JP2018060417A - ピンパッド - Google Patents

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Abstract

【課題】従来よりもパスワードの盗難を抑制可能なピンパッドを提供すること。【解決手段】ピンパッド10は、スイッチ41、及びスイッチ41に接続された信号線を備えたキーパッド印刷配線板24と、スイッチ41を押下するキー14と、スイッチ41が押下されたことで流れる入力信号を暗号化する暗号化プログラムを記憶する記憶部と、暗号化された入力信号を外部へ出力する制御部と、出力部とを備え、制御部は、タンパー線62に電圧を印加し、タンパー線62に電圧降下が生じたことを検出した際に暗号化プログラムを消去する。【選択図】図7

Description

本発明はピンパッドに関し、例えば、ATM等に設けられてパスワードを入力する際に用いられるピンパッドに関する。
ATM等に用いられている暗証番号入力用の端末であるピンパッドとして、キーを押下することでスイッチの接点が短絡され、スイッチオンのキー入力信号が信号線を経由して制御装置へ伝わり、キー入力信号が制御装置で暗号化されて外部へ出力されるものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のこのピンパッドの操作部では、保護すべき情報が記録された制御装置の電子部品が、四角形状の枠状のフレーム部材と、フレーム部材の開口を塞ぐ第1の基板と第2の基板とで形成された箱状のケースに収容されている。
フレーム部材の壁面部にはタンパ検知用の配線パターンが形成されたフレキシブル基板が装着されており、電子部品への不正アクセスが生じた場合、配線パターンが切断または他の信号線と短絡され、物理的不正行為が検知されるようになっている。
また、フレキシブル基板の配線パターンの表面に、例えば、黒色の樹脂材料(PET など)での被覆や黒色フィルム等の添付がされることで、配線パターンが外側から見えないように対策がされている。
特許5656303号公報
しかしながら、従来のピンパッドでは、上述したような対策がなされているが、セキュリティー的な脆弱性に対して懸念がある。
先ず、タンパ検出用の配線パターンが形成されたフレキシブル基板が フレーム部材の側部の壁面部の表面に装着されている場合、配線パターンの表面が、例えば、黒色の樹脂材料(PET など)での被覆や黒色フィルム等の添付が行われていたとしても、被覆を溶かしたり削ったりして配線パターンを露出させることが比較的容易にできる。例えば、半田ゴテなどの熱で容易にかつ、精密に攻撃ポイントだけを溶かして、配線パターンの表面を露出することができ、露出させた配線パターンの入口と出口とをジャンパ線でショートすれば、フレーム部材の壁面部に穴を開けて配線パターンの中間部を切断したとしても、配線パターンが切断されたことは装置側で電気的に検知することはできない。即ち、タンパ検出機能を無効化することができてしまう。
このため、フレーム部材の側面に開けた穴からプローブ等を内部に差し込み、スイッチに接続された信号線や電子部品に対して接触を行い、キーが押下された際のキー入力信号を読み取ることが可能となり、暗号化する前のパスワードを盗難することが可能となる。
また、フレーム部材の側部の壁面部に直接的に配線パターンを形成する場合もあるが、フレキシブル基板と同様に、比較的容易に配線パターンを露出させることができ、露出させた配線パターンの入口と出口とをジャンパ線でショートして、タンパ機能を無効化することができてしまう。
さらに、フレーム部材の壁面部にエッチング等で配線パターンを形成する場合、配線パターンのピッチを狭くするにも限界があり、配線パターンと配線パターンとの隙間に小孔を開けることも可能である。
このように、従来のピンパッドでは、セキュリティー的な脆弱性に対して懸念があるため、パスワードの盗難の懸念があり、改善の余地があった。
本発明は上記事実を考慮し、従来よりもパスワードの盗難を抑制可能なピンパッドを提供することが目的である。
請求項1に記載のピンパッドは、スイッチを備えたキーパッド配線板と、前記スイッチが押下されたことで流れる入力信号を暗号化する暗号化プログラムを記憶する記憶部、暗号化された入力信号を外部へ出力する出力部、及び前記暗号化プログラムを消去する消去部を含んで構成され、信号線を介して前記スイッチに接続される制御装置と、一方側に開口部を備え、前記開口部が前記キーパッド配線板で閉塞されることで内部に前記制御装置を密閉状態で収納する箱状の保護ケースと、を備え、前記保護ケースは、平面部分に第1のタンパー線が張り巡らされた枠形状とされた複数枚の基板を積層して前記基板同士を接着で接着した構造の枠体と、前記一方側の前記開口部とは反対側の開口部を塞ぎ、第2のタンパー線が張り巡らされた底板とを含んで構成され、前記消去部は、前記第1のタンパー線の断線またはショート、および前記第2のタンパー線の断線またはショートの少なくとも一つを検出した際に前記暗号化プログラムを消去する。
請求項1に記載のピンパッドでは、キーを押下するとスイッチが押下され、スイッチが押下されたことを表すキー入力信号が信号線を介して制御装置に流れ、記憶部の暗号化プログラムに基いて暗号化される。
制御装置は、箱状の保護ケースの中に密閉状態で収納されており、保護ケースの側部を構成する枠体には第1のタンパーが設けられ、保護ケースの底部を構成する底板には第2のタンパー線が設けられているので、保護ケースの内部に収容された制御装置に対して、保護ケースの側部側、または底部側から接触を試みようとして枠体、または底板に孔等を開け、これにより第1のタンパー線の断線またはショート、および第2のタンパー線の断線またはショートの少なくとも一つが生じると、消去部はこれを検出し、消去部は暗号化プログラムを消去する。暗号化プログラムが消去されることで、ピンパッドが使用できなくなり、暗号化前のパスワードの盗難を抑制することができる。
また、枠体は、平面部分に第1のタンパー線が張り巡らされた枠形状とされた複数枚のシート状の基板を積層して基板同士を接着した構造とされているので、互いに隣接する一方の基板の第1のタンパー線と他方の基板の第1のタンパー線との間隔(ピッチ)、即ち、枠体を側面視した際の第1のタンパー線のピッチは、基板を薄くすることで、基板上に形成された互いに隣接する第1のタンパー線のピッチよりも狭くすることができる。さらに、平面部分に第1のタンパー線が張り巡らされた枠形状とされた複数枚のシート状の基板を積層することで構成された枠体は、第1のタンパー線が枠体内部に埋設されるため、例えば、枠体の側面にタンパー線を設けた場合に比較して、枠体の外側から第1のタンパー線を探し出すことは困難である。したがって、第1のタンパー線を断線させたりショートさせずに、枠体に孔を開けることは、従来対比で極めて困難となり、物理的不正行為に対して高い抑制効果が得られる。
さらに、枠体を構成するシート状の基板は、一般のプリント基板と同様に半田ゴテの熱では溶けない材料で形成することができるので、これにより、半田ゴテを用いて基板を溶かして第1のタンパー線を露出することはできなくなる。
請求項2に記載のピンパッドは、スイッチを備えたキーパッド配線板と、前記スイッチが押下されることで流れる入力信号を暗号化して外部へ出力する暗号化処理部、及び前記暗号化を停止させる暗号化処理停止部を含んで構成され、信号線を介して前記スイッチに接続される制御装置と、一方側に開口部を備え、前記開口部が前記キーパッド配線板で閉塞されることで内部に前記制御装置を密閉状態で収納する箱状の保護ケースと、を備え、前記保護ケースは、平面部分に第1のタンパー線が張り巡らされた枠形状とされた複数枚の基板を積層して前記基板同士を接着で接着した構造の枠体と、前記一方側の前記開口部とは反対側の開口部を塞ぎ、第2のタンパー線が張り巡らされた底板とを含んで構成され、前記暗号化処理停止部は、前記第1のタンパー線の断線またはショート、および前記第2のタンパー線の断線またはショートの少なくとも一つを検出した際に前記暗号化を停止させる。
請求項2に記載のピンパッドでは、キーを押下するとスイッチが押下され、スイッチが押下されたことを表すキー入力信号が信号線を通って制御装置へ至り、該キー入力信号が暗号化処理部で暗号化され、暗号化されたキー入力信号が外部へ出力される。
制御装置は、箱状の保護ケースの中に密閉状態で収納されており、保護ケースの側部を構成する枠体には第1のタンパーが設けられ、保護ケースの底部を構成する底板には第2のタンパー線が設けられているので、保護ケースの内部に収容された制御装置に対して、保護ケースの側部側、または底部側から接触を試みようとして枠体、または底板に孔等を開け、これにより第1のタンパー線の断線またはショート、および第2のタンパー線の断線またはショートの少なくとも一つが生じると、暗号化処理停止部はこれを検出し、暗号化処理停止部は暗号処理回路の暗号化を停止させるので、ピンパッドが使用できなくなり、暗号化する前のパスワードの盗難を抑制することができる。
また、枠体は、平面部分に第1のタンパー線が張り巡らされた枠形状とされた複数枚のシート状の基板を積層して基板同士を接着した構造とされているので、互いに隣接する一方の基板の第1のタンパー線と他方の基板の第1のタンパー線との間隔(ピッチ)、即ち、枠体を側面視した際の第1のタンパー線のピッチは、基板を薄くすることで、基板上に形成された互いに隣接する第1のタンパー線のピッチよりも狭くすることができる。さらに、平面部分に第1のタンパー線が張り巡らされた枠形状とされた複数枚のシート状の基板を積層することで構成された枠体は、第1のタンパー線が枠体内部に埋設されるため、例えば、枠体の側面にタンパー線を設けた場合に比較して、枠体の外側から第1のタンパー線を探し出すことは困難である。したがって、第1のタンパー線を断線させたりショートさせずに、枠体に孔を開けることは、従来対比で極めて困難となり、物理的不正行為に対して高い抑制効果が得られる。
さらに、枠体を構成するシート状の基板は、一般のプリント基板と同様に半田ゴテの熱では溶けない材料で形成することができるので、これにより、半田ゴテを用いて基板を溶かして第1のタンパー線を露出することはできなくなる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のピンパッドにおいて、前記第2のタンパー線は、前記底板の枠体側の表面に形成されると共に、前記枠体との間に配置されており、前記枠体と前記底板とが接着剤で接着され、前記第1のタンパー線と前記第2のタンパー線とが直列に接続されている。
請求項3に記載のピンパッドでは、第2のタンパー線は、底板の枠体側の表面に形成されると共に、枠体との間に配置されており、枠体と底板とが接着剤で接着され、第1のタンパー線と第2のタンパー線とが直列に接続されているため、例えば、底板と枠体との間に隙間を開けようとすると、枠体と底板とが分離するので、第1のタンパー線と第2のタンパー線とが離間したり、底板の表面に形成された第2のタンパー線が断線するので、断線したことが検出されて物理的不正行為がなされたことが分かる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のピンパッドにおいて、前記キーパッド配線板に設けられ、前記制御装置に接続される配線と、前記キーパッド配線板と前記底板との間に配置され、前記第2のタンパー線と前記配線とに弾性的に圧接して前記第2のタンパー線と前記配線とを導通させる導電性弾性部材と、を有する。
請求項4に記載のピンパッドでは、制御装置に接続されるキーパッド配線板の配線と、底板の第2のタンパー線とが導電性弾性部材で電気的に接続されているため、第2のタンパー線が断線したり、ショートしたことを制御装置で検出できる。
また、導電性弾性部材は、キーパッド配線板と底板との間に配置されて底板に設けられた第2のタンパー線とキーパッド配線板に設けられた配線とに弾性的に圧接しているだけなので、仮に、枠体から底板、またはキーパッド配線板を剥がした場合には、導電性弾性部材と底板の第2のタンパー線とが離間する、または導電性弾性部材とキーパッド配線板の配線とが離間し、断線したことが検出されて物理的不正行為がなされたことが分かる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のピンパッドにおいて、前記キーパッド配線板に設けられ、前記制御装置に接続される配線と、前記キーパッド配線板と前記底板との間に配置されるフレキシブルケーブルと、前記フレキシブルケーブルの一端を前記配線に押圧して接触させる第1の弾性体と、前記フレキシブルケーブルの他端を前記第2のタンパー線に押圧して接触させる第2の弾性体と、を有する。
請求項5に記載のピンパッドでは、制御装置に接続されるキーパッド配線板の配線と、底板の第2のタンパー線とがフレキシブルケーブルで電気的に接続されているため、第2のタンパー線が断線したり、ショートしたことを制御装置で検出できる。
また、フレキシブルケーブルは、キーパッド配線板と底板との間に配置され、一端が第1の弾性体で押圧されてキーパッド配線板の配線に接触され、他端が第2の弾性体で押圧されて底板の第2のタンパー線に接触されているので、仮に、枠体から底板、またはキーパッド配線板を剥がした場合には、フレキシブルケーブルと底板の第2のタンパー線とが離間する、またはフレキシブルケーブルとキーパッド配線板の配線とが離間し、断線したことが検出されて物理的不正行為がなされたことが分かる。
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載のピンパッドにおいて、前記キーパッド配線板には、第3のタンパー線が張り巡らされており、前記消去部は、前記第1のタンパー線の断線またはショート、前記第2のタンパー線の断線またはショート、および第3のタンパー線の断線またはショートの少なくとも一つを検出した際に前記暗号化プログラムを消去する。
請求項6に記載のピンパッドでは、キーパッド配線板に第3のタンパー線が張り巡らされており、消去部は、第1のタンパー線の断線またはショート、第2のタンパー線の断線またはショート、および第3のタンパー線の断線またはショートの少なくとも一つを検出した際に暗号化プログラムを消去する。
このため、請求項6に記載のピンパッドでは、キーパッド配線板に物理的不正行為がなされると、暗号化プログラムが消去されてピンパッドが使用できなくなり、暗号化する前のパスワードの盗難を抑制することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項2に記載のピンパッドにおいて、前記キーパッド配線板には、第3のタンパー線が張り巡らされており、前記暗号化処理停止部は、前記第1のタンパー線の電圧降下、前記第2のタンパー線の電圧降下、および第3のタンパー線の電圧降下の少なくとも一方を検出した際に前記暗号化を停止させる。
請求項7に記載のピンパッドでは、キーパッド配線板に第3のタンパー線が張り巡らされており、暗号化処理停止部は、第1のタンパー線の断線またはショート、第2のタンパー線の断線またはショート、および第3のタンパー線の断線またはショートの少なくとも一つを検出した際に暗号化を停止させる。
このため、請求項7に記載のピンパッドでは、キーパッド配線板に物理的不正行為がなされると、暗号化が停止されてピンパッドが使用できなくなり、暗号化する前のパスワードの盗難を抑制することができる。
本発明のピンパッドは上記構成としたので、従来よりもパスワードの盗難を抑制することができる、という優れた効果を有する。
本発明の第1実施形態に係るピンパッドを示す分解斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るピンパッドの一部を示す断面図である。 (A)はキーの非押下時のスイッチを示す断面図であり、(B)はキーの押下時のスイッチを示す断面図である。 内側接点、及び外側接点を示す平面図である。 (A)は保護ケース、及び制御装置を示す斜視図であり、(B)は、キーパッド印刷配線板、制御印刷配線板、保護ケース、及び制御印刷配線板を示す分解斜視図である。 保護ケースを示す分解斜視図である。 ピンパッドの電気系を示すブロック図である。 第1のタンパー線、及び第2のタンパー線を示す平面図である。 ピンパッドの一部を示す断面図である。 (A)は通常時の制御を示すフローチャートであり、(B)は異常時の制御を示すフローチャートである。 第2実施形態のピンパッドの電気系を示すブロック図である。
[第1実施形態]
以下、図面を参照して本発明によるピンパッド10の第1実施形態について説明する。図1に示すように、本実施形態のピンパッド10は、例えば、ATMなどの金融機器の利用者がパスワード(一例として暗証番号)を入力するために用いられるものであり、パネル12、キー14、ゴムシート16、接着層20、皿バネ22、キーパッド印刷配線板24、制御印刷配線板26、保護ケース28、メインケース30等を含んで構成されている。
(パネル)
図1、及び図2に示すように、パネル12は、ピンパッド10の表面に配置され、キー14を突出させるための複数の矩形孔32を備えている。
パネル12は、上部が開放された箱状のメインケース30の開口部分を覆うように、メインケース30の上部にゴムシート16を介して搭載されている。パネル12の下面には複数本のピン34が形成されており、このピン34がメインケース30の孔36に挿入された状態でパネル12は、メインケース30に接着剤等で固着されている。
(キー)
キー14は、パスワード(一例として暗証番号)を入力する際に押下するものであり、上部がパネル12の矩形孔32を介してパネル12の上側に露出している。
(ゴムシート)
ゴムシート16は、キー14の下側に配置され、キー14と対向する部分には、突起16Aが一体的に形成されている。ゴムシート16は、矩形孔32を介してピンパッド内部に水や塵が浸入しないように、防水、及び防塵を目的として設けられている。
(接着層、キーパッド印刷配線板、皿バネ)
ゴムシート16の下側には、接着層20が配置され、接着層20の下側にはキーパッド印刷配線板24が配置されている。接着層20は、ゴムシート16の下面とキーパッド印刷配線板24の上面とに接着している。
接着層20には、キー14と対向する位置に孔20Aが形成されている。ゴムシート16とキーパッド印刷配線板24との間には、孔20Aの形成されている部分に金属板からなる皿バネ22が配置されている。皿バネ22は、キー14側へ凸となる浅い椀形状、即ち、浅いドーム形状に形成されている。
図3、及び図4に示すように、キーパッド印刷配線板24には、皿バネ22と対向する位置に、円状の内側接点38、及び内側接点38とは径方向外側に離間して内側接点38と同軸的に配置される環状の外側接点40とが設けられている。皿バネ22、内側接点38、及び外側接点40によってスイッチ41が構成されている。
キーパッド印刷配線板24は、内側接点38に接続される信号線39(図7のブロック図参照)、及び外側接点40に接続される信号線43(図7のブロック図参照)を備えており、これらの信号線39、及び信号線43は、後述するコネクタ52を介して後述する制御印刷配線板26の制御部56に電気的に接続されている。
スイッチ41は、通常時は、図3(A)に示すように、皿バネ22の外周部分が外側接点40に接触し、皿バネ22の中央部分が内側接点38から離間しているが、図3(B)に示すように、キー14が押下されて皿バネ22の中央部分が接点側へ凸となるように変形(座屈)すると、皿バネ22の中央部分が内側接点38に接触し、内側接点38と外側接点40とが導通(即ち、スイッチオン)するようになっている。
なお、キーパッド印刷配線板24は、半田ゴテの熱では溶融することのない、一般的なプリント基板で形成することができる。
(保護ケース)
図1、及び図2に示すように、キーパッド印刷配線板24の下面には、保護ケース28が配置されている。図5、及び図6に示すように、保護ケース28は、上部が開放された箱形状とされており、矩形に形成された平板状の底板48と、底板48の上に接着剤で固定された厚みのある矩形の枠形状と成された枠部50とを含んで構成されている。
なお、底板48は、半田ゴテの熱では溶融することのない、一般的なプリント基板で形成することができる。
図6に示すように、枠部50は、枠形状とされた薄肉枠状基板72を複数枚積層することで構成されており、互いに隣り合う一方の薄肉枠状基板72と他方の薄肉枠状基板72とは互いに接着剤で接着されている。本実施形態の薄肉枠状基板72は、キーパッド印刷配線板24、及び底板48よりも薄く形成されているものである。
なお、薄肉枠状基板72は、半田ゴテの熱では溶融することのない、一般的なプリント基板で形成することができる。
薄肉枠状基板72には、片面に周方向に矩形波状に蛇行して延びるタンパー線62が全周に渡って形成されている(なお、図6では、タンパー線62の図示を部分的に省略している。)。図8に示すように、タンパー線62は、第1のタンパー線62Aと、第1のタンパー線62Aに並列に配置された第2のタンパー線62Bとを含んで構成されており、第1のタンパー線62Aと第2のタンパー線62Bとは電気的に直列に接続されている。
タンパー線同士の間隔GWは、例えば、0.1〜0.2mm程度に設定し、第1のタンパー線62A、及び第2のタンパー線62Bの線幅LWは、0.2〜0.3mm程度に設定することができるが、できる限り間隔GWは狭くすることが好ましい。
図6に示すように、積層されて互いに隣り合う一方の薄肉枠状基板72のタンパー線62と、他方の薄肉枠状基板72のタンパー線62とは、スルーホール74で接続されており、最下層の薄肉枠状基板72のタンパー線62から最上層の薄肉枠状基板72のタンパー線62まで電気的に直列に接続されている。
なお、薄肉枠状基板72の内周部には、半円状のカットスルーホール76が複数設けられている。
底板48の上面には、薄肉枠状基板72のタンパー線62と同様の構成とされたタンパー線78が全面に渡って形成されている(なお、図6では、タンパー線78の図示を部分的に省略している。)。この底板48のタンパー線78と枠部50の最下層の薄肉枠状基板72のタンパー線62とは、スルーホール(図示省略)を介して直列に接続されている。なお、底板48のタンパー線78の端部は、底板48の上面に露出する接触端子80に接続されている。
本実施形態の枠部50は、底板48の上面に接着剤で接着されていると共に、枠部50の下側のカットスルーホール76が底板48の上面に形成された固定パターン82に半田付(図示省略)けされている。即ち、枠部50は、底板48に対して接着剤と半田とによって強固に固定されている。
なお、底板48の上面には、枠部50が接着されている部分にもタンパー線78が形成されており、底板48の外周付近に形成されているタンパー線78は、底板48と枠部50との間に挟持されていると共に、枠部50と底板48とを接着している接着剤の接着層に隣接している。
また、保護ケース28の上面、即ち、枠部50の上面がキーパッド印刷配線板24の下面に接着剤で接着されており、これにより、保護ケース28の内部は密閉状態とされている。そして、枠部50の最上層の薄肉枠状基板72のタンパー線62は、薄肉枠状基板72とキーパッド印刷配線板24との間に挟持されていると共に、枠部50とキーパッド印刷配線板24とを接着している接着剤の接着層に隣接している。
(制御印刷配線板)
図2、及び図5に示すように、保護ケース28の内部には、制御印刷配線板26が配置されている。制御印刷配線板26は、コネクタ52でキーパッド印刷配線板24に対して機械的に接続されている。また、制御印刷配線板26には複数の電子部品54が搭載されており、これらの電子部品54は、制御印刷配線板26の信号線、及びコネクタ52を介してキーパッド印刷配線板24の信号線と電気的に接続されている。
図7に示すように、電子部品54の一つであるMCU(Micro Controller Unit)54Aには、制御部56、及び記憶部58等が構成されている。MCU54Aは、本願発明の入力信号を暗号化する暗号化プログラムを記憶する記憶部、暗号化された入力信号を外部へ出力する出力部、及び暗号化プログラムを消去する消去部に相当している。
通常時(キー14の非押下時)において、スイッチ41の内側接点38と外側接点40には、電圧が引加されており、キー14が押下されて内側接点38と外側接点40とが短絡すると、即ち、スイッチ41がオンになると、制御印刷配線板26の制御部56にキー入力信号が流れるようになっている。
記憶部58には、キー入力信号を暗号化する暗号化プログラムが記憶されており、制御部56は、該暗号化プログラムに基いてキー入力信号を暗号化する。暗号化されたキー入力信号、即ち、暗号化されたパスワードは、コネクタ52、及びキーパッド印刷配線板24の配線、及び外部コネクタ60を介してピンパッド10の外部へ出力される。
制御部56は、枠部50のタンパー線62、底板48のタンパー線78、及び後述する
キーパッド印刷配線板24のタンパー線84の何れかが断線、またはショートされたことを検出した際に、記憶部58に記憶されている暗号化プログラムを消去する。記憶部58に記憶されている暗号化プログラムが消去されると、制御部56はキー入力信号を暗号化することが出来なくなるので、ピンパッド10は、暗号化したキー入力信号を外部へ出力できなくなり、ピンパッド10は使用できなくなる。さらに、この制御部56は、タンパー線62、タンパー線78、及びタンパー線84の何れかが断線、またはショートされたことを検出した際に、外部コネクタ60を介して外部へアラーム信号を出力することができる。
図7に示すように、枠部50のタンパー線62と底板48のタンパー線78とは、電気的に直列に接続されており、タンパー線62とタンパー線78は、後述するフレキシブルケーブル88、キーパッド印刷配線板24、及びコネクタ52を介して制御印刷配線板26の制御部56に接続されている。
図5に示すように、キーパッド印刷配線板24の厚さ方向中間部分には、底板48のタンパー線62と同様の構成とされたタンパー線84が全面に渡って形成されており(なお、図5では、タンパー線84の一部のみを図示している)、このタンパー線84は、図7に示すように、コネクタ52を介して制御印刷配線板26の制御部56に接続されている。
これらタンパー線62、タンパー線78、及びタンパー線84には微弱な電流が常時流されており、キーパッド印刷配線板24には、タンパー線62、タンパー線78、及びタンパー線84に電流を流すための電池66が搭載されている。
次に、枠部50のタンパー線62と、底板48のタンパー線78と、制御印刷配線板26の制御部56との接続の構成について説明する。
図6に示すように、底板48の上面には、タンパー線78の端部が接続される接触端子80が形成されている。また、キーパッド印刷配線板24の下面には、タンパー線84の端部が接続される接触端子(図示省略)が形成されている。
図5、図6、及び図9に示すように、底板48とキーパッド印刷配線板24との間には、底板48の接触端子80とキーパッド印刷配線板24の接触端子とを導通させるフレキシブルケーブル88が配置されており、以下に説明するようにフレキシブルケーブル88の一端側が底板48の接触端子80に接触し、フレキシブルケーブル88の他端側がキーパッド印刷配線板24の接触端子に接触するようになっている。
底板48の上面、及びキーパッド印刷配線板24の下面には、それぞれフレキシブルケーブル押圧部材90が取り付けられている。フレキシブルケーブル押圧部材90は、ブロック状の樹脂ケース92に弾性体で形成された押圧突起94が取り付けられている。
底板48の上面に取り付けられたフレキシブルケーブル押圧部材90の押圧突起94は、フレキシブルケーブル88の他端側を、キーパッド印刷配線板24の下面に形成された接触端子に押圧して接触させている。
一方、キーパッド印刷配線板24の下面に取り付けられたフレキシブルケーブル押圧部材90の押圧突起94は、フレキシブルケーブル88の一端側を、底板48の上面に形成された接触端子80に押圧して接触させている。
(作用)
次に、本実施形態のピンパッド10の動作を図10(A)、(B)のフローチャートに基いて説明する。
先ず、図10(A)のフローチェートを参照してピンパッド10の通常の動作を説明する。本実施形態のピンパッド10では、キー14が押下されると、皿バネ22の中央部分が接点側へ凸となるように変形し、皿バネ22の中央部分が内側接点38に接触し、内側接点38と外側接点40とが短絡(即ち、スイッチオン)する。ステップ100では、キー14が押下されたか否かが判断され、キー14が押下されたこが判断されるとステップ102へ進む。
内側接点38と外側接点40とが短絡すると、制御印刷配線板26の制御部56にキー入力信号が流れ、制御部56は、キー入力信号を暗号化する(ステップ102)。
暗号化されたキー入力信号は、コネクタ52、及びキーパッド印刷配線板24の外部コネクタ60を介してピンパッド10の外部へ出力される(ステップ104)。
次に、ピンパッド10の異常時の動作を説明する。
ピンパッド10において、第三者が暗号化前のパスワードを盗み取ることを目的として、キー14が押下されたときに制御印刷配線板26に流れるキー入力信号の伝達経路に外部から接触を試みようとする場合、以下の手立てが考えられる。
(1) 保護ケース28の枠部50の側面に、プローブ等を侵入させる孔を開ける。
(2) 保護ケース28の枠部50と底板48との間に、プローブ等を侵入させる隙間を開ける。
(3) 保護ケース28の枠部50とキーパッド印刷配線板24との間に、プローブ等を侵入させる隙間を開ける。
(4) 底板48に、プローブ等を侵入させる孔を開ける。
(5) キーパッド印刷配線板24に、プローブ等を侵入させる孔を開ける。
以下に、図10(B)のフローチャートにしたがって異常時の動作を説明する。
先ず、最初のステップ106では、保護ケース28のタンパー線62、及びタンパー線78、またはキーパッド印刷配線板24のタンパー線84に電流が流れなくなったこと、即ち、保護ケース28、及びキーパッド印刷配線板24に異常があるか無いかを制御部56が判断する。ステップ106で、タンパー線に異常があると判断されると、ステップ108へ進む。
ステップ108では、制御部56が記憶部58に記憶された重要データである暗号処理暗号化プログラムを消去する。これにより、ピンパッド10の使用ができなくなり、パスワードの盗難を抑制することができる。
次のステップ110では、制御部56は、アラーム信号を外部に出力する。これにより、例えば、ピンパッド10に接続された機器等でアラーム信号を受け取ることで、ピンパッド10の不正使用を把握することができる。
・上記(1)の不正行為に対して
本実施形態のピンパッド10では、保護ケース28の枠部50の側面に、プローブ等を侵入させる孔をドリル等で開けた場合、枠部50の内部に設けたタンパー線62が切断されるので、制御部56が異常を判断できる。
この枠部50は、平面部分にタンパー線62が張り巡らされたシート状の薄肉枠状基板72を積層した構造とされ、タンパー線62が外部から見えないように枠部50の内部に埋設されているため、枠外面に形成したタンパー線に比較して、外部に露出させることは極めて困難となる。
さらに、枠部50は、平面部分にタンパー線62が張り巡らされたシート状の薄肉枠状基板72を積層した構造とされているので、互いに隣接する一方の薄肉枠状基板72のタンパー線62と他方の薄肉枠状基板72のタンパー線62との間隔GW(ピッチ)、即ち、枠部50を側面視した際のタンパー線62のピッチを、薄肉枠状基板72の厚さを薄くすることで、基板上に形成された互いに隣接するタンパー線62のピッチよりも小さくすることができる(一例として、タンパー線62との間隔GW寸法よりも小さい数十μmのピッチ)。
このように、枠部50を、タンパー線62が張り巡らされたシート状の薄肉枠状基板72の積層構造とすることで、枠部50を側面視した際のタンパー線62のピッチを、枠部50の側面にタンパー線を形成した場合に比較して小さくすることができ、タンパー線62を切断したり、ショートさせないように枠部50にドリル等で孔を開けることは極めて困難となり、枠部50の側部からの攻撃に対してセキュリティーを高めることができる。
・上記(2)の不正行為に対して
保護ケース28の枠部50と底板48との間に隙間を開けると、枠部50と底板48との間の接着層が破壊されると共に、底板48の上面に形成されて接着層と隣接しているタンパー線78が断線するので、制御部56が異常を判断できる。
・上記(3)の不正行為に対して
保護ケース28の枠部50とキーパッド印刷配線板24との間に隙間を開けると、枠部50とキーパッド印刷配線板24との間の接着層が破壊されると共に、枠部50の最上部の薄肉枠状基板72に形成されて接着層と隣接しているタンパー線62が断線するので、制御部56が異常を判断できる。
・上記(4)の不正行為に対して
底板48にプローブ等を侵入させる孔をドリル等で開けた場合、タンパー線78が切断されるので、制御部56が異常を判断できる。
・上記(5)の不正行為に対して
キーパッド印刷配線板24にプローブ等を侵入させる孔をドリル等で開けた場合、タンパー線84が切断されるので、制御部56が異常を判断できる。
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施例について記述したが、本発明は上記の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得ることは言うまでもない。
上記実施形態では、MCU54Aの記憶部58にキー入力信号を暗号化する暗号化プログラムが記憶され、該暗号化プログラムに基いて、即ち、ソフトウエアに基いてキー入力信号を暗号化したが、これに限らず、暗号化プログラム(ソフトウエア)を用いないハードウエアでキー入力信号を暗号化してもよい。この場合、図11に示すように、スイッチ41が押下されることで流れるキー入力信号を暗号化して外部へ出力するための暗号化プログラムを用いないハードウエアで構成された暗号化処理部68と、タンパー線62に電流を流し、タンパー線に電流が流れていないことを検出した際に暗号化処理を停止する暗号化処理停止部70を制御印刷配線板26に設ければよい。
10 ピンパッド
14 キー
18 フレキシブルケーブルシート
22 皿バネ(スイッチ)
24 キーパッド印刷配線板(キーパッド配線板)
26 制御印刷配線板(制御装置)
38 内側接点(スイッチ、接点)
40 外側接点(スイッチ、接点)
41 スイッチ
46 変形部
56 制御部(消去部、出力部、記憶部)
58 記憶部
62 タンパー線
68 暗号化処理部
70 暗号化処理停止部

Claims (8)

  1. スイッチを備えたキーパッド配線板と、
    前記スイッチが押下されたことで流れる入力信号を暗号化する暗号化プログラムを記憶する記憶部、暗号化された入力信号を外部へ出力する出力部、及び前記暗号化プログラムを消去する消去部を含んで構成され、信号線を介して前記スイッチに接続される制御装置と、
    一方側に開口部を備え、前記開口部が前記キーパッド配線板で閉塞されることで内部に前記制御装置を密閉状態で収納する箱状の保護ケースと、
    を備え、
    前記保護ケースは、平面部分に第1のタンパー線が張り巡らされた枠形状とされた複数枚の基板を積層して前記基板同士を接着で接着した構造の枠体と、前記一方側の前記開口部とは反対側の開口部を塞ぎ、第2のタンパー線が張り巡らされた底板とを含んで構成され、
    前記消去部は、前記第1のタンパー線の断線またはショート、および前記第2のタンパー線の断線またはショートの少なくとも一つを検出した際に前記暗号化プログラムを消去する、ピンパッド。
  2. スイッチを備えたキーパッド配線板と、
    前記スイッチが押下されることで流れる入力信号を暗号化して外部へ出力する暗号化処理部、及び前記暗号化を停止させる暗号化処理停止部を含んで構成され、信号線を介して前記スイッチに接続される制御装置と、
    一方側に開口部を備え、前記開口部が前記キーパッド配線板で閉塞されることで内部に前記制御装置を密閉状態で収納する箱状の保護ケースと、
    を備え、
    前記保護ケースは、平面部分に第1のタンパー線が張り巡らされた枠形状とされた複数枚の基板を積層して前記基板同士を接着で接着した構造の枠体と、前記一方側の前記開口部とは反対側の開口部を塞ぎ、第2のタンパー線が張り巡らされた底板とを含んで構成され、
    前記暗号化処理停止部は、前記第1のタンパー線の断線またはショート、および前記第2のタンパー線の断線またはショートの少なくとも一つを検出した際に前記暗号化を停止させる、ピンパッド。
  3. 前記第1のタンパー線が前記枠体の底板側の表面に形成されて前記枠体と前記底板との間に配置されていると共に前記枠体と前記底板と前記第1のタンパー線とが接着剤で接着されているか、または、前記第2のタンパー線が前記底板の枠体側の表面に形成されて前記枠体と前記底板との間に配置されると共に、前記枠体と前記底板と前記第2のタンパー線とが接着剤で接着されており、前記第1のタンパー線と前記第2のタンパー線とが直列に接続されている、請求項1または請求項2に記載のピンパッド。
  4. 前記キーパッド配線板に設けられ、前記制御装置に接続される配線と、
    前記キーパッド配線板と前記底板との間に配置され、前記第2のタンパー線と前記配線とに弾性的に圧接して前記第2のタンパー線と前記配線とを導通させる導電性弾性部材と、
    を有する請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のピンパッド。
  5. 前記キーパッド配線板に設けられ、前記制御装置に接続される配線と、
    前記キーパッド配線板と前記底板との間に配置されるフレキシブルケーブルと、
    前記フレキシブルケーブルの一端を前記配線に押圧して接触させる第1の弾性体と、
    前記フレキシブルケーブルの他端を前記第2のタンパー線に押圧して接触させる第2の弾性体と、
    を有する請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のピンパッド。
  6. 前記キーパッド配線板には、第3のタンパー線が張り巡らされており、
    前記消去部は、前記第1のタンパー線の断線またはショート、前記第2のタンパー線の断線またはショート、および第3のタンパー線の断線またはショートの少なくとも一つを検出した際に前記暗号化プログラムを消去する、請求項1に記載のピンパッド。
  7. 前記キーパッド配線板には、第3のタンパー線が張り巡らされており、
    前記暗号化処理停止部は、前記第1のタンパー線の断線またはショート、前記第2のタンパー線の断線またはショート、および第3のタンパー線の断線またはショートの少なくとも一つを検出した際に前記暗号化を停止させる、請求項2に記載のピンパッド。
  8. 前記第1のタンパー線が前記枠体のキーパッド配線板側の表面に形成されて前記枠体と前記キーパッド配線板との間に配置されていると共に前記枠体と前記キーパッド配線板と前記第1のタンパー線とが接着剤で接着されているか、または、前記第3のタンパー線が前記キーパッド配線板の枠体側の表面に形成されて前記枠体と前記キーパッド配線板との間に配置されると共に、前記枠体と前記キーパッド配線板と前記第3のタンパー線とが接着剤で接着されており、前記第1のタンパー線と前記第3のタンパー線とが直列に接続されている、請求項6または請求項7に記載のピンパッド。
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