JP2018061128A - アンテナ装置及びアンテナシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】カバーエリアが可変であり、かつ隣り合うアンテナ装置との干渉を抑制可能なアンテナ装置及びアンテナシステムを提供する。【解決手段】水平方向に整列配置された複数のアンテナ素子2と、複数系統のベースバンド信号D1〜D4が入力される無線部3と、を備え、無線部3は、ベースバンド信号の系統毎でかつアンテナ素子2毎に、位相と振幅を調整するための重み係数が設定された重みマトリクスを記憶する記憶部6を有し、重みマトリクスを各系統のベースバンド信号D1〜D4に掛け合わせて各アンテナ素子2から送信する送信信号P1〜P4を生成するように構成されており、無線部3は、適用する重みマトリクスを変更可能に構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、アンテナ装置及びアンテナシステムに関する。
従来、携帯電話基地局として用いられるアンテナシステムでは、複数のアンテナ装置を用いて、360度全方向の通信をカバーすることが行われている。例えば、3つのアンテナ装置を用いて、各アンテナ装置で120度のエリアにおける通信をカバーする、といったことが行われている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−225105号公報
ところで、例えばあるエリアでの通信量が多いとき、そのエリアに対応するアンテナ装置の負荷を軽減するために、通信量が多いエリアを狭くし(ビーム幅を絞って強電力にして)、その他のエリアを拡げる(ビーム幅を拡げて弱電力にする)ことで、負荷分散を行う(ロードバランスをとる)ことが望まれる。
しかし、特許文献1では、複数のアンテナ装置全てを一体に回転させているため、エリアの大きさを変化させることができない。また、各アンテナ装置を個別に回転可能とし、アンテナ装置の向きを個別に調整可能とすることも考えられるが、エリアの大きさを変化させないままで回転させると隣り合うアンテナ装置との干渉が大きくなってしまう。
そこで、本発明は、カバーエリアが可変であり、かつ隣り合うアンテナ装置との干渉を抑制可能なアンテナ装置及びアンテナシステムを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決することを目的として、水平方向に整列配置された複数のアンテナ素子と、複数系統のベースバンド信号が入力される無線部と、を備え、前記無線部は、ベースバンド信号の系統毎でかつ前記アンテナ素子毎に、位相と振幅を調整するための重み係数が設定された重みマトリクスを記憶する記憶部を有し、前記重みマトリクスを各系統のベースバンド信号に掛け合わせて前記各アンテナ素子から送信する送信信号を生成するように構成されており、前記無線部は、適用する前記重みマトリクスを変更可能に構成されている、アンテナ装置を提供する。
また、本発明は、上記課題を解決することを目的として、前記アンテナ装置を複数備えると共に、前記各アンテナ装置の通信量を監視し、当該通信量に基づき、前記アンテナ装置毎に前記無線部で適用する前記重みマトリクスを決定する制御装置を備えた、アンテナシステムを提供する。
本発明によれば、カバーエリアが可変であり、かつ隣り合うアンテナ装置との干渉を抑制可能なアンテナ装置及びアンテナシステムを提供できる。
(a)は、本発明の一実施の形態に係るアンテナ装置の概略構成図であり、(b)はアンテナ装置を用いたアンテナシステムの概略構成図である。 図1(a)のアンテナ装置において、ビームパターンが可変であることを説明する図である。 図1(a)のアンテナ装置の放射特性の一例を示すグラフ図である。 (a)は、本発明の一変形例に係るアンテナ装置の概略構成図であり、(b)はその放射特性の一例を示すグラフ図である。 アンテナ素子数を6とし分配器を省略した場合の放射特性の一例を示すグラフ図である。 (a)は、本発明の一変形例に係るアンテナ装置の概略構成図であり、(b)はその放射特性の一例を示すグラフ図である。 (a)は、本発明の一変形例に係るアンテナ装置の概略構成図であり、(b)はその放射特性の一例を示すグラフ図である。
[実施の形態]
以下、本発明の実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
図1(a)は、本実施の形態に係るアンテナ装置の概略構成図であり、図1(b)はアンテナ装置を用いたアンテナシステムの概略構成図である。
図1(a)に示すように、アンテナ装置1は、複数のアンテナ素子2と、無線部(RE)3と、無線部3を制御する無線制御部(REC)4と、を備えている。
複数のアンテナ素子2は、水平方向に一直線上に整列配置されている。アンテナ素子2としては、例えばダイポールアンテナを用いることができる。また、アンテナ素子2は、放射器を複数持つアレーであってもよい。つまり、アレー状に配置された複数のアンテナ素子の全体を1つのアンテナ素子2として扱ってもよい。
また、複数のアンテナ素子2は、等間隔に配置されている。アンテナ素子2の間隔は、アンテナ素子2を介して送受信する信号波長λの0.5倍程度であるとよい。より具体的には、アンテナ素子2の間隔は、アンテナ素子2を介して送受信する信号波長λの0.4倍以上0.6倍以下であるとよい。アンテナ素子2の間隔を0.5λ程度とすることで、不要なサイドローブを抑制し、カバーエリアが隣り合うアンテナ装置1同士の干渉を抑制することが可能になる。本実施の形態では、4つのアンテナ素子2a〜2dを0.5λの間隔で順次配置した。
無線制御部4は、送受信するデータや信号からベースバンド信号D1〜D4を生成すると共に、受信したベースバンド信号D1〜D4からデータや信号を得る変復調部41を有している。変復調部41は、複数系統(ここでは4系統)のベースバンド信号D1〜D4を生成し、生成したベースバンド信号D1〜D4を光ファイバなどを介して無線部3に出力する。変復調部41における変調方式はとくに限定されるものではないが、例えば、QPSK(4位相偏移変調)等の位相偏移変調方式を用いることができる。また、複数の光ファイバを用いてベースバンド信号D1〜D4のそれぞれを伝送してもよいし、ベースバンド信号D1〜D4を多重化して1本の光ファイバで伝送してもよい。
無線部3は、重み演算部5と、記憶部6と、増幅・周波数変換部(RF)7と、を有している。
記憶部6は、RAMやROM等のメモリで構成される。記憶部6には、ベースバンド信号D1〜D4の系統毎でかつアンテナ素子2毎に、位相と振幅を調整するための重み係数が設定された重みマトリクスが記憶されている。本実施の形態では、ベースバンド信号D1〜D4の系統数が4であり、アンテナ素子2の数が4であるから、重みマトリクスは、4行4列の16個の重み係数の行列で表される。
重み演算部5は、記憶部6に記憶されている重みマトリクスを各系統のベースバンド信号D1〜D4に掛け合わせて、各アンテナ素子2a〜2dに対応した増幅・周波数変換部7に送る。これらは、[数1]に示す式(1)により、アンテナ素子2a〜2dから送信する送信信号P1〜P4を生成する。送信信号P1〜P4をアンテナ素子2a〜2dに入力すると、ベースバンド信号D1〜D4に対応した信号は、それぞれ図1(a)に符号A1〜A4で示したビームパターンで出力される。
Figure 2018061128
式(1)におけるW11〜W44は、重み係数であり、位相情報を含んだ複素数により表される。重み係数は、例えばA・ejθと表される。Aは送信信号P1〜P4の振幅の大きさを決定する係数、θは位相である。重みマトリクスの重み係数W11〜W44を適宜設定することにより、各送信信号P1〜P4が送信される方向及びビーム幅をそれぞれ調整すること(つまり各系統のビームパターンを調整すること)が可能である。つまり、アンテナ装置1は、そのカバーエリアに4つのセクタがあるかのごとく動作するマルチビームアンテナ装置である。
本実施の形態に係るアンテナ装置1では、無線部3は、適用する重みマトリクスを変更可能に構成されている。具体的には、アンテナ装置1では、記憶部6には、異なる重み係数が設定された複数の重みマトリクスが記憶されており、無線部3の重み演算部5は、適用する重みマトリクスを選択可能に構成されている。重みマトリクスは、制御情報信号により、無線制御部4側から書き換えあるいは選択が可能となっている。
なお、本実施の形態では記憶部6に複数の重みマトリクスを記憶させておき、いずれの重みマトリクスを適用するかを選択するように無線部3を構成したが、これに限らず、記憶部6に1つの重みマトリクスのみを記憶させ、重みマトリクスを変更する際に、無線制御部4側からその都度重みマトリクスの書き換えを行うようにしてもよい。
重み演算部5は、後述するアンテナシステム10の制御装置11から無線制御部4を介して無線部3に入力された制御情報信号を基に、適用する重みマトリクスを決定する。制御情報信号の方式としては、例えばCPRI(Common Public Radio Interface)を用いることができる。
上述のように、重みマトリクスの重み係数W11〜W44を適宜設定することで、各系統のビームパターンが決定されることになる。よって、重み係数の異なる複数の重みマトリクスを予め記憶しておき、重み演算部5にてベースバンド信号D1〜D4に掛け合わせる重みマトリクスを適宜選択することで、ビームパターンを切り替えることが可能になる。
その結果、例えば、図2に示すように、各系統のビームパターンの幅を狭くし、各系統のビームパターンの方向を近づけることで、アンテナ装置1のカバーエリアを狭めることが可能になる。また、図示していないが、各系統のビームパターンの幅を拡げ、各系統のビームパターンの方向を離間させることで、アンテナ装置1のカバーエリアを拡げることも可能になる。さらに、各系統のビームパターンの方向を変化させることで、カバーエリアの方向を変化させることも可能になる。
つまり、重み演算部5で適用する重みマトリクスを選択することで、通信状況に応じて最適なビームパターンに切り替えることが可能になる。なお、図1(a)及び図2では、ベースバンド信号D1〜D4の各系統に対応するビームパターンをそれぞれ破線(符号A1〜A4)にて表している。
また、重み演算部5は、各アンテナ素子2a〜2dで受信した信号に、記憶部6に記憶されている重みマトリクスの逆行列を掛け合わせることで、ベースバンド信号D1〜D4を生成する。
図1(b)に示すように、アンテナシステム10は、本実施の形態に係るアンテナ装置1を複数備えると共に、アンテナ装置1を制御する制御装置11を備えている。
本実施の形態では、アンテナシステム10は、3つのアンテナ装置1を備えている。アンテナシステム10では、通信負荷が低い状態においては、各アンテナ装置1のカバーエリアは約120度に設定されており、3つのアンテナ装置1で360度全方向の通信をカバーするように構成されている。なお、図1(b)では、各アンテナ装置1のカバーエリアを一点鎖線にて表している。
制御装置11は、各アンテナ装置1の通信量を監視する通信量監視部11aと、通信量監視部11aが監視している各アンテナ装置1の通信量に基づき、アンテナ装置1毎に無線部3で適用する重みマトリクスを決定する重みマトリクス決定部11bと、を有している。
重みマトリクス決定部11bは、例えば、1つのアンテナ装置1での通信量が規定量を超えた際に、当該アンテナ装置1にてカバーエリアを縮小するように重みマトリクスを切り替えさせると共に、それ以外のアンテナ装置1にてカバーエリアを拡大するように重みマトリクスを切り替えさせる。これにより、通信負荷が大きいエリアでビーム幅を絞り(強電力にして)、かつ、通信負荷が小さいエリアでビーム幅を広げて(弱電力にして)、エリア当たりの通信負荷(ユーザ数)を均等化し、負荷分散を行うことが可能になる。
次に、送受信する系統数を4とした場合において、アンテナ装置1における最適なアンテナ素子2の素子数について検討しておく。
アンテナ素子2を4つとした図1(a)のアンテナ装置1の放射特性は、図3のようになる。図3に示すように、アンテナ素子2の素子数を送受信する系統数と同じ4つとした場合、重みマトリクスを適宜設定することで、隣り合うビームとのクロスオーバを3dB程度とし、サイドローブを約13dB程度とすることができる。
なお、重みマトリクス(重み係数W11〜W44)は、隣り合うビームとのクロスオーバ及びサイドローブが小さくなるように、適宜な方法で算出される。本発明者らが検討した結果、重みマトリクスを調整してサイドローブを低くしようとすると、ビーム幅が拡がりクロスオーバが大きくなる傾向があることが分かった。
図4(a)に示すアンテナ装置1aは、0.5λ間隔で水平方向に整列配置された6つのアンテナ素子2a〜2fを有している。アンテナ装置1aでは送受信する系統数よりもアンテナ素子2の数が多くなるため、分配器8を2つ用い、送信信号P1を2分配してアンテナ素子2a,2eに、送信信号P2を2分配してアンテナ素子2b,2fに、それぞれ送信するようにしている。
6つのアンテナ素子2a〜2fを用いたアンテナ装置1aの放射特性は、図4(b)のようになる。図4(b)に示すように、アンテナ装置1aでは、アンテナ素子2を4つ用いたアンテナ装置1と比較して、クロスオーバを低くし、かつサイドローブを小さくできていることが分かる。
なお、ここでは2つの分配器8を用いる場合を説明したが、分配器8は省略可能である。例えば、マルチビームの機能だけでなく他の伝送モードでアンテナ装置1を使用する場合には、分配器8を用いずに、アンテナ素子2毎に振幅・位相を調整した送信信号P1〜P6を送信するように無線部3を構成してもよい。この場合、6行4列の24個の重み係数を用いた重みマトリクスが用いられることになる。
ただし、分配器8を省略した場合には、送信信号P1〜P6の系統数の増加に応じて無線部3の構成が複雑となってしまい、コスト増加の原因となってしまう。分配器8を用いることで、より簡単な構成でアンテナ装置1aを実現可能となり、低コスト化に寄与する。
ここで、分配器8を使用せずに各アンテナ素子2a〜2fにそれぞれ送信信号P1〜P6を送信する場合の放射特性の一例を図5に示す。図5と図4(b)とを比較すると分かるように、重みマトリクスを適宜設定することにより、分配器8の使用の有無にかかわらず、略同等のクロスオーバ及びサイドローブの特性が得られる。
図6(a)に示すアンテナ装置1bは、0.5λ間隔で水平方向に整列配置された7つのアンテナ素子2a〜2gを有している。アンテナ装置1bでは、分配器8を3つ用い、送信信号P1を2分配してアンテナ素子2a,2eに、送信信号P2を2分配してアンテナ素子2b,2fに、送信信号P3を2分配してアンテナ素子2c,2gに、それぞれ送信するようにしている。
7つのアンテナ素子2a〜2gを用いたアンテナ装置1bの放射特性は、図6(b)のようになる。図6(b)に示すように、アンテナ装置1bでは、アンテナ素子2を6つ用いたアンテナ装置1aよりもさらにクロスオーバを低くし、かつサイドローブを小さくできていることが分かる。また、アンテナ装置1bでは、上述のアンテナ装置1,1aと比較して、カバーエリアとなる120度の範囲外へのサイドローブが低減されている。
図7(a)に示すアンテナ装置1cは、0.5λ間隔で水平方向に整列配置された8つのアンテナ素子2a〜2hを有している。アンテナ装置1cでは、分配器8を4つ用い、送信信号P1を2分配してアンテナ素子2a,2eに、送信信号P2を2分配してアンテナ素子2b,2fに、送信信号P3を2分配してアンテナ素子2c,2gに、送信信号P4を2分配してアンテナ素子2d,2hに、それぞれ送信するようにしている。
8つのアンテナ素子2a〜2hを用いたアンテナ装置1cの放射特性は、図7(b)のようになる。図7(b)に示すように、アンテナ装置1cでは、アンテナ素子2を7つ用いたアンテナ装置1bよりもさらにクロスオーバを低くし、かつサイドローブを小さくできていることが分かる。また、アンテナ装置1cでは、7つのアンテナ素子2a〜2gを用いたアンテナ装置1bと同様に、アンテナ装置1,1aと比較して、カバーエリアとなる120度の範囲外へのサイドローブが低減されている。
以上の結果より、アンテナ素子2の数を増やすほど、クロスオーバを低くし、サイドローブを小さくすることが可能である。また、アンテナ素子2の数を7以上とすることで、カバーエリアとなる120度の範囲外へのサイドローブを低減することが可能である。よって、4系統の信号を送受信する場合(無線部3に4系統のベースバンド信号D1〜D4が入力されている場合)、0.5λ間隔で水平方向に整列配置された7つ以上のアンテナ素子2を有していることがより望ましいといえる。
また、以上の説明では偏波について言及しなかったが、一般に、あるエリアをカバーする場合に、直交2偏波を用いることが多くあり、ダイバシティやデータ多重に用いられる。本実施の形態では、1偏波として説明したが、直交2偏波に拡張してもよい。
(実施の形態の作用及び効果)
以上説明したように、本実施の形態に係るアンテナ装置1では、水平方向に整列配置された複数のアンテナ素子2と、複数系統のベースバンド信号D1〜D4が入力される無線部3と、を備え、無線部3は、ベースバンド信号の系統毎でかつアンテナ素子2毎に、位相と振幅を調整するための重み係数が設定された重みマトリクスを記憶する記憶部6を有し、重みマトリクスを各系統のベースバンド信号D1〜D4に掛け合わせて各アンテナ素子2から送信する送信信号P1〜P4を生成するように構成されており、無線部3は、適用する重みマトリクスを変更可能に構成されている。
無線部3で適用する重みマトリクスを変更可能とすることにより、各系統のビームパターン(ビーム幅や方向)を調節して、アンテナ装置1におけるカバーエリアを可変することが可能になる。また、各系統のビームパターン(ビーム幅や方向)を調節することにより、隣り合うビーム間の干渉領域を調節したり、隣り合うエリア間の干渉領域を調整したりすることが可能になる。よって、アンテナ装置1によれば、複数のアンテナ装置1を用いてアンテナシステム10を構成した際に、隣り合うアンテナ装置1との干渉を抑制することも可能になる。
また、本実施の形態では、アンテナ素子2の間隔を、アンテナ素子2を介して送受信する信号波長λの0.5倍程度(0.4倍以上0.6倍以下)としているため、不要なサイドローブを抑制し、カバーエリアが隣り合うアンテナ装置1同士の干渉をより抑制することが可能になる。
さらに、無線部3に4系統のベースバンド信号D1〜D4が入力されている場合において、0.5λ間隔で水平方向に整列配置された7つ以上のアンテナ素子2を有することで、隣り合うビームとのクロスオーバやサイドローブを小さくし、かつ120度の範囲外へのサイドローブを低減でき、特にカバーエリアを3分割したアンテナシステム10に好適なアンテナ装置1(1b,1c)を実現できる。また、クロスオーバやサイドローブを小さくすることにより、通信時の干渉ノイズを小さくすることが可能になり、例えば変調方式として16QAM、256QAMを用いるなどして、QPSKに比して伝送速度の向上を図ることも可能になる。
さらにまた、無線部3が、送信信号を2つ以上のアンテナ素子2に分配する分配器8を有することで、無線部3の構成を簡略化し、アンテナ装置1(1a〜1c)の低コスト化に寄与する。
(実施の形態のまとめ)
次に、以上説明した実施の形態から把握される技術思想について、実施の形態における符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号等は、特許請求の範囲における構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。
[1]水平方向に整列配置された複数のアンテナ素子(2)と、複数系統のベースバンド信号が入力される無線部(3)と、を備え、前記無線部(3)は、ベースバンド信号の系統毎でかつ前記アンテナ素子2毎に、位相と振幅を調整するための重み係数が設定された重みマトリクスを記憶する記憶部(6)を有し、前記重みマトリクスを各系統のベースバンド信号に掛け合わせて前記各アンテナ素子2から送信する送信信号を生成するように構成されており、前記無線部(3)は、適用する前記重みマトリクスを変更可能に構成されている、アンテナ装置(1)。
[2]前記記憶部(6)には、異なる重み係数が設定された複数の前記重みマトリクスが記憶されており、前記無線部(3)は、適用する前記重みマトリクスを選択可能に構成されている、[1]に記載のアンテナ装置(1)。
[3]前記無線部(3)は、前記重みマトリクスを外部からの信号により書き換え可能に構成されている、[1]または[2]に記載のアンテナ装置(1)。
[4]前記アンテナ素子(2)の間隔が、前記アンテナ素子(2)を介して送受信する信号波長λの0.4倍以上0.6倍以下である、[1]乃至[3]の何れか1項に記載のアンテナ装置(1)。
[5]前記無線部(3)には4系統のベースバンド信号が入力されており、0.5λ間隔で水平方向に整列配置された7つ以上の前記アンテナ素子(2)を有している、[1]乃至[4]の何れか1項に記載のアンテナ装置(1b,1c)。
[6]前記無線部(3)は、送信信号を2つ以上の前記アンテナ素子(2)に分配する分配器(8)を有する、[1]乃至[5]の何れか1項に記載のアンテナ装置(1a〜1c)。
[7][1]乃至[6]の何れか1項に記載のアンテナ装置(1)を複数備えると共に、前記各アンテナ装置(1)の通信量を監視し、当該通信量に基づき、前記アンテナ装置(1)毎に前記無線部(3)で適用する前記重みマトリクスを決定する制御装置(11)を備えた、アンテナシステム(10)。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。
1…アンテナ装置
2…アンテナ素子
3…無線部
4…無線制御部
5…重み演算部
6…記憶部
7…増幅・周波数変換部
8…分配器
10…アンテナシステム
11…制御装置
11a…通信量監視部
11b…重みマトリクス決定部

Claims (7)

  1. 水平方向に整列配置された複数のアンテナ素子と、
    複数系統のベースバンド信号が入力される無線部と、を備え、
    前記無線部は、ベースバンド信号の系統毎でかつ前記アンテナ素子毎に、位相と振幅を調整するための重み係数が設定された重みマトリクスを記憶する記憶部を有し、前記重みマトリクスを各系統のベースバンド信号に掛け合わせて前記各アンテナ素子から送信する送信信号を生成するように構成されており、
    前記無線部は、適用する前記重みマトリクスを変更可能に構成されている、
    アンテナ装置。
  2. 前記記憶部には、異なる重み係数が設定された複数の前記重みマトリクスが記憶されており、
    前記無線部は、適用する前記重みマトリクスを選択可能に構成されている、
    請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記無線部は、前記重みマトリクスを外部からの信号により書き換え可能に構成されている、
    請求項1または2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記アンテナ素子の間隔が、前記アンテナ素子を介して送受信する信号波長λの0.4倍以上0.6倍以下である、
    請求項1乃至3の何れか1項に記載のアンテナ装置。
  5. 前記無線部には4系統のベースバンド信号が入力されており、
    0.5λ間隔で水平方向に整列配置された7つ以上の前記アンテナ素子を有している、
    請求項1乃至4の何れか1項に記載のアンテナ装置。
  6. 前記無線部は、送信信号を2つ以上の前記アンテナ素子に分配する分配器を有する、
    請求項1乃至5の何れか1項に記載のアンテナ装置。
  7. 請求項1乃至6の何れか1項に記載のアンテナ装置を複数備えると共に、
    前記各アンテナ装置の通信量を監視し、当該通信量に基づき、前記アンテナ装置毎に前記無線部で適用する前記重みマトリクスを決定する制御装置を備えた、
    アンテナシステム。
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