JP2018066763A - 結合されたハイブリッド動的システムのシミュレーションのためのオフライン制御のための方法およびシステム - Google Patents

結合されたハイブリッド動的システムのシミュレーションのためのオフライン制御のための方法およびシステム Download PDF

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Abstract

【課題】結合されたハイブリッド動的システムのシミュレーションのためのオフライン制御のための好適な方法およびシステムを提供すること。【解決手段】仮想モデル内にモデル化された構成要素(70’;70’’)および物理的構成要素(80’;80’’;80’’’)を備え、仮想モデル(70’;70’’)は、物理的構造構成要素(80’;80’’;80’’’)の補完システムであって、仮想モデル(70’)は、1つ以上の非具現化アセンブリのモデルを備える、または仮想モデル(70’’)は、複数の非具現化物理的アセンブリを補完する、結合されたハイブリッド動的システムのシミュレーションを制御するためのシステムおよび方法が、提供される。【選択図】図6

Description

本開示は、シミュレーションの分野に関し、具体的には、動的システムのシミュレーションを制御するための方法およびシステムに関する。
以下の議論は、単に、一般的背景情報のために提供され、請求される主題の範囲を判定する補助として使用されるように意図されるものではない。
車両および車両構成要素等の複雑な動的システムの設計および評価では、構成要素を試験および調整することが望ましく、多くの場合、必要である。これは、車両性能に及ぼす車両構成要素の影響および構成要素に及ぼす車両の影響を判定することである。耐久性試験だけではなく、所望される他のタイプの試験が、行なわれてもよい。いくつかの異なる方法論およびシステムが、車両内の構成要素の試験において採用されている。
図1−4は、従来の実験シミュレーション試験のためのデータ収集システムおよび方法を示す。そのような方法では、物理的車両10が、試験道路12上で駆動され、具体的構成要素応答が、測定される。例えば、物理的車両10内に設置されたサスペンションストラット(図示せず)の変位が、測定され、適切なデータベース内に記憶されることができる。これらの応答は、参照番号14として提供される。ストラット等の具体的構成要素の応答は、試験制御プロセスのための基準測定値として使用される。
ここで図2を参照すると、本明細書では、ランダムリグ駆動とも称される、一般的(すなわち、ランダム振幅広帯域周波数)駆動16が、試験リグ18に入力される。具体的車両構成要素、本実施例では、サスペンションストラット20が、試験リグ18内に設置される。リグコントローラ22は、ランダムリグ駆動16からの駆動信号を変換し、試験リグ18の移動を制御する。ストラット20の変位等の試験構成要素の応答は、試験リグ18において測定される。測定値は、24に提供され、試験構成要素応答を形成する。図2の実施例では、試験構成要素応答24は、入力およびリグ16に応答したランダムリグ変位である。ランダムリグ駆動16への入力およびランダムリグ変位24の測定は、リアルタイムプロセスである。リグコントローラ22は、複雑な追跡コントローラである必要はなく、単に、ランダム駆動16に応答する。リグコントローラ22は、リグまたは試料動態を補償するための複雑なリアルタイムモデル化計算を行なわない。
試験構成要素応答24は、試験リグ駆動値16と併用され、一般的システムの動的応答モデル26を計算する。応答モデルは、試験システムおよび構成要素の結合された動態を表す。多入力多出力試験ではまた、制御入力間の交差結合動態も表すであろう。応答モデル26、典型的には、周波数応答関数(FRF)は、反転され、シミュレーション制御プロセスにおける試験リグ駆動値予測のために使用されるであろう。本実施例では、一般的システムの動的応答モデル26の判定は、駆動および応答時間履歴全体が、明確なFRFを計算するために要求されるため、オフラインプロセスである。
故に、従来の試験システムおよびプロセスでは、第1のステップは、試験リグ18における実験中に存在する、入力/出力関係を判定することである。試験のための制御システムへの入力と、そのシステムがそれらの入力にどのように応答するかの関係が、理解される必要がある。本理解を用いて、補償試験駆動信号が、任意の所望の構成要素応答を生成するために発生されることができる。
構成要素が車両環境内でどのように応答するか(図1参照)と、試験環境が構成要素応答にどのように影響を及ぼすかの判定後(図2参照)、反復試験駆動信号発生プロセスが、次いで、図3に描写されるように、行われる。
初期反復(N=0)では、試験リグ応答30は、ゼロであると見なされ、図1において既に判定された所望の応答32が、初期駆動42を作成するために、図2において判定された一般的システムの動的応答モデル26の逆(FRF−1)40と併用される。各反復において、現在の試験リグ応答30が、所望の応答32と比較される。コンパレータ34は、シミュレーション誤差を提供し、逆(FRF−1)を使用して、駆動補正値38を生成する。本時点において、反復番号が、インクリメントされる。
駆動補正値38は、前の試験リグ駆動値40に追加され、次の試験リグ駆動値42を生成する。前の試験リグ応答30に応答した次の試験リグ駆動値42の判定は、オフラインプロセスである。
次の試験リグ駆動値42は、試験リグ18に適用され、構成要素応答30が、測定される。図3のプロセスは、結果として生じるシミュレーション誤差が、所望の公差値を下回って減少されるまで、反復的に繰り返される。試験駆動反復を行なう際、試験リグ駆動値42が、以前に測定された試験リグ18からの応答30を得るために漸増的に変更される。言い換えると、図1のデータ収集フェーズの間に事前に得られた物理的車両構成要素からの同一の応答30を生成するであろう試験リグ駆動値42が、判定される。
いったん試験リグ駆動値42が、シミュレーション誤差が所定の値を下回るまで、反復プロセスを通して判定されると、現時点での最終試験リグ駆動値44は、図4に見られるように、構成要素20の後続試験のために使用される。性能試験、耐久性試験等の異なるタイプの試験が、行われることができる。
従来の反復試験方法は、ある利点を有するが、本方法が、試験を準備する前に、望ましい車両を確保し、器具類を適用し、試験データを取得することを要件とする。これは、従来のシミュレーション試験システムおよび方法をある点においてあまり有用ではないものにする。構成要素応答を測定するための好適な試験車両が、車両構成要素を試験する必要に先立って、得られることができないことが可能性として考えられる。例えば、未だ生産されていない、またはプロトタイプタイプ化さえされていない、新型車等の未だ存在しない車両の車両構成要素の応答を判定することが所望され得る。さらに、多くの場合、車両を適切に準備し、物理的構成要素試験のためのデータを測定するための時間またはリソースが不十分である。さらに、多数の構成要素変動が、試験される必要があり得、各変動は、車両内の構成要素応答に影響を及ぼすであろう。また、車両システム内の構成要素の応答は、多くの場合、耐久性試験等において、経時的に徐々に変化し、試験は、試験が有効のままであるように適合されなければならない。
図5は、物理的構成要素62を試験するための別のシステムおよび方法論を描写する。図1−4に描写される試験方法とは対照的に、物理的車両は、重要な構成要素が設置された状態で、道路上で駆動されない。代わりに、仮想車両が、重要な構成要素が設置されずに使用され、仮想道路上で駆動される。本車両は、プロセッサ(図示せず)によってモデル化される。参照番号50として表される車両モデルは、物理的試験構成要素を除外する。車両モデルは、仮想試験道路上で駆動されることに由来する応答52を生成する。本応答52は、試験リグ58等の物理的試験システムへの制御入力56として、反射メモリプロセッサリンク54を通して適用される。
試験リグ58は、モデルが提供される、複雑なリグコントローラ60を含む。仮想車両の内側で生じるものは何であれ、試験リグ58内の物理的構成要素62に生じる必要がある。故に、試験リグ58は、車両モデル50内に提供されなかった物理的試験構成要素を含む。
試験リグ58内の物理的構成要素62の応答は、車両50のモデルへの付加的入力64として提供される。本応答は、反射メモリリンク54を介して、モデル50にリアルタイムで提供される。
図5に描写されるリアルタイムプロセスは、物理的構成要素試験応答が、すぐに評価されることを可能にし、自動的に、試験環境内の変化に適合することを可能にする、閉ループプロセスである。本システムの用途の制限は、リアルタイム車両モデルの忠実性、反射メモリリンクおよびプロセッサの速度、および試験リグコントローラ60の追跡性能である。そのようなシステムが機能するために、モデル50は、リアルタイムで動作する必要がある。これを今日の技術を用いて遂行するために、車両モデル50およびリグコントローラ60内のモデル化が、簡略化される必要があり得る。また、リアルタイム対応モデルは、より高い周波数では、忠実性を欠き得るが、耐久性を評価する技術者は、正確な試験を達成するために、これらの周波数のシミュレーションを要求し得る。故に、図5のリアルタイムプロセスおよび構成は、そのようなシステムの有用性を制限し得る、制約を有する。
本明細書の本概要および要約は、発明を実施するための形態において以下にさらに説明される、簡略化された形態における一連の概念を導入するために提供される。本概要および要約は、請求される主題の重要な特徴または不可欠な特徴を識別することを意図するものではなく、または請求される主題の範囲を判定する補助として使用されることを意図するものでもない。請求される主題は、背景に記載のいずれかの不利点および全ての不利点を解決する実装に限定されない。
物理的車両または他のシステムからデータを取得する必要性を回避し、また、試験リグから車両モデルに対するフィードバックリンクを提供する、システムおよび方法を提供する必要性がある。一般に、ハイブリッドシミュレーションは、一般的試験能力の潜在性をもたらす。これは、隔離された物理的サブシステムの正確なシミュレーションおよび試験が、既知である具体的な一意のシステム入力または応答を要求せずに可能であることを意味する。仮想構成要素動態が物理的システムの力および運動に結合される、最適実装では、ハイブリッド動的システムは、システム入力内で生じる任意の変化あるいは物理的サブシステムまたは仮想構成要素の挙動変化に正確に対応可能である。
前述の必要性は、結合されたハイブリッド動的システムのシミュレーションを制御するための構成を提供する、本開示によるシステムおよび方法によって満たされる。本構成は、システムの物理的構造構成要素を駆動し、試験リグに入力される駆動信号を印加する結果として、試験リグ応答を生成するように構成される、物理的試験リグを備える。プロセッサは、物理的構成要素に対する補完システムの仮想モデル(本明細書ではまた、「仮想モデル」)を用いて構成される(すなわち、補完システムおよび物理的構成要素の仮想モデルは、完全ハイブリッド動的システムを備える)。プロセッサは、試験リグ応答の第1の部分を入力として受信し、受信された試験リグ応答の第1の部分および仮想駆動値を入力として使用して、補完システムのモデル応答を生成する。プロセッサはさらに、試験リグ応答の異なる第2の部分と、補完システムの仮想モデルからの対応する応答を比較し、差異を形成するように構成され、差異は、システムの動的応答モデルを形成するために使用され、試験リグ駆動値信号を生成するために使用されるであろう。
ある実施形態では、プロセッサはさらに、試験駆動信号を生成し、試験リグ応答を受信し、補完システムの仮想モデルからの応答を生成し、試験リグ応答と補完システムの仮想モデルからの応答と比較し、ハイブリッドシミュレーションプロセス誤差を生成するように構成される。誤差は、次いで、補完システムの仮想モデルからの応答と試験リグ応答との間の差異が定義された閾値を下回るまで、反復方式において、システムの動的応答モデルの逆を使用して、減少される。
概して、仮想モデル内にモデル化された構成要素および物理的構成要素を備える、結合されたハイブリッド動的システムのシミュレーションを制御するためのシステムおよび方法が、提供され、仮想モデルは、物理的構造構成要素に対する補完システムであって、仮想モデルは、1つ以上の非具現化アセンブリのモデルを備える、または仮想モデルは、複数の非具現化物理的アセンブリを補完する。物理的試験リグは、物理的構造構成要素を駆動し、仮想モデルへの入力に対応する第1の構成要素または結合応答および第2の構成要素または仮想モデルの出力と比較される収束応答を備える、試験リグ応答を生成するように構成される。システムの動的応答モデルは、第1の構成要素または結合応答、第2の構成要素または収束応答、および1つ以上の非具現化アセンブリのモデルを備える仮想モデル、または複数の非具現化物理的アセンブリを補完する仮想モデルから得られる。
一実施形態では、仮想モデル内にモデル化された構成要素および物理的構成要素を備える、結合されたハイブリッド動的システムを制御するための構成は、物理的構造構成要素を駆動し、試験リグ応答を生成するように構成される、物理的試験リグを含む。プロセッサは、物理的構造構成要素に対する補完システムの仮想モデルを記憶するための記憶デバイスと動作可能であって、仮想モデルは、複数の非具現化アセンブリである、または仮想モデルは、複数の非具現化物理的アセンブリを補完する。プロセッサは、物理的試験リグを駆動し、記憶デバイス内に、試験リグ応答の第1の構成要素および試験リグ応答の第2の構成要素を記憶するように構成される。プロセッサはさらに、試験リグ応答の第1の構成要素をモデル化された構成要素の仮想モデルに適用し、試験リグ応答の第1の構成要素に対する仮想モデルの応答を記憶し、差異を形成するように、試験リグ応答の第1の構成要素に対する仮想モデルの応答と試験リグ応答の第2の構成要素を比較するように構成され、差異は、プロセッサによって、システムの動的応答モデルを形成するために使用される。
構成のさらなる実施形態では、プロセッサはさらに、試験リグ駆動値信号を生成し、試験リグ応答を受信し、試験リグ応答の第2の構成要素とモデル応答を比較し、シミュレーションプロセス誤差を生成し、モデル応答と試験リグ応答の第2の構成要素との間の差異が、定義された閾値を下回るまで、反復的に、システムの動的応答モデルの逆を使用して、誤差を減少させるように構成される。
さらなる実施形態では、仮想モデル内にモデル化された構成要素および物理的構成要素を備える、結合されたハイブリッド動的システムを制御する方法は、物理的試験リグを制御し、物理的構造構成要素を駆動し、試験リグに入力される駆動信号を印加する結果、第1の構成要素および第2の構成要素を備える、試験リグ応答を生成するステップと、プロセッサを使用して、仮想モデルへの入力としての第1の構成要素の使用に基づいて、システムのモデル応答を生成するステップであって、仮想モデルは、複数の非具現化アセンブリである、または仮想モデルは、複数の非具現化物理的アセンブリを補完する、ステップと、第2の構成要素とモデル応答を比較し、差異を形成するステップと、差異を使用して、システムの動的応答モデルを形成するステップとを含む。
さらなる実施形態では、方法はまた、仮想駆動値を適用するステップと、試験リグ駆動値信号を生成するステップと、試験リグ応答を受信するステップと、モデル応答を生成するステップと、試験リグ応答とモデル応答を比較し、シミュレーションプロセス誤差を生成するステップと、モデル応答と試験リグ応答との間の差異が定義された閾値を下回るまで、反復的に、システムの動的応答モデルの逆を使用して、誤差を減少させるステップとを含む。
以下の特徴のいずれかも、前述の構成および方法の特徴のうちの1つ以上と組み合わせられるとき、さらなる実施形態を構成することができる。
仮想モデルおよび物理的構成要素はともに、車両を構成することができる。特に、仮想モデルは、複数の非具現化ホイールおよびタイヤアセンブリを備える、または物理的非具現化アセンブリはそれぞれ、物理的非具現化ホイールおよびタイヤアセンブリを備えることができる。仮想モデルが、複数の非具現化ホイールおよびタイヤアセンブリを備えるとき、試験リグは、好ましくは、車両のスピンドルを駆動することができ、非具現化ホイールおよびタイヤアセンブリは、各スピンドルまたは他のホイールおよびタイヤアセンブリ支持体と関連付けられる。
物理的構成要素は、1つの非具現化ホイールおよびタイヤアセンブリを備えることができ、物理的試験リグは、非具現化物理的アセンブリのうちの2つに対応するデータを得るように、連続して、該1つの非具現化ホイールおよびタイヤアセンブリを駆動するように構成される。
物理的構成要素は、仮想モデルを補完する全ての複数の非具現化物理的ホイールおよびタイヤアセンブリを備えることができ、試験リグは、同時に、全ての複数の非具現化物理的ホイールおよびタイヤアセンブリを駆動する。
物理的構成要素は、1つの非具現化物理的アセンブリを備えることができ、物理的試験リグは、非具現化物理的アセンブリのうちの2つに対応するデータを得るように、連続して、該1つの非具現化物理的アセンブリを駆動するように構成される。
物理的構成要素は、仮想モデルを補完する全ての複数の非具現化物理的アセンブリを備えることができ、物理的試験リグを制御するステップは、同時に、全ての複数の非具現化物理的アセンブリを駆動するステップを含む。
本発明の別の側面では、結合されたハイブリッド動的システムを制御するための仮想モデル内にモデル化された構成要素および物理的構成要素を備える、第2の構成または第2の方法は、物理的構造構成要素を駆動し、仮想モデルへの入力に対応する結合応答および仮想モデルの出力と比較される収束応答を備える、試験リグ応答を生成するように構成される、物理的試験リグを含む。仮想モデルは、非具現化アセンブリのモデルを備える。本方法(ステップのうちの1つ以上は、プロセッサによって実行されることができる)は、非具現化アセンブリの仮想モデルの仮想動的応答を得て、非具現化アセンブリに対する仮想動的応答を使用して、複数の非具現化アセンブリに対する組み合わせられた仮想動的応答を得て、組み合わせられた仮想動的応答、結合応答、および収束応答を使用して、システムの動的応答モデルを得る。
第2の方法または第2の構成のいずれかのさらなる実施形態では、以下の特徴のうちの1つ以上が、第2の方法または第2の構成のいずれかの特徴のうちの1つ以上とともに含まれることができる。組み合わせられた仮想動的応答は、複数の非具現化アセンブリの非具現化アセンブリ毎に繰り返し、非具現化アセンブリに対する仮想動的応答を使用することによって得られ、第1の動的応答は、物理的構造構成要素の駆動および結合応答を使用して得られ、第2の動的応答は、物理的構造構成要素の駆動および収束応答を使用して得られ、動的応答マトリクスは、複数の非具現化アセンブリに対する組み合わせられた仮想動的応答および第1の動的応答を使用して得られ、システムの動的応答モデルは、動的応答マトリクスおよび第2の動的応答を使用して得られる。
非一過性機械可読媒体は、プロセッサに、結合されたハイブリッド動的システムのシミュレーションを制御させるための命令でエンコードされ、命令は、前述の方法のいずれかを実行するためのコードを備える。
本明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
仮想モデル内にモデル化された構成要素および物理的構成要素を備える、結合されたハイブリッド動的システムを制御するための構成であって、
物理的構造構成要素を駆動し、試験リグ応答を生成するように構成される、物理的試験リグと、
記憶デバイスと、
前記物理的構造構成要素に対する補完システムの仮想モデルを記憶するための前記記憶デバイスと動作可能なプロセッサであって、前記仮想モデルは、複数の非具現化アセンブリである、または前記仮想モデルは、複数の非具現化物理的アセンブリを補完し、前記プロセッサは、前記物理的試験リグを駆動し、前記記憶デバイス内に、前記試験リグ応答の第1の構成要素および前記試験リグ応答の第2の構成要素を記憶するように構成され、前記プロセッサはさらに、前記試験リグ応答の第1の構成要素を前記モデル化された構成要素の仮想モデルに適用し、前記試験リグ応答の第1の構成要素に対する前記仮想モデルの応答を記憶し、差異を形成するように、前記試験リグ応答の第1の構成要素に対する前記仮想モデルの応答と前記試験リグ応答の第2の構成要素を比較するように構成され、前記差異は、前記プロセッサによって、システムの動的応答モデルを形成するために使用される、プロセッサと、
を備える、構成。
(項目2)
前記プロセッサはさらに、試験リグ駆動値信号を生成し、前記試験リグ応答を受信し、前記試験リグ応答の第2の構成要素と前記モデル応答を比較し、シミュレーションプロセス誤差を生成し、前記モデル応答と前記試験リグ応答の第2の構成要素との間の差異が、定義された閾値を下回るまで、反復的に、前記システムの動的応答モデルの逆を使用して、前記誤差を減少させるように構成される、項目1に記載の構成。
(項目3)
前記仮想モデルおよび物理的構成要素はともに、車両を構成する、項目2に記載の構成。
(項目4)
前記仮想モデルは、複数の非具現化ホイールおよびタイヤアセンブリを備える、または前記物理的非具現化アセンブリはそれぞれ、物理的非具現化ホイールおよびタイヤアセンブリを備える、項目2に記載の構成。
(項目5)
前記仮想モデルは、複数の非具現化ホイールおよびタイヤアセンブリを備え、前記試験リグは、車両のスピンドルまたは他のホイールおよびタイヤアセンブリ支持体を駆動する、項目2に記載の構成。
(項目6)
前記物理的構成要素は、1つの非具現化ホイールおよびタイヤアセンブリを備え、前記物理的試験リグは、前記非具現化物理的アセンブリのうちの2つに対応するデータを得るように、連続して、前記1つの非具現化ホイールおよびタイヤアセンブリを駆動するように構成される、項目2に記載の構成。
(項目7)
前記物理的構成要素は、前記仮想モデルを補完する全ての前記複数の非具現化物理的ホイールおよびタイヤアセンブリを備え、前記試験リグは、同時に、全ての前記複数の非具現化物理的ホイールおよびタイヤアセンブリを駆動する、項目2に記載の構成。
(項目8)
前記物理的構成要素は、1つの非具現化物理的アセンブリを備え、前記物理的試験リグは、前記非具現化物理的アセンブリのうちの2つに対応するデータを得るように、連続して、前記1つの非具現化物理的アセンブリを駆動するように構成される、項目2に記載の構成。
(項目9)
仮想モデル内にモデル化された構成要素および物理的構成要素を備える、結合されたハイブリッド動的システムを制御する方法であって、
物理的試験リグを制御し、物理的構造構成要素を駆動し、前記試験リグに入力される駆動信号を印加する結果、第1の構成要素および第2の構成要素を備える、試験リグ応答を生成するステップと、
プロセッサを使用して、前記仮想モデルへの入力としての前記第1の構成要素の使用に基づいて、前記システムのモデル応答を生成するステップであって、前記仮想モデルは、複数の非具現化アセンブリである、または前記仮想モデルは、複数の非具現化物理的アセンブリを補完する、ステップと、
前記第2の構成要素と前記モデル応答を比較し、差異を形成するステップと、
前記差異を使用して、システムの動的応答モデルを形成するステップと、
を含む、方法。
(項目10)
仮想駆動値を適用するステップと、前記試験リグ駆動値信号を生成するステップと、前記試験リグ応答を受信するステップと、モデル応答を生成するステップと、前記試験リグ応答と前記モデル応答を比較し、シミュレーションプロセス誤差を生成するステップと、前記モデル応答と前記試験リグ応答との間の差異が定義された閾値を下回るまで、反復的に、前記システムの動的応答モデルの逆を使用して、前記誤差を減少させるステップとをさらに含む、項目9に記載の方法。
(項目11)
前記仮想モデルおよび物理的構成要素はともに、車両を構成する、項目9に記載の方法。
(項目12)
前記仮想モデルは、複数の非具現化ホイールおよびタイヤアセンブリを備える、または前記物理的非具現化アセンブリはそれぞれ、物理的非具現化ホイールおよびタイヤアセンブリを備える、項目9に記載の方法。
(項目13)
前記仮想モデルは、複数の非具現化ホイールおよびタイヤアセンブリを備え、前記試験リグを制御するステップは、車両のスピンドルまたは他のホイールおよびタイヤアセンブリ支持体を駆動させるステップを含む、項目9に記載の方法。
(項目14)
前記物理的構成要素は、1つの非具現化ホイールおよびタイヤアセンブリを備え、前記物理的試験リグを制御するステップは、前記非具現化物理的アセンブリのうちの2つに対応するデータを得るように、連続して、前記1つの非具現化ホイールおよびタイヤアセンブリを駆動するステップを含む、項目9に記載の方法。
(項目15)
前記物理的構成要素は、前記仮想モデルを補完する全ての前記複数の非具現化物理的ホイールおよびタイヤアセンブリを備え、前記物理的試験リグを制御するステップは、同時に、全ての前記複数の非具現化物理的ホイールおよびタイヤアセンブリを駆動するステップを含む、項目9に記載の方法。
(項目16)
前記物理的構成要素は、1つの非具現化物理的アセンブリを備え、前記物理的試験リグを制御するステップは、前記非具現化物理的アセンブリのうちの2つに対応するデータを得るように、連続して、前記1つの非具現化物理的アセンブリを駆動するステップを含む、項目9に記載の方法。
(項目17)
前記物理的構成要素は、前記仮想モデルを補完する全ての前記複数の非具現化物理的アセンブリを備え、前記物理的試験リグを制御するステップは、同時に、全ての前記複数の非具現化物理的アセンブリを駆動するステップを含む、項目9に記載の方法。
(項目18)
仮想モデル内にモデル化された構成要素および物理的構成要素を備える、結合されたハイブリッド動的システムを制御するための構成であって、
物理的構造構成要素を駆動し、前記仮想モデルへの入力に対応する結合応答および前記仮想モデルの出力と比較される収束応答を備える、試験リグ応答を生成するように構成される、物理的試験リグと、
記憶デバイスと、
前記物理的構造構成要素に対する補完システムの仮想モデルを記憶するための前記記憶デバイスと動作可能なプロセッサであって、前記仮想モデルは、非具現化アセンブリのモデルを備え、前記プロセッサは、
前記非具現化アセンブリの仮想モデルの仮想動的応答を得ることと、
前記非具現化アセンブリに対する前記仮想動的応答を使用して、前記複数の非具現化アセンブリに対する組み合わせられた仮想動的応答を得ることと、
前記組み合わせられた仮想動的応答、前記結合応答、および前記収束応答を使用して、前記システムの動的応答モデルを得ることと、
を行うように構成される、プロセッサと、
を備える、構成。
(項目19)
プロセッサは、前記複数の非具現化アセンブリの非具現化アセンブリ毎に、繰り返し、前記非具現化アセンブリに対する仮想動的応答を使用することによって、前記組み合わせられた仮想動的応答を得るように構成される、項目18に記載の構成。
(項目20)
前記プロセッサは、
前記物理的構造構成要素の駆動および前記結合応答を使用して、第1の動的応答を得ることと、
前記物理的構造構成要素の駆動および前記収束応答を使用して、第2の動的応答を得ることと、
前記複数の非具現化アセンブリに対する組み合わせられた仮想動的応答および前記第1の動的応答を使用して、動的応答マトリクスを得ることと、
前記動的応答マトリクスおよび前記第2の動的応答を使用して、前記システムの動的応答モデルを得ることと、
を行うように構成される、項目18に記載の構成。
(項目21)
仮想モデル内にモデル化された構成要素および物理的構成要素を備える、結合されたハイブリッド動的システムを制御する方法であって、前記仮想モデルは、前記物理的構造構成要素に対する補完システムであって、前記仮想モデルは、非具現化アセンブリのモデルを備え、
物理的試験リグを制御し、前記物理的構造構成要素を駆動し、前記仮想モデルへの入力に対応する結合応答および前記仮想モデルの出力と比較される収束応答を備える、試験リグ応答を生成するステップと、
前記プロセッサを使用して、仮想駆動値を前記非具現化アセンブリのモデルに適用し、仮想モデル応答を得るステップと、
前記非具現化アセンブリのモデルに適用される前記仮想駆動値および前記仮想モデル応答を使用して、前記非具現化アセンブリに対する仮想動的応答を得るステップと、
前記複数の非具現化アセンブリに対する仮想動的応答内において、繰り返し、前記非具現化アセンブリに対する仮想動的応答を使用して、前記複数の非具現化アセンブリに対する組み合わせられた仮想動的応答を得るステップと、
前記物理的構造構成要素の駆動および前記結合応答を使用して、第1の動的応答を得るステップと、
前記物理的構造構成要素の駆動および前記収束応答を使用して、第2の動的応答を得るステップと、
前記複数の非具現化アセンブリに対する組み合わせられた仮想動的応答および前記第1の動的応答を使用して、動的応答マトリクスを得るステップと、
前記動的応答マトリクスおよび前記第2の動的応答を使用して、前記システムの動的応答モデルを得るステップと、
を含む、方法。
(項目22)
プロセッサに、結合されたハイブリッド動的システムのシミュレーションを制御させるための命令でエンコードされた非一過性機械可読媒体であって、前記命令は、項目9−17および21に記載の方法のいずれかを実行するためのコードを備える、非一過性機械可読媒体。
開示される実施形態の前述の特徴、側面、および利点は、以下の発明を実施するための形態および付随の図面からより明白となるであろう。
図1は、先行技術による、データ収集プロセスの概略ブロック図である。 図2は、先行技術による、応答シミュレーション試験構成のための応答モデルの測定の概略ブロック図である。 図3は、先行技術による、反復シミュレーション誤差減少プロセスを行なう、応答シミュレーション試験システムの概略ブロック図である。 図4は、先行技術による、シミュレーション実験試験を行なうためのシステムの概略ブロック図である。 図5は、先行技術による、リアルタイムシステムの概略ブロック図である。 図6は、ハイブリッドシステム応答収束(HSRC)方法を使用して、ハイブリッドシステムの動的応答測定を行なうためのシステムの概略ブロック図である。 図7は、ハイブリッドシステム応答収束(HSRC)試験制御信号を作成する目的のために、図6のシスムを採用する反復プロセスの概略ブロック図である。 図8は、例示的試験の概略ブロック図である。 図9は、図6−8に図示されるプロセスを行なうためのシステムの概略ブロック図である。 図10は、ハイブリッドシステム応答収束方法を使用して、ハイブリッドシステムの動的応答測定および試験制御信号作成を行なうための方法内のあるステップのフロー図である。 図11は、ハイブリッドシステム応答収束方法を使用して、ハイブリッドシステムの動的応答測定を行なうための別のシステムの概略図である。 図12は、図11のシステムを採用する反復プロセスの概略図である。 図13および14は、ハイブリッドシステム応答収束方法を使用する、試験信号作成のための他のシステムの概略図である。 図13および14は、ハイブリッドシステム応答収束方法を使用する、試験信号作成のための他のシステムの概略図である。 図15は、図11に説明されるシステムのためのハイブリッドシステムの動的応答測定を行なうための代替方法の概略図である。
本開示の実施形態は、他のシステム内でデータを取得する必要性、リアルタイムモデル化を行なう必要性、およびそのようなリアルタイムモデル化が課す制約に関する懸念等、ハイブリッド動的システムの制御に関連する問題に対処し、かつそれを解決する。本開示の実施形態は、結合されたハイブリッド動的システムのシミュレーションを制御するための構成を提供することによって、部分的に、これらの懸念に対処し、かつそれを解決する。本構成は、ハイブリッド動的システムの物理的構造構成要素を駆動し、試験リグへの駆動信号入力の印加の結果として、試験リグ応答を生成するように構成される、物理的試験リグを備える。プロセッサは、ハイブリッド動的システムの物理的構成要素を補完する、構成要素の仮想モデルを用いて構成される。プロセッサは、試験リグ応答の第1の部分を受信し、受信された試験リグ応答の第1の部分および仮想駆動値を入力として使用することに基づいて、補完システムの仮想モデルの応答を生成する。プロセッサはさらに、試験リグ応答の異なる第2の部分と、補完システムの仮想モデルからの対応する応答(「モデル応答」)を比較するように構成され、差異は、試験リグ駆動値信号を使用して、プロセッサによって、システムの動的応答モデルを形成するために使用される。前述は、システム応答モデル化ステップを含む。
試験駆動値発生ステップでは、ある実施形態において提供されるように、システムの動的応答モデルの逆が、反復的に、補完システムの仮想モデルからの応答と試験リグ応答との間の差異を定義された閾値を下回って減少させるために使用される。本方法は、物理的構成要素をモデル化する必要性を回避し、実際、構成要素の正確なモデルは、利用可能ではない。故に、コンピューティングパワー、コンピューティング速度、および試験される構成要素の正確なモデルの可用性に基づく制限は、回避される。
図6は、開示される実施形態による、結合されたハイブリッド動的システムのためのシミュレーションを制御するための構成を描写する。本構成では、補完車両モデル70は、プロセッサ(図9参照)上に提供される。しかしながら、車両のモデルは、例示にすぎず、他のシステムも、本開示から逸脱することなく、モデル化されてもよい。例えば、製造プロセスでは、システムは、製造機械(例えば、プレス、成形装置、形成機械等)を含み、駆動信号が、コマンド信号を該機械に提供し、応答は、重要寸法等の製造される物品の手動または自動で測定されたパラメータを含む。別の実施例として、システムが、処理プラントであって、応答が、出力製品に関連する中間または最終パラメータを含む、製油所が挙げられる。
また、説明の目的のために、物理的構成要素は、車両サスペンションシステム内で採用される、ストラットである。他の構成要素も、試験されてもよく、ストラットは物理的構成要素の実施例にすぎない。試験リグ72もまた、駆動値を受け取り、応答を提供するように提供される。本実施例では、試験リグ72は、試験リグ72内に搭載された物理的ストラットを試験するように構成される。しかしながら、試験リグ72は、他の構造構成要素を試験するように構成されてもよい。
試験リグ72は、リグコントローラ74を有する。図4のリアルタイムシステムのリグコントローラ60と異なり、図5の実施形態におけるリグコントローラ74は、瞬時応答をモデルコマンドに提供する、複雑なシステムモデルを有する必要はない。その複雑性を欠いているため、安価なリグコントローラが、採用されてもよい。さらに、より高い周波数における試験が、実現され得る。
本構成は、試験リグ72を駆動するために使用される駆動信号を生成するために使用され得る、システムの動的応答モデルを計算または確認する。システムの動的応答モデル76は、一実施例として、周波数応答関数(FRF)であってもよい。システムの動的応答モデル76はまた、補完システムのモデル70が起動される同一のプロセッサによって、判定または計算されてもよい。(例えば、図9参照)。しかしながら、システムの動的応答モデル76はまた、図示されない別個のプロセッサ上で判定および計算されてもよい。
図6は、システムの動的応答モデル76を形成するための構成およびステップを描写する。これは、システム応答モデル化ステップと称され得る。本システムの動的応答モデル76は、後述される図7の反復プロセスにおいて採用されることができる。図6では、ランダム試験リグ駆動値78が、車両構成要素80(ストラット等)が設置された試験リグ72の中で再現される。ランダム試験リグ駆動値78は、ランダム振幅広帯域周波数駆動値等の一般的駆動値であってもよい。2つの応答が、開示される実施形態において測定されるが、本構成は、2つの応答に限定されない。ランダム試験リグ力信号82等のこれらの応答のうちの一方は、補完システムの車両モデル70に適用されることになる。ランダムリグ変位84等の他の応答は、補完システムの仮想モデルの応答70と比較される応答である。図6の開示される実施形態では、第1の応答82は、試験リグ72上のストラットによって付与される力である一方、第2の応答84は、リグコントローラ74への入力としても提供され得る、ストラット80の変位である。力および変位信号は、例示にすぎず、他の応答信号も、試験リグ72から提供されてもよいことに留意されたい。
ランダムリグ力82等の試験リグ72からの応答は、補完システムの仮想車両モデル70へのランダムモデル駆動値86を形成するための入力として供給される。補完システムの車両モデル70は、試験下の構成要素、この場合、ストラット80を除外する。補完システムの仮想車両モデル70は、ランダムモデル応答信号88、この場合では変位で、ランダムモデル駆動入力信号86に応答する。
プロセスの第3のステップでは、補完システムの仮想モデル70のランダム応答88が、関連付けられた試験リグランダム応答84と比較される。比較90は、ランダム応答差92(本明細書では、実施例として、変位)を形成するために行われる。ランダム応答差92とランダムリグ駆動78との間の関係は、システムの動的応答モデル76を確立する。システムの動的応答モデル76は、図7の反復シミュレーション制御プロセスにおける試験リグ駆動値予測のために反転および使用されるであろう。
システムの動的応答モデル76の判定は、高性能かつ高速コンピューティング能力が要求されない、オフラインプロセスにおいて行なわれてもよい。さらに、データを取得する必要がないため、任意の構成要素が、その構成要素が仮想モデルまたは物理的環境内でどのように応答するのかについての事前知識を伴わずに試験されることができる。システムの動的応答モデル76のオフライン測定は、補完システムの仮想モデルの応答88および構成要素80が物理的システム内にあるときのリグ入力に対するリグ応答84における差異の感度を測定する。いったんリグ駆動78とシステム応答差92との間の関係が、モデル化されると、オフライン反復プロセスが、図7に見られるように行われる。これは、試験駆動値発生ステップとして見なされ得る。
オフライン反復である、図7の反復プロセスでは、試験構成要素80を除外する、補完システムの仮想モデル70が、動作される。例示的実施形態では、仮想モデル70は、仮想車両の補完システムであって、除外される試験構成要素は、ストラット80である。仮想車両は、試験道路上で駆動され、補完システムの仮想モデル70の応答100を生成する。実施例として、応答100は、ストラット80の変位を表し得るが、ストラット80は、実際には、存在しないため、実際は、応答100によって測定されるストラット80によって占有されるであろう空間の変位である。補完システムの仮想モデル70への付加的入力が、仮想試験道路入力に加え、参照番号98として示される。補完システムの車両モデル70への付加的モデル入力98は、試験リグ72からの試験リグ応答94に基づく。試験リグ72において測定される力等の付加的モデル入力98は、試験の間、車両モデル70に同時に適用される。初期反復(N=0)の場合、補完システムの仮想モデル70への入力98は、典型的には、ゼロとなるであろう。
補完システムの仮想モデル70の応答100は、試験リグ72からの試験リグ応答96と比較される。本試験リグ応答96はまた、補完システムの仮想モデル70の応答100が変位である場合、変位でなければならない。102の比較は、応答差103を形成するために、試験リグ応答96と補完システムの仮想モデル70の応答100との間で行なわれる。
応答差103、この場合、変位差は、所望の差異104と比較される。典型的には、所望の差異104は、反復制御プロセスの場合、ゼロに設定されるであろう。しかしながら、さらなる実施形態では、他の所望の差異も、本開示の範囲から逸脱することなく、採用されてもよい。
応答差103と所望の差異104との間の比較106は、図6に示されるステップにおいて事前に判定されたシステムの動的応答モデル76の逆(FRF−1)によって使用されるシミュレーション誤差107を生成する。システムの動的応答モデル76の逆は、図7では、参照番号108として描写される。駆動補正値109が、112において、前の試験リグ駆動値信号110に追加され、次の試験リグ駆動値信号114を生成する。
次の試験リグ駆動値信号114は、試験リグ72に適用され、第1および第2の応答が、測定される。車両モデル70に適用される応答94は、プロセッサを介して、試験リグ応答96と比較される補完システムの仮想モデル70の応答100を生成する。プロセスは、結果として生じるシミュレーション誤差107が所望の公差値まで減少されるまで、反復的に繰り返される(矢印97および99によって表される)。
車両モデル70の処理および最終試験リグ駆動値信号114の判定は、単一プロセッサ内で行なわれることが可能である。しかしながら、ある実施形態では、複数のプロセッサが、採用されてもよい。また、シミュレーション誤差107を判定するためのプロセスおよび試験リグ駆動値信号114の判定は、オフラインで行われ、前述の利点を提供してもよいことを理解されたい。
試験リグ駆動値信号114の判定後、最終試験リグ駆動値信号114が、図8に見られるように、試験構成要素80の試験において使用される。試験リグ駆動値信号114は、リグ72を駆動する試験リグコントローラ74への入力である。故に、性能試験、耐久性試験、および他のタイプの試験が、事前に測定および試験された、または実際に存在さえしない物理的車両の必要なく、ストラット等の物理的構成要素80上で行なわれてもよい。また、構成要素の複雑なモデルは必要とされず、物理的構成要素は、ハイブリッド動的システムの一部である。オフライン測定は、ハイブリッド動的システムのモデル70が使用されることを可能にし、物理的車両または他のシステムの必要性を回避するが、リアルタイムモデル化システムの性能を要求しない。
図9は、試験リグ72に結合されるプロセッサ120のブロック図を示す。プロセッサ120はまた、データベース122およびインターフェース、モニタ等の処理と関連付けられた任意の他の従来の構成要素に結合されてもよい。プロセッサ120と試験リグ72との間の接続として示されるが、接続は、リアルタイムシステムの図3に示される反射メモリプロセッサリンク54ではないことに留意されたい。プロセッサ120と試験リグ72との間の結合は、単に、図6−8にすでに描写されるような試験リグ72への信号を提供する。
図10は、開示される実施形態による、結合されたハイブリッド動的システムのシミュレーションのオフライン制御を行なうための簡略化された方法を示す。図10に描写される方法論は、図6−8に関して説明されるステップを包含する。
ステップ200では、ランダムリグ駆動値78が、構成要素80が設置された試験リグ72の中で再現される。ステップ202では、第1の試験リグ応答82は、補完システムの仮想モデル70(試験構成要素を除外する)に適用され、応答88を生成する。応答88は、ステップ204において、第2の試験リグ応答84と比較され、応答差92を生成する。ステップ206では、システムの動的応答モデル76は、ランダムリグ駆動78および応答差92から生成される。ステップ200−206は、これらのステップが、周波数応答関数等のシステムの動的応答モデル76のオフライン測定を行なうように、図6に関して説明されるステップを表す。
以下に説明されるステップ208−222は、図7のオフライン反復プロセスにおいて行われるステップを表す。ステップ208では、試験下の構成要素を除外する、補完システムの仮想モデル70が、駆動され、補完システムの仮想モデル70の応答100を生成する。仮想モデルの駆動は、仮想システムモデル70への入力(例えば、入力応答98)としての試験リグ応答を含む。ステップ210では、補完システムの仮想モデル70の応答100は、代替試験リグ応答96と比較され、応答差103を生成する。応答差103は、ステップ212において、所望の差異104と比較され、シミュレーション誤差107を生成する。ステップ214では、シミュレーション誤差107が公差値未満であるかどうか決定される。回答が「いいえ」であると仮定すると、駆動補正値109が、ステップ216において、逆システム動的応答モデル108を使用して、シミュレーション誤差107から生成される。駆動補正109は、ステップ218において、前の試験リグ駆動値110に追加される。補正された試験リグ駆動値114は、ステップ220において、試験リグ72に提供され、試験リグ駆動値114に対する試験リグ応答94、96が、ステップ222において、それぞれ、仮想モデル70への入力として、および応答100との比較のために測定および提供される。プロセスは、ステップ208に戻り、ステップ214において判定されるように、シミュレーション誤差107が公差104未満となるまで繰り返される。
ステップ224は、図8に描写される物理的構成要素80を試験するステップを表す。物理的構成要素80は、試験リグ72を駆動するための最終補正試験リグ駆動値信号114を使用して試験される。
本開示の実施形態は、ハードウェア回路およびソフトウェアの任意の具体的組み合わせに限定されない。本開示のある側面によると、処理は、データベースまたはメモリ122内に含有される1つ以上の命令の1つ以上のシーケンスを実行する、図9のプロセッサ120を使用して実装されてもよい。そのような命令は、命令を含有するディスク等の別の機械可読媒体からデータベースまたはメモリ122の中に読み取られ、例えば、ディスクドライブ(図示せず)によって読み取られてもよい。データベースまたはメモリ122内に含有される命令のシーケンスの実行は、プロセッサ120に、前述のプロセスステップを行なわせる。多処理構成内の1つ以上のプロセッサもまた、データベースまたはメモリ122内に含有される命令のシーケンスを実行するために採用されてもよい。代替実施形態では、有線回路が、ソフトウェア命令の代わりに、またはそれと組み合わせて、本開示の種々の実施形態を実装するために使用されてもよい。
用語「機械可読媒体」は、本明細書で使用されるように、実行のために、命令をプロセッサ120に提供することに関与する、任意の媒体を指す。そのような媒体は、限定ではないが、不揮発性記憶媒体、揮発性記憶媒体、および伝送媒体を含む、多くの形態をとってもよい。不揮発性記憶媒体は、例えば、光学または磁気ディスクを含む。揮発性媒体は、動的メモリを含む。伝送媒体は、同軸ケーブル、銅ワイヤ、および光ファイバを含む。伝送媒体はまた、無線周波数および赤外線データ通信の間に生成されるもの等、音響または光波の形態をとることができる。機械可読媒体の一般的形態は、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、任意の他の磁気媒体、CD−ROM、DVD、任意の他の光学媒体、パンチカード、紙テープ、孔のパターンを伴う任意の他の物理的媒体、RAM、PROM、EPROM、フラッシュEPROM、任意の他のメモリチップまたはカートリッジ、搬送波、あるいはコンピュータが読み取ることができる任意の他の媒体を含む。
前述のように、試験リグは、前述の実施形態では、ストラット80以外の他の構造構成要素のためにも使用されることができる。加えてまた、前述のように、物理的システム(例えば、前述の実施形態では、ストラット80)と補完システムの仮想モデル70との間で使用される応答の数は、所望に応じて、3つ以上であることができる。図11は、完全車両シミュレーションのためのハイブリッドシステムの動的応答モデルを形成するための構成およびステップを描写し、物理的システムは、ホイールおよびタイヤのそれぞれがない完全車両を備え、これらはそれぞれ、仮想モデル70’内で具現化される。図11は、概して、同一の構成要素および処理が使用されるため、図6に使用されるものと同一の参照番号を使用する(しかしながら、プライム「’」とともに示される)。
特に、図11では、ランダム試験リグ駆動値78’は、車両80’がその上に設置された試験リグ72’の中で再現される。本実施形態では、試験リグ72’は、荷重および/または変位を車両80’の各スピンドルに適用する。ランダム試験リグ駆動値78’は、ランダム振幅広帯域周波数駆動値等の一般的駆動値であってもよい。複数の応答82’、例えば、6自由度(6DOF)が、スピンドル毎に好適なセンサから得られ、本実施形態では、各スピンドル毎に仮想タイヤおよびホイールアセンブリを備える、補完システムの仮想モデル70’に適用される。例えば、限定ではないが、複数の応答82’は、各スピンドルにおいて、図12に図示されるように、垂直力、縦方向変位、側方変位、キャンバ角、および実舵角を含むことができる。試験リグ72’からの他の応答84’も、補完システムの仮想モデル70’からの応答88’と比較される。再び、例えば、限定ではないが、応答88’は、垂直変位、縦方向力、側方力、キャンバモーメント、および実舵モーメントを含むことができる。力および変位信号は、例示にすぎず、他の応答信号も、試験リグ72’から提供されてもよいことに留意されたい。
図11に戻って参照すると、試験リグ72’からの応答82’は、タイヤおよびホイールアセンブリの仮想モデル70’へのランダム駆動値86’を形成するための入力として供給される。仮想車両モデル70’は、試験下の構成要素を除外し、この場合、車両80’は、ホイールおよびタイヤがない。仮想モデル70’は、ランダム応答信号88’でランダム駆動入力信号86’に応答する。
プロセスの第3のステップでは、タイヤおよびホイールの仮想モデル70’のランダム応答88’は、関連付けられた試験リグランダム応答84’と比較される。比較90’が、ランダム応答差92’(本明細書では、力、モーメント、および変位を含む)を形成するために行なわれる。ランダム応答差92’とランダムリグ駆動値78’との間の関係は、システムの動的応答モデル76’を確立する。組み合わせられたシステムの動的応答モデル76’の判定は、高性能および高速コンピューティング能力が要求されない、オフラインプロセスにおいて行なわれてもよい。システムの動的応答モデル76’のオフライン測定は、タイヤおよびホイールの仮想モデル70’の応答88’および車両80’が物理的システム内にあるときのリグ入力76’へのリグ応答84’の差異の感度を測定する。いったんリグ駆動78’とシステム応答差92’との間の関係が、モデル化されると、オフライン反復プロセスが、図7に類似する様式で行われるが、図6と11との間の関係を示すことによって容易に明白となるはずであるため、別様に詳細に図示および説明されない。図7に関して説明されるように、反復は、本ハイブリッド動的システムにおけるシミュレーション誤差が選択される公差値未満になるまで、図11および12のハイブリッド動的システム内で行われる。図7の車両モデル70への付加的仮想道路入力に類似する様式において、類似道路入力が、所望に応じて、図12に71’として示されるさらなる例示的補助入力とともに、タイヤおよびホイールのモデル70’に提供されることができることに留意されたい。
図13および14は、完全車両を備えるハイブリッド動的システム試験のさらに他の実施例を図示する。図13の実施形態は、単に、図11および12の実施形態の反対のものである。特に、図13の実施形態は、試験リグ72’’と、集合的に80’’として示される4つの物理的タイヤおよびホイールアセンブリとを含む。タイヤおよびホイールアセンブリ80’に対する補完システムの仮想モデル70’’は、車両のモデルを備える(タイヤおよびホイールアセンブリがそれぞれない)。その関連付けられたシステムの動的応答モデルを確認するための本ハイブリッド動的システムの動作は、再び、図6および11の前の実施形態に関して説明されるような手順に従う(その具体的説明は、冗長にすぎないであろう)。同様に、図6および11に類似する様式においてシステムの動的応答モデルを確認後、システムの動的応答モデルが、図7のものに類似する反復シミュレーション制御プロセスにおいて、試験リグ駆動値予測のために反転および使用され、本ハイブリッド動的システムにおけるシミュレーション誤差が選択される公差値未満となるまで、矢印97’’および99’’によって図13に表される。
図14は、ハイブリッド動的システム内に存在するであろう複数の実際の物理的構成要素をシミュレートするために、複数のリグ応答を得るために、単一物理的構成要素/サブ構造および関連付けられた試験リグが、複数回使用されることができる、ハイブリッド動的システムを図示する。図14は、タイヤおよびホイールアセンブリのそれぞれがない、車両70’’の仮想モデルを含むという点において、図13に類似する。しかしながら、図14の実施形態では、試験リグ72’’’は、力および変位を単一物理的タイヤおよびホイールアセンブリ80’’’に印加するように構成される。なお、図14の実施形態は、基本的に、図13の実施形態のものに類似する結果を得ることができる。前の実施形態におけるように、システムの動的応答モデルは、実際には、4つのセットのランダム駆動値78A’’’、78B’’’、78C’’’および78D’’’を備え、各セットが、車両上の4つのタイヤおよびホイールアセンブリ毎に試験リグ72’’’のためのランダム駆動値を表す、ランダム駆動値78’’’を用いて試験リグ72’を駆動する、図11に関して前述のものと実質的に類似する様式で確認される。ランダム駆動値78A’’’、78B’’’、78C’’’、および78D’’’のうちの1つの適用毎に、対応する第1の試験リグ応答82A’’’、82B’’’、82C’’’、および82D’’’ならびに対応する第2の試験リグ応答84A’’’、84B’’’、84C’’’、および84D’’’が、得られる。集合的に、第1の試験リグ応答82A’’’、82B’’’、82C’’’および82D’’’は、仮想車両モデル70’’に対するランダムモデル駆動値86’’’として使用され、対応する応答88A’’’、88B’’’、88C’’’、および88D’’’を生成し、第2の試験リグ応答84A’’’、84B’’’、84C’’’、および84D’’’と比較される(オフライン)。ランダム駆動値78A’’’−78D’’’はそれぞれ、試験リグ72’’’に連続的に適用される(また、記憶される)ことができ、対応する試験リグ応答82A’’’−82D’’’および84A’’’−84D’’’が生成および記憶されることができるため、ランダムモデル駆動値86’’’が、モデル70’’を用いて得られ、処理され、応答88A’’’−88D’’’を生成し、続いて、試験リグ応答84A’’’−84D’’’と比較されることは明白となるはずである。故に、単一物理的タイヤおよびホイールアセンブリが、試験リグ80’’’内で使用されたが、図14のハイブリッド動的システムから得られるシステムの動的応答モデルは、図13のハイブリッド動的システムから得られるシステムの動的応答モデルに非常に類似するであろう。図14の実施形態は、したがって、基本的に、図13の実施形態のものから得られる結果を複製し得る。これは、リグ応答を得るための試験リグ72’’’の作動およびリグ応答を用いた補完システムの仮想モデル70’’の処理が相互に分断されるため可能である。
前述は、機能するであろう反復試験発生ステップ(本明細書では、それぞれ、個々のタイヤを表す、単一リグへの入力のシーケンス適用)を説明する。前述の動的モデル化ステップの場合もまた、このように行なわれ得る。同一のシステムの動的挙動を4回測定する必要がないため、モデル化ステップのための以下の図15に説明されるアプローチを使用することが好ましい場合がある。試料(リグ+タイヤ)の1つのFRFが、仮想車両のFRF(図15に図示されるものと反対モード)と数学的に組み合わせられ得る。
システムの動的応答モデルを確認するために使用されるプロセスのように、試験リグ72’’’のための好適な最終駆動値を得るための反復プロセスはまた、駆動値を試験リグ72’’’に別個に適用し、全4つのセットの各タイプのリグ応答が得られるまで、関連付けられたリグ応答を記憶することを伴い、その後、4つのセットの試験リグ応答のうちの1つの群が、補完システムの仮想モデル70’’’に適用され、シミュレーション誤差が選択される公差を下回るまで、反復プロセスにおいて、システムの動的応答モデルの逆を用いて、図7のものと同様に使用される。当業者によって理解されるように、全体的試験時間は、典型的には、連続して、単一物理的構成要素80’’’および試験リグ72’’’(本実施形態では、4つの別個の時間)を使用するため、より長くかかるであろう。しかしながら、試験リグ72’’’が、試験リグ72’’のものより安価であり得、かつより少ない個々の物理的構成要素が、試験リグ72’’’内で必要とされるため、節約がもたらされ得る。
図15は、システム識別励起信号が、識別されている関連付けられたサブシステム(物理的または仮想)の複雑性および計算負荷に調整され得る、実施形態を図示する。実際、これは、図11−14に図示されるような完全ハイブリッド動的システムのためのシステムの動的応答モデルの計算が得られる速度を改善することができる。図11−12では、複数の仮想サブシステムは、タイヤおよびホイールアセンブリ毎に、モデル70’内に存在する。同様に、図13でも、複数の物理的サブシステム80’’が、試験リグ72’’内に存在する一方、図14では、複数の物理的サブシステムは、複数回使用される単一物理的サブシステム80’’’によって表される。
一例として、図11−12の実施形態を使用すると、モデル70’は、実質的に、相互に類似し、物理的車両80’を備えるハイブリッド動的システム内で使用されるとき、実質的交差結合入力および出力を有し得ない、4つの非具現化ホイールおよびタイヤアセンブリ(「DWT」)を備えることができる。したがって、車両の各「コーナー」または各モデルDWTは、本明細書では、一実施例として、同一のFRFを有するように例示される、同一の仮想動的応答を有する。これは、仮想FRF302がタイヤおよびホイールアセンブリのモデル304を使用して得られる、方法300によって図15に図示される。特に、ランダム駆動値305が、モデル304に適用され、モデル化されたランダム応答306を得る。仮想サブシステムの動的応答(例えば、FRF)302は、次いで、ランダム駆動値305およびモデル化されたランダム応答306を使用して得られることができる。本実施形態では、モデルの各コーナーは、同じように挙動すると仮定されるため、全4つのコーナーのための全サブシステム310に対して組み合わせられた仮想動的応答が、得られることができ、仮想サブシステムの動的応答302は、交差結合が存在しないと見なされるため、全サブシステム310に対して組み合わせられた仮想動的応答の対角線に沿って繰り返される。
物理的システム80’のための物理的動的応答が、方法320によって得られる。特に、ランダム駆動値322が、物理的システム80’に適用され、第1のセットの「結合」ランダム応答324(図11における応答82’に類似する)および第2のセットの「収束」ランダム応答326(図11における応答84’に類似する)を得る。第1の動的応答モデル(例えば、FRF)328は、ランダム駆動値322および第1のセットの結合ランダム応答320を使用して得られる一方、第2の動的応答モデル(例えば、FRF)330は、ランダム駆動値322および第2のセットの収束ランダム応答326を使用して得られる。プロセッサを使用して、全サブシステム310に対する組み合わせられた仮想動的応答を第1の動的応答モデル328で乗算することによって、332において、加算器334によって第2の動的応答モデル330と組み合わせられると、システムの動的応答モデル76’をもたらす、動的応答マトリクスを実現する。
図15に図示される手順は、有意な処理時間を節約することができる。例えば、ランダム駆動値305が、100秒の時間を含む場合、プロセッサがモデル化されたランダム応答306を実現するのに30分かかり得る。本実施例では、800秒のランダム駆動値322が、試験リグ72’を用いて物理的システム80’に適用され、前述のように、次いで、システムの動的応答モデル76’を実現するために使用される、応答のセットを得ると仮定される。比較として、800秒のランダム駆動値322が、複雑なモデル70’が別個にモデル化されたコーナーのそれぞれを備える、図11に関して前述の手順を使用して、車両80’に適用される場合、プロセッサが、可能性として同一または実質的に同一のシステムの動的応答76’をもたらすために、ランダムモデル応答86’を算出するのに20時間かかり得る。当然ながら、前述の処理時間は、単に、例証であって、限定と見なされるべきではない。
前述のように、図15に図示される手順は、図13および14の実施形態に適用されることができる。所望の正確度に応じて、これは、車両70’’のモデル(物理的システムがない)に適用されるために十分であり得る、または十分でない場合があるが、再び、本発明の側面の使用は、車両またはその一部を伴う用途に限定されず、むしろ、全タイプのハイブリッド動的システムに適用されることに留意されたい。図15の手順を使用する図13および14の実施形態のための処理のさらなる方法では、方法300および320は、切り替えられることができる。特に、方法320は、対応する試験リグ72’’を駆動し、分離された「結合」および「収束」FRF(それぞれ、310に類似する)を得ることを含む。図14の実施形態の場合、同一の分離された「結合」および「収束」FRFは、試験リグ72’’’を1回駆動し、それぞれ同様に挙動すると仮定することによって得られる。モデル70’’のためのランダム駆動値が、次いで、関連付けられた仮想動的応答302を得るために、1回、再現され、再び、マトリクス数学処理を使用して、直接、図13および14の実施形態を使用して得られるものと同一のシステムの動的応答が、得られることができる。この場合、補完システムの仮想車両モデル70’’が、可能性として、図11および12の個々の仮想タイヤおよびホイールアセンブリ70’より複雑であるため、有意な処理時間節約は、実現され得ない。
主題が、構造特徴および/または方法論的作用に対する具体的観点から説明されたが、添付の請求項に定義される手段は、必ずしも、法廷によって判定されるような前述の具体的特徴または作用に限定されないことを理解されたい。むしろ、前述の具体的特徴および作用は、請求項を実装する例示的形態として開示される。

Claims (1)

  1. 本明細書に記載の発明。
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