給電部側以外に位置するコイルのモールド材の誘電率の1.5倍以上5倍以下であることが好ましい。
実施の形態2.
図7は、この発明を実施するための実施の形態2に係るモールドコイルの断面図である。本実施の形態におけるモータの構造は、実施の形態1の図1で示したモータの構造と同様である。図7において、図7(a)は、給電部側に位置するコイルのモールドコイルの断面図、図7(b)は、給電部側以外に位置するコイルのモールドコイルの断面図である。図7(a)に示す給電部側に配置される第1コイルのモールド材の誘電率をεとし、図7(b)に示すそれ以外、つまり第2コイル、第3コイルおよび第4コイルのモールド材の誘電率をεとする。本実施の形態のモータにおいては、εがεよりも大きくなるようにモールド材を選定している。
さらに、図7(a)に示す給電部側に配置される第1コイルの巻線13とコア4およびティース5との間のモールド材14の厚みAが、図7(b)に示す給電部側以外に配置される第2〜4コイルの巻線13とコア4およびティース5との間のモールド材14の厚みBよりも大きく設定されている。給電部側に配置される第1コイルの巻線13の巻数と、給電部側以外に配置される第2〜4コイルの巻線13の巻数とは同じである。
このように構成されたモータにおいては、実施の形態1と同様に、給電部側コイルの占積率を低下させることなく、給電部側のコイルの分担電圧を低下させることができる。また、給電部側に配置される第1コイルの巻線とコア4およびティース5との間のモールド材の厚みAが、給電部側以外に配置される第2〜4コイルの巻線とコア4およびティース5との間のモールド材の厚みBよりも大きく設定されているので、給電部側に配置されるコイルの対地間静電容量を給電部側以外に配置されるコイルの対地間静電容量よりも小さくすることができる。
実施の形態3.
図8は、この発明を実施するための実施の形態3に係るモータの模式図である。本実施の形態におけるモータ1は、実施の形態1と同様に、三相4コイルと直列のY結線された集中巻のモータであり、インバータから給電を受けるコイルを給電部側の三相それぞれの給電部側コイルをU1、V1およびW1とし、中性点側のコイルに向かって、U2、V2およびW2、U3、V3およびW3、並びにU4、V4およびW4とする。
本実施の形態においては、給電部側コイルの第1コイル7(U1、V1およびW1)は、実施の形態1と同様にモールド材でモールドされたモールドコイル6で構成されているが、それ以外の第2コイル8(コイルU2、V2およびW2)、第3コイル9(U3、V3およびW3)、並びに第4コイル10(U4、V4およびW4)は、巻線13のみで構成されている。すなわち、給電部側に位置するコイル以外のコイルは、巻線の周囲の誘電率が1の空気である。
このように構成されたモータは、給電部側に位置するコイルの巻線をモールドするモールド材の誘電率を、給電部側以外に位置するコイルの巻線の周囲の誘電率より高くすることができるので、実施の形態1と同様に、給電部側コイルの占積率を低下させることなく、給電部側のコイルの分担電圧を低下させることができる。
実施の形態4.
図9は、この発明を実施するための実施の形態4に係るモータの模式図である。図9において、このモータ1は、ロータ2とステータ3とから構成されている。ステータ3は、円筒状のコア4と、このコア4から内周側に突き出たティース5と、このティース5に挿入されるモールドコイル6とで構成されている。本実施の形態におけるモータ1は、三相3コイル2並列のY結線された集中巻モータであり、インバータから給電を受けるコイルを給電部コイルと称すると、各相の給電部側コイルを2並列の第1群のU11、V11、W11ならびに、第2群のU21、V21、W21とし、中性点側のコイルに向かって、第1群はU12、V12およびW12、U13、V13およびW13とし、第2群はU22、V22およびW22、U23、V23およびW23とする。以下、給電部側コイルを第1コイル7、中性点側に向かって第2コイル8、および第3コイル9と呼ぶ。これらのコイルは全てモールドコイル6で構成されている。
図10は、本実施の形態に係るモータの等価回路図である。図10において、インバータ11からの出力は、各相の第1コイルU11、U12、V11、V12およびW11、W12に接続されている。各相は2つの群からなり、それぞれの群は3つのコイルが直列に接続されており、各相で中性点12に向かって第1コイルに続いて第2コイル、および第3コイルが直列に接続されている。
図9で示したモールドコイル6の構成は実施の形態1と同様の構成であり、実施の形態1の図3で示すモールドコイル6の断面図で表わされ、円筒状のモールドコイル6は、その中空部分にティース5が挿入されている。モールドコイル6は、巻線13とモールド材14とで構成されている。給電部側に配置される第1コイルのモールド材の誘電率をεとし、それ以外、つまり第2コイル、および第3コイルのモールド材の誘電率をεとする。本実施の形態のモータにおいては、εがεよりも大きくなるようにモールド材を選定している。
このように構成されたモータは、給電部側に位置するコイルの巻線をモールドするモールド材の誘電率を、給電部側以外に位置するコイルの巻線の周囲の誘電率より高くすることができるので、実施の形態1と同様に、給電部側コイルの占積率を低下させることなく、給電部側のコイルの分担電圧を低下させることができる。その結果、サージ電圧による給電部側に位置するコイルの部分放電を防止することができる。
なお、本実施の形態では2並列の例を挙げて説明したが、並列数を増やすこともできる。並列数を増やした場合でも各コイル群は並列に接続されるため、各コイル群には直列接続の場合と同様の相電圧が生じる。その結果、実施の形態1と同様に、給電部側コイルの占積率を低下させることなく、給電部側のコイルの分担電圧を低下させることができる。
また、本実施の形態では第1コイル7、第2コイル8および第3コイル9を全てモールドコイル6で構成する例を挙げて説明したが、実施の形態3で説明したように、給電側コイルである第1コイル7のみをモールドコイルで構成し、それ以外の第2コイル8および第3コイル9を巻線13のみで構成されたコイルとしてもよい。
1 モータ、 2 ロータ、 3 ステータ、 4 コア、 5 ティース、 6 モールドコイル、 7 第1コイル、 8 第2コイル、 9 第3コイル、 10 第4コイル、 11 インバータ、 12 中性点、 13 巻線、14 モールド材、 15 分布静電容量、 16 対地間静電容量、 17 U相給電部、 18 V相給電部、 19 W相給電部、 20 結合静電容量

Claims (4)

  1. ティースに巻き回された巻線で構成されたコイルを複数備えたモータであって、
    給電部側に位置するコイルの巻線はモールド材でモールドされており、
    前記給電部側に位置するコイルの巻線をモールドする前記モールド材の誘電率は、給電部側以外に位置する前記コイルのコイル巻線の周囲の誘電率より高い
    ことを特徴とするモータ。
  2. 給電部側以外に位置する前記コイルの巻線の少なくとも一つはモールド材でモールドされており、
    前記給電部側に位置するコイルの巻線をモールドするモールド材の誘電率は、
    前記給電部側以外に位置するコイルの巻線をモールドするモールド材の誘電率より高い
    ことを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  3. 前記給電部側に位置するコイルの巻線とティースとの間に位置するモールド材の厚さが、
    前記給電部側以外に位置するコイルの巻線とティースとの間に位置するモールド材の厚さより厚い
    ことを特徴とする請求項2に記載のモータ。
  4. 前記給電部側に位置するコイルの巻線をモールドするモールド材の誘電率が、前記給電部側以外に位置するコイルの巻線の周囲の誘電率の1.5倍以上5倍以下である
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータ。
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