JP2018068234A - 移植ハンド - Google Patents

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Abstract

【課題】移植時に苗の根が苗床片の下面から外方へ放射状に広がるように延びている場合でも、苗の根の広がりをまとめて苗床片を移植先の穴に移植することができる移植ハンドを提供する。【解決手段】移植ハンド30は、移植先の穴18に苗床片Nを移植するときに苗床片を挟持して移動可能な挟持部26と、苗床片の下面から下方へ延びる苗Sの根Neを包囲する閉じ状態と閉じ状態から外側へ変位した開き状態とに変化可能であり且つ穴を上下方向に通過可能な包囲部28と、を備える。そして、移植ハンドの包囲部は、穴を下方から上方に通過した後、苗床片の下面から下方へ延びる苗の根の根元又は根元よりも上方位置で開き状態から閉じ状態に変化し、その閉じ状態のまま、苗の根元側から先端側に向けて移動した後に、挟持部に挟持された苗床片が穴に上方から挿入されるときに先行して穴を上方から下方に通過する。【選択図】図1

Description

本発明は、苗を移植する移植装置が備える移植ハンドに関する。
従来から、例えば特許文献1に記載の移植サポート装置(移植装置)が知られている。この移植サポート装置では、スポンジ培地(苗床片)に植え付けられた植物の苗を栽培プレート(パネル)の穴に移植する際、まず穴の上方にスポンジ培地を配置し、閉じた状態の逆傘部(移植ハンド)を穴の下方から上方に通過させて開いた状態にすることにより、開いた状態の逆傘部の内側にスポンジ培地が配置されるようにしている。そして、開いた状態にある逆傘部を今度は閉じた状態にしてスポンジ培地を逆傘部で包み込みながら、その逆傘部を穴の上方から下方に通過させることにより、逆傘部に包み込まれたスポンジ培地が栽培プレートの穴に引き込まれるようにしている。
特開2015−181465号公報
ところで、苗の根は、移植する段階では、スポンジ培地の下面から外方へ放射状に広がるように延びていることが多い。そのため、栽培プレートの穴の上方で開いた状態にある逆傘部の内側へスポンジ培地を上方から下降させて配置しようとした際、スポンジ培地の下面から外方へ放射状に広がるように延びた苗の根の先端が、逆傘部の外側にはみ出してしまうこともあり得る。すなわち、スポンジ培地の下面から外方へ長く延びた苗の根が、栽培プレートの穴の上方で開いた状態にある逆傘部の上端周縁部に引っ掛かってしまい、逆傘部を閉じた状態にしてもスポンジ培地を包み込めない場合があり得た。したがって、逆傘部を開いた状態から閉じた状態にしながら穴の上方から下方に通過させたとしても、穴にスポンジ培地を引き込めない虞があった。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、移植時に苗の根が苗床片の下面から外方へ放射状に広がるように延びている場合でも、苗の根の広がりをまとめて苗床片を移植先の穴に移植することができる移植ハンドを提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する移植ハンドは、苗を移植する移植装置が備える移植ハンドであって、前記苗が植え付けられた苗床片を挟持可能であり且つ前記苗の移植先のパネルに設けられた穴に前記苗床片を移植するために移動可能に設けられた挟持部と、前記苗床片の下面から下方へ延びる前記苗の根を包囲する閉じ状態と当該閉じ状態から外側へ変位した開き状態とに変化可能であり且つ前記パネルの前記穴を上下方向に通過可能に設けられた包囲部と、を備え、前記包囲部は、前記穴を下方から上方に通過した後、前記苗床片の下面から下方へ延びる前記苗の根の根元又は当該根元よりも上方位置で前記開き状態から前記閉じ状態に変化し、その閉じ状態のままで前記苗の根元側から先端側に向けて移動した後、前記挟持部に挟持された前記苗床片が前記穴に上方から挿入されるのに先行して前記苗の根を包囲しつつ前記穴を上方から下方に通過する。
この構成によれば、苗床片の下面から外方へ苗の根が放射状に広がるように延びていたとしても、移植先の穴の上方で包囲部が苗の根の根元又はそれよりも上方位置で開き状態から変化した閉じ状態のまま苗の根元側から先端側に向けて移動することで、外方へ広がっている苗の根が包囲部の内側にまとまるように揃えられる。そして、その状態から苗床片が挟持部の移動により移植先の穴に挿入されるのに先んじて、包囲部を閉じ状態にしたままで穴の上方から下方へ通過させると、苗の根は包囲部の内側に揃えられた状態で穴を上方から下方へ通過する。したがって、移植時に苗の根が苗床片の下面から外方へ放射状に広がるように延びている場合でも、苗の根の広がりをまとめて苗床片を移植先の穴に移植することができる。
また、上記移植ハンドにおいて、前記包囲部は、前記穴の中心軸線を基準にして点対称に配置され、前記中心軸線に対して対称的に接近する閉じ動作及び対称的に離間する開き動作を行うハンド部材に設けられていることが好ましい。
この構成によれば、ハンド部材を閉じ動作させることで、苗床片の下面から外方へ放射状に広がるように延びている苗の根を、移植時に苗の根が上方から下方へ通過する穴の中心軸線に向けてまとまるように揃えることができる。
また、上記移植ハンドにおいて、前記挟持部は、少なくとも前記穴の上方で移動可能に且つ前記苗床片を挟持するための閉じ動作及びその挟持を解除するための開き動作を行う第1のハンド部材に設けられ、前記包囲部は、前記穴を通過可能に且つ前記穴の上方及び下方の双方で前記包囲部を前記閉じ状態と前記開き状態とに変化させる開閉動作を行う第2のハンド部材に設けられていることが好ましい。
この構成によれば、挟持部が設けられた第1のハンド部材と包囲部が設けられた第2のハンド部材を各々独立して動作させることができるため、苗床片の大きさや苗の根の長さが違う場合にも柔軟に対応することができる。また、例えば第1のハンド部材が穴の上方だけで移動する構成とした場合には、第1のハンド部材が第2のハンド部材と連動して穴を上下方向に通過する構成とした場合に比して、第1のハンド部材を移動させるための機構の占有スペースが穴の上方だけで済むため、穴の下方のスペースに余裕を持たせることができる。
また、上記移植ハンドにおいて、前記第1のハンド部材は、前記挟持部で前記苗床片を挟持するために閉じ動作をした状態において、前記第2のハンド部材において前記閉じ状態とされた前記包囲部の内側に位置することが好ましい。
この構成によれば、第1のハンド部材の挟持部により苗床片を挟持した状態のままで、その苗床片の下面から下方に延びる苗の根を包囲部により包囲した閉じ状態のまま第2のハンド部材を移動させて苗の根を揃えることができる。
また、上記移植ハンドにおいて、前記挟持部は、前記穴を通過可能に且つ前記穴の上方及び下方の双方で前記穴の中心軸線に対して対称的に接近する閉じ動作及び対称的に離間する開き動作を行うハンド部材の上端部に設けられ、前記包囲部は、前記ハンド部材における前記挟持部が設けられた位置よりも下方の位置に設けられていることが好ましい。
この構成によれば、挟持部と包囲部が共通のハンド部材に設けられているため、挟持部と包囲部が別々のハンド部材に設けられている場合に比して、挟持部と包囲部を上下方向に移動させるための機構を共用できるので、その分、装置構成を簡単にできる。
移植装置の一実施形態について、その概略構成を示す斜視図。 移植装置の移植ハンドが初期位置にある状態を示すものであって、(a)はその全体の側面図、(b)はその全体の正面図。 図2に示す状態から移植ハンドが挟持直前位置まで上昇して第1のハンド部材及び第2のハンド部材を開き動作させた状態を示すものであって、(a)はその要部の側面図、(b)はその要部の正面図。 図3に示す状態から移植ハンドが挟持位置まで上昇して先ず第1のハンド部材を閉じ動作させた状態を示すものであって、(a)はその要部の側面図、(b)はその要部の正面図。 図4に示す状態から移植ハンドが第2のハンド部材を閉じ動作させた状態を示すものであって、(a)はその要部の側面図、(b)はその要部の正面図。 図5に示す状態から移植ハンドが第2のハンド部材を下降させた状態を示すものであって、(a)はその要部の側面図、(b)はその要部の正面図。 図6に示す状態から移植ハンドが移植位置まで下降した状態を示すものであって、(a)はその要部の一部破断側面図、(b)はその要部の一部破断正面図。 図7に示す状態から移植ハンドが初期位置まで下降した状態を示すものであって、(a)はその全体の一部破断側面図、(b)はその全体の一部破断正面図。 変形例の移植ハンドにおけるハンド部材を示す斜視図。 変形例の移植ハンドが挟持位置でハンド部材を開き動作させた状態を示す正面図。 図10に示す状態からハンド部材を閉じ動作させた状態を示す正面図。 図11に示す状態からハンド部材を下降させた状態を示す正面図。 別の変形例の移植ハンドがハンド部材を段階的に閉じ動作させた状態を示す正面図。
以下、移植ハンドを備えた移植装置の一実施形態について、図を参照して説明する。
図1に示すように、移植装置11は、苗Sが植え付けられた苗床片Nを搬送する搬送機構12と、苗床片Nが移植される定植パネル13と、搬送機構12により搬送された苗床片Nを定植パネル13に移植する移植機構14とを備えている。なお、本実施形態における移植装置11は、例えばウレタンなどで構成されたスポンジ状のブロックである苗床片Nに植え付けられた苗Sを苗床片Nごと定植パネル13に移植する装置である。
搬送機構12は、苗床片Nを把持可能な一対の把持片15と、その一対の把持片15を駆動させるアクチュエーター等を含む把持駆動部16と、把持駆動部16を介して把持片15を図示しない移動体に支持する支持金具17とを備えている。なお、移動体は、移植前の苗床片Nが載置された苗床パネル(図示略)の上方位置と定植パネル13の上方位置との間を移動するスライダー等で構成されている。
定植パネル13は、板状に設けられ、その上面から下面に亘って上下方向Zに貫通する穴18を有している。なお、図1において穴18は円形状に開口しているが、立方体状をなす苗床片Nが上方から挿入されたとき、その苗床片Nを保持可能な形状であれば、円形状に限らず、四角形状などの多角形状でもよい。また、図1等では図面の簡略化のために定植パネル13に穴18は1つしか設けられていないが、実際には定植パネル13が水平移動される方向である奥行方向X及び幅方向Yに複数の穴18が並ぶように設けられている。
移植機構14は、上下方向Zに沿うガイドレール(図示略)等を有する移植駆動部19と、移植駆動部19のガイドレールに沿って上下移動可能なスライダー20と、スライダー20における移植駆動部19とは反対側の面に固定された基体部21とを備えている。基体部21は、四角柱状のケーシングであり、その上面には一対の半割筒状部材が互いの内面同士を対向させた形態の支持筒部22が上下方向Zに沿って延びるように設けられている。
支持筒部22の内側には、定植パネル13の穴18の中心軸線Pに対して対称的に接近する閉じ動作及び対称的に離間する開き動作を行う一対の第1のハンド部材23と一対の第2のハンド部材24が、第1のハンド部材23の方が第2のハンド部材24よりも上方に位置するようにして設けられている。一対の第1のハンド部材23は、その下端部に設けられた第1の駆動部25が有するアクチュエーター等の駆動に伴い、その上端部に設けられた二股状の挟持部26が幅方向Yに開閉動作するように構成されている。なお、挟持部26の形状は任意であり、第1のハンド部材23が閉じ動作したときに苗床片Nを挟持可能であり且つ定植パネル13の穴18を通過可能な形状であれば、二股状以外に単なる細板状や丸棒状などでもよい。
一方、一対の第2のハンド部材24は、その下端部に設けられた第2の駆動部27が有するアクチュエーター等の駆動に伴い、その上端部に設けられた半リング状の包囲部28が奥行方向Xに開閉動作するように構成されている。すなわち、第1のハンド部材23が閉じている状態において、第2のハンド部材24は閉じ動作したときに一対の包囲部28がリング状に合体し、挟持部26よりも下方となる位置で第1のハンド部材23の周りを包囲する。なお、包囲部28は、定植パネル13の穴18の中心軸線Pを基準にして点対称に配置され、第2のハンド部材24が閉じ動作したときに第1のハンド部材23における挟持部26よりも下方を包囲可能な形状であり且つ定植パネル13の穴18を通過可能な形状であれば、半リング状以外にV字形状やU字形状などでもよい。
また、基体部21の内部には、第2のハンド部材24及び第2の駆動部27を支持筒部22の内側において上下方向Zに移動可能とさせる第3の駆動部29が設けられている。すなわち、第2のハンド部材24は、移植駆動部19が有するアクチュエーター等の駆動に伴いスライダー20を介して基体部21が上下移動することにより、第1のハンド部材23と一緒に上下移動する一方、第3の駆動部29が有するアクチュエーター等の駆動に伴い、第1のハンド部材23に対して上下方向Zにおいて相対移動するように上下移動する。そして、本実施形態では、以上のような基体部21、支持筒部22、第1のハンド部材23及び第2のハンド部材24等により移植ハンド30が構成されている。
次に、上記のように構成された移植ハンド30の作用について説明する。
まず、図2(a)及び図2(b)に示すように、搬送機構12により定植パネル13の上方位置まで搬送された苗床片Nを移植先の穴18に移植する際には、その穴18の中心軸線P(移植ハンド30における支持筒部22の中心部でもある)に苗床片Nが位置合わせされる。そして、定植パネル13の下方位置では、移植機構14の移植ハンド30が、第1のハンド部材23と第2のハンド部材24をそれぞれ閉じ動作させた状態で、穴18の直下の初期位置に待機させられる。そして、その状態から移植駆動部19の駆動に伴い基体部21が上昇すると、移植ハンド30は第1のハンド部材23及び第2のハンド部材24が共に穴18を下方から上方に通過する。
次に、図3(a)及び図3(b)に示すように、搬送機構12の把持片15が把持する苗床片Nの直下となる挟持直前位置まで移植ハンド30が上昇すると、その位置において移植ハンド30は第1のハンド部材23及び第2のハンド部材24が開き動作する。具体的には、まず第1のハンド部材23の周りを包囲部28がリング状に合体することで包囲している第2のハンド部材24が開き動作し、その後、第1のハンド部材23が開き動作する。また、この場合において、第1のハンド部材23は、その先端の挟持部26が苗床片Nを挟持可能となる開き角度まで開き動作する。一方、第2のハンド部材24は、その先端の包囲部28が苗床片Nの下面から外方へ放射状に広がるように延びている苗Sの根Neを外側から包囲可能となる開き角度まで開き動作する。
そして次に、図4(a)及び図4(b)に示すように、第1のハンド部材23及び第2のハンド部材24を開き動作させた状態のままで、移植ハンド30が、第1のハンド部材23の挟持部26により苗床片Nを挟持可能な挟持位置まで上昇する。そして、その挟持位置において、移植ハンド30は、第1の駆動部25の駆動に伴い、第1のハンド部材23が閉じ動作する。すると、搬送機構12の把持片15により幅方向Yの両側面の一部を把持されている苗床片Nは、その両側面において把持片15により把持された箇所以外の部分を第1のハンド部材23の挟持部26により挟持される。
そして次に、図5(a)及び図5(b)に示すように、今度は第2の駆動部27の駆動に伴い、移植ハンド30は、第2のハンド部材24が閉じ動作する。すると、第1のハンド部材23の挟持部26により挟持された状態にある苗床片Nの根Neの根元よりも上方位置、具体的には苗床片Nの側面において搬送機構12の把持片15が把持している位置よりも下方となる位置で、第2のハンド部材24の包囲部28が苗床片Nを挟持部26の外側から包囲する。なお、この場合、第2のハンド部材24は、包囲部28が苗床片Nの根Neの根元の位置、具体的には苗床片Nの下面ぎりぎりの位置で、苗床片Nの苗Sの根Neを挟持部26の外側から包囲するように閉じ動作してもよい。
そして次に、図6(a)及び図6(b)に示すように、今度は第3の駆動部29の駆動に伴い、移植ハンド30は、第2のハンド部材24が包囲部28により苗床片Nの苗Sの根Neを包囲した閉じ状態のまま、苗Sの根元側から先端側に移動するように下降する。すると、苗床片Nの下面から外方へ広がるように延びている苗Sの根Neは、それらの根Neを包囲した状態で下降するリング状の包囲部28により、包囲部28の内側にまとまるように揃えられる。
そして次に、その状態から移植ハンド30が移植駆動部19の駆動に伴い基体部21と共に下降する。すると、移植ハンド30は、第1のハンド部材23の挟持部26により挟持された苗床片Nが定植パネル13の穴18に上方から挿入されるのに先んじて、第2のハンド部材24が、その包囲部28を閉じ状態にしたままで、その包囲部28を穴18の上方から下方へ通過させる。そのため、苗Sの根Neは、包囲部28の内側に揃えられた状態のまま穴18を上方から下方へ通過する。すなわち、苗Sの根Neは定植パネル13の穴18の上端周縁部に引っ掛かることなく、その穴18を上方から下方に通過する。
そして次に、図7(a)及び図7(b)に示すように、第1のハンド部材23の挟持部26により挟持された苗床片Nが定植パネル13の穴18に上方から挿入されると、移植ハンド30は、移植駆動部19の駆動が停止されるのに伴い、下降動作が一旦停止する。そして、その状態から、移植ハンド30は、第1のハンド部材23及び第2のハンド部材24を開き動作させつつ下降する。
すると、図8(a)及び図8(b)に示すように、苗床片Nは、第1のハンド部材23の挟持部26による挟持状態が解除され、収縮するように弾性変形していた状態から形状が復帰し、穴18に移植された状態になる。そして、このとき苗Sの根Neは、苗床片Nの下面から下方へ垂れた状態となる。そして次には、その状態から定植パネル13が奥行方向X又は幅方向Yに移動され、次の苗床片Nが移植される移植先となる穴18が移植ハンド30の直上に位置合わせされ、次の苗床片Nの移植作業が繰り返される。
上記の実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)苗床片Nの下面から外方へ苗Sの根Neが放射状に広がるように延びていたとしても、移植先の穴18の上方で包囲部28が苗Sの根Neの根元又はそれよりも上方位置で開き状態から変化した閉じ状態のまま苗Sの根元側から先端側に向けて移動することで、外方へ広がっている苗Sの根Neが包囲部28の内側にまとまるように揃えられる。そして、その状態から苗床片Nが挟持部26の移動により移植先の穴18に挿入されるのに先んじて、包囲部28を閉じ状態にしたままで穴18の上方から下方へ通過させると、苗Sの根Neは包囲部28の内側に揃えられた状態で穴18を上方から下方へ通過する。したがって、移植時に苗Sの根Neが苗床片Nの下面から外方へ放射状に広がるように延びている場合でも、苗Sの根Neの広がりをまとめて苗床片Nを移植先の穴18に移植することができる。
(2)第2のハンド部材24を閉じ動作させることで、苗床片Nの下面から外方へ放射状に広がるように延びている苗Sの根Neをリング状の包囲部28の内側に寄せることができるため、移植時に苗Sの根Neが上方から下方へ通過する穴18の中心軸線Pに向けてまとまるように揃えることができる。
(3)挟持部26が設けられた第1のハンド部材23と包囲部28が設けられた第2のハンド部材24を各々独立して動作させることができるため、苗床片Nの大きさや苗Sの根Neの長さが違う場合にも、第1の駆動部25及び第2の駆動部27の駆動状態を制御することにより、柔軟に対応することができる。
(4)第1のハンド部材23の挟持部26により苗床片Nを挟持した状態のままで、その苗床片Nの下面から下方に延びる苗Sの根Neを包囲部28により包囲した閉じ状態のまま第2のハンド部材24を移動させて苗Sの根Neを揃えることができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。また、以下の変更例は、適宜に組み合わせてもよい。
・図9及び図10に示すように、移植ハンドは、挟持部26と包囲部28が同じハンド部材31に設けられた移植ハンド30Aであってもよい。すなわち、移植ハンド30Aにおける挟持部26は、定植パネル13の穴18を通過可能に且つ穴18の上方及び下方の双方で穴18の中心軸線Pに対して対称的に接近する閉じ動作及び対称的に離間する開き動作を行うハンド部材31の上端部に設けられている。一方、包囲部28は、そのハンド部材31における挟持部26が設けられた位置よりも下方の位置に設けられている。この構成の場合、移植ハンド30Aにおける挟持部26及び包囲部28を開閉動作させる駆動部が1つで済む。
図11に示すように、移植ハンド30Aにおけるハンド部材31が閉じ動作したとき、そのハンド部材31の先端部に設けられた挟持部26は、把持片15により奥行方向Xの奥側の側面を把持された苗床片Nを幅方向Yの両側から挟持する。また、このときハンド部材31における挟持部26よりも基端側に設けられた包囲部28は、苗床片Nにおける下面ぎりぎりの位置で苗Sの根Neの根元を包囲する。
そして、図12に示すように、その状態(図11の状態)から第3の駆動部29の駆動に伴いハンド部材31が下降する。すなわち、挟持部26は苗床片Nにおける幅方向Yの両側面を摺動しつつ下方に移動し、包囲部28は苗Sの根Neを包囲した状態のまま下方に移動する。そして、その状態から、前述した図7及び図8に示す場合と同様に、苗床片Nを定植パネル13の穴18に上方から挿入するのに先んじて、ハンド部材31が、その包囲部28を閉じ状態にしたままで、その包囲部28を穴18の上方から下方へ通過させる。
この移植ハンド30Aの場合には、挟持部26と包囲部28が共通のハンド部材31に設けられているため、挟持部26と包囲部28が別々のハンド部材(例えば、第1のハンド部材23と第2のハンド部材24)に設けられている場合とは異なり、挟持部26及び包囲部28を上下方向に移動させるための機構を共用できる。したがって、上記実施形態における(1)の効果に加えて、挟持部26及び包囲部28を上下方向に移動させるための機構を共用できる分だけ、移植装置11の構成を簡単にできる。
・図13に示すように、挟持部26と包囲部28が共通のハンド部材31に設けられている移植ハンド30Bの場合、対をなすハンド部材31の各々に設けられる包囲部28の位置がハンド部材31の長さ方向において異なっていてもよい。すなわち、図13に二点鎖線で示す開き状態から実線で示す閉じ状態になったとき、対をなすハンド部材31同士の包囲部28が、互いの先端面同士をつき合わせるのではなく、互いの先端部同士がすれ違って重なる構成であってもよい。この構成によれば、対をなす包囲部28が互い違いになっていることで、閉じ状態から少し開き状態になった場合でも包囲部28による苗Sの根Neの包囲状態を維持することができる。
・上記実施形態において、第1のハンド部材23は、定植パネル13の上方でのみ移動する構成であってもよい。例えば、搬送機構12における把持片15が第1のハンド部材及びその挟持部として機能する構成であってもよい。この場合、第1のハンド部材が第2のハンド部材24と連動して穴18を上下方向に通過する構成とした場合に比して、第1のハンド部材を移動させるための機構の占有スペースが穴18の上方だけで済むため、穴18の下方のスペースに余裕を持たせることができる。
・上記実施形態において、第1のハンド部材23が定植パネル13の上方でのみ移動する構成の場合、第2のハンド部材24が閉じ動作して包囲部28が苗Sの根Neの根元を包囲したとき、第1のハンド部材23は、包囲部28よりも上方に位置しており、包囲部28の内側には位置していなくてもよい。
・包囲部28は、穴18の中心軸線Pに対して点対称に配置される構成であるならば、一対の包囲部28である構成以外に、3つや4つ等の複数の包囲部が中心軸線Pに対して対称的に閉じ動作及び開き動作する構成であってもよい。
・包囲部28は、苗床片Nの下面から下方に延びる苗Sの根Neを包囲する閉じ状態と当該閉じ状態から外側へ変位した開き状態とに変化可能であるならば、穴18の中心軸線Pを基準にして対称的ではなく非対称な形状の複数の包囲部28が開閉動作する構成であってもよい。
11…移植装置、13…定植パネル(パネル)、18…穴、23…第1のハンド部材、24…第2のハンド部材、26…挟持部、28…包囲部、30,30A,30B…移植ハンド、31…ハンド部材、N…苗床片、Ne…根、P…中心軸線、S…苗。

Claims (5)

  1. 苗を移植する移植装置が備える移植ハンドであって、
    前記苗が植え付けられた苗床片を挟持可能であり且つ前記苗の移植先のパネルに設けられた穴に前記苗床片を移植するために移動可能に設けられた挟持部と、
    前記苗床片の下面から下方へ延びる前記苗の根を包囲する閉じ状態と当該閉じ状態から外側へ変位した開き状態とに変化可能であり且つ前記パネルの前記穴を上下方向に通過可能に設けられた包囲部と、
    を備え、
    前記包囲部は、前記穴を下方から上方に通過した後、前記苗床片の下面から下方へ延びる前記苗の根の根元又は当該根元よりも上方位置で前記開き状態から前記閉じ状態に変化し、その閉じ状態のままで前記苗の根元側から先端側に向けて移動した後、前記挟持部に挟持された前記苗床片が前記穴に上方から挿入されるのに先行して前記苗の根を包囲しつつ前記穴を上方から下方に通過することを特徴とする移植ハンド。
  2. 前記包囲部は、前記穴の中心軸線を基準にして点対称に配置され、前記中心軸線に対して対称的に接近する閉じ動作及び対称的に離間する開き動作を行うハンド部材に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の移植ハンド。
  3. 前記挟持部は、少なくとも前記穴の上方で移動可能に且つ前記苗床片を挟持するための閉じ動作及びその挟持を解除するための開き動作を行う第1のハンド部材に設けられ、前記包囲部は、前記穴を通過可能に且つ前記穴の上方及び下方の双方で前記包囲部を前記閉じ状態と前記開き状態とに変化させる開閉動作を行う第2のハンド部材に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の移植ハンド。
  4. 前記第1のハンド部材は、前記挟持部で前記苗床片を挟持するために閉じ動作をした状態において、前記第2のハンド部材において前記閉じ状態とされた前記包囲部の内側に位置することを特徴とする請求項3に記載の移植ハンド。
  5. 前記挟持部は、前記穴を通過可能に且つ前記穴の上方及び下方の双方で前記穴の中心軸線に対して対称的に接近する閉じ動作及び対称的に離間する開き動作を行うハンド部材の上端部に設けられ、前記包囲部は、前記ハンド部材における前記挟持部が設けられた位置よりも下方の位置に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の移植ハンド。
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