JP2018060649A - 発光装置および照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被照射面の特定の範囲を明るく照らすことが可能であり、サイズの小さい発光装置およびこれを含む照明装置を提供する。【解決手段】発光装置は、発光素子と光束制御部材とを含む。光束制御部材は、発光素子から出射された光を入射する第1入射面および第1入射面から入射した光の一部を全反射する第1全反射面を含み、かつ発光素子と対向するように配置された第1凸部と、発光素子から出射された光を入射する第2入射面および第2入射面から入射した光の少なくとも一部を全反射する第2全反射面を含み、かつ第1凸部を取り囲むように配置された第2凸部と、第1入射面から入射した光および第1全反射面が反射した光ならびに第2入射面に入射した光および第2全反射面が反射した光を出射する、第1凸部および第2凸部の反対側に配置された出射部と、を有する。光束制御部材および発光素子は、所定の形状を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、発光素子と、発光素子から出射された光の配光を制御する光束制御部材と、を有する発光装置、およびこれを用いた照明装置に関する。
省エネルギーや省スペースを目的として、各種発光装置の光源に発光ダイオード(以下「LED」ともいう)が使用されている。例えば、屋内照明や店舗照明等に使用されるスポット光照射用の発光装置にも、LEDが光源として使用されている。従来のスポット光照射用の発光装置は、例えば、基板と、当該基板上に配置された複数のLED(発光素子)と、各LEDに対向して配置された複数のレンズ体(光束制御部材)とを有していた。
近年、複数のLEDチップを一つの基板に実装した、チップ・オン・ボード(COB)方式の発光素子が実用化されている。COB方式の発光素子によれば、一つの発光素子で十分な光量が得られるとの利点があり、COB方式の発光素子のように発光面積の大きなLEDをスポット照明用の発光装置に用いることが検討されている。
図1に示すように、特許文献1に記載の発光装置800では、COB方式のような点光源とはみなせない程度に発光面がある大きさを持つ発光素子810と、当該発光素子810から出射された光の配光特性を制御する光束制御部材820と、を有する。この光束制御部材820は、発光素子810から出射された光が入射する入射凹部821と、入射凹部から入射した光の一部を反射する全反射面822と、入射凹部821から入射した光および全反射面822で反射された光を出射させる出射凹部823と、を有している。そして、当該発光装置800では、発光素子810から出射された光の配光を光束制御部材820によって制御する。具体的には、光束制御部材820の出射凹部823およびその周囲から、発光素子810からの出射光を狭角配光化して出射させている。
特開2007−265722号公報
ここで、スポット光用の発光装置では、被照射面の特定の範囲のみを明るく照らすことが要求される。しかしながら、COB方式のように発光面積の大きなLEDでは、LEDの発光面のあらゆる位置から出射する光を、これに組み合わせる光束制御部材によって制御して特定の範囲に集めることが難しかった。例えば、一般的な発光装置に用いられる光束制御部材では、発光素子の発光中心から出射される光や、発光中心の周囲から出射される光、発光素子の端部から出射する光等を、同時に制御することは難しかった。また、上述の特許文献1の発光装置800の光束制御部材820によれば、ある程度集光できるものの、全反射面822の面積を、発光素子810の発光面の面積に対してかなり大きくする必要があり、発光装置800のサイズが大きくなりやすい、との課題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものである。すなわち、被照射面の特定の範囲のみを明るく照らすことが可能であり、かつ比較的サイズの小さい発光装置、およびこれを用いた照明装置を提供することを目的とする。
本発明の発光装置は、発光素子と、前記発光素子の光軸を中心軸とし、前記発光素子から出射された光を入射させるとともに入射した光の配光を制御して出射させる光束制御部材と、を含む。前記光束制御部材は、前記発光素子から出射された光を入射する第1入射面、および前記第1入射面から入射した光の一部を全反射する第1全反射面を含み、かつ前記発光素子と対向するように配置された第1凸部と、前記発光素子から出射された光を入射する第2入射面、および前記第2入射面から入射した光の少なくとも一部を全反射する第2全反射面を含み、かつ前記第1凸部を取り囲むように配置された第2凸部と、前記第1入射面から入射した光および前記第1全反射面が反射した光、ならびに前記第2入射面に入射した光および前記第2全反射面が反射した光を出射する、前記第1凸部および前記第2凸部の反対側に配置された出射部と、を有する。前記第1入射面は、前記発光素子と対向する位置に、前記光束制御部材の中心軸と交わるように配置され、前記第1全反射面は、前記光束制御部材の中心軸を取り囲み、前記中心軸からの距離が一定、または前記発光素子側から前記出射部側に向かって、前記中心軸からの距離が漸次長くなるように配置され、前記第2入射面は、前記光束制御部材の中心軸を取り囲み、前記中心軸からの距離が一定、または前記発光素子側から前記出射部側に向かって、前記中心軸からの距離が漸次短くなるように配置され、前記第2全反射面は、前記光束制御部材の中心軸を取り囲み、前記発光素子側から前記出射部側に向かって、前記中心軸からの距離が漸次長くなるように配置される。当該発光装置は、前記光束制御部材の中心軸を通る断面において、前記発光素子の前記光束制御部材と対向する発光面の幅をz、前記第1凸部の前記中心軸と直交方向の最大幅をa、前記第1凸部および前記第2凸部の最小間隔をe、前記発光素子の前記発光面またはその延長線から前記第1全反射面の前記出射部側端部までの前記中心軸方向の距離をb、前記第1入射面の前記中心軸と直交方向の幅をc、前記第1入射面と前記発光素子の前記発光面との距離をd、前記第1全反射面の前記中心軸方向の高さをh、前記第2全反射面の前記中心軸方向の高さをiとしたとき、以下の式(A)〜(E)を満たす。
(A) 0.15z≦(a+2e)≦1.7z
(B) b≧z
(C) 0.15z≦c<z
(D) 0<d≦0.7b
(E) i>h
本発明の照明装置は、前述の発光装置と、前記発光装置から出射された光を照射される被照射部材と、を有する。
本発明の発光装置は、被照射面の特定の範囲のみを明るく照らすことが可能であり、そのサイズを小さくすることができる。
図1は、それぞれ特許文献1に記載の従来の発光装置の構成を示す図である。 図2Aは実施の形態1に係る発光装置の平面図であり、図2Bは正面図であり、図2Cは底面図であり、図2Dは斜視図であり、図2Eは、図2Aに示すA−A線の断面図である。 図3は、実施の形態1に係る発光装置の光束制御部材の断面図である。 図4は、実施の形態1に係る発光装置の断面図である。 図5は、検証用の発光装置、および比較用の発光装置の光度分布のシミュレーション結果を示す図である。 図6は、検証用の発光装置の断面図である。 図7は、検証用の発光装置、および比較用の発光装置の光度分布のシミュレーション結果を示す図である。 図8は、実施の形態1に係る発光装置、および比較用の発光装置の光度分布のシミュレーション結果を示す図である。 図9は、実施の形態1に係る発光装置、および比較用の発光装置の光度分布のシミュレーション結果を示す図である。 図10Aは、実施の形態1に係る発光装置の光路図であり、図10Bは比較用の発光装置の光路図である。 図11Aは、実施の形態1に係る発光装置の光路図であり、図11Bは比較用の発光装置の光路図である。 図12Aは、実施の形態1に係る発光装置の光路図であり、図12Bは比較用の発光装置の光路図である。 図13Aは実施の形態2に係る発光装置の平面図であり、図13Bは正面図であり、図13Cは底面図であり、図13Dは斜視図であり、図13Eは、図13Aに示すA−A線の断面図である。 図14は、実施の形態2に係る発光装置の光束制御部材の断面図である。 図15Aは実施の形態3に係る発光装置の平面図であり、図15Bは正面図であり、図15Cは底面図であり、図15Dは斜視図であり、図15Eは、図15Aに示すA−A線の断面図である。 図16は、実施の形態3に係る発光装置の光束制御部材の断面図である。 図17は、実施の形態2の発光装置の変形例に係る光束制御部材の断面図である。 図18は、実施の形態に係る照明装置の模式図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[実施の形態1]
図2に、本発明の実施の形態1の発光装置100を示す。図2Aは発光装置100の平面図であり、図2Bは当該発光装置100の正面図であり、図2Cは当該発光装置100の底面図であり、図2Dは当該発光装置100の斜視図であり、図2Eは、図2Aに示すA−A線の断面図である。
図2Eに示すように、発光装置100は、発光素子110および光束制御部材120を有する。発光素子110は、例えば発光ダイオード(LED)等、発光面を有する素子であればよく、その種類は特に制限されない。ただし、本発明の効果を十分に得るとの観点から、発光面の面積が大きい発光素子であることが好ましく、特にCOB方式のLEDであることが好ましい。
発光素子110の光束制御部材120と対向する発光面(以下、単に「発光面」とも称する)の形状は特に制限されず、任意の形状であってもよいが、通常円形状である。また、発光素子110の上記発光面の面積は、発光装置100の用途等に応じて適宜選択される。
一方、光束制御部材120は、発光素子110から出射された光の配向を制御するための部材である。発光装置100において、光束制御部材120は、支持部(図示せず)によって発光素子110と位置決めされており、その中心軸CAが発光素子110の光軸LAと合致するように配置されている。
光束制御部材120の材料は、発光素子110が発する光の波長を通過させるものであれば特に制限されない。光束制御部材120の材料の例には、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)やポリカーボネート(PC)、エポキシ樹脂(EP)などの光透過性樹脂、ガラスが含まれる。光束制御部材120は、例えば射出成形により形成される。
図3に、本実施の形態の光束制御部材120の断面図を示し、図4に本実施の形態の発光装置100の断面図を示す。図3および図4はいずれも、光束制御部材120の中心軸CA(発光素子110のLA)を通る断面図である。また、これらの図面では、光束制御部材120の構造を明確に示すため、ハッチングを省略している。
図3および図4に示すように、光束制御部材120は、発光素子110と対向するように配置された第1凸部121と、当該第1凸部121を取り囲むように配置された第2凸部122と、第1凸部121および第2凸部122の反対側、つまり発光素子110とは反対側に配置された出射部123と、を有する。
第1凸部121は、発光素子110側に突出するように配置された円柱状または略円錐台状の部分であり、第1凸部121の中心軸は、光束制御部材120の中心軸CAと合致している。当該第1凸部121は、円柱または円錐台の天面を構成する第1入射面121aと、円柱または円錐台の側面を構成する第1全反射面121bと、を含む。
第1入射面121aは、発光素子110と対向する位置に配置された、発光素子110から出射された光を入射させるための面である。第1入射面121aは、中心軸CAを中心とした円形状の平面であり、中心軸CAと垂直に交わるように配置されている。
一方、第1全反射面121bは、第1入射面121aから入射した光の一部を光束制御部材120の出射部123側に向けて反射するための面である。なお、本明細書における「全反射面」とは、発光素子110の発光中心から出射された光のうち、その面に到達した光を全反射させることを意図した面を意味する。なお、全反射面において、発光素子110の発光中心以外の位置から出射された光の大部分は全反射するものの、全反射面は、全ての光を全反射させることを意図した面ではない。第1全反射面121bは、光束制御部材120の中心軸CAを囲むように配置された、中心軸CAを中心とする回転対称面である。第1全反射面121bと中心軸CAとの距離は一定であってもよく、発光素子110側から光束制御部材121の出射部123側に向かって漸増していてもよい。なお、光束制御部材120の中心軸CAを通る断面における第1全反射面121bの形状は、外側(中心軸LAから離れる側)に凸の曲線であってもよく、直線であってもよい。なお、本実施の形態では、直線である。
また、第2凸部122は、第1凸部121を取り囲むように、かつ発光素子110側に突出するように配置された円環状の部分である。第2凸部122は、円環の内側面を構成する第2入射面122aと、円環の外側面を構成する第2全反射面122bとを含む。第2入射面122aおよび第2全反射面122bは、発光素子110側で直接接続されていてもよく、他の面を介して接続されていてもよい。ただし、第2凸部122において、第2入射面122aおよび第2全反射面122b以外の面の面積が広くなると、発光装置100のサイズが大きくなったり、配光特性が低下したりする。したがって、第2入射面122aおよび第2全反射面122bを接続する面の面積は小さいことが好ましい。
ここで、第2入射面122aは、発光素子110から出射された光を入射させるための面であり、第1全反射面121bを取り囲むように配置された、中心軸CAを中心とする回転対称面である。第2入射面122aと中心軸CAとの距離は一定であってもよく、発光素子110側から光束制御部材121の出射部123側に向かって漸減していてもよい。なお、光束制御部材120の中心軸CAを通る断面において、第2入射面122aの形状は、外側(中心軸LAから離れる側)に凸の曲線であってもよく、直線であってもよい。
なお、本実施形態では、光束制御部材120の中心軸CAを通る断面において、発光素子110の発光面またはその延長線から第2入射面122aの出射部123側端部までの中心軸CA方向の距離と、発光素子110の発光面またはその延長線から前述の第1全反射面121bの出射部123側端部までの中心軸CA方向の距離は、略同一であるが、これらは異なっていてもよい。ただし、これらが同一であることが、光束制御部材120の配光特性の観点から好ましい。つまり、光束制御部材120において、第2凸部122の第2入射面122aの出射部123側端部が、第1凸部121の第1全反射面121bの出射部123側端部と、略同一の高さにあることが好ましい。
一方、第2全反射面122bは、第2入射面122aから入射した光の少なくとも一部を、光束制御部材120の出射部123側に向けて反射するための面である。第2全反射面122bは、中心軸CAを中心とする回転対称面であり、発光素子110側から光束制御部材120の出射部123の外縁側に向かって延びる面である。なお、第2全反射面122bは、光束制御部材120の外周面を構成する面でもある。第2全反射面122bと、光束制御部材120の中心軸CAとの距離は、発光素子110側から光束制御部材120の出射部123側に向かって漸増している。なお、光束制御部材120の中心軸CAを通る断面において、第2全反射面122bの形状は、外側(中心軸LAから離れる側)に凸の曲線であってもよく、直線であってもよい。ここで、図3に示すように、第2全反射面122bの出射部123側外縁と、出射部123の外縁との間には、フランジ部125が配置されていてもよい。
また、出射部123は、第1凸部121および第2凸部122の反対側に配置された、第1入射面121aから光束制御部材120に入射して出射部123に直接到達した光、および前記第1全反射面121bが反射した光、ならびに前記第2入射面122aに入射して出射部123に直接到達した光、および前記第2全反射面122bが反射した光を出射するための領域である。本実施の形態において、出射部123は、中心軸CAを中心とした円形状の平面であり、中心軸CAと垂直に交わるように配置されている。
ここで、本実施の形態の発光装置100は、図4に示すように、光束制御部材120の中心軸CAを通る断面における種々の長さを以下のように定義したとき、以下の式(A)〜(E)を満たす。
z:発光素子110の発光面の幅
a:第1凸部121の中心軸CAと直交する方向の最大幅
b:発光素子110の発光面から第1全反射面121aの出射部123側端部までの中心軸CA方向の距離(本実施の形態では、発光素子110の発光面から第2入射面122aの出射部123側端部までの中心軸CA方向の距離と同一の距離)
c:第1入射面121aの中心軸と直交方向の幅
d:第1入射面121aと発光素子110の発光面との距離
e:第1凸部121および第2凸部122の最小間隔
h:第1全反射面121bの光軸CA方向の高さ
i:第2全反射面122bの光軸CA方向の高さ
(A) 0.15z≦(a+2e)≦1.7z
(B) b≧z
(C) 0.15z≦c<z
(D) 0<d≦0.7b
(E) i>h
以下、各式について説明する。
・式(A)について
式(A)は、円環状の第2凸部122の内径(a+2e)と、発光素子110の発光面の幅zとの関係を表す式である。図5に、上述の式(A)を満たす検証用の発光装置の光度分布と、上述の式(A)を満たさない比較用の発光装置の光度分布とを比較したグラフ(シミュレーション結果)を示す。
なお、検証用の発光装置における光束制御部材は、第1凸部を有さない以外は、本実施の形態の光束制御部材120と同様の構造を有する。図6に、検証用の発光装置の断面図を示す。図6に示すように、検証用の発光装置における光束制御部材120’は、第2入射面122aおよび第2全反射面122bを備える第2凸部122と、出射部123とを有する。また、当該発光装置では、上述の式(A)および(B)を満たすが、光束制御部材120’が第1凸部を有さないため、上述の式(C)〜(E)の要件は有さない。上述のように、発光素子110の発光面から第1全反射面121bの出射部123側端部までの距離をbとするが、本実施の形態では、当該距離が、発光素子110の発光面から第2入射面122aの出射部123側端部までの中心軸CA方向の距離と同一である。したがって、当該検証用の発光装置では、第2入射面122aの出射部123側端部までの中心軸CA方向の距離をbとして取り扱う。一方、比較用の発光装置には、検証用の発光装置の光束制御部材と同様の形状を有し、かつ上述の式(A)および(B)を満たさない光束制御部材を用いた。
また、図5の光度分布は、発光装置100から発光素子110の光軸LA方向に出射する光の角度を0°とし、光軸LA±90°の範囲に出射する光の光度(相対強度)をプロットしたものである。
スポットライト用の発光装置では、集光性が高いことが望まれており、光軸LA近傍の相対強度のみが高いことが望まれる。これに対し、図5に示すように、上述の(a+2e)で表される値が、1.7zより大きくなると、相対強度が0.5である領域の幅が広がる傾向にある。また、光軸LA±20°以上の領域における相対強度(目標とする被照射領域の外側における、配光特性の最大光度に対する相対的な光度)も比較的高くなる。光束制御部材120の第2凸部122の内径が過度に大きくなると、第2凸部122に入射した光の配光特性が十分に制御されず、目標とする被照射領域から外側へ向かう光が増加し、集光性が低下する。一方、光束制御部材120の第2凸部122の内径が過度に小さくなると、光軸LAに対して小さな角度で発光素子110から出射した出射光も第2入射面122aから入射し易くなる。これにより、第2全反射面122bで反射されるべき光が多くなり、第2凸部122への入射光を狭角配光化するためには第2全反射面122bを上方(発光素子110から離れる方向)へ拡大させる必要が生じる。しかしながら、光束制御部材120の光軸LAに沿う方向の寸法に制限がある。したがって、第2全反射面122bを拡大させることができない場合には、第2凸部122の第2全反射面122bのみによって、発光素子110から出射される多くの光の配光特性を制御することは難しく、集光性が低下する。これに対し、上述の(a+2e)が、上記式(A)を満たす場合、相対強度が0.5である領域の幅が狭くなり、光軸LA±20°以上の領域における相対強度も低下する。
・式(B)について
式(B)は、発光素子110の発光面から第1全反射面121bの出射部123側端部までの距離(本実施形態では、発光素子110の発光面から第2入射面122aの出射部123側端部までの中心軸CA方向の距離と同一の距離)bと、発光素子110の発光面の幅zとの関係を表す式である。図7に、上述の式(B)を満たす検証用の発光装置の光度分布と、上述の式(B)を満たさない比較用の発光装置の光度分布とを比較したグラフ(シミュレーション結果)を示す。なお、シミュレーションには、上述の式(A)のシミュレーションに用いた検証用の発光装置、および比較用の発光装置を用いた。また、図7は、図5と同様の方法で光の相対強度をプロットしたものである。
図7に示すように、上述のbで表される値が、発光素子110の発光面の幅zより小さくなると、光軸LA±20°以上の領域における相対強度が高くなる。上述のbで表される値が小さくなると、第2全反射面122b(第1凸部121を有する場合には第1全反射面121bも)に到達する光が減少し、発光素子110からの出射光のうちの多くが第1全反射面121bおよび第2全反射面122bを経由せずに出射部123から出射する。その結果、発光装置100の集光性が低下する。これに対し、発光装置100が上記式(B)を満たすと、第1全反射面121bや第2全反射面122bに到達する光が多くなり、これらが所望の方向に反射されやすくなる。したがって、目的とする被照射領域の外へ向かう光が低減する。
・式(C)について
式(C)は、光束制御部材120の第1凸部121の第1入射面121aの幅cと、発光素子110の発光面の幅zとの関係を表す式である。図8に、上述の式(C)を満たす本実施の形態の発光装置の光度分布と、上述の式(C)を満たさない比較用の発光装置の光度分布とを比較したグラフ(シミュレーション結果)を示す。なお、比較用の発光装置には、本実施の形態の発光装置と同様の構成を有し、かつ上述の式(A)〜(E)のうち、式(C)のみを満たさず、式(A)、(B)、(D)、および(E)を満たすものを用いた。また、図8は、図5と同様の方法で光の相対強度をプロットしたものである。
図8に示すように、第1入射面121aの幅cが、発光素子110の発光面の幅z以上となると、相対強度が0.5である領域の幅が広くなる。また、光軸LA±20°以上の領域における相対強度も高くなる。第1入射面121aの幅が過度に大きくなると、発光素子110の発光面の外周近傍から出射された光等も、第1入射面121aから入射する。しかしながら、第1凸部121の第1全反射面121bのみによって、全ての光の配光特性を制御することは難しく、発光装置の集光性が低下し、目的とする被照射領域の外へ向かう光が増加する。これに対し、発光装置100が上記式(C)を満たすと、発光素子110から出射された光が、第1凸部121および第2凸部122に入射する。そして、第1全反射面121bおよび第2全反射面122b等によって、適切に配光特性が調整されるため、集光性が高くなる。
・式(D)について
式(D)は、前述の発光素子110の発光面から第1全反射面121aの出射部123側端部までの距離bと、第1入射面121aから発光素子110の発光面までの距離dと、の関係を表す式である。図9に、上述の式(D)を満たす本実施の形態の発光装置の光度分布と、上述の式(D)を満たさない比較用の発光装置の光度分布とを比較したグラフ(シミュレーション結果)を示す。なお、比較用の発光装置には、本実施形態の発光装置と同様の構成を有し、かつ上述の式(A)〜(E)のうち、式(D)のみを満たさず、式(A)〜(C)、および(E)を満たすものを用いた。また、図9は、図5と同様の方法で光の相対強度をプロットしたものである。
図9に示すように、第1入射面121aから発光素子110の発光面までの距離dが、0.7bを超えると、相対強度が0.5である領域の幅が広くなる。第1入射面121aから発光素子110の発光面までの距離dが大きくなると、発光素子110の発光中心等から出射した光のうち、第1凸部121に入射できず、第2凸部122の第2入射面122aから入射する光が増加する。この場合、発光素子110の広範囲な発光面から出射する光が第2全反射面122bに到達するため、第2全反射面122bのある1点に対して様々な方向から光が入射する。そして、その全ての光を狙いの方向へ向けて全反射することは難しく、結果として集光性が低下する。これに対し、上記式(D)を満たす、つまり第1入射面121aから発光素子110の発光面までの距離dが0.7b以下であると、発光素子110の発光中心等から出射された光が広がる前に、第1凸部121に入射するため、これらの光の配光を適切に制御することが可能となる。その結果、発光装置100の集光性が高くなる。
・式(E)について
式(E)は、第1全反射面121bの中心軸CA方向の高さhと、第2全反射面122bの中心軸CA方向の高さiとの関係を表す式である。第2全反射面122bの高さiが低くなると、第2入射面122aから入射した光が、第2全反射面122bで反射されずに、出射部123から出射しやすく、発光装置100の集光性が低下する。これに対し、第2全反射面122bの高さiが、第1全反射面121bの高さhに対して十分に高いと、集光性が良好になる。
・その他の特定について
また、本実施の形態の光束制御部材120は、上述のeで表される値が、以下の式(F)を満たすことが好ましい。
(F) 0≦e≦(1/3)a
上記式(F)は、光束制御部材120の第1凸部121および第2凸部122の間隙eと、光束制御部材120の第1凸部121の中心軸CAと直交方向の最大幅との関係を表す式である。本実施の形態において、第1凸部121および第2凸部122は、隙間無く配置されていてもよく、一定の間隙をあけて配置されていてもよい。ただし、第1凸部121および第2凸部122の間隙eが大きくなると、目的の被照射領域より外へ向かう光が増加する。したがって、上記式(F)を満たすことが好ましい。
さらに、本実施の形態の光束制御部材120は、第2入射面122aと、光束制御部材120の中心軸CAに平行な線とがなす角度をfとしたとき、以下の式(G)を満たすことが好ましい。
(G) 0°≦f≦15°
上記角度fが15°を超える場合、第2全反射面122bを上方へ伸ばす必要がある。そこで、光束制御部材120のサイズを小さくする観点から、上記式(G)を満たすことが好ましい。
さらに、発光素子110の発光面の最外周から出射され、第2入射面122aから光束制御部材120に入射し、第2全反射面122bで出射部123側に反射された光が出射部123から出射するときの、光の進行方向と、光束制御部材120の中心軸に平行な線とがなす角度をg(図示せず)としたとき、以下の式(H)を満たすことが好ましい。
(H) 0°≦g≦15°
上記式(H)は、発光素子110の発光面の最外周から出射された光の出射部123からの出射方向を特定する式である。上記gで表される角度は、第2全反射面122bの角度や高さによって調整されるが、上記式(H)を満たすように第2全反射面122bを配置することで、発光装置100の集光性が良好になる。
・発光装置における光路について
次に、図10〜図12を参照して、本実施の形態の光の光路について説明する。図10A、図11A、および図12Aは、本実施の形態の発光装置100の発光素子110からの光の光路図である。一方、図10B、図11B、および図12Bは、光束制御部材が第1凸部121を有さない、比較用の発光装置500の発光素子510からの光の光路図である。なお、比較用の発光装置500は、発光素子510と、発光素子510から出射された光の配光特性を制御する光束制御部材520とを有する。また、光束制御部材520は、光が入射する入射凹部521と、入射凹部521から入射した光の少なくとも一部を反射する全反射面522と、入射凹部521から入射した光、および全反射面522が反射した光を出射させる出射部523とを有する。
比較用の発光装置500では、図10B、および図11Bに示すように、発光素子510の発光中心から出射された光のうち光軸LAに略平行な光、および発光素子510の発光中心の周囲から出射された光が、入射凹部521の天面から入射する。そして、これらは、光束制御部材520内をそのまま進み、出射部523から出射する。
比較用の発光装置500では、発光素子510の発光面と光束制御部材520の入射凹部521との距離が比較的遠い。そのため、発光素子510から出射された光が、ある程度広がって、光束制御部材520(入射凹部521)に入射する。したがって、出射部523から出射する光が、光軸LAから離れやすく、集光性が低下しやすい。また、入射凹部521の天面から入射し出射部523へ直接到達する光についても、全反射面522で方向制御されずに出射するため、目的の被照射領域の外部へ向かう光となりやすい。
一方、本実施の形態の発光装置100では、図10Aおよび図11Aに示すように、発光素子110の発光中心から出射された光のうち、光軸LAに対して角度の小さい光、および発光素子110の発光中心の周囲から出射された光が、第1凸部121の第1入射面121aから入射する。そして、これらは光束制御部材120内をそのまま進み、出射部123から出射する。
本実施の形態の発光装置100では、発光素子110の発光面と光束制御部材120の第1凸部121の第1入射面121aとの距離が近い。そのため、発光素子110から出射された光が広がる前に光束制御部材120(第1入射面121a)に入射する。したがって、出射部123から出射する光が、比較用の発光装置500と比較して光軸LAに近づきやすく、集光性が良好になりやすい。
また、比較用の発光装置500では、図12Bに示すように、発光素子510の発光中心から出射された光のうち光軸LAに対する角度が大きい光(破線)が、入射凹部521の側面から入射する。そして、当該光は、全反射面522で出射部523側に反射されて、出射部523から出射する。さらに、発光素子500の発光面の最外周から出射された光(実線)も、図12Bに示すように、入射凹部521の側面から光束制御部材520に入射し、全反射面522で反射されて、出射部523から出射する。つまり、比較用の発光装置500では、1つの全反射面522によって、発光素子510の発光中心から出射された光、および発光素子510の最外周から出射された光の進行方向を制御している。しかしながら、一つの全反射面522によって、これらの光が光軸LAに略平行に出射部523から出射するように制御することは難しく、一部の光と光軸LAとの成す角度が大きくなりやすかった。
一方、本実施の形態の発光装置100では、図12Aに示すように、発光素子110の発光中心から出射された光のうち、光軸LAに対して角度を有する光(破線)は、第1入射面121aから入射する。そして、第1凸部121の第1全反射面121bで出射部123側に反射されて、出射部123から出射する。また、図12Aに示すように、発光素子110の発光面の最外周から出射される光(実線)は、光束制御部材120の第2凸部122の入射面122aから入射する。そして、第2凸部122の第2全反射面122bで反射されて、出射部123から出射する。つまり、本実施の形態の発光装置100では、発光素子110の発光中心から出射された光については、第1凸部121で配光特性を制御し、発光素子110の発光面の外周近傍から出射された光については、第2凸部122で配光特性を制御する。そのため、図12Aに示すように、出射部123から出射する光と光軸LAとが成す角度を小さくすることができる。
(効果)
以上のように、本実施の形態の発光装置100では、発光素子110の発光中心やその周縁部から出射される光は、第1凸部121で配光特性を制御し、発光素子110の発光面の最外周近傍から出射される光は、第2凸部122で配光特性を制御する。またこのとき、第1凸部121や第2凸部122が所定の形状を有する(例えば上述の式(A)〜(C)、および(E)を満たす)ため、第1凸部121や第2凸部122に入射した光の配光特性を十分に制御することができる。
また、本実施の形態の発光装置100では、発光素子110と、光束制御部材120の第1凸部121の第1入射面121aとの距離が十分近い(上述の式(D)を満たす)。そのため、光束制御部材120に入射した光の配光特性を十分に制御することができる。
以上のことから、本実施の形態の発光装置100によれば、発光装置100のサイズを大きくすることなく、被照射面の特定の範囲のみを明るく照らすことが可能となる。
[実施の形態2]
次に、実施の形態2について、説明する。図13は、実施の形態2の発光装置を示す図である。図13Aは実施の形態2の発光装置200の平面図であり、図13Bは当該発光装置200の正面図であり、図13Cは当該発光装置200の底面図であり、図13Dは当該発光装置200の斜視図であり、図13Eは図13Aに示すA−A線の断面図である。
図13に示すように、実施の形態2の発光装置200は、発光素子110と、光束制御部材220とを有する。当該発光装置200は、光束制御部材220の出射部の形状が、実施の形態1の発光装置100と異なる。そこで、図14に、実施の形態2の光束制御部材220の中心軸CAを通る断面図を示す。なお、実施の形態1の発光装置100と同一の構成については、同一の符番を付し、説明を省略する。
本実施の形態の光束制御部材220は、発光素子と対向するように配置された第1凸部121と、当該第1凸部121を取り囲むように配置された第2凸部122と、当該第1凸部121および第2凸部122の反対側に形成された出射部223と、を有する。
本実施の形態の出射部223は、第1凸部121および第2凸部122の反対側に配置された、第1入射面121aから光束制御部材220に入射し、直接出射部223に到達した光、および前記第1全反射面121bが反射した光、ならびに前記第2入射面122aに入射し、直接出射部223に到達した光、および前記第2全反射面122bが反射した光を出射するための領域である。
本実施の形態の出射部223は、光束制御部材220の中心軸CAに沿って、かつ発光素子110側に凹となるように配置された凹部223”を含む。当該凹部223”の形状は特に制限されず、円柱状であってもよく、円錐台状等であってもよい。本実施の形態の光束制御部材220では、第1凸部121や第2凸部122と反対側の面223’だけでなく、凹部223”の底面223aや側面223bからも、光が出射する。
(効果)
本実施の形態の発光装置200でも、発光素子110の発光中心やその周縁部から出射される光は、第1凸部121で配光特性を制御し、発光素子110の発光面の最外周近傍から出射される光は、第2凸部122で配光特性を制御する。またこのとき、第1凸部121や第2凸部122が所定の形状を有する(例えば上述の式(A)〜(C)、および(E)を満たす)ため、第1凸部121や第2凸部122に入射した光の配光特性を十分に制御することができる。
また、本実施の形態の発光装置200では、発光素子110と、光束制御部材220の第1凸部121の第1入射面121aとの距離が十分近い(上述の式(D)を満たす)。そのため、光束制御部材220に入射した光の配光特性を十分に制御することができる。
以上のことから、本実施の形態の発光装置200によれば、発光装置200のサイズを大きくすることなく、被照射面の特定の範囲のみを明るく照らすことが可能となる。
[実施の形態3]
次に、実施の形態3について、説明する。図15は、実施の形態3の発光装置を示す図である。図15Aは実施の形態3の発光装置300の平面図であり、図15Bは当該発光装置300の正面図であり、図15Cは当該発光装置300の底面図であり、図15Dは当該発光装置300の斜視図であり、図15Eは図15Aに示すA−A線の断面図である。
図15に示すように、本実施の形態の発光装置300は、発光素子110と、光束制御部材320とを有する。当該発光装置300は、光束制御部材320の出射部の形状、および第1凸部の第1入射面の形状が、実施の形態1の発光装置100と異なる。そこで、図16に、実施の形態3の光束制御部材320の中心軸CAを通る断面図を示す。なお、実施の形態1の発光装置100と同一の構成については、同一の符番を付し、説明を省略する。
本実施の形態の光束制御部材320は、発光素子と対向するように配置された第1凸部321と、当該第1凸部321を取り囲むように配置された第2凸部122と、当該第1凸部321および第2凸部122の反対側に形成された出射部323と、を有する。
本実施の形態において第1凸部321は、光束制御部材320の中心軸に沿って、かつ発光素子110側に突出するように配置された円柱状または円錐台状の部材であり、円柱または円錐台の側面を構成する第1全反射面121bについては、実施の形態1の第1全反射面121bと同様である。
一方、円柱または円錐台状の第1凸部321の天面を構成する第1入射面321aは、発光素子110から出射された光を入射させるための面であり、発光素子110と対向する位置に配置されている。第1入射面321aは、光束制御部材320の中心軸CAと垂直に交わるように配置された、中心軸CAを中心とする円形状の面であり、複数のレンズ面を含む。レンズ面の形状は特に制限されず、凹レンズ面であってもよく、凸レンズ面であってもよい。本実施の形態では、凸レンズ面である。また、各レンズ面の大きさは特に制限されず、所望の光学特性に合わせて適宜選択される。
一方、本実施の形態の光束制御部材320の出射部323は、第1凸部321および第2凸部122の反対側に配置された、第1入射面321aから光束制御部材320に入射し、出射部323に直接到達した光、および前記第1全反射面121bが反射した光、ならびに前記第2入射面122aに入射し、出射部323に直接到達した光、および前記第2全反射面122bが反射した光を出射するための領域である。
本実施の形態の出射部323は、光束制御部材320の中心軸CAに沿って、かつ発光素子110側に凹となるように配置された凹部323”を含む。当該凹部323”の形状は特に制限されず、円柱状であってもよく、円錐台状等であってもよい。本実施の形態の光束制御部材320では、第1凸部321や第2凸部122と反対側の面323’だけでなく、凹部323”の底面323aや側面323bからも、光が出射する。
また、凹部323”の底面323aは、複数のレンズ面を含む。レンズ面の形状は特に制限されず、凹レンズ面であってもよく、凸レンズ面であってもよい。本実施の形態では、凸レンズ面である。また、各レンズ面の大きさは特に制限されず、所望の光学特性に合わせて適宜選択される。
(効果)
本実施の形態の発光装置300でも、発光素子110の発光中心やその周縁部から出射される光は、第1凸部321で配光特性を制御し、発光素子110の発光面の最外周近傍から出射される光は、第2凸部122で配光特性を制御する。またこのとき、第1凸部321や第2凸部122が所定の形状を有する(例えば上述の式(A)〜(C)、および(E)を満たす)ため、第1凸部321や第2凸部122に入射した光の配光特性を十分に制御することができる。
また、本実施の形態の発光装置300では、発光素子110と、光束制御部材320の第1凸部321の第1入射面321aとの距離が十分近い(上述の式(D)を満たす)。そのため、光束制御部材320に入射した光の配光特性を十分に制御することができる。
さらに、本実施の形態の発光装置300では、第1入射面321aや、出射部323の凹部323”の底面323aが、複数のレンズ面を含む。そのため、第1入射面321aに入射する光の進行方向や、出射部323から出射する光の進行方向を細かく制御することができる。
以上のことから、本実施の形態の発光装置300によれば、発光装置300のサイズを大きくすることなく、被照射面の特定の範囲のみを明るく照らすことが可能となる。
[変形例]
本発明の発光装置において、光束制御部材の第1凸部の第1入射面の形状は、実施の形態1〜3に示したような、平面状や複数のレンズ面を含む形状に限定されない。実施の形態2の発光装置の変形例に係る光束制御部材420を図17に示す。図17は、光束制御部材420の中心軸CAを通る断面図である。なお、実施の形態2の発光装置の光束制御部材220と同一の構成については、同一の符番を付し、説明を省略する。
当該変形例に係る光束制御部材420の第1凸部421の第1入射面421aは、図17に示すように、中心軸CAを中心とする環状の溝部421a’を有している。当該環状の溝部421a’は、光束制御部材420の中心軸CAを通る断面において三角形状の凹みである。第1入射面421aが、環状の溝部421a’を有していると、発光素子(図示せず)から出射された光を光束制御部材420に入射させるための面、および光束制御部材420に入射した光を全反射させるための面、をさらに細分化することができる。したがって、発光装置の配向特性をより細かく制御することができ、集光効果をさらに高めることが可能となる。
なお、図17には、出射面223が凹部223”を有する光束制御部材420を示したが、出射面は、実施の形態1と同様に、平面状に形成されていてもよい。
(照明装置)
上述の発光装置は、各種照明装置に用いることができる。発光装置は、被照射面の特定の領域のみを明るく照らすことが可能である。したがって、特にスポット照明用の照明装置に有用である。スポット照明用の照明装置440は、図18の模式図に示すように、発光装置400と、当該発光装置400から出射された光を照射される被照射部材430とを有する構成とすることができる。
本発明の発光装置は、被照射面の特定の範囲を明るく照らすことが可能であり、かつ比較的サイズが小さい。したがって、本発明の発光装置は、例えば、屋内、屋外で使用するスポットライト等として非常に有用である。
110、510、810 発光素子
120、220、320、420、520、820 光束制御部材
121、321、421 第1凸部
121a、321a、421a 第1入射面
121b 第1全反射面
122 第2凸部
122a 第2入射面
122b 第2全反射面
123、223、323 出射部
223”、323” 凹部
430 被照射部材
440 照明装置
CA 中心軸
LA 光軸
100、200、300、400、500、800 発光装置

Claims (10)

  1. 発光素子と、前記発光素子の光軸を中心軸とし、前記発光素子から出射された光を入射させるとともに、入射した光の配光を制御して出射させる光束制御部材と、を含む発光装置であって、
    前記光束制御部材は、
    前記発光素子から出射された光を入射する第1入射面、および前記第1入射面から入射した光の一部を全反射する第1全反射面を含み、かつ前記発光素子と対向するように配置された第1凸部と、
    前記発光素子から出射された光を入射する第2入射面、および前記第2入射面から入射した光の少なくとも一部を全反射する第2全反射面を含み、かつ前記第1凸部を取り囲むように配置された第2凸部と、
    前記第1入射面から入射した光および前記第1全反射面が反射した光、ならびに前記第2入射面に入射した光および前記第2全反射面が反射した光を出射する、前記第1凸部および前記第2凸部の反対側に配置された出射部と、を有し、
    前記第1入射面は、前記発光素子と対向する位置に、前記光束制御部材の中心軸と交わるように配置され、
    前記第1全反射面は、前記光束制御部材の中心軸を取り囲み、前記中心軸からの距離が一定、または前記発光素子側から前記出射部側に向かって、前記中心軸からの距離が漸次長くなるように配置され、
    前記第2入射面は、前記光束制御部材の中心軸を取り囲み、前記中心軸からの距離が一定、または前記発光素子側から前記出射部側に向かって、前記中心軸からの距離が漸次短くなるように配置され、
    前記第2全反射面は、前記光束制御部材の中心軸を取り囲み、前記発光素子側から前記出射部側に向かって、前記中心軸からの距離が漸次長くなるように配置され、
    前記光束制御部材の中心軸を通る断面において、
    前記発光素子の前記光束制御部材と対向する発光面の幅をz、前記第1凸部の前記中心軸と直交方向の最大幅をa、前記第1凸部および前記第2凸部の最小間隔をe、前記発光素子の前記発光面またはその延長線から前記第1全反射面の前記出射部側端部までの前記中心軸方向の距離をb、前記第1入射面の前記中心軸と直交方向の幅をc、前記第1入射面と前記発光素子の前記発光面との距離をd、前記第1全反射面の前記中心軸方向の高さをh、前記第2全反射面の前記中心軸方向の高さをiとしたとき、以下の式(A)〜(E)を満たす、発光装置。
    (A) 0.15z≦(a+2e)≦1.7z
    (B) b≧z
    (C) 0.15z≦c<z
    (D) 0<d≦0.7b
    (E) i>h
  2. 前記光束制御部材の中心軸を通る断面において、
    前記発光素子の前記発光面またはその延長線から前記第1全反射面の出射部側端部までの前記中心軸方向の距離と、前記発光素子の前記発光面またはその延長線から前記第2入射面の出射部側端部までの前記中心軸方向の距離とが、同一である、
    請求項1に記載の発光装置。
  3. 以下の式(F)をさらに満たす、
    請求項1または2に記載の発光装置。
    (F) 0≦e≦(1/3)a
  4. 前記光束制御部材の中心軸を通る断面において、前記第2入射面と前記中心軸に平行な線とがなす角度をfとしたとき、以下の式(G)を満たす、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の発光装置。
    (G) 0°≦f≦15°
  5. 前記発光素子の前記発光面の最外周から出射され、前記第2入射面から前記光束制御部材に入射し、前記第2全反射面で前記出射部側に反射される光が前記出射部から出射するときの光の進行方向と、前記光束制御部材の中心軸に平行な線とがなす角度をgとしたとき、以下の式(H)を満たす、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の発光装置。
    (H) 0°≦g≦15°
  6. 前記光束制御部材が、前記出射部側に凹部を有し、
    前記出射部が、前記凹部の底面と、前記凹部の側面とを含む、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の発光装置。
  7. 前記第1入射面が、前記中心軸を中心とする環状の溝部を有し、
    前記溝部は、前記中心軸を含む断面において三角形状の凹みである、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の発光装置。
  8. 前記出射部が、複数のレンズ面を含む、
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の発光装置。
  9. 前記第1入射面が、複数のレンズ面を含む、
    請求項1〜8のいずれか一項に記載の発光装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の発光装置と、
    前記発光装置から出射された光を照射される被照射部材と、
    を有する、照明装置。
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