JP2018077587A - 車載通信装置、情報収集システム、コンピュータプログラム及び通信方法 - Google Patents

車載通信装置、情報収集システム、コンピュータプログラム及び通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】車両のプローブ情報をより収集し易くする車載通信装置、情報収集システム、コンピュータプログラム及び通信方法を提供する。
【解決手段】車載通信装置は、他車両に関する他車両情報を当該他車両から取得する他車両情報取得部と、取得した他車両情報を記憶する記憶部と、自車両に関する自車両情報を取得する自車両情報取得部と、取得した自車両情報及び記憶部に記憶した他車両情報を含むプローブ情報を情報収集装置へ送信する通信部とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、車載通信装置、情報収集システム、コンピュータプログラム及び通信方法に関する。
近年のIT技術の進展に伴い、経路案内、旅先案内、天気及び渋滞情報などを提供するサービスが行われている。また、車両から収集される車両の運行情報(プローブ情報又はプローブデータとも称する)は、ユーザの動向を把握することができるので、新たなサービスの源泉として注目されている。
例えば、車両にプローブ情報を送信することができる車載器、例えば、TCU(Telematics Control Unit)を搭載しておき、サービスを提供するアプリケーションサーバが接続されたテレマティクスセンタ(テレマティクスサーバとも称する)に各車両が送信したプローブ情報を蓄積する。テレマティクスセンタでは、アプリケーションサーバが、サービス提供に必要なプローブ情報を抽出・解析して、サービスに活用する技術が開示されている(特許文献1)。
特開2015−97007号公報
しかし、テレマティクスサーバのような情報収集装置との通信機能(例えば、TCU、WiFi、あるいはBluetooth(登録商標)等の狭域通信機能により搭乗者の携帯端末と接続し、当該携帯端末を介した広域通信機能により間接的に情報収集装置と接続するIVI(In-Vehicle Infotainment system)など)を搭載する車両の割合は余り多くない。このため、車両のプローブ情報を収集することが困難な場合がある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、車両のプローブ情報をより収集し易くする車載通信装置、該車載通信装置を備える情報収集システム、前記車載通信装置を実現するためのコンピュータプログラム及び前記車載通信装置による通信方法を提供することを目的とする。
本発明の実施の形態に係る車載通信装置は、情報収集装置との通信機能を有する車載通信装置であって、他車両に関する他車両情報を該他車両から取得する他車両情報取得部と、該他車両情報取得部で取得した他車両情報を記憶する記憶部と、自車両に関する自車両情報を取得する自車両情報取得部と、該自車両情報取得部で取得した自車両情報及び前記記憶部に記憶した他車両情報を含むプローブ情報を前記情報収集装置へ送信する通信部とを備える。
本発明の実施の形態に係る情報収集システムは、本発明の実施の形態に係る車載通信装置と、該車載通信装置から前記プローブ情報を受信する情報収集装置と、前記車載通信装置が搭載された車両の使用者に対して所定の処理を実行する処理部とを備え、前記処理部は、前記情報収集装置が前記プローブ情報を受信した場合、前記使用者に対して所定の対価を付与する。
本発明の実施の形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、情報収集装置と通信させるためのコンピュータプログラムであって、コンピュータを、他車両に関する他車両情報を該他車両から取得する他車両情報取得部と、他車両情報取得部で取得した他車両情報を記憶する記憶部と、自車両に関する自車両情報を取得する自車両情報取得部と、取得した自車両情報及び記憶した他車両情報を含むプローブ情報を前記情報収集装置へ送信する通信部として機能させる。
本発明の実施の形態に係る通信方法は、情報収集装置との通信機能を有する車載通信装置による通信方法であって、他車両に関する他車両情報を該他車両から取得し、取得された他車両情報を記憶部に記憶し、自車両に関する自車両情報を取得し、取得された自車両情報及び前記記憶部に記憶された他車両情報を含むプローブ情報を前記情報収集装置へ送信する。
本発明によれば、車両のプローブ情報をより収集し易くすることができる。
本実施の形態の情報収集システムの構成の一例を示す説明図である。 本実施の形態の車載通信装置の構成の一例を示すブロック図である。 本実施の形態の車載通信装置による通信方法の第1例を示す模式図である。 本実施の形態の車載通信装置による通信方法の第2例を示す模式図である。 本実施の形態の車載通信装置による通信方法の第3例を示す模式図である。 本実施の形態の車載通信装置によるハブ車両の決定方法の一例を示す模式図である。 本実施の形態の車載通信装置によるサーバへのアップロードの一例を示す模式図である。 所定条件の第1例を示す模式図である。 本実施の形態の車載通信装置によるサーバへのアップロードの他の例を示す模式図である。 本実施の形態の車載通信装置の処理手順の一例を示すフローチャートである。 サーバの処理部による対価付与のためのデータベースの一例を示す説明図である。 サーバによる対価付与の処理手順の一例を示すフローチャートである。
[本願発明の実施形態の説明]
本実施の形態に係る車載通信装置は、情報収集装置との通信機能を有する車載通信装置であって、他車両に関する他車両情報を該他車両から取得する他車両情報取得部と、該他車両情報取得部で取得した他車両情報を記憶する記憶部と、自車両に関する自車両情報を取得する自車両情報取得部と、該自車両情報取得部で取得した自車両情報及び前記記憶部に記憶した他車両情報を含むプローブ情報を前記情報収集装置へ送信する通信部とを備える。
本実施の形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、情報収集装置と通信させるためのコンピュータプログラムであって、コンピュータを、他車両に関する他車両情報を該他車両から取得する他車両情報取得部と、他車両情報取得部で取得した他車両情報を記憶する記憶部と、自車両に関する自車両情報を取得する自車両情報取得部と、取得した自車両情報及び記憶した他車両情報を含むプローブ情報を前記情報収集装置へ送信する通信部として機能させる。
本実施の形態に係る通信方法は、情報収集装置との通信機能を有する車載通信装置による通信方法であって、他車両に関する他車両情報を該他車両から取得し、取得された他車両情報を記憶部に記憶し、自車両に関する自車両情報を取得し、取得された自車両情報及び前記記憶部に記憶された他車両情報を含むプローブ情報を前記情報収集装置へ送信する。
他車両情報取得部は、他車両に関する他車両情報を当該他車両から取得する。他車両情報は、例えば、他車両の位置、方位、速度等の情報を含む。他車両情報の取得には、例えば、車車間通信を用いることができ、あるいは、車両に搭載した車両センサを用いることができる。車両センサは、例えば、カメラ、ミリ波センサ(ミリ波レーダ)、LiDAR(Light Detection And Ranging)などを含む。
記憶部は、他車両情報取得部で取得した他車両情報を記憶する。自車両情報取得部は、自車両に関する自車両情報を取得する。なお、自車両情報を記憶部に記憶してもよい。自車両情報の取得には、例えば、GPSなどの衛星測位システム、車速センサ、加速度センサ、ジャイロセンサなどを用いることができる。自車両情報及び他車両情報は、それぞれプローブ情報又はプローブデータとも称する。
通信部は、自車両情報取得部で取得した自車両情報及び記憶部に記憶した他車両情報を含むプローブ情報を情報収集装置へ送信する。仮に他車両が情報収集装置との通信機能を有しないとすると、当該他車両のプローブ情報を収集する手段がない。しかし、上述の構成によれば、他車両のプローブ情報を自車両が取得し、取得した他車両のプローブ情報を自車両のプローブ情報とともに情報収集装置へ送信することができるので、車両のプローブ情報をより収集し易くすることができる。
本実施の形態に係る車載通信装置は、前記他車両情報は、前記他車両が取得した該他車両以外の他の車両に関する他車両情報を含む。
他車両情報は、他車両が取得した当該他車両以外の他の車両に関する他車両情報を含む。すなわち、他車両が車車間通信又は車両センサ等によって、他の車両の他車両情報を取得した場合、他車両取得部は、当該他の車両の他車両情報も含めて取得することができる。これにより、情報収集装置との通信機能を有しない、さらに多くの車両のプローブ情報をより収集し易くすることができる。
本実施の形態に係る車載通信装置は、前記プローブ情報を前記情報収集装置へ送信するか否かを判定する送信判定部を備え、前記通信部は、前記送信判定部で送信すると判定した場合、前記プローブ情報を前記情報収集装置へ送信する。
送信判定部は、プローブ情報を情報収集装置へ送信するか否かを判定する。プローブ情報を情報収集装置へ送信するか否かの判定は、例えば、直近の送信時点から所定時間経過したか否か、直近の送信時点から自車両が所定距離だけ走行したか否か、あるいは自車両が所定のリンクを通過したか否か等に応じて行うことができる。
通信部は、送信判定部で送信すると判定した場合、プローブ情報を情報収集装置へ送信する。これにより、情報収集装置との通信頻度を必要なタイミングのみにすることができ、情報収集装置との間の通信に係る通信費を抑制することができる。
本実施の形態に係る車載通信装置は、前記他車両情報は、他車両が前記情報収集装置との通信機能を有するか否かを示す通信機能情報を含み、前記送信判定部は、自車両の周辺に前記情報収集装置との通信機能を有する他車両が存在する場合、前記他車両情報に基づいて前記プローブ情報を前記情報収集装置へ送信するか否かを判定する。
他車両情報は、他車両が情報収集装置との通信機能を有するか否かを示す通信機能情報を含む。例えば、車車間通信によって送受信される情報の中に、車両に搭載された通信機能(例えば、車車間通信、路車間通信、情報収集装置との通信など)を識別するための識別情報(通信機能情報)を含めることができる。
送信判定部は、自車両の周辺に情報収集装置との通信機能を有する他車両が存在する場合、他車両情報に基づいてプローブ情報を情報収集装置へ送信するか否かを判定する。プローブ情報を情報収集装置へ送信するか否かを判定することにより、例えば、自車両が他車両に代わってプローブ情報を情報収集装置へ送信してもよく、あるいは自車両に代わって他車両にプローブ情報の送信を行ってもらうこともできる。すなわち、自車両及び他車両の両方がプローブ情報を情報提供装置へ送信する必要がなくなるので、情報収集装置との間の通信に係る通信費を抑制することができる。
本実施の形態に係る車載通信装置は、前記通信部は、前記送信判定部が前記プローブ情報を前記情報収集装置へ送信すると判定した場合、前記通信機能を有する他車両に関する他車両情報を含むプローブ情報を前記情報収集装置へ送信する。
通信部は、送信判定部がプローブ情報を情報収集装置へ送信すると判定した場合、通信機能を有する他車両に関する他車両情報を含むプローブ情報を情報収集装置へ送信する。
上述の構成により、自車両が他車両に代わってプローブ情報を情報収集装置へ送信するので、他車両がプローブ情報を情報収集装置へ送信する必要がなくなり、情報収集装置との間の通信に係る通信費を抑制することができる。
本実施の形態に係る車載通信装置は、前記プローブ情報を前記情報収集装置との通信機能を有する他車両へ送信する送信部を備え、該送信部は、前記送信判定部が前記プローブ情報を前記情報収集装置へ送信しないと判定した場合、前記プローブ情報を前記他車両へ送信する。
送信部は、送信判定部がプローブ情報を情報収集装置へ送信しないと判定した場合、プローブ情報を、情報収集装置との通信機能を有する他車両へ送信する。
上述の構成により、自車両に代わって他車両にプローブ情報の送信を行ってもらうことができるので、情報収集装置との間の通信に係る通信費を抑制することができる。
本実施の形態に係る車載通信装置は、所定条件を充足するか否かを判定する所定条件判定部を備え、前記送信判定部は、前記所定条件判定部で所定条件を充足すると判定した場合、前記プローブ情報を前記情報収集装置へ送信するか否かを判定する。
所定条件判定部は、所定条件を充足するか否かを判定する。所定条件は、例えば、所定時間の経過、所定距離の走行、リンクの通過などとすることができるが、これらに限定されない。
送信判定部は、所定条件判定部で所定条件を充足すると判定した場合、プローブ情報を情報収集装置へ送信するか否かを判定する。
上述の構成により、情報収集装置との通信頻度を必要なタイミングのみにすることができ、情報収集装置との間の通信に係る通信費を抑制することができる。
本実施の形態に係る車載通信装置は、前記所定条件判定部は、前記情報収集装置から送信要求があった場合、前記所定条件を充足すると判定する。
所定条件判定部は、情報収集装置から送信要求があった場合、所定条件を充足すると判定する。例えば、リンク単位、あるいは複数のリンクを纏めたリンク群単位で、車両のプローブ情報が必要である場合と必要でない場合があるとする。情報提供装置は、プローブ情報が必要であるリンクを走行する車両に対してプローブ情報の送信要求を送信すると、送信判定部は、プローブ情報を情報提供装置へ送信するか否かを判定する。これにより、必要なプローブ情報を収集する手段を提供することができる。
本実施の形態に係る車載通信装置は、前記所定条件判定部は、前記記憶部に記憶した他車両情報に係る情報量が所定量に達した場合、前記所定条件を充足すると判定する。
所定条件判定部は、記憶部に記憶した他車両情報に係る情報量が所定量に達した場合、所定条件を充足すると判定する。これにより、送信判定部は、プローブ情報を情報提供装置へ送信するか否かを判定するので、必要な他車両情報が集まった場合に、情報提供装置へ送信することができる。
本実施の形態に係る車載通信装置は、前記所定条件判定部は、所定の交通状況に関する交通情報を取得した場合、前記所定条件を充足すると判定する。
所定条件判定部は、所定の交通状況に関する交通情報を取得した場合、所定条件を充足すると判定する。所定の交通状況に関する交通情報は、例えば、事故、工事等の情報、渋滞情報、交通状況に影響を与えるイベントの発生情報などを含む。
上述の構成により、所定の交通状況が生じた場合などのプローブ情報が必要なタイミングで、プローブ情報を収集する手段を提供することができる。
本実施の形態に係る車載通信装置は、前記プローブ情報の送信時点を決定する決定部を備え、前記通信部は、前記決定部で決定した送信時点で前記プローブ情報を前記情報収集装置へ送信する。
決定部は、プローブ情報の送信時点を決定する。通信部は、決定部で決定した送信時点でプローブ情報を情報収集装置へ送信する。
上述の構成により、プローブ情報の送信時点を適宜変更することが可能となる。
本実施の形態に係る車載通信装置は、前記決定部は、前記情報収集装置からの送信要求に応じて送信時点を決定する。
決定部は、情報収集装置からの送信要求に応じて送信時点を決定する。これにより、情報収集装置が必要とするタイミングに合わせて、プローブ情報を情報収集装置へ送信することができる。
本実施の形態に係る車載通信装置は、前記通信部は、自車両の走行状態又は走行中の道路状況に応じて、プローブ情報の送信頻度を少なくする。
通信部は、自車両の走行状態又は走行中の道路状況に応じて、プローブ情報の送信頻度を少なくする。例えば、プローブ情報の収集が必要ではない状況のリンクを走行している場合には、プローブ情報の送信を一旦中断して、送信頻度を少なくする。これにより、情報収集装置との間の通信に係る通信費を抑制することができる。
本実施の形態に係る情報収集システムは、本実施の形態に係る車載通信装置と、該車載装置から前記プローブ情報を受信する情報収集装置と、前記車載通信装置が搭載された車両の使用者に対して所定の処理を実行する処理部とを備え、前記処理部は、前記情報収集装置が前記プローブ情報を受信した場合、前記使用者に対して所定の対価を付与する。
処理部は、車載通信装置が送信したプローブ情報を情報収集装置が受信した場合、当該車載通信装置が搭載された車両の使用者に対して所定の対価を付与すべく処理する。これにより、プローブ情報の収集を促進することができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
以下、本発明に係る車載通信装置、情報収集システム、コンピュータプログラム及び通信方法の実施の形態を示す図面に基づいて説明する。図1は本実施の形態の情報収集システムの構成の一例を示す説明図である。図1に示すように、情報収集システムは、複数の車両100それぞれに搭載された車載通信装置50、情報収集装置としてのサーバ300などを備える。なお、情報収集システムに、複数の車両200を含めることもできる。
車両200は、車車間通信機能、路車間通信機能及び歩車間通信機能のうち少なくとも車車間通信機能(V2Xとも称する)を搭載したV2X搭載車である。車両100は、V2Xに加えて、サーバ300との間の通信機能(TCU:Telematics Control Unit)を搭載したTCU&V2X搭載車である。なお、サーバ300との間の通信機能は、TCUに限定されない。車両100同士、車両200同士、及び車両100と車両200とは車車間通信によって情報の送受信を行うことができる。
サーバ300は、処理部301、通信部302、記憶部303などを備える。
通信部302は、TCUを搭載した車両100との間で、情報のアップロード及びダウンロードを行う。
処理部301は、車両100に搭載された車載通信装置50が送信したプローブ情報を受信した場合、当該車載通信装置50が搭載された車両100の使用者に対して所定の対価を付与すべく処理する。
サーバ300は、サービスの提供に係る情報を車載通信装置50(車両100)へ配信又は提供するためのサーバである。サーバ300は、プローブ車両からプローブ情報を収集し、車載通信装置50からの要求に応じて、例えば、地図情報、推奨経路情報又は道路交通情報などを送信することができる。車載通信装置50とサーバ300との間の通信には、例えば、800MHz〜2GHzの帯域の携帯電話網(例えば、LTE[Long Term Evolution]、4G、3Gなど)を利用するもの、2.4GHzの帯域の無線LAN(例えば、WiFiなど)を利用するものがあるが、これらに限定されるものではない。なお、図1に示すように、車載通信装置50からサーバ300への情報の流れをアップロードと称し、サーバ300から車載通信装置50への情報の流れをダウンロードと称する。
図2は本実施の形態の車載通信装置50の構成の一例を示すブロック図である。本実施の形態の車載通信装置50は、装置全体を制御する制御部10、第1通信部11、第2通信部12、所定の情報を記憶する記憶部13、車両センサ部14、測位部15、送信判定部16、条件判定部17などを備える。
第1通信部11は、通信部としての機能を有し、サーバ100との間で通信を行う。第1通信部11は、例えば、800MHz〜2GHzの帯域の携帯電話網(例えば、LTE[Long Term Evolution])を利用するものであるが、これに限定されるものではない。
第2通信部12は、他車両情報取得部及び送信部としての機能を有する。第2通信部12は、自車両と異なる他の車両100、200に搭載された車載通信装置(不図示)との間で車車間通信を行う。車車間通信は、例えば、800MHz〜2GHzの帯域の携帯電話網(例えば、LTE[Long Term Evolution]、4G、3Gなど)を利用するもの、2.4GHzの帯域の無線LAN(例えば、WiFiなど)を利用するもの、ITS(Intelligent Transport System)無線を利用するものであるが、これに限定されるものではない。
第2通信部12は、他車両100、200に関する他車両情報を当該他車両から取得する。他車両情報は、例えば、他車両100、200の位置、方位、速度等の情報を含む。
車両センサ部14は、他車両情報取得部としての機能を有する。車両センサ部14は、例えば、カメラ、ミリ波センサ(ミリ波レーダ)、LiDAR(Light Detection And Ranging)などを含む。
記憶部13は、第2通信部12及び車両センサ部14で取得した他車両情報を記憶する。
測位部15は、自車両情報取得部としての機能を有し、自車両100に関する自車両情報を取得する。なお、自車両情報を記憶部13に記憶してもよい。測位部15は、例えば、GPSなどの衛星測位システム、車速センサ、加速度センサ、ジャイロセンサなどを含む。自車両情報及び他車両情報は、プローブ情報又はプローブデータとも称する。
第1通信部11は、取得した自車両情報及び記憶部13に記憶した他車両情報を含むプローブ情報をサーバ300へ送信する。仮に他車両200のように、サーバ300との通信機能を有しないとすると、他車両200のプローブ情報を収集する手段がない。しかし、上述の構成によれば、他車両200のプローブ情報を自車両100が取得し、取得した他車両200のプローブ情報を自車両100のプローブ情報とともにサーバ300へ送信することができるので、車両のプローブ情報をより収集し易くすることができる。
また、他車両情報は、他車両が取得した当該他車両以外の他の車両に関する他車両情報を含むことができる。すなわち、他車両が車車間通信又は車両センサ等によって、当該他車両以外の他の車両の他車両情報を取得した場合、第2通信部12又は車両センサ部14は、当該他の車両の他車両情報も含めて取得することができる。
これにより、サーバ300との通信機能を有しない、さらに多くの他車両200のプローブ情報をより収集し易くすることができる。
送信判定部16は、プローブ情報をサーバ300へ送信するか否かを判定する。プローブ情報をサーバ300へ送信するか否かの判定は、例えば、直近の送信時点から所定時間経過したか否か、直近の送信時点から自車両が所定距離だけ走行したか否か、あるいは自車両が所定のリンクを通過したか否か等に応じて行うことができる。
第1通信部11は、送信判定部16で送信すると判定した場合、プローブ情報をサーバ300へ送信する。これにより、サーバ300との通信頻度を必要なタイミングのみにすることができ、サーバ300との間の通信に係る通信費を抑制することができる。
条件判定部17は、所定条件判定部としての機能を有し、所定条件を充足するか否かを判定する。所定条件は、例えば、所定時間の経過、所定距離の走行、リンクの通過などとすることができるが、これらに限定されない。なお、所定条件の詳細は後述する。
送信判定部16は、条件判定部17で所定条件を充足すると判定した場合、プローブ情報をサーバ300へ送信するか否かを判定する。
上述の構成により、サーバ300との通信頻度を必要なタイミングのみにすることができ、サーバ300との間の通信に係る通信費を抑制することができる。
次に、本実施の形態の車載通信装置50による通信方法について具体的に説明する。
図3は本実施の形態の車載通信装置50による通信方法の第1例を示す模式図である。図3に示すように、道路を走行する自車両100aの周辺の様子を時刻t1、t2に分けて図示している。なお、時刻t1とt2との間の時刻は便宜上省略する。時刻t1と時刻t2との間の時間差Δtは、0秒から任意でよい。自車両100aの周辺に存在する他車両の台数が多い場合には、時間差Δtは短くすることができる。時間差Δt=0の場合には、図3の時刻t2のみを考慮すればよい。図3に示すように、時刻t1では、自車両100aの周辺に他車両200a、200bが存在し、時刻t2では、自車両100aの周辺に他車両200c、200dが存在しているとする。他車両200a〜200dは、前述のとおり、サーバ300との間の通信機能(例えば、TCU)を搭載しないV2X搭載車である。なお、図3を含む以下の例では、便宜上、片側車線のみ図示しているが、対向車線を含めることもできる。
時刻t1において、自車両100aの車載通信装置50は、車車間通信又は車両センサによって、他車両200a、200bに関する他車両情報を取得する。他車両情報には、例えば、他車両200aが、車車間通信又は車両センサによって取得した他車両200a以外の他の車両に関する他車両情報が含まれていてもよい。他車両200a、200bに関する他車両情報は、記憶部13に記憶することができる。
時刻t2において、自車両100aの車載通信装置50は、車車間通信又は車両センサによって、他車両200c、200dに関する他車両情報を取得する。他車両情報には、例えば、他車両200cが、車車間通信又は車両センサによって取得した他車両200c以外の他の車両に関する他車両情報が含まれていてもよい。他車両200c、200dに関する他車両情報は、記憶部13に記憶することができる。
時刻t2において、サーバ300との通信タイミングになったとすると、自車両100aの車載通信装置50は、自車両情報及び他車両200a〜200dに関する他車両情報を含むプローブ情報をサーバ300へ送信する。
上述のように、サーバ300との間の通信機能(例えば、TCU)を搭載しない車両のプローブ情報を、自車両100aの車載通信装置50がサーバ300へ送信するので、車両のプローブ情報をより収集し易くすることができる。
図4は本実施の形態の車載通信装置50による通信方法の第2例を示す模式図である。図4に示すように、時刻t3では、自車両100aの周辺に他車両200e、200fが存在し、時刻t4では、自車両100aの周辺に他車両100b、200gが存在しているとする。他車両200e〜200gは、前述のとおり、サーバ300との間の通信機能(例えば、TCU)を搭載しないV2X搭載車である。他車両100bは、V2Xに加えて、サーバ300との間の通信機能(TCU)を搭載したTCU&V2X搭載車である。
時刻t3において、自車両100aの車載通信装置50は、車車間通信又は車両センサによって、他車両200e、200fに関する他車両情報を取得する。他車両情報には、例えば、他車両200eが、車車間通信又は車両センサによって取得した他車両200e以外の他の車両に関する他車両情報が含まれていてもよい。他車両200e、200fに関する他車両情報は、記憶部13に記憶することができる。
時刻t4において、自車両100aの車載通信装置50は、車車間通信又は車両センサによって、他車両100b、200gに関する他車両情報を取得する。車車間通信によって取得する他車両情報には、他車両がサーバ300との通信機能を有するか否かを示す通信機能情報を含む。例えば、車車間通信によって送受信される情報の中に、車両に搭載された通信機能(例えば、V2X搭載車であるか、TCU搭載車であるか、あるいは、TCU&V2X搭載車である等)を識別するための識別情報を含めることができる。他車両100b、200gに関する他車両情報は、記憶部13に記憶することができる。
自車両100aは、他車両100bがTCU&V2X搭載車であることを認識することができる。同時に、他車両100bも自車両100a(他車両100bにとってみれば他車両に相当)がTCU&V2X搭載車であることを認識することができる。
時刻t4で示すような場合、すなわち、自車両100aの周辺にサーバ300との通信機能を有する他車両100bが存在する場合、送信判定部16は、プローブ情報をサーバ300へ送信するか否かを判定する。
上述のように、送信判定部16が、プローブ情報をサーバ300へ送信するか否かを判定することにより、例えば、自車両100aが他車両100bに代わってプローブ情報をサーバ300へ送信してもよく、あるいは自車両100aに代わって他車両100bにプローブ情報の送信を行ってもらうこともできる。すなわち、自車両100a及び他車両100bの両方がプローブ情報をサーバ300へ送信する必要がなくなるので、サーバ300との間の通信に係る通信費を抑制することができる。
図4の例は、送信判定部16が、プローブ情報をサーバ300へ送信すると判定した場合を示す。すなわち、自車両100aの車載通信装置50は、自車両情報及び他車両200e〜200g、100bに関する他車両情報を含むプローブ情報をサーバ300へ送信する。
すなわち、自車両100aに搭載された車載通信装置50の第1通信部11は、送信判定部16がプローブ情報をサーバ300へ送信すると判定した場合、サーバ300との通信機能を有する他車両100bに関する他車両情報を含むプローブ情報をサーバ300へ送信する。
上述の構成により、自車両100aが他車両100bに代わってプローブ情報をサーバ300へ送信するので、他車両100bがプローブ情報をサーバ300へ送信する必要がなくなり、サーバ300との間の通信に係る通信費を抑制することができる。
図5は本実施の形態の車載通信装置50による通信方法の第3例を示す模式図である。図5における時刻t3の様子は、図4における時刻t3の場合と同じであるので、説明は省略する。時刻t4において、図4における時刻t4の場合との相違は、自車両100aの代わりに他車両100bがプローブ情報をサーバ300へ送信する。
すなわち、図5の例は、自車両100aの送信判定部16が、プローブ情報をサーバ300へ送信しないと判定した場合を示す。
自車両100aに搭載された車載通信装置50の第2通信部12は、送信判定部16がプローブ情報をサーバ300へ送信しないと判定した場合、プローブ情報を、サーバ300との通信機能を有する他車両100bへ送信する。なお、送信判定部16がプローブ情報をサーバ300へ送信しないと判定する前に、車車間通信によって、自車両100aがプローブ情報を他車両100bへ送信している場合には、サーバ300へのアップロードを他車両100bに委託する旨の情報を他車両100bへ送信するようにしてもよい。
上述の構成により、自車両100aに代わって他車両100bにプローブ情報の送信を行ってもらうことができるので、サーバ300との間の通信に係る通信費を抑制することができる。
複数のTCU&V2X搭載車の中で、サーバ300へプローブ情報を送信する車両をハブ車両と称する。以下では、どのようにハブ車両を決定するかについて説明する。
図6は本実施の形態の車載通信装置50によるハブ車両の決定方法の一例を示す模式図である。図において、横軸は時間を示す。符号Tは、サーバ300へのアップロード周期を示す。簡便のため、自車両100aの周囲に2台の他車両100b、200gが存在する場合を考える。図6の上段の図は、図4の時刻t4の場合を示し、図6の下段の図は、図5の時刻t4の場合を示す。図中、上向きの矢印は、それぞれの車両が車車間通信によってプローブ情報を送信したタイミングを示す。なお、各車両は、GPS機能を搭載しており、共通の時刻を認識することができる。
図6の上段の図では、アップロード周期Tの間において、自車両100a、他車両200g、他車両100bの順番で車車間通信が行われ、他車両100bよりも自車両100aの方が先に車車間通信による送信を行っている。この場合、アップロード周期Tの間において、最初に車車間通信による送信を行った自車両100aがハブ車両となる。図4の時刻t4の場合のように、自車両100aがアップロードを行う。
図6の下段の図では、アップロード周期Tの間において、他車両200g、他車両100b、自車両100aの順番で車車間通信が行われ、自車両100aよりも他車両100bの方が先に車車間通信による送信を行っている。この場合、アップロード周期Tの間において、最初に車車間通信による送信を行った他車両100bがハブ車両となる。図5の時刻t4の場合のように、他車両100bがアップロードを行う。なお、下段の図において、他車両100bが、アップロードを他の車両に委託する旨の情報(フラグ)を車車間通信によって送信した場合には、自車両100aがハブ車両となってもよい。
図7は本実施の形態の車載通信装置50によるサーバ300へのアップロードの一例を示す模式図である。図7において、縦軸は時間の経過を示す。車両100a〜100fは、いずれも本実施の形態の車載通信装置50を搭載しているとする。図7に示すように、車両100aと車両100bとは、車車間通信によって、いずれの車両がハブ車両になるかを決定することができる。図7の例では、車両100aがハブ車両となり、車両100bに代わってプローブ情報をサーバ300へアップロード(送信)する。車両100bは、アップロードする必要がなくなるので、アップロードに係るオーバーヘッドを削減することができる。
車両100cと車両100dとの関係、及び車両100eと車両100fとの関係も、車両100aと車両100bとの関係と同様であるので、説明は省略する。
次に、条件判定部17が、その充足を判定する所定条件について説明する。
図8は所定条件の第1例を示す模式図である。図8に示すように、リンクL1、L2、L3、L4がこの順に繋がっているとする。例えば、リンクL2、L3では、プローブ情報の収集が必要であるが、リンクL1、L4では、プローブ情報の収集が不要であるとする。この場合、サーバ300は、リンクL2、L3を走行する車両に対してアップロード必要(アップロード要求)を送信する。また、サーバ300は、リンクL1、L4を走行する車両に対してアップロード不要を送信する。
条件判定部17は、サーバ300からアップロード要求(送信要求)があった場合、所定条件を充足すると判定する。送信判定部16は、プローブ情報をサーバ300へ送信するか否かを判定する。自車両100aを含むハブ車両がプローブ情報をサーバ300へ送信することにより、他車両のプローブ情報を収集する手段を提供することができる。
また、所定条件の第2例としては、車載通信装置50で取得したプローブ情報の情報量とすることができる。例えば、条件判定部17は、記憶部13に記憶した他車両情報に係る情報量が所定量に達した場合、所定条件を充足すると判定することができる。これにより、送信判定部16は、プローブ情報をサーバ300へ送信するか否かを判定するので、必要な他車両情報が集まった場合に、サーバ300へ送信することができる。
また、所定条件の第3例としては、所定の交通状況に関する交通情報とすることができる。例えば、条件判定部17は、所定の交通状況に関する交通情報を取得した場合、所定条件を充足すると判定する。所定の交通状況に関する交通情報は、例えば、事故、工事等の情報、渋滞情報、交通状況に影響を与えるイベントの発生情報などを含む。このような交通状況では、リンク旅行時間が通常の場合よりも長くなるので、交通量の把握、あるいは交通流の円滑化を図るためにもプローブ情報を収集することが必要となるからである。
また、所定条件の第4例としては、車載通信装置50を搭載した自車両100の走行距離とすることができる。例えば、条件判定部17は、自車両100の走行距離が所定の距離になる都度、所定条件を充足すると判定することができる。これにより、リンク又は時間に直接的に依存することなくプローブ情報をサーバ300へ送信することが可能となる。
上述の構成により、所定の交通状況が生じた場合などのプローブ情報が必要なタイミングで、プローブ情報を収集する手段を提供することができる。
また、サーバ300が、車両が記憶するプローブ情報量、車両が保有する車種、車両が保有するワイパ稼働、スリップ、急ブレーキ等の事象に係る情報に基づいて、アップロードを行うハブ車両を指示することもできる。
また、ハブ車両を決定する場合、自車両がサーバ300との通信可能領域外の通信圏外に存在する場合、あるいは、サーバ300との通信に係る回線使用料が上限値に達している場合には、他車両がハブ車両となるようにアップロードの委託要求を車車間通信によって送信することもできる。なお、通信状態又は通信利用状況に応じて自車両がプローブ情報を送信可能であっても、他車両にプローブ情報のアップロードを任せることもできる。
また、他の実施形態としては、通信状況又は通信利用状況を示す識別子を車車間通信の中に含めることによって他車両に対して自車両がアップロードすることが困難である状況を他車両に伝えることで他車両にアップロードを委託することもできる。
また、サーバ300との接続手段の種類を特定する情報を車車間通信に含めることができる。例えば、サーバ300との接続手段として自車両がLTE等の広域回線を使用し、他車両が当該広域回線より回線費が安価な通信網(例えば、公衆WiFiなど)を利用することができる場合、回線費がより安価な他車両にサーバ300へのプローブ情報のアップロードを委託することができる。これにより、回線費を抑えることができる。
制御部10は、決定部としての機能を有する。制御部10は、プローブ情報の送信時点を決定する。第1通信部11は、制御部10で決定した送信時点でプローブ情報をサーバ300へ送信する。
上述の構成により、プローブ情報の送信時点を適宜変更することが可能となる。
また、制御部10は、サーバ300からの送信要求に応じて送信時点を決定することができる。これにより、サーバ300が必要とするタイミングに合わせて、プローブ情報をサーバ300へ送信することができる。
図9は本実施の形態の車載通信装置50によるサーバ300へのアップロードの他の例を示す模式図である。図9に示すように、リンクL10、L11、L12、L13、L14、L15、L16がこの順に繋がっているとする。例えば、リンクL10〜L16のうち、リンクL11〜L13では、プローブ情報の収集が必要ではない状況のリンクであるとする。プローブ情報の収集が必要ではない状況のリンクは、例えば、すでに多数のプローブ情報が収集されているリンクとすることができるが、これに限定されない。
第1通信部11は、自車両の走行状態又は走行中の道路状況に応じて、プローブ情報の送信頻度を少なくする。例えば、図9のリンクL11〜L13のように、プローブ情報の収集が必要ではない状況のリンクを走行している場合には、プローブ情報の送信を一旦中断して、送信頻度を少なくする。これにより、サーバ300との間の通信に係る通信費を抑制することができる。
次に、本実施の形態の車載通信装置50の動作について説明する。図10は本実施の形態の車載通信装置50の処理手順の一例を示すフローチャートである。以下では、便宜上処理の主体を制御部10として説明する。なお、図10に示す処理において、制御部10は、自車両100の自車両情報(プローブ情報)を適宜取得し、取得した自車両情報を記憶部13に記憶するものとする。
制御部10は、車車間通信又は車両センサで他車両情報を取得したか否かを判定し(S11)、他車両情報を取得していない場合(S11でNO)、ステップS11の処理を続ける。他車両情報を取得した場合(S11でYES)、制御部10は、取得した他車両情報を記憶部13に記憶する(S12)。
制御部10は、自車両100の周囲に、サーバ300との通信機能を有する他車両(TCU&V2X搭載車)があるか否かを判定する(S13)。他車両(TCU&V2X搭載車)がある場合(S13でYES)、制御部10は、自車両100でサーバ300へプローブ情報をアップロードするか否かを判定する(S14)。
アップロードする場合(S14でYES)、制御部10は、サーバ300へのアップロードタイミングであるか否かを判定する(S15)。自車両100の周囲に、他車両(TCU&V2X搭載車)がない場合(S13でNO)、制御部10は、ステップS14の処理を行うことなく、ステップS15の処理を行う。
サーバ300へのアップロードタイミングでない場合(S15でNO)、制御部10は、ステップS11以降の処理を行う。サーバ300へのアップロードタイミングである場合(S15でYES)、制御部10は、アップロードを実施し(S16)、後述のステップS18の処理を行う。
自車両100でサーバ300へプローブ情報をアップロードしない場合(S14でNO)、制御部10は、サーバ300との通信機能を有する他車両(TCU&V2X搭載車)へプローブ情報を送信し(S17)、処理を終了するか否かを判定する(S18)。処理を終了しない場合(S18でNO)、制御部10は、ステップS11以降の処理を行う。処理を終了する場合(S18でYES)、制御部10は、処理を終了する。
本実施の形態の車載通信装置50は、CPU(プロセッサ)、RAMなどを備えた汎用コンピュータを用いて実現することもできる。すなわち、図10に示すような、各処理の手順を定めたコンピュータプログラムをコンピュータに備えられたRAMにロードし、コンピュータプログラムをCPU(プロセッサ)で実行することにより、コンピュータ上で車載通信装置50を実現することができる。
次に、サーバ300の処理部301による所定の対価の付与について説明する。
図11はサーバ300の処理部301による対価付与のためのデータベースの一例を示す説明図である。図11に示すデータベースは、記憶部303に記憶することができる。図11に示すように、データベースは、車両ID、ユーザ情報、アップロード情報量、対価としてのポイントなどを示す欄で構成されている。車両IDは、車載通信装置50固有の識別情報とすることができ、アップロード情報に含めることができる。ユーザ情報は、車載通信装置50(又は車両)と対応付けられており、例えば、ユーザの氏名、アカウント情報、メールアドレスなどを含めることができる。アップロード情報量は、車載通信装置50からサーバ300へアップロードされたプローブ情報の情報量(累積値でもよく、あるいは、通信費の安い回線(公衆WiFiなど)を利用した車両を優遇するために、回線費当たりの情報量でもよい)を示す。ポイントは、ユーザに付与された対価であり、ユーザは、付与されたポイントを使って商品の購入、あるいは換金などを行うことができる。
図12はサーバ300による対価付与の処理手順の一例を示すフローチャートである。処理部301は、プローブ情報を受信し(S31)、プローブ情報を送信した車両IDを特定する(S32)。処理部301は、アップロード情報量を算出し(S33)、アップロード情報量に応じたポイントを算出する(S34)。
処理部301は、算出したポイントを、ユーザのアカウントへ付与し(S35)、処理を終了する。
このように、サーバ300の処理部301は、車載通信装置50が送信したプローブ情報を受信した場合、当該車載通信装置50が搭載された車両のユーザ(使用者)に対して所定の対価を付与すべく処理するので、プローブ情報の収集を促進することができる。
上述の実施の形態では、所定のサーバ300は情報収集装置であったが、これに限定されるものではない。例えば、情報収集装置とは別のサーバに対価を付与すべく処理する処理部を設けることもできる。
開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 制御部
11 第1通信部
12 第2通信部
13 記憶部
14 車両センサ部
15 測位部
16 送信判定部
17 条件判定部
50 車載通信装置
100 自車両
200 他車両
300 サーバ
301 処理部
302 通信部
303 記憶部

Claims (16)

  1. 情報収集装置との通信機能を有する車載通信装置であって、
    他車両に関する他車両情報を該他車両から取得する他車両情報取得部と、
    該他車両情報取得部で取得した他車両情報を記憶する記憶部と、
    自車両に関する自車両情報を取得する自車両情報取得部と、
    該自車両情報取得部で取得した自車両情報及び前記記憶部に記憶した他車両情報を含むプローブ情報を前記情報収集装置へ送信する通信部と
    を備える車載通信装置。
  2. 前記他車両情報は、前記他車両が取得した該他車両以外の他の車両に関する他車両情報を含む請求項1に記載の車載通信装置。
  3. 前記プローブ情報を前記情報収集装置へ送信するか否かを判定する送信判定部を備え、
    前記通信部は、
    前記送信判定部で送信すると判定した場合、前記プローブ情報を前記情報収集装置へ送信する請求項1又は請求項2に記載の車載通信装置。
  4. 前記他車両情報は、他車両が前記情報収集装置との通信機能を有するか否かを示す通信機能情報を含み、
    前記送信判定部は、
    自車両の周辺に前記情報収集装置との通信機能を有する他車両が存在する場合、前記他車両情報に基づいて前記プローブ情報を前記情報収集装置へ送信するか否かを判定する請求項3に記載の車載通信装置。
  5. 前記通信部は、
    前記送信判定部が前記プローブ情報を前記情報収集装置へ送信すると判定した場合、前記通信機能を有する他車両に関する他車両情報を含むプローブ情報を前記情報収集装置へ送信する請求項4に記載の車載通信装置。
  6. 前記プローブ情報を前記情報収集装置との通信機能を有する他車両へ送信する送信部を備え、
    該送信部は、
    前記送信判定部が前記プローブ情報を前記情報収集装置へ送信しないと判定した場合、前記プローブ情報を前記他車両へ送信する請求項4又は請求項5に記載の車載通信装置。
  7. 所定条件を充足するか否かを判定する所定条件判定部を備え、
    前記送信判定部は、
    前記所定条件判定部で所定条件を充足すると判定した場合、前記プローブ情報を前記情報収集装置へ送信するか否かを判定する請求項3から請求項6のいずれか一項に記載の車載通信装置。
  8. 前記所定条件判定部は、
    前記情報収集装置から送信要求があった場合、前記所定条件を充足すると判定する請求項7に記載の車載通信装置。
  9. 前記所定条件判定部は、
    前記記憶部に記憶した他車両情報に係る情報量が所定量に達した場合、前記所定条件を充足すると判定する請求項7に記載の車載通信装置。
  10. 前記所定条件判定部は、
    所定の交通状況に関する交通情報を取得した場合、前記所定条件を充足すると判定する請求項7に記載の車載通信装置。
  11. 前記プローブ情報の送信時点を決定する決定部を備え、
    前記通信部は、
    前記決定部で決定した送信時点で前記プローブ情報を前記情報収集装置へ送信する請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の車載通信装置。
  12. 前記決定部は、
    前記情報収集装置からの送信要求に応じて送信時点を決定する請求項11に記載の車載通信装置。
  13. 前記通信部は、
    自車両の走行状態又は走行中の道路状況に応じて、プローブ情報の送信頻度を少なくする請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の車載通信装置。
  14. 請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の車載通信装置と、該車載通信装置から前記プローブ情報を受信する情報収集装置と、前記車載通信装置が搭載された車両の使用者に対して所定の処理を実行する処理部とを備え、
    前記処理部は、
    前記情報収集装置が前記プローブ情報を受信した場合、前記使用者に対して所定の対価を付与する情報収集システム。
  15. コンピュータに、情報収集装置と通信させるためのコンピュータプログラムであって、
    コンピュータを、
    他車両に関する他車両情報を該他車両から取得する他車両情報取得部と、
    他車両情報取得部で取得した他車両情報を記憶する記憶部と、
    自車両に関する自車両情報を取得する自車両情報取得部と、
    取得した自車両情報及び記憶した他車両情報を含むプローブ情報を前記情報収集装置へ送信する通信部と
    して機能させるコンピュータプログラム。
  16. 情報収集装置との通信機能を有する車載通信装置による通信方法であって、
    他車両に関する他車両情報を該他車両から取得し、
    取得された他車両情報を記憶部に記憶し、
    自車両に関する自車両情報を取得し、
    取得された自車両情報及び前記記憶部に記憶された他車両情報を含むプローブ情報を前記情報収集装置へ送信する通信方法。
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