JP2018069745A - 無人飛行体 - Google Patents

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Abstract

【課題】様々な光による演出効果を可能とする飛行体を提供する。
【解決手段】飛行体100は、空中を飛行するための推進力を発生する推進部を備えた本体10と、本体の周囲を囲むように配置されるフレーム50と、を備える。フレーム50上において、複数の画素を含み、第1の方向に向けて複数色の光を発光可能な第1の発光部40と、複数の画素を含み、第1の方向と異なる第2の方向に向けて複数色の光を発光可能な第2の発光部40とが配置される。
【選択図】図1

Description

本開示は、発光素子を備え、無人で空中を飛行する飛行体に関する。
特許文献1は、発光素子を搭載した複数の飛行ロボット群を空中に浮遊させ、文字や図形などの情報を提示する情報提示システムを開示する。具体的には、特許文献1の情報提示システムは、空中に浮遊する複数の飛行ロボット群をドットマトリクスとして用いて、文字や図形などの情報を提示する。特許文献1の飛行ロボットは、ベースステーションと通信を行い、ベースステーションから種々の制御に関する指示信号を受信している。
特開2003−341599号公報
特許文献1の情報提示システムは文字や図形などの情報を空中で提示するが、今後、単なる文字や図形などによる情報提示のみならず、より演出効果を持たせた情報提示が期待される。
本開示は、様々な光による演出効果を可能とする飛行体を提供する。
本開示の態様において、空中を飛行可能な飛行体が提供される。飛行体は、空中を飛行するための推進力を発生する推進部を備えた本体と、本体の周囲を囲むように配置されるフレームと、を備える。フレーム上において、複数の画素を含み、第1の方向に向けて複数色の光を発光可能な第1の発光部と、複数の画素を含み、第1の方向と異なる第2の方向に向けて複数色の光を発光可能な第2の発光部とが配置される。
本開示の飛行体は、種々の方向から様々な色の光(映像)を照射させることができるため、より演出効果の高い情報提示が可能となる。
飛行体全体の斜視図 複数の飛行体により構成される空中映像表示システムの構成を示す図 飛行体の本体の斜視図 飛行体のブロック構成図 飛行体の本体とフレームとを連結する支持部および連結部を説明するための図 フレーム折りたたみ時の連結部内の様子を説明した図 フレームの折りたたみを説明した図 飛行体のフレームの別の構成例を説明した図 飛行体のフレームのさらに別の構成例を説明した図 フレームの中空構造内に配置された電池を説明した図
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者(ら)は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(実施の形態1)
以下、添付の図面を用いて、実施の形態1を説明する。
図1は、本開示における無人の飛行体の構成を示す図である。
飛行体100は、自動操縦される複数の無人の飛行体(いわゆる「ドローン」)である。飛行体100は、本体10と、その本体10の外側に取り付けられたフレーム50とで構成される。フレーム50は、立方体の各辺を構成する枠で構成される。
フレーム50において、立方体を構成する各辺の部分に発光器40が設けられている。発光器40は、RGB各色のLED(発光ダイオード)素子を複数含んでもよいし、また、RGB各色のLED素子を含む発光素子モジュールを複数含んでも良い。すなわち、発光器40は、複数の色の光(映像)を照射できるように複数の画素(1つの画素は、1つのLED素子で構成してもよいし、1つの発光素子モジュールで構成してもよい)を含む。また、発光器40は、フレーム50が構成する立方体の6つの面のそれぞれの面において設けられている。よって、発光器40から、フレーム50が構成する立方体の6つの面のそれぞれの面の法線方向に向けて、種々の色の光を照射することができる。これにより、空中に浮遊する飛行体100から、複数の方向に向けて様々な映像を提示することができるため、様々な光による演出を実現できる。
このように構成される飛行体100を、図2に示すように、複数個、空中に浮遊させ、それぞれ所定の空中位置に配置させて発光させることで任意の映像を表示させることが可能となる。例えば、スポーツの競技大会を行うスタジアムのような大きな会場において、数十から数百の飛行体100を2〜10mの高さで空中に浮遊させ、各飛行体100の配置や発光を適宜変化させることで、様々な映像を表示することができ、様々な光による演出が可能となる。
飛行体100の本体10は、本体から延びる四本の支持部31によりフレーム50と連結される。支持部31の先端には連結部33が設けられ、この連結部33の中空部にフレーム50の一部101、103が挿入されることで連結部33とフレーム50とが連結される。
フレーム50に設けられた発光器40に対して、飛行体100の本体10側から、発光器40を駆動するための電力及び駆動信号が送信される。すなわち、フレーム50は中空構造を有しており、その中空構造内に電力や駆動信号を供給するための配線または導体が配置される。
図3は、飛行体の本体10の外観を示す斜視図である。図4は、飛行体100の機能的な構成を示したブロック図である。飛行体の本体10は、基板11と、飛行体100の推進力を発生させる推進器15とを備える。推進器15は、基板11の四角の各々から延在する支持部13の先端に取り付けられる。基板11の下側には、コントローラ16と、カメラ21と、電池25と、レーザ光源23とが取り付けられている。また、基板11の上面側には、慣性計測装置17と測位装置19とが取り付けられている。
推進器15はプロペラとプロペラを回転させるモータとからなる。図3の例では、飛行体10は4個の推進器15を有しているが、推進器の数は4個に限定されず、例えば5個以上であってもよい。各推進器15の回転数を適宜制御することで、飛行体10の移動方向や飛行状態を制御することができる。各推進器15の下部には、発光器24が取り付けられている。発光器24は、R、G、B各色の光を発する複数の発光素子を備え、様々な色の光を発することができる。
カメラ21は、CCDやCMOSイメージセンサなどの画像センサを備え、被写体を撮影し画像データを生成する。生成された画像データはコントローラ16に送信される。本実施形態では、カメラ10は、飛行体10の本体11の下側に取り付けられており、飛行体10の飛行中において、飛行体10の鉛直下方の画像を撮影するようになっている。
レーザ光源23は、レーザ発光素子を備えており、飛行中の飛行体10の鉛直下方に向かってレーザ光を照射する。レーザ光は、カメラ21により撮影可能な波長帯域の光であれば、可視光および不可視光のいずれであってもよい。
慣性計測装置17は、加速度センサやジャイロセンサを備え、飛行体100の加速度や角速度を計測する装置である。慣性計測装置17からの出力に基づき飛行体100の挙動や姿勢が制御される。
測位装置19は、GPS(Global Positioning System)衛星から信号を受信して、飛行体10の現在位置を計測する。
通信装置20は、遠隔制御装置60と無線通信を行うための電子回路を含み、遠隔制御装置60から飛行制御や発光制御等に関するコマンドを受信する。
電池25は、飛行体100の各要素に電源電圧を供給する。
以上のように構成される飛行体10は、遠隔操作により制御され、空中の所定の位置に移動し、発光器24を発光させる。すなわち、飛行体10は、地上に配置された遠隔制御装置60から、無線通信によりコマンドを受信し、受信したコマンドにしたがい飛行制御や発光制御を行う。なお、飛行体10は、光通信によりコマンドを受信してもよい。または、飛行体10は自律的に飛行制御や発光制御を行ってもよい。この場合、飛行体10は、所定の飛行経路を移動し、また、所定の発光パターンで発光器24を発光させるように予めプログラミングされる。
図5は、飛行体の本体10とフレーム50とを連結するための、飛行体の本体10から延在する支持部31と連結部33を説明した図である。図1に示す飛行体100の例では、図5(a)に示すように、飛行体の本体10の基板11の四角から支持部31が突出しているが、図5(b)に示すように、基板11の周縁部の各辺の中央から支持部31を突出させ、推進器15の外側に連結部33を取り付けるようにしてもよい。
本実施形態の飛行体100のフレーム50は連結部33において伸縮できるようになっている。すなわち、図6に示すように、フレーム50の連結部を挟んだ上側の部材101と下側部材103が連結部33内に挿入する長さを変化させることで、フレームの高さ(第1方向の長さ)を図7(a)に示す状態から図7(b)に示す状態へと変化させる。これによりフレーム50の高さを縮めることができる。すなわち、飛行体100の通常使用時には、図7(a)に示す状態にしておき、飛行体の収納時には、図7(b)に示すようにフレーム50の高さを縮めることで、飛行体100全体の嵩を低減することができる。これにより、多数の飛行体100を同時に保管する場合であっても、小さいスペースで多数の飛行体100を保管することが可能となる。加えて、連結部33に弾性体を配置することで、着地時に第3方向に加わる力を低減できる。弾性体はバネやゴム以外に非圧縮性液体でもよい。
以上のように本実施形態の飛行体100は、空中を飛行可能な飛行体であって、空中を飛行するための推進力を発生する推進器15を備えた本体10と、本体10の周囲を囲むように配置されるフレーム50と、を備える。フレーム50上において、複数の画素を含み、第1の方向に向けて複数色の光を発光可能な第1の発光器40と、複数の画素を含み、第1の方向と異なる第2の方向に向けて複数色の光を発光可能な発光器40とが配置される。
このように、飛行体の本体10の外周に取り付けられたフレーム50において、異なる方向を向いたフレーム50上に発光器40を配置する。これにより、複数の方向に向けて発光した光を出力することができる。これにより、空中に浮遊する飛行体100から、複数の方向に向けて様々な映像を提示することができるため、様々な光による演出を実現できる。
また、フレーム50は、折りたたむことができるため、飛行体100の収納時にコンパクトになり、保管する際の収納スペースを低減できる。また、フレーム50は、飛行体の本体10の外側を囲むように取り付けられることから、飛行体の本体10を保護することができる。
(実施の形態2)
飛行体の本体の外側に取り付けられるフレームの一例として図1に示す例を説明したが、フレームの構成は、これに限定されるものではない。収納時に、変形し小型化できる構成であれば任意の構成を飛行体100のフレームに適用することができる。以下にフレームの他の構成例を説明する。
(1)フレーム構成例1
例えば、図8に示すようなフレーム構成を採用してもよい。図8に示す構成では、第1方向から見て、フレーム上部において水平方向に配置される水平フレーム部材110tの一端に、垂直方向に配置される第1垂直フレーム部材101bの一端が回動可能に接続される。第1垂直フレーム部材101bは、中央部で2つの部材が接続され、折り曲げ可能に構成されている。第1垂直フレーム部材101bの他端は連結部材33bの一端に回動可能に接続されている。同様に、フレーム下部において水平方向に配置される水平フレーム部材110bの一端に、垂直方向に配置される第2垂直フレーム部材103bの一端が回動可能に接続される。第2垂直フレーム部材103bは中央部で2つの部材が接続され、折り曲げ可能に構成されている。第2垂直フレーム部材103bの他端は連結部材33bの他端に回動可能に接続されている。
このようにフレームが複数の間接部h0〜h3を備えた構成を有することにより、Z方向においてフレームを変形させることが可能となる。すなわち、フレーム50bを、図8(a)に示す状態から図8(b)に示す状態へと変化させることが可能となり、フレーム50bの高さを縮めることが可能となる。
(2)フレーム構成例2
または、図9に示すような複数の間接部h5〜h8を有するフレーム構成を採用してもよい。図9の例では、第1方向から見て、L字状フレーム部材101cの一端を回転可能に連結部材33cに接続し、他端を他のL字状フレーム部材に摺動可能に接続する。すなわち、L字状部材101c、103cは、フレームの上部水平部分または下部水平部分において、他のL字状フレーム部材と摺動可能に接続される。このようなフレーム構成により、フレーム50cを、図9(a)に示す状態から図9(b)に示す状態へと変化させることが可能となり、フレーム50cの高さを縮めることが可能となる。
このようにフレームが複数の間接部h5〜h8を備えた構成を有することにより、収納時に高さ方向(第3方向)において縮めることができ、フレームの小型化が図れる。
以上のようなフレーム構成によっても、フレームを折りたたむことができるため、飛行体100の収納時にコンパクトになり、保管する際の収納スペースを低減できる。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、上記実施の形態1で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。以下、他の実施の形態について説明する。
上記の実施形態では、フレーム50に設けられた発光器40に対して、飛行体100の本体10側から、電力及び駆動信号が送信される例を説明した。発光器40を駆動するための電力についてはフレーム50側から供給してもよい。すなわち、図10に示すように、フレーム50の中空構造内に、発光器40に電力を供給するための電池25bを収納してもよい。
上記の実施形態では、発光素子の例としてLED素子を用いたが、発光素子として他の発光素子を用いてもよい。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、発光素子を発光させて、空中において光による情報を提示する飛行体に有用である。
10 飛行体
11 本体
13 支持部
15 推進器
16 コントローラ
17 慣性計測装置
19 測位装置
21 カメラ
23 レーザ光源
40 発光器
25 電池
60 遠隔制御装置

Claims (3)

  1. 空中を飛行可能な飛行体であって、
    空中を飛行するための推進力を発生する推進部を備えた本体と、
    前記本体の周囲を囲むように配置されるフレームと、を備え、
    前記フレーム上において、複数の画素を含み、第1の方向に向けて複数色の光を発光可能な第1の発光部と、複数の画素を含み、前記第1の方向と異なる第2の方向に向けて複数色の光を発光可能な第2の発光部とが配置された、
    飛行体。
  2. 前記フレームは間接部を備え、折りたたみ可能に構成された、請求項1に記載の飛行体。
  3. 前記フレームは中空構造を有し、前記中空構造内に、前記第1の発光部と前記第2の発光部に電力を供給する電池を収納した、請求項1に記載の飛行体。
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