JP2018069159A - ディスク回転型微細気泡発生方法及び装置 - Google Patents

ディスク回転型微細気泡発生方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】小さな消費エネルギーで粒径の小さい微細気泡を生成できるディスク回転型微細気泡発生方法及び装置を提供する。【解決手段】対向させた一対の円形又は多角形で同径R0の板11,12を対向間隙14に散在させた複数のブレード材20により結合したディスク10を液相に浸漬し,ディスク10の中心に挿入した中空回転軸パイプ30の一端を対向間隙14に連通させると共に他端を気相に連通させ,中空回転軸パイプ30の周りにディスク10を回転させて気相からディスク10の対向間隙14に気体を吸引し,吸引した気体をブレード材20により微細気泡Bに粉砕しながらディスク外周より放出する。好ましくは,複数のブレード材20を,ディスク10の対向間隙14の中心から径方向に距離R1隔てた所定幅Eのドーナツ形領域16に放射状に又は所定中心角度間隔で配置する。【選択図】 図1

Description

本発明はディスク回転型微細気泡発生方法及び装置に関し,とくに液相中でディスクを回転させて微細気泡を発生させる方法及び装置に関する。
魚介類の養殖池や湖沼・河川・湖水等の閉鎖水域,排水処理場,汚水処理場等において,水質の改善・改良等を目的として,水中(液体中)に微細気泡を供給することがある(特許文献1〜6参照)。微細気泡は,マイクロバブル又はナノバブルとも呼ばれる粒径が数10μm〜数μm以下の微細な気泡であり,通常の気泡(例えば粒径1mm以上の気泡)には見られない特徴,例えば浮力が小さく水中に長時間浮遊して様々な部位に到達する,水中で浮遊しながら縮小して消滅(完全溶解)する等の特徴を有している。微細気泡を水中に供給して完全溶解させることにより,水中の様々な部位の溶存酸素濃度を効率的に向上させて水質を改善・改良することが期待できる。また,医薬品や食品等の分野においても様々なガス(酸素,オゾン,窒素等)を閉じ込めた微細気泡が利用されており,例えばオゾンガスを閉じ込めた微細気泡は強力な殺菌効果を有することが認められている。
水中(液体中)で微細気泡を生成する従来の一方法は,加圧水に気体を注入して過飽和状態としたうえで急激に水中に噴射(大気開放)する方法である(加圧溶解方式)。例えば特許文献1は,気体供給口付きエジェクタ(オリフィス)とポンプとを有する循環路に水を循環させ,エジェクタで生じた負圧によって気体供給口から水中に気体を吸引すると共にポンプで加圧することにより気体を溶解させ,その気体が溶け込んだ水を循環路からノズルを介して水中に噴射して微細気泡を生成する方法を開示している。また特許文献2及び3は,エジェクタノズルと吸気孔(空気導入孔)とを有する導水管路に加圧水を導入し,エジェクタノズルで形成される負圧によって吸気孔から気体を加圧水中に吸引し,その加圧水を噴射して微細気泡を生成する方法を開示している。
水中(液体中)で微細気泡を発生させる他の方法は,気液界面近傍でせん断流を形成して微細気泡を生成する方法である(せん断方式)。例えば特許文献4は,中空シャフトの先端に取り付けたスクリューを水中に挿入して回転駆動すると共に,中空シャフトの他端から送風機により空気を導入し,スクリューの起こす渦巻状せん断流によって微細気泡を生成する方法を開示している。また特許文献5及び6は,中空回転軸の先端に取り付けた中空円板を水中に挿入して回転駆動すると共に,その中空円板の回転(遠心力)で生じた負圧により中空回転軸を介して中空円板の内部に空気を吸引し,中空円板の回転による渦巻状せん断流によって吸引した気体を微細気泡として水中に放出する方法を開示している。加圧溶解方式やせん断方式の他に,水中の比較的粒径の大きな気泡に超音波等を当てて分解することにより微細気泡を生成する方法も知られている(気泡崩壊方式)。
特開2006−167612号公報 特開平6−121997号公報 特開2000−061489号公報 特開平11−010188号公報 特開2004−000897号公報 特開2012−011355号公報
しかし,従来の加圧溶解方式による微細気泡の発生方法は,加圧装置(水中ポンプ,陸上ポンプ等)を用いて水を加圧しなければならず,気泡の生成に要するエネルギーが大きい問題点がある。養魚場や閉鎖水域等では微細気泡の供給を長期間継続しなければならないことも多く,消費エネルギーが大きくなると経費が嵩むだけでなく,継続的な動力源のない海洋上等では適用自体が難しくなる。また,養魚場等で水を循環させながら微細気泡を供給する場合は,加圧装置(ポンプ)の発熱が徐々に水に伝わって魚介類の生育に影響する水温上昇(例えば1℃程度の水温上昇)を招くおそれもある。上述した気泡崩壊方式による場合も,超音波等を当てる前の大粒径の気泡をつくるために加圧装置等を用いる場合は,やはり消費エネルギーが大きくなる。消費エネルギー及び水温上昇を小さく抑えるためには,加圧装置を用いずに微細気泡を供給できる方式が有効である。
これに対して,上述したせん断方式による微細気泡の発生方法は,特許文献4のように気体を加圧する装置(送風機)を用いる場合は比較的大きなエネルギーを消費するものの,特許文献5及び6のように中空円板の回転(遠心力)で生じた負圧により空気を吸引すれば加圧装置が必要なくなるので,消費エネルギーを比較的小さく抑えることができる。ただし,特許文献5及び6のような従来のせん断方式は,気泡の微細化に限界があり,十分に小さい粒径の微細気泡を生成することが難しい問題点がある。上述したように,微細気泡は水中で完全溶解する等の特徴を有しているが,微細気泡の粒径が大きくなると浮力が増加し,微細気泡が水中の様々な部位に到達させることができなくなり,水質を効率的に改善・改良することが期待できなくなる。消費エネルギーを小さく抑えつつ水質を効率的に改善・改良するため,加圧装置を用いずに十分に小さい粒径の微細気泡を生成できる技術の開発が望まれている。
そこで本発明の目的は,小さな消費エネルギーで粒径の小さい微細気泡を生成できるディスク回転型微細気泡発生方法及び装置を提供することにある。
図1の実施例を参照するに,本発明によるディスク回転型微細気泡発生方法は,対向させた一対の円形又は多角形で同径R0の板11,12を対向間隙14に散在させた複数のブレード材20により結合したディスク10(図1(C)〜(E)参照)を液相に浸漬し,ディスク10の中心に挿入した中空回転軸パイプ30(図1(B)参照)の一端を対向間隙14に連通させると共に他端を気相に連通させ(図1(A)参照),中空回転軸パイプ30の周りにディスク10を回転させて気相からディスク10の対向間隙14に気体を吸引し,吸引した気体をブレード材20により微細気泡Bに粉砕しながらディスク外周より放出してなるものである。
また図1の実施例を参照するに,本発明によるディスク回転型微細気泡発生装置は,対向させた一対の円形又は多角形で同径R0の板11,12を対向間隙14に散在させた複数のブレード材20により結合したディスク10(図1(C)〜(E)参照),ディスク10の中心に挿入して対向間隙14に一端を連通させる中空回転軸パイプ30(図1(B)参照),及び中空回転軸パイプ30の周りにディスク10を回転させる駆動装置40(図1(B)参照)を備えてなり,ディスク10を液相に浸漬すると共に中空回転軸パイプ30の他端を気相に連通させ(図1(A)参照),駆動装置40によるディスク10の回転により気相からディスク10の対向間隙14に気体を吸引し且つ吸引した気体をブレード材20により微細気泡Bに粉砕しながらディスク外周より放出してなるものである。
各ブレード材20は,図1(F)〜(H)に示すように,ディスク10の対向間隙14の中心から見て所定厚さdの矩形断面柱20a,多角形断面柱20b,又は円形断面柱20cとすることができる。好ましい実施例では,図1(C)〜(E)に示すように,複数のブレード材20を,ディスク10の対向間隙14の中心から径方向に距離R1隔てた所定幅Eのドーナツ形領域16に放射状に又は所定中心角度間隔で配置する。
更に好ましい実施例では,図2(A)及び(B)に示すように,ドーナツ形領域16に,ディスク10の対向間隙14の中心から径方向に所定第1距離R1隔てた所定幅Eaのドーナツ形第1領域16aと,所定第2距離(R1+Ea)隔てた所定幅Ebのドーナツ形第2領域16bとを含め,対向間隙14の中心から見て隣接する領域16a,16bのブレード材20が同じ中心角度向きとならないように配置する。この場合において望ましくは,図2(B)及び図3(A)に示すように,ディスク10の対向間隙14の中心から見た各ブレード材10の中心角度間隔θを中心に近付くに従って大きくする。或いは,図3(B)に示すように,ディスク10の対向間隙14の中心から見た各ブレード材20の厚さdを中心に近付くに従って小さくする。
他の好ましい実施例では,図4(A)に示すように,ディスク10のドーナツ形領域16の中央空隙15にその空隙15をディスク10の対向板11,12と平行な2層に仕切る隔壁50を設け,隔壁50の片側に中空回転パイプ30の一端を連通させると共に反対側に液体取り入れ孔52を設け,ディスク10の回転により気相からディスク10の中央空隙15に気体を吸引すると共に液相から液体を吸引し且つ吸引した気体及び液体をブレード材20により微細気泡に粉砕しながらディスク外周より放出する。
望ましい実施例では,図1(A)に示すように,駆動装置40に回転速度調整手段43を含め,微細気泡Bの粒径を中空回転軸パイプ30周りのディスク10の回転速度ωにより調節する。また,図1(A)に示すように,中空回転軸パイプ30の他端に吸気量調整弁32を設け,微細気泡Bの粒径を中空回転軸パイプ30の吸気量調整弁32により調節することも可能である。また,図4(A)に示すように,ディスク10の中央空隙15に隔壁50を設けると共に隔壁50の片側に液体取り入れ孔52を設けた場合は,その液体取り入れ孔52に取り入れ量調整弁54を設け,微細気泡Bの粒径を液体取り入れ孔52の取り入れ量調整弁54により調節することも可能である。更に,微細気泡Bの粒径をディスク10の径R0(図1(C)参照)により調節することもできる。
他の望ましい実施例では,図1(B)に示すように,中空回転軸パイプ30に長さ調整機構35を含め,微細気泡Bの放出深さを中空回転軸パイプ30の調整機構35により調節する。更に他の望ましい実施例では,図7(C)に示すように,ディスク10に,その外周より放出された微細気泡Bを所定方向に案内するガイド板60を設ける。
本発明によるディスク回転型微細気泡発生方法及び装置は,対向させた一対の円形又は多角形で同径R0の板11,12を対向間隙14に散在させた複数のブレード材20により結合したディスク10を液相に浸漬し,ディスク10の中心に挿入した中空回転軸パイプ30の一端を対向間隙14に連通させると共に他端を気相に連通させ,中空回転軸パイプ30の周りにディスク10を回転させて気相からディスク10の対向間隙14に気体を吸引し,吸引した気体をブレード材20により微細気泡Bに粉砕しながらディスク外周より放出するので,次の有利な効果を奏する。
(イ)ディスク10の中心に挿入した中空回転軸パイプ30の周りの遠心力によりディスク内側(対向間隙)の液体を外周部へ排出し,その排出で生じた負圧によって中空回転軸パイプ30経由でディスク10内側に気体を取り入れて微細気泡Bを生成するので,液体及び気体を加圧する装置を用いる必要がなく,微細気泡Bの生成のための消費エネルギーを小さく抑えることができる。
(ロ)ブレード材20を散在させたディスク10の対向間隙14の中心に気体を取り入れ,取り入れた気体を回転するブレード材20で粉砕しながらディスク外周へ送ることにより,ディスク外周より放出される微細気泡の粒径を十分小さくすることができ,例えば80%程度が粒径1〜2μmである微細気泡を供給することができる。
(ハ)中空回転軸パイプ30の周りにディスク10を回転させる駆動エネルギーのみで微細気泡Bを生成できるので,例えば動力源が得にくい海洋上等においても,太陽光発電等の自然エネルギー等との組み合わせにより微細気泡Bを長期間継続して供給することができる。
(ニ)ディスク内側のブレード材20の配置方法,ディスク10の径R0又は回転速度ω,中空回転軸パイプ30を介した気体の取り入れ量等の調整によって,ディスク外周より放出される微細気泡の粒径を調節することができ,対象水域の水質や微細気泡の用途等を考慮して最適な粒径の微細気泡Bを供給することが可能である。
(ホ)ポンプを使用しておらず,ディスク10の回転駆動装置40も水面上に配置することができるので,養魚場等で長期間継続し続けても水温上昇を招くおそれがなく,魚介類の生育等に影響を与えることなく長期間継続して微細気泡Bを供給することができる。
(ヘ)ポンプを使用する従来方法では,微細気泡が一方向に吐出されるので広い範囲に微細気泡を行きわたらせるために複数台の装置を必要とすることも多かったが,回転するディスク外周から360度放射状に微細気泡を放出できる本発明では,単独の装置によって広い範囲に浸透するように微細気泡を放出することができる。
以下,添付図面を参照して本発明を実施するための形態及び実施例を説明する。
本発明によるディスク回転型微細気泡装置の一実施例の説明図である。 本発明で用いるディスクの一実施例の説明図である。 本発明で用いるディスクの他の実施例の説明図である。 本発明によるディスク回転型微細気泡装置の他の実施例の説明図である。 本発明で用いるディスクの更に他の実施例の説明図である。 ガス供給装置と接続した本発明のディスク回転型微細気泡装置の実施例の説明図である。 本発明における微細気泡の放出方法の説明図である。 本発明における微細気泡の発生原理の一例の説明図である。 本発明における微細気泡の発生原理の他の一例の説明図である。
図1は,養殖池や閉鎖水域を対象水域として適用した本発明の微細気泡発生装置1の実施例を示す。図示例の発生装置1は,対向させた一対の円板11,12の間隙14に複数のブレード材20を挟み込んだディスク10と,ディスク10の中心に対向間隙14と連通するように一端を挿入する中空回転軸パイプ30と,中空回転軸パイプ30の周りにディスク10を回転させる駆動装置40とにより構成されている。図1(A)に示すように,ディスク10を対象水域の液相に水平に浸漬し,中空回転軸パイプ30の他端を液面上に鉛直に突出させて気相と連通させ,駆動装置40でディスク10を中空回転軸パイプ30の周りに回転させることにより,中空回転軸パイプ30を介してディスク10の対向間隙14に気体を取り込んで微細気泡を発生させる。ただし,本発明の適用対象は養殖池や閉鎖水域に限定されるわけではなく,医薬品分野や食品分野等を含む様々な用途に適用することができる。
微細気泡発生装置1のディスク10は,一対の同径R0の上部円板11及び下部円板12を,その対向間隙14(高さh)に散在させた複数のブレード材20により結合したものである。液相中に長期間浸漬しても腐食しにくい材質(例えば金属製又は合成樹脂製)とすることが望ましい。対象水域の液相に浸漬したディスク10の内側(対向間隙14)には液体が充満するが,図1(A)のようにディスク10を中空回転軸パイプ30周りに回転させたときに生じる遠心力Fにより,対向間隙14の液体を外周部へ排出できる。対向間隙14に設ける複数のブレード材20は,ディスク10の回転時の遠心力Fが対向間隙14の中心まで伝達され,中心部の液体が外周部へ排出されるように,相互間に適当な空隙を設けて配置する。また,ブレード材20の相互間空隙は,液体の排出で生じた負圧により中空回転軸パイプ30から対向間隙14の中心に取り込まれた気体の流路としても機能する(図8(B)参照)。
好ましくは,図1(C)に示すように,ディスク10の対向間隙14の中心に所定径R1の中央空隙15を設け,複数のブレード材20を対向間隙14の中心から径方向に距離R1隔てた所定幅Eのドーナツ形領域16に放射状に又は所定中心角度間隔θで配置する。対向間隙14の中心部にブレード材20が存在していると,ディスク10の回転時に中心部に伝達する遠心力Fが弱まるおそれがある。対向間隙14の中心にブレード材20の存在しない所定径R1の中央空隙15を設け,その周囲の所定幅Eのドーナツ形領域16に複数のブレード材20を放射状に又は所定中心角度間隔θで配置すれば,遠心力Fを弱めることなく対向間隙14の中心部まで伝達し,微細気泡を効率よく発生させることができる。対向間隙14の中央空隙15は,液体の排出で生じた負圧により中空回転軸パイプ30から対向間隙14の中心に取り込んだ気体の滞留域(気体溜まり)としても機能する(図8(B)参照)。
図1(D)は,図1(C)のディスク10の線D−Dにおける断面図を示し,図1(E)は,図1(C)のディスク10の線E−Eから見た側面図を示す。図1(C)〜(E)の実施例では,一対の同径R0の円板11,12と,その対向間隙14のドーナツ形領域16に所定中心角度間隔θ(=10度)で放射状に配置した36枚のブレード材20とによりディスク10を構成している。ドーナツ型領域16に配置するブレード材20の枚数(中心角度間隔θ)は,発生させる微細気泡Bの粒径に応じて適宜変更可能である。また,円板11,12に代えて,同径の多角形板11,12(例えば正多角形板)を用いることも可能である。例えば,同径R0の正36角形板11,12を対向させ,その対向間隙14の中心周囲のドーナツ形領域16に各頂点と中心を結ぶ線分に沿ってブレード材20を放射状に配置する。
なお,図1(C)〜(E)の実施例では,ブレード材20として,図1(F)に示すように対向間隙14の中心から見て所定厚さdで高さh,長さLの矩形断面柱20aを用いている。矩形断面柱20aに代えて,図1(G)に示すような厚さd,高さh,長さLの多角形断面柱(例えば三角形断面柱)20bを用いることができ,或いは図1(H)に示すような所定厚さd,高さhの円形断面柱20cを用いることもできる。各ブレード材20a,20b,20cの厚さdは,ブレード材相互間に十分な空隙が確保できる範囲内において,後述する微細気泡Bの粉砕に適するように設定することができる。各ブレード材20a,20bの長さLは,ドーナツ形領域16の幅Eに揃えることができる。
図1(G)のような三角形断面柱20bを用いる場合は,例えば各ブレード材20の二等辺三角形の断面の頂点を対向間隙14の中心に向けると共に底辺(厚さ)dを半径方向と交差させ,対向間隙14のドーナツ形領域16に放射状に配置することができる。このような多角形断面のブレード材20を用いることにより,ブレード材20の相互間空隙の形状を,発生させる微細気泡Bの粒径に応じて適宜変更することが可能となる。すなわち,図1(F)のような矩形断面のブレード材20aを用いた場合は,図1(C)に示すように各ブレード材20の相互間空隙がディスク10の中心側で狭く外周側で広くなる。これに対して図1(G)のような多角形断面(三角形断面)のブレード材20bを用いた場合は,各ブレード材20の相互間空隙をディスク10の中心側から外周側まで同じ幅とすることができ,或いは中心側で広く外周側で狭くすることができる。円形断面柱20cを用いる場合の配置については後述する(実施例2参照)。
微細気泡発生装置1の中空回転軸パイプ30は,図1(B)に示すように,一端に排気孔33を設けてディスク10の対向間隙14と連通させ,他端を液面上に露出させると共に吸気孔31を設けて気相と連通させ,吸気孔31と排気孔33とを中空部を介して連通させたものである。中空回転軸パイプ30は,ディスク10の回転軸として機能すると共に,対向間隙14に生じた負圧により気体を取り込む流路として機能する。図示例の中空回転軸パイプ30は,両端を密閉材39(例えばゴム栓)で封じた金属製又は合成樹脂製のパイプを用い,その一端付近の周面に対向間隙14と連通させる排気孔33を穿ち,他端付近の周面に吸気孔31を穿ったものである。中空回転軸パイプ30も,液相に浸漬しても腐食しにくい材質とすることが望ましい。
図1(B)に示すように,中空回転軸パイプ30の一端はディスク10の中心に挿入し,排気孔33を対向間隙14と連通するように固定する。中空回転軸パイプ30の他端の吸気孔31には吸気量調整弁32を設け,対向間隙14に取り込む気体の流量を調整可能とすることが望ましい。中空回転軸パイプ30の長さは液相に浸漬するディスク10の深さに応じて適宜設計できるが,図示例のように長さ調整機構35を含めることが望ましい。例えば中空回転軸パイプ30を入れ子状の内管35aと外管35bとにより構成し,長さ調整機構35を外管35bに対する内管35aの挿入長さの調整機構とする。長さ調整機構35を含めることにより,液相に浸漬するディスク10の深さを適宜調節することが可能となる。
微細気泡発生装置1の駆動装置40は,液相に浸漬したディスク10を中空回転軸パイプ30の周りに回転させるものである。駆動装置40は,ディスク10を回転駆動させるだけの出力を有するものであれば足り,小型・軽量化を図ることができる。例えば図1(B)に示すように,中空回転軸パイプ30の他端に載置して連結できる小型・軽量の電動モータを駆動装置40とすることができる。図示例の駆動装置40はカップリング42を含み,カップリング42により電動モータの駆動軸41と中空回転軸パイプ30とを連結している。また,電力系統との接続が難しい海上上等で使用する場合は,駆動装置40に蓄電池,太陽光発電機等を含めることができる。
図7(A)は,微細気泡発生装置1を用いた微細気泡の発生方法を示している。中空回転軸パイプ30の一端をディスク10の中心に挿入して固定し,他端に駆動装置40を接続する。次いで,一端のディスク10を液相に浸漬し,液面上の突出させた他端の駆動装置40によりディスク10を中空回転軸パイプ30の周りに回転させる(図1(A)も参照)。この回転の遠心力Fにより,ディスク10の対向間隙14に充満した液体が徐々に外周へ排出され,その排出で生じた負圧によりパイプ30の吸気孔31から排気孔33を介して対向間隙14の中心に気体が取り込まれ,中央空隙15に徐々に滞留する。更にディスク10の回転を継続すると,中央空隙15に滞留する気体の径が中央空隙15の径R1より大きくなり,図8(B)に示すように中央空隙15の周囲で回転するドーナツ形領域16のブレード材20に衝突する。このブレード材20との衝突により中央空隙15の気体の外縁が粉砕(せん断)され,気泡となってドーナツ形領域16のブレード材20の相互間空隙に送られる。
ディスク10のブレード材20の相互間空隙には,回転時の遠心力Fによって排出される液体によりせん断流が形成される。ブレード材20との衝突により粉砕された気泡は,ブレード材20の相互間空隙を流れる際にせん断流によって更に細かく分解される。また,ディスク10の円板11,12の外周にはディスク10の回転によって渦巻状せん断流が形成される。ブレード材20の相互間空隙で分解された気泡は,ディスク10の外周から放出される際に渦巻状せん断流によって更に細かく分解され,微細気泡Bとなって液相に放出される。すなわち,図1(A)において対向間隙14の中心に負圧によって取り込んだ気体は,ブレード材20との衝突,ブレード材20の相互間空隙のせん断流,及びディスク外周の渦巻状せん断流といった多段階の分解作用により,十分に小さい粒径の微細気泡Bとなって放出される。
図1(A)において,ディスク外周から放出される微細気泡Bの粒径及び発生量は,ディスク10の径R0又は駆動装置40によるディスク10の回転速度ωにより調節することができる。すなわち,ディスク10の径R0及び回転速度ωは何れもディスク10の回転時の遠心力Fに影響し,遠心力Fに応じてブレード材20の相互間空隙に形成されるせん断流,及びディスク10の外周に形成される渦巻状せん断流も大きくなるので,径R0及び回転速度ωを大きくすることでディスク外周から放出される微細気泡Bの粒径を小さくすることができる。また,遠心力Fが大きくなると対向間隙14の負圧が大きくなり,それに応じて対向間隙14に取り込む気体量(吸気量)も増加するので,ディスク外周から放出される微細気泡Bの発生量を増やすことができる。
ただし,径R0及び回転速度ωを大きくし過ぎると,対向間隙14に取り込んだ気体がブレード材20との衝突やせん断流の分解作用によって十分に粉砕される前に放出され,逆に微細気泡Bの粒径が大きくなってしまう可能性がある。従って,所望の粒径及び発生量の微細気泡Bを放出させるためには,対向間隙14に取り込まれる吸気量とブレード材20による分解作用とのバランスが得られる最適値となるように,ディスク10の径R0又は回転速度ωを設定することが有効である。
望ましくは,図1(A)に示すように,駆動装置40に回転速度調整手段43を含め,ディスク外周から放出される微細気泡Bの粒径及び発生量をディスク10の回転速度ωにより調節可能とする。或いは,複数の異なる径R0のディスク10を用意すると共にディスク10を中空回転軸パイプ30から取り外し可能とし,中空回転軸パイプ30と組み合わせるディスク10の径R0の切り替えることによって微細気泡Bの粒径及び発生量を調節可能とする。ディスク10の径R0又は回転速度ωを調節可能とすることにより,対象水域の水質や微細気泡の用途等を考慮して,ディスク10の径R0又は回転速度ωを最適値に設定することが容易となる。
また,図1(A)において,ディスク外周から放出される微細気泡Bの粒径及び発生量を,中空回転軸パイプ30の吸気孔31からディスク10の対向間隙14の中心に取り込む吸気量により調節することもできる。すなわち,吸気量に応じてディスク10の対向間隙14の中央空隙15に滞留する気体量が変動し,滞留する気体の径の増大率が大きくなるとブレード材20との衝突により粉砕された気泡の粒径及び発生量が大きくなり,増大率が小さくなると粉砕された気泡の粒径及び発生量も小さくなる。従って,中空回転軸パイプ30の吸気孔31に設けた吸気量調整弁32で吸気量を調整することにより,最適な粒径の微細気泡Bを供給することができる。
更に,図1(A)において,ディスク外周から放出される微細気泡Bの粒径を,ディスク10の対向間隙14に配置するブレード材20の形状や不連続性によって調節することも可能である。すなわち,ディスク10の対向間隙14の中央空隙15に取り込まれた気体は,中央空隙15の周囲のブレード材20との衝突により粉砕されて小さな気泡となるので,ブレード材20との衝突を増やすことにより微細気泡Bの粒径を小さくすることができる。例えば図2(A)に示すように,ディスク10の対向間隙14の中央空隙15の周囲に所定幅Eaのドーナツ形第1領域16aと所定幅Ebのドーナツ形第2領域16bとを同心状に設け,その両領域16a,16bにそれぞれブレード材20を放射状に且つ隣接する両領域16a,16bのブレード材20が同じ中心角度向きとならないように配置する。
図2(A)において,ドーナツ形第1領域16aのブレード材20とドーナツ形第2領域16bのブレード材20とは,同じ中心角度間隔θa,θbであるが,対向間隙14の中心から見て同じ中心角度向きとならないように配置されている。従って,ディスク10の中央空隙15に取り込まれた気体は,図8(B)に示すように先ずドーナツ形第1領域16aのブレード材20に衝突して粉砕(せん断)され,気泡となって第1領域16aのブレード材20の相互間空隙に送られる。次いで,第1領域16aのブレード材20の相互間空隙に送られた気泡は,その相互間空隙を流れるせん断流によって分解されながら,更に第1領域16aの外側のドーナツ形第2領域16bのブレード材20に衝突して粉砕される。第1領域16aのブレード材20と第2領域16bのブレード材との2段階の粉砕作用により,微細気泡Bの粒径を小さくすることができる。
望ましい実施例では,図2(B)に示すように,ディスク10の対向間隙14の中央空隙15の周囲に所定幅Eaのドーナツ形第1領域16aと所定幅Ebのドーナツ形第2領域16bと所定幅Ecのドーナツ形第3領域16cとを同心状に設け,その3つの領域16a,16b,16cにそれぞれブレード材20を放射状に且つ隣接する領域(16a,16b),(16b,16c)のブレード材20が同じ中心角度向きとならないように配置する。図示例において,第2領域16bのブレード材20と第3領域16cのブレード材20とは,同じ中心角度間隔θb,θcであるが,対向間隙14の中心から見て同じ中心角度向きとならないように配置されている。
また,図2(B)において,第2領域16bのブレード材20の中心角度間隔θbに対し,対向間隙14の中心に近い第1領域16aのブレード材20の中心角度間隔θaは大きくなっており,その中心角度間隔θa,θbの違いによって第1領域16aのブレード材20と第2領域16bのブレード材20とが同じ中心角度向きとならないように配置されている。中心に近い第1領域16aのブレード材20の中心角度間隔θaが小さいと,ディスク10の回転時に中心部に伝達する遠心力Fが弱まるおそれもある。第1領域16aのブレード材20の中心角度間隔θaを広げることは,ディスク10の回転時の遠心力Fを対向間隙14の中心まで伝達させるためにも有効である。
図2(B)において,ディスク10の中央空隙15に取り込まれた気体は,図8(B)に示すように先ずドーナツ形第1領域16aのブレード材20に衝突して粉砕(せん断)され,気泡となって第1領域16aのブレード材20の相互間空隙に送られる。続いて,第1領域16aの相互間空隙を流れるせん断流によって分解されながら,ドーナツ形第2領域16bのブレード材20に衝突して粉砕される。更に,第2領域16bの相互間空隙を流れるせん断流によって分解されながら,ドーナツ形第3領域16cのブレード材20に衝突して粉砕される。第1領域16aのブレード材20と第2領域16bのブレード材と第3領域16cのブレード材との3段階の粉砕作用により,微細気泡Bの粒径を極めて小さくすることができる。
微細気泡Bの粒径を更に小さくする必要がある場合は,図8(A)に示すように,ディスク10の対向間隙14の中央空隙15の周囲に4つのドーナツ形領域16a,16b,16c,16dを同心状に設け,その4つの領域16a,16b,16c,16dにそれぞれブレード材20を放射状に且つ隣接する領域(16a,16b),(16b,16c),(16c,16d)のブレード材20が同じ中心角度向きとならないように配置し,各領域16a,16b,16c,16dのブレード材20の4段階の粉砕作用によって微細気泡Bの粒径を小さくすることも有効である。ブレード材20の適当な相互間空隙を確保できれば,ドーナツ形領域16の数を増やすで微細気泡Bの粒径を効果的に小さくすることができる。
[実験例1]
図1に示す本発明の微細気泡発生装置1により生成される微細気泡Bの粒径を確認するため,図8(A)のようなディスク10を用いて発生装置1を試作し,図1(A)のように微細気泡Bを発生させる実験を行った。実験では,一対の同径R0(=120mm)の円板11,12を用い,その対向間隙14の中央空隙15の周りに4層のドーナツ形領域16a,16b,16c,16dを同心状に設けてディスク10を形成した。すなわち,ドーナツ形第1領域16aに中心角度間隔θa(=20度)で放射状に18枚のブレード材20を配置し,その周りのドーナツ形第2領域16bに中心角度間隔θb(=10度)で放射状に36枚のブレード材20を配置し,更にその周りのドーナツ形第3領域16cに中心角度間隔θc(=10度)で放射状に36枚のブレード材20を配置し,更にその周りのドーナツ形第4領域16dに中心角度間隔θd(=10度)で放射状に36枚のブレード材20を配置した。
また,外径15mm,長さ約250mmで両端密閉の中空回転軸パイプ30を用い,その両端に直径5mmの吸気孔31及び排気孔33を穿ち,一端をディスク10の中心に挿入して排気孔33を対向間隙14と連通させた。更に,駆動装置40として定格出力60Wの電動モータを用い,図1(A)のように中空回転軸パイプ30の他端に駆動装置40を接続して発生装置1とした。
更に,ディスク10を浸漬させる液体として,水道水を浄水器で濾過した水(濾過水)を用いた。濾過水中には細かな気泡や塵等が含まれていたので,ブランクテストとして濾過水の気泡の粒径を湿式フロー式粒子径分析装置(Particle Meauring Systems社製の型式Liquilaz−E13)により測定したところ,表1のような測定結果が得られた。
次いで,試作した発生装置1のディスク10を濾過水に浸漬し,駆動装置40(最大回転数600回転/分)により中空回転軸パイプ30の周りにディスク10を5分間回転させ,その後の濾過水中の気泡の粒径を測定する実験を5回繰り返した。実験結果を表2に示す。表1と表2との差から分かるように,試作した発生装置1により生成された微細気泡Bの粒径は,その80%以上が粒径1〜2μmであった。この実験結果から,本発明の微細気泡発生装置1によれば,定格出力60Wの電動モータの駆動エネルギーのみで,十分に小さい粒径の微細気泡を生成できることを確認することができた。
こうして本発明の目的である「小さな消費エネルギーで粒径の小さい微細気泡を生成できるディスク回転型微細気泡発生方法及び装置」の提供を達成することができる。
なお,上述したように本発明の微細気泡発生装置1によれば,ディスク10の径R0の調整によって微細気泡の粒径を調節できるが,図5(B)に示すように,ディスク10の径R0を変えずにブレード材20の外周縁の形状を変えることで微細気泡の粒径を調節することも期待できる。すなわち,図1(C)のような円形のディスク10に代えて,図5(B)のように外周縁に多数の刻みを設けたディスク10を用いることにより,ブレード材20の外周縁を長く且つ複雑な形状することができる。上述したように,ブレード材20との衝突により粉砕された気泡は,ディスク10の外周に形成される渦巻状せん断流によって最終的に分解されるが,ブレード材20の外周縁を長く且つ複雑な形状とすることにより,渦巻状せん断流による気泡の分解を促進し,図1(C)に比してディスク10から放出される微細気泡Bの粒径を小さくすることが期待できる。
上述した図1の実施例では,図7(A)を参照して説明したように,ディスク10の回転で生じた負圧によりパイプ30の吸気孔31からディスク10の中央空隙15に気体が取り込まれ,中央空隙15の周囲のドーナツ形領域16(ドーナツ形第1領域16a)で回転するブレード材20との衝突により中央空隙15の気体の外縁がせん断されて気泡となり,その気泡がドーナツ形領域16に送られて更に細かく分解される。ただし,上述した実験例1では,中央空隙15の外縁のせん断直後の気泡の粒径は比較的大きく,小粒径の微細気泡Bは主に,ドーナツ形領域16におけるせん断流や他のブレード材20(図8(A)のドーナツ形第2領域16b,第3領域16c,第4領域16dのブレード材20)との衝突によって生成されることが観察された。すなわち,微細気泡Bの粒径を更に小さくするためには,中央空隙15からせん断される気泡の粒径を小さくすることが有効である。
図4(A)は,ディスク10の対向間隙14の中央空隙15に,その中央空隙15をディスク10の対向板11,12と平行な2層(上下2層)に仕切る隔壁50を設け,その隔壁50の片側(上側)に中空回転パイプ30の一端(排気孔33)を連通させると共に,隔壁50の反対側(下側)に液体取り入れ孔52を設けた本発明の微細気泡発生装置1の他の実施例を示す。隔壁50は,他の部分と同様に,液相中に長期間浸漬しても腐食しにくい材質(例えば金属製又は合成樹脂製)とすることが望ましい。
図4(A)の微細気泡発生装置1は,図1の発生装置1と同様に,ディスク10と,吸気孔31及び排気孔33を有する中空回転軸パイプ30と,中空回転軸パイプ30の周りにディスク10を回転させる駆動装置40とを有しているが,更にディスク10の中央空隙15に液相から液体を取り入れる中空パイプ51を有している。中空回転軸パイプ30の一端の吸気孔31を液面上の気相に連通させ,他端の排気孔33をディスク10の中央空隙15に設けた隔壁50の片側(上側)に連通させる。また,図示例の中空パイプ51は,一端の液体吸引孔53と他端の液体取り入れ孔52とを中空部で連通させたものであり,その液体吸引孔53を液相に連通させ,液体取り入れ孔52をディスク10の隔壁50の反対側(下側)に連通させる。
図4(A)において,中空回転パイプ30の周りにディスク10を回転させると,図7(B)に示すように,気相から中空回転パイプ30を介してディスク10の中央空隙15に気体が吸引されると共に,液相から中空パイプ51の液体取り入れ孔52を介してディスク10の中央空隙15に液体が吸引される。ディスク10の中央空隙15に吸引された気体及び液体は,中央空隙15の外縁において衝突しながら混合され,そのうえで周囲のドーナツ形領域16のブレード材20との衝突によってせん断されるので,図1のようにブレード材20のせん断のみで生じる気泡に比して,液体との混合時の衝撃によって気泡の粒径を小さくすることができる。
図4(A)の中空回転軸パイプ30及び中空パイプ51は,例えば図4(B)に示すように仕切り材50aで中空部が仕切られた1本の中空パイプとすることができる。すなわち,仕切り材50aで中空部が仕切られた1本のパイプの一端に吸気孔31を設けると共に他端に液体吸引孔53を設け,仕切り材50aの吸気孔31側に排気孔33を穿って気体吸引用の中空パイプとし,仕切り材50aの液体吸引孔53側に液体取り入れ孔52を穿って液体吸引用の中空パイプとする。その中空パイプの排気孔33及び液体取り入れ孔52をディスク10の中央空隙15に挿入し,中空パイプの外面の仕切り材50aと対応する部位に隔壁50を取り付けることにより,図4(A)の微細気泡発生装置1とすることができる。
ただし,図4(A)の中空回転軸パイプ30と中空パイプ51とは一体構造とする必要はなく,例えば図4(C)に示すように2本の独立した中空パイプとすることもできる。すなわち,吸気孔31及び排気孔33を有する中空回転軸パイプ30の排気孔側端を隔壁50の片側面に密着させて密閉し,液体吸引孔53及び液体取り入れ孔52を有する中空軸パイプ51の取り入れ孔側端を隔壁50の反対側面に密着させて密閉することにより,図4(A)の微細気泡発生装置1とすることも可能である。
図4(A)のように,ディスク10の中央空隙15に気体と共に液体を吸引し,中央空隙15の外縁において気体と液体とを混合しながら周囲のドーナツ形領域16のブレード材20と衝突させることにより,ディスク外周から放出される微細気泡Bの粒径を小さくすることができる。また,図4(A)において,液体取り入れ孔52に取り入れ量調整弁54を設け,ディスク10の中央空隙15に吸引する液体量により微細気泡Bの粒径を調節することもできる。すなわち,吸引する液体量に応じてディスク10の中央空隙15の外縁で生じる気体と液体との混合衝撃力が変動するので,その衝撃力の大きさの変化によって気泡の粒径及び発生量を調節することできる。更に,中空回転軸パイプ30の吸気孔31に設けた吸気量調整弁32による吸気量の調整と組み合わせることにより,ディスク外周から放出される微細気泡Bの最適化を図ることができる。
図3は,ディスク10のブレード材20として,図1(H)のような所定厚さdの円形断面柱20cを用いた実施例を示す。図2を参照して上述したように,図1(F)のような矩形断面柱20aを用いたブレード材20は,ディスク10の対向間隙14の中央空隙15に取り込まれた気体と衝突して粉砕する作用を果たす。図1(H)のような円形断面柱20cを用いたブレード材20も,同様に中央空隙15の気体と衝突して粉砕する作用を果たすことが期待できる。
ただし,矩形断面柱20aに比して円形断面柱20cは,対向間隙14の中心から見た厚さdが大きくなるので,中心に近い領域に円形断面柱20cが密集して配置されると,ディスク10の回転時に中心部に伝達する遠心力Fが弱まるおそれがある。ディスク10の回転時の遠心力Fを対向間隙14の中心まで伝達させるためには,図3(A)に示すようにディスク10の対向間隙14の中心から見た各円形断面柱20cの中心角度間隔θを中心に近付くに従って大きくし,或いは図3(B)に示すようにディスク10の対向間隙14の中心から見た各円形断面柱20cの厚さdを中心に近付くに従って小さくすることが有効である。
図3(A)の実施例では,ディスク10の対向間隙14の中央空隙15の周囲に所定幅Eaのドーナツ形第1領域16aと所定幅Ebのドーナツ形第2領域16bと所定幅Ecのドーナツ形第3領域16cとを同心状に設け,その3つの領域16a,16b,16cにそれぞれ円形断面柱20cを用いたブレード材20を,それぞれ所要中心角度間隔θa,θb,θcで,且つ,隣接する領域(16a,16b),(16b,16c)のブレード材20が同じ中心角度向きとならないように配置している。
図3(A)において,第2領域16bのブレード材20と第3領域16cのブレード材20とは,同じ中心角度間隔θb,θcであるが,対向間隙14の中心から見て同じ中心角度向きとならないように配置されている。また,第2領域16bのブレード材20の中心角度間隔θbに対し,対向間隙14の中心に近い第1領域16aのブレード材20の中心角度間隔θaは大きくなっており,その中心角度間隔θa,θbの違いによって第1領域16aのブレード材20と第2領域16bのブレード材20とが同じ中心角度向きとならないように配置されている。
図3(A)において,ディスク10の中央空隙15に取り込まれた気体は,図9(B)に示すように先ずドーナツ形第1領域16aのブレード材20に衝突して粉砕(せん断)され,気泡となって第1領域16aのブレード材20の相互間空隙に送られる。続いて,第1領域16aの相互間空隙を流れるせん断流によって分解されながら,ドーナツ形第2領域16bのブレード材20に衝突して粉砕される。更に,第2領域16bの相互間空隙を流れるせん断流によって分解されながら,ドーナツ形第3領域16cのブレード材20に衝突して粉砕される。第1領域16aのブレード材20と第2領域16bのブレード材と第3領域16cのブレード材との3段階の粉砕作用により,微細気泡Bの粒径を小さくすることができる。
図3(B)の実施例では,図3(A)の場合と同様に,ディスク10の対向間隙14の中央空隙15の周囲にドーナツ形の第1領域16a,第2領域16b,第3領域16cを同心状に設け,その3つの領域16a,16b,16cにそれぞれ中心から見た厚さdが中心に近付くに従って小さくなるような円形断面柱20cを用いたブレード材20を,隣接する領域(16a,16b),(16b,16c)のブレード材20が同じ中心角度向きとならないように配置している。
図3(B)においても,ディスク10の中央空隙15に取り込まれた気体は,図9(B)に示すように先ずドーナツ形第1領域16aのブレード材20に衝突して粉砕され,気泡となって第1領域16aのブレード材20の相互間空隙に送られる。続いて,第1領域16aの相互間空隙を流れるせん断流によって分解されながら,ドーナツ形第2領域16bのブレード材20に衝突して粉砕される。更に,第2領域16bの相互間空隙を流れるせん断流によって分解されながら,ドーナツ形第3領域16cのブレード材20に衝突して粉砕される。第1領域16aのブレード材20と第2領域16bのブレード材と第3領域16cのブレード材との3段階の粉砕作用により,微細気泡Bの粒径を小さくすることができる。
図7(C)は,ディスク10の外周より放出された微細気泡Bを所定方向に案内するガイド板60を設けた本発明の微細気泡発生装置1の実施例を示す。従来の加圧装置(ポンプ等)を用いる加圧溶解方式では,通常は発生した微細気泡が一方向に吐出されるので,対象水域の広い範囲に微細気泡を行きわたらせるために複数台の装置を必要とすることも多く,それだけ消費エネルギーが大きくなる問題点があった。それに対して本発明の微細気泡発生装置1は,図7(A)及び(B)に示すように,中空回転軸パイプ30の周りに回転するディスク10の外周から360度放射状に微細気泡Bを放出できるので,単独の装置によって広い範囲に浸透するように微細気泡を放出することができ,小さな消費エネルギーで広い範囲の水質を改善・改良できる利点を有する。
ただし,微細気泡発生装置1を水槽の壁面やコーナー部に設置する場合は,水槽の壁面のない方向に集中して微細気泡Bを放出することが求められる。図7(C)の実施例は,ディスク10の外周面の所要角度範囲(図示例では約180度の角度範囲)の外側に所要間隔で対向するようにガイド板60を配置し,ディスク10の外周より放出されてガイド板60に噴き付けられた気泡流を,ガイド板60の対向面に沿って所定方向に案内している。例えば,水槽の壁面に臨むディスク10の外周面と対向するガイド板60を配置し,ディスク10の外周から水層の壁面に向けて放出される微細気泡Bを,ガイド板60により壁面のない方向に案内することができる。図示例のようなガイド板60を組み合わせることにより,必要とする方向に重点的に微細気泡Bを放出する微細気泡発生装置1とすることができる。
図6は,様々なガス(酸素,オゾン,窒素等)を供給する装置45と組み合わせた本発明の微細気泡発生装置1の実施例を示す。上述したように本発明の微細気泡発生装置1は,中空回転軸パイプ30の他端の吸気孔31を気相と連通させ,その気相の気体をディスク10に取り込んで微細気泡Bとすることができる。ただし,医薬品や食品等の分野では様々なガス(酸素,オゾン,窒素等)を閉じ込めた微細気泡Bの作成が求められることがある。図6の実施例では,中空回転軸パイプ30の他端の吸気孔31にメカニカルシールその他の適当なシール部材46及びガス流路48を介してガス供給装置45を接続し,ガス供給装置45の供給する様々なガスを微細気泡Bとして供給することができる。必要に応じて,ガス供給装置45からのガス流路48に供給量調整弁47を設け,供給量調整弁47によりガスの供給量を調整することにより,最適な粒径の微細気泡Bとすることができる。
1…ディスク回転型微細気泡発生装置
10…ディスク 11,12…対向板
14…対向間隙 15…中央空隙
16,16a,16b,16c,16d…ドーナツ形領域
19…外周縁 20,20a,20b,20c…ブレード材
30…中空回転軸パイプ 31…吸気孔
32…吸気量調整弁 33…排気孔
35…長さ調整機構 39…密閉材
40…駆動装置 41…駆動軸
42…カップリング 43…回転速度調整手段
45…ガス供給装置 46…シール部材
47…供給量調整弁 48…ガス流路
50…隔壁 50a…仕切り材
51…中空パイプ 52…液体取り入れ孔
53…液体吸引孔 54…取入れ量調整弁
60…ガイド板
B…微細気泡 d…(ブレード材の)厚さ
E…ドーナツ領域幅 F…遠心力
h…(対向間隙の)高さ L…(ブレード材の)長さ
R0…板径 R1…離隔距離(中央空隙径)
S…水面
α…(ブレード材の)傾斜角度 θ…中心角度
ω…回転速度

Claims (14)

  1. 対向させた一対の円形又は多角形の同径板を対向間隙に散在させた複数のブレード材により結合したディスクを液相に浸漬し,前記ディスクの中心に挿入した中空回転軸パイプの一端を対向間隙に連通させると共に他端を気相に連通させ,前記中空回転軸パイプ周りにディスクを回転させて気相からディスクの対向間隙に気体を吸引し,前記吸引した気体をブレード材により微細気泡に粉砕しながらディスク外周より放出してなるディスク回転型微細気泡発生方法。
  2. 請求項1の方法において,前記複数のブレード材を,前記ディスクの対向間隙の中心から径方向に隔てた所定幅のドーナツ形領域に放射状に又は所定角度間隔で配置してなるディスク回転型微細気泡発生方法。
  3. 請求項2の方法において,前記ディスクのドーナツ形領域の中央空隙に当該空隙をディスクの対向板と平行な2層に仕切る隔壁を設け,前記隔壁の片側に中空回転パイプの一端を連通させると共に反対側に液体取り入れ孔を設け,前記ディスク回転により気相からディスクの中央空隙に気体を吸引すると共に液相から液体を吸引し,前記吸引した気体及び液体をブレード材により微細気泡に粉砕しながらディスク外周より放出してなるディスク回転型微細気泡発生方法。
  4. 対向させた一対の円形又は多角形の同径板を対向間隙に散在させた複数のブレード材により結合したディスク,前記ディスクの中心に挿入して対向間隙に一端を連通させる中空回転軸パイプ,及び中空回転軸パイプの周りにディスクを回転させる駆動装置を備えてなり,前記ディスクを液相に浸漬すると共に前記中空回転軸パイプの他端を気相に連通させ,前記駆動装置によるディスク回転により気相からディスクの対向間隙に気体を吸引し且つ吸引した気体をブレード材により微細気泡に粉砕しながらディスク外周より放出してなるディスク回転型微細気泡発生装置。
  5. 請求項4の装置において,前記複数のブレード材を,前記ディスクの対向間隙の中心から径方向に隔てた所定幅のドーナツ形領域に放射状に又は所定中心角度間隔で配置してなるディスク回転型微細気泡発生装置。
  6. 請求項5の装置において,前記ディスクのドーナツ形領域の中央空隙に当該空隙をディスクの対向板と平行な2層に仕切る隔壁を設け,前記隔壁の片側に中空回転パイプの一端を連通させると共に反対側に液体取り入れ孔を設け,前記ディスク回転により気相からディスクの中央空隙に気体を吸引すると共に液相から液体を吸引し且つ吸引した気体及び液体をブレード材により微細気泡に粉砕しながらディスク外周より放出してなるディスク回転型微細気泡発生装置。
  7. 請求項4から6の何れかの装置において,前記ドーナツ領域にディスクの中心から径方向に所定第1距離隔てた所定幅のドーナツ形第1領域と所定第2距離隔てた所定幅のドーナツ形第2領域とを含め,当該中心から見て隣接する領域のブレード材が同じ中心角度向きとならないように配置してなるディスク回転型微細気泡発生装置。
  8. 請求項7の装置において,前記ディスクの対向間隙の中心から見た各ブレード材の厚さを当該中心に近付くに従って小さくし,又は各ブレード材の中心角度間隔を当該中心に近付くに従って大きくしてなるディスク回転型微細気泡発生装置。
  9. 請求項4から8の何れかの装置において,前記各ブレード材を,前記ディスクの対向間隙の中心から見て所定厚さの矩形断面柱,多角形断面柱,又は円形断面柱としてなるディスク回転型微細気泡発生装置。
  10. 請求項4から9の何れかの装置において,前記中空回転軸パイプの他端側に当該中空回転軸パイプ周りにディスクを回転させる駆動装置を接続し,その駆動装置に回転速度調整手段を含めてなるディスク回転型微細気泡発生装置。
  11. 請求項4から10の何れかの装置において,前記中空回転軸パイプの他端に吸気量調整弁を設けてなるディスク回転型微細気泡発生装置。
  12. 請求項6又は請求項6に従属する請求項7から11の何れかの装置において,前記液体取り入れ孔に取り入れ量調整弁を設けてなるディスク回転型微細気泡発生装置。
  13. 請求項4から12の何れかの装置において,前記中空回転軸パイプに長さ調整機構を含めてなるディスク回転型微細気泡発生装置。
  14. 請求項4から13の何れかの装置において,前記ディスクに,前記外周より放出された微細気泡を所定方向に案内するガイド板を設けてなるディスク回転型微細気泡発生装置。
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