JP2018070970A - 高強度低合金油井用継目無鋼管及びその製造方法 - Google Patents
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Vc90≦1.0 (1)
Mo/Cr≧2.0 (2)
ただし、logVc90=2.94−0.75(2.7C+0.4Si+Mn+0.45Ni+0.45Cu+0.8Cr+2Mo)
上記式中の元素記号には、対応する元素の含有量が質量%で代入される。logは常用対数である。
Vc90≦1.0 (1)
Mo/Cr≧2.0 (2)
TP=(T+273)(log(t)+20) (3)
ただし、logVc90=2.94−0.75(2.7C+0.4Si+Mn+0.45Ni+0.45Cu+0.8Cr+2Mo)
上記式中の元素記号には、対応する元素の含有量が質量%で代入される。logは常用対数である。式(3)において、Tは焼戻し温度、tは焼戻し保持時間である。Tの単位は℃であり、tの単位は時間である。
本実施形態による高強度低合金油井用継目無鋼管は、以下に説明する化学組成を有する。以下の説明において、元素の含有量の「%」は、質量%を意味する。
炭素(C)は、鋼の焼入れ性を高め、鋼の強度を高める。C含有量が0.20%未満では、この効果が十分に得られない。一方、C含有量が0.50%を超えると、鋼の焼割れ感受性が高くなる。したがって、C含有量は、0.20〜0.50%である。C含有量の下限は、好ましくは0.22%である。C含有量の上限は、好ましくは0.40%であり、さらに好ましくは0.30%である。
シリコン(Si)は、鋼を脱酸する。Si含有量が0.05%未満では、この効果が十分に得られない。一方、Si含有量が1.00%を超えると、鋼の耐水素脆化特性が低下する。したがって、Si含有量は0.05〜1.00%である。Si含有量の下限は、好ましくは0.10%であり、さらに好ましくは0.20%である。Si含有量の上限は、好ましくは0.80%であり、さらに好ましくは0.50%である。
マンガン(Mn)は、鋼の焼入れ性を高め、強度の向上に寄与する。Mn含有量が0.1%未満では、この効果が十分に得られない。一方、Mn含有量が1.0%を超えると、鋼の耐水素脆化特性が低下する。したがって、Mn含有量は0.1〜1.0%である。Mn含有量の下限は、好ましくは0.2%であり、さらに好ましくは0.3%である。Mn含有量の上限は、好ましくは0.8%であり、さらに好ましくは0.6%である。
燐(P)は不純物である。Pは粒界に偏析して、鋼の耐水素脆化特性を低下させる。したがって、P含有量は0.030%以下である。P含有量はなるべく低い方が好ましい。P含有量は、好ましくは0.020%以下である。
硫黄(S)は不純物である。Sは鋼の耐水素脆化特性を低下させる。したがって、S含有量は0.0050%以下である。S含有量はなるべく低い方が好ましい。S含有量は、好ましくは0.0020%以下である。
アルミニウム(Al)は、鋼を脱酸する。Al含有量が0.005%未満では、この効果が十分に得られない。一方、Al含有量が0.1%を超えると、介在物が粗大化して鋼の耐水素脆化特性が低下する。したがって、Al含有量は0.005〜0.1%である。Al含有量の下限は、好ましくは0.01%である。Al含有量の上限は、好ましくは0.08%であり、さらに好ましくは0.06%である。本明細書におけるAl含有量は、酸可溶Al(いわゆるSol.Al)の含有量を意味する。
クロム(Cr)は、鋼の焼入れ性を高め、強度の向上に寄与する。Crはまた、適切な量のMoとともに含有されれば、炭化物を球状化する作用を有し、耐水素脆化特性の向上に寄与する。Cr含有量が0.10%未満では、この効果が十分に得られない。一方、Cr含有量が1.20%を超えると、M2C型の合金炭化物の析出が妨げられる。したがって、Cr含有量は0.10〜1.20%である。Cr含有量の下限は、好ましくは0.20%であり、さらに好ましくは0.40%である。Cr含有量の上限は、好ましくは1.0%であり、さらに好ましくは0.8%である。
窒素(N)は不純物である。Nは窒化物系介在物を形成し、鋼の耐水素脆化特性を低下させる。したがって、N含有量は0.01%以下である。N含有量はなるべく少ない方が好ましい。N含有量の上限は、好ましくは0.006%であり、さらに好ましくは0.006%である。コストの観点から、N含有量の下限は、好ましくは0.001%である。
モリブデン(Mo)は、鋼の焼入れ性を高め、強度の向上に寄与する。Moはさらに、鋼の焼戻し軟化抵抗を高める。Moはまた、M2C型の合金炭化物として析出し、鋼の耐水素脆化特性を向上させる。Mo含有量が1.1%未満では、これらの効果が十分に得られない。一方、Mo含有量が2.5%を超えると、析出物が過剰になって耐水素脆化特性が低下する。したがって、Mo含有量は1.1〜2.5%である。Mo含有量の下限は、好ましくは1.15%であり、さらに好ましくは1.2%である。Mo含有量の上限は、好ましくは2.0%であり、さらに好ましくは1.8%である。
チタン(Ti)は、窒化物又は炭窒化物を形成し、ピン止め効果によって結晶粒の微細化に寄与する。Ti含有量が0.002%未満では、この効果が十分に得られない。一方、Ti含有量が0.020%を超えると、窒化物系介在物が粗大化し、鋼の耐水素脆化特性が低下する。したがって、Ti含有量は0.002〜0.020%である。Ti含有量の下限は、好ましくは0.003%である。Ti含有量の上限は、好ましくは0.009%である。
ニオブ(Nb)は、炭化物を形成し、ピン止め効果によって結晶粒の微細化に寄与する。Nbが少しでも含有されていれば、この効果が得られる。一方、Nb含有量が0.020%を超えると、窒化物系介在物が粗大化し、鋼の耐水素脆化特性が低下する。したがって、Nb含有量は0.2%以下である。Nb含有量の下限は、好ましくは0.01%であり、さらに好ましくは0.02%である。Nb含有量の上限は、好ましくは0.040%であり、さらに好ましくは0.030%である。
バナジウム(V)は、微細な合金炭化物を形成し、鋼の焼戻し軟化抵抗を高める。V含有量が0.01%未満では、この効果が十分に得られない。一方、V含有量が0.30%を超えると、析出物が過剰になって耐水素脆化特性が低下する。したがって、V含有量は0.01〜0.30%である。V含有量の下限は、好ましくは0.04%であり、さらに好ましくは0.06%である。V含有量の上限は、好ましくは0.25%であり、さらに好ましくは0.20%である。
ボロン(B)は、鋼の焼入れ性を高め、強度の向上に寄与する。Bが少しでも含有されていれば、この効果が得られる。一方、B含有量が0.0050%を超えると、窒化物系介在物が形成され、鋼の耐水素脆化特性が低下する。したがって、B含有量は0.0050%以下である。B含有量の下限は、好ましくは0.0001%であり、さらに好ましくは0.0005%である。B含有量の上限は、好ましくは0.0040%である。
酸素(O)は不純物である。Oは酸化物を形成して鋼の耐水素脆化特性や靱性を低下させる。したがって、O含有量は0.0050%以下である。O含有量はなるべく低い方が好ましい。O含有量は、好ましくは0.0030%以下である。
Mg:0〜0.0050%
REM:0〜0.0050%
カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、及び希土類元素(REM)は、硫化物を細粒化し、耐水素脆化特性の向上に寄与する。これらの元素が少しでも含有されていれば、この効果が得られる。一方、これらの元素の各々の含有量が0.0050%を超えると、酸化物系介在物が形成され、鋼の耐水素脆化特性が低下する。したがって、Ca、Mg、及びREMのそれぞれの含有量は0〜0.0050%である。これらの元素の各々の含有量の下限は、好ましくは0.001%である。これらの元素の各々の含有量の上限は、好ましくは0.0025%である。
Ni:0〜1.0%
銅(Cu)及びニッケル(Ni)は、鋼の焼入れ性を高め、強度の向上に寄与する。これらの元素が少しでも含有されていれば、この効果が得られる。一方、これらの元素の各々の含有量が1.0%を超えると、耐水素脆化特性が低下する。したがって、Cu及びNiのそれぞれの含有量は0〜1.0%である。これらの元素の各々の含有量の下限は、好ましくは0.01%である。これらの元素の各々の含有量の上限は、好ましくは0.5%であり、さらに好ましくは0.1%である。
W :0〜1.0%
コバルト(Co)及びW(タングステン)は、腐食速度を低減し、鋼の耐水素脆化特性を高める。これらの元素が少しでも含有されていれば、この効果が得られる。一方、これらの元素の各々の含有量が1.0%を超えると、効果が飽和するとともに、コストが増加する。したがって、Co及びWのそれぞれの含有量は0〜1.0%である。これらの元素の各々の含有量の下限は、好ましくは0.01%である。これらの元素の各々の含有量の上限は、好ましくは0.8%である。
Vc90≦1.0 (1)
Mo/Cr≧2.0 (2)
ただし、logVc90=2.94−0.75(2.7C+0.4Si+Mn+0.45Ni+0.45Cu+0.8Cr+2Mo)
上記式中の元素記号には、対応する元素の含有量が質量%で代入される。logは常用対数である。
Vc90は焼入れ性の指標であり、具体的には、体積率で90%以上のマルテンサイト組織を得るための臨界冷却速度(℃/秒)である。本実施形態では、Vc90が1.0以下になる化学組成とする。Vc90が1.0よりも大きい化学組成では、焼入れ性が十分ではなく、必要な降伏強度を得ることが困難になる。Vc90は、好ましくは0.8以下である。
本実施形態では、Cr含有量及びMo含有量を上述の範囲にするとともに、質量%で表したCr含有量に対するMo含有量の比率Mo/Crを2.0以上にする。Moは、上述のようにMo2Cを形成して耐水素脆化特性の向上に寄与する。しかし、Cr含有量が増加すると、Mo2Cの形成が妨げられる。Mo/Crが2.0未満では、Crの影響によって、Mo2Cの形成が不十分になる。Mo/Crの値は、好ましく2.3以上である。
本実施形態による高強度低合金油井用継目無鋼管の組織は、好ましくは、体積分率で90%以上の焼戻しマルテンサイトを有し、さらに焼戻し中に析出した炭化物を含む。高強度低合金油井用継目無鋼管の組織は、窒化物や炭窒化物等の炭化物以外の析出物、介在物、並びに残留オーステナイトを含んでいてもよい。ただし、残留オーステナイトは強度のばらつきを生じさせるため、体積分率で5%以下であることが好ましい。
以下、本実施形態による高強度低合金油井用継目無鋼管の製造方法の一例を説明する。この製造方法はあくまでも一例であり、本実施形態による高強度低合金油井用継目無鋼管の製造方法は、これに限定されない。
上述の化学組成の鋼を溶製し、周知の方法で精錬する。続いて、溶鋼を連続鋳造法によって連続鋳造材にする。連続鋳造材は例えば、スラブ、ブルーム、又はビレットである。溶鋼を造塊法によってインゴットにしてもよい。スラブ、ブルーム、又はインゴットは、熱間加工によってビレットにする。
連続鋳造又は熱間加工によって得られたビレットを熱間加工して鋼素管を製造する。熱間加工は例えば、マンネスマン法である。他の熱間加工によって鋼素管を製造してもよい。
熱間加工工程(ステップS2)後、冷却工程(ステップS4)の前に、鋼素管をAc3変態点以上の温度に補熱する(ステップS3)。補熱工程(ステップS3)は、任意の工程である。すなわち、補熱工程(ステップS3)を実施せずに、冷却工程(ステップS4)を実施してもよい。補熱工程(ステップS3)を実施すれば、鋼素管の温度を均一にすることができ、より均一な組織を得ることができる。
熱間加工された鋼素管、又は補熱された鋼素管を、空冷以上の冷却速度で室温まで冷却する(ステップS4)。冷却方法は、水冷が好ましい。すなわち、熱間加工によって形成された鋼素管を水冷する直接焼入れを実施するか、補熱後に水冷するインライン焼入れを実施することが好ましい。鋼素管を焼入れすることで、組織が焼入れ組織になる。このとき得られた焼入れ組織が、再加熱焼入れの際の昇温時にオーステナイトに逆変態することで、結晶粒をより微細にすることができる。
冷却された鋼素管を焼戻しする(ステップS5)。焼戻し温度は、好ましくはAc1変態点以下である。
焼戻し工程(ステップS5)後の鋼素管に対して、再加熱焼入れ及び焼戻しを1回以上実施する(ステップS6〜S9)。図1には、2回の再加熱焼入れ及び焼戻しを実施する場合を示しているが、再加熱焼入れ焼戻しの回数は1回でもよく、また、3回以上であってもよい。再加熱焼入れ焼戻しの回数を多くするほど、結晶粒をより微細にすることができる。
TP=(T+273)(log(t)+20) (3)
式(3)において、Tは焼戻し温度、tは焼戻し保持時間、logは常用対数である。Tの単位は℃であり、tの単位は時間である。
最終の焼入れ後、最終の焼戻し前の各継目無鋼管に対して、実施形態で説明したBechet−Beaujard法を適用して旧オーステナイト粒を現出させ、ASTM E112−10に準じて粒度番号を調査した。
最終の焼戻し後の各継目無鋼管から、API 5CTの規定に準拠してAPI丸棒試験片(試験片サイズ:平行部径8.9mm、G.L.36.5mm)を採取し、引張試験を実施して、降伏強度(YS)及び引張強度(TS)を求めた。0.2%オフセット耐力を降伏強度とした。
最終の焼戻し後の各継目無鋼管の耐水素脆化特性をNACE−TM0284に準拠したHIC試験を実施して評価した。具体的には、最終の焼戻し後の各継目無鋼管から、厚さ13.84mm(素材肉厚と同じ)、幅(円周方向)20mm、長さ100mmの試験片を採取した。試験片を4℃の温度環境下で、Solution B液(5.0wt%NaCl+2.5wt%CH3COOH+0.41wt%CH3COONa、ph:3.5)に分圧0.1barのH2Sガスを飽和させた試験液中に96時間(4日間)浸漬した。
Claims (10)
- 化学組成が、質量%で、
C :0.20〜0.50%、
Si:0.05〜1.00%、
Mn:0.1〜1.0%、
P :0.030%以下、
S :0.0050%以下、
Al:0.005〜0.1%、
Cr:0.10〜1.20%、
N :0.01%以下、
Mo:1.1〜2.5%、
Ti:0.002〜0.020%、
Nb:0.050%以下、
V :0.01〜0.30%、
B :0.0050%以下、
O :0.0050%以下、
Ca:0〜0.0050%、
Mg:0〜0.0050%、
REM:0〜0.0050%、
Cu:0〜1.0%、
Ni:0〜1.0%、
Co:0〜1.0%、
W :0〜1.0%、
残部:Fe及び不純物であり、
1103〜1206MPaの降伏強度を有し、
前記化学組成が下記式(1)及び式(2)を満たし、
ASTM E112−10に準拠したオーステナイト結晶粒度番号で8.5以上の旧オーステナイト粒を有する、耐水素脆化特性に優れた高強度低合金油井用継目無鋼管。
Vc90≦1.0 (1)
Mo/Cr≧2.0 (2)
ただし、logVc90=2.94−0.75(2.7C+0.4Si+Mn+0.45Ni+0.45Cu+0.8Cr+2Mo)
上記式中の元素記号には、対応する元素の含有量が質量%で代入される。logは常用対数である。 - 請求項1に記載の高強度低合金油井用継目無鋼管であって、
前記化学組成が、質量%で、
Ca:0.0010〜0.0050%、
Mg:0.0010〜0.0050%、及び
REM:0.0010〜0.0050%、
からなる群から選択される1又は2以上の元素を含有する、高強度低合金油井用継目無鋼管。 - 請求項1又は2に記載の高強度低合金油井用継目無鋼管であって、
前記化学組成が、質量%で、
Cu:0.01〜1.0%、及び
Ni:0.01〜1.0%
からなる群から選択される1又は2の元素を含有する、高強度低合金油井用継目無鋼管。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の高強度低合金油井用継目無鋼管であって、
前記化学組成が、質量%で、
Co:0.01〜1.0%、及び
W :0.01〜1.0%
からなる群から選択される1又は2の元素を含有する、高強度低合金油井用継目無鋼管。 - 化学組成が、質量%で、C:0.20〜0.50%、Si:0.05〜1.00%、Mn:0.1〜1.0%、P:0.030%以下、S:0.0050%以下、Al:0.005〜0.1%、Cr:0.10〜1.20%、N:0.01%以下、Mo:1.1〜2.5%、Ti:0.002〜0.020%、Nb:0.050%以下、V:0.01〜0.30%、B:0.0050%以下、O:0.0050%以下、Ca:0〜0.0050%、Mg:0〜0.0050%、REM:0〜0.0050%、Cu:0〜1.0%、Ni:0〜1.0%、Co:0〜1.0%、W:0〜1.0%、残部:Fe及び不純物である鋼素材を準備する工程と、
前記鋼素材を熱間加工して鋼素管とする工程と、
前記鋼素管を空冷以上の速度で室温まで冷却する工程と、
前記冷却した鋼素管を焼戻しする工程と、
前記焼戻しされた鋼素管をAc3変態点以上1000℃以下の温度に再加熱して焼入れする工程と、
前記焼入れされた鋼素管を再び焼戻しする工程とを備え、
前記化学組成が下記式(1)及び式(2)を満たし、
前記再び焼戻しする工程において、下記式(3)で定義される焼戻しパラメータTPが18200〜18400である、耐水素脆化特性に優れた高強度低合金油井用継目無鋼管の製造方法。
Vc90≦1.0 (1)
Mo/Cr≧2.0 (2)
TP=(T+273)(log(t)+20) (3)
ただし、logVc90=2.94−0.75(2.7C+0.4Si+Mn+0.45Ni+0.45Cu+0.8Cr+2Mo)
上記式中の元素記号には、対応する元素の含有量が質量%で代入される。logは常用対数である。式(3)において、Tは焼戻し温度、tは焼戻し保持時間である。Tの単位は℃であり、tの単位は時間である。 - 請求項5に記載の高強度低合金油井用継目無鋼管の製造方法であって、
前記化学組成が、質量%で、
Ca:0.0010〜0.0050%、
Mg:0.0010〜0.0050%、及び
REM:0.0010〜0.0050%、
からなる群から選択される1又は2以上の元素を含有する、高強度低合金油井用継目無鋼管の製造方法。 - 請求項5又は6に記載の高強度低合金油井用継目無鋼管の製造方法であって、
前記化学組成が、質量%で、
Cu:0.01〜1.0%、及び
Ni:0.01〜1.0%
からなる群から選択される1又は2の元素を含有する、高強度低合金油井用継目無鋼管の製造方法。 - 請求項5〜7のいずれか一項に記載の高強度低合金油井用継目無鋼管の製造方法であって、
前記化学組成が、質量%で、
Co:0.01〜1.0%、及び
W :0.01〜1.0%
からなる群から選択される1又は2の元素を含有する、高強度低合金油井用継目無鋼管の製造方法。 - 請求項5〜8のいずれか一項に記載の高強度低合金油井用継目無鋼管の製造方法であって、
前記熱間加工後、前記室温まで冷却する工程の前に、前記鋼素管をAc3変態点以上の温度に補熱する工程をさらに備える、高強度低合金油井用継目無鋼管の製造方法。 - 請求項5〜9のいずれか一項に記載の高強度低合金油井用継目無鋼管の製造方法であって、
前記焼戻しする工程後、前記再加熱して焼入れする工程の前に、前記鋼素管を焼入れ焼戻しをする工程をさらに備える、高強度低合金油井用継目無鋼管の製造方法。
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