JP2018059564A - 設置体取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】筐体の開口フランジ部と流路構成部材との位置関係に影響を受けることなく、設置体を開口フランジ部の所定位置に案内する案内部材の機能を十分に発揮できる設置体取付構造を提供すること。【解決手段】流路構成部材2を密封状に囲む筐体4内で流路構成部材2の一部を不断流状態で切除し、筐体4に設置体5を取付けるための設置体取付構造1であって、設置体5は、筐体4の開口フランジ部41bの一端面を閉塞する閉塞部5aを少なくとも備え、開口フランジ部41bに、設置体5の閉塞部5aを固定する固定部材用の挿通孔41cが形成されており、挿通孔41cに、設置体5の閉塞部5aを開口フランジ部41bに案内する案内部材10が、開口フランジ部41bの閉塞部5a側である一端面側から着脱可能に配設される。【選択図】図7

Description

本発明は、流路構成部材を密封状に囲む筐体内で該流路構成部材の一部を不断流状態で切除し、前記筐体に設置体を取付けるための設置体取付構造に関する。
従来の設置体取付構造には、流路構成部材として例えば地中に埋設された流体管の外周に筐体を密封状に取り付け、この筐体内で管壁の一部を穿孔等により不断流状態で切断した後、管内を開閉する弁体を備えた設置体としての弁筐を、筐体の開口フランジ部の所定位置に向けて案内しながら設置するものがある(例えば、特許文献1参照)。
実公昭51−45704号公報(第1頁、第4図)
しかしながら、特許文献1にあっては、弁筐を所定の設置位置に案内する突起を先端に備えたボルトを、筐体の外方(下方)から内方(上方)に向けて開口フランジ部の挿通孔に挿通しているが、設置体の取付け対象となる筐体に密封状に囲まれる流路構成部材が、筐体の開口フランジ部に近接、特に浅層域の埋設管の場合、土被り厚の制限上、当該埋設管の外周面が筐体の開口フランジ部に近接しているため、案内部材として十分な延長寸法のボルトを挿通できず、所期の案内機能を発揮できない虞があるという問題がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、筐体の開口フランジ部と流路構成部材との位置関係に影響を受けることなく、設置体を開口フランジ部の所定位置に案内する案内部材の機能を十分に発揮できる設置体取付構造を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の設置体取付構造は、
流路構成部材を密封状に囲む筐体内で該流路構成部材の一部を不断流状態で切除し、前記筐体に設置体を取付けるための設置体取付構造であって、
前記設置体は、前記筐体の開口フランジ部の一端面を閉塞する閉塞部を少なくとも備え、前記開口フランジ部に、前記設置体の閉塞部を固定する固定部材用の挿通孔が形成されており、前記挿通孔に、前記設置体の閉塞部を前記開口フランジ部に案内する案内部材が、前記開口フランジ部の前記閉塞部側である前記一端面側から着脱可能に配設されることを特徴としている。
この特徴によれば、設置体の閉塞部を開口フランジ部に案内する案内部材が、この設置体の移動領域である開口フランジ部の一端面側を案内部材の着脱用の領域として利用できるため、筐体の開口フランジ部と流路構成部材との位置関係に影響を受けることなく、設置体の閉塞部を案内するための案内部材の延長寸法を十分に確保でき、所期の案内機能を発揮させることができる。
本発明の設置体取付構造は、
前記案内部材は、前記設置体の前記閉塞部を案内する案内部と、前記挿通孔内への進入を規制する規制部と、前記開口フランジ部の他端面側でナットに螺合するためのネジ部とからなることを特徴としている。
この特徴によれば、案内部材の規制部とネジ部に螺合されたナットとにより開口フランジ部を挟持できるため、案内部材が開口フランジ部に対し強固に固定され、設置体を確実に案内でき、また、挿通孔にネジを設ける必要がなく、防食性が高い。
本発明の設置体取付構造は、
前記開口フランジ部の他端面と前記ナットとの間に、前記挿通孔をシールするシール部材が介設されることを特徴としている。
この特徴によれば、ネジ部にナットを螺合することで、設置体の確実な案内と、シール部材による挿通孔の密封とを同時に行うことができる。
本発明の設置体取付構造は、
前記規制部は、前記挿通孔よりも大径の鍔部であることを特徴としている。
この特徴によれば、規制部が挿通孔よりも大径の鍔部であるため、案内部材が挿通孔を介し脱落する虞がなく、開口フランジ部の一端面側に安定して保持される。
本発明の設置体取付構造は、
前記案内部材は、前記設置体の前記閉塞部を案内する案内部からなり、前記開口フランジ部の他端面側に、前記案内部材とは別体で前記挿通孔をシールする蓋部材が設けられることを特徴としている。
この特徴によれば、案内部材とは別体の蓋部材により挿通孔を全てシールできるため、案内部材の挿通孔への配設箇所・数量を適宜に設定できる。
本発明の設置体取付構造は、
前記案内部の基部に、前記挿通孔よりも大径の鍔部が設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、案内部の基部に挿通孔よりも大径の鍔部が設けられているため、案内部材が挿通孔を介し脱落する虞がなく、開口フランジ部の一端面側に保持される。
(a)は、実施例1における流体管に筐体及び固定フランジ本体を取付けた状態を示す正面断面図であり、(b)は、同じく平面図である。 固定フランジ本体に作業弁本体及び流体管切断装置を取付けた状態を示す正面断面図である。 作業弁本体に弁本体挿入装置を取付けた状態を示す正面断面図である。 (a)は、筐体内に弁本体を設置した状態を示す正面断面図であり、(b)は、同じく側面断面図である。 固定フランジ本体から作業弁本体及び弁本体挿入装置を取外した状態を示す正面断面図である。 (a)は、弁本体の設置が完了した状態を示す正面断面図であり、(b)は、同じく平面図である。 (a)は、実施例1における案内部材を取付ける状況を示す拡大図であり、(b)は、同じく取付けた状況を示す拡大図である。 (a)は、実施例1における案内部材を取外す状況を示す拡大図であり、(b)は、案内部材に替えて固定ボルト・ナットを取付けた状況を示す図である。 (a)は、実施例1における案内部材の第1の変形例を示す拡大図であり、(b)は、同じく第2の変形例を示す拡大図である。 (a)は、実施例2における案内部材を取付けた状況を示す拡大図であり、(b)は、実施例2における案内部材の変形例を示す拡大図である。
実施例1に係る設置体取付構造につき、図1から図8を参照して説明する。
図1ないし図6に示されるように、本実施例の設置体取付構造1は、流路を構成する流路構成部材としての既設の流体管2、流体管2を密封するため流体管2の外周面に取り付けられる筐体4、該筐体4内に設置される設置体としての弁本体5、及び筐体4の管軸方向の両端にて流体管2の離脱を防止する離脱防止金具6、6等を主として備える。
ここで、流体管2は、例えば、地中に埋設される上水道用のダクタイル鋳鉄製であり、断面視略円形状に形成され、内周面がエポキシ樹脂層で被覆されている。尚、本発明に係る流体管は、その他鋳鉄、鋼等の金属製等、あるいは石綿、コンクリート製、塩化ビニール、ポリエチレン若しくはポリオレフィン製等であってもよい。更に尚、流体管の内周面はエポキシ樹脂層に限らず、例えばモルタル等により被覆されてもよく、若しくは適宜の材料を粉体塗装により流体管の内周面に被覆してもよい。また、本実施例では流体管内の流体は上水であるが、本実施例の上水に限らず、例えば工業用水や農業用水、下水等の他、ガスやガスと液体との気液混合体であっても構わない。また、筺体4、弁本体5の材質も上記に適合するものとしてもよい。
図3ないし図6に示されるように、弁本体5は、本発明に係る設置体として構成され、弁蓋5a、弁座体5b、該弁座体5b内で可動する弁体(図示略)及び該弁体の上部に接続される弁操作軸5jを備える。弁座体5bと筐体4との間は密封部材5eによって密封される。そして、弁操作軸5jを回動操作することにより、弁体を可動させ、弁座体5bに設けられた孔部を開閉して流体管2の流れを制御することができる、いわゆるスルース弁の内部構造である。
図1に示されるように、筐体4は、いわゆる割T字管であって、流体管2の径方向(本実施例では上下方向)に第1分割部41と第2分割部42とに2分割された構造となっている。
第1分割部41には首部41a、該首部41aに連なる開口フランジ部41b、該開口フランジ部41bに連なり筐体内部に連通する筐体開口部41dが形成されている。さらに開口フランジ部41bには、弁本体5の弁蓋5aと締結する固定部材としての固定ボルト46を挿通するための挿通孔41cが周方向に沿って所定数形成され、開口フランジ部41bの上端面には、挿通孔41cよりも内径側に環状の凹部が形成され、当該凹部に環状シール43が配設されている。そして、開口フランジ部41bには後述する固定フランジ本体50、作業弁本体60を介して流体管切断装置70(図2参照)、弁本体挿入装置80(図3参照)等を取付けることができる。
一方、第2分割部42は鉢状の筐体底部42dを有し、筐体底部42dの中央には排出孔42bが形成されている。該排出孔42bは、バルブ49が接続可能となっており、後述するように、流体管2の切断時に発生する切粉をバルブ49を操作して排出孔42bより流体とともに排出可能となっている。
なお、本実施例では上下方向に分割された筐体4として説明するが、筺体の分割方向は上下に限らず、例えば水平方向や所定角度の傾斜方向であってもよい。また、分割数は3以上であってもよい。同じく流体管2の配管方向も水平に限らず、例えば垂直方向であってもよい。さらに、後述するカッター72の切断方向も上下方向に限らず、例えば水平方向であってもよい。
図1(a),(b)に示されるように、流体管2に筐体4を密封して取付けるとともに、第1分割部41の開口フランジ部41bには固定フランジ本体50が取付けられる。また詳細は後述するが、開口フランジ部41bの挿通孔41cは、開口フランジ部41bの上端面側から挿通された案内部材10と、開口フランジ部41bの下端面側にて案内部材10のネジ部13に螺合したナット17とで挟持されたシール部材15により、密封されている。この状態で図2に示されるように、第1分割部41の開口フランジ部41bに固定した固定フランジ本体50に、作業弁本体60及び流体管切断装置70が取付けられる。
図1及び図2に示されるように、固定フランジ本体50の固定フランジ部51と開口フランジ部41bとの接合面には、シール部材53が介挿され、開口フランジ部41bの下面に摺接するように内径方向に挿通したボルト54によって緊締されることによって、固定フランジ部51と開口フランジ部41bとは密封される。固定フランジ部51の径方向には、周方向に所定の間隔を隔てて、複数の押えネジ52が密封状に取付けられており、後述するように、筺体4に弁本体5を挿入した際に、弁本体5を一時的に固定できるようになっている。
図2に示されるように、作業弁本体60の作業弁筺体61と固定フランジ本体50との接合面は、シール部材63が介挿され、図示しないボルトによって緊締され、作業弁本体60と固定フランジ本体50とは密封される。作業弁本体60の作業弁筺体61には、水平方向にスライド移動することで筐体4と流体管切断装置70との間を開閉自在とする作業弁62が密封状に取り付けられている。
また、流体管切断装置70と作業弁本体60との間の接合面は、シール部材73が介挿され、ボルト(図示略)によって緊締され、流体管切断装置70と作業弁本体60との間は密封される。さらに、カッター軸75に取付けられたカッター72が穿孔装置筐体71に密封状に、上下に移動可能かつ回転可能に取付けられている。カッター72及びカッター軸75は流体管切断装置70の外部から図示しない駆動装置により回転駆動できるようになっている。
以下、流体管2の切断工程、設置体取付工程について説明する。
最初に切断工程について説明する。図2に示されるように、作業弁62を開放した状態でカッター72により、流体管2を不断流状態で切断する。カッター72は円筒形状をしているので、流体管2の管切断部は、カッター軸75方向から見ると円筒形状のカッター72に沿った円弧状に形成される。流体管2を切断する際に発生する切粉は、第2分割部42の中央に設けられた排出孔42bに取付けられたバルブ49を操作して、流体とともに切粉を排出する。
流体管2を切断した後、カッター72を上昇させ、作業弁筺体61の作業弁62を閉塞し、筐体4と流体管切断装置70との間を密封する。その後、流体管切断装置70内の流体を排出し、作業弁本体60から流体管切断装置70を取り外して、流体管2の切断工程作業を終了する。
つぎに、図3に示されるように、作業弁本体60の上部に弁本体挿入装置80が密封状に取り付けられる。この弁本体挿入装置80は、挿入装置筐体86、挿入軸87、該挿入軸87の一方の端には弁本体5を保持する保持部83が取付けボルト88によって取付けられ、挿入軸87の他端には、該挿入軸87に螺入されるネジ部89、該ネジ部89を回動操作するハンドル90を備え、該ハンドル90を回動操作して挿入軸87を昇降させ、弁本体5を筐体4に対し挿入及び撤去することができる。
図4(a)に示されるように、ハンドル90を回動操作して挿入軸87を降下させ、弁本体5を筐体4に対し挿入し設置すると、図4(b)に示されるように、固定フランジ本体50に設けられた押えネジ52を内径方向にねじ込み、弁本体5の弁蓋5a上面に取り付けられた調整体45の傾斜面45aを押えネジ52によって仮固定する。この仮固定により、弁蓋5a下面と開口フランジ部41bの上端面(一端面)とで環状シール43が挟圧され、筐体4内が密封される。すなわち、弁本体5の弁蓋5aは、本発明の設置体の閉塞部を構成する。その後、弁本体挿入装置80内の流体を排出し、挿入装置蓋84を取外し、作業用孔85から保持部83と挿入軸87とを結合する取付けボルト88を取外し、弁本体挿入装置80を作業弁本体60から取外す。ここで弁本体挿入装置80の保持部83を弁本体5から取り外してもよい。
つぎに、図5ないし図6に示されるように、押えネジ52によって弁本体5が仮固定された状態で、作業弁本体60を固定フランジ本体50より取り外してもよく、案内部材10、ナット17、座金16及びシール部材15を取外し、これに替えて固定ボルト46を弁蓋5aの貫通孔5c及び開口フランジ部41bの挿通孔41cに挿通して、固定ナット47を順次締結することで、弁本体5の取付けが完了する。
以下、本実施例の案内部材10について詳細に説明する。図7に示されるように、案内部材10は、略円柱状の軸体であって、図示上方から順に、弁本体5を案内する案内部11と、挿通孔41c内への過進入を規制する規制部としての鍔部12と、ナット17に螺合するためのネジ部13とからなる。
図7(a)に示されるように、案内部材10は、作業弁本体60及び流体管切断装置70が取り付けられる前の開放された筐体4開口フランジ部41bの上方から下方に向かって挿通孔41cに挿通される。案内部材10の鍔部12は、挿通孔41cよりも大径に形成され、且つ挿通孔41cの上縁に形成された段部41eよりも小径に形成されるため、案内部材10は、挿通孔41cを介し脱落する虞がなく、鍔部12が段部41eに係合した状態で、案内部11が開口フランジ部41bの上端面側に安定的に保持される。
この状態で、図7(b)に示されるように、開口フランジ部41bの下端面側に突出した案内部材10のネジ部13に、シール部材15が嵌合された座金16を介設し、ナット17を締結する。案内部11の外周面には、平坦面11aが径方向に一対に形成されているため、当該平坦面11aを所定の工具で把持して回り止めすることでナット17の締結がし易い。シール部材15は、開口フランジ部41bを上下に挟持する鍔部12及びナット17により圧縮されることで、挿通孔41cの下縁を密封する。ここで案内部材10と開口フランジ部41bの上端面側との間にシール材を設けて密封してもよいし、挿入孔41cの内周面を用いて密封してもよい。
このように配設した本発明に係る案内部材10によれば、弁本体5の閉塞部としての弁蓋5aを開口フランジ部41bに案内する案内部材10が、この弁本体5の移動領域である開口フランジ部41bの上端面側を案内部材10の着脱用の領域として利用できるため、筐体4の開口フランジ部41bと流体管2との位置関係に影響を受けることなく、弁本体5の弁蓋5aを案内するための案内部材10の延長寸法を十分に確保でき、所期の案内機能を発揮させることができる。
また、案内部材10の規制部である鍔部12とネジ部13に螺合されたナット17とにより、開口フランジ部41bを挟持できるため、案内部材10が開口フランジ部41bに対し強固に固定され、弁本体5を確実に案内できる。加えて挿入孔41cにネジを設ける必要もなくなり、開口フランジ部41bでの錆の発生を効果的に防ぐことができる。
更に、ネジ部13にナット17を螺合することで、弁本体5の確実な案内と、シール部材15による挿通孔41cの密封とを同時に行うことができる。
図8(a)に示されるように、上記した案内部材10を取外す際には、案内部材10は、ナット17の締結を解除した後、弁蓋5aの貫通孔5c内径が鍔部12の外径よりも大径に形成されており、作業弁本体60及び弁本体挿入装置80を取外した後の開放された筐体4の開口フランジ部41bの下方から上方に向かって挿通孔41cから取り外される。次に図8(b)に示されるように、取外された案内部材10及びナット17に替えて、挿通孔41c及び貫通孔5cに固定部材としての固定ボルト46が挿通され、固定ナット47により締結される。
なお、本実施例の案内部材は、必ずしもナットを螺合するための雄ネジ部を有するものに限られず、例えば特に図示しないが、案内部材の外周面の適所に、雄ネジ部に替えて溝部が形成されており、当該溝部にC字状リング等を外嵌することで、鍔部12と当該C字状リングとにより開口フランジ部41bを挟持し、シール部材15を圧縮するように構成してもよい。
また例えば特に図示しないが、案内部材の雄ネジ部が上記した実施例1の雄ネジ部よりも小径且つ短寸に形成されてもよく、当該雄ネジ部に螺合したプラグを螺挿することで、鍔部12と当該プラグとにより開口フランジ部41bを挟持し、当該プラグが備えたシール部材を圧縮するように構成してもよい。
次に、図9を参照して本実施例に係る案内部材の変形例について説明する。上記した実施例と共通する構成については説明を省略する。
図9(a)に示されるように、第1の変形例に係る案内部材20は、その規制部としてテーパ部22が構成されている。より詳しくは、テーパ部22は、その上端部が案内部21と略同径であって、下方に向かって漸次拡径されたテーパ形状であり、その下端部が挿通孔41cよりも大径に形成されている。
本変形例の上記したテーパ部22の構成によれば、弁本体5の弁蓋5aの貫通孔5cが案内部21に挿通され、更にテーパ部22に沿って挿通されるに従い、弁本体5が案内されながら所期の設置個所に位置決めされる。
また、図9(b)に示されるように、第2の変形例に係る案内部材25は、その案内部及び規制部として連続した一定の傾斜角度のテーパ部26が構成されている。より詳しくは、テーパ部26は、その上端面が実施例1に係る案内部材の上端面よりも小径であって、下方に向かって漸次拡径されたテーパ形状であり、その下端部が挿通孔41cよりも大径に形成されている。
またテーパ部26の上下方向の延長寸法は、第1の変形例の案内部材20のテーパ部22よりも長寸に形成されるとともに、第1の変形例の案内部材20の案内部21にテーパ部22を加えた延長寸法よりも短寸に形成されている。
本変形例の上記したテーパ部26の構成によれば、テーパ部26の上端面が比較的小径に形成されているため、案内初期の弁蓋5aの位置の誤差が多少大きくても、テーパ部26の上端を弁本体5の弁蓋5aの貫通孔5cに挿通し易く、更にテーパ部26に沿って挿通されるに従い、テーパ部26の比較的長寸の延長寸法を生かして、弁本体5が案内されながら所期の設置個所に位置決めされる。
更にテーパ部26の上端面には、例えば六角レンチ等の周知の工具に適合する所定形状の凹部27が設けられており、このような構成によれば、当該凹部27を六角レンチ等の工具で把持して回り止めすることでナット17の締結がし易い。
なお、案内部材のテーパ部は、必ずしも案内部及び規制部が連続した一定の傾斜角度に形成されるものに限られず、例えば特に図示しないが、案内部材の上端面近傍のテーパ面と、該テーパ面よりも下方のテーパ面とで、傾斜角度を互いに異なるように形成してもよい。更になお、案内部材の規制部としての鍔部は、その外面が上下にストレート面であってもよいし、傾斜した傾斜面であっても構わない。
次に、実施例2に係る設置体取付構造につき、図10を参照して説明する。尚、前記実施例と同一構成で重複する構成を省略する。
図10(a)に示されるように、本実施例の案内部材30は、略円柱状の軸体であって、弁本体5を案内する案内部31からなり、案内部31の基部に、挿通孔41c内への過進入を規制する鍔部32が設けられている。
案内部材30は、作業弁本体60及び流体管切断装置70が取り付けられる前の開放された筐体4の開口フランジ部41b(図1参照)の上方から下方に向かって挿通孔41cに配置される。案内部材30の鍔部32は、挿通孔41cよりも大径に形成され、且つ挿通孔41cの上縁に形成された段部41eよりも小径に形成されるため、案内部材30は、挿通孔41cを介し脱落する虞がなく、鍔部32が段部41eに係合した状態で、案内部31が開口フランジ部41bの上端面側に保持される。
また挿通孔41cは、その下端からシール材35a,35bを備えた案内部材30とは別体の蓋部材としてのプラグ35により密封状に閉塞されている。プラグ35の上部は挿通孔41c内に進入した状態で挿通孔41cを閉塞し、案内部材30の下端と閉塞状態のプラグ35の上端とは、挿通孔41c内にて僅かに離間している。
本実施例のプラグ35の支持構造について説明すると、挿通孔41cの直下に位置する筐体4の平坦状の外面には、首部41aの周囲を囲むように支持リング34が配設されており、その上面の周方向の各挿通孔41cに対応する位置には、雄ネジ部34aが固定されている。この雄ネジ部34aに螺合した押しナット36を上方に螺挿することで、押しナット36が、筐体4の外面に配設された支持リング34を支持力として利用して、プラグ35に対し上方に押圧力を付与する。
このように、案内部材30とは別体のプラグ35により挿通孔41cを全てシールできるため、案内部材30の挿通孔41cへの配設箇所・数量を適宜に設定できる。
なお本実施例では、プラグ35には、挿通孔41cの内周面をシールするシール材35a、及び挿通孔41cの下端の周囲をシールするシール材35bが備えられているが、シール材のシール箇所は本実施例に限られず、上記したシール材35a,35bいずれかのみであってもよい。
更になお本実施例では、押しナット36が直接にプラグ35に接触して押圧しているが、これに限らず、特に図示しないが、例えば本実施例に係る押しナット36と、実施例1に係るシール部材15及び座金16等の所定のシール手段との間に、スリーブを介設し、押しナット36により当該スリーブを押圧することで、当該シール手段に押圧力を付与しても構わない。
次に、本実施例に係るプラグ35の支持構造の変形例について説明する。上記した実施例と共通する構成については説明を省略する。
図10(b)に示されるように、変形例に係るプラグ35の支持構造は、固定フランジ部51に固定された支持部材37と、この支持部材37に螺合された押しボルト38とから構成されている。
より詳しくは、支持部材37は、固定フランジ部51の外側面に固定ボルト39により固定され上下に延びる支持部37aと、この支持部37aに連続して内径方向に挿通孔41cの直下位置まで延設された延設部37bとからなる。この延設部37bの先端近傍の雌ネジ部37cに螺合した押しボルト38を上方に螺挿することで、押しボルト38が、固定フランジ部51の外側面に固定された支持部材37を支持力として利用して、プラグ35に対し上方に押圧力を付与する。
なお本変形例では、押しボルト38が直接にプラグ35に接触して押圧しているが、これに限らず、特に図示しないが、例えば本変形例に係る押しボルト38と、実施例1に係るシール部材15及び座金16等の所定のシール手段との間に、有底スリーブを介設し、押しボルト38により当該有底スリーブの底部を押圧することで、当該シール手段に押圧力を付与しても構わない。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、筐体に設置される設置体として、弁本体5が説明されているが、例えば筐体内に設置される切換弁、プラグ、バタフライ弁等の弁類であってもよいし、または、筐体の開口フランジ部等に接続される空気弁、消火栓、補修弁、分岐部材等の接続部材であってもよい。さらに前記実施例では、筐体内の流路構成部材の切除には円筒状のカッタを使用したが、ワイヤーソーやバイト等を使用してもよい。
また例えば、前記実施例では、流路構成部材として流体管2の一部を切除したが、例えば流路構成部材として弁の弁箱である筐体が構成され、設置体として弁体を含む弁蓋(弁本体)を取付ける構造であってもよい。また前記実施例では、流路構成部材の切除は一部分を切断除去したが、例えば不断流分岐で行われる穿孔のように一部を穿孔するものでもよい。
1 設置体取付構造
2 流体管(流路構成部材)
4 筐体
5 弁本体(設置体)
5a 弁蓋(閉鎖部)
5c 貫通孔
10 案内部材
11 案内部
12 鍔部(規制部)
13 ネジ部
15 シール部材
17 ナット
20,25,30 案内部材
21,31 案内部
22,26 テーパ部
32 鍔部
34 支持リング
35 プラグ(蓋部材)
36 押しナット
37 支持部材
38 押しボルト
41a 首部
41b 開口フランジ部
41c 挿通孔
46 固定ボルト(固定部材)
50 固定フランジ本体
51 固定フランジ部
60 作業弁本体
70 流体管切断装置
80 弁本体挿入装置

Claims (6)

  1. 流路構成部材を密封状に囲む筐体内で該流路構成部材の一部を不断流状態で切除し、前記筐体に設置体を取付けるための設置体取付構造であって、
    前記設置体は、前記筐体の開口フランジ部の一端面を閉塞する閉塞部を少なくとも備え、前記開口フランジ部に、前記設置体の閉塞部を固定する固定部材用の挿通孔が形成されており、前記挿通孔に、前記設置体の閉塞部を前記開口フランジ部に案内する案内部材が、前記開口フランジ部の前記閉塞部側である前記一端面側から着脱可能に配設されることを特徴とする設置体取付構造。
  2. 前記案内部材は、前記設置体の前記閉塞部を案内する案内部と、前記挿通孔内への進入を規制する規制部と、前記開口フランジ部の他端面側でナットに螺合するためのネジ部とからなることを特徴とする請求項1に記載の設置体取付構造。
  3. 前記開口フランジ部の他端面と前記ナットとの間に、前記挿通孔をシールするシール部材が介設されることを特徴とする請求項2に記載の設置体取付構造。
  4. 前記規制部は、前記挿通孔よりも大径の鍔部であることを特徴とする請求項2または3に記載の設置体取付構造。
  5. 前記案内部材は、前記設置体の前記閉塞部を案内する案内部からなり、前記開口フランジ部の他端面側に、前記案内部材とは別体で前記挿通孔をシールする蓋部材が設けられることを特徴とする請求項1に記載の設置体取付構造。
  6. 前記案内部の基部に、前記挿通孔よりも大径の鍔部が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の設置体取付構造。
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