以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の遊技機の一実施形態に係る遊技機1について説明する。
[遊技機1の概略構成例]
まず、図1及び図2を参照しつつ、遊技機1の概略構成について説明する。ここで、図1は、遊技機1の概略正面図である。図2は、遊技機1の一部を示す平面図である。図1に例示されるように、遊技機1は、入賞や判定に関する役物等が設けられた遊技盤2と、遊技盤2を囲む枠部材3とを備えている。枠部材3は、遊技盤2と所定の間隔を隔てて平行配置された透明なガラス板を支持しており、このガラス板と遊技盤2とによって、遊技球が流下可能な遊技領域10が形成される。また、枠部材3の下部右側には、遊技球を遊技領域10へ打ち出すためのレバー21を備えたハンドル20が設けられている。
遊技者がハンドル20を握ってレバー21を時計方向に回転させると、上皿28に溜められた遊技球が不図示の発射装置へと案内され、その案内された遊技球は、レバー21の回転角度に応じた打球力で遊技領域10へと発射される。この遊技領域10には、不図示の遊技クギや風車等が設けられており、発射された遊技球は、遊技領域10における上部位置へと案内され、遊技クギや風車等に接触することでその移動方向を変化させながら遊技盤2に沿って遊技領域10を落下する。なお、遊技球の発射は、遊技者がハンドル20に備えられた停止ボタン22を操作することによって一時的に停止される。
上皿28は、発射装置へ供給される遊技球及び賞球を溜めるものである。この上皿28の下方には、賞球を溜める下皿29が設けられている。この下皿29と近接配置された取り出しボタン23を遊技者が操作すると、下皿29の下面の一部が開口されて、下皿29に溜まった遊技球が下皿29の下方に配置された不図示の箱に落下する。なお、上皿28及び下皿29は、1つの皿で構成されてもよい。
遊技者がレバー21を小さい回転角で回転させた状態を維持するいわゆる「左打ち」を行うと、遊技球が相対的に弱い打球力で打ち出される。この場合、遊技球は、矢印31に例示されるように遊技領域10における左側領域を流下する。一方、遊技者がレバー21を大きい回転角で回転させた状態を維持するいわゆる「右打ち」を行うと、遊技球が相対的に強い打球力で打ち出される。この場合、遊技球は、矢印32に例示されるように遊技領域10における右側領域を流下する。
左打ちされた遊技球の通過経路には、入賞や判定に関する役物として、第1始動口11、第2始動口12、2つの普通入賞口14、第1ゲート15、及び電動チューリップ17が設けられている。また、右打ちされた遊技球の通過経路には、入賞や判定に関する役物として、上記第2始動口12、大入賞口13、2つの普通入賞口14、第2ゲート16、及び上記電動チューリップ17が設けられている。
遊技領域10に打ち出された遊技球は、遊技盤2に沿って流下する過程で、第1始動口11、第2始動口12、大入賞口13、及び普通入賞口14のいずれかに入賞する場合がある。この場合、入賞した箇所に応じた所定数の賞球が上皿28又は下皿29に払い出される。なお、入賞しなかった遊技球は、排出口18を介して遊技領域10から排出される。
第1始動口11は、常時開放されている始動領域であり、第2始動口12は、普通電動役物としての電動チューリップ17が作動しているときだけ開放される始動領域である。遊技機1では、遊技球が第1始動口11を通過して入賞した場合、又は遊技球が第2始動口12を通過して入賞した場合、遊技者にとって有利な大当たり遊技を実行するか否かが判定され、その判定結果を示す図柄が後述する表示器4の第1特別図柄表示器41または第2特別図柄表示器42に表示される。そして、大当たりを示す図柄が停止表示された場合、大入賞口13を開放する大当たり遊技(特別遊技状態の一例)が実行されることになる。
なお、以下の説明では、第1始動口11への遊技球の入賞を条件として実行される判定を「第1特別図柄判定」と称し、第2始動口12への遊技球の入賞を条件として実行される判定を「第2特別図柄判定」と称し、これらの判定を総称して「特別図柄判定」と称するものとする。
大入賞口13は、特別図柄判定の結果に応じて開放される特別入賞領域である。この大入賞口13の開口部には、大入賞口13を開閉するプレートが設けられている。大入賞口13は、通常はこのプレートによって閉塞されている。これに対して、特別図柄判定の判定結果が「大当たり」であることを示す所定の大当たり図柄が表示器4に停止表示された場合、上記プレートを作動させて大入賞口13を開放する特別遊技状態としての大当たり遊技が実行される。大当たり遊技中は、所定条件(本実施形態では、大入賞口13への9個の遊技球の入賞、又は大入賞口13が開放されてから29.5秒の経過)を満たすまで大入賞口13が開放状態に維持されてから閉塞される長開放ラウンド遊技が所定の時間間隔で所定回数(例えば15回)実行される。開放状態の大入賞口13に遊技球が入賞すると、所定個数の賞球が払い出される。例えば、大入賞口13へ1個の遊技球が入賞すると、15個の賞球が払い出される。
このように、大当たり遊技中には大入賞口13が長開放されるため、遊技者は、大当たり遊技中に右打ちを行うことで、大当たり遊技が行われていないときに比べてより多くの賞球を得ることができる。
電動チューリップ17は、第2始動口12に近接配置されており、一対の羽根部材を有している。この電動チューリップ17は、一対の羽根部材が第2始動口12を閉塞する閉姿勢(図1の実線を参照)と、第2始動口12を開放する開姿勢(図1の破線を参照)とに姿勢変化可能に構成されている。
第2始動口12は、図1に例示されるように、通常は電動チューリップ17によって閉塞されている。これに対して、遊技球が第1ゲート15又は第2ゲート16を通過すると、賞球の払い出しは行われないものの、第2始動口12を開放するか否かが判定される。ここで、第2始動口12を開放すると判定された場合、電動チューリップ17の一対の羽根部材が規定時間開姿勢を維持した後に閉姿勢に戻る動作が規定回数行われる。このように、第2始動口12は、電動チューリップ17が作動していないときには遊技球が通過し難い状態であるのに対して、電動チューリップ17が作動することによって遊技球が通過し易い状態となる。
なお、以下の説明では、第1ゲート15又は第2ゲート16に対する遊技球の通過を条件として実行される判定を「普通図柄判定」と称するものとする。
普通入賞口14は、第1始動口11と同様に常時開放されており、遊技球の入賞によって所定個数の賞球が払い出される入賞口である。なお、第1始動口11等とは異なり、普通入賞口14に遊技球が入賞しても上記特別図柄判定のような判定が行われることはない。
[遊技機1の演出手段の構成例]
図1に例示されるように、遊技盤2又は枠部材3には、各種の演出を行うものとして、液晶表示装置5、スピーカ24、演出役物7、盤ランプ25等が設けられている。また、枠部材3には、図1には示されていない枠ランプ37(図4参照)が内蔵されている。
液晶表示装置5は、演出画像を表示する画像表示装置であり、液晶表示装置5の表示画面は、遊技者によって視認され易い位置に設けられている。具体的には、液晶表示装置5の表示画面は、遊技領域10の中央付近に設けられている。この液晶表示装置5の表示画面には、例えば、特別図柄判定の判定結果を報知する装飾図柄、予告演出などを行うキャラクタやアイテム、特別図柄判定が保留されている数だけ表示される保留画像(保留アイコン)、特別図柄が変動表示中であることを示す変動中表示画像(当該アイコン)等の各種表示オブジェクトを含む演出画像が表示される。なお、画像表示装置は、EL表示装置等の他の画像表示装置によって構成されてもよい。
スピーカ24は、枠部材3に設けられ、液晶表示装置5の表示画面の上方の位置に配置されている。このスピーカ24は、液晶表示装置5で行われる表示演出と同期するように、あるいは非同期に、楽曲や音声、効果音等を出力して音による演出を行う。
演出役物7は、液晶表示装置5の表示画面に対して右側の位置に配置されている。演出役物7には、発光素子(例えばLED)が内蔵されている。演出役物7は、役物自体の動きと光との両方、あるいはいずれか一方によって所定の演出を行う。本実施形態では、演出役物7は、星を模した形状に構成されており、遊技機1の奥行き方向を軸方向として当該軸回りに回転可能に構成されている。
盤ランプ25及び枠ランプ37は、点灯又は点滅のパターンの変更、発光色の変更等の光による各種の演出を行う。
[遊技機1の入力手段の構成例]
図2に例示されるように、枠部材3には、遊技者が入力を行うための入力手段として、演出ボタン26及び演出キー27が設けられている。演出ボタン26は、遊技者が押下することによって操作情報を入力するための押ボタンである。演出キー27は、遊技者が選択操作やカーソル移動を行うためのいわゆる十字キーであり、上キー、下キー、左キー、右キーにより構成されている。遊技機1では、演出ボタン26と演出キー27との操作に応じた演出が行われる場合がある。また、遊技機1は、演出ボタン26と演出キー27の操作によって、音量調整や光量調整等を行うことが可能である。
[表示器4の構成例]
図3は、図1における表示器4の拡大図である。表示器4は、主に特別図柄判定や普通図柄判定に関する情報を表示するものであり、図3に例示されるように、第1特別図柄表示器41、第2特別図柄表示器42、第1特別図柄保留表示器43、第2特別図柄保留表示器44、普通図柄表示器45、普通図柄保留表示器46、遊技状態表示器47、ラウンド表示器48等により構成されている。
第1特別図柄表示器41は、第1特別図柄判定が行われると、図柄を変動表示してから第1特別図柄判定の判定結果を示す判定図柄を停止表示することによって第1特別図柄判定の判定結果を報知する。第2特別図柄表示器42は、第2特別図柄判定が行われると、図柄を変動表示してから第2特別図柄判定の判定結果を示す判定図柄を停止表示することによって第2特別図柄判定の判定結果を報知する。第1特別図柄表示器41及び第2特別図柄表示器42には、判定図柄として、特別図柄判定の判定結果が「大当たり」であることを示す大当たり図柄、又は特別図柄判定の判定結果が「ハズレ」であることを示すハズレ図柄が停止表示される。
第1特別図柄保留表示器43は、第1特別図柄判定の保留数を表示する。第2特別図柄保留表示器44は、第2特別図柄判定の保留数を表示する。
普通図柄表示器45は、普通図柄判定が行われると、図柄を変動表示してから普通図柄判定の判定結果を示す判定図柄を停止表示することによって普通図柄判定の判定結果を報知する。普通図柄保留表示器46は、普通図柄判定の保留数を表示する。遊技状態表示器47は、遊技機1の電源投入時点における遊技状態を表示する。ラウンド表示器48は、第1特別図柄表示器41又は第2特別図柄表示器42に大当たり図柄が停止表示されると、大当たり遊技中の大入賞口13の開放パターンを表示する。
なお、以下の説明では、第1特別図柄表示器41又は第2特別図柄表示器42に表示される図柄を「特別図柄」と称し、普通図柄表示器45に表示される図柄を「普通図柄」と称するものとする。また、第1特別図柄表示器41に表示される特別図柄を「第1特別図柄」と称し、第2特別図柄表示器42に表示される特別図柄を「第2特別図柄」と称して両者を区別する場合がある。
[遊技機1の制御装置の構成]
図4は、遊技機1が備える制御装置の構成例を示すブロック図である。遊技盤2の裏面側には、上皿28又は下皿29へと送り出される遊技球を溜めておく球タンクの他に、遊技機1の動作を制御する制御装置が設けられている。図4に例示されるように、遊技機1の制御装置は、各種判定やコマンドの送信といった遊技の進行を制御する遊技制御基板100、遊技制御基板100から受信したコマンドに基づいて演出を統括的に制御する演出制御基板130、画像や音による演出を制御する画像音響制御基板140、各種のランプや可動体による演出を制御するランプ制御基板150等から構成されている。なお、制御装置の構成はこれに限定されるものではなく、例えば演出制御基板130、画像音響制御基板140、及びランプ制御基板150が1つの基板で構成されていてもよい。
[遊技制御基板100の構成例]
遊技制御基板100は、メインCPU101、メインROM102、及びメインRAM103を備えている。メインCPU101は、メインROM102に記憶されたプログラム等に基づいて、判定や払い出し賞球数に関連する各種の演算処理を行う。メインRAM103は、メインCPU101が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記憶する記憶領域又はデータ処理などの作業領域として使用される。
遊技制御基板100には、第1始動口スイッチ111、第2始動口スイッチ112、電動チューリップ制御部113、第1ゲートスイッチ114、第2ゲートスイッチ115、大入賞口スイッチ116、大入賞口制御部117、普通入賞口スイッチ118、及び表示器4を構成する各表示器41〜48が接続されている。なお、本実施形態における遊技機1は4つの普通入賞口14を有しているため、4つの普通入賞口スイッチ118を備えているが、図4においては、便宜上、普通入賞口スイッチ118を1つだけ表記している。
第1始動口スイッチ111は、第1始動口11に遊技球が入賞したことを検知して、その検知信号を遊技制御基板100に出力する。第2始動口スイッチ112は、第2始動口12に遊技球が入賞したことを検知して、その検知信号を遊技制御基板100に出力する。電動チューリップ制御部113は、遊技制御基板100からの制御信号に応じて、電動チューリップ17の一対の羽根部材に駆動伝達可能に連結された電動ソレノイドを作動させることによって、第2始動口12を開閉する。第1ゲートスイッチ114は、遊技球が第1ゲート15を通過したことを検知して、その検知信号を遊技制御基板100に出力する。第2ゲートスイッチ115は、遊技球が第2ゲート16を通過したことを検知して、その検知信号を遊技制御基板100に出力する。
大入賞口スイッチ116は、大入賞口13に遊技球が入賞したことを検知して、その検知信号を遊技制御基板100に出力する。大入賞口制御部117は、遊技制御基板100からの制御信号に基づいて、大入賞口13を閉塞するプレートに駆動伝達可能に連結された電動ソレノイドを作動させることによって、大入賞口13を開閉する。普通入賞口スイッチ118は、遊技球が普通入賞口14に入賞したことを検知して、その検知信号を遊技制御基板100に出力する。
遊技制御基板100のメインCPU101は、第1始動口スイッチ111、第2始動口スイッチ112、大入賞口スイッチ116、又は普通入賞口スイッチ118からの検知信号が入力されると、遊技球が入賞した場所に応じた所定数の賞球の払い出しを払出制御基板(不図示)に指示し、払出制御基板からの情報に基づいて、払い出す賞球の個数を管理する。詳細な説明は省略するが、払出制御基板は、球タンクから遊技球を送り出す駆動モータを制御することによって、上皿28又は下皿29に遊技球を供給する。
メインCPU101は、第1始動口スイッチ111からの検知信号が入力されたタイミングで取得情報としての各種乱数を取得し、取得した乱数を用いて第1特別図柄判定を実行する。また、第2始動口スイッチ112からの検知信号が入力されたタイミングで取得情報としての各種乱数を取得し、取得した乱数を用いて第2特別図柄判定を実行する。なお、各種乱数は、初期値(例えば「0」)と上限値(例えば「99」)とを上下限とする数値であり、設定された更新規則に従って更新されるものである。
第1始動口スイッチ111又は第2始動口スイッチ112によって遊技球が検知されて、その検知信号が入力されると、メインCPU101は、その検知信号が入力されたタイミングに基づいて、大当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数を取得する。
ここで、大当たり乱数は、大当たり又はハズレを決定するための乱数である。図柄乱数は、大当たりであると判定された場合に、大当たりの種類を決定するための乱数である。リーチ乱数は、ハズレであると判定された場合に、リーチ有りの演出を行うかあるいはリーチ無しの演出を行うかを決定するための乱数である。変動パターン乱数は、特別図柄が変動表示される際の変動パターンを決定するための乱数である。
メインCPU101は、これらの乱数を取得すると、まずは、取得した大当たり乱数が、メインROM102に記憶されている所定の乱数値と一致するか否かに基づいて、大当たり遊技を実行するか否かを判定する。ここで、大当たり遊技を実行すると判定した場合には、取得した図柄乱数が、メインROM102に記憶されている所定の乱数値のどの乱数値と一致するかに基づいて、大当たりの種類を決定する。ここで、大当たりの種類としては、例えば、大当たり遊技が終了した後に確変遊技状態で遊技が制御されることになる「確変大当たり」や、大当たり遊技が終了した後に時短遊技状態で遊技が制御されることになる「通常大当たり」が例として挙げられる。なお、大当たりの種類等については後に詳述する。
一方、メインCPU101は、大当たり乱数に基づく判定で、大当たり遊技を実行しないと判定した場合、取得したリーチ乱数が、メインROM102に記憶されている所定の乱数値と一致するか否かに基づいて、リーチ有り演出を行うか、あるいはリーチ無し演出を行うかを決定する。また、メインCPU101は、大当たり遊技を行うか否かに関わらず、特別図柄を変動表示する際の特別図柄の変動パターンを決定する。これにより、特別図柄の変動時間が決定されることになる。
メインCPU101は、大当たり遊技を実行すると判定して、大当たりの種類を決定した場合、大入賞口制御部117を介して大入賞口13の開閉を制御することによって、大当たりの種類に応じた大当たり遊技を実行する。
また、メインCPU101は、第1ゲートスイッチ114又は第2ゲートスイッチ115からの検知信号が入力されたタイミングで乱数を取得し、取得した乱数を用いて普通図柄判定を実行する。そして、第2始動口12を開放すると判定した場合、電動チューリップ制御部113を介して電動チューリップ17を作動させることによって、第2始動口12を一時的に開放する。
また、メインCPU101は、表示器4を構成する各表示器41〜48に図3に基づいて上述した処理を実行させる。
[演出制御基板130の構成例]
演出制御基板130は、サブCPU131、サブROM132、サブRAM133、及びRTC(リアルタイムクロック)134を備えている。サブCPU131は、サブROM132に記憶されたプログラムに基づいて、演出を制御する際の演算処理を行う。サブRAM133は、サブCPU131が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記憶する記憶領域又はデータ処理などの作業領域として使用される。RTC134は、現時点の日時(日付及び時刻)を計測する。
サブCPU131は、遊技制御基板100から送信される特別図柄判定や普通図柄判定、大当たり遊技等に関する遊技情報に基づいて演出内容を設定する。その際、演出ボタン26又は演出キー27からの操作情報の入力を受け付けて、その操作情報に応じた演出内容を設定する場合もある。サブCPU131は、設定した演出内容の演出の実行を指示するコマンドを画像音響制御基板140及びランプ制御基板150に送信する。
[画像音響制御基板140の構成例]
画像音響制御基板140は、統括CPU141、制御用ROM142、制御用RAM143、VDP(Video Display Processor)144、音響DSP(Digital Signal Processor)145等によって構成されている。統括CPU141は、制御用ROM142に記憶されたプログラムに基づいて、演出制御基板130において演出内容が設定された演出を表現する画像や音を制御する際の演算処理を行う。制御用RAM143は、統括CPU141が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記憶する記憶領域又はデータ処理などの作業領域として使用される。
VDP144は、液晶表示装置5の表示画面に表示される演出画像を生成する。音響DSP145は、スピーカ24から出力される音響データを生成する。統括CPU141は、演出制御基板130からのコマンド及び制御用ROM142に記憶されているプログラムに基づいて制御信号を生成してVDP144及び音響DSP145に出力することにより、VDP144及び音響DSP145の動作を制御する。
図には示されていないが、VDP144は、演出画像の生成に必要な素材データを記憶する画像用ROM、演出画像の描画処理を実行する描画エンジン、及び描画エンジンによって描画された演出画像を液晶表示装置5に出力する出力回路を有している。描画エンジンは、統括CPU141からの制御信号に基づいて、画像用ROMに記憶されている素材データを用いて、フレームバッファに演出画像を描画する。出力回路は、このフレームバッファに描画された演出画像を所定のタイミングで液晶表示装置5に出力する。
また、図には示されていないが、音響DSP145には、楽曲や音声、効果音等の演出音に関する各種音響データを記憶する音響用ROMと、音響DSP145によるデータ処理等の作業領域として使用されるSDRAMが接続されている。音響DSP145は、統括CPU141からの制御信号に対応する音響データを音響用ROMからSDRAMに読み出してデータ処理を実行し、データ処理後の音響データをスピーカ24へ出力する。
[ランプ制御基板150の構成例]
ランプ制御基板150は、ランプCPU151、ランプROM152、及びランプRAM153を備えている。ランプCPU151は、ランプROM152に記憶されたプログラムに基づいて、演出役物7、盤ランプ25、枠ランプ37等の動作を制御する際の演算処理を行う。ランプRAM153は、ランプCPU151が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記憶する記憶領域又はデータ処理などの作業領域として使用される。
ランプROM152には、発光パターンデータ及び動作パターンデータが記憶されている。ここで、発光パターンデータは、演出役物7が備える発光素子、盤ランプ25、枠ランプ37等のそれぞれの発光パターンを示すデータである。動作パターンデータは、演出役物7等の動作パターンを示すデータである。
ランプCPU151は、ランプROM152に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御基板130から受信したコマンドに対応する発光パターンデータをランプRAM153に読み出して、演出役物7が備える発光素子、盤ランプ25、枠ランプ37の発光を制御する。また、ランプCPU151は、ランプROM152に記憶された動作パターンデータの中から、演出制御基板130から受信したコマンドに対応する動作パターンデータをランプRAM153に読み出して、演出役物7を動作させるモータの駆動を制御する。
また、ランプCPU151は、遊技者によって演出ボタン26又は演出キー27が操作された場合に、その旨を通知する操作コマンドを演出制御基板130に送信する。
[変動演出について]
遊技機1では、第1始動口11(又は第2始動口12)に遊技球が入賞すると、大当たり遊技を実行するか否かを判定する第1特別図柄判定(又は第2特別図柄判定)が行われる。そして、第1始動口11(又は第2始動口12)に遊技球が入賞した場合、第1特別図柄表示器41(又は第2特別図柄表示器42)において第1特別図柄(又は第2特別図柄)が変動表示された後に第1特別図柄判定(又は第2特別図柄判定)の判定結果を示す特別図柄が停止表示される。これに対して、液晶表示装置5の表示画面では、表示器4で特別図柄が変動表示されるのに伴って、装飾図柄を変動表示させる変動演出が行われ(図1参照)、表示器4で特別図柄判定の判定結果を示す特別図柄が停止表示されるのに伴って、装飾図柄が特別図柄判定の判定結果を示す態様で停止表示される。
このような変動演出中には、いわゆるリーチ演出が行われる場合がある。具体的には、液晶表示装置5の表示画面には、例えば1〜9の数字が縦方向に連続して記された数列からなる装飾図柄が横方向に3列表示されており、特別図柄の変動表示が開始されると、これらの装飾図柄が例えば縦方向上から下へとスクロールするように変動表示される。リーチ演出が行われる場合には、全ての装飾図柄が停止表示されるのに先立って、例えば左列と右列の装飾図柄(左図柄と右図柄)が完全には停止しないように仮停止する。その際、左図柄及び右図柄として有効ライン上に同種の装飾図柄が仮停止すればリーチ成立となり、左図柄及び右図柄が仮停止した状態で中列の装飾図柄(中図柄)が変動表示するリーチ演出が行われる。このリーチ演出により、中図柄として左右と同種の装飾図柄が停止し、3つの同種の装飾図柄が揃うのではないかという期待感を遊技者に与える。そして、第1特別図柄表示器41(又は第2特別図柄表示器42)において大当たり図柄が停止表示される場合、大当たりを示唆する装飾図柄の組み合わせ(例えば同種の図柄の組み合わせ)が有効ライン上に本停止されることになる。なお、変動演出中に左図柄及び右図柄として相異なる装飾図柄が仮停止した場合にはリーチ演出は行われず、第1特別図柄表示器41(又は第2特別図柄表示器42)においてハズレ図柄が停止表示されるのに伴い、ハズレを示唆する組み合わせ(例えば相異なる種類の図柄の組み合わせ)が有効ライン上に本停止されることになる。
なお、「仮停止」とは、装飾図柄が完全には静止せずに微動し続ける状態のことをいい、「本停止」とは、装飾図柄が完全に静止した状態のことをいう。
[表示領域及び保留アイコンについて]
ところで、上記のように図柄(特別図柄および装飾図柄)が変動表示されているときや大当たり遊技中であるときには、第1始動口11(又は第2始動口12)に新たに遊技球が入賞したとしても、この入賞を契機とする第1特別図柄判定(又は第2特別図柄判定)と図柄の変動表示とを即座に実行することはできない。このため、遊技機1では、第1始動口11(又は第2始動口12)に遊技球が入賞しても第1特別図柄判定(又は第2特別図柄判定)や図柄の変動表示を即座に実行できない場合には、所定数(本実施形態では「4」)を超えない範囲で第1特別図柄判定(又は第2特別図柄判定)が保留されて、その保留数が第1特別図柄保留表示器43(又は第2特別図柄保留表示器44)に表示される。
また、液晶表示装置5の表示画面には、特別図柄判定及び図柄の変動表示が保留されていることを示す保留アイコンが表示される表示領域として、第1保留アイコン表示領域51及び第2保留アイコン表示領域52が設けられている(図1参照)。
第1保留アイコン表示領域51は、第1特別図柄判定が保留されていることを示す保留アイコンが表示される領域である。この第1保留アイコン表示領域51には、第1特別図柄保留表示器43(図3参照)が示す第1特別図柄判定の保留数と同数の保留アイコンが表示される。
第2保留アイコン表示領域52は、第2特別図柄判定が保留されていることを示す保留アイコンが表示される領域である。この第2保留アイコン表示領域52には、第2特別図柄保留表示器44(図3参照)が示す第2特別図柄判定の保留数と同数の保留アイコンが表示される。
図1には、第1特別図柄判定の保留数が「3」であることを示すために第1保留アイコン表示領域51に3個の保留アイコンが表示されると共に、第2特別図柄判定の保留数が「2」であることを示すために第2保留アイコン表示領域52に2個の保留アイコンが表示された状態が例示されている。
なお、液晶表示装置5の表示画面には、第1特別図柄表示器41(又は第2特別図柄表示器42)において図柄が変動表示されていることを示す当該アイコンを表示する表示領域として、当該アイコン表示領域53が設けられている(図1参照)。
遊技機1では、保留されている第1特別図柄判定の権利を消化すべく図柄の変動表示が開始されるに際して、第1保留アイコン表示領域51に表示されている保留アイコンの中で最初に表示された保留アイコン(当該アイコン表示領域53に最も近い保留アイコン)が第1保留アイコン表示領域51から当該アイコン表示領域53に移動される。そして、第1保留アイコン表示領域51に他の保留アイコンが表示されている場合には、他の保留アイコンは、第1保留アイコン表示領域51内において、当該アイコン表示領域53側に表示位置がシフトされる。
また、このようなシフト処理は、第2保留アイコン表示領域52に表示されている保留アイコンについても同様に行われる。なお、本実施形態における遊技機1では、第1特別図柄判定と第2特別図柄判定とが両方保留されている場合、第1特別図柄判定よりも第2特別図柄判定の権利の方が優先消化される。このため、第1保留アイコン表示領域51に表示されている保留アイコンに対するシフト処理よりも第2保留アイコン表示領域52に表示されている保留アイコンに対するシフト処理が優先して行われる。すなわち、第1保留アイコン表示領域51に表示されている保留アイコンに対するシフト処理は、第2保留アイコン表示領域52に表示されている保留アイコンがなくなってから行われる。
例えば、第1始動口11(又は第2始動口12)に遊技球が入賞したことに応じて大当たり乱数などの取得情報が取得された場合、当該取得情報に基づく特別図柄判定が行われる前は、その取得情報に対応する保留アイコンが第1保留アイコン表示領域51(又は第2保留アイコン表示領域52)に表示される。そして、この第1保留アイコン表示領域51(又は第2保留アイコン表示領域52)に表示されている保留アイコンに対応する取得情報に基づいて特別図柄判定及び特別図柄の変動表示が行われるのに際して、保留アイコンが当該アイコン表示領域53に移動されて、特別図柄が変動表示されていることを示す当該アイコンとして当該アイコン表示領域53に表示される。
また、第1保留アイコン表示領域51には、後述する事前判定処理の処理結果に基づいて、例えば、保留アイコンが通常態様や特別態様で表示される。ここで、通常態様の保留アイコンは、大当たりに対する信頼度を何ら示唆しないデフォルトの保留アイコンであって、例えば白色を呈した保留アイコンである。特別態様の保留アイコンは、大当たりに対する信頼度を示唆する保留アイコンであって、白色以外の色を呈した保留アイコンがこれに該当する。特別態様の保留アイコンは、大当たりに対する信頼度が相対的に低いことを示唆する表示態様の保留アイコンから大当たりに対する信頼度が相対的に高いことを示唆する表示態様の保留アイコンへと順に並べた場合、例えば、青色の保留アイコン、黄色の保留アイコン、緑色の保留アイコン、赤色の保留アイコン、虹色の保留アイコンなどが例として挙げられる。
なお、通常態様の保留アイコンは、その保留アイコンに対応する特別図柄判定の権利が消化されるまで、すなわち、通常態様の保留アイコンが当該アイコン表示領域53に移動してから当該アイコン表示領域53から消去されるまで、その表示態様が変化しない場合がある。また、保留アイコンが例えば第1保留アイコン表示領域51に表示される場合に、初めから特別態様の保留アイコンとして表示される場合がある。また、例えば第1保留アイコン表示領域51に表示された通常態様の保留アイコンが第1保留アイコン表示領域51又は当該アイコン表示領域53において特別態様の保留アイコンに変化する場合や、例えば第1保留アイコン表示領域51に表示されている特別態様の保留アイコンが第1保留アイコン表示領域51又は当該アイコン表示領域53においてより上位の特別態様(より信頼度の高い態様)の保留アイコンに変化する場合もある。このように、通常態様の保留アイコン(又は特別態様の保留アイコン)が特別態様の保留アイコン(又はより上位の特別態様の保留アイコン)に変化することを、以下の説明では、「保留変化」と称するものとする。
なお、第2保留アイコン表示領域52には、第1保留アイコン表示領域51と同様に、通常態様の保留アイコンや特別態様の保留アイコンが表示される。
[遊技状態について]
遊技機1における遊技状態について説明する。本実施形態における遊技機1は、「通常遊技状態」、「確変遊技状態」、及び「時短遊技状態」の3つの遊技状態のいずれかで遊技が制御される。
「通常遊技状態」は、大当たり遊技を実行すると判定される確率が相対的に低い低確率状態で特別図柄判定が行われると共に、電チューサポート機能が付与されない通常の遊技状態である。すなわち、通常遊技状態では、特別図柄判定によって大当たり遊技を実行すると判定される確率が相対的に低い確率(例えば1/320)に設定される。また、普通図柄判定によって第2始動口12を開放すると判定される確率が相対的に低い確率(例えば1/12)に設定され、普通図柄の変動時間が相対的に長い時間(例えば25秒)に設定され、且つ第2始動口12を開放すると判定された場合の第2始動口12の開放時間が相対的に短い時間(例えば0.1秒×1回)に設定される。
「確変遊技状態」は、大当たり遊技を実行すると判定される確率が相対的に高い高確率状態で特別図柄判定が行われると共に、電チューサポート機能が付与される遊技状態である。すなわち、確変遊技状態では、特別図柄判定によって大当たり遊技を実行すると判定される確率が相対的に高い確率(例えば1/40)に設定される。また、普通図柄判定によって第2始動口12を開放すると判定される確率が相対的に高い確率(例えば12/12)に設定され、普通図柄の変動時間が相対的に短い時間(例えば2秒)に設定され、且つ第2始動口12を開放すると判定された場合の第2始動口12の開放時間が相対的に長い時間(例えば1.6秒×3回)に設定される。
本実施形態における遊技機1では、大当たり遊技が終了して確変遊技状態に移行すると、大当たり遊技が終了してから次回の大当たりが発生するまで確変遊技状態が継続する(図5参照)。
なお、他の実施形態では、大当たり遊技が終了してから特別図柄判定及び特別図柄の変動表示が所定回数(例えば100回)行われるまで確変遊技状態が継続する構成を採用してもよい。この場合、大当たり遊技が終了してから所定回数の特別図柄判定が行われるまでに大当たりとならなかった場合は、所定回目の特別図柄判定が行われた後に、遊技状態が確変遊技状態から通常遊技状態に戻される。
「時短遊技状態」は、上述した低確率状態で特別図柄判定が行われると共に、電チューサポート機能が付与される遊技状態である。すなわち、時短遊技状態では、特別図柄判定によって大当たり遊技を実行すると判定される確率が相対的に低い確率(例えば1/320)に設定される。また、普通図柄判定によって第2始動口12を開放すると判定される確率が相対的に高い確率(例えば12/12)に設定され、普通図柄の変動時間が相対的に短い時間(例えば2秒)に設定され、且つ第2始動口12を開放すると判定された場合の第2始動口12の開放時間が相対的に長い時間(例えば1.6秒×3回)に設定される。
本実施形態の遊技機1では、大当たり遊技が終了して時短遊技状態に移行すると、途中で大当たりが発生しなかった場合には、第2特別図柄判定(又は第1特別図柄判定)が100回行われるまで時短遊技状態で遊技が制御される(図5参照)。そして、この100回の特別図柄判定が行われるまでに大当たりとならなかった場合は、100回目の特別図柄判定が行われた後に、遊技状態が時短遊技状態から通常遊技状態に戻される。
なお、以下の説明では、電チューサポート機能が付与されていることによって第2始動口12への遊技球の入賞が容易な状態(例えば確変遊技状態や時短遊技状態)を「高ベース状態」と称し、電チューサポート機能が付与されていないことによって第2始動口12への遊技球の入賞が容易ではない状態(例えば通常遊技状態)を「低ベース状態」と称する場合がある。
[大当たりの種類について]
大当たりの種類について説明する。図5は、各始動口への入賞に応じて選択され得る大当たり図柄の内訳、大当たり図柄に対応する大当たり遊技の詳細、及び大当たり遊技後の遊技状態について説明するための説明図である。図5に例示されるように、第1始動口11に遊技球が入賞して大当たりとなった場合は、「図柄揃い大当たり」によって大当たりが報知される。
具体的には、第1始動口11へ遊技球が入賞したことに基づいて大当たり図柄X1〜X4のうちのいずれが選択されると、第1特別図柄表示器41では当該選択された図柄が停止表示され、液晶表示装置5の表示画面では3つの装飾図柄が同種の図柄で停止表示される。
大当たり図柄X1が停止表示されると、長開放ラウンド遊技が15回(15ラウンド(「R」)とも言う)行われる。また、大当たり図柄X2が停止表示されると、8Rの長開放ラウンド遊技が行われる。また、大当たり図柄X3が停止表示されると、4Rの長開放ラウンド遊技が行われる。大当たり図柄X1〜X3のいずれかが停止表示されて大当たり遊技が行われた後は、遊技機1は次回の大当たりが発生するまで確変遊技状態にて遊技を制御する。なお、以下において、大当たり遊技後に確変遊技状態にて遊技が制御される大当たりを確変大当たりと称する場合がある。
また、大当たり図柄X4が停止表示されると、8Rの長開放ラウンド遊技が行われる。大当たり図柄X4が停止表示されて大当たり遊技が行われた後は、遊技機1は、大当たり遊技終了から100回の特別図柄判定が行われるまで時短遊技状態にて遊技を制御する。なお、以下において、大当たり遊技後に確変遊技状態にて遊技が制御されず時短遊技状態にて遊技が制御される大当たりを通常大当たりと称する場合がある。
なお、第1始動口11へ遊技球が入賞したことに基づいて大当たりとなる場合は、停止表示される装飾図柄の種類によって、大当たり遊技におけるラウンド数及び大当たり遊技後の遊技状態を遊技者に容易に認識させることが可能である。例えば、装飾図柄として「7」が記載された図柄が3つ揃うと15Rの確変大当たりであり、「3」が記載された図柄が3つ揃うと8Rの確変大当たりであり、「5」又は「9」が記載された図柄が3つ揃うと4Rの確変大当たりであり、それら以外の数字(「2」,「4」,「6」,「8」)のうちのいずれかの数字が記載された図柄が3つ揃うと8Rの通常大当たりである。
また、第1始動口11へ遊技球が入賞したことに基づいて大当たりとなった場合、5%の割合で大当たり図柄X1(15R確変大当たりに対応する図柄)が停止され、15%の割合で大当たり図柄X2(8R確変大当たりに対応する図柄)が停止され、40%の割合で大当たり図柄X3(4R確変大当たりに対応する図柄)が停止され、40%の割合で大当たり図柄X4(8R通常大当たりに対応する図柄)が停止される。
すなわち、本実施形態では、第1始動口11へ遊技球が入賞したことに基づいて大当たりとなる場合、通常大当たりとなる割合(大当たり図柄X4:40%)よりも確変大当たりとなる割合(大当たり図柄X1〜X3の合計:60%)の方が高い。
また、第1始動口11へ遊技球が入賞したことに基づいて確変大当たりとなる場合、4R確変大当たりとなる割合(大当たり図柄X3:40%)が最も高く、その次に8R確変大当たりとなる割合(大当たり図柄X2:15%)が高く、15R確変大当たりとなる割合(大当たり図柄X1:5%)が最も低い。
また、第1始動口11へ遊技球が入賞したことに基づいて大当たりとなる場合、8R大当たりとなる割合(大当たり図柄X2,X4の合計:55%)が最も高く、その次に4R大当たりとなる割合(大当たり図柄X3:40%)が高く、15R大当たりとなる割合(大当たり図柄X1:5%)は最も低い。
このように、本実施形態では、第1始動口11へ遊技球が入賞したことに基づいて大当たりとなる場合、通常大当たりとなる割合よりも、確変大当たりとなる割合の方が高いので、遊技者の期待感を効果的に高めることが可能である。一方で、確変大当たりとなる場合は、4R大当たりとなる割合が最も高く、通常大当たりとなる場合は、100%の割合で8R大当たりとなるため、通常大当たりとなった場合における遊技者の落胆を軽減することが可能である。
なお、他の実施形態では、第1始動口11へ遊技球が入賞したことに基づいて大当たりとなる場合において、確変大当たりよりも通常大当たりとなる割合を高くする構成を採用しても構わない。
同様に、第2始動口12に遊技球が入賞して大当たりとなった場合も、「図柄揃い大当たり」によって大当たりが報知される。具体的には、第2始動口12へ遊技球が入賞したことに基づいて大当たり図柄Y1,Y2のうちのいずれかが選択されると、第2特別図柄表示器42では当該選択された図柄が停止表示され、液晶表示装置5の表示画面では3つの装飾図柄が同種の図柄で停止表示される。
大当たり図柄Y1が停止表示されると、図柄揃い大当たりに対応する大当たり遊技として、15Rの長開放ラウンド遊技が行われる。大当たり図柄Y1が停止表示されて大当たり遊技が行われた後は、遊技機1は次回の大当たりが発生するまで確変遊技状態にて遊技を制御する。
また、大当たり図柄Y2が停止表示されると、8Rの長開放ラウンド遊技が行われる。大当たり図柄Y2が停止表示されて大当たり遊技が行われた後は、遊技機1は大当たり遊技終了から100回の特別図柄判定が行われるまで時短遊技状態にて遊技を制御する。
なお、第2始動口12へ遊技球が入賞したことに基づいて大当たりとなる場合は、例えば、装飾図柄として「7」が記載された図柄が3つ揃うと15Rの確変大当たりであり、それ以外の数字(「1」〜「6」,「8」,「9」)のうちのいずれが記載された図柄が3つ揃うと8Rの通常大当たりである。
また、第2始動口12へ遊技球が入賞したことに基づいて大当たりとなった場合、60%の割合で大当たり図柄Y1(15R確変大当たりに対応する図柄)が停止され、40%の割合で大当たり図柄Y2(8R通常大当たりに対応する図柄)が停止される。
すなわち、第2始動口12へ遊技球が入賞したことに基づいて大当たりとなった場合も、第1始動口11へ遊技球が入賞したことに基づいて大当たりとなった場合と同様、通常大当たりとなる割合よりも確変大当たりとなる割合の方が高い。
なお、他の実施形態では、第2始動口12へ遊技球が入賞したことに基づいて大当たりとなる場合においても、4R確変大当たり、8R確変大当たりに対応する大当たり図柄を設定しても構わない。
[リーチ演出の概要]
ここで、高ベース状態で遊技が制御されている場合には、遊技者が右打ちを行って第2始動口12に遊技球を容易に入賞させることが可能である。これに対して、低ベース状態で遊技が制御されている場合には、右打ちを行ったとしても第2始動口12に遊技球を入賞させることは困難である。このため、低ベース状態で遊技が制御されている場合には、遊技者は、第1始動口11を狙った左打ちにより遊技を行うことになる。
第1始動口11に遊技球が入賞すると、第1特別図柄判定が実行される。そして、第1特別図柄表示器41において、第1特別図柄が変動表示されてから第1特別図柄判定の判定結果を示す表示態様で停止表示される。これに対して、液晶表示装置5の表示画面では、このような第1特別図柄の表示に伴って以下のような演出が実行される。
すなわち、液晶表示装置5の表示画面では、第1特別図柄判定が実行されると、第1特別図柄の変動表示が開始されるのとほぼ同時に、装飾図柄の変動表示が開始される。具体的には、液晶表示装置5の表示画面には、例えば、1〜9の数字が縦方向に連続して記された数列からなる装飾図柄が横方向に3列表示されており、第1特別図柄の変動表示が開始されると、これらの装飾図柄が上から下へとスクロールするように、装飾図柄の変動表示が開始される。
そして、スクロールの開始から所定時間が経過すると、全ての装飾図柄が本停止するのに先立って、例えば、左列の装飾図柄である左図柄と、右列の装飾図柄である右図柄とが仮停止する場合がある。その際、有効ライン上に同種の装飾図柄(リーチ図柄とも言う)が仮停止しなかった場合にはリーチ成立とならず、ハズレを示す第1特別図柄の停止表示に伴って、第1特別図柄判定の判定結果が「ハズレ」であることを示唆する態様で3つの装飾図柄(例えば全てが相異なる図柄)が有効ライン上に停止表示される。
一方、左図柄及び右図柄として有効ライン上に同種の装飾図柄(リーチ図柄)が仮停止すると(例えば図7(C)参照)、リーチが成立する。このようにしてリーチが成立すると、中図柄としてリーチ図柄と同種の装飾図柄が有効ライン上に停止して大当たりとなるのではないかという期待感を遊技者に与えるリーチ演出が実行される。
本実施形態における遊技機1では、第1特別図柄の変動表示に伴って実行されるリーチ演出として、ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出、及びSPSPリーチ演出が用意されていて、リーチ成立後にはまずノーマルリーチ演出が実行される。その後、そのノーマルリーチ演出の終盤で当落が報知されたり、そのリーチ演出の終盤からSPリーチ演出又はSPSPリーチ演出に発展したりする。具体的には、リーチ演出が発展する場合は、ノーマルリーチ演出からSPリーチ演出に発展して当落が報知される場合、ノーマルリーチ演出からSPSPリーチ演出に発展して当落が報知される場合、あるいはノーマルリーチ演出からSPリーチ演出、SPSPリーチ演出に発展して当落が報知される場合がある。ここで、これら3種類のリーチ演出の概要は以下の通りである。
ノーマルリーチ演出は、他のリーチ演出に比べると演出時間(リーチ成立から装飾図柄が停止表示されるまでの時間)が短いリーチ演出であり、また相対的に大当たりの信頼度が低い(例えば信頼度が0.1%)リーチ演出である。例えば、ノーマルリーチ演出では、中図柄のスクロール速度を徐々に低下させて、当該中図柄がリーチ図柄と同種の装飾図柄で停止する可能性を示唆する。ノーマルリーチ演出では、後述するSPリーチ演出やSPSPリーチ演出の実行時に表示される背景画像に切り替わることなく、通常の背景画像にてリーチ演出が行われる。第1特別図柄判定の判定結果が「大当たり」である場合には中図柄を大当たりであることを示唆する態様で停止させ、第1特別図柄判定の判定結果が「ハズレ」である場合には中図柄をハズレであることを示唆する態様で停止させる。
SPリーチ演出は、大当たりの信頼度が「ノーマルリーチ演出」よりも高く、後述する「SPSPリーチ演出」よりも低く設定されたリーチ演出である。例えば、SPリーチ演出の大当たりの信頼度は5%程度であってもよい。またSPリーチ演出は、ノーマルリーチ演出の後に実行される演出であり、ノーマルリーチ演出が実行される場合の演出時間に比べると、ノーマルリーチ演出開始からの演出時間(ノーマルリーチ演出の演出時間+SPリーチ演出の演出時間)が長く、SPリーチ演出単体の演出時間も、ノーマルリーチ演出の演出時間よりも長い。例えば、このSPリーチ演出では、ノーマルリーチ演出が実行された後に、背景画像が通常の背景画像からSPリーチ演出用の背景画像に切り替わり、中図柄を変動させつつ、2D(Dimension)のアニメキャラクタを用いた動画が表示される。SPリーチ演出としては、例えば、キャラクタAとキャラクタBとがバトルを行い、いずれのキャラクタが勝利するかで大当たりかハズレかを示唆する演出が一例として挙げられる。そして、第1特別図柄判定の判定結果が「大当たり」である場合にはキャラクタAが勝利(キャラクタBが敗北)する様子を表示した後に大当たりを示唆する態様で中図柄を停止させ、第1特別図柄判定の判定結果が「ハズレ」である場合にはキャラクタBが勝利(又はキャラクタAが敗北)する様子を表示した後にハズレを示唆する態様で中図柄を停止させる。
SPSPリーチ演出は、大当たりの信頼度が「SPリーチ演出」よりも高く設定されたリーチ演出である。例えば、SPSPリーチ演出の大当たりの信頼度は30%以上であってもよい。また、SPSPリーチ演出は、ノーマルリーチ演出の後に実行される演出であり、SPSPリーチ演出に発展しないSPリーチ演出が実行される場合の演出時間に比べると、ノーマルリーチ演出開始からの演出時間(ノーマルリーチ演出の演出時間+(SPリーチ演出+)SPSPリーチ演出の演出時間)が長い。SPSPリーチ演出単体の演出時間は、ノーマルリーチ演出の演出時間、及びSPリーチ演出の演出時間よりも長い。例えば、このSPSPリーチ演出では、ノーマルリーチ演出が実行された後又はノーマルリーチ演出の実行後にSPリーチ演出が実行された後に、SPSPリーチ演出用の背景画像に切り替わり、中図柄を変動させつつ、3Dのアニメキャラクタを用いた動画が表示される。SPSPリーチ演出としては、例えば、キャラクタAとキャラクタBとのバトルにおいてキャラクタAが劣勢である様子を表示した後、その劣勢のキャラクタAに対して新たなキャラクタCが加担し、コンビとなったキャラクタA,CとキャラクタBとがバトルを行い、キャラクタA,CとキャラクタBとのいずれが勝利するかで大当たりかハズレかを示唆する演出一例として挙げられる。そして、第1特別図柄判定の判定結果が「大当たり」である場合にはキャラクタA,Cのコンビが勝利(又はキャラクタBが敗北)する様子を表示した後に大当たりを示唆する態様で中図柄を停止させ、第1特別図柄判定の判定結果が「ハズレ」である場合にはキャラクタA,Cのコンビが敗北(又はキャラクタBが勝利)する様子を表示した後にハズレを示唆する態様で中図柄を停止させる。
なお、第2始動口12に遊技球が入賞すると、液晶表示装置5の表示画面においては第2特別図柄の変動表示に応じたリーチ演出が行われるが、基本的に第1特別図柄の変動表示に応じたリーチ演出と同一の演出が行われるため説明を省略する。
なお、他の実施形態では、第1特別図柄の変動表示に応じたリーチ演出の演出内容と、第2特別図柄の変動表示に応じたリーチ演出の演出内容とが全く異なるものであってもよいし、一部のリーチ演出(例えばSPSPリーチ演出)の内容だけが異なるものであってもよい。
また、本実施形態では、ノーマルリーチ演出の実行後にSPリーチ演出やSPSPリーチ演出が実行される構成であるが、他の実施形態では、リーチ成立からいきなりSPリーチ演出又はSPSPリーチ演出が実行される構成を採用してもよい。
[予告演出の概要]
上述のように、本実施形態では、第1特別図柄判定の判定結果に応じてリーチが成立すると、中図柄としてリーチ図柄と同種の装飾図柄が有効ライン上に停止して大当たりとなるのではないかという上記リーチ演出が実行されるが、リーチ成立の前後において、第1特別図柄判定の判定結果に基づいて大当たりに対する信頼度を示唆する予告演出が実行される場合がある。
大当たりに対する信頼度を示唆する予告演出としては、「疑似連続予告演出」、「ステップアップ予告演出」、「セリフ予告演出」、「役物予告演出」、「演出ボタン予告演出」等が用意されている。
疑似連続予告演出は、特別図柄の1回の変動表示中に、装飾図柄が複数回変動表示されたように見せかける演出であり、疑似何連目まで発展するかによって、大当たりに対する信頼度を示唆する演出である。例えば、疑似3連を上限とした疑似連続予告演出では、疑似3連目まで発展すると大当たりに対する信頼度が高いことが示唆される一方、2連目までの発展では大当たりに対する信頼度が高いことは示唆されない。
ステップアップ予告演出は、予め設定された所定ステップ数(例えば4ステップ)を上限として所定ステップ以下のいずれかのステップ数のステップまで段階的に発展可能な演出であり、最終的にどのステップまで発展するかと、各ステップで表示される演出画像の表示態様(例えば色)とによって、大当たりに対する信頼度を示唆する演出である。ステップアップ予告演出のステップ数が多いほど、大当たりに対する信頼度が高い。例えば、4ステップを上限としたステップアップ予告演出では、4ステップ目まで発展すると大当たりに対する信頼度が高いことが示唆される一方、3ステップ目までの発展では大当たりに対する信頼度が高いことは示唆されない。
セリフ予告演出は、キャラクタがセリフを発する様子を表す演出画像を表示する演出であって、セリフを発するキャラクタの種類、セリフの内容、セリフの文字色等によって、大当たりに対する信頼度を示唆する演出である。例えば、セリフ予告演出では、セリフの文字色等が特定態様(例えば赤文字や金文字)であれば大当たりに対する信頼度が高いことが示唆される一方、セリフの文字色等が通常態様(例えば白文字)であれば大当たりに対する信頼度が高いことは示唆されない。
演出ボタン予告演出は、例えば演出ボタン26を模したボタン画像が液晶表示装置5の表示画面に停止表示されるか否かを煽るボタン出現演出(図18(B)参照)と、当該表示画面にボタン画像が停止表示された場合に遊技者に対して演出ボタン26に対するボタン操作を促すボタン操作演出(図18(C)参照)とで構成された演出が挙げられる。この演出ボタン予告演出では、ボタン出現演出の後にボタン操作演出が実行された場合は大当たりに対する信頼度が高いことが示唆される一方、ボタン出現演出のみが実行された場合は大当たりに対する信頼度が高いことが示唆されない。
役物予告演出は、特別図柄の変動表示中の所定のタイミング(例えばSPリーチ演出に発展するタイミング等)において、演出役物7を回転させたり光らせたりする演出である。この役物予告演出では、SPリーチ演出に発展するタイミングで演出役物7が回転したり光ったりするよりも、SPSPリーチ演出に発展するタイミングで演出役物7が回転したり光ったりする方が大当たりに対する信頼度が高いことが示唆される。
なお、第2始動口12に遊技球が入賞すると、液晶表示装置5の表示画面においては第2特別図柄の変動表示に応じた予告演出が行われるが、基本的に第1特別図柄の変動表示に応じた予告演出と同一の演出が行われるため説明を省略する。
なお、他の実施形態では、第1特別図柄の変動表示に応じた予告演出の演出内容と、第2特別図柄の変動表示に応じた予告演出の演出内容とが全く異なるものであってもよいし、一部の予告演出(例えばセリフ予告演出)の内容だけが異なるものであってもよい。
[説明演出の概要]
上述のように、リーチ成立の前後において大当たりに対する信頼度を示唆する等の予告演出が実行される場合の他、遊技に関する説明を主な目的とした説明演出が実行される場合がある。この説明演出は、遊技に関する説明をするための演出が複数に区分された分類ごとに用意されており、通常はその複数に区分された分類のうちからいずれかがランダム(各分類が概ね均等に選択されるような選択方法)に選択される。一方で、上記予告演出のいずれかがであって大当たりに対する信頼度が高いことを示唆する演出(例えば3連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出等)が実行される場合は、当該実行される予告演出に関連した分類が選択され易くなる。
また、説明演出には、特別図柄判定の結果を示唆しない態様と、特別図柄判定の結果を示唆する態様とがある。本実施形態のパチンコ遊技機には、複数の説明演出が用意されており、特別図柄判定が行われると説明演出を実行するか否かの判定を行い、説明演出を実行すると判定された場合には、通常は、複数の説明演出のうちの何れか1つがランダムに選択され、その態様としては、特別図柄判定の結果を示唆しない態様が決定される。例えば、特別図柄判定の結果を示唆しない態様は、説明演出における文字の色が「白色」となる態様である。一方、特別図柄判定において大当たりと判定された場合や、特別図柄の変動中に特定演出(例えば比較的信頼度の高い上記SPリーチ演出やSPSPリーチ演出、信頼度の高い予告演出等)が行われる場合において、説明演出が行われるときは、特別図柄判定の結果を示唆する態様で説明演出が行われることがある。例えば、特別図柄判定の結果を示唆する態様は、説明演出における文字の色が「赤色」となる態様である。
なお、以下では、特別図柄判定の結果を示唆しない態様の説明演出を「非示唆説明演出」といい、特別図柄判定の結果を示唆する態様の説明演出を「示唆説明演出」という。
ここで、説明演出の複数に区分された分類及びその具体例について説明する。図6は、説明演出の分類及びその具体例を説明するための説明図である。図6には、説明演出として11に区分された分類と各分類に対応付けられた2つの演出の具体例が例示されている。説明演出の分類としては、「遊技操作関連」、「キャラクタ関連」、「ステップアップ予告演出」、「疑似連続予告演出」、「セリフ予告演出」、「役物予告演出」、「演出ボタン予告演出」、「保留変化」、「リーチ演出」、「確変遊技」、及び「大当たり遊技」が用意されている。
遊技操作関連の分類は、客待ち演出中での演出ボタン26又は演出キー27の機能についての説明を主とするものであり、その具体例としては、「客待ち中はボタン操作でステージ変更可」、「十字キーで音量調整可」等が示されている(図6を参照)。なお、図示はされていないが、「客待ち中はボタン操作でステージ変更可」、「十字キーで音量調整可」等のそれぞれは、第1特別図柄判定の判定結果を示唆する場合(つまり、示唆説明演出の場合)には通常とは異なる文字色である「赤色」で液晶表示装置5の表示画面に表示され、第1特別図柄判定の判定結果を示唆しない場合(つまり、非示唆説明演出の場合)には通常の文字色である「白色」で表示画面に表示される。
キャラクタ関連の分類は、遊技機1の演出で登場するキャラクタに関する説明を主とするものであり、その具体例としては、「キャラクタAは○○の父」、「キャラクタBの弱点は○○!」等が示されている(図6を参照)。なお、図示はされていないが、「キャラクタAは○○の父」、「キャラクタBの弱点は○○!」等のそれぞれは、第1特別図柄判定の判定結果を示唆する場合は「赤色」で液晶表示装置5の表示画面に表示され、第1特別図柄判定の判定結果を示唆しない場合は「白色」で表示画面に表示される。
ステップアップ予告演出の分類は、ステップアップ予告演出に関する説明を主とするものであり、その具体例としては、「ステップアップは4段階がMAX!」、「SU4は熱い!!」等が示されている(図6を参照)。なお、図示はされていないが、「ステップアップは4段階がMAX!」、「SU4は熱い!!」等のそれぞれは、第1特別図柄判定の判定結果を示唆する場合は「赤色」で液晶表示装置5の表示画面に表示され、第1特別図柄判定の判定結果を示唆しない場合は「白色」で表示画面に表示される。
疑似連続予告演出の分類は、疑似連続予告演出に関する説明を主とするものであり、その具体例としては、「疑似変動は3段階がMAX!」、「3連目の疑似変動は熱い!!」等が示されている(図6を参照)。なお、図示はされていないが、「疑似変動は3段階がMAX!」、「3連目の疑似変動は熱い!!」等のそれぞれは、第1特別図柄判定の判定結果を示唆する場合は「赤色」で液晶表示装置5の表示画面に表示され、第1特別図柄判定の判定結果を示唆しない場合は「白色」で表示画面に表示される。
セリフ予告演出の分類は、セリフ予告演出に関する説明を主とするものであり、その具体例としては、「キャラクタAが○○と言うと・・」、「キャラクタAがキャラクタCに話し掛けるとチャンス!」等が示されている(図6を参照)。なお、図示はされていないが、「キャラクタAが○○と言うと・・」、「キャラクタAがキャラクタCに話し掛けるとチャンス!」等のそれぞれは、第1特別図柄判定の判定結果を示唆する場合は「赤色」で液晶表示装置5の表示画面に表示され、第1特別図柄判定の判定結果を示唆しない場合は「白色」で表示画面に表示される。
役物予告演出の分類は、役物予告演出に関する説明を主とするものであり、その具体例としては、「演出役物は3段階動作可」、「演出役物が3段階動作すると激熱!!」等が示されている(図6を参照)。なお、図示はされていないが、「演出役物は3段階動作可」、「演出役物が3段階動作すると激熱!!」等のそれぞれは、第1特別図柄判定の判定結果を示唆する場合は「赤色」で液晶表示装置5の表示画面に表示され、第1特別図柄判定の判定結果を示唆しない場合は「白色」で表示画面に表示される。
演出ボタン予告演出の分類は、演出ボタン予告演出に関する説明を主とするものであり、その具体例としては、「ボタン操作からのリーチは・・」、「ボタン操作からのリーチは・・熱い!!」等が示されている(図6を参照)。なお、図示はされていないが、「ボタン操作からのリーチは・・」、「ボタン操作からのリーチは・・熱い!!」等のそれぞれは、第1特別図柄判定の判定結果を示唆する場合は「赤色」で液晶表示装置5の表示画面に表示され、第1特別図柄判定の判定結果を示唆しない場合は「白色」で表示画面に表示される。
保留変化の分類は、保留変化に関する説明を主とするものであり、その具体例としては、「保留は、青<黄<緑<赤<虹の順で熱くなる」、「保留が虹色になれば大当たり確定!?」等が示されている(図6を参照)。なお、図示はされていないが、「保留は、青<黄<緑<赤<虹の順で熱くなる」、「保留が虹色になれば大当たり確定!?」等のそれぞれは、第1特別図柄判定の判定結果を示唆する場合は「赤色」で液晶表示装置5の表示画面に表示され、第1特別図柄判定の判定結果を示唆しない場合は「白色」で表示画面に表示される。
リーチ演出の分類は、リーチ演出に関する説明を主とするものであり、その具体例としては、「バトル演出には2Dバージョンと3Dバージョンがある」、「3Dバージョンのバトル演出は熱い!!」等が示されている(図6を参照)。なお、図示はされていないが、「バトル演出には2Dバージョンと3Dバージョンがある」、「3Dバージョンのバトル演出は熱い!!」等のそれぞれは、第1特別図柄判定の判定結果を示唆する場合は「赤色」で液晶表示装置5の表示画面に表示され、第1特別図柄判定の判定結果を示唆しない場合は「白色」で表示画面に表示される。
確変遊技の分類は、確変遊技に関する説明を主とするものであり、その具体例としては、「確変遊技中は右打ち」、「確変遊技ではリーチになれば大当たり確定!」等が示されている(図6を参照)。なお、図示はされていないが、「確変遊技中は右打ち」、「確変遊技ではリーチになれば大当たり確定!」等のそれぞれは、第1特別図柄判定の判定結果を示唆する場合は「赤色」で液晶表示装置5の表示画面に表示され、第1特別図柄判定の判定結果を示唆しない場合は「白色」で表示画面に表示される。
大当たり遊技の分類は、大当たり遊技に関する説明を主とするものであり、その具体例としては、「大当たり遊技ではBGMの変更可」、「大当たり遊技中は右打ち」等が示されている(図6を参照)。なお、図示はされていないが、「大当たり遊技ではBGMの変更可」、「大当たり遊技中は右打ち」等のそれぞれは、第1特別図柄判定の判定結果を示唆する場合は「赤色」で液晶表示装置5の表示画面に表示され、第1特別図柄判定の判定結果を示唆しない場合は「白色」で表示画面に表示される。
なお、他の実施形態では、第1特別図柄の変動表示に応じた説明演出の演出内容と、第2特別図柄の変動表示に応じた説明演出の演出内容とが全く異なるものであってもよいし、一部の説明演出の内容(例えばリーチ演出の分類に対応する説明演出)だけが異なるものであってもよい。
また、他の実施形態では、示唆説明演出において、説明表示で用いられる通常とは異なる文字色を複数用意し(例えば青色、赤色、金色等の文字色)、表示される文字色に応じて大当たりに対する信頼度が異なる(例えば青色より赤色、赤色より金色が大当たりに対する信頼度が高くなる)ようにしてもよい。
[特別図柄の変動表示に伴う具体的な演出例]
次に、本実施形態の遊技機1における4つのタイプに大別される演出の具体例について説明する。なお、1つ目の具体例は、いずれの予告演出も実行されない場合において説明演出が実行される演出であり、2つ目の具体例は、疑似連続予告演出が実行される状況下において説明演出が実行される演出であり、3つ目の具体例は、疑似連続予告演出以外の予告演出が実行される場合において説明演出が実行される演出であり、4つ目の具体例は、疑似連続予告演出及び疑似連続予告演出以外の予告演出が実行される場合において説明演出が実行される演出である。以下に、各演出の具体例について詳細に説明する。
(1つ目の具体例)
まず、予告演出が実行されない状況下において説明演出が実行される場合の演出の一連の流れについて簡単に説明する。図7(A)は、予告演出が実行されない状況下で示唆説明演出を実行する場合を例示するタイムチャートであり、図7(B)は、予告演出が実行されない状況下で非示唆説明演出を実行する場合を例示するタイムチャートである。
図7に例示されるように、第1始動口11への遊技球の入賞に基づいて第1特別図柄判定が実行されると、第1特別図柄の変動表示が開始されるのとほぼ同時に、装飾図柄の変動表示が開始される。そして、装飾図柄の変動表示の開始から所定時間(例えば8秒)が経過すると、有効ライン上で左図柄及び右図柄が同種の図柄で仮停止されてリーチ成立となる。また、このリーチ成立に先立って、第1特別図柄判定の判定結果に基づいた説明演出が実行される場合がある。
図7(A)では、リーチ成立に先立って、第1特別図柄判定の判定結果を示唆する説明演出(示唆説明演出)が実行される場合が例示されている。例えば、装飾図柄の変動表示の開始から所定時間(例えば3秒)が経過すると、示唆説明演出が実行される場合がある。そして、この示唆説明演出が実行されてから所定時間(例えば5秒)が経過すると、リーチが成立し、例えば、ノーマルリーチ演出が実行される。このノーマルリーチ演出が実行されると、最終的に、第1特別図柄判定の判定結果を報知すべく、第1特別図柄が停止表示されるのとほぼ同時に、大当たり又はハズレを示唆する態様で全ての装飾図柄が停止表示される。
また、図7(B)に例示されるように、リーチ成立に先立って、第1特別図柄判定の判定結果を示唆しない説明演出(以下、非示唆説明演出とも言う)が実行される場合がある。この非示唆説明演出が実行される場合も、上記示唆説明演出が実行される場合と同様、例えば、装飾図柄の変動表示の開始から所定時間(例えば3秒)が経過すると非示唆説明演出が実行されるとともに、当該非示唆説明演出が実行されてから所定時間(例えば5秒)が経過すると、例えば、リーチが成立し、ノーマルリーチ演出が実行される。このノーマルリーチ演出が実行されると、最終的に、第1特別図柄の判定結果を報知すべく、第1特別図柄が停止表示されるのとほぼ同時に、大当たり又はハズレを示唆する態様で全ての装飾図柄が停止表示される。
ここで、説明演出が実行される場合において、大当たりになる可能性の高い(高信頼度の)特定演出(例えば、SPSPリーチ演出)が実行される場合は、高信頼度の特定演出が実行されない場合よりも、示唆説明演出が実行され易い。一方、高信頼度の特定演出が実行される場合であっても非示唆説明演出が実行される場合はある。しかしながら、高信頼度の特定演出が実行される場合には、非示唆説明演出の実行割合は低く抑えられる。すなわち、高信頼度の特定演出が実行される場合は、非示唆説明演出の実行が制限される。これは、高信頼度の特定演出が実行される場合に、非示唆説明演出が実行されると、遊技者の期待を損ねるからである。なお、非示唆説明演出の実行を制限するために、示唆説明演出及び非示唆説明演出の実行割合について、非示唆説明演出の実行割合を下げるとともに示唆説明演出の実行割合を上げてもよいし、示唆説明演出及び非示唆説明演出を含む説明演出全体の実行割合を下げてもよい。また、高信頼度の特定演出が実行される場合は、非示唆説明演出を実行不可能にしてもよい。また、複数の高信頼度の特定演出のうちの所定の特定演出(例えば、最も信頼度の高い特定演出)が実行される場合に、非示唆説明演出の実行を制限(実行確率を下げる、又はゼロにする)してもよい。
つまり、本実施形態のパチンコ遊技機1は、大当たりになる可能性が高いことを示唆する特定演出と、遊技に関連する説明を行う説明演出とを実行可能であり、説明演出には、特別図柄判定の結果を示唆しない非示唆説明演出がある。特定演出が実行される場合には、その特定演出が実行される特別図柄の変動においては、特別図柄判定の結果を示唆しない非示唆説明演出の実行が制限される。非示唆説明演出の実行を制限するための処理としては、次のような処理が考えられる。例えば、特別図柄の変動開始時に、演出制御基板130は、遊技制御基板100からの変動開始コマンド(後述する)を受信したことに応じて、変動パターン(変動時間)に基づいて、リーチ演出を行うか否か、リーチ演出の種類、予告演出を行うか否か、予告演出の種類等を決定する。演出制御基板130は、これらの演出の実行の有無を決定した後、乱数を用いて説明演出(示唆説明演出および非示唆説明演出)を行うか否かの第1の抽選を行い、説明演出を行うと決定した場合に、別の乱数を用いて示唆説明演出および非示唆説明演出のうちの何れを実行するかを決定するための第2の抽選を行う。演出制御基板130は、特定演出を行わないと決定した場合には、第2の抽選において第1の確率で非示唆説明演出を行うと決定する。一方、演出制御基板130は、特定演出を行うと決定した場合は、第2の抽選において、第1の確率よりも低い第2の確率で非示唆説明演出を行うと決定する。このようにして、特定演出が実行される場合には、非示唆説明演出の実行を制限することができる。
また、非示唆説明演出の実行を制限する他の方法としては、演出制御基板130は、特定演出を行うと決定した場合は、特定演出を行わないと決定した場合よりも、第1の抽選において説明演出を行うと決定する割合を下げてもよい。すなわち、この場合は、特定演出が実行される場合には、示唆説明演出および非示唆説明演出が実行される割合が小さくなる(示唆説明演出および非示唆説明演出の実行が制限される)。また、非示唆説明演出の実行を制限する別の方法としては、上記の組み合わせであってもよい。例えば、特定演出が実行される場合には、第1の抽選において説明演出を行うと決定する割合を下げ、さらに、第2の抽選において非示唆説明演出を行うと決定する割合を下げてもよい。また、例えば、特定演出が実行される場合には、第1の抽選において説明演出を行うと決定する割合を上げるとともに、第2の抽選において非示唆説明演出を行うと決定する割合を下げる(示唆説明演出の実行割合を上げる)ことにより、非示唆説明演出の実行を制限してもよい。
このように、特定演出が実行される場合には非示唆説明演出の実行を制限することにより、上述のように遊技者の期待を損ねないようにすることができるとともに、特定演出に遊技者の注意を向けることができる。
なお、本実施形態では、予告演出が実行されない状況下において説明演出が実行される場合であっても、リーチが成立しない場合がある。
また、本実施形態では、予告演出が実行されない状況下において説明演出が実行される場合、リーチ成立後に説明演出が実行される場合もある。
また、本実施形態では、予告演出が実行されない状況下において説明演出が実行される場合、ノーマルリーチ演出からSPリーチ演出、SPSPリーチ演出へと発展してから当落が報知される場合もある。
続いて、予告演出が実行されない状況下において説明演出が実行される場合の演出について画面図を用いて説明する。図8は、図7(A)で例示するタイムチャートに基づく演出の具体例を示す画面図である。また、図8は、図7(B)で例示するタイムチャートに基づく演出の具体例を示す画面図である。
図8(A)には、保留されていた通常態様の1つの保留アイコンに対する第1特別図柄判定が実行されるとともに、第1特別図柄の変動表示が開始された状態が示されている。なお、これに伴い、液晶表示装置5の表示画面では、第1保留アイコン表示領域51に表示されていた通常態様の保留アイコンが当該アイコン表示領域53にシフトするのと同時に、第1保留アイコン表示領域51に表示されていた2つ目の通常態様の保留アイコンが当該第1保留アイコン表示領域51内で当該アイコン表示領域53側に1つシフトする(図8(A)参照)。そして、これらのアイコンがシフトされるタイミングとほぼ同時期に、装飾図柄の変動表示が開始される。
装飾図柄の変動表示が開始されてから有効ライン上で左図柄及び右図柄が同種の装飾図柄(リーチ図柄)で仮停止(リーチ成立)するタイミングに先立って、第1特別図柄判定の判定結果を示唆する示唆説明演出が実行される場合がある。図8(B)には、例えば、示唆説明演出として「赤文字」が用いられた説明演出が実行されている様子が例示されている。予告演出が実行されない場合の示唆説明演出としては、上述したように、図6に例示した11に区分された分類のうちからランダムに1の分類が選択される。示唆説明演出の具体例としては、例えば液晶表示装置5の表示画面の上方側において「キャラクタAは○○の父」等(図6を参照)の文字色を通常とは異なる文字色である赤色で表示するものが挙げられる。
なお、本実施形態では、説明演出が実行される際には、液晶表示装置5の表示画面にキャラクタとそのキャラクタが言葉を発しているように見せる吹き出し画像が表示され、その吹き出し画像に説明演出用の説明文が表示される。一方、説明演出が実行されない場合には、キャラクタ及び吹き出し画像等は表示されない。すなわち、通常はキャラクタ及び吹き出し画像等は表示されず、説明演出が実行されるときにキャラクタ及び吹き出し画像等が表示され、吹き出し画像に図6に示されたような説明文が表示される。また、示唆説明演出は、第1特別図柄判定の判定結果がハズレのときよりも、大当たりのときの方が選択される割合が高い。
なお、他の実施形態では、説明演出が実行されない場合には、キャラクタ及び吹き出し画像(説明文を表示するための枠(領域))が表示画面に表示され、説明演出が実行されることを契機に、吹き出し画像に上記説明文が表示されるようにしてもよい。
そして、この示唆説明演出の実行後に、有効ライン上に左図柄及び右図柄としてリーチ図柄が仮停止してリーチ成立となる(図8(C)参照)。リーチ成立から所定時間(例えば1秒)が経過すると、中図柄としてリーチ図柄と同種の装飾図柄が停止することに対する遊技者の期待感を高めるノーマルリーチ演出が実行される(図8(D)参照)。
図8(D)には、中図柄としてリーチ図柄と同種の「3」図柄が停止することに対する遊技者の期待感を高めるノーマルリーチ演出が実行されている様子が例示されている。このノーマルリーチ演出が実行されると、中図柄のスクロール速度が徐々に低下していって、最終的にリーチ図柄よりも1少ない「2」図柄や、リーチ図柄よりも1多い「4」図柄が有効ライン上に停止されて、当該ノーマルリーチ演出においてハズレが報知される場合がある。
その一方で、図8(E)に例示されるように、中図柄としてリーチ図柄と同種の「3」図柄が有効ライン上に停止されると、当該ノーマルリーチ演出において大当たりが報知される。なお、このとき、液晶表示装置5の表示画面には「大当たり」という文言が記された演出画像が表示されるとともに、図には示されていないが、演出役物7を虹色に発光させながら動作するようにして大当たりが報知される。
また、図には示されていないが、「大当たり」という文言が記載された演出画像が表示されてから所定時間(例えば2秒)経過後、大当たりを示唆する態様で停止表示されていた装飾図柄を再変動させて、当該停止表示されていた装飾図柄を別の態様で停止表示させて大当たりを示唆する場合がある。すなわち、あたかも大当たり図柄の再抽選が行われたかのように見せる再抽選演出を実行する場合がある。例えば、「2」図柄を用いてリーチ演出が行われた場合に、3つの装飾図柄として「2」図柄が停止され、その「2」図柄が停止された状態から再抽選演出によって3つの装飾図柄として「7」図柄に変化する場合があってもよい。
また、装飾図柄の変動表示が開始(図9(A)参照)されてからリーチが成立するタイミングに先立って、第1特別図柄判定の判定結果を示唆しない非示唆説明演出が実行される場合がある。図9(B)には、例えば、非示唆説明演出として「白文字」が用いられた説明演出が実行されている様子が例示されている。予告演出が実行されない場合の非示唆説明演出の具体例としては、上述したように、図6に例示した11に区分された分類のうちからランダムに1の分類が選択される。非示唆説明演出の具体例としては、例えば液晶表示装置5の表示画面の上方側において「十字キーで音量調整可」等(図6を参照)の文字色を通常の文字色である白色で表示するものが挙げられる。なお、上述した図8(B)と同様、説明演出が実行される際には、キャラクタと説明文が表示された吹き出し画像が液晶表示装置5の表示画面に表示される。また、非示唆説明演出は、第1特別図柄判定の判定結果が大当たりのときよりも、ハズレのときの方が選択される割合が高い。
そして、この非示唆説明演出の実行後に、リーチ図柄が仮停止してリーチ成立となる(図9(C)参照)。リーチ成立から所定時間(例えば1秒)が経過すると、ノーマルリーチ演出が実行される。図9(D)には、中図柄としてリーチ図柄と同種の「3」図柄が停止することに対する遊技者の期待感を高めるノーマルリーチ演出が実行されている様子が例示されている。
ノーマルリーチ演出が実行されると、上述した図8(E)で例示したように、中図柄としてリーチ図柄と同種の「3」図柄が有効ライン上に停止して、当該ノーマルリーチ演出において大当たりが報知される場合がある。
その一方で、図9(E)に例示されるように、中図柄としてリーチ図柄よりも1多い「4」図柄が有効ライン上に停止すると、当該ノーマルリーチ演出においてハズレが報知される。
(2つ目の具体例)
まず、疑似連続予告演出が実行される状況下で説明演出が実行される場合の演出の一連の流れについて簡単に説明する。図10(A)は、疑似連続予告演出が実行される状況下で示唆説明演出を実行する場合を例示するタイムチャートであり、図10(B)は、疑似連続予告演出が実行される状況下で非示唆説明演出を実行する場合を例示するタイムチャートである。
図10に例示されるように、第1始動口11への遊技球の入賞に基づいて第1特別図柄判定が実行されると、第1特別図柄の変動表示が開始されるのとほぼ同時に、装飾図柄の変動表示が開始される。そして、装飾図柄の変動表示の開始から所定時間(例えば8秒)が経過すると、同種の左図柄及び右図柄が有効ライン上で仮停止されてリーチ成立となる。また、このリーチ成立に先立って、第1特別図柄判定の判定結果に基づいた疑似連続予告演出及び説明演出が実行される場合がある。
図10(A)には、リーチ成立に先立って、装飾図柄を有効ライン上でハズレを示唆する所定の態様で仮停止(疑似停止)させて再び装飾図柄を変動(疑似変動)させる挙動が3回行われる場合が例示されている。なお、疑似連続予告演出が実行される場合は、装飾図柄の変動表示の開始から最初の疑似停止を1連目の疑似停止と言い、1連目の疑似停止までの装飾図柄の変動を1連目の疑似変動と言う(図10では「疑似1連目」と記載)。
そして、図10(A)に例示するように、1連目の疑似停止が行われると、その後に全ての装飾図柄が再変動する2連目の疑似変動が行われる(図10では「疑似2連目」と記載)。そして、この疑似連続予告演出では、2連目の疑似変動によって再変動した装飾図柄のうちの左図柄及び右図柄が有効ライン上で同種の図柄で仮停止されることで、リーチが成立する場合がある。
一方で、図10(A)に例示するように、2連目の疑似変動によって再変動した装飾図柄が再びハズレを示唆する所定の態様で仮停止されて、2連目の疑似停止が行われる場合がある。そして、2連目の疑似停止の後に全ての装飾図柄が再変動する3連目の疑似変動が行われる(図10では「疑似3連目」と記載)。こうして、3連目の疑似変動が行われると、当該3連目の疑似変動中に第1特別図柄判定の判定結果に基づいた説明演出が実行される場合がある。
例えば、図10(A)では、3連目の疑似変動中に、第1特別図柄判定の判定結果を示唆する示唆説明演出が実行される場合が例示されている。なお、本実施形態では、2連目の疑似変動中や1連目の疑似変動中にも示唆説明演出が実行される場合もある。
図10(A)に例示するように、3連目の疑似変動中に示唆説明演出が実行された後、3連目の疑似変動によって再変動した装飾図柄のうちの左図柄及び右図柄が有効ライン上で同種の図柄で仮停止されることで、リーチが成立する。リーチが成立してから所定時間(例えば2秒)が経過すると、ノーマルリーチ演出が実行される。ノーマルリーチが実行されて、このノーマルリーチ演出の終盤でSPリーチ演出又はSPSPリーチ演出に発展されると、このリーチ演出において最終的に第1特別図柄判定の判定結果を報知すべく、第1特別図柄が停止表示されるのとほぼ同時に、大当たり又はハズレを示唆する態様で全ての装飾図柄が停止表示される。また、ノーマルリーチ演出からSPリーチ演出に発展された場合は、当該SPリーチ演出の終盤でSPSPリーチ演出に発展され、このリーチ演出において、大当たり又はハズレを示唆する態様で全ての装飾図柄が停止表示される。
なお、本実施形態では、疑似連続予告演出が実行される状況下で示唆説明演出が実行される場合、当該示唆説明演出が、大当たりに対する信頼度が高いことを示唆しない1連目の疑似変動又は2連目の疑似変動が行われている最中に実行される場合もある。かかる演出では、示唆説明演出が実行される疑似変動の直後、あるいは示唆説明演出が実行される疑似変動のさらに後に実行される疑似変動の直後にリーチ演出に発展されるようにしてもよい。
また、図10(B)に例示されるように、疑似連続予告演出の実行中に非示唆説明演出が実行される場合がある。図10(B)では、2連目の疑似変動が行われている最中に非示唆説明演出が実行される場合が例示されている。2連目の疑似変動中に示非唆説明演出が実行された後に3連目の疑似変動が行われると、その後にリーチが成立する。そして、ノーマルリーチ演出が実行されて、上記図10(A)で説明した演出と同様の演出が実行されて、大当たり又はハズレを示唆する態様で全ての装飾図柄が停止表示される。
ここで、本実施形態では、3連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出が行われる場合、図10(A)に示されているように、3連目の疑似変動中に示唆説明演出が実行される場合がある一方で、図10(B)に示されているように、1連目又は2連目の疑似変動中に非示唆説明演出が実行される場合がある。3連目の疑似変動が行われると遊技者の期待が高まるところ、非示唆説明演出が実行されると、遊技者の期待を減退させる可能性があり、また、3連目の疑似変動に遊技者の注意が向きにくくなってしまう可能性がある。このため、他の実施形態では、例えば、3連目の疑似変動中は非示唆説明演出を実行不可能にしてもよいし、3連目の疑似変動中に非示唆説明演出の実行確率を下げてもよい。すなわち、信頼度が比較的低いことを示す2連目の疑似変動が行われた後、信頼度が高いことを示す3連目の疑似変動が行われる場合があり、3連目の擬似変動が行われている間は、非示唆説明演出の実行が制限される。3連目の疑似変動中に非示唆説明演出の実行を制限するために、3連目の疑似変動中における非示唆説明演出の実行割合を下げてもよいし、1連目又は2連目の疑似変動において非示唆説明演出を実行する割合を高めてもよい。すなわち、3連目の疑似変動が行われる場合は、示唆説明演出及び非示唆説明演出のうち示唆説明演出の実行割合を高めてもよいし、非示唆説明演出が実行される場合において、その実行タイミングを決定する際に、1連目又は2連目の疑似変動中に非示唆説明演出を実行する割合を高めてもよい。なお、非示唆説明演出は、1連目の疑似変動において行われる場合もあるし、2連目の疑似変動において行われる場合もあるし、3連目の疑似変動において行われる場合があってもよい。また、1回の特別図柄の変動において、1連目又は2連目の疑似変動中に非示唆説明演出を行い、3連目の疑似変動中に非示唆説明演出を行ってもよい。この場合、3連目の疑似変動中における非示唆説明演出の実行は制限され、3連目の疑似変動中においては示唆説明演出の実行確率が高く設定されてもよい。
すなわち、本実施形態では、第1演出(例えば2連目の疑似変動)を実行してから信頼度が高いことを示唆する第2演出(例えば3連目の疑似変動)が実行される場合と、第1演出を実行してから第2演出が実行されない場合とがあり、第2演出が実行される場合には、当該第2演出の実行中は非示唆説明演出の実行が制限される。
なお、上記では疑似連続予告演出の実行中に説明演出を実行する場合について説明したが、疑似連続予告演出の代わりに他の演出が行われてもよい。例えば、信頼度の比較的低いノーマルリーチ演出から信頼度の比較的高いSPリーチ演出が実行される場合と、ノーマルリーチ演出からSPリーチ演出が実行されない場合とがあり、SPリーチ演出が実行される場合には、当該SPリーチ演出の実行中は非示唆説明演出の実行が制限されてもよい。
このように、信頼度の比較的低い第1演出を実行してから当該第1演出よりも信頼度の高い第2演出が行われる場合と、第2演出が行われない場合とがあり、第1演出の実行中でも、第2演出の実行中でも非示唆説明演出の実行が可能であってもよい。この場合において、第2演出の実行中には非示唆説明演出の実行が制限されてもよい。第2演出の実行中に非示唆説明演出の実行を制限することにより、遊技者の期待を減退させることなく、第2演出に遊技者の注意を向けることができる。
なお、本実施形態では、疑似連続予告演出が実行される状況下で非示唆説明演出が実行される場合、当該非示唆説明演出が、大当たりに対する信頼度が高いことを示唆する3連目の疑似変動が行われている最中に実行されて、その後にリーチ演出に発展する場合もある。
続いて、疑似連続予告演出が実行される状況下で説明演出が実行される場合の演出について画面図を用いて説明する。図11は、図10(A)で例示するタイムチャートに基づく演出の具体例を示す画面図である。また、図12は、図10(B)で例示するタイムチャートに基づく演出の具体例を示す画面図である。
図11(A)には、上述した図9(A)と同様の状態が示されている。すなわち、図11(A)には、保留されていた通常態様の1つの保留アイコンに対する第1特別図柄判定が実行されるとともに、第1特別図柄の変動表示が開始され、液晶表示装置5の表示画面において、アイコンがシフトされて装飾図柄の変動表示が開始されている状態が示されている。
装飾図柄の変動表示が開始されて有効ライン上で左図柄及び右図柄が同種の装飾図柄(リーチ図柄)で仮停止(リーチ成立)するタイミング(例えば装飾図柄の変動開始からの経過時間が8秒)に先立って、大当たりに対する信頼度を示唆する疑似連続予告演出が実行される場合がある。図11(B)には、疑似連続予告演出の疑似停止として1連目の疑似停止が行われている様子が例示されている。図11(B)には、1連目の疑似停止として、左図柄及び中図柄として「4」図柄を停止しつつ、右図柄として「5」図柄を停止した様子が例示されている。
1連目の疑似停止から所定時間(例えば1秒)が経過すると、停止表示されていた全ての装飾図柄が再変動して2連目の疑似変動が開始される(図11(C)参照)。2連目の疑似変動が開始された後、3連目の疑似変動が行われることなく左図柄及び右図柄がリーチ図柄で停止表示される場合がある。
一方で、図11(D)に例示するように、2連目の疑似変動の開始から所定時間(例えば3秒)が経過すると、2連目の疑似停止が行われる場合がある。図11(D)には、2連目の疑似停止として、上記1連目の疑似停止と同様の図柄を停止した様子が例示されている。なお、2連目の疑似停止において、1連目の疑似停止のときの停止図柄と異なる図柄が停止する場合があってもよい。
2連目の疑似停止から所定時間(例えば1秒)が経過すると、停止表示されていた全ての装飾図柄が再変動して3連目の疑似変動が開始される(図11(E)参照)。この3連目の疑似変動が開始されると、当該3連目の疑似変動中において示唆説明演出が実行される場合がある。図11(E)には、例えば、示唆説明演出として「赤文字」が用いられた説明演出が実行されている様子が例示されている。大当たりに対する信頼度が高いことを示唆する3連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出が実行される場合の示唆説明演出としては、上述したように、図6に例示した11に区分された分類のうちの疑似連続予告演出の分類が選択され易い。示唆説明演出の具体例としては、例えば液晶表示装置5の表示画面の上方側において「3連目の疑似変動は熱い!!」等の文字色を通常とは異なる文字色である赤色で表示するものが挙げられる。なお、上述した図8(B)と同様、説明演出が実行される際には、キャラクタと説明文が表示された吹き出し画像が液晶表示装置5の表示画面に表示される。
そして、3連目の疑似変動中に示唆説明演出が実行された後、有効ライン上に左図柄及び右図柄としてリーチ図柄が仮停止してリーチ成立となる(図11(F)参照)。なお、このリーチ成立に伴って疑似連続予告演出が終了する。
リーチが成立して所定時間(例えば1秒)が経過すると、中図柄としてリーチ図柄と同種の図柄が停止することに対する遊技者の期待感を高めるノーマルリーチ演出が実行される。図11(F)には、中図柄としてリーチ図柄と同種の「4」図柄が停止することに対する遊技者の期待感を高めるノーマルリーチ演出が実行されている様子が例示されている。
ノーマルリーチ演出が実行されると、最終的に中図柄としてリーチ図柄より1多い「5」図柄あるいは1少ない「3」図柄が停止して、当該ノーマルリーチ演出においてハズレが報知される場合がある。
その一方で、中図柄としてリーチ図柄よりも1多い「5」図柄が有効ライン上を通過すると、図11(G)に例示されるように、中図柄のスクロール速度が上昇するとともに、液晶表示装置5の表示画面に大きく表示されていた3列の装飾図柄が、例えばその大きさを小さく変化させながら表示画面の左上隅へと移動する場合がある。そして、装飾図柄の移動によって確保された表示画面の中央領域を用いて、例えばSPリーチ演出が実行される。なお、SPリーチ演出としては、例えば上述したようなキャラクタA,Bのバトル演出が挙げられる。
SPリーチ演出が実行されると、表示画面の左上隅に移動させた3列の装飾図柄のうちの中図柄を変動表示させた状態で、キャラクタ同士のバトル演出が表示され、例えば、SPリーチ演出の終盤において、キャラクタAがキャラクタBよりも劣勢の様子が表示される場合がある。そして、次の展開でキャラクタCがキャラクタAに加担する様子が表示されると、SPSPリーチ演出が実行される(図11(H)参照)。一方、キャラクタAがキャラクタBよりも劣勢の状況になった後に、キャラクタCが表示されなければSPSPリーチ演出は実行されず、SPリーチ演出の結果として大当たりかハズレかが報知される。なお、SPSPリーチ演出としては、例えば上述したようなキャラクタA,CのコンビとキャラクタBとのバトル演出が挙げられる。
SPSPリーチ演出が実行されて、当該SPSPリーチ演出の終盤において大当たりを示唆する画像(例えばバトルに勝利した演出画像)が表示されると、液晶表示装置5の表示画面の左上隅で小さく表示されていた全ての装飾図柄が、例えば再びその大きさを大きくさせながら表示画面の中央領域へと移動し、全ての装飾図柄が有効ライン上で「4」図柄で停止表示される(図11(I)参照)。また同時に、液晶表示装置5の表示画面には「大当たり」という文言が記された演出画像が表示されるとともに、図には示されていないが、演出役物7を虹色に発光させながら動作するようにして大当たりを報知する。また、図には示されていないが、上述した演出の場合と同様、疑似連続予告演出が実行される状況下で示唆説明演出が実行されて大当たりとなった場合も、大当たり態様で停止表示されていた装飾図柄を再変動させて、あたかも大当たり図柄の再抽選が行われたかのように見せる再抽選演出を実行する場合がある。
これに対して、疑似連続予告演出が実行される状況下で非示唆説明演出が実行される場合は、図12(A)〜図12(B)に示す演出(上述した図11(A)〜図11(B)とほぼ同一の演出)が実行された後、3連目の疑似変動に至るまでの疑似変動において非示唆説明演出が実行される。例えば、図12(C)には、2連目の疑似変動において非示唆説明演出として「白文字」が用いられた説明演出が実行されている様子が例示されている。大当たりに対する信頼度が高いことを示唆する3連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出が実行される場合の非示唆説明演出の具体例としては、上述したように、図6に例示した11に区分された分類のうちの疑似連続予告演出の分類が選択され易い。非示唆説明演出の具体例としては、例えば液晶表示装置5の表示画面の上方側において「疑似変動は3段階がMAX!」等の文字色を通常の文字色である白色で表示するものが挙げられる。なお、上述した図8(B)と同様、説明演出が実行される際には、キャラクタと説明文が表示された吹き出し画像が液晶表示装置5の表示画面に表示される。
そして、2連目の疑似変動中に非示唆説明演出が実行された後、2連目の疑似停止が行われて(図12(D)参照)、当該2連目の疑似停止から所定時間(例えば1秒)が経過すると3連目の疑似変動が開始される(図12(E)参照)。3連目の疑似変動が開始された後、有効ライン上に左図柄及び右図柄としてリーチ図柄が仮停止してリーチ成立となり(図12(F)参照)、疑似連続予告演出が終了する。
リーチが成立して所定時間(例えば1秒)が経過すると、中図柄としてリーチ図柄と同種の図柄が停止することに対する遊技者の期待感を高めるノーマルリーチ演出が実行される。図12(F)には、中図柄としてリーチ図柄と同種の「4」図柄が停止することに対する遊技者の期待感を高めるノーマルリーチ演出が実行されている様子が例示されている。
ノーマルリーチ演出が実行されると、図12(G)に示す演出(上述した図11(G)とほぼ同一の演出)が実行された後、SPSPリーチ演出が実行される。
SPSPリーチ演出が実行されて、当該SPSPリーチ演出の終盤においてハズレを示唆する画像(例えばバトルに敗北した演出画像)が表示されると、液晶表示装置5の表示画面の左上隅で小さく表示されていた全ての装飾図柄が、例えば再びその大きさを大きくさせながら表示画面の中央領域へと移動し、中図柄が有効ライン上においてリーチ図柄とは異なる「5」図柄で停止表示される(図12(I)参照)。
なお、上記図11,12を用いた説明では、実行される予告演出に関連した分類の説明演出が実行される例を用いて説明したが、本実施形態では、実行される予告演出に関連した分類の説明演出に替えて複数に区分された分類のうちからランダムに選択された分類の説明演出が実行される場合もある。
このように、大当たりに対する信頼度が高いことを示唆する疑似連続予告演出が実行される状況下で説明演出が実行される場合、実行される疑似連続予告演出に関連する分類に対応する演出内容の説明演出が実行され易いため、演出の興趣性を高めることが可能である。
また、大当たりに対する信頼度が高いことを示唆する3連目の疑似変動において、特別図柄判定の判定結果を示唆する示唆説明演出が実行されることで、大当たりになるかもしれないという期待感をより効果的に遊技者に抱かせることが可能である。
なお、他の実施形態では、疑似連続予告演出が行われる状況下で説明演出が実行される場合は、3連目の疑似変動が行われる場合にのみ当該説明演出として示唆説明演出が選択されるようにしてもよい。なお、かかる構成を採用する場合、疑似変動が3連目まで発展しない疑似連続予告演出が実行される場合には非示唆説明演出が選択される。
(3つ目の具体例)
まず、疑似連続予告演出以外の予告演出が実行された後において説明演出が実行される場合の演出の一連の流れについて簡単に説明する。図13(A)は、疑似連続予告演出以外の高期待度の予告演出が実行された後に示唆説明演出を実行する場合を例示するタイムチャートであり、図13(B)は疑似連続予告演出以外の高期待度ではない予告演出が実行された後に非示唆説明演出を実行する場合を例示するタイムチャートである。
図13に例示されるように、第1始動口11への遊技球の入賞に基づいて第1特別図柄判定が実行されると、第1特別図柄の変動表示が開始されるのとほぼ同時に、装飾図柄の変動表示が開始される。そして、装飾図柄の変動表示の開始から所定時間(例えば8秒)が経過すると、同種の左図柄及び右図柄が有効ライン上で仮停止されてリーチ成立となる。また、このリーチ成立に先立って、第1特別図柄判定の判定結果に基づいた疑似連続予告演出以外の予告演出及び説明演出が実行される場合がある。
図13(A)では、リーチ成立に先立って、大当たりに対する信頼度が高いことを示唆する4つ目のステップまで発展するステップアップ予告演出(図13では「SU4」と記載)が実行される場合が例示されている。また、このステップアップ予告演出が実行されてから所定時間(例えば4秒)経過後に、示唆説明演出が実行される場合が例示されている。そして、この示唆説明演出が実行されてから所定時間(例えば2秒)が経過すると、リーチが成立し、ノーマルリーチ演出が実行される。なお、本実施形態では、疑似連続予告演出以外の予告演出であって大当たりに対する信頼度が高いことを示唆する予告演出が実行される場合、3連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出が実行される場合と同様、実行される予告演出に関連する分類の説明演出が実行される割合が高い。
ノーマルリーチ演出が実行されると、当該ノーマルリーチ演出の終盤でSPリーチ演出又はSPSPリーチ演出に発展される。SPリーチ演出又はSPSPリーチ演出に発展されると、このリーチ演出において最終的に第1特別図柄判定の判定結果を報知すべく、第1特別図柄が停止表示されるのとほぼ同時に、大当たり又はハズレを示唆する態様で全ての装飾図柄が停止表示される。また、ノーマルリーチ演出からSPリーチ演出に発展された場合は、当該SPリーチ演出の終盤でSPSPリーチ演出に発展され、このリーチ演出において、大当たり又はハズレを示唆する態様で全ての装飾図柄が停止表示される。
また、リーチ成立に先立って、大当たりに対する信頼度が高いことを示唆しない1〜3のいずれかのステップまで発展するステップアップ予告演出が実行される場合がある。図13(B)には、3つ目のステップまで発展するステップアップ予告演出(図13では「SU3」と記載)が例示されている。また、図13(B)には、大当たりに対する信頼度が高いことを示唆しないステップアップ予告演出が実行された後に、非示唆説明演出が実行されることが例示されている。なお、大当たりに対する信頼度が高いことを示唆しない予告演出が実行される場合、予告演出が実行されない場合と同様、11に区分された分類のうちからいずれか1の分類がランダム(各分類が概ね均等に選択されるような選択方法)に選択されて説明演出が実行される。なお、信頼度が高いことを示唆しない予告演出(信頼度が比較的低いことを示唆する予告演出。例えば、1〜3ステップ目の演出)が実行される場合であっても、その予告演出を説明する説明演出が選択される割合が高くなるように構成されてもよい。
図13(B)では、非示唆説明演出が実行されてから所定時間(例えば2秒)が経過すると、リーチが成立し、ノーマルリーチ演出が実行される。そして、ノーマルリーチ演出が実行されて、このノーマルリーチ演出の終盤でSPリーチ演出又はSPSPリーチ演出に発展されると、このリーチ演出において最終的に第1特別図柄の判定結果を報知すべく、大当たり又はハズレを示唆する態様で全ての装飾図柄が停止表示される。また、ノーマルリーチ演出からSPリーチ演出に発展された場合は、当該SPリーチ演出の終盤でSPSPリーチ演出に発展され、このリーチ演出において、大当たり又はハズレを示唆する態様で全ての装飾図柄が停止される。
なお、本実施形態では、疑似連続予告演出以外の予告演出が実行された後に説明演出が実行されない場合もある。また、疑似連続予告演出以外の予告演出が実行された後にリーチ演出が実行され、当該リーチ演出の実行中に説明演出が実行される場合もある。
また、本実施形態では、ステップアップ予告演出の実行後に説明演出が実行されるだけでなく、疑似連続予告演出以外の予告演出としてのセリフ予告演出、役物予告演出、又は演出ボタン予告演出の実行後に説明演出が実行される場合もある。
なお、他の実施形態では、説明演出を実行した後に予告演出が実行されるようにしてもよい。かかる構成を採用する場合は、説明演出において予告演出に関する説明を表示した後に、当該説明演出で説明された予告演出を実行してもよい。
また、非示唆説明演出が実行される場合において、大当たりとなる信頼度が高いことを示唆する予告演出(例えば、SU4。役物予告演出等、他の信頼度の高い予告演出でもよい)を実行可能であってもよい。例えば、ステップアップ予告演出における4つ目のステップの演出が行われた後に、非示唆説明演出が実行されてもよい。また、非示唆説明演出が行われた後に、ステップアップ予告演出における4つ目のステップの演出が行われてもよい。すなわち、特別図柄の変動中に信頼度が高いことを示唆する予告演出が行われる場合、その変動において、非示唆説明演出が行われてもよい。この場合において、非示唆説明演出では、その予告演出に関する説明(ステップアップ予告演出が行われる場合にはステップアップ予告演出)が行われ易くてもよい。
続いて、疑似連続予告演出以外の予告演出が実行された後において説明演出が実行される場合の演出について画面図を用いて説明する。図14は、図13(A)で例示するタイムチャートに基づく演出の具体例を示す画面図である。また、図15は、図13(B)で例示するタイムチャートに基づく演出の具体例を示す画面図である。
図14(A)には、上述した図9(A)と同様の状態が示されている。すなわち、図14(A)には、保留されていた通常の1つの保留アイコンに対する第1特別図柄判定が実行されるとともに、第1特別図柄の変動表示が開始され、液晶表示装置5の表示画面において、アイコンがシフトされて装飾図柄の変動表示が開始されている状態が示されている。
装飾図柄の変動表示が開始されてから有効ライン上で左図柄及び右図柄が同種の装飾図柄(リーチ図柄)で仮停止(リーチ成立)するタイミング(例えば装飾図柄の変動開始からの経過時間が8秒)に先立って、大当たりに対する信頼度を示唆する疑似連続予告演出以外の予告演出が実行される場合がある。図14(B)には、疑似連続予告演出以外の予告演出として大当たりに対する信頼度が高いことを示唆する4つ目のステップまで発展するステップアップ予告演出が実行される様子が例示されている。また、この大当たりに対する信頼度が高いことを示唆するステップアップ予告演出の実行後に、示唆説明演出が実行される場合がある。
図14(C)には、例えば、示唆説明演出として「赤文字」が用いられた説明演出が実行されている様子が例示されている。大当たりに対する信頼度が高いことを示唆する疑似連続予告演出以外の予告演出であって4つ目のステップまで発展するステップアップ予告演出が実行される場合の示唆説明演出としては、上述したように、図6に例示した11に区分された分類のうちのステップアップ予告演出の分類が選択され易い。示唆説明演出の具体例としては、例えば液晶表示装置5の表示画面の上方側において「SU4は熱い!!」等の文字色を通常とは異なる文字色である赤色で表示するものが挙げられる。なお、上述した図8(B)と同様、説明演出が実行される際には、キャラクタと説明文が表示された吹き出し画像が液晶表示装置5の表示画面に表示される。
そして、示唆説明演出が実行された後、有効ライン上に左図柄及び右図柄としてリーチ図柄が仮停止してリーチ成立となる(図14(D)参照)。リーチが成立して所定時間(例えば1秒)が経過すると、中図柄としてリーチ図柄と同種の図柄が停止することに対する遊技者の期待感を高めるノーマルリーチ演出が実行される。図14(D)には、中図柄としてリーチ図柄と同種の「5」図柄が停止することに対する遊技者の期待感を高めるノーマルリーチ演出が実行されている様子が例示されている。
ノーマルリーチ演出が実行されると、最終的に中図柄としてリーチ図柄より1多い「6」図柄あるいは1少ない「4」図柄が停止して、当該ノーマルリーチ演出においてハズレが報知される場合がある。
その一方で、中図柄としてリーチ図柄よりも1多い「6」図柄が有効ライン上を通過すると、上記図11(G)で説明した演出と同様の演出が実行される。すなわち、図14(E)に例示するように、例えば3列の装飾図柄がその大きさを小さく変化させながら表示画面の左上隅へと移動し、装飾図柄の移動によって確保された表示画面の中央領域を用いて、例えばSPリーチ演出が実行される。
SPリーチ演出が実行されると、表示画面の左上隅に移動させた3列の装飾図柄のうちの中図柄を変動表示させた状態で、キャラクタ同士のバトル演出が表示され、例えば、SPリーチ演出の終盤において、キャラクタAがキャラクタBよりも劣勢の様子が表示される場合がある。そして、次の展開でキャラクタCがキャラクタAに加担する様子が表示されると、SPSPリーチ演出が実行される(図14(F)参照)。一方、キャラクタAがキャラクタBよりも劣勢の状況になった後に、キャラクタCが表示されなければSPSPリーチ演出は実行されず、SPリーチ演出の結果として大当たりか否かが報知される。
SPSPリーチ演出が実行されて、当該SPSPリーチ演出の終盤において大当たりを示唆する画像(例えばバトルに勝利した演出画像)が表示されると、液晶表示装置5の表示画面の左上隅で小さく表示されていた全ての装飾図柄が、例えば再びその大きさを大きくさせながら表示画面の中央領域へと移動し、全ての装飾図柄が有効ライン上で「5」図柄で停止表示される(図14(G)参照)。また同時に、液晶表示装置5の表示画面には「大当たり」という文言が記された演出画像が表示されるとともに、図には示されていないが、演出役物7を虹色に発光させながら動作するようにして大当たりを報知する。また、図には示されていないが、上述した他の演出と同様、大当たりが報知されると、大当たり態様で停止表示されていた装飾図柄を再変動させて、あたかも大当たり図柄の再抽選が行われたかのように見せる再抽選演出を実行する場合がある。
これに対して、装飾図柄の変動表示の開始後(図15(A)参照)、有効ライン上で左図柄及び右図柄が同種の装飾図柄で仮停止するタイミングに先立って、大当たりに対する信頼度が高いことを示唆しない疑似連続予告演出以外の予告演出が実行される場合がある。図15(B)には、大当たりに対する信頼度が高いことを示唆しない疑似連続予告演出以外の予告演出として3つ目のステップまで発展するステップアップ予告演出が実行される様子が例示されている。また、この大当たりに対する信頼度が高いことを示唆しないステップアップ予告演出の実行後に、非示唆説明演出が実行される場合がある。なお、大当たりに対する信頼度が高いことを示唆しない疑似連続予告演出以外の予告演出として、1又は2つ目までのステップに発展するステップアップ予告演出が実行される場合もある。
図15(C)には、例えば非示唆説明演出として「白文字」が用いられた説明演出が実行されている様子が例示されている。大当たりに対する信頼度が高いことを示唆しない疑似連続予告演出以外の予告演出であって3つ目のステップまで発展するステップアップ予告演出が実行される場合の非示唆説明演出としては、上述したように、図6に例示した11に区分された分類のうちからいずれか1の分類が選択され易い。非示唆説明演出の具体例としては、例えば液晶表示装置5の表示画面の上方側において「確変遊技中は右打ち」等の文字色を通常の文字色である白色で表示するものが挙げられる。なお、上述した図8(B)と同様、説明演出が実行される際には、キャラクタと説明文が表示された吹き出し画像が液晶表示装置5の表示画面に表示される。
そして、非示唆説明演出が実行された後、有効ライン上に左図柄及び右図柄としてリーチ図柄が仮停止してリーチ成立となる(図15(D)参照)。リーチ成立からSPSPリーチ演出が実行されるまでは、図15(E)の演出(上記図14(E)とほぼ同一の演出)が実行される。
そして、SPリーチ演出の終盤において、キャラクタCが表示されることでSPSPリーチ演出に発展され、当該SPSPリーチ演出の終盤においてハズレを示唆する画像(例えばバトルに敗北した演出画像)が表示されると、液晶表示装置5の表示画面の左上隅で小さく表示されていた全ての装飾図柄が、例えば再びその大きさを大きくさせながら表示画面の中央領域へと移動し、中図柄が有効ライン上においてリーチ図柄とは異なる「6」図柄で停止表示される(図14(G)参照)。
なお、本実施形態では、保留アイコンの表示色を変化させる保留変化が行われる場合があるが、当該保留変化が行われる場合も上述した疑似連続予告演出以外の予告演出が実行される場合と同様の制御が行われる。すなわち、保留変化によって大当たりに対する信頼度が高いことを示唆する特別態様(例えば赤色)に当該アイコンを変化させる場合は当該変化後に保留変化に関連する分類の説明演出が実行され易く、逆に保留変化によって大当たりに対する信頼度が高いことを示唆しない特別態様(例えば青色)に変化させる場合は当該変化後にランダムに選択された分類の説明演出が実行される(保留変化に関連する分類の説明演出が実行され難い)。
このように、疑似連続予告演出以外の予告演出であって大当たりに対する信頼度が高いことを示唆する予告演出が実行された後は、11に区分された分類のうちからランダムに選択された分類に対応する演出内容の説明演出よりも当該実行された予告演出(例えばSU4)に関して説明する説明演出が実行される割合が高いため、演出の興趣性を高めることが可能である。
また、大当たりに対する信頼度が高いことを示唆しない疑似連続予告演出以外の予告演出(例えばSU3)が実行された後よりも、大当たりに対する信頼度が高いことを示唆する疑似連続予告演出以外の予告演出(例えばSU4)が実行された後の方が、示唆説明演出の方が実行される割合が高いため、演出の興趣性をより効果的に高めることが可能である。
なお、他の実施形態では、大当たりに対する信頼度が高いことを示唆しない疑似連続予告演出以外の予告演出が実行された後、当該実行される予告演出に関連する分類の説明演出よりもそれ以外の予告演出に関連する分類の説明演出が実行される割合が高くなるようにしてもよいし、11に区分された分類のうちからランダムに選択される分類に対応する演出内容の説明演出が実行されるようにしてもよい。
また、他の実施形態では、大当たりに対する信頼度が高いことを示唆する予告演出(例えばSU4)が実行される場合にのみ予告演出に関連する分類の説明演出が実行されるようにしてもよい。
(4つ目の具体例)
まず、疑似連続予告演出及びそれ以外の予告演出が実行される状況下で説明演出が実行される場合の演出の一連の流れについて簡単に説明する。図16(A)は、疑似連続予告演出及びそれ以外の高期待度の予告演出が実行される状況下で非示唆説明演出を実行する場合を例示するタイムチャートであり、図16(B)は、疑似連続予告演出及びそれ以外の非高期待度の予告演出が実行される状況下で非示唆説明演出を実行する場合を例示するタイムチャートである。
図16に例示されるように、第1始動口11への遊技球の入賞に基づいて第1特別図柄判定が実行されると、第1特別図柄の変動表示が開始されるのとほぼ同時に、装飾図柄の変動表示が開始される。そして、装飾図柄の変動表示の開始から所定時間(例えば10秒)が経過すると、同種の左図柄及び右図柄が有効ライン上で仮停止されてリーチ成立となる。また、このリーチ成立に先立って、第1特別図柄判定の判定結果に基づいた疑似連続予告演出、それ以外の予告演出、及び説明演出が実行される場合がある。
図16(A)には、リーチ成立に先立って、大当たりに対する信頼度が高いことを示唆する3連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出が実行される場合が例示されている。また、この疑似連続予告演出における1連目の疑似変動において、大当たりに対する信頼度が高いことを示唆する4つ目のステップまで発展するステップアップ予告演出(図16では「SU4」と記載)が実行される場合が例示されている。また、この疑似連続予告演出における3連目の疑似変動において、非示唆説明演出が実行される場合が例示されている。
なお、疑似連続予告演出が行われる特別図柄の変動において、大当たりに対する信頼度が高いことを示唆する当該疑似連続予告演出とは異なる予告演出が実行される場合は、1連目又は2連目の疑似変動よりも3連目の疑似変動において非示唆説明演出が実行され易くなる。この理由は、疑似連続予告演出の実行中に大当たりに対する信頼度が高いことを示唆する予告演出が実行されると、遊技者は次に疑似連続予告演出の発展に興味が向くため、このときに説明演出を実行したとしても遊技者の興味を惹きつけることが難しく、逆に遊技者の期待感を損ねてしまうおそれがあるからである。また、疑似連続予告演出が発展する前に説明演出を実行すると、たとえそれが非示唆説明演出であったとしても、疑似連続予告演出が発展することを予測させてしまい、演出の興趣性を低減してしまうおそれがるからである。例えば、特別図柄の変動開始時または変動開始後の所定期間に、役物予告演出やSU4等の信頼度が高いことを示唆する予告演出が行われると、その時点で遊技者は今回の特別図柄の変動において大当たりになることを期待する。この場合、信頼度が高いことを示唆する予告演出が行われた後、例えば、2連目の疑似変動中に非示唆説明演出が行われると、信頼度が高いことを示唆する予告演出の実行によって高まった期待が減退してしまう。また、信頼度が高いことを示唆する予告演出が行われると、2連目の疑似変動中に非示唆説明演出が行われても、遊技者は3連目の疑似変動が行われることを容易に予測できてしまう。このため、信頼度が高いことを示唆する予告演出が実行される変動において非示唆説明演出を実行する場合は、1連目又は2連目の疑似変動よりも3連目の疑似変動において非示唆説明演出を実行し易くする。なお、信頼度が高いことを示唆する予告演出の実行タイミングは、必ずしも説明演出の実行タイミングより前である必要はなく、説明演出の実行後に信頼度の高い予告演出が実行されてもよい。すなわち、1回の特別図柄の変動において、信頼度が高いことを示唆する予告演出が実行される場合は、1連目又は2連目の疑似変動よりも3連目の疑似変動において非示唆説明演出が実行され易い。言い換えると、例えば、3連目の疑似変動が行われる場合、3連目の疑似変動中に非示唆説明演出が実行される場合よりも、1連目又は2連目の疑似変動中に非示唆説明演出が実行される場合の方が、信頼度の高い予告演出が実行され難いということができる。
こうして、3連目の疑似変動において非示唆説明演出が実行された後にリーチが成立し、ノーマルリーチ演出が実行される。ノーマルリーチ演出が実行されると、当該ノーマルリーチ演出の終盤でSPリーチ演出又はSPSPリーチ演出に発展される。SPリーチ演出又はSPSPリーチ演出に発展されると、このリーチ演出において最終的に第1特別図柄判定の判定結果を報知すべく、第1特別図柄が停止表示されるのとほぼ同時に、大当たり又はハズレを示唆する態様で全ての装飾図柄が停止表示される。また、ノーマルリーチ演出からSPリーチ演出に発展された場合は、当該SPリーチ演出の終盤でSPSPリーチ演出に発展され、このリーチ演出において、大当たり又はハズレを示す態様で全ての装飾図柄が停止表示される。
また、図16(B)に例示されるように、大当たりに対する信頼度が高いことを示唆する3連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出が実行されるとともに、当該疑似連続予告演出における1連目の疑似変動において、大当たりに対する信頼度が高いことを示唆しない3つ目のステップまで発展するステップアップ予告演出(図16では「SU3」と記載)が実行される場合が例示されている。また、この疑似連続予告演出における2連目の疑似変動において、非示唆説明演出が実行される場合が例示されている。
なお、疑似連続予告演出の最中に大当たりに対する信頼度が高いことを示唆しない当該疑似連続予告演出とは異なる予告演出が実行される場合は、図16(A)の場合とは異なり、大当たりに対する信頼度が高いことを示唆する3連目の疑似変動よりも大当たりに対する信頼度が高いことを示唆しない1又は2連目の疑似変動において非示唆説明演出が実行される割合が高い。この理由は、疑似連続予告演出の実行中に大当たりに対する信頼度が高いことを示唆しない予告演出が実行されても、遊技者は疑似連続予告演出の発展に期待が持てないため、このときにあえて説明演出を実行することで疑似連続予告演出の発展に対する期待感を高めることが可能になるためである。
図16(B)には、2連目の疑似変動において非示唆説明演出が実行された後、3連目の疑似変動が実行されてリーチが成立することが例示されている。そして、リーチが成立してから所定時間(例えば1秒)が経過すると、ノーマルリーチ演出が実行される。ノーマルリーチ演出が実行されて、このノーマルリーチ演出の終盤でSPリーチ演出又はSPSPリーチ演出に発展されると、このリーチ演出において最終的に第1特別図柄の判定結果を報知すべく、第1特別図柄が停止表示されるのとほぼ同時に、大当たり又はハズレを示唆する態様で全ての装飾図柄が停止表示される。また、ノーマルリーチ演出からSPリーチ演出に発展された場合は、当該SPリーチ演出の終盤でSPSPリーチ演出に発展され、このリーチ演出において、大当たり又はハズレを示唆する態様で全ての装飾図柄が停止される。
なお、本実施形態では、1連目の疑似変動中に大当たりに対する信頼度が高いことを示唆する予告演出(例えばSU4)が実行された後に、非示唆説明演出が実行される場合があるだけでなく、示唆説明演出が実行される場合もある。
また、本実施形態では、1連目の疑似変動中に大当たりに対する信頼度が高いことを示唆しない予告演出(例えばSU3)が実行された後に、非示唆説明演出が実行される場合があるだけでなく、示唆説明演出が実行される場合もある。
また、本実施形態では、3連目の疑似変動に発展しない疑似連続予告演出の実行中においても非示唆説明演出又は示唆説明演出が実行される場合がある。
また、本実施形態では、疑似連続予告演出以外の予告演出(例えば役物予告演出)が1連目の疑似変動で実行される場合だけでなく、2連目又は3連目の疑似変動においても実行される場合があってもよい。
このように、第1演出(1連目又は3連目の疑似変動)を実行してから大当たりに対する信頼度が高いことを示唆する第2演出(例えば3連目の疑似変動)が行われる場合と、第1演出を実行してから第2演出が行われない場合とがあり、第1演出の実行中に非示唆説明演出が行われる場合もあれば、第2演出の実行中に非示唆説明演出が行われる場合もある。この場合において、例えば、非示唆説明演出が行われる前(後でもよい)に、大当たりに対する信頼度が高いことを示唆する予告演出(例えばSU4)が行われてもよい。また、第1演出の実行中に非示唆説明演出を実行しない場合と、第1演出の実行中に非示唆説明演出を実行する場合とで、信頼度が高いことを示唆する予告演出が行われてもよい。また、第1演出の実行中に示唆説明演出を実行する場合において、信頼度が高いことを示唆する予告演出が行われてもよい。すなわち、第1演出の実行中に非示唆説明演出を実行しない場合(非示唆説明演出を実行しない代わりに示唆説明演出を実行する場合も含む)でも、第1演出の実行中に非示唆説明演出を実行する場合でも、信頼度の高い予告演出を実行可能であってもよい。そして、この場合において、第1演出の実行中に非示唆説明演出を実行しない場合(示唆説明演出を実行する場合も含む)よりも、第1演出の実行中に非示唆説明演出を実行する場合の方が、信頼度の高い予告演出が実行され難くてもよい。言い換えると、第1演出の実行中に非示唆説明演出を実行する場合よりも、第1演出の実行中に非示唆説明演出を実行しない場合の方が、信頼度の高い予告演出が実行され易くてもよい。
すなわち、第1演出の実行中に非示唆説明演出を実行する場合には、信頼度の高い予告演出の実行が制限されてもよい。例えば、信頼度の高い予告演出が実行された後に、第1演出の実行中に非示唆説明演出が実行されると、予告演出によって高まった遊技者の期待(第2演出に発展する期待、大当たりとなる期待)が、第1演出の実行中における非示唆説明演出により減退されてしまうことがある。また、信頼度の高い予告演出が実行された場合には、第1演出中に非示唆説明演出が行われても、遊技者は第1演出から第2演出に発展することを容易に予想できてしまう。このため、信頼度の高い予告演出が実行された後の第1演出中に行われる非示唆説明演出は、演出効果としては低くなってしまう。したがって、本実施形態では、第1演出の実行中に非示唆説明演出を実行する場合には、信頼度の高い予告演出を実行し難くする。
なお、信頼度の高い予告演出を実行するタイミング、および第1演出を実行するタイミングは、上記に限らない。例えば、第1演出の実行の後に、信頼度の高い予告演出が実行されてもよい。また、別の実施形態では、上記の逆でもよい。例えば、第1演出の実行中に非示唆説明演出を実行する場合には、信頼度の高い予告演出を実行し易くしてもよい。
また、第1演出の実行中に非示唆説明演出を実行しない場合よりも、第1演出の実行中に非示唆説明演出を実行する場合の方が、信頼度の高い予告演出を実行し難くする方法としては、次の方法が考えられる。例えば、変動パターンに基づいて信頼度の高い予告演出を実行するか否か、第1演出の後に第2演出を実行するか否かが決定され、予告演出を実行すると決定された場合には、非示唆説明演出を実行するタイミングとして、第1演出中よりも第2演出中の方が選ばれ易くしてもよい。また、予告演出を実行すると決定された場合には、非示唆説明演出よりも示唆説明演出の方が選ばれ易くてもよい。また、予告演出を実行すると決定された場合には、説明演出自体(つまり、非示唆説明演出および示唆説明演出)の実行確率を低くしてもよい。また、各演出を実行するか否かは、どのような順番で決定されてもよい。例えば、先に第1演出中に非示唆説明演出を行うか否かを決定してもよく、第1演出中に非示唆説明演出を行うと決定された場合には、上記予告演出を実行する割合を低くしてもよい。
また、第2演出の実行中は、示唆説明演出を実行可能である一方で、非示唆説明演出の実行を不可能にしてもよい。例えば、第1演出から第2演出に発展すると遊技者の期待が高まる。第2演出に発展した場合において示唆説明演出が行われると、遊技者の期待をさらに高めることができる。しかしながら、第2演出中に非示唆説明演出が実行されると、遊技者の期待を減退させてしまう可能性がある。このため、第2演出の実行中は、非示唆説明演出を実行しないようにし、遊技者の期待を持続させるようにしてもよい。なお、第2演出の実行中は、示唆説明演出を所定の確率で実行可能である一方で、非示唆説明演出の実行を所定の確率よりも低い確率で実行可能としてもよい。また、別の実施形態では、上記の逆でもよい。例えば、第2演出の実行中は、非示唆説明演出を実行可能である一方で、示唆説明演出の実行を不可能にしてもよい。
続いて、疑似連続予告演出及びそれ以外の予告演出が実行される状況下で説明演出が実行される場合の演出について画面図を用いて説明する。図17は、図16(A)で例示するタイムチャートに基づく演出の具体例を示す画面図である。また、図18は、図16(B)で例示するタイムチャートに基づく演出の具体例を示す画面図である。
図17(A)には、上述した図9(A)と同様の状態が示されている。すなわち、図17(A)には、保留されていた通常の1つの保留アイコンに対する第1特別図柄判定が実行されるとともに、第1特別図柄の変動表示が開始され、液晶表示装置5の表示画面において、アイコンがシフトされて装飾図柄の変動表示が開始されている状態が示されている。
装飾図柄の変動表示が開始されてから、有効ライン上で左図柄及び右図柄が同種の装飾図柄(リーチ図柄)で仮停止(リーチ成立)するタイミング(例えば装飾図柄の変動開始からの経過時間が10秒)に先立って、大当たりに対する信頼度を示唆する疑似連続予告演出及びそれ以外の予告演出が実行される場合がある。図17(B)には、1連目の疑似変動中に大当たりに対する信頼度が高いことを示唆する4つ目のステップまで発展するステップアップ予告演出が実行される様子が例示されている。
1連目の疑似変動においてステップアップ予告演出が実行された後、1連目の疑似停止が行われる。図17(C)には、1連目の疑似停止として、左図柄及び中図柄として「4」図柄を停止しつつ、右図柄として「5」図柄を停止した様子が例示されている。
1連目の疑似停止から所定時間(例えば1秒)が経過すると、停止表示されていた全ての装飾図柄が再変動して2連目の疑似変動が開始される(図17(D)参照)。2連目の疑似変動が開始された後、3連目の疑似変動が行われることなく左図柄及び右図柄がリーチ図柄で停止表示される場合がある。
一方で、図17(E)に例示するように、2連目の疑似変動の開始から所定時間(例えば3秒)が経過すると、2連目の疑似停止が行われる場合がある。図17(E)には、2連目の疑似停止として、上記1連目の疑似停止と同様の図柄を停止した様子が例示されている。なお、2連目の疑似停止において、1連目の疑似停止のときの停止図柄と異なる図柄が停止する場合があってもよい。
2連目の疑似停止から所定時間(例えば1秒)が経過すると、停止表示されていた全ての装飾図柄が再変動して3連目の疑似変動が開始される(図17(F)参照)。また、3連目の疑似変動が開始されると、当該3連目の疑似変動中において非示唆説明演出が実行される場合がある。図17(F)には、例えば、非示唆説明演出として「白文字」が用いられた説明演出が実行されている様子が例示されている。疑似連続予告演出の実行中に大当たりに対する信頼度が高いことを示唆する4つ目のステップまで発展するステップアップ予告演出が実行される場合の非示唆説明演出としては、上述したように、図6に例示した11に区分された分類のうちのステップアップ予告演出に関連する分類が選択され易い。非示唆説明演出の具体例としては、例えば液晶表示装置5の表示画面の上方側において「SU4は熱い!!」等の文字色を通常の文字色である白色で表示するものが挙げられる。なお、上述した図8(B)と同様、説明演出が実行される際には、キャラクタと説明文が表示された吹き出し画像が液晶表示装置5の表示画面に表示される。
そして、3連目の疑似変動中に非示唆説明演出が実行された後、有効ライン上に左図柄及び右図柄としてリーチ図柄が仮停止してリーチ成立となる(図17(G)参照)。なお、このリーチ成立に伴って疑似連続予告演出が終了する。
リーチが成立して所定時間(例えば1秒)が経過すると、中図柄としてリーチ図柄と同種の図柄が停止することに対する遊技者の期待感を高めるノーマルリーチ演出が実行される。図17(G)には、中図柄としてリーチ図柄と同種の「4」図柄が停止することに対する遊技者の期待感を高めるノーマルリーチ演出が実行されている様子が例示されている。
ノーマルリーチ演出が実行されると、第1特別図柄判定の判定結果が報知されるまでは、図17(H)に示す演出(上記図11(G)〜図11(H)と同様の演出)が実行される。すなわち、ノーマルリーチ演出の終盤でSPリーチ演出に発展され、さらにSPリーチ演出の終盤でSPSPリーチ演出に発展され、当該SPSPリーチ演出の終盤において大当たりを示唆する画像(例えばバトルに勝利した演出画像)が表示さると、液晶表示装置5の表示画面の左上隅で小さく表示されていた全ての装飾図柄が、例えば再びその大きさを大きくさせながら表示画面の中央領域へと移動し、全ての装飾図柄が有効ライン上で「4」図柄で停止表示される(図17(I)参照)。また同時に、液晶表示装置5の表示画面には「大当たり」という文言が記された演出画像が表示されるとともに、図には示されていないが、演出役物7を虹色に発光させながら動作するようにして大当たりを報知する。また、図には示されていないが、上述した演出と同様、大当たりが報知されると、大当たり態様で停止表示されていた装飾図柄を再変動させて、あたかも大当たり図柄の再抽選が行われたかのように見せる再抽選演出を実行する場合がある。
これに対して、装飾図柄の変動表示の開始後(図18(A)参照)、有効ライン上でリーチが成立するタイミング(例えば装飾図柄の変動開始からの経過時間が10秒)に先立って、大当たりに対する信頼度が高いことを示唆する疑似連続予告演出が実行される一方で、それ以外の予告演出であって大当たりに対する信頼度が高いことを示唆しない予告演出が実行される場合がある。図18(B)には、1連目の疑似変動中に大当たりに対する信頼度が高いことを示唆しない3つ目のステップまで発展するステップアップ予告演出が実行される様子が例示されている。
1連目の疑似変動において大当たりに対する信頼度が高いことを示唆しないステップアップ予告演出が実行された後、1連目の疑似停止が行われる。図18(C)には、1連目の疑似停止として、左図柄及び中図柄として「4」図柄を停止しつつ、右図柄として「5」図柄を停止した様子が例示されている。
1連目の疑似停止から所定時間(例えば1秒)が経過すると、停止表示されていた全ての装飾図柄が再変動して2連目の疑似変動が開始される(図18(D)参照)。また、2連目の疑似変動が開始されると、当該2連目の疑似変動中において非示唆説明演出が実行される場合がある。図18(D)には、例えば、非示唆説明演出として「白文字」が用いられた説明演出が実行されている様子が例示されている。3連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出の実行中に大当たりに対する信頼度が高いことを示唆しない3つ目のステップまで発展するステップアップ予告演出が実行される場合の非示唆説明演出としては、上述したように、図6に例示した11に区分された分類のうちの疑似連続予告演出に関連する分類が選択され易い。非示唆説明演出の具体例としては、例えば液晶表示装置5の表示画面の上方側において「3連目の疑似変動は熱い!!」等の文字色を通常の白色で表示するものが挙げられる。なお、上述した図8(B)と同様、説明演出が実行される際には、キャラクタと説明文が表示された吹き出し画像が液晶表示装置5の表示画面に表示される。
2連目の疑似変動中に非示唆説明演出が実行された後、3連目の疑似変動が行われることなく左図柄及び右図柄がリーチ図柄で停止表示される場合がある。
一方で、図18(E)に例示するように、2連目の疑似変動中に非示唆説明演出が実行された後(例えば2連目の疑似変動開始からの経過時間が3秒)、2連目の疑似停止が行われる場合がある。図18(E)には、2連目の疑似停止として、上記1連目の疑似停止と同様の図柄を停止した様子が例示されている。なお、2連目の疑似停止において、1連目の疑似停止のときの停止図柄と異なる図柄が停止する場合があってもよい。
2連目の疑似停止から所定時間(例えば1秒)が経過すると、停止表示されていた全ての装飾図柄が再変動して3連目の疑似変動が開始される(図18(F)参照)。そして、この3連目の疑似変動開始から所定時間(例えば3秒)が経過すると、有効ライン上に左図柄及び右図柄としてリーチ図柄が仮停止してリーチ成立となる(図18(G)参照)。
リーチが成立して所定時間(例えば1秒)が経過すると、中図柄としてリーチ図柄と同種の図柄が停止することに対する遊技者の期待感を高めるノーマルリーチ演出が実行される。図18(G)には、中図柄としてリーチ図柄と同種の「4」図柄が停止することに対する遊技者の期待感を高めるノーマルリーチ演出が実行されている様子が例示されている。
ノーマルリーチ演出が実行されると、第1特別図柄判定の判定結果が報知されるまでは、図18(H)に示す演出(上記図12(G)〜図12(H)と同様の演出)が実行される。すなわち、ノーマルリーチ演出の終盤でSPリーチ演出に発展され、さらにSPリーチ演出の終盤でSPSPリーチ演出に発展され、当該SPSPリーチ演出の終盤においてハズレを示唆する画像(例えばバトルに敗北した演出画像)が表示されると、液晶表示装置5の表示画面の左上隅で小さく表示されていた全ての装飾図柄が、例えば再びその大きさを大きくさせながら表示画面の中央領域へと移動し、中図柄が有効ライン上においてリーチ図柄とは異なる「5」図柄で停止表示される(図18(I)参照)。
このように、疑似連続予告演出の実行中に大当たりに対する信頼度が高いことを示唆するステップアップ予告演出が実行される場合、大当たりに対する信頼度が高いことを示唆しない1又は2連目の疑似変動中よりも大当たりに対する信頼度が高いことを示唆する3連目の疑似変動中のときの方が、非示唆説明演出が実行され易い(非示唆説明演出は1又は2連目の疑似変動中に実行され難い)。これにより、3連目の疑似変動に至るまでに非示唆説明演出が実行されて、3連目の疑似変動に発展することがバレてしまうことを抑制することが可能となるため、結果として、演出の興趣性が低減してしまうことを抑制することが可能となる。
また、疑似連続予告演出の実行中に大当たりに対する信頼度が高いことを示唆するステップアップ予告演出が実行されない場合よりも、疑似連続予告演出の実行中に大当たりに対する信頼度が高いことを示唆するステップアップ予告演出が実行される場合の方が、1連目や2連目の疑似変動においてよりも3連目の疑似変動においての方が非示唆説明演出が実行され易い。これにより、3連目の疑似変動で非示唆説明演出が実行される場合の遊技者の期待感をより高めることが可能となるため、結果として、演出の興趣性を効果的に高めることが可能である。
また、本実施形態では、以下に示す演出ボタン予告演出が実行される場合において説明演出が実行される場合がある。かかる具体例について、図18,19を参照しつつ説明する。
図19は、図10に示す演出の他のバリエーションの画面図であって演出ボタン予告演出が実行される状況下で説明演出を実行する場合の具体例を示す画面図である。
装飾図柄の変動表示の開始後(図19(A)参照)、リーチが成立するタイミングに先立って、大当たりに対する信頼度を示唆する演出ボタン予告演出が実行される場合がある。ここで、演出ボタン予告演出は、上述したように、演出ボタン26を模したボタン画像が液晶表示装置5の表示画面に停止表示されるか否かを煽るボタン出現演出と、当該表示画面にボタン画像が表示された場合に遊技者にボタン操作を促すボタン操作演出とで構成されている。図19(B)には、演出ボタン予告演出としてのボタン出現演出が行われている様子が例示されている。このボタン出現演出において演出ボタン26を模したボタン画像が液晶表示装置5の表示画面に表示されるか否かが煽られたにも関わらず当該表示画面にボタン画像が停止表示されなければ、ボタン操作演出に発展せずに第1特別図柄判定の判定結果が報知される。
一方で、図19(C)に例示されるように、液晶表示装置5の表示画面にボタン画像が停止表示されると、演出ボタン予告演出としてのボタン操作演出に発展する。このボタン操作演出が実行されると、このボタン操作演出と並行して説明演出が実行される場合がある。図19(C)には、例えば、説明演出として「赤文字」が用いられた示唆説明演出が実行されている様子が例示されている。大当たりに対する信頼度が高いことを示唆するボタン操作演出に発展する演出ボタン予告演出が実行される場合の示唆説明演出としては、上述したように、図6に例示した11に区分された分類のうちの演出ボタン予告演出に関連する分類が選択され易い。示唆説明演出の具体例としては、例えば液晶表示装置5の表示画面の右上で「ボタン操作からのリーチは・・」、「ボタン操作からのリーチは・・熱い!!」等の文字色を通常とは異なる文字色である赤色で表示するものが挙げられる。なお、上述した図8(B)と同様、説明演出が実行される際には、キャラクタと説明文が表示された吹き出し画像が液晶表示装置5の表示画面に表示される。
なお、ボタン操作演出では、変動表示されていた3列の装飾図柄が非表示にされるとのとほぼ同時に、液晶表示装置5の表示画面に演出ボタン26を模したボタン画像と、「押せ!」と記載された演出画像と、演出ボタンが有効な有効期間の残り時間を示すゲージ画像とが表示される。ボタン操作演出では、有効期間を示すゲージ画像のゲージを経過時間に伴って減少させる演出が継続的に行われ、当該有効期間中に遊技者によってボタン操作が行われるか、当該有効期間中に遊技者によってボタン操作が行われることなく当該有効期間が終了すると、液晶表示装置5の表示画面においてボタン操作演出の結果が表示される。
ボタン操作演出が実行されて、例えば遊技者によって有効期間中にボタン操作が行われると、当該ボタン操作のタイミングで非表示にされていた3列の装飾図柄が表示されると同時に、リーチが成立した状態で表示される場合がある。図19(D)には、有効ライン上に左図柄及び右図柄として「7」図柄がリーチ図柄として仮停止している様子が例示されている。
リーチが成立すると、ノーマルリーチ演出が実行され、図19(E)に例示されるように、さらにSPリーチ演出、SPSPリーチ演出へと発展する場合がある。そして、SPSPリーチ演出が実行されると、第1特別図柄判定の判定結果を報知すべく、最終的に第1特別図柄が停止表示されるとほぼ同時に、液晶表示装置5の表示画面において中図柄が停止表示される。図19(F)には、中図柄としてリーチ図柄と同種の「7」図柄が停止表示されて、大当たりが報知されている様子が例示されている。なお、最終的に、中図柄としてリーチ図柄とは異なる図柄が停止表示された場合はハズレが報知される。
なお、上記構成においては、ボタン出現演出の実行の際に説明演出が実行される場合があってもよく、かかる構成の場合は、ボタン出現演出が実行されているときよりもボタン操作演出が実行されているときの方が、示唆説明演出が実行され易くすることが好ましい。
このように、本実施形態では、ボタン出現演出からボタン操作演出へと発展するような演出ボタン予告演出の実行中においても、上記疑似連続予告演出が実行されている場合と同様、説明演出が実行される場合があるため、疑似連続予告演出が実行される場合と同様の効果を期待することが可能となり、結果として、遊技の興趣性を効果的に高めることが可能である。
図20は、図13に示す演出の他のバリエーションの画面図であって演出ボタン予告演出が実行された後に説明演出を実行する場合の具体例を示す画面図である。
装飾図柄の変動表示の開始後(図20(A)参照)、リーチが成立するタイミングに先立って、演出ボタン予告演出が実行される場合がある。図20(B)には、演出ボタン予告演出としてのボタン出現演出が行われている様子が例示されている。そして、このボタン出現演出において液晶表示装置5の表示画面にボタン画像が停止表示されると、ボタン操作演出に発展する(図20(C)参照)。そして、ボタン操作演出が実行されて、例えば遊技者によって有効期間中にボタン操作が行われると、当該ボタン操作のタイミングで装飾図柄が、リーチが成立した状態で表示される場合がある。図20(D)には、有効ライン上で左図柄及び右図柄として「7」図柄がリーチ図柄として仮停止している様子が例示されている。
リーチが成立すると、ノーマルリーチ演出が実行され、図20(E)に例示されるように、さらにSPリーチ演出、SPSPリーチ演出へと発展する場合がある。そして、SPSPリーチ演出が実行されると、このSPSPリーチ演出に並行して説明演出が実行される場合がある。図20(E)には、例えば、説明演出として「白文字」が用いられた非示唆説明演出が実行されている様子が例示されている。大当たりに対する信頼度が高いことを示唆するボタン操作演出に発展する演出ボタン予告演出が実行される場合の非示唆説明演出としては、上述したように、図6に例示した11に区分された分類のうちの演出ボタン予告演出に関連する分類が選択され易い。非示唆説明演出の具体例としては、例えば液晶表示装置5の表示画面の中央よりも若干上側で「ボタン操作からのリーチは・・」等の文字色を通常の文字色である白色で表示するものが挙げられる。
SPSPリーチ演出の実行中に非示唆説明演出が実行された後、第1特別図柄判定の判定結果を報知すべく、最終的に第1特別図柄が停止表示されるとほぼ同時に、液晶表示装置5の表示画面において中図柄が停止表示される。図20(F)には、中図柄としてリーチ図柄と同種の「7」図柄が停止表示されて、大当たりが報知されている様子が例示されている。なお、最終的に、中図柄としてリーチ図柄とは異なる図柄が停止表示された場合はハズレが報知される。
なお、上記演出構成においては、大当たりの場合には、非示唆説明演出よりも示唆説明演出が実行され易い方が好ましい。また、ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出の実行の際に説明演出が実行される場合があってもよく、かかる構成の場合は、より上位のリーチ演出で説明演出が実行されるようにすることで興趣性を効果的に高めることが可能となる。
このように、本実施形態では、遊技者のボタン操作によってリーチか否かの結果が表示される演出ボタン予告演出が実行される場合においても、当該予告演出の実行後に説明演出が実行される場合があるため、演出の興趣性をより効果的に高めることが可能である。
なお、他の実施形態では、予告演出の実行前に、説明演出が実行される場合があってもよい。
[遊技制御基板100によるタイマ割込み処理]
次に、図21を参照しつつ、遊技制御基板100において実行されるタイマ割込み処理について説明する。ここで、図21は、遊技制御基板100において実行されるタイマ割込み処理の一例を示すフローチャートである。遊技制御基板100は、電源投入時や電源遮断時等の特殊な場合を除く通常の動作時において、図21に例示されている一連の処理を一定時間(例えば4ミリ秒)毎に繰り返し実行する。なお、図21以降のフローチャートに基づいて説明する遊技制御基板100の処理は、メインROM102に記憶されているプログラムに基づいてメインCPU101が生成する命令に従って行われる。
まず、メインCPU101は、大当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数、及び普通図柄乱数の各種乱数を更新する乱数更新処理を実行する(ステップS1)。
大当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数は上述した通りであり、普通図柄乱数は、第2始動口12を開放するか否かを決定するための乱数である。大当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数、及び普通図柄乱数は、このステップS1の処理が行われる毎に「1」加算される。なお、このステップS1の処理を行うカウンタとしてはループカウンタが使用されており、各乱数は、予め設定された最大値に達した後は「0」に戻されて更新される。
ステップS1の処理に続いて、メインCPU101は、各スイッチからの検知信号が入力されたことに応じて各種の乱数を取得する処理を含むスイッチ処理を実行する(ステップS2)。このスイッチ処理については、図22に基づいて後に詳述する。
ステップS2の処理に続いて、メインCPU101は、特別図柄判定を実行して、第1特別図柄表示器41又は第2特別図柄表示器42に特別図柄を変動表示させてから特別図柄判定の判定結果を示す特別図柄を停止表示させる処理等を含む特別図柄処理を実行する(ステップS3)。この特別図柄処理については、図26に基づいて後に詳述する。
ステップS3の処理に続いて、メインCPU101は、普通図柄判定を実行し、普通図柄表示器45に普通図柄を変動表示させてから普通図柄判定の結果を示す普通図柄を停止表示させる処理等を含む普通図柄処理を実行する(ステップS4)。
ステップS4の処理に続いて、メインCPU101は、普通図柄判定を行った結果、第2始動口12を開放すると判定した場合に、電動チューリップ制御部113を介して電動チューリップ17を動作させる電動チューリップ処理を実行する(ステップS5)。
ステップS5の処理に続いて、メインCPU101は、ステップS3の処理で大当たりであると判定した場合に、大入賞口制御部117を制御して大入賞口13を開放する大入賞口開放制御処理を実行する(ステップS6)。
ステップS6の処理に続いて、メインCPU101は、遊技球の入賞に応じた賞球の払い出しを制御する賞球処理を実行する(ステップS7)。
ステップS7の処理に続いて、メインCPU101は、ステップS7以前の処理ステップにおいてメインRAM103にセット(格納)された各種コマンドや演出内容を決定するために必要な情報を演出制御基板130に送信する送信処理を実行する(ステップS8)。
[遊技制御基板100によるスイッチ処理]
図22は、図21のステップS2におけるスイッチ処理の詳細フローチャートである。ステップS1の処理に続いて、メインCPU101は、図22に例示されるように、第1始動口スイッチ111からの検知信号の入力の有無を監視して、ステップS1の処理によって適宜更新される各種乱数(大当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数)について、第1始動口スイッチ111からの検知信号が入力された時点の値を取得する処理等を含む第1始動口スイッチ処理を実行する(ステップS21)。この第1始動口スイッチ処理については、図23に基づいて後に詳述する。
次に、メインCPU101は、第2始動口スイッチ112からの検知信号の入力の有無を監視して、ステップS1の処理によって適宜更新される各種乱数について、第2始動口スイッチ112からの検知信号が入力された時点の値を取得する処理等を含む第2始動口スイッチ処理を実行する(ステップS22)。この第2始動口スイッチ処理については、図23に基づいて後に詳述する。
そして、メインCPU101は、第1ゲートスイッチ114(又は第2ゲートスイッチ115)からの検知信号の入力の有無を監視して、ステップS1の処理によって適宜更新される普通図柄乱数について、第1ゲートスイッチ114(又は第2ゲートスイッチ115)からの検知信号が入力された時点の値を取得するゲートスイッチ処理を実行する(ステップS23)。
[遊技制御基板100による第1始動口スイッチ処理]
図23は、図22のステップS21における第1始動口スイッチ処理の詳細フローチャートである。図23に例示されるように、メインCPU101は、ステップS1の乱数更新処理に続いて、第1始動口スイッチ111からの検知信号(具体的には第1始動口スイッチ111が「ON」になったことを示すON信号)が入力されたか否かに基づいて、第1始動口スイッチ111が「ON」になったか否かを判定する(ステップS210)。ここで、第1始動口スイッチ111が「ON」になったと判定した場合(ステップS210:YES)、メインRAM103に記憶されている第1特別図柄判定の保留数U1が、メインROM102に記憶されている第1特別図柄判定の最大保留数Umax1(本実施形態では「4」)未満であるか否かを判定する(ステップS211)。
メインCPU101は、保留数U1が最大保留数Umax1未満であると判定した場合(ステップS211:YES)、保留数U1の値を「1」加算した値に更新し(ステップS212)、第1特別図柄判定に使用する取得情報として、大当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数を取得する(ステップS213〜ステップS216)。
このように、保留数U1が最大保留数Umax1未満の状態で第1始動口スイッチ111が「ON」になるという取得条件の成立に応じて、大当たり乱数等の各種の取得情報が取得される。
ステップS216の処理に続いて、メインCPU101は、現在の状態が高ベース状態であるか否かを判定する(ステップS217)。ここで、メインRAM103には、時短遊技フラグが記憶されている。この時短遊技フラグは、第2始動口12に遊技球が入賞し難い状態に電動チューリップ17を制御する場合に「OFF」に設定され、逆に、第2始動口12に遊技球が入賞し易い状態に電動チューリップ17を制御する場合に「ON」に設定されるフラグである。メインCPU101は、ステップS217において、メインRAM103に記憶されている時短遊技フラグが「ON」に設定されているか否かに基づいて、現在の状態が高ベース状態であるか否かを判定する。
メインCPU101は、現在の状態が高ベース状態ではないと判定した場合(ステップS217:NO)、すなわち時短遊技フラグが「OFF」に設定されている場合、事前判定処理を実行する(ステップS218)。具体的には、後述する大当たり判定処理(図27参照)や変動パターン選択処理(図28参照)に先立って、ステップS213〜ステップS216の処理によってメインRAM103に格納された情報に基づいて、大当たりとなるか否かを事前判定するとともに第1特別図柄判定が実行される際に実際に選択される特別図柄の変動パターンを取得する事前判定を実行する。この事前判定処理については、図25に基づいて後に詳述する。
メインCPU101は、ステップS218の処理を実行した場合、又は高ベース状態である(時短遊技フラグが「ON」に設定されている)と判断した場合(ステップS217:YES)、第1特別図柄判定に係る保留コマンドをメインRAM103にセットする(ステップS219)。この保留コマンドは、第1特別図柄判定が保留されたことを通知するコマンドであって、ステップS218の処理で得られた事前判定情報を含むものであり、ステップS8の送信処理によって演出制御基板130に送信される。
[遊技制御基板100による第2始動口スイッチ処理]
図24は、図22のステップS22における第2始動口スイッチ処理の詳細フローチャートである。図24に例示されるように、メインCPU101は、ステップS21の第1始動口スイッチ処理に続いて、第2始動口スイッチ112からの検知信号(具体的には第2始動口スイッチ112が「ON」になったことを示すON信号)が入力されたか否かに基づいて、第2始動口スイッチ112が「ON」になったか否かを判定する(ステップS220)。
メインCPU101は、第2始動口スイッチ112が「ON」になったと判定した場合(ステップS220:YES)、メインRAM103に記憶されている第2特別図柄判定の保留数U2が、メインROM102に記憶されている第2特別図柄判定の最大保留数Umax2(本実施形態では「4」)未満であるか否かを判定する(ステップS221)。
メインCPU101は、保留数U2が最大保留数Umax2未満であると判定した場合(ステップS221:YES)、保留数U2の値を「1」加算した値に更新し(ステップS222)、第2特別図柄判定に使用する取得情報として、大当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数を取得する(ステップS223〜ステップS226)。
ステップS226の処理に続いて、メインCPU101は、ステップS217の処理と同様に、現在の状態が高ベース状態であるか否かを判定する(ステップS227)。ここで、現在の状態が高ベース状態であると判定した場合(ステップS227:YES)、すなわち時短遊技フラグが「ON」に設定されている場合、事前判定処理を実行する(ステップS228)。
メインCPU101は、ステップS228の処理を実行した場合、又は高ベース状態ではない(時短遊技フラグが「OFF」に設定されている)と判断した場合(ステップS227:NO)、第2特別図柄判定に係る保留コマンドをメインRAM103にセットする(ステップS229)。この保留コマンドは、第2特別図柄判定が保留されたことを通知するコマンドであって、ステップS228の処理で得られた事前判定情報を含むものであり、ステップS8の送信処理によって演出制御基板130に送信される。
[遊技制御基板100による事前判定処理]
次に、図25を参照しつつ、遊技制御基板100によって実行される事前判定処理について説明する。ここで、図25は、図23のステップS218及び図24のステップS228における事前判定処理の詳細フローチャートである。
メインCPU101は、図23のステップS217の処理で高ベース状態ではないと判定した場合、又は図23のステップS227の処理で高ベース状態であると判断した場合、まず取得した大当たり乱数に基づいて大当たりか否かを判定する(ステップS2181)。具体的には、低確率状態(本実施形態では通常遊技状態又は時短遊技状態)である場合には、低確率時用大当たり乱数テーブルをメインROM102から読み出してメインRAM103にセットする。一方、高確率状態(本実施形態では確変遊技状態)である場合には、高確率時用大当たり乱数テーブルをメインROM102から読み出してメインRAM103にセットする。そして、図23のステップS213の処理(又は図24のステップS223の処理)で取得した大当たり乱数がメインRAM103に格納される以前に、当該取得した大当たり乱数がメインRAM103にセットされた大当たり乱数テーブルに規定されている当選値のいずれかと一致するか否かに基づいて大当たりか否かを判定する。
メインCPU101は、取得した大当たり乱数に基づいて大当たりであると判定した場合(ステップS2181:YES)、大当たり用変動パターン選択テーブルをメインROM102から読み出してメインRAM103にセットする(ステップS2182)。大当たり用変動パターン選択テーブルについては、図29に基づいて後に詳述する。
一方、メインCPU101は、取得した大当たり乱数に基づいて大当たりではないと判定した場合(ステップS2181:NO)、リーチ演出が行われるか否かを判定する(ステップS2183)。具体的には、図23のステップS215の処理(又は図24のステップS225の処理)で取得されたリーチ乱数が、メインROM102に記憶されているリーチ乱数の当選値と一致するか否かに基づいて、当該リーチ乱数に対応する特別図柄の変動中(以下当該変動中とも言う)にリーチ演出が行われるか否かを判定する。ここでは、大当たりではないと判定された場合、10分の1の確率でリーチ演出が行われると判定されるように設定されている。
メインCPU101は、当該変動中にリーチ演出が行われると判定した場合(ステップS2183:YES)、リーチ用変動パターン選択テーブルをメインROM102から読み出してメインRAM103にセットする(ステップS2184)。リーチ用変動パターン選択テーブルについては、図30に基づいて後に詳述する。
ところで、第1特別図柄判定の判定結果が「ハズレ」であり、且つ当該変動中にリーチ演出が行われない場合、当該変動開始時における第1特別図柄判定の保留数に基づいて第1特別図柄の変動パターンが決定されるため、保留されている第1特別図柄判定の権利が消化される前と後では第1特別図柄判定の保留数が相異なる場合がある。このため、当該変動中にリーチ演出が行われない第1特別図柄判定の保留に対しては、その第1特別図柄判定に先立って正確な特別図柄の変動パターンを取得できない場合がある。
このような理由により、リーチ演出が行われないと判定された場合には(ステップS2183:NO)、後述するステップS2185の変動パターン乱数事前判定処理が行われることなくステップS2186に処理が進められる。
メインCPU101は、大当たり用変動パターン選択テーブル又はリーチ用変動パターン選択テーブルをメインRAM103にセットすると、変動パターン乱数判定処理を実行する(ステップS2185)。具体的には、ステップS216の処理(又はステップS226)の処理で取得された変動パターン乱数が、メインRAMにセットされている変動パターン選択テーブルに規定されている乱数値のうちのいずれの乱数値と一致するかに基づいて、当該取得された変動パターン乱数に対応する特別図柄の変動開始時に行われる第1特別図柄判定(又は第2特別図柄判定)で選択されることになる第1特別図柄(又は第2特別図柄)の変動パターンを特定する。
メインCPU101は、ステップS2186の処理を実行した場合、又はリーチ演出が行われないと判定した場合(ステップS2183:NO)、事前判定情報を生成してメインRAM103に格納する(ステップS2187)。
このように、メインCPU101は、遊技球が第1始動口11(又は第2始動口12)に入賞したことを契機として取得された大当たり乱数等の各種乱数に基づいて後述する大当たり判定や変動パターン選択処理が行われるのに先立って、第1特別図柄(又は第2特別図柄)の変動パターン(変動時間)を取得する。
[遊技制御基板100による特別図柄処理]
次に、図26を参照しつつ、遊技制御基板100によって実行される特別図柄処理の詳細について説明する。ここで、図26は、図21のステップS3における特別図柄処理の詳細フローチャートである。
図26に例示されるように、メインCPU101は、メインRAM103に記憶されている大当たり遊技フラグが「ON」に設定されているか否かに基づいて、大当たり遊技中であるか否かを判定する(ステップS301)。この大当たり遊技フラグは、大当たり遊技の実行中であるか否かを示すフラグであり、大当たり遊技の開始時に「ON」に設定され、大当たり遊技の終了時に「OFF」に設定される。ここで、大当たり遊技中であると判定された場合(ステップS301:YES)、ステップS4の普通図柄処理に処理が進められる。
メインCPU101は、大当たり遊技中ではないと判定した場合(ステップS301:NO)、特別図柄の変動表示中であるか否かを判定する(ステップS302)。ここで、特別図柄の変動表示中ではないと判定した場合(ステップS302:NO)、メインRAM103に記憶されている第2特別図柄判定の保留数U2が「1」以上であるか否かを判定する(ステップS303)。ここで、保留数U2が「1」以上であると判定した場合(ステップS303:YES)、保留数U2を「1」減算した値に更新する(ステップS304)。
メインCPU101は、保留数U2が「1」以上ではないと判定した場合(ステップS303:NO)、メインRAM103に記憶されている第1特別図柄判定の保留数U1が「1」以上であるか否かを判定する(ステップS305)。ここで、保留数U1が「1」以上であると判定した場合(ステップS305:YES)、メインCPU101は、保留数U1を「1」減算した値に更新する(ステップS306)。
ステップS304の処理又はステップS306の処理に続いて、メインCPU101は、メインRAM103の保留記憶領域に対するシフト処理を実行する(ステップS308)。図には示されていないが、メインRAM103には、判定用記憶領域および保留記憶領域が設けられている。ここで、判定用記憶領域は、特別図柄判定が実際に実行されるときにその特別図柄判定に使用される各種情報が記憶される記憶領域である。保留記憶領域は、第1特別図柄判定に係る各種情報が記憶される4つの記憶領域と、第1特別図柄判定に係る各種情報が記憶される4つの記憶領域とで構成されている。メインCPU101は、ステップS304の処理に続いてステップS308のシフト処理を実行する場合には、第2特別図柄判定用の1つ目の保留記憶領域に記憶されている最先の取得情報を判定用記憶領域にシフトさせると共に、残りの取得情報を判定用記憶領域側にシフトさせる。また、ステップS306の処理に続いてシフト処理を実行する場合には、第1特別図柄判定用の1つ目の保留記憶領域に記憶されている最先の取得情報を判定用記憶領域にシフトさせると共に、残りの取得情報を判定用記憶領域側にシフトさせる。
ステップS308の処理に続いて、メインCPU101は、判定用記憶領域に記憶されている乱数に基づいて、大当たり判定処理を実行する(ステップS309)。この大当たり判定処理が実行されることによって、大当たりか否かが判定されると共に、大当たりであると判定された場合には大当たりの種類が決定されることになる。そして、これらの処理の結果を示す特別図柄の設定情報がメインRAM103にセットされる。この大当たり判定処理については、図27に基づいて後に詳述する。
図26の表記からも明らかなように、メインCPU101は、大当たり遊技中ではなく、図柄変動中でもないといった始動条件が成立すると、このステップS309において、始動口入賞時に取得した大当たり乱数等に基づいて、遊技者に有利な大当たり遊技を実行するか否かを判定する。
ステップS309の処理に続いて、メインCPU101は、特別図柄の変動パターンを選択する変動パターン選択処理を実行する(ステップS310)。この変動パターン選択処理については、図28に基づいて後に詳述する。
ステップS310の処理に続いて、メインCPU101は、ステップS309の処理で設定した特別図柄の設定情報、この特別図柄の設定情報が第1特別図柄判定に係るものであるかあるいは第2特別図柄判定に係るものであるかを示す情報、ステップS310の処理で設定した変動パターンの設定情報、遊技機1の遊技状態に関する情報等を含む変動開始コマンドをメインRAM103にセットする(ステップS311)。
この変動開始コマンドは、特別図柄の変動表示に伴う演出の開始を指示するコマンドであって、ステップS8の送信処理によって演出制御基板130に送信される。これにより、液晶表示装置5における装飾図柄の変動表示等が開始されることになる。
ステップS311の処理に続いて、メインCPU101は、ステップS311の処理でセットした変動開始コマンドに含まれている変動パターンの設定情報に基づいて、特別図柄の変動表示を開始する(ステップS312)。その際、判定用記憶領域に第1特別図柄判定に係る取得情報(乱数)が記憶された状態でステップS309〜ステップS311の処理が行われた場合には、第1特別図柄表示器41において特別図柄の変動表示を開始する。一方、第2特別図柄判定に係る取得情報(乱数)が記憶された状態でステップS309〜ステップS311の処理が行われた場合には、第2特別図柄表示器42において特別図柄の変動表示を開始する。
ステップS312の処理に続いて、メインCPU101は、メインRAM103に記憶されている客待ちフラグが「ON」に設定されているか否かを判定する(ステップS313)。ここで、客待ちフラグは、遊技機1が客待ち状態であるか否かを示すフラグであり、特別図柄判定の実行が保留されておらず且つ特別図柄の変動表示が行われなくなったタイミングで「ON」に設定され、特別図柄の変動表示が開始されるときに「OFF」に設定される。
メインCPU101は、客待ちフラグが「ON」に設定されていると判定した場合(ステップS313:YES)、客待ちフラグを「OFF」に設定する(ステップS314)。そして、ステップS314の処理を実行した場合、又は客待ちフラグが「ON」に設定されていないと判定した場合(ステップS313:NO)、変動時間の計測を開始する(ステップS315)。
メインCPU101は、ステップS315の処理を実行した場合、又は特別図柄の変動表示中であると判定した場合(ステップS302:YES)、ステップS315における変動時間の計測開始から、ステップS310の処理によって選択された変動パターンに対応する変動時間が経過したか否かを判定する(ステップS317)。ここで、変動時間が経過していないと判定された場合(ステップS317:NO)、ステップS4の普通図柄処理に処理が進められる。
メインCPU101は、変動時間が経過したと判定した場合(ステップS317:YES)、第1特別図柄表示器41または第2特別図柄表示器42に特別図柄判定の判定結果を示す特別図柄が停止表示されることを通知する図柄確定コマンドをメインRAM103にセットする(ステップS318)。この図柄確定コマンドは、ステップS8における送信処理によって演出制御基板130に送信される。これにより、液晶表示装置5に変動表示されていた装飾図柄を特別図柄判定の判定結果を示す態様で停止表示させる処理等が行われることになる。
ステップS318の処理に続いて、メインCPU101は、ステップS312の処理で開始した特別図柄の変動表示を終了させる(ステップS319)。具体的には、ステップS309の処理で設定した特別図柄(大当たり図柄又はハズレ図柄)を、特別図柄を変動表示していた特別図柄表示器に停止表示させる。なお、この特別図柄の停止表示は、少なくとも所定の確定時間(例えば1秒)が経過するまで継続される。
このように、メインCPU101は、第1特別図柄表示器41又は第2特別図柄表示器42に特別図柄を変動表示させてから大当たり判定処理の判定結果を示す特別図柄を第1特別図柄表示器41又は第2特別図柄表示器42に停止表示させる。
ステップS319の処理に続いて、メインCPU101は、上記ステップS315の処理で計測を開始した変動時間をリセットし(ステップS320)、大当たりである場合に大当たり遊技を開始させる処理等を含む停止中処理を実行する(ステップS321)。
一方、メインCPU101は、第1特別図柄判定の保留数U1が「1」以上ではないと判定した場合(ステップS305:NO)、客待ちフラグが「ON」に設定されているか否かを判定する(ステップS323)。ここで、客待ちフラグが「ON」に設定されていると判定された場合(ステップS323:YES)、ステップS4の普通図柄処理に処理が進められる。
メインCPU101は、客待ちフラグが「ON」に設定されていないと判定した場合(ステップS323:NO)、遊技機1が客待ち状態になったことを通知する客待ちコマンドをメインRAM103にセットし(ステップS324)、客待ちフラグを「ON」に設定する(ステップS325)。この客待ちコマンドは、ステップS8の送信処理によって演出制御基板130に送信される。
[遊技制御基板100による大当たり判定処理]
図27は、図26のステップS309における大当たり判定処理の詳細フローチャートである。メインCPU101は、判定用記憶領域に記憶された大当たり乱数に基づいて大当たり判定を実行する(ステップS3091)。具体的には、判定用記憶領域に記憶されている大当たり乱数が、予め設定された当選値と一致するか否かに基づいて、大当たりであるか否かを判定する。
ここでの当選値は、高確率時用大当たり乱数テーブル又は低確率時用大当たり乱数テーブルに規定されている大当たりの当選値である。高確率状態(本実施形態では確変遊技状態)のときに大当たり判定が実行される場合には、高確率時用大当たり乱数テーブルに格納されている当選値が使用される。一方、低確率状態(本実施形態では通常遊技状態または時短遊技状態)のときに大当たり判定が実行される場合には、低確率時用大当たり乱数テーブルに格納されている当選値が使用される。なお、高確率時用大当たり乱数テーブルは、低確率時用大当たり乱数テーブルよりも大当たりであると判定される割合が高くなるように構成されている。
このように、メインCPU101は、第1始動口11又は第2始動口12に遊技球が入賞したことを契機として取得された大当たり乱数等の取得情報が判定用記憶領域に記憶されるといった始動条件が成立すると、その大当たり乱数に基づいて、遊技者にとって有利な(遊技者が遊技媒体を獲得可能な)大当たり遊技を実行するか否かを判定する。
ステップS3091の処理に続いて、メインCPU101は、大当たり判定の判定結果が大当たりであるか否かを判断する(ステップS3092)。ここで、大当たりであると判断した場合(ステップS3092:YES)、メインROM102に記憶されている大当たり時の図柄決定テーブルを参照して大当たりの種類を決定する(ステップS3093)。
具体的には、ステップS3091の大当たり判定に使用された大当たり乱数と一緒に判定用記憶領域に記憶されている図柄乱数が第1特別図柄判定に係るものである場合には、その図柄乱数が、第1始動口入賞用の図柄決定テーブルに規定されているどの乱数値と一致するかに基づいて、大当たりの種類(図5参照)を決定する。一方、第2特別図柄判定に係るものである場合には、その図柄乱数が、第2始動口入賞用の図柄決定テーブルに規定されているどの乱数値と一致するかに基づいて、大当たりの種類(図5参照)を決定する。
そして、メインCPU101は、決定した大当たりの種類に応じた大当たり図柄の設定情報をメインRAM103にセットする(ステップS3094)。これにより、上記ステップS319の処理の際にここでセットされた大当たり図柄が第1特別図柄表示器41又は第2特別図柄表示器42に停止表示されて、その停止表示された特別図柄に応じた大当たり遊技が行われることになる。
一方、メインCPU101は、大当たりではないと判断した場合(ステップS3092:NO)、ハズレ図柄の設定情報をメインRAM103にセットする(ステップS3095)。これにより、上記ステップS319の処理の際にここでセットされたハズレ図柄が第1特別図柄表示器41又は第2特別図柄表示器42に停止表示される。この場合、大当たり遊技は行われない。
[遊技制御基板100による変動パターン選択処理]
図28は、図26のステップS310における変動パターン選択処理の詳細フローチャートである。メインCPU101は、図26のステップS309における大当たり判定処理を実行した後、ステップS3091の判定結果が大当たりであるか否かを判断する(ステップS3101)。ここで、大当たりであると判断した場合(ステップS3101:YES)、大当たり用変動パターン選択テーブル(図29参照)をメインROM102から読み出してメインRAM103にセットする(ステップS3102)。
一方、メインCPU101は、大当たりではないと判断した場合(ステップS3101:NO)、判定用記憶領域に記憶されているリーチ乱数がメインROM102に記憶されているリーチ乱数の当選値と一致するか否かに基づいて、遊技者に対して大当たりを期待させるリーチ演出を行うか否かを判定する(ステップS3103)。ここで、リーチ演出を行うと判定した場合(ステップS3103:YES)、リーチ用変動パターン選択テーブル(図30参照)をメインROM102から読み出してメインRAM103にセットする(ステップS3104)。逆に、リーチ演出を行わないと判定した場合(ステップS3103:NO)、ハズレ用変動パターン選択テーブル(図31参照)をメインROM102から読み出してメインRAM103にセットする(ステップS3105)。
続いて、メインCPU101は、ステップS3102の処理、ステップS3104の処理、又はステップS3105の処理によってメインRAM103にセットされた変動パターン選択テーブルを参照して変動パターン乱数判定処理を実行する(ステップS3106)。具体的には、大当たり用変動パターン選択テーブル又はリーチ用変動パターン選択テーブルがメインRAM103にセットされた場合、判定用記憶領域に記憶されている変動パターン乱数に対応する変動パターンを、セットされている変動パターン選択テーブルから読み出すことによって変動パターンを選択する。
また、ハズレ用変動パターン選択テーブルがメインRAM103にセットされた場合、ステップS308のシフト処理が行われる直前に各種情報が記憶されていた保留記憶領域の数に基づいて特別図柄判定の保留数を特定し、特定した保留数等(例えば他の条件として現在の時短の有無)に対応する変動パターンをハズレ用変動パターン選択テーブルから読み出すことによって変動パターンを選択する。
このようにして特別図柄の変動パターンが選択されることによって、特別図柄の変動時間が必然的に決定されることになる。
メインCPU101は、変動パターンを選択すると、選択した変動パターンの設定情報をメインRAM103にセットする(ステップS3107)。この変動パターンの設定情報は、上述したステップS309の大当たり判定処理によってメインRAM103にセットされた図柄の設定情報と共に変動開始コマンドに含まれて演出制御基板130に送信される。
ここで、上述した大当たり用変動パターン選択テーブル、リーチ用変動パターン選択テーブル、及びハズレ用変動パターン選択テーブルについて説明する。図29は、第1始動口に遊技球が入賞した場合に選択され得る大当たり用変動パターン選択テーブル(通常遊技状態用)の一例を示す図である。また、図30は、第1始動口に遊技球が入賞した場合に選択され得るリーチ用変動パターン選択テーブル(通常遊技状態用)の一例を示す図である。また、図31は、第1始動口に遊技球が入賞した場合に選択され得るハズレ用変動パターン選択テーブル(通常遊技状態用)の一例を示す図である。
図29に例示される大当たり用変動パターン選択テーブルは、大当たり判定処理(又は事前判定処理)において大当たりと判定された場合に、第1特別図柄の変動パターンを選択するために使用されるテーブルである。そして、大当たり用変動パターン選択テーブルでは、変動パターン乱数と第1特別図柄の変動パターンとが対応付けられている。大当たり用変動パターン選択テーブルでは、各大当たり図柄X1〜X4に対応付けられた変動パターンCP1−1〜CP10−1に対して、「0」〜「99」の変動パターン乱数が所定の割り振りで割り振られている。
大当たり図柄X1に対応付けられた各変動パターンCP1−1には、「0」〜「1」の全2個の変動パターン乱数が割り振られている。変動パターンCP2−1には、「2」〜「9」の全8個の変動パターン乱数が割り振られている。変動パターンCP3−1には、「10」〜「17」の全8個の変動パターン乱数が割り振られている。変動パターンCP4−1には、「18」〜「25」の全8個の変動パターン乱数が割り振られている変動パターンCP5−1には、「26」〜「36」の全11個の変動パターンが割り振られている。変動パターンCP6−1には、「37」〜「48」の全12個の変動パターンが割り振られている。変動パターンCP7−1には、「49」〜「60」の全12個の変動パターンが割り振られている。変動パターンCP8−1には、「61」〜「73」の全13個の変動パターンが割り振られている。変動パターンCP9−1には、「74」〜「86」の全13個の変動パターンが割り振られている。変動パターンCP10−1には、「87」〜「99」の全13個の変動パターンが割り振られている。
このため、変動パターンCP1−1が選択される割合は2/100(=2%)となる。また、変動パターンCP2−1〜CP4−1が選択される割合は、いずれも8/100(=8%)となる。また、変動パターンCP5−1が選択される割合は11/100(=11%)となる。また、変動パターンCP6−1〜CP7−1が選択される割合は、いずれも12/100(=12%)となる。また、変動パターンCP8−1〜CP10−1が選択される割合は、いずれも13/100(=13%)となる。
変動パターンCP1−1は、疑似連続予告演出が実行されない変動パターンであり、リーチ成立後にノーマルリーチ演出が実行され、最終的に大当たりが報知される変動パターンである。また、変動パターンCP1−1は、特別図柄及び装飾図柄の変動時間が20秒に設定されている。
変動パターンCP2−1は、疑似連続予告演出が実行されない変動パターンであり、リーチ成立後にノーマルリーチ演出からSPリーチ演出へと発展して、最終的に大当たりが報知される変動パターンである。また、変動パターンCP2−1は、特別図柄及び装飾図柄の変動時間が43秒に設定されている。
変動パターンCP3−1は、リーチ成立に先立って2連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出が実行される変動パターンであり、リーチ成立後にノーマルリーチ演出からSPリーチ演出へと発展して、最終的に大当たりが報知される変動パターンである。また、変動パターンCP3−1は、特別図柄及び装飾図柄の変動時間が43秒に設定されている。
変動パターンCP4−1は、リーチ成立に先立って3連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出が実行される変動パターンであり、リーチ成立後にノーマルリーチ演出からSPリーチ演出へと発展して、最終的に大当たりが報知される変動パターンである。また、変動パターンCP4−1は、特別図柄及び装飾図柄の変動時間が43秒に設定されている。
変動パターンCP5−1は、疑似連続予告演出が実行されない変動パターンであり、リーチ成立後にノーマルリーチ演出からSPリーチ演出を介することなくSPSPリーチ演出へと発展して、最終的に大当たりが報知される変動パターンである。また、変動パターンCP5−1は、特別図柄及び装飾図柄の変動時間が93秒に設定されている。
変動パターンCP6−1は、リーチ成立に先立って2連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出が実行される変動パターンであり、リーチ成立後にノーマルリーチ演出からSPリーチ演出を介することなくSPSPリーチ演出へと発展して、最終的に大当たりが報知される変動パターンである。また、変動パターンCP6−1は、特別図柄及び装飾図柄の変動時間が93秒に設定されている。
変動パターンCP7−1は、リーチ成立に先立って3連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出が実行される変動パターンであり、リーチ成立後にノーマルリーチ演出からSPリーチ演出を介することなくSPSPリーチ演出へと発展して、最終的に大当たりが報知される変動パターンである。また、変動パターンCP7−1は、特別図柄及び装飾図柄の変動時間が93秒に設定されている。
変動パターンCP8−1は、疑似連続予告演出が実行されない変動パターンであり、リーチ成立後にノーマルリーチ演出からSPリーチ演出、SPSPリーチ演出へと発展して、最終的に大当たりが報知される変動パターンである。また、変動パターンCP8−1は、特別図柄及び装飾図柄の変動時間が123秒に設定されている。
変動パターンCP9−1は、リーチ成立に先立って2連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出が実行される変動パターンであり、リーチ成立後にノーマルリーチ演出からSPリーチ演出、SPSPリーチ演出へと発展して、最終的に大当たりが報知される変動パターンである。また、変動パターンCP9−1は、特別図柄及び装飾図柄の変動時間が123秒に設定されている。
変動パターンCP10−1は、リーチ成立に先立って3連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出が実行される変動パターンであり、リーチ成立後にノーマルリーチ演出からSPリーチ演出、SPSPリーチ演出へと発展して、最終的に大当たりが報知される変動パターンである。また、変動パターンCP10−1は、特別図柄及び装飾図柄の変動時間が123秒に設定されている。
なお、大当たり図柄X2〜X4に対応付けられた各変動パターンCP1−1〜CP10−1についても、上記大当たり図柄X1に対応付けられた各変動パターンCP1−1〜CP10−1に対する変動パターン乱数の割り振りと同様の割り振りで割り振られている。このため、大当たり図柄X2〜X4に対応付けられた各変動パターンCP1−1〜CP10−1の選択割合も大当たり図柄X1に対応付けられた各変動パターンCP1−1〜CP10−1の選択割合と同様のものとなる
図30に例示されるリーチ用変動パターン選択テーブルは、大当たり判定処理(又は事前判定処理)においてハズレと判定され且つ変動パターン選択処理(又は事前判定処理)においてリーチ有りと判定された場合に、第1特別図柄の変動パターンを選択するために使用されるテーブルである。なお、図29に例示するリーチ用変動パターン選択テーブルは、テーブルに含まれる変動パターンの種類と、変動時間と、変動パターン乱数の割り振りとが異なる点を除いて、図29に例示される大当たり用変動パターン選択テーブルと同様の構成を有している。このため、以下の図30に関する説明では、主に図29と異なる点に関して説明し、共通する点については説明を省略する。
図30に例示されるリーチ用変動パターン選択テーブルでは、各変動パターンCP1−5〜CP10−5に対して、「0」〜「99」の変動パターン乱数が所定の割り振りで割り振られている。
具体的には、変動パターンCP1−5には、「0」〜「49」の全50個の変動パターン乱数が割り振られている。変動パターンCP2−5には、「50」〜「60」の全10個の変動パターン乱数が割り振られている。変動パターンCP3−5には、「61」〜「70」の全10個の変動パターン乱数が割り振られている。変動パターンCP4−5には、「71」〜「75」の全5個の変動パターン乱数が割り振られている。変動パターンCP5−5には、「76」〜「80」の全5個の変動パターン乱数が割り振られている。変動パターンCP6−5には、「81」〜「85」の全5個の変動パターン乱数が割り振られている。変動パターンCP7−5には、「86」〜「90」の全5個の変動パターン乱数が割り振られている。変動パターンCP8−5には、「91」〜「93」の全3個の変動パターン乱数が割り振られている。変動パターンCP9−5には、「94」〜「96」の全3個の変動パターン乱数が割り振られている。変動パターンCP10−5には、「97」〜「99」の全3個の変動パターン乱数が割り振られている。
このため、変動パターンCP1−5が選択される割合は50/100(=50%)となる。また、変動パターンCP2−5が選択される割合は11/100(=11%)となる。また、変動パターンCP3−5が選択される割合は10/100(=10%)となる。また、変動パターンCP4−5が選択される割合は5/100(=5%)となる。また、変動パターンCP5−5が選択される割合は5/100(=5%)となる。また、変動パターンCP6−5が選択される割合は5/100(=5%)となる。また、変動パターンCP7−5が選択される割合は5/100(=5%)となる。また、変動パターンCP8−5が選択される割合は3/100(=3%)となる。また、変動パターンCP9−5が選択される割合は3/100(=3%)となる。また、変動パターンCP10−5が選択される割合は3/100(=3%)となる。
変動パターンCP1−5は、疑似連続予告演出が実行されない変動パターンであり、リーチ成立後にノーマルリーチ演出が実行され、最終的にハズレが報知される変動パターンである。また、変動パターンCP1−5は、特別図柄及び装飾図柄の変動時間が17秒に設定されている。
変動パターンCP2−5は、疑似連続予告演出が実行されない変動パターンであり、リーチ成立後にノーマルリーチ演出からSPリーチ演出へと発展して、最終的にハズレが報知される変動パターンである。また、変動パターンCP2−5は、特別図柄及び装飾図柄の変動時間が40秒に設定されている。
変動パターンCP3−5は、リーチ成立に先立って2連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出が実行される変動パターンであり、リーチ成立後にノーマルリーチ演出からSPリーチ演出へと発展して、最終的にハズレが報知される変動パターンである。また、変動パターンCP3−5は、特別図柄及び装飾図柄の変動時間が40秒に設定されている。
変動パターンCP4−5は、リーチ成立に先立って3連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出が実行される変動パターンであり、リーチ成立後にノーマルリーチ演出からSPリーチ演出へと発展して、最終的にハズレが報知される変動パターンである。また、変動パターンCP4−5は、特別図柄及び装飾図柄の変動時間が40秒に設定されている。
変動パターンCP5−5は、疑似連続予告演出が実行されない変動パターンであり、リーチ成立後にノーマルリーチ演出からSPリーチ演出を介することなくSPSPリーチ演出へと発展して、最終的にハズレが報知される変動パターンである。また、変動パターンCP5−5は、特別図柄及び装飾図柄の変動時間が90秒に設定されている。
変動パターンCP6−5は、リーチ成立に先立って2連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出が実行される変動パターンであり、リーチ成立後にノーマルリーチ演出からSPリーチ演出を介することなくSPSPリーチ演出へと発展して、最終的にハズレが報知される変動パターンである。また、変動パターンCP6−5は、特別図柄及び装飾図柄の変動時間が90秒に設定されている。
変動パターンCP7−5は、リーチ成立に先立って3連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出が実行される変動パターンであり、リーチ成立後にノーマルリーチ演出からSPリーチ演出を介することなくSPSPリーチ演出へと発展して、最終的にハズレが報知される変動パターンである。また、変動パターンCP7−5は、特別図柄及び装飾図柄の変動時間が90秒に設定されている。
変動パターンCP8−5は、疑似連続予告演出が実行されない変動パターンであり、リーチ成立後にノーマルリーチ演出からSPリーチ演出、SPSPリーチ演出へと発展して、最終的にハズレが報知される変動パターンである。また、変動パターンCP8−5は、特別図柄及び装飾図柄の変動時間が120秒に設定されている。
変動パターンCP9−5は、リーチ成立に先立って2連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出が実行される変動パターンであり、リーチ成立後にノーマルリーチ演出からSPリーチ演出、SPSPリーチ演出へと発展して、最終的にハズレが報知される変動パターンである。また、変動パターンCP9−5は、特別図柄及び装飾図柄の変動時間が120秒に設定されている。
変動パターンCP10−5は、リーチ成立に先立って3連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出が実行される変動パターンであり、リーチ成立後にノーマルリーチ演出からSPリーチ演出、SPSPリーチ演出へと発展して、最終的にハズレが報知される変動パターンである。また、変動パターンCP10−5は、特別図柄及び装飾図柄の変動時間が120秒に設定されている。
このように、本実施形態では、ハズレ且つリーチ有りの場合よりも、大当たりとなる場合の方が、リーチ成立後にSPSPリーチ演出へと発展する割合が高い。このため、SPSPリーチ演出に発展する場合は、大当たりに対する信頼度が高くなっている。
また、本実施形態では、ハズレ且つリーチ有りの場合よりも、大当たりとなる場合の方が、3連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出が実行される割合が高い。このため、3連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出が実行される場合は、大当たりに対する信頼度が高くなっている。
図31に例示されるハズレ用変動パターン選択テーブルは、大当たり判定処理においてハズレと判定され且つ変動パターン選択処理においてリーチ無しと判定された場合に、第1特別図柄の変動パターンを選択するために使用されるテーブルである。図31に例示されるハズレ用変動パターン選択テーブルでは、各変動パターンが変動パターン選択時における第1特別図柄判定の保留数と変動パターン乱数とに基づいて選択される。
具体的には、変動パターン選択時における第1特別図柄判定の保留数が「2」〜「3」の場合には、変動パターンCP21〜CP22のいずれかが選択される。また、変動パターン選択時における第1特別図柄判定の保留数が「0」〜「1」の場合には、変動パターンCP23〜CP24のいずれかが選択される。
また、変動パターンCP21〜CP22、CP23〜CP24のそれぞれに対しては、「0」〜「99」の変動パターン乱数が所定の割り振りで割り振られている。具体的には、変動パターン選択時における第1特別図柄判定の保留数が「2」〜「3」の場合に選択される変動パターンCP21には、「0」〜「49」の全50個の変動パターン乱数側割り振られている。また、変動パターン選択時における第1特別図柄判定の保留数が「」〜「」の場合に選択される変動パターンCP22には、「50」〜「99」の全50個の変動パターン乱数が割り振られている。このため、いずれの変動パターンCP21,22が選択される割合も50/100(=50%)となる。
同様に、変動パターン選択時における第1特別図柄判定の保留数が「0」〜「1」の場合に選択される変動パターンCP23には、「0」〜「49」の全50個の変動パターン乱数が割り振られている。また、変動パターン選択時における第1特別図柄判定の保留数が「0」〜「1」の場合に選択される変動パターンCP24には、「50」〜「99」の全50個の変動パターン乱数が割り振られている。このため、いずれの変動パターンCP23,24が選択される割合も50/100(=50%)となる。
また、変動パターンCP21〜CP24は、いずれも上述したようなリーチ演出を行うことなくハズレを報知する変動演出に対応した変動パターンである一方で、一部を除いて変動時間が相違する。具体的には、変動パターンCP21は、変動時間が4秒である。また、変動パターンCP22,CP23は、いずれも変動時間が8秒である。また、変動パターンCP24は、変動時間が13秒である。例えば、これらの変動パターンに対応する演出は、特別図柄の変動が開始されることに伴って装飾図柄の変動表示が開始され、その後、装飾図柄が左、右、中の順番で停止表示され、最終的にハズレを報知する態様で停止表示される。
なお、通常遊技状態に第2始動口12に遊技球が入賞した場合においては、上述した第1始動口11に遊技球が入賞した場合に選択される変動パターン選択テーブルと同様の構成の変動パターン選択テーブルが参照されるため説明を省略する。また、高ベース状態(時短遊技状態又は確変遊技状態)に第1始動口11又は第2始動口12に遊技球が入賞した場合においては、上記した変動パターン選択テーブルとは異なる構成の変動パターン選択テーブルが参照されるが、本実施形態では説明を省略する。
[演出制御基板130によるタイマ割込み処理]
遊技機1の電源が投入されると、演出制御基板130のサブCPU131は、CTC動作に基づいて所定の周期で後述する割込み処理を行う。そして、サブCPU131は、演出内容を決定するために用いられる演出乱数等を更新する乱数更新処理を上記CTC動作に基づく周期よりも短い周期で繰り返す。すなわち、サブCPU131は、遊技機1が起動している間、上記短周期で乱数更新処理を繰り返しつつ、上記CTC動作に基づく周期でタイマ割込み処理を繰り返す。
以下、図32を参照しつつ、演出制御基板130において実行されるタイマ割込み処理について説明する。ここで、図32は、演出制御基板130において実行されるタイマ割込み処理の一例を示すフローチャートである。サブCPU131は、遊技制御基板100で行われるタイマ割込み処理と同様に、図32に例示されている一連の処理を一定時間(例えば4ミリ秒)毎に繰り返し実行する。なお、図32以降のフローチャートに基づいて説明する演出制御基板130で行われる処理は、サブROM132に記憶されているプログラムに基づいてサブCPU131が生成する命令に従って行われる。
サブCPU131は、まず、遊技制御基板100からコマンドを受信した場合にそのコマンドに応じた処理を行う処理等を含むコマンド受信処理を実行する(ステップS10)。このコマンド受信処理については、図33に基づいて後述する。
ステップS10の処理に基づいて、サブCPU131は、コマンド送信処理を実行する(ステップS30)。具体的には、ステップS10の処理によってサブRAM133にセットされた湖面度を画像音響制御基板140(及びランプ制御基板150)に送信する。このコマンド送信処理が実行されることによって、画像表示や音声出力等による演出の実行が画像音響制御基板140に対して指示され、各種ランプの点灯等による演出の実行がランプ制御基板150に対して指示される。
そして、サブCPU131は、データ転送処理を実行する(ステップS50)。具体的には、画像音響制御に関するデータが画像音響制御基板140から送信されるので、そのデータをランプ制御基板150に転送する。これにより、液晶表示装置5の表示画面及びスピーカ24で行われている演出と同期するように、盤ランプ25、枠ランプ37、演出役物7、演出ボタン26等の演出媒体による演出がランプ制御基板150によって制御される。
[演出制御基板130によるコマンド受信処理]
図33は、図32のステップS10におけるコマンド受信処理の詳細フローチャートである。図33に例示されるように、サブCPU131は、まず、遊技制御基板100から送信されたコマンドを受信したか否かを判定する(ステップS11)。ここで、コマンドを受信していないと判定された場合(ステップS11:NO)、ステップS30に処理が進められる。
サブCPU131は、遊技制御基板100からのコマンドを受信したと判定した場合(ステップS11:YES)、そのコマンドがステップS219(図23参照)、又はステップS229(図24参照)の処理に応じて遊技制御基板100から送信された保留コマンドであるか否かを判定する(ステップS12)。ここで、保留コマンドではないと判定された場合(ステップS12:NO)、後述するステップS14に処理が進められる。
サブCPU131は、受信したコマンドが保留コマンドであると判定した場合(ステップS12:YES)、保留コマンド受信処理を実行する(ステップS13)。この保留コマンド受信処理については、図34に基づいて後に詳述する。
サブCPU131は、受信したコマンドが保留コマンドではないと判定した場合(ステップS12:NO)、そのコマンドがステップS311(図26参照)の処理に応じて遊技制御基板100から送信された変動開始コマンドであるか否かを判定する(ステップS14)。ここで、受信したコマンドが変動開始コマンドではないと判定された場合(ステップS14:NO)、後述するステップS18に処理が進められる。
サブCPU131は、受信したコマンドが変動開始コマンドであると判定した場合(ステップS15:YES)、変動開始コマンド受信処理を実行する(ステップS15)。この変動開始コマンド受信処理については、図35に基づいて詳述する。
サブCPU131は、受信したコマンドが変動開始コマンドではないと判定した場合(ステップS14:NO)、そのコマンドがステップS318(図26参照)の処理に応じて遊技制御基板100から送信された図柄確定コマンドであるか否かを判定する(ステップS18)。サブCPU131は、図柄確定コマンドであると判定した場合(ステップS18:YES)、装飾図柄の変動表示を終了して図柄変動開始時に実行された特別図柄判定の判定結果を示す装飾図柄を停止表示する処理の実行を支持する変動演出終了コマンドをサブRAM135にセットする(ステップS19)。
この変動演出終了コマンドがステップS30の処理によって画像音響制御基板140及びランプ制御基板150に送信されることによって、第1特別図柄判定(又は第2特別図柄判定)の判定結果を示す特別図柄が第1特別図柄表示器41(又は第2特別図柄表示器42)に停止表示されるのに伴い、第1特別図柄判定(又は第2特別図柄判定)の判定結果を示す装飾図柄が液晶表示装置5の表示画面に停止表示されることになる。
サブCPU131は、受信したコマンドが図柄確定コマンドではないと判定した場合(ステップS18:NO)、そのコマンドがランプ制御基板150から送信された操作コマンドであるか否かを判定する(ステップS21)。この操作コマンドは、ランプ制御基板150のランプCPU151が演出ボタン26や演出キー27の操作を検知した場合に、その情報を通知するためにランプ制御基板150から送信されるコマンドであり、操作されたのが演出ボタン26であるか演出キー27であるかを示す情報、演出キー27が操作された場合にはどのキーが操作されたかを示す情報等を含むものである。サブCPU131は、操作コマンドを受信したと判定した場合(ステップS21:YES)、受信した操作コマンドに応じた処理等を行う操作通知コマンド受信処理を実行する(ステップS22)。この操作通知コマンド受信処理については、図47に基づいて後に詳述する。
サブCPU131は、受信したコマンドが操作コマンドではないと判定した場合(ステップS21:NO)、そのコマンドがステップS324(図26参照)の処理に応じて遊技制御基板100から送信された客待ちコマンドであるか否かを判定する(ステップS23)。サブCPU131は、客待ちコマンドであると判定した場合(ステップS23:YES)、客待ち演出開始コマンドがサブRAM133にセットされる(ステップS24)。この客待ち演出開始コマンドは、ステップS30のコマンド送信処理によって少なくとも画像音響制御基板140に送信される。これにより、液晶表示装置5において客待ち状態であることを表示する演出が行われる。
サブCPU131は、受信したコマンドが客待ちコマンドではないと判定した場合(ステップS23:NO)、他のコマンドに応じた処理を実行する(ステップS26)。例えば、受信したコマンドが大当たり遊技を開始させるオープニングコマンドであると判定した場合、オープニング演出を開始させるための設定情報等を含むオープニング演出開始コマンドをサブRAM133にセットする。
[演出制御基板130による保留コマンド受信処理]
図34は、図33のステップS13における保留コマンド受信処理の詳細フローチャートである。サブCPU131は、受信したコマンドが保留コマンドであると判定した場合(ステップS10:YES)、図34に例示するように、サブRAM133に記憶されている特別図柄判定の保留数を「1」加算した値に更新する(ステップS131)。具体的には、保留コマンド内の入賞始動口情報に基づいて、第1特別図柄判定の保留コマンドであるかあるいは第2特別図柄判定の保留コマンドであるかを判別し、その判別結果に基づいて、第1特別図柄判定の保留数又は第2特別図柄判定の保留数を「1」加算した値に更新する。
ステップS131の処理に続いて、サブCPU131は、受信した第1特別図柄判定(又は第2特別図柄判定)の保留コマンドに含まれている事前判定情報を入賞始動口情報と共にサブRAM133に格納する(ステップS132)。
次に、サブCPU131は、先読み演出制御処理を実行する(ステップS133)。具体的には、先読み演出制御処理では、保留変化を含む先読み演出のいずれかを実行するか否かの情報及び先読み演出を実行する場合の演出パターンを決定するための情報として各種の先読み乱数が取得され。当該先読み乱数が受信した保留コマンドの始動口情報に対応付けられてサブRAM133に格納される。なお、各種先読み乱数は上述した演出制御基板130における乱数更新処理が行われる毎に「1」加算され、サブCPU131は、保留コマンドを受信した時点のカウント値を先読み乱数として取得する。
なお、本実施形態における遊技機1では、大当たりに対する信頼度が高いことを示唆する先読み演出(例えば保留アイコンを赤色以上に変化させる保留変化)が実行される場合と、大当たりに対する信頼度が高いことを示唆しない先読み演出(例えば保留アイコンを青色等に変化させる保留変化)が実行される場合とで、説明演出の演出パターンを決定するためのテーブルが異なるが、同様の構成のテーブルが後述する変動開始コマンド受信処理においても用いられるため、これらのテーブルに関しての具体的な説明は変動開始コマンド受信処理において説明する。
[演出制御基板130による変動開始コマンド受信処理]
図35は、図33のステップS15における変動開始コマンド受信処理の詳細フローチャートである。サブCPU131は、遊技制御基板100から受信したコマンドが変動開始コマンドであると判定した場合(ステップS14:YES)、図35に例示される一連の処理を実行する。
すなわち、サブCPU131は、変動演出の演出パターンを決定するための情報としての変動演出乱数と、予告演出(例えばステップアップ予告演出、セリフ予告演出、演出ボタン予告演出、役物予告演出等)を実行するか否かの情報としての予告演出実行乱数、説明演出を実行するか否かの情報としての説明演出実行乱数、実行する予告演出の演出パターンを決定するための情報として各種予告演出の予告演出パターン乱数、及び実行する説明演出の演出パターンを決定するための情報としての説明演出パターン乱数(これらの乱数を総称して「サブ乱数」とも言う)を取得して、サブRAM133に格納する(ステップS151)。サブ乱数は上述した演出制御基板130における乱数更新処理が行われる毎に「1」加算され、サブCPU131は、変動開始コマンドを受信した時点のカウント値をサブ乱数として取得する。なお、疑似連続予告演出については、変動パターンに対応付けられている関係上、予告選出実行乱数に基づいてその実行が決定されない。
サブCPU131は、ステップS151の処理に続いて、受信した変動開始コマンドを解析する(ステップS152)。この変動開始コマンドには、上述したように、大当たり判定処理の判定結果を示す図柄の設定情報、この図柄の設定情報が第1特別図柄判定に係るものであるかあるいは第2特別図柄判定に係るものであるかを示す入賞始動口情報、特別図柄の変動パターンの設定情報、遊技機1の遊技状態を示す情報等が含まれている。したがって、変動開始コマンドを解析することによって、特別図柄判定の種類と判定結果を特定することができる。すなわち、大当たりであるかあるいはハズレであるか、大当たりである場合にはその大当たりの種類が何であるかを特定することができる。また、変動パターンの設定情報に基づいて変動パターンがハズレ用の変動パターンであるか否かを特定することにより、リーチ有り演出とリーチ無し演出のどちらを行う必要があるかを判断することができる。また、同じく変動パターンの設定情報に基づいて、特別図柄の変動時間を特定することができる。また、遊技状態を示す情報に基づいて、遊技機1の現在の遊技状態を特定することができる。
変動開始コマンドを解析すると、サブCPU131は、その解析結果に基づいて、特別図柄の変動表示に伴う変動演出の変動演出パターンを設定する変動演出パターン設定処理を実行する(ステップS153)。この変動演出パターン設定処理が実行されることによって、装飾図柄の変動態様、リーチ演出の有無、リーチ図柄を構成する装飾図柄の種類、リーチ演出の種類や内容、停止表示される装飾図柄の種類等が決定される。この変動演出パターン設定処理については、図36に基づいて後に詳述する。
続いて、サブCPU131は、ステップS153の処理で設定した変動演出パターンで装飾図柄が変動表示されているときに実行する各種予告演出の演出パターンを設定する予告演出パターン設定処理を実行する(ステップS154)。このステップS154の処理が実行されることにより、ステップアップ予告演出やセリフ予告演出等の各種の予告演出を実行するか否か、予告演出を実行する場合にはどのような演出パターンで実行するか等が決定される。この予告演出パターン設定処理については、図37に基づいて後に詳述する。
サブCPU131は、ステップS154の処理に続いて、ステップS153の処理で設定した変動演出パターンで装飾図柄が変動表示されているときに実行する説明演出の演出パターンを設定する説明演出パターン設定処理を実行する(ステップS155)。このステップS154の処理が実行されることにより、説明演出を実行するか否か、説明演出を実行する場合にはどのような演出内容で実行するか、またどのようなタイミングで実行するか等が決定される。この説明演出パターン設定処理については、図38に基づいて後に詳述する。
次に、サブCPU131は、ステップS153の処理で設定した変動演出パターンでの変動演出の開始、ステップS154の処理で設定した予告演出パターンでの予告演出の開始、及びステップS155の処理で設定した説明演出パターンでの説明演出の開始を指示する変動演出開始コマンドをサブRAM133にセットする(ステップS156)。
この変動演出開始コマンドは、ステップS153の処理によって設定された変動演出パターンを示す情報と、ステップS154の処理によって設定された予告演出パターンを示す情報と、ステップS155の処理によって設定された説明演出パターンを示す情報とを含むものであり、ステップS30のコマンド送信処理によって画像音響制御基板140及びランプ制御基板150に送信される。これにより、演出制御基板130において演出パターンが決定された変動演出、予告演出、及び説明演出が、画像音響制御基板140及びランプ制御基板150によって実現されることになる。
ステップS156の処理に続いて、サブCPU131は、サブRAM133に記憶されている保留数を「1」減算する(ステップS157)。具体的には、遊技制御基板100から受信した変動開始コマンドが第1特別図柄判定に係るコマンドである場合には、第1特別図柄判定の保留数を「1」減算した値に更新する。一方、受信した変動開始コマンドが第2特別図柄判定に係るコマンドである場合には、第2特別図柄判定の保留数を「1」減算した値に更新する。
[演出制御基板130による変動演出パターン設定処理]
図36は、図35のステップS153における変動演出パターン設定処理の詳細フローチャートである。図36のステップS152の処理に続いて、サブCPU131は、図36に例示されるように、第1特別図柄又は第2特別図柄の停止表示に伴って液晶表示装置5の表示画面に最終的に停止表示(本停止)させる装飾図柄を停止する(ステップS1531)。具体的には、遊技制御基板100から受信した変動開始コマンドに含まれている図柄の設定情報に基づいて、図柄変動の終了時に大当たりを示す特別図柄が停止表示されるのか、あるいはハズレを示す特別図柄が停止表示されるのかを特定する。そして、大当たりを示す特別図柄が停止表示されることを特定した場合には、大当たりを報知するための装飾図柄を設定し、ハズレを示す特別図柄が停止表示されることを特定した場合には、ハズレを報知するための装飾図柄を設定する。
なお、詳細な説明は省略するが、このステップS1531では、受信した変動開始コマンドに含まれている変動パターンの設定情報に基づいて、リーチ有り演出とリーチ無し演出のどちらを行う必要があるかが判断され、その判断結果に基づいて、停止表示する装飾図柄が設定される。また、大当たりに係る変動開始コマンドを受信した場合、ステップS1531では、その変動開始コマンドに含まれている情報に基づいて、大当たり遊技終了後の遊技状態が特定されて、その特定結果に基づいて、最終的に停止表示される装飾図柄が設定される場合がある。
サブCPU131は、ステップS1531の処理に続いて、装飾図柄の変動演出パターンを選択するための変動演出パターン選択テーブルをサブROM132から読み出してサブRAM133にセットする(ステップS1532)。なお、サブROM132には、大当たり用の変動演出パターン選択テーブルとハズレ用の変動演出パターン選択テーブルとが記憶されており、大当たりに係る変動開始コマンドを受信した場合には、大当たり用の変動演出パターン選択テーブルを読み出してサブRAM133にセットし、ハズレに係る変動開始コマンドを受信した場合には、ハズレ用変動演出パターン選択テーブルを読み出してサブRAM133にセットする。
続いて、サブCPU131は、サブRAM133にセットした変動演出パターン選択テーブルから、ステップS151の処理で取得した変動演出乱数に対応する1の変動演出パターンを読み出してその情報をサブRAM133にセットすることによって、装飾図柄の変動演出パターンを設定する。例えば、変動開始コマンドに疑似連続予告演出が実行される変動パターンCP4−1が含まれていた場合は、当該変動パターン及び変動演出乱数に基づいて、リーチ成立に先立って、装飾図柄を用いて3回の疑似変動が行われ、3回目の疑似変動において左右図柄をリーチ図柄で仮停止しつつ中図柄を変動表示させた状態を所定時間維持し、当該所定時間の経過後に液晶表示装置5の表示画面の中央において中図柄をリーチ図柄と同種の図柄で停止表示させるといった変動演出パターンがサブRAM133にセットされる。
[演出制御基板130による予告演出パターン設定処理]
図37は、図35のステップS154における予告演出パターン設定処理の詳細フローチャートである。サブCPU131は、図35のステップS153の処理に続いて、図37に例示されるように、予告演出を実行するか否かを抽選によって決定する(ステップS1561)。具体的には、受信した変動開始コマンドに含まれている大当たりか否かを示す情報に基づいてサブROM132に記憶されている例えばステップアップ予告演出実行抽選テーブル(不図示)をサブRAM133にセットし、当該テーブルとステップS151の処理で取得した予告演出実行乱数(この場合はステップアップ予告演出実行乱数)とに基づいて、ステップアップ予告演出を実行するか否かを決定する。同様の抽選によって、セリフ予告演出、演出ボタン予告演出、役物予告演出等の他の予告演出についても決定する。なお、例えばステップアップ予告演出の実行が決定された場合は、他の予告演出は実行しない等の制限を設けるようにしても構わない。
サブCPU131は、予告演出の演出パターンを所定の予告演出パターン選択テーブルに基づいて選択する予告演出パターン決定処理を実行する(ステップS1562)。具体的には、予告演出パターン決定処理は、受信した変動開始コマンドに含まれている大当たりか否かを示す情報に基づいてサブROM132に記憶されている例えば不図示の大当たり用ステップアップ予告演出パターン選択テーブル(又はハズレ用ステップアップ予告演出パターン選択テーブル)をサブRAM133にセットし、当該テーブルと、ステップS151の処理で取得した予告演出パターン乱数と、受信した変動開始コマンドに含まれている変動パターンとに基づいて、ステップアップ予告演出の演出パターンを選択する。同様の処理によって、セリフ予告演出等の他の予告演出の演出パターンについても選択する。
サブCPU131は、上記予告演出実行抽選テーブルに基づいて予告演出を実行しないことを決定した場合(ステップS1561:NO)、又はステップS1562の処理を実行した場合、予告演出を実行しないことを示す情報、又は実行する予告演出の種類を示す情報、実行する予告演出の演出パターンに関する情報等を予告演出の設定情報としてサブRAM133にセットする(ステップS1563)。
[演出制御基板130による説明演出設定処理]
図38は、図35のステップS155における説明演出設定処理の詳細フローチャートである。サブCPU131は、図35のステップS154の処理に続いて、図38に例示されるように、大当たりに対する信頼度が高いことを示す予告演出(以下では高信頼度の予告演出ともいう)が実行されるか否かを判定する(ステップS1581)。具体的には、ステップS1563においてサブRAM133にセットされた予告演出の設定情報に基づいて、例えば3連目の疑似変動が行われる疑似連続予告演出に関する情報、4つ目のステップまで発展するステップアップ予告演出に関する情報等が記憶されているかを判定する。
サブCPU131は、高信頼度の予告演出に関する情報がサブRAM133に記憶されていると判定した場合(ステップS1581:YES)、サブRAM133に記憶されている高信頼度予告演出フラグを「ON」に設定する(ステップS1582)。ここで、高信頼度予告演出フラグは、受信した変動演出開始コマンドに係る特別図柄の変動において大当たりに対する信頼度が高いことを示す予告演出が実行されるか否かを示すフラグである。すなわち、高信頼度予告演出フラグが「ON」であれば高信頼度の予告演出が実行されることを示し、逆に高信頼度予告演出フラグが「OFF」であれば高信頼度の予告演出が実行されないことを示す。
高信頼度の予告演出に関する情報がサブRAM133に記憶されていないと判定した場合(ステップS1581:NO)、又はステップS1582の処理を実行した場合、サブCPU131は、説明演出が実行されるか否かを判定する(ステップS1583)。具体的には、受信した変動開始コマンドに含まれている大当たりか否かを示す情報に基づいてサブROM132に記憶されている例えば説明演出実行抽選テーブル(不図示)をサブRAM133にセットし、当該テーブルとステップS151の処理で取得した説明演出実行乱数とに基づいて、説明演出を実行するか否かを決定する。
サブCPU131は、上記説明演出実行抽選テーブルに基づいて説明演出を実行することを決定した場合(ステップS1581:YES)、実行する説明演出の演出内容及び実行タイミングを決定するための説明演出パターン決定処理を実行する(ステップS1584)。この説明演出パターン決定処理については、図39に基づいて後に詳述する。
上記説明演出実行抽選テーブルに基づいて説明演出を実行しないことを決定した場合(ステップS1583:NO)、又はステップS1584の処理を実行した場合、サブCPU131は、説明演出を実行しないことを示す情報、又は実行する説明演出の演出パターンに関する情報等を説明演出の設定情報としてサブRAM133にセットする(ステップS1585)。そして、サブCPU131は、ステップS1582で「ON」に設定した高信頼度予告演出フラグを「OFF」に設定する(ステップS1586)。
[演出制御基板130による説明演出パターン設定処理]
図39は、図38のステップS1584における説明演出パターン設定処理の詳細フローチャートである。サブCPU131は、図38のステップS1583の処理に続いて(ステップS1583:YES)、図39に例示されるように、サブRAM133に記憶されている高信頼度予告演出フラグが「ON」に設定されているか否かを判定する(ステップS1601)。
高信頼度予告演出フラグが「ON」に設定されていると判定した場合(ステップS1601:YES)、高信頼度予告用説明演出内容選択テーブルをサブRAM133にセットする(ステップS1602)。具体的には、受信した変動開始コマンドに含まれている大当たりか否かを示す情報に基づいてサブROM132に記憶されている例えば大当たり用の高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブル(又はハズレ用の高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブル)をサブRAM133にセットする。この高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブルについては、図40,41に基づいて後に詳述する。
一方、高信頼度予告演出フラグが「OFF」に設定されていると判定した場合(ステップS1601:NO)、通常用説明演出内容選択テーブルをサブRAM133にセットする(ステップS1603)。具体的には、受信した変動開始コマンドに含まれている大当たりか否かを示す情報及びステップS1563においてサブRAM133にセットされた予告演出の設定情報に基づいてサブROM132に記憶されている例えば大当たり用の非高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブル(又はハズレ用の非高信頼度予告演出内容実行時の説明演出内容選択テーブル)あるいは大当たり用の予告演出非実行時の説明演出内容選択テーブル(又はハズレ用の予告演出非実行時の説明演出内容選択テーブル)をサブRAM133にセットする。この非高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブル及び予告演出非実行時の説明演出内容選択テーブルについては、図42〜図45に基づいて後に詳述する。
ステップS1602又はステップS1603の処理において説明演出内容選択テーブルがサブRAM133にセットされると、サブCPU131は、セットされた説明演出内容選択テーブルと、ステップS151の処理で取得した説明演出パターン乱数と、受信した変動開始コマンドに含まれている変動パターンとに基づいて、説明演出の演出内容を選択し、サブRAM133に選択した説明演出の演出内容をセットする(ステップS1604)。
ステップS1604の処理に続いて、サブCPU131は、受信した変動開始コマンドに係る特別図柄の変動において3連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出が実行されるか否かを判定する(ステップS1605)。具体的には、サブRAM133に3連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出に関する情報が記憶されているか否かに基づいて判定する。
受信した変動開始コマンドに係る特別図柄の変動において3連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出が実行されると判定した場合(ステップS1605:YES)、サブCPU131は、受信した変動開始コマンドに係る特別図柄の変動において疑似連続予告演出以外の予告演出であって大当たりに対する信頼度が高いことを示唆する予告演出が実行されるか否かを判定する(ステップS1606)。具体的には、サブRAM133に例えば4つ目のステップまで発展するステップアップ予告演出に関する情報が記憶されているか否かに基づいて判定する。
受信した変動開始コマンドに係る特別図柄の変動において例えば4つ目のステップまで発展するステップアップ予告演出が実行されると判定した場合(ステップS1606:YES)、制限実行タイミング決定テーブルをサブRAM133にセットする(ステップS1607)。この制限実行タイミング決定テーブルについては、図46(A)に基づいて後に詳述する。
これに対して、疑似連続予告演出以外の予告演出であって大当たりに対する信頼度が高いことを示唆する予告演出が実行されないと判定された場合(ステップS1606:NO)、サブCPU131は、サブRAM133に記憶されている通常用(疑似3連目まで発展)実行タイミング決定テーブルをサブRAM133にセットする(ステップS1608)。この通常用(疑似3連目まで発展)実行タイミング決定テーブルについては、図46(B)に基づいて後に詳述する。
一方、受信した変動開始コマンドに係る特別図柄の変動において3連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出が実行されないと判定した場合(ステップS1605:NO)、サブCPU131は、疑似連続予告演出が実行されるか否かを判定する(ステップS1609)。具体的には、サブRAM133に2連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出に関する情報が記憶されているか否かに基づいて判定する。
受信した変動開始コマンドに係る特別図柄の変動において2連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出が実行されると判定した場合(ステップS1609:YES)、サブCPU131は、通常用(疑似2連目まで発展)実行タイミング決定テーブルをサブRAM133にセットする(ステップS1610)。この通常用(疑似2連目まで発展)実行タイミング決定テーブルについては、図46(C)に基づいて後に詳述する。
また、受信した変動開始コマンドに係る特別図柄の変動において2連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出が実行されると判定されなかった場合(ステップS1609:NO)、サブCPU131は、通常用(疑似連なし)実行タイミング決定テーブルをサブRAM133にセットする(ステップS1611)。この通常用(疑似連なし)実行タイミング決定テーブルについては、図46(D)に基づいて後に詳述する。
ステップS1607、ステップS1608、ステップS1610、又はステップS1611の処理において実行タイミング決定テーブルがサブRAM133にセットされると、サブCPU131は、セットされた実行タイミング決定テーブルと、ステップS151の処理で取得した説明演出パターン乱数とに基づいて、説明演出の実行タイミングを決定し、サブRAM133に決定した説明演出の実行タイミングをセットする(ステップS1612)。
ここで、上述した大当たり用の高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブル、ハズレ用の高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブル、大当たり用の非高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブル、ハズレ用の非高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブル、大当たり用の予告演出非実行時の説明演出選択テーブル、及びハズレ用の予告演出非実行時の説明演出選択テーブルについて説明する。
図40は、第1始動口11に遊技球が入賞した場合に選択され得る高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブル(大当たり且つ通常遊技状態用)の一例を示す図である。図41は、第1始動口11に遊技球が入賞した場合に選択され得る高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブル(ハズレ且つ通常遊技状態用)の一例を示す図である。
図40に例示される大当たり用の高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブルは、受信した変動開始コマンドに大当たりであることを示す情報が含まれており、且つ当該変動開始コマンドに係る特別図柄の変動において高信頼度の予告演出(例えば、3連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出、4つ目のステップまで発展するステップアップ予告演出等)が実行される場合に、説明演出の演出内容を選択するために使用されるテーブルである。そして、大当たり用の高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブルでは、受信した変動開始コマンドに含まれている変動パターンと、ステップS151で取得された説明演出パターン乱数と、説明演出の演出内容とが対応付けられている。大当たり用の高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブルでは、各変動パターンに対応付けられた4つの演出内容に対して、「0」〜「99」の説明演出パターン乱数が所定の割り振りで割り振られている。
なお、図40には、各変動パターンに対応付けられた4つの演出内容として、白文字を用いた非示唆説明演出であって11に区分された分類のうちからランダムに選択されるいずれか1の分類に対応する演出内容(図40では「ランダム説明、白文字」と記載)、赤文字を用いた示唆説明演出であって11に区分された分類のうちからランダムに選択されるいずれか1の分類に対応する演出内容(図40では「ランダム説明、赤文字」と記載)、白文字を用いた非示唆説明演出であって実行される大当たりに対する信頼度が高いことを示唆する予告演出に関連する分類に対応する演出内容(図40では「予告説明、白文字」と記載)、及び赤文字を用いた示唆説明演出であって実行される大当たりに対する信頼度が高いことを示唆する予告演出に関連する分類に対応する演出内容(図40では「予告説明、赤文字」と記載)が例示されている。また、詳細な説明は省略するが、説明演出の具体的な表示内容については、選択された分類に対応付けられた図6に例示したような内容(例えば「演出役物は3段階動作可」等)からいずれか1の内容が抽選で選択される。
疑似連続予告演出が実行されることなくノーマルリーチ演出で大当たりとなる変動パターンCP1−1に対応付けられた説明演出の各演出内容について説明すると、「ランダム説明、白文字」の演出内容には、「0」〜「4」の全5個の説明演出パターン乱数が割り振られている。「ランダム説明、赤文字」の演出内容には、「5」〜「19」の全15個の説明演出パターン乱数が割り振られている。「予告説明、白文字」の演出内容には、「20」〜「49」の全30個の説明演出パターン乱数が割り振られている。「予告説明、赤文字」の演出内容には、「50」〜「99」の全50個の説明演出パターン乱数が割り振られている。
このため、高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブルが選択され、且つ受信した変動開始コマンドに疑似連続予告演出が実行されることなくノーマルリーチ演出で大当たりとなる変動パターンCP1−1が含まれていた場合、「ランダム説明、白文字」の演出内容が選択される割合は5/100(=5%)となる。また、「ランダム説明、赤文字」の演出内容が選択される割合は15/100(=15%)となる。また、「予告演出、白文字」の演出内容が選択される割合は30/100(=30%)となる。また、「予告演出、赤文字」の演出内容が選択される割合は50/100(=50%)となる。
なお、その他の変動パターンCP2−1〜CP10−1のそれぞれに対応付けられた説明演出の各演出内容についても、上記疑似連続予告演出が実行されることなくノーマルリーチ演出で大当たりとなる変動パターンCP1−1に対応付けられた説明演出の各演出内容に対する説明演出パターン乱数の割り振りと同様の割り振りで割り振られている。このため、その他の変動パターンCP2−1〜CP10−1のそれぞれに対応付けられた説明演出の各演出内容の選択割合も、疑似連続予告演出が実行されることなくノーマルリーチ演出で大当たりとなる変動パターンCP1−1に対応付けられた説明演出の各演出内容の選択割合と同様のものとなる。
このように、通常遊技状態において第1始動口11への遊技球の入賞に応じて、高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブルが選択され、且つ大当たりとなる変動パターンCP1−1〜CP10−1のいずれかが選択された場合は、11に区分された分類のうちからランダムに選択されたいずれか1の分類に対応する演出内容が選択される割合(20%)よりも、実行される予告演出に関連する分類に対応する演出内容が選択される割合(80%)の方が高い。このため、高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブルが選択されて大当たりとなる場合の演出の興趣性を効果的に高めることが可能である。
また、通常遊技状態において第1始動口11への遊技球の入賞に応じて、高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブルが選択され、且つ大当たりとなる変動パターンCP1−1〜CP10−1が選択された場合は、非示唆説明演出(「ランダム説明、白文字」及び「予告説明、白文字」の演出内容に対応する説明演出)が選択される割合(35%)よりも、示唆説明演出(「ランダム説明、赤文字」及び「予告説明、赤文字」の演出内容に対応する説明演出)が選択される割合(65%)の方が高い。このため、高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブルが選択されて大当たりとなる場合であって、示唆説明演出が実行された場合は、遊技者の期待感を大いに高めることが可能である。
図41に例示されるハズレ用の高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブルは、受信した変動開始コマンドにハズレであることを示す情報が含まれており、且つ当該変動開始コマンドに係る特別図柄の変動において高信頼度の予告演出が実行される場合に、説明演出の演出内容を選択するために使用されるテーブルである。なお、図41に例示するハズレ用の高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブルは、テーブルに含まれる変動パターンの種類と、説明演出パターン乱数の割り振りとが異なる点を除いて、図40に例示される大当たり用の高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブルと同様に構成されている。このため、以下の図41に関する説明では、主に図40と異なる点に関して説明し、共通する点については説明を省略する。
図41に例示されるハズレ用の高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブルでは、説明演出の各演出内容に対応付けられた上記同様の4つの演出内容に対して、「0」〜「99」の説明演出パターン乱数が所定の割り振りで割り振られている。
疑似連続予告演出が実行されることなくノーマルリーチ演出でハズレとなる変動パターンCP1−5に対応付けられた説明演出の各演出内容について説明すると、「ランダム説明、白文字」の演出内容には、「0」〜「14」の全15個の説明演出パターン乱数が割り振られている。「ランダム説明、赤文字」の演出内容には、「15」〜「34」の全20個の説明演出パターン乱数が割り振られている。「予告説明、白文字」の演出内容には、「35」〜「64」の全30個の説明演出パターン乱数が割り振られている。「予告説明、赤文字」の演出内容には、「65」〜「99」の全35個の説明演出パターン乱数が割り振られている。
このため、高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブルが選択され、且つ受信した変動開始コマンドに疑似連続予告演出が実行されることなくノーマルリーチ演出でハズレとなる変動パターンCP1−5が含まれていた場合、「ランダム説明、白文字」の演出内容が選択される割合は15/100(=15%)となる。また、「ランダム説明、赤文字」の演出内容が選択される割合は20/100(=20%)となる。また、「予告説明、白文字」の演出内容が選択される割合は30/100(=30%)となる。また、「予告説明、赤文字」の演出内容が選択される割合は35/100(=35%)となる。
なお、その他の変動パターンCP2−5〜CP10−5のそれぞれに対応付けられた説明演出の各演出内容についても、上記疑似連続予告演出が実行されることなくノーマルリーチ演出でハズレとなる変動パターンCP1−5に対応付けられた説明演出の各演出内容に対する説明演出パターン乱数の割り振りと同様の割り振りで割り振られている。このため、その他の変動パターンCP2−5〜CP10−5のそれぞれに対応付けられた説明演出の各演出内容の選択割合も、疑似連続予告演出が実行されることなくノーマルリーチ演出で大当たりとなる変動パターンCP1−1に対応付けられた説明演出の各演出内容の選択割合と同様のものとなる。
このように、通常遊技状態において第1始動口11への遊技球の入賞に応じて、ハズレ用の高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブルが選択され、且つハズレとなる変動パターンCP1−5〜CP10−5のいずれかが選択された場合は、11に区分された分類のうちからランダムに選択されたいずれか1の分類に対応する演出内容が選択される割合(35%)よりも、実行される予告演出に関連する分類に対応する演出内容が選択される割合(65%)の方が高い。このため、ハズレとなる場合であっても、高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブルが選択されていれば、実行される予告演出に関連する分類に対応する演出内容の説明演出が実行され易くなるため、結果として、演出の興趣性を高めることが可能である。
図42は、第1始動口11に遊技球が入賞した場合に選択され得る非高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブル(大当たり且つ通常遊技状態用)の一例を示す図である。図43は、第1始動口11に遊技球が入賞した場合に選択され得る非高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブル(ハズレ且つ通常遊技状態用)の一例を示す図である。
図42に例示される大当たり用の非高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブルは、受信した変動開始コマンドに大当たりであることを示す情報が含まれており、且つ当該変動開始コマンドに係る特別図柄の変動において非高信頼度の予告演出(例えば、2連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出、3ステップ目まで発展するステップアップ予告演出等)が実行される場合に、説明演出の演出内容を選択するために使用されるテーブルである。なお、図42に例示する大当たり用の非高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブルは、説明演出パターン乱数の割り振りが異なる点を除いて、図40に例示される大当たり用の高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブルと同様に構成されている。このため、以下の図42に関する説明では、主に図40と異なる点に関して説明し、共通する点については説明を省略する。
図42に例示される大当たり用の非高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブルでは、説明演出の各演出内容に対応付けられた上記同様の4つの演出内容に対して、「0」〜「99」の説明演出パターン乱数が所定の割り振りで割り振られている。
疑似連続予告演出が実行されることなくノーマルリーチ演出で大当たりとなる変動パターンCP1−1に対応付けられた説明演出の各演出内容について説明すると、「ランダム説明、白文字」の演出内容には、「0」〜「39」の全40個の説明演出パターン乱数が割り振られている。「ランダム説明、赤文字」の演出内容には、「40」〜「99」の全60個の説明演出パターン乱数が割り振られている。一方、「予告演出、白文字」及び「予告演出、赤文字」の演出内容には、いずれの説明演出パターン乱数も割り振られていない。この理由は、非高信頼度予告実行時の説明演出内容選択テーブルは大当たりに対する信頼度が高いことを示唆しない予告演出が実行される場合に選択され得るテーブルであり、また「予告説明」に対応する演出内容は大当たりに対する信頼度が高いことを示唆する予告演出が実行される場合に選択され得る演出内容であるからである。
このため、非高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブルが選択され、且つ受信した変動開始コマンドに疑似連続予告演出が実行されることなくノーマルリーチ演出で大当たりとなる変動パターンCP1−1が含まれている場合、「ランダム説明、白文字」の演出内容が選択される割合は40/100(=40%)となる。また、「ランダム説明、赤文字」の演出内容が選択される割合は60/100(=60%)となる。また「予告説明、白文字」及び「予告演出、赤文字」の演出内容が選択される割合はいずれも0/100(=0%)となる。
なお、疑似連続予告演出が実行されることなく大当たりとなる変動パターンCP2−1,CP5−1,CP8−1、及び2連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出が実行されて大当たりとなる変動パターンCP3−1,CP6−1,CP9−1のそれぞれに対応付けられた説明演出の各演出内容についても、上記疑似連続予告演出が実行されることなくノーマルリーチ演出で大当たりとなる変動パターンCP1−1に対応付けられた説明演出の各演出内容に対する説明演出パターン乱数の割り振りと同様の割り振りで割り振られている。このため、変動パターンCP2−1,CP3−1,CP5−1,CP6−1,CP8−1,CP9−1のそれぞれに対応付けられた説明演出の各演出内容の選択割合も、疑似連続予告演出が実行されることなくノーマルリーチ演出で大当たりとなる変動パターンCP1−1に対応付けられた説明演出の各演出内容の選択割合と同様のものとなる。
一方、3連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出が実行されてノーマルリーチ演出からSPリーチ演出へと発展して大当たりとなる変動パターンCP3−1に対応付けられた説明演出の各演出内容に対しては、いずれの説明演出パターン乱数も割り振られていない。すなわち、非高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブルでは、変動パターンCP3−1に対応付けられた説明演出の各演出内容が選択される割合はいずれも0/100(=0%)である。この理由は、3連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出自体が高信頼度の予告演出であるため、当該3連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出が実行される場合は、非高信頼度予告演出実行時の説明演出選択テーブルが選択されることはなく、先に説明した高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブルが選択されるからである。
同様の理由により、3連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出が実行されてノーマルリーチ演出からSPSPリーチ演出へと発展して大当たりとなる変動パターンCP7−1、及び3連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出が実行されてノーマルリーチ演出からSPリーチ演出、SPSPリーチ演出へと発展して大当たりとなる変動パターンCP10−1のそれぞれに対応付けられた説明演出の各演出内容に対してもいずれの説明演出パターン乱数も割り振られていない。すなわち、大当たり用の非高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブルでは、変動パターンCP7−1,CP10−1のそれぞれに対応付けられた説明演出の各演出内容が選択される割合はいずれも0/100(=0%)である。
このように、通常遊技状態において第1始動口11への遊技球の入賞に応じて、大当たり用の非高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブルが選択され、且つ大当たりとなる変動パターンCP1−1〜CP3−1,CP5−1〜CP6−1,CP8−1〜CP9−1のいずれかが選択された場合は、実行される予告演出に関連する分類に対応する演出内容の説明演出は実行されないが、11に区分された分類のうちからいずれか1の分類が選択されて当該分類に対応する表示内容において赤文字での説明演出(示唆説明演出)が実行され易い。このように、高信頼度の予告演出が実行れない場合であっても、非示唆説明演出よりも示唆説明演出の方が実行され易いため、結果として、遊技の興趣性を高めることが可能となる。
図43に例示されるハズレ用の非高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブルは、受信した変動開始コマンドにハズレであることを示す情報が含まれており、且つ当該変動開始コマンドに係る特別図柄の変動において非高信頼度の予告演出が実行される場合に、説明演出の演出内容を選択するために使用されるテーブルである。なお、図43に例示するハズレ用の非高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブルは、テーブルに含まれる変動パターンの種類と、説明演出パターン乱数の割り振りとが異なる点を除いて、図42に例示される大当たり用の非高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブルと同様に構成されている。このため、以下の図43に関する説明では、主に図41と異なる点に関して説明し、共通する点については説明を省略する。
図43に例示されるハズレ用の非高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブルでは、説明演出の各演出内容に対応付けられた上記同様の4つの演出内容に対して、「0」〜「99」の説明演出パターン乱数が所定の割り振りで割り振られている。
疑似連続予告演出が実行されることなくノーマルリーチ演出でハズレとなる変動パターンCP1−5に対応付けられた説明演出の各演出内容について説明すると、「ランダム説明、白色」の演出内容には、「0」〜「79」の全80個の説明演出パターン乱数が割り振られている。「ランダム説明、赤文字」の演出内容には、「80」〜「99」の全20個の説明パターン乱数が割り振られている。一方、「予告説明、白文字」及び「予告演出、赤文字」の演出内容には、いずれの説明演出パターン乱数も割り振られていない。なお、この理由は、上記大当たり用の非高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブルで説明した理由と同様であるため説明を省略する。
このため、非高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブルが選択され、且つ受信した変動開始コマンドに疑似連続予告演出が実行されることなくノーマルリーチ演出でハズレとなる変動パターンCP1−5が含まれていた場合、「ランダム説明、白文字」の演出内容が選択される割合は80/100(=80%)となる。また、「ランダム説明、赤文字」の演出内容が選択される割合は20/100(=20%)となる。また、「予告説明、白文字」及び「予告説明、赤文字」の演出内容が選択される割合はいずれも0/100(=0%)となる。
なお、疑似連続予告演出が実行されることなくハズレとなる変動パターンCP2−5,CP5−5,CP8−5、及び2連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出が実行されてハズレとなる変動パターンCP3−5,CP6−5,CP9−5のそれぞれに対応付けられた説明演出の各演出内容についても、上記疑似連続予告演出が実行されることなくノーマルリーチ演出でハズレとなる変動パターンCP1−5に対応付けられた説明演出の各演出内容に対する説明演出パターン乱数の割り振りと同様の割り振りで割り振られている。このため、変動パターンCP2−5,CP3−5,CP5−5,CP6−5,CP8−5,CP9−5のそれぞれに対応付けられた説明演出の各演出内容の選択割合も、疑似連続予告演出が実行されることなくノーマルリーチ演出でハズレとなる変動パターンCP1−5に対応付けられた説明演出の各演出内容の選択割合と同様のものとなる。
一方、3連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出が実行されてノーマルリーチ演出からSPリーチ演出へと発展したにも関わらずハズレとなる変動パターンCP3−5に対応付けられた説明演出の各演出内容に対しては、いずれの説明演出パターン乱数も割り振られていない。すなわち、非高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブルでは、変動パターンCP3−5に対応付けられた説明演出の各演出内容が選択される割合はいずれも0/100(=0%)である。なお、この理由は、上記大当たり用の非高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブルで説明した理由と同様であるため説明を省略する。
同様の理由により、3連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出が実行されてノーマルリーチ演出からSPSPリーチ演出へと発展してハズレとなる変動パターンCP7−5、及び3連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出が実行されてノーマルリーチ演出からSPリーチ演出、SPSPリーチ演出へと発展してハズレとなる変動パターンCP10−5のそれぞれに対応付けられた説明演出の各演出内容に対してもいずれの説明演出パターン乱数も割り振られていない。すなわち、ハズレ用の非高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブルでは、変動パターンCP7−5,CP10−5のそれぞれに対応付けられた説明演出の各演出内容が選択される割合はいずれも0/100(=0%)である。
このように、通常遊技状態において第1始動口11への遊技球の入賞に応じて、ハズレ用の非高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブルが選択され、且つハズレとなる変動パターンCP1−5,CP2−5,CP3−5,CP5−1,CP6−5,CP8−5,CP9−5のいずれかが選択された場合は、実行される予告演出に関連する分類に対応する演出内容が選択されることはなく、また11に区分された分類のうちからランダムに選択されたいずれか1の分類に対応する演出内容において赤文字で表示される説明演出(示唆説明演出)が実行され難い。このように、高信頼度の予告演出が実行されることなくハズレる場合においては、示唆説明演出が実行され難い一方で、高信頼度の予告演出が実行されることなく大当たりとなる場合においては、示唆説明演出が実行され易いので、結果として、遊技の興趣性を高めることが可能となる。
図44は、第1始動口11に遊技球が入賞した場合に選択され得る予告演出非実行時の説明演出内容選択テーブル(大当たり且つ通常遊技状態用)の一例を示す図である。図45は、第1始動口11に遊技球が入賞した場合に選択され得る予告演出非実行時の説明演出内容選択テーブル(ハズレ且つ通常遊技状態用)の一例を示す図である。
図44に例示される大当たり用の予告演出非実行時の説明演出内容選択テーブルは、受信した変動開始コマンドに大当たりであることを示す情報が含まれており、且つ当該変動開始コマンドに係る特別図柄の変動においていずれの予告演出も実行されない場合に、説明演出の演出内容を選択するために使用されるテーブルである。なお、図44に例示する大当たり用の予告演出非実行時の説明演出内容選択テーブルは、説明演出パターン乱数の割り振りが異なる点を除いて、図40に例示される大当たり用の高信頼度予告演出実行時の説明演出内容選択テーブルと同様に構成されている。このため、以下の図43に関する説明では、主に図40と異なる点に関して説明し、共通する点については説明を省略する。
図44に例示される大当たり用の予告演出非実行時の説明演出内容選択テーブルでは、説明演出の各演出内容に対応付けられた上記同様の4つの演出内容に対して、「0」〜「99」の説明演出パターン乱数が所定の割り振りで割り振られている。
擬似連続予告演出が実行されることなくノーマルリーチ演出で大当たりとなる変動パターンCP1−1に対応付けられた説明演出の各演出内容について説明すると、「ランダム説明、白文字」の演出内容には、「0」〜「44」の全45個の説明演出パターン乱数が割り振られている。「ランダム説明、赤文字」の演出内容には、「45」〜「99」の全55個の説明演出パターン乱数が割り振られている。一方で、「予告説明、白文字」及び「予告演出、赤文字」の説明演出には、いずれの説明演出パターン乱数も割り振られていない。この理由は、予告演出非実行時の説明演出内容選択テーブルはいずれの予告演出も実行されない場合に選択され得るテーブルであり、また「予告説明」に対応する演出内容は大当たりに対する信頼度が高いことを示唆する予告演出が実行される場合に選択され得る演出内容であるからである。
このため、予告演出非実行時の説明演出内容選択テーブルが選択され、且つ受信した変動開始コマンドに疑似連続予告演出が実行されることなくノーマルリーチ演出で大当たりとなる変動パターンCP1−1が含まれている場合、「ランダム説明、白文字」の演出内容が選択される割合は45/100(=45%)となる。また、「ランダム説明、赤文字」の演出内容が選択される割合は55/100(=55%)となる。また、「予告説明、白文字」又は「予告演出、赤文字」の説明演出が選択される割合は0/100(=0%)となる。
なお、疑似連続予告演出が実行されることなく大当たりとなる変動パターンCP2−1,CP5−1,CP8−1のそれぞれに対応付けられた説明演出の各演出内容についても、上記変動パターンCP1−1に対応付けられた説明演出の各演出内容に対する説明演出パターン乱数の割り振りと同様の割り振りで割り振られている。このため、変動パターンCP2−1,CP5−1,CP8−1のそれぞれに対応付けられた説明演出の各演出内容の選択割合も、変動パターンCP1−1に対応付けられた説明演出の各演出内容の選択割合と同様のものとなる。
一方、2連目の疑似変動又は3連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出が実行されて大当たりとなる変動パターンCP3−1,CP4−1,CP6−1,CP7−1,CP9−1,CP10−1のそれぞれに対応付けられた説明演出の各演出内容に対しては、いずれの説明演出パターン乱数も割り振られていない。すなわち、予告演出非実行時の説明演出内容選択テーブルでは、変動パターンCP3−1,CP4−1,CP6−1,CP7−1,CP9−1,CP10−1のそれぞれに対応付けられた説明演出の各演出内容が選択される割合はいずれも0/100(=0%)である。なお、この理由は、上記理由と同様であるため説明を省略する。
このように、通常遊技状態において第1始動口11への遊技球の入賞に応じて、大当たり用の予告演出非実行時の説明演出内容選択テーブルが選択され、且つ大当たりとなる変動パターンCP1−1,CP2−1,CP5−1,CP8−1のいずれかが選択された場合は、11に区分された分類のうちからランダムに選択されたいずれか1の分類に対応する演出内容が選択される割合が100%である。すなわち、いずれの予告演出も実行されない場合は、大当たりとなる場合であっても予告演出に関連する分類に対応する演出内容の説明演出が実行されることはない。このため、結果として、予告演出に関連する分類に対応する演出内容の説明演出が実行されて大当たりとなる場合の演出の興趣性を高めることが可能となる。
図45に例示されるハズレ用の予告演出非実行時の説明演出内容選択テーブルは、受信した変動開始コマンドにハズレであることを示す情報が含まれており、且つ当該変動開始コマンドに係る特別図柄の変動においていずれの予告演出も実行されない場合に、説明演出の演出内容を選択するために使用されるテーブルである。なお、図45に例示するハズレ用の予告演出非実行時の説明演出内容選択テーブルは、テーブルに含まれる変動パターンの種類と、説明演出パターン乱数の割り振りとが異なる点を除いて、図44に例示される大当たり用の予告演出非実行時の説明演出内容選択テーブルと同様に構成されている。このため、以下の図45に関する説明では、主に図44と異なる点に関して説明し、共通する点については説明を省略する。
図45に例示されるハズレ用の予告演出非実行時の説明演出内容選択テーブルでは、説明演出の各演出内容に対応付けられた上記同様の4つの演出内容に対して、「0」〜「99」の説明演出パターン乱数が所定の割り振りで割り振られている。
疑似連続予告演出が実行されることなくノーマルリーチ演出でハズレとなる変動パターンCP1−5に対応付けられた説明演出の各演出内容について説明すると、「ランダム説明、白色」の演出内容には、「0」〜「89」の全90個の説明演出パターン乱数が割り振られている。「ランダム説明、赤文字」の演出内容には、「90」〜「99」の全10個の説明パターン乱数が割り振られている。一方で、「予告説明、白文字」及び「予告説明、赤文字」の演出内容には、いずれの説明演出パターン乱数も割り振られていない。なお、この理由は、上記大当たり用の予告演出非実行時の説明演出内容選択テーブルで説明した理由と同様であるため説明を省略する。
このため、予告演出非実行時の説明演出内容選択テーブルが選択され、且つ受信した変動開始コマンドに疑似連続予告演出が実行されることなくノーマルリーチ演出でハズレとなる変動パターンCP1−5が含まれている場合、「ランダム説明、白文字」の演出内容が選択される割合は90/100(=90%)となる。また、「ランダム説明、赤文字」の演出内容が選択される割合は10/100(=10%)となる。また、「予告説明、白文字」又は「予告演出、赤文字」の説明演出が選択される割合は0/100(=0%)となる。
なお、疑似連続予告演出が実行されることなくハズレとなる変動パターンCP2−5,CP5−5,CP8−5のそれぞれに対応付けられた説明演出の各演出内容についても、上記変動パターンCP1−5に対応付けられた説明演出の各演出内容に対する説明演出パターン乱数の割り振りと同様の割り振りで割り振られている。このため、変動パターンCP2−5,CP5−5,CP8−5のそれぞれに対応付けられた説明演出の各演出内容の選択割合も、変動パターンCP1−5に対応付けられた説明演出の各演出内容の選択割合と同様のものとなる。
一方、2連目の疑似変動又は3連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出が実行されてハズレとなる変動パターンCP3−5,CP4−5,CP6−5,CP7−5,CP9−5,CP10−5のそれぞれに対応付けられた説明演出の各演出内容に対しては、いずれの説明演出パターン乱数も割り振られていない。すなわち、予告演出非実行時の説明演出内容選択テーブルでは、変動パターンCP3−5,CP4−5,CP6−5,CP7−5,CP9−5,CP10−5のそれぞれに対応付けられた説明演出の各演出内容が選択される割合はいずれも0/100(=0%)である。なお、この理由は、上記理由と同様であるため説明を省略する。
このように、通常遊技状態において第1始動口11への遊技球の入賞に応じて、ハズレ用の予告演出非実行時の説明演出内容選択テーブルが選択され、且つハズレとなる変動パターンCP1−5,CP2−5,CP5−5,CP8−5のいずれかが選択された場合は、11に区分された分類のうちからランダムに選択されたいずれか1の分類に対応する演出内容が選択される割合が100%である。すなわち、いずれの予告演出も実行されずにハズレる場合は、予告演出に関連する分類に対応する演出内容の説明演出が実行されることはない。一方で、高信頼度の予告演出が実行されてハズレる場合は、実行される予告演出に関連する分類に対応する演出内容の説明演出が実行され易い。このように、いずれの予告演出も実行されない場合は、大当たりであろうとハズレであろうと、予告演出に関連する分類に対応する演出内容の説明演出が実行されないため、結果として、高信頼度の予告演出が実行されて大当たりとなる場合の演出の興趣性を高めることが可能となる。
なお、通常遊技状態に第2始動口12に遊技球が入賞した場合においては、上述した第1始動口11に遊技球が入賞した場合に選択される説明演出内容選択テーブルと同様の構成のテーブルが参照されるため説明を省略する。また、高ベース状態(時短遊技状態又は確変遊技状態)に第1始動口11又は第2始動口12に遊技球が入賞した場合においては、上記した説明演出内容選択テーブルとは異なる構成の変動パターンテーブルが参照されるが、本実施形態では説明を省略する。
続いて、説明演出の実行タイミングを決定するための、上述した制限実行タイミング決定テーブル、通常用(疑似3連目まで発展)実行タイミング決定テーブル、通常用(疑似2連目まで発展)実行タイミング決定テーブル、及び通常用(疑似連なし)実行タイミング決定テーブルについて説明する。
図46(A)は、第1始動口11に遊技球が入賞した場合に選択され得る制限実行タイミング決定テーブル(通常遊技状態用)であり、図46(B)は、第1始動口11に遊技球が入賞した場合に選択され得る通常用(疑似3連目まで発展)実行タイミング決定テーブル(通常遊技状態用)であり、図46(C)は、第1始動口11に遊技球が入賞した場合に選択され得る通常用(疑似2連目まで発展)実行タイミング決定テーブル(通常遊技状態用)であり、図46(D)は、第1始動口11に遊技球が入賞した場合に選択され得る通常用(疑似連なし)実行タイミング決定テーブル(通常遊技状態用)である。
図46(A)に例示される制限実行タイミング決定テーブルは、受信した変動開始コマンドに係る特別図柄の変動において3連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出及び疑似連続予告演出とは異なる予告演出であって大当たりに対する信頼度が高いことを示唆する予告演出が実行される場合に、説明演出の実行タイミングを決定するために使用されるテーブルである。この制限実行タイミング決定テーブルは、ステップS151で取得された説明演出パターン乱数と、説明演出の実行タイミングとが対応付けられている。制限実行タイミング決定テーブルでは、4つの実行タイミングに対して、「0」〜「99」の説明演出パターン乱数が所定の割り振りで割り振られている。
なお、図46(A)には、説明演出の4つの実行タイミングとして、疑似連続予告演出の1連目の疑似変動におけるタイミング(図46(A)では「疑似1連目」と記載)、疑似連続予告演出の2連目の疑似変動におけるタイミング(図46(A)では「疑似2連目」と記載)、疑似連続予告演出の3連目の疑似変動におけるタイミング(図46(A)では「疑似3連目」と記載)、疑似連続予告演出とは異なるタイミング、例えばリーチ演出中のタイミング(図46(A)では「疑似連以外」と記載)が例示されている。
「疑似1連目」の実行タイミングには、「0」〜「14」の全15個の説明演出パターン乱数が割り振られている。「疑似2連目」の実行タイミングには、「15」〜「29」の全15個の説明演出パターン乱数が割り振られている。「疑似3連目」の実行タイミングには、「30」〜「89」の全60個の説明演出パターン乱数が割り振られている。「疑似以外」の実行タイミングには、「90」〜「99」の全10個の説明演出パターン乱数が割り振られている。
このため、制限実行タイミング決定テーブルが選択された場合、「疑似1連目」の実行タイミングが選択される割合は15/100(=15%)となる。また、「疑似2連目」の実行タイミングが選択される割合は15/100(=15%)となる。また、「疑似3連目」の実行タイミングが選択される割合は60/100(=60%)となる。また、「疑似以外」の実行タイミングが選択される割合は10/100(=10%)となる。
このように、通常遊技状態において第1始動口11への遊技球の入賞に応じて、制限実行タイミング決定テーブルが選択された場合は、1連目又は2連目の疑似変動におけるタイミング及び疑似連続予告演出におけるタイミング以外のタイミングが選択される割合(40%)よりも、3連目の疑似変動におけるタイミングが選択される割合(60%)の方が高い。すなわち、制限実行タイミング決定テーブルでは、3連目の疑似変動において説明演出が実行されるタイミングが選択され易い。このため、高信頼度の2つの予告演出(例えば疑似連続予告演出とステップアップ予告演出)が実行される場合の演出の興趣性を効果的に高めることが可能となる。
図46(B)に例示される通常用(疑似3連目まで発展)実行タイミング決定テーブルは、受信した変動開始コマンドに係る特別図柄の変動において3連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出が実行され、且つ疑似連続予告演出以外の予告演出として大当たりに対する信頼度が高いことを示唆しない予告演出が実行される場合に、説明演出の実行タイミングを決定するために使用されるテーブルである。なお、図46(B)に例示する制限用実行タイミング決定テーブルは、説明演出パターン乱数の割り振りが異なる点を除いて、図46(A)に例示される制限実行タイミング決定テーブルと同様に構成されている。このため、以下の図46(B)に関する説明では、主に図46(A)と異なる点に関して説明し、共通する点については説明を省略する。
図46(B)に例示される通常用(疑似3連目まで発展)実行タイミング決定テーブルでは、説明演出の各実行タイミングに対して、「0」〜「99」の説明演出パターン乱数が所定の割り振りで割り振られている。
「疑似1連目」の実行タイミングには、「0」〜「36」の全37個の説明演出パターン乱数が割り振られている。「疑似2連目」の実行タイミングには、「37」〜「73」の全37個の説明演出パターン乱数が割り振られている。「疑似3連目」の実行タイミングには、「74」〜「89」の全16個の説明演出パターン乱数が割り振られている。「疑似以外」の実行タイミングには、「90」〜「99」の全10個の説明演出パターン乱数が割り振られている。
このため、通常用(疑似3連目まで発展)実行タイミング決定テーブルが選択された場合、「疑似1連目」の実行タイミングが選択される割合は37/100(=37%)となる。また、「疑似2連目」の実行タイミングが選択される割合は37/100(=37%)となる。また、「疑似3連目」の実行タイミングが選択される割合は16/100(=16%)となる。また、「疑似以外」の実行タイミングが選択される割合は10/100(=10%)となる。
このように、通常遊技状態において第1始動口11への遊技球の入賞に応じて、通常用(疑似3連目まで発展)実行タイミング決定テーブルが選択された場合は、3連目の疑似変動におけるタイミングが選択される割合(16%)よりも、1連目又は2連目の疑似変動におけるタイミング及び疑似連続予告演出におけるタイミング以外のタイミングが選択される割合(84%)の方が圧倒的に高い。すなわち、通常用(疑似3連目まで発展)実行タイミング決定テーブルでは、3連目の疑似変動において説明演出が実行されるタイミングが選択され難い。一方で、疑似連続予告演出以外の予告演出であって大当たりに対する信頼度が高いことを示唆する予告演出が実行される場合は、3連目の疑似変動において説明演出が実行されるタイミングが選択され易い。このため、疑似連続予告演出以外の予告演出であって大当たりに対する信頼度が高いことを示唆する予告演出が実行される場合の演出の興趣性をより効果的に高めることが可能である。
図46(C)に例示される通常用(疑似2連目まで発展)実行タイミング決定テーブルは、受信した変動開始コマンドに係る特別図柄の変動において2連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出が実行される場合に、説明演出の実行タイミングを決定するために使用されるテーブルである。なお、図46(C)に例示する通常用(疑似2連目まで発展)実行タイミング決定テーブルは、説明演出パターン乱数の割り振りが異なる点を除いて、図46(A)に例示される制限実行タイミング決定テーブルと同様に構成されている。このため、以下の図46(C)に関する説明では、主に図46(A)と異なる点に関して説明し、共通する点については説明を省略する。
図46(C)に例示される通常用(疑似2連目まで発展)実行タイミング決定テーブルでは、説明演出の各実行タイミングに対して、「0」〜「99」の説明演出パターン乱数が所定の割り振りで割り振られている。
「疑似1連目」の実行タイミングには、「0」〜「44」の全45個の説明演出パターン乱数が割り振られている。「疑似2連目」の実行タイミングには、「45」〜「89」の全45個の説明演出パターン乱数が割り振られている。「疑似以外」の実行タイミングには、「90」〜「99」の全10個の説明演出パターン乱数が割り振られている。一方で、「疑似3連目」の実行タイミングには、いずれの説明演出パターン乱数も割り振られていない。この理由は、図46(C)に例示される通常用(疑似2連目まで発展)実行タイミング決定テーブルは、2連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出が実行される場合に選択され得るテーブルであるからである。
このため、通常用(疑似2連目まで発展)実行タイミング決定テーブルが選択された場合、「疑似1連目」の実行タイミングが選択される割合は45/100(=45%)となる。また、「疑似2連目」の実行タイミングが選択される割合は45/100(=45%)となる。また、「疑似3連目」の実行タイミングが選択される割合は0/100(=0%)となる。また、「疑似以外」の実行タイミングが選択される割合は10/100(=10%)となる。
図46(D)に例示される通常用(疑似連なし)実行タイミング決定テーブルは、受信した変動開始コマンドに係る特別図柄の変動において疑似連続予告演出が実行されない場合に、説明演出の実行タイミングを決定するために使用されるテーブルである。なお、図46(D)に例示する通常用(疑似連なし)実行タイミング決定テーブルは、説明演出パターン乱数の割り振りが異なる点を除いて、図46(A)に例示される制限実行タイミング決定テーブルと同様に構成されている。このため、以下の図46(D)に関する説明では、主に図46(A)と異なる点に関して説明し、共通する点については説明を省略する。
図46(D)に例示される通常用(疑似連なし)実行タイミング決定テーブルでは、説明演出の各実行タイミングに対して、「0」〜「99」の説明演出パターン乱数が所定の割り振りで割り振られている。
「疑似1連目」の実行タイミングには、いずれの説明演出パターン乱数も割り振られていない。この理由は、通常用(疑似連なし)実行タイミング決定テーブルは疑似連続予告演出が実行されない場合に選択されるテーブルであるからである。すなわち、通常用(疑似連なし)実行タイミング決定テーブルが選択された時点で「疑似1連目」の実行タイミングが決定されることはあり得ない。同様に、「疑似2連目」及び「疑似3連目」の実行タイミングが決定されることもあり得ない。一方で、「疑似以外」の実行タイミングには、「0」〜「99」の全100個の説明演出パターン乱数が割り振られている。
このため、通常用(疑似連なし)実行タイミング決定テーブルが選択された場合、「疑似1連目」、「疑似2連目」、及び「疑似3連目」のいずれの実行タイミングが選択される割合も0/100(=0%)である。また、「疑似以外」の実行タイミングが選択される割合は100/100(=100%)である。
なお、通常遊技状態に第2始動口12に遊技球が入賞した場合においては、上述した第1始動口11に遊技球が入賞した場合に選択される実行タイミング決定テーブルと同様の構成のテーブルが参照されるため説明を省略する。また、高ベース状態(時短遊技状態又は確変遊技状態)に第1始動口11又は第2始動口12に遊技球が入賞した場合においては、上記した実行タイミング決定テーブルとは異なる構成の変動パターンテーブルが参照されるが、本実施形態では説明を省略する。
[演出制御基板130による操作通知コマンド受信処理]
図47は、図32のステップS22における操作通知コマンド受信処理の詳細フローチャートである。図47に例示されるように、サブCPU131は、ランプ制御基板150から受信した操作コマンドに含まれている情報に基づいて、操作されたのが演出ボタン26であるか否かを判定する(ステップS221)。
サブCPU131は、操作されたのが演出ボタン26であると判定した場合(ステップS221:YES)、ボタン操作が有効な有効期間内に行われた操作か否かを判定する(ステップS222)。一方、操作されたのが演出ボタン26ではないと判定された場合には(ステップS221:NO)、上述したステップS30に処理が進められる。
サブCPU131は、ボタン操作が有効な有効期間内にボタン操作が行われたと判定した場合(ステップS222:YES)、そのボタン操作に応じた演出を実行する(ステップS223)。具体的には、図18(D)に例示するようにリーチ成立を示唆する演出等を画像音響制御基板140及びランプ制御基板150に実現させるためのコマンドをサブRAM133にセットする。一方、有効期間内のボタン操作ではないと判定された場合には(ステップS222:NO)、上述したステップS30に処理が進められる。
[画像音響制御基板140によるタイマ割込み処理]
次に、図48を参照しつつ、画像音響制御基板140において実行されるタイマ割込み処理について説明する。ここで、図47は、画像音響制御基板140において実行されるタイマ割込み処理の一例を示すフローチャートである。画像音響制御基板140は、電源投入時や電源断時等の特殊な場合を除く通常の動作時において、図48に例示されている一連の処理を一定時間(たとえな33ミリ秒)毎に繰り返し実行する。
まず、統括CPU141は、演出制御基板130から受信したコマンドに基づいて液晶表示装置5の表示画面における画像表示を制御する画像出力制御処理を実行する(ステップS41)。この画像出力制御処理については、図49に基づいて後に詳述する。
ステップS41の処理に続いて、統括CPU141は、液晶表示装置5の表示画面で行われる演出表示と同期するようにあるいは非同期に、スピーカ24から各種の演出音を出力させるための演出音出力制御処理を実行する(ステップS42)。
ステップS42の処理に続いて、統括CPU141は、データ送信制御処理を実行する(ステップS44)。具体的には、画像音響制御基板140において行われる画像音響制御に関するデータを演出制御基板130に送信する。これに対して、演出制御基板130は、画像音響制御基板140から受信したデータをランプ制御基板150に転送する。これにより、液晶表示装置5の表示仮面及びスピーカ24によって実行される演出と同期するように、枠ランプ25や演出ボタン26、演出役物7等が制御される。
[画像音響制御基板140による画像出力制御処理]
図49は、図48のステップS41における画像出力制御処理の詳細フローチャートである。統括CPU141は、まず、演出制御基板130から送信されたコマンドを受信したか否かを判定する(ステップS411)。ここで、コマンドを受信していないと判定された場合(ステップS411:NO)、上記ステップS42に処理が進められる。
一方、統括CPU141は、演出制御基板130からのコマンドを受信したと判定した場合(ステップS411:YES)、そのコマンドに含まれている設定情報を制御用RAM143にセットする(ステップS412)。次に、統括CPU141は、セットした設定情報に基づいて、液晶表示装置5の表示画面に各種の演出画像をどのように表示すべきかを判断し、VDP144の描画処理を制御するためのディスプレイリストを作成して制御用RAM143に格納(ステップS413)、そのディスプレイリストをディスプレイリスト記憶領域にセットする(ステップS414)。
ここで、ディスプレイリストは、フレーム単位で描画の実行を指示するためのコマンド群で構成されており、描画する画像の種類、画像を描画する位置(座標)、表示の優先順位、表示倍率、回転角、透過率等の各種パラメータを含むものである。ディスプレイリスト記憶領域は、画像データを高速に書き込んだり読み出したりすることができるSRAMを有するVRAMに設けられており、VDP144は、ディスプレイリスト記憶領域にセットされたディスプレイリストに基づいて、液晶表示装置5の表示画面に表示される画像の描画処理を実行する。
[本実施形態の作用効果]
以上説明したように、本実施形態によれば、遊技に関する説明を行う説明演出として特別図柄判定の判定結果を示唆する示唆説明演出及び特別図柄判定の判定結果を示唆しない非示唆説明演出を実行可能であり、例えば大当たりに対する信頼度が高いことを示唆する3連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出が実行される場合は、非示唆説明演出の実行割合が制限される。これにより、大当たりに対する信頼度が高いことを示唆する演出が実行される場合に、特別図柄判定の判定結果を示唆しない説明演出が実行されることを抑制することが可能となり、結果として、演出の興趣性が低減することを抑制することが可能となる。
また、本実施形態では、3連目の疑似変動において非示唆説明演出の実行が制限されるため、より効果的に興趣性の低減を抑制することが可能である。
また、本実施形態では、疑似連続予告演出とは異なる演出であって大当たりに対する信頼度が高いことを示唆する予告演出の実行が可能であり、当該予告演出が実行される場合であっても非示唆説明演出の実行が可能である。このため、説明演出によって予告演出に関する説明が可能となり、結果として、演出の興趣性を高めることが可能である。
また、本実施形態では、3連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出が実行される場合、3連目の疑似変動において非示唆説明演出が実行される場合よりも、2連目の疑似変動において非示唆説明演出が実行される場合の方が、大当たりに対する信頼度が高いことを示唆する予告演出が実行され難い。換言すれば、3連目の疑似変動でのタイミングで非示唆説明演出が実行される場合の方が、2連目の疑似変動でのタイミングで非示唆説明演出が実行されるよりも、高信頼度の予告演出が実行され易い。このため、説明演出によってあまり期待が持てないと遊技者に思わせつつ、予告演出では実は大当たりに対する期待が持てるんだと思わせることが可能となるため、結果として、演出の興趣性を高めることが可能である。
また、本実施形態では、大当たりに対する信頼度が高いことを示唆する予告演出を実行した後に、説明演出を実行可能であるため、予告演出の実行後に、説明演出によって実行された予告演出の期待が高いのか低いのかについて示唆することが可能となり、結果として、演出の興趣性を高めることが可能となる。
また、本実施形態では、大当たりに対する信頼度が高いことを示唆する予告演出が実行される場合は、予告演出が実行されないときと比較すると、予告演出に関する説明をする予告説明演出が実行される割合が高くなっている。このため、演出の興趣性を効果的に高めることが可能である。
[変形例]
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下の形態であってもよい。
上記実施形態では、大当たりに対する信頼度が高いことを示唆する3連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出が実行されるとともに、疑似連続予告演出とは異なる予告演出であって大当たりに対する信頼度が高いことを示唆する予告演出(例えば4つ目のステップまで発展するステップアップ予告演出)が実行される場合に、3連目の疑似変動において非示唆説明演出(又は示唆説明演出)が実行され易いことを例に説明したが、他の実施形態では、以下のような構成であっても構わない。具体的には、2連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出が実行されるとともに、疑似連続予告演出とは異なる予告演出であって大当たりに対する信頼度が高いことを示唆しない予告演出(例えば3つ目のステップまで発展するステップアップ予告演出)が実行される場合に、2連目の疑似変動において非示唆説明演出(又は示唆説明演出)を実行され易くしてもよい。また、2連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出が実行されるとともに、疑似連続予告演出とは異なる予告演出であって大当たりに対する信頼度が高いことを示唆する予告演出が実行される場合に、2連目あるいは3連目の疑似変動において非示唆説明演出(又は示唆説明演出)が実行され易くしてもよい。また、3連目の疑似変動まで発展する疑似連続予告演出が実行されるとともに、疑似連続予告演出とは異なる予告演出であって大当たりに対する信頼度が高いことを示唆しない予告演出が実行される場合に、3連目の疑似変動において非示唆説明演出(又は示唆説明演出)を実行され易くしてもよい。
上記実施形態では、疑似連続予告演出が実行される場合に選択される説明演出の実行タイミング決定テーブルとして疑似以外のタイミングで選択され難い構成のテーブルを例に説明したが、疑似連続予告演出が実行される場合に選択されるテーブルが疑似以外のタイミングが選択され易い構成であってもよい。
上記実施形態では、予告演出が大当たりに対する可能性が高いことを示唆する演出として説明したが、他の実施形態では、予告演出が大当たり遊技後に確変遊技状態にて遊技が制御される可能性を示唆するものであってもよい。
上記実施形態では、説明演出を実行する場合において、特別図柄判定の判定結果を示唆する場合に説明文を赤文字で表示し、特別図柄の判定結果を示唆しない場合に説明文を白文字で表示する例を説明したが、他の実施形態ではそれらと異なるものであってもよい。例えば、説明演出を実行する場合において、特別図柄判定の判定結果を示唆する場合に説明文が記載される吹き出し画像の枠のみ又は全体の色を通常とは異なる色(例えば金色)で表示し、特別図柄判定の判定結果を示唆しない場合に説明文が記載される吹き出し画像の枠のみ又は全体の色を通常の色(例えば白色)で表示することが例に挙げられる。また、キャラクタの表示態様を変えることで同様の作用効果を期待することもできる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下の形態であってもよい。すなわち、上記実施形態では、本発明をいわゆる1種タイプのパチンコ遊技機に適用した場合について説明したが、本発明を、1種2種混合タイプのパチンコ遊技機や回胴式遊技機などの他の遊技機に適用してもよい。
また、上記実施形態において説明した遊技機1の構成や各部材の動作態様は単なる一例に過ぎず、他の構成や動作態様であっても本発明を実現できることは言うまでもない。また、上述したフローチャートにおける処理の順序、設定値、判定に用いられる閾値等は単なる一例に過ぎず、本発明の範囲を逸脱しなければ他の順序や値であっても、本発明を実現できることは言うまでもない。上記実施形態で例示した画面図等も単なる一例であって、他の態様であってもよい。
[本発明に係るパチンコ遊技機の構成と作用効果]
以上説明したように、本実施形態の遊技機は、以下のような構成であっても構わない。
一実施形態に係る遊技機(1)は、遊技者に有利な特別遊技状態にするか否かの判定を行う判定手段(S309)と、前記判定手段による判定結果に基づいて、所定の演出を実行可能な演出実行手段(130,140)と、を備え、前記演出実行手段は、前記特別遊技状態(大当たり遊技状態あるいは確変遊技状態)になる可能性が高いことを示唆する特定演出(例えば信頼度の高い疑似連続予告演出あるいはリーチ演出)と、遊技に関する説明を行う説明演出と、を実行可能であり、前記説明演出には、前記判定結果の示唆を含まない所定の説明演出(非示唆説明演出)があり、前記特定演出が実行される場合、前記所定の説明演出の実行が制限される。
かかる構成によれば、特別遊技状態になる可能性が高いことを示唆する特定演出が実行される場合に、判定結果の示唆を含まない所定の説明演出の実行が制限される。このため、所定の説明演出の実行によって演出の興趣性が低減してしまうことを抑制することが可能である。
また、前記演出実行手段は、第1演出(例えば疑似1連目又は擬似2連目)を実行してから前記特定演出としての第2演出(例えば疑似2連目又は擬似3連目)を実行するときと、前記第1演出を実行してから前記第2演出を実行しないときと、があり、前記第2演出の実行中は、前記所定の説明演出の実行が制限される。
かかる構成によれば、第1演出を実行してから第2演出を実行する場合において、第2演出の実行中は、判定結果の示唆を含まない所定の説明演出の実行が制限される。これにより、演出の興趣性が低減してしまうことをより効果的に抑制することが可能となる。
また、前記演出実行手段は、前記第1演出及び前記第2演出のいずれの実行中においても前記所定の説明演出を実行可能である。
かかる構成によれば、第1演出の実行中であっても、第2演出の実行中であっても、判定結果の示唆を含まない所定の説明演出を実行可能であるため、演出の興趣性が低減してしまうことを抑制しつつも、演出のバリエーションを確保することが可能である。
また、前記演出実行手段は、前記特別遊技状態になる可能性が高いことを示唆する予告演出(例えばステップアップ予告演出、演出ボタン予告演出、役物予告演出等)を実行可能であり、前記所定の説明演出が実行される場合において、前記予告演出の実行が可能である。
かかる構成によれば、判定結果の示唆を含まない所定の説明演出が実行される場合に特別遊技状態になる可能性が高いことを示唆する予告演出が実行可能であるため、結果として、演出の興趣性を高めることが可能である。
また、前記演出実行手段は、前記第1演出の実行中に前記所定の説明演出を実行しない場合(判定結果を示唆する説明演出を実行する場合も含む)と、前記第1演出の実行中に前記所定の説明演出を実行する場合とにおいて、前記予告演出を実行可能であり、前記第1演出の実行中に前記所定の説明演出が実行されない場合よりも、前記第1演出の実行中に前記所定の説明演出が実行される場合の方が、前記予告演出が実行され難い。
かかる構成によれば、第1演出中に判定結果を示唆しない説明演出が実行される場合には、信頼度の高い予告演出が実行され難い。このため、予告演出の実行により第1演出の段階で第2演出に発展することが遊技者にばれてしまう機会を低減することができるため、結果として、演出の興趣性を高めることが可能である。
また、前記説明演出には、前記判定結果の示唆を含む第1説明演出と、前記判定結果の示唆を含まない前記所定の説明演出としての第2説明演出と、があり、前記演出実行手段は、第1演出を実行してから前記特定演出としての第2演出を実行するときと、前記第1演出を実行してから前記第2演出を実行しないときと、があり、前記第2演出の実行中は、前記第1説明演出の実行が可能である一方、前記第2説明演出の実行が不可能である。
かかる構成によれば、第2演出に発展した場合には、第2演出の実行中は、第2説明演出は実行されないため、第2演出の実行により高まった遊技者の期待を減退させないようにすることができ、興趣性を向上させることができる。
また、遊技機は、遊技者に有利な特別遊技状態にするか否かの判定を行う判定手段(S309)と、前記判定手段による判定結果に基づいて、所定の演出を実行可能な演出実行手段(130,140)と、を備え、前記演出実行手段は、前記特別遊技状態になる可能性が高いことを示唆する予告演出(例えば疑似連続予告演出、ステップアップ予告演出等)と、前記判定手段による判定結果の示唆を含まない演出であって遊技に関する説明を行う説明演出と、を実行可能であり、前記説明演出が実行される場合において、前記予告演出を実行可能である。
かかる構成によれば、判定結果の示唆を含まない説明演出が実行される場合に、特別遊技状態になる可能性が高いことを示唆する予告演出を実行可能であるため、結果として、演出の興趣性を高めることが可能である。
また、前記演出実行手段は、前記予告演出を実行した後に前記説明演出を実行可能である。
かかる構成によれば、予告演出の実行後に、説明演出によって実行された予告演出の期待が高いのか低いのかについて示唆することが可能となり、結果として、演出の興趣性を高めることが可能となる。
また、前記説明演出には、前記予告演出に関する説明を行う予告説明演出を含む複数の説明演出があり、前記予告演出が実行されるときと実行されないときとで、前記複数の説明演出のうちの前記予告説明演出の実行確率が異なる。
かかる構成によれば、例えば、特別遊技状態になる可能性が高いことを示唆する予告演出が実行される場合は、予告演出が実行されないときと比較すると、予告演出に関する説明をする予告説明演出が実行される確率を高くすることが可能である(又は低くしてもよい)。これにより、演出の興趣性を効果的に高めることが可能である。
本発明に係る遊技機は、遊技者に有利な特別遊技状態にするか否かの判定を行う判定手段と、前記判定手段による判定結果に基づいて、所定の演出を実行可能な演出実行手段と、を備え、前記演出実行手段は、第1演出と、前記特別遊技状態になる可能性が高いことを示唆する第2演出と、遊技に関する説明を行う説明演出と、を実行可能であり、前記説明演出には、前記判定結果の示唆を含む第1説明演出と、前記判定結果の示唆を含まない第2説明演出と、があり、前記演出実行手段は、前記第1演出を実行してから前記第2演出を実行するときと、前記第1演出を実行してから前記第2演出を実行しないときと、があり、前記第2演出が実行される場合、前記第2演出の実行中は、前記第2説明演出の実行が制限される。
本発明に係る遊技機は、遊技者に有利な特別遊技状態にするか否かの判定を行う判定手段と、前記判定手段による判定結果に基づいて、所定の演出を実行可能な演出実行手段と、を備え、前記演出実行手段は、第1演出と、前記特別遊技状態になる可能性が高いことを示唆する第2演出と、遊技に関する説明を行う説明演出と、を実行可能であり、前記説明演出には、前記判定結果の示唆を含む第1説明演出と、前記判定結果の示唆を含まない第2説明演出と、があり、前記第1演出および前記第2演出は、リーチ演出とは異なる演出であり、前記演出実行手段は、前記第1演出を実行してから前記第2演出を実行するときと、前記第1演出を実行してから前記第2演出を実行しないときと、があり、前記第2演出が実行される場合、前記第2演出の実行中は、前記第2説明演出の実行が制限される。