JP2018070544A - クレンジングに好適な組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】十分に粘稠且つ安定であり、クレンジング製品として有用でありうる、界面活性剤を含む組成物の提供。【解決手段】(1)a)16個の炭素原子を有する内部オレフィンスルホン酸塩(A)、及び、b)18個の炭素原子を有する内部オレフィンスルホン酸塩(B)を含むスルホン酸塩混合物であって該混合物中に存在する成分(A)の成分(B)に対する質量比(A/B)が、75/25〜90/10、好ましくは80/20〜85/15であり、内部オレフィンスルホン酸塩(A)及び(B)中に存在するヒドロキシ型化合物の、内部オレフィンスルホン酸塩(A)及び(B)中に存在するオレフィン型化合物に対する質量比が、75/25〜100/0、好ましくは80/20〜95/5である、スルホン酸塩混合物と、(2)アニオン性界面活性剤及びアニオン性ポリマーから選択される少なくとも1種のアニオン性化合物とを含む、組成物。【選択図】図1

Description

本発明は、成分の特定の組合せを含む組成物、特に皮膚のための化粧用組成物、及びそれを使用する美容方法に関する。
皮膚をクレンジングすることは、顔のケアのために非常に重要である。これは、できる限り効果的でなければならず、その理由は、脂性残留物、例えば過剰な皮脂、日常的に使用される化粧料の残存物、及びメイクアップ製品、特にウォータープルーフ製品は、皮膚のひだに蓄積し、皮膚の毛穴を塞ぎ、しみの出現をもたらしうるからである。
いくつかのタイプの皮膚クレンジング製品、例えば、すすぎ落とし可能なクレンジング無水油及びジェル、並びに起泡性クリーム、ローション及びジェルが公知である。
すすぎ落とし可能な無水油及びジェルは、主にこれらの配合物中に存在する油により、クレンジング作用を有する。これらの油は、脂肪性残留物を溶解し、メイクアップ顔料を分散させることを可能にする。これらの製品は、効果的であり、耐性が良好である。しかしながら、それらは、重く、起泡性がなく、塗布時に爽快感を付与しないという欠点を示し、これは、美容的観点から不利である。
他方で、油を含まない起泡性クリーム、ローション及びジェルは、主にその中の界面活性剤が脂肪性残留物及び例えばメイクアップ製品の顔料を懸濁させることにより、クレンジング作用を有する。それらは、起泡し、除去が容易であることから、効果的であり、使用が心地良い。
米国特許出願公開第2004/0028637号 米国特許出願公開第2008/0196174号 US-A-5364633 US-A-5411744 米国特許第2,528,378号 米国特許第2,781,354号
「Hydroxy alkane sulfonate, a new surfactant based on olefins」、Stapersma等著、JAOCS、第69巻、第1号(1992年1月)所収 「Handbook of Surfactants」、M. R. Porter著、Blackie & Son出版社(Glasgow及びLondon)、1991年、116〜178頁 CTFA International Cosmetic Ingredient Dictionary & Handbook、第15版、2014年 CTFA dictionary、第3版、1982年 CTFA dictionary、第5版、1993年
油を含まないクレンジング製品、例えば起泡性クリーム、ローション及びジェルは、クレンジング製品の使用中に、皮膚から容易に垂れ落ちる可能性があり、したがって、クレンジング製品の増粘が望ましい場合がある。
そのようなクレンジング製品を増粘するためには、従来の増粘剤を使用することができる。しかしながら、従来の増粘剤の使用は、クレンジング製品を十分に増粘することができない可能性があり、その理由は、クレンジング製品中の界面活性剤が、多くの場合、従来の増粘剤の増粘特性を妨げるからである。
クレンジング製品の増粘が十分でない場合、クレンジング製品は、それらが皮膚から垂れることに起因して、有用でない可能性がある。加えて、クレンジング製品の増粘が十分でない場合、クレンジング製品は、状況に応じて経時的に不安定となる可能性があり、したがって、例えば、クレンジング製品は、特に温度変動下で長期間保存した場合、相分離を引き起こす可能性がある。
本発明の目的は、十分に粘稠且つ安定であり、したがって、クレンジング製品として有用でありうる、界面活性剤を含む組成物を提供することである。
上記の目的は、
(1)a)16個の炭素原子を有する内部オレフィンスルホン酸塩(A)及び
b)18個の炭素原子を有する内部オレフィンスルホン酸塩(B)
を含むスルホン酸塩混合物であって、
(1)スルホン酸塩混合物中に存在する成分(A)の成分(B)に対する質量比(A/B)が、75/25から90/10、好ましくは80/20から85/15であり、
内部オレフィンスルホン酸塩(A)及び(B)中に存在するヒドロキシ型化合物の、内部オレフィンスルホン酸塩(A)及び(B)中に存在するオレフィン型化合物に対する質量比が、75/25から100/0、好ましくは80/20から95/5である、
スルホン酸塩混合物と、
(2)アニオン性界面活性剤及びアニオン性ポリマーから選択される少なくとも1種のアニオン性化合物と
を含む、組成物によって達成することができる。
(1)スルホン酸塩混合物は、C-2位に位置する炭素原子上にスルホネート基を有する内部オレフィンスルホン酸塩(A)及び(B)を、(1)スルホン酸塩混合物の総質量に対して28質量%以下、好ましくは10質量%から28質量%、より良好には15質量%から25質量%の総量で含んでもよい。
上記の目的はまた、
(1)1種又は複数の式(A1):
Figure 2018070544
[式中、
- R1及びR2は、独立して、水素原子又は分枝状若しくは直鎖状のC1〜C14アルキル基を表し、
- mは、0から14の整数であり、
R1、R2及びmは、前記化合物(A1)が16個の炭素原子を含むようなものであり、
- Xは、前記化合物(A1)の電気的中性の達成を可能にするカチオン又はカチオンの混合物を表す]
の化合物;
1種又は複数の式(B1):
Figure 2018070544
[式中、
- R'1及びR'2は、独立して、水素原子又は分枝状若しくは直鎖状のC1〜C16アルキル基を表し、
- m'は、0から16の整数であり、
R'1、R'2及びm'は、前記化合物(B1)が18個の炭素原子を含むようなものであり、
- X'は、前記化合物(B1)の電気的中性の達成を可能にするカチオン又はカチオンの混合物を表す]
の化合物;
場合により、1種又は複数の式(A2)及び/又は(A3):
Figure 2018070544
[式中、
- R''1、R''2、R3及びR4は、独立して、水素原子又は分枝状若しくは直鎖状のC1〜C13アルキル基を表し、
- nは、0から13の整数であり、
R''1、R''2、n、R3及びR4は、前記化合物(A2)及び(A3)が16個の炭素原子を含むようなものであり、
- X''は、前記化合物(A2)及び/又は(A3)の電気的中性の達成を可能にするカチオン又はカチオンの混合物を表す]
の化合物;並びに
場合により、1種又は複数の式(B2)及び/又は(B3):
Figure 2018070544
[式中、
- R'''1、R'''2、R'3及びR'4は、独立して、水素原子又は分枝状若しくは直鎖状のC1〜C15アルキル基を表し、
- pは、0から15の整数であり、
R'''1、R'''2、p、R'3及びR'4は、前記化合物(B2)及び(B3)が18個の炭素原子を含むようなものであり、
- X'''は、前記化合物(B2)及び/又は(B3)の電気的中性の達成を可能にするカチオン又はカチオンの混合物を表す]
の化合物
を含むスルホン酸塩混合物であって、
- 化合物(A1)、(A2)及び(A3)全ての、化合物(B1)、(B2)及び(B3)全てに対する質量比((A1+A2+A3)/(B1+B2+B3)を意味する)が、75/25から90/10、好ましくは80/20から85/15であり、
- 化合物(A1)及び(B1)全ての、化合物(A2)、(B2)、(A3)及び(B3)全てに対する質量比((A1+B1)/(A2+A3+B2+B3)を意味する)が、75/25から100/0、好ましくは80/20から95/5である、
スルホン酸塩混合物と、
(2)アニオン性界面活性剤及びアニオン性ポリマーから選択される少なくとも1種のアニオン性化合物と
を含む、組成物によって達成することができる。
(1)スルホン酸塩混合物は、C2位の炭素原子上に位置するスルホネート基を有する化合物、特に化合物(A1)及び(B1)並びに場合により、化合物(A2)、(B2)、(A3)及び(B3)を、(1)スルホン酸塩混合物の総質量に対して28質量%以下、より好ましくは10質量%から28質量%、より良好には15質量%から25質量%の総量で含んでもよい。
(1)スルホン酸塩混合物は、
- (1)スルホン酸塩混合物の総質量に対して50質量%から90質量%、好ましくは55質量%から85質量%、より好ましくは60質量%から80質量%の量の化合物(A1)、並びに/又は
- (1)スルホン酸塩混合物の総質量に対して5質量%から25質量%、好ましくは10質量%から23質量%、より好ましくは15質量%から20質量%の量の化合物(B1)、並びに/又は
- (1)スルホン酸塩混合物の総質量に対して0質量%から20質量%、好ましくは1質量%から20質量%、より好ましくは5質量%から15質量%の総量の化合物(A2)及び(A3)、並びに/又は
- (1)スルホン酸塩混合物の総質量に対して0質量%から7質量%、好ましくは0.5質量%から5質量%、より好ましくは1質量%から4質量%の総量の化合物(B2)及び(B3)
を含んでもよい。
本発明による組成物中の(1)スルホン酸塩混合物の量は、組成物の総質量に対して0.01質量%から30質量%、好ましくは0.1質量%から20質量%、より好ましくは1質量%から10質量%であってよい。
(2)アニオン性化合物としてのアニオン性界面活性剤は、少なくとも1個のヒドロキシル基を場合により有する脂肪酸及びそれらの塩から選択することができる。
(2)アニオン性化合物としてのアニオン性界面活性剤は、アミノ酸界面活性剤から選択することができる。
(2)アニオン性化合物としてのアニオン性ポリマーは、硫酸基、スルフェート基、スルホン酸基、スルホネート基、リン酸基、ホスフェート基、ホスホン酸基、ホスホネート基、カルボン酸基、及びカルボキシレート基からなる群から選択される少なくとも1つの負荷電性及び/又は負荷電部分を有してもよい。
本発明による組成物中の(2)アニオン性化合物の量は、組成物の総質量に対して0.01質量%から20質量%、好ましくは0.05質量%から15質量%、より好ましくは0.1質量%から10質量%であってよい。
本発明による組成物は、(3)水を更に含んでもよい。
本発明による組成物中の(3)水の量は、組成物の総質量に対して50質量%から90質量%、好ましくは55質量%から85質量%、より好ましくは60質量%から80質量%であってよい。
本発明による組成物は、少なくとも1種の非イオン性界面活性剤及び/又は少なくとも1種の両性界面活性剤を更に含んでもよい。
組成物は、化粧用組成物、好ましくは皮膚の化粧用組成物、より好ましくは皮膚のクレンジング組成物であることが好ましい。
本発明はまた、ケラチン物質、好ましくは皮膚のための美容方法であって、本発明による組成物をケラチン物質に塗布する工程を含む、美容方法に関する。
実施例1並びに比較例1及び2による組成物の粘度測定の結果を示すグラフである。 実施例2〜4による組成物の粘度測定の結果を示すグラフである。
鋭意検討の結果、本発明者等は、十分に粘稠且つ安定であり、したがって、クレンジング製品として有用でありうる、界面活性剤を含む組成物を提供することが可能であることを発見した。
したがって、本発明による組成物は、
(1)a)16個の炭素原子を有する内部オレフィンスルホン酸塩(A)及び
b)18個の炭素原子を有する内部オレフィンスルホン酸塩(B)
を含むスルホン酸塩混合物であって、
(1)スルホン酸塩混合物中に存在する成分(A)の成分(B)に対する質量比(A/B)が、75/25から90/10、好ましくは80/20から85/15であり、
内部オレフィンスルホン酸塩(A)及び(B)中に存在するヒドロキシ型化合物の、内部オレフィンスルホン酸塩(A)及び(B)中に存在するオレフィン型化合物に対する質量比が、75/25から100/0、好ましくは80/20から95/5である、
スルホン酸塩混合物と、
(2)アニオン性界面活性剤及びアニオン性ポリマーから選択される少なくとも1種のアニオン性化合物と
を含む。
別の態様では、本発明による組成物は、
(1)1種又は複数の式(A1):
Figure 2018070544
[式中、
- R1及びR2は、独立して、水素原子又は分枝状若しくは直鎖状のC1〜C14アルキル基を表し、
- mは、0から14の整数であり、
R1、R2及びmは、前記化合物(A1)が16個の炭素原子を含むようなものであり、
- Xは、前記化合物(A1)の電気的中性の達成を可能にするカチオン又はカチオンの混合物を表す]
の化合物;
1種又は複数の式(B1):
Figure 2018070544
[式中、
- R'1及びR'2は、独立して、水素原子又は分枝状若しくは直鎖状のC1〜C16アルキル基を表し、
- m'は、0から16の整数であり、
R'1、R'2及びm'は、前記化合物(B1)が18個の炭素原子を含むようなものであり、
- X'は、前記化合物(B1)の電気的中性の達成を可能にするカチオン又はカチオンの混合物を表す]
の化合物;
場合により、1種又は複数の式(A2)及び/又は(A3):
Figure 2018070544
[式中、
- R''1、R''2、R3及びR4は、独立して、水素原子又は分枝状若しくは直鎖状のC1〜C13アルキル基を表し、
- nは、0から13の整数であり、
R''1、R''2、n、R3及びR4は、前記化合物(A2)及び(A3)が16個の炭素原子を含むようなものであり、
- X''は、前記化合物(A2)及び/又は(A3)の電気的中性の達成を可能にするカチオン又はカチオンの混合物を表す]
の化合物;
並びに
場合により、1種又は複数の式(B2)及び/又は(B3):
Figure 2018070544
[式中、
- R'''1、R'''2、R'3及びR'4は、独立して、水素原子又は分枝状若しくは直鎖状のC1〜C15アルキル基を表し、
- pは、0から15の整数であり、
R'''1、R'''2、p、R'3及びR'4は、前記化合物(B2)及び(B3)が18個の炭素原子を含むようなものであり、
- X'''は、前記化合物(B2)及び/又は(B3)の電気的中性の達成を可能にするカチオン又はカチオンの混合物を表す]
の化合物を含むスルホン酸塩混合物であって、
- 化合物(A1)、(A2)及び(A3)全ての、化合物(B1)、(B2)及び(B3)全てに対する質量比((A1+A2+A3)/(B1+B2+B3)を意味する)が、75/25から90/10、好ましくは80/20から85/15であり、
- 化合物(A1)及び(B1)全ての、化合物(A2)、(B2)、(A3)及び(B3)全てに対する質量比((A1+B1)/(A2+A3+B2+B3)を意味する)が、75/25から100/0、好ましくは80/20から95/5である、
スルホン酸塩混合物と、
(2)アニオン性界面活性剤及びアニオン性ポリマーから選択される少なくとも1種のアニオン性化合物と
を含む。
本発明による組成物は、いかなる従来の増粘剤も使用することなく、十分に粘稠且つ安定であり、したがって、クレンジング製品として有用でありうる。
本発明による組成物における増粘効果は、成分(1)のヒドロキシル部分と成分(2)のカルボン酸又はカルボキシレート部分との間のH結合相互作用に基づきうる。粘度を増加させるこの相互作用は、従来の増粘剤の量を低減することができ、又はいかなる従来の増粘剤の使用も排除しうる。従来の増粘剤の使用の低減又は排除は、従来の増粘剤が環境に好ましくない場合、環境に優しい可能性がある。
本発明による組成物は、十分に粘稠であることができ、したがって、温度変動、例えば夏と冬との間で生じる温度変動下でも長期間保存できるように安定である。また、本発明による組成物の十分な粘稠性に起因して、それらの使用中に、皮膚からの垂れ落ちを低減又は回避することができ、したがって、本発明による組成物は、クレンジング製品として有用でありうる。
更に、本発明による組成物は、改善された美容効果、例えば改善された水混合速さ、泡立ち速さ、及び滑らか感をもたらすことができる。
本発明による組成物は、組成物の総質量に対して5質量%以下、好ましくは3質量%以下、より好ましくは1質量%以下等の少量の油を含んでもよい。本発明による組成物は、油を含まなくてもよい可能性もある。
以下では、本発明による組成物を詳細に説明する。
[スルホン酸塩混合物]
本発明による組成物は、(1)スルホン酸塩混合物を含む。
(1)スルホン酸塩混合物は、
a)16個の炭素原子を有する内部オレフィンスルホン酸塩(A)及び
b)18個の炭素原子を有する内部オレフィンスルホン酸塩(B)
を含み、
(1)スルホン酸塩混合物中に存在する成分(A)の成分(B)に対する質量比(A/B)が、75/25から90/10であり、
内部オレフィンスルホン酸塩(A)及び(B)中に存在するヒドロキシ型化合物の、内部オレフィンスルホン酸塩(A)及び(B)中に存在するオレフィン型化合物に対する質量比が、75/25から100/0である。
「内部オレフィンスルホン酸塩」とは、内部オレフィンのスルホン化反応、続いて中和工程、次いで加水分解工程によって得られる反応生成物を意味する。
「内部オレフィン」とは、二重結合C=Cが鎖の内部に位置する(前記鎖の末端に位置しないことを意味する)オレフィンを意味する。
「ヒドロキシ型化合物」とは、前記反応生成物中に存在する、ヒドロキシ基及びスルホネート基を含む飽和化合物を意味する。
「オレフィン型化合物」とは、前記反応生成物中に存在する、C=C二重結合及びスルホネート基を含む不飽和化合物を意味する。
好ましくは、(1)スルホン酸塩混合物は、内部オレフィンスルホン酸塩(A)及び内部オレフィンスルホン酸塩(B)を、(1)スルホン酸塩混合物の総質量に対して50質量%から100質量%の量で含む。
好ましくは、(1)スルホン酸塩混合物は、C-2位に位置する炭素原子上にスルホネート基を有する内部オレフィンスルホン酸塩(A)及び(B)を、(1)スルホン酸塩混合物の総質量に対して28質量%以下の総量で含む。より好ましくは、これは、10質量%から28質量%、より良好には15質量%から25質量%である。
好ましくは、(1)スルホン酸塩混合物中に存在する内部オレフィンスルホン酸塩(A)の内部オレフィンスルホン酸塩(B)に対する質量比(A/B)は、80/20から85/15である。
好ましくは、前記内部オレフィンスルホン酸塩(A)及び(B)中に存在するヒドロキシ型化合物の、内部オレフィンスルホン酸塩(A)及び(B)中に存在するオレフィン型化合物に対する質量比は、80/20から95/5である。
したがって、16個の炭素原子を有する内部オレフィンスルホン酸塩(A)は、1種又は複数のヒドロキシル型化合物及び場合により、1種又は複数のオレフィン型化合物を含有することができる。
したがって、18個の炭素原子を有する内部オレフィンスルホン酸塩(A)は、1種又は複数のヒドロキシル型化合物及び場合により、1種又は複数のオレフィン型化合物を含有することができる。
本発明との関連で使用される(1)スルホン酸塩混合物はまた、
- 1種又は複数の式(A1):
Figure 2018070544
[式中、
- R1及びR2は、独立して、水素原子又は分枝状若しくは直鎖状のC1〜C14アルキル基を表し、
- mは、0から14の整数であり、
R1、R2及びmは、前記化合物(A1)が16個の炭素原子を含むようなものであり、
- Xは、前記化合物(A1)の電気的中性の達成を可能にするカチオン又はカチオンの混合物を表す]
の化合物;
- 1種又は複数の式(B1):
Figure 2018070544
[式中、
- R'1及びR'2は、独立して、水素原子又は分枝状若しくは直鎖状のC1〜C16アルキル基を表し、
- m'は、0から16の整数であり、
R'1、R'2及びm'は、前記化合物(B1)が18個の炭素原子を含むようなものであり、
- X'は、前記化合物(B1)の電気的中性の達成を可能にするカチオン又はカチオンの混合物を表す]
の化合物;
- 場合により、1種又は複数の式(A2)及び/又は(A3):
Figure 2018070544
[式中、
- R''1、R''2、R3及びR4は、独立して、水素原子又は分枝状若しくは直鎖状のC1〜C13アルキル基を表し、
- nは、0から13の整数であり、
R''1、R''2、n、R3及びR4は、前記化合物(A2)及び(A3)が16個の炭素原子を含むようなものであり、
- X''は、前記化合物(A2)及び/又は(A3)の電気的中性の達成を可能にするカチオン又はカチオンの混合物を表す]
の化合物;
並びに
- 場合により、1種又は複数の式(B2)及び/又は(B3):
Figure 2018070544
[式中、
- R'''1、R'''2、R'3及びR'4は、独立して、水素原子又は分枝状若しくは直鎖状のC1〜C15アルキル基を表し、
- pは、0から15の整数であり、
R'''1、R'''2、p、R'3及びR'4は、前記化合物(B2)及び(B3)が18個の炭素原子を含むようなものであり、
- X'''は、前記化合物(B2)及び/又は(B3)の電気的中性の達成を可能にするカチオン又はカチオンの混合物を表す]
の化合物を含み、
- 化合物(A1)、(A2)及び(A3)全ての、化合物(B1)、(B2)及び(B3)全てに対する質量比((A1+A2+A3)/(B1+B2+B3)を意味する)が、75/25から90/10であり、
- 化合物(A1)及び(B1)全ての、化合物(A2)、(B2)、(A3)及び(B3)全てに対する質量比((A1+B1)/(A2+A3+B2+B3)を意味する)が、75/25から100/0である
と定義することができる。
この定義において、式(A1)及び(B1)の化合物は、ヒドロキシ型化合物に相当する。
この定義において、式(A2)、(B2)、(A3)及び(B3)の任意選択の化合物は、オレフィン型化合物に相当する。
本発明において、質量比の計算で、「化合物(A1)全て」とは、(1)スルホン酸塩混合物中に存在する式(A1)に相当する全ての化合物を意味する。その他の化合物(A2)、(A3)、(B1)、(B2)及び(B3)についても同様である。
好ましくは、本発明による(1)スルホン酸塩混合物において、化合物(A1)、(A2)及び(A3)全ての、化合物(B1)、(B2)及び(B3)全てに対する質量比((A1+A2+A3)/(B1+B2+B3)を意味する)は、80/20から85/15である。
好ましくは、本発明による(1)スルホン酸塩混合物において、化合物(A1)及び(B1)全ての、化合物(A2)、(B2)、(A3)及び(B3)全てに対する質量比((A1+B1)/(A2+A3+B2+B3)を意味する)は、80/20から95/5、好ましくは85/15から90/10である。
好ましくは、アルキル基(即ち、R1、R2、R'1、R'2、R''1、R''2、R3、R4、R'''1、R'''2、R'3及びR'4)は、直鎖状である。
好ましくは、カチオンX、X'、X''及びX'''は、有機又は無機である。それらは、好ましくは、化合物(A1)、(A2)、(A3)、(B1)、(B2)及び(B3)が、生理学的に許容される、特に化粧品として許容されるように選択される。
本発明の意味において、「生理学的に許容される化合物」とは、化合物を含有する組成物の局所投与に好適な化合物を意味する。
好ましくは、カチオンは、アルカリ金属又はアルカリ土類金属に相当するものから選択され、特に、アルカリ金属に相当する、より良好にはナトリウム(Na+)に相当するものから選択される。
好ましくは、本発明による(1)スルホン酸塩混合物は、m=0であり、したがって(CH2)m基が炭素-炭素単結合(C-C)で置き換えられている式(A1)の化合物を少なくとも含む。
好ましくは、本発明による(1)スルホン酸塩混合物は、m'=0であり、したがって(CH2)m'基が炭素-炭素単結合(C-C)で置き換えられている式(B1)の化合物を少なくとも含む。
好ましくは、本発明による(1)スルホン酸塩混合物がまた式(A2)の化合物を含む場合、前記化合物の少なくとも一部は、n=0であり、したがって(CH2)n基が炭素-炭素単結合(C-C)で置き換えられているようなものである。
好ましくは、本発明による(1)スルホン酸塩混合物がまた式(B2)の化合物を含む場合、前記化合物の少なくとも一部は、p=0であり、したがって(CH2)p基が炭素-炭素単結合(C-C)で置き換えられているようなものである。
好ましくは、本発明による(1)スルホン酸塩混合物は、R2=CH3である(したがってスルホネート基がC2位の炭素原子上に位置する)式(A1)の化合物を少なくとも含み、且つ/又は本発明による(1)スルホン酸塩混合物は、R'2=CH3である(したがってスルホネート基がC2位の炭素原子上に位置する)式(B1)の化合物を少なくとも含む。
好ましくは、本発明による(1)スルホン酸塩混合物は、C2位の炭素原子上に位置するスルホネート基を有する化合物(特に(A1)、(B1)及び場合により、(A2)、(B2)、(A3)、(B3))を、(1)スルホン酸塩混合物の総質量に対して28質量%以下の総量で含む。より好ましくは、これは、10質量%から28質量%、より良好には15質量%から25質量%である。
好ましくは、(1)スルホン酸塩混合物は、
- (1)スルホン酸塩混合物の総質量に対して50質量%から90質量%、好ましくは55質量%から85質量%、より好ましくは60質量%から80質量%の量の化合物(A1)、並びに/又は
- (1)スルホン酸塩混合物の総質量に対して5質量%から25質量%、好ましくは10質量%から23質量%、より好ましくは15質量%から20質量%の量の化合物(B1)、並びに/又は
- (1)スルホン酸塩混合物の総質量に対して0質量%から20質量%、好ましくは1質量%から20質量%、より好ましくは5質量%から15質量%の総量の化合物(A2)及び(A3)、並びに/又は
- (1)スルホン酸塩混合物の総質量に対して0質量%から7質量%、好ましくは0.5質量%から5質量%、より好ましくは1質量%から4質量%の総量の化合物(B2)及び(B3)
を含む。
本発明による(1)スルホン酸塩混合物は、内部オレフィンのスルホン化、続いて中和工程、次いで加水分解工程によって得ることができる。
内部オレフィンスルホン酸塩の調製の一般的方法は、特に、刊行物「Hydroxy alkane sulfonate, a new surfactant based on olefins」、Stapersma等著、JAOCS、第69巻、第1号(1992年1月)所収に記載されている。
本発明による組成物中の(1)スルホン酸塩混合物の量は、組成物の総質量に対して0.01質量%から30質量%、好ましくは0.1質量%から20質量%、より好ましくは1質量%から10質量%であってよい。
[アニオン性化合物]
本発明による組成物は、少なくとも1種の選択された(2)アニオン性化合物を含む。2種以上のアニオン性化合物を使用する場合、それらは、同じであっても異なっていてもよい。
(2)アニオン性化合物は、アニオン性界面活性剤及びアニオン性ポリマーから選択される。
本発明による組成物中の(2)アニオン性化合物の量は、組成物の総質量に対して0.01質量%から20質量%、好ましくは0.05質量%から15質量%、より好ましくは0.1質量%から10質量%であってよい。
(アニオン性界面活性剤)
(2)アニオン性化合物は、アニオン性界面活性剤であってもよい。2種以上のアニオン性界面活性剤を組み合わせて使用してもよい。
アニオン性界面活性剤は、アルキルスルフェート、アルキルエーテルスルフェート、アルキルアミドエーテルスルフェート、アルキルアリールポリエーテルスルフェート、モノグリセリドスルフェート;アルキルスルホネート、アルキルアミドスルホネート、アルキルアリールスルホネート、α-オレフィンスルホネート、パラフィンスルホネート;アルキルホスフェート;アルキルスルホスクシネート、アルキルエーテルスルホスクシネート、アルキルアミドスルホスクシネート;アルキルスルホアセテート;アシルサルコシネート;アシルグルタメート;アルキルポリグリコシドカルボン酸エーテル;アルキルポリグリコシドスルホスクシネート;アルキルスルホスクシナメート;アシルイセチオネート;N-アシルタウレート;脂肪酸及びそれらの塩;ヤシ油酸塩又は水添ヤシ油酸塩;アシルラクチレート;アルキル-D-ガラクトシドウロン酸塩;ポリオキシアルキレン化アルキルエーテルカルボン酸塩;ポリオキシアルキレン化アルキルアリールエーテルカルボン酸塩;及びポリオキシアルキレン化アルキルアミドエーテルカルボン酸塩;並びに対応する酸の形態からなる群から選択されることが好ましい。
少なくとも1つの実施形態では、アニオン性界面活性剤は、塩、例えばアルカリ金属、例としてナトリウム及びカリウムの塩;アルカリ土類金属、例としてマグネシウムの塩;アンモニウム塩;アミン塩;並びにアミノアルコール塩の形態である。条件に応じて、それらはまた、酸の形態であってもよい。
アニオン性界面活性剤は、脂肪酸及びそれらの塩から選択されることが好ましい場合がある。
脂肪酸は、飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状のC6〜C30脂肪酸から選択することができる。不飽和の、直鎖状又は分枝状のC6〜C30脂肪酸としては、モノ不飽和の、直鎖状若しくは分枝状のC6〜C30脂肪酸、又はポリ不飽和の、直鎖状若しくは分枝状のC6〜C30脂肪酸を使用することができる。不飽和の、直鎖状又は分枝状のC6〜C30脂肪酸の不飽和部分としては、炭素-炭素二重結合又は炭素-炭素三重結合を挙げることができる。
C6〜C30脂肪酸としては、例えば、飽和の、直鎖状又は分枝状のC8〜28脂肪酸を使用することができる。飽和の、直鎖状又は分枝状のC8〜28脂肪酸としては、カプリル酸(C8)、ペラルゴン酸(C9)、カプリン酸(C10)、ラウリン酸(C12)、ミリスチン酸(C14)、ペンタデカン酸(C15)、パルミチン酸(C16)、ヘプタデカン酸(C17)、ステアリン酸(C18)、ノナデカン酸(C19)、アラキジン酸(C20)、ベヘン酸(C22)、及びリグノセリン酸(C24)を挙げることができる。
他方で、C6〜C30脂肪酸としては、例えば、C8〜C28不飽和の、直鎖状又は分枝状の脂肪酸も使用することができる。C8〜C28不飽和の、直鎖状又は分枝状の脂肪酸としては、パルミトレイン酸(C16)、オレイン酸(C18)、リノール酸(C18)、リノレン酸(C18)、アラキドン酸(C20)、及びネルボン酸(C24)を挙げることができる。
脂肪酸又はそれらの塩は、少なくとも1個のヒドロキシル基を有してもよい。少なくとも1個のヒドロキシル基を有してもよい脂肪酸の例としては、ヒドロキシステアリン酸を挙げることができる。
アニオン性界面活性剤は、アミノ酸界面活性剤から選択されることが好ましい場合がある。
アミノ酸界面活性剤は、アミノ酸又はそれらの誘導体をベースとするアニオン性界面活性剤である。
アミノ酸誘導体としては、アミノ酸塩、例えば以下のものを挙げることができる:
- サルコシン酸塩、例えばCiba社によってSarkosyl NL 97(登録商標)の名称で販売されている若しくはSeppic社によってOramix L 30(登録商標)の名称で販売されているラウロイルサルコシンナトリウム、日光ケミカルズ株式会社によってNikkol Sarcosinate MN(登録商標)の名称で販売されているミリストイルサルコシンナトリウム、又は日光ケミカルズ株式会社によってNikkol Sarcosinate PN(登録商標)の名称で販売されているパルミトイルサルコシンナトリウム、
- アラニン酸塩、例えば日光ケミカルズ株式会社によってSodium Nikkol Alaninate LN 30(登録商標)の名称で販売されている若しくは川研ファインケミカル株式会社によってAlanone ALE(登録商標)の名称で販売されているN-ラウロイル-N-メチルアミドプロピオン酸ナトリウム、味の素株式会社によってAMILITE(登録商標)ACS-12の名称で販売されているココイルアラニンナトリウム、又は川研ファインケミカル株式会社によってAlanone ALTA(登録商標)の名称で販売されているN-ラウロイル-N-メチルアラニントリエタノールアミン、
- グルタミン酸塩、例えば味の素株式会社によってAcylglutamate CT-12(登録商標)の名称で販売されているモノココイルグルタミン酸トリエタノールアミン、味の素株式会社によってAcylglutamate LT-12(登録商標)の名称で販売されているラウロイルグルタミン酸トリエタノールアミン、
- アスパラギン酸塩、例えば三菱ケミカル株式会社によってAsparack(登録商標)の名称で販売されているN-ラウロイルアスパラギン酸トリエタノールアミン及びN-ミリストイルアスパラギン酸トリエタノールアミンの混合物、
- グリシン誘導体(グリシン酸塩)、例えば味の素株式会社によってAmilite GCS-12(登録商標)及びAmilite GCK 12の名称で販売されているN-ココイルグリシンナトリウム、
- クエン酸塩、例えばGoldschmidt社によってWitconol EC 1129の名称で販売されているオキシエチレン化(9mol)ココアルコールのクエン酸モノエステル、並びに
- ガラクツロン酸塩、例えばSoliance社によって販売されているドデシルD-ガラクトシドウロン酸ナトリウム。
(アニオン性ポリマー)
(2)アニオン性化合物としてのアニオン性ポリマーは、硫酸基、スルフェート基、スルホン酸基、スルホネート基、リン酸基、ホスフェート基、ホスホン酸基、ホスホネート基、カルボン酸基、及びカルボキシレート基からなる群から選択される少なくとも1つの負荷電性及び/又は負荷電部分を有してもよい。
アニオン性ポリマーの分子量は、1,000以上、好ましくは10,000以上、より好ましくは100,000以上、更に好ましくは1,000,000以上であることが好ましい場合がある。
アニオン性ポリマーは、ホモポリマー又はコポリマーであってよい。「コポリマー」という用語は、2種類のモノマーから得られるコポリマーと、3種類以上のモノマーから得られるコポリマー、例えば3種類のモノマーから得られるターポリマーの両方を意味すると理解される。
アニオン性ポリマーは、天然及び合成のアニオン性ポリマーから選択することができる。
アニオン性ポリマーは、少なくとも1つの疎水性鎖を含んでもよい。
アニオン性ポリマーは、アクリルポリマーであることが好ましい。本明細書で使用する「アクリルポリマー」は、1種又は複数の(メタ)アクリル酸(及び対応する(メタ)アクリレート)モノマー又は類似のモノマーをベースとするポリマーを指す。
好ましい実施形態によれば、アクリルポリマーは、弱酸機能を果たす少なくとも1種のモノマー、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸及び/又はフマル酸等を含む。
好ましい実施形態によれば、アクリルポリマーは、強酸機能を果たす少なくとも1種のモノマー、例えば、スルホン酸タイプ又はホスホン酸タイプの官能基を有するモノマー、例えば2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸(AMPS)等を更に含む。
好ましい実施形態によれば、アクリルポリマーは、架橋された(又は分枝状の)ものであってもよい。許容される架橋剤の好適な例には、メチレンビスアクリルアミド(MBA)、ジアクリル酸エチレングリコール、ジメタクリル酸ポリエチレングリコール、ジアクリルアミド、シアノメタクリレート、ビニルオキシエタクリレート又はメタクリレート、ホルムアルデヒド、グリオキサール、及びグリシジルエーテルタイプの組成物、例えばエチレングリコールジグリシジルエーテル、又はエポキシドが含まれるがこれらに限定されない。
特に好ましいアクリルポリマーは、米国特許出願公開第2004/0028637号及び第2008/0196174号に開示されており、これら両方の全内容は、参照により本明細書に組み込まれる。特に好ましいアクリルポリマーは、アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウリンナトリウムコポリマーである。
アクリルポリマーを含有する特に好ましい市販製品は、アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウリンナトリウムコポリマー及び水添ポリデセン及びラウリン酸ソルビタン及びトリデセス-6のINCI名で販売されているものであり、これは、Arch Personal Care Products社、South Plainfield、N.J.、米国によってViscUp(登録商標)EZの商品名で市販されている。他の市販製品には、SEPPIC社のSepiplus S(アクリル酸ヒドロキシエチルアクリロイルジメチルタウリンナトリウムコポリマー及びポリイソブテン及びPEG-7トリメチロールプロパンヤシ油アルキルエーテル)並びにSepinov EMT 10(アクリル酸ヒドロキシエチルアクリロイルジメチルタウリンナトリウムコポリマー)が含まれる。
本発明の好ましい実施形態によれば、アクリルポリマーは、粉末形態である。そのような増粘剤の好適な例には、上記で論じたSepinov EMT 10及びSepimax Zen(ポリアクリレートクロスポリマー6)が含まれる。
本発明の好ましい実施形態によれば、アクリルポリマーは、アクリルアミドモノマーを含む。例えば、SEPPIC社のSimulgel 600(アクリルアミド/アクリロイルジメチルタウリンナトリウムコポリマー/イソヘキサデカン/ポリソルベート80)は、許容されるアクリルポリマーである。
[水]
本発明による組成物は、(3)水を含んでもよい。
本発明による組成物中の(3)水の量は、組成物の総質量に対して50質量%から90質量%、好ましくは55質量%から85質量%、より好ましくは60質量%から80質量%の範囲であってよい。
[非イオン性界面活性剤]
本発明による組成物は、少なくとも1種の非イオン性界面活性剤を含んでもよい。2種以上の非イオン性界面活性剤を使用する場合、それらは、同じであっても異なっていてもよい。
非イオン性界面活性剤は、それら自体で周知の化合物である(例えば、この点に関しては、「Handbook of Surfactants」、M. R. Porter著、Blackie & Son出版社(Glasgow及びLondon)、1991年、116〜178頁を参照されたい)。したがって、それらは、例えば、アルコール、α-ジオール、アルキルフェノール、及び脂肪酸のエステルから選択することができ、これらの化合物は、エトキシル化、プロポキシル化、又はグリセロール化されており、例えば8から30個の炭素原子を含む少なくとも1つの脂肪鎖を有し、エチレンオキシド又はプロピレンオキシド基の数が2から50の範囲であり、グリセロール基の数が1から30の範囲であることが可能である。マルトース誘導体も挙げることができる。エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドのコポリマー;エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドと、脂肪アルコールとの縮合物;例えば2から30molのエチレンオキシドを含むポリエトキシル化脂肪アミド;例えば1.5から5個、例えば1.5から4個のグリセロール基を含むポリグリセロール化脂肪アミド;2から30molのエチレンオキシドを含むソルビタンのエトキシル化脂肪酸エステル;植物起源のエトキシル化油;スクロースの脂肪酸エステル;ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル;グリセロール(C6〜C24)アルキルポリグリコシドのポリエトキシル化脂肪酸モノ又はジエステル;N-(C6〜C24)アルキルグルカミン誘導体;アミンオキシド、例えば(C10〜C14)アルキルアミンオキシド又はN-(C10〜C14)アシルアミノプロピルモルホリンオキシド;シリコーン界面活性剤;並びにそれらの混合物も非限定的に挙げることができる。
非イオン性界面活性剤は、好ましくは、モノオキシアルキレン化、ポリオキシアルキレン化、モノグリセロール化、又はポリグリセロール化非イオン性界面活性剤から選択することができる。オキシアルキレン単位は、より特定すると、オキシエチレン若しくはオキシプロピレン単位、又はそれらの組合せであり、好ましくはオキシエチレン単位である。
挙げることができるモノオキシアルキレン化又はポリオキシアルキレン化非イオン性界面活性剤の例には、単独の又は混合物としての、以下のものが含まれる:
モノオキシアルキレン化又はポリオキシアルキレン化(C8〜C24)アルキルフェノール、
飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状の、モノオキシアルキレン化又はポリオキシアルキレン化C8〜C30アルコール、
飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状の、モノオキシアルキレン化又はポリオキシアルキレン化C8〜C30アミド、
飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状のC8〜C30酸とポリアルキレングリコールとのエステル、
飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状のC8〜C30酸とソルビトールとのモノオキシアルキレン化又はポリオキシアルキレン化エステル、
飽和又は不飽和の、モノオキシアルキレン化又はポリオキシアルキレン化植物油、
とりわけ、エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドの縮合物。
界面活性剤は、好ましくは、1から100の間、最も好ましくは2から50の間のモル数のエチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドを含有する。本発明の実施形態の1つによれば、ポリオキシアルキレン化非イオン性界面活性剤は、ポリオキシエチレン化脂肪アルコール(脂肪アルコールのポリエチレングリコールエーテル)及びポリオキシエチレン化脂肪エステル(脂肪酸のポリエチレングリコールエステル)から選択される。
挙げることができるポリオキシエチレン化飽和脂肪アルコール(又はC8〜C30アルコール)の例には、ラウリルアルコールのエチレンオキシド付加物、とりわけ9から50個のオキシエチレン単位を含有するもの、より特定すると10から12個のオキシエチレン単位を含有するもの(CTFA名としてはラウレス-10からラウレス-12);ベヘニルアルコールのエチレンオキシド付加物、とりわけ9から50個のオキシエチレン単位を含有するもの(CTFA名としてはベヘネス-9からベヘネス-50);セテアリルアルコール(セチルアルコール及びステアリルアルコールの混合物)のエチレンオキシド付加物、とりわけ10から30個のオキシエチレン単位を含有するもの(CTFA名としてはセテアレス-10からセテアレス-30);セチルアルコールのエチレンオキシド付加物、とりわけ10から30個のオキシエチレン単位を含有するもの(CTFA名としてはセテス-10からセテス-30);ステアリルアルコールのエチレンオキシド付加物、とりわけ10から30個のオキシエチレン単位を含有するもの(CTFA名としてはステアレス-10からステアレス-30);イソステアリルアルコールのエチレンオキシド付加物、とりわけ10から50個のオキシエチレン単位を含有するもの(CTFA名としてはイソステアレス-10からイソステアレス-50);並びにそれらの混合物が含まれる。
挙げることができるポリオキシエチレン化不飽和脂肪アルコール(又はC8〜C30アルコール)の例には、オレイルアルコールのエチレンオキシド付加物、とりわけ2から50個のオキシエチレン単位を含有するもの、より特定すると10から40個のオキシエチレン単位を含有するもの(CTFA名としてはオレス-10からオレス-40);及びそれらの混合物が含まれる。
モノグリセロール化又はポリグリセロール化非イオン性界面活性剤の例としては、モノグリセロール化又はポリグリセロール化C8〜C40アルコールが好ましくは使用される。
特に、モノグリセロール化又はポリグリセロール化C8〜C40アルコールは、以下の式に相当する:
RO-[CH2-CH(CH2OH)-O]m-H又はRO-[CH(CH2OH)-CH2O]m-H
[式中、Rは、直鎖状又は分枝状のC8〜C40、好ましくはC8〜C30アルキル又はアルケニル基を表し、mは、1から30、好ましくは1.5から10の範囲の数を表す]。
本発明との関連で好適な化合物の例としては、4molのグリセロールを含有するラウリルアルコール(INCI名:ポリグリセリル-4ラウリルエーテル)、1.5molのグリセロールを含有するラウリルアルコール、4molのグリセロールを含有するオレイルアルコール(INCI名:ポリグリセリル-4オレイルエーテル)、2molのグリセロールを含有するオレイルアルコール(INCI名:ポリグリセリル-2オレイルエーテル)、2molのグリセロールを含有するセテアリルアルコール、6molのグリセロールを含有するセテアリルアルコール、6molのグリセロールを含有するオレオセチルアルコール、及び6molのグリセロールを含有するオクタデカノールを挙げることができる。
アルコールは、mの値が統計値を表すのと同様に、アルコールの混合物を表す場合があり、これは、市販製品において、いくつかの種のポリグリセロール化脂肪アルコールが混合物の形態で共存しうることを意味する。
モノグリセロール化又はポリグリセロール化アルコールの中では、1molのグリセロールを含有するC8/C10アルコール、1molのグリセロールを含有するC10/C12アルコール、及び1.5molのグリセロールを含有するC12アルコールを使用することが好ましい。
モノグリセロール化又はポリグリセロール化C8〜C40脂肪エステルは、以下の式に相当しうる:
R'O-[CH2-CH(CH2OR''')-O]m-R''又はR'O-[CH(CH2OR''')-CH2O]m-R''
[式中、R'、R''、及びR'''のそれぞれは、独立して、水素原子、又は直鎖状若しくは分枝状のC8〜C40、好ましくはC8〜C30アルキル-CO-若しくはアルケニル-CO-基を表し、ただし、R'、R''、及びR'''の少なくとも1つは、水素原子ではないことを条件とし、mは、1から30、好ましくは1.5から10の範囲の数を表す]。
挙げることができるポリオキシエチレン化脂肪エステルの例には、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸又はベヘン酸のエステルのエチレンオキシド付加物、及びそれらの混合物、とりわけ9から100個のオキシエチレン単位を含有するもの、例えばラウリン酸PEG-9からPEG-50(CTFA名:ラウリン酸PEG-9からラウリン酸PEG-50);パルミチン酸PEG-9からPEG-50(CTFA名:パルミチン酸PEG-9からパルミチン酸PEG-50);ステアリン酸PEG-9からPEG-50(CTFA名:ステアリン酸PEG-9からステアリン酸PEG-50);パルミトステアリン酸PEG-9からPEG-50;ベヘン酸PEG-9からPEG-50(CTFA名:ベヘン酸PEG-9からベヘン酸PEG-50);モノステアリン酸ポリエチレングリコール100 EO(CTFA名:ステアリン酸PEG-100);及びそれらの混合物が含まれる。
本発明の実施形態の1つによれば、非イオン性界面活性剤は、ポリオールと、例えば8から24個の炭素原子、好ましくは12から22個の炭素原子を含有する飽和又は不飽和鎖を有する脂肪酸とのエステル、及び好ましくは10から200個、より好ましくは10から100個のオキシアルキレン単位を含有するそれらのポリオキシアルキレン化誘導体、例えばC8〜C24、好ましくはC12〜C22脂肪酸のグリセリルエステル、及び好ましくは10から200個、より好ましくは10から100個のオキシアルキレン単位を含有するそれらのポリオキシアルキレン化誘導体;C8〜C24、好ましくはC12〜C22脂肪酸のソルビトールエステル、及び好ましくは10から200個、より好ましくは10から100個のオキシアルキレン単位を含有するそれらのポリオキシアルキレン化誘導体;C8〜C24、好ましくはC12〜C22脂肪酸の糖(スクロース、マルトース、グルコース、フルクトース、及び/又はアルキルグリコース)エステル、及び好ましくは10から200個、より好ましくは10から100個のオキシアルキレン単位を含有するそれらのポリオキシアルキレン化誘導体;脂肪アルコールのエーテル;糖及びC8〜C24、好ましくはC12〜C22脂肪アルコールのエーテル;並びにそれらの混合物から選択することができる。
脂肪酸のグリセリルエステルとしては、ステアリン酸グリセリル(モノ-、ジ-、及び/又はトリステアリン酸グリセリル)(CTFA名:ステアリン酸グリセリル)、ラウリン酸グリセリル又はリシノレイン酸グリセリル、並びにそれらの混合物を列挙することができ、それらのポリオキシアルキレン化誘導体としては、脂肪酸とポリオキシアルキレン化グリセロールとのモノ-、ジ-、又はトリエステル(脂肪酸とグリセロールのポリアルキレングリコールエーテルとのモノ-、ジ-、又はトリエステル)、好ましくはステアリン酸(モノ-、ジ-、及び/又はトリステアリン酸)ポリオキシエチレン化グリセリル、例えばステアリン酸(モノ-、ジ-、及び/又はトリステアリン酸)PEG-20グリセリルを列挙することができる。
これらの界面活性剤の混合物、例えばUniqema社によってARLACEL 165の名称で市販されている、ステアリン酸グリセリル及びステアリン酸PEG-100を含有する製品、並びにGoldschmidt社によってTEGINの名称で市販されている、ステアリン酸グリセリル(モノ-及びジステアリン酸グリセリル)及びステアリン酸カリウムを含有する製品(CTFA名:ステアリン酸グリセリルSE)等も使用することができる。
C8〜C24脂肪酸のソルビトールエステル及びそれらのポリオキシアルキレン化誘導体は、パルミチン酸ソルビタン、イソステアリン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、並びに例えば20から100 EOを含有する脂肪酸及びアルコキシル化ソルビタンのエステル、例えばICI社によってSpan 60の名称で販売されているモノステアリン酸ソルビタン(CTFA名:ステアリン酸ソルビタン)、ICI社によってSpan 40の名称で販売されているモノパルミチン酸ソルビタン(CTFA名:パルミチン酸ソルビタン)、及びICI社によってTween 65の名称で販売されているトリステアリン酸ソルビタン20 EO(CTFA名:ポリソルベート65)、トリオレイン酸ポリエチレンソルビタン(ポリソルベート85)、又はUniqema社によってTween 20若しくはTween 60の商品名で市販されている化合物等から選択することができる。
脂肪酸及びグルコース又はアルキルグルコースのエステルとしては、パルミチン酸グルコース、セスキステアリン酸アルキルグルコース、例えばセスキステアリン酸メチルグルコース、パルミチン酸アルキルグルコース、例えばパルミチン酸メチルグルコース又はパルミチン酸エチルグルコース、メチルグルコシド脂肪エステル、メチルグルコシド及びオレイン酸のジエステル(CTFA名:ジオレイン酸メチルグルコース)、メチルグルコシド及びオレイン酸/ヒドロキシステアリン酸の混合物の混合エステル(CTFA名:ジオレイン酸/ヒドロキシステアリン酸メチルグルコース)、メチルグルコシド及びイソステアリン酸のエステル(CTFA名:イソステアリン酸メチルグルコース)、メチルグルコシド及びラウリン酸のエステル(CTFA名:ラウリン酸メチルグルコース)、メチルグルコシド及びイソステアリン酸のモノエステル及びジエステルの混合物(CTFA名:セスキ-イソステアリン酸メチルグルコース)、メチルグルコシド及びステアリン酸のモノエステル及びジエステルの混合物(CTFA名:セスキステアリン酸メチルグルコース)、特にAMERCHOL社によってGlucate SSの名称で市販されている製品、並びにそれらの混合物を列挙することができる。
脂肪酸及びグルコース又はアルキルグルコースのエトキシル化エーテルとしては、例えば、脂肪酸及びメチルグルコースのエトキシル化エーテル、特に約20モルのエチレンオキシドを有するメチルグルコース及びステアリン酸のジエステルのポリエチレングリコールエーテル(CTFA名:ジステアリン酸PEG-20メチルグルコース)、例えばAMERCHOL社によってGlucam E-20 distearateの名称で市販されている製品、約20モルのエチレンオキシドを有するメチル-グルコース及びステアリン酸のモノエステル及びジエステルの混合物のポリエチレングリコールエーテル(CTFA名:セスキステアリン酸PEG-20メチルグルコース)、特にAMERCHOL社によってGlucamate SSE-20の名称で市販されている製品及びGOLDSCHMIDT社によってGrillocose PSE-20の名称で市販されているもの、並びにそれらの混合物を列挙することができる。
スクロースエステルとしては、例えば、パルミト-ステアリン酸サッカロース、ステアリン酸サッカロース、及びモノラウリン酸サッカロースを列挙することができる。
糖エーテルとしては、アルキルポリグルコシドを使用することができ、例えば、デシルグルコシド、例えばKao Chemicals社によってMYDOL 10の名称で市販されている製品、Henkel社によってPLANTAREN 2000の名称で市販されている製品、及びSeppic社によってORAMIX NS 10の名称で市販されている製品、カプリリル/カプリルグルコシド、例えばSeppic社によってORAMIX CG 110の名称で又はBASF社によってLUTENSOL GD 70の名称で市販されている製品、ラウリルグルコシド、例えばHenkel社によってPLANTAREN 1200 N及びPLANTACARE 1200の名称で市販されている製品、ココ-グルコシド、例えばHenkel社によってPLANTACARE 818/UPの名称で市販されている製品、セトステアリルアルコールと場合によって混合されているセトステアリルグルコシド、例えばSeppic社によってMONTANOV 68の名称で、Goldschmidt社によってTEGO-CARE CG90の名称で、及びHenkel社によってEMULGADE KE3302の名称で市販されているもの、アラキジルグルコシド、例えばSeppic社によってMONTANOV 202の名称で市販されているアラキジル及びベヘニルアルコール並びにアラキジルグルコシドの混合物の形態のもの、ココイルエチルグルコシド、例えばSeppic社によってMONTANOV 82の名称で市販されているセチル及びステアリルアルコールとの混合物(35/65)の形態のもの、並びにそれらの混合物を特に列挙することができる。
アルコキシル化植物油のグリセリドの混合物、例えばエトキシル化(200 EO)パーム及びコプラ(7 EO)グリセリドの混合物も列挙することができる。
本発明による非イオン性界面活性剤は、好ましくは、アルケニル又は分枝状のC12〜C22アシル鎖、例えばオレイル又はイソステアリル基を含有する。より好ましくは、本発明による非イオン性界面活性剤は、トリイソステアリン酸PEG-20グリセリルである。
本発明の実施形態の1つによれば、非イオン性界面活性剤は、エチレンオキシドとプロピレンオキシドとのコポリマー、特に以下の式:
HO(C2H4O)a(C3H6O)b(C2H4O)cH
[式中、a、b、及びcは、a+cが2から100の範囲であり、bが14から60の範囲であるような整数である]
のコポリマー、及びそれらの混合物から選択することができる。
本発明の実施形態の1つによれば、非イオン性界面活性剤は、シリコーン界面活性剤から選択することができる。文献US-A-5364633及びUS-A-5411744に開示されたものを非限定的に挙げることができる。
シリコーン界面活性剤は、好ましくは、式(I):
Figure 2018070544
[式中、
R1、R2、及びR3は、互いに独立して、C1〜C6アルキル基又は-(CH2)x-(OCH2CH2)y-(OCH2CH2CH2)z-OR4基を表し、R1、R2、又はR3基の少なくとも1つは、アルキル基でなく、R4は、水素、アルキル基、又はアシル基であり、
Aは、0から200の範囲の整数であり、
Bは、0から50の範囲の整数であり、ただし、A及びBは、同時に0に等しいことはないことを条件とし、
xは、1から6の範囲の整数であり、
yは、1から30の範囲の整数であり、
zは、0から5の範囲の整数である]
の化合物であってもよい。
本発明の好ましい一実施形態によれば、式(I)の化合物中、アルキル基は、メチル基であり、xは、2から6の範囲の整数であり、yは、4から30の範囲の整数である。
式(I)のシリコーン界面活性剤の例としては、式(II):
Figure 2018070544
[式中、Aは、20から105の範囲の整数であり、Bは、2から10の範囲の整数であり、yは、10から20の範囲の整数である]
の化合物を挙げることができる。
式(I)のシリコーン界面活性剤の例としては、式(III):
H-(OCH2CH2)y-(CH2)3-[(CH3)2SiO]A'-(CH2)3-(OCH2CH2)y-OH (III)
[式中、A'及びyは、10から20の範囲の整数である]
の化合物も挙げることができる。
使用することができる本発明の化合物は、Dow Corning社によってDC 5329、DC 7439-146、DC 2-5695、及びQ4-3667の名称で販売されているものである。化合物DC 5329、DC 7439-146、及びDC 2-5695は、それぞれ、Aが22であり、Bが2であり、yが12である式(II)の化合物;Aが103であり、Bが10であり、yが12である式(II)の化合物;Aが27であり、Bが3であり、yが12である式(II)の化合物である。
化合物Q4-3667は、Aが15であり、yが13である式(III)の化合物である。
非イオン性界面活性剤は、ポリグリセリル脂肪酸エステルから選択されることが好ましい。
(b)ポリグリセリル脂肪酸エステルは、2から10個のグリセロール、より好ましくは2から8個のグリセロール、更に好ましくは2個又は6個のグリセロールに由来するポリグリセロール部分を有することが好ましい場合がある。
ポリグリセリル脂肪酸エステルは、カプリン酸PG2、ジカプリン酸PG2、トリカプリン酸PG2、カプリル酸PG2、ジカプリル酸PG2、トリカプリル酸PG2、ラウリン酸PG2、ジラウリン酸PG2、トリラウリン酸PG2、ミリスチン酸PG2、ジミリスチン酸PG2、トリミリスチン酸PG2、ステアリン酸PG2、ジステアリン酸PG2、トリステアリン酸PG2、イソステアリン酸PG2、ジイソステアリン酸PG2、トリイソステアリン酸PG2、オレイン酸PG2、ジオレイン酸PG2、トリオレイン酸PG2、カプリン酸PG3、ジカプリン酸PG3、トリカプリン酸PG3、カプリル酸PG3、ジカプリル酸PG3、トリカプリル酸PG3、ラウリン酸PG3、ジラウリン酸PG3、トリラウリン酸PG3、ミリスチン酸PG3、ジミリスチン酸PG3、トリミリスチン酸PG3、ステアリン酸PG3、ジステアリン酸PG3、トリステアリン酸PG3、イソステアリン酸PG3、ジイソステアリン酸PG3、トリイソステアリン酸PG3、オレイン酸PG3、ジオレイン酸PG3、トリオレイン酸PG3、カプリン酸PG4、ジカプリン酸PG4、トリカプリン酸PG4、カプリル酸PG4、ジカプリル酸PG4、トリカプリル酸PG4、ラウリン酸PG4、ジラウリン酸PG4、トリラウリン酸PG4、ミリスチン酸PG4、ジミリスチン酸PG4、トリミリスチン酸PG4、ステアリン酸PG4、ジステアリン酸PG4、トリステアリン酸PG4、イソステアリン酸PG4、ジイソステアリン酸PG4、トリイソステアリン酸PG4、オレイン酸PG4、ジオレイン酸PG4、トリオレイン酸PG4、カプリン酸PG5、ジカプリン酸PG5、トリカプリン酸PG5、カプリル酸PG5、ジカプリル酸PG5、トリカプリル酸PG5、ラウリン酸PG5、ジラウリン酸PG5、トリラウリン酸PG5、ミリスチン酸PG5、ジミリスチン酸PG5、トリミリスチン酸PG5、ステアリン酸PG5、ジステアリン酸PG5、トリステアリン酸PG5、イソステアリン酸PG5、ジイソステアリン酸PG5、トリイソステアリン酸PG5、オレイン酸PG5、ジオレイン酸PG5、トリオレイン酸PG5、カプリン酸PG6、ジカプリン酸PG6、トリカプリン酸PG6、カプリル酸PG6、ジカプリル酸PG6、トリカプリル酸PG6、ラウリン酸PG6、ジラウリン酸PG6、トリラウリン酸PG6、ミリスチン酸PG6、ジミリスチン酸PG6、トリミリスチン酸PG6、ステアリン酸PG6、ジステアリン酸PG6、トリステアリン酸PG6、イソステアリン酸PG6、ジイソステアリン酸PG6、トリイソステアリン酸PG6、オレイン酸PG6、ジオレイン酸PG6、及びトリオレイン酸PG6からなる群から選択することができる。
非イオン性界面活性剤の量は、本発明による組成物の総質量に対して20質量%以下、好ましくは15質量%以下、より好ましくは10質量%以下であってよく、ただし、非イオン性界面活性剤の量は、0ではないことを条件とする。非イオン性界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して0.01質量%以上、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上であってよい。
したがって、本発明による組成物中の非イオン性界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して0.01質量%から20質量%、好ましくは0.05質量%から15質量%、より好ましくは0.1質量%から10質量%の範囲であってよい。
[両性界面活性剤]
本発明による組成物は、少なくとも1種の両性界面活性剤を含んでもよい。2種以上の両性界面活性剤を使用する場合、それらは、同じであっても異なっていてもよい。
両性又は双性イオン性界面活性剤は、例えば(非限定的な一覧)、アミン誘導体、例えば脂肪族の第二級又は第三級アミン、及び場合により四級化されているアミン誘導体であってよく、その脂肪族基は、8から22個の炭素原子を含み、且つ少なくとも1個の水可溶化アニオン性基(例えば、カルボキシレート、スルホネート、スルフェート、ホスフェート、又はホスホネート)を含有する、直鎖状又は分枝状の鎖である。
両性界面活性剤は、好ましくは、ベタイン及びアミドアミンカルボキシル化誘導体からなる群から選択することができる。
両性界面活性剤は、ベタイン型界面活性剤から選択されることが好ましい。
ベタイン型両性界面活性剤は、好ましくは、アルキルベタイン、アルキルアミドアルキルベタイン、スルホベタイン、ホスホベタイン、及びアルキルアミドアルキルスルホベタイン、特に(C8〜C24)アルキルベタイン、(C8〜C24)アルキルアミド(C1〜C8)アルキルベタイン、スルホベタイン、及び(C8〜C24)アルキルアミド(C1〜C8)アルキルスルホベタインからなる群から選択される。一実施形態では、ベタイン型の両性界面活性剤は、(C8〜C24)アルキルベタイン、(C8〜C24)アルキルアミド(C1〜C8)アルキルスルホベタイン、スルホベタイン、及びホスホベタインから選択される。
挙げることができる非限定的な例には、単独の又は混合物としての、ココベタイン、ラウリルベタイン、セチルベタイン、ココ/オレアミドプロピルベタイン、コカミドプロピルベタイン、パルミタミドプロピルベタイン、ステアラミドプロピルベタイン、コカミドエチルベタイン、コカミドプロピルヒドロキシスルタイン、オレアミドプロピルヒドロキシスルタイン、ココヒドロキシスルタイン、ラウリルヒドロキシスルタイン、及びココスルタインの名称で、CTFA International Cosmetic Ingredient Dictionary & Handbook、第15版、2014年において分類されている化合物が含まれる。
ベタイン型両性界面活性剤は、好ましくは、アルキルベタイン及びアルキルアミドアルキルベタイン、特にココベタイン及びコカミドプロピルベタインである。
アミドアミンカルボキシル化誘導体の中では、Miranolの名称で販売されている、米国特許第2,528,378号及び第2,781,354号に記載され、アンホカルボキシグリシネート及びアンホカルボキシプロピオネートの名称でCTFA dictionary、第3版、1982年において分類されている(それらの開示は、参照により本明細書に組み込まれる)製品を挙げることができ、以下のそれぞれの構造を有する:
R1-CONHCH2CH2-N+(R2)(R3)(CH2COO-) M+ X- (B1)
[式中、
R1は、加水分解ヤシ油中に存在する酸R1-COOHのアルキル基、ヘプチル、ノニル、又はウンデシル基を示し、
R2は、β-ヒドロキシエチル基を示し、
R3は、カルボキシメチル基を示し、
M+は、ナトリウム等のアルカリ金属に由来するカチオン性イオン;アンモニウムイオン;又は有機アミンに由来するイオンを示し、
X-は、有機又は無機のアニオン性イオン、例えばハロゲン化物イオン、酢酸イオン、リン酸イオン、硝酸イオン、アルキル(C1〜C4)硫酸イオン、アルキル(C1〜C4)-又はアルキル(C1〜C4)アリール-スルホン酸イオン、特にメチル硫酸イオン及びエチル硫酸イオンを示すか、或いはM+及びX-は、存在しない];
R1'-CONHCH2CH2-N(B)(C) (B2)
[式中、
R1'は、ヤシ油若しくは加水分解アマニ油中に存在する酸R1'-COOHのアルキル基、C7、C9、C11、若しくはC13アルキル基等のアルキル基、C17アルキル基及びそのイソ型、又は不飽和C17基を示し、
Bは、-CH2CH2OX'を表し、
Cは、-(CH2)z-Y'を表し、z=1又は2であり、
X'は、-CH2-COOH基、-CH2-COOZ'、-CH2CH2-COOH、-CH2CH2-COOZ'、又は水素原子を示し、
Y'は、-COOH、-COOZ'、-CH2-CHOH-SO3Z'、-CH2-CHOH-SO3H基、又は-CH2-CH(OH)-SO3-Z'基を示し、
ここで、Z'は、ナトリウム等のアルカリ若しくはアルカリ土類金属のイオン、有機アミンに由来するイオン、又はアンモニウムイオンを表す];
及び
Ra''-NH-CH(Y'')-(CH2)n-C(O)-NH-(CH2)n'-N(Rd)(Re) (B'2)
[式中、
Y''は、-C(O)OH、-C(O)OZ''、-CH2-CH(OH)-SO3H又は-CH2-CH(OH)-SO3-Z''を示し、ここで、Z''は、ナトリウム等のアルカリ金属若しくはアルカリ土類金属に由来するカチオン性イオン、有機アミンに由来するイオン、又はアンモニウムイオンを示し、
Rd及びReは、C1〜C4アルキル又はC1〜C4ヒドロキシアルキル基を示し、
Ra''は、酸由来のC10〜C30アルキル基又はアルケニル基を示し、
n及びn'は、独立して、1から3の整数を示す]。
式B1及びB2を有する両性界面活性剤は、(C8〜C24)-アルキルアンホモノアセテート、(C8〜C24)アルキルアンホジアセテート、(C8〜C24)アルキルアンホモノプロピオネート、及び(C8〜C24)アルキルアンホジプロピオネートから選択されることが好ましい。
これらの化合物は、ココアンホジ酢酸二ナトリウム、ラウロアンホジ酢酸二ナトリウム、カプリルアンホジ酢酸二ナトリウム、カプリロアンホジ酢酸二ナトリウム、ココアンホジプロピオン酸二ナトリウム、ラウロアンホプロピオン酸二ナトリウム、カプリルアンホジプロピオン酸二ナトリウム、カプリロアンホジプロピオン酸二ナトリウム、ラウロアンホジプロピオン酸、及びココアンホジプロピオン酸の名称で、CTFA dictionary、第5版、1993年において分類されている。
例として、Rhodia Chimie社によってMiranol(登録商標)C2M濃縮物の商品名で販売されているココアンホジアセテートを挙げることができる。
式(B'2)の化合物の中では、CHIMEX社によってCHIMEXANE HBの呼称で市販されているジエチルアミノプロピルココアスパルトアミドナトリウム(CTFA)を挙げることができる。
両性界面活性剤の量は、本発明による組成物の総質量に対して20質量%以下、好ましくは15質量%以下、より好ましくは10質量%以下であってよく、ただし、両性界面活性剤の量は、0ではないことを条件とする。両性界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して0.01質量%以上、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上であってよい。
したがって、本発明による組成物中の両性界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して0.01質量%から20質量%、好ましくは0.05質量%から15質量%、より好ましくは0.1質量%から10質量%の範囲であってよい。
[他の成分]
本発明による組成物はまた、少なくとも1種の任意選択又は追加の成分を含んでもよい。
任意選択又は追加の成分の量は限定されないが、本発明による組成物の総質量に対して0.01質量%から30質量%、好ましくは0.1質量%から20質量%、より好ましくは1質量%から10質量%であってよい。
任意選択又は追加の成分は、カチオン性、非イオン性又は両性ポリマー;増粘剤;有機又は無機のUV遮蔽剤;ペプチド及びそれらの誘導体;タンパク質加水分解物;膨潤剤及び浸透剤;抜け毛防止剤;抗フケ剤;天然又は合成の油用増粘剤;懸濁化剤;金属イオン封鎖剤;乳白剤;染料;日焼け止め剤;ビタミン又はプロビタミン;香料;保存剤、共保存剤(co-preservative)、安定剤;並びにそれらの混合物からなる群から選択することができる。
本発明による組成物は、1種又は複数の化粧品として許容される有機溶媒を含んでもよく、これは、アルコール、特に一価アルコール、例えばエチルアルコール、イソプロピルアルコール、ベンジルアルコール、及びフェニルエチルアルコール;ジオール、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、及びブチレングリコール;他のポリオール、例えばグリセロール、糖、及び糖アルコール;並びにエーテル、例えばエチレングリコールモノメチル、モノエチル、及びモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチル、モノエチル、及びモノブチルエーテル、並びにブチレングリコールモノメチル、モノエチル、及びモノブチルエーテルであってもよい。
この場合、有機溶媒は、組成物の総質量に対して0.01質量%から30質量%、好ましくは0.1質量%から20質量%、より好ましくは1質量%から15質量%の濃度で存在してよい。
本発明による組成物のpHは、化粧品において通常使用される酸性化又は塩基性化剤を使用して、所望の値に調整することができる。
本発明による組成物は、好ましくは酸性である。したがって、組成物のpHは、1から6、より好ましくは2から5、更に好ましくは2から4であることが好ましい。
酸性化剤の中では、例として、無機又は有機酸、例えば塩酸、オルト-リン酸、硫酸、カルボン酸、例えば酢酸、酒石酸、クエン酸、グリコール酸及び乳酸、並びにスルホン酸を挙げることができる。
塩基性化剤の中では、例として、水酸化アンモニウム、アルカリ金属炭酸塩、アルカノールアミン、例えばモノ-、ジ-及びトリエタノールアミン、更にはそれらの誘導体、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウム、並びに下記の式:
Figure 2018070544
[式中、
Wは、ヒドロキシル又はC1〜C4アルキル基で場合により置換されているアルキレン、例えばプロピレンを示し、Ra、Rb、Rc及びRdは、独立して、水素原子、アルキル基又はC1〜C4ヒドロキシアルキル基を示す]
の化合物を挙げることができ、これは、1,3-プロパンジアミン及びそれらの誘導体により例示することができる。水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムが好ましく、その理由は、これはまた、インサイチューで緩衝剤を形成するよう機能しうるからである。
酸性化又は塩基性化剤は、組成物の総質量に対して0.001質量%から15質量%、好ましくは0.01質量%から10質量%、より好ましくは0.1質量%から5質量%の範囲の量で使用することができる。
[調製]
本発明による組成物は、必須成分としての成分(1)及び(2)、並びに上記で説明した任意選択の成分を混合することによって調製することができる。
上記の必須及び任意選択の成分を混合するための方法及び手段は限定されない。上記の必須及び任意選択の成分を混合するための任意の従来の方法及び手段を使用して、本発明による組成物を調製することができる。
[形態]
本発明による組成物は、ゲル等の形態であってもよいが、エマルション、例えばW/Oエマルション、O/Wエマルション等の形態ではない。
[美容方法]
本発明による組成物は、好ましくは、化粧用組成物として使用することができる。化粧用組成物は、皮膚の化粧用組成物、例えば皮膚のクレンジング組成物であってもよい。皮膚は、本明細書において、顔の皮膚、首の皮膚、及び頭皮を包含する。本発明による組成物はまた、粘膜、例えば唇等のために使用することができる。
特に、本発明による組成物は、ケラチン物質、例えば皮膚又は唇、好ましくは皮膚への塗布を意図したものであってよい。したがって、本発明による組成物は、皮膚のための美容方法に使用することができる。
本発明による皮膚等のケラチン物質のための美容方法又は美容的使用は、少なくとも、本発明による組成物をケラチン物質に塗布する工程を含む。
本発明を、実施例によって、より詳細に説明する。しかしながら、これらの実施例は、本発明の範囲を限定すると解釈されるべきではない。下記の実施例は、本発明の分野における非限定的な例示として提示される。
[スルホン酸塩混合物の調製]
(実施例A:C16内部オレフィンの合成)
7000g(28.9モル)の1-ヘキサデカノール(花王株式会社の商品名:KALCOL 6098(登録商標))、及び固体酸触媒として、700g(原料アルコールの質量に対して10質量%)のアルミナ(STREM Chemicals, Inc.社)を、スターラーを備えたフラスコに入れ、280℃で3時間、撹拌し、系内に窒素を通し(7000mL/分)ながら、反応を進行させた。反応の完了後、アルコール転化率は100%であり、C16内部オレフィンの純度は99.6%であった。得られた粗内部オレフィンを蒸留フラスコに移し、136から160℃/4.0mmHgで蒸留し、これにより、100%の純粋な16個の炭素原子を有する内部オレフィンが得られた。得られた内部オレフィンにおける二重結合分布は、C-1位に1質量%未満、C-2位に27質量%、C-3位に23質量%、C-4位に18質量%、C-5位に16質量%、C-6位に8質量%、並びにC-7及びC-8位に合計7質量%であった。
(実施例B:C18内部オレフィンの合成)
7000g(25.9モル)の1-オクタデカノール(花王株式会社の商品名:KALCOL 8098(登録商標))、及び固体酸触媒として、700g(原料アルコールに対して10質量%)のアルミナ(STREM Chemicals, Inc.社)を、スターラーを備えたフラスコに入れ、280℃で15時間、撹拌し、系内に窒素を通し(7000mL/分)ながら、反応を進行させた。反応の完了後、アルコール転化率は100%であり、C18内部オレフィンの純度は98.2%であった。得られた粗内部オレフィンを蒸留フラスコに移し、148から158℃/0.5mmHgで蒸留し、これにより、100%の純粋な内部オレフィンが得られた。得られた内部オレフィンにおける二重結合分布は、C-1位に1質量%未満、C-2位に19質量%、C-3位に18質量%、C-4位に17質量%、C-5位に15質量%、C-6位に12質量%、C-7位に9質量%、並びにC-8及びC-9位に合計10質量%であった。
(実施例C:C16内部オレフィン及びC18内部オレフィンの混合物の生成)
11.9kgのC16内部オレフィン(実施例A)及び3.1kgのC18内部オレフィン(実施例B)を混合して、15.0kgのC16/C18内部オレフィンを生成した(質量比79.4/20.6)。得られた内部オレフィンの二重結合分布は、C-1位に1質量%、C-2位に25質量%、C-3位に22質量%、C-4位に18質量%、C-5位に16質量%、C-6位に9質量%、C-7位に4質量%、C-8位に4質量%、及びC-9位に1質量%であった。
(スルホン酸塩混合物の合成)
外側ジャケットを有する薄膜スルホン化反応器を使用して、実施例Cにおいて得られた16個及び18個の炭素原子を有する内部オレフィン(C-2位に二重結合が存在した内部オレフィンの含有率は、25質量%である)のスルホン化反応を、反応器の外側ジャケット内に10℃の冷却水を通しながら、三酸化硫黄ガスを通すことによって行った。
スルホン化反応のSO3/内部オレフィンのモル比は、1.10に設定した。得られたスルホン化生成物を、理論酸価に対して1.11倍のモル量の水酸化ナトリウムを用いて調製されたアルカリ性水溶液に添加し、続いて、30℃未満で0.5時間未満、撹拌しながら中和した。得られた中和生成物を、オートクレーブにおいて180℃で1時間加熱することによって加水分解した。次いで、加水分解生成物を過酸化水素によって脱色し、これにより、C16/C18内部オレフィンスルホン酸ナトリウム混合物が得られた。
得られた内部オレフィンスルホン酸ナトリウム混合物におけるヒドロキシ型化合物(ヒドロキシアルカンスルホン酸ナトリウム)/オレフィン型化合物(オレフィンスルホン酸ナトリウム)の質量比は、87/13であった。また、得られた内部オレフィンスルホン酸ナトリウム混合物中に含有される原料内部オレフィンの含有率は、1.3質量%であり、一方で、その中の無機化合物の含有率は、4.7質量%であった。また、内部オレフィンスルホン酸塩混合物中に存在する、C-2位に位置するスルホネート基を有する化合物の含有率は、16質量%であった。
(実施例1〜5及び比較例1〜2)
表1及び表2に示す実施例1〜5及び比較例1〜2による以下の組成物を、表1及び表2に示す成分を室温で混合することによって調製した。表1及び表2に示す成分の量の数値は全て、活性原料としての「質量%」に基づく。
Figure 2018070544
Figure 2018070544
[評価]
(粘度)
実施例1〜4及び比較例1〜2による組成物の粘度を、Rheometer DHR-2(TA instruments社)によって室温(25℃)で測定した。結果を図1及び図2に示す。
(外観)
実施例1〜5及び比較例1〜2による各組成物を、4℃、室温、及び45℃の温度で、組成物の調製後2か月間保存した。各組成物の外観を、組成物の調製の直後及び組成物の調製の2か月後に、目視で観察した。外観を、以下の基準に従って評価した。
良好:差が観察されなかった。
不良:相分離が観察された。
結果を表1及び表2に示す。
(官能試験)
16人のパネリストが、実施例2及び5による組成物のそれぞれを同量使用したときの「水との相溶性」、「滑らか感の開始」、及び「起泡の速さ」を評価した。
各パネリストは、各組成物を手に取り、次いで、顔に塗布して、各組成物の使用後に「水との相溶性」、「滑らか感の開始」、及び「起泡の速さ」を評価し、0(低い)から15(高い)まで格付けし、これを次いで、格付けの平均に基づいて、以下の3つのカテゴリーに分類した。
非常に良好:10から15
良好:5から10未満
不良:0から5未満
結果を表3に示す。
Figure 2018070544
「水との相溶性」は、水との混合が容易であるか否かに関する。「水との相溶性」が「良好」又は「非常に良好」である場合、水との混合を容易に実施することができる。
「滑らか感の開始」は、いかに速く滑らか感が開始するかを意味し、組成物の質感及び組成物の皮膚への塗布が容易であるか否かに関する。「滑らか感の開始」が「良好」又は「非常に良好」である場合、組成物の質感は快適であり、組成物の皮膚への塗布を容易に実施することができる。
「起泡の速さ」は、起泡が容易であるか否かに関する。「起泡の速さ」が「良好」又は「非常に良好」である場合、組成物の起泡を迅速に実施することができる。
表1及び表2に示す評価結果は、(1)スルホン酸塩混合物と、(2)アミノ酸界面活性剤(ココイルアラニンナトリウム)、脂肪酸(ラウリン酸、ステアリン酸及びヒドロキシルステアリン酸)又はアニオン性ポリマー(ポリアクリレートクロスポリマー-6)との組合せが、成分(1)及び(2)を含む組成物の粘度を効果的に高めることができ、したがって、組成物が、温度変動下で長期間安定でありうることを示す。
更に、表3に示す評価結果は、本発明による組成物が、改善された美容効果、例えば改善された水混合速さ、泡立ち速さ、及び滑らか感をもたらすことができることを示す。

Claims (15)

  1. (1)a)16個の炭素原子を有する内部オレフィンスルホン酸塩(A)及び
    b)18個の炭素原子を有する内部オレフィンスルホン酸塩(B)
    を含むスルホン酸塩混合物であって、
    (1)スルホン酸塩混合物中に存在する成分(A)の成分(B)に対する質量比(A/B)が、75/25から90/10、好ましくは80/20から85/15であり、
    内部オレフィンスルホン酸塩(A)及び(B)中に存在するヒドロキシ型化合物の、内部オレフィンスルホン酸塩(A)及び(B)中に存在するオレフィン型化合物に対する質量比が、75/25から100/0、好ましくは80/20から95/5である、
    スルホン酸塩混合物と、
    (2)アニオン性界面活性剤及びアニオン性ポリマーから選択される少なくとも1種のアニオン性化合物と
    を含む、組成物。
  2. (1)スルホン酸塩混合物が、C-2位に位置する炭素原子上にスルホネート基を有する内部オレフィンスルホン酸塩(A)及び(B)を、(1)スルホン酸塩混合物の総質量に対して28質量%以下、好ましくは10質量%から28質量%、より良好には15質量%から25質量%の総量で含む、請求項1に記載の組成物。
  3. (1)1種又は複数の式(A1):
    Figure 2018070544
    [式中、
    - R1及びR2は、独立して、水素原子又は分枝状若しくは直鎖状のC1〜C14アルキル基を表し、
    - mは、0から14の整数であり、
    R1、R2及びmは、前記化合物(A1)が16個の炭素原子を含むようなものであり、
    - Xは、前記化合物(A1)の電気的中性の達成を可能にするカチオン又はカチオンの混合物を表す]
    の化合物;
    1種又は複数の式(B1):
    Figure 2018070544
    [式中、
    - R'1及びR'2は、独立して、水素原子又は分枝状若しくは直鎖状のC1〜C16アルキル基を表し、
    - m'は、0から16の整数であり、
    R'1、R'2及びm'は、前記化合物(B1)が18個の炭素原子を含むようなものであり、
    - X'は、前記化合物(B1)の電気的中性の達成を可能にするカチオン又はカチオンの混合物を表す]
    の化合物;
    場合により、1種又は複数の式(A2)及び/又は(A3):
    Figure 2018070544
    [式中、
    - R''1、R''2、R3及びR4は、独立して、水素原子又は分枝状若しくは直鎖状のC1〜C13アルキル基を表し、
    - nは、0から13の整数であり、
    R''1、R''2、n、R3及びR4は、前記化合物(A2)及び(A3)が16個の炭素原子を含むようなものであり、
    - X''は、前記化合物(A2)及び/又は(A3)の電気的中性の達成を可能にするカチオン又はカチオンの混合物を表す]
    の化合物;
    並びに
    場合により、1種又は複数の式(B2)及び/又は(B3):
    Figure 2018070544
    [式中、
    - R'''1、R'''2、R'3及びR'4は、独立して、水素原子又は分枝状若しくは直鎖状のC1〜C15アルキル基を表し、
    - pは、0から15の整数であり、
    R'''1、R'''2、p、R'3及びR'4は、前記化合物(B2)及び(B3)が18個の炭素原子を含むようなものであり、
    - X'''は、前記化合物(B2)及び/又は(B3)の電気的中性の達成を可能にするカチオン又はカチオンの混合物を表す]
    の化合物を含むスルホン酸塩混合物であって、
    - 化合物(A1)、(A2)及び(A3)全ての、化合物(B1)、(B2)及び(B3)全てに対する質量比((A1+A2+A3)/(B1+B2+B3)を意味する)が、75/25から90/10、好ましくは80/20から85/15であり、
    - 化合物(A1)及び(B1)全ての、化合物(A2)、(B2)、(A3)及び(B3)全てに対する質量比((A1+B1)/(A2+A3+B2+B3)を意味する)が、75/25から100/0、好ましくは80/20から95/5である、
    スルホン酸塩混合物と、
    (2)アニオン性界面活性剤及びアニオン性ポリマーから選択される少なくとも1種のアニオン性化合物と
    を含む、組成物。
  4. (1)スルホン酸塩混合物が、C2位の炭素原子上に位置するスルホネート基を有する化合物、特に化合物(A1)及び(B1)並びに場合により、化合物(A2)、(B2)、(A3)及び(B3)を、(1)スルホン酸塩混合物の総質量に対して28質量%以下、より好ましくは10質量%から28質量%、より良好には15質量%から25質量%の総量で含む、請求項3に記載の組成物。
  5. (1)スルホン酸塩混合物が、
    - (1)スルホン酸塩混合物の総質量に対して50質量%から90質量%、好ましくは55質量%から85質量%、より好ましくは60質量%から80質量%の量の化合物(A1)、並びに/又は
    - (1)スルホン酸塩混合物の総質量に対して5質量%から25質量%、好ましくは10質量%から23質量%、より好ましくは15質量%から20質量%の量の化合物(B1)、並びに/又は
    - (1)スルホン酸塩混合物の総質量に対して0質量%から20質量%、好ましくは1質量%から20質量%、より好ましくは5質量%から15質量%の総量の化合物(A2)及び(A3)、並びに/又は
    - (1)スルホン酸塩混合物の総質量に対して0質量%から7質量%、好ましくは0.5質量%から5質量%、より好ましくは1質量%から4質量%の総量の化合物(B2)及び(B3)
    を含む、請求項3又は4に記載の組成物。
  6. 組成物中の(1)スルホン酸塩混合物の量が、組成物の総質量に対して0.01質量%から30質量%、好ましくは0.1質量%から20質量%、より好ましくは1質量%から10質量%である、請求項1から5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. アニオン性界面活性剤が、少なくとも1個のヒドロキシル基を場合により有する脂肪酸及びそれらの塩から選択される、請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. アニオン性界面活性剤が、アミノ酸界面活性剤から選択される、請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
  9. アニオン性ポリマーが、硫酸基、スルフェート基、スルホン酸基、スルホネート基、リン酸基、ホスフェート基、ホスホン酸基、ホスホネート基、カルボン酸基、及びカルボキシレート基からなる群から選択される少なくとも1つの負荷電性及び/又は負荷電部分を有する、請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
  10. 組成物中の(2)アニオン性化合物の量が、組成物の総質量に対して0.01質量%から20質量%、好ましくは0.05質量%から15質量%、より好ましくは0.1質量%から10質量%である、請求項1から9のいずれか一項に記載の組成物。
  11. (3)水を更に含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の組成物。
  12. 組成物中の(3)水の量が、組成物の総質量に対して50質量%から90質量%、好ましくは55質量%から85質量%、より好ましくは60質量%から80質量%である、請求項11に記載の組成物。
  13. 少なくとも1種の非イオン性界面活性剤及び/又は少なくとも1種の両性界面活性剤を更に含む、請求項1から12のいずれか一項に記載の組成物。
  14. 化粧用組成物、好ましくは皮膚の化粧用組成物、より好ましくは皮膚のクレンジング組成物である、請求項1から13のいずれか一項に記載の組成物。
  15. ケラチン物質、好ましくは皮膚のための美容方法であって、請求項1から14のいずれか一項に記載の組成物をケラチン物質に塗布する工程を含む、美容方法。
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