JP2018080352A - ダイヤモンドを合成する方法、マイクロ波発生装置及びプラズマ処理装置 - Google Patents

ダイヤモンドを合成する方法、マイクロ波発生装置及びプラズマ処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ダイヤモンドの合成に不要なラジカルの発生を抑えつつダイヤモンドを合成する。【解決手段】プラズマ処理装置20は、マイクロ波発生装置10及び処理室310を備えている。マイクロ波発生装置10は、発振器110及びソリッドステートパワーアンプ(SSPA)152を備えている。発振器110は、マイクロ波を発生可能である。SSPA152は、発振器110から発生したマイクロ波を増幅する。処理室310には、炭素含有ガスが供給される。さらに、処理室310には、SSPA152から出力されたマイクロ波が送られる。これにより、処理室310内では、プラズマPが発生する。【選択図】図1

Description

本発明は、ダイヤモンドを合成する方法、マイクロ波発生装置及びプラズマ処理装置に関する。
近年、ダイヤモンドは、他の材料にはない特性(例えば、ワイドバンドギャップ)によって様々なデバイスへの応用が期待されている。特に、窒素−空孔(NV)中心を有するダイヤモンドが現在注目されている。NV中心は、ダイヤモンドに窒素をドープすることによって形成される。このようなダイヤモンドでは、NV中心にトラップされた電子スピンを利用することで、量子センシングを実現することができる。
ダイヤモンドは、種々の方法によって合成することができ、例えば非特許文献1に記載されているように、マイクロ波を用いたプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)によって合成することができる。このようなマイクロ波プラズマCVDは、反応炉の中で電極を用いる必要がない。このため、電極からの不純物がダイヤモンドに混入するおそれがない点に特長がある。このようなプラズマCVDについて、非特許文献2には、CHラジカルがダイヤモンドの合成に主に関わっており、水素原子の媒介によってダイヤモンドが成長することが記載されている。
一方、近年、例えば特許文献1及び2に記載されているように、プラズマ処理装置の分野において、マイクロ波を発生させる方法について検討されている。具体的には、特許文献1及び2には、マグネトロンを用いてマイクロ波を発生させる方法及びマイクロ波をソリッドステートパワーアンプ(SSPA)によって増幅させる方法について記載されている。特に特許文献1には、SSPAを用いたマイクロ波発生装置の一例について記載されており、この装置は、発振器、分配器、複数のSSPA及び合成器を備えている。発振器から発生したマイクロ波は、分配器によって複数のマイクロ波に分配される。複数のマイクロ波のそれぞれは、複数のSSPAのそれぞれによって増幅される。複数のSSPAからそれぞれ出力された複数のマイクロ波は、合成器によって合成される。このようにして、合成器からは、合成したマイクロ波が出力される。
さらに、非特許文献3には、表面弾性波(SAW)を利用することで、マイクロ波の周波数スペクトルのピークを先鋭なものにすることについて記載されている。具体的には、非特許文献3では、2つの櫛歯電極(IDT)の間でダイヤモンドを用いてSAWを伝達させている。
特開2004−128141号公報 国際公開第2008/013112号
渡邊幸志、「化学気相合成ダイヤモンドの成長と評価」、J. Vac. Soc. Jpn. Vol. 52, No.6 (2009). E. J. Dawnkaski, D. Srivastava and B. J. Garrison: Chemical Phys. Lett., 232 (1995) 524. 松村竹子、間山揚郎、小野英世、藤井知、福岡隆夫、Transactions of The Research Institute of Oceanochemistry,Vol.21,No.1,Apr., 2008.
上述したように、近年、ダイヤモンドは、他の材料にはない特性によって様々なデバイスへの応用が期待されている。上述したように、ダイヤモンドを合成する方法の一つとして、プラズマCVDがある。このようなプラズマCVDでは、ダイヤモンドの合成に不要なラジカルの発生を可能な限り抑制することが望ましい。
本発明の一の目的は、ダイヤモンドの合成に不要なラジカルの発生を抑えつつダイヤモンドを合成することにある。本発明のさらなる目的は、実施形態の以下の開示から明らかになるであろう。
本発明の一態様によれば、以下の方法が提供される。
ダイヤモンドを合成する方法であって、以下を含む:
発振器からマイクロ波を発生させること;
前記発振器から発生したマイクロ波をソリッドステートパワーアンプによって増幅すること;
処理室に炭素含有ガスを供給し、前記ソリッドステートパワーアンプから出力されたマイクロ波を前記処理室に送り、前記処理室内でプラズマを発生させること。
本発明の他の態様によれば、
マイクロ波を発生可能な発振器と、
前記発振器から発生したマイクロ波を複数のマイクロ波に分配する分配器と、
前記分配器によって分配された複数のマイクロ波をそれぞれ増幅する複数のソリッドステートパワーアンプと、
前記複数のソリッドステートパワーアンプからそれぞれ出力された複数のマイクロ波を合成する合成器と、
前記複数のソリッドステートパワーアンプからそれぞれ出力された複数のマイクロ波を前記合成器にそれぞれ向ける複数のアイソレータと、
を備えるマイクロ波発生装置が提供される。
本発明のさらに他の態様によれば、
マイクロ波発生装置と、
処理室と、
を備え、
前記マイクロ波発生装置は、
マイクロ波を発生可能な発振器と、
前記発振器から発生したマイクロ波を複数のマイクロ波に分配する分配器と、
前記分配器によって分配された複数のマイクロ波をそれぞれ増幅する複数のソリッドステートパワーアンプと、
前記複数のソリッドステートパワーアンプからそれぞれ出力された複数のマイクロ波を合成する合成器と、
前記複数のソリッドステートパワーアンプからそれぞれ出力された複数のマイクロ波を前記合成器にそれぞれ向ける複数のアイソレータと、
を備え、
前記処理室にガスを供給し、前記合成器から出力されたマイクロ波を前記処理室に送り、前記処理室内でプラズマを発生させるプラズマ処理装置が提供される。
本発明の上述した一態様によれば、ダイヤモンドの合成に不要なラジカルの発生を抑えつつダイヤモンドを合成することが可能となる。
実施形態1に係るプラズマ処理装置を示す図である。 実施形態2に係るプラズマ処理装置を示す図である。 実施形態3に係るプラズマ処理装置を示す図である。 図3に示したISOの詳細の一例を説明するための図である。 実施形態4に係るマイクロ波発生装置を示す図である。 実施形態4に係るプラズマ処理装置を示す図である。 実施例に係るマイクロ波発生装置から出力されたマイクロ波の周波数スペクトル及び比較例に係るマイクロ波発生装置から出力されたマイクロ波の周波数スペクトルを示す図である。 実施例に係るプラズマ処理装置を用いて生成された水素プラズマの発光分布及び比較例に係るプラズマ処理装置を用いて生成された水素プラズマの発光分布を示す図である。 マイクロ波の電力を750Wとして実施例に係るプラズマ処理装置20を用いて生成されたプラズマの発光分布及びマイクロ波の電力を550Wとして実施例に係るプラズマ処理装置を用いて生成された発光分布を示す図である。 実施例に係るプラズマ処理装置によって合成されたダイヤモンドの成長速度及び比較例に係るプラズマ処理装置によって合成されたダイヤモンドの成長速度を示すグラフである。 実施例に係るプラズマ処理装置を用いて合成された窒素ドープダイヤモンドのカソードルミネッセンスを示す。 比較例に係るプラズマ処理装置を用いて合成された窒素ドープダイヤモンドのカソードルミネッセンスを示す。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係るプラズマ処理装置20を示す図である。
図1に示す例では、プラズマ処理装置20は、ダイヤモンドを合成するためのCVD装置として用いられている。ただし、他の例において、プラズマ処理装置20は、ダイヤモンドとは異なる材料を合成するためのCVD装置として用いられてもよい。さらに他の例において、プラズマ処理装置20は、CVD装置ではなく、プラズマエッチング装置として用いられてもよい。なお、プラズマ処理装置20の使用用途は、ここに挙げた例に限定されるものではない。
図1を用いて、プラズマ処理装置20の概要について説明する。プラズマ処理装置20は、マイクロ波発生装置10及び処理室310を備えている。マイクロ波発生装置10は、発振器110及びソリッドステートパワーアンプ(SSPA)152を備えている。発振器110は、マイクロ波を発生可能である。SSPA152は、発振器110から発生したマイクロ波を増幅する。処理室310には、炭素含有ガスが供給される。さらに、処理室310には、SSPA152から出力されたマイクロ波が送られる。これにより、処理室310内では、プラズマPが発生する。
上述した構成によれば、ダイヤモンドの合成に不要なラジカルの発生を抑えつつダイヤモンドを合成することが可能となる。具体的には、上述した構成においては、SSPA152によってマイクロ波を増幅している。図8から図10を用いて後述するように、本発明者は、SSPAによって増幅されたマイクロ波を用いることにより、ダイヤモンドの合成に不要なラジカルの発生を抑えつつダイヤモンドを合成することが可能となることを見出した。このため、上述した構成によれば、ダイヤモンドの合成に不要なラジカルの発生を抑えつつダイヤモンドを合成することが可能となる。
図1を用いて、プラズマ処理装置20の詳細について説明する。
発振器110は、マイクロ波を発生可能である。発振器110から発生するマイクロ波の周波数及びパワーは、一例において、それぞれ、2.45GHz及び10dBm(0.01W)である。
SSPA152は、発振器110から発生したマイクロ波を増幅する。言い換えると、図1に示す例では、マグネトロンを用いることなく、マイクロ波発生装置10からマイクロ波を出力することができる。
SSPA152は、半導体増幅素子を含んでいる。半導体増幅素子は、トランジスタを含んでいる。このトランジスタは、具体的には高周波パワートランジスタであり、より具体的には、一例において、化合物半導体(例えば、SiGe、SiC、GaAs又はGaN)を含有するトランジスタであり、他の例において、LDMOS(Laterally Diffused Metal Oxide Semiconductor)である。
処理室310には、炭素含有ガスが供給される。一例において、炭素含有ガスは、メタンガス(CH)である。炭素含有ガスは、水素ガス(H)とともに供給されてもよく、言い換えると、水素ガス(H)によって希釈されていてもよい。炭素含有ガスは、マイクロ波発生装置10(SSPA152)から送られたマイクロ波によって励起する。これにより、プラズマPが処理室310内において発生する。
処理室310には、窒素含有ガスが炭素含有ガスとともに供給されてもよい。一例において、窒素含有ガスは、窒素ガス(N)である。窒素含有ガスは、水素ガス(H)とともに供給されてもよく、言い換えると、水素ガス(H)によって希釈されていてもよい。窒素含有ガスが供給される場合、ダイヤモンドに窒素原子がドープされる。これにより、ダイヤモンドに窒素−空孔(NV)中心が形成される。
上述した構成によれば、結晶品質の高い窒素ドープダイヤモンドの合成が可能となる。具体的には、上述した構成においては、SSPA152によってマイクロ波を増幅している。図11及び図12を用いて後述するように、本発明者は、SSPAによって増幅されたマイクロ波を用いることにより、結晶品質の高い窒素ドープダイヤモンドの合成が可能となることを見出した。このため、上述した構成によれば、結晶品質の高い窒素ドープダイヤモンドの合成が可能となる。
さらに、上述した構成によれば、NV中心を効率的に形成することが可能になる。具体的には、上述した構成においては、SSPA152によってマイクロ波を増幅している。図11及び図12を用いて後述するように、本発明者は、SSPAによって増幅されたマイクロ波を用いることにより、NV中心を効率的に形成することが可能になることを見出した。このため、上述した構成によれば、NV中心を効率的に形成することが可能になる。
以上、本実施形態によれば、ダイヤモンドの合成に不要なラジカルの発生を抑えつつダイヤモンドを合成することが可能となる。
さらに、本実施形態によれば、結晶品質の高い窒素ドープダイヤモンドの合成が可能となる。
さらに、本実施形態によれば、NV中心を効率的に形成することが可能となる。
(実施形態2)
図2は、実施形態2に係るプラズマ処理装置20を示す図であり、実施形態1の図1に対応する。本実施形態に係るプラズマ処理装置20は、以下の点を除いて、実施形態1に係るプラズマ処理装置20と同様である。
図2を用いて、プラズマ処理装置20の概要について説明する。プラズマ処理装置20は、マイクロ波発生装置10及び処理室310を備えている。マイクロ波発生装置10は、発振器110、分配器140、複数のSSPA152及び合成器160を備えている。発振器110は、マイクロ波を発生可能である。分配器140は、発振器110から発生したマイクロ波を複数の電磁場に分配する。複数のSSPA152のそれぞれは、分配器140によって分配された複数のマイクロ波のそれぞれを増幅する。合成器160は、複数のSSPA152からそれぞれ出力された複数のマイクロ波を合成する。処理室310には、ガス(例えば、炭素含有ガス及び窒素含有ガス)が供給される。さらに、処理室310には、合成器160から出力されたマイクロ波が送られる。これにより、処理室310内では、プラズマPが発生する。
上述した構成によれば、各SSPA152から出力されるマイクロ波の最大電力が低くても、マイクロ波発生装置10から出力されるマイクロ波の電力をダイヤモンドの合成にとって十分に高いレベルにすることが可能となる。具体的には、ダイヤモンドを合成するためには、マイクロ波は、一例において1.5kW以上の電力を有している必要がある。一方、単独のSSPAから出力されるマイクロ波の電力は、ダイヤモンドの合成に必要な電力(例えば、1.5kW)よりも低いことがあり、例えば300W程度となることがある。これに対して、上述した構成においては、複数のSSPA152のそれぞれによって、分配器140によって分配された複数のマイクロ波のそれぞれを増幅している。このため、分配器140に入力するマイクロ波の電力レベルを調整することにより、マイクロ波発生装置10(合成器160)から出力されるマイクロ波の電力を所望のレベルにすることができる。このようにして、上述した構成によれば、各SSPA152から出力されるマイクロ波の最大電力が低くても、マイクロ波発生装置10から出力されるマイクロ波の電力をダイヤモンドの合成にとって十分に高いレベルにすることが可能となる。
図2を用いて、プラズマ処理装置20の詳細について説明する。
発振器110は、マイクロ波を発生可能である。
分配器140は、発振器110から発生したマイクロ波を複数のマイクロ波に分配する。これにより、マイクロ波の増幅を複数のSSPA152に分担させることができる。
複数のSSPA152のそれぞれは、分配器140によって分配された複数のマイクロ波のそれぞれを増幅する。一例において、各SSPA152は、マイクロ波の電力を170Wまで増幅する。
SSPA152の総数は、マイクロ波発生装置10(合成器160)から出力されるマイクロ波の電力に応じて調整することができ、一例において10である。
合成器160は、複数のSSPA152からそれぞれ出力された複数のマイクロ波を合成する。これにより、合成されたマイクロ波がマイクロ波発生装置10から出力される。
以上、本実施形態によれば、各SSPA152から出力されるマイクロ波の最大電力が低くても、マイクロ波発生装置10から出力されるマイクロ波の電力をダイヤモンドの合成にとって十分に高いレベルにすることが可能となる。
(実施形態3)
図3は、実施形態3に係るプラズマ処理装置20を示す図であり、実施形態2の図2に対応する。本実施形態に係るプラズマ処理装置20は、以下の点を除いて、実施形態2に係るプラズマ処理装置20と同様である。
マイクロ波発生装置10は、複数の増幅ユニット150を備えている。各増幅ユニット150は、SSPA152及びアイソレータ(ISO)154を含んでいる。ISO154は、SSPA152からの進行波を合成器160に向け、合成器160からの反射波をSSPA152から遮断する。これにより、SSPA152からの進行波は、ISO154を経由して合成器160に送られ、合成器160からの反射波は、SSPA152に送られない。
上述した構成によれば、反射波からSSPA152を高い信頼性で保護することが可能となる。具体的には、上述した構成においては、ISO154は、SSPA152の近傍に設けられており、詳細にはSSPA152と合成器160の間に設けられている。このため、SSPA152の近傍、詳細にはISO154と合成器160の間から反射波が送られても、この反射波は、ISO154によって遮断される。一例において、合成器160とマイクロ波発生装置10の出力端の間にISOを設けることがある。この場合、ISOは、マイクロ波発生装置10の出力端からの反射波を遮断することができても、このISOとSSPA152の間からの反射波を遮断することはできない。これに対して、上述した構成においては、ISO154は、マイクロ波発生装置10の出力端からの反射波だけでなく、ISO154と合成器160の間からの反射波も遮断することができる。このようにして、上述した構成によれば、反射波からSSPA152を高い信頼性で保護することが可能となる。
図4は、図3に示したISO154の詳細の一例を説明するための図である。ISO154は、サーキュレータ154a及びダミーロード154bを有している。サーキュレータ154aは、ポート1、ポート2及びポート3を有している。ポート1は、SSPA152に接続しており、ポート2は、合成器160に接続しており、ポート3は、ダミーロード154bに接続している。SSPA152からの進行波は、ポート1に入力され、ポート2から出力される。このようにして、ISO154は、SSPA152からの進行波を合成器160に向ける。これに対して、合成器160からの反射波は、ポート2に入力され、ポート3から出力され、ダミーロード154bによって熱に変換される。このようにして、ISO154は、合成器160からの反射波をSSPA152から遮断する。
以上、本実施形態によれば、反射波からSSPA152を高い信頼性で保護することが可能となる。
(実施形態4)
図5は、実施形態4に係るマイクロ波発生装置10を示す図である。本実施形態に係るマイクロ波発生装置10は、以下の点を除いて、実施形態3に係るマイクロ波発生装置10と同様である。
マイクロ波発生装置10は、発振器110、アッテネータ120、増幅器130、分配器140、複数の増幅ユニット150、合成器160及び制御回路170を備えている。各増幅ユニット150は、SSPA152及びISO154を含んでいる。
発振器110は、マイクロ波を発生可能である。なお、発振器110は、マイクロ波発生装置10から取り外し可能であってもよい。この場合、目的(例えば、マイクロ波発生装置10から出力されるマイクロ波の周波数)に応じて、一の発振器を他の発振器に交換することができる。
アッテネータ120は、発振器110から発生したマイクロ波の電力を減衰させる。アッテネータ120がマイクロ波の電力を減衰させる量は、制御回路170(詳細は後述する。)によって制御されている。
増幅器130は、アッテネータ120から出力されたマイクロ波を増幅する。増幅器130は、SSPA152(主増幅器)に入力されるマイクロ波の電力を調整するための副増幅器として機能している。一例において、増幅器130は、マイクロ波の電力を5Wまで増幅する。
増幅器130は、半導体増幅素子を含んでいる。半導体増幅素子は、トランジスタを含んでいる。このトランジスタは、具体的には高周波パワートランジスタであり、より具体的には、一例において、LDMOSであり、他の例において、化合物半導体(例えば、SiGe、SiC、GaAs又はGaN)を含有するトランジスタである。
分配器140は、増幅器130から出力されたマイクロ波を複数のマイクロ波に分配する。これにより、マイクロ波の増幅を複数のSSPA152に分担させることができる。さらに、この構成においては、発振器110から発生したマイクロ波は、増幅器130(すなわち、SSPA152(主増幅器)に入力されるマイクロ波の電力を調整するための副増幅器)を経由して、分配器140に送られている。この場合、副増幅器を分配器140と各SSPA152の間に設ける必要がなく、言い換えると、複数の副増幅器のそれぞれを複数のSSPA152のそれぞれに設ける必要がない。このようにして、上述した構成によれば、マイクロ波発生装置10を小型化することが可能となる。
複数のSSPA152のそれぞれは、分配器140によって分配された複数のマイクロ波のそれぞれを増幅する。これにより、各SSPA152から出力されるマイクロ波の最大電力が低くても、マイクロ波発生装置10から出力されるマイクロ波の電力をダイヤモンドの合成にとって十分に高いレベルにすることが可能となる。
なお、複数のSSPA152のそれぞれには、互いに位相の揃った複数のマイクロ波をそれぞれ入力してもよい。一例において、分配器140とSSPA152の間の伝送線路の長さを調整することにより位相を揃えることができる。他の例において、分配器140とSSPA152の間に位相調整器を設けることにより位相を揃えることができる。
複数のISO154のそれぞれは、複数のSSPA152のそれぞれからの進行波を合成器160に向け、合成器160からの反射波を複数のSSPA152のそれぞれから遮断する。これにより、反射波からSSPA152を高い信頼性で保護することが可能となる。
増幅ユニット150の総数は、マイクロ波発生装置10(合成器160)から出力されるマイクロ波の電力に応じて調整することができ、一例において10である。
合成器160は、複数の増幅ユニット150からそれぞれ出力された複数のマイクロ波を合成する。これにより、合成されたマイクロ波がマイクロ波発生装置10から出力される。
制御回路170は、マイクロ波発生装置10の外部から入力される制御信号に基づいて、アッテネータ120を制御している。具体的には、制御回路170は、マイクロ波発生装置10から出力される進行波の電力及びマイクロ波発生装置10に戻る反射波の電力に基づいて、マイクロ波発生装置10から出力される進行波の電力が制御信号の示す電力(すなわち、所望の電力)となるようにアッテネータ120を制御する。これにより、マイクロ波をマイクロ波発生装置10から安定して出力することが可能となる。
図6は、実施形態4に係るプラズマ処理装置20を示す図である。プラズマ処理装置20は、マイクロ波発生装置10、接続部200及び処理装置300を備えている。接続部200は、同軸導波管変換器210、ストレート導波管220、アイソレータ(ISO)230、方向性結合器240、テーパ導波管250、自動整合器260及びテーパ導波管270を有している。処理装置300は、処理室310及び立体回路320を有している。
図6に示すマイクロ波発生装置10は、図5に示したマイクロ波発生装置10と同様である。
接続部200は、マイクロ波発生装置10から出力されたマイクロ波を処理装置300の立体回路320に接続するために設けられている。マイクロ波発生装置10から出力されたマイクロ波は、接続部200及び立体回路320を経由して、処理室310に送られる。
同軸導波管変換器210は、同軸線路を導波管線路に変換するために設けられている。具体的には、マイクロ波発生装置10から発生したマイクロ波は、同軸線路を経由して出力される。これに対して、処理装置300の立体回路320は、導波管線路を有している。同軸導波管変換器210は、マイクロ波発生装置10の同軸線路から発生したマイクロ波を立体回路320の導波管線路に接続させるために設けられている。
ストレート導波管220は、同軸導波管変換器210から出力されたマイクロ波をISO230に案内する。
ISO230は、マイクロ波発生装置10から処理装置300に向かう進行波を方向性結合器240に向け、処理装置300からマイクロ波発生装置10に向かう反射波をストレート導波管220から遮断する。これにより、処理装置300からの反射波がマイクロ波発生装置10に送られることを抑えることができる。このため、マイクロ波発生装置10が処理装置300からの反射波によって受ける影響を抑えることができる。
方向性結合器240は、マイクロ波発生装置10から処理装置300に向かう進行波及び処理装置300からマイクロ波発生装置10に向かう反射波を監視するため設けられている。進行波及び反射波は、例えば、スペクトラムアナライザ、周波数カウンタ又はパワーメータを用いて測定することができる。
テーパ導波管250は、方向性結合器240と自動整合器260を互いに接続するために設けられている。具体的には、方向性結合器240の導波管の断面サイズと自動整合器260の導波管の断面サイズは、互いに異なっている。このため、方向性結合器240と自動整合器260は、テーパ導波管250を介して互いに接続させる必要がある。
自動整合器260は、インピーダンスマッチングを自動的に行うために設けられている。具体的には、マイクロ波のインピーダンスは、処理室310内の例えば、ガス流量、ステージ温度、ガス圧力、ステージ位置又はガス混合比によって変動する。このため、マイクロ波を安定に処理室310に送るため、自動整合器260が設けられている。なお、自動整合器260は、方向性結合器240を用いた測定結果に基づいて、インピーダンスマッチングを行うことができる。
テーパ導波管270は、自動整合器260と立体回路320を互いに接続するために設けられている。具体的には、自動整合器260の導波管の断面サイズと立体回路320の導波管の断面サイズは、互いに異なっている。このため、自動整合器260と立体回路320は、テーパ導波管270を介して接続させる必要がある。
(マイクロ波発生装置)
図5に示したマイクロ波発生装置10を作製した。
発振器110から発生するマイクロ波の周波数及び電力は、それぞれ、2.45GHz及び10dBm(0.01W)とした。
増幅器130は、マイクロ波の電力を5Wまで増幅するように構成した。
分配器140と合成器160の間には、10個の増幅ユニット150を設けた。各SSPA152は、マイクロ波の電力を170Wまで増幅するように構成した。
本実施例に係るマイクロ波発生装置10によれば、高調波スプリアスを低く抑えることができた。具体的には、キャリア周波数f=2450±5MHzに関して、第2高調波(周波数:2f)のスプリアス及び第3高調波(周波数:3f)のスプリアスは、いずれも、−25dBc未満であった。
本実施例に係るマイクロ波発生装置10によれば、SSB(Single−Side Band)位相雑音を低く抑えることができた。具体的には、キャリア周波数f=2450MHzに関して、オフセット周波数0.1MHzのSSB位相雑音は−85dBc/Hz未満であり、オフセット周波数1MHzのSSB位相雑音は−90dBc/Hz未満であり、オフセット周波数5MHzのSSB位相雑音は−90dBc/Hz未満であり、オフセット周波数10MHzのSSB位相雑音は−90dBc/Hz未満であり、オフセット周波数50MHzのSSB位相雑音は−90dBc/Hz以下であった。
図7は、実施例に係るマイクロ波発生装置10から出力されたマイクロ波の周波数スペクトル及び比較例に係るマイクロ波発生装置から出力されたマイクロ波の周波数スペクトルを示す図である。比較例に係るマイクロ波発生装置は、マグネトロンを用いてマイクロ波を出力した点を除いて、実施例に係るマイクロ波発生装置10と同様とした。
実施例の周波数スペクトルのピークの位置は、時間によらず、周波数おおよそ2.450GHzの位置で一定であった。これに対して、比較例の周波数スペクトルのピークの位置は、時間に依存して変動し、2.450GHzからおおよそ±10MHz変動した。この結果から、SSPAによって増幅されたマイクロ波を用いることにより、周波数スペクトルの位置を安定させることが可能になるといえる。なお、図7に示す比較例の周波数スペクトルは、このスペクトルのピークが周波数2.450GHzからおおよそ+9MHz変動したタイミングで観測されたものである。
実施例の周波数スペクトルにおいては、ピーク周辺の位相雑音が低く抑えられ、ピークが急峻なものとなった。これに対して、比較例の周波数スペクトルにおいては、ピーク周辺の位相雑音があまり抑えられておらず、ピークは緩やかなものとなった。この結果から、SSPAによって増幅されたマイクロ波を用いることにより、周波数スペクトルのピーク周辺の位相雑音を低く抑えること及び周波数スペクトルのピークを急峻にすることが可能になるといえる。なお、実施例の周波数スペクトルにおいては、ピーク周辺のスプリアスも低く抑えられた。
図7に示す結果から、SSPAによって増幅されたマイクロ波を用いることにより、ダイヤモンドの合成に不要なラジカルの発生が抑えられることが期待される。上述したように、実施例の周波数スペクトルにおいては、ピーク周辺の位相雑音が低く抑えられ、ピークが急峻なものとなった。仮に、ピーク周辺の位相雑音がある程度大きく、ピークが緩やかなものであると、ピーク周辺の周波数成分によって、ダイヤモンドの合成に不要なラジカルが発生するおそれがある。これに対して、SSPAによって増幅されたマイクロ波を用いることにより、このようなラジカルの発生が抑えられることが期待される。
(プラズマ処理装置)
上述したマイクロ波発生装置10を用いて図6に示したプラズマ処理装置20を作製した。
同軸導波管変換器210の規格は、以下のとおりとした。
(1)VSWR 1.1以下
(2)冷却機構
ISO230の規格は、以下のとおりとした。
(1)VSWR 1.2以下
(2)順方向損失 0.3dB以下
(3)逆方向損失 20dB以上
自動整合器260の規格は、以下のとおりとした。
(1)負荷整合範囲 VSWR 10以下
(2)整合 VSWR 1.1以下
(3)整合精度 定格電力の1%以下
(4)整合速度 2秒以内(試験回路で判定した)
図8は、実施例に係るプラズマ処理装置20を用いて生成された水素プラズマの発光分布及び比較例に係るプラズマ処理装置を用いて生成された水素プラズマの発光分布を示す図である。比較例に係るプラズマ処理装置は、マグネトロンを用いてマイクロ波を出力した点を除いて、実施例に係るプラズマ処理装置20と同様とした。実施例及び比較例のいずれにおいても、マイクロ波の電力は750Wとした。
図9は、マイクロ波の電力を750Wとして実施例に係るプラズマ処理装置20を用いて生成されたプラズマの発光分布及びマイクロ波の電力を550Wとして実施例に係るプラズマ処理装置20を用いて生成された発光分布を示す図である。
図10は、実施例に係るプラズマ処理装置20によって合成されたダイヤモンドの成長速度及び比較例に係るプラズマ処理装置によって合成されたダイヤモンドの成長速度を示すグラフである。原料ガスとして、メタンガス及び水素ガスの混合ガスを用いた。図10は、水素ガスに対するメタンガスの濃度に対する成長速度を示している。
図8においては、波長800nm以下において、実施例の発光分布の強度が比較例の発光分布の強度よりも低いものとなった。一方、波長800nm超において、実施例の発光分布の強度が比較例の発光分布の強度とほぼ等しくなった。
図9においては、観測波長の全域に亘って、マイクロ波の電力550Wの発光分布の強度がマイクロ波の電力750Wの発光分布の強度よりも低くなった。
図10においては、いずれの濃度においても、実施例の成長速度は、比較例の成長速度とほぼ同一であった。
図8から図10に示す結果から、SSPAによって増幅されたマイクロ波を用いることにより、ダイヤモンドの合成に不要なラジカルの発生を抑えつつダイヤモンドを合成することが可能になるといえる。具体的には、以下のとおりである。
第1に、図8及び図9に示す結果から、実施例では、比較例に比べて、イオン密度又はガス温度が低くなっているといえる。波長800nm超において、図8では実施例の発光強度が比較例の発光強度とほぼ等しくなっているのに対して図9では実施例の発光強度が比較例の発光強度よりも低くなっていることに照らすと、波長800nm超の発光強度は、マイクロ波を発生させる方法に依存せず、マイクロ波の電力に依存するといえる。これに対して、波長800nm以下について、図8では、マイクロ波の電力が実施例及び比較例で共通しているにもかかわらず、実施例の発光強度が比較例の発光強度よりも低くなっている。通常、イオン密度又はガス温度が低くなるほどプラズマの発光強度が低くなることに照らすと、実施例では、比較例に比べて、イオン密度又はガス温度が低くなっているといえる。
第2に、図8及び図10に示す結果から、実施例では、ダイヤモンドの合成に不要なラジカルの発生を抑えながら、ダイヤモンドの合成に必要なラジカル(具体的には、CHラジカル)は効率的に発生させることが可能になっているといえる。図8に示す結果についての上述した検討より、実施例では、イオン密度又はガス温度が低くなっている可能性がある。それにもかかわらず図10では、実施例の成長速度が比較例の成長速度とほぼ同一となっている。この結果より、実施例では、ダイヤモンドの合成に不要なラジカルの発生を抑えながら、ダイヤモンドの合成に必要なラジカルは効率的に発生させることが可能になっているといえる。
実施例においてダイヤモンドの合成に不要なラジカルの発生を抑えながらダイヤモンドの合成に必要なラジカルを効率的に発生させることが可能な理由は、図7を用いて説明したように、実施例のマイクロ波の周波数スペクトルにおいては、ピーク周辺の位相雑音が低く抑えられ、ピークが急峻なものとなっていることに起因していると推測される。上述したように、このようなマイクロ波を用いることにより、ダイヤモンドの合成に不要なラジカルの発生が抑えられている可能性がある。このような理由により、実施例では、ダイヤモンドの合成に不要なラジカルの発生を抑えながら、ダイヤモンドの合成に必要なラジカルは効率的に発生させることが可能になっているといえる。
上述した理由により、SSPAによって増幅されたマイクロ波を用いることにより、ダイヤモンドの合成に不要なラジカルの発生を抑えつつダイヤモンドを合成することが可能になるといえる。
図11は、実施例に係るプラズマ処理装置20を用いて合成された窒素ドープダイヤモンドのカソードルミネッセンスを示す。図12は、比較例に係るプラズマ処理装置を用いて合成された窒素ドープダイヤモンドのカソードルミネッセンスを示す。図11及び図12では、原料ガスのメタンガスと水素ガスの混合ガスに水素ガスによって希釈された窒素ガスを供給して、窒素ドープホモエピタキシャルダイヤモンドを合成した。
図11に示すように、実施例では、エキシトン発光の強度が強いものとなった。これに対して、図12に示すように、比較例では、エキシトン発光の強度は強いものになったものの、実施例の強度よりは弱いものとなった。エキシトン発光の強度はダイヤモンドの結晶品質の指標として用いられている。この指標に照らすと、実施例の窒素ドープダイヤモンドの結晶品質は、比較例の窒素ドープダイヤモンドの結晶品質よりも高いといえる。このことから、SSPAによって増幅されたマイクロ波を用いることにより、結晶品質の高い窒素ドープダイヤモンドの合成が可能となるといえる。
図11及び図12に示すように、実施例及び比較例の双方とも、NV中心の発光の強度が強いものとなった。さらに、実施例及び比較例の双方とも、波長250nm〜600nmにおいて、窒素関連欠陥の微細スペクトル構造が観測された。しかしながら、実施例では、発光ピークの相対的強度変化に加え、発光センターの種類にも変化が見られた(図中矢印a〜eの微細構造が実施例では検出下限未満)。この変化は、SSPAによって増幅されたマイクロ波が、つまりマイクロ波の位相雑音やスプリアスによる不要波が、結晶品質に加えドーパント原子の取込みやそれによる電子状態の形成に影響を与えていることを示唆する。この結果より、実施例では、比較例よりも、NV中心が効率的に形成されたといえる。このことから、SSPAによって増幅されたマイクロ波を用いることにより、NV中心を効率的に形成することが可能になるといえる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
10 マイクロ波発生装置
20 プラズマ処理装置
110 発振器
120 アッテネータ
130 増幅器
140 分配器
150 増幅ユニット
152 SSPA
154 ISO
154a サーキュレータ
154b ダミーロード
160 合成器
170 制御回路
200 接続部
210 同軸導波管変換器
220 ストレート導波管
230 ISO
240 方向性結合器
250 テーパ導波管
260 自動整合器
270 テーパ導波管
300 処理装置
310 処理室
320 立体回路

Claims (9)

  1. ダイヤモンドを合成する方法であって、以下を含む:
    発振器からマイクロ波を発生させること;
    前記発振器から発生したマイクロ波をソリッドステートパワーアンプによって増幅すること;
    処理室に炭素含有ガスを供給し、前記ソリッドステートパワーアンプから出力されたマイクロ波を前記処理室に送り、前記処理室内でプラズマを発生させること。
  2. 請求項1に記載の方法であって、
    前記処理室に前記炭素含有ガスとともに窒素含有ガスを供給することを含む。
  3. 請求項2に記載の方法であって、
    ここで、前記炭素含有ガスはメタンガスであり、前記窒素含有ガスは窒素ガスである。
  4. 請求項1から3までのいずれか一項に記載の方法であって、以下を含む:
    前記発振器から発生したマイクロ波を分配器によって複数のマイクロ波に分配すること;
    前記分配器によって分配された複数のマイクロ波のそれぞれを複数のソリッドステートパワーアンプのそれぞれによって増幅すること;
    前記複数のソリッドステートパワーアンプからそれぞれ出力された複数のマイクロ波を合成器によって合成すること、
    ここで、前記処理室には、前記合成器から出力されたマイクロ波が送られる。
  5. 請求項4に記載の方法であって、
    前記複数のソリッドステートパワーアンプによって増幅された複数のマイクロ波のそれぞれを、複数のアイソレータのそれぞれを経由させて前記合成器に送ることを含む。
  6. 請求項4又は5に記載の方法であって、
    前記発振器から発生したマイクロ波を、増幅器を経由させて前記分配器に送ることを含む。
  7. 請求項6に記載の方法であって、
    前記発振器から発生したマイクロ波を、アッテネータを経由させて前記増幅器に送ることを含む。
  8. マイクロ波を発生可能な発振器と、
    前記発振器から発生したマイクロ波を複数のマイクロ波に分配する分配器と、
    前記分配器によって分配された複数のマイクロ波をそれぞれ増幅する複数のソリッドステートパワーアンプと、
    前記複数のソリッドステートパワーアンプからそれぞれ出力された複数のマイクロ波を合成する合成器と、
    前記複数のソリッドステートパワーアンプからそれぞれ出力された複数のマイクロ波を前記合成器にそれぞれ向ける複数のアイソレータと、
    を備えるマイクロ波発生装置。
  9. マイクロ波発生装置と、
    処理室と、
    を備え、
    前記マイクロ波発生装置は、
    マイクロ波を発生可能な発振器と、
    前記発振器から発生したマイクロ波を複数のマイクロ波に分配する分配器と、
    前記分配器によって分配された複数のマイクロ波をそれぞれ増幅する複数のソリッドステートパワーアンプと、
    前記複数のソリッドステートパワーアンプからそれぞれ出力された複数のマイクロ波を合成する合成器と、
    前記複数のソリッドステートパワーアンプからそれぞれ出力された複数のマイクロ波を前記合成器にそれぞれ向ける複数のアイソレータと、
    を備え、
    前記処理室にガスを供給し、前記合成器から出力されたマイクロ波を前記処理室に送り、前記処理室内でプラズマを発生させるプラズマ処理装置。
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