JP2018074338A - 画像処理装置、画像処理方法、照明環境測定器具、画像処理システムおよびプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、照明環境測定器具、画像処理システムおよびプログラム Download PDF

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Toshihiro Iwabuchi
稔弘 岩渕
典子 酒井
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典子 酒井
将司 森本
Shoji Morimoto
将司 森本
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Abstract

【課題】印刷物を見る場所での照明環境をより簡易な方法で知ることができる情報処理装置等を提供できる。【解決手段】紫外光を含む照明環境と紫外光を含まない照明環境において無彩色なグレーに見える画像についての画像データを取得する画像データ取得部150と、照明環境を予測するために、蛍光増白材を含む記録媒体に画像を形成する画像形成装置に取得した画像データを出力する画像データ送信部120と、を備える画像処理装置。【選択図】図4

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法、照明環境測定器具、画像処理システム、プログラムに関する。
近年は、PC(Personal Computer)等のコンピュータ装置を使用し、CG(Computer Graphics)等により製品のデザインを行う場合が多くなってきている。そして例えば、この画像を紙等の記録媒体に出力して印刷物とし、これを基に製品のデザインの議論等を行なうことがある。
特許文献1には、第一変換工程においてはディスプレイに表示された画像の色を、その観察環境下においてどのように知覚されるかを推定することができ、そして、第二変換工程においては印刷結果の観察環境において、第一変換工程にて推定された知覚色と同様に知覚される色が印刷できるCMYK値を特定することができ、観察環境下においてどのように知覚されるかを推定するにあたっては環境パラメータが変換プロファイルに代入され、この環境パラメータは照度から得ることができることが記載されている。
特開2007−96681号公報
しかしながら印刷物を異なる照明環境において見ると、色が異なって見えることがある。例えば、照明の色温度が異なれば、印刷物の色が異なって見える場合がある。また例えば、印刷物を印刷する紙等の記録媒体や、トナー、インク等の色材に、蛍光増白材が含まれるときがある。このように記録媒体や色材に蛍光増白材が含まれると、紫外光を含む照明環境では、記録媒体の色がより白く見える特徴を有する。即ち、紫外光を含む照明環境と紫外光を含まない照明環境とで印刷物の色が異なって見えることがある。このように照明環境により色が異なって見えると、色について正確に把握することができない問題が生ずる。
本発明は、印刷物を見る場所での照明環境をより簡易な方法で知ることができる情報処理装置等を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、複数の異なる照明環境においてグレーに見える画像についての画像データを取得する画像データ取得部と、前記照明環境を予測するために、記録媒体に前記画像を形成する画像形成装置に取得した前記画像データを送信する画像データ送信部と、を備える画像処理装置である。
請求項2に記載の発明は、前記複数の異なる照明環境は、紫外光を含む照明環境と紫外光を含まない照明環境とであることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置である。
請求項3に記載の発明は、前記画像は、記録媒体および色材の少なくとも一方に蛍光増白材を含むものを使用して形成されることを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置である。
請求項4に記載の発明は、前記画像は、紫外光を含む照明環境において無彩色なグレーに見えるとともに紫外光を含まない照明環境において色味を有するグレーに見える画像と、紫外光を含む照明環境において色味を有するグレーに見えるとともに紫外光を含まない照明環境において無彩色なグレーに見える画像とを含むことを特徴とする請求項2または3に記載の画像処理装置である。
請求項5に記載の発明は、紫外光を含む照明環境のための前記画像は、紫外線を含む程度により複数通り存在することを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項に記載の画像処理装置である。
請求項6に記載の発明は、複数の異なる照明環境においてグレーに見える画像についての画像データを取得する画像データ取得工程と、前記照明環境を予測するために、記録媒体に前記画像を形成する画像形成装置に取得した前記画像データを送信する画像データ送信工程と、を備える画像処理方法である。
請求項7に記載の発明は、記録媒体と、前記記録媒体に形成され、紫外光を含む照明環境においてグレーに見える第1の画像と、前記記録媒体に形成され、紫外光を含まない照明環境においてグレーに見える第2の画像と、を備え、前記記録媒体および色材の少なくとも一方に蛍光増白材を含む照明環境測定器具である。
請求項8に記載の発明は、照明環境を予測するための画像についての画像データを作成する画像処理装置と、前記画像データを基に記録媒体に前記画像を形成する画像形成装置と、を備え、前記画像処理装置は、複数の異なる照明環境においてグレーに見える前記画像についての画像データを取得する画像データ取得部と、前記照明環境を予測するために、前記画像形成装置に取得した前記画像データを送信する画像データ送信部と、を備える画像処理システムである。
請求項9に記載の発明は、取得した前記画像データを基に画像を表示する表示装置をさらに備えることを特徴とする請求項8に記載の画像処理システムである。
請求項10に記載の発明は、コンピュータに、複数の異なる照明環境においてグレーに見える画像についての画像データを取得する画像データ取得機能と、前記照明環境を予測するために、記録媒体に前記画像を形成する画像形成装置に取得した前記画像データを送信する画像データ送信機能と、を実現させるためのプログラムである。
請求項1の発明によれば、印刷物を見る場所での照明環境をより簡易な方法で知ることができる画像処理装置を提供することができる。
請求項2の発明によれば、照明環境が紫外光を含むか否かを判断することができる。
請求項3の発明によれば、記録媒体や色材に蛍光増白材を含んでいても照明環境を判断することができる。
請求項4の発明によれば、より判別を行ないやすい画像を作成することができる。
請求項5の発明によれば、照明環境において紫外線が含まれる程度を判断することができる。
請求項6の発明によれば、印刷物を見る場所での照明環境をより簡易な方法で知ることができる画像処理方法を提供することができる。
請求項7の発明によれば、印刷物を見る場所での照明環境をより簡易な方法で知ることができる照明環境測定器具を提供することができる。
請求項8の発明によれば、印刷物を見る場所での照明環境をより簡易な方法で知ることができる画像処理システムを提供することができる。
請求項9の発明によれば、照明環境の判断結果の精度がより向上する。
請求項10の発明によれば、印刷物を見る場所での照明環境をより簡易な方法で知ることができる機能をコンピュータにより実現できる。
本実施の形態が適用される画像処理システムの構成の一例を示した図である。 コンピュータ装置のハードウェア構成を示した図である。 画像形成装置のハードウェア構成例を示した図である。 本実施の形態のコンピュータ装置の機能構成例を示したブロック図である。 第1の実施形態における照明環境を求める方法について示した図である。 (a)〜(d)は、紫外光を含む照明環境(M0)でグレーに見える測色用画像G0と、紫外光を含まない照明環境(M2)でグレーに見える測色用画像G2を、紫外光を含む照明環境(M0)で見た場合と、紫外光を含まない照明環境(M2)で見た場合とで比較した図である。 第2の実施形態において照明環境を求める方法について示した図である。 画像処理システムの動作について説明したフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<画像処理システム全体の説明>
図1は、本実施の形態が適用される画像処理システム1の構成の一例を示した図である。
この画像処理システム1は、画像データ(画像情報)の作成等を行うコンピュータ装置10と、この画像データを基に画像を表示する表示装置20と、この画像データを基に記録媒体Pに画像を形成する画像形成装置30とを備える。
この画像処理システム1において、コンピュータ装置10および表示装置20は、例えば、DVI(Digital Visual Interface)を介して接続されている。なお、DVIに代えて、HDMI(High-Definition Multimedia Interface:登録商標)やDisplayPortを介して接続するようにしてもかまわない。またコンピュータ装置10と画像形成装置30とは、例えば、LAN(Local Area Network)により接続されている。
コンピュータ装置10は、所謂汎用のパーソナルコンピュータ(PC)である。そして、コンピュータ装置10は、OS(Operating System)の管理下において、各種アプリケーションソフトウェアを動作させることで、画像データの作成等を行うようになっている。
なおコンピュータ装置10は、入力装置として、例えば、図示しないキーボード装置やマウス装置等を備えることができる。
コンピュータ装置10は、詳しくは後述するが、照明環境を予測するための測色用画像についての画像データを作成する画像処理装置の一例である。
図2は、コンピュータ装置10のハードウェア構成を示した図である。
コンピュータ装置10は、上述したようにパーソナルコンピュータ等により実現される。そして図示するように、コンピュータ装置10は、演算手段であるCPU(Central Processing Unit)11と、記憶手段であるメインメモリ12およびHDD(Hard Disk Drive)13とを備える。ここで、CPU11は、OS(Operating System)やアプリケーションソフトウェア等の各種プログラムを実行する。また、メインメモリ12は、各種プログラムやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域であり、HDD13は、各種プログラムに対する入力データや各種プログラムからの出力データ等を記憶する記憶領域である。さらに、コンピュータ装置10は、表示装置20や画像形成装置30を含む外部との通信を行うための通信インタフェース(以下、「通信I/F」と表記する)14を備えている。
表示装置20は、画像データを基に画像を表示する。表示装置20は、例えばPC用の液晶ディスプレイ、液晶テレビあるいはプロジェクタなど、加法混色にて画像を表示する機能を備えたもので構成される。したがって、表示装置20における表示方式は、液晶方式に限定されるものではない。ここで、本実施の形態では、表示装置20が、赤(R)、緑(G)および青(B)の3色を用いて画像の表示を行っているものとする。なお、図1は、表示装置20としてPC用の液晶ディスプレイを用いた場合を例示していることから、表示装置20内に表示画面21が設けられているが、表示装置20として例えばプロジェクタを用いる場合、表示画面21は、表示装置20の外部に設けられたスクリーン等となる。
画像形成装置30は、画像データを基に紙等の記録媒体Pに画像を形成し、印刷物として出力する装置である。画像形成装置30は、プリンタ機能を備えるが、これに加えて例えば、スキャナ機能、ファクシミリ機能等の他の画像処理機能を備えていてもよい。
図3は、画像形成装置30のハードウェア構成例を示した図である。
図示するように、画像形成装置30は、CPU31と、RAM(Random Access Memory)32と、ROM(Read Only Memory)33と、HDD34と、操作パネル35と、画像読み取り部36と、画像形成部37と、通信I/F38とを備える。そしてこれらがバスBを介して必要なデータのやりとりを行なう。
CPU31は、ROM33等に記憶された各種プログラムをRAM32にロードして実行することにより、後述する各機能を実現する。
RAM32は、CPU31の作業用メモリ等として用いられるメモリである。
ROM33は、CPU31が実行する各種プログラム等を記憶するメモリである。
HDD34は、画像読み取り部36が読み取った画像データや画像形成部37における画像形成にて用いる画像データ等を記憶する例えば磁気ディスク装置である。
操作パネル35は、各種情報の表示やユーザからの操作入力の受付を行なう例えばタッチパネルである。
画像読み取り部36は、原稿に記録された画像を読み取る。ここで、画像読み取り部36は、例えばスキャナであり、光源から原稿に照射した光に対する反射光をレンズで縮小してCCD(Charge Coupled Devices)で受光するCCD方式や、LED光源から原稿に順に照射した光に対する反射光をCIS(Contact Image Sensor)で受光するCIS方式のものを用いるとよい。
画像形成部37は、記録媒体Pに画像を形成する印刷機構の一例である。ここで、画像形成部37は、例えばプリンタであり、感光体に付着させたトナーを用紙等の記録媒体Pに転写して像を形成する電子写真方式や、インクを記録媒体P上に吐出して像を形成するインクジェット方式のものを用いるとよい。
通信I/F38は、ネットワークを介して他の装置との間で各種情報の送受信を行なう。
ここで、図1には、画像形成装置30で記録媒体Pに形成された画像の読み取りに使用される測色器50を、画像処理システム1と併せて示している。
測色器50は、赤(R)、緑(G)および青(B)の3色にて画像を読み取るセンサ(図示せず)を備えており、記録媒体Pに形成された画像を、所謂フルカラーにて測定することが可能となっている。また、図1に示す例において、測色器50およびコンピュータ装置10は、例えば、USBを介して接続され、測定後の色データをコンピュータ装置10に送ることができるようになっている。
この画像処理システム1は、例えば、以下のように動作する。
画像処理システム1では、コンピュータ装置10において、測色用画像についての画像データ(測色用画像データ)を作成する。そしてこれを画像形成装置30に送り、測色用画像データに基づく測色用画像を画像形成装置30により記録媒体Pに形成させる。
そして記録媒体Pに形成した測色用画像を複数の異なる照明環境において測色器50により読み取り、それぞれの色データを取得する。そしてコンピュータ装置10は、これらの色データを基にそれぞれの照明環境においてグレーに見える測色用画像を求める。本実施の形態では、複数の異なる照明環境が、例えば、紫外光(UV光)を含む照明環境(M0)と紫外光を含まない照明環境(M2)とである場合について説明を行なう。そして紫外光を含む照明環境(M0)でグレーに見える測色用画像と、紫外光を含まない照明環境(M2)でグレーに見える測色用画像とを求める。
次に求められた測色用画像を画像形成装置30により印刷する。本実施の形態では、紫外光を含む照明環境(M0)でグレーに見える測色用画像と、紫外光を含まない照明環境(M2)でグレーに見える測色用画像とを画像形成装置30により印刷する。
その後、この印刷物を照明環境が知りたい場所に持っていき、何れの測色用画像がグレーに見えるかをユーザが判断する。そしてグレーに見える測色用画像に対応した照明環境が、その場所の照明環境である。
本実施の形態では、紫外光を含む照明環境(M0)でグレーに見える測色用画像と、紫外光を含まない照明環境(M2)でグレーに見える測色用画像を形成した印刷物を照明環境が知りたい場所に持っていき、双方を見比べよりグレーに見える方を選択する。その結果、紫外光を含む照明環境(M0)でグレーに見える測色用画像の方がグレーに見えた場合、その場所の照明環境は、紫外光を含む照明環境(M0)である。一方、紫外光を含まない照明環境(M2)でグレーに見える測色用画像の方がグレーに見えた場合、その場所の照明環境は、紫外光を含まない照明環境(M2)である。
<コンピュータ装置10の説明>
次にコンピュータ装置10の機能構成についてより詳細に説明する。
図4は、本実施の形態のコンピュータ装置10の機能構成例を示したブロック図である。
図示するコンピュータ装置10は、測色用画像選択部110と、画像データ送信部120と、色データ取得部130と、色変換パラメータ作成部140と、画像データ取得部150とを備える。
測色用画像選択部110は、測色用画像の画像データである測色用画像データを記憶する。本実施の形態では、選択される測色用画像は、グレーの画像、またはグレーに近い色の画像である。
画像データ送信部120は、測色用画像の画像データである測色用画像データを画像形成装置30に向けて送信する。この測色用画像データは、RGB色空間におけるR、G、Bの色信号であるRGBデータとしてされる。
画像データ送信部120は、まず測色用画像選択部110が記憶している測色用画像データを画像形成装置30に向けて送信する。さらに詳しくは後述するが、画像データ送信部120は、照明環境を予測するために、画像形成装置30に画像データ取得部150が取得した画像データを送信する。
画像形成装置30では、画像データ送信部120により送信された測色用画像データを基に記録媒体Pに画像が形成される。なおこのとき測色用画像は、記録媒体Pに蛍光増白材を含むものを使用して形成される。
記録媒体Pに形成された測色用画像は、複数の異なる照明環境において測色器50により色が読み取られる。
本実施の形態では、紫外光を含む照明環境(M0)と紫外光を含まない照明環境(M2)との2つの照明環境において、測色器50により色を読み取る。
そして測色器50は、記録媒体Pに形成された画像を読み取ることで取得した色情報(色データ)をコンピュータ装置10に対し送信する。このとき測色器50が出力する色データは、例えば、XYZ色空間におけるX、Y、Zの各色値(XYZデータ)である。
色データ取得部130は、測色器50により送信された色データを取得する。
色変換パラメータ作成部140は、色データ取得部130が取得した色データ(XYZデータ)を基に、それぞれの異なる照明環境においてグレーに見える測色用画像についての測色用画像データ(RGBデータ)を求めるための色変換パラメータを作成する。つまりある照明環境において取得した色データ(XYZデータ)からグレーに近いものを選択する。そしてそれからこの照明環境においてグレーに見えるであろう色データ(XYZデータ)を補間等により算出する。そしてこれからこの色データ(XYZデータ)を出力するためのRGBデータ(グレーに見える測色用画像についての測色用画像データ)を求めることができる。そしてこのRGBデータを求めるための色変換パラメータを求める。なおこの処理は、XYZで行なうことに限られるものではなく、L色空間におけるLデータ等に変換して行ってもよい。
本実施の形態では、紫外光を含む照明環境(M0)でグレーに見える測色用画像および紫外光を含まない照明環境(M2)でグレーに見える測色用画像に対する色変換パラメータを求める。
画像データ取得部150は、複数の異なる照明環境のそれぞれにおいてグレーに見える測色用画像についての画像データを取得する。ここでは、画像データ取得部150は、この画像データを色変換パラメータ作成部140が求めた色変換パラメータを使用し算出することで取得する。
本実施の形態では、紫外光を含む照明環境(M0)でグレーに見える測色用画像と、紫外光を含まない照明環境(M2)でグレーに見える測色用画像のそれぞれについて、色変換パラメータを使用して測色用画像データを求めることで取得する。取得した測色用画像データは、上述したように、画像データ送信部120が、画像形成装置30に向けて送信する。
その結果、画像形成装置30により、これらの測色用画像が印刷され、記録媒体Pに測色用画像が形成される。本実施の形態では、この印刷物は、照明環境測定器具の一例である。そしてこの印刷物は、記録媒体Pに形成され、紫外光を含む照明環境(M0)においてグレーに見える第1の画像(測色用画像G0)と、記録媒体Pに形成され、紫外光を含まない照明環境(M2)においてグレーに見える第2の画像(測色用画像G2)とを備える。また記録媒体Pに蛍光増白材を含む。
そしてこれらの測色用画像が形成された記録媒体Pを照明環境が知りたい場所に持っていく。そして以下の方法によりその場所の照明環境を予測することができる。
[第1の実施形態]
まず第1の実施形態について説明を行なう。
図5は、第1の実施形態における照明環境を求める方法について示した図である。
図示するように、第1の実施形態では、紫外光を含む照明環境(M0)でグレーに見える測色用画像G0と、紫外光を含まない照明環境(M2)でグレーに見える測色用画像G2の双方を見比べ、何れがグレーに見えるか否かで、その場所の照明環境を求める。
図6(a)〜(d)は、紫外光を含む照明環境(M0)でグレーに見える測色用画像G0と、紫外光を含まない照明環境(M2)でグレーに見える測色用画像G2を、紫外光を含む照明環境(M0)で見た場合と、紫外光を含まない照明環境(M2)で見た場合とで比較した図である。
記録媒体Pに蛍光増白材が含まれていると、紫外光を含む照明環境(M0)では、青領域の波長が増幅され、記録媒体Pが青く見える。そのため薄い再現の色は、この色に引っ張られ、青味がかかって見える。
そのため紫外光を含む照明環境(M0)において、測色用画像G2を見ると、青味がかかって見える(図6(b))。即ち、色味(この場合、青味)を有するグレーに見える。一方、測色用画像G0は、もちろん色味を有さず無彩色なグレーに見える(図6(a))。
対して紫外光を含まない照明環境(M2)において、測色用画像G0を見ると、赤味がかかって見える(図6(c))。即ち、色味(この場合、赤味)を有するグレーに見える。一方、測色用画像G2は、もちろん色味を有さず無彩色なグレーに見える(図6(d))。
よってこれらの測色用画像は、紫外光を含む照明環境(M0)において無彩色なグレーに見えるとともに紫外光を含まない照明環境(M2)において赤味を有するグレーに見える画像(測色用画像G0)と、紫外光を含む照明環境(M0)において青味を有するグレーに見えるとともに紫外光を含まない照明環境(M2)においてに無彩色なグレーに見える画像(測色用画像G2)とからなる。
つまり測色用画像G0と測色用画像G2とを見比べて、何れがより無彩色なグレーに見えるか否かで、その場所の照明環境が、紫外光を含む照明環境(M0)であるか、紫外光を含まない照明環境(M2)であるかがわかる。具体的には、測色用画像G0の方がより無彩色なグレーに見えた場合は、この場所は、紫外線を含む照明環境(M0)である。対して測色用画像G2の方がより無彩色なグレーに見えた場合は、この場所は、紫外線を含まない照明環境(M2)である。
これはユーザが目視により行なうことができる。つまり測色用画像G0および測色用画像G2が印刷された印刷物があれば足り、測色器50を使用しなくてもよい。その結果、より簡易な方法で照明環境がわかることになる。
そしてこのようにして照明環境がわかれば、その照明環境に合わせて印刷物の色を合わせるプロファイルを適用する。その結果、画像形成装置30により形成される印刷物の色味を照明環境に合わせる(カラーマッチング)ことができる。
[第2の実施形態]
次に第2の実施形態について説明を行なう。
図7は、第2の実施形態において照明環境を求める方法について示した図である。
図示するように、第2の実施形態では、測色用画像G0と、測色用画像G2の他に、グレーの画像G4を表示する表示装置20の3つを見比べ、測色用画像G0と、測色用画像G2の何れがより無彩色なグレーに見えるか否かで、その場所の照明環境を求める。つまり表示装置20にグレーの画像G4を表示した場合、自己発光であるため、グレーの画像G4の色は照明環境の影響を受けにくい。よって表示装置20に表示されたグレーの画像G4を基準とし、測色用画像G0と、測色用画像G2の何れがより無彩色なグレーに見えるかで、その場所の照明環境を求める。
この方法によれば、第1の実施形態に比較して、基準となるグレーの画像G4があるため、ユーザにとってはより判断が容易となり、また照明環境の判断結果の精度もより向上する。
<画像処理システム1の動作の説明>
図8は、画像処理システム1の動作について説明したフローチャートである。
まず画像データ送信部120が、測色用画像選択部110が記憶している測色用画像の画像データである測色用画像データを画像形成装置30に向けて送信する(ステップ101)。
画像形成装置30では、画像データ送信部120により送信された測色用画像データを基に記録媒体Pに画像が形成される(ステップ102)。このとき測色用画像は、蛍光増白材を含む記録媒体Pを使用して形成される。
記録媒体Pに形成された測色用画像は、複数の異なる照明環境において測色器50により色が読み取られる(ステップ103)。そして測色器50は、色を読み取ることで取得した色データをコンピュータ装置10に対し送信する(ステップ104)。
色データ取得部130は、測色器50により送信された色データを取得する(ステップ105)。
次に色変換パラメータ作成部140が、色データ取得部130が取得した色データを基に、それぞれの異なる照明環境においてグレーに見える測色用画像についての測色用画像データを求めるための色変換パラメータを作成する(ステップ106)。
そして画像データ取得部150が、複数の異なる照明環境においてグレーに見える測色用画像についての画像データを取得する(ステップ107)。
取得した測色用画像データは、画像データ送信部120が、画像形成装置30に向けて送信する(ステップ108)。
その結果、画像形成装置30で記録媒体Pに測色用画像が形成される(ステップ109)。
なお上述した例では、画像データ取得部150は、測色用画像を測色器50で測定し色データを取得していたが、これに限られるものではない。例えば、ある照明環境でグレーに見える測色用画像の色データが予め用意されていてもよい。またある照明環境でグレーに見える測色用画像の画像データが予め用意されていてもよい。
また上述した例では、照明環境として、紫外線を含む照明環境(M0)および紫外線を含まない照明環境(M2)である場合に対して説明を行なったが、これに限られるものではない。本実施の形態は、例えば、色温度が異なる照明を使用した複数の照明環境に対し、照明の色温度を予測するなどの場合にも適用が可能である。
さらに照明環境として、紫外線を含む照明環境(M0)と紫外線を含まない照明環境(M2)の間の照明環境を考慮してもよい。例えば、照明として紫外線を含まないものを使用しているが、窓から紫外線を含む外光が入射する場合などが該当する。この場合は、この照明環境においてグレーに見える測色用画像をさらに用意すればよい。なおこの場合、紫外線を含む照明環境が複数あると考えることもでき、紫外光を含む照明環境のための測色用画像は、紫外線を含む程度により複数通り存在することになる。
また記録媒体Pとしては、1種類ではなく、複数種類を使用してそれぞれに測色用画像を形成し、それぞれを見比べて照明環境を求めることが好ましい。例えば、光沢/非光沢のそれぞれの記録媒体Pに測色用画像を印刷したり、使用する蛍光増白材の種類が異なるそれぞれの記録媒体Pに測色用画像を印刷したりすることが考えられる。これにより照明環境の判断結果の精度もより向上する。
また上述した例では、照明環境測定器具は、紙等の記録媒体Pに印刷していたが、記録媒体Pの素材は特に限られるものではない。例えば、樹脂、木材、布、金属、ガラス等であってもよい。そして測色用画像G0と測色用画像G2とは、別々の記録媒体Pに印刷していたが、これに限られるものではなく、1枚の記録媒体Pに印刷してもよい。そして測色用画像が多数あるときは、タイル状に並べてもよく、またはグラデーションの画像にしてもよい。
さらに上述した例では、記録媒体Pに蛍光増白材を含む場合について説明したが、画像形成装置30で画像を形成するのに使用するトナーやインク等の色材に蛍光増白材が含まれていてもよい。
そして上述したコンピュータ装置10が行なう処理は、複数の異なる照明環境においてグレーに見える測色用画像についての画像データを取得する画像データ取得工程と、照明環境を予測するために、記録媒体Pに測色用画像を形成する画像形成装置30に取得した画像データを送信する画像データ送信工程と、を備える画像処理方法として捉えることもできる。
また上記実施の形態において、説明のために測色用画像としてパッチを例に記載したが、この画像は実質的に測定ができれば他のものであっても問題がなく、また、測色用のために作成された画像に限らない。
<プログラムの説明>
ここで以上説明を行った本実施の形態におけるコンピュータ装置10が行なう処理は、例えば、アプリケーションソフトウェア等のプログラムとして用意される。
よって本実施の形態でコンピュータ装置10が行なう処理は、コンピュータに、複数の異なる照明環境においてグレーに見える測色用画像についての画像データを取得する画像データ取得機能と、照明環境を予測するために、記録媒体Pに測色用画像を形成する画像形成装置30に取得した画像データを送信する画像データ送信機能と、を実現するためのプログラムとして捉えることができる。
なお、本実施の形態を実現するプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。
以上、本実施の形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、種々の変更または改良を加えたものも、本発明の技術的範囲に含まれることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1…画像処理システム、10…コンピュータ装置、20…表示装置、21…表示画面、30…画像形成装置、50…測色器、110…測色用画像選択部、120…画像データ送信部、130…色データ取得部、140…色変換パラメータ作成部、150…画像データ取得部、P…記録媒体

Claims (10)

  1. 複数の異なる照明環境においてグレーに見える画像についての画像データを取得する画像データ取得部と、
    前記照明環境を予測するために、記録媒体に前記画像を形成する画像形成装置に取得した前記画像データを送信する画像データ送信部と、
    を備える画像処理装置。
  2. 前記複数の異なる照明環境は、紫外光を含む照明環境と紫外光を含まない照明環境とであることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記画像は、記録媒体および色材の少なくとも一方に蛍光増白材を含むものを使用して形成されることを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記画像は、紫外光を含む照明環境において無彩色なグレーに見えるとともに紫外光を含まない照明環境において色味を有するグレーに見える画像と、紫外光を含む照明環境において色味を有するグレーに見えるとともに紫外光を含まない照明環境において無彩色なグレーに見える画像とを含むことを特徴とする請求項2または3に記載の画像処理装置。
  5. 紫外光を含む照明環境のための前記画像は、紫外線を含む程度により複数通り存在することを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項に記載の画像処理装置。
  6. 複数の異なる照明環境においてグレーに見える画像についての画像データを取得する画像データ取得工程と、
    前記照明環境を予測するために、記録媒体に前記画像を形成する画像形成装置に取得した前記画像データを送信する画像データ送信工程と、
    を備える画像処理方法。
  7. 記録媒体と、
    前記記録媒体に形成され、紫外光を含む照明環境においてグレーに見える第1の画像と、
    前記記録媒体に形成され、紫外光を含まない照明環境においてグレーに見える第2の画像と、
    を備え、
    前記記録媒体および色材の少なくとも一方に蛍光増白材を含む照明環境測定器具。
  8. 照明環境を予測するための画像についての画像データを作成する画像処理装置と、
    前記画像データを基に記録媒体に前記画像を形成する画像形成装置と、
    を備え、
    前記画像処理装置は、
    複数の異なる照明環境においてグレーに見える前記画像についての画像データを取得する画像データ取得部と、
    前記照明環境を予測するために、前記画像形成装置に取得した前記画像データを送信する画像データ送信部と、
    を備える画像処理システム。
  9. 取得した前記画像データを基に画像を表示する表示装置をさらに備えることを特徴とする請求項8に記載の画像処理システム。
  10. コンピュータに、
    複数の異なる照明環境においてグレーに見える画像についての画像データを取得する画像データ取得機能と、
    前記照明環境を予測するために、記録媒体に前記画像を形成する画像形成装置に取得した前記画像データを送信する画像データ送信機能と、
    を実現させるためのプログラム。
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