JP2018063587A - 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 インポートするファームウエアに含まれる特定の設定値に対する反映結果を認識する。【解決手段】記憶されたファームウエアをインポートするファームウエアで更新する情報処理装置において、更新されたファームウエアに特定の設定値が設定された後に、インポート前のファームウエアの設定値が適正な設定値に変化していない場合、設定値のインポート結果を通知することを特徴とする。【選択図】 図8

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及びプログラムに関するものである。
近年、情報処理装置の一例である画像形成装置は、多機能化が進むことで設定値の数が増加している。そのため、設定値を一台一台手作業で設定する作業負荷の軽減をするために、設定値のエクスポートやインポートを行う仕組みが提供されている。
設定値のエクスポートやインポートの機能は複数のユースケースにおいて利用される。例えば、設定値のバックアップ/レストアや、画像形成装置を置き換えるリプレイス時、お客様の要望に合わせて画像形成装置を設置する時、運用中に設定値を一括変更する時等に利用される。
ユースケースに応じて異なるインポートの仕組みを提供すると同一機能の重複開発となるため、同一の仕組みを利用してインポートの機能を提供することが一般的である。また、画像形成装置の設定値には、条件付きで設定が可能な設定値がある。
特許文献1は、画像形成装置の機種やアクセサリ接続情報、及びライセンス情報を判断することで、インポートデータを反映できるか否かを判断することが行われている。インポートデータを作成した画像形成装置とインポート先の画像形成装置の機種やアクセサリ接続状況やインストールされているライセンスが異なることで、反映されない設定値があることが正常な動作であった。
特開2001―184255号公報
PCアプリ等でインポート先の画像形成装置の機種やアクセサリ接続状況やインストールされているライセンス等の構成を考慮して、インポートデータを作成するユースケースがある。
このようなユースケースでは、インポート先の画像形成装置にインポートデータに含まれる全ての設定値が反映されることを前提としてインポートデータを作成する。
画像形成装置でエクスポートしたインポートデータと同じ仕組みで、PCアプリ等で作成したインポートデータを画像形成装置にインポートすると、インポートデータ通りに反映されない設定値があっても、正常な動作であると判断してしまう。
画像形成装置において、インポートデータに含まれる設定値が反映されなかった場合、インポートデータの作り間違いや、インポート先の画像形成装置の設置ミスにより必要な機能が有効化されていないことが想定される。
しかしながら、このような反映されていない設定値が存在している状態をユーザが認識できず、インポートデータに対して有効な対応措置をとれないという課題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、インポートするファームウエアに含まれる特定の設定値に対する反映結果を認識できるレポートを通知できる仕組みを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の情報処理装置は以下に示す構成を備える。
記憶されたファームウエアをインポートするファームウエアで更新する情報処理装置であって、更新した前記ファームウエアに対して、前記ファームウエアに付加されている特定の設定値を設定する設定手段と、前記設定手段により更新されたファームウエアに前記特定の設定値が設定された後に、インポート前のファームウエアの設定値が適正な設定値に変化しているかどうかを前記特定の設定値の属性に従い判断する判断手段と、インポート前のファームウエアの設定値が適正な設定値に変化していない場合、設定値のインポート結果を通知する通知手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、インポートするファームウエアに含まれる特定の設定値に対する反映結果を認識できるレポートを通知できる。
画像形成装置を含むシステムの全体構成を説明する図である。 画像形成装置の制御構成を説明するブロック図である。 図1に示した画像形成装置のソフトウェアを説明する図である。 カスタマイズデータファイルのフォーマットの一例を示す図である。 カスタマイズデータを受信するファイル構成の一例を示す図である。 インポート結果レポートファイルの一例を示す図である。 操作部に表示されるUIの一例を示す図である。 情報処理装置の制御方法を説明するフローチャートである。 インポート結果レポートファイルの一例を示す図である。 インポート結果レポートファイルの印刷例を示す図である。 情報処理装置の制御方法を説明するフローチャートである。 情報処理装置の制御方法を説明するフローチャートである。
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
<システム構成の説明>
〔第1実施形態〕
<用語の定義>
ここで、本実施形態において、使用する用語の定義を説明する。
「エクスポート」とは、画像形成装置が外部に設定値を出力することを示す。例えば任意の画像形成装置から設定値をエクスポートし、エクスポートした設定値(後述「エクスポートデータ」)を他の画像形成装置にインポートすることで、他の画像形成装置の設定を簡易に行うことが可能となる。また、「エクスポートデータ」とは、画像形成装置からエクスポートした設定値のことを示す。具体的にはアドレス帳や管理者の設定やネットワーク設定等が含まれる。
「インポート」とは、画像形成装置が外部から設定値を取得して反映することを示す。「インポートデータ」とは、画像形成装置がインポートのために受信した設定値である。任意の画像形成装置からエクスポートしたエクスポートデータと前記エクスポートデータを使用してインポートを実施したインポートデータは同一である。
「インポート結果レポート」とは、画像形成装置に設定値をインポートした結果を詳細に出力するレポートのことを示す。インポート結果レポートをファイルとして出力するものを「インポート結果レポートファイル」、インポート結果レポートをプリントして出力するものを「インポート結果レポートプリント」とする。
「丸め」とは、設定値のインポート時にインポートデータと異なる値を設定する処理のことを示す。
「カスタマイズデータ」とは、PCアプリやツールで設定値の取りうる値や設定可能な項目を考慮して作成されたインポートデータのことを示す。
インポート先の画像形成装置の機種やアクセサリ接続状態、インストールされているライセンス等を考慮して全ての設定値がインポート先の画像形成装置に反映できるようなインポートデータを作成する。以上が用語の説明となる。ここで説明した以外にも適宜用語の説明を行う。
<システム構成例の説明>
図1は、本実施形態を示す情報処理装置として動作する画像形成装置を含むシステム100の全体構成を説明する図である。本システム例は画像形成装置102、PC101、サーバ103等の複数のネットワーク機器とネットワーク機器群が接続されているLAN104から構成されている場合を示す。なお、本発明を適用する情報処理装置は、複合画像形成装置、印刷装置、スキャナ装置、ファクシミリ装置を含むものとする。
なお、ネットワークに画像形成装置が接続しているシステムを説明するが、USBメモリ等を使用するネットワークに非接続な環境のどちらの環境でも本発明を適用することができる。
図1において、画像形成装置102はPC101やサーバ103からのインポート指示や画像形成装置102の後述する操作部212からのインポート指示に従い、インポートされた設定値を反映する。さらに、画像形成装置102A,102Bは操作部212や、ネットワークを介してPC101やサーバ103にインポート結果を通知する。
インポートデータは画像形成装置102A,102Bからエクスポートしたエクスポートデータ、もしくはPC101やサーバ103で作成したインポートデータを使用する。なおPC101、サーバ103は汎用的なものでよく、特に本発明の適用に限定するものではないため、ハードウェア構成およびソフトウェア構成の説明を省略する。
<システムの制御構成図の説明>
図2は、図1に示した画像形成装置102の制御構成を説明するブロック図である。
図2において、CPU201を含む制御部200は、画像形成装置102を統括的に制御する。CPU201は、ROM202に記憶された制御プログラムを読み出して各種制御処理を実行する。ROM202には装置のブートプログラム等が格納されている。
RAM203は、CPU201が動作するためのシステムワークメモリであり、かつ画像データを一時記憶するためのメモリでもある。このRAM203は、記憶した内容を電源OFF後も保持しておくSRAM、電源OFF後には記憶した内容が消去されてしまうDRAM等により構成されている。HDD204は、ハードディスクドライブであり、画像データや各種プログラム、あるいは各種情報テーブルを記憶する。
操作部I/F205は、システムバス213と操作部212とを接続するためのインターフェース部である。この操作部I/F205は、操作部212に表示するための画像データをシステムバス213に出力するとともに、操作部212から入力された情報をシステムバス213へと出力する。操作部212には表示部(タッチパネル機能を有する液晶表示部など)やキーボードが備えられている。ネットワークI/F206はLAN214及びシステムバス213に接続し、情報の入出力を行う。
スキャナI/F208は、スキャナ部209から受け取った画像データに対して、補正、加工、および編集を行う。なお、スキャナI/F208は、受け取った画像データがカラー原稿か白黒原稿か、文字原稿か写真原稿かなどを判定する。そして、その判定結果を画像データに付随させる。こうした付随情報を属性データと称する。
画像処理チップ207は、スキャナI/F208などから送られた画像データを受け取り、この画像データに付随させられている属性データを参照しながら画像データに画像形成を施す。画像形成後の画像データは、プリンタI/F210を介して制御部200からプリンタ部211に転送され、プリンタ部211において記録媒体上に印刷される。
外部ストレージI/F215は、メモリメディア216と接続され、メモリメディア216へ機器内のデータや画像を保存する、あるいはメモリメディア216内のデータを機器内に書き込む際に利用される。
<システムのソフトウェア機能構成図の説明>
図3は、図1に示した画像形成装置102A,102Bのソフトウェアを説明する図である。
なお、図3に示すソフトウェア構造はROM202にプログラムとして保存され、実行時にCPU201によってRAM203にロードされて実行される。
ここでは、画像形成装置102を機能させるために必要なソフトウェアモジュールのうち本発明の構成要件に必要なモジュールだけを抜粋して記載している。
図3において、送受信部301は、メモリメディア216やネットワークI/F206によって受信したインポートデータの受信、及び画像形成装置102がエクスポートしたエクスポートデータの送信や、インポート/エクスポート結果の通知をする責務を請け負っている。
インポート/エクスポートを行う場合は、インポートエクスポート制御部302がインポートデータの展開、及び設定値を管理するアプリケーションにインポート/エクスポート指示を出すことでインポート/エクスポートを実行する。インポートデータ管理部303は、受信したインポートデータを解析し、インポートデータが上述したカスタマイズデータであるかを判断する。
インポート結果管理部304は、インポート開始前にパスワードエラー等でエラー終了したか、設定値を管理するアプリケーションがインポートに成功したか失敗したかを管理する。また、インポートデータ管理部303の解析結果を受け、カスタマイズデータである場合は、インポートデータの反映結果を踏まえてインポート結果を判断する。インポートデータの反映結果を踏まえてインポート結果を判断する場合、インポート結果管理部304は、デバイス設定値管理部305が管理する画像形成装置102の設定値と、インポートデータの値を比較し、インポートデータの値が反映されているかを判断する。
インポートデータの値とインポート後の画像形成装置102の設定値が全て同じであれば、インポート結果管理部304は、インポート結果を成功と判断し、一つでも値が異なる設定値があれば、インポート結果を失敗と判断する。インポート結果管理部304が判断したインポート結果は、送受信部301がインポート指示元のPC101やサーバ103、操作部I/F205に通知する。
<カスタマイズデータファイルの説明>
図4は、カスタマイズデータファイルのフォーマットの一例を示す図である。
図4の例では、カスタマイズデータはXML形式のファイルになっており、カスタマイズデータであることを示す識別子とカスタマイズした設定値の識別子と値が保持されている。
ここでは、機能1をON、機能2をON、機能3をOFF、機能4を1に変更するカスタマイズデータになっている。カスタマイズデータの具体的な例としては、デフォルト画面に社名やロゴを表示する機能を有効化する設定を含むXMLファイル等が挙げられる。カスタマイズする設定値は複数あっても良いし、より複雑な条件がついても良い。また、ファイル形式を限定するものではない。
図5は、図4に示したカスタマイズデータを受信するファイル構成の一例を示す図である。
図5において、第1ファームウェア501と第2ファームウェア502と第3ファームウェア503とカスタマイズデータ504をひとまとめにしたものが、ファームウェアセット500である。図5の例では第1〜第3ファームウェア501、502、503と、カスタマイズデータ504との、4つのファームウェアが含まれている。第1〜第3ファームウェア501、502、503の実態は、実行可能な形式のソフトウェアプログラムである。第1〜第3ファームウェア501、502、503に付加されるカスタマイズデータ504は、図4のようなカスタマイズデータ400単体としてインポートされるほか、図5のように、ファームウェアセット500の一部としてインポートされる。
カスタマイズデータがファームウェアセット500の一部としてインポートされるのは、ファームウェア更新時にカスタマイズデータに含まれる設定値を有効化することで、必要なカスタマイズ設定を自動的に有効化することを目的とする。
ファームウェアセット500の一部としてカスタマイズデータがインポートされる場合、インポートするタイミングでカスタマイズデータであることが判断可能であるため、図4の例のようにカスタマイズデータの識別子を持たないインポートデータ400であっても良い。
<インポート結果レポートファイルの説明>
図6は、インポート結果レポートファイルの一例を示す図である。
図6において、インポートデータに含まれる設定値に対して、インポートする前の値、インポートした値、インポート後の値、及びプリント対象の設定値であるか否かの情報を保持する。インポート結果レポートファイルには、設定値を表すためにメニュー階層の情報を含む。メニュー階層を含むことにより、インポート結果レポートファイルに出力されている設定値の属性が明示されると共に、UI上で設定値を確認する際に設定値を探す手間を省くことが可能になる。インポート結果レポートファイル600を印刷する場合、インポート結果レポートファイル600が保持するプリント対象であるか否かの情報を参照して、どの設定値を印刷するか判断する。インポート結果レポートのプリント対象であるか否かの判断にはプリントカテゴリ情報を利用する。下記にプリントカテゴリの説明を示す。なお、特定の設定値の属性であるプリントカテゴリは、インポート結果を通知するかどうかを決定するカテゴリを指定する値(0〜3)が割当られている。
プリントカテゴリが0とは、インポート結果レポートのプリント対象にならない設定値を示す。インポートデータが作成された機種や画像形成装置102A,102Bに固有で割り振られる個体識別IDを判断し、意図してインポートしない設定値、及びインポートする前の設定値とインポートデータの設定値が同じ値であり、インポート前後で値が変わらない設定値はプリントカテゴリが0である。
例えば、インポート先の画像形成装置102Aと異なる画像形成装置102Bから取得したエクスポートデータのIPアドレスをインポートした場合、IPアドレスはデバイス固有の設定値であるため、同一デバイスでエクスポートされたインポートデータの場合以外インポートしない。このようなケースではプリントカテゴリが0となる。更に、表示言語に日本語が設定されている画像形成装置102Aに、表示言語が日本語と設定されているインポートデータをインポートすると、インポートする前の設定値とインポートデータの設定値が同じであるため、インポート前後の値が変わらない。このようなケースはプリントカテゴリ0となる。
プリントカテゴリが1とは、インポート前後で設定値に変化のあった項目を示す。インポートする前の設定値とインポート後の設定値に差分がある設定値である。
プリントカテゴリが2とは、インポート前後で設定値に変化のなかった項目を示す。インポート前とインポート後の設定値が同じ設定値であり、プリントカテゴリが0以外と判断された設定値である。
プリントカテゴリが3とは、プリントカテゴリ1とプリントカテゴリ2の設定値を含むメニュー階層を示す。インポート結果レポートファイルをプリントする際、「値が変わった項目」と「値が変わらなかった項目」に分割して出力するが、どちらにも出力が必要となるメニュー階層をプリントカテゴリ3としている。図6の例では、表1にまとめたインポート結果を表すインポート結果レポートファイルである。
Figure 2018063587

以下に各設定値のインポート結果レポートファイルの内容について説明する。
1. 階層1>階層2>階層3>機能1
メニュー階層が「階層1>階層2>階層3」であり、設定値の項目名が「機能1」の設定値を「ON」にするインポートデータをインポートしている。メニュー階層は1階層でも3階層以上あっても良い。インポート前の設定値が「OFF」であり、インポートデータが期待通り反映され、インポート後は「ON」に値が変わっている。インポート前とインポート後で設定値の値が変わっているため、プリントカテゴリは「1」となる。
例えば、「環境設定>電力設定」というメニュー階層にある「省エネモード」という設定値を「ON」にするインポートデータをインポートする。画像形成装置102Aには、インポート前の設定値は「OFF」が設定されており、インポートデータが期待通り反映され、インポート後は「ON」に値が変わるようなケースが一つ目である。
2. 階層1>階層2>階層3>機能2
メニュー階層が「階層1>階層2>階層3」であり、設定値の項目名が「機能2」の設定値を「ON」にするインポートデータをインポートしている。インポート前の設定値が「OFF」であるが、なんらかの原因でインポートデータが反映されず、インポート後の値も「OFF」のままである。例えば、必要なライセンスがインストールされていない場合や、必要な外付けフィニッシャが接続されていない場合等に本ケースが発生する。インポート前とインポート後で設定値の値が変わっていないため、プリントカテゴリは「2」となる。
例えば、「調整設定>動作調整」というメニュー階層にある「ホチキスを利用する」という設定値を「ON」にするインポートデータをインポートする。画像形成装置102Aには、インポート前の設定値は「OFF」が設定されており、インポートにより値を変えようとするが、インポート先の画像形成装置102Aにはホチキスを利用可能なアクセサリが接続されていない。そのため、インポートされずにインポート後も「OFF」のままの値となるケースが二つ目である。
3. 階層1>階層2>階層3>機能4
メニュー階層が「階層1>階層2>階層3」であり、設定値の項目名が「機能3」の設定値を「OFF」にするインポートデータをインポートしている。インポート前の設定値が「OFF」であり、インポートデータの値と変わらないため、インポート後の値も「OFF」のままである。インポート前とインポート後で設定値の値が変わっていないが、期待値通りに変わっている設定値であるため、プリントカテゴリは「2」となる。
例えば、「環境設定>表示設定」というメニュー階層にある「画面拡大表示」という設定値を「OFF」にするインポートデータをインポートする。画像形成装置102Aには、インポート前の設定値は「OFF」が設定されており、インポートデータにも「OFF」が含まれているため、インポート後も「OFF」のまま値が変わらないケースが三つ目である。
4. 階層1>階層2>>階層4>機能4
メニュー階層が「階層1>階層2>>階層4」であり、設定値の項目名が「機能4」の設定値を「1」にするインポートデータをインポートしている。インポート前の設定値が「0」であるが、なんらかの原因でインポートデータが反映されず、インポート後の値も「0」のままである。インポート前とインポート後で設定値の値が変わっていないため、プリントカテゴリは「2」となる。
「階層2」と「階層3」は「機能1」のプリントカテゴリが「1」であり、「機能2」のプリントカテゴリが「2」であるため、インポート結果レポートファイルをプリントする際、「値が変わった項目」と「値が変わらなかった項目」の両方に出力する階層である。そのため、プリントカテゴリを「3」とする。
「階層4」は、「機能4」のプリントカテゴリが「2」であり、「機能4」にしか使われない階層であるため、プリントカテゴリを「2」とする。
例えば、「環境設定>用紙設定>カセット設定」というメニュー階層にある「カセット1で利用する用紙サイズ」という設定値を「A3」にするインポートデータをインポートする。本例では、「A3」という設定値が画像形成装置102Aの内部では「1」として扱っていることとする。画像形成装置102Aには、インポート前の設定値は「A4」が設定されている。(「A4」は画像形成装置102の内部では「0」として扱っていることとする。)インポートにより値を変えようとするが、インポート先の画像形成装置102AはA3用紙をサポートしない機種である場合、インポートされずにインポート後も「0」のままの値となる。
<インポート結果を表示するUIの説明>
図7は、図2に示した操作部212に表示されるインポート結果を表示するUIの一例を示す図である。以下、インポートエラーの通知例を説明する。
なお、送受信部301がインポート指示元に通知するインポート結果を、図2に示した操作部212に代えて、PC101のUI、サーバ103のUIにインポート結果を表示することでユーザにインポート結果を明示しても良い。
例えば、インポート結果が成功の場合、図7の(A)のような画面を表示し、ユーザにインポートが成功した旨を通知することが可能である。
インポートしたカスタマイズデータ504の値とインポート後の画像形成装置102Aの設定値の値を比較し、反映されていない設定値があると判断した場合、図7の(B)のような失敗画面を表示し、反映されていない設定値がある旨をユーザに通知することも可能である。
<インポートデータに応じたインポート結果判別のフローチャート>
図8は、本実施形態を示す情報処理装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、インポートデータの属性に応じたインポート結果を判断する処理の流れに対応する。なお、各ステップは、CPUが記憶された制御プログラムを実行することで実現される。
送受信部301は、PC101やサーバ103、またはUSBからメモリメディア216を介してインポートデータを受信する(S801)。ファームウェアセット500の一部としてインポートデータ(カスタマイズデータ)を受信する場合は、ファームウェア更新後、送受信部301が所定のディレクトリに配置されたインポートデータを検知する。
次に、インポートエクスポート制御部302は、S801で受信したインポートデータをシステムが解釈できるように一時的にRAM203に展開する(S802)。次に、インポートデータ管理部303は、S801で受信したインポートデータがカスタマイズデータであるか否かを判断する(S803)。ここで、カスタマイズデータは、図5に示したようにインポートするファームウエアに特定の設定データが含まれているので、その属性からカスタマイズデータかどうかを判断することができる。
なお、カスタマイズデータであるか否かは、図4のようにインポートデータにカスタマイズデータの識別子を付与することにより判断可能である。もしくは、図5のようにファームウェアセット500の一部としてインポートされたことを検知することで判断可能である。ファームウェアセット500の一部としてインポートされたことは、ファームウェア更新後に所定のディレクトリに配置されたインポートデータを検知することで(インポートデータを検知したタイミングで)判断する。
S803において、インポートデータがカスタマイズデータであるとインポートデータ管理部303が判断した場合、デバイス設定値管理部305は、インポート結果管理部304の指示を受け、画像形成装置102Aの管理する設定値をバックアップする(S804)。
続いて、インポートエクスポート制御部302は、設定値を管理するモジュールにRAM203に展開したインポートデータを反映するように指示する。またはインポートエクスポート制御部302自身がインポートデータを解析し、インポートデータに含まれる設定値をインポート(反映)する(S805)。
インポート完了後、インポート処理において想定外のエラーが発生したか否かをインポート結果管理部304が判別する(S806)。例えば、設定値を反映しようとしたタイミングでファイルシステムのエラーが発生した場合や、反映しようとした設定値がHDD204に書き込めなかった場合等に想定外のエラーが発生したと判断する。S806で想定外のエラーが起きたとインポート結果管理部304が判断した場合は、インポート結果管理部304は、インポート結果が失敗と判断する(S807)。
一方、S806において、想定外のエラーが起きていないとインポート結果管理部304が判断した場合、インポート結果管理部304は、インポート後の画像形成装置102に設定されている設定値と一時展開されているインポートデータの値を比較する(S808)。S808において比較した結果、インポート後の画像形成装置102Aに設定されている設定値とインポートデータの値が異なる設定値があるか否かをインポート結果管理部304が判断する(S809)。ここでは、特定の設定値であるインポートデータが更新されたファームウエアに適正に設定されているかどうかを判断している。
なお、設定値の比較方法は、画像形成装置102Aの設定値と一時展開されているインポートデータの値をプログラムのメモリ上で比較する他、インポート結果レポートファイル600を使用して比較する方法もある。
なお、インポート結果レポートファイル600は、S804でバックアップしたインポート前の設定値と、インポート後の画像形成装置102の設定値と、インポートデータの設定値の値を比較したファイルである。そのため、インポート結果レポートファイル600を参照し、「インポート前」と「インポート後」の値が異なる設定値があるか否かを判断することで比較することが可能である。
S809において、画像形成装置102の設定値とインポートデータの設定値が異なる設定値があるとインポート結果管理部304が判断した場合、インポート結果管理部304は、インポート結果を未反映項目ありと判断する(S810)。なお、S810では、インポート結果を失敗としたうえで、未反映項目があるという属性を管理しても良い。
一方、S809において、画像形成装置102の設定値とインポートデータの設定値が異なる設定値がないとインポート結果管理部304が判断した場合、すなわち画像形成装置102Aの設定値とインポートデータの設定値が全て一致している場合、インポートデータに含まれる全ての設定値が画像形成装置102Aに反映されているため、インポート結果管理部304は、インポート結果を成功と判断する(S811)。
一方、S803において、インポートデータがカスタマイズデータでないとインポートデータ管理部303が判断した場合、インポートエクスポート制御部302は、設定値を管理するモジュールにメモリに展開したインポートデータを反映するように指示する。またはインポートエクスポート制御部302自身がインポートデータを解析し、インポートデータに含まれる設定値をインポートする(S812)。インポート完了後、インポート処理において想定外のエラーが発生したか否かをインポート結果管理部304が判断する(S813)。
S813において、想定外のエラーが起きたとインポート結果管理部304が判断した場合は、インポート結果管理部304は、インポート結果を失敗と判断する(S814)。
一方、S813において、想定外のエラーが起きていないと判断した場合、インポート結果管理部304は、インポート結果を成功と判断する(S811)。カスタマイズデータ以外のインポートデータの場合は、インポート後の画像形成装置102の設定値とインポートデータの設定値を比較せずに、インポート結果を判断する。最後に、S807及びS810、S811、S814で判断したインポート結果を送受信部301はインポート指示元に通知して(S815)、本処理を終了する。
インポート指示元は通知されたインポート結果を受けて、図7のようにユーザに対してインポート結果を通知することが可能となる。インポート結果が未反映項目ありの場合に、カスタマイズデータに含まれる設定値の中に反映されていない設定値があることが判断可能であるため、図7の(b)のようなインポート結果を通知することが可能である。
本実施形態によれば、インポートデータの属性に応じたインポート結果を判断することが可能となる。インポート時の丸め処理を許容するか、インポートデータに含まれる設定値をインポートデータ通りに全て反映するべきであるかはユースケースによる。また、ユースケースの違いをインポートデータの属性で表すことにより、期待されるインポート結果をユーザに通知することが可能になる。
インポートデータ通りに全ての設定値を反映するべきユースケースにおいて、反映されていない設定値があることが明示されるようになる。そのため、インポートデータの作成不備や、インポート前に画像形成装置に接続するべきアクセサリの未接続状態、必要とするライセンスのインストール漏れ等の作業ミスの検知が可能となる。故に、画像形成装置の設置時に必要となる作業漏れの防止につながる。
例えば従来は、リプレイス時に設定値を引継ぐためにインポート機能を利用する場合、以下のようにインポート機能が利用されていた。
まず、リプレイス前に使用していた画像形成装置102Aから設定値をエクスポートする。続いて、取得したエクスポートデータをリプレイス後に利用する画像形成装置102Aにインポートする。リプレイス前に利用していた設定値をリプレイス後の画像形成装置102Aにインポートすることにより、リプレイス前後の画像形成装置102Aの仕様を合わせ、ユーザがスムーズにリプレイス後の画像形成装置102Aを利用していた。
しかしながら、リプレイス前後の画像形成装置102A,102Bの機種やアクセサリ接続状態、利用可能な機能差分がある場合、リプレイス前に使用していた設定値がインポートされないことがあった。
インポートした設定値が反映されないケースとして以下に例を三つ挙げる。
1)アクセサリ接続状態の構成違い
リプレイス前の画像形成装置102Aでステイプルのとじ幅を設定していたが、リプレイス後の画像形成装置102Aにステイプルを利用可能な外付けフィニッシャを接続しない場合、リプレイス前の画像形成装置102Aで設定していたステイプルのとじ幅設定はインポートされない。
2)利用可能な機能の違い
リプレイス前の画像形成装置102Aでは利用するページ記述言語としてLIPS(登録商標)を設定していたとする。リプレイス後の画像形成装置102AではPCLを利用するために、PCLライセンスをインストールし、LIPSライセンスがインストールされていない場合、LIPS設定は利用できずインポートされない。
3)機種による値域の違い
リプレイス前の画像形成装置102Aでは、利用する署名アルゴリズムをSHA1に設定していたとする。リプレイス後の機種がリリースされる頃にSHA1に脆弱性が見つかった場合、SHA1利用させないために、リプレイス後の画像形成装置102AではSHA1の設定が存在しない場合がある。SHA1を表す設定値が存在しなくなるため、リプレイス後の画像形成装置102AにSHA1の値はインポートされない。
リプレイス前の設定値がリプレイス後の画像形成装置102Aで利用できない場合、インポートしようとした設定値は反映されないが、反映されるべきでない設定値であるため問題ない。そのため、インポートの結果としては成功と判断していた。
一方、本実施形態で説明したように、インポートする画像形成装置の機種やアクセサリ接続状態、インストールされているライセンス等を考慮して、適切なインポートデータ作成し、インポートするユースケースがある。例えば、商談に合わせて適切な設定値を有効化するためのインポートデータを作成し、商談向けのインポートデータを反映することで商談用の画像形成装置を仕立てることが行われている。
このユースケースにおいては、インポートデータに含まれる全ての設定値が画像形成装置に反映されることが望まれており、設定値が反映されないと商談向けの機能が有効化されずにユーザの要望通りの機能が利用できないという問題がある。そのため、インポート後に反映されなかった設定値がある旨を検知し、ユーザに通知することによって、ユーザの要望通りの機能を利用できるように画像形成装置の設定や構成を変更する契機となる。
例えば、商談でステイプルのとじ幅設定をインポートデータに含み、設定値が反映されなかった結果をユーザに通知することで、ステイプルを利用するアクセサリが未接続の状態だったというハードの設置漏れの検出が可能となる。もしくは、インポート先の画像形成装置の機種では、ステイプルのとじ幅として120[mm]から150[mm]をサポートしているが、インポートデータの作成者が誤って100[mm]を設定していた場合にインポートデータの作成不備を指摘する一助となる。
〔第2実施形態〕
上記第1実施形態では、ユースケースに応じて適切なインポート結果を判断するように、インポートデータの属性を判断し、インポートデータに含まれる設定値を全て反映したいユースケースにおいて、反映されなかった設定値があることをユーザに通知する例を示した。
しかしながら、反映されなかった設定値がある旨が通知されても、実際にどの設定値が反映されなかったのかが分からないと、ユーザは問題点が分からず、インポート結果を基に次に行うべき作業を判断できないという課題がある。
そこで、本実施形態では、前述の課題を解決するために、カスタマイズデータのインポートにおいて、インポートされなかった設定値を管理し、インポートされなかった設定値をユーザに通知する方法を示す。
<インポートされなかった設定値を抽出したインポート結果レポートファイルの説明>
図9は、本実施形態を示す情報処理装置におけるインポート結果として通知するインポート結果レポートファイルの一例を示す図である。
図9では、第1実施形態において作成したインポート結果レポートファイル600から、「インポート設定値」と「インポート後」の値が異なる設定値のみを抽出した新インポート結果レポートファイル900を生成する。インポート結果レポートファイル600から以下を抽出することで、インポートされなかった設定値を抽出した新インポート結果レポートファイル900を作成する。
・タイトル行
・「インポート設定値」と「インポート後」の値が異なる行
・抽出した設定値が存在する階層を示す行(プリントカテゴリが2と3の階層と、プリントカテゴリが1の階層のうち抽出した設定値が存在する階層)
抽出した設定値が存在する階層を示す行も新インポート結果レポートファイル900に抽出することにより、インポートされなかった設定値のメニュー階層が明示されたインポート結果レポートファイル900を作成することが可能である。
インポート結果レポートファイル600から新インポート結果レポートファイル900に抽出する設定値は、「インポート設定値」と「インポート後」の値が異なる「機能2」と「機能4」である。さらに、「機能2」と「機能4」のメニュー階層を表す「階層1」、「階層2」、「階層3」、「階層4」の行を抽出した新インポート結果レポートファイル900を作成する。
図10は、図9のように作成されたインポート結果レポートファイル900をプリンタI/F201を介して印刷する一例を示す図である。
図10において、インポート結果レポートファイル900を印刷すると、インポートを実行した日時やインポートを指示したトリガを示す情報1001や、インポート結果の概要1002が出力される。また、期待通りに反映されなかった設定値の情報1003が出力される。
「階層1>階層2>階層3」というメニュー階層に存在する「機能2」という設定値がインポート前に「OFF」であり、インポート後も「OFF」であったことが明示される。さらに、「階層1>階層2>階層4」というメニュー階層に存在する「機能4」という設定値がインポート前に「0」であり、インポート後も「0」であったことが明示される。
<インポートされなかった設定値をインポート結果として通知するフローチャート>
図11は、本実施形態を示す情報処理装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、インポートされなかった設定値をインポート結果としてインポート指示元に通知する処理の流れに対応する。なお、各ステップは、CPUが記憶された制御プログラムを実行することで実現される。
まず、送受信部301は、インポートデータを受信する(S1101)。インポートエクスポート制御部302は、S1101で受信したインポートデータをシステムが解釈できるように一時的にRAM203に展開する(S1102)。インポートデータ管理部303は、S1101で受信したインポートデータがカスタマイズデータであるか否かを判断する(S1103)。
S1103において、カスタマイズデータがインポートされたとインポートデータ管理部303が判断した場合、デバイス設定値管理部305がインポート結果管理部304の指示を受けて画像形成装置102の管理する設定値をバックアップする(S1104)。
続いて、インポートエクスポート制御部302は、設定値を管理するモジュールにインポート指示を出す。または、インポートエクスポート制御部302自身が一時的に展開されたインポートデータを解釈して設定値をインポートする(S1105)。インポート完了後、インポートエクスポート制御部302は、設定値をインポートする際、想定外のエラーが発生したか否かを判断する(S1106)。
S1106で想定外のエラーが起きたと判断した場合は、インポート結果管理部304は、インポート結果を失敗と判断する(S1107)。
S1106において、想定外のエラーが起きていないとインポート結果管理部304が判断した場合、インポート結果管理部304は、インポート後の画像形成装置102の設定値とインポートデータの設定値を全て比較する(S1108)。次に、S1108において比較した結果、インポート後の画像形成装置102の設定値とインポートデータの設定値が異なる項目があるか否かをインポート結果管理部304が判断する(S1109)。
S1109において、全ての設定値が同じであるとインポート結果管理部304が判断した場合、インポート結果管理部314は、インポート結果を成功とする(S1112)。
一方、S1109において、インポート後の画像形成装置102の設定値と、インポートデータの設定値が一つでも異なる項目があるとインポート結果管理部304が判断した場合、インポート結果管理部304は、インポート結果レポートファイル600を作成する。
続いて、インポート結果レポートファイル600の「インポート設定値」と「インポート後」の値が異なる行とメニュー階層を抽出した新インポート結果レポートファイル900を生成する(S1110)。インポート結果管理部304は、インポート結果を未反映項目ありと判断する(S1111)。S1111では、インポート結果を失敗としたうえで、未反映項目があるという属性を管理しても良い。
一方、S1103において、インポートデータがカスタマイズデータでないと判断した場合、インポートエクスポート制御部302は、設定値を管理するモジュールにインポート指示を出す。または、インポートエクスポート制御部302自身が一時的に展開されたインポートデータを解釈して設定値をインポートする(S1113)。インポート完了後、インポート結果管理部304は、設定値をインポートする際、想定外のエラーが発生したか否かを判断する(S1114)。
S1114において、想定外のエラーが起きたと、インポート結果管理部304が判断した場合は、インポート結果管理部304は、インポート結果を失敗と判断する(S1115)。S1114において、想定外のエラーが発生していないと、インポート結果管理部304が判断した場合、インポート結果管理部304は、インポート結果を成功と判断する(S1112)。
カスタマイズデータ以外のインポートデータの場合は、インポート後の画像形成装置102の設定値とインポートデータの設定値を比較せずに、インポート結果を判断する。
一方、S1107及びS1111、S1112、S1115で判断したインポート結果を送受信部301はインポート指示元に通知する(S1116)。さらに、インポートエクスポート制御部302は、新インポート結果レポートファイル900を生成したか否かを判断する(S1117)。ここで、新インポート結果レポートファイル900を生成したとインポートエクスポート制御部302が判断した場合、送受信部301は、インポート指示元に作成した新インポート結果レポートファイル900を通知する(S1118)。
一方、S1117において、新インポート結果レポートファイル900を生成していないとインポートエクスポート制御部302が判断した場合、本フローチャートを終了する。
本実施形態によれば、インポートデータに含まれる設定値を全て画像形成装置に反映したいユースケースにおいて、反映されなかった設定値をユーザに明示することが可能になる。ユーザが通知された設定値を確認することにより、画像形成装置の構成不備や、インポートデータの不備を検出できる。画像形成装置の構成不備が発覚した場合、オプションのインストールや外付けフィニッシャの接続により、インポートされなかった設定値を設定できるようになる。インポートデータに不備があることが発覚した場合、インポートデータの作成者に不備を報告することで、同一原因の作業ミス撲滅につなげることが可能となる。
〔第3実施形態〕
上記第2実施形態では、インポートデータに含まれる全ての設定値を反映したいユースケースにおいて、インポートされなかった設定値をユーザに通知する例を示した。
しかしながら、インポート処理を開始する前にエラー終了するケースにおいては、インポート結果レポートファイルを出力しないため、第1実施形態と同様に、反映されるべきであった設定値が分からないという課題がある。
そこで、本実施形態では、前述の課題を解決するために、インポート開始前のエラーを検知し、インポートしようとしていた設定値を抽出したインポート結果レポートファイルをユーザに通知する方法を示す。
<インポートするべき設定値を抽出してインポート結果を通知するフローチャート>
図12は、本実施形態を示す情報処理装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、インポート前エラーを検知した際に、インポートによって値を変更するべきであった設定値をインポート結果としてインポート指示元に通知する処理例に対応する。なお、各ステップは、CPUが記憶された制御プログラムを実行することで実現される。
まず、送受信部301は、インポートデータを受信する(S1201)。続いて、インポートエクスポート制御部302は、インポート開始前エラーが発生したか否かを検知する(S1202)。例えば、インポート処理と排他関係のジョブが実行中の時のジョブエラーや、インポートデータのパスワードが誤って入力された時にインポート開始前エラーが発生する。なお、インポート開始前エラーを検知しない場合、第2実施形態のフローチャートS1101〜S1118を処理し、フローチャートを終了する(S1213)。
一方、S1202において、インポート開始前エラーを検知した場合、インポート結果管理部304は、インポート結果をインポート開始前エラーと判断する(S1203)。続いて、インポートエクスポート制御部302は、インポートデータを一時的にRAM203に展開する(S1204)。
インポートデータ管理部303は、S1204で展開したインポートデータを解析し、インポートデータがカスタマイズデータであるかを判断する(S1205)。ここで、インポートデータがカスタマイズデータでないとインポートデータ管理部303が判断した場合、インポートデータ管理部303は処理をS1210に進める。
このようにカスタマイズデータであるか否かを、インポートデータを検知するタイミングで判断する場合、インポートデータを展開する前にインポートデータがカスタマイズデータであるかを判断することが可能である。
また、インポートデータを展開する前に検出可能な方法でカスタマイズデータであることを示す属性を付与することで、インポートデータの展開とカスタマイズデータであるかを判断する順序を逆にすることが可能である。
一方、インポートデータがカスタマイズデータであるとインポートデータ管理部303が判断した場合、インポート結果管理部304の指示でデバイス設定値管理部305は、画像形成装置102の設定値をRAM203にバックアップする(S1206)。
続いて、インポート結果管理部304は、RAM203にバックアップした画像形成装置102の設定値とRAM203に展開したインポートデータの設定値を比較し、値が異なる設定値があるかを判断する(S1207)。
S1207において、インポート結果管理部304が、インポートデータに含まれる設定値が全て画像形成装置102に設定されている値と同じと判断すると、処理をS1210に進める。本ステップは、インポートする予定だった全ての設定値がもともと画像形成装置102に反映されている場合に、上記の判断がなされる。
S1207において、画像形成装置102の設定値とインポートデータの設定値を比較して値が異なる設定値があるとインポートデータ管理部303が判断した場合、インポート結果管理部304はインポート結果レポートファイル600を生成し、インポートデータの値とインポート後の値を比較する(S1208)。
続いて、インポート結果管理部304は、インポート結果レポートファイル600からインポート設定値とインポート後の値が異なる設定値と、設定値のメニュー階層を抽出した新インポート結果レポートファイル900を生成する(S1209)。
次に、インポートエクスポート制御部302が判断したインポート結果を受け、送受信部301は、インポート結果をインポート指示元に通知する(S1210)。
さらに、インポートエクスポート制御部302は、新インポート結果レポートファイル900が生成されたか否かを判断する(S1211)。
S1211において、新インポート結果レポートファイル900が生成されたと判断すると、送受信部301は、インポート指示元に生成した新インポート結果レポートファイル900を通知しフローチャートを終了する(S1212)。
一方、S1211において、新インポート結果レポートファイル900が生成されていないと判断すると、本処理を終了する。
本実施形態によれば、インポートを開始する前にエラー終了したケースにおいて、インポートするべき設定値をユーザに明示することが可能になる。インポートをリトライしてもインポートを開始できないケースにおいて、反映するべき設定値をユーザが手動で設定する一助の手段として有効である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステムまたは装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えばASIC)によっても実現可能である。
102 画像形成装置
302 インポートエクスポート制御部
303 インポートデータ管理部
304 インポート結果管理部
305 デバイス設定値管理部

Claims (15)

  1. 記憶されたファームウエアをインポートするファームウエアで更新する情報処理装置であって、
    更新した前記ファームウエアに対して、前記ファームウエアに付加されている特定の設定値を設定する設定手段と、
    前記設定手段により更新されたファームウエアに前記特定の設定値が設定された後に、インポート前のファームウエアの設定値が適正な設定値に変化しているかどうかを前記特定の設定値の属性に従い判断する判断手段と、
    インポート前のファームウエアの設定値が適正な設定値に変化していない場合、設定値のインポート結果を通知する通知手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記通知手段は、前記特定の設定値の属性に対応づけて前記設定値のインポート結果を通知することを特徴とすることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記判断手段は、インポート前の設定値と、前記特定の設定値と、前記インポート後の設定値とからインポート前のファームウエアの設定値が適正な設定値に変化しているかどうかを前記特定の設定値の属性に従い判断することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記特定の設定値の属性は、インポート結果を通知するかどうかを決定するカテゴリを指定する値を含むことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記特定の設定値は、前記ファームウエアの更新時にユーザの仕様に合わせるカスタマイズデータであることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 前記通知手段は、前記特定の設定値を反映することにより所定のエラーが発生した場合、インポートエラーを通知することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 前記所定のエラーは、ユーザが入力するパスワードエラー、特定の設定値を反映すると実行中のジョブがエラーとなるジョブエラーを含むことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
  8. インポートする前記ファームウエアを受信する受信手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  9. インポートする前記ファームウエアを入力する入力手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  10. 前記入力手段は、前記ファームウエアを記憶するUSBメモリであることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  11. 前記受信手段は、前記ファームウエアをサーバ装置から受信することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  12. 前記受信手段は、他の情報処理装置にインポートされた前記ファームウエアを前記他の情報処理装置から受信することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  13. 前記情報処理装置は、複合画像形成装置、印刷装置、スキャナ装置、ファクシミリ装置を含むことを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  14. 記憶されたファームウエアをインポートするファームウエアで更新する情報処理装置の制御方法であって、
    更新した前記ファームウエアに対して、前記ファームウエアに付加されている特定の設定値を設定する設定工程と、
    前記設定工程により更新されたファームウエアに前記特定の設定値が設定された後に、インポート前のファームウエアの設定値が適正な設定値に変化しているかどうかを前記特定の設定値の属性に従い判断する判断工程と、
    インポート前のファームウエアの設定値が適正な設定値に変化していない場合、設定値のインポート結果を通知する通知工程と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  15. 請求項14に記載の情報処理装置の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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