JP2018068457A - 電気掃除機の吸込具およびそれを用いた電気掃除機 - Google Patents
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Abstract
【課題】吸込具の後退時には、吸込具の後方の床面にある固形塵埃の吸込みを可能とし、さらに吸込具の前進時には、前方から吸い込んだ塵埃を吸込具より後方へ排出しにくくし、塵埃の吸い残しを抑制する。【解決手段】清掃面と略平行な回転軸21を有する第一回転清掃体20と、第一回転清掃体20を支持する吸込室Q2と、第一回転清掃体20の後方に、回転軸21と平行な軸30aを有し、清掃面と接触する第二回転清掃体30と、を備え、第二回転清掃体20の表面には、刷毛体もしくは弾性体が設けられ、吸込具には、一端が吸込室に支持されている抵抗体60を有し、後進時に第二回転清掃体30の回転動作を許容し、かつ抵抗体60の他端と刷毛体もしくは弾性体の一部とが接触し、前進時には抵抗体60の他端が該刷毛体もしくは弾性体の外周より中心側で接触し、第二回転清掃体30の回転動作を規制する。【選択図】図6
Description
本発明は、電気掃除機の吸込具およびそれを用いた電気掃除機に関する。
従来技術として、吸込口に、被掃除面上を自由転動する起毛布ローラ体を取り付けた電気掃除機の吸込具がある。
特許第3268514号(特許文献1)には、前記起毛布ローラ体の回転方向の一方向の動きを規制し、回転方向の逆方向の動きをフリーとする制動手段を備えた技術が記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載の制動手段は、吸込具の起毛布ローラ体周面と対向する壁面との間に形成された楔状空間と、楔状空間内に配置されて起毛布ローラ体周面と壁面との間に介在し、起毛布ローラ体の回転方向の一方向の動き時に楔状空間内の奥に嵌入して起毛布ローラ体の動きを規制する制動輪とから構成されているため、構造が複雑であった。また、砂ゴミ等の侵入や糸からみにより制動輪の動きが妨げられ、起毛布ローラ体の制動機能が損なわれる恐れがあった。そのため、吸込具の後退時に、起毛布ローラ体の回転が規制され、吸込具の後方の塵埃が集塵されない場合や、吸込具の前進時に起毛布ローラ体が回転して、吸込口に吸引された塵埃が起毛布ローラ体の後方に出ていく場合がある。このような場合、起毛布ローラ体の下方掃除面側と他面側に生じる気流が、清掃面の塵埃の吸込みに効果的に作用していなかった。
本発明は、簡単な構成で、起毛布ローラ体の回転方向の一方向の動きを許容し、かつ起毛布ローラ体の下方掃除面側とは他面側に生じる気流を規制し、回転方向の逆方向の動きと起毛布ローラ体の下方掃除面側とは他面側に生じる気流を規制し、吸込具の集塵性能を向上させた電気掃除機の吸込具およびそれを用いた電気掃除機を提供することを目的とする。
本発明は、課題を解決するために、清掃面と略平行な回転軸を有する第一回転清掃体と、前記第一回転清掃体を支持する吸込室と、前記第一回転清掃体の後方に、前記回転軸と平行な軸を有し、前記清掃面と接触する第二回転清掃体と、を備え、該第二回転清掃体の表面には、刷毛体もしくは弾性体が設けられ、当該吸込具には、一端が前記吸込室に支持されている抵抗体を有し、後進時に前記第二回転清掃体の回転動作を許容し、かつ該抵抗体の他端と該刷毛体もしくは弾性体の一部とが接触し、前進時には該抵抗体の他端が該刷毛体もしくは弾性体の外周より中心側で接触し、前記第二回転清掃体の回転動作を規制するように構成されている。
本発明によれば、簡単な構成で、起毛布ローラ体の回転方向の一方向の動きを許容し、回転方向の逆方向の動きを規制し、かつ起毛布ローラ体の下方掃除面側とは他面側に生じる気流を減少することで、吸込具の集塵性能を向上させた電気掃除機の吸込具およびそれを用いた電気掃除機を提供することができる。
以下、本発明に係る実施形態について適宜図面を参照して説明するが、本実施形態は以下の内容に限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲内において適宜変更して実施可能である。
<電気掃除機1>
図1は、本発明の実施形態に係る電気掃除機1の全体を示す外観斜視図である。
図1は、本発明の実施形態に係る電気掃除機1の全体を示す外観斜視図である。
図1に示すように、電気掃除機1は、掃除機本体2と、ホース部3と、手元操作スイッチSW等が設けられた操作管4と、伸縮自在に設けられた延長管5と、吸込具6とを備えて構成されている。
掃除機本体2は、吸引力を発生させる電動送風機2aを備え、この電動送風機2aの吸引力で集塵した塵埃を収容する集塵部2bなどを備えている。なお、本実施形態では、いわゆるサイクロン式の電気掃除機を例に挙げて説明するが、いわゆる紙パック式の電気掃除機に適用してもよい。
ホース部3の一端は、掃除機本体2の集塵部2bと連通するように掃除機本体2の接続口2cに接続されている。また、ホース部3の他端は、操作管4の一端に接続されている。
操作管4は、手元操作スイッチSWなどを備えたグリップ4a、延長管5が接続されて掃除機本体2から給電される給電端子(図示せず)などを備えている。この給電端子には、延長管5の一端に設けられる通電端子(図示せず)が接続される。
操作管4の手元操作スイッチSWを操作することなどによって、電動送風機2aの運転の強中弱切り替えや、吸込具6に設けられた第一回転清掃体20の入り切り等が可能となっている。
延長管5は、外管5aと内管5bとを備え、外管5aの他端部に内管5bの一端部が挿入されて外管5aと内管5bとの内側に設けられた通風路(図示せず)が連通するように連結されて、伸縮自在に構成されている。なお、図1は、延長管5が最短の状態を図示している。
<吸込具6>
図2は、本発明の実施形態に係る吸込具6の上面図である。
図2は、本発明の実施形態に係る吸込具6の上面図である。
図2に示すように、吸込具6は、略T字形状を呈する吸口ケース10と、吸口ケース10に連結される吸口継手13とで構成されている。
吸口ケース10は、左右方向(幅方向、後術する第一回転清掃体20の回転軸方向)に細長く形成された吸口本体11と、吸口本体11の長手方向(左右方向)の中央部に吸口継手13と連結される連結部12とを備えている。連結部12には、吸口本体11と吸口継手13とを連通させる流路R(図3参照)が形成されている。
吸口本体11には、前端面から左右側面にかけてバンパ11aが設けられている。バンパ11aは、ゴムやエラストマー等の弾性材料で形成されており、使用時に吸口本体11内の気密を保持する。また、電気掃除機1(図1参照)の使用時に吸口本体11が家具等に衝突した際に、当該家具等の傷付きを防止するとともに、吸口本体11への衝撃を吸収する緩衝材の役割を果たしている。
吸込具6は、吸口本体11の長手方向(左右方向)の中央部に発光手段70を備えている。この発光手段70は、操作管4の手元操作スイッチSWを操作することなどによって選ばれた、電動送風機2aの運転の強中弱状態(例えば強運転時には赤色、中運転時にはオレンジ色、弱運転時は緑色)を表示する。
吸口継手13は、連結部12に対して回動自在に連結される第1接続管14と、この第1接続管14に対して回動自在に連結される第2接続管15とを備えている。
第1接続管14は、図2に示す上面図において略半トラック形状を呈し、連結部12と連結される一部開口した流路を有する円筒形状の軸14aを有している。軸14aは、軸方向が吸口本体11の長手方向であって、軸14aの両端部が連結部12に形成された一対の軸受部12g(図5参照)に支持されている。また、第1接続管14は、床面(清掃面)に対して略平行な状態から略垂直な状態まで(上下方向に)回動可能となるように構成されている。すなわち、第1接続管14を吸口ケース10に対して軸14aを支点として回動させることによって、延長管5を床面に略平行な状態と略垂直な状態との間において回動させることができる。
第2接続管15は、第1接続管14に対して長手方向に(図2の紙面時計回り方向および反時計回り方向に)回動可能となるように構成されている。これにより、例えば、延長管5を床面に対して略垂直にした状態から、延長管5を床面に略平行な状態に向けて倒すことができる。
また、第2接続管15には、給電が行われる給電端子15a、15aが設けられている。なお、本実施形態の電気掃除機1(図1参照)では、吸込具6に給電する電力を、掃除機本体2からホース部3、操作管4、延長管5を通じて供給するように構成されている。
このような吸口継手13は、例えば延長管5(図1参照)を床面に対して略垂直とした状態において、その延長管5を左右方向(長手方向)に倒し、操作管4(グリップ4a)を時計回りあるいは反時計回りにねじることで、吸口本体11を時計回りあるいは反時計回りのいずれかに略90度回転させ、吸口本体11の長手方向を移動方向にした掃除が可能である。したがって、壁際に沿って吸込具6を移動させる掃除や、狭い隙間に吸込具6を挿入する掃除が可能になる。
図3は、本発明の実施形態に係る吸込具6の下面図、図4は吸込具6の後面図である。
図3に示すように、吸込具6は、第一回転清掃体20、第二回転清掃体30を備えている。吸口ケース10(吸口本体11)には、下面(清掃面に対峙する面)に、開口部を有する吸込室Q2(図6参照)が形成されている。なお、第一回転清掃体20や第二回転清掃体の数はこれに限るものではない。
第一回転清掃体20は、吸口本体11の長手方向(左右方向)に沿って前後方向の連結部12の前側に配置され、吸口本体11に回転可能に支持されている。
また、第一回転清掃体20は、線径や密度や硬さが異なる刷毛体や弾性体などの複数種類のブラシ20a、20b、20cを備え、各ブラシ20a、20b、20cが回転軸21(図6参照)に対してらせん状に配設されている。なお、本実施形態では、3種類のブラシ20a、20b、20cを配設した場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、2種類以下であっても、4種類以上であっても良い。また、らせん状に配置されたブラシ間にゴムなどの弾性材料からなるブレード部材をらせん状に配置する構成を追加しても良く、適宜変更することができる。
第二回転清掃体30は、第一回転清掃体20の直径よりも小径の刷毛体30bを有し、第一回転清掃体20に対して後方且つ平行に配置されている。また、第二回転清掃体30は、第一回転清掃体20の軸方向(吸口本体11の長手方向)の一端側から他端側にかけて連続して設けられている。換言すると、第二回転清掃体30は、1本の刷毛体30bによって構成されている。
また、第二回転清掃体30は、第一回転清掃体20の回転軸21と平行な軸部30a(軸)を有している。この軸部30aの外周のパイプ体30e(図6参照)の外側に微細繊維で形成されたカットパイル状の刷毛体(起毛布)30bがパイプ体30eの回転軸方向に対して螺旋状に巻かれており、この刷毛体(起毛布)30bの微細繊維はパイプ体30eに対し円周方向に傾斜している。パイプ体30eの両端面には、ホルダー30cが固定されている。そして、このホルダー30cは、巻き付けた刷毛体(起毛布)30bの端部を押さえて剥がれを防止するとともに、軸部30aの軸受けを兼ねている。軸部30aとパイプ体30eは略同心円で隙間を有するので、これによりパイプ体30eおよび刷毛体(起毛布)30bは、軸部30aに回動可能に支持されている。このように、第二回転清掃体30を電動機40(図6参照)で駆動させるのではなく、軸部30aを介して吸口本体11に支持させ、床面との接触により回転駆動させることにより、第二回転清掃体30の構成を簡略化することができる。さらに、刷毛体(起毛布)30bの微細繊維は一方向の回転動作を許容し他方向の回転動作を規制するようにパイプ体30eに対し円周方向に傾斜しているため、吸込具6の組み立て時に誤って逆方向に取り付けることのないように、ホルダー30cは、左右で異なる色を用いる、形状を変えるなどし、吸口本体11におけるホルダー30cに対応する部分もそれに応じて色や形状を変えることで、左右の取り付け方向が分かり、誤って取り付けることがないようになっている。
また、ホルダー30cを含む第二回転清掃体30の左右幅は、この第二回転清掃体30を取り付ける収納室の幅L1より短く構成してある。そのため第二回転清掃体30は左右に隙間を有しており、この隙間分、軸部30aに沿って左右に移動することができる。これにより、清掃時に床面の糸屑や髪の毛等の細長い塵埃が軸部30aに巻き付く事を防止することができ、軸部30aに巻き付いた場合においても、容易に取り除く事が出来る。
なお、吸口ケース10には吸口ケース10の連結部12の下面にブラシ駆動スイッチ16が設けられ、ブラシ駆動スイッチ16の後方(連結部12の後端)に車輪17が設けられている。
ブラシ駆動スイッチ16は、吸込具6の下面が清掃面に接触しているか否かを検出するスイッチである。ブラシ駆動スイッチ16は、車輪16aを備え、この車輪16aがばね等の付勢手段によって常に吸口ケース10(連結部12)の下面から突出するように設けられている。そして、車輪16aが飛び出して床面と接触していないと検出された場合は、後記する回路基板50(制御基板)によって電動機40の駆動が停止される。また、車輪16aが押し込まれて床面と接触していると検出された場合は、回路基板50によって電動機40が駆動される。
車輪17は、操作管4で操作される前後動や回転操作の応力を受けて吸込具6の底面を清掃面に密着させ、これにより吸込具6の操作性能を向上する役割を有している。
また、車輪17は、第二回転清掃体30の軸部30a(図6参照)と平行な軸17aを有し、この軸17aが吸口ケース10(連結部12)に回動自在に支持されている。また、車輪17は、軸方向の中央に左右両端よりも小径の小径部17bを有している。なお、小径部17bによって形成される凹みは、車輪17が床面Mに接触したときに、例えば、米粒などの粒形の大きな固形塵埃が通過できる大きさ以上の隙間に設定される。
図5は、吸込具6の上ケース11Bを外した状態を示す上面図である。
図5に示すように、吸込具6は、第一回転清掃体20および一対の第二回転清掃体30の上方に、第一回転清掃体20を駆動する電動機40および電動機40を制御する回路基板50を備えている。
<電動機40>
電動機40は、吸口本体11の長手方向の一端側に取り付けられている。また、電動機40は、その出力軸40a(図6参照)が吸口本体11の長手方向と平行に配置されている。また、電動機40の出力軸40aは、長手方向の一端側に向けて延び、吸口本体11内の一端部(図示右側の端部)において、歯付きベルト40bを介して第一回転清掃体20の回転軸21(図6参照)と連結されている。
電動機40は、吸口本体11の長手方向の一端側に取り付けられている。また、電動機40は、その出力軸40a(図6参照)が吸口本体11の長手方向と平行に配置されている。また、電動機40の出力軸40aは、長手方向の一端側に向けて延び、吸口本体11内の一端部(図示右側の端部)において、歯付きベルト40bを介して第一回転清掃体20の回転軸21(図6参照)と連結されている。
カバー部材43は、合成ゴム等の弾力性を有する絶縁部材で形成され、このカバー部材43の弾力性を利用して収容室Q1に電動機40の一端側が支持されているので、電動機40の振動が吸口ケース10に伝わり難い構造となっている。
回路基板50は、吸口本体11の長手方向の他端側に取り付けられている。また、回路基板50は、長辺が長手方向に向くようにして配置された長方形状の基板で構成され、実装面50aが鉛直方向上方を向くように吸口本体11内に配置されている。なお、実装面50aは、必ずしも鉛直方向上方を向くものに限定されず、水平方向に対して傾斜してもよく、前後方向を向くように(縦向きに)してもよい。
図6および図7は図2に示すそれぞれの断面の断面図であり、図6はA−A断面図、図7はB−B断面図である。
図6および図7に示すように、吸口ケース10の吸口本体11は、第一回転清掃体20を覆うように下部分を形成する下ケース11A、および下ケース11Aの上部に被着された上ケース11Bを備えている。これら下ケース11A、上ケース11Bを含む吸口ケース10および前記した吸口継手13の主たる部品は、軽量で硬質の材料、例えば、ABS樹脂等の合成樹脂材料で形成され、剛性が高められている。
下ケース11Aは、第一回転清掃体20が配置される吸込室Q2と、電動機40が収容される収容室Q1とを区画する隔壁11cを有している。隔壁11cは、第一回転清掃体20の表面に沿って形成される湾曲部11dと、第二回転清掃体30の表面に沿って形成される湾曲部11eとを有する。
上ケース11Bは、連結部12と一体に形成されて電動機40および回路基板50(図5参照)の上部を覆う本体部11fと、この本体部11fの外側に重ねて配置されるカバー部11gとを有している。カバー部11gは、上ケース11Bの前部および左右両端部に渡って配置されている(図2参照)。本実施形態では、バンパ11aが、下ケース11Aと上ケース11B(カバー部11g)とで挟み込まれることで保持されている。
電動機40のステータ41は、横断面(出力軸40aに直交する断面の輪郭、輪切り断面)が略小判形状を呈している。ステータ41は、一対の円弧部41aと、これらの円弧部41aをつなぐ一対の直線部41bとを備えている。なお、電動機40は、略小判形状のものに限定されるものではなく、円形状のものであってもよい。
また、電動機40は、収容室Q1において、直線部41bが鉛直方向の軸Z1に対して傾斜した姿勢、つまり一方の円弧部41aが前方上向き且つ他方の円弧部41aが後方下向きとなるように収容されている。
また、電動機40は、収容室Q1において、電動機40(ステータ41)の前端部41sが、第一回転清掃体20の後端部20sよりも前方に位置するように配置されている。これにより、第一回転清掃体20の後端部20sから後方に突出する電動機40の距離を短くでき、吸口本体11の前後幅D(図2参照)を短くすることが可能になる。
また、電動機40は、収容室Q1において、電動機40(ステータ41)の下端部41tが、第一回転清掃体20の上端部20tよりも鉛直方向の下方に位置するように配置されている。これにより、第一回転清掃体20の上端部20tから上方に突出する電動機40の距離を短くでき、吸口本体11の清掃面から高さ(最大高さ)を低くすることができる。その結果、ソファやベッドなどの高さの低い隙間に吸口本体11を挿入し易くできる。
ステータ41の内部には、アーマチュア44が回転自在に支持されている。ステータ41の内周には、界磁用の瓦状に形成された2つのマグネット45が周方向に間隔を隔てて固着されている。すなわち、本実施形態の電動機40は、スロットの個数が7個、マグネット45が2つ設けられた2極7スロットのモータである。なお、前記したスロットの数は、7個に限られることはなく他の個数(例えば8個)に設定しても良い。
また、吸口本体11の上ケース11Bは、円弧部41aの近傍および直線部41bの近傍において、円弧部41aおよび直線部41bに略沿う形状を有している。
<回路基板50>
図7に示すように、回路基板50は、収容室Q1において、実装面が鉛直方向(上下方向)上向きとなるように配置されている。すなわち、回路基板50は、第一回転清掃体20の後方ではなく、第一回転清掃体20の上端部20tよりも上側に配置されている。なお、回路基板50は、図示しない位置決め手段やねじ固定によって、位置ずれしないように吸口本体11内に固定されている。また、本実施形態では、回路基板50を水平に配置した場合を例に挙げて説明したが、回路基板50を水平方向に対して傾斜した状態で配置する構成であってもよく、回路基板50の実装面が前後方向を向くように、回路基板50を起立した状態で配置しても良い。
図7に示すように、回路基板50は、収容室Q1において、実装面が鉛直方向(上下方向)上向きとなるように配置されている。すなわち、回路基板50は、第一回転清掃体20の後方ではなく、第一回転清掃体20の上端部20tよりも上側に配置されている。なお、回路基板50は、図示しない位置決め手段やねじ固定によって、位置ずれしないように吸口本体11内に固定されている。また、本実施形態では、回路基板50を水平に配置した場合を例に挙げて説明したが、回路基板50を水平方向に対して傾斜した状態で配置する構成であってもよく、回路基板50の実装面が前後方向を向くように、回路基板50を起立した状態で配置しても良い。
<第一回転清掃体20>
先述したように、吸口本体11には、第一回転清掃体20および一対の第二回転清掃体30を備えている。
先述したように、吸口本体11には、第一回転清掃体20および一対の第二回転清掃体30を備えている。
第一回転清掃体20は、回転軸21にブラシ20a、20b、20cを螺旋状に保持するコア部材22が外嵌されている。このように、ブラシ20a、20b、20cを螺旋状に配置することにより、第一回転清掃体20が回転したときに、床面Mにブラシ20a、20b、20cを連続して当てることができ、第一回転清掃体20の動作時の振動を抑制することができる。
<第二回転清掃体30>
第二回転清掃体30は、パイプ体30eの外側に微細繊維で形成されたカットパイル状の刷毛体(起毛布)30bが螺旋状に巻かれており、この刷毛体(起毛布)30bの微細繊維はパイプ体30eに対し円周方向に傾斜している。パイプ体30eの両端面には、ホルダー30cが固定されている。そして、このホルダー30cは、巻き付けた起毛布30bの端部の剥がれ防止と、軸部30aの軸受けを兼ねている。
第二回転清掃体30は、パイプ体30eの外側に微細繊維で形成されたカットパイル状の刷毛体(起毛布)30bが螺旋状に巻かれており、この刷毛体(起毛布)30bの微細繊維はパイプ体30eに対し円周方向に傾斜している。パイプ体30eの両端面には、ホルダー30cが固定されている。そして、このホルダー30cは、巻き付けた起毛布30bの端部の剥がれ防止と、軸部30aの軸受けを兼ねている。
また、軸部30aにパイプ体30eを介して断面が略円形状に取り付けられた刷毛体(起毛布)30bは、第一回転清掃体20と接触しない位置に配置されている。このように、第二回転清掃体30を第一回転清掃体20に接触しない範囲において、第一回転清掃体20と第二回転清掃体30とを最大限接近させることにより、吸口本体11の前後幅D(図2参照)を短くすることが可能になり、吸込具6の小型軽量化が可能となる。
<抵抗体60>
断面視において、下ケース11Aの湾曲部11dは第一回転清掃体20の略前端部まで延び、湾曲部11eは第二回転清掃体30との間に微小な隙間C1を有し、軸部30aの後方且つ軸部30aの上方の位置まで延びている。湾曲部11eの後端部には抵抗体60が、係止部61によって係合保持される。詳しくは、抵抗体60の上端部に設けた閂部60aが、係止部61に設けた前方当接部61aと後方当接部61bによって形成される空間61c内に保持される。抵抗体60の閂部60aは、係止部61で形成される空間61c内で可動できるため、前方当接部61aと後方当接部61bの隙間の範囲(前後幅)内で傾倒する構成となっている。また、本実施形態において、抵抗体60は、ABS樹脂等の合成樹脂材料で形成され、剛性が高められているが、エラストマーまたはゴムなどの弾性材料でも構わない。
断面視において、下ケース11Aの湾曲部11dは第一回転清掃体20の略前端部まで延び、湾曲部11eは第二回転清掃体30との間に微小な隙間C1を有し、軸部30aの後方且つ軸部30aの上方の位置まで延びている。湾曲部11eの後端部には抵抗体60が、係止部61によって係合保持される。詳しくは、抵抗体60の上端部に設けた閂部60aが、係止部61に設けた前方当接部61aと後方当接部61bによって形成される空間61c内に保持される。抵抗体60の閂部60aは、係止部61で形成される空間61c内で可動できるため、前方当接部61aと後方当接部61bの隙間の範囲(前後幅)内で傾倒する構成となっている。また、本実施形態において、抵抗体60は、ABS樹脂等の合成樹脂材料で形成され、剛性が高められているが、エラストマーまたはゴムなどの弾性材料でも構わない。
以上の抵抗体60、および第二回転清掃体30において、吸込具6を操作した場合について述べる。
W2は吸込具6を後方に操作した場合の、第二回転清掃体30の回転方向を示している。
吸口本体11を後方に操作した場合、第二回転清掃体30は床面Mおよび抵抗体60との摩擦抵抗を受ける。このとき、抵抗体60は第二回転清掃体30の刷毛体30bの外周接線に沿う位置に傾倒し、且つ第二回転清掃体30の刷毛体30bが円周方向に傾斜していることで、床面Mの摩擦抵抗より抵抗体60との摩擦抵抗が小さくなり、第二回転清掃体30の回転動作を許容して、第二回転清掃体30はW2方向に回転する。
また、抵抗体60が第二回転清掃体30の刷毛体30bの外周接線に沿う位置に傾倒することで、刷毛体30bと湾曲部11eの隙間C1を閉口し、吸口本体11の後方から隙間C1を通過しようとする隙間気流V2cを抑制する。これにより、パイプ体30eと床面Mの間を流れる床面後方気流V2aおよび床面前方気流V1が増加し床面Mからの塵埃を効果的に吸い込むことができる。
この起毛布30bの先端は、抵抗体60と接触する高さを有している。このため、第二回転清掃体30が回転する際、刷毛体30bの微細繊維がパイプ体30eに対し円周方向に傾斜し、且つ抵抗体60が前方当接部61aと後方当接部61bとの前後幅内で傾倒可能なため、回転方向W2では、抵抗体60が刷毛体30bの外周接線に沿う位置に傾倒することで、刷毛体30bと抵抗体60の摩擦抵抗は小さく自由に回転する。一方、回転方向W3では、抵抗体60が刷毛体30bの外周より軸部30a側に傾倒し、第二回転清掃体30はロック状態となる。つまり、刷毛体(起毛布)30bは常に抵抗体60に接触しており、吸口本体11の後進時に第二回転清掃体30の回転方向W2への回転動作を許容し、かつ前進時に第二回転清掃体30の回転方向W3への回転動作を規制するように円周方向に傾斜して設けられている。
また、抵抗体60は吸口本体11の後進時に第二回転清掃体30の刷毛体30bの外周接線に沿う位置に傾倒し、刷毛体30bと湾曲部11eの隙間C1を閉口し隙間気流V2cを減少させる。隙間気流V2cの流量減少分は、床面前方気流V1と床面後方気流V2aに分配されるため両気流の流量が増加する。一方、吸口本体11の前進時には抵抗体60が刷毛体30bの外周より軸部30a側に傾倒し、刷毛体30bと湾曲部11eの隙間C1と、刷毛体30b内部の空間を閉口し、隙間気流V2cと刷毛内気流V2bの流量を減少させる。隙間気流V2cと刷毛内気流V2bの流量減少分は、床面前方気流V1と床面後方気流V2aに分配されるためが両気流の流量が増加し、塵埃を効果的に吸込むことができる。
また、図6および図7では、第二回転清掃体30の刷毛体(起毛布)30bの外周と湾曲部11eとの間に微小な隙間C1を有して設けられていたが、必ずしも微小な隙間C1を設ける必要はなく、刷毛体(起毛布)30bの外周が湾曲部11eと接しても、逆に隙間C1を大きく設けても構わない。このとき、吸込具6を後方に操作した場合に、第二回転清掃体30がW2方向に回転し、抵抗体60が第二回転清掃体30の刷毛体30bに接し外周接線に沿う位置に傾倒すれば同様な効果が得られる。
また、軸部30aの全周方向に刷毛体(起毛布)30bを均等に巻き付けており、かつ抵抗体60は刷毛体30bに接しているため、吸込室Q2から漏れる騒音や隙間を流れる気流により発生する騒音を低減することができる。
図8は、本発明の実施形態に係る吸込具6が床面に接している状態の側面図である。
図8に示すように、吸込具6が床面Mに接触すると、車輪16aが押し込まれ、ブラシ駆動スイッチ16がオンになり、第一回転清掃体20がW1方向(図示反時計回り方向)に回転する。このとき、床面Mと接触する領域のブラシ20a、20b、20cが撓むことで、ブラシ20a、20b、20cと床面Mとの接触量を十分に確保することができ、床面Mの塵埃を効果的に掻き込むことができる。
同様に、第二回転清掃体30が床面Mと接触することにより、床面Mと接触する領域の刷毛体(起毛布)30bが撓むことで、刷毛体(起毛布)30bと床面Mとの接触抵抗を十分に確保することができる。
<吸込具6の塵埃搬送>
図9は、本発明の実施形態に係る吸込具6が後退している状態の側面図である。図9に示すように、第二回転清掃体30は、刷毛体(起毛布)30bと床面Mとの接触抵抗より、刷毛体(起毛布)30bの外周接線に沿う位置に傾倒する抵抗体60と刷毛体(起毛布)30bとの接触抵抗が小さいため、W2で示す回転方向に回転し、また抵抗体60により隙間気流V2cが低減するため、隙間気流V2cの流量減少分は床面前方気流V1と床面後方気流V2aに分配され、それぞれの流量が増加する。これにより、床上の塵埃DSを効果的に吸込室Q2内に導入する。
図9は、本発明の実施形態に係る吸込具6が後退している状態の側面図である。図9に示すように、第二回転清掃体30は、刷毛体(起毛布)30bと床面Mとの接触抵抗より、刷毛体(起毛布)30bの外周接線に沿う位置に傾倒する抵抗体60と刷毛体(起毛布)30bとの接触抵抗が小さいため、W2で示す回転方向に回転し、また抵抗体60により隙間気流V2cが低減するため、隙間気流V2cの流量減少分は床面前方気流V1と床面後方気流V2aに分配され、それぞれの流量が増加する。これにより、床上の塵埃DSを効果的に吸込室Q2内に導入する。
導入された塵埃DSは、吸込室Q2(図6参照)から流路R(図3参照)を通じて吸口継手13の通路に運ばれ、その後、延長管5、操作管4およびホース部3を通じて掃除機本体2の集塵部2bに吸引される(図1参照)。集塵部2bによって塵埃が取り除かれた空気は、図示しないフィルタおよび電動送風機2a内を通り、掃除機本体2の外部に排出される(図1参照)。
図10は、本発明の実施形態に係る吸込具6が前進している状態の側面図である。図10に示すように、第二回転清掃体30は、刷毛体(起毛布)30bと床面Mとの接触抵抗より、刷毛体(起毛布)30bと刷毛体(起毛布)30bの外周より軸部30a側に傾倒した抵抗体60との接触抵抗が大きいため回転せず、また抵抗体60により隙間気流V2cと刷毛内気流V2bの流量を減少させ、隙間気流V2cと刷毛内気流V2bの流量減少分は床面前方気流V1と床面後方気流V2aそれぞれの流量が増加する。これにより、床上の塵埃DSを効果的に吸込室Q2内に導入する。
さらには、吸込室Q2内に吸引された塵埃が吸口本体11の後方に掃き出されるのを防止することができ、とくに第一回転清掃体20の回転によって吸込室Q2内に吸引された塵埃が後方へ弾かれ、吸口本体11の後方に飛び出ることを抑制できる。吸引された塵埃DSは、吸込室Q2(図6参照)から流路R(図3参照)を通じて吸口継手13の通路に運ばれ、その後、延長管5、操作管4およびホース部3を通じて掃除機本体2の集塵部2bに吸引される(図1参照)。集塵部2bによって塵埃が取り除かれた空気は、図示しないフィルタおよび電動送風機2a内を通り、掃除機本体2の外部に排出される(図1参照)。
<本発明における別の実施形態>
本実施形態では、抵抗体60は湾曲部11eの後端部の係止部61に係合保持され、前方当接部61aと後方当接部61bの範囲内で抵抗体60が略傾倒可能に設けられている。
本実施形態では、抵抗体60は湾曲部11eの後端部の係止部61に係合保持され、前方当接部61aと後方当接部61bの範囲内で抵抗体60が略傾倒可能に設けられている。
この構成と違い、例えば図11に示すように、吸込具6を前進させ抵抗体60が刷毛体30bの外周より軸部30a側に傾倒したとき、抵抗体60の傾倒中心位置60dからパイプ体30e外周までの最短距離L5が、抵抗体60の傾倒中心位置60dから抵抗体60の先端60eまでの距離L6より長くなるような構成である。これにより、第二回転清掃体30の回転を規制し、また隙間気流V2cと刷毛内気流V2bを減少させるならば、前方当接部61aを設けなくても良く、さらに吸込具6を後進させ抵抗体60が刷毛体30bの外周接線に沿う位置に傾倒する際は、後方当接部61bに抵抗体60が当接しなくても良い。また、後方当接部61bは抵抗体60が刷毛体30bから意図せず離れるのを阻害するように設けられており、抵抗体60が第二回転清掃体30の回転を許容し、隙間気流V2cを低減するのであれば、後方当接部61bを設けなくても良い。このように、前方当接部61a、および後方当接部61bを設けないことで、抵抗体60との接触を減らすことで壊れにくくできる。
さらに、図12および図13に示すように、エラストマーまたはゴムなどの弾性材料からなる抵抗体60を湾曲部11eの後端部に一体に成型することでも同様の効果が得られる。
吸込具6を後退させたとき、第二回転清掃体30が床面Mとの接触抵抗により回転し、抵抗体60が刷毛体30bの外周接線に沿う位置に弾性変形することで隙間気流V2cの流量が減少し、隙間気流V2cの減少分は床面前方気流V1と床面後方気流V2aが増加するため、床上の塵埃DSを効果的に吸込室Q2内に導入することができる。また、吸込具6を前進させたときに(吸込具6を前方へ押したときに)、抵抗体60が刷毛体30bの外周より軸部30a側に弾性変形することで、第二回転清掃体30の回転を抵抗体60が規制し、隙間気流V2cと刷毛内気流V2bの流量を減少させ、隙間気流V2cと刷毛内気流V2bの流量減少分は床面前方気流V1と床面後方気流V2aそれぞれの流量が増加するため、床上の塵埃DSを効果的に吸込室Q2内に導入することができ、かつ第一回転清掃体20によって吸込室Q2内に掻き込まれた塵埃が、吸口本体11の後方に掃き出されるのを防止することができる。
また、抵抗体60をエラストマーまたはゴムなどの弾性材料にすることで、閂部60aの動きが減少し係止部61を小さく構成できるため、吸口本体11の前後幅Dを短くすることができる。
さらに、図14および図15に示すように、PET(Polyethyleneterephthalate)などの板厚1mm以下の部材からなる抵抗体60で構成しても良く、抵抗体60を接着、溶着、係合などの保持方法により湾曲部11eに設けることでも吸込具6を後退させたときに、第二回転清掃体30が床面Mとの接触抵抗により回転し、抵抗体60が刷毛体30bの外周接線に沿う位置に弾性変形することで隙間気流V2cの流量が減少し、隙間気流V2cの流量減少分は床面前方気流V1と床面後方気流V2aそれぞれの流量が増加するため、床上の塵埃DSを効果的に吸込室Q2内に導入することができる。また、吸込具6を前進させたときに、抵抗体60が刷毛体30bの外周より軸部30a側に弾性変形することで、第二回転清掃体30の回転を抵抗体60が規制し、隙間気流V2cと刷毛内気流V2bの流量を減少させ、隙間気流V2cと刷毛内気流V2bの流量減少分は、床面前方気流V1と床面後方気流V2aそれぞれの流量が増加するため、床上の塵埃DSを効果的に吸込室Q2内に導入することができ、かつ第一回転清掃体20によって吸込室Q2内に掻き込まれた塵埃が、吸口本体11の後方に掃き出されるのを防止することができる。また、抵抗体60をPETなどの板厚1mm以下の部材で構成することで、抵抗体60の保持部を薄く構成することができ、吸口本体1を低くすることができる。
さらに、図16および図17に示すように、第二回転清掃体30が2本で構成される吸込具6においても、抵抗体60を第二回転清掃体30に接する位置に配し、吸込具6を後退させたときに、第二回転清掃体30が床面Mとの接触抵抗により回転し、抵抗体60が刷毛体30bの外周接線に沿う位置に傾倒することで隙間気流V2cの流量が減少し、隙間気流V2cの流量減少分は床面前方気流V1と床面後方気流V2aそれぞれの流量が増加するため、床上の塵埃DSを効果的に吸込室Q2内に導入することができる。また、吸込具6を前進させたときに、抵抗体60が刷毛体30bの外周より軸部30a側に傾倒することで、第二回転清掃体30の回転を抵抗体60が規制し、隙間気流V2cと刷毛内気流V2bの流量を減少させ、隙間気流V2cと刷毛内気流V2bの流量減少分は、床面前方気流V1と床面後方気流V2aそれぞれの流量が増加するため、床上の塵埃DSを効果的に吸込室Q2内に導入することができ、かつ第一回転清掃体20によって吸込室Q2内に掻き込まれた塵埃が、吸口本体11の後方に掃き出されるのを防止することができる。
このように抵抗体60は1つもしくは複数であってもよく、また必ずしも湾曲部11eの後端部に設ける必要は無く、抵抗体60の数量、配置構成、材質は適宜変更することができる。
なお、本実施形態では、第一回転清掃体20を3種類のブラシ20a、20b、20cを配設した場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、2種類以下であってもよく、4種類以上であってもよく、らせん状に配置されたブラシ間にゴムなどの弾性材料からなるブレード部材をらせん状に配置する構成を追加してもよく、適宜変更することができる
また、本実施形態では、第二回転清掃体30の回転方向W3時には、ほぼロック状態となると述べたが、必ずしもロックする必要はなく、吸込具6が前進している状態で第二回転清掃体30の回転が、フリーの時と比較して遅くなれば、第一回転清掃体20によって吸込室Q2内に掻き込まれた塵埃が吸口本体11の後方に掃き出されるのを防止することができる。また、本実施形態において、第二回転清掃体30の表面には刷毛体(起毛布)30bが設けられ、且つ抵抗体60に接触するように構成されているがこの限りではなく、簡単な構成で、第二回転清掃体30が回転する際、一方向の回転と気流を規制し、他方向の回転を許容し気流を規制する効果を奏する部材、取付け方であれば同様の効果が得られる。例えば、本実施形態の刷毛体(起毛布)30bを弾性体とすることでも上記効果を奏すると考えられる。
また、本実施形態では、第二回転清掃体30の回転方向W3時には、ほぼロック状態となると述べたが、必ずしもロックする必要はなく、吸込具6が前進している状態で第二回転清掃体30の回転が、フリーの時と比較して遅くなれば、第一回転清掃体20によって吸込室Q2内に掻き込まれた塵埃が吸口本体11の後方に掃き出されるのを防止することができる。また、本実施形態において、第二回転清掃体30の表面には刷毛体(起毛布)30bが設けられ、且つ抵抗体60に接触するように構成されているがこの限りではなく、簡単な構成で、第二回転清掃体30が回転する際、一方向の回転と気流を規制し、他方向の回転を許容し気流を規制する効果を奏する部材、取付け方であれば同様の効果が得られる。例えば、本実施形態の刷毛体(起毛布)30bを弾性体とすることでも上記効果を奏すると考えられる。
以上述べたように、本発明によれば、簡単な構成で、前進時には第二回転清掃体30がほぼ固定して床面と接触するので、前方から吸い込んだ塵埃を第二回転清掃体30より後方へ排出しにくくすることが可能で、抵抗体60が刷毛内気流V2bと隙間気流V2cを阻害することで、前方床面気流V1および後方床面気流V2aの流量が増加し塵埃の吸込みが向上し、かつ、後退時には第二回転清掃体30が回転して、抵抗体60が隙間気流V2cを阻害することで前方床面気流V1および後方床面気流V2aの流量が増加し、吸込具6の後方の塵埃を吸込室Q2へ搬送することができ、塵埃の吸い残しを抑制できる。また、本実施形態では、第一回転清掃体と、これを回転駆動する電動機を用いる場合を説明したが、掃除機本体2の電動送風機2aによって発生する吸引力を用いて第一回転清掃体20を駆動しても、また第一回転清掃体20がなくても、さらに第2清掃回転体30が第一回転清掃体20の前方に配置されても同様の効果が得られる。
1電気掃除機
2掃除機本体
2a電動送風機
2b集塵部
6吸込具
10吸口ケース
11c、11e、11h隔壁
20第一回転清掃体
30第二回転清掃体
30a回転軸
30b起毛布
30c、30dホルダー
40電動機
50回路基板(回路基板)
60抵抗体
M床面(清掃面)
Q2吸込室
Q1収容室
C1隙間
2掃除機本体
2a電動送風機
2b集塵部
6吸込具
10吸口ケース
11c、11e、11h隔壁
20第一回転清掃体
30第二回転清掃体
30a回転軸
30b起毛布
30c、30dホルダー
40電動機
50回路基板(回路基板)
60抵抗体
M床面(清掃面)
Q2吸込室
Q1収容室
C1隙間
Claims (4)
- 清掃面と略平行な回転軸を有する第一回転清掃体と、前記第一回転清掃体を支持する吸込室と、前記第一回転清掃体の後方に、前記回転軸と平行な軸を有し、前記清掃面と接触する第二回転清掃体と、を備え、
該第二回転清掃体の表面には、刷毛体もしくは弾性体が設けられ、
当該吸込具には、一端が前記吸込室に支持されている抵抗体を有し、後進時に前記第二回転清掃体の回転動作を許容し、かつ該抵抗体の他端と該刷毛体もしくは弾性体の一部とが接触し、前進時には該抵抗体の他端が該刷毛体もしくは弾性体の外周より中心側で接触し、前記第二回転清掃体の回転動作を規制するように構成されていることを特徴とする電気掃除機の吸込具。 - 該抵抗体の一部もしくは全てが弾性体で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機の吸込具。
- 該刷毛体もしくは弾性体が、円周方向に傾斜していることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気掃除機の吸込具。
- 請求項1乃至3の何れか1項に記載の電気掃除機の吸込具を用いた電気掃除機。
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JP2016209159A JP2018068457A (ja) | 2016-10-26 | 2016-10-26 | 電気掃除機の吸込具およびそれを用いた電気掃除機 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN110353564A (zh) * | 2019-07-24 | 2019-10-22 | 天佑电器(苏州)有限公司 | 吸尘地刷及具有其的吸尘器 |
JP2021532944A (ja) * | 2018-08-10 | 2021-12-02 | シャークニンジャ オペレーティング エルエルシー | 破片を除去するためのくしユニットを有する掃除装置におけるノイズ及び/又は振動を低減するためのシステム及び方法 |
GB2614914A (en) * | 2022-01-25 | 2023-07-26 | Dyson Technology Ltd | Cleaner head for a vacuum cleaner |
-
2016
- 2016-10-26 JP JP2016209159A patent/JP2018068457A/ja active Pending
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