JP2018068538A - 生体情報測定装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】被験者の血中の酸素飽和度の状況の可視化をより容易に行うとともに、解析結果の信用度の低下を抑制する。【解決手段】パルスオキシメーターの端末装置2は、経皮的に測定された被験者の血中の酸素飽和度に関わる生体測定情報を取得する取得制御部201aと、取得された生体測定情報と当該生体測定情報の測定時刻に係る時刻情報とに基づいて所定の解析処理を行って、血中の酸素飽和度の状況を表す酸素飽和度解析情報を算出する算出制御部201cと、算出された酸素飽和度解析情報を可視化するための解析レポートのデータを、当該酸素飽和度解析情報の解析レポート内での配置に係るレイアウト情報を含むファイル形式で生成する生成制御部201dと、を備えている。【選択図】図4

Description

本発明は、生体情報測定装置及びプログラムに関する。
従来、睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome;SAS)のスクリーニング検査として、パルスオキシメトリ法による検査が行われている。この検査において、例えば、被験者の所定の生体部位(例えば、手指等)に装着可能なパルスオキシメーターが用いられている(例えば、特許文献1参照)。
パルスオキシメーターは、例えば、被験者の所定の生体部位に装着されたプローブから所定の波長の光を投光して、所定の生体部位を透過或いは反射した光の光量変化を検出し、血中の酸素飽和度(動脈血酸素飽和度SpO)を算出する。そして、被験者の睡眠時の酸素飽和度の時系列のデータから、単位時間当たりの酸素飽和度の低下(Dip)回数を表す酸素飽和度低下指数(Oxygen Desaturation Index;ODI)や酸素飽和度が90%未満に低下した合計時間を表すT90(Time of SpO<90%)等を算出することで、スクリーニング検査の判定基準として利用することができる。
特許第4617439号公報
ところで、酸素飽和度低下指数やT90等を算出するための解析処理は、パルスオキシメーターと情報通信可能に接続されたPC(Personal Computer)等で行われるのが一般的である。しかしながら、例えば、被験者が自宅でパルスオキシメーターを用いて検査した場合、当該パルスオキシメーターの返却後に解析処理が行われるため、返却後直ちに解析結果が被験者に提示されることは稀であり、被験者は後日改めて通院するか、或いは、郵送による解析結果の通知を受け取る必要が生じる。また、PCがネットワークに接続された環境である場合、このPCとパルスオキシメーターとを接続することは、セキュリティ確保の観点から望ましくなく、病院等の施設に導入し難い。
また、上記特許文献1のパルスオキシメーターのように、当該パルスオキシメーター本体で解析処理が行われて、その解析結果を表示部に表示可能に構成されたものもあるが、解析結果としての血中の酸素飽和度の状況を表すレポートを作成するためには、PCへのデータ移行やデータの再入力等を行わなければならず、その作業が煩雑である。また、上記と同様に、ネットワークに接続された環境にあるPCとパルスオキシメーターとを接続することは、セキュリティ確保の観点から望ましくなく、病院等の施設に導入し難い。
さらに、解析結果が書き換え可能なテキストファイル形式で生成されると、例えば、誤操作等により内容が改変されてしまう虞もあり、解析結果の信用度の低下を招くこととなる。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、被験者の血中の酸素飽和度の状況の可視化をより容易に行うことができるとともに、解析結果の信用度の低下を抑制することができる生体情報測定装置及びプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の生体情報測定装置は、
経皮的に測定された被験者の血中の酸素飽和度に関わる生体測定情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記生体測定情報と当該生体測定情報の測定時刻に係る時刻情報とに基づいて所定の解析処理を行って、血中の酸素飽和度の状況を表す酸素飽和度解析情報を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された前記酸素飽和度解析情報を可視化するためのレポートのデータを、当該酸素飽和度解析情報の前記レポート内での配置に係るレイアウト情報を含むファイル形式で生成する生成手段と、
を備えることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の生体情報測定装置において、
前記酸素飽和度解析情報は、単位時間当たりの酸素飽和度の低下回数を表す酸素飽和度低下指数の情報を含むことを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の生体情報測定装置において、
前記算出手段は、前記取得手段により所定時間以上行われた前記生体測定情報の取得の停止後に、前記酸素飽和度解析情報を自動的に算出し、
前記生成手段は、前記算出手段による前記酸素飽和度解析情報の算出後に、前記レポートのデータを自動的に生成することを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の生体情報測定装置において、
前記取得手段により取得された前記生体測定情報と前記時刻情報とを関連付けて記憶する記憶手段を更に備え、
前記算出手段は、前記記憶手段に記憶された前記生体測定情報と前記時刻情報とに基づいて所定の解析処理を行って、前記酸素飽和度解析情報を算出することを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の生体情報測定装置において、
被験者の所定の生体部位に装着されて経皮的に前記生体測定情報を測定するプローブと、
前記プローブと情報通信可能に接続する第1通信手段と、を更に備え、
前記取得手段は、前記プローブから送信されて前記第1通信手段により受信された前記生体測定情報を取得することを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の生体情報測定装置において、
前記レポートを出力可能な出力装置と情報通信可能に接続する第2通信手段を更に備え、
前記第2通信手段は、前記生成手段により生成された前記レポートのデータを前記出力装置に送信することを特徴としている。
請求項7に記載の発明のプログラムは、
生体情報測定装置のコンピュータを、
経皮的に測定された被験者の血中の酸素飽和度に関わる生体測定情報を取得する取得手段、
前記取得手段により取得された前記生体測定情報と当該生体測定情報の測定時刻に係る時刻情報とに基づいて所定の解析処理を行って、血中の酸素飽和度の状況を表す酸素飽和度解析情報を算出する算出手段、
前記算出手段により算出された前記酸素飽和度解析情報を可視化するためのレポートのデータを、当該酸素飽和度解析情報の前記レポート内での配置に係るレイアウト情報を含むファイル形式で生成する生成手段、
として機能させることを特徴としている。
本発明によれば、被験者の血中の酸素飽和度の状況の可視化をより容易に行うことができるとともに、解析結果の信用度の低下を抑制することができる。
本発明を適用した一実施形態のパルスオキシメーターの概略構成を模式的に示す図である。 図1のパルスオキシメーターの使用状態を説明するための図である。 図1のパルスオキシメーターに備わるプローブの機能的構成を示すブロック図である。 図1のパルスオキシメーターに備わる端末装置の機能的構成を示すブロック図である。 解析レポートの一例を示す図である。 図1のパルスオキシメーターによる解析レポート生成処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
以下に、本発明について、図面を用いて具体的な態様を説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
図1は、本発明を適用した一実施形態のパルスオキシメーター(生体情報測定装置)100の概略構成を模式的に示す図である。また、図2は、パルスオキシメーター100の使用状態を説明するための図であり、プローブ1が被験者Pの指先に装着された状態を模式的に表している。
<パルスオキシメーター>
パルスオキシメーター100は、例えば、被験者Pの血中の酸素飽和度や脈拍数等を経皮的に導出するものであり、具体的には、図1及び図2に示すように、被験者Pの所定の生体部位(例えば、指先等)に装着されるプローブ1と、このプローブ1と無線通信回線(例えば、Bluetooth(登録商標)等)を介して情報通信可能に接続された端末装置2とを備えている。
なお、図1中、プリンター300は、端末装置2と情報通信可能に接続されて、この端末装置2により生成される解析レポートR(図5参照)のデータに基づいて当該解析レポートRを所定の紙媒体等に出力する出力装置であり、公知のものであれば如何なる構成のものであっても良い。
<プローブ>
先ず、プローブ1について、図3を参照して詳細に説明する。図3は、プローブ1の機能的構成を示すブロック図である。
プローブ1は、例えば、被験者Pの指先を挟み込むように装着されて、経皮的に被験者Pの血中の酸素飽和度(動脈血酸素飽和度SpO)に関わる生体測定情報を測定するものである。具体的には、図3に示すように、プローブ1は、測定部101と、制御部102と、通信制御部103と、操作部104とを備えている。また、プローブ1の各部は、バス105を介して接続されている。
測定部101は、センサー部101aと、信号処理部101bとを具備している。
センサー部101aは、例えば、図示は省略するが、投光部、受光部等を有している。ここで、当該プローブ1は、被験者Pの指先をバネ等の付勢力により挟み込むように装着可能なクリップ状をなす筐体1Aを有し、この筐体1Aの一対のクリップ片のうち、一方のクリップ片に投光部が設けられ、他方のクリップ片に受光部が設けられている。すなわち、投光部と受光部とは、投光部から発せられて生体を透過した光を受光部で検出できるように対向配置されている。
なお、図示は省略するが、投光部から発せられて生体で反射した光を受光部で検出する構成の場合、例えば、何れか一方のクリップ片に投光部と受光部とが隣り合って配設される。
投光部は、例えば、異なる2つの波長λ1、λ2の光を発生する測定用光源(図示略)を有している。具体的には、投光部は、例えば、赤色領域の波長λ1の赤色光を発する赤色LEDと、赤外線領域の波長λ2の赤外光を発する赤外LEDとを有している。
受光部は、例えば、受光した光の強度に応じた電流を生成して信号処理部101bに出力する光電変換素子(図示略)を有している。この光電変換素子としては、例えば、少なくとも波長λ1および波長λ2に対して光感応性を有するシリコンフォトダイオード等の受光素子を用いることができる。
信号処理部101bは、例えば、図示は省略するが、I/V変換部、A/D変換部等を有している。
I/V変換部は、受光部から出力されて入力される電流信号を電圧信号に変換し、この電圧信号を光電脈波信号としてA/D変換部に出力する。
A/D変換部は、I/V変換部から出力されて入力されるアナログの光電脈波信号をデジタルの光電脈波信号に変換し、このデジタルの光電脈波信号を制御部102に出力する。
制御部102は、プローブ1の各部の動作制御を行うものである。すなわち、制御部102は、例えば、図示は省略するが、制御プログラム等を記憶するROM(Read Only Memory)、一時的にデータを格納するRAM(Random Access Memory)、制御プログラム等をROMから読み出して実行するCPU(Central Processing Unit)等を備えている。また、制御部102は、機能的構成として、測定制御部102a、算出制御部102bを具備して構成されている。
測定制御部102aは、測定制御プログラムにしたがって、測定部101のセンサー部101aや信号処理部101b等の動作を制御する。
具体的には、測定制御部102aは、センサー部101aの制御回路(図示略)に制御信号を出力して、投光部から波長λ1の赤色光と波長λ2の赤外光とを所定の周期(例えば、1/40〜1/30秒等)で交互に投光させるとともに、投光部の投光動作に同期させて受光部により受光させる。受光部は、受光した光の強度に応じた大きさの電流信号を信号処理部101bに出力する。
そして、測定制御部102aは、信号処理部101bに制御信号を出力して、所定の周期で受光部から入力される光の強度に応じた大きさの電流信号をI/V変換部により電圧信号(光電脈波信号)に変換させ、アナログの光電脈波信号をA/D変換部によりデジタルの光電脈波信号に変換させる。
算出制御部102bは、算出制御プログラムにしたがって、被験者Pの血中の酸素飽和度を算出する。
具体的には、算出制御部102bは、プローブ1の受光部の受光光量に基づき、被験者Pの血中の酸素飽和度を算出するものであり、測定部101の信号処理部101bから入力された光電脈波信号に基づいて、被験者Pの血中の酸素飽和度をサンプリング周期毎に算出する。
すなわち、血中のヘモグロビンは、酸化・還元によって酸素を運搬する。このヘモグロビンは、酸化されると赤色光(λ1)の吸収が減少して赤外光(λ2)の吸収が増加し、一方、還元されると赤色光(λ1)の吸収が増加して赤外光(λ2)の吸収が減少するという光学的特性を有している。この光学的特性を利用して、プローブ1の受光部により検出された赤色光(λ1)及び赤外光(λ2)の光量変化を計測することで、被験者Pの血中の酸素飽和度(動脈血酸素飽和度)を求めることが可能となる。
なお、血中の酸素飽和度を算出する原理は、公知の技術であり、ここでは詳細な説明は省略する。また、酸素飽和度を算出する際に、例えば、ノイズ除去処理や光電脈波信号に対する移動平均処理を行っても良い。
また、算出制御部102bは、上記した光学的特性を利用して、酸素飽和度の他に、被験者Pの脈拍数をサンプリング周期毎に算出しても良い。
通信制御部103は、端末装置2との間で通信制御を行う。
すなわち、通信制御部103は、例えば、端末装置2との間でBluetoothの通信規格に基づく無線通信を行うための制御モジュール(図示略)を具備している。この通信制御部103は、例えば、「Bluetooth Low Energy(BLE)」と呼ばれるバージョンである「4.x」の通信プロトコルを用いて、端末装置2との間で情報通信を行う。
具体的には、通信制御部103は、算出制御部102bにより算出された被験者Pの血中の酸素飽和度を端末装置2に送信する。また、算出制御部102bにより被験者Pの脈拍数が算出された場合には、通信制御部103は、被験者Pの脈拍数を酸素飽和度と対応付けて端末装置2に送信する。
ここで、酸素飽和度や脈拍数は、例えば、被験者Pを識別するための識別番号と対応付けられていても良い。すなわち、プローブ1を使用する被験者Pの識別番号を事前に入力しておくことで、他の被験者Pによる誤使用等を抑制して、酸素飽和度の解析結果の信用度の低下を抑制することができる。
操作部104は、当該プローブ1の所定操作を行うためのものである。例えば、操作部104は、当該プローブ1の電源のON/OFF操作に係る電源ボタン104a(図2参照)を有している。
電源ボタン104aは、例えば、筐体1Aの所定位置(例えば、上面等)に配設されているが、例えば、筐体1Aの被験者Pの指先(所定の生体部位)と接触する接触面に配設されていても良い。この場合、プローブ1の指先への装着状態を検出するためのスイッチ(図示略)と兼用しても良く、例えば、当該スイッチに指先が接触した状態となると、或いは、接触面から突出したスイッチが指先により押し込まれると、電源のON信号を出力し、一方、スイッチと指先との接触が解除されると、或いは、スイッチの指先による押し込み状態が解除されると、電源のOFF信号を出力する。
さらに、操作部104は、酸素飽和度の測定開始指示や各種の操作指示情報を入力するための各種ボタン(図示略)を有していても良い。
<端末装置>
次に、端末装置2について、図4を参照して詳細に説明する。図4は、端末装置2の機能的構成を示すブロック図である。
端末装置2は、例えば、スマートフォン、タブレット等から構成され、プローブ1により測定された生体測定情報を解析するものである。具体的には、図4に示すように、端末装置2は、制御部201と、第1通信制御部202と、記憶部203と、表示部204と、操作部205と、第2通信制御部206とを備えている。また、端末装置2の各部は、バス207を介して接続されている。
制御部201は、端末装置2の各部の動作制御を行うものである。すなわち、制御部201は、例えば、図示は省略するが、制御プログラム等を記憶するROM、一時的にデータを格納するRAM、制御プログラム等をROMから読み出して実行するCPU等を備えている。また、制御部201は、機能的構成として、取得制御部201a、記憶制御部201b、算出制御部201c、生成制御部201dを具備して構成されている。
取得制御部201aは、取得手段として機能し、取得制御プログラムにしたがって、プローブ1により経皮的に測定された被験者Pの血中の酸素飽和度(生体測定情報)を取得する。
具体的には、取得制御部201aは、プローブ1の通信制御部103から送信されて第1通信制御部202により受信された被験者Pの血中の酸素飽和度及びサンプリング時刻(酸素飽和度の受信時刻)に係る測定時刻情報を取得する。
また、プローブ1により被験者Pの脈拍数が算出された場合には、取得制御部201aは、プローブ1の通信制御部103から送信されて第1通信制御部202により受信された被験者Pの脈拍数を取得しても良い。
記憶制御部201bは、記憶制御プログラムにしたがって、取得制御部201aにより取得された酸素飽和度を記憶部203に記憶させる。具体的には、記憶制御部201bは、取得制御部201aにより取得された酸素飽和度を測定時刻情報と関連付けて時系列のデータとして記憶部203に記憶させる。
算出制御部201cは、算出手段として機能し、算出制御プログラムにしたがって、被験者Pの血中の酸素飽和度の状況を表す酸素飽和度解析情報を算出する。
すなわち、算出制御部201cは、取得制御部201aにより取得された被験者Pの血中の酸素飽和度とサンプリング時刻に係る測定時刻情報とに基づいて所定の解析処理を行って、血中の酸素飽和度の状況を表す酸素飽和度解析情報を算出する。具体的には、例えば、取得制御部201aにより所定時間(例えば、7時間等)以上継続して行われた酸素飽和度の取得の停止後に、算出制御部201cは、記憶部203に記憶されている酸素飽和度及び測定時刻情報を読み出して取得し、これらの酸素飽和度及び測定時刻情報に基づいて所定の解析処理を行って、酸素飽和度解析情報を自動的に算出する。
例えば、算出制御部201cは、酸素飽和度の時系列のデータに基づいて、酸素飽和度の平均値、中央値、酸素飽和度の値を大きさ順に並べた状態での低い方から5%番目や95%番目の値、酸素飽和度の値が最大値に対して所定割合(例えば、95%、90%、85%、80%、70%、60%、任意の指定値(例えば、88%))未満となっているそれぞれの合計時間、酸素飽和度の解析時間等を算出する。ここで、酸素飽和度の解析時間は、主として、当該酸素飽和度の測定時間から酸素飽和度の値が閾値(カットオフ値)以下となっている時間を減算した時間であるが、例えば、外乱(ノイズ)が検出された時間やセンサー(図示略)により検出される振動が相対的に大きくなった時間等を解析除外時間として減算しても良い。
また、算出制御部201cは、酸素飽和度の時系列のデータに基づいて、酸素飽和度解析情報として、単位時間当たりの酸素飽和度の低下(Dip)回数を表す酸素飽和度低下指数(ODI)の情報を算出する。具体的には、算出制御部201cは、酸素飽和度の値が任意に指定された割合(例えば、4%、3%、2%等)以上低下したものをDipとして計数し、低下回数(Dip数)、Dip数を酸素飽和度低下指数の解析時間で除算した1時間あたりのDip数(ODI)、各Dipで酸素飽和度の最低値を平均した値、全てのDipの中での酸素飽和度の最低値及びそのサンプリング時刻等を算出する。ここで、Dipは、一定の基準値からの低下度等ではなく、逐次変動する酸素飽和度の時系列のデータでの任意の点からの低下度等に基づくものである。また、酸素飽和度低下指数の解析時間は、酸素飽和度の測定時間から酸素飽和度の値が閾値(カットオフ値)以下となっている時間を減算した時間である。なお、酸素飽和度低下指数の解析時間についても、上記した酸素飽和度の解析時間と同様に、例えば、外乱(ノイズ)が検出された時間やセンサー(図示略)により検出される振動が相対的に大きくなった時間等を解析除外時間として減算しても良い。
ここで、睡眠時無呼吸症候群(SAS)のスクリーニング検査では、以下のとおり、例えば、酸素飽和度の値が3%以上低下したDipに係る酸素飽和度低下指数ODI3が判定基準の一つとして用いられる。
A:ODI3<1 異常なし
B:1≦ODI3<5 体に異常のないレベルでの血中酸素飽和度の若干変動
C:5≦ODI3<15 身体に異常のないレベルの血中酸素飽和度の変動、日中に強い眠気がある場合は精密検査の受診を推奨
D:15≦ODI3<30 中等症の睡眠障害の疑い(要保健指導または要医療機関受診)
E:30≦ODI3 重症の睡眠障害の疑い(要医療機関受診)
F:測定不能のため要再検査
G:その他の呼吸疾患
なお、上記した酸素飽和度低下指数ODI3は、判定基準の一例であり、例えば、酸素飽和度の値が4%以上低下したDipに係る酸素飽和度低下指数ODI4や酸素飽和度が90%未満に低下した合計時間T90等を用いても良い。
生成制御部201dは、生成手段として機能し、生成制御プログラムにしたがって、解析レポートRのデータを生成する。
すなわち、生成制御部201dは、算出制御部201cにより算出された酸素飽和度解析情報(例えば、酸素飽和度低下指数の情報等)を可視化するための解析レポートRのデータを、当該酸素飽和度解析情報の解析レポートRのページ内での配置に係るレイアウト情報を含むファイル形式で生成する。具体的には、例えば、算出制御部201cによる酸素飽和度解析情報の算出後に、生成制御部201dは、酸素飽和度解析情報のレイアウト情報(例えば、位置、サイズ、表示形式等)を含む所定のファイル形式(例えば、PDF形式やHTML形式等)で解析レポートRのデータを自動的に生成する。
ここで、生成された解析レポートRのデータに基づいて、プリンター300から出力される解析レポートRの一例について説明する(図5参照)。
図5には、睡眠時無呼吸症候群のスクリーニング検査での酸素飽和度の解析レポートRを示している。
図5に示すように、解析レポートRのページの上部に、被験者情報欄C1が設けられ、被験者Pの氏名(患者名)、被験者Pの識別番号、被験者PのBMI(Body Mass Index)が配置されている。また、被験者情報欄C1の下側に、測定日時情報欄C2が設けられ、測定日、測定の開始時刻、測定時間が配置されている。
ここで、患者名、識別番号、BMIは、例えば、測定開始前に、操作部205の所定操作に基づいて入力されても良いし、当該端末装置2と情報通信可能に有線或いは無線接続された外部端末(例えば、バーコードリーダー等)を介して入力されても良い。また、測定日、測定の開始時刻は、例えば、プローブ1による酸素飽和度の測定が開始されることで特定され、測定時間は、酸素飽和度の測定が終了することで特定される。
また、測定日時情報欄C2の下側に、グラフ欄C3が設けられ、酸素飽和度の値の発生頻度を表す発生頻度ヒストグラムG1と、酸素飽和度の値がその値以下となった累積時間の割合を表す累積発生頻度グラフG2とが左右に配置されている。
発生頻度ヒストグラムG1は、酸素飽和度の値を横軸にとり、その値の酸素飽和度が発生した合計時間を縦軸にとっている。また、累積発生頻度グラフG2は、酸素飽和度の値を横軸にとり、その値以下の酸素飽和度が発生した累積時間の酸素飽和度の解析時間に対する割合(%)を縦軸にとっている。
また、グラフ欄C3の下側に、酸素飽和度解析欄C4が設けられ、酸素飽和度の平均値、中央値、5%番目及び95%番目の値、酸素飽和度の値が最大値に対して所定割合(例えば、95%、90%、85%、80%、70%、60%、任意の指定値(例えば、88%))未満となっている合計時間、酸素飽和度の解析時間等が配置されている。
また、酸素飽和度解析欄C4の下側に、酸素飽和度低下指数欄C5が設けられ、酸素飽和度の値が任意に指定された割合(例えば、4%、3%、2%等)以上低下したものをDipとして計数する場合における、Dip数、酸素飽和度低下指数(ODI)、各Dipでの酸素飽和度の最低値の平均値、全てのDipの中での酸素飽和度の最低値及びそのサンプリング時刻、酸素飽和度低下指数の解析時間等が配置されている。
なお、上記した解析レポートRのページ内での各種情報の配置態様は、一例であってこれに限られるものではなく、適宜任意に変更可能である。
また、生成制御部201dは、上記した解析レポートRに代えて、或いは、加えて、例えば、全てのDipについて酸素飽和度の最低値(及びそのサンプリング時刻)を低い順に所定数(例えば、80個)並べて配置された態様の解析レポートのデータを生成しても良い。
第1通信制御部(第1通信手段)202は、プローブ1との間で通信制御を行う。
すなわち、第1通信制御部202は、プローブ1の通信制御部103と略同様に、例えば、プローブ1との間でBluetoothの通信規格に基づく無線通信を行うための制御モジュール(図示略)を具備している。この第1通信制御部202は、例えば、「Bluetooth Low Energy;BLE」と呼ばれるバージョンである「4.x」の通信プロトコルを用いて、プローブ1との間で情報通信を行う。
具体的には、第1通信制御部202は、プローブ1の通信制御部103から送信された被験者Pの血中の酸素飽和度を受信する。そして、第1通信制御部202は、酸素飽和度が受信された時刻をサンプリング時刻(測定時刻)とみなして、受信された酸素飽和度及びサンプリング時刻に係る測定時刻情報を制御部201に出力する。
記憶部203は、例えば、フラッシュメモリ、EEPROM等により構成され、データ及びプログラムを書き込み及び読み出し可能に構成されている。
具体的には、記憶部(記憶手段)203は、取得制御部201aにより取得された被験者Pの血中の酸素飽和度と測定時刻情報とを関連付けて時系列のデータとして記憶する。また、取得制御部201aにより被験者Pの脈拍数が取得された場合には、記憶部203は、酸素飽和度と関連付けて脈拍数を時系列で記憶しても良い。
また、記憶部203は、生成制御部201dにより生成された解析レポートRのデータを記憶しても良い。
表示部204は、例えば、制御部201の制御下にて各種情報を表示領域内に表示する。具体的には、表示部204は、例えば、VRAM(Video Random Access Memory)、VRAMコントローラ、デジタルビデオエンコーダ等を備え、制御部201による各種のアプリケーションプログラムの実行に基づいて、アプリケーション画面(例えば、生体情報の測定画面等)を生成し、生成されたアプリケーション画面のデータを表示パネル204aに出力する。例えば、表示部204は、プローブ1による被験者Pの生体測定情報の測定中に、取得制御部201aにより取得された酸素飽和度や脈拍数をリアルタイムで表示パネル204aに表示する。
なお、表示パネル204aは、例えば、液晶表示パネルや有機EL(Electro-Luminescence)表示パネル等から構成されている。
操作部205は、当該端末装置2の所定操作を行うためのものである。具体的には、操作部205は、電源のON/OFF操作に係る電源ボタン、各種のモードや機能等の選択指示に係るボタン等(何れも図示略)を備えている。
ここで、操作部205は、表示部204の表示パネル204aと一体となって設けられたタッチパネル(図示略)を有していても良く、例えば、アプリケーション画面内の所定のボタン表示(例えば、生体情報測定画面内のスタートボタン表示等)がユーザにより接触操作されることで、当該ボタン表示に対応する所定の動作が開始される。
第2通信制御部(第2通信手段)206は、解析レポートRを出力可能なプリンター300との間で情報通信を行う。
すなわち、第2通信制御部206は、例えば、無線LAN(Local Area Network)モジュール等を有し、外部のアクセスポイント(固定基地局)を経由せずに直接プリンター300の通信手段(図示略)との間で無線通信回線を構築するPeer to Peer(アドホックモード)で動作する。例えば、第2通信制御部206は、無線通信回線の通信方式、暗号化情報、チャンネル、IPアドレス等の各種情報を無線通信可能範囲内に存するプリンター300に送信して、このプリンター300の通信手段(図示略)との間で無線通信回線を構築して信号の送受信を行う。
具体的には、第2通信制御部206は、生成制御部201dにより生成された解析レポートRのデータをプリンター300に送信する。そして、プリンター300は、所謂、ダイレクトプリント機能により、受信された解析レポートRのデータのレイアウト情報にしたがって酸素飽和度低下指数等が配置された解析レポートRを所定の紙媒体等に印刷して出力する。
なお、第2通信制御部206は、例えば、無線通信可能範囲内に存するアクセスポイントとの間で無線通信回線を構築して、当該無線通信回線を介してプリンター300の通信手段との間で信号の送受信を行うインフラストラクチャモードで動作しても良い。
また、端末装置2とプリンター300とは、例えば、所定の有線ケーブル(図示略)を用いて有線LANやシリアル通信等により情報通信可能に接続されていても良い。
<解析レポート生成処理>
次に、解析レポート生成処理について、図5を参照して詳細に説明する。
図5は、パルスオキシメーター100による解析レポート生成処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
ここで、解析レポート生成処理は、例えば、睡眠時無呼吸症候群のスクリーニング検査の際に行われるものである。
なお、以下の解析レポート生成処理では、事前に被験者Pの氏名(患者名)、識別番号及びBMIが端末装置2に入力されているものとする。また、端末装置2は、例えば、電源が投入された状態で、プローブ1と無線通信回線を介して情報通信可能な位置(例えば、ベッドサイド等)に配置されているものとする。
先ず、被験者Pの指先にプローブ1が装着された後、操作部104の電源ボタン104aが操作されて当該プローブ1の電源が投入(電源ON)されると(ステップS1)、プローブ1の通信制御部103は、端末装置2の第1通信制御部202と無線通信回線(例えば、Bluetooth)を介して情報通信可能に接続する(ステップS2)。
次に、例えば、被験者Pによる端末装置2の操作部205の所定操作(例えば、スタートボタン表示の接触操作等)に基づいて、第1通信制御部202から酸素飽和度の測定の開始指示がプローブ1に送信されると(ステップS3)、プローブ1の通信制御部103により開始指示が受信されて、制御部102は、当該開始指示に基づいて、被験者Pの血中の酸素飽和度の測定を開始させる(ステップS4)。具体的には、測定制御部102aは、投光部から波長λ1の赤色光と波長λ2の赤外光とを所定の周期(例えば、1/40〜1/30秒等)で交互に投光させるとともに、投光部の投光動作に同期させて受光部により受光させる。そして、測定制御部102aは、所定の周期で受光部から出力されて入力される光の強度に応じた大きさの電流信号をI/V変換部により電圧信号(光電脈波信号)に変換させ、アナログの光電脈波信号をA/D変換部によりデジタルの光電脈波信号に変換させる。
その後、算出制御部102bは、測定部101の信号処理部101bから入力された光電脈波信号に基づいて、被験者Pの血中の酸素飽和度をサンプリング周期毎に算出し、通信制御部103は、算出制御部102bにより算出された被験者Pの血中の酸素飽和度を端末装置2に送信する(ステップS5)。
また、算出制御部102bは、被験者Pの脈拍数もサンプリング周期毎に算出し、通信制御部103は、被験者Pの脈拍数を酸素飽和度と対応付けて端末装置2に送信する。
次に、制御部102は、酸素飽和度の測定の終了指示が入力されたか否かを判定する(ステップS6)。例えば、制御部102は、操作部104の電源ボタン104aがOFF操作されたか否かに応じて酸素飽和度の測定の終了指示が入力されたか否かを判定する。
ここで、酸素飽和度の測定の終了指示が入力されていないと判定されると(ステップS6;NO)、制御部102は、処理をステップS5に戻し、それ以降の各処理を実行する。すなわち、ステップS6にて、酸素飽和度の測定の終了指示が入力されたと判定(ステップS6;YES)されるまで、プローブ1は、被験者Pの血中の酸素飽和度を算出して端末装置2に送信する。
ステップS6にて、酸素飽和度の測定の終了指示が入力されたと判定されると(ステップS6;YES)、通信制御部103は、端末装置2の第1通信制御部202との無線接続を解除する(ステップS7)。
端末装置2では、ステップS5にて、プローブ1から被験者Pの血中の酸素飽和度が送信される毎に、第1通信制御部202は、酸素飽和度を受信する(ステップS8)。また、第1通信制御部202は、プローブ1から送信される被験者Pの脈拍数を受信する。
その後、取得制御部201aは、第1通信制御部202により受信された被験者Pの血中の酸素飽和度及びそのサンプリング時刻(酸素飽和度の受信時刻)に係る測定時刻情報を取得し、記憶制御部201bは、取得された酸素飽和度を測定時刻情報と関連付けて時系列のデータとして記憶部203に記憶させる(ステップS9)。また、取得制御部201aは、第1通信制御部202により受信された被験者Pの脈拍数を取得し、記憶制御部201bは、取得された脈拍数を酸素飽和度と関連付けて時系列のデータとして記憶部203に記憶させる。
次に、制御部201は、プローブ1による酸素飽和度の測定が終了したか否かを判定する(ステップS10)。すなわち、例えば、ステップS6にて、プローブ1の電源ボタン104aのOFF操作に基づいて酸素飽和度の測定の終了(停止)指示が入力されて、ステップS7にて、プローブ1の通信制御部103と端末装置2の第1通信制御部202との無線接続が解除されたり、或いは、被験者Pによる端末装置2の操作部205の所定操作に基づいて測定の終了(停止)が指示されたりすることで、制御部201は、酸素飽和度の測定が終了したと判定する。なお、プローブ1に装着状態を検出するためのスイッチ(図示略)が設けられている場合、当該プローブ1が非装着状態となると、制御部201は、酸素飽和度の測定が終了したと判定しても良い。
酸素飽和度の測定が終了していないと判定されると(ステップS10;NO)、制御部201は、処理をステップS8に戻し、それ以降の各処理を実行する。すなわち、ステップS10にて、酸素飽和度の測定が終了したと判定(ステップS10;YES)されるまで、第1通信制御部202がプローブ1から送信される酸素飽和度を受信し(ステップS8)、取得制御部201aは、受信された酸素飽和度及びそのサンプリング時刻に係る測定時刻情報を取得し、記憶制御部201bは、取得された酸素飽和度を測定時刻情報と関連付けて時系列のデータとして記憶部203に記憶させる(ステップS9)。
ステップS10にて、酸素飽和度の測定が終了したと判定されると(ステップS10;YES)、制御部201は、取得制御部201aによる酸素飽和度及び測定時刻情報の取得を停止させた後、当該酸素飽和度及び測定時刻情報の取得が所定時間(例えば、7時間等)以上継続して行われたか否かを判定する(ステップS11)。
ここで、所定時間(例えば、7時間等)以上継続して行われたと判定されると(ステップS11;YES)、算出制御部201cは、記憶部203に記憶されている被験者Pの血中の酸素飽和度とサンプリング時刻に係る測定時刻情報を読み出して取得し、所定の解析処理を行って、血中の酸素飽和度の状況を表す酸素飽和度解析情報を算出する(ステップS12)。例えば、算出制御部201cは、酸素飽和度解析情報として、単位時間当たりの酸素飽和度の低下(Dip)回数を表す酸素飽和度低下指数に係る各種情報(Dip数、ODI、各Dipでの酸素飽和度の最低値の平均値、酸素飽和度の最低値及びそのサンプリング時刻等)を算出する。
次に、生成制御部201dは、算出制御部201cにより算出された酸素飽和度解析情報(例えば、酸素飽和度低下指数に係る各種情報等)を可視化するための解析レポートRのデータを、当該酸素飽和度解析情報の解析レポートRのページ内での配置に係るレイアウト情報を含むファイル形式(例えば、PDF形式等)で生成する(ステップS13)。また、生成された解析レポートRのデータは、記憶部203に記憶される。
その後、ユーザ(例えば、被験者P等)による操作部205の所定操作に基づいて解析レポートRの印刷が指示されると、第2通信制御部206は、記憶部203に記憶されている解析レポートRのデータを読み出してプリンター300に送信する。
プリンター300では、受信された解析レポートRのデータのレイアウト情報にしたがって酸素飽和度低下指数等が配置された解析レポートRを所定の紙媒体等に印刷して出力する。
一方、ステップS11にて、酸素飽和度及び測定時刻情報の取得が所定時間(例えば、7時間等)以上継続して行われていないと判定されると(ステップS11;NO)、制御部201は、ステップS12、S13の各処理をスキップして、処理を終了させる。
以上のように、本実施形態のパルスオキシメーター100によれば、経皮的に測定された被験者Pの血中の酸素飽和度(動脈血酸素飽和度SpO)と測定時刻情報とに基づいて所定の解析処理を行って、血中の酸素飽和度の状況を表す酸素飽和度解析情報(例えば、単位時間当たりの酸素飽和度の低下回数を表す酸素飽和度低下指数(ODI)の情報等)を算出し、算出された酸素飽和度解析情報を可視化するための解析レポートRのデータを、当該酸素飽和度解析情報の解析レポートR内での配置に係るレイアウト情報を含むファイル形式で生成するので、例えば、PCへのデータ移行やデータの再入力等が不要となり、生成された解析レポートRのデータをプリンター300に送信して所定の紙媒体等に出力するだけで、被験者Pの血中の酸素飽和度の状況の可視化をより容易に行うことができる。加えて、例えば、ネットワークに接続された環境にあるPCにパルスオキシメーター100を接続する必要がなくなることから、睡眠時無呼吸症候群のスクリーニング検査を実施する病院等の施設に当該パルスオキシメーター100を導入し易くなる。
さらに、例えば、テキストファイル形式等の内容の書き換えが容易なものに比べて、解析レポートR内の酸素飽和度解析情報の改変を容易に行うことができなくなり、また、誤操作等による内容の改変を抑制することができ、酸素飽和度の解析結果の信用度の低下を抑制することができる。
また、被験者Pの血中の酸素飽和度の取得が所定時間以上行われて、当該取得の停止後に、酸素飽和度解析情報を自動的に算出し、その後、解析レポートRのデータを自動的に生成するので、酸素飽和度解析情報の算出に必要な酸素飽和度の取得が不十分な場合は、解析レポートRのデータを生成する必要がなくなる。
また、被験者Pの所定の生体部位(例えば、指先)に装着されたプローブ1から送信されて第1通信制御部202により受信された被験者Pの血中の酸素飽和度を取得することができる。すなわち、パルスオキシメーター100の構成としてのプローブ1と端末装置2とを物理的に分離させることで取り扱い性の向上を図り、例えば、睡眠時無呼吸症候群のスクリーニング検査等の際に、被験者Pにかかる負担をより軽減させることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、上記実施形態にあっては、端末装置2は、生体測定情報として、プローブ1により測定された被験者Pの血中の酸素飽和度や脈拍数を取得するようにしたが、一例であってこれに限られるものではなく、例えば、プローブ1により測定された光電脈波信号を取得して、酸素飽和度や脈拍数を算出するようにしても良い。すなわち、酸素飽和度や脈拍数の算出をプローブ1ではなく端末装置2で行うようにしても良く、この場合、端末装置2は、上記したプローブ1の算出制御部102bと略同等の機能を具備している。
また、プローブ1は、計時手段(図示略)を具備し、被験者Pの血中の酸素飽和度や脈拍数とこれらのサンプリング時刻に係る測定時刻情報との関連付けを行っても良く、この場合、算出された被験者Pの血中の酸素飽和度や脈拍数を測定時刻情報と関連付けて端末装置2に送信するようにしても良い。
また、上記実施形態にあっては、酸素飽和度解析情報の解析レポートRの他にも、例えば、図示は省略するが、脈拍数の解析レポート等のデータを生成しても良い。
さらに、パルスオキシメーター100の構成は、上記実施形態に例示したものは一例であり、これに限られるものではない。例えば、生体情報測定装置として、パルスオキシメーター100を例示したが、一例であってこれに限られるものではなく、適宜任意に変更可能である。また、パルスオキシメーター100に、例えば、加速度センサーや角速度センサー等を搭載して、これらのセンサーからの出力信号に基づいて、被験者Pの体動の測定や睡眠状態か否かの推定等を行うようにしても良いし、さらに、気圧センサーを搭載して、このセンサーからの出力信号に基づいて、酸素飽和度等の生体測定情報を測定する環境を特定し、環境の差異も考慮して酸素飽和度の解析等を行うようにしても良い
また、上記実施形態にあっては、パルスオキシメーター100として、プローブ1と端末装置2とがBluetoothの通信規格に基づく無線通信を行う構成を例示したが、例えば、無線LANを用いて無線通信を行うようにしても良い。また、例えば、プローブ1と端末装置2とは、有線ケーブル(図示略)を用いて情報通信可能に接続されていても良く、この場合、手首等に装着可能な専用の装置を適用しても良い。この場合にも、上記したように、酸素飽和度や脈拍数の算出をプローブ1ではなく手首等に装着可能な専用の装置で行っても良い。
さらに、上記実施形態にあっては、出力装置として、プリンター300を例示したが、一例であってこれに限られるものではなく、解析レポートRを可視化して出力可能な装置であれば如何なるものであっても良く、例えば、プリンター300に代えて表示装置(図示略)等を適用しても良い。
また、端末装置2により生成された解析レポートRのデータを外部の出力装置(プリンター300)に送信するようにしたが、一例であってこれに限られるものではなく、例えば、表示部204に解析レポートRを表示するようにしても良いし、端末装置にプリント機能を搭載して、当該端末装置から解析レポートRを直接出力するようにしても良い。
加えて、上記実施形態にあっては、取得手段、算出手段及び生成手段等としての機能が、制御部201のCPUにより所定のプログラム等が実行されることにより実現されるようにしたが、例えば、所定のロジック回路により実現されても良い。
さらに、上記の各処理を実行するためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な媒体として、ROMやハードディスク等の他、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬型記憶媒体を適用することも可能である。また、プログラムのデータを所定の通信回線を介して提供する媒体としては、キャリアウェーブ(搬送波)も適用される。
100 パルスオキシメーター
1 プローブ
101 測定部
102 制御部
102a 測定制御部
102b 算出制御部
103 通信制御部
2 端末装置
201 制御部
201a 取得制御部
201b 記憶制御部
201c 算出制御部
201d 生成制御部
202 第1通信制御部
203 記憶部
204 表示部
206 第2通信制御部
300 プリンター
R 解析レポート

Claims (7)

  1. 経皮的に測定された被験者の血中の酸素飽和度に関わる生体測定情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記生体測定情報と当該生体測定情報の測定時刻に係る時刻情報とに基づいて所定の解析処理を行って、血中の酸素飽和度の状況を表す酸素飽和度解析情報を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された前記酸素飽和度解析情報を可視化するためのレポートのデータを、当該酸素飽和度解析情報の前記レポート内での配置に係るレイアウト情報を含むファイル形式で生成する生成手段と、
    を備えることを特徴とする生体情報測定装置。
  2. 前記酸素飽和度解析情報は、単位時間当たりの酸素飽和度の低下回数を表す酸素飽和度低下指数の情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の生体情報測定装置。
  3. 前記算出手段は、前記取得手段により所定時間以上行われた前記生体測定情報の取得の停止後に、前記酸素飽和度解析情報を自動的に算出し、
    前記生成手段は、前記算出手段による前記酸素飽和度解析情報の算出後に、前記レポートのデータを自動的に生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の生体情報測定装置。
  4. 前記取得手段により取得された前記生体測定情報と前記時刻情報とを関連付けて記憶する記憶手段を更に備え、
    前記算出手段は、前記記憶手段に記憶された前記生体測定情報と前記時刻情報とに基づいて所定の解析処理を行って、前記酸素飽和度解析情報を算出することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の生体情報測定装置。
  5. 被験者の所定の生体部位に装着されて経皮的に前記生体測定情報を測定するプローブと、
    前記プローブと情報通信可能に接続する第1通信手段と、を更に備え、
    前記取得手段は、前記プローブから送信されて前記第1通信手段により受信された前記生体測定情報を取得することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の生体情報測定装置。
  6. 前記レポートを出力可能な出力装置と情報通信可能に接続する第2通信手段を更に備え、
    前記第2通信手段は、前記生成手段により生成された前記レポートのデータを前記出力装置に送信することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の生体情報測定装置。
  7. 生体情報測定装置のコンピュータを、
    経皮的に測定された被験者の血中の酸素飽和度に関わる生体測定情報を取得する取得手段、
    前記取得手段により取得された前記生体測定情報と当該生体測定情報の測定時刻に係る時刻情報とに基づいて所定の解析処理を行って、血中の酸素飽和度の状況を表す酸素飽和度解析情報を算出する算出手段、
    前記算出手段により算出された前記酸素飽和度解析情報を可視化するためのレポートのデータを、当該酸素飽和度解析情報の前記レポート内での配置に係るレイアウト情報を含むファイル形式で生成する生成手段、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
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