JP2018066828A - 撮像装置 - Google Patents

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【課題】訓練者や施設に負担をかけることなく、通常の撮像カメラを用いて支持台上に支持された被検体の観察中心を常時撮像しながら撮像角度を二次元のみならず三次元に連続して変更しながらモニター表示できる撮像装置を提供する。【解決手段】入力部11の入力操作により走査機構8を通じてカメラ取付部5を弧状アーム6に沿って往復走査させかつ旋回機構10を通じて弧状アーム6を旋回軸10aを中心に旋回させることで、カメラ4が被検体2の観察中心Oを常時撮像しながら二次元画像のみならず撮像角度を変えた三次元画像を見ながらカテーテル治療の訓練を行うことができる。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば被検体として血管などの体腔を再現した立体モデルに対してカテーテル技能訓練用のシミュレーションに用いる撮像装置に関する。
手術を受ける患者に対してカテーテル治療を行う場合、C型アームの両端にX線発生装置とX線受像装置(X線透視カメラ)が対向して支持され、支持台に支持された患者の体腔を透視した画像をモニターで確認しながらカテーテルを血管に挿入している。カテーテルを目的の部位に到達させるためには、血管の曲がる方向と角度を確認しながら挿入する必要があるが、X線透視カメラの映像は二次元画像であり、画像中心を捉えたままC型アームを旋回させて様々な角度から撮影した画像をもとに血管の曲がりを確認して挿入動作を進めるようになっている。
C型アームを用いたX線装置としては以下のものが知られている(特許文献1,2)。
特開2001−269334号公報 特開2005−131157号公報
患者に代わる被検体として血管などの体腔を再現した立体モデルを用いてカテーテル技能訓練を行う場合、以下に示す課題がある。
即ち、X線透視カメラを用いて技能訓練を行う場合、X線の被ばく量が増えてしまい、長時間の訓練に適さない。また、病院内においてカテーテル室を専有することになるため、気軽に訓練が行えない。
現在使用されている訓練用の撮像カメラは、可動関節アームに固定されたものが主流であり、撮像カメラの角度の変更や移動は手動による必要があるため、カテーテルを操作する者の他に、撮像カメラを移動させる人員が必要であった。また、実際の手術で使用するX線透視カメラのように被検体の観察中心を維持したまま観察方向を変える回転画像をモニターに表示できないため、シミュレーションには適さない。
訓練者は、血管などの体腔を再現した立体モデルを観察することで、血管の構造を理解しイメージすることは可能となるが、実際のカテーテル治療はカメラ画像だけを見て操作することが求められるため、シミュレーションにより技能向上を図ることが期待できない。
本発明はこれらの課題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、訓練者や施設に負担をかけることなく、通常の撮像カメラを用いて支持台上に支持された被検体の観察中心を常時撮像しながら撮像角度を二次元のみならず三次元に連続して変更しながらモニター表示できる撮像装置を提供する。
また、被検体を移動させることでカメラの撮像画像を連続的に変化させ、カテーテルの入口から患部までの挿入動作をシミュレーションできるようにすることで、技能向上を期待できる撮像装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するため、次の構成を備える。
カメラを走査させながら走査位置に関わらず支持台上に支持された被検体の観察中心を常時撮像し、撮像した画像を画面表示する撮像装置であって、前記カメラの撮像中心が前記被検体の観察中心に向かうように移動可能に保持するカメラ取付部と、前記カメラ取付部を所定範囲で往復走査可能に組み付けられる円弧状に形成された弧状アームと、前記弧状アームと一体に組み付けられ、第1駆動源により前記カメラ取付部を前記弧状アームに沿って往復走査させる走査機構と、第2駆動源を有し、前記弧状アームに交差する旋回軸を中心に当該弧状アームを所定範囲で旋回させる旋回機構と、前記走査機構及び前記旋回機構の動作指令を入力する入力部と、を具備し、前記弧状アームの頂部を通過する垂直軸線と前記旋回軸の軸中心を通過する水平軸線が観察中心で直交するように配置されており、前記入力部の動作指令により前記カメラは観察中心を中心とする半径Rの円弧に沿って弧状アーム上を移動し、前記弧状アームは前記旋回軸を中心に半径Rの円弧に沿って旋回することを特徴とする。
上記構成によれば、入力部の入力操作により走査機構を通じてカメラ取付部を弧状アームに沿って往復走査させかつ旋回機構を通じて弧状アームを旋回軸を中心に旋回させることで、カメラが被検体の観察中心を常時撮像しながら二次元画像のみならず撮像角度を変えた三次元画像を見ながらカテーテル治療の訓練を行うことができる。また、カメラ取付部を弧状アームに沿って往復走査させても弧状アームを旋回軸を中心に旋回させても、カメラから被検体の観察中心までの距離がかわらないので、フォーカスを調整する必要はなく、カテーテルの挿入訓練に作業に集中することができる。特に、カメラズーム機能を使って画像を拡大しているときにはカメラの移動により観察している場所が表示画面から外れることが無いのでカテーテル操作に集中することができる。
また、前記カメラ取付部には、前記カメラを一方面に取り付ける取付板と、前記取付板の他方面に取り付けられたガイド部材を備え、前記ガイド部材は、前記弧状アームに設けられた弧状溝に沿って往復動することが好ましい。例えば、ガイド部材として3個のガイドローラが、弧状溝の対向する一対のレールに沿って走行する場合には、カメラが被検体の観察中心を常時撮像しながら振動することなく走査させることができる。また、アームが移動する場合に比べて装置構成を小型化、簡略化することができる。
前記走査機構は、前記弧状アームの長手方向両端部に各々設けられた一対のプーリと、前記一対のプーリ間に架設された無端状ワイヤと、前記弧状アームに沿って複数設けられ前記ワイヤの移動をガイドするワイヤガイドと、を具備し、前記カメラ取付部は前記無端状ワイヤと連結されており、前記第1駆動源により前記一対のプーリを回転させて前記無端状ワイヤを介して前記カメラ取付部を往復動させることが好ましい。
これにより、カメラ取付部を無端状ワイヤに連結してこれを一対のプーリで回転させて引っ張る構造であるため、カメラ取付部にカメラを搭載しても走査重量が少なく装置の小型軽量化を促進することで操作性が向上する。
前記走査機構は、前記ワイヤのテンションを調整するテンション調整機構と、前記旋回軸中心とする荷重バランスを調整するバランサーと、を更に備えていてもよい。
これにより、無端状ワイヤがワイヤガイドに接離動しながら回転する際のワイヤに発生するテンションのばらつきをテンション機構により調整しながらカメラ取付板を滑らかに走査させることができる。
また、弧状アームを旋回軸を中心として起立姿勢から傾けた際に、弧状アームに作用するカメラ取付部及びカメラの偏心重量に起因する旋回負荷をバランサーにより軽減することができる。
前記弧状アームを前記旋回軸を中心に旋回可能に支持する装置架台には、支持脚にキャスターが設けられていると、撮像装置を被検体の観察したい任意の位置まで移動させて使用することができる。
前記支持台は、前記被検体を支持しX−Y方向に移動可能な可動テーブルを備えていると、支持台に支持された被検体の観察中心をカメラにより撮像しながら可動テーブルをX−Y方向に移動させて、被検体の観察中心位置をカメラの撮像中心に合致するように調整することができる。
これにより、カメラの撮像画像を連続的に変化させて血管の曲がり角度や長さを確認しながらカテーテルの入口から患部までの挿入動作をシミュレーションでき、訓練者の技能向上を期待することができる。
上述した撮像装置を用いれば、訓練者や施設に負担をかけることなく、通常の撮像カメラを用いて支持台上に支持された被検体の観察中心を常時撮像しながら撮像角度を二次元のみならず三次元に連続して変更しながらモニター表示をもとにカテーテルの挿入訓練を行うことができる。
また、被検体を移動させることでカメラの撮像画像を連続的に変化させ、カテーテルの入口から患部までの挿入動作をシミュレーションできるようにすることで、訓練者の技能向上を期待することができる。
撮像装置の説明図及びカメラ取付部の説明図である。 撮像装置の斜視図、正面図、上視図、右側面図である。 弧状アームの正面図、図3Aの矢印F−F断面図、右側面図、図3Bの矢印G−G断面図、カメラ取付板及び弧状アームの斜視図である。 支持台の正面図、上視破断図、図4A矢印U方向から見た可動テーブル下面図、図3Bの右側面図及びブレーキ機構の説明図である。
以下、本発明に係る撮像装置の実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。図2A〜Eに示すように、撮像装置1は、患者に代わる被検体として血管などの体腔を再現した立体モデル2を支持台3に固定して、カテーテル技能訓練を行う場合に用いる装置を例示して説明する。
図2A〜Eにおいて、撮像装置1はカメラ4を走査させながら走査位置に関わらず支持台3上に支持された例えばシリコーンゴム製の立体モデル2内に形成された血管網のうち観察中心となる血管部分を常時撮像し、撮像した画像はリアルタイムでディスプレイ装置16(図2E参照)のモニター画面に表示される。立体モデル2としては、生体モデルをイメージして製作され、体腔内に設けられた各臓器や頭部を連結する血管網(脳動脈・冠状動脈・肝動脈・腎動脈等を含む)がはりめぐらされているものとする。
図1Aを参照して撮像装置1の各部の構成について説明する。尚、カメラ4及びカメラ取付部5は弧状アーム6に1台だけ設けられており、図1Aは弧状アーム6におけるカメラ4及びカメラ取付部5の移動端の位置を各々示している。
カメラ4は、常時立体モデル2の観察中心O(例えば血管部分)に向かうように保持されている。カメラ4はカメラ取付部5に移動可能に保持されている。カメラ取付部5は円弧状に形成された弧状アーム6に所定範囲で往復走査可能に組み付けられている。
また、カメラ取付部5は、正逆回転駆動可能な第一駆動モータ7によって駆動される走査機構8によって、弧状アーム6に沿って往復走査させる。更に、弧状アーム6は、正逆回転駆動可能な第二駆動モータ9によって駆動される旋回機構10によって、弧状アーム6の一端側に交差する旋回軸10aを中心に当該弧状アーム6を所定範囲で旋回動するようになっている。
走査機構8及び旋回機構10は、訓練者がスイッチボックス11(入力部)から入力する動作指令にしたがって、第一駆動モータ7及び第二駆動モータ9を正回転駆動若しくは逆回転駆動することで操作することができる。
図1Aに示すように、弧状アーム6の頂部Tを通過する垂直軸線Vと旋回軸10aの中心を通過する水平軸線Hは観察中心Oで直交している。即ち、カメラ4は観察中心Oを中心とする半径Rの円弧に沿って弧状アーム6上を移動し、弧状アーム6を旋回軸10aを中心に半径Rの円弧に沿って傾斜させることができる。
これにより、カメラ取付部5を弧状アーム6に沿って往復走査させても弧状アーム6を旋回軸10aを中心に旋回させても、立体モデル2の観察中心Oの位置が変わらずカメラ4で撮像することができるので、観察中心Oの二次元画像のみならず撮像角度を変えた三次元画像を表示させてカテーテルの挿入訓練を行うことができる。特に、カメラズーム機能を使って画像を拡大しているときにはカメラ4の移動により観察している場所が表示画面から外れることが無いのでカテーテル操作に集中することができる。
図3Eに示すように、カメラ取付部5は、カメラ4が取付ねじ5dを用いて取り付けられる取付板5aと、取付板5aのカメラ取付面とは反対面に回転自在に取り付けられた3個のガイドローラ5b1,5b2,5b3を備えている。ガイドローラ5b1,5b2,5b3は、周面にR溝若しくはV溝などの凹溝5cが各々設けられている。また、取付板5aの上端には、カメラ4に接続する配線ケーブル4aを保持するケーブルホルダー5eが設けられている(図3B,C参照)。また、取付板5aにはワイヤ8cを固定するワイヤ固定部5fが設けられている。ワイヤ8cの両端をワイヤ固定部5fで固定することでワイヤ8cが弧状アーム6に無端状に組み付けられる(図3D,E参照)。
図1Aに示すように、弧状アーム6の一方の側面には、頂部Tを中心に45°ずつ(トータルで90°の範囲)で弧状溝6aが設けられている。弧状溝6aの開口部には対向する一対のレール6b1,6b2が各々形成されている(図1B参照)。上レール6b1に中央部のガイドローラ5b2の凹溝5cが係止し、下レール6b2に左右のガイドローラ5b1,5b3の凹溝5cが係止したまま各々走行するようになっている(図3B,C参照)。また、図3B,Eに示すように、弧状アーム6の弧状溝6aの長手方向両側には第一駆動モータ7を停止させるためのセンサ6d1,6d2が各々設けられている。センサ6d1,6d2は、カメラ4を搭載した取付板5aの通過を検出すると、第一駆動モータ7を一旦停止させてガイドローラと溝端との干渉を回避する。また、スイッチボックス11の操作により弧状溝6aの溝端とは反対方向のみ駆動できるようになっている。
一般に、3個のガイドローラを用いて走査体を直線移動させるものは、スライダーローラパックとして市販されているが、曲線状のレールに沿って移動するものは知見されていない。高精度の曲線状レールを製作することは困難である。しかしながら、例えばアルミ板に均一な幅のレールを曲線状(R状)に形成することは実現可能である。カメラ4の重心は、弧状アーム6が傾くことにより変化するので、図3Eに示すガイドローラ5b1,5b2,5b3は、周面に形成された凹溝5cがR溝若しくはV溝であると、ガイドローラ5b1,5b2,5b3のレールとの溝接触部分が径方向外側に移動して走行抵抗が増加する。溝幅の精度は高くないため溝間隔が小さな場所でロックされる。よって、ガイドローラ5b1,5b2,5b3の凹溝5cは一定幅のコ字状溝に形成されている。この場合、ガイドローラの摺動抵抗は比較的少ないが若干のガタが生ずる。このガタは弧状アーム6が立体モデル2の真上の位置で生ずるが実使用上は問題にならない。
図1Aにおいて、走査機構8は、弧状アーム6の設置面に近い端部に一体に組み付けられている。走査機構8としては、弧状アーム6の両端部に各々設けられた一対の駆動プーリ8a及び従動プーリ8bと、プーリ8a,8b間に架設された無端状のワイヤ8cと、弧状アーム6に沿って複数設けられワイヤ8cの移動をガイドするワイヤガイド6cと、ワイヤ8cのテンションを調整するテンション調整機構12と、旋回軸10aを中心とする荷重バランスを調整するバランサー13と、を備えている。
第一駆動モータ7は、モータ軸7aに設けられたウォームギヤ14が駆動プーリ8aと同軸に設けられた駆動ギヤ8a1と噛み合っている。ウォームギヤ14はセルフロック機能があるため、第一駆動モータ7が停止した状態で、駆動プーリ8aが回転することは無い。ワイヤ8cの両端は、図3D,Eに示すように取付板5aに設けられたガイドローラ5b1,5b2,5b3に近傍でワイヤ固定部5fにて環状に連結されている。第一駆動モータ7を駆動してワイヤ8cが所定方向に移動すると、ガイドローラ5b1,5b2,5b3がレール6b1,6b2に沿って所定方向に移動するようになっている。これにより、弧状溝6aに組み付けられた取付板5aが、弧状アーム6の頂部Tを中心に左右に45°ずつ、合計で90°範囲で移動してカメラ4を走査することが可能になっている。
また、図3Bにおいてテンション機構12は、揺動アーム12aの先端にテンションローラ12bが回転可能に軸支されている(図3E参照)。揺動アーム12aは図示しないコイルばね等の付勢手段によってテンションローラ12bがワイヤ8cに向かって押し当てられる向きに常時付勢されている。無端状のワイヤ8cは、両端に設けられた駆動プーリ8aと従動プーリ8bの回転とその間に複数設けられたワイヤガイド6cに接離動しながらガイドされて回転する。このときワイヤ8cがワイヤガイド6cの溝に収まったり離れたりする際に各プーリまでの長さが長くなったり短くなったりして変化する。このワイヤ8cのプーリまでの長さの変化を、テンションローラ12bのワイヤ8cに押し当てる力を可変とすることで長さの変化を吸収し、ワイヤ8cに作用するテンションが一定になるように調整するようになっている。
上述した取付板5aを移動させる方法としては、ワイヤ駆動に替えて3個のガイドローラ5b1,5b2,5b3をモータにより回転駆動させる方法もあるが、レール6b1,6b2の長手方向両端部から上方に向かって移動するときに大きな力が必要になり、ガイドローラ5b1,5b2,5b3は滑りを防ぐため、凹溝5cをレール6b1,6b2に押しつける力を要する。また、取付板5aにモータを取り付けるとすれば、カメラ4の重量(最大重量500g)を持ち上げるためのパワーとレールに対する押し付け圧力も更に必要となるため好ましくない。これに対して取付板5aにワイヤ8cを連結してこれを引っ張る方式では、カメラ取付部5にカメラ4を搭載しても走査重量が少なく装置の小型軽量化を促進することで操作性が向上する。
また、3個のガイドローラ5b1,5b2,5b3を弧状溝6aに設けられた上下一対のレール6b1,6b2に各々押し当てて組み付けられた取付板5aにカメラ4が取り付けられているので、カメラ4は観察中心Oを中心とする半径Rの円弧を描く弧状溝6aに沿って走行する。このため、カメラ4の撮像中心を立体モデル2の観察中心Oを向いたまま走行させることができる。
また、図1Aにおいて、旋回機構10は装置架台15に設けられた旋回軸10aを中心に弧状アーム6を所定範囲で傾けることができる。具体的には、第二駆動モータ9は図示しない減速機構(ウォームギヤ)を通じて旋回軸10aを中心に弧状アーム6を旋回させるようになっている。このとき、弧状アーム6を起立姿勢から頂部Tが前後に60°即ち合計120°の範囲で傾けることができる。尚、弧状アーム6を旋回軸10aを中心に傾けるため、旋回軸10aの軸中心は、観察中心O点と同じ高さとなるように設けられる。これにより、カメラ4で撮像された画像を二次元方向(紙面に平行な方向)に走査しつつ3次元方向(紙面に垂直方向)にも変化させて連続的な画像により確認できるので、訓練者が血管の曲がり角度や長さをディスプレイ装置16(図2E参照)の画面で確認しながらカテーテル操作をすることができる。
また、弧状アーム6を旋回軸10aを中心として起立姿勢から傾けると、弧状アーム6には一方の側面にカメラ取付部5及びカメラ4が搭載されているので旋回負荷が作用する(図3A参照)。この旋回負荷を軽減するためバランサー13が設けられている。具体的には、図2A〜Eに示すように、弧状アーム6の端部に連結する走査機構8が旋回軸10aと嵌合する嵌合部より下方の装置架台15側にL字状に形成されたバランスアーム13aが延設されており、そのバランスアーム13aの先端にウェイト13bが設けられている。弧状アーム6が旋回する旋回軸10aの軸中心は、カメラ4の厚み(取付板5aの取付面からカメラレンズ中心までの距離)だけずれているので、図2D,Eに示すように旋回軸10a中心の右側にアーム重量が偏っている。よって、バランサー13はバランスアーム13aが旋回軸10aの中心より左側に偏って設けられ、その先端にウェイト13bを設けて旋回負荷を軽減している。
図2A〜Cに示すように装置架台15には、設置面に接地する支持脚15aが設けられ、支持脚15aにはキャスター15bが自由回転状態若しくは回転停止状態を切り替え可能に設けられている。これにより、装置架台15を立体モデル2の観察したい位置に移動させて使用することができる。また、図2Eに示すように、キャスター15bの他に装置架台15には複数の調整脚15cがねじ軸にて高さ調整可能に設けられていてもよい。
また、図1Aに示すように、スイッチボックス11は、装置架台15に設けられた制御部(図示せず)に接続されている。スイッチボックス11には、操作キー11a及び11bが設けられている。操作キー11aのいずれかを押すと第一駆動モータ7が回転駆動されてカメラ4を保持する取付板5aを弧状溝6aに沿って所定方向に走査することができる。また、操作キー11bのいずれかを押すと、第二駆動モータ9が回転駆動され、弧状アーム6を旋回軸10aを中心に所定方向に傾斜させることができる。
尚、取付板5aの移動量及び弧状アーム6の傾斜量は、操作者が操作キー11a,11bを押している間だけ移動するので無段階に変更することができる。
図4Aにおいて、立体モデル2を支持する支持台3は、X−Y方向に移動可能に設けられている。この支持台3の構造の一例について説明する。
図4Bにおいて、ベース板3aには矩形状(例えば長方形)の枠体3bが短手方向(Y方向)に移動可能に組み付けられている。枠体3bは、枠板3b1〜3b4をX−Y方向に沿って対向させて矩形状に組み付けられた部材である。この枠体3bに対して、可動テーブル3cが長手方向(X方向)に移動可能に組み付けられている。
具体的には、図4A,Bに示すように、ベース板3aにはL型アングル材3d1,3d2が長手方向(X軸方向)に対向して固定されている。これらのL型アングル材3d1,3d2の起立する対向面にはY軸レール部3e1,3e2が短手方向(Y方向)に設けられている。また、長手方向に対向する枠板3b1,3b2の外側面には、Y軸スライド部材3f1,3f2が各々設けられている。枠体3bはY軸スライド部材3f1,3f2が対向するY軸レール部3e1,3e2に嵌合したままY軸方向にスライド可能に組み付けられている。
また、図4C,Dに示すように、枠体3bのうちY軸方向で対向する枠板3b3,3b4の外側面には、X軸レール部3g1,3g2が固定されている。また、可動テーブル3cの裏面にはL型アングル材3h1,3h2がY軸方向の外周縁部に沿って対向して設けられている。このL型アングル材3h1,3h2の起立する対向面には、X軸スライド部材3i1,3i2が長手方向(X軸方向)に設けられている。可動テーブル3cは、X軸スライド部材3i1,3i2が対向するX軸レール部3g1,3g2に嵌合したままX軸方向にスライド可能に組み付けられている。
また、図4Cに示すように可動テーブル3cには取手3kが設けられており、該取手3kには押しボタンスイッチ3mが設けられている。
図4Bにおいて、枠体3bのうち枠板3b2の内側面には、Y軸ブレーキ3nが設けられている。また、図4Cにおいて、枠体3bのうち枠板3b1の外側面には、X軸ブレーキ3pが設けられている。
Y軸ブレーキ3n及びX軸ブレーキ3pの一例について図4Eを参照して説明する。Y軸ブレーキ3nは枠板3b2に対して取付けられ、X軸ブレーキ3pは枠板3b1に取り付けられ、両者は取付位置が異なるだけで、構造は同一であるため、図4EはY軸ブレーキ3nについて説明する。
プランジャ3rの先端にはブレーキパッド3sが設けられている。プランジャ3rは付勢ばね3tによりソレノイド3qより常時離間する方向(突出した状態)に付勢されている。よって、ブレーキパッド3sが対向するベース板3a(X軸ブレーキ3pはL型アングル材3h1の起立面)に押し当てられたブレーキ状態にある。
図4Cに示す取手3kに設けられた押しボタンスイッチ3mを押し続けると、ソレノイド3qに通電され、プランジャ3rが付勢ばね3tの付勢に抗してソレノイド3qに引き込まれる向きに移動して、対向するベース板3a(X軸ブレーキ3pはL型アングル材3h1)からブレーキパッド3sが離間してブレーキ状態が解除される。この状態で操作者が取手3kを持ったまま可動テーブル3cをX−Y方向に任意の位置に移動させて立体モデル2の所望の位置を撮像することができる(図4B二点鎖線参照)。尚、操作者が、取手3kの押しボタンスイッチ3mの押圧を解除すると、プランジャ3rは付勢ばね3tの弾発力で突出位置に戻り、ブレーキパッド3sが対向するベース板3a(若しくはL型アングル材3h1の起立面)に押し当てられたブレーキ状態に戻る。
尚、支持台3は図示しないが、移動可能なキャスター付きの支持脚により支持され、任意の位置でキャスターをロック状態若しくは走行状態(ロック解除状態)とすることができるものであることが好ましい。
上述した撮像装置を用いれば、訓練者や施設に負担をかけることなく、通常の撮像カメラを用いて支持台3に支持された立体モデル(血管モデル)の観察中心Oをカメラ4で常時撮像しながら、スイッチボックス11を操作して弧状アーム6を傾斜させることで撮像角度を二次元のみならず三次元に連続して変更しながらカテーテルの位置をディスプレイ装置16(図2E参照)に画面に表示しながら挿入訓練を行うことができる。
また、図4ABに示すように押しボタンスイッチ3mを押したまま可動テーブル3cを移動させるか若しくは図2A〜Dに示すように支持台3に対して装置架台15をその長手方向に移動させることでカメラ4の撮像画像を連続的に変化させ、カテーテルの入口から患部までの挿入動作をシミュレーションできるようにすることで、訓練者の技能向上を期待することができる。
上述した実施例では、ガイド部材としては、取付板5aの他方面に回転自在に取り付けられた3個のガイドローラ5b1,5b2,5b3を用いたが、レール6b1,6b2に沿って摺動するガイド等であってもよい。
また、走査機構8は一対のプーリ8a,8b間に架設された無端状ワイヤ8cにカメラ取付部5を連結したワイヤ駆動を用いたがこれに限定されるものではない。例えば、無端状ワイヤに替えて無端状タイミングベルトを用いてカメラ取付部5を連結したベルト駆動としてもよい。
1 撮像装置 2 立体モデル O 観察中心 3 支持台 3a ベース板 3b 枠体 3b1〜3b4 枠板 3c 可動テーブル 3d1,3d2,3h1,3h2 L型アングル材 3e1,3e2 Y軸レール部 3f1,3f2 Y軸スライド部材 3g1,3g2 X軸レール部 3i1,3i2 X軸スライド部材 3k 取手 3m 押しボタンスイッチ 3n Y軸ブレーキ 3p X軸ブレーキ 3q ソレノイド 3r プランジャ 3s ブレーキパッド 3t 付勢ばね 4 カメラ 4a 配線ケーブル 5 カメラ取付部 5a 取付板 5b1,5b2,5b3 ガイドローラ 5c 凹溝 5d 取付ねじ 5e ケーブルホルダー 5f ワイヤ固定部 6 弧状アーム 6a 弧状溝 6b1,6b2 レール 6c ワイヤガイド 6d1,6d2 センサ 7 第一駆動モータ 7aモータギヤ 8 走査機構 8a 駆動プーリ 8a1 駆動ギヤ 8b 従動プーリ 8c ワイヤ 9 第二駆動モータ 10 旋回機構 10a 旋回軸 11 スイッチボックス 12 テンション調整機構 12a 揺動アーム 12b テンションローラ 13 バランサー 13a バランスアーム 13b ウェイト 14 ウォームギヤ 15 装置架台 15a 支持脚 15b キャスター 15c 調整脚 16 ディスプレイ装置

Claims (6)

  1. カメラを走査させながら走査位置に関わらず支持台上に支持された被検体の観察中心を常時撮像し、撮像した画像を画面表示する撮像装置であって、
    前記カメラの撮像中心が前記被検体の観察中心に向かうように移動可能に保持するカメラ取付部と、
    前記カメラ取付部を所定範囲で往復走査可能に組み付けられる円弧状に形成された弧状アームと、
    前記弧状アームと一体に組み付けられ、第1駆動源により前記カメラ取付部を前記弧状アームに沿って往復走査させる走査機構と、
    第2駆動源を有し、前記弧状アームに交差する旋回軸を中心に当該弧状アームを所定範囲で旋回させる旋回機構と、
    前記走査機構及び前記旋回機構の動作指令を入力する入力部と、を具備し、
    前記弧状アームの頂部を通過する垂直軸線と前記旋回軸の軸中心を通過する水平軸線が観察中心で直交するように配置されており、前記入力部の動作指令により前記カメラは観察中心を中心とする半径Rの円弧に沿って弧状アーム上を移動し、前記弧状アームは前記旋回軸を中心に半径Rの円弧に沿って旋回することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記カメラ取付部には、前記カメラを一方面に取り付ける取付板と、前記取付板の他方面に取り付けられたガイド部材を備え、前記ガイド部材は、前記弧状アームに設けられた弧状溝に沿って往復動する請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記走査機構は、前記弧状アームの長手方向両端部に各々設けられた一対のプーリと、前記一対のプーリ間に架設された無端状ワイヤと、前記弧状アームに沿って複数設けられ前記ワイヤの移動をガイドするワイヤガイドと、を具備し、前記カメラ取付部は前記無端状ワイヤと連結されており、前記第1駆動源により前記一対のプーリを回転させて前記無端状ワイヤを介して前記カメラ取付部を往復動させる請求項1又は請求項2記載の撮像装置。
  4. 前記走査機構は、前記ワイヤのテンションを調整するテンション調整機構と、前記旋回軸中心とする荷重バランスを調整するバランサーと、を更に備えている請求項3記載の撮像装置。
  5. 前記弧状アームを前記旋回軸を中心に旋回可能に支持する装置架台には、支持脚にキャスターが設けられている請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の撮像装置。
  6. 前記支持台は、前記被検体を支持しX−Y方向に移動可能な可動テーブルを備えている請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の撮像装置。
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