JP2018066269A - 排気浄化装置のシール構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】上流側管部及び下流側管部が軸方向及び径方向に熱変形した場合においてフィルタよりも上流側の排気がフィルタを通過せずにフィルタよりも下流側にバイパスすることを抑制できる排気浄化装置のシール構造を提供する。【解決手段】排気浄化装置10,10aのシール構造60,60aは、内部に排気浄化用のフィルタ20が配置された上流側管部30,30aと、上流側管部に対して並列に配置された下流側管部40,40aと、上流側管部の排気出口34と下流側管部の排気入口48とを連通する連通部50と、上流側管部と下流側管部とに挟持され、連通部の壁部の一部を構成するとともに連通部からの排気漏洩を抑制するガスシール部材61と、上流側管部及び下流側管部が軸方向及び径方向に熱変形した場合において、熱変形に追従して、ガスシール部材を上流側管部及び下流側管部に密着させる熱変形追従構造62,62aと、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は排気浄化装置のシール構造に関する。
従来、エンジンから排出された排気を浄化する排気浄化装置が知られている。このような排気浄化装置として、例えば特許文献1には、内部に排気浄化用のフィルタが配置された上流側管部(特許文献1ではインナシェルと称されている)と、この上流側管部に対して並列に配置された下流側管部と、上流側管部の排気出口と下流側管部の排気入口とを連通する連通部とを備えるものが開示されている。そして、特許文献1には、このような排気浄化装置のシール構造として、上流側管部と下流側管部とに挟持されたガスシール部材(特許文献1ではシール材と称されている)を有するものが開示されている。
特開2005−155533号公報
上記のような排気浄化装置のシール構造の場合、上流側管部や下流側管部が軸方向及び径方向に熱変形したときに、ガスシール部材がこの上流側管部及び下流側管部の熱変形に追従して変形できずに、ガスシール部材が上流側管部又は下流側管部に密着しなくなる可能性がある。この場合、ガスシール部材がそのシール機能を発揮できなくなり、この結果、フィルタよりも上流側の排気がフィルタを通過せずにフィルタよりも下流側にバイパスする可能性がある。
本発明は、上記のことを鑑みてなされたものであり、その目的は、上流側管部及び下流側管部が軸方向及び径方向に熱変形した場合においてフィルタよりも上流側の排気がフィルタを通過せずにフィルタよりも下流側にバイパスすることを抑制できる排気浄化装置のシール構造を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明に係る排気浄化装置のシール構造は、エンジンから排出された排気が内部を流動するとともに前記内部に排気浄化用のフィルタが配置された上流側管部と、前記上流側管部に対して並列に配置された下流側管部と、前記上流側管部の排気出口と前記下流側管部の排気入口とを連通する連通部と、を備える排気浄化装置のシール構造であって、前記上流側管部と前記下流側管部とに挟持され、前記連通部の壁部の一部を構成するとともに前記連通部からの排気漏洩を抑制するガスシール部材と、
前記上流側管部及び前記下流側管部が軸方向及び径方向に熱変形した場合において、前記熱変形に追従して、前記ガスシール部材を前記上流側管部及び前記下流側管部に密着させる熱変形追従構造と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、上記の熱変形追従構造を備えているので、上流側管部及び下流側管部が軸方向及び径方向に熱変形した場合であっても、ガスシール部材が上流側管部又は下流側管部に密着しなくなることを抑制できる。これにより、フィルタよりも上流側の排気がフィルタを通過せずにフィルタよりも下流側にバイパスすることを抑制できる。
実施形態に係る車両の一部の構成を模式的に示す構成図である。 図2(a)及び図2(b)は実施形態に係る排気浄化装置の概略構成及びシール構造の詳細を説明するための断面図である。 図3(a)及び図3(b)は実施形態の変形例に係る排気浄化装置の概略構成及びシール構造の詳細を説明するための断面図である。 比較例に係るシール構造を説明するための断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る排気浄化装置10のシール構造60について、図面を参照しつつ説明する。具体的には、最初に、本実施形態に係る排気浄化装置10が適用された車両1の概略構成について説明し、次いで排気浄化装置10の概略構成について説明し、次いでシール構造60の詳細について説明する。
図1は、本実施形態に係る車両1の一部の構成を模式的に示す構成図である。車両1は、エンジン2と、エンジン2の各気筒3に導入される吸気が通過する吸気通路4と、エンジン2の各気筒3から排出された排気が通過する排気通路5と、排気通路5に配置された排気浄化装置10とを備えている。本実施形態に係るシール構造60は、この排気浄化装置10のシール構造である。なお、エンジン2の種類は特に限定されるものではなく、ディーゼルエンジンやガソリンエンジン等を用いることができる。本実施形態においてはエンジン2の一例として、ディーゼルエンジンを用いている。
図2(a)及び図2(b)は、本実施形態に係る排気浄化装置10の概略構成及びシール構造60の詳細を説明するための断面図である。具体的には図2(a)は、排気浄化装置10を上流側管部30の中心軸100を含む面で切断した切断面のうち中心軸100よりも上方側の一部分を抜き出した模式的断面図である。図2(b)は図2(a)のガスシール部材61の周辺構造を拡大した拡大断面図である。
図2(a)を参照して、排気浄化装置10は、排気浄化用のフィルタ20と、このフィルタ20が内部に配置された上流側管部30と、上流側管部30に対して並列に配置された下流側管部40と、上流側管部30と下流側管部40とを連通する連通部50と、シール構造60とを備えている。
ここで、図2(a)において、上流側管部30及び下流側管部40の軸方向(中心軸100に沿う方向)のうち一方の方向(図では左方向)を第1方向と称し、第1方向とは反対方向を第2方向と称する。また、上流側管部30及び下流側管部40の径方向(軸方向とは垂直な方向)で上流側管部30から下流側管部40に近づく方向を第3方向と称し、第3方向とは反対方向を第4方向と称する。なお、エンジン2から排出された排気は、上流側管部30の内部において、第1方向に流動し、下流側管部40の内部において、第2方向に流動する。
フィルタ20は、排気に含まれるPM等を捕集できるものであれば、その具体的な構成は特に限定されるものではない。本実施形態においては、フィルタ20の一例として、ディーゼルパティキュレートフィルタ、具体的にはウォールスルータイプのディーゼルパティキュレートフィルタを用いている。
上流側管部30を構成する管壁部31は、上流側管部30の軸方向に延在した円筒壁部32(円筒状の管壁部)と、この円筒壁部の第1方向側の端面に接続されて、上流側管部30の径方向に延在する垂直壁部33とを備えている。フィルタ20は、この円筒壁部32の内側に配置されている。また、上流側管部30の排気出口34は、フィルタ20よりも下流側(第1方向の側)の円筒壁部32に設けられている。
下流側管部40の軸方向は、上流側管部30の軸方向と平行になっている。具体的には、本実施形態に係る下流側管部40は、上流側管部30の周囲に配置された円環状の管によって構成されている。すなわち、本実施形態に係る下流側管部40は上流側管部30の径方向で外側に配置された外側管部に相当し、上流側管部30は下流側管部40の径方向で内側に配置された内側管部に相当している。
また下流側管部40を構成する管壁部41は、軸方向に延在するとともに上流側管部30に近い側(第4方向の側)に位置する内側円筒壁部42と、軸方向に延在するとともに上流側管部30から遠い側(第3方向の側)に位置する外側円筒壁部43と、外側円筒壁部43の第1方向側の端部を起点として、ここから第4方向に延在する入口側垂直壁部44と、外側円筒壁部43の第2方向側の端部を起点として、ここから第4方向に延在する出口側垂直壁部45とを備えている。
なお、これは後ほど改めて説明するが、下流側管部40の内側円筒壁部42におけるガスシール部材61の周辺部には傾斜部46(図2(b))が設けられており、この傾斜部46の第2方向側の端面にはバネ構造63(図2(a))が配置されている。また、これも後ほど改めて説明するが、本実施形態に係るバネ構造63は、下流側管部40を流動する排気がバネ構造63を透過しないような構造になっている。
下流側管部40の排気入口48は、内側円筒壁部42の第1方向側の端部に設けられた空間によって構成されている。すなわち、内側円筒壁部42の第1方向側の端部は入口側垂直壁部44に接続されておらず、この内側円筒壁部42の第1方向側の端部と入口側垂直壁部44との間には空間が設けられており、この空間が排気入口48となっている。また、この排気入口48は、上流側管部30の排気出口34に対向する位置に設けられている。
下流側管部40の排気出口49は、下流側管部40の軸方向で第2方向側の端部近傍に設けられている。この一例として、本実施形態に係る排気出口49は、出口側垂直壁部45に設けられている。但し、排気出口49の形成箇所は、これに限定されるものではなく、例えば排気出口49は、外側円筒壁部43に設けられていてもよい。また排気出口49の形成箇所は、上述したような下流側管部40の軸方向で第2方向側の端部に限定されるものではなく、下流側管部40の第2方向側の端部以外の箇所に設けられていてもよい。
上流側管部30及び下流側管部40の材質は、排気に対する耐食性を有するものであればよく、その具体的な材質は特に限定されるものではないが、本実施形態においては、ステンレス鋼等の金属材料が用いられている。
排気浄化装置10の連通部50は、上流側管部30の排気出口34と下流側管部40の排気入口48とを連通する部位であり、排気出口34を通過した排気が排気入口48に流入するまでに通過する通路部分である。具体的には、本実施形態に係る連通部50は、上流側管部30の管壁部31と下流側管部40の管壁部41と後述するガスシール部材61とによって区画された領域に設けられている。エンジン2から排出された排気は、フィルタ20を通過した後に、上流側管部30の排気出口34から排出され、その後、連通部50を通過して、下流側管部40の排気入口48から下流側管部40の内部へ流入する。その後、排気は、下流側管部40の内部を流動して、下流側管部40の排気出口49から流出する。
ここで、本実施形態に係る上流側管部30は、排気浄化装置10に着脱可能に取り付け
られている。この構成の一例として、本実施形態に係る上流側管部30は、排気浄化装置10の下流側管部40に、締結部材によって接続されている。なお、締結部材の一例として、本実施形態ではボルト70及びナット71を用いている。具体的には、本実施形態に係る上流側管部30の垂直壁部33は下流側管部40の入口側垂直壁部44に重なるように延在しており、ボルト70及びナット71は、この上流側管部30の垂直壁部33と下流側管部40の入口側垂直壁部44とが重なった部分を締結することで、上流側管部30と下流側管部40とを着脱可能に接続している。
排気浄化装置10によれば、このようにフィルタ20が配置された上流側管部30が排気浄化装置10に着脱可能に取り付けられているので、上流側管部30を排気浄化装置10から容易に取り外して、フィルタ20の洗浄作業や交換作業を容易に行うことができる。また、洗浄後のフィルタ20や交換後のフィルタ20が配置された上流側管部30を排気浄化装置10に容易に取り付けることもできる。このように排気浄化装置10によれば、フィルタ20のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
続いてシール構造60の詳細について説明する。図2(a)に示すように、シール構造60は、フィルタ20よりも上流側の排気がフィルタ20を通過せずに、フィルタ20よりも下流側にバイパスしないように(すなわち、フィルタ20を通過せずにバイパスする排気を抑制するように)シールしている。具体的にはシール構造60は、ガスシール部材61と、熱変形追従構造62とを備えている。
ガスシール部材61は、上流側管部30の管壁部31と下流側管部40の管壁部41とに挟持されるとともに、連通部50の壁部の一部(連通部50の第2方向側の壁部の一部)を構成するように配置されている。ガスシール部材61の具体的な種類は、排気をシール可能なものであれば特に限定されるものではないが、本実施形態においては、一例として、ガスケット、具体的には黒鉛ガスケット、より具体的には膨張黒鉛ガスケットを用いている。
なお、この膨張黒鉛ガスケットは、ガスシール性は良好であるが、寸法復元性はあまり良好とはいえない。そのため、膨張黒鉛ガスケットの周囲の部材(上流側管部30及び下流側管部40)が熱変形した場合に、膨張黒鉛ガスケットがこの周囲の部材の寸法変化に追従してその寸法を変化させることは容易とはいえない。
続いて、ガスシール部材61の周辺構造の詳細を説明する。図2(b)に示すように、上流側管部30の管壁部31の円筒壁部32のうち、ガスシール部材61よりも軸方向で第1方向の側の部分には、第3方向に突出した突起部35が設けられている。また、下流側管部40の管壁部41の内側円筒壁部42のうち、突起部35よりも第2方向の側の部分には、軸方向に対して斜めに傾斜する傾斜部46が設けられている。
そして、ガスシール部材61は、突起部35の第2方向の側に向いた側面36と、上流側管部30の円筒壁部32のうち突起部35よりも第2方向の側の部分と、傾斜部46の傾斜面47(第1方向と第4方向との間の方向に向いた面)と、に挟持されている。
具体的にはガスシール部材61は、全体的に円環状の形状を呈している。そして、このガスシール部材61の円環の内周面が円筒壁部32の外周面に密着し、円環の第1方向側の面が突起部35の第2方向側の側面36に密着している。またガスシール部材61の円環の第2方向と第3方向との間の方向の角部は面取り部(面取りされた部分)になっており、この面取り部が傾斜部46の傾斜面47に密着している。
図2(a)を再び参照して、シール構造60の熱変形追従構造62は、上流側管部30
及び下流側管部40が軸方向及び径方向に熱変形した場合において、この熱変形に追従して、ガスシール部材61を上流側管部30の管壁部31及び下流側管部40の管壁部41に密着させる構造である。
この構造の一例として、本実施形態に係る熱変形追従構造62は、下流側管部40の管壁部41のうち傾斜部46よりも第2方向の側の部分に設けられて、傾斜部46を第1方向へ付勢するバネ構造63を備え、ガスシール部材61に対して、このバネ構造63によって付勢された傾斜部46から第1方向及び第4方向の圧力を付与し、突起部35の第2方向の側を向いた側面36から第2方向の圧力を付与し、上流側管部30の管壁部31のうち突起部35よりも第2方向の側の部分から第3方向の圧力を付与する構造となっている。
また、本実施形態に係るバネ構造63は、傾斜部46を第1方向へ付勢する付勢部材としての機能の他に、下流側管部40の管壁部41の一部(内側円筒壁部42の一部)を構成する部材としての機能も有している。そのため、本実施形態に係るバネ構造63は、下流側管部40を流動する排気がバネ構造63を透過して下流側管部40の外部に漏洩しない構造になっている。このような構造の一例として、本実施形態に係るバネ構造63は、ベローズ状の弾性部材や板バネ状の弾性部材によって構成されている。
具体的には、本実施形態に係るバネ構造63は、ベローズ状の弾性部材が傾斜部46の第2方向側の端面と下流側管部40の出口側垂直壁部45との間を連結するように、円環状に配置された構成になっている。これにより、バネ構造63は、下流側管部40の内部を流動する排気がバネ構造63を透過することを防止しつつ、傾斜部46を第1方向に付勢している。
(実施形態の変形例)
なお、排気浄化装置10及びシール構造60の構成は上述したものに限定されるものではなく、例えば、以下に説明する構成(変形例の構成)を用いることもできる。図3(a)及び図3(b)は、上記実施形態の変形例に係る排気浄化装置10aの概略構成及びシール構造60aの詳細を説明するための断面図である。具体的には図3(a)は、排気浄化装置10aを上流側管部30aの中心軸100を含む面で切断した切断面のうち中心軸100よりも上方側の一部分を抜き出した模式的断面図である。図3(b)は図3(a)のガスシール部材61の周辺構造を拡大した拡大断面図である。
本変形例に係る排気浄化装置10aは、上流側管部30に代えて上流側管部30aを備える点と、下流側管部40に代えて下流側管部40aを備える点とにおいて、図2(a)に示す排気浄化装置10と異なっている。また、本変形例に係るシール構造60aは、熱変形追従構造62に代えて、熱変形追従構造62aを備える点において、図2(a)に示すシール構造60と異なっている。
図3(a)に示すように、下流側管部40aは、バネ構造63を備えておらず、図2(a)のバネ構造63に対応する部分が管壁部41の内側円筒壁部42になっている点において、図2(a)の下流側管部40と異なっている。
図3(b)に示すように、上流側管部30aは、突起部35に代えて突起部35aを備える点において、図2(a)や図2(b)に示す上流側管部30と異なっている。突起部35aは、ガスシール部材61に密着しておらず、ガスシール部材61との間に所定空間を有するように、ガスシール部材61の第1方向の側に配置されている点において、突起部35と異なっている。
熱変形追従構造62aは、バネ構造63に代えて、バネ構造63aを備える点において図2(a)に示す熱変形追従構造62と異なっている。図3(b)に示すように、バネ構造63aは、突起部35aの第2方向の側に向いた側面36とガスシール部材61の第1方向の側に向いた側面との間に設けられて、ガスシール部材61に対して第2方向の圧力を付与する構造になっている。この一例として、本変形例に係るバネ構造63aは、ガスシール部材61の第1方向の側の側面に接する板部材64と、この板部材64と突起部35aの側面36との間に配置されて、板部材64を第2方向の側へ付勢するバネ65と、を備えている。
そして、熱変形追従構造62aは、上述したバネ構造63aを備えるとともに、さらに、ガスシール部材61に対して、バネ構造63aから第2方向の圧力を付与し、傾斜部46から第1方向及び第4方向の圧力を付与し、上流側管部30aの管壁部31のうち突起部35aよりも第2方向の側の部分から第3方向の圧力を付与する構造となっている。
なお、バネ65としては、図2(a)に係るバネ構造63のように、ベローズ状の弾性部材や板バネ状の弾性部材を用いてもよいが、本変形例の場合、排気の透過を防止する機能を有している必要がないので、例えばコイルばね等を用いることもできる。そこで、本変形例においては、バネ65の一例としてコイルばねを用いている。
続いて、シール構造60及びシール構造60aの作用効果について、比較例に係るシール構造330と比較しつつ説明する。図4は、比較例に係るシール構造330を説明するための断面図であり、具体的にはシール構造330を備える排気浄化装置300について図2(a)と同様の箇所を模式的に断面図示している。比較例に係るシール構造330は、熱変形追従構造62,62aを備えていない点において、図2(a)のシール構造60及び図3(a)のシール構造60aと異なっている。
比較例に係るシール構造330の場合、排気浄化装置300の上流側管部310及び下流側管部320が軸方向に熱膨張したときに、上流側管部310及び下流側管部320は図中のA方向に変形する。この場合、ガスシール部材61は突起部35及び傾斜部46から圧縮方向の圧力を受ける。一方、上流側管部310及び下流側管部320が軸方向に熱収縮した場合、上流側管部310及び下流側管部320は、A方向とは反対の方向に変形する。この場合、ガスシール部材61が上流側管部310及び下流側管部320の熱変形に追従して変形(膨張)することは困難であり、この結果、ガスシール部材61が上流側管部310又は下流側管部320の管壁部から離れて、この管壁部に密着しなくなる可能性がある。
このようにガスシール部材61が管壁部に密着しなくなった場合、ガスシール部材61がそのシール機能を発揮できなくなる結果、フィルタ20よりも上流側の排気がフィルタ20を通過せずに、フィルタ20よりも下流側にバイパスする可能性がある。具体的にはフィルタ20よりも上流側の排気が、フィルタ20を通過せずに、上流側管部310の円筒壁部32と下流側管部320の内側円筒壁部42との間の部分を通過して(すなわちバイパスして)、下流側管部320の内部へ流入する可能性がある。
また、比較例に係るシール構造330の場合、上流側管部310及び下流側管部320が径方向に熱膨張した場合、上流側管部310及び下流側管部320は図中のB方向(第3方向)に変形する。この場合においても、ガスシール部材61が上流側管部310及び下流側管部320の熱変形に追従して変形することは困難であり、この結果、ガスシール部材61が上流側管部310又は下流側管部320の管壁部から離れて、この管壁部に密着しなくなってしまい、フィルタ20よりも上流側の排気がフィルタ20を通過せずに、フィルタ20よりも下流側にバイパスする可能性がある。
これに対して、図2(a)及び図2(b)で前述した本実施形態に係るシール構造60によれば、バネ構造63を有する熱変形追従構造62を備えているので、上流側管部30及び下流側管部40が軸方向及び径方向に熱変形した場合であっても、この熱変形にバネ構造63が追従し、且つ、ガスシール部材61に対して、このバネ構造63によって付勢された傾斜部46から第1方向及び第4方向の圧力を付与し、突起部35の第2方向の側を向いた側面36から第2方向の圧力を付与し、上流側管部30の管壁部31のうち突起部35よりも第2方向の側の部分から第3方向の圧力を付与することにより、ガスシール部材61を上流側管部30の管壁部31及び下流側管部40の管壁部41に密着させることができる。これにより、フィルタ20よりも上流側の排気がフィルタ20を通過せずに、フィルタ20よりも下流側にバイパスすることを抑制できる。
同様に、図3(a)及び図3(b)で前述したシール構造60aによれば、バネ構造63aを有する熱変形追従構造62aを備えているので、上流側管部30a及び下流側管部40aが軸方向及び径方向に熱変形した場合であっても、この熱変形にバネ構造63aが追従し、且つ、ガスシール部材61に対して、バネ構造63aから第2方向の圧力を付与し、傾斜部46から第1方向及び第4方向の圧力を付与し、上流側管部30aの管壁部31のうち突起部35aよりも第2方向の側の部分から第3方向の圧力を付与することにより、ガスシール部材61を上流側管部30aの管壁部31及び下流側管部40aの管壁部41に密着させることができる。これにより、フィルタ20よりも上流側の排気がフィルタ20を通過せずに、フィルタ20よりも下流側にバイパスすることを抑制できる。
以上本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 車両
2 エンジン
10,10a 排気浄化装置
20 フィルタ
30,30a 上流側管部
31 管壁部
34 排気出口
35,35a 突起部
40,40a 下流側管部
41 管壁部
46 傾斜部
48 排気入口
50 連通部
60,60a シール構造
62,62a 熱変形追従構造
63 バネ構造
64 板部材
65 バネ

Claims (4)

  1. エンジンから排出された排気が内部を流動するとともに前記内部に排気浄化用のフィルタが配置された上流側管部と、前記上流側管部に対して並列に配置された下流側管部と、前記上流側管部の排気出口と前記下流側管部の排気入口とを連通する連通部と、を備える排気浄化装置のシール構造であって、
    前記上流側管部と前記下流側管部とに挟持され、前記連通部の壁部の一部を構成するとともに前記連通部からの排気漏洩を抑制するガスシール部材と、
    前記上流側管部及び前記下流側管部が軸方向及び径方向に熱変形した場合において、前記熱変形に追従して、前記ガスシール部材を前記上流側管部及び前記下流側管部に密着させる熱変形追従構造と、を備えることを特徴とする排気浄化装置のシール構造。
  2. 前記軸方向で一方の方向を第1方向とし、前記軸方向で前記第1方向とは反対方向を第2方向とし、前記径方向で前記上流側管部から前記下流側管部に近づく方向を第3方向とし、前記径方向で前記第3方向とは反対方向を第4方向とした場合に、
    前記上流側管部の管壁部のうち前記ガスシール部材よりも前記第1方向の側の部分には、前記第3方向に突出した突起部が設けられ、
    前記下流側管部の管壁部のうち前記突起部よりも前記第2方向の側の部分には、前記軸方向に対して斜めに傾斜する傾斜部が設けられ、
    前記熱変形追従構造は、前記下流側管部の前記管壁部のうち前記傾斜部よりも前記第2方向の側の部分に設けられて、前記傾斜部を前記第1方向へ付勢するバネ構造を備えるとともに、前記ガスシール部材に対して、前記バネ構造によって付勢された前記傾斜部から前記第1方向及び前記第4方向の圧力を付与し、前記突起部の前記第2方向の側を向いた側面から前記第2方向の圧力を付与し、前記上流側管部の前記管壁部のうち前記突起部よりも前記第2方向の側の部分から前記第3方向の圧力を付与する構造である請求項1記載の排気浄化装置のシール構造。
  3. 前記軸方向で一方の方向を第1方向とし、前記軸方向で前記第1方向とは反対方向を第2方向とし、前記径方向で前記上流側管部から前記下流側管部に近づく方向を第3方向とし、前記径方向で前記第3方向とは反対方向を第4方向とした場合に、
    前記上流側管部の管壁部のうち前記ガスシール部材よりも前記第1方向の側の部分には前記第3方向に突出した突起部が設けられ、
    前記下流側管部の管壁部のうち前記突起部よりも前記第2方向の側の部分には、前記軸方向に対して斜めに傾斜する傾斜部が設けられ、
    前記熱変形追従構造は、前記突起部の前記第2方向の側を向いた側面と前記ガスシール部材との間に設けられて、前記ガスシール部材に対して前記第2方向の圧力を付与するバネ構造を備えるとともに、前記ガスシール部材に対して、前記バネ構造から前記第2方向の圧力を付与し、前記傾斜部から前記第1方向及び前記第4方向の圧力を付与し、前記上流側管部の前記管壁部のうち前記突起部よりも前記第2方向の側の部分から前記第3方向の圧力を付与する構造である請求項1記載の排気浄化装置のシール構造。
  4. 前記上流側管部は、前記排気浄化装置に着脱可能に取り付けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の排気浄化装置のシール構造。
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