JP2018078036A - Fuel cell device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、燃料電池装置に関する。 The present invention relates to a fuel cell device.
複数の燃料電池セルが積層された積層体と、積層体の側面を覆うケースと、の間に、樹脂からなる部材が配置された燃料電池装置が知られている(例えば、特許文献1)。積層体とケースとの間に配置される樹脂からなる部材は、例えば、積層された各燃料電池セルの形状のばらつきや、外部からの振動・衝撃を吸収する緩衝部材として用いられる。 There is known a fuel cell device in which a member made of resin is disposed between a stacked body in which a plurality of fuel battery cells are stacked and a case that covers a side surface of the stacked body (for example, Patent Document 1). A member made of a resin disposed between the stacked body and the case is used as a buffer member that absorbs variations in the shape of each stacked fuel battery cell and vibration / impact from the outside, for example.
緩衝部材によって積層体とケースとを固定するためには、積層体とケースとの間に緩衝部材が配置された燃料電池装置が組み立てられた後に、燃料電池装置全体を加熱して樹脂を硬化させることが考えられる。しかし、燃料電池装置全体の加熱は、燃料電池装置を製造する設備にかかるコストの増加を招くおそれがあった。そのため、製造コストを抑制しつつ、積層体とケースとを緩衝部材によって固定することが可能な燃料電池装置が望まれていた。 In order to fix the laminate and the case with the buffer member, after the fuel cell device in which the buffer member is disposed between the laminate and the case is assembled, the entire fuel cell device is heated to cure the resin. It is possible. However, the heating of the entire fuel cell device may cause an increase in the cost of facilities for manufacturing the fuel cell device. Therefore, there has been a demand for a fuel cell device capable of fixing the laminated body and the case with a buffer member while suppressing the manufacturing cost.
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。 The present invention has been made to solve the above-described problems, and can be realized as the following forms.
本発明の一形態によれば、燃料電池装置が提供される。この燃料電池装置は、複数の燃料電池セルが積層された積層体と;前記積層体が収容されたケースと;前記積層体の少なくとも一部と前記ケースの内面との間に配置された緩衝部材と、前記緩衝部材と金属線を介して接続され前記緩衝部材に電流又は電圧を印加する電源装置と、を備え;前記緩衝部材は、袋体と、前記袋体に収容された熱硬化性樹脂と、前記袋体に収容された酢酸ナトリウム又はチオ硫酸ナトリウムと、を有する。この形態の燃料電池装置によれば、緩衝部材に電源装置によって電流又は電圧が印加されることにより、袋体に収容された酢酸ナトリウム又はチオ硫酸ナトリウムが凝固熱を発生するので、燃料電池装置全体を加熱しなくとも熱硬化性樹脂を硬化させることができる。そのため、燃料電池装置の製造コストを抑制しつつ、積層体とケースとを緩衝部材によって固定することができる。 According to one aspect of the present invention, a fuel cell device is provided. The fuel cell device includes: a stacked body in which a plurality of fuel cells are stacked; a case in which the stacked body is accommodated; and a buffer member disposed between at least a part of the stacked body and an inner surface of the case And a power supply device connected to the buffer member via a metal wire and applying a current or voltage to the buffer member; the buffer member includes a bag and a thermosetting resin accommodated in the bag And sodium acetate or sodium thiosulfate contained in the bag. According to the fuel cell device of this embodiment, when a current or voltage is applied to the buffer member by the power supply device, sodium acetate or sodium thiosulfate contained in the bag body generates heat of solidification, so that the entire fuel cell device The thermosetting resin can be cured without heating. Therefore, the laminate and the case can be fixed by the buffer member while suppressing the manufacturing cost of the fuel cell device.
本発明は、上述した燃料電池装置以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、燃料電池装置の製造方法等の形態で実現することができる。 The present invention can also be realized in various forms other than the fuel cell device described above. For example, it is realizable with forms, such as a manufacturing method of a fuel cell device.
A.実施形態:
A1.燃料電池の構成:
図1は、本発明の一実施形態における燃料電池装置10の概略構成を示す断面模式図である。図2は、図1における2−2断面図である。図1及び図2には、相互に直交するXYZ軸が図示されている。燃料電池装置10は、ケース100と、燃料電池スタック110と、緩衝部材180と、電源装置190と、を備える。本実施形態では、燃料電池装置10は、更に、集電板120、122と、インシュレータ130、132と、プレッシャープレート140と、エンドプレート150と、荷重調整ネジ160と、を備える。
A. Embodiment:
A1. Fuel cell configuration:
FIG. 1 is a schematic cross-sectional view showing a schematic configuration of a
燃料電池スタック110は、反応ガスの電気化学反応によって発電する複数の燃料電池セル112を有する。燃料電池セル112は、膜電極接合体と膜電極接合体を挟む一対のガス拡散層と、一対のガス拡散層を挟む一対のセパレータとで形成されている。燃料電池セル112は、積層方向に積層された状態で圧縮荷重を加えられつつ締結されている。本実施形態では、燃料電池セル112の積層方向は、X軸方向である。本実施形態では、燃料電池スタック110は、水素ガス及び空気の供給を受けて、水素と酸素との電気化学反応によって発電する。燃料電池スタック110を「積層体」とも呼ぶ。
The
ケース100は、+X軸方向側に開口部102を有する箱状の部材である。ケース100を形成する面のうち−X軸方向側の面104には、貫通孔103、106が設けられている。ケース100は、金属によって形成されており、例えば鋼やアルミニウム等で形成されている。ケース100の内側には、燃料電池スタック110が収容されている。本実施形態では、ケース100のX軸方向に沿った内面には、絶縁板105が接触して配置されている。絶縁板105は、ケース100と、燃料電池スタック110とを絶縁するための部材である。
The
集電板120は、燃料電池スタック110の−X軸方向側の端面に接して配置されている。集電板122は、燃料電池スタック110の+X軸方向側の端面に接して配置されている。集電板120、122は、燃料電池スタック110によって発生された電力を集める導電性の板状部材である。本実施形態では、集電板120、122は、アルミニウムから形成されている。集電板120、122は、銅、チタン、緻密質カーボンや鋼板等他の導電性材料から形成されていてもよい。
The
プレッシャープレート140は、集電板120の−X軸方向側に配置されている。エンドプレート150は、集電板122の+X軸方向側に配置されている。エンドプレート150は、ケース100の開口部102を塞ぐ位置に配置されている。プレッシャープレート140と集電板120との間には、インシュレータ130が配置されている。また、エンドプレート150と集電板122との間には、インシュレータ132が配置されている。インシュレータ130、132は、ゴムや樹脂等の絶縁性部材によって形成された板状部材である。プレッシャープレート140及びエンドプレート150は、燃料電池スタック110をX軸方向の両端から加圧するための部材である。本実施形態では、プレッシャープレート140及びエンドプレート150は、アルミニウムから形成されている。他の実施形態では、プレッシャープレート140及びエンドプレート150は、耐食性、剛性を備えた種々の金属部材あるいは金属と樹脂を組み合わせた形成によって形成されていてもよい。
The
荷重調整ネジ160は、ケース100の貫通孔106を+X軸方向側に挿通して、プレッシャープレート140を+X軸方向側に押圧している。荷重調整ネジ160が燃料電池スタック110に対して押圧することによって、プレッシャープレート140及びエンドプレート150は、燃料電池スタック110に対して圧縮荷重を加えている。荷重調整ネジ160は、ケース100内に突出した先端部の長さを調整されることによって、プレッシャープレート140を押圧する力を調整できる。
The
緩衝部材180は、図2に示すように、袋体182と、袋体182に収容された熱硬化性樹脂184と、袋体182に収容された酢酸ナトリウム183と、を有する。緩衝部材180は、燃料電池スタック110の少なくとも一部とケース100の内面との間に配置されている。緩衝部材180は、積層された各燃料電池セル112の形状のばらつきや、燃料電池スタック110に与えられる外部からの振動・衝撃を吸収する。本実施形態では、図2に示すように、燃料電池装置10は、4つの緩衝部材180を備える。4つの緩衝部材180は、燃料電池スタック110の4つの角部110cを覆うように、燃料電池スタック110の側面とケース100の内面(絶縁板105)との間に配置されている。本実施形態では、熱硬化性樹脂184及び酢酸ナトリウム183は、燃料電池スタック110のX軸方向に沿う側面と、ケース100の内面に接する絶縁板105と、に接するように袋体182内に収容されている。また、本実施形態では、図1に示すように、緩衝部材180はX軸方向に沿って延びる形状を有する。
As shown in FIG. 2, the
図3は、緩衝部材180の内部の状態を示す斜視図である。図3には、図1に示す緩衝部材180のうち、+Z軸方向側に配置された緩衝部材180が、袋体182を透過した状態で示されている。本実施形態では、袋体182はその内部が2つに分離されており、袋体182は、X軸方向に延びる第1袋体182a及び第2袋体182bを備える。第1袋体182a内には酢酸ナトリウム183が収容されており、第2袋体182b内には熱硬化性樹脂184が収容されている。袋体182は、例えば、150℃以上の耐熱性を有する樹脂から形成される。耐熱性とは、力を受けない状態で、変形変質せずにその機能を保つことが可能な温度である。袋体182は、例えば、ポリアミド系合成繊維、ナイロン、ポリプロピレン等により形成される。本実施形態では、袋体182は、絶縁板105に接着剤によって接着されている。
FIG. 3 is a perspective view showing an internal state of the
袋体182内には、金属線181が配置されている。金属線181は、袋体182内から袋体182外へ延び、ケース100の貫通孔106を挿通して後述する電源装置190と接続されている(図1)。袋体182外の金属線181は、絶縁性の部材により被覆されている。本実施形態では、金属線181は、袋体182の第1袋体182a内に配置されている。
A
袋体182に収容された熱硬化性樹脂184は、熱が加えられることによって硬化する性質を持つ樹脂であり、例えば、エポキシ樹脂や、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)等により形成される。本実施形態では、熱硬化性樹脂184は、エポキシ樹脂である。図1〜図3に示す緩衝部材180において、熱硬化性樹脂184は、硬化されている。袋体182内に収容された酢酸ナトリウム183は、例えば、酢酸ナトリウム三水和物である。酢酸ナトリウム三水和物は、融点が58℃の物質であるため、常温では固体であるが、融点を超える高温の液体状態から温度が下がる場合、58℃を下まわっても固体にならず、過冷却状態になりやすい。過冷却状態の液体は、例えば、衝撃が加えられることにより液体から固体に相転移し、凝固熱を発する。本実施形態では、緩衝部材180における酢酸ナトリウム183と熱硬化性樹脂184との体積比は、1:1である。
The
電源装置190は、緩衝部材180と金属線181を介して接続されている。電源装置190は、緩衝部材180に電流又は電圧を印加する装置である。電源装置190は、例えば図示しない制御装置からの指令を受けて出力電圧を変化可能であり、金属線181を介して緩衝部材180に電圧を印加可能である。また、電源装置190は、金属線181を介して緩衝部材180に電流を供給可能である。電源装置190は、例えば、緩衝部材180に2〜5Vの電圧を印加する。電源装置190は、例えば、緩衝部材180に20〜100mAの電流を供給する。
The
A2.燃料電池装置の製造方法:
図4は、燃料電池装置10の製造方法を示す工程図である。燃料電池装置10の製造では、まず、燃料電池スタック110の少なくとも一部とケース100の内面との間に、液状の熱硬化性樹脂184と過冷却状態の酢酸ナトリウム183を含む緩衝部材180aが配置される配置工程が行われる(S10)。
A2. Manufacturing method of fuel cell device:
FIG. 4 is a process diagram showing a method for manufacturing the
図5は、配置工程の一例を示す図である。本実施形態では、配置工程において、袋体182の第1袋体182aに過冷却状態の酢酸ナトリウム183が収容され、第2袋体182bに液状の熱硬化性樹脂184が収容された緩衝部材180aがケース100の内面に接する絶縁板105に接着剤によって接着される。本実施形態では、緩衝部材180aは、燃料電池スタック110がケース100内に挿入されたときに燃料電池スタック110の4つの角部110cに位置するように、ケース100と燃料電池スタック110との間に配置される。また、本実施形態では、金属線181は袋体182内に予め配置されており、金属線181はケース100内から貫通孔103を貫通してケース100外へと挿通される。本実施形態では、配置工程において、燃料電池スタック110が図示しない加圧シャフトによってプレッシャープレート140側から押圧され、ケース100が+X軸方向に移動されて、緩衝部材180aが接着されたケース100内に燃料電池スタック110が挿入される。ケース100は、緩衝部材180の酢酸ナトリウム183に過度な衝撃が加わらないように+X軸方向へ移動され、配置工程では、酢酸ナトリウム183の過冷却状態が維持される。貫通孔106からは、荷重調整ネジ160がプレッシャープレート140に接触するまでねじ込まれる。こうすることにより、ケース100と燃料電池スタック110との間に液状の熱硬化性樹脂184と過冷却状態の酢酸ナトリウム183とを含む緩衝部材180aが配置された燃料電池10aを得ることができる。
FIG. 5 is a diagram illustrating an example of an arrangement process. In the present embodiment, in the arranging step, the
図4に戻り、次に、金属線181を介して電源装置190によって、液状の熱硬化性樹脂184と過冷却状態の酢酸ナトリウム183を含む緩衝部材180aに電流又は電圧が印加される硬化工程が行われる(S20)。本実施形態では、配置工程が終了した後、電源装置190と燃料電池10aの金属線181とが接続される。次に、電源装置190によって金属線181を介して緩衝部材180に電流又は電圧が印加される。硬化工程では、電源装置190は、例えば、緩衝部材180の酢酸ナトリウム183に2〜5Vの電圧を印加し、又は、緩衝部材180の酢酸ナトリウム183に20〜100mAの電流を供給する。こうすることにより、緩衝部材180a内の過冷却状態の酢酸ナトリウム183に刺激が加わって結晶化し、酢酸ナトリウム183から凝固熱が発生する。この凝固熱により、液状の熱硬化性樹脂184が硬化して、ケース100と燃料電池スタック110とが固定される。なお、硬化工程は、燃料電池10aと電源装置190とが例えば車両に搭載された後に、行われてもよい。以上のようにして、燃料電池装置10が製造される。
Returning to FIG. 4, next, a curing process in which a current or voltage is applied to the
以下、緩衝部材180を備える燃料電池装置10の動作について説明する。例えば、車両に搭載された燃料電池装置10の燃料電池スタック110の発電が、車両に搭載される制御装置(ECU等)によって開始されると、燃料電池スタック110の温度は緩衝部材180の酢酸ナトリウム183の融点(58℃)よりも高くなり、結晶化していた酢酸ナトリウム183は液状になる(第1状態)。燃料電池スタック110の発電が停止されると、燃料電池スタック110の温度は次第に低下するが、温度が58℃を下まわっても、緩衝部材180の酢酸ナトリウム183は固体にはならず、液体のまま過冷却状態となる(第2状態)。次に、燃料電池スタック110の発電が開始される際に、ECU等が電源装置190に指令を与えることによって緩衝部材180に電流又は電圧が印加されると、緩衝部材180内の過冷却状態の酢酸ナトリウム183が結晶化して凝固熱を発生する(第3状態)。燃料電池スタック110の発電が開始された後は、再び燃料電池スタック110の温度が高くなることにより、上記第1状態に戻る。すなわち、燃料電池装置10を備える車両においては、第1状態から第3状態の動作が繰り返され得る。
Hereinafter, the operation of the
A3.効果:
以上のような燃料電池装置10であれば、緩衝部材180に電源装置190によって電流又は電圧が印加されることにより、袋体182に収容された酢酸ナトリウム183が凝固熱を発生するので、燃料電池装置10全体を加熱しなくとも熱硬化性樹脂184を硬化させることができる。そのため、燃料電池装置10の製造コストを抑制しつつ、積層体とケース100とを緩衝部材180によって固定することができる。
A3. effect:
In the
また、燃料電池スタック110の発電停止後に過冷却状態となった酢酸ナトリウム183は、電源装置190によって緩衝部材180に電流又は電圧が印加されることにより、凝固熱を発生する。そのため、例えば、氷点下において燃料電池スタック110を発電させる際に、この凝固熱を、燃料電池スタック110の昇温の補助として利用することができるので、燃料電池スタック110の昇温にかかる時間や電力を低下させることができる。
In addition, the
B.変形例
上述の実施形態では、緩衝部材180は、燃料電池スタック110の4つの角部110cに位置するように、ケース100の内面と燃料電池スタック110の側面との間に配置されている。これに対し、緩衝部材180は、燃料電池スタック110の少なくとも一部とケース100の内面との間に配置されていれば、他の箇所に位置していてもよい。例えば、燃料電池スタック110の+Z軸方向の面とケース100の内面との間、及び−Z軸方向の面とケース100の内面との間に配置されてもよいし、燃料電池スタック110のX軸方向に沿った側面の全面と、ケース100の内面との間に配置されてもよい。
B. In the above-described embodiment, the
上述の実施形態では、配置工程において、ケース100の内面に、液状の熱硬化性樹脂184と過冷却状態の酢酸ナトリウム183を有する緩衝部材180aが接着されている(図4、S10、図5)。これに対し、ケース100の面104に緩衝部材180を挿入するための貫通孔を設けておき、ケース100内に燃料電池スタック110が挿入された後に、貫通孔からケース100と燃料電池スタック110との間に液状の熱硬化性樹脂184と過冷却状態の酢酸ナトリウム183を有する緩衝部材180aが挿入されてもよい。
In the above-described embodiment, the
上述の実施形態における配置工程では、液状の熱硬化性樹脂184と過冷却状態の酢酸ナトリウム183とは、袋体182がケース100の内面に接着された後に、袋体182の図示しない注入孔から、袋体182内に注入されてもよい。例えば、配置工程では、燃料電池スタック110とケース100の内面との間に少なくとも過冷却状態の183が収容されていない袋体182を配置しておき、その後、袋体182の注入孔から過冷却状態の酢酸ナトリウム183を袋体に注入してもよい。
In the arrangement step in the above-described embodiment, the liquid
上述の実施形態において、緩衝部材180の袋体182は第1袋体182a及び第2袋体182bを備えており、第1袋体182a内には酢酸ナトリウム183が収容されており、第2袋体182b内には熱硬化性樹脂184が収容されている。これに対し、緩衝部材180の袋体182は、第1袋体182aと、第2袋体182bと、を備えていなくともよい。この場合、酢酸ナトリウム183と熱硬化性樹脂184とは袋体182内で混合されていてもよい。この場合には、液状の熱硬化性樹脂184は、酢酸ナトリウム183の凝固熱によって硬化した場合に、燃料電池スタック110のX軸方向に沿う側面とケース100の内面とに接することが可能な体積割合で、袋体182内に収容されていることが好ましい。また、緩衝部材180の袋体182は、第1袋体182aと第2袋体182bとに分離して形成されていなくともよく、酢酸ナトリウム183が収容された袋体と、熱硬化性樹脂184とが収容された袋体と、が接して形成されていてもよい。
In the above-described embodiment, the
上述の実施形態では、袋体182内において、熱硬化性樹脂184及び酢酸ナトリウム183は、燃料電池スタック110のX軸方向に沿う側面と、ケース100の内面に接する絶縁板105と、に接するように配置されている。これに対し、例えば、酢酸ナトリウム183は、少なくともその一部が熱硬化性樹脂184に接するように配置されていればよい。
In the above-described embodiment, the
上述の実施形態では、緩衝部材180は、袋体182と、袋体182に収容された熱硬化性樹脂184と、袋体182に収容された酢酸ナトリウム183と、を有する。これに対し、緩衝部材180の袋体182内には、酢酸ナトリウム183に替えて、チオ硫酸ナトリウムが収容されていてもよい。袋体182内に収容されたチオ硫酸ナトリウムは、例えば、融点が48℃のチオ硫酸ナトリウム五水和物である。チオ硫酸ナトリウム五水和物は、融点が48℃の物質であるため、常温では固体であるが、融点を超える高温の液体状態から温度が下がる場合、48℃を下まわっても固体にならず、過冷却状態になりやすい。そのため、袋体182内に熱硬化性樹脂184とチオ硫酸ナトリウムを有する緩衝部材を備える燃料電池装置であっても、上述の実施形態と同様の効果を奏する。なお、緩衝部材180の袋体182内には、酢酸ナトリウム183とチオ硫酸ナトリウムとが、収容されていてもよい。
In the above-described embodiment, the
本発明は、上述の実施形態や変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の形成で実現することができる。例えば発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、変形例中の技術的特徴は、上述した課題を解決するために、あるいは上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜削除することが可能である。 The present invention is not limited to the above-described embodiments and modifications, and can be realized in various forms without departing from the spirit thereof. For example, the technical features in the embodiments and the modifications corresponding to the technical features in each embodiment described in the column of the summary of the invention are intended to solve the above-described problems or to achieve a part or all of the above-described effects. In order to achieve, it is possible to replace and combine as appropriate. Further, if the technical feature is not described as essential in the present specification, it can be deleted as appropriate.
10…燃料電池装置
10a…燃料電池
100…ケース
102…開口部
103、106…貫通孔
104…面
105…絶縁板
110…燃料電池スタック
110c…角部
112…燃料電池セル
120、122…集電板
130、132…インシュレータ
140…プレッシャープレート
150…エンドプレート
160…荷重調整ネジ
180…緩衝部材
180a…緩衝部材
181…金属線
182…袋体
182a…第1袋体
182b…第2袋体
183…酢酸ナトリウム
184…熱硬化性樹脂
190…電源装置
DESCRIPTION OF
Claims (1)
複数の燃料電池セルが積層された積層体と、
前記積層体が収容されたケースと、
前記積層体の少なくとも一部と前記ケースの内面との間に配置された緩衝部材と、
前記緩衝部材と金属線を介して接続され前記緩衝部材に電流又は電圧を印加する電源装置と、を備え、
前記緩衝部材は、袋体と、前記袋体に収容された熱硬化性樹脂と、前記袋体に収容された酢酸ナトリウム又はチオ硫酸ナトリウムと、を有する、
燃料電池装置。 A fuel cell device,
A laminate in which a plurality of fuel cells are laminated;
A case containing the laminate,
A buffer member disposed between at least a part of the laminate and the inner surface of the case;
A power supply device connected to the buffer member via a metal wire and applying a current or voltage to the buffer member;
The buffer member includes a bag, a thermosetting resin accommodated in the bag, and sodium acetate or sodium thiosulfate accommodated in the bag.
Fuel cell device.
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JP2016219468A Pending JP2018078036A (en) | 2016-11-10 | 2016-11-10 | Fuel cell device |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2018078036A (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019096509A (en) * | 2017-11-24 | 2019-06-20 | 株式会社Soken | Method of manufacturing fuel cell |
-
2016
- 2016-11-10 JP JP2016219468A patent/JP2018078036A/en active Pending
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JP2019096509A (en) * | 2017-11-24 | 2019-06-20 | 株式会社Soken | Method of manufacturing fuel cell |
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