JP2018058708A - 新規化合物、該化合物を含む蛍光体材料、並びに該蛍光体材料を備えた検査装置、診断装置、照明装置及び画像表示装置 - Google Patents

新規化合物、該化合物を含む蛍光体材料、並びに該蛍光体材料を備えた検査装置、診断装置、照明装置及び画像表示装置 Download PDF

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博充 木村
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久典 山根
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Abstract

【課題】シンチレータ特性が大幅に改善され得る、新規結晶構造を有する蛍光体材料を提供することを課題とする。【解決手段】式(1)で表される化合物により課題を解決する。AxBy・・・(1)(式(1)中、Aは電気的陽性となりうる原子で、少なくとも3種類以上の原子から構成され、Bは電気的陰性となりうる原子で、少なくとも1種類以上の原子から構成される。x、yはそれぞれ、x=21、y=33が化学量論組成となり、各々次の範囲を満たす。18≦x≦24、30≦y≦36。)【選択図】 図3

Description

本発明は、新たな化合物に関し、X線、γ線、α等の放射線を検出するための蛍光体材料として、及び、LED用の蛍光体材料として使用できる、新たな化合物に関する。
放射線を検出するための蛍光体材料では、代表的なものとして、LuSiO、GaAl12、GdSiなどが知られている。これらの分野の研究開発では、これらの化合物の構造をベースとして、母体原子を同族原子で置換したり、発光中心原子とともに価数の異なる不純物原子を共添加するなどの方法で、シンチレータ特性の改善が図られてきた(特許文献1〜3参照)。
特許第5674385号 特開2016−56378号公報 特開2015−151535号公報
しかし、従来行われてきたシンチレータ特性の改善方法では、母体の結晶構造が同じである以上、原子置換や不純物添加による改善には限界があり、より優れた蛍光体材料を開発するには、従来にない結晶構造を有する新しい蛍光体材料の創出が必要となる。
本発明は、シンチレータ特性が大幅に改善され得る、新規結晶構造を有する蛍光体材料を提供することを課題とする。
本発明者らは上記課題に鑑み、蛍光体材料の新規探索を鋭意検討したところ、従来の蛍光体材料とは異なる結晶構造を有し、放射線検出器用途、及び、LED用途に適した、新しい蛍光体材料に想到し本発明を完成させた。
本発明は、以下の化合物を含む。
[1]式(1)で表される化合物。
・・・(1)
(式(1)中、Aは電気的陽性となりうる原子で、少なくとも3種類以上の原子から構成され、Bは電気的陰性となりうる原子で、少なくとも1種類以上の原子から構成される。x、yはそれぞれ、x=21、y=33が化学量論組成となり、各々次の範囲を満たす。18≦x≦24、30≦y≦36。)
[2] 式(2)で表される構造を有する、[1]に記載の化合物。
・[R(TY)] ・・・(2)
(式(2)中、Q、R、Tは前記A原子に属する少なくとも1種類以上の原子であり、X、Yは前記B原子に属する少なくとも1種類以上の原子である。
4つの原子Yは、原子Tを取り囲み、式(2)中の(TY)単位を構成する。
原子Rは、4つの(TY)単位に取り囲まれ、式(2)中の[R(TY)4]単位を構成する。原子Q、及び、原子Xは、[R(TY]単位の間に位置する構造を有する。
p、q、r、sはそれぞれ、14.4≦p≦17.6、0.9≦q≦1.1、15.3
≦s≦18.7を満たす。)
[3]式(2)中Qが、Sc、Y、La、Ce、Gd、Luからなる群から選択される1種以上を含む、[2]に記載の化合物。
[4]式(2)中Rが、Na、K、Rb、Cs、Ca、Sr、Baからなる群から選択される1種以上を含む、[2]に記載の化合物。
[5]式(2)中Tが、Si、Ge、Snからなる群から選択される1種以上を含む、[2]に記載の化合物。
[6]式(2)中のQ、Rのいずれか、または両方に、Ce、Pr、Nd、Eu、Tb、Ybからなる群から選択される1種以上の元素を含む、[2]に記載の化合物。
[7]式(2)中QがGdを含み、RがBaを含み、TがSiを含み、XとYが酸素を含む[2]〜[6]のいずれかに記載の化合物。
[8]格子定数a、b、c、及び、格子体積Vを有し、かつ、結晶系が単斜晶である、[1]〜[7]のいずれかに記載の化合物。
但し格子定数a、b、c、格子体積Vは、以下を満たす。
8.3Å≦a≦10.3Å、
17.0Å≦b≦21.0Å、
15.9Å≦c≦19.9Å、
2795Å≦V≦3600Å
[9]単結晶である、[1]〜[8]のいずれかに記載の化合物。
更に、本発明は以下のものを含む。
[10][1]〜[9]のいずれかに記載の化合物を含み、
150nm〜700nmの波長を有する光の照射、又は電離放射線の照射により励起され、160nm〜700nmの波長領域で発光する、蛍光体材料。
[11][10]に記載の蛍光体材料を備えた、非破壊検査用の検査装置。
[12][10]に記載の蛍光体材料を備えた、非破壊検査用の診断装置。
[13][10]に記載の蛍光体材料を備えた、照明装置。
[14][10]に記載の蛍光体材料を備えた、画像表示装置。
本発明により、X線、γ線等の放射線を検出するための新規構造を有する蛍光体材料が提供される。また、紫外〜可視領域に波長を持つ光により励起され、可視域で発光するLED用の新規構造を有する蛍光体材料が提供される。
実施例1で製造した化合物の実体顕微鏡写真である(図面代用写真)。 実施例1で製造した化合物の実体顕微鏡写真である(図面代用写真)。 実施例1で製造した化合物の結晶構造を示す模式図である。 実施例2で製造した化合物のXRDパターンを示すグラフである。 実施例3、5、6、7、14、18、19で製造した化合物のXRDパターンを示すグラフである。 実施例45で製造した化合物の発光スペクトルを示すグラフである。 実施例45で製造した化合物のX線励起発光応答を示すグラフである。 実施例46で製造した化合物の発光スペクトルを示すグラフである。 実施例46で製造した化合物のX線励起発光応答を示すグラフである。
本発明の一実施形態は蛍光体材料として用いることができる新規化合物である。本実施形態に係る化合物は、従来にない新規な構造を有するものである。
すなわち本実施形態に係る化合物は、下記式(1)を満たす。
・・・(1)
式(1)中、Aは電気的陽性となりうる原子で、少なくとも3種類以上の原子から構成され、Bは電気的陰性となりうる原子で、少なくとも1種類以上の原子から構成される。
x、yはそれぞれ、x=21、y=33が化学量論組成となり、各々次の範囲を満たす。18≦x≦24、30≦y≦36。好ましくは、20≦y≦22、32≦y≦34である。
本発明者らが見出した新たな化合物は、その結晶構造において、電気的陽性となり得る原子Aと電気的陰性となり得る原子Bとの組成比が、化学量論組成で21:33となる構造を有する新規な化合物である。
その構造を更に説明すると、下記式(2)を満たす化合物であることが好ましい。
・[R(TY)] ・・・(2)
式(2)中、Q、R、Tは電気的陽性となりうる上記原子Aに属する、少なくとも1種類以上の原子であり、X、Yは電気的陰性となりうる上記原子Bに属する、少なくとも1種類以上の原子である。
4つの原子Yは、原子Tを取り囲み、式(2)中の(TY)単位を構成する。
原子Rは、4つの(TY)単位に取り囲まれ、式(2)中の[R(TY)4]単位を構成する。
原子Q、及び、原子Xは、[R(TY]単位の間に位置する構造を有する。
p、q、r、sはそれぞれ、14.4≦p≦17.6、0.9≦q≦1.1、15.3≦s≦18.7を満たす。好ましくは、15.2≦p≦16.8、0.95≦q≦1.05、16.5≦s≦17.85である。
なお、原子T、原子Yの数は式(2)中の値に限定されず、一般的な格子間原子や空孔を含んでもよい。
前記原子Qはアルカリ土類金属、希土類、及び周期表第4族から選択され、Sc、Y、La、Ce、Gd、Luからなる群から選択される1種以上を含むことが好ましい。このうちGdを含むことがより好ましい。
前記原子Rはアルカリ金属、アルカリ土類金属、及び希土類から選択され、Na、K、Rb、Cs、Ca、Sr、Baからなる群から選択される1種以上を含むことが好ましい。このうちBaを含むことがより好ましい。
前記原子Tは周期表13族、14族、及び15族から選択され、Si、Ge、Snからなる群から選択される1種以上を含むことが好ましい。このうちSiを含むことが好ましい。
前記X、Yは、それぞれ酸素、窒素、フッ素、塩素などから選択され、同一であってもよく、異なっていてもよい。このうち、少なくともX、Yどちらか一方が酸素を含むことが好ましく、X及びYが酸素を含むことが好ましい。
なお、原子Q若しくはRのうちいずれか、又は両方に、Ce、Pr、Nd、Eu、Tb、Ybからなる群から選択される1種以上を含むことが好ましい。このうちLED用途の蛍光体材料としては、Eu、Tb、Ceを含むことが好ましく、Euを含むことがより好ましい。放射線検出器用途の蛍光体材料としては、Ce、Pr、Ndを含むことが好ましく、Ceを含むことが好ましい。発光量、発光寿命の制御の観点で、これらのアルカリ土類金属などの上記以外の原子を賦活剤と共に添加することも可能である。
本発明者らは、式(1)で表される化合物のうち、組成式がGd16BaSi33である結晶について、結晶構造解析を行ったところ、Gd16BaSi33結晶は単斜晶であった。また、空間群はP21/cに属し、格子定数はa=9.2679Å、b=19.0212Å、c=18.6331Å、β=109.038°、格子体積はV=3284.7655Åであった。
これらの結果に基づき本発明者らは、本実施形態に係る新規化合物の結晶構造は、電気的陽性となりうる原子Aと電気的陰性となりうる原子Bとの化学量論組成比が、21:33となり、原子Aにおいては、原子Q、原子R及び原子Tを少なくとも含む化合物であって、原子Bにおいては、原子X、及び、原子Yを少なくとも含む化合物であって、好ましくは4つの原子Yは、原子Tを取り囲み、式(2)中の(TY)単位を構成し、原子Rは、4つの(TY)単位に取り囲まれ、式(2)中の[R(TY]単位を構成し、原子Q、及び、原子Xは、[R(TY]単位の間に位置する構造を有することに想到した。当該結晶構造の構造模式図を図3に示す。
図3から理解できるように、Siに代表される原子Tは、Oに代表される4個の原子Yで取り囲まれて(TY)単位を構成し、Baに代表される原子Rは、4つの(TY)単位に取り囲まれて[R(TY]単位を構成し、原子Q、原子Xは、各[R(TY]単位の間に位置する構造を有する。
このような構造を有する新規化合物は、特に蛍光体材料として有望である。例えば、主成分であるQ原子を原子番号の大きい元素とした場合、結晶の有効原子番号、密度を大きくすることができる。これは、放射線との反応断面積、放射線の阻止能の観点で、放射線検出器用の蛍光体として優位となる。また、このような構造を有する化合物は、賦活剤として添加した原子がQ原子、及び、R原子のいずれか、またはいずれをも置換しうる構造をとる。Q原子、R原子の配位環境は異なるため、賦活原子をどちらの原子と置換させるかにより、蛍光の発光波長、寿命を制御できる可能性がある。特に、R原子を中心とする配位多面体は、結晶構造中において孤立した構造となるめ、賦活剤を高濃度でR原子と置換させても、濃度消光が起こり難い利点も期待できる。
本実施形態に係る化合物の結晶構造は、X線回折などにより同定することができる。基本構造であるGd16BaSi33結晶のX線回折結果と同一の回折を示す結晶の他、構成原子が他の原子と置換することにより格子定数が変化したものも、本発明に含まれる。従って、格子定数の範囲としては、8.3≦a≦10.3、17.0≦b≦21.0、15.9≦c≦19.9であることが好ましく、8.5≦a≦10.0、17.5≦b≦20.5、16.5≦c≦19.7であることがより好ましい。また、これらの格子定数から導き出される格子体積Vは2795Å≦V≦3750Åを満たすことが好ましく、2815Å≦V≦3700Åがより好ましい。
上記化合物に、発光中心となる原子を賦活することで、蛍光体が得られる。
蛍光体として用いる場合には、体積基準の平均一次粒子径(D50)が通常0.1μm以上、好ましくは1μm以上であり、また通常100μm以下、好ましくは50μm以下である。また、高い発光強度を得る観点では、化合物は単結晶であることが好ましい。
以下、本実施形態に係る化合物を得る方法を例示する。
用いる原料は、各々の構成原子の酸化物を用いることができる。蛍光体材料として用いる場合は、微量な不純物原子が発光中心からの発光を阻害する可能性があるため、純度3N以上の原料を用いることが好ましい。さらには、純度4N以上の原料を用いることがより好ましい。
目的とする組成が得られるように原料を秤量し、ボールミル等を用いて十分混合したのち、ルツボに充填し、所定温度、雰囲気下で焼成し、焼成物を粉砕、洗浄することにより、本実施形態に係る化合物を得ることができる。
原料を混合する方法としては特に限定はされず、一般的に用いられている方法が適用可能であり、乾式混合法、湿式混合法のいずれであってもよい。
乾式混合法としては、例えば、ボールミルなどを用いた混合があげられる。
湿式混合法としては、例えば、原料に水等の溶媒又は分散媒を加え、乳鉢と乳棒、を用いて混合し、分散溶液又はスラリーの状態とした上で、噴霧乾燥、加熱乾燥、又は自然乾燥等により乾燥させる方法があげられる。
得られた混合物は、各酸化物原料と反応性の低い材料からなるルツボ又はトレイ等の耐熱容器中に充填し、焼成される。焼成時に用いる耐熱容器の材質としては、各酸化物原料と反応性の低い材料であれば特に制限はないが、例えば、Pt/Rh(30wt%)などの白金系容器が挙げられる。焼成時の雰囲気は、還元雰囲気での焼成であってよく、この場合は、白金系の容器以外に、Mo、W系の容器なども使用できる。
焼成温度、時間については、本実施形態に係る化合物が得られる限り特に制限はなく、混合した各原料が充分に反応する温度、時間とすることが好ましい。ただし、温度が高すぎると原料が溶融、凝固するため、組成ずれを起こす恐れがあり、また、焼成時間が長すぎると原料成分の蒸発による組成ずれを起こす恐れがある。通常1000℃以上、2000℃以下で焼成され、1400℃以上、1800℃以下での焼成が好ましい。
焼成時の圧力については、本実施形態に係る化合物が得られる限り特に制限はないが、実施容易性の観点からは常圧での焼成が好ましい。
また、焼成時の雰囲気は、本実施形態に係る化合物が得られる限り特に制限はないが、材料や焼成部材の安定性を考慮し、適宜適した雰囲気をとることが好ましい。例えば、Ce3+を発光中心とする蛍光体材料として本化合物を用いる場合、Ce3+←→Ce4+の価数変化を抑える目的では、還元雰囲気とすることが好ましい。具体的には、アルゴン雰囲気、窒素雰囲気、または、これらの水素含有雰囲気が挙げられる。
単結晶が必要な場合は、上記焼成により得られた焼成体を、加熱溶融し、融液から単結晶を作製することができる。単結晶作製時の容器や雰囲気は、焼成と同様の観点で適宜選択することができる。単結晶育成の方法には特に制限がなく、一般的なチョクラルスキー法、ブリッジマン法、マイクロ引下げ法、EFG法、ゾーンメルト法、などを用いることができる。融点を下げる目的では、フラックス法などを用いることもできる。大型の結晶を育成する観点では、チョクラルスキー法、ブリッジマン法が好ましい。
本発明の別の実施形態は、上記化合物を含む蛍光体であり、150nm〜700nmの波長を有する光の照射、又は電離放射線の照射により励起され、160nm〜700nmの波長領域で発光する蛍光体である。
励起光としては、紫外光、近紫外光、可視光のいずれであってもよく、また電離放射線としてX線、γ線、α線、中性子線であってもよい。
放射線検出器の用途に用いられる場合、本実施形態における蛍光体は、粉体、セラミックス、単結晶のいずれかの形態でもよい。蛍光体は、受光器と組み合わせることで、放射線検出器としての使用が可能となる。放射線検出器において使用される受光器としては、位置検出型光電子増倍管(PS−PMT)、シリコンフォトマルチプライヤー(Si−PM)フォトダイオード(PD)またはアバランシェ―フォトダイオード(APD)があげられる。
さらに、これらの放射線検出器を備えることで放射線検査装置としても使用可能である。放射線検査装置としては、非破壊検査用検出器、資源探査用検出器、高エネルギー物理用検出器などの非破壊検査用の検査装置、又は医用画像処理装置などの診断装置があげられる。医用画像処理装置の例としては、陽電子放射断層撮影(PET)装置、X線CT、SPECTなどがあげられる。また、PETの形態としては、二次元型PET、三次元型PET、タイム・オブ・フライト(TOF)型PET、深さ検出(DOI)型PETがあ
げられる。また、これらを組み合わせて使用することができる。
本実施形態における蛍光体は、照明装置や画像表示装置の光源として用いられるLED用途としても、用いることができる。
本実施形態に係る化合物は、構成原子の一部、または、全てを他の原子で置き換えた固溶体、置換体を合成することが可能である。ここで、原子の選択は、用途、目的に応じて適した原子を選択することができる。
例えば、放射線検出器用途であれば、放射線との反応断面積の観点から原子番号の大きい原子で構成されることが好ましく、主要原子であるQ原子としてはGdやLuなどを含むことが好ましい。
その他、発光量、減衰時間、材料安定性、合成のしやすさなどの観点で、適宜適した原子を選択することが好ましい。
また、化合物として電気的中性が保たれれば、置換する原子は構成原子と同族の原子に限らず、族の異なる原子でも置換体の生成は可能である。
本実施形態に係る蛍光体を放射線検出器用途で用いる場合、発光量や発光寿命の短寿命化に不純物の共添加を用いることができる。
また、蛍光体の形態には特に制限がなく、粉末、焼結体、単結晶のいずれでもよく、各々の用途、目的に合わせた形態が好ましい。例えば、PET装置では、単結晶が好ましく、X線CT装置では単結晶、または、焼結体のブロック、非破壊検査用のX線検出フィルムとして用いる場合は、粉末を樹脂性のシートに分散させたフィルムとして用いることが好ましい。
以下、本発明について、実施例により詳細に説明するが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。
実施例において用いた評価装置、構造特定、結晶構造解析の手法は以下のとおり。
[結晶構造解析]
単結晶粒子のX線回折データの取得、吸収補正、構造モデルの算出は、Mo KαをX線源とする単結晶X線回折装置D8QUEST(Bruker社製)と解析ソフトAPEX3(Bruker社製)で実施した。F2のデータに基づく結晶構造パラメータの精密化は、SHELXL−97を用いて行った。
[粉末X線回折測定]
粉末X線回折は、粉末X線回折装置D2 PHASER(BRUKER社製)にて精密測定した。測定条件は以下の通りである。
CuKα管球使用
X線出力=30KV,10mA
走査範囲 2θ=5°〜65°
読み込み幅=0.025°
[格子定数算出、格子体積算出]
各実施例の粉末X線回折測定データより各実施例の蛍光体の結晶構造、つまり空間群がP21/cに分類される結晶構造に起因したピークを選択し、データ処理用ソフトTOPAS 4(Bruker社製)を用いて精密化することにより各格子定数の値を求めた。また、得られた格子定数の値から、格子体積の値を求めた。
[UV励起発光スペクトル]
試料を銅製試料ホルダーに詰め、蛍光分光光度計FP−6500(JASCO社製)を
用いて励起発光スペクトルと発光スペクトルを測定した。なお、測定時には、受光側分光器のスリット幅を3nmに設定して測定を行った。
[X線励起発光の確認]
Wを線源とするX線発生装置RXG−120P(アールテック社製)により発生させたX線を、石英セルに充填した粉末試料に照射し、照射面と反対側に設置した光ファイバーから、試料の発光を取り出し、光電子増倍管とカウンターユニットH12126_C12918(浜松ホトニクス社製)で検出を行った。X線照射時は、石英セルや光ファイバーからの発光も検出されるため、試料本体からの発光有無は、セルに試料を入れない場合の光電子増倍管のカウント数と、試料を入れた場合のカウント数を比較し判断した。
<実施例1 新規構造の特定>
原料として、純度4NのGd、純度4NのBaCO 、純度4NのSiO
モル比で50:10:30となる割合で秤量し、メノウ乳鉢に入れ、均一になるまで粉砕及び混合した。
得られた原料混合粉末から約0.4gを秤量し、アルミナ坩堝に入れ、これを、モリブデンシリサイドをヒーターとする電気炉にて1200℃設定、保持時間5時間の仮焼成を行った。保持後、室温まで冷却し、アルミナ坩堝から原料を取り出し、試料が均一になるまで、再度、粉砕、混合を行った。
混合した原料は、φ5mmの一軸プレス用のダイスに入れ、圧力10MPaで1分間プレスを行い、ペレット状に加工した。このペレット原料は、アルミナ製の匣鉢内に敷いたPt−Rh(30%)板の上に設置し、上記と同様の電気炉で1500℃、保持時間25時間の本焼成を行った。取出した焼結体を粉砕し、約3mm程度のブロック片を、再度、1800℃設定、保持時間30分時間で焼成した。
取出し後、試料は一部、溶融、結晶化していた。結晶化した試料の実体顕微鏡写真を図1、2に示す。図2から粒径約100μmの単結晶粒が融液から結晶化していることが分かった(矢印部分)。融液から成長した単結晶粒を取り出し、単結晶X線構造解析を行った。構造解析では、X線回折により得られた基本反射より、単結晶粒の平均構造の結晶系は、単斜晶系であり、格子定数は、a=9.2679Å、b=19.0212Å、c=18.6331Å、α=90°、β=109.038°、γ=90°、格子体積はV=3284.7655Åであることが判明した。また、得られた反射点について消滅則に基づき検討し、単結晶粒の空間群をP21/cとして解析を行った。得られた結晶構造解析の結果を表1に示した。また、この結晶構造を図式化したものを図3に示す。
Figure 2018058708
図3から、融液から結晶化した単結晶粒は、組成式がGd16BaSi33となる結晶相、すなわち、電気的陽性となりうる原子と電気的陰性となりうる原子の化学量論組成比が21:33であり、4つのO原子は、Si原子を取り囲み(SiO)単位を構成
し、Ba原子は、4つの(SiO)単位に取り囲まれ[Ba(SiO]単位を構成し、Gd原子、及び、残りのO原子は、[Ba(SiO]単位の間に位置する構造を有することに想到した。この構造は従来の化合物には見られず、新規構造を有する化合物であることが判明した。
この結晶は、図2から明らかなように、融液から100μmサイズの結晶粒として析出しており、これは、融液からのバルク単結晶育成の直接育成が可能であることを示している。また、結晶粒が透明であるため、光学結晶として有望であることを示している。
<実施例2 化学量論組成の確認>
実施例1と同様の原料を用い、組成式Gd16BaSi33の化学量論組成となるよう秤量、混合した原料粉末約1gをアルミナ坩堝に入れ、これを、モリブデンシリサイドをヒーターとする電気炉にて900℃設定、保持時間5時間の仮焼成を行った。保持後、室温まで冷却し、アルミナ坩堝から原料を取り出し、試料が均一になるまで、再度、粉砕、混合を行った。混合した原料は、φ7mmの一軸プレス用のダイスに入れ、圧力10MPaで1分間プレスを行い、ペレット状に加工した。このペレット原料は、アルミナ製の匣鉢内に敷いたPt−Rh(30%)板の上に設置し、上記と同様の電気炉で1500℃、25時間の本焼成を行った。得られた試料を粉砕し、粉末X線回折測定(XRD)を行った結果を図4に示す。構造解析結果から得られたGd16BaSi33相のXRDシミュレーションパターンも合わせて図と同じであることから、Gd16BaSi33相が単相として得られたことがわかる。この結果は、実施例1の構造解析で求めた酸化物の組成式を実証するものである。さらに、1回の焼成にて単相化することから焼結性の良さを示している。本酸化物のGd原子の配置は立方晶のGdと似ることから、屈折率の異方性も小さいことが予測され、透明セラミックス体としての用途なども期待できる。
<実施例3〜32 置換体の合成>
Gd16BaSi33の構成原子を、周期表における他の原子で置き換え、置換体の合成を試みた。使用した原料粉はいずれも3N以上の原料である。合成手順は、実施例2と同様に、秤量、混合、仮焼成、ペレット化、本焼成である。ただし、本焼成にて原料同士の反応が充分でないものについては、温度を上げて、本焼成を再度実施した。各々の実験条件を表2に示す。
実施例3、5、6、7、14、18、19については、xrdパターンから格子定数を算出した。xrdパターンを図5に、算出した格子定数を表3に示す。
Figure 2018058708
Figure 2018058708
表3より、Q原子としてLaを用いた実施例14では、格子定数が比較的大きく、a=9.7686Å、b=19.9600Å、c=19.4444Å、β=108.9229°、格子体積V=3586.4064Åであった。一方、Q原子としてYを用いた実施例19では、格子定数が比較的小さく、a=9.07033Å、b=18.6958Å、c=18.2963Å、β=108.8361°、格子体積V=2936.4736Åであった。上記実施例を鑑み、少なくとも、以下の格子定数範囲、及び格子体積であれば
、本発明の実施形態に係る化合物が得られる可能性があることが明らかである。
8.3Å≦a≦10.3Å、
17.0Å≦b≦21.0Å、
15.9Å≦c≦19.9Å
2795Å≦V≦3600Å
また、上記の格子定数の範囲は、明確な閾値ではなく、おおよその指標である。構成原子の種類、組合せによっては、上記範囲からはずれた格子定数をもつ化合物も存在しうる。
<実施例33〜44 固溶体の合成>
Gd16BaSi33の原子の一部分を、周期表における同族の原子で置き換え、置換体を合成し、格子定数を算出した。各々の実験条件、及び、xrdパターンから格子定数を算出した結果を表4に示す。
Figure 2018058708
表4の結果は、用途、目的に合わせて多様な原子の組み合わせの固溶体が作製可能であることを示している。例えば、放射線検出器用途で本実施形態に係る化合物を用いる場合は、放射線との反応断面積の観点から、有効原子番号の大きい原子を用いることが好まし
い。そのため、原子番号の大きいLuを含むことが好ましい。例えば、実施例33〜36のようにGdの一部をLuに置換することが可能であり、有効原子番号を大きくすることが可能である。
<実施例45 Gd16BaSi33のEu賦活体合成、UV励起発光、X線励起発光>
各原料を表5に示すとおり秤量し、その他は実施例2と同様の手順で焼成を行った。焼成後の試料のUV励起、発光スペクトルを図6に示す。254nmで励起した発光スペクトルでは、Eu3+のf−f遷移に由来する約600nm近傍と約710nmの発光が観測された。また、図7に、試料にX線を照射した際の発光応答を示す。試料外からのX線励起発光と区別するため、同一測定系で試料がない場合の発光応答も合わせて示した。図から明らかなように、X線励起により試料が発光していることは明らかである。
以上の結果は、本実施形態に係る化合物が、光励起で発光を得るLED用途の蛍光体材料、および、放射線励起で発光を得る放射線検出器用途の蛍光体材料として利用可能であることを示している。
Figure 2018058708
<実施例46 Gd16BaSi33のTb賦活体合成、UV励起発光、X線励起発光>
各原料を表6に示すとおり秤量し、その他は実施例2と同様の手順で焼成を行った。焼成後の試料のUV励起、発光スペクトルを図8に示す。254nmで励起した発光スペクトルでは、Tb3+のf−f遷移に由来する約490nm、550nm、590nm、620nm近傍に発光が観測された。また、図9に、試料にX線を照射した際の発光応答を示す。試料外からのX線励起発光と区別するため、同一測定系で試料がない場合の発光応答も合わせて示した。図から明らかなように、X線励起により試料が発光していることは明らかである。
以上の結果は、本化合物が、光励起で発光を得るLED用途の蛍光体材料、および、放射線励起で発光を得る放射線検出器用途の蛍光体材料として利用可能であることを示している。
Figure 2018058708
実施例45、46で示したEu、Tb以外の発光中心原子も利用可能であり、その用途に合わせて適宜選択することが可能である。例えば、PET装置などの減衰時間の短い発光が必要とされる場合は、Ce、Prのf−d遷移由来の発光を利用することができる。

Claims (14)

  1. 式(1)で表される化合物。
    ・・・(1)
    (式(1)中、Aは電気的陽性となりうる原子で、少なくとも3種類以上の原子から構成され、Bは電気的陰性となりうる原子で、少なくとも1種類以上の原子から構成される。x、yはそれぞれ、x=21、y=33が化学量論組成となり、各々次の範囲を満たす。18≦x≦24、30≦y≦36。)
  2. 式(2)で表される構造を有する、請求項1に記載の化合物。
    ・[R(TY)] ・・・(2)
    (式(2)中、Q、R、Tは前記A原子に属する少なくとも1種類以上の原子であり、X、Yは前記B原子に属する少なくとも1種類以上の原子である。
    4つの原子Yは、原子Tを取り囲み、式(2)中の(TY)単位を構成する。原子Rは、4つの(TY)単位に取り囲まれ、式(2)中の[R(TY]単位を構成する。原子Q、及び原子Xは、[R(TY]単位の間に位置する構造を有する。
    p、q、r、sはそれぞれ、14.4≦p≦17.6、0.9≦q≦1.1、15.3≦s≦18.7を満たす。)
  3. 式(2)中Qが、Sc、Y、La、Ce、Gd、Luからなる群から選択される1種以上を含む、請求項2に記載の化合物。
  4. 式(2)中Rが、Na、K、Rb、Cs、Ca、Sr、Baからなる群から選択される1種以上を含む、請求項2に記載の化合物。
  5. 式(2)中Tが、Si、Ge、Snからなる群から選択される1種以上を含む、請求項2に記載の化合物。
  6. 式(2)中のQ、Rのいずれか、または、両方に、Ce、Pr、Nd、Eu、Tb、Ybからなる群から選択される1種以上の元素を含む、請求項2に記載の化合物。
  7. 式(2)中QがGdを含み、RがBaを含み、TがSiを含み、XとYが酸素を含む請求項2〜6のいずれか1項に記載の化合物。
  8. 格子定数a、b、c、及び、格子体積Vを有し、かつ、結晶系が単斜晶である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
    但し格子定数a、b、c、格子体積Vは、以下を満たす。
    8.3Å≦a≦10.3Å、
    17.0Å≦b≦21.0Å、
    15.9Å≦c≦19.9Å、
    2795Å≦V≦3600Å
  9. 単結晶である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物を含み、
    150nm〜700nmの波長を有する光の照射、又は電離放射線の照射により励起され、160nm〜700nmの波長領域で発光する、蛍光体材料。
  11. 請求項10に記載の蛍光体材料を備えた、非破壊検査用の検査装置。
  12. 請求項10に記載の蛍光体材料を備えた、非破壊検査用の診断装置。
  13. 請求項10に記載の蛍光体材料を備えた、照明装置。
  14. 請求項10に記載の蛍光体材料を備えた、画像表示装置。
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