次に、様々な態様について図面を参照して説明する。以下の説明では、説明の目的で、1つまたは複数の態様の完全な理解をもたらすために多数の具体的な詳細を記載する。しかしながら、そのような態様がこれらの具体的な詳細なしに実施され得ることは明白であり得る。
添付の図面に関して以下に記載する詳細な説明は、様々な構成の説明として意図されており、本明細書で説明する概念が実施され得る唯一の構成を表すことを意図していない。詳細な説明は、様々な概念の完全な理解をもたらす目的で、具体的な詳細を含んでいる。しかしながら、これらの概念がこれらの具体的な詳細なしに実施され得ることが、当業者には明らかであろう。場合によっては、そのような概念を曖昧にするのを回避するために、よく知られている構造および構成要素がブロック図の形式で示されている。
本装置および方法は、セルの利用可能ダウンリンク帯域幅を判断することに関係する様々な態様を含む。一態様では、セルはUniversal Mobile Telecommunications System(UMTS)通信規格に従って動作していることがある。別の態様では、セルはロングタームエボリューション(LTE)通信規格に従って動作していることがある。
たとえば、UEが送信すべきパケットを有するとき、またはUEにおいて、もしくは周期的な評価の結果として、もしくはいくつかの状態(たとえば、バックホール状態もしくは無線状態)の変化に応答して、新しいトラフィックフローが開始するとき、初期のネットワーク登録もしくは呼の確立プロセスにおいて、UEの再選択手順において、またはアクティブな呼を有する接続モード中のUEのハンドオーバ手順において、本明細書で説明する本装置および方法が使用され得る。利用可能ダウンリンク帯域幅はUEによって、アイドルモード中である間および/または接続モード中である間に判断され得る。
一態様では、UEは、Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)通信規格に従って動作しているセルに接続されることがある。そのような態様では、セルの利用可能ダウンリンク帯域幅は、UEがアイドルモード中である間に、推定利用可能リンク容量および利用可能セルリソースの推定部分の関数として推定され得る。セルの推定利用可能リンク容量は、セルからの信号の信号対雑音比(SNR)に基づき得る。たとえば、SNR関連パラメータが判断され得、SNR関連パラメータに基づいて、対応するリンク容量(またはサポートされるレート)が、レートルックアップテーブルにアクセスすること、またはアルゴリズムもしくは関数を実行することに基づいて判断され得る。別の例では、利用可能リンク容量は、セルへの判断された経路損失の関数として推定され得る。いずれの場合も、利用可能リンク容量は、セルにおいて受信された1つまたは複数の信号の1つまたは複数の測定値(たとえば、SNR、経路損失など)に基づいて判断されたセルにおける通信品質の推定であり得る。
さらに、セルリソースの推定利用可能部分は、トランスポートブロックサイズ(TBS)、電力ヘッドルームオフセットなどのような、セルによって示された利用可能なセルリソースに関係することがあり、受信された支援情報に基づいて判断され得る。たとえば、受信された支援情報は、利用可能帯域幅を推定する際に推定リンク容量とともに使用され得る、セルリソースの利用可能部分を示し得る1つまたは複数のパラメータを含むことができる。たとえば、受信された支援情報は、TBS、チャネル品質インジケータ(CQI)-TBSマッピングテーブル、CQIオフセット、電力ヘッドルームオフセットなどを含むことができる。したがって、セルにおけるアップリンクまたはダウンリンク上での利用可能帯域幅または達成可能スループットは、本明細書でさらに説明するように、推定リンク容量とともに支援情報を使用することに少なくとも部分的に基づいて判断され得る。
一態様では、UEは、ロングタームエボリューション(LTE)規格に従って動作しているセルに接続されることがある。そのような態様では、セルリソースの推定利用可能部分は、セルについてのコードの利用可能数に基づき得る。随意に、セルの利用可能ダウンリンク帯域幅はさらに、セルについての利用可能トラフィック対パイロット(T2P)比(本明細書ではT2Pavailableとも呼ばれる)の関数として、および/またはセルについての測定電力オフセット(MPO)の関数として推定され得る。たとえば、様々な態様では、利用可能T2P比およびMPOの一方または両方が、推定利用可能リンク容量およびセルリソースの推定利用可能部分の一方または両方を判断するために使用され得る。さらに、一態様では、セルの利用可能ダウンリンク帯域幅を推定するために時間領域多重化(TDM)部分も使用され得る。またさらに、コードの利用可能数、T2Pavailable/MPOの比、および/またはTDM部分は、セルの利用可能ダウンリンク帯域幅を推定するために利用され得るチャネル品質インジケータ(CQI)オフセットとして組み合わせられ得る。したがって、本装置および方法は、ネットワーク通信に関係する様々な目的でのセルの評価を可能にし得る。
さらに、また一態様では、UEは、ネットワーク通信のためのセルを評価することを可能にし得る、セルの利用可能ダウンリンクトラフィック対パイロット(T2P)比を判断することができる。一例では、UEは、利用可能T2P比に基づいて、セルから通信をハンドオーバするかどうかを判断することができる。たとえば、利用可能T2P比は、ある時間期間に測定された信号エネルギーに基づいて推定され得る。信号エネルギーは、サービングセル、近隣セル、総受信エネルギーなどの信号エネルギーを含むことができる。ある時間期間に、そのような測定値は、その時間期間における使用されるT2PおよびT2P最大値を判断するために使用され得る。一例では、その場合に利用可能T2Pは、最大T2Pから現在のT2Pを差し引くことによって推定され得る。
一態様では、セルの推定利用可能リンク容量は、Ec/Nt=Ecp/Nt+T2Pavailableのように計算され得る。別の態様では、セルの推定利用可能リンク容量は、Ec/Nt=Ecp/Nt+MPOのように計算され得る。
計算されたEc/Ntに対応するサポートされるレートは、レートルックアップテーブルにアクセスすること、またはアルゴリズムもしくは関数を実行することに基づいて判断され得る。したがって、総帯域幅は、セルによってサポート可能レートに使用されるコードの総数に対応して判断され得る。総帯域幅は、推定利用可能帯域幅を判断するために、コードの利用可能数、T2Pavailable/MPOの比、および/またはTDM部分に基づいてスケーリングされ得る。さらに、総帯域幅は、コードの利用可能数、T2Pavailable/MPOの比、および/またはTDM部分によって表されるCQIオフセットに基づいてスケールダウンされ得る。
別の態様では、セルの利用可能ダウンリンク帯域幅は、UEが接続モード中である間に、推定利用可能リンク容量および利用可能セルリソースの推定部分の関数として推定され得る。たとえば、UEは、セルについてのコードの利用可能数に基づいて、UEについてのセルリソースの利用可能部分を推定することができる。たとえば、UEは、UEにおいて生成されたチャネル品質インデックスに基づいて、UEについてのセルの利用可能リンク容量を推定することができる。より詳細には、また一態様では、UEは、チャネル品質インデックスに基づいてサポート可能レートを判断することによって、利用可能リンク容量を推定することができる。UEは、セルによってサポート可能レートに使用されるコードの総数に対応する部分帯域幅を判断することができる。UEは、コードのサービスされる平均数、時分割多重化(TDM)部分、およびT2Pavailable対MPO比のうちの少なくとも1つに基づいて、部分帯域幅をスケーリングすることができる。一態様では、UEは、推定利用可能リンク容量、セルリソースの推定利用可能部分(および/またはスケーリングされた部分帯域幅)、ならびに1つまたは複数の過去のスケジューリングイベントにおいて観測された接続モードスループットの関数として、セルの利用可能帯域幅を推定することができる。
追加の態様では、UEは、セルについての利用可能T2P比、MPO、およびTDM部分を判断するように構成され得る。したがって、UEは、T2P比、MPO、TDM部分、および/またはチャネル品質インデックスに基づいて、利用可能リンク容量および/またはセルリソースの利用可能部分を推定するように構成され得る。
一態様では、利用可能リンク容量は、チャネル品質インデックスに基づいてサポート可能レートを判断すること、セルによってサポート可能レートに使用されるコードの総数に対応する部分帯域幅を判断すること、部分利用可能帯域幅を判断するためにコードのサービスされる平均数、時分割多重化(TDM)部分、およびT2Pavailable/MPOの比のうちの少なくとも1つに基づいて部分帯域幅をスケーリングすること、ならびに総利用可能帯域幅を判断するために1つまたは複数の過去のスケジューリングイベントにおける観測接続モードスループットに部分帯域幅を組み合わせることよって推定され得る。
UEがアイドルモード中であるとき、LTE規格に従って動作している基地局(eNodeBとも呼ばれる)との通信リンクの利用可能ダウンリンク(DL)帯域幅が、たとえば、推定利用可能リンク容量(link_capacity)および利用可能セルリソースの推定部分(alphaすなわちα)の関数として推定され得る。
この例示的な態様によれば、推定利用可能リンク容量(link_capacity)は、接続モード中のUEにおいて生成されたチャネル品質インジケータ(CQI)と同様であってよく、アイドルモード中のUEにおいて利用可能な情報から導出され得る。一態様では、推定利用可能リンク容量は、パイロットエネルギー(Ep/Nt)および名目物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)-リソース要素当たりエネルギー(EPRE)オフセットに基づいて判断され得る。たとえば、(デシベル領域における)Ep/Ntおよび(デシベル領域における)PDSCH-EPREオフセットを合計すると、パイロットトーン信号対雑音比(SNR)(PDSCH_SNR)がもたらされ得る。PDSCH_SNRは、一態様では、CQIインデックス-レートルックアップテーブルを使用してリンク容量(たとえば、レート)に変換され得る。別の態様では、PDSCH_SNRは、シャノン容量式に基づいてリンク容量に変換され得る。また別の態様では、UEは、接続モード中である間にCQIインデックスとPDSCH_SNRをマッピングするように構成されてよく、次いでマッピングはアイドルモード中のUEによって、アイドルモードにおいて、測定された基準信号(RS)SNRをCQIインデックスに変換するために使用され得る。次いでUEは、CQIインデックスに基づいて推定リンク容量(たとえば、レート)を判断するためにCQIインデックス-レートルックアップテーブルを使用することができる。一態様では、リンク容量およびレートという用語は、UEの通信中にサポートされ得るデータの量に関係して互換的に使用され得る。
この例でも、利用可能セルリソースの推定部分は、セルに関係する支援情報から判断されてよく、利用可能帯域幅/達成可能スループットは、支援情報および判断されたリンク容量に基づいて推定され得る。
別の例では、利用可能セルリソースの推定部分(α)は、リソースブロック部分(alpha_RB)およびTDM部分(alpha_TDM)の関数に基づいて導出され得る。一態様では、リソースブロック(alpha_RB)の数は、履歴データ、すなわち、最近において(たとえば、T秒の設定可能時間ウィンドウにおいて)トラフィック量が設定可能しきい値を上回った(たとえば、時間ウィンドウT中にトラフィック量がXビット以上であった)ときに接続モード中のUEに割り振られたリソースブロックに基づいて判断され得る。別の態様では、またリソースブロックの数を判断するための十分な履歴がない場合には、デフォルト値が使用され得る。たとえば、選択された時間量(たとえば、T秒の時間ウィンドウ)がまだ経過していない場合および/または時間ウィンドウ中にトラフィック量が設定可能しきい値を上回っていない(Xビット以上ではなかった)場合、UE11は、リソースブロックの数を判断するための十分な履歴データがないと判断することができる。したがって、リソースブロックの数にデフォルト値が使用され得る。また別の態様では、リソースブロックの数は、設定可能時間ウィンドウ中にトラフィック量が設定可能しきい値を上回ったときにeNodeBから送信された総トラフィック対パイロット(T2P)電力に基づいて判断され得る。リソースブロック部分(alpha_RB)は、(他のユーザからのトラフィックがないと仮定して)利用可能リソースブロックを総リソースブロックで割ることに基づいて判断され得る。
TDM部分(alpha_TDM)は、設定可能な数Nの時間送信間隔(TTI)から1つごとにeNodeBからUEに提供されたリソースブロックに関係する情報を提供しており、履歴データ、すなわち、設定可能時間ウィンドウにおいてトラフィック量が設定可能しきい値を上回ったときに、1/N個のTTIごとに提供されたリソースブロックの数に基づいて判断され得る。TDM部分(alpha_TDM)は、履歴データの平均であり得る。
したがって、また一態様では、利用可能セルリソースの推定部分(α)は、alpha_RB * alpha_TDMによって判断され得る。
別の態様では、利用可能セルリソースの部分がUEに、少なくとも1つのネットワークエンティティによって提供され得る。たとえば、利用可能セルリソースの推定部分はUEに、サービングeNodeB、ネットワークノード、サーバ、1つもしくは複数の他のUE(たとえば、値がクラウドソーシングされ得る)、またはそれらの任意の組合せによって提供され得る。そのような態様では、UEは推定を実行する必要はなく、提供された値を使用することができる。また別の態様では、少なくとも1つのネットワークエンティティは、本明細書で説明するようにalpha_RBおよびalpha_TDMの関数として利用可能セルリソースの部分(α)をUEが推定できるように、UEにalpha_RBおよびalpha_TDMを提供することができる。
利用可能ダウンリンク(DL)帯域幅の推定値が控えめになる(たとえば、推定値は下限であり得る)ように、設定可能backoff_factor、またはオフセットが関数link_capacity(またはレート)*αに適用され得る。
別の態様では、UEが接続モード中であるとき、利用可能DL帯域幅は、接続モード中のレート(またはリンク容量)推定値(R_calculated)および接続モード中の測定されたスループット(R_measured)に基づいて推定され得る。R_calculatedは、α*link_capacity(またはレート)に基づいて判断され得る。利用可能セルリソースの推定部分(α)は、アイドルモード中のUEに関して本明細書で説明する方法と同様の方法で判断され得るが、パイロットエネルギー(Ep)対雑音プラス干渉比(Nt)の導出された比の代わりにCQIが使用されてよく、レートは、利用可能トラフィック対パイロット(T2P)比およびTDM部分に基づいて調整され得る。link_capacityはCQIに基づいて判断されてよく、CQIは、接続モード中のUEが利用可能である。R_measuredは、履歴データ、すなわち、設定可能時間ウィンドウの間に接続モード中のUEにおいて測定されたスループットに基づいて判断され得る。
UEにとってもたらされる負荷が小さいとき、利用可能DL帯域幅の接続モード推定値は、R_calculatedに基づく度合いがより大きくなり得る。もたらされる負荷が大きいとき、利用可能DL帯域幅の接続モード推定値は、R_measuredに基づく度合いがより大きくなり得る。
図1を参照すると、一態様では、ワイヤレス通信システム10は、ワイヤレスネットワークアクセスを受け取るためにサービングノード14などの1つまたは複数のノードと通信するためのUE11を含む。たとえば、サービングノード14および近隣ノード16はそれぞれ、Node B(たとえば、マクロノード、ピコノード、またはフェムトノード)、モバイル基地局、リレーノード、(たとえば、UE11とピアツーピアまたはアドホックモードにおいて通信している)UE、それらの一部分などのような、実質的に任意のアクセスポイントであり得る。その上、サービングノード14および近隣ノード16は、単一の基地局によって提供される異なるセルを表し得る。一態様では、サービングノード14および近隣ノード16はロングタームエボリューション(LTE)通信規格に従って動作していることがある。別の態様では、サービングノード14および近隣ノード16はUniversal Mobile Telecommunications System(UMTS)通信規格に従って動作していることがある。
さらに、UE11は、モバイル端末または固定端末、モデム(または他のテザーデバイス)、それらの一部分などであり得る。UE11は、所与の時間にアイドルモードまたは接続モードのうちの1つにおいて機能することができる。
一態様では、UE11は、サービングノード14または近隣ノード16などのセルの利用可能リンク容量を推定するためのリンク容量推定構成要素13を含む。さらに、UE11は、UE11によって使用され得るセルリソースの利用可能部分を推定するためのセルリソース推定構成要素15を含む。さらに、UE11は、推定利用可能リンク容量および利用可能セルリソースの推定部分の関数としてセルの利用可能帯域幅を推定するための帯域幅推定構成要素17を含む。
図2を参照すると、方法200は、UE11についてのセル(たとえば、サービングノード14)の利用可能帯域幅を推定するために使用され得る。UE11および/または帯域幅推定構成要素17は、リンク容量推定構成要素13およびセルリソース推定構成要素15と通信しており、アイドルモード中または接続モード中である間に方法200の態様を実行することができる。
210において、方法200は、ユーザ機器についてのセルの利用可能リンク容量を推定するステップを含む。たとえば、リンク容量推定構成要素13は、UE11についての利用可能リンク容量を推定するように構成され得る。上述のように、UE11は、UE11がアイドルモード中および/または接続モード中である間、ならびにUE11がUMTSまたはLTEシステムに関連付けられるときに利用可能リンク容量を推定するための様々な機構を使用することができる。
たとえば、UE11は、サービングノード14からの信号の信号対雑音比(SNR)、またはSNR関連パラメータを判断することができ、次いで、たとえば、レートルックアップテーブルにアクセスすること、またはアルゴリズムもしくは関数を実行することに基づいて、SNRまたはSNR関連パラメータに対応するリンク容量(またはサポートされるレート)を判断することによって、利用可能リンク容量を推定することができる。追加または代替として、上述のように、UE11は、サービングノード14についてのトラフィック対パイロット(T2P)比および/または測定電力オフセット(MPO)を判断し、上記で説明したようにリンク容量を推定するためにこれらの判断された値を使用することができる。たとえば、UE11は、上記で説明したようにEp/Ntおよび名目PDSCH-EPREに基づいて利用可能リンク容量を推定することができる。
これらは、UE11が利用可能リンク容量を推定するために使用し得るほんのいくつかの例示的な機構にすぎず、他の実装形態では他の機構が使用され得ることに留意されたい。
220において、方法200は、ユーザ機器についてのセルリソースの利用可能部分を推定するステップを含む。たとえば、セルリソース推定構成要素15は、UE11についてのセルリソースの利用可能部分を推定するように構成され得る。たとえば、UE11は、利用可能T2P比、TDM部分、チャネル品質インデックス(CQI)および/またはMPOに基づいて、セルリソースの利用可能部分を推定するように構成され得る。追加または代替として、UE11は、リソースブロック部分(alpha_RB)および時間領域多重化(TDM)部分(alpha_TDM)に基づいて、セルリソースの利用可能部分を推定するように構成され得る。
一態様では、セルリソースの利用可能部分の推定値がネットワークエンティティによってUE11に提供され得る。
230において、方法200は、推定利用可能リンク容量およびセルリソースの推定利用可能部分の関数として、ユーザ機器についてのセルの利用可能帯域幅を推定するステップを含む。たとえば、帯域幅推定構成要素17は、UE11についてのセルの利用可能帯域幅を推定するように構成され得る。
一態様では、サービングノード14および近隣ノード16はUniversal Mobile Telecommunications System(UMTS)通信規格に従って動作していることがある。次に、そのような態様が図3〜図13に関して説明され得る。UE11は、所与の時間にアイドルモード中または接続モード中であり得る。
図3を参照すると、UE11がアイドルモード中であり、UMTSに従って動作しているときに使用され得る、UE11の追加の態様が示されている。UE11は、図1に関して本明細書で説明したように、リンク容量推定構成要素13、セルリソース推定構成要素15、および帯域幅推定構成要素17を含むことができる。一態様では、また随意に、UE11はまた、セルのトラフィック対パイロット(T2P)比を推定するためのT2P比判断構成要素19、および/またはセルについての測定電力オフセット(MPO)を推定するためのMPO判断構成要素21を含むことができ、さらに、セルの利用可能帯域幅はT2P比および/またはMPOの関数であり得る。図1にUE11の一部として示されていない追加の随意の構成要素はUE11によって、アイドルモードにおいてUMTSに従って動作しているときに随意に使用され得る。
図4を参照すると、UE11がアイドルモード中であり、LTEに従って動作しているときに使用され得る、UE11の追加の態様が示されている。より詳細には、図4は、図3に示され、図3に関して説明されているUE11の追加の詳細な態様を示している。
一態様では、また随意に、UE11および/またはリンク容量推定構成要素13は、1つまたは複数のセルに関連する信号エネルギーを測定するための信号エネルギー測定構成要素20を含むことができる。また、UE11および/またはリンク容量推定構成要素13は、1つまたは複数のセルに関連する測定された信号エネルギーから信号対干渉プラス雑音(SIR)などの1つまたは複数の信号対干渉比を計算するためのSIR比判断構成要素23を含むことができる。図1または図3にUE11の一部として示されていない、リンク容量推定構成要素13およびセルリソース推定構成要素15の中に示されている追加の随意の構成要素はUE11によって、アイドルモードにおいてUMTSに従って動作しているときに随意に使用され得る。
さらに、別の随意の態様では、UE11および/またはセルリソース推定構成要素15は、SNR関連パラメータに基づいてサポート可能レートを判断するためのレート判断構成要素25を含むことができる。たとえば、セルリソース推定構成要素15および/またはレート判断構成要素25は、計算されたSNR関連パラメータに対応するサポートされるレートを推定するために、記憶されているか、もしくはリモートで利用可能なレートルックアップテーブルにアクセスすること、またはアルゴリズムもしくは関数を実行することができ、さらに、サポートされるレートは、UE11に関連するカテゴリー値に基づき得る。たとえば、カテゴリーは、高速パケットアクセス(HSPA)UEカテゴリーのうちの1つであってよく、HSPA UEカテゴリーは、たとえば、UE11についての異なる高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)データレートなど、異なる特性を記述し得る。これらのHSPAカテゴリーは、UE11のためのHSDPA規格のいくつかの実装形態のうちの特定の1つに応じるために使用されてよく、それにより最大HSDPAデータレートを含む異なるレベルのパフォーマンスを使用することが可能になり得る。UE11の特性はHSPAカテゴリーに基づいてネットワークに容易に通信されて、ネットワークが適切な方法でUE11と通信することが可能になり得る。
また、この態様では、UE11および/またはセルリソース推定構成要素15は、セルによってサポート可能レートに使用されるコードの総数に対応する総帯域幅を判断するための総帯域幅判断構成要素27を含むことができる。たとえば、セルリソース推定構成要素15および/または総帯域幅判断構成要素27は、セルによってサポート可能レートに使用されるコードの総数と相関する総帯域幅を判断するために、記憶されているか、もしくはリモートで利用可能なレートルックアップテーブルにアクセスすること、またはアルゴリズムもしくは関数を実行することができる。
さらに、この態様では、UE11および/またはセルリソース推定構成要素15は、コード関連メトリクスの1つまたは複数の利用可能数を判断するためのコード判断構成要素28を含むことができる。たとえば、コード判断構成要素28は、次のうちの1つまたは複数に従ってセルについてのコードの利用可能数を判断し記憶するように構成されたアルゴリズムを含むことができる。1つまたは複数の過去のスケジューリングイベントに基づいて過去のスケジューリングイベント当たりのコードのサービスされる数を平均化すること、1つまたは複数の過去のスケジューリングイベントについて、ある時間期間に、受信されたデータの量が最小データ量しきい値を少なくとも満たしたときに、過去のスケジューリングイベント当たりのコードのサービスされる数を平均化すること、1つまたは複数の過去のスケジューリングイベントが鮮度しきい値(freshness threshold)を満たさないときのコードの固定量、および少なくとも1つのネットワークエンティティから受信されたコードの所与の量。
この態様では、UE11および/またはセルリソース推定構成要素15は、次のうちの1つまたは複数に従って時分割多重化(TDM)部分を判断するように構成され得るTDM部分判断構成要素29を含むことができる。1つまたは複数の過去のスケジューリングイベントに基づいて過去のスケジューリングイベント当たりのTDM部分を平均化すること、1つまたは複数の過去のスケジューリングイベントについて、ある時間期間に、受信されたデータの量が最小データ量しきい値を少なくとも満たしたときに、過去のスケジューリングイベント当たりのTDM部分を平均化すること、1つまたは複数の過去のスケジューリングイベントが鮮度しきい値を満たさないときに固定TDM部分を判断すること、および少なくとも1つのネットワークエンティティからTDM部分情報を受信すること。
さらに、この態様では、UE11および/またはセルリソース推定構成要素15は、コードの利用可能数、コードのサービスされる平均数、T2Pavailable、MPO、T2Pavailable/MPOの比、および/またはTDM部分のうちの1つまたは任意の組合せなど、1つまたは複数の要素に基づいて総帯域幅をスケーリングするためのスケーリング構成要素30を含むことができ、それにより推定利用可能帯域幅を画定することができる。
さらに、さらなる随意の態様では、UE11は、帯域幅推定構成要素17によって判断されたセルについての推定利用可能帯域幅に基づいて1つまたは複数のネットワーク通信手順を実行するためのネットワーク通信構成要素31をさらに含むことができる。たとえば、ネットワーク通信構成要素31によって実行されるネットワーク通信手順は、限定はしないが、セル再選択手順、ハンドオーバ手順、および/またはUMTSからWLAN/WiFiへの切替えを含むことができる。
一例によれば、リンク容量推定構成要素13および/または信号エネルギー測定構成要素20は、1つまたは複数の時間期間におけるサービングセル、近隣セル、総受信エネルギーなどの信号エネルギー測定値を取得または判断することができる。たとえば、リンク容量推定構成要素13および/または信号エネルギー測定構成要素20は、次のうちの1つまたは複数を取得または測定することができる。共通パイロットチャネル(CPICH)のチップレベルエネルギーであるEcpなどの、サービングノード14から受信されたパイロットチャネルのパイロットエネルギー、高速物理ダウンリンク共有チャネル(HS-PDSCH)などのデータチャネルについてのチップレベルエネルギーであるEc、サービングノード14または近隣ノード16のセルを含み得るすべてのセルから受信された総エネルギーであるIo、近隣ノード16などの非サービングセルしたがって干渉セルから受信された総エネルギーであるNt。一例では、時間期間のうちの1つまたは複数についての測定値(またはそれらの組合せ)は、信号エネルギー測定構成要素20によって記録され得る。時間期間は固定長の時間、ネットワークにおいて定義されたサブフレームなどであり得る。
さらに、リンク容量推定構成要素13および/またはSIR比判断構成要素23は、1つまたは複数の時間期間におけるCPICHの測定されたチップレベルエネルギーおよび非サービング/干渉セルから受信された測定された総エネルギーに基づいて、Ecp/Ntを計算し記憶することができる。
さらに、T2P比判断構成要素19は、以下でより詳しく説明するように、測定された信号エネルギーに基づいて、1つの時間期間または複数の時間期間における測定されたEcp、Nt、およびIoに基づいて、1つまたは複数の時間期間におけるセルについての利用可能T2P比を判断し記憶することができる。代替的に、一態様では、T2P比判断構成要素19は、少なくとも1つのネットワークエンティティから所与の利用可能T2P比を受信することに基づいて、利用可能T2P比を判断し記憶することができる。
また、MPO判断構成要素21は、MPOを判断し記憶することができる。たとえば、MPO判断構成要素21は、最後に受信されたMPOが保存されているメモリロケーションにアクセスすることができ、MPO判断構成要素21は、現在の利用可能帯域幅計算において使用するMPOとして、最後に受信されたMPOを使用することができる。代替的に、MPO判断構成要素21は、最後に受信されたMPOが利用可能ではないか、または最後に受信されたMPOがもはや、現在の計算において使用する有効なMPOを表さない可能性がある時間期間に対応する経過期間しきい値(age threshold)を超えるときなど、MPOとして使用するために所与のMPOを記憶することができる。一態様では、所与のMPOは少なくとも1つのネットワークエンティティから受信され得る。
したがって、一態様では、推定利用可能帯域幅は、推定利用可能リンク容量と利用可能T2P比との関数であり得、セルリソースの推定利用可能部分に従って換算され(factored)得る。詳細には、この態様では、リンク容量推定構成要素13は、Ec/Nt=Ecp/Nt+T2Pavailableのようにセルの推定利用可能リンク容量を計算することができ、セルリソース推定構成要素15および/またはレート判断構成要素25は、計算されたEc/Ntに対応するサポートされるレートを推定するために、レートルックアップテーブルにアクセスすること、またはアルゴリズムもしくは関数を実行することができる。TDM部分判断構成要素29はTDM部分を判断する。さらに、セルリソース推定構成要素15および/または総帯域幅判断構成要素27は、セルによってサポート可能レートに使用されるコードの総数に対応する総帯域幅を判断する。最後に、セルリソース推定構成要素15および/またはスケーリング構成要素30は、推定利用可能帯域幅を判断するために、コードの利用可能数および/またはTDM部分に基づいて総帯域幅をスケーリングする。
別の態様では、推定利用可能帯域幅は、推定利用可能リンク容量とMPOとの関数であり得、セルリソースの推定利用可能部分に従って換算され得る。詳細には、この態様では、リンク容量推定構成要素13は、Ec/Nt=Ecp/Nt+MPOのようにセルの推定利用可能リンク容量を計算することができ、セルリソース推定構成要素15および/またはレート判断構成要素25は、計算されたEc/Ntに対応するサポートされるレートを推定することができる。TDM部分判断構成要素29はTDM部分を判断する。さらに、セルリソース推定構成要素15および/または総帯域幅判断構成要素27は、セルによってサポート可能レートに使用されるコードの総数に対応する総帯域幅を判断する。最後に、セルリソース推定構成要素15および/またはスケーリング構成要素30は、推定利用可能帯域幅を判断するために、コードの利用可能数および/またはTDM部分に基づいて総帯域幅をスケーリングする。
さらなる態様では、推定利用可能帯域幅は、推定利用可能リンク容量とMPOおよび利用可能T2P比との関数であり得、セルリソースの推定利用可能部分に従って換算され得、これはまた、利用可能T2P比およびMPOの比の関数であり得る。詳細には、この態様では、リンク容量推定構成要素13は、Ec/Nt=Ecp/Nt+MPOのようにセルの推定利用可能リンク容量を計算することができ、セルリソース推定構成要素15および/またはレート判断構成要素25は、計算されたEc/Ntに対応するサポートされるレートを推定することができる。TDM部分判断構成要素29はTDM部分を判断する。さらに、セルリソース推定構成要素15および/または総帯域幅判断構成要素27は、セルによってサポート可能レートに使用されるコードの総数に対応する総帯域幅を判断する。最後に、セルリソース推定構成要素15および/またはスケーリング構成要素30は、推定利用可能帯域幅を判断するために、コードの利用可能数、T2Pavailable/MPOの比、および/またはTDM部分に基づいて総帯域幅をスケーリングする。
また別の態様では、推定利用可能帯域幅は、推定利用可能リンク容量と利用可能T2P比との関数であり得、セルリソースの推定利用可能部分に従って換算され得、これはまた、コードのサービスされる数の平均の関数であり得る。詳細には、この態様では、リンク容量推定構成要素13は、Ec/Nt=Ecp/Nt+T2Pavailableのようにセルの推定利用可能リンク容量を計算することができ、セルリソース推定構成要素15および/またはレート判断構成要素25は、計算されたEc/Ntに対応するサポートされるレートを推定することができる。TDM部分判断構成要素29はTDM部分を判断する。さらに、セルリソース推定構成要素15および/または総帯域幅判断構成要素27は、セルによってサポート可能レートに使用されるコードの総数に対応する総帯域幅を判断する。最後に、セルリソース推定構成要素15および/またはスケーリング構成要素30は、推定利用可能帯域幅を判断するために、コードのサービスされる数の平均および/またはTDM部分に基づいて総帯域幅をスケーリングする。
追加の態様では、推定利用可能帯域幅は、推定利用可能リンク容量とMPOとの関数であり得、セルリソースの推定利用可能部分に従って換算され得、これはまた、コードのサービスされる数の平均の関数であり得る。詳細には、この態様では、リンク容量推定構成要素13は、Ec/Nt=Ecp/Nt+MPOのようにセルの推定利用可能リンク容量を計算することができ、セルリソース推定構成要素15および/またはレート判断構成要素25は、計算されたEc/Ntに対応するサポートされるレートを推定することができる。TDM部分判断構成要素29はTDM部分を判断する。さらに、セルリソース推定構成要素15および/または総帯域幅判断構成要素27は、セルによってサポート可能レートに使用されるコードの総数に対応する総帯域幅を判断する。最後に、セルリソース推定構成要素15および/またはスケーリング構成要素30は、推定利用可能帯域幅を判断するために、コードのサービスされる数の平均および/またはTDM部分に基づいて総帯域幅をスケーリングする。
別の態様では、推定利用可能帯域幅は、推定利用可能リンク容量とMPOとの関数であり得、セルリソースの推定利用可能部分に従って換算され得、これは、コードのサービスされる数の平均および利用可能T2P比とMPOとの比の関数であり得る。詳細には、この態様では、リンク容量推定構成要素13は、Ec/Nt=Ecp/Nt+MPOのようにセルの推定利用可能リンク容量を計算することができ、セルリソース推定構成要素15および/またはレート判断構成要素25は、計算されたEc/Ntに対応するサポートされるレートを推定することができる。TDM部分判断構成要素29はTDM部分を判断する。さらに、セルリソース推定構成要素15および/または総帯域幅判断構成要素27は、セルによってサポート可能レートに使用されるコードの総数に対応する総帯域幅を判断する。最後に、セルリソース推定構成要素15および/またはスケーリング構成要素30は、推定利用可能帯域幅を判断するために、コードのサービスされる数の平均、T2Pavailable/MPOの比、および/またはTDM部分に基づいて総帯域幅をスケーリングする。
図5を参照すると、一態様では、方法500は、UE11がアイドルモード中である間に利用可能ダウンリンク帯域幅を判断するために使用され得る。方法500の態様は、図1、図3、および図4に様々な詳細レベルで示されているように、リンク容量推定構成要素13、セルリソース推定構成要素15、帯域幅推定構成要素17、T2P判断構成要素19、および/またはMPO判断構成要素21によって実行され得る。
510において、方法500は、セルの利用可能リンク容量を推定するステップを含む。一態様では、セルの利用可能リンク容量は、セルからの信号の信号対雑音比(SNR)に基づいて推定され得る。たとえば、一態様では、リンク容量推定構成要素13は、本明細書で説明するように、測定された信号エネルギーおよび/または1つもしくは複数の判断されたSNR関連パラメータに少なくとも部分的に基づいて、随意にさらにT2Pavailableおよび/またはMPOに基づいて、推定利用可能リンク容量を判断するように構成され得る。
随意に、541において、方法500は、複数の時間期間にセルから受信された信号エネルギーを測定するステップを含む。たとえば、一態様では、リンク容量推定構成要素13および/または信号エネルギー測定構成要素20は、本明細書で説明するように、これらの測定を実行するか、またはこれらの測定値を取得するように構成され得る。
随意に、543において、方法500は、セルについてのSNRを判断するステップを含む。たとえば、一態様では、リンク容量推定構成要素13および/または信号対干渉プラス雑音比判断構成要素23は、本明細書で説明するように、測定された信号エネルギーからこの比を計算するように構成され得る。
随意に、544において、方法500は、セルについての利用可能T2P比を判断するステップを含む。たとえば、一態様では、UE11は、本明細書で説明するように、測定された信号エネルギーから少なくとも部分的にこの比を計算するように構成されたT2P判断構成要素19を含むことができる。
随意に、542において、方法500は、セルについてのMPOを判断するステップを含む。たとえば、一態様では、UE11は、本明細書で説明するように、以前使用されたMPOまたは固定MPOに基づいてMPOを判断するように構成されたMPO判断構成要素21を含むことができる。
520において、方法500は、セルリソースの利用可能部分を推定するステップを含む。一態様では、セルリソースの利用可能部分は、セルについてのコードの利用可能数に基づいて推定され得る。たとえば、一態様では、セルリソース推定構成要素15は、本明細書で説明するように、(コード判断構成要素28によって判断された)コードの利用可能数に少なくとも部分的に基づいて、随意にさらにT2Pavailable、MPO、および/またはTDM部分に基づいて、利用可能セルリソースの推定部分を判断するように構成され得る。
530において、方法500は、利用可能リンク容量および利用可能セルリソースの部分の関数として、セルの利用可能帯域幅を推定するステップを含む。たとえば、一態様では、帯域幅推定構成要素17は、本明細書で説明するように、SNRおよびコードの利用可能数に少なくとも部分的に基づいて、随意にさらにT2Pavailable、MPO、および/またはTDM部分に基づいて、セルについての利用可能帯域幅を判断するために、リンク容量推定構成要素13および/またはセルリソース推定構成要素15と通信するように構成され得る。
図6を参照すると、一態様では、方法600は、UE11がアイドルモード中である間に利用可能ダウンリンク帯域幅を判断するために使用され得る。方法600は、方法500の追加の態様を含むことができる。方法600の態様は、図1、図3、および図4に様々な詳細レベルで示されているように、リンク容量推定構成要素13、セルリソース推定構成要素15、帯域幅推定構成要素17、T2P判断構成要素19、および/またはMPO判断構成要素21によって実行され得る。
510において、図5に関して本明細書で説明するように、方法600はリンク容量を推定するステップを含む。リンク容量推定はSNRに基づき得る。
621において、方法600は、推定リンク容量に基づいてサポートされるレートを判断するステップを含む。たとえば、一態様では、レート判断構成要素25は、本明細書で説明するように、(信号対干渉プラス雑音比判断構成要素23によって判断された)計算されたSNR関連パラメータに基づいてサポート可能レートを判断するように構成され得る。
623において、方法600は、サポートされるレートに基づいて総帯域幅を判断するステップを含む。たとえば、一態様では、総帯域幅判断構成要素27は、本明細書で説明するように、(レート判断構成要素25によって判断された)サポート可能レートに基づいて総帯域幅を推定するように構成され得る。
622において、方法600は、コードの利用可能数を判断するステップを含む。たとえば、一態様では、コード判断構成要素28は、本明細書で説明するように、サポート可能レートに基づいてコードパラメータの利用可能数を推定するように構成され得る。
624において、方法600は、TDM部分を判断するステップを含む。たとえば、一態様では、TDM部分判断構成要素29は、本明細書で説明するように、TDM部分を判断するように構成され得る。
625において、方法600は、少なくともコードの利用可能数、および/または随意にTDM部分に基づいて総帯域幅をスケーリングするステップを含む。たとえば、一態様では、スケーリング構成要素30は、コードの利用可能数、および/または随意にTDM部分に基づいて総帯域幅をスケーリングするように構成され得る。
一態様では、アクション621〜625は、方法500の520に示されているセルリソースの部分を推定するステップを構成することができる。セルリソースの部分は、コードの利用可能数に基づいて推定され得る。
630において、方法600は、510、621〜625に基づいて利用可能帯域幅を推定するステップを含む。
結果として、方法500の530において、アクション510、621〜625に従って、利用可能リンク容量および利用可能セルリソースの部分の関数としてセルの利用可能帯域幅を推定する630における動作は、推定利用可能帯域幅を生成する。
図7を参照すると、UE11がアイドルモード中であり、UMTSに従って動作しているときに使用され得る、UE11の追加の態様が示されている。UE11は、図1、図3、および図4に様々な詳細レベルを持って示されているように、UE11およびT2P判断構成要素19の中に、セルについての利用可能T2P比を判断する(たとえば、図5に関して本明細書で説明した、方法500のアクション544を実行する)ための追加の随意の構成要素を含むことができる。UE11は随意に、図4に示されているように、リンク容量推定構成要素13内に含まれ得る、サービングセル、近隣セル、総受信エネルギーなどの信号エネルギーを測定するための信号エネルギー測定構成要素20を含む。UE11は随意に、(同じく図3および図4に示されているように)T2P判断構成要素19を含むことができ、T2P判断構成要素19自体は、1つまたは複数の信号エネルギー測定値に基づいてセルにおけるT2P比(たとえば、利用可能T2P)を推定するためのT2P推定構成要素22および推定T2P比に基づいて通信のためのセルを評価するためのT2P評価構成要素24を含むことができる。UE11は、推定T2Pに基づいてセルから通信をハンドオーバするかどうかを判断するためのハンドオーバ構成要素26を随意に含むことができる。図1、図3および図4にUE11の一部として示されていない、UE11およびT2P判断構成要素19の中に示されている追加の随意の構成要素はUE11によって、アイドルモードにおいてUMTSに従って動作しているときに随意に使用され得る。
一例によれば、信号エネルギー測定構成要素20は、1つまたは複数の時間期間に信号エネルギー測定値を取得することができる。たとえば、信号エネルギー測定構成要素20は、サービングノード14もしくは近隣ノード16のセルまたはノード14およびノード16として表されるセルを含み得るすべてのセルから受信された総エネルギーの測定値(Io)を取得することができる。その上、たとえば、信号エネルギー測定構成要素20は、近隣ノード16を含み得る非サービングセルから受信されたエネルギーの測定値(Nt)および/またはサービングノード14から受信されたパイロットエネルギーの測定値(Ec)を取得することができる。一例では、時間期間のうちの1つまたは複数についての測定値(またはそれらの組合せ)は、信号エネルギー測定構成要素20によって記録され得る。時間期間は固定長の時間、ネットワークにおいて定義されたサブフレームなどであり得る。
T2P推定構成要素22は、信号測定値のうちの少なくとも一部に基づいて所与の時間期間中にサービングノード14についてのT2P比を推定することができる。たとえば、信号エネルギー測定構成要素20は、式
に基づいてサービングノード14についてのT2P比を計算することができ、ここでIo、Nt、Ecは、信号エネルギー測定構成要素20によって取得される。別の例では、信号エネルギー測定構成要素20は、
および
として、サービングノード14に関係する信号測定値を取得すること、またはさもなければ導出することができる。この例では、T2P推定構成要素22は、式
に基づいてサービングノード14のT2Pを推定することができる。T2P推定構成要素22はさらに、所与の時間期間における計算されたT2P比および最大T2P比に基づいて(たとえば、所与の時間期間における計算されたT2P比を最大T2P比から差し引くことによって)利用可能T2Pを判断することができる。
たとえば、T2P推定構成要素22は、いくつかの以前の時間期間におけるサービングノード14についての推定T2P比の最大T2P比を判断することができる。したがって、この点について、T2P推定構成要素22は、イベントが発生するまでなど、一定数の時間期間におけるT2P測定値を記憶することができ、T2P推定構成要素22は、本明細書で説明するように、最大T2P比に部分的に基づいて利用可能T2Pを判断することができる。その上、一例では、T2P推定構成要素22は、サービングノード14の判断された最大T2Pを、1つまたは複数の他のUEに提供するためにネットワーク構成要素(図示せず)に提供することができる。別の例では、T2P推定構成要素22は、ネットワーク構成要素からサービングノード14についての最大T2P比を取得することができ、説明したように、サービングノード14における利用可能T2Pを判断するために、受信された最大T2P比を使用することができる。さらに、一例では、T2P推定構成要素22は、サービングノード14における所望のヘッドルームを考慮して(たとえば、利用可能T2Pを判断するために、および/またはネットワーク構成要素に提供するために)計算された最大T2Pにbackoff_factorを適用することができる。backoff_factorまたはヘッドルームは、ネットワーク構成要素、サービングノード14などから受信され得る。別の例では、backoff_factorまたはヘッドルームは、(たとえば、判断されるか、またはさもなければサービングノード14から受信される場合に)T2P推定構成要素22によってネットワーク構成要素に提供され得る。
さらに、一例では、T2P評価構成要素24は、計算された利用可能T2Pに基づいて通信のためのサービングノード14を評価することができる。一例では、T2P評価構成要素24は、利用可能T2PとEc/Ntとを乗算することによって、サービングノード14において利用可能なEc/Ntを計算することができる。別の例では、T2P評価構成要素24は、単一のUE11に提供され得ることをサービングノード14が示す利用可能T2Pの量を判断するために、利用可能T2Pにリソース割当て係数(resource assignment factor)を適用することができる。リソース割当て係数は、たとえば、ネットワーク構成要素、サービングノード14などから受信され得る。別の例では、リソース割当て係数は、(たとえば、判断されるか、またはさもなければサービングノード14から受信される場合に)T2P評価構成要素24によってネットワーク構成要素に提供され得る。
いずれの場合も、ハンドオーバ構成要素26は、一例では、(たとえば、1つまたは複数の要素によって変更される場合など)利用可能T2Pに基づいてサービングノード14からハンドオーバするかどうかを判断することができる。たとえば、これは、サービングノード14にUE11のハンドオーバを推奨するかどうかを判断すること、近隣ノード16などのハンドオーバに関する測定報告において報告された1つまたは複数の近隣ノードの信号強度を上げることなどを含み得る。
代替例では、T2P推定構成要素22は、他の計算に基づいて利用可能T2Pを判断することができる。たとえば、サービングノード14などのUMTSセルは、いくつかの直交可変拡散率(OVSF)コードを介して電力を送信する。たとえば、拡散率16では、16個のそのようなコードがある。サービングノード14のプライマリスクランブリングコード(PSC)を仮定すれば、T2P推定構成要素22は、16個のコードを介してUE11によって受信された電力(-RxIor)を計算することができる。
次いでT2P推定構成要素22は、時間tにおける最大RxIorを計算することができる。
特定のサービングノードについてのtにおいて、MaxRxIor=max(RcIor(t))
UE11におけるパイロットRX電力は、信号エネルギー測定構成要素20によって測定された受信信号コード電力(RSCP)であり得る。次いでT2P推定構成要素22は、次のようにサービングノード14における利用可能T2Pを判断する。
図8を参照すると、一態様では、方法800は、セルにおける利用可能ダウンリンクT2Pを判断するためのものであり得る。方法800の態様は、UE11、信号エネルギー測定構成要素20、T2P判断構成要素19、T2P推定構成要素22、T2P評価構成要素24、および/またはハンドオーバ構成要素26によって実行され得る。一態様では、UE11はアイドルモード中である間に方法800の態様を実行することができる。
810において、方法800は、複数の時間期間にセルから受信された信号エネルギーを測定するステップを含む。UE11および/または信号エネルギー測定構成要素20は、複数の時間期間にセルから受信された信号エネルギーを測定するように構成され得る。たとえば、UE11および/または信号エネルギー測定構成要素20は、サービングセルまたは関連ノードのEc、近隣セルまたは関連ノードのNt、すべての受信された信号または他の雑音のIoなどを測定するように構成され得る。
820において、方法800は、信号エネルギーに部分的に基づいて、複数の時間期間の各々においてセルのT2P比を推定するステップを含む。UE11および/またはT2P判断構成要素19は、UE11および/または信号エネルギー測定構成要素20によって測定された信号エネルギーに部分的に基づいて、複数の時間期間の各々においてセルのT2P比を推定するように構成され得る。
説明したように、UE11および/またはT2P判断構成要素19は、たとえば、
、
などのように、信号エネルギー測定値に基づいてT2P比を計算するように構成され得る。UE11および/またはT2P判断構成要素19は、説明したように、複数の時間期間にそうするように構成され、一例では最大T2Pを計算するために記憶され得る。
830において、方法800は、複数の時間期間のうちの1つにおいて推定されたT2P比および複数の時間期間に対応する最大T2P比に基づいて、セルにおける利用可能T2Pを判断するステップを含む。UE11および/またはT2P判断構成要素19は、複数の時間期間のうちの1つにおいて推定されたT2P比に基づいて、セルにおける利用可能T2Pを判断し、複数の時間期間に対応する最大T2P比を判断するように構成され得る。説明したように、UE11および/またはT2P判断構成要素19は、直近または現在の時間期間におけるT2P比を最大T2P比から差し引くことによって、利用可能T2Pを判断するように構成され得る。UE11および/またはT2P判断構成要素19は、本明細書で説明するように、ネットワーク構成要素などから受信された最大T2P比を判断するように構成され得る。その上、UE11は、一例では、最大T2P比にbackoff_factorを適用するように構成され得る。さらなる一例では、UE11は、利用可能T2Pにリソース割当て係数を適用するように構成され得る。さらに、UE11および/またはハンドオーバ構成要素26は、通信のためのセルを評価するために(たとえば、セルからハンドオーバするかどうかを判断するために)利用可能T2Pを使用するように構成され得る。
図9を参照すると、UE11が接続モード中であり、UMTSに従って動作しているときに使用され得る、UE11の追加の態様が示されている。UE11は、図1に関して本明細書で説明したように、リンク容量推定構成要素13、セルリソース推定構成要素15、および帯域幅推定構成要素17を含むことができる。一態様では、また随意に、UE11はまた、セルのトラフィック対パイロット(T2P)比を推定するためのT2P比判断構成要素19、および/またはセルについての測定電力オフセット(MPO)を推定するためのMPO判断構成要素21を含むことができ、さらに、セルの利用可能帯域幅はT2P比および/またはMPOの関数であり得る。図1にUE11の一部として示されていない、UE11、リンク容量推定構成要素13およびセルリソース推定構成要素15の中に示されている追加の随意の構成要素はUE11によって、接続モードにおいてUMTSに従って動作しているときに随意に使用され得る。
UE11および/またはリンク容量推定構成要素13は、一態様では、UE11においてチャネル品質インデックスを生成するように構成されたチャネル品質インデックス生成構成要素32を随意に含むことができる。チャネル品質インデックスは、チャネル品質を測定し、それに番号を与え、その番号は、標準化されたテーブルを使用して、所与の数のコードについてのサポート可能レートをマッピングし得る。別の態様では、より精巧な手法が、UEカテゴリー/能力および/または異なるRAN能力(たとえば、マルチキャリア、MIMO)に基づいて異なるマッピングテーブルを利用することができる。たとえば、RANは特定のマッピングルール/テーブルへのインデックス/ポインタをシグナリングし得る。また別の例では、RANは(たとえば、送信モード(TM)が仮定されるとき)CQIがUEによってどのように計算され得るかに関する情報をブロードキャストすることができる。
UE11および/またはセルリソース推定構成要素15は、一態様では、チャネル品質インデックス生成構成要素32によって生成されたチャネル品質インデックスに基づいてサポート可能レートを判断するように構成されたレート判断構成要素25を随意に含むことができる。UE11および/またはセルリソース推定構成要素15は、本明細書で説明するように機能するように構成されたコード判断構成要素28を含むことができる。UE11および/またはセルリソース推定構成要素15は、セルによって(レート判断構成要素25によって判断された)サポート可能レートに使用される(コード判断構成要素28によって判断された)コードの総数に対応する特定の帯域幅を判断するように構成された部分帯域幅判断構成要素34を含むことができる。UE11および/またはセルリソース推定構成要素15は、本明細書で説明するように機能するように構成されたTDM部分判断構成要素29を含むことができる。UE11および/またはセルリソース推定構成要素15は、部分利用可能帯域幅を判断するために、コードのサービスされる平均数、TDM部分、およびT2Pavailable/MPOの比のうちの少なくとも1つに基づいて部分帯域幅をスケーリングするように構成されたスケーリング構成要素30を含むことができる。
UE11はまた、一態様では、1つまたは複数の過去のスケジューリングイベントにおいてスケジュール済みイベント当たりのUE11についてのスループットを観測するように構成された接続モードスループット判断構成要素33を随意に含むことができる。スループットは、UE11からネットワークへの成功したメッセージ配信の平均レートであり得る。したがって、UE11および/または帯域幅推定構成要素17は、総利用可能帯域幅を判断するために、(接続モードスループット判断構成要素33によって判断された)1つまたは複数の過去のスケジューリングイベントにおける観測接続モードスループットに、部分帯域幅判断構成要素34によって判断された部分帯域幅を加算するように構成され得る。
UE11は、UE11の現在の無線状態および設定可能パラメータに基づいてアップリンクスループットを推定するためのUE電力ヘッドルーム(UPH)推定構成要素39を含むこともできる。たとえば、アップリンクスループットを推定するために利用される無線パラメータは、UE11からサービングノード14への信号の経路損失であり得る。実際、アップリンクスループットを推定することは、標準的なマッピングテーブルを介して、UE11の現在の無線状態および設定可能パラメータを達成可能かつ許容可能なスループットに変換することによって実現され得る。
別の態様では、UE11は、基準信号受信電力(RSRP)を測定すること、RSRPとRS Tx電力との差に基づいてUL経路損失(PL)を推定すること、n(nは1以上)個の物理リソースブロック(PRB)上での送信についてのUE電力ヘッドルーム(UPH)を計算すること、n個のPRB上での送信についての推定最大スループットR(n)を計算すること、すべてのR(n)上での最大ULスループットを判断することを介して、利用可能アップリンク帯域幅を判断するように構成されることもある。さらに、RANは、UEがUPHにおける干渉を考慮できるように、UL干渉オーバーサーマル(IoT)レベルなどの情報を提供することができる。
図10を参照すると、一態様では、方法1000は、UE11が接続モード中である間に利用可能ダウンリンク帯域幅を判断するために使用され得る。方法1000の態様は、図9に示されているように、リンク容量推定構成要素13、セルリソース推定構成要素15、帯域幅推定構成要素17、T2P判断構成要素19、MPO判断構成要素21、および/または接続モードスループット判断構成要素33によって実行され得る。
1010において、方法1000は、ユーザ機器についてのセルの利用可能リンク容量を推定するステップを含む。UE11および/またはリンク容量推定構成要素13は、UE11についてのセルの利用可能リンク容量を推定するように構成され得る。随意に、1011において、方法1000はUE11においてチャネル品質インデックスを生成するステップを含むことができる。チャネル品質インデックス生成構成要素32は、チャネル品質インデックスを生成するように構成され得る。したがって、また一態様では、方法1000は、生成されたチャネル品質インデックスに基づいてUE11についてのセルの利用可能リンク容量を推定するステップを含むことができる。たとえば、リンク容量推定構成要素13および/またはチャネル品質インデックス生成構成要素32は、生成されたチャネル品質インデックスに基づいてUE11についてのセルの利用可能リンク容量を推定するように構成され得る。
一態様(図示せず)では、UE11および/またはリンク容量推定構成要素13は、セルリソース推定構成要素15と通信しており、(チャネル品質インデックス生成構成要素32によって判断された)チャネル品質インデックスに基づいてサポート可能レートを(レート判断構成要素25によって)判断すること、セルによってサポート可能レートに使用されるコードの総数に対応する部分帯域幅を(部分帯域幅判断構成要素34によって)判断すること、部分利用可能帯域幅を判断するためにコードのサービスされる平均数、(TDM部分判断構成要素29によって判断された)TDM部分、および(MPO判断構成要素21とT2P判断構成要素19とによって判断された)T2Pavailable/MPOの比のうちの少なくとも1つに基づいて部分帯域幅を(スケーリング構成要素30によって)スケーリングすることによって、利用可能リンク容量を推定するように構成され得る。UE11および/または帯域幅推定構成要素17は、リンク容量推定構成要素13およびセルリソース推定構成要素15と通信しており、やはり、総利用可能帯域幅を判断するために(接続モードスループット判断構成要素33によって判断された)1つまたは複数の過去のスケジューリングイベントにおける観測接続モードスループットに部分帯域幅を加算するように構成され得る。
1020において、方法1000は、ユーザ機器についてのセルリソースの利用可能部分を推定するステップを含む。UE11および/またはセルリソース推定構成要素15は、UE11についてのセルリソースの利用可能部分を推定するように構成され得る。随意に、1021において、方法1000は、セルについてのコードの利用可能数を判断するステップを含むことができる。たとえば、コード判断構成要素28は、本明細書で説明するように、セルについてのコードの利用可能数を判断するように構成され得る。したがって、また一態様では、方法1000は、1020において、セルについてのコードの利用可能数に基づいて、UE11についてのセルリソースの利用可能部分を推定するステップを含むことができる。たとえば、UE11、セルリソース推定構成要素15、および/またはコード判断構成要素28は、(コード判断構成要素28によって判断された)セルについてのコードの利用可能数に基づいて、UE11についてのセルリソースの利用可能部分を推定するように構成され得る。
随意に、1025において、方法1000は、1つまたは複数の過去のスケジューリングイベントにおいて観測された接続モードスループットを判断するステップを含むことができる。たとえば、接続モードスループット判断構成要素33は、1つまたは複数の過去のスケジューリングイベントにおいてスケジューリングイベント当たりのUE11についての接続モードスループットを観測するように構成され得る。
1030において、方法1000は、推定利用可能リンク容量およびセルリソースの推定利用可能部分の関数として、ユーザ機器についてのセルの利用可能帯域幅を推定するステップを含む。UE11および/または帯域幅推定構成要素17は、リンク容量推定構成要素13および/またはセルリソース推定構成要素15と通信しており、UE11についてのセルの利用可能帯域幅を推定するように構成され得る。一態様では、方法1000は、(リンク容量推定構成要素13によって判断された)推定利用可能リンク容量、(セルリソース推定構成要素15によって判断された)セルリソースの推定利用可能部分、および/または(接続モードスループット判断構成要素33によって判断された)1つまたは複数の過去のスケジューリングイベントにおいて観測された観測接続モードスループットの関数として、UE11についてのセルの利用可能帯域幅を推定するステップを含むことができる。
追加の態様(図示せず)において、UE11および/またはT2P判断構成要素19は、セルについての利用可能T2P比を判断するように構成されてよく、UE11および/またはMPO判断構成要素21は、それぞれセルについて、MPOを判断するように構成され得る。一態様では、セルリソース推定構成要素15は、利用可能リンク容量および/またはセルリソースの利用可能部分を、それぞれT2P比、MPO、および/またはチャネル品質インデックスに基づいて推定するように構成され得る。
図11を参照すると、リンクの帯域幅/スループットを推定するために使用され得る、UE11の追加の態様が示されている。前に説明したように、この点について帯域幅またはスループットを推定するための1つの使用は、アイドル/休眠UEの制御により、UE11がアイドルモードにおいて通信しているネットワークであることもないこともある対応可能ネットワークへのアクティブモードへの切替えに伴って無線接続確立(たとえば、無線リソース制御(RRC)/無線アクセスベアラ(RAB)(再)確立)をオフロードすることを可能にすることであり得る。これは、あるネットワーク(たとえば、無線アクセスネットワーク(RAN))にUE11を接続するも、無線状態が芳しくないために、結果的に別のネットワーク(たとえば、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN))にUE11をハンドオーバすることに関連するシグナリングリソースの使用を回避することができる。以下の例では、UE11は、ネットワークにおいて達成可能な推定帯域幅またはスループット(本明細書では利用可能帯域幅、利用可能帯域幅/達成可能スループットなどと呼ばれ得る)を判断するために、複数のネットワークの1つまたは複数のパラメータを測定することができ、それらの一部は、ネットワークから受信された支援情報とともに測定され得る。UE11は、判断された達成可能帯域幅またはスループットに少なくとも部分的に基づいてUE11のアクティブ通信を受信するためのネットワークを選択することができる。この点について、一例では、UE11は、支援情報を受信するためにサービングノード14と通信することができる。
UE11は、図1に関して本明細書で説明したように、リンク容量推定構成要素13、セルリソース推定構成要素15、および帯域幅推定構成要素17を含むことができる。UE11は、図4に関して本明細書で説明した、帯域幅推定構成要素17によって判断されたセルについての推定利用可能帯域幅に基づいて1つまたは複数のネットワーク通信手順を実行するためのネットワーク通信構成要素31を含むこともできる。セルリソース推定構成要素15は、1つまたは複数のネットワークとのリンクについて達成可能な帯域幅またはスループットを推定するために、1つまたは複数の情報ソースから支援情報を取得するための支援情報受信構成要素70を含むことができる。1つまたは複数の情報ソースは、本明細書でさらに説明するように、UE11、UE11のリムーバブルメモリまたは非リムーバブルメモリに永続的または半永続的に記憶されたハードコーディング済み情報、(たとえば、アクセスネットワーク発見および選択機能(ANDSF:access network discovery and selection function)または他のUEベースのポリシーの一部としての)事業者ネットワークからの提供、サービングノード14などの1つまたは複数のサービングノードからの情報の受信などを含むことができる。
リンク容量推定構成要素13は、1つもしくは複数のネットワークエンティティとの通信パラメータを測定するための通信品質測定構成要素71、および/または通信パラメータに基づいて代替パラメータを計算するためのスペクトル効率判断構成要素72を随意に含むことができる。支援情報受信構成要素70は、ネットワークについての標準的なトランスポートブロックサイズ(TBS)を取得するためのTBS判断構成要素73、セルの利用可能帯域幅を取得またはさもなければ判断するためのセル帯域幅判断構成要素74、セルについての判断されたCQIをスケーリングするためにCQIオフセット値または値の集合を取得するためのCQIオフセット判断構成要素75、1つまたは複数の測定されたパラメータにさらに基づいて達成可能帯域幅またはスループットを判断する際に、電力ヘッドルーム判断構成要素77によってセルにおける電力ヘッドルームを判断するために電力オフセットを取得するための電力オフセット判断構成要素76を随意に含むことができる。
サービングノード14は、TBS関連パラメータ、CQIオフセット値または値の集合、電力オフセット、セルにおける利用可能帯域幅などのような支援情報をUE11に通信するための支援情報提供構成要素78を含むことができる。支援情報提供構成要素78は、UEまたはネットワークの能力に基づいてすべてのUEまたは1つもしくは複数のUEについて、関連ネットワークについての標準的TBSまたはTBS関連情報(たとえば、本明細書でさらに説明するようなCQI-TBSマッピングルール)を生成するためのTBS生成構成要素79、UEまたはネットワークの能力に基づいてすべてのUEまたは1つもしくは複数のUEについて、サービングノード14などにおける現在のネットワーク状態(たとえば、オフロード要件、現在の負荷、バックホールスループットまたは容量など)に基づいて、測定されたCQIに適用するためのCQIオフセットを生成するためのCQIオフセット生成構成要素80、およびUEまたはネットワークの能力に基づいてすべてのUEまたは1つもしくは複数のUEについて、サービングノード14におけるネットワーク状態に基づいて、UEにおける電力ヘッドルームを生成するために電力ヘッドルームオフセットを生成するための電力オフセット生成構成要素81を随意に含むことができる。サービングノード14はまた、オフロード要件(たとえば、サービングノードがUEをオフロードする前に通信し得るUEの数など)、現在の負荷、バックホールスループットまたは容量などのようなネットワーク状態を判断するためのネットワーク状態判断構成要素82を含む。
一態様では、リンク容量推定構成要素13は、ネットワークとの(たとえば、サービングノード14または別のネットワークのサービングノードとの)現在のまたは潜在的な通信リンクについてのリンク容量を、ネットワークに関係する1つまたは複数の無線状態を測定することに基づいて推定することができる。セルリソース推定構成要素15は、支援情報(たとえば、TBS情報、CQIオフセット、電力オフセット、利用可能帯域幅など)に少なくとも部分的に基づいてネットワークの利用可能セルリソースを推定することができる。たとえば、支援情報は、説明したように、UE11におけるハードコーディング済み情報から取得されること、UE11のメモリから取得されること、(たとえば、ANDSFを介して)事業者ネットワークによる提供から受信されること、(たとえば、SIBまたは他のブロードキャストもしくは情報信号において)サービングノード14から受信されることなどがある。たとえば、支援情報提供構成要素78は、支援情報(たとえば、CQIオフセット、CQI-TBSマッピングテーブル、ダウンリンク帯域幅、電力オフセットなど)の実際の値をUE11にシグナリングすること、および/またはUE11のメモリに記憶されている値へのポインタをシグナリングすることができることを諒解されたい。たとえば、支援情報提供構成要素78は、ネットワークが最初にUE11に支援情報を提供している場所および/またはUE11がUE11に永続的もしくは半永続的に記憶されているハードコーディング済み情報から支援情報を取得している場所であるUE11のメモリロケーションを把握している。帯域幅推定構成要素17は、ネットワークへの現在のまたは潜在的なリンクについて、支援情報から判断された推定リンク容量および推定セルリソースに少なくとも部分的に基づいて達成可能帯域幅またはスループットを推定することができる。ネットワーク通信構成要素31は、推定帯域幅またはスループットに少なくとも部分的に基づいて(たとえば、アップリンクパケットを送るために)UE11のためのアクティブモード通信を確立するためにネットワーク(または異なるネットワーク)を利用するかどうかを判断することができる。
たとえば、達成可能帯域幅またはスループットが推定される現在のまたは潜在的なリンクは、ネットワークとのアップリンクまたはダウンリンクであり得る。したがって、たとえば、ダウンリンクについての達成可能帯域幅またはスループットを推定する際に、通信品質測定構成要素71は、セルまたは関連ノードとの通信品質を測定することができる。たとえば、セルまたは関連ノードにおいて測定された通信品質は、サービングノード14などのネットワークのサービングノードから受信された1つまたは複数の信号のSNR、信号対干渉および雑音比(SINR)などのような、1つまたは複数の受信された信号の1つまたは複数の測定値に対応し得る。スループットは、RAN、WLAN、または実質的に任意のネットワークについて推定され得るので、サービングノード14は、帯域幅またはスループットが推定されるネットワークのタイプに対応し得る(たとえば、RANにおける基地局、WLANにおけるホットポットなど)ことを諒解されたい。さらに、一例では、スペクトル効率判断構成要素72は、スペクトル効率(たとえば、CQI)など、測定されたSNR、SINRなどに基づいて異なるパラメータを判断することができる。通信品質測定構成要素71による測定およびスペクトル効率判断構成要素72によるスペクトル効率判断は、サービングノードとのダウンリンクのCQIを報告するためにアクティブモードにおいて実行される測定と同様であり得ることを諒解されたい。
次いで支援情報受信構成要素70は、測定または判断されたスペクトル効率に少なくとも部分的に基づいて利用可能セルリソースを推定するのを支援するための支援情報を取得することができる。たとえば、TBS判断構成要素73は、ネットワークについての標準的TBSを、説明したように(たとえば、ハードコーディング済み情報、UE11のメモリ、事業者ネットワークによる提供、サービングノード14などから)取得することができる。たとえば、標準的TBSは、(たとえば、HSDPAにおける)デフォルトネットワーク構成に基づき得る。この点について、帯域幅推定構成要素17は、リンクについての達成可能スループットとして推定利用可能帯域幅を計算することができる。たとえば、達成可能スループットは、推定利用可能帯域幅を示すことができる。ネットワークにおける最大ダウンリンクスループットを判断するために標準的TBSにスペクトル効率(たとえば、CQI)をマッピングすることに少なくとも部分的に基づいて、達成可能スループットは計算され得る。一例では、TBS判断構成要素73は、ネットワークについてのTBSにCQIをマッピングするためのCQI-TBSマッピングテーブルを取得することができ、帯域幅推定構成要素17は、テーブルに基づいてTBSに判断されたCQIをマッピングする。たとえば、テーブルは、判断されたCQIがテーブルにおけるTBS値のうちの1つにマッピングされるように、複数のCQI値またはCQI値の範囲に対してTBSを指定する。
その上、たとえば、CQIオフセット判断構成要素75は、CQIオフセットを、説明したように(たとえば、ハードコーディング済み情報、UE11のメモリ、事業者ネットワークによる提供、サービングノード14などから)取得することができる。帯域幅推定構成要素17は、対応する現在のまたは潜在的なダウンリンクについての達成可能帯域幅またはスループットを判断するためにCQIオフセットとともにスペクトル効率を利用することもできる。一例では、CQIオフセットは、ネットワークまたはサービングノード14におけるネットワーク状態に対応し得る。この点について、たとえば、ネットワーク状態判断構成要素82は、ネットワーク状態を判断することができ、CQIオフセット生成構成要素80は、ネットワーク状態に基づいてCQIオフセットを生成することができる。たとえば、CQIオフセットは、低負荷および/または輻輳など、ネットワーク状態によってはより高いことがある。いずれの場合も、支援情報提供構成要素78は、UE11にCQIオフセットを送信することができる。帯域幅推定構成要素17は、CQIオフセットに基づいて(たとえば、CQIとCQIオフセットとを乗算すること、CQIオフセットをCQIに加算することなどによって)スペクトル効率をスケーリングすることができ、次いでスペクトル効率は、現在のまたは潜在的なダウンリンクについての達成可能リンク容量を推定するために(たとえば、説明したように、CQI-TBSマッピングテーブルに基づくなどして)TBSにマッピングされ得る。一例では、支援情報において受信されたCQIオフセットは、CQI値または値の範囲ごとに異なるCQIオフセットを示すCQIオフセットテーブルを含むことができる。
一例では、複数のUEに適用可能な1つのCQI-TBSマッピングテーブルおよび/またはCQIオフセットがあり得る(したがって、TBS判断構成要素73は1つのCQI-TBSマッピングテーブルを取得し、CQIオフセット判断構成要素75はCQIオフセットを取得する)。だが他の例では、TBS生成構成要素79は、UEカテゴリー/能力、異なるRAN能力(たとえば、マルチキャリア、MIMOなど)などに基づいてUEについてのCQI-TBSマッピングテーブルを生成することができる。たとえば、TBS生成構成要素79は、マルチキャリアまたはMIMOを使用して通信することが可能なUEの場合には、そのようにすることが可能ではないUEの場合とは異なるCQI-TBSマッピングテーブル(たとえば、より高いTBSにCQIがマッピングするテーブル)を生成することができ、その理由は、マルチキャリア/MIMO UEの場合の達成可能スループットは、マルチキャリア/MIMO能力のない他のUEの場合よりも大きいことにある。
別の例では、セル帯域幅判断構成要素74は、ネットワークにおけるサービングノード(たとえば、サービングノード14)に関係するセルのダウンリンク帯域幅を判断することができ、帯域幅推定構成要素17は、セルの判断されたダウンリンク帯域幅とともに、測定されたチャネル品質または判断されたスペクトル効率に少なくとも部分的に基づいて、ネットワークにおける達成可能帯域幅またはスループットを推定することができる。たとえば、セル帯域幅判断構成要素74は、支援情報提供構成要素78によってブロードキャストされたセル帯域幅を受信することに少なくとも部分的に基づいて、ダウンリンクセル帯域幅を判断することができる。別の例では、セル帯域幅判断構成要素74は、基準信号トーン、共有チャネルリソース要素(たとえば、LTEにおけるPDSCHリソース要素)などを測定することに少なくとも部分的に基づいて、ダウンリンクセル帯域幅を推定することができる。また別の例では、セル帯域幅判断構成要素74は、支援情報提供構成要素78によって(たとえば、マスタ情報ブロック(MIB)、システム情報ブロック(SIB)などにおいて)ブロードキャストされたデフォルトパラメータに少なくとも部分的に基づいて、ダウンリンクセル帯域幅を判断することができる。いずれの場合も、帯域幅推定構成要素17は、スペクトル効率(たとえば、CQI)とセルにおける判断されたダウンリンク帯域幅とを乗算することに少なくとも部分的に基づいて、ダウンリンクについての達成可能スループットを判断することができる。さらに、一例では、この値は、ダウンリンク上での推定達成可能帯域幅またはスループットを計算する際にセル帯域幅判断構成要素74によって判断される(1-ダウンリンクオーバーヘッド)と乗算され得る。
その上、一例では、CQIオフセット判断構成要素75は、上述のように、判断されたスペクトル効率に適用するためのCQIオフセットを同様に判断することができる。一例では、CQIオフセット判断構成要素75は、異なるCQI値または値の範囲をスケーリングされた値にマッピングするCQIオフセットテーブルを(たとえば、ハードコーディング済み情報、ネットワークによる提供、サービングノード14からのテーブルの受信などから)判断することができる。この点について、たとえば、CQIオフセット生成構成要素80は、(たとえば、バックホールスループットおよびオフロード要件などのネットワーク状態が1つもしくは複数のしきい値を達成もしくは超過した場合および/または現在の負荷が1つもしくは複数のしきい値を下回った場合にCQIオフセットがより高くなり得るように)ネットワーク状態に少なくとも部分的に基づいてCQIオフセットテーブルを生成することができる。その上、たとえば、CQIオフセットテーブルは、測定されたCQIおよびセルにおける推定ダウンリンク帯域幅の組合せについての異なる値を有し得る(たとえば、CQIオフセットテーブルはルックアップテーブルであり得る)。したがって、この例では、CQIオフセット判断構成要素75は、テーブルを取得し、帯域幅推定構成要素17は、判断されたCQIおよび推定ダウンリンク帯域幅にマッピングするテーブル中のCQIオフセットを判断することができる。いずれの場合も、帯域幅推定構成要素17は、ダウンリンクについての達成可能スループットを推定する際に(たとえば、CQIとCQIオフセットとを乗算すること、CQIにCQIオフセットを加算することなどによって)判断されたCQIにCQIオフセットを適用することができる。
上述のように、CQIオフセットテーブルがすべてのUEについて、または別様に、異なるカテゴリー/能力などのUEについて、および/もしくは異なる能力(たとえば、マルチキャリア、MIMOなど)を有するネットワークについて生成され得るので、CQIオフセット生成構成要素80は、特定のUE11についてのCQIオフセットテーブルを、それの示されたカテゴリー/能力に基づき、関連ネットワークの既知の能力に基づくなどして生成し得ることを諒解されたい。したがって、一例では、UE11は、それの能力をサービングノード14に示すことができ、および/またはサービングノード14は、1つもしくは複数のネットワーク構成要素(図示せず)からUE11の能力を判断することができる。その上、この点について、支援情報提供構成要素78は、(たとえば、送信モード(TM)がスループットのレベルと相関するMIMOにおける)ダウンリンクTMなど、CQIオフセットテーブルが依拠する1つまたは複数のパラメータをUE11に通信することもできる。この点について、CQIオフセット判断構成要素75は、1つまたは複数のパラメータを取得することができ、1つまたは複数のパラメータに基づいてCQIオフセットを使用するかどうかを判断すること(および/または複数のCQIオフセットもしくはテーブルのうちのいずれを使用するかを判断すること)ができる。
別の例では、リンク容量推定構成要素13は、アップリンクのリンク容量を推定することができ、セルリソース推定構成要素15は、アップリンクに関係するセルリソースを推定することができ、帯域幅推定構成要素17は、リンク容量およびセルリソースに基づいて(ダウンリンクのスループットの追加または代替として)アップリンクについての達成可能帯域幅またはスループットを推定することができる。たとえば、通信品質測定構成要素71は、サービングノード14への経路損失を判断することができ、セルリソース推定構成要素15は、経路損失および(電力オフセットなどの)支援情報に少なくとも部分的に基づいて電力ヘッドルームを推定することができ、帯域幅推定構成要素17は、電力ヘッドルームからアップリンクについての達成可能帯域幅またはスループットを推定することができる。
一例では、電力オフセット判断構成要素76は、(たとえば、ハードコーディング済み情報、ネットワークによる提供、サービングノード14などから)支援情報として電力オフセットを取得することができ、電力ヘッドルーム判断構成要素77は、電力オフセットおよび経路損失に少なくとも部分的に基づいて電力ヘッドルームを計算することができる。さらに、一例では、電力オフセット生成構成要素81は、(たとえば、説明したようにネットワーク状態に基づいて)電力オフセットを判断することができ、支援情報提供構成要素78は、電力ヘッドルームを計算する際に利用するようにUE11に電力オフセットを通信することができる。いずれの場合も、帯域幅推定構成要素17は、計算された電力ヘッドルームに少なくとも部分的に基づいて、アップリンク上の達成可能帯域幅またはスループットを推定することができる。たとえば、帯域幅推定構成要素17は、ヘッドルーム値を達成可能スループットにマッピングする1つまたは複数のマッピングテーブルを使用することができ、この場合にマッピングテーブルは、ハードコーディング済み情報から受信された支援情報、ネットワークによって提供された支援情報、サービングノード14から受信された(たとえば電力オフセット生成構成要素81によって生成された)支援情報などとして受信されることもある。その上、一例では、支援情報提供構成要素78は、アップリンク許可として電力オフセット(たとえば、HSPAにおけるアップリンク電力ヘッドルーム(UPH)オフセット)を通信することができ、電力オフセット判断構成要素76は電力ヘッドルームを計算するために、この電力オフセットを受信する。
別の例では、電力ヘッドルーム判断構成要素77は、送信電力制限を考慮した後、(ネットワーク通信構成要素31を介して)UE11に残存するベース変調/コーディング方式(MCS)に対するSNRまたはSINRマージンとして電力ヘッドルームを判断することができる。この例では(たとえば、LTEでは)、通信品質測定構成要素71は、サービングノード14(または別のネットワークの別のサービングノード)の1つまたは複数の信号のRSRPを測定することができ、RSRPとサービングノード14によってブロードキャストされた(たとえば、支援情報提供構成要素78を介してブロードキャストされ、支援情報受信構成要素70によって受信された)基準信号送信電力との差に少なくとも部分的に基づいてアップリンク上の経路損失を推定することができる。次いで電力ヘッドルーム判断構成要素77は、複数のPRB上での送信のためのアップリンク電力ヘッドルームを計算することができる。たとえば、電力ヘッドルーム判断構成要素77は、n(nは正の整数)個のPRB上でのアップリンク電力ヘッドルームを、UE11の最大送信電力(UE_Max_Power_dBm)、(たとえば、計算された経路損失に基づく)サービングノードにおけるベースMCSの正常受信のための(たとえば、n個のPRB上での)推定総UE送信電力(UE_Power_baseMCS_dBm(n))、および受信された電力オフセットに少なくとも部分的に基づいて計算することができる。
たとえば、電力ヘッドルーム判断構成要素77は、たとえば、開ループ電力制御パラメータ(たとえば、SIBから読み取られた1つまたは複数のパラメータ、たとえば、LTEにおけるPUSCHについてのSIB2からのPMAX、Po名目およびアルファなど)などによって、UE11の最大送信電力(たとえば、デシベル-ミリワット(dBm)単位、UE_Max_Power_dBm)を、UE自体の最大送信電力(たとえば、23dBm)として、(たとえば、サービングノード14から受信された)ネットワーク構成要素によって設定された送信電力として判断することができる。さらに、たとえば、電力ヘッドルーム判断構成要素77は、基準(ベース)MCSの正常受信に必要な電力(UE_Power_baseMCS_dBm(n))を、ベースMCSを復号するためのSINR値、熱雑音電力、ネットワークにおける(たとえば、サービングノード14またはネットワークの他のサービングノードにおける)総干渉プラス雑音(たとえば、干渉オーバーサーマル(IoT))に少なくとも部分的に基づいて計算することができる。一例では、支援情報提供構成要素78は、UE_Power_baseMCS_dBm(n)を判断するのを容易にするために支援情報受信構成要素70によって受信されるように、サービングノード14において判断されたIoTをブロードキャストすることができる。
いずれの場合も、たとえば、帯域幅推定構成要素17は、電力オフセットおよびUE_Power_baseMCS_dBm(n)をUE_Max_Power_dBmから差し引くことに少なくとも部分的に基づいてアップリンク上の達成可能スループットを推定することができる。帯域幅推定構成要素17は、たとえば、PRBのすべて(たとえば、nのすべての値)についての達成可能アップリンクスループットを計算し続けることができ、計算された達成可能アップリンクスループットの最大値として最大達成可能アップリンクスループットを判断することができる。ネットワーク通信構成要素31は、1つまたは複数のネットワーク手順を実行する(たとえば、ネットワークとの接続を(再)確立する際にサービングノード14のRANまたはWLANに接続するかどうかを判断する、WLANに関連付けるかどうかを判断する、など)際に最大達成可能アップリンクスループットを使用することができる。
さらに、一例では、帯域幅推定構成要素17は、複数のリンク(たとえば、上述のように、所与のネットワークまたはセルとのアップリンクおよびダウンリンク)上の達成可能スループットを推定することができる。この例では、ネットワーク通信構成要素31は、両方のスループット推定に(たとえば、推定を1つまたは複数のしきい値と比較することに)少なくとも部分的に基づいてネットワーク手順を実行することができる。ダウンリンク、アップリンクまたは両方についてのスループットを使用するかどうかは、UE11によって、ハードコーディング済み情報、メモリに記憶されている設定、ネットワークによる提供、サービングノード14からの指示の受信などのうちの少なくとも1つに基づいて判断され得ることを諒解されたい。その上、ネットワーク手順を実行するかどうかを判断する際の推定スループットの比較相手となるしきい値も、(たとえば、ハードコーディング済み情報、メモリに記憶されている設定、ネットワークによる提供、サービングノード14からの指示の受信などに基づいて)同様に判断され得る。ネットワーク通信構成要素31は、推定スループットをしきい値と比較することに少なくとも部分的に基づいて、ネットワーク手順を実行するかどうかを判断することができる。たとえば、ネットワーク通信構成要素31は、RANのアップリンクおよび/またはダウンリンク上の推定利用可能帯域幅/達成可能スループットが1つまたは複数のしきい値レベルを下回る場合に、WLANとのアクティブモード接続を確立することを決定することができる。
さらに、たとえば、UE11がアイドルモードまたは休眠モードにおいて通信している間、UE11は、他のネットワーク手順を実行するかどうかを判断する際に、ネットワークとの1つまたは複数のリンクの利用可能帯域幅/達成可能スループットを周期的に推定することができる。たとえば、帯域幅推定構成要素17によって推定された利用可能帯域幅/達成可能スループットがしきい値レベルを下回る場合に、ネットワーク通信構成要素31は別のネットワークに関連付けるように試みることができる。一例では、利用可能帯域幅/達成可能スループットが推定されるネットワークがRANである場合、RANによる推定利用可能帯域幅/達成可能スループットがしきい値を下回る場合に、ネットワーク通信構成要素31は、RANとのアイドルモード通信を維持しつつ、WLANに関連付けることができる。WLANに関連付けることはまた、WLANにおける負荷状態が少なくともしきい値レベルにあると帯域幅推定構成要素17が判断することに少なくとも部分的に基づき得る。その上、WLANに関連付けることは、WLANと通信するためにWLANに接続することを含み得る。いずれの場合も、RANの状態が低いときにWLANに関連付けることで、UE11がアクティブモードに移行するときにWLANに接続するためのWLAN関連付け手順を実行する必要を回避することができる。したがって、UE11が呼設定手順を開始する場合、UE11は、RANの状態が低い(たとえば、RANに対する呼設定手順を開始するには低すぎるとみられる)場合に呼設定手順を開始するようにWLANにすでに関連付けられていることがあり、これにより、呼設定手順を実行する際の遅延が回避される。
図12を参照すると、一態様では、図11におけるUE11に関して説明したように、測定された通信品質および/または受信された支援情報に基づいてリンクについての達成可能スループットとして利用可能帯域幅を判断するための方法1200が示されている。この点について、方法1200の態様は、図11に示されているように、リンク容量推定構成要素13、セルリソース推定構成要素15、帯域幅推定構成要素17、および/もしくはネットワーク通信構成要素31、またはそれらの組合せによって実行され得る。
1210において、方法1200は、ユーザ機器についてのセルのリンク容量を推定するステップを含む。UE11および/またはリンク容量推定構成要素13は、UE11についてのセルの利用可能リンク容量を推定するように構成され得る。随意に、1211において、方法1200は、セルとの通信品質を測定するステップを含む。たとえば、説明したように、UE11、リンク容量推定構成要素13、またはそれの1つもしくは複数の構成要素(たとえば、通信品質測定構成要素71もしくはスペクトル効率判断構成要素72)は、測定されたSNR、SINR、経路損失などに基づいてセルとの通信品質を測定し、かつ/または測定された品質に基づいて判断されたスペクトル効率パラメータ(たとえば、CQI)を測定するように構成され得る。
1220において、方法1200は、ユーザ機器についてのセルリソースの利用可能部分を推定するステップを含む。UE11および/またはセルリソース推定構成要素15は、UE11についてのセルリソースの利用可能部分を推定するように構成され得る。随意に、1221において、方法1200は、セルにおける達成可能スループットを判断するための、セルにおいて利用可能なセルリソースの部分を示し得る支援情報を受信するステップを含むことができる。たとえば、説明したように、UE11、セルリソース推定構成要素15、またはそれの構成要素(たとえば、TBS判断構成要素73、セル帯域幅判断構成要素74、CQIオフセット判断構成要素75、電力オフセット判断構成要素76、および/もしくは電力ヘッドルーム判断構成要素77)は、支援情報を受信するように構成され得る。支援情報は、UEにおけるハードコーディング済み情報、UEにおけるメモリに記憶されている情報、事業者ネットワークとの通信中のある時点でUEに提供された情報、ネットワークのサービングノード(たとえば、セルを提供しているサービングノード)から受信された情報などのうちの少なくとも1つから受信され得る。この点について、支援情報は、説明したように、1つもしくは複数のUEにおいて一致するものであってよく、かつ/またはネットワークによって、ネットワークの1つもしくは複数のノードにおけるネットワーク状態に基づいて変更され得る。いずれの場合も、支援情報は、セルにおけるリソースの利用可能部分を示すこと、または利用可能部分を判断するのを支援することができる。
1230において、方法1200は、推定利用可能リンク容量およびセルリソースの推定利用可能部分の関数として、ユーザ機器についてのセルの利用可能帯域幅を推定するステップを含む。UE11および/または帯域幅推定構成要素17は、リンク容量推定構成要素13および/またはセルリソース推定構成要素15と通信しており、UE11についてのセルの利用可能帯域幅を推定するように構成され得る。一態様では、方法1200は、(リンク容量推定構成要素13によって判断された)推定利用可能リンク容量および(セルリソース推定構成要素15によって判断された)セルリソースの推定利用可能部分の関数として、UE11についてのセルの利用可能帯域幅を推定するステップを含むことができる。その上、説明したように、帯域幅推定構成要素17は、1230において別のリンクの利用可能帯域幅/達成可能スループット(たとえば、ダウンリンクスループットが以前推定された場合にはアップリンクスループット、および/またはその逆)を推定するために、再び方法ステップ1210、1211、1220、および/または1221を実行するかどうかを判断することができる。
1240において、方法1200は、たとえば、セルについての推定利用可能帯域幅/達成可能スループットに少なくとも部分的に基づいてネットワーク手順を実行するステップを随意に含むことができる。ネットワーク手順は、説明したように、推定達成可能スループットに基づいてRANを利用するかどうか、および/またはアクティブモード通信に切り替えるときにWLANを代わりに使用するかどうかを判断するステップ、アイドルモードにおいてRANと通信している間にWLANに関連付けるかどうかを判断するステップなどを含むことができる。たとえば、UE11および/またはネットワーク通信構成要素31は、帯域幅/スループットを1つまたは複数のしきい値と比較することによって、推定利用可能帯域幅/達成可能スループットに基づいてネットワーク手順を実行するように構成され得る。その上、説明したように、ネットワーク手順を実行することは、1つまたはいくつかのリンク(たとえば、アップリンクおよびダウンリンク)についての推定利用可能帯域幅および/または達成可能スループットに基づき得る。
図13を参照すると、一態様では、図11におけるサービングノード14に関して説明したように、ネットワーク状態に基づいて支援情報を提供するための方法1300が示されている。この点について、方法1300の態様は、図11に示されているように、サービングノード14、支援情報提供構成要素78、またはそれの構成要素、ネットワーク状態判断構成要素82などによって実行され得る。
1310において、方法1300は、ネットワーク状態を判断するステップを含む。たとえば、サービングノード14またはネットワーク状態判断構成要素82は、1つもしくは複数のパラメータを分析すること、またはオフロード要件、(たとえば、オフロード要件との比較などが行われる)現在の負荷、バックホールリンクスループットなどのような状態を測定することに少なくとも部分的に基づいてネットワーク状態を判断するように構成され得る。説明したように、ネットワーク状態は、UEがサービングノードと通信して利用可能帯域幅/達成可能スループットを推定することを可能にする、サービングノードと通信するUEの能力に影響を与える1つまたは複数の状態を含み得る。
1320において、方法1300は、ネットワーク状態に少なくとも部分的に基づいて支援情報を生成するステップを含む。サービングノード14、支援情報提供構成要素78、またはそれの1つもしくは複数の構成要素(たとえば、TBS生成構成要素79、CQIオフセット生成構成要素80、もしくは電力オフセット生成構成要素81)は、ネットワーク状態に少なくとも部分的に基づいて支援情報を生成することができる。たとえば、支援情報は、標準的TBS、CQI-TBSマッピングテーブル、CQIオフセット、電力オフセット、またはUEがサービングノードにおける利用可能帯域幅/達成可能スループットを推定するのを支援することができる他の情報を含むことができ、支援情報は、利用可能帯域幅/達成可能スループットをより正確に反映するように、ネットワーク状態に基づいて生成され得る。したがって、たとえば、オフロード要件が高く、現在の負荷が低い場合には、オフロード要件が低く、かつ/または現在の負荷が高い場合と比較して、支援情報は、CQIをより高いTBSにマッピングするCQI-TBSマッピングテーブルを含むことができ、CQIオフセットは、より高いCQIオフセットを含むことができ、電力オフセットは、より高い電力オフセットを含むことができる、といった具合である。
1330において、方法1300は、1つまたは複数のUEによって受信されるように支援情報を提供するステップを含む。サービングノード14または支援情報提供構成要素78は、1つまたは複数のUEによって受信されるように支援情報を提供することができる。たとえば、支援情報は、少なくとも部分的に、(たとえば、RRCまたは他のレイヤにおけるSIBまたは他のオーバーヘッドブロードキャスト信号において)支援情報を示すブロードキャスト信号を送信すること、1つまたは複数のUEに専用信号を送信すること(この例では、支援情報はUEに固有(たとえば、UEのカテゴリー/能力に固有)であり得る)などによって、1つまたは複数のUEにシグナリングされ得る。
図14は、図1〜図13ならびに(アイドルモードおよび/または接続モードにおいてLTEシステム中で動作するUE11に関して以下に説明する)図19〜図22のいずれかまたはすべてに示される機能構成要素および/または態様を実装するように構成され得る処理システム1414を使用する装置1400のハードウェア実装の一例を示すブロック図である。たとえば、装置1400は、本明細書で説明するように、セルの推定利用可能帯域幅を判断し、かつ/または推定利用可能T2P比を判断するUE11、サービングノード14、近隣ノード16などとして動作するように特別にプログラムまたはさもなければ構成され得る。この点について、たとえば、処理システム1414は、上記で詳しく説明したように、リンク容量推定構成要素13(および/またはそれの1つもしくは複数の構成要素、たとえば、図示されていない通信品質測定構成要素71、スペクトル効率判断構成要素72など)、セルリソース推定構成要素15(および/またはそれの1つもしくは複数の構成要素、たとえば、図示されていない支援情報受信構成要素70、TBS判断構成要素73、セル帯域幅判断構成要素74、CQIオフセット判断構成要素75、電力オフセット判断構成要素76、電力ヘッドルーム判断構成要素77など)、帯域幅推定構成要素17、および/またはネットワーク通信構成要素31を含むことができる。したがって、これらの構成要素の態様は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの何らかの組合せであってよく、プロセッサ1404または処理システム1414によって実行され得る。
この例では、処理システム1414は、バス1402によって概略的に表されるバスアーキテクチャを用いて実装され得る。バス1402は、処理システム1414の特定の適用例および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続するバスおよびブリッジを含み得る。バス1402は、プロセッサ1404によって概略的に表される1つまたは複数のプロセッサ、およびコンピュータ可読媒体1406によって概略的に表されるコンピュータ可読媒体を含む様々な回路を互いにリンクさせる。この点について、たとえば、リンク容量推定構成要素13、セルリソース推定構成要素15、帯域幅推定構成要素17、ネットワーク通信構成要素31、それらの組合せなどは、プロセッサ1404上で動作するコンピュータ可読媒体1406において定められたソフトウェアによって、またはプロセッサ1404内の1つもしくは複数のプロセッサモジュールとして、あるいは両方の何らかの組合せにより実装され得る。バス1402は、タイミングソース、周辺機器、電圧調整器、および電力管理回路などの様々な他の回路をリンクさせることもできるが、これらの回路は当技術分野でよく知られており、したがってこれ以上は説明しない。バスインターフェース1408は、バス1402とトランシーバ1410との間のインターフェースを与える。トランシーバ1410は、送信媒体を介して様々な他の装置と通信するための手段を与える。したがって、たとえばこの点について、リンク容量推定構成要素13、セルリソース推定構成要素15、帯域幅推定構成要素17、ネットワーク通信構成要素31、それらの組合せなどは、バス1402を介してバスインターフェース1408とともに動作することもできる。装置の性質に応じて、ユーザインターフェース1412(たとえば、キーパッド、ディスプレイ、スピーカー、マイクロフォン、ジョイスティックなど)も設けられ得る。
プロセッサ1404は、バス1402の管理、およびコンピュータ可読媒体1406に記憶されたソフトウェアの実行を含む全体的な処理を担当する。ソフトウェアは、プロセッサ1404によって実行されたとき、以下で説明する、任意の特定の装置の様々な機能を処理システム1414に実行させる。コンピュータ可読媒体1406は、ソフトウェアを実行するときにプロセッサ1404によって操作されるデータを記憶するために使用されてもよい。一態様では、たとえば、プロセッサ1404および/またはコンピュータ可読媒体1406は、本明細書で説明するように、UE11、サービングノード14、近隣ノード16などとして動作するように、特別にプログラムまたはさもなければ構成され得る。
本開示全体にわたって提示される様々な概念は、広範な電気通信システム、ネットワークアーキテクチャ、および通信規格にわたって実装され得る。
限定されるものではないが、例として、図15に示される本開示の態様は、W-CDMAエアインターフェースを使用するUMTSシステム1500を参照して提示される。UMTSネットワークは、互いにやりとりする3つの領域である、コアネットワーク(CN)1504、UMTS Terrestrial Radio Access Network(UTRAN)1502、およびユーザ機器(UE)1510を含み、UE1510は、セルの推定利用可能帯域幅を判断するUE11として、または推定利用可能T2P比を判断するUE11として動作するように構成され得る。この例では、UTRAN1502は、電話、ビデオ、データ、メッセージング、放送、および/または他のサービスを含む様々なワイヤレスサービスを提供する。UTRAN1502は、無線ネットワークコントローラ(RNC)1506などのそれぞれのRNCによって各々制御される、無線ネットワークサブシステム(RNS)1507などの複数のRNSを含み得る。ここで、UTRAN1502は、本明細書で示されるRNC1506およびRNS1507に加えて、任意の数のRNC1506およびRNS1507を含み得る。RNC1506は、とりわけ、RNS1507内の無線リソースを割り当て、再構成し、解放することを担う装置である。RNC1506は、任意の適切なトランスポートネットワークを使用して、直接の物理接続、仮想ネットワークなどのような様々なタイプのインターフェースを介して、UTRAN1502中の他のRNC(図示せず)に相互接続され得る。
UE1510とNode B1508との間の通信は、物理(PHY)レイヤおよび媒体アクセス制御(MAC)レイヤを含むものと見なされ得る。さらに、それぞれのNode B1508によるUE1510とRNC1506との間の通信は、無線リソース制御(RRC)レイヤを含むものと見なされ得る。本明細書では、PHYレイヤは、レイヤ1と見なされ、MACレイヤは、レイヤ2と見なされ、RRCレイヤは、レイヤ3と見なされ得る。以下、情報は、いくつかの3GPP技術のRRC Protocol Specificationに述べられている用語を利用する。さらに、たとえば、UE1510は、上述のように、UE11、および/またはサービングノード14、近隣ノード16などとしてのNode B1508として動作するように、特別にプログラムまたはさもなければ構成され得る。
RNS1507によってカバーされる地理的領域は、いくつかのセルに分割され得、無線トランシーバ装置が各セルにサービスする。無線トランシーバ装置は、通常、UMTS用途ではNode Bと呼ばれるが、当業者によって、基地局(BS)、トランシーバ基地局(BTS)、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット(BSS)、拡張サービスセット(ESS)、アクセスポイント(AP)、または何らかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。明快にするために、各RNS1507に3つのNode B1508が示されているが、RNS1507は、任意の数のワイヤレスNode Bを含んでもよい。Node B1508は、任意の数のモバイル装置にCN1504へのワイヤレスアクセスポイントを提供する。モバイル装置の例には、携帯電話、スマートフォン、セッション開始プロトコル(SIP)電話、ラップトップ、ノートブック、ネットブック、スマートブック、携帯情報端末(PDA)、衛星ラジオ、全地球測位システム(GPS)デバイス、マルチメディアデバイス、ビデオデバイス、デジタルオーディオプレーヤ(たとえば、MP3プレーヤ)、カメラ、ゲーム機、ウェアラブルコンピューティングデバイス(たとえば、スマートウォッチ、ヘルスまたはフィットネストラッカーなど)、アプライアンス、センサー、自動販売機、または任意の他の類似の機能デバイスがある。モバイル装置は、通常、UMTS用途ではUEと呼ばれるが、当業者によって、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、端末、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または何らかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。さらに、モノのインターネットが将来的により普及するにつれて、ウォッチ、携帯情報端末、パーソナル監視デバイス(personal monitoring device)、機械監視デバイス、M2M通信デバイス(machine to machine communication device)など、モバイル装置またはUEとして従来型のモバイルデバイスだけではなく他のタイプのデバイスを含めることが有益となろう。UMTSシステムでは、UE1510は、ネットワークへのユーザの加入情報を含む汎用加入者識別モジュール(USIM)1511をさらに含み得る。説明のために、1つのUE1510がいくつかのNode B1508と通信しているように示される。順方向リンクとも呼ばれるDLは、Node B1508からUE1510への通信リンクを指し、逆方向リンクとも呼ばれるULは、UE1510からNode B1508への通信リンクを指す。
CN1504は、UTRAN1502のような1つまたは複数のアクセスネットワークとインターフェースをとる。図示のように、CN1504は、GSM(登録商標)コアネットワークである。しかしながら、当業者が認識するように、GSM(登録商標)ネットワーク以外のタイプのCNへのアクセスをUEに提供するために、本開示全体にわたって提示される様々な概念が、RANまたは他の適切なアクセスネットワークにおいて実装され得る。
CN1504は、回線交換(CS)領域およびパケット交換(PS)領域を含む。回線交換要素のいくつかは、モバイルサービス交換センター(MSC)、ビジターロケーションレジスタ(VLR)、およびゲートウェイMSCである。パケット交換要素は、サービングGPRSサポートノード(SGSN)とゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)とを含む。EIR、HLR、VLR、およびAuCのようないくつかのネットワーク要素は、回線交換ドメインとパケット交換ドメインの両方によって共有され得る。示される例では、CN1504は、MSC1512およびGMSC1514によって回線交換サービスをサポートする。いくつかの適用例では、GMSC1514は、メディアゲートウェイ(MGW)と呼ばれ得る。RNC1506のような1つまたは複数のRNCが、MSC1512に接続され得る。MSC1512は、呼設定機能、呼ルーティング機能、およびUEモビリティ機能を制御する装置である。MSC1512は、UEがMSC1512のカバレージエリア内にある間に加入者関連情報を格納するVLRも含む。GMSC1514は、UEが回線交換ネットワーク1516にアクセスするためのゲートウェイを、MSC1512を通じて提供する。GMSC1514は、特定のユーザが加入したサービスの詳細を反映するデータなどの加入者データを格納するホームロケーションレジスタ(HLR)1515を含む。HLRはまた、加入者固有の認証データを格納する認証センター(AuC)に関連付けられる。特定のUE向けの呼が受信されると、GMSC1514は、HLR1515に照会してUEの位置を判断し、その位置でサービスする特定のMSCに呼を転送する。
CN1504はまた、サービングGPRSサポートノード(SGSN)1518およびゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)1520によって、パケットデータサービスをサポートする。汎用パケット無線サービスを表すGPRSは、標準の回線交換データサービスで可能な速度よりも速い速度でパケットデータサービスを提供するように設計されている。GGSN1520は、パケットベースネットワーク1522へのUTRAN1502の接続を提供する。パケットベースネットワーク1522は、インターネット、プライベートデータネットワーク、または何らかの他の適切なパケットベースネットワークであり得る。GGSN1520の一次機能は、UE1510にパケットベースネットワーク接続を提供することである。データパケットは、MSC1512が回線交換領域において実行するのと同じ機能をパケットベース領域において主に実行するSGSN1518を通じて、GGSN1520とUE1510との間で転送され得る。
UMTSのエアインターフェースは、スペクトラム拡散直接シーケンス符号分割多元接続(DS-CDMA)システムを利用し得る。スペクトラム拡散DS-CDMAは、チップと呼ばれる一連の疑似ランダムビットとの乗算によって、ユーザデータを拡散させる。UMTSの「広帯域」W-CDMAエアインターフェースは、そのような直接シーケンススペクトラム拡散技術に基づいており、さらに周波数分割複信(FDD)を必要とする。FDDは、Node B1508とUE1510との間のULおよびDLに異なる搬送周波数を使用する。DS-CDMAを利用し、時分割複信(TDD)を使用するUMTSの別のエアインターフェースは、TD-SCDMAエアインターフェースである。本明細書で説明される様々な例は、W-CDMAエアインターフェースを指し得るが、基礎をなす原理はTD-SCDMAエアインターフェースに等しく適用可能であり得ることを当業者は認識されよう。
HSPAエアインターフェースは、スループットの向上および遅延の低減を容易にする、3G/W-CDMAエアインターフェースに対する一連の拡張を含む。前のリリースに対する修正の中でもとりわけ、HSPAは、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)、チャネル送信の共有、ならびに適応変調および適応コーディングを利用する。HSPAを定義する規格は、HSDPA(高速ダウンリンクパケットアクセス)およびHSUPA(高速アップリンクパケットアクセス、拡張アップリンクまたはEULとも呼ばれる)を含む。
HSDPAは、それのトランスポートチャネルとして高速ダウンリンク共有チャネル(HS-DSCH)を利用する。HS-DSCHは、高速物理ダウンリンク共有チャネル(HS-PDSCH)、高速共有制御チャネル(HS-SCCH)、および高速専用物理制御チャネル(HS-DPCCH)という、3つの物理チャネルによって実装される。
これらの物理チャネルの中でも、HS-DPCCHは、対応するパケット送信の復号が成功したかどうかを示すための、HARQ ACK/NACKシグナリングをアップリンク上で搬送する。すなわち、ダウンリンクに関して、UE1510は、ダウンリンク上のパケットを正常に復号したかどうかを示すために、HS-DPCCHを通じてフィードバックをNode B1508に与える。
HS-DPCCHはさらに、変調/コーディング方式の選択、およびプリコーディングの重みの選択に関して、Node B1508が正しい決定を行うのを支援するための、UE1510からのフィードバックシグナリングを含み、このフィードバックシグナリングはCQIおよびPCIを含む。
「HSPA Evolved」またはHSPA+は、MIMOおよび64-QAMを含むHSPA規格の進化形であり、スループットの増大およびパフォーマンスの向上を可能にする。すなわち、本開示の一態様では、Node B1508および/またはUE1510は、MIMO技術をサポートする複数のアンテナを有し得る。MIMO技術の使用により、Node B1508は空間領域を活用して、空間多重化、ビームフォーミング、および送信ダイバーシティをサポートすることが可能になる。
多入力多出力(MIMO)は、マルチアンテナ技術、すなわち複数の送信アンテナ(チャネルへの複数の入力)および複数の受信アンテナ(チャネルからの複数の出力)を指す際に一般に使用される用語である。MIMOシステムは一般にデータ伝送パフォーマンスを高め、ダイバーシティ利得がマルチパスフェージングを低減させて伝送品質を高めること、および空間多重化利得がデータスループットを向上させることを可能にする。
空間多重化は、同じ周波数で同時にデータの様々なストリームを送信するために使用され得る。データストリームは、単一のUE 1510に送信してデータレートを増大させることができ、または、複数のUE1510に送信して全体的なシステム容量を増大させることができる。これは、各データストリームを空間的にプリコーディングし、次いで空間的にプリコーディングされた各ストリームをダウンリンク上で異なる送信アンテナを介して送信することによって達成される。空間的にプリコーディングされたデータストリームは、様々な空間シグニチャを伴いUE1510に到着し、これによりUE1510の各々は、そのUE1510に向けられた1つまたは複数のデータストリームを復元することが可能になる。アップリンク上では、各UE1510は、1つまたは複数の空間的にプリコーディングされたデータストリームを送信することができ、これによりNode B1508は空間的にプリコーディングされた各データストリームのソースを識別することが可能になる。
空間多重化は、チャネル状態が良好なときに使用され得る。チャネル状態がさほど好ましくないときは、送信エネルギーを1つもしくは複数の方向に集中させるために、またはチャネルの特性に基づいて送信を改善するために、ビームフォーミングが使用され得る。これは、複数のアンテナを介して送信するデータストリームを空間的にプリコーディングすることによって達成され得る。セルの端において良好なカバレージを達成するために、シングルストリームビームフォーミング伝送が送信ダイバーシティと組み合わせて使用され得る。
一般に、n個の送信アンテナを利用するMIMOシステムの場合、同じチャネル化コードを利用して同じキャリアを通じてn個のトランスポートブロックが同時に送信され得る。n個の送信アンテナを通じて送られる異なるトランスポートブロックは、互いに同じまたは異なる変調/コーディング方式を有し得ることに留意されたい。
一方、単入力多出力(SIMO)は一般に、単一の送信アンテナ(チャネルへの単一の入力)および複数の受信アンテナ(チャネルからの複数の出力)を利用するシステムを指す。それによって、SIMOシステムでは、単一のトランスポートブロックがそれぞれのキャリアを通じて送られ得る。
図16を参照すると、UTRANアーキテクチャにおけるアクセスネットワーク1600が示されており、アクセスネットワーク1600は、セルの推定利用可能帯域幅を判断するUE11として動作するか、または推定利用可能T2P比を判断するUE11として動作する1つまたは複数のUEを含むことができる。多元接続ワイヤレス通信システムは、セル1602、1604、および1606を含む複数のセルラー領域(セル)を含み、セルの各々は、1つまたは複数のセクタを含み得る。複数のセクタはアンテナのグループによって形成されてよく、各アンテナがセルの一部にあるUEとの通信を担う。たとえば、セル1602において、アンテナグループ1612、1614、および1616は、各々異なるセクタに対応し得る。セル1604において、アンテナグループ1618、1620、および1622は、各々異なるセクタに対応する。セル1606において、アンテナグループ1624、1626、および1628は、各々異なるセクタに対応する。セル1602、1604、および1606は、各セル1602、1604、または1606の1つまたは複数のセクタと通信していてもよい、いくつかのワイヤレス通信デバイス、たとえばユーザ機器すなわちUEを含み得る。たとえば、UE1630および1632は、Node B1642と通信していてもよく、UE1634および1636は、Node B1644と通信していてもよく、UE1638および1640は、Node B1646と通信していてもよい。ここで、各Node B1642、1644、1646は、それぞれのセル1602、1604、および1606の中のすべてのUE1630、1632、1634、1636、1638、1640にCN1504(図15)へのアクセスポイントを提供するように構成される。たとえば、一態様では、UEは、本明細書で説明するように、UE11、および/またはサービングノード14、近隣ノード16などとしてのNode Bとして動作するように、特別にプログラムまたはさもなければ構成され得る。
UE1634がセル1604における図示された位置からセル1606に移動するとき、サービングセル変更(SCC)またはハンドオーバが生じることがあり、UE1634との通信が、ソースセルと呼ばれ得るセル1604からターゲットセルと呼ばれ得るセル1606に移行する。UE1634において、それぞれのセルに対応するNode Bにおいて、無線ネットワークコントローラ1506(図15)において、またはワイヤレスネットワークにおける別の適切なノードにおいて、ハンドオーバ手順の管理が生じ得る。たとえば、ソースセル1604との呼の間、または任意の他の時間において、UE1634は、ソースセル1604の様々なパラメータ、ならびに、セル1606および1602などの近隣セルの様々なパラメータを監視し得る。さらに、これらのパラメータの品質に応じて、UE1634は、近隣セルのうちの1つまたは複数との通信を保つことができる。この期間において、UE1634は、アクティブセット、すなわち、UE1634が同時に接続されるセルのリストを維持することができる(たとえば、ダウンリンク専用物理チャネルDPCHまたはフラクショナルダウンリンク専用物理チャネルF-DPCHをUE1634に現在割り当てているUTRAセルが、アクティブセットを構成し得る)。
アクセスネットワーク1600によって利用される変調方式および多元接続方式は、導入されている特定の電気通信規格に応じて異なる場合がある。例として、規格は、Evolution-Data Optimized(EV-DO)またはUltra Mobile Broadband(UMB)を含み得る。EV-DOおよびUMBは、CDMA2000規格ファミリーの一部として第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2)によって公表されたエアインターフェース規格であり、CDMAを用いて移動局にブロードバンドインターネットアクセスを提供する。規格は代替的に、広帯域CDMA(W-CDMA)およびTD-SCDMAなどのCDMAの他の変形形態を用いるUniversal Terrestrial Radio Access(UTRA)、TDMAを用いるモバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))、ならびにOFDMAを用いる発展型UTRA(E-UTRA)、Ultra Mobile Broadband(UMB)、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、およびFlash-OFDMであり得る。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTE、LTE Advanced、およびGSM(登録商標)は、3GPP団体による文書に記述されている。CDMA2000およびUMBは、3GPP2団体による文書に記述されている。採用される実際のワイヤレス通信規格および多元接続技術は、特定の適用例およびシステムに課される全体的な設計制約に依存することになる。
無線プロトコルアーキテクチャは、特定の適用例に応じて様々な形態を取り得る。ここでHSPAシステムに関する一例を、図17を参照して提示する。図17は、ユーザプレーンおよび制御プレーンの無線プロトコルアーキテクチャの一例を示す概念図である。
図17を参照すると、セルの推定利用可能帯域幅を判断するUE11として、または推定利用可能T2P比を判断するUE11として動作するように構成されたUEなどのUE、およびNode Bのための無線プロトコルアーキテクチャがレイヤ1、レイヤ2、およびレイヤ3という3つのレイヤで示されている。レイヤ1は最下位レイヤであり、様々な物理レイヤ信号処理機能を実装する。レイヤ1は、本明細書において物理レイヤ1706と呼ばれる。レイヤ2(L2レイヤ)1708は、物理レイヤ1706の上にあり、物理レイヤ1706を通じたUEとNode Bとの間のリンクを担う。たとえば、本明細書で説明する無線プロトコルアーキテクチャを利用するUEは、本明細書で説明するように、UE11、サービングノード14、近隣ノード16などとして動作するように特別にプログラムまたはさもなければ構成され得る。
ユーザプレーンでは、L2レイヤ1708は、媒体アクセス制御(MAC)サブレイヤ1710、無線リンク制御(RLC)サブレイヤ1712、およびパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)サブレイヤ1714を含み、これらはネットワーク側のノードBで終端される。図示されていないが、UEは、ネットワーク側のPDNゲートウェイで終端されるネットワークレイヤ(たとえば、IPレイヤ)と、接続の他端(たとえば、遠端のUE、サーバなど)で終端されるアプリケーションレイヤとを含めて、L2レイヤ1708の上にいくつかの上位レイヤを有し得る。
PDCPサブレイヤ1714は、様々な無線ベアラと論理チャネルとの間の多重化を実現する。PDCPサブレイヤ1714はまた、無線送信のオーバーヘッドを低減するための上位レイヤデータパケットのヘッダ圧縮、データパケットの暗号化によるセキュリティ、および、ノードB間のUEのハンドオーバのサポートを実現する。RLCサブレイヤ1712は、上位レイヤのデータパケットのセグメント化および再構築、失われたデータパケットの再送信、ならびに、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)による順序の狂った受信を補償するためのデータパケットの再順序付けを行う。MACサブレイヤ1710は、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化を行う。MACサブレイヤ1710はまた、1つのセルの中の様々な無線リソース(たとえばリソースブロック)をUEの間で割り振ることを担う。MACサブレイヤ1710はまた、HARQ動作を担う。
図18は、UE1850と通信しているNode B1810を含むシステム1800のブロック図である。たとえば、UE1850は、セルの推定利用可能帯域幅を判断するUE11として、または推定利用可能T2P比を判断するUE11として動作するように特別にプログラムまたはさもなければ構成され得る。同様に、Node B1810は、本明細書で説明するようにサービングノード14、近隣ノード16などとして動作するように構成され得る。さらに、たとえば、Node B1810はNode B1808と同一または同様であってよく、UE1850はUE11と同一または同様であってよい。ダウンリンク通信では、送信プロセッサ1820は、データソース1812からデータを受信し、コントローラ/プロセッサ1840から制御信号を受信することができる。送信プロセッサ1820は、データ信号および制御信号ならびに基準信号(たとえば、パイロット信号)のための様々な信号処理機能を提供する。たとえば、送信プロセッサ1820は、誤り検出のための巡回冗長検査(CRC)コード、順方向誤り訂正(FEC)を支援するためのコーディングおよびインターリービング、様々な変調方式(たとえば、二位相偏移変調(BPSK)、四位相偏移変調(QPSK)、M-位相偏移変調(M-PSK)、M-直角位相振幅変調(M-QAM)など)に基づいた信号コンスタレーションへのマッピング、直交可変拡散率(OVSF)による拡散、ならびに、一連のシンボルを生成するためのスクランブリングコードとの乗算を提供し得る。チャネルプロセッサ1844からのチャネル推定値は、コントローラ/プロセッサ1840によって送信プロセッサ1820のためのコーディング方式、変調方式、拡散方式、および/またはスクランブリング方式を判断するために使用され得る。これらのチャネル推定値は、UE1850によって送信される基準信号から、またはUE1850からのフィードバックから、導出され得る。送信プロセッサ1820によって生成されたシンボルは、フレーム構造を作成するために、送信フレームプロセッサ1830に与えられる。送信フレームプロセッサ1830は、コントローラ/プロセッサ1840からの情報とシンボルとを多重化することによって、このフレーム構造を作成し、一連のフレームを生じさせる。次いでこれらのフレームは送信機1832に与えられ、送信機1832は、アンテナ1834を通じたワイヤレス媒体によるダウンリンク送信のために、増幅、フィルタリング、およびフレームのキャリア上への変調を含む、様々な信号調整機能を提供する。アンテナ1834は、たとえば、ビームステアリング双方向適応アンテナアレイまたは他の同様のビーム技術を含む、1つまたは複数のアンテナを含み得る。
UE1850において、受信機1854は、アンテナ1852を通じてダウンリンク送信を受信し、その送信を処理してキャリア上に変調された情報を復元する。受信機1854によって復元された情報は、受信フレームプロセッサ1860に与えられ、受信フレームプロセッサ1860は、各フレームを解析し、フレームからの情報をチャネルプロセッサ1894に提供し、データ信号、制御信号、および基準信号を受信プロセッサ1870に提供する。次いで受信プロセッサ1870は、Node B1810中の送信プロセッサ1820によって実行された処理の逆を実行する。より詳細には、受信プロセッサ1870は、シンボルを逆スクランブルおよび逆拡散し、次いで変調方式に基づいて、Node B1810によって送信された、最も可能性の高い信号コンステレーション点を求める。これらの軟判定は、チャネルプロセッサ1894によって計算されるチャネル推定値に基づき得る。そして軟判定は、データ信号、制御信号、および基準信号を復元するために、復号されてデインターリーブされる。次いで、フレームの復号に成功したかどうかを判断するために、CRCコードが検査される。次いで、復号に成功したフレームによって搬送されたデータがデータシンク1872に供給され、データシンク1872は、UE1850および/または様々なユーザインターフェース(たとえば、ディスプレイ)において実行されているアプリケーションを表す。復号に成功したフレームによって搬送された制御信号は、コントローラ/プロセッサ1890に供給される。受信プロセッサ1870によるフレームの復号が失敗すると、コントローラ/プロセッサ1890はまた、確認応答(ACK)プロトコルおよび/または否定応答(NACK)プロトコルを使用して、そうしたフレームの再送信要求をサポートし得る。
アップリンクでは、データソース1878からのデータおよびコントローラ/プロセッサ1890からの制御信号が、送信プロセッサ1880に供給される。データソース1878は、UE1850および様々なユーザインターフェース(たとえば、キーボード)において実行されているアプリケーションを表し得る。Node B1810によるダウンリンク送信に関して説明される機能と同様に、送信プロセッサ1880は、CRCコード、FECを容易にするためのコーディングおよびインターリービング、信号コンステレーションへのマッピング、OVSFによる拡散、ならびに、一連のシンボルを生成するためのスクランブリングを含む、様々な信号処理機能を提供する。Node B1810によって送信される基準信号から、または、Node B1810によって送信されるミッドアンブル中に含まれるフィードバックから、チャネルプロセッサ1894によって導出されるチャネル推定値が、適切なコーディング方式、変調方式、拡散方式、および/またはスクランブリング方式を選択するために使用され得る。送信プロセッサ1880によって生成されたシンボルは、フレーム構造を作成するために、送信フレームプロセッサ1882に供給される。送信フレームプロセッサ1882は、コントローラ/プロセッサ1890からの情報とシンボルとを多重化することによって、このフレーム構造を作成し、一連のフレームを生じさせる。次いでこれらのフレームは送信機1856に与えられ、送信機1856は、アンテナ1852を通じたワイヤレス媒体によるアップリンク送信のために、増幅、フィルタリング、およびフレームのキャリア上への変調を含む、様々な信号調整機能を提供する。
アップリンク送信は、UE1850において受信機機能に関して説明されたのと同様の方式で、Node B1810において処理される。受信機1835は、アンテナ1834を通じてアップリンク送信を受信し、その送信を処理してキャリア上に変調された情報を復元する。受信機1835によって復元された情報は、受信フレームプロセッサ1836に与えられ、受信フレームプロセッサ1836は、各フレームを解析し、フレームからの情報をチャネルプロセッサ1844に提供し、データ信号、制御信号、および基準信号を受信プロセッサ1838に提供する。受信プロセッサ1838は、UE1850中の送信プロセッサ1880によって実行された処理の逆を実行する。次いで、復号に成功したフレームによって搬送されたデータ信号および制御信号が、データシンク1839およびコントローラ/プロセッサにそれぞれ供給され得る。フレームの一部が、受信プロセッサによる復号に失敗すると、コントローラ/プロセッサ1840はまた、確認応答(ACK)プロトコルおよび/または否定応答(NACK)プロトコルを使用して、そうしたフレームの再送信要求をサポートし得る。
コントローラ/プロセッサ1840および1890は、それぞれNode B1810およびUE1850における動作を指示するために使用され得る。たとえば、コントローラ/プロセッサ1840および1890は、タイミング、周辺インターフェース、電圧調整、電力管理、および他の制御機能を含む、様々な機能を提供し得る。メモリ1842および1892のコンピュータ可読媒体は、それぞれ、Node B1810およびUE1850のためのデータおよびソフトウェアを記憶することができる。Node B1810におけるスケジューラ/プロセッサ1846は、リソースをUEに割り振り、UE用のダウンリンク送信および/またはアップリンク送信をスケジュールするために使用され得る。
一態様では、サービングノード14および近隣ノード16はロングタームエボリューション(LTE)通信規格に従って動作していることがある。次に、そのような態様が図19〜図28に関して説明され得るが、LTEにおいて動作する態様は、上記において(たとえば、少なくとも図11〜図13において)さらに説明されている。UE11は、所与の時間にアイドルモード中または接続モード中であり得る。
図19を参照すると、UE11がアイドルモード中であり、LTEに従って動作しているときに使用され得る、UE11の追加の態様が示されている。図19に示されているUE11の機能構成要素は、図14に関して本明細書で説明したように、処理システム1414を使用する装置1400のハードウェア実装によって実装され得る。たとえば、装置1400は、本明細書で説明するように(たとえば、図19に示される構成要素を有する)UE11として動作するように特別にプログラムまたはさもなければ構成され得る。
したがって、また一態様では、推定利用可能リンク容量およびセルリソースの推定利用可能部分に基づいて、UE11についてセルの利用可能帯域幅が推定され得る。図1にUE11の一部として示されていない、UE11、リンク容量推定構成要素13およびセルリソース推定構成要素15の中に示されている追加の随意の構成要素はUE11によって、アイドルモードにおいてLTEに従って動作しているときに随意に使用され得る。
一態様では、UE11および/またはリンク容量推定構成要素13は、dB領域におけるセル(たとえば、サービングノード14)についてのパイロットエネルギー(Ep/Nt)を判断するためのパイロットエネルギー判断構成要素40を含むことができる。UE11および/またはリンク容量推定構成要素13は、セルについてのdB領域における名目物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)-リソース要素当たりエネルギー(EPRE)オフセットを判断するためのPDSCH-EPREオフセット判断構成要素42を含むことができる。UE11および/またはリンク容量推定構成要素13は、判断されたパイロットエネルギー(Ep/Nt)および名目PDSCH-EPREオフセットを組み合わせることによってパイロットトーン信号対雑音比(PDSCH_SNR)を判断するためのPDSCH_SNR判断構成要素44を含むことができる。UE11および/またはリンク容量推定構成要素13は、PDSCH_SNRをリンク容量(link_capacity)値に変換するためのPDSCH_SNR-リンク容量変換構成要素46を含むことができる。PDSCH_SNRは、一態様では、CQIインデックス-レートルックアップテーブルを使用してリンク容量(たとえば、レート)に変換され得る。別の態様では、PDSCH_SNRは、シャノン容量式に基づいてリンク容量に変換され得る。また別の態様では、UEは、接続モード中である間にCQIインデックスとPDSCH_SNRをマッピングするように構成されてよく、次いでマッピングはアイドルモード中のUEによって、アイドルモードにおいて、測定された基準信号(RS)SNRをCQIインデックスに変換するために使用され得る。次いでUEは、CQIインデックスに基づいてレートを判断するためにCQIインデックス-レートルックアップテーブルを使用することができる。
一態様では、UE11および/またはセルリソース推定構成要素15は、リソースブロック(RB)部分(alpha_RB)判断構成要素41および時間領域多重化(TDM)部分(alpha_TDM)判断構成要素49を含むことができる。リソースブロック部分判断構成要素41は、履歴データに基づいてリソースブロック部分(alpha_RB)を判断するための履歴リソースブロック割振り判断構成要素45を含むことができる。一態様では、履歴リソースブロック割振り判断構成要素45は、最近において(たとえば、T秒の設定可能時間ウィンドウにおいて)トラフィック量が設定可能しきい値を上回った(たとえば、時間ウィンドウT中にトラフィック量がXビット以上であった)ときに接続モード中のUEに割り振られたリソースブロックの数を判断することができる。
リソースブロック部分判断構成要素41は、デフォルト値43を含むことができる。一態様では、またリソースブロックの数を判断するための十分な履歴がない場合には、デフォルト値が使用され得る。たとえば、選択された時間量(たとえば、T秒の時間ウィンドウ)がまだ経過していない場合および/または時間ウィンドウ中にトラフィック量が設定可能しきい値を上回っていない(Xビット以上ではなかった)場合、UE11は、リソースブロックの数を判断するための十分な履歴データがないと判断することができる。したがって、リソースブロックの数にデフォルト値が使用され得る。リソースブロック部分判断構成要素41は、設定可能時間ウィンドウ中にトラフィック量が設定可能しきい値を上回ったときにセルから送信されたトラフィック対パイロット(T2P)電力を判断するためのT2P判断構成要素47を含むことができる。リソースブロック部分判断構成要素41は、(他のユーザからのトラフィックがないと仮定して)リソースブロックの数をリソースブロックの総数で割ることに基づいてリソースブロック部分(alpha_RB)を判断するように構成され得る。一態様では、リソースブロックの数は、履歴リソースブロック割振り判断構成要素45による判断に基づき得る。別の態様では、リソースブロックの数は、デフォルト値43に基づき得る。また別の態様では、リソースブロックの数は、T2P判断構成要素47による判断に基づき得る。
TDM部分(alpha_TDM)判断構成要素49は、設定可能な数Nの時間送信間隔(TTI)から1つごとにセルからUE11に提供されたリソースブロックに関係する情報を判断することができる。TDM部分判断構成要素49は、設定可能時間ウィンドウにおいてトラフィック量が設定可能しきい値を上回ったときに、1/N個のTTIごとに提供されたリソースブロックの数を判断することによって、それの判断を履歴データに基づかせることができる。TDM部分判断構成要素49は、履歴データの平均を判断することによって、TDM部分(alpha_TDM)を判断するように構成され得る。
したがって、また一態様では、セルリソース推定構成要素15は、リソースブロック部分判断構成要素41の出力およびTDM部分判断構成要素49の出力に基づいて、利用可能セルリソースの推定部分(α)を判断するように構成され得る。言い換えれば、セルリソース推定構成要素15は、alpha_RB * alpha_TDMの積に基づいて利用可能セルリソースの推定部分(α)を判断するように構成され得る。
別の態様では、利用可能セルリソースの部分がUEに、少なくとも1つのネットワークエンティティによって提供され、次いでUEによってセルリソース推定構成要素15に提供され得る。たとえば、利用可能セルリソースの部分はセルリソース推定構成要素15に、サービングeNodeB、ネットワークノード、サーバ、1つもしくは複数の他のUE(たとえば、値がクラウドソーシングされ得る)、またはそれらの任意の組合せによって提供され得る。そのような態様では、UEは推定を実行する必要はなく、提供された値を使用することができる。また別の態様では、少なくとも1つのネットワークエンティティは、本明細書で説明するようにalpha_RB * alpha_TDMによって利用可能セルリソースの部分(α)をセルリソース推定構成要素15が推定できるように、UEにalpha_RBおよびalpha_TDMを提供することができる。
さらに、さらなる随意の態様では、UE11は、帯域幅推定構成要素17によって判断されたセルについての推定利用可能帯域幅に基づいて1つまたは複数のネットワーク通信手順を実行するためのネットワーク通信構成要素31をさらに含むことができる。たとえば、ネットワーク通信構成要素31によって実行されるネットワーク通信手順は、限定はしないが、セル再選択手順およびハンドオーバ手順を含むことができる。
図20を参照すると、方法2000は、アイドルモード中である間にUE11についてのセル(たとえば、サービングノード14)の利用可能帯域幅を推定するために使用され得る。たとえば、UE11および/または帯域幅推定構成要素17は、いずれも図19にあるリンク容量推定構成要素13およびセルリソース推定構成要素15、ならびにそれらの中に含まれる追加の随意の構成要素と通信しており、アイドルモード中である間にUE11についてのセルの利用可能帯域幅を推定するように構成され得る。
2010において、方法2000は、ユーザ機器についてのセルの利用可能リンク容量を、ユーザ機器において生成されたチャネル品質測定値に基づいて推定するステップを含む。たとえば、リンク容量推定構成要素13は、UE11についてのセルの利用可能リンク容量を推定するように構成され得る。一態様では、2012において、方法2000は、dB領域におけるパイロットエネルギー(Ep/Nt)を判断するステップを含むことができる。たとえば、パイロットエネルギー判断構成要素40は、dB領域におけるパイロットエネルギー(Ep/Nt)を判断するように構成され得る。一態様では、2014において、方法2000は、dB領域における名目物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)-リソース要素当たりエネルギー(EPRE)オフセットを判断するステップを含むことができる。たとえば、PDSCH-EPREオフセット判断構成要素42は、dB領域における名目物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)-リソース要素当たりエネルギー(EPRE)オフセットを判断するように構成され得る。一態様では、2016において、方法2000は、パイロットエネルギー(Ep/Nt)および名目PDSCH-EPREオフセットを合計することによってパイロットトーン信号対雑音比(PDSCH_SNR)を判断するステップを含むことができる。たとえば、PDSCH_SNR判断構成要素44は、パイロットエネルギー(Ep/Nt)および名目PDSCH-EPREオフセットを合計することによってパイロットトーン信号対雑音比(PDSCH_SNR)を判断するように構成され得る。
一態様では、2018において、方法2000は、PDSCH_SNRをリンク容量に変換するステップを含むことができる。たとえば、PDSCH_SNR-リンク容量変換構成要素46は、PDSCH_SNRをリンク容量に変換するように構成され得る。PDSCH_SNRは、一態様では、CQIインデックス-レートルックアップテーブルを使用してリンク容量(たとえば、レート)に変換され得る。別の態様では、PDSCH_SNRは、シャノン容量式に基づいてリンク容量に変換され得る。また別の態様では、UEは、接続モード中である間にCQIインデックスとPDSCH_SNRをマッピングするように構成されてよく、次いでマッピングはアイドルモード中のUEによって、アイドルモードにおいて、測定された基準信号(RS)SNRをCQIインデックスに変換するために使用され得る。次いでUEは、CQIインデックスに基づいてレートを判断するためにCQIインデックス-レートルックアップテーブルを使用することができる。
2020において、方法2000は、ユーザ機器についてのセルリソースの利用可能部分を推定するステップを含む。たとえば、セルリソース推定構成要素15は、UE11についてのセルリソースの利用可能部分を推定するように構成され得る。一態様では、セルリソースの利用可能部分は、リソースブロック部分(alpha_RB)およびTDM部分(alpha_TDM)に基づいて判断され得る。
一態様では、2022において、方法2000は、リソースブロック部分(alpha_RB)を判断するステップを含む。たとえば、リソースブロック部分判断構成要素41は、alpha_RBを判断するように構成され得る。一態様では、履歴リソースブロック割振り判断構成要素45は、最近において(たとえば、T秒の設定可能時間ウィンドウにおいて)トラフィック量が設定可能しきい値を上回った(たとえば、時間ウィンドウT中にトラフィック量がXビット以上であった)ときに接続モード中のUEに割り振られたリソースブロックの数を判断することができる。
リソースブロック部分判断構成要素41は、デフォルト値43を含むことができる。一態様では、またリソースブロックの数を判断するための十分な履歴がない場合には、デフォルト値が使用され得る。たとえば、選択された時間量(たとえば、T秒の時間ウィンドウ)がまだ経過していない場合および/または時間ウィンドウ中にトラフィック量が設定可能しきい値を上回っていない(Xビット以上ではなかった)場合、UE11は、リソースブロックの数を判断するための十分な履歴データがないと判断することができる。したがって、リソースブロックの数にデフォルト値が使用され得る。リソースブロック部分判断構成要素41は、設定可能時間ウィンドウ中にトラフィック量が設定可能しきい値を上回ったときにセルから送信されたトラフィック対パイロット(T2P)電力を判断するためのT2P判断構成要素47を含むことができる。リソースブロック部分判断構成要素41は、(他のユーザからのトラフィックがないと仮定して)リソースブロックの数をリソースブロックの総数で割ることに基づいてリソースブロック部分(alpha_RB)を判断するように構成され得る。一態様では、リソースブロックの数は、履歴リソースブロック割振り判断構成要素45による判断に基づき得る。別の態様では、リソースブロックの数は、デフォルト値43に基づき得る。また別の態様では、リソースブロックの数は、T2P判断構成要素47による判断に基づき得る。
一態様では、2024において、方法2000は、時間領域多重化(TDM)部分(alpha_TDM)を判断するステップを含む。たとえば、TDM部分判断構成要素49は、alpha_TDMを判断するように構成され得る。TDM部分(alpha_TDM)判断構成要素49は、設定可能な数Nの時間送信間隔(TTI)から1つごとにセルからUE11に提供されたリソースブロックに関係する情報を判断することができる。TDM部分判断構成要素49は、設定可能時間ウィンドウにおいてトラフィック量が設定可能しきい値を上回ったときに、1/N個のTTIごとに提供されたリソースブロックの数を判断することによって、それの判断を履歴データに基づかせることができる。TDM部分判断構成要素49は、履歴データの平均を判断することによって、TDM部分(alpha_TDM)を判断するように構成され得る。
したがって、UE11は、alpha_RBとalpha_TDMとの積に基づいてセルリソースの利用可能部分を推定することができる。
別の態様(図示せず)では、利用可能セルリソースの部分がUEに、少なくとも1つのネットワークエンティティによって提供され、次いでUEによってセルリソース推定構成要素15に提供され得る。たとえば、利用可能セルリソースの部分はセルリソース推定構成要素15に、サービングeNodeB、ネットワークノード、サーバ、1つもしくは複数の他のUE(たとえば、値がクラウドソーシングされ得る)、またはそれらの任意の組合せによって提供され得る。そのような態様では、UEは推定を実行する必要はなく、提供された値を使用することができる。また別の態様では、少なくとも1つのネットワークエンティティは、本明細書で説明するようにalpha_RB * alpha_TDMによって利用可能セルリソースの部分(α)をセルリソース推定構成要素15が推定できるように、UEにalpha_RBおよびalpha_TDMを提供することができる。
2030において、方法2000は、推定利用可能リンク容量およびセルリソースの推定利用可能部分の関数として、ユーザ機器についてのセルの利用可能帯域幅を推定するステップを含む。たとえば、帯域幅推定構成要素17は、推定利用可能リンク容量およびセルリソースの推定利用可能部分(α)に基づいて、UE11についてのセルの利用可能帯域幅を推定するように構成され得る。
一態様では、2032において、方法2000は、推定利用可能リンク容量とセルリソースの推定利用可能部分との積に設定可能backoff_factorを適用するステップを含むことができる。たとえば、帯域幅推定構成要素17は、推定利用可能リンク容量とセルリソースの推定利用可能部分(α)との積に設定可能backoff_factorを適用するように構成され得る。利用可能ダウンリンク(DL)帯域幅の推定値が控えめになる(たとえば、推定値は下限であり得る)ように、設定可能backoff_factor、またはオフセットが関数link_capacity(またはレート)*αに適用され得る。
図21を参照すると、UE11が接続モード中であり、LTEに従って動作しているときに使用され得る、UE11の追加の態様が示されている。図21に示されているUE11の機能構成要素は、図14に関して本明細書で説明したように、処理システム1414を使用する装置1400のハードウェア実装によって実装され得る。たとえば、装置1400は、本明細書で説明するように(たとえば、図21に示されている構成要素を有する)UE11として動作するように特別にプログラムまたはさもなければ構成され得る。
したがって、また一態様では、UE11は、推定利用可能リンク容量およびセルリソースの推定利用可能部分に基づいて、UE11についてのセルにおける利用可能帯域幅を判断するように構成され得る。より詳細には、推定利用可能帯域幅は、接続モード中のレート(またはリンク容量)推定値(R_calculated)および接続モード中の測定されたスループット(R_measured)に基づいて判断され得る。図1にUE11の一部として示されていない、UE11内に示されている追加の随意の構成要素はUE11によって、接続モードにおいてLTEに従って動作しているときに随意に使用され得る。
UE11は、互いに通信しているリンク容量推定構成要素13、セルリソース推定構成要素15、R_calculated判断構成要素50、R_measured判断構成要素60、および帯域幅推定構成要素17(図示せず)を含むことができる。
UE11は、レートまたはリンク容量(link_capacity)とセルリソースの利用可能部分(α)との積に基づいてR_calculatedを判断するためのR_calculated判断構成要素50を含むことができる。R_calculated判断構成要素50は、UE11におけるチャネル品質情報(CQI)を測定するためのCQI判断構成要素52を含むことができる。R_calculated判断構成要素50は、セルにおける利用可能トラフィック対パイロット(T2P)比を判断するためのT2P比判断構成要素54を含むことができる。R_calculated判断構成要素50は、TDM部分を判断するためのTDM部分判断構成要素56を含むことができる。
利用可能セルリソースの推定部分(α)は、一態様では、セルリソース推定構成要素15によって、アイドルモード中のUEに関して本明細書で説明する方法と同様の方法で判断され得るが、導出されたパイロットエネルギー対雑音プラス干渉比(Ep/Nt)の代わりに、CQI判断構成要素52によって判断されるCQIが使用されてよく、レートは、T2P比判断構成要素54によって判断される利用可能トラフィック対パイロット(T2P)比、およびTDM部分判断構成要素56によって判断されるTDM部分に基づいて調整され得る。
UE11は、UE11が接続モード中であるときにスループットを測定するためのR_measured判断構成要素60を含むことができる。R_measured判断構成要素60は、履歴スループットデータを判断するための履歴スループット判断構成要素62を含むことができる。履歴スループット判断構成要素62は、設定可能時間ウィンドウの間に接続モード中のUEにおいて測定されたスループットを判断するように構成され得る。
一態様では、またたとえば、UE11にとってもたらされる負荷が小さいとき、利用可能DL帯域幅の接続モード推定値は、R_calculatedに基づく度合いがより大きくなり得る。もたらされる負荷が大きいとき、利用可能DL帯域幅の接続モード推定値は、R_measuredに基づく度合いがより大きくなり得る。
さらに、さらなる態様では、UE11は、帯域幅推定構成要素17によって判断されたセルについての推定利用可能帯域幅に基づいて1つまたは複数のネットワーク通信手順を実行するためのネットワーク通信構成要素31を含むことができる。たとえば、ネットワーク通信構成要素31によって実行されるネットワーク通信手順は、限定はしないが、セル再選択手順およびハンドオーバ手順を含むことができる。
図22を参照すると、方法2200は、接続モード中である間にUE11についてのセル(たとえば、サービングノード14)の利用可能帯域幅を推定するために使用され得る。たとえば、UE11および/または帯域幅推定構成要素17は、いずれも図21にあるリンク容量推定構成要素13、セルリソース推定構成要素15、R_calculated判断構成要素50、およびR_measured判断構成要素60と通信しており、接続モード中である間にUE11についてのセルの利用可能帯域幅を推定するように構成され得る。
2210において、方法2200は、ユーザ機器についてのセルの利用可能リンク容量を、ユーザ機器において生成されたチャネル品質測定値に基づいて推定するステップを含む。たとえば、リンク容量推定構成要素13は、本明細書で説明する技法の任意の組合せを使用して、UE11についての利用可能リンク容量を推定するように構成され得る。
2220において、方法2200は、ユーザ機器についてのセルリソースの利用可能部分を推定するステップを含む。たとえば、セルリソース推定構成要素15は、たとえば、また一態様では、アクション2222、2224、および2226に関して本明細書で説明する技法を使用して、UE11についてのセルリソースの利用可能部分を推定するように構成され得る。
一態様では、2222において、方法2200は、ユーザ機器におけるチャネル品質情報(CQI)を判断するステップを含むことができる。たとえば、セルリソース推定構成要素15は、UE11におけるCQIを判断するために、R_calculated判断構成要素50内のCQI判断構成要素52と通信するように構成され得る。
一態様では、2224において、方法2200は、セルにおける利用可能トラフィック対パイロット(T2P)比を判断するステップを含むことができる。たとえば、セルリソース推定構成要素15は、利用可能T2P比を判断するために、R_calculated判断構成要素50内のT2P比判断構成要素54と通信するように構成され得る。
一態様では、2226において、方法2200は、TDM部分を判断するステップを含むことができる。たとえば、セルリソース推定構成要素15は、TDM部分を判断するために、R_calculated判断構成要素50内のTDM部分判断構成要素56と通信するように構成され得る。したがって、方法2200は、2220において、CQI、T2P比、およびTDM部分に基づいてセルリソースの利用可能部分を推定するステップを含むことができる。
別の態様(図示せず)では、利用可能セルリソースの部分がUEに、少なくとも1つのネットワークエンティティによって提供され、次いでUEによってセルリソース推定構成要素15に提供され得る。たとえば、利用可能セルリソースの部分はセルリソース推定構成要素15に、サービングeNodeB、ネットワークノード、サーバ、1つもしくは複数の他のUE(たとえば、値がクラウドソーシングされ得る)、またはそれらの任意の組合せによって提供され得る。そのような態様では、UEは推定を実行する必要はなく、提供された値を使用することができる。また別の態様では、少なくとも1つのネットワークエンティティは、本明細書で説明するようにalpha_RB * alpha_TDMによって利用可能セルリソースの部分(α)をセルリソース推定構成要素15が推定できるように、UEにalpha_RBおよびalpha_TDMを提供することができる。
2230において、方法2200は、推定利用可能リンク容量およびセルリソースの推定利用可能部分の関数として、ユーザ機器についてのセルの利用可能帯域幅を推定するステップを含む。たとえば、帯域幅推定構成要素17は、たとえば、また一態様では、アクション2232および2234に関して本明細書で説明する技法を使用して、UE11についてのセルの利用可能帯域幅を推定するように構成され得る。
一態様では、また2232において、方法2200は、ユーザ機器についてのセルの推定リンク容量とセルリソースの推定利用可能部分との積に基づいて計算値(R_calculated)を判断するステップを含むことができる。たとえば、R_calculated判断構成要素50は、リンク容量推定構成要素13によって判断されたセルの推定リンク容量とセルリソース推定構成要素15によって判断されたセルリソースの推定利用可能部分との積に基づいてR_calculatedを判断するように構成され得る。
一態様では、また2234において、方法2200は、測定されたスループットに基づいて測定値(R_measured)を判断するステップを含むことができる。たとえば、R_measured判断構成要素60は、設定可能時間ウィンドウ中にスループットを測定するように構成され得る。一態様では、また、R_measuredの判断を裏付けるための十分な履歴データがまだない場合、R_measured判断構成要素60は、デフォルト値を使用するように構成され得る。したがって、利用可能帯域幅は、R_calculatedおよびR_measuredの関数に基づいて推定され得る。
一態様では、また本明細書で説明するように、図14は、図19〜図22のいずれかまたはすべてに示される機能構成要素および/または態様を実装するように構成され得る処理システム1414を使用する装置1400のハードウェア実装の一例を示すブロック図である。図23は、(上述した)UE11が動作し得るLTEネットワークアーキテクチャ2300を示す図である。LTEネットワークアーキテクチャ2300は、発展型パケットシステム(EPS)2300と呼ばれる場合がある。EPS2300は、1つまたは複数のユーザ機器(UE)2302、発展型UMTS Terrestrial Radio Access Network(E-UTRAN)2304、発展型パケットコア(EPC)2310、ホーム加入者サーバ(HSS)2320、および事業者のIPサービス2322を含む場合がある。UE2302は、たとえば、UE11であり得る。
EPSは、他のアクセスネットワークと相互接続することができるが、簡単のために、それらのエンティティ/インターフェースは図示されていない。図示のように、EPSはパケット交換サービスを提供するが、当業者が容易に諒解するように、本開示全体にわたって提示される様々な概念は、回線交換サービスを提供するネットワークに拡張され得る。
E-UTRANは、発展型Node B(eNB)2306および他のeNB2308を含む。eNB2306および/またはeNB2308は、たとえば、サービングノード14および/または近隣ノード16であり得る。eNB2306は、UE2302に対してユーザプレーンプロトコル終端と制御プレーンプロトコル終端とを与える。eNB2306は、バックホール(たとえば、X2インターフェース)を介して他のeNB2308に接続されてよい。eNB2306は、基地局、トランシーバ基地局、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット(BSS)、拡張サービスセット(ESS)、または何らかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。eNB2306は、UE2302にEPC2310へのアクセスポイントを与える。UE2302の例には、携帯電話、スマートフォン、セッション開始プロトコル(SIP)電話、ラップトップ、携帯情報端末(PDA)、衛星ラジオ、全地球測位システム、マルチメディアデバイス、ビデオデバイス、デジタルオーディオプレーヤ(たとえば、MP3プレーヤ)、カメラ、ゲーム機、ウェアラブルコンピューティングデバイス(たとえば、スマートウォッチ、ヘルスまたはフィットネストラッカーなど)、アプライアンス、センサー、自動販売機、または任意の他の類似の機能デバイスがある。UE2302はまた、当業者によって、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または何らかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
eNB2306は、S1インターフェースによってEPC2310に接続される。EPC2310は、モビリティ管理エンティティ(MME)2312、他のMME2314、サービングゲートウェイ2316、およびパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ2318を含む。MME2312は、UE2302とEPC2310との間のシグナリングを処理する制御ノードである。一般に、MME2312は、ベアラおよび接続の管理を行う。すべてのユーザIPパケットは、サービングゲートウェイ2316を介して転送され、サービングゲートウェイ2316自体は、PDNゲートウェイ2318に接続される。PDNゲートウェイ2318は、UEのIPアドレス割振りならびに他の機能を実現する。PDNゲートウェイ2318は、事業者のIPサービス2322に接続される。事業者のIPサービス2322は、インターネット、イントラネット、IPマルチメディアサブシステム(IMS)、およびPSストリーミングサービス(PSS)を含む場合がある。
図24は、(上述した)UE11が動作し得るLTEネットワークアーキテクチャにおけるアクセスネットワーク2400の一例を示す図である。この例では、アクセスネットワーク2400は、いくつかのセルラー領域(セル)2402に分割され、セル2402において、上述したUE11と同一または同様であり得るUE2406が動作し得る。1つまたは複数の低電力クラスeNB2408は、セル2402のうちの1つまたは複数と重なるセルラー領域2410を有する場合がある。低電力クラスeNB2408は、フェムトセル(たとえば、ホームeNB(HeNB))、ピコセル、マイクロセル、またはリモート無線ヘッド(RRH)であり得る。マクロeNB2404は、各々がそれぞれのセル2402に割り当てられ、セル2402中のすべてのUE2406にEPC110へのアクセスポイントを提供するように構成される。アクセスネットワーク2400のこの例では、集中型コントローラは存在しないが、代替の構成では集中型コントローラが使用される場合がある。eNB2404は、無線ベアラ制御、承認制御、モビリティ制御、スケジューリング、セキュリティ、およびサービングゲートウェイ2416への接続を含む、すべての無線関連機能を担う。
アクセスネットワーク2400によって利用される変調方式および多元接続方式は、導入されている特定の電気通信規格に応じて異なる場合がある。LTE適用例では、DL上ではOFDMが使用され、UL上ではSC-FDMAが使用されて、周波数分割複信(FDD)と時分割複信(TDD)の両方がサポートされる。当業者が以下の詳細な説明から容易に諒解するように、本明細書に提示される様々な概念は、LTEの適用例に好適である。しかしながら、これらの概念は、他の変調技法および多元接続技法を採用する他の電気通信規格に容易に拡張され得る。例として、これらの概念は、Evolution-Data Optimized(EV-DO)またはUltra Mobile Broadband(UMB)に拡張され得る。EV-DOおよびUMBは、CDMA2000規格ファミリーの一部として第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2)によって公表されたエアインターフェース規格であり、CDMAを用いて移動局にブロードバンドインターネットアクセスを提供する。これらの概念はまた、広帯域CDMA(W-CDMA)およびTD-SCDMAなどのCDMAの他の変形形態を用いるUniversal Terrestrial Radio Access(UTRA)、TDMAを用いるモバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))、ならびにOFDMAを用いる発展型UTRA(E-UTRA)、IEEE802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、およびFlash-OFDMに拡張され得る。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTE、およびGSM(登録商標)は、3GPP団体による文書に記述されている。CDMA2000およびUMBは、3GPP2団体による文書に記述されている。採用される実際のワイヤレス通信規格および多元接続技術は、特定の適用例およびシステムに課される全体的な設計制約に依存することになる。
eNB2404は、MIMO技術をサポートする複数のアンテナを有し得る。MIMO技術の使用により、eNB2404は空間領域を活用して、空間多重化、ビームフォーミング、および送信ダイバーシティをサポートすることが可能になる。空間多重化は、同じ周波数で同時にデータの様々なストリームを送信するために使用され得る。データストリームは、単一のUE2406に送信してデータレートを増大させることができ、または、複数のUE2406に送信して全体的なシステム容量を増大させることができる。これは、各データストリームを空間的にプリコーディングし(すなわち、振幅および位相のスケーリングを適用し)、次いで空間的にプリコーディングされた各ストリームをDL上で複数の送信アンテナを介して送信することによって達成される。空間的にプリコーディングされたデータストリームは、様々な空間シグニチャを伴いUE2406に到達し、これによりUE2406の各々は、そのUE2406に向けられた1つまたは複数のデータストリームを復元することが可能になる。UL上では、各UE2406は、空間的にプリコーディングされたデータストリームを送信し、これによりeNB2404は空間的にプリコーディングされた各データストリームのソースを識別することが可能になる。
空間多重化は、一般に、チャネル状態が良好なときに使用される。チャネル状態がさほど好ましくないときは、送信エネルギーを1つまたは複数の方向に集中させるために、ビームフォーミングが使用され得る。これは、複数のアンテナを介して送信するデータを空間的にプリコーディングすることによって達成され得る。セルの端において良好なカバレージを達成するために、シングルストリームビームフォーミング伝送が送信ダイバーシティと組み合わせて使用され得る。
以下の詳細な説明では、アクセスネットワークの様々な態様について、DL上でOFDMをサポートするMIMOシステムを参照しながら説明する。OFDMは、OFDMシンボル内でいくつかのサブキャリアにわたってデータを変調するスペクトル拡散技法である。サブキャリアは、寸分違わない周波数で間隔があけられる。間隔は、受信機がサブキャリアからのデータを復元することを可能にする「直交性」をもたらす。時間領域では、OFDMシンボル間干渉をなくすために、ガードインターバル(たとえば、サイクリックプレフィックス)を各OFDMシンボルに追加することができる。ULは、SC-FDMAをDFT拡散OFDM信号の形式で使用して、高いピーク対平均電力比(PAPR)を補償することができる。
図25は、(上述した)UE11によって受信され得る、LTEにおけるDLフレーム構造の一例を示す図2500である。フレーム(10ms)は、等しいサイズの10個のサブフレームに分割され得る。各サブフレームは、連続する2つのタイムスロットを含む場合がある。2つのタイムスロットを表すためにリソースグリッドが使用されてよく、各タイムスロットはリソースブロックを含む。リソースグリッドは、複数のリソース要素に分割される。LTEでは、リソースブロックは、周波数領域における連続する12個のサブキャリアを含み、各OFDMシンボル内の通常のサイクリックプレフィックスの場合、時間領域における連続する7個のOFDMシンボル、すなわち84個のリソース要素を含む。拡張サイクリックプレフィックスの場合、リソースブロックは、時間領域における連続する6個のOFDMシンボルを含み、72個のリソース要素を有する。R2502、2504として示す、リソース要素のうちのいくつかは、DL基準信号(DL-RS)を含む。DL-RSは、セル固有RS(CRS)(共通RSと呼ばれることもある)2502およびUE固有RS(UE-RS)2504を含む。UE-RS2504は、対応する物理DL共有チャネル(PDSCH)のマッピング先であるリソースブロック上のみで送信される。各リソース要素によって搬送されるビットの数は、変調方式に依存する。したがって、UEが受信するリソースブロックが多いほど、かつ変調方式が高いほど、UE向けのデータレートは高くなる。
図26は、(上述した)UE11によって送信され得る、LTEにおけるULフレーム構造の一例を示す図2600である。ULのために利用可能なリソースブロックは、データセクションおよび制御セクションに区分される場合がある。制御セクションは、システム帯域幅の2つの縁部に形成される場合があり、構成可能なサイズを有する場合がある。制御セクション内のリソースブロックは、制御情報を送信するためにUEに割り当てられる場合がある。データセクションは、制御セクションに含まれないすべてのリソースブロックを含む場合がある。このULフレーム構造により、データセクションは連続するサブキャリアを含むことになり、これにより、単一のUEが、データセクション内の連続するサブキャリアのすべてを割り当てられることが可能になり得る。
UEは、制御情報をeNBに送信するために、制御セクション内のリソースブロック2610a、2610bを割り当てられる場合がある。UEはまた、データをeNBに送信するために、データセクション内のリソースブロック2620a、2620bを割り当てられる場合がある。UEは、制御セクション内の割り当てられたリソースブロック上の物理UL制御チャネル(PUCCH)内で、制御情報を送信することができる。UEは、データセクション内の割り当てられたリソースブロック上の物理UL共有チャネル(PUSCH)内で、データのみ、またはデータと制御情報の両方を送信することができる。UL送信は、サブフレームの両方のスロットにまたがる場合があり、周波数にわたってホッピングする場合がある。
1組のリソースブロックは、初期システムアクセスを実行し、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)2630内でUL同期を実現するために使用される場合がある。PRACH2630は、ランダムシーケンスを搬送し、いかなるULデータ/シグナリングも搬送できない。各ランダムアクセスプリアンブルは、連続する6個のリソースブロックに対応する帯域幅を占める。開始周波数は、ネットワークによって指定される。すなわち、ランダムアクセスプリアンブルの送信は、ある特定の時間リソースおよび周波数リソースに制限される。PRACHの場合、周波数ホッピングは存在しない。PRACHの試行は、単一のサブフレーム(1ms)内で、または少数の隣接するサブフレームのシーケンス内で搬送され、UEは、フレーム(10ms)当たり単一のPRACHの試行しか行うことができない。
図27は、(上述した)UE11によって実装され得る、LTEにおけるユーザプレーンおよび制御プレーンの無線プロトコルアーキテクチャの一例を示す図2700である。UEおよびeNBのための無線プロトコルアーキテクチャがレイヤ1、レイヤ2、およびレイヤ3という3つのレイヤで示されている。レイヤ1(L1レイヤ)は最下位レイヤであり、様々な物理レイヤ信号処理機能を実装する。L1レイヤは、本明細書において物理レイヤ2706と呼ばれる。レイヤ2(L2レイヤ)2708は、物理レイヤ2706の上にあり、物理レイヤ2706を通じたUEとeNBとの間のリンクを担う。
ユーザプレーンでは、L2レイヤ2708は、媒体アクセス制御(MAC)サブレイヤ2710、無線リンク制御(RLC)サブレイヤ2712、およびパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)サブレイヤ2714を含み、これらはネットワーク側のeNBで終端される。図示されていないが、UEは、ネットワーク側のPDNゲートウェイで終端されるネットワークレイヤ(たとえば、IPレイヤ)と、接続の他端(たとえば、遠端のUE、サーバなど)で終端されるアプリケーションレイヤとを含めて、L2レイヤ2708の上にいくつかの上位レイヤを有し得る。
PDCPサブレイヤ2714は、様々な無線ベアラと論理チャネルとの間の多重化を実現する。PDCPサブレイヤ2714はまた、無線送信のオーバーヘッドを低減するための上位レイヤデータパケットのヘッダ圧縮、データパケットの暗号化によるセキュリティ、およびeNB間のUEのハンドオーバのサポートを実現する。RLCサブレイヤ2712は、上位レイヤのデータパケットのセグメント化および再構築、失われたデータパケットの再送信、ならびに、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)による順序の狂った受信を補償するためのデータパケットの再順序付けを行う。MACサブレイヤ2710は、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化を行う。MACサブレイヤ2710はまた、1つのセルの中の様々な無線リソース(たとえばリソースブロック)をUEの間で割り振ることを担う。MACサブレイヤ2710はまた、HARQ動作を担う。
制御プレーンでは、UEおよびeNB用の無線プロトコルアーキテクチャは、制御プレーン用のヘッダ圧縮機能がないことを除き、物理レイヤ2706およびL2レイヤ2708について実質的に同じである。制御プレーンはまた、レイヤ3(L3レイヤ)内に無線リソース制御(RRC)サブレイヤ2716を含む。RRCサブレイヤ2716は、無線リソース(すなわち、無線ベアラ)を取得すること、およびeNBとUEとの間のRRCシグナリングを使用して下位レイヤを構成することを担う。
図28は、アクセスネットワーク中でUE2850と通信しているeNB2810のブロック図であり、UE2850は、(上述した)UE11と同一または同様であり得る。DLでは、コアネットワークからの上位レイヤパケットが、コントローラ/プロセッサ2875に与えられる。コントローラ/プロセッサ2875は、L2レイヤの機能を実装する。DLでは、コントローラ/プロセッサ2875は、ヘッダ圧縮、暗号化、パケットのセグメント化および並べ替え、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化、ならびに、様々な優先順位基準に基づくUE2850への無線リソース割振りを行う。コントローラ/プロセッサ2875はまた、HARQ動作、失われたパケットの再送信、およびUE2850へのシグナリングを担う。
送信(TX)プロセッサ2816は、L1レイヤ(すなわち、物理レイヤ)のための様々な信号処理機能を実装する。信号処理機能には、UE2850における順方向誤り訂正(FEC)を支援するためのコーディングおよびインターリービング、ならびに、様々な変調方式(たとえば、二位相偏移変調(BPSK)、四位相偏移変調(QPSK)、M-位相偏移変調(M-PSK)、M-直角位相振幅変調(M-QAM))に基づいた信号コンスタレーションへのマッピングが含まれる。次いで、コーディングされ変調されたシンボルは、並列ストリームに分割される。次いで、各ストリームは、OFDMサブキャリアにマッピングされ、時間領域および/または周波数領域において基準信号(たとえば、パイロット)と多重化され、次いで、逆高速フーリエ変換(IFFT)を使用して一緒に結合されて、時間領域のOFDMシンボルストリームを搬送する物理チャネルを生成する。OFDMストリームは、空間的にプリコーディングされて、複数の空間ストリームを生成する。チャネル推定器2874からのチャネル推定値は、コーディング/変調方式を判断するために、ならびに空間処理のために使用され得る。チャネル推定値は、UE2850によって送信される基準信号および/またはチャネル状態のフィードバックから導出され得る。次いで、各空間ストリームは、別個の送信機2818TXを介して異なるアンテナ2820に供給される。各送信機2818TXは、送信用のそれぞれの空間ストリームによりRFキャリアを変調する。
UE2850において、各受信機2854RXは、そのそれぞれのアンテナ2852を通じて信号を受信する。各受信機2854RXは、RFキャリア上に変調された情報を復元し、この情報を受信(RX)プロセッサ2856に提供する。RXプロセッサ2856は、L1レイヤの様々な信号処理機能を実装する。RXプロセッサ2856は、情報に対して空間処理を実行して、UE2850に向けられたあらゆる空間ストリームを復元する。複数の空間ストリームがUE2850に向けられている場合、これらは、RXプロセッサ2856によって単一のOFDMシンボルストリームへと結合され得る。次いで、RXプロセッサ2856は、高速フーリエ変換(FFT)を使用して、OFDMシンボルストリームを時間領域から周波数領域に変換する。周波数領域信号は、OFDM信号のサブキャリアごとに別個のOFDMシンボルストリームを含む。各サブキャリア上のシンボル、および基準信号は、eNB2810によって送信された最も可能性の高い信号コンスタレーション点を求めることによって、復元され復調される。これらの軟判定は、チャネル推定器2858によって計算されるチャネル推定値に基づき得る。そして軟判定は、物理チャネル上でeNB2810によって最初に送信されたデータおよび制御信号を復元するために、復号されてデインターリーブされる。次いで、データおよび制御信号は、コントローラ/プロセッサ2859に供給される。
コントローラ/プロセッサ2859は、L2レイヤを実装する。コントローラ/プロセッサは、プログラムコードおよびデータを記憶するメモリ2860に関連付けられ得る。メモリ2860は、コンピュータ可読媒体と呼ばれる場合がある。ULでは、コントローラ/プロセッサ2859は、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の逆多重化、パケット再構築、暗号化解除、ヘッダ圧縮解除、制御信号処理を行って、コアネットワークからの上位レイヤパケットを復元する。次いで、上位レイヤパケットはデータシンク2862に供給され、データシンク2862はL2レイヤの上のすべてのプロトコルレイヤを表す。様々な制御信号も、L3処理のためにデータシンク2862に提供され得る。コントローラ/プロセッサ2859はまた、確認応答(ACK)プロトコルおよび/または否定応答(NACK)プロトコルを使用してHARQ動作をサポートする誤り検出を担う。
ULでは、コントローラ/プロセッサ2859に上位レイヤパケットを供給するために、データソース2867が使用される。データソース2867は、L2レイヤの上のすべてのプロトコルレイヤを表す。eNB2810によるDL送信に関して説明される機能と同様に、コントローラ/プロセッサ2859は、ヘッダ圧縮、暗号化、パケットのセグメント化および並べ替え、ならびに、eNB2810による無線リソース割振りに基づく論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化を実現することによって、ユーザプレーンおよび制御プレーンのためのL2レイヤを実装する。コントローラ/プロセッサ2859はまた、HARQ動作、失われたパケットの再送信、およびeNB2810へのシグナリングを担う。
eNB2810によって送信された基準信号またはフィードバックからチャネル推定器2858によって導出されたチャネル推定値は、適切なコーディング/変調方式を選択し、空間処理を容易にするために、TXプロセッサ2868によって使用される場合がある。TXプロセッサ2868によって生成された空間ストリームは、別個の送信機2854TXを介して異なるアンテナ2852に提供される。各送信機2854TXは、送信用のそれぞれの空間ストリームによりRFキャリアを変調する。
UL送信は、UE2850において受信機機能に関して説明されたのと同様の方式で、eNB2810において処理される。各受信機2818RXは、そのそれぞれのアンテナ2820を通じて信号を受信する。各受信機2818RXは、RFキャリア上に変調された情報を復元し、この情報をRXプロセッサ2870に提供する。RXプロセッサ2870は、L1レイヤを実装し得る。
コントローラ/プロセッサ2875は、L2レイヤを実装する。コントローラ/プロセッサ2875は、プログラムコードおよびデータを記憶するメモリ2876に関連付けられ得る。メモリ2876は、コンピュータ可読媒体と呼ばれる場合がある。ULでは、コントローラ/プロセッサ2875は、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の逆多重化、パケット再構築、暗号化解除、ヘッダ圧縮解除、制御信号処理を行って、UE2850からの上位レイヤパケットを復元する。コントローラ/プロセッサ2875からの上位レイヤパケットは、コアネットワークに供給される場合がある。コントローラ/プロセッサ2875はまた、ACKプロトコルおよび/またはNACKプロトコルを使用してHARQ動作をサポートする誤り検出を担う。
本出願で使用する「構成要素」、「モジュール」、「システム」などの用語は、限定はしないが、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアの組合せ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアなどの、コンピュータ関連のエンティティを含むものとする。たとえば、構成要素は、限定はしないが、プロセッサ上で動作するプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プログラム、および/またはコンピュータであってよい。例示として、コンピューティングデバイス上で動作するアプリケーションとコンピューティングデバイスの両方が、構成要素であってもよい。1つまたは複数の構成要素は、プロセスおよび/または実行スレッド内に存在してもよく、構成要素は、1つのコンピュータに局在化され、かつ/または2つ以上のコンピュータ間で分散されてもよい。加えて、これらの構成要素は、様々なデータ構造を記憶している様々なコンピュータ可読媒体から実行してもよい。これらの構成要素は、信号によって、ローカルシステム、分散システム内の別の構成要素とやりとりし、かつ/またはインターネットなどのネットワークを介して他のシステムとやりとりする1つの構成要素からのデータなどの、1つまたは複数のデータパケットを有する信号に従うことなどによって、ローカルプロセスおよび/またはリモートプロセスによって通信し得る。
さらに、様々な態様が、端末に関して本明細書で述べられ、端末は有線の端末またはワイヤレスの端末であってもよい。端末は、システム、デバイス、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイル、モバイルデバイス、リモート局、リモート端末、アクセス端末、ユーザ端末、端末、通信デバイス、ユーザエージェント、ユーザデバイス、またはユーザ機器(UE)と呼ばれる場合もある。ワイヤレス端末は、携帯電話、衛星電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレス接続機能を有するハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、または、ワイヤレスモデムに接続される他の処理デバイスを含んでもよい。その上、様々な態様が、基地局に関して本明細書で述べられる。基地局は、ワイヤレス端末と通信するために利用されてよく、また、アクセスポイント、Node B、または何らかの他の用語で呼ばれる場合もある。
その上、「または」という用語は、排他的な「または」よりもむしろ包括的な「または」を意味するものとする。すなわち、別段の規定がない限り、または文脈から明白でない限り、「XはAまたはBを使用する」という句は、自然な包括的並べ替えのいずれかを意味するものとする。すなわち、「XはAまたはBを使用する」という句は、以下の例のいずれかによって満たされる。XはAを使用する。XはBを使用する。または、XはAとBの両方を使用する。加えて、本出願および添付の特許請求の範囲で使用する冠詞「a」および「an」は、別段の規定がない限り、または単数形を示すことが文脈から明白でない限り、概して「1つまたは複数」を意味するものと解釈すべきである。
本明細書で使用する、一連のアイテムの前にある「のうちの少なくとも1つ」という句は、アイテムのいずれかを区別する「および」あるいは「または」という用語を伴い、リストの各メンバー(すなわち、各アイテム)ではなく、リスト全体を変更する。「のうちの少なくとも1つ」という句は、列挙された各アイテムのうちの少なくとも1つを選択することを要求しておらず、この句は、アイテムのいずれか1つのうちの少なくとも1つ、および/またはアイテムの任意の組合せのうちの少なくとも1つ、および/またはアイテムの各々のうちの少なくとも1つを含む意味を許容する。例として、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」あるいは「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」という句はそれぞれ、Aのみ、Bのみ、またはCのみを指し、A、B、およびCの任意の組合せを指し、かつ/あるいはA、B、およびCの各々のうちの少なくとも1つを指す。
本明細書で説明する技法は、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMAおよび他のシステムなどの様々なワイヤレス通信システムに使用され得る。「システム」および「ネットワーク」という用語は、しばしば互換的に使用される。CDMAシステムは、Universal Terrestrial Radio Access(UTRA)、cdma2000などの無線技術を実装し得る。UTRAは、ワイドバンドCDMA(W-CDMA)およびCDMAの他の変形形態を含む。さらに、cdma2000は、IS-2000、IS-95およびIS-856規格を包含する。TDMAシステムは、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))などの無線技術を実装し得る。OFDMAシステムは、発展型UTRA(E-UTRA)、Ultra Mobile Broadband(UMB)、IEEE802.11(WiFi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash-OFDM(登録商標)などの無線技術を実装し得る。UTRAおよびE-UTRAは、Universal Mobile Telecommunication System(UMTS)の一部である。3GPPロングタームエボリューション(LTE)は、ダウンリンク上ではOFDMAを使用し、アップリンク上ではSC-FDMAを使用する、E-UTRAを使用するUMTSのリリースである。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTE、およびGSM(登録商標)は、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)という名称の団体による文書に記述されている。さらに、cdma2000およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)という名称の団体による文書に記述されている。さらに、そのようなワイヤレス通信システムは、不対無認可スペクトル、802.xxワイヤレスLAN、BLUETOOTH(登録商標)および任意の他の短距離または長距離ワイヤレス通信技法をしばしば使用するピアツーピア(たとえば、モバイルツーモバイル)アドホックネットワークシステムをさらに含み得る。
いくつかのデバイス、構成要素、モジュールなどを含み得るシステムに関して、様々な態様または特徴が提示される。様々なシステムが、追加のデバイス、構成要素、モジュールなどを含んでもよく、かつ/または各図に関連して論じられるデバイス、構成要素、モジュールなどのすべてを含むとは限らないことを理解され、諒解されたい。これらの手法の組合せも、使用されてよい。
本明細書で開示した実施形態に関して説明した様々な例示的な論理、論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または、本明細書で説明した機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実施されてもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいが、代わりに、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であってもよい。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装されてもよい。さらに、少なくとも1つのプロセッサは、本明細書で説明したステップおよび/またはアクションの1つまたは複数を実行するように動作可能な1つまたは複数のモジュールを含み得る。
さらに、本明細書で開示した態様に関して説明した方法またはアルゴリズムのステップおよび/またはアクションは、直接ハードウェア内で、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュール内で、またはその2つの組合せ内で具現化され得る。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野で既知の記憶媒体の任意の他の形態に存在してもよい。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、かつ記憶媒体に情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合され得る。代替として、記憶媒体はプロセッサと一体であり得る。さらに、いくつかの態様では、プロセッサおよび記憶媒体はASIC内に存在してもよい。加えて、ASICは、ユーザ端末の中に存在してもよい。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、個別の構成要素としてユーザ端末の中に存在してもよい。加えて、いくつかの態様では、方法またはアルゴリズムのステップおよび/またはアクションは、コンピュータプログラム製品に組み込まれ得る、機械可読媒体および/またはコンピュータ可読媒体上のコードおよび/または命令の1つまたは任意の組合せ、あるいはそのセットとして存在してもよい。
1つまたは複数の態様では、説明した機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せに実装され得る。各機能は、ソフトウェアに実装される場合、1つもしくは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、またはコンピュータ可読媒体上で送信され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、または、命令もしくはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送もしくは記憶するために使用され、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を含み得る。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と呼ばれ得る。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザーディスク(登録商標)、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスクおよびブルーレイディスクを含み、この場合、ディスク(disk)は、通常、磁気的にデータを再生し、ディスク(disc)は、通常、レーザを用いてデータを光学的に再生する。上述したものの組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲の中に含められるべきである。
上記の開示は、例示的な態様および/または実施形態について論じたが、添付の特許請求の範囲によって定義されるような、説明した態様および/または実施形態の範囲から逸脱することなく、様々な変更および改変を本明細書で行うことができることに留意されたい。さらに、説明した態様および/または実施形態の要素は、単数形で説明または特許請求されていることがあるが、単数形に限定することが明示的に述べられていない限り、複数形が企図される。加えて、任意の態様および/または実施形態の全部または一部は、別段に記載されていない限り、任意の他の態様および/または実施形態の全部または一部とともに利用され得る。