JP2018065300A - 電子機器及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ネットワークを介して情報処理装置から電子機器をリモート操作する技術において、電子機器のセキュリティを保ちつつ、適切なリモート操作を行う。【解決手段】電子機器は、情報処理装置からリモート操作の要求を受け付けるリモート操作要求受付部と、前記電子機器の状態に応じて、前記リモート操作を実行するか否かを判断するリモート操作判断部とを具備する。前記リモート操作判断部は、ユーザーが前記電子機器を使用していないとき、リモートメンテナンスを実行すると判断する。【選択図】図5
Description
本開示は、ネットワークを介して情報処理装置からリモート操作されることが可能な電子機器及びプログラムに関する。
ネットワークを介して情報処理装置から電子機器をリモート操作することで、電子機器のリモートガイダンスやリモートメンテナンスを行う技術が知られている(特許文献1乃至4参照)。
ネットワークを介して情報処理装置から電子機器をリモート操作する技術においては、電子機器のセキュリティを保ちつつ、適切なリモート操作を行うことが望ましい。
本開示の一形態に係る電子機器は、
情報処理装置からリモート操作の要求を受け付けるリモート操作要求受付部と、
前記電子機器の状態に応じて、前記リモート操作を実行するか否かを判断するリモート操作判断部
とを具備する。
情報処理装置からリモート操作の要求を受け付けるリモート操作要求受付部と、
前記電子機器の状態に応じて、前記リモート操作を実行するか否かを判断するリモート操作判断部
とを具備する。
本形態によれば、電子機器の状態に応じて、リモート操作を実行するか否かを判断するため、不要なリモート操作を実行することがないので、セキュリティを向上させることができる。
前記リモート操作要求受付部は、前記情報処理装置から前記リモート操作としてリモートメンテナンスの要求を受け付け、
前記リモート操作判断部は、前記電子機器がスリープ状態のとき、前記リモートメンテナンスを実行すると判断する。
前記リモート操作判断部は、前記電子機器がスリープ状態のとき、前記リモートメンテナンスを実行すると判断する。
リモートメンテナンスの最中は、電子機器は他のジョブを実行することができない。これに対して、本形態によれば、スリープ状態すなわちユーザーが電子機器を使用していないときにリモートメンテナンスを実行すれば、ユーザーにとって便利である。
前記リモート操作要求受付部は、前記情報処理装置から前記リモート操作としてリモートメンテナンスの要求を受け付け、
前記リモート操作判断部は、ユーザーが前記電子機器を使用していないとき、前記リモートメンテナンスを実行すると判断する。
前記リモート操作判断部は、ユーザーが前記電子機器を使用していないとき、前記リモートメンテナンスを実行すると判断する。
リモートメンテナンスの最中は、電子機器は他のジョブを実行することができない。これに対して、本形態によれば、ユーザーが電子機器を使用していないときにリモートメンテナンスを実行すれば、ユーザーにとって便利である。
前記リモート操作要求受付部は、前記情報処理装置から前記リモート操作としてリモートガイダンスの要求を受け付け、
前記リモート操作判断部は、ユーザーが前記電子機器を使用しているとき、前記リモートガイダンスを実行すると判断する。
前記リモート操作判断部は、ユーザーが前記電子機器を使用しているとき、前記リモートガイダンスを実行すると判断する。
ユーザーが電子機器を使用していないときは、ガイダンスをする意味が低いため、リモートガイダンスを実行しない。これに対して、本形態によれば、ユーザーが電子機器を使用しているときにリモートガイダンスを実行すれば、ユーザーにとって便利である。
前記リモート操作要求受付部は、前記情報処理装置から前記リモート操作としてリモートガイダンスの要求を受け付け、
前記リモート操作判断部は、前記電子機器がスリープ状態でないとき、前記リモートガイダンスを実行すると判断する。
前記リモート操作判断部は、前記電子機器がスリープ状態でないとき、前記リモートガイダンスを実行すると判断する。
ユーザーが電子機器を使用していないときは、ガイダンスをする意味が低いため、リモートガイダンスを実行しない。これに対して、本形態によれば電子機器がスリープ状態でない(ユーザーが電子機器の比較的近くにいる可能性が高い)ときにリモートガイダンスを実行すれば、ユーザーにとって便利である。
前記リモート操作判断部は、前記電子機器にエラーが発生したとき、前記リモート操作を実行すると判断する。
本形態によれば、リモート操作を実行する必要性が高いときに、リモート操作を実行することができる。
前記リモート操作判断部は、
前記電子機器のユーザーに、前記リモート操作を実行するか否かを確認し、
前記ユーザーから前記リモート操作を実行するための要求を受け付けると、前記リモート操作を実行すると判断する。
前記電子機器のユーザーに、前記リモート操作を実行するか否かを確認し、
前記ユーザーから前記リモート操作を実行するための要求を受け付けると、前記リモート操作を実行すると判断する。
本形態によれば、ユーザーのニーズに拠ってリモート操作を実行することができるため、不要なリモート操作を実行することがないので、セキュリティを向上させることができる。
前記リモート操作判断部は、
ユーザーが前記電子機器を使用しているか否かを判断し、
ユーザーが前記電子機器を使用していると判断すると、前記電子機器のユーザーに、前記リモート操作を実行するか否かを確認する。
ユーザーが前記電子機器を使用しているか否かを判断し、
ユーザーが前記電子機器を使用していると判断すると、前記電子機器のユーザーに、前記リモート操作を実行するか否かを確認する。
本形態によれば、ユーザーのニーズに拠ってリモート操作を実行することができるため、不要なリモート操作を実行することがないので、セキュリティを向上させることができる。
本開示の一形態に係るプログラムは、
電子機器のコンピューターを、
情報処理装置からリモート操作の要求を受け付けるリモート操作要求受付部と、
前記電子機器の状態に応じて、前記リモート操作を実行するか否かを判断するリモート操作判断部
として機能させる。
電子機器のコンピューターを、
情報処理装置からリモート操作の要求を受け付けるリモート操作要求受付部と、
前記電子機器の状態に応じて、前記リモート操作を実行するか否かを判断するリモート操作判断部
として機能させる。
本開示によれば、ネットワークを介して情報処理装置から電子機器をリモート操作する技術において、電子機器のセキュリティを保ちつつ、適切なリモート操作を行うことができる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態を説明する。
1.リモート操作システムの概要
図1は、本開示の一実施形態に係るリモート操作システムを示す。
図1は、本開示の一実施形態に係るリモート操作システムを示す。
リモート操作システム1は、電子機器の一例である画像形成装置(Multifunction Peripheral、以下単にMFPと呼ぶ)10と、情報処理装置20とを有する。MFP10と、情報処理装置20とは、インターネット等のネットワークNを介して相互に通信可能である。MFP10と情報処理装置20とは、それぞれ複数でよいが、本実施形態ではそれぞれ1台として説明する。
情報処理装置20は、MFP10のヘルプデスクやコールセンター等に設置された、例えば汎用のパーソナルコンピューターである。ヘルプデスクやコールセンター等の従業員(オペレーター)は、直接的には情報処理装置20を操作して、ネットワークNを介してMFP10をリモート操作し、MFP10のリモートガイダンスやリモートメンテナンスを行う。「リモートガイダンス」は、例えば、ユーザーがMFP10を使用中にMFP10にトラブルがあった場合に、トラブルを解決するためのガイダンスをする機能である。「リモートメンテナンス」は、例えば、用紙に印刷される画質が悪い等のトラブルがあった場合に、ドラムクリーニングを実行する等によりメンテナンスをする機能である。
2.画像形成装置のハードウェア構成
図2は、画像形成装置のハードウェア構成を示す。
図2は、画像形成装置のハードウェア構成を示す。
MFP10は、制御部11を備える。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)及び専用のハードウェア回路等から構成され、MFP10の全体的な動作制御を司る。MFP10を各機能部(後述)として機能させるコンピュータプログラムは、ROM等の非一過性のコンピューター読み取り可能な記憶媒体に記憶される。
制御部11は、画像読取部12、画像処理部14、画像メモリー15、画像形成部16、操作部17、記憶部18、表示部19、ネットワーク通信部13等と接続されている。制御部11は、接続されている上記各部の動作制御や、各部との間での信号又はデータの送受信を行う。
制御部11は、ユーザーから、操作部17またはネッワーク接続されたパーソナルコンピュータ(図示せず)等を通じて入力されるジョブの実行指示に従って、スキャナー機能、印刷機能及びコピー機能機能などの各機能についての動作制御を実行するために必要な機構の駆動及び処理を制御する。
画像読取部12は、原稿から画像を読み取る。
画像処理部14は、画像読取部12で読み取られた画像の画像データを必要に応じて画像処理する。例えば、画像処理部14は、画像読取部12により読み取られた画像が画像形成された後の品質を向上させるために、シェーディング補正等の画像処理を行う。
画像メモリー15は、画像読取部12による読み取りで得られた原稿画像のデータを一時的に記憶したり、画像形成部16での印刷対象となるデータを一時的に記憶したりする領域を有する。
画像形成部16は、画像読取部12で読み取られた画像データ等の画像形成を行う。
操作部17は、MFP10が実行可能な各種動作及び処理についてユーザーからの指示を受け付ける。
表示部19は、例えば液晶パネルを備える。操作部17及び表示部19は、タッチパネルを含んでもよい。
ネットワーク通信部13は、ネットワークに接続するためのインタフェースである。
記憶部18は、画像読取部12によって読み取られた原稿画像等を記憶する、HDD(Hard Disk Drive)などの大容量の記憶装置である。
3.情報処理装置のハードウェア構成
情報処理装置20は、パーソナルコンピューター等の典型的な情報処理装置であり、そのハードウェア構成は図示を省略する。情報処理装置20のCPU(Central Processing Unit)は、ROM(Read Only Memory)に記録されたプログラムをRAM(Random Access Memory)にロードして実行する。情報処理装置20は、ネットワークNを介してMFP10をリモート操作し、MFP10のリモートガイダンスやリモートメンテナンスを行う。
情報処理装置20は、パーソナルコンピューター等の典型的な情報処理装置であり、そのハードウェア構成は図示を省略する。情報処理装置20のCPU(Central Processing Unit)は、ROM(Read Only Memory)に記録されたプログラムをRAM(Random Access Memory)にロードして実行する。情報処理装置20は、ネットワークNを介してMFP10をリモート操作し、MFP10のリモートガイダンスやリモートメンテナンスを行う。
4.画像形成装置の機能的構成
図3は、画像形成装置の機能的構成を示す。
図3は、画像形成装置の機能的構成を示す。
MFP10は、コンピューター読み取り可能な非一過性の記憶媒体の一例であるROMに記憶された情報処理プログラムをRAMにロードして実行することで、リモート操作要求受付部106、リモート操作判断部107、表示データ生成部101、表示データ供給部102、座標取得部103、キー判断部104及び処理実行部105として機能する。
リモート操作要求受付部106は、情報処理装置20から、ネットワークNを介して、リモート操作の要求を受け付ける。
リモート操作判断部107は、記憶部18が記憶するリモート操作の実行条件や、MFP10の状態に応じて、リモート操作を実行するか否かを判断する。
表示データ生成部101は、リモート操作に用いられる表示データ(リモート操作画像表示データと呼ぶ。)を生成する。
表示データ供給部102は、リモート操作画像表示データを、ネットワークNを介して、MFP10をリモート操作する情報処理装置20に供給する。
座標取得部103は、情報処理装置20が、リモート操作画像表示データに基づき表示される画像の座標系から選択した座標を、ネットワークNを介して情報処理装置20から取得する。
キー判断部104は、座標取得部103が取得した座標に対応付けられた、MFP10のハードウェアキーやタッチパネル上のオブジェクトを判断する。
処理実行部105は、キー判断部104が判断したハードウェアキーやタッチパネル上のオブジェクトが操作されたときに実行する処理を実行する。
5.画像形成装置の動作フロー
図4は、画像形成装置の動作フローを示す。
図4は、画像形成装置の動作フローを示す。
情報処理装置20の操作者(ヘルプデスクやコールセンター等に勤務するオペレーター)は、ネットワークNを介したMFP10のリモート操作(リモートガイダンスやリモートメンテナンス)を開始する。情報処理装置20は、ネットワークNを介して、MFP10に、リモート操作の要求を供給する。
MFP10のリモート操作要求受付部106は、情報処理装置20から、ネットワークNを介して、リモート操作の要求を受け付ける(ステップS1)。
MFP10のリモート操作判断部107は、記憶部18が記憶するリモート操作の実行条件や、MFP10の状態に応じて、リモート操作を実行するか否かを判断する(ステップS2)。リモート操作判断部107がリモート操作を実行するか否かを判断する方法は、後で詳細に説明する。
MFP10の表示データ生成部101は、リモート操作を実行する場合(ステップS3のYES)。リモート操作に用いられる表示データ(リモート操作画像表示データと呼ぶ。)(ビットマップデータ)を生成する(ステップS4)。
MFP10の表示データ供給部102は、表示データ生成部101が生成したリモート操作画像表示データを、ネットワークNを介して、MFP10をリモート操作する情報処理装置20に供給する(ステップS5)。
情報処理装置20は、ネットワークNを介してMFP10から、リモート操作画像表示データを取得する。情報処理装置20は、取得したリモート操作画像表示データに基づき、MFP10のリモート操作に用いられる画像を、ブラウザーを用いて表示する。情報処理装置20のオペレーターは、リモート操作画像を、キーボード、マウス又はタッチパネル等で操作することにより選択する。情報処理装置20は、画像の座標系から選択した座標を、ネットワークNを介してMFP10に供給する。
MFP10の座標取得部103は、情報処理装置20が、リモート操作画像表示データに基づき表示される画像の座標系から選択した座標を、ネットワークNを介して情報処理装置20から取得する(ステップS6)。
MFP10のキー判断部104は、座標取得部103が取得した座標に対応付けられた、MFP10のハードウェアキーやタッチパネル上のオブジェクトを判断する(ステップS7)。
MFP10の処理実行部105は、キー判断部104が判断したハードウェアキーやタッチパネル上のオブジェクトが操作されたときに実行する処理を実行する(ステップS8)。処理を実行することにより、表示部19に表示される画面も変遷する。MFP10の表示データ生成部101は、表示部19に新たに表示された画面に関して、リモート操作画像表示データを新たに生成する(ステップS4)。このように、MFP10は、ステップS4乃至S8の処理を繰り返す。
6.リモート操作判断部の判断方法
リモート操作判断部107がリモート操作を実行するか否かを判断する方法(ステップS2)を説明する。
リモート操作判断部107がリモート操作を実行するか否かを判断する方法(ステップS2)を説明する。
6−1.リモート操作判断部の判断の条件
前提として、記憶部18は、MFP10へのリモート操作を実行するか否かを判断するための複数の条件を記憶している。リモート操作判断部107は、記憶部18を参照して各条件に基づき、また、MFP10の現在の状態が各条件を満足するか否かに基づき、MFP10へのリモート操作を実行するか否かを判断する。「リモート操作を実行するか否かを判断するための複数の条件」の具体例は、以下の通りである。
前提として、記憶部18は、MFP10へのリモート操作を実行するか否かを判断するための複数の条件を記憶している。リモート操作判断部107は、記憶部18を参照して各条件に基づき、また、MFP10の現在の状態が各条件を満足するか否かに基づき、MFP10へのリモート操作を実行するか否かを判断する。「リモート操作を実行するか否かを判断するための複数の条件」の具体例は、以下の通りである。
条件1:必ずリモート操作しない。
インターネットを経由したリモート操作を行わないため、セキュリティが高い。
インターネットを経由したリモート操作を行わないため、セキュリティが高い。
条件2:必ずリモート操作する。
ユーザー確認等の手間を要さないため迅速にリモート操作し、迅速にトラブル等を解決できる可能性が高い。必ずリモート操作できるので、トラブル等を解決する可能性が高い。
ユーザー確認等の手間を要さないため迅速にリモート操作し、迅速にトラブル等を解決できる可能性が高い。必ずリモート操作できるので、トラブル等を解決する可能性が高い。
条件1及び条件2は排他で何れか一方が設定されるか、あるいは、何れも設定されなくても良い。条件1及び条件2の何れも設定されない場合、下記の条件3及び条件4が設定される。
条件3:条件付きでリモート操作する。
(A)MFPのエラー発生時にリモート操作する。
(B)ユーザーがMFPを使用していない場合にリモート操作する。
(C)ユーザーがMFPを使用している場合にリモート操作する。
(D)MFPがスリープ状態時にリモート操作する。
(E)MFPがスリープ状態でない場合にリモート操作する。
(A)MFPのエラー発生時にリモート操作する。
(B)ユーザーがMFPを使用していない場合にリモート操作する。
(C)ユーザーがMFPを使用している場合にリモート操作する。
(D)MFPがスリープ状態時にリモート操作する。
(E)MFPがスリープ状態でない場合にリモート操作する。
条件3は、接続条件の個別設定ができるため、個々のニーズに応じた設定が可能である。条件(B)及び(C)は排他で何れか一方が設定される。条件(D)及び(E)は排他で何れか一方が設定される。条件(B)及び(C)の「ユーザーがMFPを使用している」ことは、例えば、初期画面と異なる画面が表示されている、ユーザー認証のためのログイン画面が表示されていない(つまり、ログイン済み)ことにより、判断すればよい。
条件4:リモート操作時に、MFPのユーザーに、リモート操作を実行するか否かの確認を行う。
(a)リモート操作を実行するか否かの確認を、必ず行う。
(b)リモート操作を実行するか否かの確認を、ユーザーがMFPを使用している場合のみ行う。
(a)リモート操作を実行するか否かの確認を、必ず行う。
(b)リモート操作を実行するか否かの確認を、ユーザーがMFPを使用している場合のみ行う。
条件4は、リモート操作を実行するか否かをユーザーに確認するため、ユーザーがMFPを使用中に、情報処理装置が突然リモート操作を実行することが無い。また、ユーザーがリモート操作を実行する選択をしない限り、情報処理装置が許可なくリモート操作することは無い。条件(a)及び(b)は排他で何れか一方が必ず設定される。
6−2.リモート操作判断部の判断フロー
図5乃至図9は、リモート操作判断部の判断フローを示す。
まず、リモート操作判断部107は、「必ずリモート操作しない」(条件1)設定がされているか否かを判断する(図5のステップS101)。リモート操作判断部107が、「必ずリモート操作しない」設定がされていると判断すると(図5のステップS101のYES)、MFP10は、情報処理装置20からのリモート操作要求を破棄し、リモート操作は行われない(図4のステップS3のNO)。
図5乃至図9は、リモート操作判断部の判断フローを示す。
まず、リモート操作判断部107は、「必ずリモート操作しない」(条件1)設定がされているか否かを判断する(図5のステップS101)。リモート操作判断部107が、「必ずリモート操作しない」設定がされていると判断すると(図5のステップS101のYES)、MFP10は、情報処理装置20からのリモート操作要求を破棄し、リモート操作は行われない(図4のステップS3のNO)。
一方、リモート操作判断部107は、「必ずリモート操作しない」設定がされていないと判断すると(図5のステップS101のNO)、「必ずリモート操作する」(条件2)設定がされているか否かを判断する(図5のステップS102)。リモート操作判断部107が、「必ずリモート操作する」設定がされていると判断すると(図5のステップS102のYES)、MFP10は、リモート操作を要求した情報処理装置20に応答し、リモート操作を開始する(図4のステップS3のYES)。
一方、リモート操作判断部107は、「必ずリモート操作する」設定がされていないと判断すると(図5のステップS102のNO)、別の条件でリモート操作を行うか否かを判断する。つまり、「必ずリモート操作する設定がされていない」とは、他の条件に依存してリモート操作を行うか否かを判断する、ことを意味する。この場合、リモート操作判断部107は、条件3を判断する(図5のステップS103)。
条件3の判断(図6)において、まず、リモート操作判断部107は、「エラー発生時にリモート操作する」(条件3の(A))設定がされているか否かを判断する(図6のステップS201)。リモート操作判断部107は、「エラー発生時にリモート操作する」設定がされていると判断すると(図6のステップS201のYES)、MFP10にエラーが発生しているか否かを判断する(図6のステップS202)。リモート操作判断部107は、MFP10にエラーが発生していると判断すると(図6のステップS202のYES)、リモート操作を実行すると判断する(図5のステップS104のYES)。
一方、リモート操作判断部107は、MFP10にエラーが発生していないと判断すると(図6のステップS202のNO)、別の条件でリモート操作を行うか否かを判断する(図5のステップS104のNO)。つまり、「エラー発生時にリモート操作する設定がされていない」とは、他の条件に依存してリモート操作を行うか否かを判断する、ことを意味する。
一方、リモート操作判断部107は、「エラー発生時にリモート操作する」設定がされていないと判断すると(図6のステップS201のNO)、別の条件でリモート操作を行うか否かを判断する。つまり、「エラー発生時にリモート操作する設定がされていない」とは、エラー発生の有無に拘わらず、他の条件に依存してリモート操作を行うか否かを判断する、ことを意味する。この場合、リモート操作判断部107は、情報処理装置20が要求するリモート操作が、リモートメンテナンスであるか、リモートガイダンスであるかを判断する(図6のステップS203)。
リモートメンテナンスの場合(図7)、リモート操作判断部107は、MFP10がスリープ状態か否か(条件3の(D))を判断する(図7のステップS301)。リモート操作判断部107は、MFP10がスリープ状態と判断すると(図7のステップS301のYES)、リモートメンテナンスを実行すると判断する(図5のステップS104のYES)。一方、リモート操作判断部107は、MFP10がスリープ状態でない判断すると(図7のステップS301のNO)、ユーザーがMFP10を使用しているか否か(条件3の(B))を判断する(図7のステップS302)。リモート操作判断部107は、ユーザーがMFP10を使用していないと判断すると(図7のステップS302のNO)、リモートメンテナンスを実行すると判断する(図5のステップS104のYES)。一方、リモート操作判断部107は、ユーザーがMFP10を使用していると判断すると(図7のステップS302のYES)、別の条件でリモート操作を行うか否かを判断する(図5のステップS104のNO)。
要するに、ユーザーがMFP10を使用していないとき(スリープ状態も含む)に、リモートメンテナンスを実行し、ユーザーがMFP10を使用しているときは、リモートメンテナンスを実行しない。「リモートメンテナンス」は、例えば、用紙に印刷される画質が悪い等のトラブルがあった場合に、ドラムクリーニングを実行する等によりメンテナンスをする機能である。ドラムクリーニングの最中は、MFP10でコピー等の他のジョブを実行することができない。従って、ユーザーがMFP10を使用しているときは、そのユーザーを優先するため、リモートメンテナンスを実行しない。これに対して、ユーザーがMFP10を使用していない(スリープ状態も含む)ときにリモートメンテナンスを実行することができ、ユーザーにとって便利である。
一方、リモートメンテナンスの場合(図8)、リモート操作判断部107は、ユーザーがMFP10を使用しているか否か(条件3の(C))を判断する(図8のステップS401)。リモート操作判断部107は、ユーザーがMFP10を使用していると判断すると(図8のステップS401のYES)、リモート操作を実行すると判断する(図5のステップS104のYES)。一方、リモート操作判断部107は、ユーザーがMFP10を使用していないと判断すると(図8のステップS401のNO)、MFP10がスリープ状態か否か(条件3の(E))を判断する(図8のステップ402)。リモート操作判断部107は、MFP10がスリープ状態でない判断すると(図8のステップS402のNO)、リモート操作を実行すると判断する(図5のステップS104のYES)。一方、リモート操作判断部107は、MFP10がスリープ状態と判断すると(図8のステップS402のYES)、別の条件でリモート操作を行うか否かを判断する(図5のステップS104のNO)。
要するに、ユーザーがMFP10を使用しているときと、スリープ状態でないときに、リモートガイダンスを実行し、ユーザーがMFP10を使用していない(スリープ状態も含む)ときは、リモートガイダンスを実行しない。「リモートガイダンス」は、例えば、ユーザーがMFP10を使用中にMFP10にトラブルがあった場合に、ユーザーに対してトラブルを解決するためのガイダンスをする機能である。ユーザーがMFP10を使用していない(スリープ状態も含む)ときは、ガイダンスをする意味が低いため、リモートガイダンスを実行しない。これに対して、ユーザーがMFP10を使用しているときと、スリープ状態でない(ユーザーがMFP10の比較的近くにいる可能性が高い)ときに、リモートガイダンスを実行することができ、ユーザーにとって便利である。
図6乃至図8のフローで、リモート操作判断部107がリモート操作を実行すると判断すると(図5のステップS104のYES)、MFP10は、リモート操作を要求した情報処理装置20に応答し、リモート操作を開始する(図4のステップS3のYES)。一方、図6乃至図8のフローで、別の条件でリモート操作を行うか否かを判断する場合(図5のステップS104のNO)、次に、リモート操作判断部107は、条件4を判断する(図5のステップS105)。
条件4の判断(図9)において、まず、リモート操作判断部107は、「リモート操作を実行するか否かの確認を、必ず行う」(条件4の(a))設定がされているか、「リモート操作を実行するか否かの確認を、ユーザーがMFPを使用している場合のみ行う」(条件4の(b))設定がされているか、を判断する(図9のステップS501)。リモート操作判断部107は、「リモート操作を実行するか否かの確認を、必ず行う」設定がされていると判断すると、リモート操作を実行するか否かをユーザーに確認する(図5のステップS106のYES)。
一方、リモート操作判断部107は、「リモート操作を実行するか否かの確認を、ユーザーがMFPを使用している場合のみ行う」(条件4の(b))設定がされていると判断すると、ユーザーがMFP10を使用しているか否かを判断する(図9のステップS502)。リモート操作判断部107は、ユーザーがMFP10を使用していると判断すると(図9のステップS502のYES)、リモート操作を実行するか否かをユーザーに確認する(図5のステップS106のYES)。
一方、リモート操作判断部107は、ユーザーがMFP10を使用していないと判断すると(図9のステップS502のNO)、表示部19にエラーメッセージを表示する等して、エラーをユーザーに通知する(図5のステップS106のNO、ステップS107)。
図9のフローで、リモート操作判断部107がリモート操作を実行するか否かをユーザーに確認すると判断すると(図5のステップS106のYES)、リモート操作判断部107は、表示部19に確認画面を表示する等して、リモート操作を実行するか否かをユーザーに確認する(図5のステップS108)。リモート操作判断部107は、操作部17に対する特定の操作を、リモート操作の許可として検出する(図5のステップS109のYES)。この場合、MFP10は、リモート操作を要求した情報処理装置20に応答し、リモート操作を開始する(図4のステップS3のYES)。
一方、リモート操作判断部107は、操作部17に対する特定の操作を、リモート操作の拒否として検出する(図5のステップS109のNO)。この場合、MFP10は、情報処理装置20からのリモート操作要求を破棄し、リモート操作は行われない(図4のステップS3のNO)。
7.まとめ
リモート操作は、イントラネット内部だけではなく、インターネットを経由してMFPに接続することが可能であるため、セキュリティには十分注意する必要がある。
リモート操作は、イントラネット内部だけではなく、インターネットを経由してMFPに接続することが可能であるため、セキュリティには十分注意する必要がある。
そこで、本実施形態によれば、リモート操作時のリモート接続の条件を詳細に設定する。ユーザーのニーズに合う柔軟な接続条件を個別のMFPごとに設定することができるので、ユーザーの利便性を高め、セキュリティを向上させることができる。
一つの具体的な設定条件によれば、ユーザーがMFP10を使用していないとき(スリープ状態も含む)に、リモートメンテナンスを実行し、ユーザーがMFP10を使用しているときは、リモートメンテナンスを実行しない。「リモートメンテナンス」は、例えば、用紙に印刷される画質が悪い等のトラブルがあった場合に、ドラムクリーニングを実行する等によりメンテナンスをする機能である。リモートメンテナンスの最中は、MFP10でコピー等の他のジョブを実行することができない。従って、ユーザーがMFP10を使用しているときは、そのユーザーを優先するため、リモートメンテナンスを実行しない。これに対して、ユーザーがMFP10を使用していない(スリープ状態も含む)ときにリモートメンテナンスを実行することができ、ユーザーにとって便利である。
別の具体的な設定条件によれば、ユーザーがMFP10を使用しているときと、スリープ状態でないときに、リモートガイダンスを実行し、ユーザーがMFP10を使用していない(スリープ状態も含む)ときは、リモートガイダンスを実行しない。「リモートガイダンス」は、例えば、ユーザーがMFP10を使用中にMFP10にトラブルがあった場合に、ユーザーに対してトラブルを解決するためのガイダンスをする機能である。ユーザーがMFP10を使用していない(スリープ状態も含む)ときは、ガイダンスをする意味が低いため、リモートガイダンスを実行しない。これに対して、ユーザーがMFP10を使用しているときと、スリープ状態でない(ユーザーがMFP10の比較的近くにいる可能性が高い)ときに、リモートガイダンスを実行することができ、ユーザーにとって便利である。
8.変形例
実施形態では、条件3の判断(図6)において、リモート操作判断部107は、「エラー発生時にリモート操作する」設定がされている場合(図6のステップS201のYES)、MFP10にエラーが発生していないと判断すると(図6のステップS202のNO)、別の条件でリモート操作を行うか否かを判断した(図5のステップS104のNO)。これに対して、MFP10にエラーが発生していない場合(図6のステップS202のNO)、MFP10は、情報処理装置20からのリモート操作要求を破棄し、リモート操作は行われない(図4のステップS3のNO)こととしてもよい。
実施形態では、条件3の判断(図6)において、リモート操作判断部107は、「エラー発生時にリモート操作する」設定がされている場合(図6のステップS201のYES)、MFP10にエラーが発生していないと判断すると(図6のステップS202のNO)、別の条件でリモート操作を行うか否かを判断した(図5のステップS104のNO)。これに対して、MFP10にエラーが発生していない場合(図6のステップS202のNO)、MFP10は、情報処理装置20からのリモート操作要求を破棄し、リモート操作は行われない(図4のステップS3のNO)こととしてもよい。
本技術の各実施形態及び各変形例について上に説明したが、本技術は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、各条件1〜4は、排他性などの最低条件を満たす限り、必ずしもすべて設定する必要は無い。
10…画像形成装置(電子機器)
20…情報処理装置
101…表示データ生成部
102…表示データ供給部
103…座標取得部
104…キー判断部
105…処理実行部
106…リモート操作要求受付部
107…リモート操作判断部
20…情報処理装置
101…表示データ生成部
102…表示データ供給部
103…座標取得部
104…キー判断部
105…処理実行部
106…リモート操作要求受付部
107…リモート操作判断部
Claims (9)
- 電子機器であって、
情報処理装置からリモート操作の要求を受け付けるリモート操作要求受付部と、
前記電子機器の状態に応じて、前記リモート操作を実行するか否かを判断するリモート操作判断部
とを具備する電子機器。 - 請求項1に記載の電子機器であって、
前記リモート操作要求受付部は、前記情報処理装置から前記リモート操作としてリモートメンテナンスの要求を受け付け、
前記リモート操作判断部は、前記電子機器がスリープ状態のとき、前記リモートメンテナンスを実行すると判断する
電子機器。 - 請求項1又は2に記載の電子機器であって、
前記リモート操作要求受付部は、前記情報処理装置から前記リモート操作としてリモートメンテナンスの要求を受け付け、
前記リモート操作判断部は、ユーザーが前記電子機器を使用していないとき、前記リモートメンテナンスを実行すると判断する
電子機器。 - 請求項1乃至3の何れか一項に記載の電子機器であって、
前記リモート操作要求受付部は、前記情報処理装置から前記リモート操作としてリモートガイダンスの要求を受け付け、
前記リモート操作判断部は、ユーザーが前記電子機器を使用しているとき、前記リモートガイダンスを実行すると判断する
電子機器。 - 請求項1乃至4の何れか一項に記載の電子機器であって、
前記リモート操作要求受付部は、前記情報処理装置から前記リモート操作としてリモートガイダンスの要求を受け付け、
前記リモート操作判断部は、前記電子機器がスリープ状態でないとき、前記リモートガイダンスを実行すると判断する
電子機器。 - 請求項1乃至5の何れか一項に記載の電子機器であって、
前記リモート操作判断部は、前記電子機器にエラーが発生したとき、前記リモート操作を実行すると判断する
電子機器。 - 請求項1乃至6の何れか一項に記載の電子機器であって、
前記リモート操作判断部は、
前記電子機器のユーザーに、前記リモート操作を実行するか否かを確認し、
前記ユーザーから前記リモート操作を実行するための要求を受け付けると、前記リモート操作を実行すると判断する
電子機器。 - 請求項7に記載の電子機器であって、
前記リモート操作判断部は、
ユーザーが前記電子機器を使用しているか否かを判断し、
ユーザーが前記電子機器を使用していると判断すると、前記電子機器のユーザーに、前記リモート操作を実行するか否かを確認する
電子機器。 - 電子機器のコンピューターを、
情報処理装置からリモート操作の要求を受け付けるリモート操作要求受付部と、
前記電子機器の状態に応じて、前記リモート操作を実行するか否かを判断するリモート操作判断部
として機能させるプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016205683A JP2018065300A (ja) | 2016-10-20 | 2016-10-20 | 電子機器及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016205683A JP2018065300A (ja) | 2016-10-20 | 2016-10-20 | 電子機器及びプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018065300A true JP2018065300A (ja) | 2018-04-26 |
Family
ID=62085445
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016205683A Pending JP2018065300A (ja) | 2016-10-20 | 2016-10-20 | 電子機器及びプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018065300A (ja) |
-
2016
- 2016-10-20 JP JP2016205683A patent/JP2018065300A/ja active Pending
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