JP2018062873A - 廃熱回収発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】より簡便な構造で、触媒温度が触媒活性温度に到達する時間を阻害することなく、かつ効率的に排気ガスの熱エネルギーを電気エネルギーとして回収可能な廃熱回収発電装置を提供する。【解決手段】廃熱回収発電装置は、排気ガスを浄化する触媒を有する内燃機関の排気ガス経路において、排気ガス経路の内燃機関と触媒との間に排気ガスの熱エネルギーを電気エネルギーに変換する熱電変換部が設けられる。排気ガス経路の内燃機関と触媒との間には、熱電変換部を迂回するバイパス経路が設けられ、流路切換部によって、排気ガスの流路が熱電変換手部を通過する流路と、バイパス経路を通過する流路との間で切り換えられる。【選択図】図1

Description

本開示は、内燃機関の排気ガスに含まれる熱エネルギーを電気エネルギーに変換して回収する廃熱回収発電装置に関する。
車両に走行用動力源として搭載される内燃機関では、運転時に、熱エネルギーを含む排気ガスが放出される。近年、車両性能として燃費性能が重視されている。これに伴い、排気ガスに含まれる熱エネルギー(廃熱)を回収する廃熱回収装置を搭載することで、車両のエネルギー効率を改善し、良好な燃費性能を達成する車両の開発が進められている。典型的な排熱回収装置では、排気ガスの熱エネルギーを電気エネルギーに変換することにより発電を行う、いわゆる廃熱回収発電装置が典型的である。廃熱回収発電装置で発電された電力は、車内負荷に供給される他、その余剰分を蓄電用のバッテリに充電することで、良好な燃費性能が達成される。
この種の廃熱回収発電装置として、例えばランキンサイクル等の熱サイクルを利用したものが知られている。しかしながら、このような熱サイクルを利用する廃熱回収発電装置は、熱サイクルの各工程に対応する構成要素を作動媒体が流れる循環経路を介して接続する構造を有するため、構成が比較的複雑になり、車両のように設置スペースが限られる用途では搭載性が問題となる場合がある。
そこで、このような搭載性の問題を解消するために、比較的構成が簡便な熱電素子を利用した廃熱回収発電装置の開発が行われている。熱電素子は2種類の異種金属(または半導体)の両端を接続し、その両端に温度差を設けると起電力が発生するゼーベック効果を利用する発電素子である。熱電素子を利用する発電方式は、熱電発電(TEG:Thermoelectric Generation)と称される。熱電素子は、上述のように2種類の異種金属からなるシンプルな構成であるため、これを利用することで、廃熱回収発電装置の搭載性を改善できるメリットがある。
特許文献1は、熱電素子を利用した廃熱回収発電装置の一例である。この例では、排気ガスを浄化するための触媒が設けられた排気ガス経路を有する内燃機関において、触媒より上流側に熱電素子を含む発電装置を設けることで、排気ガスの熱エネルギーを電気エネルギーに変換して回収することが開示されている。
特開2005−137188号公報
上記特許文献1のように、排気ガス経路に排気ガスを浄化するための触媒を有する場合、触媒の上流側に熱電素子のように熱エネルギーを吸収する要素が存在すると、触媒が活性温度に達する時間が長くなってしまい、排気ガスの浄化性能が低下してしまうおそれがある。これに対して特許文献1では、発電装置(熱電素子)の伝熱状態が構造的に可変になるように構成することで、内燃機関の運転状態に応じて伝熱状態を調整し、触媒が触媒活性温度に到達する時間が長くなることを防止している。しかしながら、このように発電装置に伝熱状態を変化させるための可動機構を設けることは、装置構成の複雑化を招いてしまい、メンテナンス性の低下や製造上のコスト上昇の要因となってしまう。
本発明の少なくとも1実施形態は上記事情に鑑みなされたものであり、より簡便な構造で、触媒が触媒活性温度に到達する時間を阻害することなく、かつ効率的に排気ガスの熱エネルギーを電気エネルギーとして回収可能な廃熱回収発電装置を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも1実施形態に係る廃熱回収発電装置は上記課題を解決するために、内燃機関と、前記内燃機関からの排気ガスが通過する排気ガス経路と、前記排気ガス経路に設けられ、前記排気ガスを浄化する触媒と、前記排気ガス経路の前記内燃機関と前記触媒との間に設けられ、前記排気ガスの熱エネルギーを電気エネルギーに変換する熱電変換部と、前記排気ガス経路の前記内燃機関と前記触媒との間に設けられ、前記熱電変換部を迂回するバイパス経路と、前記排気ガス経路の前記内燃機関と前記バイパス経路との間に設けられ、前記排気ガスの流路を、前記熱電変換手部を通過する流路と、前記バイパス経路を通過する流路との間で切換える流路切換部と、を含む。
上記(1)の構成によれば、内燃機関の排気ガス経路のうち、排気ガスを浄化するための触媒と内燃機関との間には、排気ガスの熱エネルギーを電気エネルギーに変換可能な熱電素子を含む熱電変換部が設けられている。このような排気ガス経路は、内燃機関と触媒との間において、熱電変換部を迂回するバイパス経路を有しており、流路切換部によって、排気ガスの流路が、熱電変換部を通過する流路とバイパス経路を通過する流路との間で切換え可能に構成されている。
流路切換部によって前者の流路が選択された場合には、熱電変換部に導かれる排気ガスに含まれる熱エネルギーによって発電が行われる。一方、流路切換部によって後者の流路が選択された場合には、排気ガスは熱電変換部を通過することなく、下流側の触媒に導かれる。そのため、排気ガスの熱エネルギーは熱電変換部によって奪われないため、排気ガスは温度が高く維持された状態で触媒に供給される。その結果、触媒が触媒活性温度に到達する時間が阻害されない。
従って、流路切換部によって排気ガスの流路を切り換えることで、触媒が触媒活性温度に到達する時間を阻害することなく、かつ効率的に排気ガスの熱エネルギーを電気エネルギーとして回収することが可能となる。このような廃熱回収発電装置は、装置構成が簡便であり、限られたスペースを有する車両に対して良好な搭載性を発揮するとともに、低コスト化にも効果的である。
(2)幾つかの実施形態では上記(1)の構成において、前記熱電変換部は、電気エネルギーを供給されることにより、前記排気ガスを加熱可能に構成されている。
上記(2)の構成によれば、熱電変換部に電気エネルギーを供給することにより、いわゆる熱電素子のペルチェ効果に基づいて熱エネルギーが生じ、熱電変換部を実質的にヒータとして機能できる。そのため、流路変換部によって熱電変換部を通る流路が選択されている場合には、熱電変換部に電気エネルギーを供給することで排気ガスを積極的に加熱し、触媒が触媒活性温度に到達するまでの時間を効果的に短縮できる。
(3)幾つかの実施形態では上記(2)の構成において、前記触媒は選択触媒還元脱硝装置である。
上記(3)の構成によれば、排気ガス経路に設けられる触媒は、排気ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)を、還元剤を用いて浄化する選択触媒還元脱硝装置(SCR:Selective Catalytic Reduction)である。選択触媒還元脱硝装置では、還元剤として例えば尿素水が用いられる。還元剤は、排気ガスの高温雰囲気下で加水分解され、生成されたアンモニアが排気ガス中の窒素酸化物(NOx)と化学反応することで窒素(N)と水(HO)とに還元することにより浄化が行われる。
このような選択触媒還元脱硝装置では、尿素水の加水分解の反応速度が雰囲気温度に依存するため、例えば冷態始動時のように排気ガスが比較的低温な場合には、所定量のアンモニアを生成するために必要とされる還元剤の消費量が増加してしまう。本構成では、上述のように熱電変換部をヒータとして機能させることで排気ガスの昇温を促進できることから、還元剤の消費を効果的に抑制できる。その結果、還元剤の貯蔵タンクの容量が少なく済むため、限られたスペースを有する車両に対して良好な搭載性を発揮するとともに、還元剤の消費量削減による経済性も達成できる。
(4)幾つかの実施形態では上記(1)から(3)のいずか1構成において、前記内燃機関はディーゼルエンジンであり、前記内燃機関と前記流路切換部との間に前記排気ガス中の粒子状物質を捕集するためのDPF(Diesel Particulate Filter)が設けられる。
上記(4)の構成によれば、内燃機関がディーゼルエンジンであるため、その排気ガス中には、煤等の粒子状物質が含まれる。粒子状物質は、排気ガス経路に設置されるDPFによって捕集される。ここで、DPFは排気ガス経路のうち内燃機関と流路切換部との間に設けられているので、熱電変換部にはDPFによって粒子状物質が捕集された後の排気ガスが供給される。そのため、熱電変換部に粒子状物質が蓄積することで性能低下が生じない。
また熱電変換部の上流側にDPFがあるため、熱電変換部は内燃機関に対して所定距離を隔てた位置に配置される。そのため、内燃機関から排出された直後の高温な排気ガスに熱電変換部が曝されることがなく、過熱によって熱電変換部に不具合や寿命低下が生じることを抑制できる。
(5)幾つかの実施形態では上記(1)から(4)のいずれか1構成において、前記熱電変換部は互いに隣接する高温部及び低温部を備え、前記高温部には前記排気ガスが供給され、前記低温部には前記内燃機関の冷却水が供給される。
上記(5)の構成によれば、熱電変換部は高温部及び低温部を備え、これらの間に生じる温度差に基づいて発電が行われる。高温部には排気ガスが供給されることにより、排気ガスの熱エネルギーによって高温が形成されるとともに、低温部には内燃機関の冷却水が供給されることにより低温が形成される。
(6)幾つかの実施形態では上記(1)から(5)のいずれか1構成において、前記内燃機関の出力を用いて駆動されることにより発電可能なオルタネータと、前記オルタネータ及び熱電変換部における発電量を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記熱電変換部で発電が行われている間、前記オルタネータにおける発電を停止させる。
上記(6)の構成によれば、発電用装置として上述の熱電変換部に加えて、内燃機関の出力で駆動可能なオルタネータを備える。制御部は、熱電変換部にて発電が行われている場合には、オルタネータによる発電は停止する。これにより、内燃機関の出力を利用するオルタネータの使用期間が短縮されるため、装置全体のエネルギー効率が向上できる。
本発明の少なくとも1実施形態によれば、より簡便な構造で、触媒温度が触媒活性温度に到達する時間を阻害することなく、かつ効率的に排ガスの熱エネルギーを電気エネルギーとして回収することができる廃熱回収発電装置を提供できる。
本発明の一実施形態に係る廃熱回収発電装置の全体構成を示す模式図である。 図1の熱電変換部の近傍を拡大して示す模式図である。 排気ガスが熱電変換部を通る流路Aを示す模式図である。 排気ガスが熱電変換部を通ることなくバイパス経路を通る流路Bを示す模式図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
また例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は本発明の一実施形態に係る廃熱回収発電装置1の全体構成を示す模式図である。
廃熱回収発電装置1は、車両に走行用動力源として搭載される内燃機関2から排出される排気ガスの熱エネルギー(廃熱)を回収して発電を行う装置である。内燃機関2は化石燃料をシリンダ内で燃焼させて仕事をする原動機であり、本実施形態では内燃機関2として燃料として軽油を使用する4シリンダディーゼルエンジンが例示されている。
尚、本発明の適用対象には燃料としてガソリンを使用するガソリンエンジンが含まれてもよい。
内燃機関2では、吸気ガス経路4から取り込んだ空気(外気)は吸気マニホールド5を介して各シリンダに供給され、各シリンダにてピストンサイクルに応じて圧縮加熱される。また各シリンダでは、圧縮過熱された空気に対してインジェクタから燃料を噴射し、燃料が自己着火することにより燃焼が行われる。本実施形態では、内燃機関2は過給用のターボチャージャ6を備える。ターボチャージャ6は、排気ガスにより駆動されるタービン8と、該タービン8と連動するコンプレッサ10とを有する。
尚、吸気ガス経路4のうちコンプレッサ10の下流側には、コンプレッサ10によって圧縮された吸気を冷却するためのインタークーラ12が設置されている。
また内燃機関2はコモンレールシステム(不図示)を搭載しており、各シリンダに供給される燃料は、サプライポンプで高圧にされてレール(蓄圧室)内に蓄えられ、所定タイミングでインジェクタから各シリンダに所定量が噴射されるように制御される。
各シリンダで生じる排気ガスは、排気マニホールド14を介して排気ガス経路16から外部に排出される。排気ガス経路16のうちターボチャージャ6を構成するタービン8の下流側には、DPF(Diesel Particulate Filter)18が設けられており、排気ガスに含まれる粒子状物質が捕集される。
尚、DPF18は粒子状物質の捕集量が所定量を超えた場合に、捕集性能の低下を改善するために捕集した粒子状物質を燃焼する再生機能を有していてもよい。
排気ガス経路16のうちDPF18より下流側には、排気ガスを浄化するための触媒20が設けられている。本実施形態では、排気ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)を浄化するための触媒20として、選択触媒還元脱硝装置(SCR:Selective Catalytic Reduction)が用いられている。選択触媒還元脱硝装置は、還元剤として例えば尿素水が用いられる。還元剤は、排気ガスの高温雰囲気下で加水分解され、生成されたアンモニアが排気ガス中の窒素酸化物(NOx)と化学反応することで窒素(N)と水(HO)とに還元することにより浄化が行われる。
また内燃機関2は、排気ガスの一部を吸気側に還流させることにより、排気ガス中の窒素酸化物(NOx)の低減や部分負荷時の燃費向上を目的とするEGRシステム22を備える。EGRシステム22は、排気マニホールド14と吸気マニホールド5との間に形成されたEGR経路24と、EGR経路24を通過する排気ガスを冷却するためのEGRクーラ26と、排気ガスの還流量を調整するためのEGRバルブ28と、を備える。EGRバルブ28の開度は、不図示のコントロールユニットにより制御され、EGRシステム22による排気ガスの還流量が調整される。
内燃機関2のシリンダブロック等にはウォータージャケット(不図示)が設けられており、該ウォータージャケット中を冷却水が流れることにより、内燃機関2の水冷が行われている。冷却水は循環経路30を循環する。循環経路30は、冷却水を圧送するための冷却水ポンプ32と、冷却水を外気と熱交換して放熱するためのラジエータ34と、を備える。内燃機関2を冷却することで温度が上昇した冷却水は、冷却水ポンプ32によってラジエータ34に送られ、外気との熱交換により冷却された後、再び内燃機関2に送られる。
ラジエータ34における放熱は、ラジエータ34に面するように配置されたラジエータファン35による送風により促進される。ラジエータファン35は、内燃機関2の動力の一部を用いて駆動され、その送風量は、例えばラジエータ34に送られる冷却水の温度に応じて制御されることにより、冷却水の温度は適切な範囲に冷却される。
また冷却水ポンプ32は、内燃機関2とベルト等の伝達機構を介して機械的に接続されることにより、内燃機関2の動力の一部を用いて駆動する機械式ポンプであるが、後述するバッテリ42に蓄電された電力や、オルタネータ36又は熱電変換部44で発電される電力を用いて駆動される電動式ポンプであってもよい。
内燃機関2で発生する動力は、主に、不図示の出力軸を介して車両の走行輪側に伝達されるが、その一部は、ベルト等の伝達機構を介して発電用のオルタネータ36に伝達される。オルタネータ36は、内燃機関2から伝達される動力で回転されることにより交流電力を発電する交流発電機である。オルタネータ36で発電された交流電力は、インバータ38によって直流変換された後、車内負荷40に供給されるほか、余剰分はバッテリ42に蓄積される。
尚、オルタネータ36は上記のように発電に用いられる他、バッテリ42に蓄積される電力を消費して電動機(モータ)として駆動することで、内燃機関2をアシストすることもできる。
また排気ガス経路16のうち内燃機関2と触媒20との間には、排気ガスの熱エネルギーを電気エネルギーに変換するための熱電変換部44が設けられる。熱電変換部44は、熱エネルギーを電気エネルギーに変換可能な熱電素子を含んでおり、熱電発電(TEG:Thermoelectric Generation)が行われる。熱電素子は2種類の異種金属(または半導体)の両端を接続し、その両端に温度差を設けると起電力が発生するゼーベック効果を利用する素子である。
ここで図2は図1の熱電変換部44の近傍を拡大して示す模式図である。熱電変換部44は互いに隣接する高温部44a及び低温部44bを備える。高温部44aは、排気ガス経路16を流れる排気ガスに対して熱的に接触するように形成されており、排気ガスによって加温される。一方、低温部44bは、循環経路30から分岐する冷却水導入ライン46を介して低温の冷却水が導入されることにより冷却される。このようにして高温部44a及び低温部44bの間には温度差が形成され、温度差に基づく起電力が発生する。
尚、図2の例では、熱電変換部44は、高温部44aが排気ガス経路16に沿って内側に設けられるとともに、低温部44bが高温部44aの回りを外側から囲むように形成されているが、熱電変換部の具体的構成は、これに限定されないことは言うまでもない。
尚、冷却水導入ライン46は、循環経路30のうちラジエータ34の下流側に接続されることにより、ラジエータ34による冷却後の低温の冷却水が、熱電変換部44に導入されるように形成されている。また熱電変換部44の低温部44bに導入された冷却水は、低温部44bと熱交換することにより温度が上昇した後、冷却水戻しライン48を介して循環経路30に戻される。この冷却水戻しライン48は、循環経路30のうちラジエータ34の上流側に接続されており、熱電変換部44を通過することにより温度が上昇した冷却水が、内燃機関2からの冷却水とともにラジエータ34にて冷却されるように形成されている。
循環経路30に対する冷却水導入ライン46及び冷却水戻しライン48の接続構成を、このように形成することで、循環経路30に設けられる冷却水ポンプ32によって、熱電変換部44への冷却水供給・戻しを賄うことができる。すなわち、冷却水導入ライン46又は冷却水戻しライン48に、他のポンプを増設することなく、熱電変換部44への冷却水供給が可能となる。
尚、冷却水導入ライン46及び冷却水戻しライン48に、熱電変換部44への冷却水供給を行うためのポンプを増設してもよい。この場合、ポンプ増設に伴ってコストが少なからず増えてしまうが、冷却水ポンプ32と独立的に制御することで、よりきめ細やかな冷却水の流量制御が可能となる。
熱電変換部44で発電された電力は温度差に応じた電圧を有する直流であるため、コンバータ49によって所定の電圧に変圧される。コンバータ49の出力は、車内負荷40に供給されるほか、余剰分はバッテリ42に蓄積される。
尚、本実施形態では、上述のオルタネータ36で発電された電力と、熱電変換部44で発電された電力の供給先(車内負荷40及びバッテリ42)を共用している場合を示しているが、これらは独立的に設けられていてもよい。
オルタネータ36及び熱電変換部44における発電量は、コントロールユニットである制御部50によってそれぞれ制御される。制御部50は、電子演算装置等からなるECU(Engine Control Unit)の一部として構成されており、予めインストールされた所定のプログラムに応じた制御を実行する。本実施形態では特に、制御部50は熱電変換部44における発電状態を検知し、熱電変換部44で発電が行われている間、オルタネータ36における発電が停止するように制御する。つまり、熱電変換部44の発電によって車内負荷40が賄われている場合には、内燃機関2の出力の一部を消費するオルタネータ36を停止させることで、内燃機関2の出力効率が改善され、燃費性能が向上する。
このような熱電変換部44は、排気ガス経路16のうちDPF18より下流側に設けられている。そのため、熱電変換部44にはDPF16によって粒子状物質が捕集された後の排気ガスが供給される。そのため、熱電変換部44に粒子状物質が蓄積することで性能低下が生じることがない。
また熱電変換部44の上流側にはDPF18があるため、熱電変換部44は内燃機関2に対して所定距離を隔てた位置に配置される。そのため、内燃機関2から排出された直後の高温な排気ガスに熱電変換部44が曝されることがなく、過熱によって熱電変換部44に不具合や寿命低下が生じることを抑制できる。
尚、排気ガス経路16にDPF18がない場合(例えば内燃機関2がガソリンエンジンである場合)、熱電変換部44は、該熱電変換部44に導入される排気ガスの温度が適正範囲になるように、内燃機関2(又はタービン8)から所定の距離を隔てて配置するとよい。このとき、熱電変換部44における熱電変換効率が良好になる温度範囲になるように、熱電変換部44に位置を決定するとよい。
排気ガス経路16のうち内燃機関2と触媒20との間には、熱電変換部44を迂回するバイパス経路52が設けられている。バイパス経路52の上流側の端部は、DPF18と熱電変換部44との間にて排気ガス経路16の主流路に対して接続されている。ここでバイパス経路52の上流側の端部は、流路切換部54を介して排気ガス経路16に接続されている。流路切換部54は、例えば三方弁のようなバルブ機構であり、その開閉状態に応じて、内燃機関2から排出される排気ガスの流路が、熱電変換部44を通過する流路Aと、バイパス経路52を通過する流路Bとの間で切換可能に構成されている。
ここで図3Aは排気ガスが熱電変換部44を通る流路Aを示す模式図であり、図3Bは排気ガスが熱電変換部44を通ることなくバイパス経路52を通る流路Bを示す模式図である。
図3Aに示されるように、流路切換部54によって流路Aが選択された場合には、排気ガスの温度が十分高いことを条件に、熱電変換部44にて上述のように発電が行われることで、熱エネルギーを電気エネルギーとして回収することができる。この場合、オルタネータ36の作動期間を短縮することができるので、全体としてのエネルギー効率が改善され、燃費性能が向上する。
一方、例えば内燃機関2の冷態始動時のように排気ガスの温度が低い場合には、熱電変換部44に対してバッテリ42に蓄えられた電力を供給することにより、排気ガスの暖気を促進してもよい。熱電変換部44が有する熱電素子は、上述の熱電発電とは逆メカニズム(ペルチェ効果)に基づいて、電気エネルギーを熱エネルギーに変換することにより、熱電変換部44を実質的にヒータとして機能できる。このように熱電変換部44に電気エネルギーを供給することで排気ガスを積極的に加熱し、触媒20が触媒活性温度に到達するまでの時間を効果的に短縮できる。
また上述したように触媒20として選択触媒還元脱硝装置を用いているが、このような選択触媒還元脱硝装置では、尿素水の加水分解の反応速度が雰囲気温度に依存するため、例えば冷態始動時のように排気ガスが比較的低温な場合には、所定量のアンモニアを生成するために必要とされる還元剤の消費量が増加してしまう。本実施形態では、上述のように熱電変換部44をヒータとして機能させることで排気ガスの昇温を促進できることから、還元剤の消費を効果的に抑制できる。その結果、還元剤の貯蔵タンクの容量が少なく済むため、限られたスペースを有する車両に対して良好な搭載性を発揮するとともに、還元剤の消費量削減による経済性も達成できる。
一方、図3Bに示されるように、流路切換部54によって流路Bが選択された場合には、排気ガスは熱電変換部44を通過することなく、下流側の触媒20に導かれる。そのため、排気ガスの熱エネルギーは熱電変換部44によって奪われないため、排気ガスは温度が高く維持された状態で触媒20に供給される。その結果、触媒20が触媒活性温度に到達する時間が阻害されない。
このように流路切換部54によって排気ガスの流路を切り換えることで、内燃機関2の運転性能や触媒の浄化性能を良好に維持しながら、排気ガスに含まれる熱エネルギーによる発電によりエネルギー効率を向上できる。このような廃熱回収発電装置1は、バイパス経路52を利用して流路切換部54による切換動作で稼働可能なため、構成が簡潔であり、搭載性に優れるとともにコスト低減に効果的である。
以上説明したように本発明の少なくとも1実施形態によれば、より簡便な構造で、触媒温度が触媒活性温度に到達する時間を阻害することなく、かつ効率的に排気ガスの熱エネルギーを電気エネルギーとして回収可能な廃熱回収発電装置を提供できる。
本発明の少なくとも1実施形態は、内燃機関の排気ガスに含まれる熱エネルギーを電気エネルギーに変換することにより回収する廃熱回収発電装置に適用可能である。
1 廃熱回収発電装置
2 内燃機関
4 吸気ガス経路
5 吸気マニホールド
6 ターボチャージャ
8 タービン
10 コンプレッサ
12 インタークーラ
14 排気マニホールド
16 排気ガス経路
20 触媒
22 EGRシステム
24 EGR経路
26 EGRクーラ
28 EGRバルブ
30 循環経路
32 冷却水ポンプ
44 熱電変換部
44a 高温部
44b 低温部
46 冷却水導入ライン
48 冷却水戻しライン
49 コンバータ
50 制御部
52 バイパス経路
54 流路切換部

Claims (6)

  1. 内燃機関と、
    前記内燃機関からの排気ガスが通過する排気ガス経路と、
    前記排気ガス経路に設けられ、前記排気ガスを浄化する触媒と、
    前記排気ガス経路の前記内燃機関と前記触媒との間に設けられ、前記排気ガスの熱エネルギーを電気エネルギーに変換する熱電変換部と、
    前記排気ガス経路の前記内燃機関と前記触媒との間に設けられ、前記熱電変換部を迂回するバイパス経路と、
    前記排気ガス経路の前記内燃機関と前記バイパス経路との間に設けられ、前記排気ガスの流路を、前記熱電変換手部を通過する流路と、前記バイパス経路を通過する流路との間で切換える流路切換部と、を含む廃熱回収発電装置。
  2. 前記熱電変換部は、電気エネルギーを供給されることにより、前記排気ガスを加熱可能に構成されている、請求項1に記載の廃熱回収発電装置。
  3. 前記触媒は選択触媒還元脱硝装置である、請求項2に記載の廃熱回収発電装置。
  4. 前記内燃機関はディーゼルエンジンであり、
    前記内燃機関と前記流路切換部との間に前記排気ガス中の粒子状物質を捕集するためのDPFが設けられる、請求項1から3のいずれか1項に記載の廃熱回収発電装置。
  5. 前記熱電変換部は互いに隣接する高温部及び低温部を備え、
    前記高温部には前記排気ガスが供給され、
    前記低温部には前記内燃機関の冷却水が供給される、請求項1から4のいずれか1項に記載の廃熱回収発電装置。
  6. 前記内燃機関の出力を用いて駆動されることにより発電可能なオルタネータと、
    前記オルタネータ及び熱電変換部における発電量を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記熱電変換部で発電が行われている間、前記オルタネータにおける発電を停止させる、請求項1から5のいずれか1項に記載の廃熱回収発電装置。
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