JP2018074748A - 電力受給装置、制御方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 ジョブに基づく動作シーケンスを実行可能な電力受給装置が備える蓄電デバイスの充電を適切に行うことを目的とする。【解決手段】 処理部によって第1の動作シーケンスが実行されている間に前記処理部により消費される電力量に関する情報を取得する取得手段と、取得手段により取得された情報に対応する電力量に基づいて、所定の値を決定する決定手段と、前記第1の動作シーケンスの後に前記処理部によって実行される第2の動作シーケンスが前記処理部によって実行される前に、蓄電部の残りの電力保持容量に対応する値が、前記決定手段によって決定された前記所定の値以上となるように、外部装置から電力受給装置が受給する電力を前記蓄電部に対して供給し、前記蓄電部の充電を行う充電手段を有する電力受給装置を提供することによって課題を解決する。【選択図】 図1
Description
本発明は、電力受給装置、制御方法及びプログラムに関する。
外部から電力の供給を受け付けて、自身が備える蓄電デバイスの充電を行うことが可能且つ、当該蓄電デバイスから供給される電力でジョブに基づく動作シーケンスを実行可能な電力受給装置が知られている。このような電力受給装置が、蓄電デバイスから継続的に電力の供給を受け付けて動作シーケンスを実行する場合、徐々に蓄電デバイスの残りの電力保持容量が低下していくため、いずれはジョブの処理が停止してしまう。そこで、例えば特許文献1には、読取動作を休止して電力を蓄えることが可能な間欠動作モードで動作可能な画像読取装置が記載されている。
ところで、蓄電デバイスから供給される電力で動作シーケンスを実行可能な電力受給装置が普及するにつれて、蓄電デバイスの充電を適切に行う対応が以前にもまして要望されている。
そこで、本発明は、ジョブに基づく動作シーケンスを実行可能な電力受給装置が備える蓄電デバイスの充電を適切に行うことを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の電力受給装置は、電力を蓄積可能な蓄電部を備え、且つ外部装置から電力を受給可能な電力受給装置であって、
前記蓄電部から処理部に電力が供給されることにより、前記処理部によってジョブに基づく動作シーケンスを実行する処理手段と、
前記処理部によって第1の動作シーケンスが実行されている間に前記処理部により消費される電力量に関する情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された情報に対応する電力量に基づいて、前記取得手段により取得された情報に対応する電力量以上の電力を前記処理部に供給するための、前記蓄電部の電力保持容量に対応する所定の値を決定する決定手段と、
前記第1の動作シーケンスの後に前記処理部によって実行される第2の動作シーケンスが前記処理部によって実行される前に、前記蓄電部の残りの電力保持容量に対応する値が、前記決定手段によって決定された前記所定の値以上となるように、前記外部装置から前記電力受給装置が受給する電力を前記蓄電部に対して供給し、前記蓄電部の充電を行う充電手段と、を有することを特徴とする。
前記蓄電部から処理部に電力が供給されることにより、前記処理部によってジョブに基づく動作シーケンスを実行する処理手段と、
前記処理部によって第1の動作シーケンスが実行されている間に前記処理部により消費される電力量に関する情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された情報に対応する電力量に基づいて、前記取得手段により取得された情報に対応する電力量以上の電力を前記処理部に供給するための、前記蓄電部の電力保持容量に対応する所定の値を決定する決定手段と、
前記第1の動作シーケンスの後に前記処理部によって実行される第2の動作シーケンスが前記処理部によって実行される前に、前記蓄電部の残りの電力保持容量に対応する値が、前記決定手段によって決定された前記所定の値以上となるように、前記外部装置から前記電力受給装置が受給する電力を前記蓄電部に対して供給し、前記蓄電部の充電を行う充電手段と、を有することを特徴とする。
ジョブに基づく動作シーケンスを実行可能な電力受給装置が備える蓄電デバイスの充電を適切に行うことができる。
(第1実施形態)
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、既に説明した部分には同一符号を付し、重複説明は省略する。また、この実施の形態に記載されている構成要素の内容、相対配置等は、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、既に説明した部分には同一符号を付し、重複説明は省略する。また、この実施の形態に記載されている構成要素の内容、相対配置等は、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(第1実施形態)
まず、本実施形態の電力受給装置について説明する。本実施形態において、電力受給装置としてインクジェット方式のプリンタを例示している。なお、電力受給装置は、外部から給電を受け付け可能(電力を受給可能)な装置であれば良く、例えば、スキャナ、複写機、ファクシミリ、パーソナルコンピュータ(PC)、スマートホン、タブレット端末、カメラ等の装置であっても良い。なお、電力供給装置は、プリンタである場合、フルカラープリンタやモノクロプリンタであっても良いし、印刷方式は、インクジェット方式に限定されない。例えば、記録媒体上に記録剤としてトナーを付加する印刷方式である電子写真方式であっても良い。さらに、それらの装置は、マルチファンクションであってもシングルファンクションであっても良い。
まず、本実施形態の電力受給装置について説明する。本実施形態において、電力受給装置としてインクジェット方式のプリンタを例示している。なお、電力受給装置は、外部から給電を受け付け可能(電力を受給可能)な装置であれば良く、例えば、スキャナ、複写機、ファクシミリ、パーソナルコンピュータ(PC)、スマートホン、タブレット端末、カメラ等の装置であっても良い。なお、電力供給装置は、プリンタである場合、フルカラープリンタやモノクロプリンタであっても良いし、印刷方式は、インクジェット方式に限定されない。例えば、記録媒体上に記録剤としてトナーを付加する印刷方式である電子写真方式であっても良い。さらに、それらの装置は、マルチファンクションであってもシングルファンクションであっても良い。
図6は、本実施形態の電力受給装置であるプリンタ100の機構を示す斜視図である。
記録ヘッド108は、インクジェット方式に従ってインクを吐出して、印刷位置まで搬送された記録媒体上に画像形成(印刷)を行うための機構である。記録ヘッド108には、複数のインクタンク125が搭載されており、インクタンク125が保持するインクを記録媒体上に吐出可能である。さらに記録ヘッド108はキャリッジ122上に搭載されている。また、記録ヘッド108には、副走査方向に液滴を吐出するノズルが整列して配置されている。なお、ノズルの幅は数十mmのものが一般的である。プリンタ100は、一つのノズルから液滴を吐出するのに必要なエネルギーを予め把握しているため、ノズルを指定して所定のエネルギーを印加する事で、ノズルから液滴を選択的に吐出させることが出来る。
キャリッジ122は、CRモーター114によって発生する駆動力を伝達機構123を介して受け付けることで、矢印A方向に往復移動する。印刷時にはキャリッジ122が往復移動(走査)することで、キャリッジ122に搭載されている記録ヘッド108(記録部)が記録媒体の1ライン上を走査し、記録媒体の1ライン上にインクを吐出する。
給紙機構124は、記録媒体である用紙Pを保持する保持部である。
搬送ローラ126は、印刷のために、給紙機構124に保持されている用紙Pを印刷位置まで搬送するための搬送部である。また、本実施形態では、用紙P上に1ライン分ずつ印刷を行うため、搬送ローラ126は、キャリッジ122が一回の走査を終える毎に所定の距離、記録媒体を搬送し、次のラインの印刷を実行できるようにする。そして、搬送ローラ126は、印刷が終了したら、排紙位置まで記録媒体を搬送する。なお、印刷に利用される記録媒体は、紙に限定されず、例えば、フィルム、ディスクメディア、布等の他の記録媒体であっても良い。
CRモーター114は、キャリッジ122を駆動させるためのモーターである。
紙搬送モーター116は、搬送ローラ126を駆動させ、用紙を搬送するためのモーターである。
上述の各構成の駆動や、印刷データの制御、印刷データの記録ヘッド108への転送制御などは後述の制御部109の制御によって実行される。
図1はプリンタ100の電気系統の概略構成図である。
蓄電デバイス105は、コンデンサやバッテリ等で構成される、電力を蓄積可能な装置(蓄電部)である。外部からプリンタ100に供給される電力が小さい、あるいは0である場合は、プリンタ100は、蓄電デバイス105から供給される電力によって動作する。なお、本実施形態では、蓄電デバイス105として5V以上の耐圧性を持つ電気二重層キャパシタ(EDLC)を採用している。なお、プリンタ100は、蓄電デバイス105が有する残りの電力保持容量(放電容量、電力容量、バッテリ残量)の情報を適宜取得することが可能であり、取得した情報を、後述の制御に利用することが可能である。本実施形態では、プリンタ100は、蓄電デバイス105の電力保持容量に対応する電圧値の情報を用いる。また、蓄電デバイス105の最大容量(充電可能な最大電力量)は、蓄電デバイス105の個体値として蓄電デバイス105毎に決まっている。本実施形態では、プリンタ100は、蓄電デバイス105の最大容量を把握しているものとする。
USB(Universal Serial Bus)コネクタ101は、USB規格によって外部装置と接続するためのコネクタである。本実施形態では、プリンタ100は、USBコネクタ101を介して、USBによって接続している外部装置から電力供給を受け付ける機能を有しているものとする。なお、本実施形態において外部装置とは、USBインタフェースを有し、プリンタ100の外部に位置する装置であり、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)等の装置である。USB規格において、受電装置1台あたりに供給可能な電力は、定格5V、最大500mAの2.5W(USB 2.0)、または定格5V、最大900mAの4.5W(USB 3.0)と規定されている。また、USB PD(USB Power Delivery)であれば、受電装置1台あたりに供給可能な電力は、最大100Wと規定されている。そのため、本実施形態では、プリンタ100は、USBコネクタ101を介して、USB規格で規定されている範囲内の電力の供給を受けるものとする。
USBコネクタ101から出力される電力は、VBUSラインを介して電圧変換部102と電流リミッタ104に出力される。
電圧変換部102は、VBUSラインから供給される電力の電圧値を制御部109で必要な3.3Vに変換する。
制御部109は、プリンタ100の全体を制御するための構成であり、USBインタフェース110、CPU111、ROM112、RAM113、不揮発性メモリ118を含む。
USBインタフェース110は、USBコネクタ101を介して外部装置と接続・通信するためのインタフェースである。USBコネクタ101を介して伝達される全信号がUSBインタフェース110に出力されることで、プリンタ100と外部装置はUSBによる通信が出来る。具体的には、本実施形態では、プリンタ100は外部装置からUSB通信によって印刷ジョブを受け取る。
CPU111は、システム制御部であり、プリンタ100の全体を制御する。
ROM112は、CPU111が実行する制御プログラムや組み込みオペレーティングシステム(OS)プログラムなどを格納する。ROM112に格納されている制御プログラムは、ROM112に格納されている組み込みOSの管理下で、スケジューリングやタスクスイッチなどのソフトウェア制御を行う。
RAM113は、SRAM(staticRAM)等で構成されたメモリで、プログラム制御変数や、ユーザが登録した設定値などのプリンタ100の管理データを格納し、各種ワーク用バッファ領域が設けられている。なお、これらのデータは、RAM113でなく、ROM112や不揮発性メモリ118等の他の記憶領域に保存されても良い。
不揮発性メモリ118は、フラッシュメモリ(flash memory)等で構成され、電源がOFFされた時でも保持していたいデータを格納する。具体的には、不揮発性メモリ118には、ネットワーク情報などのユーザデータ、過去に接続した外部装置のリスト、印刷モードなどのメニュー項目、記録ヘッドの補正情報といったプリンタ100の設定情報等が記憶される。なお、本実施形態において利用される各テーブルの情報は、不揮発性メモリ118に保存されるものとする。なお、これらの設定情報データや各テーブルの情報は、不揮発性メモリ118でなく、ROM112やRAM113等の他の記憶領域に保存されても良い。また、ROM112や不揮発性メモリ118に保存された情報をCPU111がRAM113に展開することで、ROM112や不揮発性メモリ118に保存された情報を利用した処理が行われても良い。
なお、制御部109の消費電力値は、変動の少ない定常的な値であるものとする。また、制御部109は、外部装置と接続しているUSBケーブルがUSBコネクタ101に接続された時にUSBインタフェース110を介して外部装置とネゴシエーションを行う。このネゴシエーションにより、制御部109は、外部装置の電力供給能力を認識するとともに、外部装置から引き出す電力のリミットを決定する。これは、USB規格で定められている動作である。なお、USB規格では、外部装置から引き出される電力の電圧値は5Vに定められている。
電流リミッタ104は、VBUSから引き出す電流が、USBによって接続している外部装置の電力供給能力を超えない様にするための構成である。なお、VBUSから引き出す電流のリミット値は、USBによって接続している外部装置が供給可能な電流のリミット値から電圧変換部に流れ込む電流の値を減算した値に設定してある。これにより電圧変換部102に流れ込む電流と電流リミッタ104に流れ込む電流の合計が外部装置の電力供給能力を超えない様に制御できる。
充電制御部103は、蓄電デバイス105に対する充電を制御し、蓄電デバイス105が有する残りの電力保持容量に対応する電圧値を所定値以上にするための構成である。
モータードライバー107は、プリンタ100が備えるモータを制御するための構成である。本実施形態では、モータードライバー107は、CRモーター114と紙搬送モーター116を制御するものとする。モータードライバー107が実行する制御の詳細は後述する。
エンコーダー115は、CRモーター114の回転量を検出し、キャリッジ122の位置を検出するための構成である。
エンコーダー117は、紙搬送モーター116の回転量を検出し、印刷対象の用紙の位置を検出するための構成である。
電圧変換部106は、蓄電デバイス105から出力される電力の電圧をモーター及びヘッド駆動に必要な値(例えば24V)に変換する。
ここで、電圧変換部106の下流の構成で電力を消費していない(すなわち、電圧変換部106に電流が流れ込んでいない)時の各構成の動作を説明する。なお、電圧変換部106の下流の構成とは、例えば、モータードライバー107、記録ヘッド108、CRモーター114、紙搬送モーター116等である。
制御部109は、デジタル/アナログコンバータ(DAC)119に対し、蓄電デバイス105に蓄電させたい電力量に対応する電圧値である所定値(以後、所定値を充電規定値と言う。)を設定する事で、DAC119に充電規定値の電圧を出力させる。また、コンパレーター120は、DAC119から出力される電圧(充電規定値の電圧)と蓄電デバイス105の電力保持容量に対応する電圧を比較する。そして、所定値>蓄電デバイス105の電力保持容量に対応する電圧であれば、スイッチ121をオンにして、蓄電デバイス105の充電を行う。そして、コンパレーター120は、蓄電デバイス105の電力保持容量に対応する電圧値が充電規定値に達するとスイッチをオフする。この様な構成により、蓄電デバイス105を、蓄電デバイス105の電力保持容量に対応する電圧値が充電規定値以上となるまで充電できる。なお、制御部109にはコンパレーター120の出力線が接続されており、制御部109は、スイッチ121の状態を知ることが出来る。すなわち、制御部109は、コンパレーター120の出力線を介してスイッチ121がオフになった事を検出して、蓄電デバイス105の充電が完了した事を検知する事が出来る。
次に、電圧変換部106の下流の構成(モータードライバー107、記録ヘッド108等)で電力を消費している(すなわち、電圧変換部106に電流が流れ込んでいる)時の各構成の動作を説明する。
このとき、電圧変換部106に流れ込む電流は、電圧変換部106の下流が動作するのに必要な電力に相当する電流である。この電流が電流リミッタ104のリミット値より小さい場合、電流リミッタ104を経由して供給される電力に余りがあるということになる。そのため、蓄電デバイス105の電力保持容量が下がると、スイッチ121がオンして、外部装置から受給する電力のうち、電圧変換部106の下流が動作するのに必要な電力以外の電力により、蓄電デバイス105の充電が行われる。充電により蓄電デバイス105の電力保持容量に対応する電圧値が充電規定値に達するとスイッチ121はオフする。
一方、電圧変換部106の下流の構成が動作するのに必要な電流値が、電流リミッタ104のリミット値より大きい場合、電流リミッタ104からは、リミット値相当の電流が電圧変換部106に流れ込むことになる。そして、電流リミッタ104を経由して供給される電流だけでは、電圧変換部106の下流の構成が動作するのに必要な電流に達しないため、蓄電デバイス105からも、電圧変換部106に電流が供給される。そのため、電圧変換部106に流れ込む電流が電流リミッタ104のリミット値より大きい場合は、蓄電デバイス105の電力保持容量は徐々に低下していく。
次にモータードライバー107の動作について説明する。
本実施形態のモータードライバー107は、MOSFETを4個使用したHブリッジ型ドライバであるものする。また、モータードライバー107は、PWM(Pulse Width Modulation)駆動を可能であるものとする。具体的には、PWM駆動とは、一定の周期で、モーターに入力するパルス幅のデュ−ティ・サイクル(パルス幅のHighとLowの比)を変え、モーターの駆動と非駆動を制御する駆動方法である。なお、モーターの駆動と非駆動の比率を駆動デューティといい、具体的には、パルス幅がHighの時間/周期(パルス幅がHighの時間+パルス幅がLowの時間)で求められる。駆動デューティが大きければ、モーターの駆動電流が多くなり、モーターは、高速回転するか、または高トルクを発生する。さらにモータードライバー107は、エンコーダーでモーターの回転量を検出し、検出した回転量が目標量になる様にモーターを駆動させるための駆動デューティを制御する。具体的には、モータードライバー107は、検出した回転量によって割り出される駆動対象の実位置が、目標位置に到達するための目標量になるように、モーターを制御する。
図5はCRモーター114が1回のスキャンを行うための駆動電流を示す図である。横軸は時間を、縦軸はCRモーター114が駆動するのに用いられる電流(駆動電流)を示している。駆動開始直後であり、駆動電流が大きいt1〜t2の時間帯は、CRモーター114の回転を加速させている時間帯である。そして、その後の駆動電流がほぼ一定であるt2〜t3の時間帯は、加速された後のCRモーター114の回転速度を維持させている時間帯である。そして、その後の駆動電流が経時低下しているt3〜t4の時間帯は、CRモーター114の回転を減速させている時間帯である。CRモーター114の駆動停止と共に、駆動電流はゼロになる。なおこのとき、CRモーター114の駆動に用いられる電圧は一定であるため、駆動電流と駆動電力は比例関係にある。
上述したように、モータードライバー107は、エンコーダーでモーターの回転速度を検出し、検出した回転速度が目標速度になる様にモーターを駆動させるための駆動デューティを制御する。具体的には、検知した回転速度が目標速度に達していなければ、駆動のデューティを大きくして、回転速度が目標速度に達するように制御する。図5A及びBは、各時間帯におけるPWM制御の入力パルスの状態を示している。図5A及びBにおいて、縦軸がパルスのHighとLowを示しており、横軸が時間を示している。なお、1つの周期においてパルスがHighである時間を駆動時間とする。それぞれの時間帯における駆動デューティは、それぞれ駆動時間T_high/周期T_cycleで求められる。加速中(t1〜t2の時間帯)は、図5Aで示すようにモーターの駆動デューティが大きく、等速駆動中(t2〜t3の時間帯)は図5Bで示すように駆動デューティは小さい。
ところで、モーターの回転速度には、モーター自体やモーターが駆動させる対象の慣性や摺動部で発生する摩擦力が大きく影響する。例えば経年変化により摩擦力が増えた機構系を駆動するためのモータを制御するための駆動のデューティは、摩擦力が小さい機構系を駆動するためのモータを制御するための駆動のデューティより大きくなる。CRモーター114が、摩擦力が増えた機構系を駆動する場合の駆動電流の変化及び、PWM制御の入力パルスの変化を図5の破線で示した。摩擦力が増えた機構系を駆動するためには、駆動デューティが大きくなるため、図5から分かるように、駆動電流が全体的に増え、PWM制御における駆動時間が長くなっている。
次に図2を用いて、上述のようなモータードライバー107及びCRモーター114を有するプリンタ100の印刷中の電力消費の変化及び蓄電デバイス105の電力保持容量の変化を説明する。なお、本実施形態では、印刷を行なうための動作シーケンスを、1回のCRスキャン及び紙搬送毎に分割し、各シーケンスの間に充電を行うものとする。なお、1回のCRスキャンとは、記録ヘッド108が用紙の1ライン上を移動してインクを吐出するために、用紙の1ライン上をキャリッジ122が走査することを言う。また、1回の紙搬送とは、CRスキャンによって用紙の1ライン上に印刷が行われた後、次のライン上に印刷を行うために、用紙を1ライン分搬送することを言う。図2において、横軸は時間を示している。
図2Aの縦軸は、CRモーター114が駆動するのに用いられる電流(駆動電流)を示している。CRモーター114は、上述したようにして加速、等速駆動、減速のシーケンスで駆動する。そして、CRモーター114の駆動電流の大きさは、加速中>等速駆動中>減速中の順となる。
図2Bの縦軸は、記録ヘッド108が駆動するのに用いられる電流(駆動電流)を示している。記録ヘッド108は、ノズルからインクを吐出する時に大きな電力を必要とするため、記録ヘッド108の駆動電流はキャリッジ122が駆動している時(CRスキャン中)に大きくなる。なお、記録ヘッド108の駆動電流は、印刷対象の画像に依存する。
図2Cの縦軸は、搬送ローラ126が駆動するのに用いられる電流(駆動電流)を示している。搬送ローラ126の駆動電流は、用紙を搬送するために紙搬送モーター116が駆動される時(すなわち、キャリッジ122が減速している時)に大きくなる。
図2Dの縦軸は、CRモーター114の駆動電流と、記録ヘッド108の駆動電流、搬送ローラ126の駆動電流の合算(合算電流)を示している。なお、図2Dにおける破線は、電流リミッタ104から供給可能な最大電流値(リミット値)を示している。上述したように、合算電流がリミット値を超えるようであれば、蓄電デバイス105の電力保持容量が低下していき、合算電流がリミット値を超えなければ、蓄電デバイス105の電力保持容量が上昇していく。
図2Fの縦軸は、蓄電デバイス105の電力保持容量に対応する電圧値を示している。
図2Fの縦軸は、スイッチ121のオンとオフの状態を示している。
本実施形態では、プリンタ100は、USBコネクタ101から出力される電力によって滞りなく印刷を行うために、以下のような動作によって印刷を行う。
まず、CRスキャンによって印刷を開始する前に、蓄電デバイス105は、蓄電デバイス105の電力保持容量に対応する電圧値が充電規定値以上となるように充電されているものとする。ここで充電規定値とは、少なくとも1回のCRスキャン及び用紙搬送を完了させるためにプリンタ100が必要な電力量(必要電力量)を供給するための蓄電デバイス105の電力保持容量に対応する電圧値より大きい値であるものとする。この状態からCRスキャンが開始されると、CRモーター114や記録ヘッド108、搬送ローラ126の駆動のために、蓄電デバイス105から電力が放出され、蓄電デバイス105の電力保持容量が徐々に低下していく。そこで、本実施形態では、1回のCRスキャン及び用紙搬送が完了したら、CRモーター114や記録ヘッド108、搬送ローラ126の駆動を停止する。そして、蓄電デバイス105の電力保持容量に対応する電圧値が再び充電規定値に達するまで蓄電デバイス105が充電されるのを待つ。蓄電デバイス105の充電のために、CRモーター114や記録ヘッド108、搬送ローラ126の駆動が停止されている時間帯をウェイト期間と言う。上述したように、蓄電デバイス105の電力保持容量に対応する電圧値が充電規定値に達すると、コンパレーター120によりスイッチ121がオフする。そのため、制御部109は、スイッチ121がオフになった事を検出して、蓄電デバイス105の充電が完了した事を検知し、次のCRスキャンを開始させる。
ここで、本発明の課題を説明する。上述したように、電圧変換部106の下流の構成が駆動するために必要な電力が電流リミッタ104のリミット値より大きい場合、蓄電デバイス105からも前記構成に電力が出力されるため、蓄電デバイス105の電力保持容量が低下していく。このとき、蓄電デバイス105の電力保持容量を回復させるためのウェイト期間が設けられずに蓄電デバイス105から電力が出力され続けた場合、蓄電デバイス105の電力保持容量が少なくなり、前記構成の駆動が停止したり低速になってしまう。ここで、前記構成がCRスキャンや用紙搬送を行っている最中に前記構成の駆動が停止したり低速になってしまうと、正常に印刷が行えない部分が生じたり、正しい位置に用紙を搬送できない可能性が生じる。そのため、少なくとも1回のCRスキャン及び用紙搬送を完了させるために必要な電力量(必要電力量)の電力を蓄電デバイス105が保持している状態で、CRスキャン及び用紙搬送が開始されることが好ましい。そのため、本実施形態では、ウェイト期間を設けることで、蓄電デバイス105を適宜充電し、充電規定値まで蓄電デバイス105の電力保持容量に対応する電圧値を回復させている。その一方で、充電規定値が大きすぎると、ウェイト期間が長くなりすぎてしまう。すなわち、充電規定値は、必要電力量を供給するための電圧値より小さすぎても大きすぎても好ましくなく、必要電力量の大きさに応じて適切に設定されることが好ましい。
しかしながら、必要電力量は、前記構成の摩耗や劣化、経年変化が進行するほど大きくなる。なお、前記構成の摩耗や劣化、経年変化が進行するとはすなわち、前記構成にかかる負荷が大きくなるとも言える。また、前記構成にかかる負荷は、個体によってもばらつきがある。前記構成の負荷状態を考慮せずに充電規定値が設定されると、充電規定値で供給可能な電力量と必要電力量との間に差が生じることになる。例えば、負荷が小さい状態の前記構成を駆動させて得られた必要電力量を用いて充電規定値が設定された状態で、負荷が大きい状態の前記構成を駆動させる場合、設定された充電規定値で供給可能な電力量は、実際の必要電力量より小さくなってしまう。そのため、例えば、少なくとも1回のCRスキャン及び用紙搬送が完了することなく、蓄電デバイス105の電力保持容量がなくなってしまう可能性がある。また例えば、負荷が大きい状態の前記構成を駆動させて得られた必要電力量を用いて充電規定値が設定された状態で、負荷が小さい状態の前記構成を駆動させる場合、設定された充電規定値で供給可能な電力量は、実際の必要電力量より大きくなりすぎてしまう。そのため、例えば、ウェイト時間が長くなりすぎてしまう可能性がある。
このような課題を解決するために、本実施形態では、実際の必要電力量を考慮して充電規定値を適宜更新する。
図3は、1回のCRスキャン及び用紙搬送動作を実行する際にプリンタ100が実行する処理を示すフローチャートである。なお、このフローチャートが示す処理は、CPU111が、ROM112又はプリンタ100が備えるHDD(不図示)等に記憶されているプログラムをRAM113又は不揮発性メモリ118にロードし、そのプログラムを実行することで実現される。また、このフローチャートが示す処理は、プリンタ100が受信した印刷ジョブに基づいて、プリンタ100が印刷を開始する場合に開始される。
まず、S301にて、CPU111は、次の1回のCRスキャンで記録ヘッド108が消費する電力量(エネルギー)の合計値を取得する。具体的には、CPU111は、この値を、記録ヘッド108に備えられているノズルが次の1回のCRスキャンにおいてインクを吐出する総回数(ドット数)に、1回のインク吐出に必要な電力量を掛ける事で計算する。なお、CPU111は、ドット数の情報を、次の1回のCRスキャンにおいて印刷の対象となる印刷データを参照することで取得することができる。CPU111は、取得した値を、不揮発性メモリ118等のメモリに保存する。
次に、S302にて、CPU111は、次の1回のCRスキャン及び用紙搬送のために駆動される各構成(以下、駆動構成)が必要な電力量(エネルギー)の合計値(必要電力量(単位:ジュール[J]))を取得する。駆動構成は、ここでは、CRモーター114と紙搬送モーター116、記録ヘッド108であるものとする。そのため、具体的には、CPU111は、次の1回のCRスキャン及び用紙搬送中に、CRモーター114と紙搬送モーター116、記録ヘッド108がそれぞれ必要とする電力量の合計値を求める。CRモーター114と紙搬送モーター116が必要とする電力量は、後述するS311とS312の処理により不揮発性メモリ118等のメモリに記憶されているため、CPU111は、不揮発性メモリ118に記憶してある値と、S301で取得した値を合算する。なお、CPU111は、S311とS312の処理が実行されていない初期状態であれば、着荷時に不揮発性メモリ118に予め設定されている値を用いるものとする。また、次の1回のCRスキャン及び用紙搬送中に、上記以外の構成も電力を必要とするようであれば、CPU111は、当該構成が必要とする電力量も適宜取得し、合計値に加えても良い。CPU111は、取得した必要電力量を、不揮発性メモリ118等のメモリに保存する。
次に、S303にて、CPU111は、充電規定値を決定する。本実施形態では、USBコネクタ101を介して駆動構成に電力が供給される。そのため、1回のCRスキャン及び紙搬送中にUSBコネクタ101を介して駆動構成に供給される総電力量(USB供給電力量)が、充電規定値の決定に関与する。具体的には、1回のCRスキャン及び紙搬送中に蓄電デバイス105を介して駆動構成に供給すべき総電力量(デバイス供給電力量)は、USB供給電力量を必要電力量から引いた値に対応する。ゆえに、充電規定値は、デバイス供給電力量に対応する電圧値を上回るように決定されれば良い。そこで、具体的には、まず、CPU111は、USB供給電力量を以下の式で計算する。
USB供給電力量[J]=USBコネクタ101を介して駆動構成に供給される電力の電圧値×USBコネクタ101を介して駆動構成に供給される電力の電流値×1回のCRスキャン及び紙搬送にかかる時間
USB供給電力量[J]=USBコネクタ101を介して駆動構成に供給される電力の電圧値×USBコネクタ101を介して駆動構成に供給される電力の電流値×1回のCRスキャン及び紙搬送にかかる時間
そして、デバイス供給電力量を以下の式で計算する。
デバイス供給電力量[J]=必要電力量−USB供給電力量
デバイス供給電力量[J]=必要電力量−USB供給電力量
そして、エネルギーと電圧の関係式に則り、充電規定値を以下の式で計算する。
充電規定値[V]=((2×デバイス供給電力量[J]×係数)/蓄電デバイス105の最大容量値[F])^(1/2)
充電規定値[V]=((2×デバイス供給電力量[J]×係数)/蓄電デバイス105の最大容量値[F])^(1/2)
係数は、1回のCRスキャン及び紙搬送に最低限必要な電力に対して、充電量を上乗せするための値である。上述したように、充電規定値が大きすぎるとウェイト期間が長くなりすぎてしまうため、本実施形態では、係数を1.10程度としている。当然、係数はこの値に限定されず、1.10以外の値が用いられても良い。少なくとも、充電規定値が、本実施形態のようにして取得された必要電力量に基づいて適宜決定されれば良い。しかし、充電時間が長くなりすぎないようにするためには、デバイス供給電力量[J]×係数の値が、デバイス供給電力量[J]に数%〜十数%程度上乗せされた値となるように設定されることが好ましい。また、例えば、駆動構成以外にも1回のCRスキャン及び紙搬送中に電力を消費する構成が有れば、当該構成に供給する電力分が上乗せされるように、充電規定値が決定されても良い。
次に、S304にて、CPU111は、蓄電デバイス105の電力保持容量に対応する電圧値が充電規定値以上か否かを判定する。上述したように、CPU111は、蓄電デバイス105の電力保持容量に対応する電圧値が充電規定値以上となったことを、スイッチ121がオフしたことを検知することで検知可能である。そのため、ここでは、具体的には、CPU111は、スイッチ121がオフしたか否かを判定する。CPU111は、蓄電デバイス105の電力保持容量に対応する電圧値が充電規定値以上でない場合は、再度S304の判定を行い、蓄電デバイス105の電力保持容量に対応する電圧値が充電規定値以上である場合は、S305に進む。
次に、S305にて、CPU111は、CRモーター114の駆動を開始させる(CRスキャンを開始させる)ためのトリガ(CR駆動トリガ)を発生させる。ここでCR駆動トリガが発生した後のCRモーター114の駆動を図4を用いて説明する。
図4は、モーターの駆動を制御するプリンタ100が実行する処理を示すフローチャートである。ここでは、CRモーター114の駆動が制御されるものとする。なお、このフローチャートが示す処理は、CPU111が、ROM112又はプリンタ100が備えるHDD(不図示)等に記憶されているプログラムをRAM113又は不揮発性メモリ118にロードし、そのプログラムを実行することで実現される。なお、本フローチャートが示す処理は、図3のフローチャートが示す処理や、図4Bを用いて後述する紙搬送モーター116の駆動の制御処理とは並列で実行される。
まず、S401にて、CPU111は、CR駆動トリガが発生したか否かを判定する。CPU111は、CR駆動トリガが発生していない場合は、再度S401の判定を行い、CR駆動トリガが発生した場合は、S402に進む。
S402にて、CPU111は、サーボ制御を行う。具体的にこのとき、まずCPU111は、エンコーダー115の出力信号からキャリッジ122の実位置を割り出し、割り出した実位置と目標位置との差分を求める。そして、CPU111は、求めた差分に応じてCRモーター114を駆動させるための電流値を増減して、キャリッジ122の実位置と目標位置の差分を小さくする制御を行う。なお、CPU111は、CRモーター114を駆動させるための電流値を増減するには、モータードライバー107のPWM駆動における駆動デューティを変更する。この駆動デューティを以下、PWM値と呼ぶ。そのため、CPU111は、S402では、変更後のPWM値を用いることを決定する。なお、CPU111は、PWM値を変更する必要が無い場合は、以前のPWM値を引き続き用いることを決定する。
次に、S403にて、CPU111は、S402で決定したPWM値をRAM113等のメモリに保存する。なお、S402及びS403の制御が繰り返されることにより、1回のCRスキャンの各タイミングにおけるPWM値がRAM113等のメモリに記憶される。
次に、S404にて、CPU111は、1回のCRスキャンが終了したかを判定する。具体的には、CPU111は、エンコーダー115の出力信号からキャリッジ122の実位置を割り出し、キャリッジ122が停止位置まで到達したかを判定する。CPU111は、1回のCRスキャンが終了していない場合は、再度S404の判定を行い、1回のCRスキャンが終了した場合は、処理を終了する。
このようにして、CPU111は、CRスキャンを実行することができるとともに、1回のCRスキャンの各タイミングにおけるPWM値を取得することができる。
続いて図3のフローチャートの処理の説明に戻る。
CPU111がS305にて出力したトリガによりキャリッジ122がスキャンを開始している。そこで、S306では、CPU111は、キャリッジ122が印刷開始位置まで到達したか否かを判定する。なお、CPU111は、エンコーダー115の出力信号からキャリッジ122の実位置を割り出すことで、キャリッジ122が印刷開始位置まで到達したか否かを判定することができる。CPU111は、キャリッジ122が印刷開始位置まで到達していない場合は、再度S306の判定を行い、キャリッジ122が印刷開始位置まで到達した場合は、S307に進む。
S307では、CPU111は、記録ヘッド108の駆動を開始させる(記録ヘッド108からのインクの吐出を開始させる)ためのトリガ(ヘッド駆動トリガ)を発生させる。ヘッド駆動トリガの発生に応じて、記録ヘッド108からインクが吐出され、印刷データに応じた画像が用紙上に形成される。
次にS308では、CPU111は、キャリッジ122が印刷終了位置まで到達したか否かを判定する。なお、CPU111は、エンコーダー115の出力信号からキャリッジ122の実位置を割り出すことで、キャリッジ122が印刷終了位置まで到達したか否かを判定することができる。CPU111は、キャリッジ122が印刷終了位置まで到達していない場合は、再度S308の判定を行い、キャリッジ122が印刷終了位置まで到達した場合は、S309に進む。
S309では、CPU111は、紙搬送モーター116の駆動を開始させる(紙搬送を開始させる)ためのトリガ(紙搬送トリガ)を発生させる。ここで紙搬送トリガが発生した後の紙搬送モーター116の駆動を図4を用いて説明する。
図4Bは、モーターの駆動を制御するプリンタ100が実行する処理を示すフローチャートである。ここでは、紙搬送モーター116の駆動が制御されるものとする。なお、このフローチャートが示す処理は、CPU111が、ROM112又はプリンタ100が備えるHDD(不図示)等に記憶されているプログラムをRAM113又は不揮発性メモリ118にロードし、そのプログラムを実行することで実現される。なお、本フローチャートが示す処理は、図3のフローチャートが示す処理や、図4Aを用いて既に説明したCRモーター114の駆動の制御処理とは並列で実行される。
まず、S405にて、CPU111は、紙搬送トリガが発生したか否かを判定する。CPU111は、紙搬送トリガが発生していない場合は、再度S405の判定を行い、紙搬送トリガが発生した場合は、S406に進む。
S406にて、CPU111は、サーボ制御を行う。具体的にこのとき、まずCPU111は、エンコーダー117の出力信号から用紙の実位置を割り出し、割り出した実位置と目標位置との差分を求める。そして、求めた差分に応じて紙搬送モーター116を駆動させるための電流値を増減して、用紙の実位置と目標位置の差分を小さくする制御を行う。なお、CPU111は、紙搬送モーター116を駆動させるための電流値を増減するには、CRモーター114の制御時と同様、モータードライバー107のPWM駆動における駆動デューティ(PWM値)を変更する。そのため、CPU111は、S406では、変更後のPWM値を用いることを決定する。なお、CPU111は、PWM値を変更する必要が無い場合は、以前のPWM値を引き続き用いることを決定する。
次に、S407にて、CPU111は、S406で決定したPWM値をRAM113等のメモリに記憶する。なお、S406及びS407の制御が繰り返されることにより、1回の紙搬送の各タイミングにおけるPWM値がRAM113等のメモリに記憶される。
次に、S408にて、CPU111は、1回の紙搬送が終了したかを判定する。具体的には、CPU111は、エンコーダー117の出力信号から用紙の実位置を割り出し、用紙が搬送停止位置まで到達したかを判定する。CPU111は、1回の紙搬送が終了していない場合は、再度S408の判定を行い、1回の紙搬送が終了した場合は、処理を終了する。
このようにして、CPU111は、紙搬送を実行することができるとともに、1回の紙搬送における各タイミングのPWM値を取得することができる。
続いて図3のフローチャートの処理の説明に戻る。
S310では、CPU111は、S309で出力した紙搬送トリガに基づく紙搬送が終了したか否かを判定する。具体的には図4Bのフローチャートが示す処理が終了したか否かを判定する。CPU111は、紙搬送が終了していない場合は、再度S309の判定を行い、紙搬送が終了した場合は、S311に進む。
S311では、CPU111は、S305で出力したCR駆動トリガに基づく1回のCRスキャンで使用された電力量を取得する。具体的には、CPU111は、S403でメモリに記憶したPWM値から、1回のCRスキャンにおける消費電力量を求める。PWM制御は駆動と非駆動を周期的にスイッチングする制御である事は既に述べた。ここでPWMの駆動のデューティ(PWM値)と、そのPWM値による駆動で使用された電流は略比例する。そのため、1回のCRスキャン中のあるタイミング(tx)におけるPWM値による駆動で使用された電流は、txにおけるPWM値×係数Aで表わされる。なお、係数Aとは、PWM値を電流値に変換するための係数であり、CRモーター114や紙搬送モーター116の抵抗値(R成分)やインダクタンス(L成分)に依存する。従って、1回のCRスキャン中のあるタイミング(tx)における消費電力は、txにおけるPWM値×txにおいてCRモーター114の駆動のために出力された電圧×係数Aで表わされる。上記の式に基づき、1回のCRスキャンの開始時間から終了時間までの各タイミングにおける消費電力を積分することで、1回のCRスキャンにおける消費電力量を算出することができる。CPU111は、計算した値を、RAM113等のメモリに保存する。なお、PWM値と、そのPWM値による駆動で使用された電流は、完全には比例しない。これは、PWM値の変更と、それにともなう電流値の変更は、完全には同期しないなどの特性があるためである。そこでPWM値と電流値の関係をあらかじめ実験にて求めてテーブルとしてROM112に格納しても良い。この場合、CPU111は、S311でそのテーブルを参照し、それにより得られた電流値を利用して計算を行う。
次に、S312では、CPU111は、S309で出力した紙搬送トリガに基づく1回の紙搬送で使用された電力量を取得する。具体的には、CPU111は、S407でメモリに記憶したPWM値から、1回の紙搬送における消費電力量を求める。この際用いられる式は、S311の説明において記述したものと同様である。CPU111は、計算した値を、RAM113等のメモリに保存する。
S311及びS312により、メモリに記憶されている、各モーターの駆動に必要な電力量が、現在の装置の経年変化の状態を反映したものに更新される。
次に、S313では、S302で取得された必要電力量が、実際の必要電力量より小さいか否かを判定する。CPU111は、実際の必要電力量を、S301、S311及びS312で取得された各電力量を合計することで取得する。S302で取得された必要電力量が、実際の必要電力量より小さい場合、駆動構成の摩耗や劣化、経年変化により、以前よりも駆動構成の駆動に必要な電力量が大きくなったことが示される。そのため、この場合は、CPU111は、S314にて、各モーターの実際の必要電力量(S311及びS312で取得された電力量)を不揮発性メモリ118等のメモリに保存し、次回のS302における必要電力量の計算処理に利用する。すなわち、不揮発性メモリ118等のメモリにすでに、各モーターの必要電力量の情報が保存されている場合にはそれを更新する。
一方、CPU111は、S302で取得された必要電力量が、実際の必要電力量より小さくない場合、各モーターの実際の必要電力量(S311及びS312で取得された電力量)を不揮発性メモリ118等のメモリに保存せず、S315に進む。なお、CPU111は、この場合にも各モーターの実際の必要電力量を不揮発性メモリ118等のメモリに保存し、情報を更新しても良い。これにより、例えば、メンテナンスや部品の交換等により、駆動構成の摩耗や劣化、経年変化の度合いが小さくなった場合に、必要電力量を小さく見積もることができ、蓄電デバイス105の充電にかかる時間を少なくすることができる。
S315では、CPU111は、入力された印刷データに基づく印刷が完了したか否かを判定する。CPU111は、印刷が完了していた場合は、処理を終了する。一方、CPU111は、印刷が完了していない場合は、再度S301から処理を行って次のラインの印刷や次のラインにおける実際の必要電力量の取得等を行う。なお、このとき、次のS303では、更新された必要電力量に基づいて充電規定値の決定が行われる。そのため、蓄電デバイス105を現在のモーターの負荷状態に応じて適切に充電させることができる。具体的には、モーターの負荷状態が大きくなり、ジョブの処理に大きな電力が必要になっても、CRスキャン及び紙搬送中に動作が停止してしまわないような十分な電力を保持するように、蓄電デバイス105の状態を制御することができる。また、モーターにかかる負荷が大きい場合には、蓄電デバイスの充電時間を長くし、モーターにかかる負荷が小さい場合には、蓄電デバイスの充電時間を短くすることで、印刷の完了を待つユーザの利便性を向上できる。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、充電規定値として、電圧値(単位:V)を設定していたが、この形態に限定されない。例えば、容量値(単位:F)を設定し、蓄電デバイス105の電力保持容量が、設定した容量値になるまで充電を制御するような形態であっても良い。また、例えば、電力値(単位:W)を設定し、蓄電デバイス105の電力保持容量が、設定した電力値になるまで充電を制御するような形態であっても良い。この場合、例えば、充電に利用された電流値を測定し、測定した電流値を積分することで、蓄電デバイス105の残りの電力保持容量の電力値を取得することができる。
上述の実施形態では、プリンタ100がUSBバスパワーデバイス規格に準じて受電を行っているものとしたが、これに限定されない。例えば、プリンタ100は、PoE(Power Over Ethernet(登録商標))等、他の規格を用いて受電を行っても良いし、商用電源から受電を行う形態でも良い。
上述の実施形態では、充電規定値として、電圧値(単位:V)を設定していたが、この形態に限定されない。例えば、容量値(単位:F)を設定し、蓄電デバイス105の電力保持容量が、設定した容量値になるまで充電を制御するような形態であっても良い。また、例えば、電力値(単位:W)を設定し、蓄電デバイス105の電力保持容量が、設定した電力値になるまで充電を制御するような形態であっても良い。この場合、例えば、充電に利用された電流値を測定し、測定した電流値を積分することで、蓄電デバイス105の残りの電力保持容量の電力値を取得することができる。
上述の実施形態では、プリンタ100がUSBバスパワーデバイス規格に準じて受電を行っているものとしたが、これに限定されない。例えば、プリンタ100は、PoE(Power Over Ethernet(登録商標))等、他の規格を用いて受電を行っても良いし、商用電源から受電を行う形態でも良い。
上述の実施形態では、モーター駆動に必要な電力量の更新のための更新処理(S311やS312、S403、S407等)が、1回のCRスキャン及び紙搬送毎に行われる形態としたが、この形態に限定されない。例えば、更新処理が、2以上の所定の回数のCRスキャン及び紙搬送毎に行われても良い。また、更新処理が所定のタイミング毎(例えば、所定の時間が経過する毎)に行われても良い。また、例えば、更新処理がジョブ毎に行われても良い。また、例えば、更新処理の実行を指示するための指示操作がユーザによって指示された場合に、更新処理を実行する形態であっても良い。
上述の実施形態では、記録媒体に記録を行なうための動作シーケンスを、1回のCRスキャン及び紙搬送毎に分割し、各シーケンスの間に充電を行う形態としたが、この形態に限定されない。すなわち、記録媒体に記録を行なうための動作シーケンスを、上記と異なる単位で分割して、各シーケンスの間に充電を行う形態であっても良い。例えば、充電が2以上の所定の回数のCRスキャン及び紙搬送毎に行われても良い。また、充電が所定のタイミング毎(例えば、所定の時間が経過する毎)に行われても良い。また、例えば、充電がジョブ毎に行われても良い。
上述の実施形態では、キャリッジ122や搬送ローラ126を処理部とし、記録媒体に画像を形成するための印刷ジョブを処理部によって処理する際に蓄電デバイスの充電制御が行われる形態について説明したが、この形態に限定されない。例えば、原稿を読み取るためのスキャンジョブや、原稿を読み取ることによって得られた画像データに基づく印刷を行うためのコピージョブ等を処理する際に、蓄電デバイスの充電制御が行われる形態であっても良い。その場合、例えば、原稿を読み取るための処理部(コンタクトイメージセンサを含む読み取りキャリッジ等)の走査方向への1回のスキャン毎に、更新処理が行われる形態とすればよい。なお、そのような場合でも、更新処理が行われるタイミングや、動作シーケンスの分割方法は限定されない。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワークや各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(CPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理でも実現可能である。また、プログラムは、1つのコンピュータで実行させても、複数のコンピュータを連動させて実行させるようにしてもよい。また、上記した処理の全てをソフトウェアで実現する必要はなく、処理の一部または全部をASIC等のハードウェアで実現するようにしてもよい。また、1つのCPUで全ての処理を行う形態に限らず、複数のCPUが適宜連携をしながら処理を行う形態としてもよい。また、上述した処理のうち、1部の処理を1つのCPUが実行し、その他の処理を複数のCPUが連携しながら処理を行う形態としても良い。また、上述した処理のうち、1部の処理を1つのCPUが実行し、その他の処理を、当該1つのCPU以外のCPUが処理を行う形態としても良い。
100 プリンタ
105 蓄電デバイス
105 蓄電デバイス
Claims (15)
- 電力を蓄積可能な蓄電部を備え、且つ外部装置から電力を受給可能な電力受給装置であって、
前記蓄電部から処理部に電力が供給されることにより、前記処理部によってジョブに基づく動作シーケンスを実行する処理手段と、
前記処理部によって第1の動作シーケンスが実行されている間に前記処理部により消費される電力量に関する情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された情報に対応する電力量に基づいて、前記取得手段により取得された情報に対応する電力量以上の電力を前記処理部に供給するための、前記蓄電部の電力保持容量に対応する所定の値を決定する決定手段と、
前記第1の動作シーケンスの後に前記処理部によって実行される第2の動作シーケンスが前記処理部によって実行される前に、前記蓄電部の残りの電力保持容量に対応する値が、前記決定手段によって決定された前記所定の値以上となるように、前記外部装置から前記電力受給装置が受給する電力を前記蓄電部に対して供給し、前記蓄電部の充電を行う充電手段と、を有することを特徴とする電力受給装置。 - 前記処理手段は、前記電力受給装置が前記外部装置から受給している電力量が、前記処理部によって前記動作シーケンスが実行される場合に前記処理部により消費される電力量より小さい場合、前記蓄電部及び前記外部装置から前記処理部に電力が供給されることにより、前記処理部によって前記動作シーケンスを実行し、前記電力受給装置が前記外部装置から受給している電力量が、前記処理部によって前記動作シーケンスが実行される場合に前記処理部により消費される電力量より大きい場合、前記蓄電部から電力が供給されず、前記外部装置から前記処理部に電力が供給されることにより、前記処理部によって前記動作シーケンスを実行することを特徴とする請求項1に記載の電力受給装置。
- 前記電力受給装置が前記外部装置から受給している電力量が、前記処理部によって前記動作シーケンスが実行される場合に前記処理部により消費される電力量より大きい場合、前記処理部によって前記動作シーケンスが実行されている間、前記電力受給装置が前記外部装置から受給している電力のうち、前記処理部に供給される電力以外の電力が、前記蓄電部に供給されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電力受給装置。
- 前記決定手段は、前記取得手段により取得された情報に対応する電力量から前記電力受給装置が前記外部装置から受給している電力量が引かれた電力量に対応する値以上の値を、前記所定の値として決定することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の電力受給装置。
- 前記ジョブは、記録媒体上に画像を形成するための印刷ジョブであり、
前記処理部は、前記記録媒体上の1ライン上で移動するためのキャリッジ及び、前記記録媒体を搬送するための搬送部を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項4いずれか1項に記載の電力受給装置。 - 前記決定手段は、前記取得手段により取得された情報に対応する電力量と、前記処理部によって前記第1の動作シーケンスが実行されている間に前記記録媒体上へ記録剤を付加する記録部により消費される電力量との合計値に基づいて、前記所定の値を決定することを特徴とする請求項5に記載の電力受給装置。
- 前記決定手段は、前記電力受給装置が前記外部装置から電力を受給している場合、前記取得手段により取得された情報に対応する電力量と、前記記録部によって前記記録媒体上への前記記録剤の付加が実行されている間に前記記録部により消費される電力量との合計値から、前記電力受給装置が前記外部装置から受給している電力量が引かれた電力量に対応する値以上の値を、前記所定の値として決定することを特徴とする請求項6に記載の電力受給装置。
- 前記第1の動作シーケンスは、前記記録媒体上の第1のラインの印刷のために前記キャリッジが走査する動作及び、前記第1のラインの次のラインである第2のラインの印刷のために前記記録媒体を搬送する動作を含み、
前記第2の動作シーケンスは、前記記録媒体上の第2のラインの印刷のために前記キャリッジが走査する動作及び、前記第2のラインの次のラインである第3のラインの印刷のために前記記録媒体を搬送する動作を含むことを特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれか1項に記載の電力受給装置。 - 前記決定手段は、前記所定の値の決定を所定のタイミング毎に実行し、
前記充電手段は、前記決定手段によって新たに前記所定の値が決定された場合は、前記蓄電部の残りの電力保持容量に対応する値が、前記決定手段によって新たに決定された前記所定の値以上となるように、前記外部装置から前記電力受給装置が受給する電力を前記蓄電部に対して供給し、前記蓄電部の充電を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の電力受給装置。 - 前記第1の動作シーケンス及び前記第2の動作シーケンスは、1つのジョブに基づく動作シーケンスが分割された複数の動作シーケンスに含まれることを特徴とする請求項1乃至請求項9いずれか1項に記載の電力受給装置。
- 前記取得手段は、前記複数の動作シーケンスの各動作シーケンスが実行される毎に、前記各動作シーケンスが実行されている間に前記処理部により消費される電力量に関する情報を取得し、
前記決定手段は、前記各動作シーケンスが実行される毎に、前記所定の値を決定することを特徴とする請求項10に記載の電力受給装置。 - 前記取得手段により取得される情報は、前記処理部のモーターを駆動するためのPWM値であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の電力受給装置。
- 前記電力受給装置は、前記外部装置とのUSB(Universal Serial Bus)接続を介して、電力を受給することを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の電力受給装置。
- 電力を蓄積可能な蓄電部を備え、且つ外部装置から電力を受給可能な電力受給装置の制御方法であって、
前記蓄電部から処理部に電力が供給されることにより、前記処理部によってジョブに基づく動作シーケンスを実行する処理ステップと、
前記処理部によって第1の動作シーケンスが実行されている間に前記処理部により消費される電力量に関する情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得された情報に対応する電力量に基づいて、前記取得手段により取得された情報に対応する電力量以上の電力を前記処理部に供給するための、前記蓄電部の電力保持容量に対応する所定の値を決定する決定ステップと、
前記第1の動作シーケンスの後に前記処理部によって実行される第2の動作シーケンスが前記処理部によって実行される前に、前記蓄電部の残りの電力保持容量に対応する値が、前記決定ステップによって決定された前記所定の値以上となるように、前記外部装置から前記電力受給装置が受給する電力を前記蓄電部に対して供給し、前記蓄電部の充電を行う充電ステップと、を有することを特徴とする電力受給装置。 - 電力を蓄積可能な蓄電部を備え、且つ外部装置から電力を受給可能な電力受給装置を、
前記蓄電部から処理部に電力が供給されることにより、前記処理部によってジョブに基づく動作シーケンスを実行する処理手段と、
前記処理部によって第1の動作シーケンスが実行されている間に前記処理部により消費される電力量に関する情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された情報に対応する電力量に基づいて、前記取得手段により取得された情報に対応する電力量以上の電力を前記処理部に供給するための、前記蓄電部の電力保持容量に対応する所定の値を決定する決定手段と、
前記第1の動作シーケンスの後に前記処理部によって実行される第2の動作シーケンスが前記処理部によって実行される前に、前記蓄電部の残りの電力保持容量に対応する値が、前記決定手段によって決定された前記所定の値以上となるように、前記外部装置から前記電力受給装置が受給する電力を前記蓄電部に対して供給し、前記蓄電部の充電を行う充電手段として機能させることを特徴とするプログラム。
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