JP2018079265A - ピン留め具 - Google Patents

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二宮 朝保
Tomoyasu Ninomiya
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Abstract

【課題】ピン挿脱によりピンと接する挟持面が擦り減り、挟持部自体が変形してしまう恐れがあった。【解決手段】第1カバー部材110と、ピンを挟持する挟持部と操作部が形成された1対の挟持部材120と、前記第1カバー部材110と前記挟持部材120を組み合わせる第2カバー部材130と、弾性部材と、からなるピン留め具100において、前記第1カバー部材110には、前記ピンの挿入を許容する挿通孔111が形成され、前記第2カバー部材130には、前記ピンの挿入を許容する挿通孔131または凹部が形成され、前記第1カバー部材110には前記弾性部材の少なくとも一部を収納することが出来る収納部112が形成され、前記挟持部材120には前記弾性部材を伸縮自在に把持する為の把持片124が各々形成され、前記第1カバー部材110および前記第2カバー部材130および前記挟持部材120によって前記弾性部材を収納する手段を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、ピアスやピンブローチなどのピン部分を有する装身具のピン留め具として使用可能な装身具用部材に関する。
ピアスやピンブローチ等の装飾体が有するピンを係止させるピン留め具は、従来から種々の製品が提案されている。
ピン留め具の一例として実開昭57−85208号公報に記載されたものがある。
図示は省略するが、対向する一対の挟持部材がピンを挟持する為に板バネの弾性力を利用しピンを係止させる構造である。
各々の挟持部材はスライド部と切欠部を有し、板バネはスライド部と切欠部が係合する方向に弾性力を付勢する。挟持部材の両端に操作部を設けることで指先を痛める恐れを軽減し、かつ板バネの弾性力により係止させることを可能にした。
実開昭57−85208号公報
従来のピン留め具には耐久性に問題があり、いくつかの課題が残っている。
ピンの挿脱に伴う動きによってピンと接する挟持面が擦り減り、挟持部自体の変形に繋がった。その変形によってスライド部にゆがみが生じることで、挿脱する上で引っ掛かりが生じて支障をもたらす場合もあった。
また、ピン留め具の対角線上に位置する端部を押さえて操作する場合には、操作部がスムーズに動かず引っ掛ることもあった。
さらに、対向する挟持面間の距離が所定の距離より狭くなれば、ピンが挿入出来なくなる現象が起こる恐れがあった。
さらに、ピン留め金具が不用意に回転してしまう恐れもあった。
本発明は上記のような問題点を解決するものであり、耐久性を高め、かつ利便性を向上させたピン留め具を提供することを目的とする。
この目的を達成するため、本発明は、第1カバー部材110と、ピンを挟持する挟持部121と操作部123が形成された1対の挟持部材120と、前記第1カバー部材と前記挟持部材を連結させる第2カバー部材130と、少なくとも1個の弾性部材140と、からなるピン留め具において、
前記第1カバー部材または前記第2カバー部材の何れか一方には、前記ピンの挿入を許容する挿通孔111が形成され、前記第1カバー部材または前記第2カバー部材の何れか他方には、前記ピンの挿入を許容する挿通孔131または凹部134が形成され、前記第1カバー部材および前記第2カバー部材の少なくとも何れか一方の内側面には前記弾性部材の少なくとも一部を収納することが出来る収納部112が形成されており、前記第1カバー部材および前記第2カバー部材および前記挟持部材によって前記弾性部材を装着し、前記挟持部材には前記弾性部材を伸縮自在に把持する為の把持片124が各々形成され、前記弾性部材を収納する手段を有することを特徴とするピン留め具を提供する。
本発明は、さらに、第1カバー部材110Aと、ピンを挟持する挟持部121Aと操作部123Aが形成された1対の挟持部材120Aと、前記第1カバー部材と前記挟持部材を連結させる第2カバー部材130Aと、少なくとも1個の弾性部材140と、からなるピン留め具において、
前記第1カバー部材または前記第2カバー部材の何れか一方には、前記ピンの挿入を許容する挿通孔111が形成され、前記第1カバー部材または前記第2カバー部材の何れか他方には、前記ピンの挿入を許容する挿通孔131または凹部134が形成され、前記第1カバー部材および前記第2カバー部材および前記挟持部材によって前記弾性部材を装着し、前記挟持部材には前記弾性部材を伸縮自在に把持する為の把持面125Aが各々形成され、前記弾性部材を収納する手段を有することを特徴とするピン留め具を提供する。
本発明に係るピン留め具においては、前記把持部はガイド面126を備え、前記ガイド面の少なくとも一部が前記収納部の内壁面に接触し、前記挟持部材が前記第1カバー部材に対して摺動可能に位置決めする手段を有することが好ましい。
本発明に係るピン留め具においては、前記収納部の外側面114に凸設形状を有することが好ましい。
本発明に係るピン留め具においては、前記挟持部材の各々は相対向する挟持部材に嵌挿可能であるスライド部127と切欠部128を備え、前記スライド部と切欠部がなだらかな曲面で摺接することが好ましい。
本発明に係るピン留め具によれば、ガイド機構(ガイド面126)をピンの挿脱により変形しやすい挟持部121近傍から離れた位置に配置することが出来るので、耐久性の向上に繋がる。
収納部112の内径で弾性部材の径方向の幅の大きさを規定し、操作部に連動する把持片の間隔により弾性部材の長さ方向の大きさを規定することによって、弾性部材を位置決めすることが出来ようになる。
ガイド面126によって第1カバー部材110と挟持部材120が摺動可能になることで、内部機構を簡略化させることが出来る為、生産性を向上させ、コストダウンに繋げることが可能である。
また、把持片124による位置決め機構(ストッパー機能)を備えることで、対向する挟持面間の距離を一定に保つことも可能になる。
さらに、操作部の端部を押さえて操作する場合にも、引っ掛らずに操作部がスムーズに動く機構も提供する。
第一実施形態に係るピン留め具の分解斜視図である。 第一実施形態に係るピン留め具の組立後の斜視図である。 第一実施形態に係るピン留め具のX−X断面図(ピン装着時)である。 第一実施形態に係るピン留め具のX−X断面図(ピン挿脱時)である。 第一実施形態に係るピン留め具のY−Y断面図である。 第一実施形態に係るピン留め具において挿通孔と凹部および収納部の組み合わせに関わる第一変形例のY−Y断面図である。 第一実施形態に係るピン留め具において挿通孔と凹部および収納部の組み合わせに関わる第二変形例のY−Y断面図である。 第一実施形態に係るピン留め具において挿通孔と凹部および収納部の組み合わせに関わる第三変形例のY−Y断面図である。 第一実施形態に係るピン留め具の第1カバー部材の変形例の斜視図である。 第一実施形態に係るピン留め具の第2カバー部材の変形例の斜視図である。 第一実施形態に係るピン留め具の挟持部材の第一変形例(実線)および第二変形例(点線)の斜視図である。 第一実施形態に係るピン留め具の挟持部材の第三変形例の斜視図である。 第一実施形態に係るピン留め具の第一変形例の分解斜視図である。 第一実施形態に係るピン留め具の第一変形例の斜視図である。 第一実施形態に係るピン留め具の第一変形例のY−Y断面図である。 第一実施形態に係るピン留め具の第二変形例の斜視図である。 第一実施形態に係るピン留め具の第三変形例の斜視図である。
(第一実施形態)
図1は本発明の第一の実施形態に係るピン留め具100の分解斜視図である。
本実施形態に係るピン留め具100は、第1カバー部材110と、一対の挟持部材120・120’と、係合解除部材130と、弾性部材140で構成されている。
挟持部材が一対である為に、必要に応じて、120と120’、121と121’のように、シングルクォーテーション(’)を付けて区別している。両方を包括する表現では、シングルクォーテーション(’)が付いていない方を使用して説明する。
(第1カバー部材)
第1カバー部材110には、ピンの挿入を許容する挿通孔111が形成され、弾性部材140の一部を収納することが出来る一対の収納空間113とその収納空間を覆う(または少なくとも一部を取り囲む)収納部112が形成されている。収納部112は略半円柱の形状を有し、両端部には開口部117が設けられ、挿通孔111を基準として組み立てられた際に外側になる外側面114を有し、開口部117と外側面114の境界となる境界縁118が形成されている。
(挟持部材)
図中に全ての符号を付けると煩雑になる為、挟持部材120と120’の同様の部位を指す場合には、原則的に挟持部材120側のみを示し、必要に応じて挟持部材120’側の部位等の符号を図中に示すことにする。
挟持部材120・120’が対向する状態に配置され、各々同様の形状を有している。ピンを挟持するために挟持部121・121’が形成され、ピンと接する面に挟持面122・122’を備えている。各々の挟持部材は側壁を有し、対向する側壁を掴んで操作可能である操作部123・123’が形成されている。各々の挟持部材には、一対の把持片124・124’を有している。弾性部材140を伸縮させる為に弾性部材140の端部と接する把持面125・125’が形成されている。
また、把持片の側壁には、ガイド面126・126’が形成されている。
このガイド面が、第1カバー部材110の収納部112の内壁面と接して、図2で示す長さ方向(X−X方向)への移動を制御することが可能である。第1カバー部材110と挟持部材120が、このガイド面によって摺接して摺動可能である為、第1カバー部材110と挟持部材120において幅方向(Y−Y方向)のブレが発生することを抑えて安定性を高めることに繋がる。
また、把持片124において把持面125とは反対側の面にストッパー面129・129’が形成されている。把持片のストッパー面129が境界縁118に当る位置でストップすることを利用して、対向する挟持面125・125’の距離を一定に保つことが出来る。
この為、挿通孔111から挿通孔131に通じるピンの挿し込み部が狭くなることや、あるいは塞いでしまうことを防ぐことが出来るようになる。
さらに、挟持部材がピン留め具本体から抜け落ちてしまうことを防止するストッパーとしての機能を把持片124またはストッパー面129に持たせることも可能である。
(第2カバー部材)
第2カバー部材130の中央には、ピンの挿通を許容する挿通孔131が形成され、側壁133を備えている。挿通孔を基準として、組み立てられた際に内側になる内側面132を有している。第1カバー部材110と挟持部材120と第2カバー部材130との3部材を組み合わせる際には、この側壁の先端部を折り曲げることで結合状態を保つことが出来る。
また、上記以外の組み合わせ方法として、第1カバー部材110と第2カバー部材130をスポット溶接で接合させる方法やボンド等の接着剤で接着させる方法も可能である。
(弾性部材)
この実施例では弾性部材にコイルバネを使用しているが、コイルバネに限らず、シリコンゴムや板バネ等の弾性体を利用することも可能である。
(ピン)
図3や図4で示すピン150は、先端部に周溝が形成されているが、本発明におけるピンの概念の中に、先端部に溝のないピンや、先端が尖った針形状のピンや、ダボ形状のピンを含ませることが可能である。
図2は第一の実施形態に係るピン留め具の組立後の斜視図である。挿通孔111を中心として、X−X方向とY−Y方向を示している。また収納部112の表面に線状の溝116を形成することで、ピン留めされた際に外部と接触する面との間に生まれる摩擦力が高まり、ピン留め具100が不用意に回転してしまう力を軽減させることが可能である。
図3と図4は、ピン留め具100とピン150との係合を解除する際の過程を示すX−X断面図である。
図3はピン150がピン留め具100に装着されている状態を表している。弾性部材140は、挟持部材120と120’を離間させる方向へ弾性力を付勢しており、同時に挟持部121と121’を接近させる方向へ弾性力を働かせている。この弾性力の働きにより、挟持面122と挟持面122’との距離が縮まり、挟持部がピン150を押さえて、ピン150がピン留め具100に装着されるようになる。
一方、図4では、操作部123と123’を掴んで、弾性部材140の弾性力に抗する方向へ力を加えた状態を表している。これによって、挟持面122と挟持面122’との距離が拡がり、装着されていたピン150を抜き出すことが可能になる。
図3と図4で示すように、収納部112と把持面125と第2カバー部材130の内側面によって囲まれた空間160が形成されている。この空間160を指して略ボンベ空間と呼ぶことも可能である。
この空間160の内部に弾性部材140が収納されており、弾性部材140が上下左右の壁面で囲まれている為、バネのゆがみが発生しにくくバネの劣化を抑えている。
この略ボンベ空間に、液体や気体ではなく固体の弾性部材を収めることで、収縮された状態から元の状態へ戻ろうとする復元力を高レベルに保持することが出来る。
自転車等に用いる空気入れで空気を圧縮した際にその反動で跳ね上る力が生じるが、略チューブ状に形成された略ボンベ空間に伸縮可能な弾性体を収めることで同様の力を活用させることが可能になる。
この略ボンベ空間が形成されている点が、本発明の要素の1つと考えることも出来る。
図5は第一の実施形態に係るピン留め具のY−Y断面図である。
第1カバー部材110の中央に挿通孔111が形成され、第2カバー部材130の中央に挿通孔131が形成されている。挿通孔と凹部および収納部の組み合わせにおいて、この組み合わせが基本であり、組み合わせの変形例を図6から図8に示す。
図6は第一の実施形態に係るピン留め具において挿通孔と凹部および収納部の組み合わせに関わる第一変形例のY−Y断面図である。
第1カバー部材110の中央に挿通孔111が形成され、第2カバー部材130の中央に凹部134が形成されている。
図7は第一の実施形態に係るピン留め具において挿通孔と凹部および収納部の組み合わせに関わる第二変形例のY−Y断面図である。
第1カバー部材110の中央に凹部115が形成され、第2カバー部材130の中央に挿通孔131が形成されている。ピン150は第2カバー部材130側から挿入されて、ピン150の先端部は凹部115に収まるように設計されている。
図8は第一の実施形態に係るピン留め具において挿通孔と凹部および収納部の組み合わせに関わる第三変形例のY−Y断面図である。
第1カバー部材110の中央に挿通孔111が形成され、第2カバー部材130の中央に挿通孔131が形成されて、第2カバー部材130の内側面に第2収納部135が形成されている。
この第2収納部135は、収納部112と共に弾性部材を包み込む役割をする。
図5から図8で示した組み合わせ以外にも、挿通孔と凹部および収納部の組み合わせを変えることで、バリエーションを広げることが可能である。
図9は第一の実施形態に係るピン留め具の第1カバー部材の変形例の斜視図である。収納部112の両端部の形状は略半球状に拡がる形状を有している。
図1で示された開口部117から、チリやゴミ等の異物が内部へ入り込んでしまう恐れがあったが、図9においては、収納部112の開口部を塞いだ形状である為、異物が内部へ入り込むことを防ぐことが出来る。
また、収納部112の両端に段差縁119が形成され、段差縁119の内側面にストッパー面129が当たることで、挟持部材120を所定の位置に留めさせて、ストッパーの機能を有することが可能になる。
収納部112の形状は本実施形態の中で図示されたものに限らず、加工方法によって種々の形状を有する場合や収納部の表面にデザインが施される場合も有り得る。
図10は第一の実施形態に係るピン留め具の第2カバー部材の変形例の斜視図である。第2カバー部材130の側壁133に半円柱状の爪部136が形成されている。図1や図2などに示されている第2カバー部材130の側壁133は直線的な形状で一つの爪の状態になっているが、図12で示すように複数個の爪によって係合させることが可能であり、材料の体積を減らすことで軽量化を図ることも出来る。
この図10の中にもう一つの変形例を表しており、図8で示した第2カバー部材130に形成されている第2収納部135の形状を点線で表している。第2収納部135よって、弾性部材140の収納位置のバランスを取ることも出来るようになる。
図11は第一実施形態に係るピン留め具の挟持部材の第一変形例(実線)および第二変形例(点線)の斜視図である。挟持部材120・120’の各々に挟持部から長さ方向に伸びるスライド部127・127’が形成されており、挟持部材120・120’の各々の中央部付近に切欠部128・128’が形成されている。スライド部127と切欠部128’、および、スライド部127’と切欠部128は互いに嵌合可能に相対向する位置に置かれている。
また、挟持部材120・120’の動きを制御するガイドの役割をスライド部127・127’が担っている。
第1カバー部材110と挟持部材120が、このスライド部127・127’と切欠部128・128’によって摺動可能である為、第1カバー部材110と挟持部材120において幅方向(Y−Y方向)のブレが発生することを抑えて安定性をより一層高めることに繋がる。
この図11の中にもう一つの変形例を表しており、挟持部材120の操作部123を形成する側壁133が第2カバー部材130側に延びる変形例を点線で表している。
これによって、操作部123の高さによって収納部112の表面に形成された溝の役割を損ねる心配がなくなる。操作部123の高さや延びる方向については、図示されたものに限らず自由にアレンジ可能である。
図12は第一の実施形態に係るピン留め具の挟持部材の第三変形例の斜視図である。
スライド部127・127’が丸みのある三角形の形状(略カム形状)であり、このスライド部の形状に合わせて、切欠部128・128’も丸みのある溝形状になっている。
スライド部と切欠部がなだらかな曲面で摺接している状態であり、別の表現で言えば、スライド部と切欠部は倣い形状であると言うことも出来る。
この形状により、長さ方向(X−X方向)と幅方向(Y−Y方向)を有する平面上における対角線上に位置する端部を押さえて挟持部材120を操作する場合でも、スライド部と切欠部が途中で引っ掛かることを避け、操作部をスムーズに動かすことが可能になる。
図13は第一の実施形態に係るピン留め具の第一変形例100Aの分解斜視図である。本実施形態に係るピン留め具100Aは、第1カバー部材110Aと、一対の挟持部材120A・120A’と、係合解除部材130Aと、弾性部材140で構成されている。第1カバー部材110Aはフラットな板状の形状であり、中央部に挿通孔111が形成されている。
この変形例における最大の特徴として、挟持部材120Aは弾性部材140の直径幅と同等またはそれ以上の厚み幅を有している。
この厚みがあることで、ピンの挿脱に伴う摩擦で挟持部が変形するという従来課題の克服することが可能になる。
挟持部材120A・120A’が対向する状態に配置され、各々同様の形状を有している。ピンを挟持するために挟持部121A・121A’が形成され、ピンと接する面に挟持面125・125A’を備えている。各々の挟持部材は側壁を有し、対向する側壁を掴んで操作可能である操作部123A・123A’が形成されている。
弾性部材140を伸縮させる為に弾性部材140の端部と接する把持面125A・125A’が形成されている。
挟持部材120A・120A’の各々に挟持部から長さ方向に伸びるスライド部127A・127A’が形成されており、挟持部材120A・120A’の各々の中央部付近に切欠部128A・128A’が形成されている。スライド部127Aと切欠部128A’、および、スライド部127A’と切欠部128Aは互いに嵌合可能に相対向する位置に置かれている。
第2カバー部材130Aは中央部に挿通孔131Aが形成され、側壁133を備えている。第1カバー部材110Aと挟持部材120Aと第2カバー部材130Aとの3部材を組み合わせる際には、この側壁の先端部を折り曲げることで係合状態を保つことが出来る。図示された例では、側壁133の内側に段差面137が形成されている。
第1カバー部材110Aを第2カバー部材130Aの内部に置くと、段差面137に接して係止した状態になる。段差面137があることで、第1カバー部材110Aと挟持部材120Aとの間に隙間を持たせることが出来る。
さらに、挟持部材120Aの外周の一部に係止面161が形成され、第2カバー部材130Aの側壁133の両端に係止片138が形成されている。
挟持部材120Aが弾性部材140の弾性力を受けて外側方向へ移動する際に、係止面161と係止片138が当たることで、挿通孔111から挿通孔131に通じるピンの挿し込み部が狭くなることや、あるいは塞いでしまうことを防ぐことが出来るようになる。
この機能は、便宜上、図13に示したに過ぎない為、図13に示すピン留め具100Aに限定されるものではなく、他の図で示すピン留め具100・100B・100Cの中でも組み入れることが可能である。
図14は第一の実施形態に係るピン留め具の第一変形例100Aの組立後の斜視図である。挿通孔111を中心として、X−X方向とY−Y方向を示している。
図15は第一の実施形態に係るピン留め具の第一変形例100AのY−Y断面図である。
収納部112Aと把持面125Aと第2カバー部材130Aの内側面によって囲まれた空間160Aが形成されている。この空間160Aの内部に弾性部材140が収納されており、弾性部材140が直線的に収縮されることで、バネのゆがみが発生しにくく、バネの劣化を抑えている。
図16は第一の実施形態に係るピン留め具の第二変形例100Bの斜視図である。
第1カバー部材110に形成された収納部112が1個の場合の例を示している。
図1では一対の収納部と一対以上の弾性部材から構成されているが、この変形例によって示されているように、
単数の収納部で単数の弾性部材でも、ピン留め具100を構成することが可能である。
図17は第一の実施形態に係るピン留め具の第三変形例100Cの斜視図である。
第1カバー部材110に2つの挿通孔が形成されている。
ピン付装飾体の本体において2本のピンが伸びることで、不用意に回転してしまうことを防ぐことが出来る。
図面に記載されているかどうかに係わらず、全般的に第1カバー部材110と挟持部材120が摺動する組み合わせにおいて、スムーズな動きが行えるように必要な分のクリアランス(隙間)を有していることが好ましい。
本発明に係るピン留め具は、ピアス、ピンブローチ、ピンバッチ、その他ピン付装飾体のための留め具として、優れた作用・効果を期待できる。
100 本発明の第一の実施形態に係るピン留め具
(請求項2の実施例には符号の末尾にAを付けて区別した)
110 第1カバー部材
111 挿通孔
112 収納部
113 収納空間
114 外側面
115 凹部
116 溝
117 開口部
118 境界縁
119 段差縁
120・120’ 挟持部材
121・121’ 挟持部
122・122’ 挟持面
123・123’ 操作部
124・124’ 把持片
125・125’ 把持面
126・126’ ガイド面
127・127’ スライド部
128・128’ 切欠部
129・129’ ストッパー面
130 第2カバー部材
131 挿通孔
132 内側面
133 側壁
134 凹部
135 第2収納部
136 爪部
137 段差面
138 係止片
140 弾性部材
150 ピン
160 空間(ボンベ空間)
161 係止面(挟持部材の一部)

Claims (5)

  1. 第1カバー部材(110)と、
    ピンを挟持する挟持部(121)と操作部(123)が形成された1対の挟持部材(120)と、
    前記第1カバー部材と前記挟持部材を組み合わせる第2カバー部材(130)と、
    1個以上の弾性部材(140)と、からなるピン留め具において、
    前記第1カバー部材または前記第2カバー部材の何れか一方には、前記ピンの挿入を許容する挿通孔(111)が形成され、
    前記第1カバー部材または前記第2カバー部材の何れか他方には、前記ピンの挿入を許容する挿通孔(131)または凹部(134)が形成され、
    前記第1カバー部材および前記第2カバー部材の少なくとも何れか一方には、前記弾性部材の少なくとも一部を収納することが出来る収納空間(113)と前記収納空間の少なくとも一部を取り囲む収納部(112)が形成され、
    前記挟持部材には前記弾性部材を伸縮自在に把持する為の把持片(124)が各々形成され、
    前記第1カバー部材および前記第2カバー部材および前記挟持部材によって前記弾性部材を収納する手段を備えていることを特徴とするピン留め具。
  2. 第1カバー部材(110A)と、
    ピンを挟持する挟持部(121A)と操作部(123A)が形成された1対の挟持部材(120A)と、
    前記第1カバー部材と前記挟持部材を組み合わせる第2カバー部材(130A)と、
    1個以上の弾性部材(140)と、からなるピン留め具において、
    前記第1カバー部材または前記第2カバー部材の何れか一方には、前記ピンの挿入を許容する挿通孔(111)が形成され、
    前記第1カバー部材または前記第2カバー部材の何れか他方には、前記ピンの挿入を許容する挿通孔(131)または凹部(134)が形成され、
    前記挟持部材には前記弾性部材を伸縮自在に把持する為の把持面(125A)が各々形成され、
    前記第1カバー部材および前記第2カバー部材および前記挟持部材によって前記弾性部材を収納する手段を備えていることを特徴とするピン留め具。
  3. 前記挟持部材を前記第1カバー部材に対して摺動可能に位置決めするガイド面(126)が、前記把持片に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のピン留め具。
  4. 前記収納部は外側へ凸設する形状を有していることを特徴とする請求項1または3に記載のピン留め具。
  5. 前記挟持部材の各々は相対向する挟持部材に嵌挿可能であるスライド部(127)と切欠部(128)を備え、
    前記スライド部と切欠部がなだらかな曲面で摺接することを特徴とする請求項1乃至4に記載のピン留め具。
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