JP2018063024A - 車両制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】不必要な惰行制御の開始によって、短時間で惰行制御が解除されることを抑制することのできる車両制御装置を提供する。
【解決手段】惰行制御ECU100は、車両の惰性走行時に、エンジン10の出力を駆動輪へと伝達するクラッチ機構40を、エンジン10の出力が駆動輪に伝達される連結状態からエンジン10の出力が駆動輪に伝達されない非連結状態に切り替える惰行制御を実行するものであり、アクセル開度センサ30から入力されるアクセルペダルのアクセル開度の速度が所定の速度閾値以上であるか否かを判定し、アクセル開度の速度が速度閾値以上であるときには、アクセル開度の速度が速度閾値未満であるときよりも、判定時から惰行制御を開始しない状態を維持する待機期間を長く設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両制御装置に関する。
従来、車両の燃費を向上させるための車両制御の一例として惰行制御が知られている。この惰行制御では、例えばアクセルペダルの踏込みが解除されることを含む惰行制御の開始条件が成立したときに、エンジンから駆動輪への動力の伝達が遮断される。これにより、車両が、エンジンの機械的摩擦損失、すなわちエンジンフリクションの影響を低減しつつ惰性走行を行うことで、燃費の向上が図られる。
こうした惰行制御を実行する車両制御装置のうち、例えば特許文献1に記載の装置は、本来であれば惰行制御に移行する適正なタイミングであるにも関わらず、運転者による僅かなアクセルペダルの踏込みに起因して惰行制御に移行していないときには、その旨を運転者に報知する。そして、こうした構成により、惰行制御への移行が促されるため、惰行制御によって燃費が向上される機会を増やすことができる。
特開2014−113863号公報
ところで、運転者によるアクセルペダルの踏込みの解除は、上述した惰性走行時に限らず、例えば、自車両と自車両の前方に位置する障害物との衝突を回避するための緊急回避行動時にも行われる。この点、上記文献に記載の装置では、こうしたアクセルペダルの踏込みが解除された要因を何ら考慮することなく、アクセルペダルの踏み込みが解除されることを含む惰行制御の開始条件が成立したときに、惰行制御を開始する。そのため、緊急回避行動時には、アクセルペダルの踏み込みが解除された時点で一旦惰行制御に移行した後、惰行制御の解除条件の一つであるブレーキ操作が緊急回避行動の一連の動作として実行された時点で惰行制御が解除される。これにより、惰行制御が短時間で解除されるため、運転者に違和感を与える場合がある。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、不必要な惰行制御の開始によって、短時間で惰行制御が解除されることを抑制することのできる車両制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する車両制御装置は、車両の惰性走行時に、エンジンの出力を駆動輪に伝達する動力伝達機構を、前記エンジンの出力が駆動輪に伝達される連結状態から前記エンジンの出力が駆動輪に伝達されない非連結状態に切り替える惰行制御を実行する惰行制御部を備え、前記惰行制御部は、アクセルペダルのアクセル開度の速度が所定の速度閾値以上であるか否かを判定し、前記速度が前記速度閾値以上であるときには、前記速度が前記速度閾値未満であるときよりも、前記判定時から前記惰行制御を開始しない状態を維持する待機期間を長く設定する。
アクセル開度の速度が所定の速度閾値以上であるときには、アクセル操作が急峻に行われていることから、アクセルペダルの踏み込みを解除する要因が自車両の前方に位置する障害物を回避するための緊急回避行動である可能性が高い。そこで、上記構成によるように、このような場合に、アクセル開度の速度が所定の速度閾値以上であると判定したときから、惰行制御を開始しない状態を維持する期間を長く設定する。これにより、惰行制御が不必要に開始され難くなり、結果として、短時間での惰行制御の解除を抑制することができる。
上記車両制御装置において、前記待機期間は、前記惰行制御の開始が可能であるか否かを判定する判定処理を行うための判定期間であり、前記惰行制御部は、前記アクセル開度の前記速度が前記速度閾値未満であるときには、前記判定期間に第1の判定期間を設定し、前記アクセル開度の前記速度が前記速度閾値以上であるときには、前記判定期間に前記第1の判定期間よりも長い第2の判定期間を設定することが好ましい。
上記構成によれば、アクセル開度の速度が大きくアクセルペダルの踏み込みを解除する要因が緊急回避行動であると考えられるときには、アクセル開度の速度が小さくアクセルペダルの踏み込みを解除する要因が緊急回避行動以外であると考えられるときと比較して、アクセルペダルの踏み込みが解除された後の惰行制御の開始の可否を判定するための判定期間を延長する。その結果、緊急回避行動時には、アクセルオフ後に惰行制御の開始を不成立とさせる車両操作の一種であるブレーキ操作等が上記判定期間に行われやすくなる。これにより、惰行制御が不必要に開始され難くなるため、結果として、短時間での惰行制御の解除を抑制することができる。
その一方で、アクセル開度の速度が大きかったとしても、アクセルペダルの踏み込みを解除する要因が緊急回避行動以外である可能性もある。この場合、上記構成によるように、アクセルペダルの踏み込みを解除した後の惰行制御の開始の可否を判定するための判定期間を延長したとしても、この延長された判定期間内にブレーキ操作等が実行されないのであれば、当該判定期間の経過後に惰行制御への移行が開始される。これにより、アクセル開度の速度に基づいた緊急回避行動の有無に関する判定の精度が十分でなかったとしても、惰行制御への移行の可否を実情に合わせて判定することができる。
上記車両制御装置において、前記惰行制御部は、アクセル開度センサから入力される前記アクセル開度が所定の開度閾値未満となった時点と当該時点よりも前における前記アクセル開度の速度と前記所定の速度閾値とを比較し、その比較した結果に基づき前記待機期間を変更することが好ましい。
上記構成によれば、アクセル開度が所定の開度閾値未満となった時点と、その時点よりも前であって、アクセル操作がオンからオフに切り替わる過程でのアクセル開度の速度を対象とすることにより、アクセルペダルの踏み込みを解除する要因が緊急回避行動であったか否かが正確に判定される。これにより、緊急回避行動の有無に基づく惰行制御の開始の可否をより一層実情に合わせて判定することが可能となる。
上記車両制御装置において、前記惰行制御部は、前記アクセル開度センサから前記アクセル開度を取得する毎に前記アクセル開度の速度を演算する演算部と、前記演算部により演算された前記アクセル開度の速度を格納する記憶部と、前記アクセル開度センサから入力される前記アクセル開度が前記所定の開度閾値未満となった時点で、当該時点とその時点よりも前における前記アクセル開度の速度を前記記憶部から読み出して前記所定の速度閾値との比較判定を行う判定部とを備えることが好ましい。
上記構成によれば、アクセル開度センサから入力されるアクセル開度が所定の開度閾値未満となってアクセルペダルの踏み込みの解除が検知されて初めて、アクセル開度の速度に関する判定処理を開始する。そのため、アクセル開度センサからアクセル開度が入力される度にアクセル開度の速度に関する判定処理を実行する場合と比較して、その判定の頻度が抑えられる。これにより、アクセルペダルの踏み込みが解除されたときの緊急回避行動の有無の判定に要する処理負荷を低減することができる。
上記車両制御装置において、前記惰行制御部は、前記アクセル開度センサから入力される前記アクセル開度を格納する記憶部と、前記アクセル開度センサから入力される前記アクセル開度が前記所定の開度閾値未満となった時点で、当該時点とその時点よりも前におけるアクセル開度を前記記憶部から読み出してアクセル開度の前記速度を演算する演算部と、前記演算部により演算された前記アクセル開度の前記速度と前記所定の速度閾値との比較判定を行う判定部とを備えることが好ましい。
上記構成によれば、アクセル開度センサから入力されるアクセル開度が所定の閾値未満となってアクセルペダルの踏み込みの解除が検知されて初めて、アクセル開度の速度を算出する。そのため、アクセル開度センサからアクセル開度が入力される度にアクセル開度の速度を演算する場合と比較して、その演算処理に要する処理負荷を低減することができる。また、アクセル開度の速度を演算する度にその演算結果を記憶部に格納する場合と比較して、記憶部に必要とされるメモリ容量を低減することもできる。
本実施の形態の車両制御装置が適用される車両の概略構成を示すブロック図。 (a)は、通常時のアクセル開度の時間推移を示すグラフ、(b)は、緊急回避行動時のアクセル開度の時間推移を示すグラフ。 同実施の形態の車両制御装置が実行する惰行制御開始処理の処理手順を示すフローチャート。 同実施の形態の車両制御装置が実行する惰行制御開始処理の処理手順を示すフローチャート。 (a)は、従来例の車両制御装置にあって、急なアクセル操作時における惰行制御の動作態様を説明するための模式図、(b)は、同実施の形態の車両制御装置にあって、緊急回避行動時の急なアクセル操作時における惰行制御の動作態様を説明するための模式図、(c)は、同実施の形態の車両制御装置にあって、緊急回避行動時以外の急なアクセル操作時における惰行制御の動作態様を説明するための模式図。
以下、車両制御装置の一実施の形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施の形態の車両制御装置は、車両の走行時に所定の開始条件が成立したときに、車両制御の一種として惰行制御を実行する惰行制御ECU100(電子制御装置)により構成されている。惰行制御ECU100は、例えばCAN(コントローラエリアネットワーク)等からなる車両ネットワークNWを介して他のECU群に対して接続されている。
他のECU群は、各種の車載機器の動作を制御する複数の車載ECUから構成され、例えばエンジン10の動作を制御するエンジンECU110と、自動変速機20の動作を制御する変速機ECU120とを含んで構成されている。なお、エンジンECU110には、運転者によるアクセルペダルの踏込み量を検出するアクセル開度センサ30が接続されている。
そして、惰行制御ECU100は、エンジンECU110及び車両ネットワークNWを通じてアクセル開度センサ30からアクセル開度を取得する毎にアクセル開度の速度を演算部101により演算する。アクセル開度の速度は、単位時間当たりにおけるアクセル開度の変化量である。また、惰行制御ECU100は、その演算されたアクセル開度の速度を記憶部102に格納する。また、惰行制御ECU100は、アクセル開度センサ30から入力されるアクセル開度が所定の開度閾値未満となった時点で、当該時点とその時点の前におけるアクセル開度の速度を記憶部102から読み出して、判定部103を通じて記憶部102から読み出したアクセル開度の速度と所定の速度閾値との比較判定を行う。そして、惰行制御ECU100は、アクセル開度の速度が所定の速度閾値以上であると判定したときには、アクセル開度の速度が速度閾値未満であるときよりも、判定時から惰行制御を開始しない状態を維持する待機期間を長く設定する。
ここで、本実施の形態では、一例として、惰行制御ECU100が惰行制御を開始するためには、以下の(a)〜(c)に列挙する惰行制御の開始準備条件が成立することが前提となる。
(a)シフトレバーがD(ドライブ)の位置にある。
(b)車速が規定値以上である。
(c)走行支援機能が正常に動作している。
そして、惰行制御ECU100は、これら惰行制御の開始準備条件が成立している間に、アクセルペダルの踏み込みが解除された後、言い換えればアクセルオフ後の車速が一定時間安定したことを条件に、惰行制御を開始する。このとき、惰行制御ECU100は、上述のように、アクセル開度の速度が所定の速度閾値以上であると判定したときには、アクセル開度の速度が速度閾値未満であると判定したときと比べて、判定時から惰行制御を開始しない状態を維持する待機期間を長く設定する。
具体的には、図2(a)及び図2(b)に示すように、惰行制御ECU100は、車両の走行時にアクセル開度センサ30を通じて検出されるアクセル開度をエンジンECU110から車両ネットワークNWを通じて周期的に取得し、こうして取得したアクセル開度を記憶部102に格納する。また、惰行制御ECU100は、アクセル開度を取得する毎に、単位時間当たりのアクセル開度の変化量であるアクセル開度の速度、すなわち動作速度を算出し、当該算出したアクセル開度の動作速度を記憶部102に格納する。
また、惰行制御ECU100は、アクセル開度を取得する毎に、当該取得したアクセル開度と所定の開度閾値Sとの比較判定を行う。そして、アクセル開度が所定の開度閾値Sを下回った時点で、当該時点から所定数の単位時間だけ過去に遡った複数の時刻におけるアクセル開度の動作速度を記憶部102から読み出す。図2(a)及び図2(b)に示す例では、「時刻t」が、アクセル開度が所定の開度閾値Sを下回った時点であり、「時刻tx−3から時刻tまで」の4つの時刻が、惰行制御ECU100による読み出しの対象となる時点である。また、惰行制御ECU100は、例えばアクセル開度の動作速度の平均値を算出する等、これら複数の時刻におけるアクセル開度の動作速度を総合的に評価する。
この場合、図2(a)に示すように、運転者によるアクセルオフの要因が通常時の惰性走行を意図したものであるときには、アクセルオフの操作が緩やかに行われる可能性が高い。これに対し、図2(b)に示すように、運転者によるアクセルオフの要因が自車両の前方に位置する障害物の回避等のための緊急回避行動であるときには、アクセルオフの操作が急峻に行われる可能性が高い。そのため、図2(a)と図2(b)との比較から明らかなように、アクセルオフの要因が自車両の前方に位置する障害物の回避等のための緊急回避行動であるときには、アクセルオフの要因が通常時の惰性走行を意図している場合と比較して、アクセルオフ時のアクセル開度の動作速度が相対的に高い傾向にある。したがって、惰行制御ECU100は、上述した複数の時刻におけるアクセル開度の動作速度の評価値が所定の速度閾値以上であるか否かに基づき、アクセルオフの要因が緊急回避行動であるか否かを判定する。
そして、惰行制御ECU100は、アクセルオフの要因が緊急回避行動ではないと判定したときには、アクセルオフ後の惰行制御の開始が可能であるか否かを判定する判定処理を行うための判定期間、すなわち、アクセルオフ後において車速が安定しているか否かを判定する判定期間を第1の判定期間に設定する。その一方で、惰行制御ECU100は、アクセルオフの要因が緊急回避行動であると判定したときには、判定期間を第1の判定期間よりも長い第2の判定期間に設定する。すなわち、惰行制御ECU100は、アクセルオフの要因が緊急回避行動であると判定したときには、判定期間を延長する。
そして、図1に示すように、惰行制御ECU100は、惰行制御を開始すると、自動変速機20の一部であって、エンジン10と自動変速機20とを動力伝達可能に連結するクラッチ機構40の噛み合いを変速機ECU120を通じて解除させ、エンジン10の出力が自動変速機20に伝達されない非連結状態とする。これにより、エンジンの機械的摩擦損失、すなわちエンジンフリクションが自動変速機20を介して駆動輪に作用しなくなり、車両の惰性走行時における燃費の向上が図られる。なお、惰行制御では、車両の燃費の向上を図る上で、クラッチ機構40の噛み合いを外した状態で、エンジン10のアイドル回転数を通常時よりも低下させることが好ましい。また、惰行制御では、クラッチ機構40の噛み合いを解除させることに代えて、自動変速機20をニュートラル状態とする構成であってもよい。
次に、上記実施の形態の惰行制御ECU100が実行する惰行制御開始処理について、その具体的な処理手順を説明する。ここで、惰行制御ECU100は、車両のイグニッションスイッチがオンであることを条件に、惰行制御開始処理を実行する。
図3及び図4に示すように、この惰行制御開始処理ではまず、惰行制御ECU100は、車両ネットワークNWを介して接続された他のECU群から入力される各種の車両データに基づき、上述した惰行制御の開始準備条件が成立しているか否かを判定する(ステップS10)。
そして、惰行制御ECU100は、惰行制御の開始準備条件が成立していると判定したときには(ステップS10=YES)、アクセル開度センサ30からエンジンECU110を介して入力されるアクセル開度が所定の開度閾値S未満であるか否かに基づき、アクセルペダルの踏み込みが解除されたか否か、すなわちアクセルオフであるか否かを判定する(ステップS11)。
また、惰行制御ECU100は、アクセルオフであると判定したときには(ステップS11=YES)、その時点の直前におけるアクセル開度の動作速度を記憶部102から読み出して取得する(ステップS12)。
そして、惰行制御ECU100は、判定期間が未設定であれば(ステップS13=YES)、先のステップS12において取得したアクセル開度の動作速度が所定の速度閾値以上であるか否かを判定する(ステップS14)。このとき、惰行制御ECU100は、アクセル開度の動作速度が所定の速度閾値未満であるときには(ステップS14=NO)、判定期間を第1の判定期間に設定する(ステップS15)。その一方で、惰行制御ECU100は、こうして取得したアクセル開度の動作速度が所定の速度閾値以上であるときには(ステップS14=YES)、判定期間を第1の判定期間よりも長い第2の判定期間に設定する(ステップS16)。
続いて、惰行制御ECU100は、タイマーのカウントを開始した後(ステップS17)、車速における単位時間当たりの変化量が所定の範囲内に収まっているか否か、言い換えれば車速が安定しているか否かを判定する(ステップS18)。
そして、惰行制御ECU100は、車速が安定していると判定したときには(ステップS18=YES)、先のステップS17において計時を開始したタイマーのカウント値が、先のステップS15又はステップS16において設定した判定期間に達したか否かを判定する(ステップS19)。
この場合、惰行制御ECU100は、タイマーのカウント値が判定期間に達していないと判定したときには(ステップS19=NO)、車両のイグニッションスイッチがオフとされていない限り(ステップS20=NO)、その処理をステップS10に戻す。
その後、惰行制御ECU100は、タイマーのカウント値が判定期間に達するまでの間は、惰行制御の開始準備条件の判定処理(ステップS10)、アクセルペダルにおける踏み込みの有無の判定処理(ステップS11)、車速における安定の有無の判定処理(ステップS18)を繰り返す。そして、惰行制御ECU100は、これら判定処理のうち何れか一つの判定処理が否定判定となった時点で、タイマーのカウント値をリセットするとともに(ステップS21)、先のステップS15又はステップS16において設定した判定期間をリセットする(ステップS22)。その一方で、惰行制御ECU100は、これら判定処理の全てが肯定判定を維持したままタイマーのカウント値が判定期間に達したときには(ステップS19=YES)、惰行制御を開始した上で(ステップS23)、図3及び図4に示す惰行制御開始処理を終了する。
次に、本実施の形態の惰行制御ECU100の作用について、特にアクセルオフの要因に応じてアクセルオフ後の判定期間を変更するときの作用に着目して以下に説明する。
惰行制御を開始する際、通常は、惰行制御の開始準備条件が成立している間に、アクセルオフ後の車速が一定時間安定することが条件となる。このとき、アクセルオフの要因には、上述したように、惰行制御の開始を意図するときだけでなく、緊急回避行動を意図するときもある。
しかしながら、図5(a)に示すように、従来例では、こうしたアクセルオフの要因について何ら考慮することなく、アクセルオフ後の車速の安定の有無に関する判定期間を一律に設定していた。この場合、アクセルオフの要因が緊急回避行動であるときには、アクセルオフ後に予め設定した判定期間が経過した時点で惰行制御を開始し、その後に緊急回避行動の一連の動作としてブレーキ操作が行われると、このブレーキ操作によって惰行制御が解除されることとなる。すなわち、緊急回避行動の一連の動作としてアクセルオフの操作とブレーキ操作が行われる中で、惰行制御の開始と解除とが短時間の間に行われることとなり、運転者に違和感を与えるおそれがあった。
この点、図5(b)に示すように、本実施の形態では、アクセルオフの操作が急操作であって、アクセルオフの要因が緊急回避行動である可能性が高いと考えられるときには、アクセルオフ後の判定期間を延長する。これにより、この延長された判定期間の間に、緊急回避行動の一連の動作としてブレーキ操作が行われる可能性が高められる。そのため、このブレーキ操作に起因して車速が変化すること、あるいは、ブレーキ操作が惰行制御の解除条件として設定されていること等の理由から惰行制御の開始条件が不成立となる。その結果、緊急回避行動の一連の動作としてアクセルオフの操作とブレーキ操作が行われる中で、惰行制御は一貫として解除された状態に維持されることとなり、惰行制御の開始と解除とが短時間の間に行われることが抑えられる。
また、図5(c)に示すように、本実施の形態では、アクセルオフの操作が急操作であっても、延長された判定期間の間に惰行制御の開始を妨げる車両操作が何ら行われなかったときには、アクセルオフの要因が緊急回避行動以外であると判断して惰行制御を開始する。これにより、アクセル開度の動作速度に基づいた緊急回避行動の有無に関する判定の精度が十分でなかったとしても、惰行制御への移行の有無が実情に合わせて判定される。
以上説明したように、本実施の形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)惰行制御ECU100は、アクセル開度センサ30から入力される車両のアクセル開度の動作速度が所定の速度閾値以上であるときには、速度閾値未満であるときよりも、判定時から惰行制御を開始しない状態を維持する待機期間を長く設定する。これにより、惰行制御が不必要に開始され難くなり、結果として、短時間での惰行制御の解除を抑制することができる。
(2)惰行制御ECU100は、アクセル開度センサ30から入力されるアクセル開度の動作速度が所定の速度閾値上であるときには、アクセルオフ後において車速が安定に維持されているか否かを判定する判定期間を延長する。これにより、惰行制御が不必要に開始され難くなるだけでなく、惰行制御への移行の有無を実情に合わせて判定することができる。
(3)惰行制御ECU100は、アクセル開度センサ30から入力されるアクセル開度が所定の開度閾値S未満となった時点とその時点よりも前におけるアクセル開度の動作速度を対象として所定の速度閾値との比較を行い、その判定結果に基づき、判定期間を変更する。そのため、アクセル開度が所定の開度閾値S未満となった時点とその時点の前であって、アクセルペダルの踏み込みが有りから無しに切り替わる過程でのアクセル開度の動作速度を対象とすることにより、アクセルオフの要因が緊急回避行動であったか否かが正確に判定される。これにより、緊急回避行動の有無に基づく惰行制御の開始の有無をより一層実情に合わせて判定することが可能となる。
(4)惰行制御ECU100は、アクセル開度センサ30からアクセル開度を取得する毎にアクセル開度の動作速度を演算するとともに、その演算されたアクセル開度の動作速度を記憶部102に格納する。そして、惰行制御ECU100は、アクセル開度センサ30から入力されるアクセル開度が所定の開度閾値S未満となった時点で、当該時点とその時点の前におけるアクセル開度の動作速度を記憶部102から読み出して所定の速度閾値との比較判定を行う。すなわち、アクセル開度センサ30から入力されるアクセル開度が所定の開度閾値S未満となってアクセルオフの操作が検知されて初めて、アクセル開度の動作速度に関する判定処理を開始する。そのため、アクセル開度センサ30からアクセル開度が入力される度にアクセル開度の動作速度に関する判定処理を実行する場合と比較して、その判定の頻度が抑えられる。これにより、アクセルオフ時の緊急回避行動の有無の判定に要する処理負荷を低減することができる。
なお、上記実施の形態は、以下のような形態にて実施することもできる。
・上記実施の形態において、惰行制御ECU100は、アクセルオフが検出された時点で、当該時点とその時点の前におけるアクセル開度を記憶部102から読み出してアクセル開度の動作速度を演算部101により演算してもよい。
この構成では、惰行制御ECU100は、アクセル開度センサ30からアクセル開度が入力される度にアクセル開度の動作速度を演算する場合と比較して、その演算処理に要する処理負荷を低減することができる。また、惰行制御ECU100は、アクセル開度の動作速度を演算する度にその演算結果を記憶部102に格納する場合と比較して、記憶部102に必要とされるメモリ容量を低減することもできる。
ただし、惰行制御ECU100は、その演算処理性能が十分に確保されているのであれば、アクセル開度センサ30からアクセル開度が入力される度にアクセル開度の動作速度を演算してもよい。この場合、アクセル開度センサ30から入力されるアクセル開度やその動作速度を必ずしも記憶部102に一時的に格納する必要はなく、所定の速度閾値と比較判定した後にそれらデータを随時破棄するようにしてもよい。すなわち、惰行制御ECU100の記憶部102には、必ずしもアクセル開度センサ30の加速度及びその動作速度を格納するためのメモリ領域を確保しなくてもよい。
・上記実施の形態において、比較の対象となるアクセル開度の動作速度は、アクセル開度センサ30から入力されるアクセル開度が所定の開度閾値未満となった時点とその時点の前のデータに限られない。例えば、アクセルオフの操作開始に起因して、アクセル開度センサ30から入力されるアクセル開度が減少し始めた時点とその時点の後のデータを比較の対象としてもよい。
・上記実施の形態では、惰行制御ECU100は、アクセルオフの要因が緊急回避行動であるか否かに応じて、アクセルオフ後において車速が安定に維持されているか否かを判定する判定期間を延長するようにした。ただし、アクセルオフの要因に応じて変更の対象となる判定要素は、車速が安定に維持されているか否かを判定する判定期間に限られない。すなわち、例えば車速が安定と判定される速度範囲等、惰行制御の開始条件を構成する他の判定要素を変更することにより、判定時から惰行制御を開始しない状態を維持する待機期間を長く設定するようにしてもよい。
・上記実施の形態において、惰行制御ECU100は、アクセルオフの要因が緊急回避行動であると判定したときには、アクセルオフの要因が惰性走行であるときよりも、判定時から惰行制御を開始しない状態を維持する待機期間を長く設定する手法の一例として、惰行制御への移行を禁止するようにしてもよい。
・上記実施の形態では、惰行制御ECU100は、アクセル開度センサ30から入力されるアクセル開度の動作速度が所定の速度閾値以上であるか否かに基づき、惰行制御の開始の可否を判定するための判定期間を二段階に変更する場合を例に挙げて説明した。ただし、これに限らず、惰行制御ECU100は、アクセル開度の動作速度との比較対象となる速度閾値を複数設定し、それら速度閾値との比較判定によって惰行制御の開始の可否を判定するための判定期間を多段階に変更するようにしてもよい。
10…エンジン、20…自動変速機、30…アクセル開度センサ、40…クラッチ機構、100…惰行制御ECU、101…演算部、102…記憶部、103…判定部、110…エンジンECU、120…変速機ECU、S…開度閾値、NW…車両ネットワーク。

Claims (5)

  1. 車両の惰性走行時に、エンジンの出力を駆動輪に伝達する動力伝達機構を、前記エンジンの出力が駆動輪に伝達される連結状態から前記エンジンの出力が駆動輪に伝達されない非連結状態に切り替える惰行制御を実行する惰行制御部を備え、
    前記惰行制御部は、
    アクセルペダルのアクセル開度の速度が所定の速度閾値以上であるか否かを判定し、前記速度が前記速度閾値以上であるときには、前記速度が前記速度閾値未満であるときよりも、前記判定時から前記惰行制御を開始しない状態を維持する待機期間を長く設定する
    車両制御装置。
  2. 前記待機期間は、前記惰行制御の開始が可能であるか否かを判定する判定処理を行うための判定期間であり、
    前記惰行制御部は、
    前記アクセル開度の前記速度が前記速度閾値未満であるときには、前記判定期間に第1の判定期間を設定し、前記アクセル開度の前記速度が前記速度閾値以上であるときには、前記判定期間に前記第1の判定期間よりも長い第2の判定期間を設定する
    請求項1に記載の車両制御装置。
  3. 前記惰行制御部は、アクセル開度センサから入力される前記アクセル開度が所定の開度閾値未満となった時点と当該時点よりも前における前記アクセル開度の速度と前記所定の速度閾値とを比較し、その比較した結果に基づき前記待機期間を変更する
    請求項1又は請求項2に記載の車両制御装置。
  4. 前記惰行制御部は、
    前記アクセル開度センサから前記アクセル開度を取得する毎に前記アクセル開度の速度を演算する演算部と、
    前記演算部により演算された前記アクセル開度の速度を格納する記憶部と、
    前記アクセル開度センサから入力される前記アクセル開度が前記所定の開度閾値未満となった時点で、当該時点とその時点よりも前における前記アクセル開度の速度を前記記憶部から読み出して前記所定の速度閾値との比較判定を行う判定部と
    を備える
    請求項3に記載の車両制御装置。
  5. 前記惰行制御部は、
    前記アクセル開度センサから入力される前記アクセル開度を格納する記憶部と、
    前記アクセル開度センサから入力される前記アクセル開度が前記所定の開度閾値未満となった時点で、当該時点とその時点よりも前におけるアクセル開度を前記記憶部から読み出してアクセル開度の前記速度を演算する演算部と、
    前記演算部により演算された前記アクセル開度の前記速度と前記所定の速度閾値との比較判定を行う判定部と
    を備える
    請求項3に記載の車両制御装置。
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