JP2018070928A - クランクシャフトの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】鋼材からなるクランクシャフト1の製造方法であって、クランクシャフト1に軟窒化処理を行うことにより、クランクシャフト1の表面に窒素化合物層5を形成する工程と、軟窒化処理によってクランクシャフト1に生じた曲がりを矯正する工程と、を含み、窒素化合物層5が、γ´(Fe4N)相からなることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
鋼材からなるクランクシャフトの製造方法であって、
前記クランクシャフトに軟窒化処理を行うことにより、前記クランクシャフトの表面に窒素化合物層を形成する工程と、
前記軟窒化処理によって前記クランクシャフトに生じた曲がりを矯正する工程と、
を含み、
前記窒素化合物層が、γ´(Fe4N)相からなる
ことを特徴とするクランクシャフトの製造方法が提供される。
前記軟窒化処理が、窒素ガスまたはアンモニアガスを含んだ雰囲気中に前記クランクシャフトを暴露することにより行われ、
前記窒素ガスまたは前記アンモニアガスの分圧を制御することにより、前記クランクシャフトの表面に前記γ´(Fe4N)相からなる前記窒素化合物層を形成してもよい。
まず、本発明の実施形態に係るクランクシャフトの製造方法によって製造されるクランクシャフトの構成について説明する。図1は、本発明の実施形態に係るクランクシャフト1を示す概略平面図である。クランクシャフト1は、複数のクランクジャーナル2と、複数のクランクピン3と、隣接するクランクジャーナル2とクランクピン3の間に介在して設けられた複数のクランクアーム4と、を備えている。
次に、本発明の実施形態に係るクランクシャフト1の製造方法について説明する。図2は、クランクシャフト1の製造方法について工程の流れを示すフロー図である。クランクシャフト1の製造に際しては、まずクランクシャフト1を鍛造する(S1)。すなわち、図に詳細は示さないが、クランクシャフト1を形成する鋼材、具体的には棒状の炭素鋼(例えば、S50C)をハンマー等で叩くことにより、鋼材をクランクシャフト1の概略形状に成形する。この時、圧力を加えられた鋼材は、内部の空隙が潰れ、結晶が微細化し、結晶の方向が整うことにより、その強度が高まる。
[数1]
Kn=PNH3/PH2 3/2・・・・・・・・・・・・・・・・・式(1)
本発明の実施形態に係るクランクシャフト1の製造方法によれば、軟窒化処理を行うことにより、γ´相からなる窒素化合物層5がクランクシャフト1の表面に形成される。そして、この窒素化合物層5は、クランクシャフト1を形成する鋼材と比較して極めて高い硬度を有している。従って、クランクシャフト1を構成するクランクジャーナル2は、シリンダブロックと摺動しても、その周面に傷等の損傷が生じにくい。同様に、クランクシャフト1を構成するクランクピン3も、コネクティングロッドと摺動しても、その周面に傷等の損傷が生じにくい。このように、クランクシャフト1の耐摩耗性が向上することにより、コネクティングロッドの安定した動作が可能となる。
以上、本発明の実施形態を詳細に述べたが、本発明の実施形態としては以下に示すような変形例も考えられる。
5 窒素化合物層
Claims (2)
- 鋼材からなるクランクシャフトの製造方法であって、
前記クランクシャフトに軟窒化処理を行うことにより、前記クランクシャフトの表面に窒素化合物層を形成する工程と、
前記軟窒化処理によって前記クランクシャフトに生じた曲がりを矯正する工程と、
を含み、
前記窒素化合物層が、γ´(Fe4N)相からなる
ことを特徴とするクランクシャフトの製造方法。 - 前記軟窒化処理が、窒素ガスまたはアンモニアガスを含んだ雰囲気中に前記クランクシャフトを暴露することにより行われ、
前記窒素ガスまたは前記アンモニアガスの分圧を制御することにより、前記クランクシャフトの表面に前記γ´(Fe4N)相からなる前記窒素化合物層を形成する
ことを特徴とする請求項1に記載のクランクシャフトの製造方法。
Priority Applications (1)
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JP2016210502A JP2018070928A (ja) | 2016-10-27 | 2016-10-27 | クランクシャフトの製造方法 |
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JP2016210502A JP2018070928A (ja) | 2016-10-27 | 2016-10-27 | クランクシャフトの製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=62112658
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2016210502A Pending JP2018070928A (ja) | 2016-10-27 | 2016-10-27 | クランクシャフトの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2018070928A (ja) |
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2016
- 2016-10-27 JP JP2016210502A patent/JP2018070928A/ja active Pending
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Legal Events
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A521 | Written amendment |
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