JP2018076624A - 水着 - Google Patents

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Abstract

【課題】デザイン的には通常の水着と同じで使い勝手がよく、水流抵抗が適度に高く、かつ水泳姿勢を崩さない水着を提供する。
【解決手段】保水性生地部(6a−6d)と通常生地部分(7a−7b)を含む水着(5)であって、保水性生地は凹凸を有し、保水性生地部分(6a−6d)は少なくとも臀部を覆う位置に配置され、通常生地部分(7a−7b)はその他の部分に配置されている。保水性生地は二重編物又は二重織物であり、接結(ステッチ)がある部分がとない部分があり、接結(ステッチ)がある部分が凹部であり、接結(ステッチ)がない部分が凸部である。
【選択図】図3

Description

本発明は、水泳用水着に関する。さらに好ましくはトレーニング用水着に関する。
一般的に水着に求められる一つの機能は、競泳時に生ずる水着の水中での表面摩擦抵抗をいかに削減するかにあり、このような提案として下記特許文献1〜2がある。しかし、トレーニング用水着においては、水流抵抗を高くして身体への負荷を強くすることが求められる。従来例として、両手首から両腕と鎖骨下をつなぐ抵抗バンドを取り付けた水着が特許文献3に提案されている。さらに従来例として、バケツやパラシュートを付けて練習することも行われている。
再公表特許WO2007−142232号公報 特開2006−348398号公報 特表2001−518991号公報
しかし、前記特許文献3に提案されている従来の水着は、長袖に限定されており、水流抵抗も大きく、使い勝手もよくないという問題がある。また、抵抗バンドをつけた位地の筋肉のみ鍛えられるものであるため、全身の筋肉をバランスよく鍛えられるようさらなる改良が求められていた。また、バケツやパラシュートを付けた練習では、泳姿勢が崩れてしまい、良いトレーニングにはならず、使い勝手もよくないという問題もあった。
本発明は、前記従来の問題を解決するため、デザイン的には通常の水着と同じで使い勝手がよく、水流抵抗が適度に高く、かつ水泳姿勢を崩さない水着を提供する。
本発明の第1の水着は、保水性生地部分と通常生地部分を含む水着であって、前記保水性生地は凹凸を有し、前記保水性生地部分は少なくとも臀部を覆う位置に配置され、前記通常生地部分はその他の部分に配置されていることを特徴とする。
本発明の第2の水着は、保水性生地部分と通常生地部分を含む水着であって、前記保水性生地は凹凸を有し、前記保水性生地部分は少なくとも着用者の重心を覆う位置に配置され、前記通常生地部分はその他の部分に配置されていることを特徴とする。
本発明の第1の水着は、保水性生地は凹凸を有し、保水性生地部分は少なくとも臀部を覆う位置に配置され、通常生地部分はその他の部分に配置されていることにより、デザイン的には通常の水着と同じで使い勝手がよく、水流抵抗が適度に高く、かつ水泳姿勢を崩さない水着を提供できる。泳いでいるときは背中から尻にかけて凸となり、凸部に水が当たって抵抗となる。また臀溝部分は渦抵抗を生じやすい。そこで、保水性が高くて高抵抗な生地を身体重心周りの少なくとも臀部を覆う位置に配置したことにより、デザイン的には通常の水着と同じで使い勝手がよく、水流抵抗が適度に高く、かつ水泳姿勢を崩さない水着となる。
本発明の第2の水着は、前記保水性生地部分を少なくとも着用者の重心を覆う位置に配置したことにより、デザイン的には通常の水着と同じで使い勝手がよく、水流抵抗が適度に高く、かつ水泳姿勢を崩さない水着を提供できる。すなわち、保水性が高くて高抵抗な生地を身体の重心を覆う位置に配置したことにより、水流抵抗が適度に高く、かつ水泳姿勢を崩さない水着となる。
図1は本発明の第1の水着の一実施形態の女性用水着の模式的正面図である。 図2は同、女性用水着の模式的裏面図である。 図3Aは本発明の第2の水着の一実施形態のパンツ型水着の模式的正面図、図3Bは同水着の模式的裏面図である。 図4Aは本発明の第1の水着の一実施形態のパンツ型水着の模式的正面図、図3Bは同水着の模式的裏面図である。 図5は本発明の一実施形態の保水性生地の模式的正面図である。 図6は同生地の断面図である。 図7Aは本発明の一実施形態における水中の摩擦抵抗を測定するために使用する円筒状基体の側面図、図7Bは同I−I線の断面図である。 図8は同、水中で円筒状基体が落下する時間を測定する装置を示す説明図である。 図9は同、水中の所定距離を円筒状基体が落下する時間を測定する方法及び装置を示す説明図である。 図10Aは同、円筒状基体を展開したときの斜視図、図10Bは同平面図である。 図11は本発明の一実施例で使用する生地の保水性の測定方法を示す説明図である。 図12は本発明における重心の位置を示す説明図である。
本発明の第1の水着は、保水性生地部分と通常生地部分を含む。保水性生地は凹凸を有し、前記保水性生地部分は少なくとも臀部を覆う位置に配置する。保水性生地は凹凸を有すると、保水性が高くなるとともに、乱流を発生させ水流抵抗を高くできる。通常生地は通常の水着に使用されている編物又は織物生地を使用し、前記通常生地部分は保水性生地以外の部分に配置されている。これにより、デザイン的には通常の水着と同じで使い勝手がよく、水流抵抗が適度に高く、かつ水泳姿勢を崩さない水着となる。
本発明の第2の水着は、保水性生地部分は少なくとも着用者の重心を覆う位置に配置する点が第1の水着と相違するが、他は同じである。ここで重心位置とは、立位においてへそから5cm下のあたりの丹田を含む水平面の体内中心あたりである。また、着用者の重心を覆う位置とは、着用者の身丈方向において、身長をLとしたとき、地面からの高さが0.5Lから0.6Lの範囲をいう(図12)。図12に示す人体骨格50において、51は頭蓋骨、52は外果前方、53は肩峰、54は重心、55は丹田、56は大転子である。保水性生地部分の身幅方向は大転子以外を覆う位置が好ましい。
前記保水性生地は、二重編物又は二重織物であり、接結(ステッチ)がある部分がとない部分があり、前記接結(ステッチ)がある部分が凹部であり、前記接結(ステッチ)がない部分が凸部であるのが好ましい。すなわち、接結(ステッチ)がある部分は表地と裏地が一体となるため凹部となる。一方、接結(ステッチ)がない部分は表生地と裏生地がフリーとなるため凸部となる。二重編物は両面編物ともいい、ダブルニット、ダブルトリコット、ダブルラッシェル等がある。二重織物は経緯二重織物がある。
前記保水性生地の凹凸形状は規則的に配置されているのが好ましい。一例として凹形状、凸形状ともに5〜15mm程度の矩形とするのが好ましい。その他凹凸形状は様々な形状を採用できる。
前記水着は、1着当たりの保水後質量が300〜1,000gが好ましく、さらに好ましくは400〜900gである。保水後質量が前記の範囲であると、さらに、水流抵抗が適度に高く、かつ水泳姿勢を崩さない水着となる。保水性生地は、単位面積当たりの保水後質量が1500〜4000g/m2が好ましく、さらに好ましくは2500〜3000g/m2である。通常生地は、単位面積当たりの保水後質量が500〜900g/m2が好ましく、さらに好ましくは680〜750g/m2である。保水性生地と通常生地の保水後質量が前記の範囲であると、幅広いデザインを選択できる。
本発明において保水性生地及び通常生地は、織物でも編物でもよい。一例として、合成繊維マルチフィラメント糸とスパンデックス繊維の交編によるタテ、ヨコ両方向にストレッチ性を有する編物がある。前記保水性生地及び通常生地の乾燥時における単位面積当たりの質量(目付)は100〜300g/m2が好ましく、さらに好ましくは130〜270g/m2である。また、通常生地の編物形態としては、丸編地であるシングル丸編地、ダブル丸編地、経編地である、トリコット地、ラッセル地のいずれも用いることができるが、動きやすさに影響するストレッチ性、生地薄さ等の観点からトリコット地がより好ましい。通常生地は、より強いサポート力が求められる場合は、素材形態としてはスパンデックス繊維を合成繊維マルチフィラメント糸でカバーリングした複合糸を経糸、緯糸に使用した織物がより好ましい。
本発明の保水性生地及び通常生地に使用するスパンデックス繊維の繊度は、22decitex以上156decitex以下が好ましい。また使用するスパンデックス繊維は公知のものでよく、例えば旭化成繊維株式会社の"ロイカ"や東レ・オペロンテックス株式会社の"ライクラ"等を使用できる。スパンデックス繊維の種類により、応力が異なることから、適宜使用領域により選択することが好ましい。ただし水着の場合は、プールでの使用が前提となるため、好ましくは"ロイカSP"や"ライクラ176B"、"ライクラ254B"、"ライクラ909B"等耐塩素性に優れたスパンデックス繊維を用いることが好ましい。
合成繊維マルチフィラメント糸にはポリアミド系繊維や、ポリエステル系繊維等が強度や加工性の面から好ましい。合成繊維の繊維形態および断面形状は特に制限はないが、高いストレッチ性生地とするためには、周知の手法により仮より加工を施し、捲縮を付与しておくことが好ましく、表面平滑な生地とするためには、ストレートな生糸を使用することが好ましい。
前記ストレッチ生地は、タテ及びヨコ方向共にJIS L1096 A法 カットストリップ法(17.7N(1.8kg)荷重、5cm幅)で測定した伸長率が30〜250%であることが好ましく、さらに好ましくは60〜180%である。ストレッチ性が前記の範囲であれば、適度な伸縮性があり、着用し易く、水着を含むスポーツ衣料にとって好適である。前記ストレッチ生地は水着の一部に使用しても良いし、全部に使用することもできる。
前記通常生地は、織物の場合は平織物、綾織物等が好ましく、編物はニット、トリコット、ラッシェル等が好ましい。通常生地には撥水処理したものも含む。
競泳水着は人体より約10%から40%小さいパターンで作製するのが好ましい。このように作成すると人体にぴったり着用できる。
以下図面を用いて説明する。以下の図面において、同一符号は同一物を示す。図1は本発明の第1の水着の一実施形態の女性用水着の模式的正面図、図2は同、女性用水着の模式的裏面図である。この水着1は臀部からウエスト部及び鼠蹊部までを覆う保水性生地部分2と、その他の部分を覆う通常生地部分3と肩紐部で構成されている。背中の丸い部分は生地のない部分4である。
図3Aは本発明の第2の水着の一実施形態のパンツ型水着の模式的正面図、図3Bは同水着の模式的裏面図である。このパンツ型水着5は、臀部から腰部分を覆う保水性生地部分6d、重心部分を覆う保水性生地部分6a〜6c、及び両サイド部分の通常生地部分7a,7bと腰のゴム及び紐(図示省略)で構成されている。
図4Aは本発明の第1の水着の一実施形態のパンツ型水着の模式的正面図、図3Bは同水着の模式的裏面図である。このパンツ型水着8は、臀部から腰部分を覆う保水性生地部分10、及び前部分を覆う通常生地部分9a〜9c、及び両サイド部分の通常生地部分7a,7bと腰のゴム及び紐(図示省略)で構成されている。
図5は本発明の一実施形態の保水性生地の模式的正面図、図6は同生地の断面図である。この保水性生地11は、凸部12と凹部13が規則的に配置されている。図6に示すとおり、凹部13においては表地14と裏地15が接結糸(ステッチ糸)17によって接結され一体化されており、凸部12においては、前記接結糸(ステッチ糸)は接結せずフリー糸16になっているため、表地14と裏地15は一体化されずフリーとなり、表地14は凸部となっている。全体として表地14と裏地15の二重構造になっている。
以下実施例により本発明を具体的に説明する。なお本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
<保水性>
図11に示す保水性測定装置20を用いて測定した。タテ10cm、ヨコ10cm、面積100cm2の生地23を弛み、折り目がないように冶具22で広げてばねばかり21に吊り下げ、容器24の中に入れた20℃ないし24℃の水25につけ、ゆっくりと持ち上げて水が滴らなくなるまで待ち、重量を測定する。
<伸長率>
JIS L1096 A法 カットストリップ法に従って測定した。試験片の幅5cm、つかみ間隔20cmとした。初荷重は試験片の幅で1mの長さにかかる重力に相当する荷重とした。引張速度20cm/minとした。17.7N(1.8kg)荷重時の伸長率(%)を測定した。伸長率はストレッチ性を示す。
<着用試験>
大学生競泳選手男子8名、女子7名により、1日2時間で15日間のインターバルトレーニングに使用して着用試験をした。着用者には水流抵抗感の有無を評価してもらい、水中姿勢はモニターカメラで観察して評価した。
<水中の摩擦抵抗>
図7〜9に示す測定方法及び装置を使用した。図7Aはこの測定に使用する円筒状基体(モデル)の側面図、図7Bは図7AのI−I線断面図である。この円筒状基体(モデル)31の先端33は球面状であり、後端34は先細り状である。円筒部32には水着の生地サンプル39を取り付ける。取り付けは円筒部32に生地サンプル39を巻き付け、円筒状治具38a,38bで押さえ、先端部33と後端部34を挿入する。円筒部32に取り付ける生地サンプル39の面積は約0.019m2である。円筒部32の下部には、おもり35を挿入する。また円筒状基体(モデル)31の軸部には中空部(パイプ)36を入れておき、ここに図8〜9に示すようにワイヤ37を挿入する。円筒状基体(モデル)31の水中における重さは水着生地を取り付けた状態で0.3N、体積は1.7×10-43とした。全体は樹脂製である。中空部36は直径2.3mmとした。モデル31は直径30mm,長さ300mmで、生地を装着する部分が200mmであった。質量は、装着した生地サンプルを含めて88gになるようにし、生地およびモデルの浮力を考慮し基体の内部に錘を装着して、水中での重さが0.3Nとなるよう統一した。
図8は水中で円筒状基体が落下する時間を測定する装置40を示す説明図である。アクリル樹脂製等の透明な水槽41に水42を入れておく。水槽41の裏側には遮蔽シート43を貼り付け、後側にはランプ44を配置し、前面にはハイスピードカメラ45を配置する。水槽11は透明なアクリル樹脂製であり、高さ(H)1.7m、幅(L)と奥行きはそれぞれ0.22mとし、ハイスピードカメラ15は水槽から4.25m離した位置であって床面からの高さ0.85mに配置した。ハイスピードカメラ15の撮影速度は1900fpsとした。この状態で水槽の上から円筒状基体(モデル)31を静かに落下させる。円筒状基体(モデル)31はワイヤ37に沿って落下する。
図9は同、水中の所定距離を円筒状基体が落下する時間を測定する方法及び装置を示す説明図である。まず円筒状基体(モデル)31の後端が水面に位置するように配置させ、先端46から200mm下方にレーザ点47と、その100mm下方を第1測定ポイント48とし、その100mm下方に第2測定ポイント49としておく。レーザ点47は図8に示す遮蔽シート43に穴をあけておく。このような状態で円筒状基体(モデル)31を静かに落下させ、その先端46がレーザ点47を通過したときにハイスピードカメラの高速撮影をオンとし、第1測定ポイント48から第2測定ポイント49まで落下する時間を測定する。1試料当たり10回計測してその平均値を用いる。次の計算式(数1)から加速度を求める。
Figure 2018076624
1=k1/t1
2=k2/t2
Δt=t2
(但し、k1は図9のレーザ点47から第1測定ポイント48までの落下距離(mm)、t1は図9のレーザ点47から第1測定ポイント48までの通過時間(秒)、k2 は第1測定ポイント48から第2測定ポイント49までの落下距離(mm)、t2は第1測定ポイント48から第2測定ポイント49までの通過時間(秒)、本例の場合k1は100mm、k2は200mmとした。)
水中における水着生地の摩擦抵抗係数Cfは下記式(数2)(数3)により算出する。摩擦抵抗係数Cfの計測精度は0.001の値まで出すことができる。
Figure 2018076624
Figure 2018076624
但し、Wは重力でW=mg(mは円筒状基体の質量(kg),gは重力加速度(m/s2))、Bは浮力でB=ρwgV(ρwは水の密度(kg/m3),Vは円筒状基体の体積(m3))、Dは抵抗でD=Cf×(1/2)×ρu2A(ρは水の密度,uは落下速度,Aは水着生地の表面積)
図10Aは前記円筒状基体を展開したときの斜視図、図10Bは同平面図である。生地サンプルを取り付けるには、円筒部32に生地を巻き付け、円筒状治具38a,38bで押さえ、先端部33と後端部34を挿入する。
(実施例1)
<編物>
(1)保水性生地
ポリエステルマルチフィラメント生糸(171decitex、85decitex)、とスパンデックス繊維(44decitex)を使用し、22ゲージのダブルニット編機(丸編機)を使用して図5〜図6に示す二重編み組織の編物を編成した。この編物を染色した。この編物は単位面積当たりの質量(目付)360g/m2であった。凹凸形状はともにタテ約10mm、ヨコ約8mmの長方形であり、静置状態における厚さは凹部が約1mm、凸部が約3mmであった。この編物は凹凸形状の長方形の長辺が人体の身長方向になるように水着に配置する。このように方向性をそろえてこの編物を図7〜9の測定装置で測定した摩擦抵抗値は、0.090であった。また、この編物の伸長率はタテ方向(体長方向)75%,ヨコ方向55%であった。
(2)通常生地
ポリエステルマルチフィラメント加工糸(33decitex、56decitex)を使用し、32ゲージのトリコット編機を使用してハーフトリコット組織の編物を編成した。この編物を染色した。撥水処理はしていない。この編物は単位面積当たりの質量(目付)200g/m2であった。この編物を図7〜9の測定装置で測定した摩擦抵抗値は0.084であった。この編物の伸長率はタテ方向(体長方向)43%,ヨコ方向136%であった。
<水着>
得られた編物を用いて図1〜2に示す競泳者練習用水着を縫製した。この水着の乾燥時質量は125g、保水後の質量は650gであった。結果は表1にまとめて示す。
(比較例1)
保水性生地を使わず、保水性生地の部分も通常生地とした以外は実施例1と同様に水着を縫製した。この水着の乾燥時質量は94g、保水後の質量は320gであった。結果は表1にまとめて示す。
(比較例2)
通常生地を使わず、通常生地の部分も保水性生地とした以外は実施例1と同様に水着を縫製した。この水着の乾燥時質量は155g、保水後の質量は1180gであった。結果は表1にまとめて示す。
(実施例2)
実施例1の保水性生地と通常生地を使用し、図3A−Bに示す水着を縫製した。この水着の乾燥時質量は100g、保水後の質量は756gであった。結果は表1にまとめて示す。
(比較例3)
保水性生地を使わず、保水性生地の部分も通常生地とした以外は実施例2と同様に水着を縫製した。この水着の乾燥時質量は56g、保水後の質量は190gであった。結果は表1にまとめて示す。
Figure 2018076624
実施例1〜2、及び表1から明らかなとおり、本発明の水着はデザイン的には通常の水着と同じで使い勝手がよく、水流抵抗が適度に高く、かつ水泳姿勢を崩さない水着であることが確認でき、競泳選手の練習用に適した水着であることが確認できた。
1,5,8 水着
2,6a−6d,10 保水性生地部分
3,7a−7b,9a−9c 通常生地部分
4 生地のない部分
11 保水性生地
12 凸部
13 凹部
14 表地
15 裏地
16 フリー糸
17 接結糸(ステッチ糸)
20 保水性測定装置
21 ばねばかり
22 冶具
23 生地
24 容器
25 水
31 円筒状基体(モデル)
32 水着生地
33,46 モデルの先端
34 モデルの後端
40 摩擦抵抗測定装置
41 水槽
42 水
43 遮蔽シート
44 ランプ
45 ハイスピードカメラ
47 レーザ点
48 第1測定ポイント
49 第2測定ポイント
50 人体骨格
51 頭蓋骨
52 外果前方
53 肩峰
54 重心
55 丹田
56 大転子

Claims (7)

  1. 保水性生地部分と通常生地部分を含む水着であって、
    前記保水性生地は凹凸を有し、前記保水性生地部分は少なくとも臀部を覆う位置に配置され、
    前記通常生地部分はその他の部分に配置されていることを特徴とする水着。
  2. 保水性生地部分と通常生地部分を含む水着であって、
    前記保水性生地は凹凸を有し、前記保水性生地部分は少なくとも着用者の重心を覆う位置に配置され、
    前記通常生地部分はその他の部分に配置されていることを特徴とする水着。
  3. 前記保水性生地は、二重編物又は二重織物であり、接結(ステッチ)がある部分がとない部分があり、前記接結(ステッチ)がある部分が凹部であり、前記接結(ステッチ)がない部分が凸部である請求項1又は2に記載の水着。
  4. 前記凹凸は規則的に配置されている請求項1〜3のいずれかに記載の水着。
  5. 前記水着は、保水後質量が300〜1,000gである請求項1〜4のいずれかに記載の水着。
  6. 前記保水性生地は、単位面積当たりの保水後質量が1500〜4000g/m2である請求項1〜5のいずれかに記載の水着。
  7. 前記通常生地は、単位面積当たりの保水後質量が500〜900g/m2である請求項1〜6のいずれかに記載の水着。
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