JP2018074026A - 超伝導単一光子検出器 - Google Patents

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Abstract

【課題】所定の受光面領域内により多くの配線成分を配設することができる超伝導単一光子検出器を提供する。【解決手段】受光配線は、受光面領域内における所定の第1方向に延びる複数の第1配線成分と、それぞれの一端部が一の第1配線成分の第1端部に接続され、それぞれの他端部が他の第1配線成分の第2端部に接続される複数の第2配線成分と、を備え、第1配線成分と第2配線成分とが交互に直列接続された状態で、複数の第1配線成分が第1方向に直交する第2方向に並ぶように配設され、複数の第1配線成分は、それぞれ、第1端部と第2端部との間に延びる2以上の所定数の並列配線部と、第1端部および第2端部のそれぞれにおいて所定数の並列配線部が合流する端部合流部と、第1端部と第2端部との間の所定箇所において所定数の並列配線部同士を接続する少なくとも1つの線間合流部と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、超伝導単一光子検出器に関する。
超伝導単一光子検出器(Superconducting Single Photon Detector、以下SSPDと略する場合がある)は、高感度、低雑音かつ高速動作可能な単一光子検出器として量子情報通信、量子光学など様々な分野への利用が期待されている(例えば非特許文献1,2参照)。特に、量子暗号鍵配送試験や量子もつれ実験等でSSPDを利用することにより、従来の半導体アバランシェフォトダイオードなどの光子検出器ではなし得なかった、極めて高精度な検出結果が得られるようになってきている。SSPDにおいて単一光子を検出する検出素子としては所定の受光面領域に配置された配線状の受光部(以下、受光配線という)が用いられる。この受光配線は、ナノワイヤと呼ばれ、例えば窒化ニオブ(NbN)からなる窒化ニオブ配線により形成され、超伝導状態で使用される。
このような受光配線の検出効率(入射した光子数に対してSSPDが出力した応答パルス数の割合)を上げるために、低いエネルギーギャップを有する超伝導材料を受光配線材料として採用したり、受光配線の幅を狭くすることが考えられる。このとき、従来の受光配線は、図4(a)に示すように、一本の配線成分121が受光面領域にメアンダ状(蛇行形状)に配設されることにより構成されている。しかし、何れの場合も受光配線における超伝導臨界電流値が低下するため、信号対雑音比(S/N比)およびタイミングジッタが悪化する。また、受光配線の幅を狭くしつつ所定の受光面領域における受光配線の占有率を上げるためには、受光配線の長さを長くする必要が生じる。したがって、受光配線のインダクタンス成分が大きくなり、応答速度が低下する。
このような課題に対して、下記非特許文献1のようなアバランシェ型超伝導ナノワイヤ光子検出器(Superconducting Nanowire Avalanche Photon detector、以下SNAPと略する場合がある)が提案されている。非特許文献1におけるSNAPは、図4(b)に示すように、直線状の配線成分122がN個並列に接続された配線部123と、当該配線部123に直列接続されたインダクタ124とを有している。インダクタ124のインダクタンスにより、光子が直線状の配線成分122に入射された場合に、アバランシェ現象を引き起こし、従来のSSPDに比べてN倍の出力電圧を得ることができる。この結果、S/N比が向上するとともに、受光配線自体のインダクタンス成分は1/Nとなる。しかし、インダクタ124を別途接続する必要があるため、抜本的な速度向上は見込めない。
これに対して、図4(c)に示すように、SNAPにおける上記配線部123を直列に複数段(K段)接続することにより、インダクタ124を不要とする直列型のSNAP125が提案されている(例えば下記非特許文献2)。これによれば、一の配線部123に対して他の配線部123がインダクタンス成分として機能するため、インダクタ124を別途接続する必要がなくなり、S/N比の向上を図りつつ応答速度の低下を防止することができる。しかし、各配線部123において並列配置する直線状の配線成分122の数Nを大きくするとアバランシェ現象が生じ難くなってしまうため、当該数Nは2または3程度が現実的な値となる。これに関して非特許文献2には、直線状の配線成分122の数Nを2または3に抑えつつ電圧利得および応答速度をさらに高めるために、図4(d)に示すように、直列型のSNAP125をM個並列に接続した並列ユニット126をさらに複数段(L段)接続した多段のSNAP127が提案されている。これによれば従来の線状のSSPD(一本の配線成分121)に対してN×M倍の電圧利得を得ることができるとともに受光配線のインダクタンス成分を1/(N×M)に抑えることができる。
このような直列型のSNAP125,127を実用化するための受光配線の配置例は、下記非特許文献3および4に提案されている。すなわち、これらの文献には、図5に示すように、直列型のSNAP125を従来のようにメアンダ状(蛇行形状)に配設することにより受光面領域に対する受光配線の占有率を高めるような構成が開示されている。この際、直線状の配線成分122を並列配置した上でメアンダ状に配設する受光配線の折り返し部分128で合流させている。
Ejrnaes, Cristiano, Quaranta, Pagano, Gaggero, Mattioli, Leoni, Voronov, Gol'tsman, "A cascade switching superconducting single photon detector", Appl. Phys. Lett. 91, 262509 (2007) Cristiano, Ejrnaes, Casaburi, Pagano, Mattioli, Gaggero, Leoni, "Superconducting single photon detectors based on multiple cascade switches of parallel NbN nanowires", spie 807205-807205-6 (2011) Najafi, Dane, Bellei, Zhao, Sunter, McCaughan, Berggren, " Fabrication Process Yielding Saturated Nanowire Single-Photon Detectors With 24-ps Jitter", IEEE JOURNAL OF SELECTED TOPICS IN QUANTUM ELECTRONICS, 21, NO. 2, 3800507 (2015) Cristiano, Ejrnaes, Casaburi, Zen, Ohkubo, "Superconducting nano-strip particle detectors", IOP Publishing Supercond. Sci. Technol. 28 124004 (15pp) (2015)
しかしながら、多段のSNAPを実現しようとすると、直線状の配線成分の数が膨大になるため、所定の受光面領域内に配設し切れないという問題がある。例えば、N=3,K=9,M=3,L=9の多段のSNAPを実現する場合、直線状の配線成分は、N×K×M×L=729本必要となる。直線状の配線成分の線幅を100nmとし、並列配置する直線状の配線成分の配設周期を200nmとすると、この多段のSNAPを配設するために必要な受光面領域の一辺は、200nm×729本=145.8μmとなる。一般的なSSPD素子の受光面領域の一辺は、50μm程度であり、上記のような多段のSNAPを既存の受光面領域に配設することは困難である。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、所定の受光面領域内により多くの配線成分を配設することができる超伝導単一光子検出器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様における超伝導単一光子検出器は、所定の受光面領域に配設される受光配線を備え、前記受光配線を超伝導状態とし、所定のバイアス電流経路から当該受光配線にバイアス電流を流すことで、前記受光面領域に入射される単一光子を検出する超伝導単一光子検出器であって、前記受光配線は、前記受光面内における所定の第1方向に延びる複数の第1配線成分と、それぞれの一端部が一の前記第1配線成分の第1端部に接続され、それぞれの他端部が他の前記第1配線成分の第2端部に接続される複数の第2配線成分と、を備え、前記第1配線成分と前記第2配線成分とが交互に直列接続された状態で、前記複数の第1配線成分が前記第1方向に直交する第2方向に並ぶように配設され、前記複数の第1配線成分は、それぞれ、前記第1端部と前記第2端部との間に延びる2以上の所定数の並列配線部と、前記第1端部および前記第2端部のそれぞれにおいて前記所定数の並列配線部が合流する端部合流部と、前記第1端部と前記第2端部との間の所定箇所において前記所定数の並列配線部同士を接続する少なくとも1つの線間合流部と、を備えている。
上記構成によれば、線間合流部により、並列配線部の合流部が、受光配線の折り返し部分だけでなく、第1配線成分の第1端部と第2端部との間にも設けられる。これにより、並列接続される直線状の配線成分を第2方向だけでなく第1方向にも配設することができる。したがって、所定の受光面領域内により多くの配線成分を配設することができる。
前記線間合流部は、各並列配線部を前記第1方向に均等に区分するように設けられてもよい。これにより、直線状の配線成分をすべて同じサイズにすることができ、光子の入射位置に応じて応答速度が不均一になるのを防止することができる。
前記線間合流部の前記第1方向の幅は、各並列配線部の前記第2方向の幅より大きくてもよい。これにより、線間合流部によって並列配設部に流すバイアス電流が制限されることを防止することができる。
前記受光配線は、それぞれが、J個(J≧2)の前記並列配線部を有するK個(K≧2)の前記第1配線成分を有する直列ユニットがM個(M≧2)並列接続されたN個(N≧2)の並列ユニットを有し、前記N個の並列ユニットに含まれる前記第1配線成分が前記第2方向に並ぶように配置された状態で、前記N個の並列ユニットが直列接続されていてもよい。これにより、受光面領域における受光配線の占有率を高めつつS/N比の向上および応答速度の向上を図ることができる。
本発明によれば、所定の受光面領域内により多くの配線成分を配設することができる。
図1は、本発明に係る一実施形態における超伝導単一光子検出器の一構成例を模式的に示す平面図である。 図2は、本実施の形態における受光配線の他の配置例を示す平面図である。 図3は、本実施の形態のSSPDが適用される超伝導単一光子検出システムの構成例を示す概略回路図である。 図4は、従来の超伝導単一光子検出器における受光配線の例を示す平面図である。 図5は、従来の超伝導単一光子検出器における受光配線の例を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、全ての図面を通じて、同一ないし相当する構成要素には同じ参照番号を付し、以下、このような構成要素の重複的記載を省略する場合がある。
また、本発明は、以下の実施の形態に限定されない。つまり、以下の具体的な説明は、本発明の「超伝導単一光子検出器」の特徴を例示しているに過ぎない。よって、本発明の「超伝導単一光子検出器」を特定した構成要素に対応する用語に適宜の参照符号を付して以下の具体例を説明する場合、当該具体的な装置は、これに対応する本発明の「超伝導単一光子検出器」の構成要素の一例である。
図1は、本発明に係る一実施の形態における超伝導単一光子検出器の一構成例を模式的に示す平面図である。図1に示すように、本実施の形態における超伝導単一光子検出器(SSPD)1は、基板(図示せず)と、基板上の所定の受光面領域Aに配設され、超伝導状態で使用される受光配線(ナノワイヤ)12とを有している。
受光面領域Aの平面サイズは、超伝導単一光子検出器1の使用目的に合わせて定められる。例えば、一辺15μm〜50μmの正方形状に定められる。
受光配線12は、適宜の冷却手段(例えばGM製冷凍機)を用いて冷却することにより、超伝導状態で使用される。本実施の形態における受光配線12は、窒化ニオブ(NbN)で形成される。受光配線12の厚みは例えば5nm以上10nm以下である。また、基板は、例えばシリコン(Si)基板が用いられる。
受光配線12は、受光面領域Aの外部で電極(図示せず)と接続されている。電極は、伝送経路(後述する図3における同軸ケーブル41および同軸線路241,341)に接続される。受光配線12は、この伝送経路を介してバイアス源(後述する図3における電流源71)と接続されており、バイアス源から超伝導臨界電流をわずかに下回る所定のバイアス電流が流れるように構成されている。なお、電極および伝送経路は、受光配線12との接続箇所において超伝導状態が破壊されるのを防止すべく、受光配線12と同じ材料により構成することが好ましい。
受光配線12の受光部C(後述)に光子(単一光子)が入射すると、受光配線12における光子が入射した箇所ではギャップエネルギーを超えることになり、その結果、超伝導性が局所的に破壊され、ホットスポットという常伝導領域(高抵抗領域)が発生する。受光配線12の受光部Cを流れる電流は、ホットスポットを迂回するように流れ、当該箇所において流れる電流が局所的に増大する。すると、ホットスポットの周囲を流れる電流は臨界電流を超え、ホットスポットの周囲も常伝導状態になる。このため、常伝導領域は、一時的に、受光配線12の幅方向全域に亘るように広がる。このようにして、常伝導領域の発生および常伝導領域の超伝導状態への回復過程において受光配線12の幅方向全域にわたって抵抗変化が生じる。この抵抗変化を伝送経路を通じて検出する。このような抵抗変化は、パルス状の電圧変化(電圧信号変化)として検出される。
以下、受光配線12の配設態様について説明する。受光配線12は、受光面領域A内における所定の第1方向Xに延びる複数の第1配線成分L1(i)(i=1,2,…,n:n≧2)と、それぞれの一端部が一の第1配線成分L1(i)の第1端部X1に接続され、それぞれの他端部が他の第1配線成分L1(i)の第2端部X2に接続される複数の第2配線成分L2(i)と、を備えている。複数の第1配線成分L1(i)は、第1配線成分L1(i)と第2配線成分L2(i)とが交互に直列接続された状態で、第1方向Xに直交する第2方向Yに並ぶように配設される。
複数の第1配線成分L1(i)は、それぞれ、第1端部と第2端部との間に延びる2以上の所定数J(J≧2、図1の例ではJ=2)の並列配線部L11と、第1端部および第2端部のそれぞれにおいて所定数の並列配線部L11が合流する端部合流部L12と、第1端部と第2端部との間の所定箇所において所定数の並列配線部L11同士を接続する少なくとも1つの線間合流部L13と、を備えている。本実施の形態において、1つの第1配線成分L1(i)あたり2本の並列配線部L11が並列に配置される。端部合流部L12は、第2配線成分L2(i)と一体化されており、端部合流部L12と第2配線成分L2(i)とは構造上区別されない。
線間合流部L13は、1つの第1配線成分L1(i)あたり1つ設けられる。これにより、1つの第1配線成分L1(i)に含まれる2本の並列配線部L11のそれぞれが第1方向Xにさらに2つの受光部Cに分けられる。言い換えると、第1配線成分L1(i)には、端部合流部L12(または線間合流部L13)と、線間合流部L13と、並列配線部L11とで区画される第1方向Xに沿った長孔Hが設けられる。
したがって、1つの第1配線成分L1(i)は、4つの直線状の配線成分(受光部C)を含んでいる。言い換えると、1つの第1配線成分L1(i)あたり受光部Cが第1方向Xに2つかつ第2方向Yに2つ配置される。
これにより、一の第1配線成分L1(i)において一の長孔Hを挟むように並列配置される一対の受光部Cに光子が入射した場合に、当該一対の受光部Cに直列接続される他の受光部Cによるインダクタンスによって、アバランシェ現象が引き起こされ、光子検出におけるS/N比が向上し、応答速度の低下も防止される。
受光配線12は、線間合流部L13を含む第1配線成分L1(i)および第2配線成分L2(i)が一体的に形成される。形成方法は、公知の方法を採用可能である。
上記構成によれば、線間合流部L13により、並列配線部L11の合流部が、受光配線12の折り返し部分(端部合流部L12)だけでなく、第1配線成分L1(i)の第1端部と第2端部との間にも設けられる。これにより、並列接続される直線状の配線成分(受光部C)を第2方向Yだけでなく第1方向Xにも配設することができる。したがって、同じ数の受光部Cを配置する場合であっても、受光配線12の折り返し部分の数、言い換えると、第1配線成分L1の数をより少なくすることができる。これにより、所定の受光面領域A内により多くの配線成分(受光部C)を配設することができる。
本実施の形態において、線間合流部L13は、各並列配線部L11を第1方向Xに均等に区分するように設けられている。より具体的には、1つの直線状の配線成分の第1方向Xの長さがすべてDになっている。これにより、直線状の配線成分(受光部C)をすべて同じサイズにすることができ、光子の入射位置に応じて応答速度が不均一になるのを防止することができる。
本実施の形態において、線間合流部L13の第1方向Xの幅W13は、各並列配線部L11の第2方向Yの幅W11より大きい。また、第2配線成分L2(i)の第1方向Xの幅W12も各並列配線部L11の第2方向Yの幅W11より大きい。受光配線12に流すことができるバイアス電流の最大値は、直列方向に対して直交する配線幅の最小値に依存する。したがって、線間合流部L13または第2配線成分L2(i)において、受光部Cの配線幅合計(W11×J)より短い配線幅となってしまうと、受光部Cに流れるバイアス電流が受光部Cに流し得るバイアス電流より小さい電流しか流せなくなるため(超伝導臨界電流値が低下するため)、信号対雑音比(S/N比)が悪化してしまう。
本実施の形態においてはこれを回避するために、線間合流部L13の第1方向Xの幅W13および第2配線成分L2(i)の第1方向Xの幅W12を、受光部Cの配線幅W11のJ倍より大きくしている。これにより、線間合流部L13および第2配線成分L2(i)によって並列配設部L11の受光部Cに流すバイアス電流が制限されることを防止することができる。例えば、線間合流部L13の第1方向Xの幅W13および第2配線成分L2(i)の第1方向Xの幅W2は、受光部Cの配線幅W11の2倍以上とする。なお、各並列配線部L11の第2方向Yの幅W11(各受光部Cの幅)は、すべて等しいことが好ましい。
第1配線成分L1(i)に形成される長孔Hは、角が丸く形成されてもよい。例えば、長孔Hは、長円形または楕円形でもよい。
1つの第1配線成分L1(i)における線間合流部L13の数は、いくつでもよい。言い換えると、第1方向Xに並ぶ受光部Cの数は、いくつでもよい。ただし、線間合流部L13の形成箇所は、受光部Cより配線幅が大きくなるため、当該箇所に光子が入射されても、受光配線12の幅方向全域への常伝導領域の形成には至らない。すなわち、線間合流部L13の数が増えると、受光配線12における光子検出面積が小さくなるため、検出効率が低下する。したがって、例えば、線間合流部L13の数は、4以下、好ましくは1〜2、すなわち、受光部Cの数は、例えば5以下、好ましくは2〜3に設定される。
1つの第1配線成分L1(i)における並列配線部L11の数は、2に限らないが、あまり多いと、アバランシェ効果が生じ難い。すなわち、受光部C上に光子が入射した場合、光子が入射した受光部Cだけでなく、同じ第1配線成分L1(i)において当該受光部Cに並列配置される他の受光部Cも常伝導領域に変化しないと、受光配線12の抵抗変化が生じず、光子を検出することができない。したがって、1つの第1配線成分L1(i)における並列配線部L11の数が多いと、常伝導領域に変化させるべき受光部Cの数も多くなり、アバランシェ効果による高い電圧利得を得ることができない。このため、並列配線部L11の数は、例えば5以下、好ましくは2または3である。
以下、本実施の形態における受光配線12を多段の直列型SNAPとして形成するための配置例について説明する。図2は、本実施の形態における受光配線の他の配置例を示す平面図である。なお、図2においては、分かり易くするために、第1方向Xの縮尺と第2方向Yの縮尺とを実際とは変えている。本例において、図1と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
図2に示す例において、受光配線12は、互いに直列接続されるN個(N≧2、例えば9個)の並列ユニットPx(x=1,2,…,N)を備えている。各並列ユニットPxは、互いに並列接続されたM個(M≧2、図2の例では3個)の直列ユニットQy(y=1,2,…,M)を備えている。各直列ユニットQyは、J個(J≧2、図2の例では3個)の並列配線部L11を有するK個(K≧2、図2の例では3個)の第1配線成分L1を有する。また、本例において、線間合流部L13は、1つの第1配線成分L1あたり2つ設けられる。したがって、1つの第1配線成分L1において、受光部Cは、9本設けられている。
受光配線12は、N個の並列ユニットPxに含まれる複数(J個×K個×M個×N個、図2の例でN=9とすると3×3×3×9=243本)の第1配線成分L1が第1方向Xに沿った状態で第2方向Yに並ぶように配置される。このため、隣接する並列ユニットPxを接続する接続部(当該並列ユニットPxに属するM個の直列ユニットQyの合流部)Uは、第1配線成分L1の第1端部X1側または第2端部X2側に交互に設けられる。すなわち、例えば、並列ユニットP1と並列ユニットP2との接続部Uが第1配線成分L1の第1端部X1側に設けられた場合、並列ユニットP2と並列ユニットP3との接続部Uは、第1配線成分L1の第2端部X2側に設けられる。
このように配置することにより、受光部Cを、第1方向Xに3本、第2方向YにJ×K×M×N本(図2の例においてN=9とすると3×243=729本)配置することができる。並列配線部L11(受光部C)の第2方向Yの幅W11を100nmとし、並列配線部L11間の第2方向Yの幅(長孔Hの第2方向Yの幅および隣り合う第1配線成分L1間の距離)も100nmとすると、受光配線12が要する第2方向の全体幅は、(100+100)nm×J×K×M×N本=48.6μmとなる。一般的なSSPDにおける受光面領域Aの一辺は50μm程度であるため、図2の例に示す受光配線12を受光面領域Aに配置することは現実的といえる。
一方、折り返し部(本実施の形態における第2配線成分L2)のみで受光部を合流させる従来の構成において、同じ729本の受光部を配置するためには、受光配線が要する第2方向の全体幅は、(100+100)nm×729本=145.8μmとなる。したがって、一般的なSSPDにおける受光面領域Aに収めることはできず、現実的ではない。
より一般的な数式を用いて従来の構成と本実施の形態における構成とを比較する。従来の折り返し部のみで受光部を合流させる構成において、図2に対応して、3個の並列配線部を有するK個の第1配線成分を備えた受光配線において、図5に示すような折り返し部(すなわち第2配線成分)のみで並列配線部が合流する従来例を考える。すなわち、本従来例における受光部は、1個の第1配線成分あたり3個であり、受光部の直列接続の数Rは、折り返し部の数に一致する。この場合、第1配線成分の幅をW1、隣り合う第1配線成分間の間隔をW2とすると、本従来例において第2方向Yに必要な幅は、K×R(W1+W2)となる。さらに、このような従来例を並列にM個並べた並列ユニットP’をN個直列接続した受光配線において、第2方向Yに必要な幅は、N×K×R(W1+W2)となる。
一方、本実施の形態における受光配線12において、3個の並列配線部L11を有する第1配線成分L1の数をK’個、線間合流部L13の数をSとすると、受光部Cは、1個の第1配線成分あたり3×S個であり、受光部の直列接続の数R’は、R’=S+1個となる。この場合、上記従来例と同じだけ受光部を直列接続するために必要な折り返し部の数は、R/(S+1)となる。すなわち、R’=R/(S+1)となる。
したがって、第1配線成分の幅をW1、隣り合う第1配線成分間の間隔をW2とすると、本実施の形態において第2方向Yに必要な幅は、K×R’(W1+W2)=K×R(W1+W2)/(S+1)となる。さらに、このような従来例を並列にM個並べた並列ユニットP’をN個直列接続した受光配線において、第2方向Yに必要な幅は、N×K×R(W1+W2)/(S+1)となる。以上より、本実施の形態においては、第2方向Yに必要な幅を、従来例の1/(S+1)にすることが可能となる。
以上のように、本例のような配置態様とすることにより、受光面領域Aにおける受光配線12の占有率を高めつつS/N比の向上および応答速度の向上を図ることができる。その結果、従来の一般的なSSPDにおける受光面領域Aにも本実施の形態における受光配線12を好適に配置することができる。
また、近年、SSPDは、多様な応用分野への適用が実施、提案されている。例えば、空間光通信や蛍光観察等、用途によっては、より広い受光面領域Aを有するSSPDの開発が求められている。従来のSSPD(図4(a)等)において受光面積の拡大は、応答速度の低下を招いてしまうが、SNAP構造は、広い受光面領域Aにおいても高い検出効率と高い応答速度とを両立することができる。本実施の形態における受光配線12の配置態様を有するSSPD1においては、広い受光面領域Aにおいてもより多くの配線成分(受光部C)を配設することができ、当該用途にも有用である。
以下に、上記のような受光配線12を有するSSPDが適用された超伝導単一光子検出システムの具体例について説明する。以下の例では、SSPDに、SSPDの信号読み出し回路として極低温環境で論理演算が可能な超伝導単一磁束量子回路(superconducting Single Flux Quantum circuit、以下、超伝導SFQ回路)を接続したシステムについて説明する。
図3は、本実施の形態のSSPDが適用される超伝導単一光子検出システムの構成例を示す概略回路図である。図3に例示する超伝導単一光子検出システム10は、SSPD1およびSSPD1の信号読み出し回路である超伝導SFQ回路30は、何れも極低温環境で動作させるため、システム全体が冷凍機(図示せず)内に配設される。
SSPD1は、単一光子を検出する上記受光配線12を備えている。電流源71および抵抗素子81は、受光配線12の受光部Cにおいて臨界電流をわずかに下回る所定のバイアス電流が流れるように電流値および抵抗値が設定される。上述したように受光部Cに光子(単一光子)が入射して受光配線12の幅方向全域にわたって抵抗変化が生じた場合、電流源71からのバイアス電流は、超伝導SFQ回路30の変換器31側へ流れる。したがって、このような抵抗変化に基づいてSSPD1に印加される電圧が変化するため、入射した光子Pが検出信号(電圧信号)として適切に検出される。検出信号は、同軸ケーブル41を介して超伝導SFQ回路30の変換器31に伝達される。
なお、高インピーダンス素子61の高周波におけるインピーダンスは、超伝導SFQ回路30の負荷抵抗素子Rrより高い値に設定される。
変換器31は、SSPD1から出力された検出信号を単一磁束量子に変換して出力するよう構成されている。具体的には、交流信号伝送経路(同軸ケーブル41および同軸線路241,341)および負荷抵抗素子Rrに直列接続された一次コイルH1と、当該一次コイルH1と相互誘導可能に配置された二次コイルH2とを備えている。二次コイルH2には一対のジョセフソン接合J1,J2が接続されており、一対のジョセフソン接合J1,J2が超伝導量子干渉光子(SQUID:Superconducting Quantum Interference Device)を構成している。
SSPD1から出力された検出信号は、一次コイルH1から二次コイルH2へと相互誘導し、磁束に変換される。SQUIDは、電流源6および第1抵抗素子R1により臨界電流を下回るレベルにバイアスされている。したがって、検出信号が伝達されない場合には、SQUIDには磁束が生じないため、SQUIDの両端に発生する電圧は0Vとなる。一方、検出信号が伝達され、一次コイルH1から二次コイルH2への相互誘導によりSQUIDに磁束が生じると、ジョセフソン接合J2を流れる電流が臨界電流値を超え、磁束量子(SFQ:Single Flux Quantum)がジョセフソン接合J2を含む左右の(コイルH2,H3を含む)SQUIDループに発生する。コイルH3を含むSQUIDループに発生したSFQはジョセフソン接合J5をスイッチさせ消失するとともに、さらに右側のコイルH4,H5を含むSQUIDループにSFQを発生させる。以下、ジョセフソン接合がはしご的にスイッチを繰り返すことで、SFQは回路内を伝搬する。このSQUIDループをカスケード接続したSFQの伝搬回路は、通常ジョセフソン伝送線路(JTL:Josephson Transmission Line)と呼ばれる。磁束量子の伝搬には、必ずジョセフソン接合のスイッチが伴うため、電気的には幅4〜5ps、電圧強度0.4〜0.5mVの電圧パルス(SFQパルス)が伝搬していくことと等価である。
変換器31から出力されたSFQパルスS1は、出力変換回路35に入力される。出力変換回路35は、変換器31から出力されたSFQパルスS1をトリガとして発振するリングオシレータ(Ring Oscillator)9と、リングオシレータ9から発振された複数のSFQパルスをカウントするカウンタ8とを有している。カウンタ8は、例えば、複数段のTフリップフロップから構成される。また、リングオシレータ9は、JTLをリング状に接続することにより構成される。
なお、超伝導SFQ回路30は、出力変換回路35で変換された観測可能な電圧パルス信号を1つに集約して所定の演算処理を行う演算回路(図示せず)も有している。演算回路の構成は、超伝導単一光子検出システム10が適用される装置等によって適宜定められる。例えば、量子鍵配布の目的で超伝導単一光子検出システム10が適用される装置においては、演算回路として複数入力を1出力にマージするようなOR論理回路が適用される。また、イメージングセンサに適用される場合には、演算処理回路としてカウンタ8の結果を一時的に保持する記憶部と、所定のタイミングでシリアルに読み出す読み出し回路とを含むように構成されてもよい。
出力変換回路35から出力されたSFQパルスは、出力電圧レベルとして約2mVを得るためのSQUIDドライバ36に入力される。SQUIDドライバ36は例えば複数段のSQUIDが直列接続されたSQUIDループと磁気結合したRSフリップフロップで構成される。本実施形態においては、SQUIDドライバ36のセット端子Sには、変換器31の出力が入力され、リセット端子Rには、カウンタ8の出力が入力される。変換器31、出力変換回路35およびSQUIDドライバ36には、個別の電流源6から電流が供給され、各回路はこれらの電流によって駆動する。なお、電流源6は共通の電流源を用いてもよい。
なお、本実施形態においては説明を簡単化するため、変換器31の出力がそのままSQUIDドライバ36のセット端子Sに入力されることとしているが、これに限られない。例えば、上記で説明したような信号処理回路の出力がセット端子Sに入力されることとしてもよい。
変換器31から出力されるSFQパルスS1は、非常に微弱である(短いパルス幅および小さい電圧レベルを有している)ため、これを後段の回路およびシステムで利用可能な信号として出力するために、出力変換回路35およびSQUIDドライバ36によって増幅(パルス幅および電圧レベルともに増幅)している。例えばパルス幅4〜5psおよび電圧レベル0.4〜0.5mV程度(ピーク値)のSFQパルスS1を1ns程度のパルス幅および2mV程度の電圧レベル(ピーク値)に増幅する。
具体的には、SFQパルスS1がSQUIDドライバ36のセット端子Sに入力されることにより、出力信号の開始トリガとなる(出力信号が立ち上がる)。その後、カウンタ8においてリングオシレータ9からのSFQパルスを所定数カウントすると、SQUIDドライバ36のリセット端子Rにカウンタ8からの出力が入力され、出力信号の終端トリガとなる(出力信号の立ち下がる)。このようにして、SQUIDドライバ36から出力された出力信号は、同軸ケーブル37を介して冷凍機外に出力される。以上のように、冷凍機に導入される同軸ケーブルは、SQUIDドライバ36の出力信号を伝送する同軸ケーブル37のみとなる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更、修正が可能である。
例えば、上記各構成の数n,J,K,M,Nは、上記例示された数に限られず、種々の組み合わせで採用可能である。また、受光配線12の配置例は、図1および図2の例のみに限られず、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の配置態様を採用し得る。
本発明の超伝導単一光子検出器は、所定の受光面領域内により多くの配線成分を配設するために有用である。例えば、本発明の超伝導単一光子検出器を適用することにより、PPM符号化通信による深宇宙空間光通信技術において、通信距離の長大化に伴って大気揺らぎ等の影響によるレーザ光のビームスポットが大きくなる課題を解決することができる。また、例えば、本発明の超伝導単一光子検出器を適用することにより、蛍光寿命相関または蛍光イメージング等の分野において、広い受光面積、高い検出効率、および、高速応答性を要する格子検出器を要するという課題を、解決することができる。
12 受光配線
A 受光面領域
L1(i)(i=1,2,…,n) 第1配線成分
L2(i) 第2配線成分
L11 並列配線部
L12 端部合流部
L13 線間合流部
Px(x=1,2,…,N) 並列ユニット
Qy(y=1,2,…,M) 直列ユニット

Claims (4)

  1. 所定の受光面領域に配設される受光配線を備え、前記受光配線を超伝導状態とし、所定のバイアス電流経路から当該受光配線にバイアス電流を流すことで、前記受光面領域に入射される単一光子を検出する超伝導単一光子検出器であって、
    前記受光配線は、
    前記受光面領域内における所定の第1方向に延びる複数の第1配線成分と、
    それぞれの一端部が一の前記第1配線成分の第1端部に接続され、それぞれの他端部が他の前記第1配線成分の第2端部に接続される複数の第2配線成分と、を備え、
    前記第1配線成分と前記第2配線成分とが交互に直列接続された状態で、前記複数の第1配線成分が前記第1方向に直交する第2方向に並ぶように配設され、
    前記複数の第1配線成分は、それぞれ、
    前記第1端部と前記第2端部との間に延びる2以上の所定数の並列配線部と、
    前記第1端部および前記第2端部のそれぞれにおいて前記所定数の並列配線部が合流する端部合流部と、
    前記第1端部と前記第2端部との間の所定箇所において前記所定数の並列配線部同士を接続する少なくとも1つの線間合流部と、を備えている、超伝導単一光子検出器。
  2. 前記線間合流部は、各並列配線部を前記第1方向に均等に区分するように設けられる、請求項1に記載の超伝導単一光子検出器。
  3. 前記線間合流部の前記第1方向の幅は、各並列配線部の前記第2方向の幅より大きい、請求項1または2に記載の超伝導単一光子検出器。
  4. 前記受光配線は、
    それぞれが、J個(J≧2)の前記並列配線部を有するK個(K≧2)の前記第1配線成分を有する直列ユニットがM個(M≧2)並列接続されたN個(N≧2)の並列ユニットを有し、
    前記N個の並列ユニットに含まれる前記第1配線成分が前記第2方向に並ぶように配置された状態で、前記N個の並列ユニットが直列接続されている、請求項1から3の何れかに記載の超伝導単一光子検出器。
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