以下、本技術を実施するための実施の形態について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.情報処理システム(図1乃至図5)
2.情報端末とサーバの処理(図6乃至図8)
3.場の作成処理(図9乃至図12)
4.ホーム画面のホットトピック処理(図13乃至図20)
5.トピック追加処理(図21、図22)
6.メッセージ入力処理(図23乃至図25)
7.更新処理(図26、図27)
8.トピック選択処理(図28、図29)
9.地図表示処理(図30乃至図32)
10.プッシュ通知処理(図33乃至図45)
<情報処理システム(図1乃至図5)>
以下、本技術の情報処理システムの構成について説明する。図1は、本技術の情報処理システムの構成を示すブロック図である。図1に示されるように、この情報処理システム11は、任意の複数(図1においては4個)の情報端末21−1乃至21−4と、それらとネットワーク23を介して接続されるサーバ22とにより構成される。なお、以下においては、情報端末21−1乃至21−4を個々に区別する必要がない場合、単に情報端末21と記載する。
情報処理装置である情報端末21は、例えば携帯電話機、スマートフォン、タブレット等、主に携帯される情報処理装置により構成される。ネットワーク23は、電話回線網、インターネット等により構成される。
図2は、情報端末の構成を示すブロック図である。図2において、CPU(Central Processing Unit)121は、ROM(Read Only Memory)122に記憶されているプログラム、または記憶部128からRAM(Random Access Memory)123にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM123にはまた、CPU121が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU121、ROM122、およびRAM123は、バス124を介して相互に接続されている。このバス124にはまた、入出力インタフェース125も接続されている。
入出力インタフェース125には、ボタン、タッチパネルなどよりなる入力部126、LCD(Liquid Crystal Display)などよりなるディスプレイ、並びにスピーカ、イヤフォンなどよりなる出力部127が接続されている。また、ハードディスク、半導体メモリなどより構成される記憶部128、通信部129、並びに位置検出部130が接続されている。通信部129は、ネットワーク23を介しての通信処理を行う。位置検出部130は、例えばGPS(Global Positioning System)を利用して、情報端末21の位置を検出する。
一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、ネットワーク23や例えば後述する図3のリムーバブルメディア232等のような記録媒体から記憶部128にインストールされる。
図3は、サーバの構成を示すブロック図である。情報処理装置であるサーバ22は、例えばパーソナルコンピュータ等により構成される。サーバ22は、CPU221、ROM222、RAM223、バス224、入出力インタフェース225、入力部226、出力部227、記憶部228、通信部229を有している。これらは、図2の対応する名称の、CPU121、ROM122、RAM123、バス124、入出力インタフェース125、入力部126、出力部127、記憶部128、通信部129と対応する構成と機能を有している。
サーバ22の入出力インタフェース225にはまた、必要に応じてドライブ231が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどよりなるリムーバルメディア232が適宜装着される。そして、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部228にインストールされる。
図4は、情報端末の機能的構成を示すブロック図である。情報端末21は、通信部301、判定部302、入力部303、表示部304、検出部305、および記憶部306を有している。これらは例えばプログラムにより機能的に構成される。
通信部301は、図2の通信部129を制御し、サーバ22との通信を実行する。判定部302は、例えば「気になる」ボタンが操作されたか等、各種の判定処理を実行する。入力部303は、ユーザからの操作に応じて、例えば文字を入力する等、各種の入力処理を実行する。表示部304は、画面等の表示を制御する。検出部305は位置検出部130を制御し、情報端末21の現在位置を検出する。記憶部306は、図2のRAM123や記憶部128の記憶の動作を制御する。
図5は、サーバの機能的構成を示すブロック図である。サーバ22は、通信部401、設定部402、判定部403、作成部404、更新部405、および検索部406を有している。これらは例えばプログラムにより機能的に構成される。
通信部401は、図3の通信部229を制御し、情報端末21との通信を実行する。設定部402は、例えば「気になる」ボタンのモードを設定する等、各種の設定処理を実行する。判定部403は、例えば「気になる」ボタン操作信号を受信したか等、各種の判定処理を実行する。
作成部404は、例えば所定の場を作成する等、各種の作成処理を実行する。更新部405は、例えばランキングを更新するなど、各種の更新処理を実行する。検索部406は、例えば関連情報を検索する等、各種の検索処理を実行する。
なお、図4と図5の各部の間では、必要に応じて信号の授受が行われる。
<情報端末とサーバの処理(図6乃至図8)>
次に、情報端末とサーバの処理について説明する。最初に、情報端末21の処理について図6を参照して説明する。図6は、情報端末の処理を説明するフローチャートである。
ステップS11において通信部301は通信部129を制御し、サーバ22にアクセスする。そしてステップS12において表示部304は、ホーム画面を表示する。すなわち、情報端末21において情報処理システム11のプログラムが起動されると、自動的にアクセスが行われ、サーバ22からホーム画面が送信されてくるので(後述する図8のステップS31参照)、通信部301はこれを受信し、表示部304はこのホーム画面を出力部127のディスプレイに表示させる。このようにして図7に示されるようなホーム画面が表示される。
図7は、ホーム画面を示す図である。ホーム画面には、「ホットトピック」、「近くの場」、「ホットな場」、「新着の場」、「地図表示」、「場の作成」等の画像が表示されている。ユーザが画面を上下にスクロールすると、これらの画像が表示される。図7においては、「ホットトピック」、「近くの場」、「ホットな場」の画像が表示されている状態が示されている。
「ホットトピック」の画像には、順位が3番までにランク付けされたトピックが表示されている。第1番目には「何の行列?」、第2番目には「お店の入れ替わり」、第3番目には「空気を読むな、自分で考えろ」という名称の各トピックがそれぞれランキングされている。そして3つの各ランクが設定された場のタイトルは、それぞれ「原宿」、「原宿」、「ITシンポジウム」であることが示されている。
図7のホーム画面の「ホットトピック」では、全ての場を通してのホットなトピックとそれぞれに対する投票者数が表示されている。これに対して後述する図15のホットトピックは、場毎のトピックとその投票者数が表示される。
情報端末21の近傍の場が表示される「近くの場」、の画像には、「原宿」、「お台場」、「ITシンポジウム」というタイトルの3つの場が表示されている。投稿やトピックへの投票など更新が頻繁な順に表示される場である「ホットな場」には、3つの場の一部が表示されている。
ホーム画面の最も下側には、左から順番に、「ホーム」、「作成した場」、「参加した場」、「お気に入り」、「アカウント」のアイコンが表示されている。これらのアイコンを操作することで、対応する画像が表示される。図7においては、「ホーム」のアイコンが操作された状態が示されている。
図6に戻って、ステップS12の処理の後、ステップS13乃至ステップS17において、ホーム画面のホットトピック処理、近くの場処理、ホットな場処理、新着の場処理、地図表示処理のいずれかが実行される。これらはユーザが対応する処理を指示したとき、すなわちホーム画面で対応する画像を操作したとき実行される。ユーザが対応する処理を指示しないとき、これらの処理はスキップされる。
ステップS18において判定部302は、ログイン状態かを判定する。ログイン状態の場合、ステップS19において場の作成処理が実行される。ログイン状態でない場合、ステップS20でログイン処理が実行される。詳細は図8乃至図12を参照して説明するが、場を作成するとき、ユーザはメールアドレスを入力するなどしてログインすることが要求される。
ステップS21において判定部302は、終了が指示されたかを判定する。ユーザが動作の終了を指示しない場合には、処理はステップS12に戻り、それ以降の処理が繰り返される。終了が指示された場合には、処理は終了される。
次に、サーバ22の処理について図8を参照して説明する。図8は、サーバの処理を説明するフローチャートである。
ステップS31において通信部401は、情報端末21からアクセスを受けると(上述した図6のステップS11の処理)、ホーム画面を情報端末21に出力する。上述したように、このホーム画面が情報端末21において受信され、表示される(上述した図6のステップS12の処理)。なお、詳細は図17を参照して後述するが、「気になる」ボタン1501は最初未投票モードに設定され、その後、投票直後モード、投票済みモードに順次変更される。
ステップS32において選択された処理に対応する処理が実行される。すなわち、情報端末21によりホーム画面のホットトピック処理、近くの場処理、ホットな場処理、新着の場処理、地図表示処理等が選択された場合、それに対応する処理が実行される。以下においては、図19と図20を参照して、ホーム画面のホットトピック処理を、この場合の代表的な例として主に説明するが、その他の処理についても同様に行われる。
ステップS33において通信部401は、情報端末21によりログインされた場合、ログイン処理を実行する。ログインされた場合、ステップS34において場の作成処理が実行される。すなわち、上述したように、情報端末21は、場を作成する場合、ログインしてくるので、場の作成処理が実行される。
ステップS35において判定部403は、終了が指示されたかを判定する。サーバ22の管理者が動作の終了を指示しない場合には、処理はステップS31に戻り、それ以降の処理が繰り返される。終了が指示された場合には、処理は終了される。
<場の作成処理(図9乃至図12)>
次に場の作成処理について説明する。上述したように、場を作成する場合、情報端末21のユーザは、メールアドレスを入力してログインする。これにより「場の作成」の画面が表示され、それが選択されると図9の処理が実行される。図9は、情報端末の場の作成処理を説明するフローチャートである。
ステップS41において表示部304は、「新規の場を作成」の画面を表示する。すなわち、ログインすると、サーバ22から「新規の場を作成」の画面が送信されてくるので(後述する図12のステップS61の処理)、これにより、図10に示されるような「新規の場を作成」の画面が表示される。図10は、場の作成画面を示す図である。ユーザはこの画面内に、必要な条件を入力するための操作をする。入力部303はユーザの操作に対応する文字等を入力する。
図10に示される例では、新規の場のタイトルとして、「健太君、麻美さん結婚式」が入力されている。場の中心地は「東京都渋谷区恵比寿4丁目・・・」とされている。有効範囲の半径は500m、1km、5km、10kmのいずれかが設定可能とされている。
また有効期限は入力された日時から、3時間、6時間、12時間、または24時間のいずれかが設定可能とされており、図10の例では、2016年6月10日、12時19分21秒から3時間が設定されている。また、「新規トピック作成」の欄を操作することで、作成する場に対してトピックを設定することができる。
作成する場の範囲は、地図画面から確認することができる。図11は、地図表示の画面を示す図である。図10の「新規の場を作成」の画面から、「中心地」の欄の右端に表示されている右方向への遷移を示す記号を操作することで、図11の地図の画面が表示される。この地図上には、設定した「中心地」から設定した半径の範囲1101が、作成された場として表示されている。ユーザはこの地図から場の範囲を確認することができる。またユーザは、範囲1101として示される円をドラッグ操作することで任意の位置に移動して、そこに範囲1101を設定することができる。ユーザが明示的に示した興味に加えて、場所の属性を加味することで、より有効な関連情報を表示することができる。
詳細は後述するが、各情報端末21のユーザは、場の内側に位置するときトピックを追加したり、メッセージを入力することが許容されるが、外側に位置するときは許容されない。従って、場の作成者は、トピックを追加したり、メッセージを入力する範囲を予め規制することができる。ただし、場の作成やトピックの投票は場の外側からでも許容される。範囲外からのトピックやメッセージの入力を規制することで当事者以外からのノイズを防ぎ、範囲外からの閲覧や投票を許容することで投票を通じた興味の伝達を可能にすることができると同時に関連情報を参照することができる。
図9に戻って、「新規の場を作成」の画面が表示されている場合、ステップS42において判定部302は、条件が入力されたかを判定する。新規の場の条件が入力された場合、ステップS43において通信部301は、条件をサーバ22に出力する。すなわち、図10に示されるタイトル、中心地、有効範囲、有効期限等の条件が、サーバ22に出力される。条件が入力されない場合、ステップS43の処理はスキップされる。
次に、サーバの場の作成処理について説明する。図12は、サーバの場の作成処理を説明するフローチャートである。ステップS61において通信部401は、「新規の場を作成」の画面を情報端末21に出力する。すなわち、情報端末21がログインしてきたとき、その情報端末21に「新規の場を作成」の画面が送信され、表示される(上述した図9のステップS41の処理)。
ステップS62において、作成部404は条件に対応する場を作成し、登録、管理する。すなわち、図9のステップS43で情報端末21から送信されてきた条件の場が作成され、管理される。
なお場は、上述したような地域以外に、特定のコンテンツやWebサイトの利用者に対して作成したり、企業内やイベントの参加者に対して作成することもできる。
<ホーム画面のホットトピック処理(図13乃至図20)>
次にホーム画面のホットトピック処理について説明する。図13と図14は、情報端末のホーム画面のホットトピック処理を説明するフローチャートである。この処理は情報端末21のユーザがホーム画面から「ホットトピック」のいずれかを選択したとき、そのトピックに対応する場が選択されて実行される。
ステップS81において表示部304は、ホットトピック画面を表示する。このときの「気になる」ボタンは未投票モードに設定されている。すなわち後述するように、ホーム画面のホットトピックの処理が指示されたとき、サーバ22は、ユーザの投票履歴に基づいて、「気になる」ボタンのモードを設定し、情報端末21に出力してくる(後述する図19のステップS111の処理)。まだ投票が行われていない場合、「気になる」ボタンのモードは未投票モードとされる。これにより図15に示されるような画面が情報端末21に表示される。
あるいは、原宿にいるユーザが「近くの場」から「原宿」を選択したり、新しいお店で忘年会をしたいと思っているユーザが、「お店の入れ替わり 原宿」を選択し、場に入ることで、例えば後述する図24に示されるようなタイムライン画面が表示される。タイムライン画面から、さらにスワイプされると、図15に示されるようなホットトピック一覧画面が表示される。
図15は、ホットトピック一覧の画面を示す図である。図15の例においては、画面の最も上側に、「原宿」と表示され、「原宿」という場のホットトピック一覧であることが示されている。その下側の左側には、「ホットトピック」の欄が、そして右側には「ランキング」の欄が、それぞれ設けられている。図15は左側の「ホットトピック」の欄を選択した状態が示されている。右側の「ランキング」の欄が操作されると、「ホットトピック」に代えて、「ランキング」の画面が表示される。
さらに図15の例においては、ホットトピックのリスト中に、「何の行列?」、「お店の入れ替わり」、「忘年会」、「イルミネーション」、「パンケーキ」、「バーゲン」、「明治神宮」の各トピックが、第1番乃至第7番のトピックとして表示されている。この「ホットトピック」は、最近注目されているトピックをランキングしたものである。これらのトピックに対する投票者数が、それぞれ110、23、14、14,12、8、11と表示されている。そして各トピックの右端には、そのトピックに対して投票するとき操作される「気になる」ボタン1501が表示されている。なお、第6番目の「バーゲン」の投票者数は8であるが、最近投票されていれるので、投票者数が11である第7番目の「明治神宮」より上位にランク付けされている。
従来、チャット、掲示板等において、「眠い」「お腹すいた」など、目的とする議論とは離れた投稿(ノイズ)がタイムラインのほとんどを占め、重要な投稿を見逃すことがある。参加者が興味を有しているトピック(例えば分野、視点、キーワード等)を、メッセージとは別に、独立させて入力、表示させ、投票させることにより、「眠い」「お腹すいた」などのトピックに投票が集中して上位にくることがあっても、例えば、10位までのランキングを占めることがなく、重要なトピックを見落とさない効果を生む。また、一時的にでも上位にあがる他のユーザの投票を見ていることで興味が湧いて投票し、それが連鎖することで参加者の興味が集約していく効果を生む。
画面の最も下側には、「トピックを追加」の欄が設けられている。この欄は、トピックを追加するとき操作される。
ステップS82において判定部302は、「気になる」ボタン1501が操作されたかを判定する。ユーザは表示されているトピックのうち、気になるトピックが存在する場合、そのトピックに対応する「気になる」ボタン1501を操作することで、「気になる」ことを意思表示することができる。
「気になる」ボタン1501が操作されない場合、処理はステップS81に戻り、同様の処理が繰り返される。「気になる」ボタン1501が操作された場合、ステップS83において通信部301は、「気になる」ボタン操作信号をサーバ22に出力する。
後述するように、このときサーバ22は、「気になる」ボタン1501のモードを投票直後モードに変更し、ランキングを更新し、投票されたトピックに関連する関連情報を検索する。そして更新され、かつモードが投票直後モードに変更された「気になる」ボタン1501のホットトピック画面と、関連情報を情報端末21に送信してくる(後述する図19のステップS113乃至S117の処理)。そこで、ステップS84において、情報端末21の表示部304は、更新され、かつモードが投票直後モードに変更された「気になる」ボタン1501のホットトピック画面を表示する。またテップS85において表示部304は、関連情報を一定の時間表示する。この状態が図16に示されている。
図16は、ホットトピックの画面を示す図である。図16は、図15において第3番目にランキングされていた「忘年会」のトピックに投票された場合の例を示している。図16に示されるように、投票されたトピック「忘年会」は最上位にランキングされ、それに隣接するように、ランキングリスト中に、関連情報が表示されている。すなわちトピック「忘年会」は第1番のトピックとされ、その下のランキングリスト中の位置(図15の第2番目のトピック「お店の入れ替わり」の位置)に、関連情報として、トピック「忘年会」に関連する広告情報である「AAAカフェ」が表示されている。さらにこの例では、2つめの関連情報として、「原宿」の場での「忘年会」トピックについての口コミ情報として「BBB Host」が投稿したメッセージが、第1番目の広告情報の下(図15の第3番目のトピック「忘年会」の位置)に表示されている。
図16に示されるように、最上位にランクされたトピック「忘年会」の「気になる」ボタン1501は、未投票モードから投票直後モードに変更されるが、第2番の「イルミネーション」以下のトピックのモードは、未投票モードのままである。すなわち、モードは各ユーザ毎に設定されるものであり、第2番目以下のトピックは、他のユーザにより投票されてはいるが、自身は投票していないので、未投票モードのままとされる。
ホットトピックにおけるランキングは、各トピックの評価点の大きさに基づいて行われる。評価点は、投票の数に対応する投票点数と、投票直後に大きくなり、その後、時間の経過とともに減少する時変数との合計点で計算される。時変数は、投票直後には、それ以前に最上位にランクされているトピックの評価点を超える十分に大きい値をとり、その後、指数関数的に減少する数値である。従って、ホットトピックにおいて各トピックは、投票直後、必ず最上位にランク付けされる。図16の例では、トピック「忘年会」の投票者数は図15に示される14から、1だけ増加して、15になっている。
ただし、投票直後に最上位にランク付けされるのはホットトピックにおける場合である。図16の例において、「ランキング」の欄を操作して「ランキング」の画面を表示させた状態では、そのランキングは、投票者数だけで決定される。従って「ランキング」の画面では投票直後に最上位にランク付けされない場合もある。
このように、トピックのランキングの順位が変化するとき、トピックに関連する関連情報が表示される。従って、ユーザが明示的に興味を発信するタイミングで関連情報が表示されることになり、内容もタイミングもユーザにマッチした関連情報を表示させることができ、ユーザに受け入れられ易い。また関連情報は一時的に表示される。従って、ランキングのリスト中のトピックの視認が長時間妨げられることが抑制される。
さらに、関連情報は、ランキングのリスト中に、順位が変化したトピックに隣接するように表示される。しかも、ランキングのリスト中の一部(図16の例では、第1番から第8番までの8個のランク表示欄のうちの2つの表示欄)にのみ表示される。従って、携帯電話機、スマートフォン等、情報を表示するディスプレイの範囲が狭い場合においても、本来の情報であるトピックの提示を妨げることなく(ユーザに不満を抱かせることなく)、かつ関連情報を効果的に訴求することができる。関連情報を表示するために画面を切り替える必要もない。
さらに本技術を広告提示システムに適用した場合、既存の手法に比べて、次のような効果を実現することができる。
(1)スマートフォン等のような狭い表示画面では広告用に多くの範囲を確保することができない。無理にその範囲を広くすると、ユーザにとって不便となり、ユーザ離れが生じ、システムの収益力が低下する。本技術によれば、そのようなことが防止される。
(2)ディスプレイ広告、タイムライン広告等は、ユーザの過去の履歴に基づき提示されるものなので、現在の興味に合った情報を提供することが困難である。本技術によれば、現在の興味に合った情報を提示することができる。
(3)検索するキーワードに基づく広告は、ユーザが調べる対象を明確に意識して検索する場合なので、対象が限定され過ぎる。本技術によれば、ユーザは「気になる」ボタンをクリックするだけの簡単な操作で興味があるトピックを指定することができるので、本人の興味を明示することができ、本人に受け入れ易い広告を提示することができる。
なお、本技術は、デスクトップのパーソナルコンピュータ等、ディスプレイの表示範囲が比較的広い場合にも適用することが可能である。
関連情報の表示は一定時間(例えば10秒間(第1の時間))だけ行われるので、その時間が経過すると関連表示は消去される。従って、ランキングリスト中の表示は、「忘年会」、「何の行列?」、「お店の入れ替わり」、「イルミネーション」、「パンケーキ」、「バーゲン」、「明治神宮」の順となる。
以上においては、関連情報をランクが上昇した場合に表示するようにしたが、下降する場合にもランクは変化するので、その場合に表示することもできる。
なお、本技術は、トピックが文字ではなく、図形、写真等である場合、トピックが縦方向ではなく、横方向に配列される場合等にも適用することができる。
図17は、「気になる」ボタンの変化を説明する図である。トピック「忘年会」の「気になる」ボタン1501は、図15においては未投票モードであるが、図16においては、投票直後モードである。本技術では、図17に示されるように、まだ投票されていない状態(未投票モード)のトピックの「気になる」ボタン1501は所定の状態(例えば灰色)で表示され、投票された状態(投票直後モード)のトピックの「気になる」ボタン1501は他の状態(例えば赤色)で表示される。そして投票直後モードの状態が一定の時間(この例では60分(第2の時間))経過すると、モードは投票済みとされ、「気になる」ボタン1501はさらに他の状態(例えば基本的に灰色で、一部のみが赤色)で表示される。
このように、「気になる」ボタンがモード毎に異な色、形状、その他の状態で表示されるので、ユーザは現在のモードを確実に認識することができる。
図13に戻って、ステップS86において判定部302は、「気になる」ボタン1501が操作されたかを判定する。投票直後モードにおいて「気になる」ボタン1501がまだ操作されていないと判定された場合、ステップS87において判定部302は、投票済みモードのホットトピック画面が受信されたかを判定する。すなわち、後述するように、投票直後モードにおいて60分が経過したとき、サーバ22は「気になる」ボタン1501のモードを投票済みモードに変更し、投票済みモードのホットトピック画面を送信してくる(後述する図20のステップS118乃至ステップS121の処理)。投票済みモードのホットトピック画面がまだ受信されない場合、処理はステップS86に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS86において「気になる」ボタン1501が操作されたと判定された場合、ステップS88において通信部301は、「気になる」ボタン操作信号をサーバ22に出力する。このとき後述するように、サーバ22はランキングを更新せず、投票直後モードのホットトピック画面と一定時間の関連情報を送信してくる(後述する図20のステップS118、S119、図19のステップS115乃至ステップS117の処理)。そこで表示部304は、ステップS89において投票直後モードのホットトピック画面を表示し、ステップS90において一定時間の関連情報を表示する。これにより、ユーザは、投票直後モードにおいて「気になる」ボタンを再度操作することで、ランキングは変わらないが、表示時間が経過して既に消えてしまった関連情報を再度表示させることができる。その後、処理はステップS86に戻る。
一方、ステップS87において投票済みモードのホットトピック画面が受信されたと判定された場合(すなわち、投票直後モードの状態が60分経過した場合)、ステップS91の処理が実行される。すなわち表示部304は、サーバ22が図20のステップS125の処理で出力した、投票済みモードのホットトピック画面を表示する。
ステップS92において判定部302は、「気になる」ボタン1501が操作されたかを判定する。投票済みモードにおいて「気になる」ボタン1501が操作されない場合、ステップS95において判定部302は、「気になる」ボタン1501が長押しされたかを判定する。ユーザは、「気になる」を取り消すかまたはトピックを消去する場合、「気になる」ボタン1501を長押しする。「気になる」ボタン1501が長押しされない場合、処理はステップS92に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS92において「気になる」ボタン1501が操作されたと判定された場合、ステップS93において通信部301は「気になる」ボタン操作信号をサーバ22に出力する。サーバ22は、投票済みモードにおいて「気になる」ボタン操作信号を受信した場合、ランキングを更新し、投票済みモードのホットトピック画面を送信してくる(後述する図20のステップS121乃至S125の処理)。そこで情報端末21の表示部304は、ステップS94において、投票済みモードのホットトピック画面を表示する。これにより、ランキングが更新され、そのトピックを他のユーザに再度注目させることができる。
「気になる」ボタン1501が長押しされたと判定されない場合、以上のステップS92乃至ステップS95の処理が繰り返される。
ステップS95において「気になる」ボタン1501が長押しされたと判定された場合、ステップS96において表示部304は、メニューを表示する。図18は、メニューを示す図である。「気になる」ボタン1501が長押しされるのは、「気になる」を取り消すか、またはトピックを消去する場合である。そこで例えば図18に示されるように、トピック「イルミネーション」の「気になる」ボタン1501が長押しされると、その「イルミネーション」の欄の下に、「「気になる」を取り消す」欄と、「[管理者]このトピックを消去する」の欄を有するメニューが表示される。ただし、「[管理者]このトピックを消去する」の欄は、ユーザが管理者である場合にのみ表示される。
ユーザは、「気になる」を取り消す場合、すなわち、所定のトピックに投票したユーザは、その投票を取り消す場合、「「気になる」を取り消す」の欄を操作する。またユーザは、トピックを消去する場合、「[管理者]このトピックを消去する」の欄を操作する。
ただし、トピックを消去できるのは、そのトピックが設定されている場の作成者(場の管理者)だけである。
ステップS97において判定部302は、「気になる」が取り消されたかを判定する。
すなわち「「気になる」を取り消す」の欄が操作されたかが判定される。「気になる」が取り消された場合、ステップS98において通信部301は、対応する操作信号をサーバ22に出力する。すなわち、「「気になる」を取り消す」の欄が操作された場合、その操作信号が出力される。
「気になる」が取り消されない場合、ステップS98の処理はスキップされる。
なお、以上においては、投票済みモードにおいて「「気になる」を取り消す」ことができるようにしたが、投票直後モードにおいても「「気になる」を取り消す」ことができるようにすることができる。
次に、サーバ22のホーム画面のホットトピック処理について説明する。図19と図20は、サーバのホーム画面のホットトピック処理を説明するフローチャートである。この処理はユーザによりホーム画面から「ホットトピック」のいずれかが選択され、そのトピックに対応する場が選択されて実行される。
ステップS111において、設定部402は場のホットトピックの各々について、ユーザの投票履歴に基づいて、「気になる」ボタンのモードを設定し、通信部401はホットトピックランキングとして情報端末21に出力する。上述したように情報端末21はこの未投票モードのホットトピック画面を受信し、表示する(図13のステップS81の処理)。ステップS112において判定部403は、「気になる」ボタン操作信号を受信したか判定する。受信しない場合、処理はステップS111に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS112において「気になる」ボタン操作信号が受信されたと判定された場合、ステップS113において設定部402は、該当する「気になる」ボタンを投票直後モードにする。ステップS114において更新部405はランキングを更新する。すなわち投票されたトピックが最上位にランキングされ、それまでの順位が順次繰り下げられる。
ステップS115において検索部406は、投票されたトピックに関連する関連情報を検索する。関連情報は予め記憶しておいてもよいし、インターネットを中心とするネットワーク23を介して検索してもよい。ステップS116において通信部401は、投票直後モードに設定したホットトピック一覧画面を情報端末21に出力する。この投票直後モードに設定されたホットトピック画面は、上述したように情報端末21により受信、表示される(図13のステップS84の処理)。ステップS117において通信部401は、関連情報を一定の時間情報端末21に出力する。上述したように、これにより情報端末21において、投票直後モードに設定したホットトピック画面に、一定時間だけ関連情報が表示される(図13のステップS85の処理)。
次にステップS118において判定部403は、投票直後モードに設定してから(すなわち、ホットトピック画面を出力してから)60分が経過したかを判定する。まだ60分が経過していない場合、ステップS119において判定部403は、「気になる」ボタン操作信号を受信したかを判定する。すなわち、情報端末21において投票直後モードで「気になる」ボタン1501が操作されると、その操作信号が出力されてくる(図13のステップS88の処理)。
投票直後モードにおいて「気になる」ボタン操作信号が受信されると、処理はステップS115に戻り、以下、ステップS116、ステップS117等の処理が繰り返される。
すなわち、関連情報が検索され、投票直後モードのホットトピック画面と、一定時間の関連情報が情報端末21に出力される。情報端末21においてはこれらが受信され、表示される(図13のステップS89とステップS90の処理)。ただしこの場合、ランキングは更新されない。
ステップS118において60分が経過したと判定された場合、ステップS120において設定部402は、「気になる」ボタン1501を投票済みモードに設定する。そしてステップS121において通信部401は、投票済みモードのホットトピック画面を情報端末21に出力する。上述したように、この投票済みモードのホットトピック画面は、情報端末21において表示される(図13のステップS91の処理)。
ホットトピック画面が投票済みモードの場合、情報端末21から「気になる」の取り消し、またはトピックの消去の操作信号が送信されてくる(図14のステップS96乃至ステップS98の処理)。そこでステップS122において判定部403は、取り消しの操作信号を受信したかを判定する。
「気になる」の取り消しの操作信号が受信されない場合、ステップS123において判定部403は、「気になる」ボタン操作信号を受信したかを判定する。すなわち、上述したように、「気になる」の取り消し、またはトピックの消去の操作信号が受信されない場合(つまり、「気になる」ボタン1501が長押しされない場合)、「気になる」ボタン操作信号が送信されてくることがある(図14のステップS92乃至ステップS95の処理)。
投票済みモードにおいて「気になる」ボタン操作信号が受信されない場合、処理はステップS122に戻り、それ以降の処理が繰り返される。投票済みモードにおいて「気になる」ボタン操作信号が受信された場合、ステップS124において更新部405は、ランキングを更新する。そしてステップS125において通信部401は、ランキングが更新された、投票済みモードのホットトピック画面を情報端末21に出力する。このランキングが更新された、投票済みモードのホットトピック画面は、情報端末21において表示される(図14のステップS94の処理)。その後、処理はステップS122に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS122において取り消しの操作信号が受信されたと判定された場合、ステップS126において設定部402は、「気になる」を取り消す。すなわち、「気になる」の取り消しの操作信号が受信された場合、「気になる」のトピックの投票が取り消される。ステップS127において更新部405は、ランキングを更新する。
なお、ランク付けが最上位に変化した場合、投票した本人に対して関連情報として広告情報を表示させるだけでなく、その他のユーザ全員に、広告情報に代えて、そのトピックの用語を解説する解説情報、詳細な情報を、関連情報として表示させることもできる。それにより、トピックの内容を補足したり、興味を膨らませる写真等の情報により、他のユーザの興味を刺激し、投票を促すことができる。その結果、場というコミュニティ内の共通テーマが増幅される。
また、投票済みのトピックに関連して他のユーザから新規にメッセージの投稿があった場合、そのトピックの下に、そのメッセージを表示させるようにすることもできる。これは、サイネージやプロジェクタ等、トピックランキング画面のみで(タイムライン画面を表示させずに)完結したい場合に有効である。また、投票済みのトピックに関連して他のユーザから新規にメッセージの投稿があった場合、本人の情報端末21の電源がオフされていたり、他のアプリケーションが使用中である場合には(トピックランキング一覧が表示されていない場合には)、サーバ22からのプッシュ通知により、画面の端やダイアログに、投票済みのトピックに関連する投稿があったことを知らせることができる。
ユーザは、興味がなくなった等の理由でプッシュ通知が不要である場合には、上述したように、そのトピックの投票を取り消すことができる。このようにして、参加者の興味の状況が、絶えず更新される。
なお、関連情報が他のユーザの情報端末21に表示される時間は、そのトピックに投票された数が多いほど長くさせる等、変化させることもできる。また、例えば関連情報をクリックする時間が2秒ないし3秒と短い場合には、それが表示される時間を上述した10秒より短い時間に変更したり、8秒乃至10秒のように、表示時間ぎりぎりの場合には、もっと長くする等、変化させることもできる。
<トピック追加処理(図21、図22)>
ユーザは、任意のトピックを追加することができる。以下、この場合の処理を、図21と図22を参照して説明する。
図21は、情報端末のホットトピック追加処理を説明するフローチャートである。この場合、上述した図15に示されるようなホットトピック一覧の画面が表示される。この図15のホットトピックの画面は、上述したように、ホーム画面から「ホットトピック」のいずれかが選択されたとき、そのトピックに対応する場が選択されて表示される他、次のようにして表示させることができる。すなわち、例えばホーム画面の「近くの場」、「ホットな場」、「新着の場」、「地図表示」に表示された場の中からいずれかが選択されると、タイムライン(後述する図24)が表示される。このタイムラインを左にスワイプすると、図15のホットトピック一覧の画面が表示される。その最も下側に「トピックを追加」の欄が設けられている。この「トピックを追加」の欄が操作されると、図21のホットトピック追加処理が実行される。
ステップS161において判定部302は、現在位置は場の内側であるかを判定する。
上述したように、トピックは場毎に設定される。図15は、「原宿」というタイトルの場のホットトピックの画面である。図10と図11を参照して説明したように、場には範囲1101が設定されている。ステップS161では、情報端末21の現在の位置が、トピックを追加しようとする場の内側(範囲1101の内側)であるかが判定される。情報端末21の現在位置は、検出部305が位置検出部130を制御して検出する。トピックを追加する場が指定されると、サーバ22から提供される場の情報から、その場の範囲を検出することができるので、現在位置が場の内側であるかを判定することができる。もちろん、この判定をサーバ22に実行させることもできる。
現在位置が場の内側でない場合(すなわち、現在位置が場の外側である場合)、ステップS165において表示部304は、エラーを表示する。例えば、「トピックを追加」の欄に、「登録できません(有効範囲外)」というメッセージが表示される。これによりユーザは現在位置が場の外側であるので、トピックを追加することが許容されないことを知ることができる。場の外側からのトピックの追加を許容しないようにすることで、場の状況を踏まえないトピックの追加を抑制することができる。
現在位置が場の内側である場合、ステップS162において判定部302は、トピックが入力されたかを判定する。現在位置が場の内側である場合、「トピックを追加」の欄が操作されると、情報端末21の画面にキーボードが表示される。ユーザはそれを操作して、トピックを入力することができる。
トピックが入力されると、ステップS163において通信部301は、入力されたトピックをサーバ22に出力する。このときサーバ22は、トピックに関連した関連情報を一定時間だけ送信してくる(後述する図22のステップS184の処理)。そこで、ステップS164において表示部304は、ランキングを表示し、一定時間だけ関連情報を挿入する。トピックが入力されない場合、ステップS163とステップS164の処理はスキップされる。
次に図22を参照して、サーバ22のトピック追加処理を説明する。図22は、サーバのホットトピック追加処理を説明するフローチャートである。
ステップS181において通信部401は、図21のステップS163で情報端末21が出力したトピックを受信する。ステップS182において更新部405は、ランキングを更新する。ステップS183において検索部406は、追加されたトピックに関連する関連情報を検索する。
ステップS184において通信部401は、ランキングを情報端末21に出力するとともに、一定時間だけ関連情報を挿入する。これが情報端末21に受信され、表示される(図21のステップS164の処理)。
<メッセージ入力処理(図23乃至図25)>
ユーザは、任意のメッセージを入力することができる。以下、この場合の処理を、図23乃至図25を参照して説明する。
図23は、情報端末のメッセージ入力処理を説明するフローチャートである。図24は、タイムラインの画面を示す図である。図24は次のようにして表示させることができる。すなわち、例えばホーム画面の「近くの場」、「ホットな場」、「新着の場」、「地図表示」に表示された場の中からいずれかが選択されると、図24に示されるタイムラインが表示される。その最も下側に「メッセージを入力」の欄が設けられている。この「メッセージを入力」の欄が操作されると、図23の情報端末のメッセージ入力処理が実行される。
ステップS201において判定部302は、現在位置は場の内側であるかを判定する。
図21を参照して説明したように、現在位置が場の外側である場合、トピックの追加が許容されないが、現在位置が場の外側である場合にはメッセージの入力も許容されない。そこで、現在位置が場の外側である場合には、ステップS205において表示部304は、エラーを表示する。例えば、「投稿できません(有効範囲外)」のようなメッセージが「メッセージを入力」の欄に表示される。これによりユーザは現在位置が場の外側であるので、メッセージ入力することが許容されないことを知ることができる。場の外側からのメッセージの入力を許容しないようにすることで、場の状況を踏まえないメッセージの投稿を抑制することができる。
現在位置が場の内側である場合、ステップS202において判定部302は、メッセージが入力されたかを判定する。現在位置が場の内側である場合、「メッセーを入力」の欄が操作されると、情報端末21の画面にキーボードが表示される。ユーザはそれを操作して、メッセージを入力することができる。
メッセージが入力されると、ステップS203において通信部301は、入力されたメッセージをサーバ22に出力する。このときサーバ22は、メッセージを追加したタイムラインを送信してくる(後述する図25のステップS223の処理)。そこで、ステップS204において表示部304は、タイムラインを表示する。メッセージが入力されない場合、ステップS203とステップS204の処理はスキップされる。
次に図25を参照して、サーバ22のメッセージ入力処理を説明する。図25は、サーバのメッセージ入力処理を説明するフローチャートである。
ステップS221において通信部401は、図23のステップS203で情報端末21が出力したメッセージを受信する。ステップS222において更新部405は、メッセージをタイムラインに追加する。ステップS223において通信部401は、メッセージを追加したタイムラインを情報端末21に出力する。これが情報端末21に受信され、表示される(図23のステップS204の処理)。
<更新処理(図26、図27)>
ホットトピックのランキングは、上述したように、トピックに投票されると更新されるが、それ以外にも、定期的に更新される。この場合の処理について図26と図27を参照して説明する。
図26は、情報端末の場に関する更新処理を説明するフローチャートである。ステップS241において判定部302は、場毎に表示される、更新されたホットトピック一覧を受信したかを判定する。すなわち、後述するように、サーバ22は、場毎に表示される、ホットトピックのランキングを2秒毎に更新し、更新したホットトピックを情報端末21に送信してくる(後述する図27のステップS261乃至S263の処理)。場毎に表示される、更新されたホットトピック一覧を受信した場合、ステップS242において判定部302は、ホットトピック一覧画面を表示中であるかを判定する。ホットトピック一覧画面が表示中である場合、ステップS243において表示部304は、更新されたホットトピックを表示する。ステップS241で更新されたホットトピックが受信されていないと判定された場合、並びにステップS242でホットトピック一覧画面が表示中ではないと判定された場合、ステップS243の処理はスキップされる。
ステップS244において判定部302は、更新されたタイムラインを受信したかを判定する。タイムラインが受信された場合、ステップS245において判定部302は、タイムラインを表示中であるかを判定する。タイムラインが表示中である場合、ステップS246において表示部304は、更新されたタイムラインを表示する。
ステップS245においてタイムラインが表示中ではないと判定された場合、ステップS247において表示部304は、タイムライン中にある新規に追加されたメッセージについて画面の一部に表示する。
ステップS244において更新されたタイムラインが受信されていないと判定された場合、ステップS246とステップS247の処理は実行されない。
情報端末21の動作に対応して、サーバ22は次のように動作する。その動作について図27を参照して説明する。図27は、サーバの場に関する更新処理を説明するフローチャートである。
ステップS261において判定部403は、ホットトピック処理によりランキングが更新されたかを判定する。ホットトピック処理によりランキングが更新されていない場合、ステップS262において判定部403は、前回の更新から2秒が経過したかを判定する。2秒が経過している場合、ステップS263において更新部405は、ホットトピックのランキングを再計算する。
ステップS261でホットトピック処理によりランキングが更新されたと判定された場合、ステップS262で2秒が経過していない判定された場合、またはステップS263の処理の後、ステップS264の処理が実行される。ステップS264において通信部401は、更新したホットトピックを情報端末21に出力する。
ステップS265において判定部403は、ホーム画面のホットトピックの更新であるかを判定する。ホーム画面のホットトピックのランキングの更新である場合、ステップS266において判定部403は、前回の更新から5分が経過したかを判定する。5分が経過している場合、ステップS267において通信部401は、更新したホーム画面のホットトピックを情報端末21に出力する。このホーム画面の「ホットトピック」においては、全ての場についてのホットトピックが更新されている。ステップS265においてホーム画面のホットトピックの更新ではないと判定された場合、およびステップS266において前回の更新からまだ5分が経過していないと判定された場合、ステップS267の処理はスキップされる。
<トピック選択処理(図28、図29)>
次に、図28と図29を参照して、トピック選択処理について説明する。図28は、情報端末のトピック選択処理を説明するフローチャートである。この処理は、例えば図15に示されるホットトピック一覧画面が表示されている場合において、所定のトピックが選択されたとき開始される。
図28のステップS301において情報端末21の判定部302は、ホットトピック中の所定のトピックが選択されたかを判定する。例えば図15に示されるホットトピック一覧画面中のトピックの中から1つのトピックが選択されか(トピックの欄の「気になる」ボタン1501以外の領域が操作されたか)が判定される。トピックが選択された場合、ステップS302において通信部301は、選択されたトピックの選択信号をサーバ22に出力する。後述するように、この選択信号に対応してサーバ22は選択されたトピックのタイムラインを送信してくる(後述する図29のステップS352の処理)。そこで、ステップS303において表示部303は、サーバ22から送信されてきた、選択されたトピックのタイムラインを表示する。
ステップS301においてホットトピック中の所定のトピックが選択されていないと判定された場合、ステップS302とステップS303の処理はスキップされる。
情報端末21の動作に対応して、サーバ22は次のように動作する。その動作について図29を参照して説明する。図29は、サーバのトピック選択処理を説明するフローチャートである。
ステップS351において判定部403は、トピックの選択信号を受信したかを判定する。すなわち、情報端末21から図28のステップS302において出力されたトピックの選択信号が受信されたかが判定される。トピックの選択信号が受信された場合、ステップS352において通信部401は、選択されたトピックのタイムラインを情報端末21に出力する。
例えば図15に示されるホットトピック一覧の中から、「何の行列?」のタイトルを有するトピックが選択されると、図24に示されるようなタイムラインが表示される。図24に示されるタイムラインにおいては、「何の行列?」のトピックが対応付けられたメッセージが順次表示されている。トピックが選択されたこの状態でメッセージが入力されると、そのメッセージがトピックに対応付けて(つまりトピックをメッセージに対応付けて)登録される。
<地図表示処理(図30乃至図32)>
次に、地図表示処理について図30乃至図32を参照して説明する。図30は、情報端末の地図表示処理を説明するフローチャートである。この処理は、ホーム画面から「地図表示」の欄が選択されたとき実行される。
ステップS371において判定部302は、「地図表示」が選択されたかを判定する。
「地図表示」が選択された場合、ステップS372において通信部401は,地図表示選択信号をサーバ22に出力する。上述するように、このときサーバ22は地図表示画面を送信してくる(後述する図32のステップS392の処理)。そこでステップS373において表示部304は、例えば図31に示すような地図表示画面を表示する。
図31は、地図表示画面を示す図である。情報端末21のユーザは、図31の地図表示画面を見ることで、「渋谷」を中心とする場と、「原宿」を中心とする場が形成されていることを確認することができる。必要に応じて所定の場を選択することで、それらの場のトピックやメッセージを見ることができる。ユーザは、日本のみならず、世界中の任意の地域の場を確認することができる。
情報端末21の動作に対応して、サーバ22は次のように動作する。その動作について図32を参照して説明する。図32は、サーバの地図表示処理を説明するフローチャートである。
ステップS391において判定部403は、地図表示選択信号が受信されたかを判定する。上述したように、情報端末21のユーザにより「地図表示」が選択された場合、地図表示選択信号がサーバ22に送信されてくる(図30のステップS372の処理)。地図表示選択信号が受信された場合、ステップS392において、通信部401は、地図表示画面を情報端末21に出力する。上述したように、この地図表示画面は、情報端末21に表示される(上述した図30のステップS373の処理)。地図表示選択信号が受信されない場合、ステップS392の処理はスキップされる。
以上のように、本技術によれば、情報端末21におけるアプリケーションによりコミュニティの興味や投稿を表示することができる。講演会等で資料の横に、プロジェクタ等で参加者の興味を表示させることができる。デジタルサイネージ上に、近隣のユーザの興味を表示し、それに対する事務局の案内、広告ユーザの投稿等を表示することができる。
<プッシュ通知処理(図33乃至図45)>
次にプッシュ通知について説明する。プッシュ通知には、トピックがホットになった場合に行われるプッシュ通知と、投稿が行われた場合に行われるプッシュ通知とがある。最初に、図33と図34を参照して、トピックがホットになった場合に行われるプッシュ通知処理について説明する。
図33は、情報端末のプッシュ通知処理を説明するフローチャートであり、図34は、サーバのプッシュ通知処理を説明するフローチャートである。これらの処理は、情報端末21から投票が行われた場合に、サーバ22からプッシュ通知を行うとき実行される。これらの処理は場毎に行われる。
最初に図33を参照して情報端末21のプッシュ通知処理について説明する。ステップS411において通信部301は、サーバ22からホットなトピックについての情報を受信する。すなわち後述するように、各情報端末21から所定のトピックに対して行われた投票が所定の条件(後述する図34のステップS452において判断される条件)を満足した場合、場(範囲1101)に登録されているすべての情報端末21に対して、サーバ22からプッシュ通知が送られてくる(図34のステップS453またはステップS460の処理)。このプッシュ通知がステップS411で受信される。すなわち、場毎に、トピックの追加/投票やメッセージの投稿操作が行われた情報端末21がプッシュ通知の対象として登録されている。
この場合のプッシュ通知には、例えば次のような情報が含まれている。
通知ID(Identifier:識別情報)
モード情報(投票者限定モードであるか投票者非限定モードであるかを表す情報)
場のID
場のタイトル
トピックのタイトル
投票数の情報(そのトピックに対する投票数と投票がなされた時間)
投票者非限定モードの場合、投票者限定モードで送信した際の受信者数
これらの情報のうち、上の6個は後述する投票者限定モードと投票者非限定モードの両方のプッシュ通知に記述されるが、最後の1つは投票者非限定モードのプッシュ通知にだけ記述される。
ステップS412において判定部302は、受信したプッシュ通知が投票者限定モードの通知であるかを判定する。すなわちサーバ22から図34のステップS453の処理で送信されたプッシュ通知であるかが判定される。受信したプッシュ通知が投票者限定モードの通知である場合、ステップS413において記憶部306は、ステップS411で受信したプッシュ通知のIDをRAM123または記憶部128に保存させる。このIDは、後述するステップS422の判定処理で使用される。
ステップS414において記憶部306は、予め保存しておいた投票済みトピックの一覧を得る。すなわち、情報端末21においては、その情報端末21のユーザにより所定のトピックに対して投票が行われた場合、そのトピックがRAM123または記憶部128に保存される。なお、新規のトピックの追加は、投票と同様に取り扱われる。すなわちここでいう投票には、新規トピックの追加と「気になる」操作による投票が含まれる。またトピックをタグ付けしたメッセージの投稿が行われた場合には、そのトピックに投票した場合と同様に取り扱われる。これらは投票として、投票済みトピックの一覧に登録される。
ちなみに、投稿すると「気になる」ボタン1501が操作された場合と同様の状態に表示される。その後、「気になる」の取り消し操作も可能である。
ステップS415において判定部302は、通知されたトピックに投票済みであるかを判定する。すなわち、ステップS411で受信されたプッシュ通知に記述されているトピックが、ステップS414で取得した一覧に記述されているかが判定される。
通知されたトピックに投票済みである場合、ステップS416において記憶部306は、通知されたトピックの場のIDから、場の設定範囲を取得する。すなわち、RAM123または記憶部128には、投票したトピックの場のIDとそれに対応する場の範囲(位置情報)が保存されており、プッシュ通知に記述されている場のIDに対応する位置情報がそこから読み出される。
ステップS417において判定部302は、現在位置が設定範囲内であるかを判定する。すなわち位置検出部130により検出された現在位置が、ステップS416の処理で取得された場の設定範囲内であるかが判定される。
現在位置が場の設定範囲内である場合、ステップS418において通信部301は、プッシュ通知を受信したことを確認する通知をサーバ22に送信する。そして通信部301は、サーバ22から受信者数が送られてくる(後述する図34のステップS458の処理)のを15秒間待機する。
なお、この15秒の時間は、例に過ぎず、それより長い時間または短い時間に設定することもできる。このことは、後述する図34のステップS452,S455乃至S457,S459の処理における時間、並びに図35のメッセージM1に示される直近の時間等についても同様である。
プッシュ通知を受信したことの確認通知をサーバ22に送信した後、15秒間が経過したとき、ステップS419において判定部302は、サーバ22から受信者数が届いたかを判定する。すなわち後述するように、サーバ22は、最初の確認通知を受信するまで20秒間待機し、最初の確認通知を受信したとき、さらに10秒間待機する。そしてプッシュ通知完了後、20秒以内に1件以上の確認通知を受信した場合、情報端末21に受信者数(確認通知をサーバ22に送信してきた投票端末の数)を送信してくる(後述する図34のステップS454乃至ステップS458)。
サーバ22から受信者数を受信した場合、ステップS420において表示部304は、トピックについて投票者の数が急増していることと、受信者数を表示する。具体的には、例えば図35に示されるようなメッセージ(以下、メッセージM1と記述する)が出力部127を構成するディスプレイに表示される。
図35は、プッシュ通知による表示の例を示す図である。プッシュ通知は情報端末21の画面がオフされていたり、他のアプリケーションが使用中である場合に、図35に示されるように画面の一部(図35の例では上部)に表示される。この例のメッセージM1においては、「原宿 <ここにいるのはあなたを含めて2名です。> 「バーゲン」トピックがホットです。直近14分間のうちに「気になる」した人が3人います。」と記載されている。
「原宿」は場のタイトルであり、「バーゲン」はトピックのタイトルである。「直近14分間のうちに「気になる」した人が3人います。」の部分は、プッシュ通知に含まれる「投票数の情報(そのトピックに対する投票数と投票がなされた時間)」に基づく情報である。すなわち後述する図34のステップS452の処理における条件が満足された時間と人数が表示される。この例では、直近30分間に20%または2票を超える数(この例では3票)が30分を待たずに、14分で満たされた結果、14分の時点でプッシュ通知が行われたので、このような表示が行われている。これにより、トピック「バーゲン」についての投票が急増している(ホットである)ことがユーザに通知される。「<原宿>にいるのはあなたを含めて2名です。」の部分の人数は、サーバ22が図34のテップS458の処理で情報端末21に送信した受信者数である。
このように、受信者数(あなたを含めて2名)を通知することで、自分が発信しなくても誰かが発信してくれるといった消極的な姿勢ではなく、自分が発信しなければという積極的な姿勢を誘導し易くなり、より確実にユーザに投稿を促すことができる。
なお、メッセージM1は情報端末21に予め記憶しておいたメッセージに、ステップS419で受信した受信者数を追加して生成してもよいし、サーバ22から送信してもよい。このことは、後述するステップS421とステップS425で表示されるメッセージについても同様である。
メッセージの表示のタイミングについて図36を参照してさらに説明する。図36は、メッセージの表示のタイミングを説明する図である。図36に示される例では、サーバ22は時刻t1において、場に対して投票または投稿を行った端末(参加端末)として登録済みの情報端末21A、情報端末21Bおよび情報端末21Cにプッシュ通知を送信している。情報端末21Dは、場に対して投票または投稿を行っていない端末(非参加端末)であるため登録はされておらず、プッシュ通知の対象とはされない。
サーバ22は、時刻t1から時刻t3までの20秒間、最初の確認通知を受信するまで待機する。サーバ22は、時刻t3より前の時刻t2において情報端末21Aから最初の確認通知を受信している。
サーバ22は、時刻t2から時刻t5までの10秒間、その他の情報端末21からの確認通知を待機する。図36の例では、サーバ22は、時刻t5より前の時刻t4において、情報端末21Bからの確認通知を受信している。
10秒間が経過した後、サーバ22は20秒の間に1件以上の確認通知を受信したかを判定する(後述する図34のステップS457の処理)。この場合、最初の確認通知の他、最初の確認通知受信後の10秒間に受信された確認通知も計数される。従って図36の例では、20秒の間に受信された確認通知の数は、情報端末21Aの確認通知と情報端末21Bの確認通知の2件である。
そこでサーバ22は、時刻t5より後の時刻t6において、確認通知を送信してきた情報端末21Aと情報端末21Bに対して受信者数を送信してくる(後述する図34のステップS458の処理)。情報端末21Aは、確認通知を送信した時刻t2から15秒後の時刻t7より前の時刻t6において、この受信者数を受信する。従って、情報端末21Aは、図35に示されるようなメッセージM1を表示する。
同様に、情報端末21Bは、確認通知を送信した時刻t4より後で,時刻t4から15秒後の時刻t8より前の時刻t6において、この受信者数を受信する。従って、情報端末21Bも、図35に示されるようなメッセージM1を表示する。
情報端末21Cは登録済みであり、サーバ22からのプッシュ通知は受信するが、場外に位置しているため、確認通知は送信せず、メッセージも表示しない。
一方、ステップS419においてサーバ22から受信者数が届いていないと判定された場合、ステップS421において表示部304は、トピックについて投票者の数が急増していることを表示する。具体的には、例えば図37に示されるようなメッセージ(以下、メッセージM2と記述する)が出力部127を構成するディスプレイに表示される。
図37は、プッシュ通知による表示の例を示す図である。この例のメッセージM2においては、「<原宿>「バーゲン」トピックがホットです。直近14分間のうちに「気になる」した人が3人います。」と記述されている。すなわち、図35のメッセージM1における「<原宿>にいるのはあなたを含めて2名です。」の部分が省略され、その他の部分は図35のメッセージM1と同じ内容とされている。
ユーザに受信者数は通知されないが、トピックが直近において注目されていることが通知される。そのユーザは投票しており、そのトピックに興味を持っているので、注目度が増加していることを通知することで、やはりユーザに投稿を促すことができる。
メッセージの表示のタイミングについて図38を参照してさらに説明する。図38は、メッセージの表示のタイミングを説明する図である。図38に示される例では、サーバ22は時刻t11において、登録済みの情報端末21A、情報端末21Bおよび情報端末21Cにプッシュ通知を送信している。情報端末21Dは、非参加者の端末であり、登録はされておらず、プッシュ通知の対象とはされない。
サーバ22は、時刻t11より後で、時刻t11から20秒後の時刻t13より前の時刻t12において情報端末21Aからの確認通知を受信している。
サーバ22は、時刻t12から時刻t13まで10秒間、他の情報端末21からの確認通知を待機する。そして20秒以内に1件以上の確認通知が受信されたかが判定される。図38の例では、情報端末21Aの確認通知が1件受信されている。従って、サーバ22は時刻t14より後の時刻t15に受信者数が1であることを情報端末21Aに通知してくる(図34のステップS458の処理)。時刻t15は時刻t12から15秒後の時刻t17より前なので、情報端末21Aにより受信者数が受信される。従って、情報端末21AにはメッセージM1が表示される。
しかし、情報端末21Bは、受信者数が送信された時刻t15より後の時刻t16において確認通知を送信しており、サーバ22はこの確認通知を無視するので、受信者数を再度送信することはない。そこで情報端末21Bは、時刻t16と、時刻t16から15秒後の時刻t18との間に受信者数を受信することができない。その結果ステップS419でNOと判定され、情報端末21Aは、図37に示されるようなメッセージM2を表示する。
20秒以内に1件の確認通知も受信されない場合(後述する図34のステップS457でNOと判定された場合)にも、サーバ22は受信者数を送信してこない。従ってこの場合にもメッセージM2が表示される。
図33の説明に戻って、ステップS412においてプッシュ通知は投票者限定モードではないと判定された場合、すなわち図34のステップS460の処理で送信された投票者非限定モードの通知が受信されたと判定された場合、ステップS422において判定部302は、ステップS411の処理で受信したプッシュ通知は、投票者限定モードで受信済みのプッシュ通知であるか(通知IDが同じであるか)を判定する。投票者限定モードで受信済みのプッシュ通知であれば、上述したステップS413の処理でそのIDが保存されている。そこで受信したプッシュ通知のIDを登録済みのIDと比較することでこの判定処理が実行可能である。
受信したプッシュ通知が投票者限定モードで受信済みのプッシュ通知ではない場合、ステップS423において記憶部306は、ステップS416における場合と同様に、通知されたトピックの場のIDから、場の設定範囲を取得する。すなわち、RAM123または記憶部128には、投票したトピックの場のIDと対応する場の範囲(位置情報)が保存されており、プッシュ通知に記述されている場のIDに対応する設定範囲がそこから読み出される。
ステップS424において判定部302は、ステップS417における場合と同様に、現在位置が場の設定範囲内であるかを判定する。すなわち位置検出部130により検出された現在位置が、ステップS423の処理で取得された場の設定範囲内であるかが判定される。
現在位置が場の設定範囲内である場合、ステップS425において表示部304は、トピックについての投票者の数が急増していること、受信者数が少なく、そのトピックに投票していない人に送っていることを表示する。具体的には、例えば図39に示されているようなメッセージ(以下、メッセージM3と記述する)が出力部127を構成するディスプレイに表示される。
図39は、プッシュ通知による表示の例を示す図である。この例のメッセージM3においては、「<原宿> 「バーゲン」トピックがホットです。「気になる」した現地の人がいないためのお願いです。情報があれば投稿してください。直近14分間のうちに「気になる」した人が3人います。」と記載されている。
このメッセージM3は、その場に登録されている全ての情報端末21に対して送信され、場内に位置する情報端末21により表示される。すなわち、メッセージM3は、参加端末だけに受信される。トピックに投票していなくても、参加端末であれば受信される。トピックに投票していない参加者はそのトピックに関して必ずしも興味を抱いているわけではないので、そのようなトピックに関するメッセージがプッシュ通知されるのは、必ずしも望むところではない。しかし、今、トピックについての投票者の数が急増しているにも拘わらず、受信者数が少ない現状であるので、そのようなユーザにも直接投稿を促すことで、場の活性化が図られる。ただし、できるだけ非投票者(いまの場合、トピックT1に対する非投票者)に負担をかけないようにするため、メッセージM3が表示されるのは、トピックについての投票者が急増しており、かつ受信者数が少ないという例外的な場合に制限される。
ステップS415、S417、S424においてNOと判定された場合、ステップS422においてYESと判定された場合、並びにステップS420,S421,S425の処理の後、処理はリターンする。
次に、以上の図33の情報端末21のプッシュ通知処理に対応して実行されるサーバ22のプッシュ通知処理について図34を参照して説明する。
ステップS451においてサーバ22の通信部401は、トピックへの投票を受信する。すなわち、場の内外に位置する各情報端末21から投票が行われた場合、それがサーバ22により受信される。ステップS452において判定部402は、トピックへの投票が一定の条件を満たしたかを判定する。この条件は予め設定されている。例えば投票されたそのトピックに対する直近30分間の投票者数が、そのトピックに対するそれまでの投票者数の20%の値と、2票のうちの大きい方を超えた場合、条件が満足されたと判定される。つまり、そのトピックがホットになってきた(投票者数が急増してきた等、急に話題になってきた)場合、条件が満足されたと判定される。
条件が満足されていない場合、処理はステップS451に戻り、条件が満足されるまでステップS451とステップS452の処理が繰り返される。
条件が満足された場合、ステップS453において通信部401は投票者限定モードでプッシュ通知を送信する。すなわち、上述した図35に示されるメッセージM1または図37に示されるメッセージM2が表示されるように、投票者限定モードに設定されたプッシュ通知が情報端末21に送信される。このプッシュ通知はその場に登録されているすべての情報端末21、すなわちその場において投稿するか、またはその場のトピックに対して投票した情報端末21に送信される(ただし、上述したように、そのプッシュ通知に基づきメッセージM1またはメッセージM2を表示するのは、そのトピックに対して投稿するか、または投票した、その場に位置する情報端末21だけである(図33のステップS415とステップS417の処理))。
ステップS454において判定部403は、最初の確認通知を受信したかを判定する。まだ最初の確認通知を受信していない場合、ステップS455において判定部403は、20秒が経過したかを判定する。すなわちプッシュ通知を送信してから20秒が経過したかが判定される。まだ20秒が経過していない場合、処理はステップS454に戻り、ステップS454とステップS455の処理が繰り返される。
ステップS454において最初の確認通知が受信されたと判定された場合、ステップS456において通信部401は、10秒間待機する。すなわち他の情報端末21から確認通知が送信されてくるのが待機される。最初の確認通知を受信してから10秒間が経過した場合、並びにステップS455において20秒間が経過したと判定された場合(最初の確認通知が受信されなかった場合)、処理はステップS457に進む。
ステップS457において判定部403は、20秒以内に1件以上の確認通知を受信したかを判定する。すなわち実際にそのトピックに投票し、現在その場に位置する(図33のステップS415,S417,S418の処理)情報端末21の数が把握される。
20秒以内に1件以上の確認通知が受信された場合、ステップS458において通信部401は、確認通知を受けた情報端末21の数(受信者数)を、確認通知を送信してきた情報端末21のそれぞれに送信する。これにより、上述したように、図33のステップS420の処理により、情報端末21に図35のメッセージM1またはメッセージM2が表示可能となる。
ステップS459において判定部403は、一定数以上の情報端末21から確認通知を受信したかを判定する。例えば2以上の確認通知が受信されたかが判定される。一定数以上の情報端末21から確認通知が受信された場合、処理はリターンする。すなわちこの場合には、後述するステップS460の投票者非限定モードでプッシュ通知を送信する処理は実行されない。
ステップS457において20秒以内に1件も確認通知が受信されなかったと判定された場合、およびステップS459において一定数以上の情報端末21から確認通知が受信されなかったと判定された場合、「気になる」操作をしたユーザのうち、場内にいるユーザが少ないと考えられる。そこで、この場合、ステップS460において通信部401は、ステップS453の処理で送信した投票者限定モードのプッシュ通知と同じ通知IDを用いて、投票者非限定モードでプッシュ通知を送信する。上述したように、このプッシュ通知にはステップS458の処理で送信した受信者数が含められる。
この投票者非限定モードのプッシュ通知は、ステップS453の投票者限定モードのプッシュ通知と同様に、その場に登録されているすべての情報端末21に対して送信される。その結果、上述したように、図33のステップS425の処理により、図39に示されるようなメッセージM3が情報端末21に表示されることになる。
ステップS460の処理の後、処理はリターンする。
このように、投票者非限定モードのプッシュ通知は、場の内部の「気になる」操作をしたユーザが少ない場合にだけ送信され、「気になる」操作をしたユーザが多い場合には、投票者限定モードのプッシュ通知だけが送信される。その結果、「気になる」を操作していないユーザに負担がかかることを抑制することができる。
以上の投票が多くなった場合のプッシュ通知に基づくメッセージの表示について場を基準として説明すると次のようになる。図40は、プッシュ通知に基づくメッセージの表示を説明する図である。図40の例においては、場(範囲1101)の内部に,情報端末21−I1乃至情報端末21−I10が位置しており、場の外部に、情報端末21−O1乃至情報端末21−O3が位置している。
情報端末21−I1乃至情報端末21−I10、並びに情報端末21−O1乃至情報端末21−O3のいずれも、投票はできるが、投稿は、場の内部の情報端末21−I1乃至情報端末21−I10のみが可能である。この例では、場の内部の情報端末21−I1がトピックT1を追加し、そのトピックT1に対して、場の内部の情報端末21−I2乃至情報端末21−I4が投票している。情報端末21-I4は、トピックT2に対しても投票している。情報端末21−I5は、トピックT1にタグ付けされたメッセージm1を投稿している。以下、これらのトピックT1に関して投稿または投票している内部の情報端末21を投票端末21−IVと記述する。
一方、情報端末21−I7はトピックT2を追加しており、情報端末21−I6はトピックT2に投票している。情報端末21−I8は、どのトピックにもタグ付けされていないメッセージm2を投稿している。これらの情報端末21−I6乃至情報端末21−I8は、トピックT1に対して投稿も投票も行っていない。情報端末21−I9と情報端末21−I10は、場の内部に位置するものの場に参加したことがなく、従って登録されていない。以下、これらのトピックT1に関して投稿も投票もしていない内部の情報端末21を非投票端末21−INと記述する。
場の外部の情報端末21−O1はトピックT1に対して投票しているが、場の外の情報端末21−O2と情報端末21−O3は、トピックT1とトピックT2のいずれに対しても投票していない。
以下、トピックT1に関するプッシュ通知について説明する。
トピックT1に対する投票が一定の条件(図34のステップS452の条件)が満足された場合、サーバ22からトピックT1に関する投票者限定モードのプッシュ通知が送信される(図34のステップS453の処理)。この投票者限定モードのプッシュ通知は、場に登録されている全ての情報端末21に送信され、受信される。すなわち、図40の例の場合、投票端末21−IVの他、情報端末21−I6乃至情報端末21−I8、および情報端末21−O1により受信される(図33のステップS411の処理)。そのうち、トピックT1に関して投稿または投票し、場内に位置する投票端末21−IVが確認通知をサーバ22に送信する(図33のステップS415、ステップS417、ステップS418の処理)。
そして投票端末21−IVのうち、確認通知後、15秒以内にサーバ22から受信者数を受信した情報端末21はメッセージM1を表示し(図33のステップS420の処理)、15秒以内にサーバ22から受信者数を受信しなかった情報端末21はメッセージM2を表示する(図33のステップS421の処理)。
サーバ22は、最初の確認通知の受信後、20秒間以内に、1件も確認通知を受信していない場合、および一定数以上の確認通知が受信されなかった場合、投票者非限定モードのプッシュ通知を送信する(図34のステップS457、ステップS460の処理)。この投票者非限定モードのプッシュ通知も、投票者限定モードのプッシュ通知と同様に、場に登録されている情報端末21である投票端末21−IVの他、情報端末21−I6乃至情報端末21−I8、および情報端末21−O1に送信され、受信される(図33のステップS411の処理)。
これらの情報端末21のうち、情報端末21−I6乃至情報端末21−I8は、トピックT1に投稿も投票もしておらず、同じ通知IDを保存していないのでメッセージM3を表示する。投票端末21−IVのうち、同じ通知IDを保存していないものはメッセージM3を表示し、保存しているものはメッセージM3を表示しない(図34のステップS422、ステップS424、ステップS425の処理)。
情報端末21−O1は参加端末ではあるが、場の外部に位置するため、いずれのメッセージも表示しない(図33のステップS417とステップS424の処理)。情報端末21−O2と情報端末21−O3は、情報端末21−I9と情報端末21−I10と同様に、投票やメッセージの投稿行った参加端末ではない(場に登録されていない)のでプッシュ通知を受信せず、いずれのメッセージも表示しない(図34のステップS453、ステップS460、図33のステップS411の処理)。
以上のようにプッシュ通知を行う場合、図41に示されるようにして、プッシュ通知が送信されるタイミングをユーザに知らせることができる。図41は、ホットトピック一覧の画面を示す図である。この図においては、「気になる」ボタン1501の下に、プッシュ通知バー1601が表示されている。
プッシュ通知バー1601においては、各トピックへの投票数に応じた長さのバー1602が表示される。バー1602の長さがトピックへの投票数が多くなると長くなり、バー1602の右端がプッシュ通知バー1601の右端に達すると、プッシュ通知が行われる。従ってユーザはバー1602の長さから、プッシュ通知のタイミングを知ることができる。なお、バー1602は時間が経過して、例えば直近の30分間に該当する投票者数が少なくなれば短くなる。
次に、図42と図43を参照して、投稿が行われた場合に行われるプッシュ通知について説明する。図42は、情報端末のメッセージのプッシュ通知処理を説明するフローチャートであり、図43は、サーバのメッセージのプッシュ通知処理を説明するフローチャートである。
最初に図42を参照して情報端末21の処理について説明する。図42のステップS501において情報端末21の通信部301は、サーバ22から新たなメッセージを受信する。すなわち、所定の情報端末21から新たなトピックについて投稿された場合、その投稿を受信したサーバ22は、対応するメッセージを送信してくる(後述する図43のステップS531,S532の処理)。
このメッセージには、例えば次のような情報が含まれている。
場のタイトル、
場のID
投稿者のニックネーム
場のタイトル
メッセージの内容(文字列、写真のURL(Uniform Resource Locator))
メッセージの通し番号(m)
タグ付けされたトピックのタイトル
ステップS502において記憶部306は、該当する場のIDについて、予め保存しておいた投票済みトピックの一覧を得る。すなわち、図33のステップS414において説明したように、情報端末21においては、ユーザにより所定のトピックに対して投票が行われた場合、そのトピックがRAM123または記憶部128に保存されており、そのトピックの一覧が読み出される。
ステップS503において判定部302は、通知されたメッセージに付加されたトピックのいずれかに投票済みであるかを判定する。つまり、図33のステップS415における場合と同様に、ステップS501で受信されたプッシュ通知に記述されているトピックが、ステップS502で取得された一覧に記述されているかが判定される。
通知されたトピックに投票済みである場合(ステップS503でYESと判定された場合)、ステップS504において表示部304は、ポップアップもしくは画面上部にメッセージの文字列のうち最初の25文字を表示して、音を鳴らす。すなわち、出力部127を構成するディスプレイに、例えば図44に示されているように文字列が表示されるとともに、スピーカからメッセージの受信を表す例えば「ピー」といった音が出力される。
図44は、メッセージの表示例を示す図である。図44は、トピック「バーゲン」に投票済みであった場合の表示例であり、「原宿[バーゲン・何の行列]、Yumi、「始発で来たのに、あさひ屋のバーゲンはこんなに並ん..」」という文字列が、画面上部に表示されている。
「原宿」は場のタイトルであり、[バーゲン・何の行列]はタグ付けされたトピック(複数)であり、「Yumi」は投稿者のニックネームであり、「始発で来たのに、あさひ屋のバーゲンはこんなに並ん..」は、メッセージの最初の25文字である。メッセージのプッシュ通知は、場に登録されているすべての情報端末21に送信され(図43のステップS532の処理)、「バーゲン」、または「何の行列」(あるいはその両方)のトピックに投票した情報端末21がこのメッセージを表示する。
ステップS505において判定部302は、3秒以内にメッセージがクリックされたかを判定する。メッセージは3秒間表示され、3秒間のうちにクリックされなければ表示されなくなる。メッセージが3秒間のうちにクリックされた場合、ステップS506において記憶部306は、全画面を用いてタイムラインの画面を表示し、表示済みのメッセージの通し番号を更新する。すなわち、例えば図24に示されるようなタイムラインの画面が表示され、ステップS504で表示した最新のメッセージの通し番号nが、RAM123または記憶部128に保存される。
次に処理はステップS507に進むが、ステップS507以降の処理は、ステップS503でNO(いずれのトピックにも投票されていない)と判定された場合、およびステップS505でNO(メッセージが3秒以内にクリックされなかった)と判定された場合にも実行される。
ステップS507において記憶部306は、既に表示したことのあるメッセージの通し番号nを取得する。すなわち、直前のステップS506の処理で更新されるか、それより前に受信され、表示された最新のメッセージの通し番号nが読み出される。
ステップS508において表示部304は、場を提供するシステムのアプリケーションを表すアイコンに未読の件数(m−n)を表示する。mは、ステップS501で受信されたメッセージに含まれているメッセージの通し番号であるから、この番号mから、最近の表示済みのメッセージの通し番号nを減算することで、未読の件数を得ることができる。図44の例においては、アイコン1631に未読の件数を表す数字3が表示されている。複数の場に登録されている場合には、場毎に未読の件数が計算され、その合算値が表示される。
次に図43を参照してサーバのメッセージのプッシュ通知処理について説明する。ステップS531において通信部401は、メッセージの投稿を受信する。すなわち、場に位置するいずれかの情報端末21から所定のトピックが投稿された場合、それが受信される。ステップS532において通信部401は、メッセージ内容をプッシュ通知として送信する。このプッシュ通知は場に登録されているすべての情報端末21に対して行われる。このメッセージが場に位置する情報端末21により受信される(図42のステップS501の処理)。
さらに図45を参照して、メッセージが投稿された場合のプッシュ通知に基づくメッセージの表示について場を基準として説明する。図45は、プッシュ通知に基づくメッセージの表示を説明する図である。図45は、図40に示される状態において、さらに投稿が行われた場合の例を表している。
すなわち、図45の例においては、図40に示される状態から、情報端末21−I8がトピックT1に関してさらに投稿している。この場合、サーバ22が、場に登録されているすべての情報端末21にメッセージをプッシュ通知する(図43のステップS532の処理)。図45の例においては、投票端末21−IV、情報端末21−I6乃至情報端末21−I8、並びに情報端末21−O1が場に登録されており、それらに情報端末21−I8によって投稿されたメッセージがプッシュ通知される。
いまの場合、通知されたメッセージに付加されたトピックはトピックT1であるから、これらの情報端末21のうち、トピックT1の投票端末21−IV(情報端末21−I1乃至情報端末21−I5)、並びに情報端末21−O1が、情報端末21−I8によって投稿されたメッセージの文字列の最初の25文字を表示する(図42のステップS503とステップS504の処理)。文字列の最初の25文字を表示したこれらの情報端末21は、さらにアイコンに未読の件数を表示する(図42のステップS506の処理後のステップS508の処理)。なお、情報端末21−I8は投稿者であり、アプリケーションでタイムラインを表示中の状態なので、プッシュ通知は表示されない。
ただし、上述したように、文字列の最初の25文字を表示しない情報端末21であっても、情報端末21−I8によって投稿されたメッセージのプッシュ通知を受信した情報端末21はアイコンに未読の件数を表示する(図42のステップS503でNOと判定された後のステップS508の処理)。従って、情報端末21−I6と情報端末21−I7も、アイコンに未読の件数を表示する。
このようにプッシュ通知によりメッセージを表示させることで、場の内部に位置する情報端末21(ユーザ)に対して投稿を促すことができる。その結果、場の内部に多くの情報が提供されて場が活性化され、より多くのユーザに場を注目させるようにすることができる。
そして、投稿できる範囲を場に限定することで、インターネット上の検索で判るような内容や、「行きたいけどいけない」といった個人の感想が投稿されたり、中傷が投稿されたりして、場が混乱するのを抑制することができる。
場の外部に位置するユーザも「気になる」を用いて投票することで、自分の興味を発信することができる。場の内部に位置するユーザに対して、外部のユーザの意向を受けた投稿を促すことが可能となる。「気になる」人数(各トピックへの投票者数)や度合いをみることで、場にいるユーザは発信がどのくらいのユーザに届くのかを理解した上で投稿することができる。
場の外から投票しても、場内にいるユーザがトピックのランキングを見る等しない限り、投稿を促すことは困難である。イベント等の場にいる当事者は、トピックの変化をゆっくり眺める余裕がないことが多い。そこで上述したようにプッシュ通知を行うことで、 投稿を促すことができる。また、自分が投稿した後、そのトピックがホットになってプッシュ通知され、場内にいるユーザが関連する投稿をするまで、ある程度の時間がかかる場合でも、メッセージのプッシュ通知によりタイムリーに投稿を知ることができる。
プッシュ通知に基づく表示が行われるのは、基本的に投票したユーザに限られる。従って、興味を有していないユーザに対してプッシュ通知に基づく表示は行われないので、多くのユーザに煩わしがられるおそれは少ない(投票したユーザはそのトピックに対して興味を有しているので、プッシュ通知に基づく表示を煩わしいと感じるおそれは少ない)。そして、場にいる投票者が少ない例外的な場合(例えば新しいトピックが追加された直後の場合等)に限り、投票者だけでなく、非投票者にもプッシュ通知が行われる。従って、ユーザの理解が得られ易く、ユーザに与える負荷を抑制しつつ、場の活性化を促進することができる。
未読件数の表示は、投票端末だけでなく、非投票端末においても行われるが、数字が表示されるだけなので、ユーザの負担になるようなことはない。
以上のように、投票を元にした情報交換を活性化することによって、トピックに投票する動機を高め、対象とする場所とユーザの投票する興味に応じて内容を絞り込んだ広告等の関連情報の提供の効果を上げることができる。
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。また情報端末21とサーバ22の処理の一部は、それぞれ他方に実行させることもできる。
なお、本明細書において、フローチャートに記載されたプログラムのステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
なお本技術は、その本質を逸脱しない範囲において、種々の変形例が存在しうる。