JP2018076985A - 火力発電プラント、ボイラ及びボイラの改造方法 - Google Patents
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Description
また、ボイラではないが、アンモニアを燃料とし、内燃機関の燃焼排ガスの熱エネルギーを回収して燃焼性を改善する技術が特許文献2に開示されている。また、特許文献3には、アンモニアや硫化水素を含むガスの処理方法として第1段燃焼部で高温燃焼させた際に発生するNOxを後流に設置した窒素酸化物還元部にアンモニア含有ガスを一部導入して還元処理し、さらに第2段燃焼部で完全に燃焼処理する方法が開示されている。
この点、特許文献1に記載のボイラは、火炉内に水素リッチアンモニアを供給するように構成されているが、水素リッチアンモニアが未転化分のアンモニアを含む可能性があり、その程度によっては必ずしも火炉出口における実際の未燃アンモニアやNOx排出量を好適に低減し切れないという問題がある。このため、燃焼時に二酸化炭素が発生せず、貯蔵や輸送技術が確立されているアンモニアの利点を享受しながら、アンモニア燃料の燃焼に伴う未燃アンモニアの排出の抑制やNOx濃度の低減を図ることができる火力発電プラント又はボイラの開発が望まれていた。
火炉と、
少なくとも化石燃料を前記火炉内で燃焼させるためのバーナと、
前記火炉内における燃焼ガスの流れ方向において前記バーナに対して下流側に設けられ、前記化石燃料を燃焼させるための追加空気を前記火炉に供給するように構成された追加空気供給部と、
前記追加空気供給部に対して前記流れ方向の上流側のアンモニア供給位置において、少なくともアンモニアを含むアンモニア燃料を前記火炉に供給するためのアンモニア燃料供給部と、を備える。
上記(1)の構成は本発明者らの上記知見を利用したものであり、追加空気供給部の上流側にアンモニア燃料を供給するようにしたので、炉内の還元雰囲気を利用してアンモニア燃料の窒素分をN2に分解して、アンモニア燃料の燃焼に伴う未燃アンモニアの排出を抑制しつつNOx濃度の増加を抑制できる。これにより、燃焼時に二酸化炭素が発生せず、貯蔵や輸送技術が確立されているアンモニアの利点を享受しながら、アンモニア燃料の燃焼に伴う未燃アンモニアの排出を抑制しつつNOx濃度の低減を図ることができる。
なお、本明細書において、「アンモニア燃料」とは、アンモニアを含有する燃料をいい、アンモニアとともに他の成分(例えば水素、水分、窒素等)を含有していてもよい。
前記火炉のうち前記アンモニア供給位置と前記追加空気供給部の設置位置との間の部位の容積V[m3]とし、前記火炉内の前記燃焼ガスの体積流量をF[m3/sec]としたとき、前記アンモニア供給位置はV/F≧1[sec]を満たすように設定されてもよい。
本発明者らの鋭意検討の結果、2段燃焼ボイラの炉内還元領域におけるアンモニア燃料の滞留時間を1sec以上確保することで、アンモニア燃料の窒素分の殆どをN2に還元可能であることが明らかになった。
上記(2)の構成は、本発明者らの上記知見に基づき、追加空気供給部に対して十分に上流側(V/F≧1[sec]を満たす位置)にアンモニア供給位置を設定したので、炉内還元領域におけるアンモニア燃料の滞留時間を1sec以上確保可能となり、NOx濃度をより効果的に低減することができる。
前記アンモニア燃料供給部は、前記アンモニア燃料を前記化石燃料とともに前記炉内に供給する前記バーナを含んでもよい。
上記(3)の構成によれば、アンモニア燃料供給部をバーナとは別に設ける必要がないため、簡素な構成にて、化石燃料とアンモニア燃料との混焼ボイラを実現することができる。
前記ボイラは、
前記バーナに前記化石燃料を供給するための第1燃料供給ラインと、
前記第1燃料供給ラインに接続され、前記第1燃料供給ライン内の前記化石燃料に前記アンモニア燃料を混入させるための第2燃料供給ラインと、をさらに備えてもよい。
上記(4)の構成によれば、既存の化石燃料焚きボイラに対して第2燃料供給ラインを追加設置することで、上記(3)において上述した化石燃料とアンモニア燃料との混焼ボイラを容易に実現することができる。
複数段の前記バーナが、それぞれ、前記流れ方向における異なる位置に設けられ、
前記アンモニア燃料供給部は、少なくとも、前記複数段の前記バーナのうち最上流側の前記バーナを含んでもよい。
上記(5)の構成によれば、追加空気供給部に対して十分に上流側にアンモニア供給位置を設定されることになり、炉内還元領域におけるアンモニア燃料の滞留時間を十分に確保可能となり、NOx濃度をより効果的に低減することができる。
全燃料に対する前記アンモニア燃料のカロリー比が、10%以上30%以下であってもよい。
上記(6)の構成によれば、未燃アンモニアの排出の抑制とNOx濃度の低減とを両立することができる。
前記ボイラは、
前記アンモニア燃料供給位置への前記アンモニア燃料の到達前、前記アンモニア燃料の一部をH2とN2とに分解するためのアンモニア分解装置をさらに備えていてもよい。
上記(7)の構成によれば、2段燃焼ボイラの炉内還元領域におけるアンモニア燃料の滞留時間を十分に確保することが難しい場合であっても、アンモニア分解装置によりアンモニア燃料の一部を予めH2とN2とに分解することで、未燃アンモニアの排出の抑制とNOx濃度の低減を図ることができる。
前記アンモニア分解装置は、
前記アンモニア燃料の一部を部分酸化条件下で燃焼させるための燃焼部と、
前記燃焼部において生成した燃焼熱を用いて、前記アンモニア燃料の一部をH2とN2とに分解するように構成された分解部と、を含んでもよい。
上記(8)の構成によれば、アンモニア燃料の分解に必要な熱源をボイラから得るのではなく、アンモニア燃料の燃焼により得ることができるので、既存のボイラに対してアンモニア分解装置を小規模な工事で追加設置することができる。また、アンモニア分解装置の燃焼部では、アンモニア燃料を部分酸化条件下で燃焼させるため、燃焼部におけるNOxの発生を抑制できる。
上記(1)乃至(8)の何れかに記載のボイラと、前記ボイラで生成された蒸気により駆動される蒸気タービンと、を備える。
上記(9)の構成によれば、化石燃料とアンモニア燃料を用いたボイラを備えた火力発電プラントを実現することができる。また、上記(1)で述べたように、燃焼時に二酸化炭素が発生せず、貯蔵や輸送技術が確立されているアンモニアの利点を享受しながら、アンモニア燃料の燃焼に伴う未燃アンモニアの排出の抑制とNOx濃度の低減を図ることができる。
火炉と、化石燃料を前記火炉内で燃焼させるためのバーナと、前記化石燃料を燃焼させるための追加空気を前記火炉に供給するように構成された追加空気供給部と、を備えるボイラの改造方法であって、
前記ボイラの前記追加空気供給部に対して前記流れ方向の上流側において、前記アンモニア燃料を前記火炉に供給するためのアンモニア燃料供給系統を設置するステップ
を備えることを特徴とする。
上記(10)の方法によれば、ボイラの追加空気供給部の上流側にアンモニア燃料を供給するためのアンモニア燃料供給系統を設置する改造工事により、炉内の還元雰囲気を利用してアンモニア燃料の窒素分をN2に分解して、アンモニア燃料の燃焼に伴う未燃アンモニアの排出の抑制とNOx濃度の増加を抑制可能となる。これにより、燃焼時に二酸化炭素が発生せず、貯蔵や輸送技術が確立されているアンモニアの利点を享受しながら、アンモニア燃料の燃焼に伴う未燃アンモニアの排出の抑制とNOx濃度の低減を図ることができる。
前記アンモニア燃料供給系統を設置するステップでは、
前記第1燃料供給ライン内の前記化石燃料に前記アンモニア燃料を混入させるための第2燃料供給ラインを前記第1燃料供給ラインに接続してもよい。
上記(11)の方法によれば、既存のボイラの構成要素を有効活用して改造工事を小規模にとどめることができ、未燃アンモニアの排出の抑制とNOx濃度の低減とをさらに確実に実現することができる。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1に示すように、火力発電プラント1は、ボイラ2と、ボイラ2で発生した熱により加熱されて生成された蒸気によって駆動される蒸気タービン3と、蒸気タービン3により駆動されて発電する発電機4と、発電に寄与し仕事を終えた蒸気を液相に戻す復水器5と、復水器5で液化された水を循環させるポンプ6と、ボイラ2からの排気を排出する煙突8と、を備えている。
また、蒸気タービン3は、図1の例に限定されず、例えば、他のタンデムコンパウンド(くし形)やクロスコンパウンド(並列型)の構成を備えていてもよい。また、蒸気タービン3は、高圧、中圧、低圧の種々のタービンの組み合わせてなるユニットにより構成されていてもよい。この場合、高圧タービンを駆動した後の蒸気は、例えば、再熱器等の熱交換器によりボイラ2内で再度加熱された後に中圧タービンに供給されてもよい。
幾つかの実施形態において、ボイラ2は、化石燃料として図示しないミルにより石炭を粉砕して生成した微粉炭(石炭の微粉)を燃焼させるように構成された微粉炭焚きボイラであってもよい。幾つかの実施形態において、ボイラ2は、燃料として化石燃料に加えてアンモニア燃料を用い、該化石燃料とアンモニア燃料との混焼を行う混焼ボイラとして構成され得る。なお、化石燃料は微粉炭に限定されず、例えば、重油、軽油、液化天然ガス(LNG)等、他の種類や他の形態の化石燃料であってもよい。
幾つかの実施形態において、ボイラ2は、バーナ21に化石燃料を供給するための第1燃料供給ライン28を備えている。即ち、図1に示す化石燃料供給部33から第1燃料供給ライン28を介してバーナ21に微粉炭と搬送用ガスとの混合気体が供給され、バーナ21にて1次空気と混合燃焼し、燃焼ガスが火炉20内に噴出される。
この追加空気供給部23から供給される2次空気は、アフターエアー(AA)又はオーバーファイヤーエア(OFA)とも呼ばれ、1次空気供給部22により供給される1次空気で燃焼しきれずに燃え残った化石燃料を完全燃焼させるために、追加的に酸素を供給するために供給される。
このように、ボイラ2は、1次空気を供給する1次空気供給部22と、2次空気を供給する追加空気供給部23とで段階的に火炉20内に空気(酸素)を供給し、化石燃料を段階的(2段階)に燃焼させて完全燃焼させる構成となっている。このように、本実施形態のボイラ2は所謂2段燃焼ボイラとして構成される。
幾つかの実施形態では、図2に示すように、アンモニア燃料供給部25からのアンモニア燃料は、追加空気供給部23に対して上記燃焼ガスの流れ方向Aの上流側に配設されたバーナ21を介して火炉20内に供給される。
図2に示す例示的な実施形態では、アンモニア燃料供給部25は、火炉20の上下方向において複数段に設けられたバーナ21のうち最上流側、即ち、最下段のバーナ21(最下段バーナ21a)を介して、化石燃料とともにアンモニア燃料を火炉20内に噴射するように構成される。このようにすれば、追加空気供給部23に対して十分に上流側にアンモニア供給位置27が設定されることになり、火炉20内の還元領域36におけるアンモニア燃料の滞留時間を十分に確保可能となり、未燃アンモニアの排出を抑制すると共にNOx濃度をより効果的に低減することができる。
[数1]
V/F≧1[sec] ・・・(1)
その際、上記移動の方向(燃焼ガスの流れ方向A)に直交する火炉20内部の断面積は、火力発電プラント1の定格出力やサイクル形態、発電効率等を考慮した種々の設計事情等により、火炉20の流れ方向Aにおいて一様の場合もあれば一様でない場合もあり得、流れ方向Aに沿う距離xに応じて変化することもあり得る。このため、流れ方向Aに直交する火炉20内部の断面積を、例えば、流れ方向Aに沿う距離xの関数S(x)[m2]とすると、容積Vは以下の数式(2)のように表すことができる。
[数2]
V=∫S(x)dx ・・・(2)
即ち、幾つかの実施形態において、火炉20と、化石燃料を火炉20内で燃焼させるためのバーナ21と、化石燃料を燃焼させるための追加空気を火炉20に供給するように構成された追加空気供給部23と、を備える既存のボイラを改造することで、上記構成のボイラ2を得てもよい。この改造工事では、ボイラ2の追加空気供給部23に対して流れ方向Aの上流側においてアンモニア燃料を火炉20に供給するためのアンモニア燃料供給系統24を設置する。こうして、既存の火力発電プラントのボイラ2を容易に改造することができる。このようなボイラの改造方法によれば、ボイラ2の追加空気供給部23の上流側にアンモニア燃料を供給するためのアンモニア燃料供給系統24を設置する改造工事により、火炉20内の還元雰囲気を利用してアンモニア燃料の窒素分をN2に分解して、アンモニア燃料の燃焼に伴うNOx濃度の増加を抑制可能となる。これにより、燃焼時に二酸化炭素が発生せず、貯蔵や輸送技術が確立されているアンモニアの利点を享受しながら、アンモニア燃料の燃焼に伴う未燃アンモニアの排出の抑制とNOx濃度の低減を図ることができる。
他の実施形態では、ボイラの上記改造工事に際して、アンモニア燃料供給部25を設置するとともに、該アンモニア燃料供給部25から供給されるアンモニア燃料を火炉20内に直接供給するラインを設置してもよい。
これにより、燃焼時に二酸化炭素が発生せず、貯蔵や輸送技術が確立されているアンモニアの利点を享受しながら、未燃アンモニア燃料の排出の抑制とNOx濃度の低減とを図ることができる。
[化1]
2NH3→N2+3H2・・・(3)
即ち、幾つかの実施形態において、火炉20と、化石燃料を火炉20内で燃焼させるためのバーナ21と、化石燃料を燃焼させるための追加空気を火炉20に供給するように構成された追加空気供給部23と、を備えるボイラ2の改造方法は、ボイラ2の追加空気供給部23に対して流れ方向Aの上流側において、アンモニア燃料を火炉20に供給するためのアンモニア燃料供給系統24を設置することにより、既存の火力発電プラントのボイラ2を容易に改造することができる。
上記アンモニア燃料供給系統24を設置するステップでは、アンモニア燃料供給部25を設置することと、アンモニア燃焼用空気供給部26を設置することと、アンモニア分解装置30を設置することと、を含んでもよい。
また、上記アンモニア分解装置30を設置するステップは、燃焼部31を設置することと、分解部32を設置することとを含んでもよい。
ここで、アンモニア燃焼用空気供給部26は、アンモニア分解装置30の燃焼部31でアンモニアを燃焼するための空気(酸素)を供給できればよく、図6に示す例に限定されない。即ち、幾つかの実施形態では、例えば、上述した1次空気供給部22からの抽気をアンモニア分解装置30の燃焼部31に供給するように構成してもよいし、追加空気供給部23からの抽気を燃焼部31に供給するように構成してもよい。また、煙道38からの排ガスを再びバーナ21に供給する排気再循環(GR)流路を設け、このGR流路からの抽気を燃焼部31に供給するように構成してもよい。
また、追加空気供給部23に対して十分に上流側にアンモニア供給位置27が設定されることになり、火炉20内の還元領域36におけるアンモニア燃料の滞留時間を十分に確保可能となり、未燃アンモニアの排出を抑制すると共にNOx濃度をより効果的に低減することができる。
さらに、2段燃焼ボイラにおいて火炉20内の還元領域36におけるアンモニア燃料の滞留時間を十分に確保することが難しい場合であっても、アンモニア分解装置30によりアンモニア燃料の一部を予めH2とN2とに分解することで、未燃アンモニアの排出の抑制とNOx濃度の低減とを図ることができる。
2 ボイラ
3 蒸気タービン
3a 高圧タービン(蒸気タービン)
3b 低圧タービン(蒸気タービン)
4 発電機
5 復水器
6 ポンプ
7 熱交換器
8 煙突
20 火炉
20a 炉壁部
20b 炉底部
21 バーナ
21a 最上流側バーナ(最下段バーナ)
22 1次空気供給部(1次空気)
23 追加空気供給部(2次空気/AA)
24 アンモニア燃料供給系統
25 アンモニア燃料供給部
26 アンモニア燃焼用空気供給部
27 アンモニア供給位置
28 第1燃料供給ライン
29 第2燃料供給ライン
30 アンモニア分解装置
31 燃焼部
32 分解部
33 化石燃料供給部
35 燃焼領域(低酸素燃焼領域)
36 還元領域(還元雰囲気)
38 煙道
A 燃焼ガスの流れ方向
Claims (11)
- 火炉と、
少なくとも化石燃料を前記火炉内で燃焼させるためのバーナと、
前記火炉内における燃焼ガスの流れ方向において前記バーナに対して下流側に設けられ、前記化石燃料を燃焼させるための追加空気を前記火炉に供給するように構成された追加空気供給部と、
前記追加空気供給部に対して前記流れ方向の上流側のアンモニア供給位置において、少なくともアンモニアを含むアンモニア燃料を前記火炉に供給するためのアンモニア燃料供給部と、を備える
ことを特徴とするボイラ。 - 前記火炉のうち前記アンモニア供給位置と前記追加空気供給部の設置位置との間の部位の容積V[m3]とし、前記火炉内の前記燃焼ガスの体積流量をF[m3/sec]としたとき、前記アンモニア供給位置はV/F≧1[sec]を満たすように設定された
ことを特徴とする請求項1に記載のボイラ。 - 前記アンモニア燃料供給部は、前記アンモニア燃料を前記化石燃料とともに前記炉内に供給する前記バーナを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のボイラ。
- 前記バーナに前記化石燃料を供給するための第1燃料供給ラインと、
前記第1燃料供給ラインに接続され、前記第1燃料供給ライン内の前記化石燃料に前記アンモニア燃料を混入させるための第2燃料供給ラインと、をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載のボイラ。 - 複数段の前記バーナが、それぞれ、前記流れ方向における異なる位置に設けられ、
前記アンモニア燃料供給部は、少なくとも、前記複数段の前記バーナのうち最上流側の前記バーナを含むことを特徴とする請求項3又は4に記載のボイラ。 - 全燃料に対する前記アンモニア燃料のカロリー比が、10%以上30%以下であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載のボイラ。
- 前記アンモニア燃料供給部への前記アンモニア燃料の到達前、前記アンモニア燃料の窒素分の一部をN2に分解するためのアンモニア分解装置をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のボイラ。
- 前記アンモニア分解装置は、
前記アンモニア燃料の一部を部分酸化条件下で燃焼させるための燃焼部と、
前記燃焼部において生成した燃焼熱を用いて、前記アンモニア燃料のアンモニアの一部をH2とN2とに分解するように構成された分解部と、
を含むことを特徴とする請求項7に記載のボイラ。 - 請求項1乃至8の何れか一項に記載のボイラと、
前記ボイラで生成された蒸気により駆動される蒸気タービンと、
を備えることを特徴とする火力発電プラント。 - 火炉と、化石燃料を前記火炉内で燃焼させるためのバーナと、前記化石燃料を燃焼させるための追加空気を前記火炉に供給するように構成された追加空気供給部と、を備えるボイラの改造方法であって、
前記ボイラの前記追加空気供給部に対して前記火炉内における流れ方向の上流側において、前記アンモニア燃料を前記火炉に供給するためのアンモニア燃料供給系統を設置するステップを備えることを特徴とするボイラの改造方法。 - 前記ボイラは、前記バーナに前記化石燃料を供給するための第1燃料供給ラインをさらに備え、
前記アンモニア燃料供給系統を設置するステップでは、
前記第1燃料供給ライン内の前記化石燃料に前記アンモニア燃料を混入させるための第2燃料供給ラインを前記第1燃料供給ラインに接続する
ことを特徴とする請求項10に記載のボイラの改造方法。
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