JP2018068969A - 椅子 - Google Patents

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新平 戸塚
Shimpei Totsuka
新平 戸塚
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Abstract

【課題】座り心地のよい椅子を提供すること。
【解決手段】角部60A,60Aを中心として弾性変形可能なL字状部材6と、角部60A,60Aを挟んだL字状部材6の一方側60a、60c、61と他方側60b、62、64とに張られたシート部材7とを備え、
L字状部材6の一方側60a、60c、61は座22として利用でき、L字状部材6の他方側60b、62、64は背凭れ21として利用できるようになっている。
【選択図】図6

Description

本発明は、座と背凭れを有する椅子に関する。
家庭等で使用される座と背凭れを有する椅子として、特許文献1に示されるような椅子が知られている。この椅子は、座と、座の後端から上方に延びる背凭れと、から主に構成されており、座の骨子となる座フレームと背凭れの骨子となる背凭れフレームとは、回動可能に連結されている。また、座フレームと背凭れフレームとの連結部には、ラチェット機構が配置されており、該ラチェット機構により座フレームに対する背凭れフレームの傾斜角度の設定を段階的に適宜変更できるようになっている。
特開2015−208473号公報(第6頁、第2図)
しかしながら、特許文献1のような椅子は、座フレームに対する背凭れフレームの傾斜角度の設定を変更した後、ラチェット機構により座フレームに対して背凭れフレームの傾斜角度が固定される構成となっており、長時間の使用では一定姿勢で座ることとを強いられるため、背中に負荷が掛かり、座り心地が悪かった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、座り心地のよい椅子の提供を目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の椅子は、
角部を中心として弾性変形可能なL字状部材と、前記角部を挟んだ前記L字状部材の一方側と他方側とに張られたシート部材とを備え、
前記L字状部材の一方側は座として利用でき、前記L字状部材の他方側は背凭れとして利用できるようになっていることを特徴としている。
この特徴によれば、着座時には、着座者の体重によりシート部材が沈み込み、該シート部材がL字状部材の他方側を座側かつ下方側に引っ張り、L字状部材の角部を中心として背凭れを前方に向けて傾動させる力が作用し、この力は着座者の背中が背凭れを後方に傾動させる力の反力となる。そのため、着座者の体重や着座位置に合った反力で背中をサポートすることができ、座り心地がよい椅子を提供することができる。
前記背凭れは、前記シート部材との前記他方側の連結部分よりも上方に延出していることを特徴としている。
この特徴によれば、背凭れにおける他方側のシート部材との連結部分とL字状部材の角部との距離が、背凭れの上端からL字状部材の角部との距離よりも短く、座に負荷される力よりも背凭れに負荷される力の影響が大きくされているため、リクライニング時には背凭れの移動量を大きく確保できる。
前記L字状部材は、一対の支持フレームと、一対の前記支持フレームを連結する第1連結杆と、第2連結杆と、を備え、
前記第1連結杆と前記第2連結杆との間に前記シート部材が張られていることを特徴としている。
この特徴によれば、L字状部材を軽量に構成できるとともに、背凭れと座とを相対的に撓ませやすい。
前記第2連結杆は、前記角部よりも高い位置に設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、膝の位置を高くすることができるため、座に対して着座者の荷重を好適にかけることができる。
前記背凭れと前記座には、クッション部材が配置されていることを特徴としている。
この特徴によれば、クッション部材により背凭れ及び座にかかる荷重を面方向に分散して伝えることができる。
前記背凭れに配置されるクッション部材と前記座に配置されるクッション部材との間には、別のクッション部材が配置されていることを特徴としている。
この特徴によれば、背凭れと座との変形に各クッション部材が追従しやすい。
実施例1における椅子を示す斜視図である。 椅子本体の構造を示す斜視図である。 背凭れの傾動動作を示す説明図である。 ベース体の構造を示す側面図である。 (a)は、座に対して小さな荷重がかかった状態を示す側断面図、(b)は、座に対して大きな荷重がかかった状態を示す側断面図である。 (a)は、実施例1における椅子に着座者が背凭れに小さく凭れた状態を示す側断面図、(b)は、着座者が背凭れに大きく凭れた状態を示す側断面図である。 実施例2におけるシート部材の構造を示す斜視図である。 実施例2における椅子において着座者が背凭れに大きく凭れた状態を示す側断面図である。 (a)(b)は、実施例3におけるシート部材の張り調整機構を示す下面図である。
本発明に係る椅子を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例1に係る椅子につき、図1から図6を参照して説明する。以下、図3の紙面左側を椅子の正面側(前方側)とし、椅子の正面側から見て左右側を椅子の左右として説明する。
図1に示されるように、椅子1は、リビング等で使用される所謂座椅子である。椅子1は、椅子本体2と、椅子本体2に載置される第1クッション3、第2クッション4及び第3クッション5と、から主に構成されている。尚、第1クッション3は、椅子本体2における後述する背凭れ21の前面に配置され、第2クッション4は、椅子本体2における後述する座22の上面に配置され、第3クッション5は、第1クッション3及び第2クッション4の間の位置に配置されている。
図2に示されるように、椅子本体2は、木製のベース体6と、ベース体6に取付けられるシート部材7と、肘掛フレーム8,8と、から主に構成されている。図2〜図4に示されるように、ベース体6は、左右一対の支持フレーム60,60と、支持フレーム60,60の間を連結する第1連結杆61、第2連結杆62、第3連結杆63及び第4連結杆64と、を備えている。
支持フレーム60は、床面に沿って水平に延びる水平杆部60aと、水平杆部60aの後端から上方に延びる立上杆部60bと、を備えており、側面視において略L字形状を成す。水平杆部60aの前端側は、上方に立ち上がる立上部60cとなっている。
立上杆部60bは、水平杆部60aの後端から湾曲して一旦前方に傾斜した後、背面側に傾斜するように屈曲して延設されている。つまり、立上杆部60bは、くの字形状を成しており、座22側の水平杆部60aと背凭れ21側の立上杆部60bとで成す角部60Aは、鋭角となっており、支持フレーム60は、角部60Aを中心として撓曲変形可能となっている(特に図3参照)。
また、第1連結杆61は、支持フレーム60,60における立上部60c,60c間に固定されており、角部60A,60Aよりも高い位置に設置されている。第2連結杆62は、支持フレーム60,60における立上杆部60b,60bの屈曲部近傍(上下方向の中間部近傍)を連結するように固定されている。第3連結杆63は、第1連結杆61よりも背面側の位置で水平杆部60a,60a間に固定されている。第4連結杆64は、支持フレーム60,60における立上杆部60b,60bの上端部を連結するように固定されている。
すなわち、ベース体6は、角部60A,60Aを中心として弾性変形可能な側面視略L字形状を成すL字状部材として機能している。尚、理解を助けるために、便宜上、ベース体6が角部60A,60Aを中心として弾性変形することを、以下では、ベース体6が角部60A,60Aを支点として弾性変形するというが、同一の意味を指す。
このベース体6は、左右一対の支持フレーム60,60と、第1連結杆61、第2連結杆62、第3連結杆63及び第4連結杆64と、から構成される枠体形状であるため、例えば、一枚の板材等から構成されるベース体に比べて軽量であるとともに、角部60A,60Aを支点として撓曲変形しやすい構造となっている。
シート部材7は、帆布等の強度を有する布材であり、第1連結杆61と第2連結杆62との間に余裕を持たせた状態(下方に湾曲するように若干撓ませた状態)で張られている。尚、本実施例では、理解を助けるために、シート部材7における一点鎖線で囲った前方側の所定領域(横方向に延びている部分)を第1領域Z1とし、シート部材7における二点鎖線で囲った後方側の所定領域(縦方向に延びている部分)を第2領域Z2として説明する。
このシート部材7は、角部60A,60Aよりも高い位置に設置される第1連結杆61と第2連結杆62との間に固定されており、着座していない不使用状態において該シート部材7の最下端部が床面よりも上方に配置されている。好ましくは、通常使用における着座状態において、ベース体6が角部60A,60Aを支点として撓曲変形した際にも床面に接触しないようになっている(特に図3参照)。また、シート部材7は、第1連結杆61と第2連結杆62との間に固定されて着座者に追従した形状に変形可能となっている。
尚、図示しないが、シート部材7の上端部は、シート部材7の上端を折り返して縫い合わせることによりリング状に形成されており、ベース体6の組み立て時において、第2連結杆62を前記リングに挿通した状態で支持フレーム60,60間に固定することで、第2連結杆62に対して固定される。また、シート部材7の下端部は、第1連結杆61に巻き付けた状態でステープラーにより固定される。これによれば、シート部材7の下端部の第1連結杆61への巻き付け度合によりベース体6に対するシート部材7の張り具合を調整できるようになっている。
図2に示されるように、ベース体6における水平杆部60a,60a、立上部60c,60c及び第1連結杆61と、シート部材7における前方側の第1領域Z1とは、椅子本体2における座22を構成している。また、ベース体6における立上杆部60b,60b、第2連結杆62及び第4連結杆64と、シート部材7における後方側の第2領域Z2とは、椅子本体2における背凭れ21を構成している。
図4に示されるように、肘掛フレーム8は、立上杆部60bにおける中間部(屈曲部)よりも上端側の部分に沿って固定される第1固定端部8aと、第1固定端部8aから湾曲して前方側に水平方向に延びる水平部8bと、水平部8bの前端から更に湾曲して後方下側に傾斜して延びる傾斜部8cと、傾斜部8cの先端から水平杆部60aに沿って後方側に延び該水平杆部60aに固定される第2固定端部8dと、を備える。水平部8bは、着座者の肘掛けとして機能し、着座者の腕を休めることができるとともに、該水平部8bを利用して離着席をスムーズに行うことができるようになっている。
尚、水平部8bと傾斜部8cとの間の部分は、第1湾曲部8eとなっており、第1固定端部8aと水平部8bとの間の部分は、第2湾曲部8fとなっており、傾斜部8cと第2固定端部8dとの間の部分は、第3湾曲部8gとなっており、これら第1湾曲部8e、第2湾曲部8f及び第3湾曲部8gは、撓曲変形可能となっている。
これによれば、後に詳述する支持フレーム60,60の角部60A,60Aを支点とした撓曲変形の際には、第1湾曲部8e,8e、第2湾曲部8f,8f及び第3湾曲部8g,8gが追従して撓曲変形することにより支持フレーム60,60の撓曲変形を許容しながらも、各第1湾曲部8e,8e、第2湾曲部8f,8f及び第3湾曲部8g,8gの反力により支持フレーム60,60の必要以上の屈曲を抑制している。
尚、肘掛フレーム8,8は、第1固定端部8a及び第2固定端部8dが水平杆部60a及び立上杆部60bに対し図示しないネジにより固定されている。すなわち、肘掛フレーム8,8は、ベース体6に対して着脱可能となっており、着座者のニーズに合わせて肘掛フレーム8,8の有無を選択できる。
次に、着座者が座22に着座した様子を図5を用いて説明する。図5(a)は、座に対して小さな荷重がかかった状態を示す側断面図であり、(b)は、座に対して大きな荷重がかかった状態を示す側断面図である。尚、以下では、肘掛フレーム8,8の構造の図示を省略する。
図5(a)に示されるように、座22に対して小さな荷重G1がかかった場合には、該荷重G1が第2クッション4によりシート部材7の第1領域Z1の面方向に分散されて伝わり、シート部材7の第1領域Z1が局所的に大きく沈み込むことなく、下方向に向けて好適に押圧することができる。
このように、シート部材7の第1領域Z1が下方向に向けて押圧されることにより、シート部材7の第2領域Z2が第2連結杆62を前方下方向に向けて引っ張るように作用し、この引張力より背凭れ21が左右の角部60A,60Aを支点として矢印S方向(前方向)へ倒れるように傾動する。
また、図5(b)に示されるように、座22に対して荷重G1に比べ大きな荷重G2がかかった場合には、上記と同様に、座22に対して第2クッション4を介して下方向に荷重G2がかかり、シート部材7の第1領域Z1が下方向に向けて押圧される。シート部材7の第1領域Z1が下方向に向けて押圧されることにより、背凭れ21が左右の角部60A,60Aを支点として矢印S方向(前方向)へ倒れるように傾動する。
このように、座22対して荷重G1よりも大きな荷重G2がかかった際には、座22に対して荷重G1がかかったときの背凭れ21の前方への移動量L10よりも、座22に対して荷重G2がかかったときの背凭れ21の前方への移動量L20の方が大きくなる(L10<L20)。つまり、例えば、体重の重い着座者が座22に体重をかけた場合や体重の軽い着座者が座22に体重をかけた場合等に応じて背凭れ21の矢印S方向への移動量が変化するようになっている。この背凭れ21の矢印S方向への移動量は、後述のように、着座者が背凭れ21に凭れた際(背凭れ21を後方に傾動させる力)の反力となる。
言い換えれば、着座者の体重に比例して背凭れ21が着座者の背中に与える反力が変化するため、各着座者の体重に合った反力で背中をサポートすることができるようになっており、且つ、着座者の動きに追従して背凭れ21が撓曲変形するため、長時間の着座であっても着座者に与える負荷を軽減でき、座り心地が向上する。
尚、前述したように、角部60A,60Aは、着座していない不使用状態(座22に荷重がかかる前の状態)において、背凭れ21が前方側に傾斜して鋭角となる構造であるため、座22に荷重G1または荷重G2がかかった際に、その荷重G1または荷重G2を背凭れ21を前側に傾倒させる引張力に変換しやすい。
また、角部60A,60Aを鋭角とするために、立上杆部60bの下端部近傍は、前方側に傾斜しているが、立上杆部60bは、その中間部(屈曲部)より後方側に屈曲し略くの字形状を成すため、立上杆部60bの屈曲部よりも上方側の部分は後方に湾曲しやすくなっているため背凭れ21に大きな荷重を預けた際にその動作に追従しやすくなっており、着座者の背中を好適にサポートできる。
図6(a)に示されるように、着座者が背凭れ21に凭れると、第1クッション3を介して着座者の背面側の荷重G3が第2連結杆62、第4連結杆64及び立上杆部60b,60bにかかるようになっている。これによれば、背凭れ21は、着座者の背中に反力を与えつつ、角部60A,60Aを支点として撓曲変形する。
尚、着座者が背凭れ21に凭れた際には、背凭れ21にも着座者の体重を預けることができるため、着座者が背凭れ21に凭れない場合に比べて、座22にかかる荷重が小さくなる(荷重G4として図示)。
このように、背凭れ21にかかる着座者の荷重G3が、第1クッション3により第2連結杆62、第4連結杆64及び立上杆部60b,60bに対し面方向に分散されて伝わるため、後方向に向けて好適に押圧することができる。また、着座者の背中に第2連結杆62及び第4連結杆64が直接当接しないため、着座者の背中に痛みを感じることが無い。
尚、第1クッション3を第2クッション4、第3クッション5よりも幅広に形成し、第1クッション3は立上杆部60b,60b上に載置されているため、上述した荷重G3は分散されやすくなっている。
また、図5及び図6に示されるように、角部60Aから第2連結杆62までの距離L1(背凭れ21の支点(回動中心)からシート部材7の引張力の作用点までの距離)は、角部60Aから第4連結杆64までの距離L2(背凭れ21の支点(回動中心)から着座者の後方に傾倒する力の作用点までの距離)よりも短くなっている(L1<L2)。すなわち、背凭れ21は、背凭れ21の後方への移動量に比べ、背凭れ21の前方への移動量が小さくなるため、着座した際における背凭れ21の前方側への過剰な倒れ込みを抑制することを防止できる。言い換えれば、座22に負荷される力よりも背凭れ21に負荷される力の影響が大きくされているため、リクライニング時(背中を大きく後方側へ倒す際)には背凭れ21の移動量を大きく確保できる。
また、図6(b)に示すように、リクライニング時においては、図6(a)に示す状態よりも、着座者の重心バランスが後方側に大きくなるため、背凭れ21にかかる荷重G3’は、図6(a)において背凭れ21にかかる荷重G3に比べて大きくなり(荷重G3<荷重G3’)、反対に座22にかかる荷重G4’は、着座者の体重の大部分が背凭れ21に支持され、図6(a)よりも着座者の臀部等が持ち上がるようになり、図6(a)において座22にかかる荷重G4よりも小さくなる(荷重G4>荷重G4’)。すなわち、背凭れ21からの反力が小さくなり、背凭れ21が後方に傾倒しやすくなるため、着座者はより大きくリクライニングすることが可能となる。また、背凭れ21が大きく後方側へ倒れることにより、シート部材7がより張られる方向に引っ張られるため、シート部材7による着座者の支持力も向上する。
また、立上杆部60b,60bは、シート部材7の上端側の連結部である第2連結杆62よりも上方に延びる部分を有し、該上方に延びる部分には、シート部材7の引張力が直接作用しないため、リクライニング時には、立上杆部60b,60bにおける第2連結杆62よりも上方に延びる部分を支点として第リクライニング時の荷重G4’により後方に撓曲変形し、好適なリクライニング角度とすることができる。
また、第2連結杆62は、角部60A,60Aよりも高い位置に設けられており、この第2連結杆62にシート部材7の下端部が取付けられているため、着座者の膝の位置が高い位置に保持され、座22に対して着座者の荷重を好適にかけることができる。
また、第1クッション3、第2クッション4及び第3クッション5は、それぞれ分割されて配置されている。また、図示しないが、第1クッション3は、第4連結杆64に対して固定されており、第2クッション4は、第1連結杆61近傍に固定されており、第3クッション5は、第1クッション3と第2クッション4との間に固定されない状態で配置されているため、各第1クッション3、第2クッション4及び第3クッション5は、背凭れ21と座22との変形に対して追従しやすい。尚、本実施例では、第1クッション3、第2クッション4及び第3クッション5が分割されていたが、隣接するクッション同士が接続されて一体化されていてもよい。
次に、実施例2に係る椅子につき、図7及び図8を参照して説明する。尚、前記実施例と重複する同一構成の説明を省略する。
図7に示されるように、実施例2の椅子10は、シート部材7の第1領域Z1の前端側に板状部材11が取付けられている。詳しくは、シート部材7の第1領域Z1の前端側に板状部材11を配置した後、シート部材7とは別のシート部材12により板状部材11を被覆し、シート部材7とシート部材12とを縫い合わせることによりシート部材7に対し板状部材11が取付けられる。
すなわち、シート部材7とシート部材12とにより1枚のシート部材70が形成され、板状部材11は、シート部材70に内包されるため、例えば、板状部材11がシート部材7に対して面ファスナ等により取付けられる態様に比べ、シート部材70に対する板状部材11の取付強度が高い。
図8に示すように、板状部材11によりシート部材7の第1領域Z1が補強されているため、第1領域Z1の座屈等が防止され、着座者の臀部近傍を安定して支持できる。さらに、第2クッション4により面方向に分散された荷重G4’を板状部材11の上面で受けることができるため、該荷重G4’を第2連結杆62を下側に向けて引っ張る力に変換しやすく、背凭れ21を前方に傾動させやすい。
なお、木製の板材などから成る板状部材11を例に説明したが、板状部材11はシート部材7よりも剛性を有するものであればよく、樹脂成形品や金属であってもよい。
また、板状部材11の形状として矩形を例に説明したが、臀部や腿部を支持するものであればよく、その形状は円形、楕円形等他の形状であってもよい。
次に、実施例3に係る椅子につき、図9を参照して説明する。尚、前記実施例と重複する同一構成の説明を省略する。
図9に示されるように、本実施例の椅子100は、シート部材7の張り調整機構30を備えており、この張り調整機構30は、シート部材7の下端部(第1連結杆61側)の裏面に設けられている。
詳しくは、張り調整機構30は、シート部材7の下端縁周辺に設けられるフック形状の素子を有する面ファスナ31と、面ファスナ31からシート部材7の長手方向に離間した位置に所定間隔で3つ並列されるループ形状の素子を有する面ファスナ32,33,34と、から成る。尚、ここでは、説明の便宜上、面ファスナ31を網掛けで図示し、面ファスナ32,33,34をドットにより図示している。
このシート部材7の下端部は、第1連結杆61の上面側から下面側に亘って巻き付けられ、面ファスナ31を面ファスナ32,33,34のうちいずれかに係着させることにより第1連結杆61に固定される。
例えば、シート部材7を緩めに張りたい場合には、図9(a)に示されるように、面ファスナ31を該面ファスナ31に最も近い面ファスナ32に係着させればよい。また、シート部材7をきつめに張りたい場合には、面ファスナ31を該面ファスナ31から最も遠い面ファスナ34に係着させればよい。つまり、面ファスナ31の係着位置を面ファスナ32,33,34の中から選択することにより、シート部材7を所望の張り具合に調整することができる。
尚、張り調整機構は、実施例3のものに限られず、例えば、面ファスナに代えてボタンなどを採用してもよいし、リール等の巻軸機構によりシート部材の張り具合を調整できるようになっていてもよい。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、側面視略L字状を成すベース体6をL字状部材として説明したが、L字状部材とは、構造の外形形状がL字状を成すものに限られず、例えば、変形可能な角部を挟んで一方側の構造部及び他方側の構造部を有し、且つ一方側の構造部に対しシート部材の一端が固定される固定部と、他方側の構造部に対しシート部材の他端が固定される固定部と、角部とを結ぶ線が略L字形状を成すものであればよい。
また、前記実施例では、シート部材7が側面視で下方に撓んだ状態で張られていたが、例えば、側面視で略直線状となるように張られていてもよい。また、シート部材7は、第1連結杆61と第2連結杆62との間に張られていたが、例えば、第1連結杆61と第4連結杆64との間に張られていてもよい。
また、前記実施例では、左右一対の支持フレーム60,60と、第1連結杆61、第2連結杆62、第3連結杆63及び第4連結杆64と、から構成されていたが、例えば、側面視略L字状の一枚の板材から構成されていてもよい。
また、前記実施例では、第1クッション3、第2クッション4及び第3クッション5を用いていたが、例えば、第1クッション3、第2クッション4及び第3クッション5を用いず、シート部材7上に直接座るようにしてもよい。
また、前記実施例では、肘掛フレーム8,8を設けた例について説明したが、肘掛フレームを具備しない椅子であってもよい。
尚、前記実施例では、シート部材7は、帆布等の伸縮し難い部材により構成されていたが、着座時に背凭れ21を前方側に傾倒させる引張力を付与することができるものであれば、硬質ゴム等の多少伸縮できるような部材により構成されていてもよい。
1 椅子
2 椅子本体
3 第1クッション
4 第2クッション
5 第3クッション
6 ベース体(L字状部材)
7 シート部材
10 椅子
11 板状部材
21 背凭れ
22 座
30 張り調整機構
60 支持フレーム
60A 角部
60a 水平杆部
60b 立上杆部
60c 立上部
61 第1連結杆
62 第2連結杆
63 第3連結杆
64 第4連結杆
70 シート部材
100 椅子

Claims (6)

  1. 角部を中心として弾性変形可能なL字状部材と、前記角部を挟んだ前記L字状部材の一方側と他方側とに張られたシート部材とを備え、
    前記L字状部材の一方側は座として利用でき、前記L字状部材の他方側は背凭れとして利用できるようになっていることを特徴とする椅子。
  2. 前記背凭れは、前記シート部材との前記他方側の連結部分よりも上方に延出していることを特徴とする請求項1に記載の椅子。
  3. 前記L字状部材は、一対の支持フレームと、一対の前記支持フレームを連結する第1連結杆と、第2連結杆と、を備え、
    前記第1連結杆と前記第2連結杆との間に前記シート部材が張られていることを特徴とする請求項1または2に記載の椅子。
  4. 前記第2連結杆は、前記角部よりも高い位置に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の椅子。
  5. 前記背凭れと前記座には、クッション部材が配置されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の椅子。
  6. 前記背凭れに配置されるクッション部材と前記座に配置されるクッション部材との間には、別のクッション部材が配置されていることを特徴とする請求項5に記載の椅子。
JP2016216658A 2016-11-04 2016-11-04 椅子 Pending JP2018068969A (ja)

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