JP2018058028A - 水銀酸化触媒、水銀酸化触媒を備えた水銀酸化処理装置の製造方法 - Google Patents

水銀酸化触媒、水銀酸化触媒を備えた水銀酸化処理装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】新規な水銀酸化触媒、この水銀酸化触媒を備えた水銀酸化処理装置の製造方法の提供。
【解決手段】水銀酸化触媒は、Fe、Cr、Sr、Rb、Ca、Ce、Li、Ir、Pd及びGaから選択されるいずれか1種の触媒金属を担体に担持させてなる。好ましくは、前記担体は、TiO、SiO、Al、ZrO、ゼオライト、カオリンおよびセピオライトから選ばれる1種以上である。該水銀酸化触媒を、セラミック繊維シート又はガラス繊維シートに担持させる工程を含む水銀酸化処理装置の製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、燃焼排ガス中に含まれる元素の状態で存在する0価水銀(Hg)を、可溶性水銀塩等の各種水銀化合物を構成する2価水銀(Hg2+)に酸化させるための水銀酸化触媒およびこの水銀酸化触媒を備えた水銀酸化処理装置の製造方法に関する。
石炭等の化石燃料あるいは一般廃棄物等には、燃料源となる炭化水素の他、微量に有害金属、特に、水銀が含まれることがあり、こうした化石燃料あるいは一般廃棄物等を燃料とする石炭焚き火力発電所やゴミ焼却施設等からの排ガス中には微量の水銀が含まれることになる。これらの排ガス中に含まれる水銀(Hg)には、元素状の0価の水銀(Hg)、可溶性水銀塩等の各種水銀化合物を構成する2価の水銀(Hg2+)、および粒子状の水銀(Hg)の3つの形態が存在することが知られている。
これらの形態の水銀のうち、元素状の0価の水銀(Hg)は、この形態のままでは如何なる方法でも捕集できないため、そのまま大気へ放出されてしまう。他方で、2価の水銀(Hg2+)は、排ガス中に当初から含まれる若しくは適宜投入されるハロゲン(例えばHCl)と反応して水溶性のハロゲン化物(HgC1等)を形成し、排ガス処理設備(例えば、バグフィルタ、湿式洗浄塔)にて捕集することが出来る。また、粒子状水銀(Hg)は、粒子状であるため飛灰に付着して排ガス処理設備(例えば、バグフィルタ、電気集塵機)で捕集することが可能である。したがって、処理の点で問題となるのは、元素状の0価の水銀(Hg)である。
ところで、国際的に水銀の排出規制を推進する流れがあり、水銀が健康や環境に及ぼす影響等を踏まえると、更なる水銀排出防止の強化が必須の課題である。従って、そのままでは大気へ放出されることになる元素状の0価水銀(Hg)は、2価水銀(Hg2+)に酸化することで、捕集可能な形態にする必要があり、このような観点から、元素状の0価水銀(Hg)を2価水銀(Hg2+)に酸化する方法がすでに知られており、実施されている。例えば、特許文献1および特許文献2には、Ti−V系の触媒が元素状の0価水銀(Hg)を2価水銀(Hg2+)に酸化させる水銀酸化反応に用いられ得ることおよびこの水銀酸化触媒を排ガスと接触させることによる排ガス処理方法が記載されている。
しかしながら、上記の特許文献1〜2に記載された水銀酸化触媒では、(i)水銀酸化反応以外に、排ガス中に含まれる二酸化硫黄(SO)が三酸化硫黄(SO)に酸化するという副反応が生じる、(ii)水銀酸化反応と同時になされる脱硝反応のために投入されたアンモニア(NH)のうち脱硝反応に消費されなかった残存アンモニアが水銀酸化反応に影響を及ぼす等の問題が生じるため、上記のような特定の金属種を活性種(V系の触媒)とする水銀酸化触媒以外の水銀酸化触媒を開発できれば便宜であると考えられる。
特開2005−125211号公報 特開平10−230137号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、新規な水銀酸化触媒、この水銀酸化触媒を備えた水銀酸化処理装置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らが上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、従来では用いられてなかった、バナジウム以外の特定の金属種が水銀酸化活性を有することを見出し、本発明を完成するに至ったものである。
すなわち、本発明の水銀酸化触媒は、Fe、Cr、Sr、Rb、Ca、Ce、Li、Ir、PdおよびGaから選択されるいずれか1種の触媒金属を担体に担持させてなることを特徴とするものである。
上記水銀酸化触媒において、好ましくは、前記担体は、TiOである。
また、本発明は、水銀酸化処理装置の製造方法にも関し、本方法において、上記の水銀酸化触媒を、セラミック繊維シートまたはガラス繊維シートに担持させる工程を含むことを特徴とする。
本発明による水銀酸化触媒は、Fe、Cr、Sr、Rb、Ca、Ce、Li、Ir、PdおよびGaから選択されるいずれか1種の触媒金属を担体に担持させてなるものであるので、従来から用いられていたTi−V系以外の金属により水銀酸化反応を触媒することができる。
水銀酸化触媒と脱硝触媒との間に還元剤であるアンモニアを添加するノズル(23)を設置する排ガス処理方法を説明する図である。 触媒性能試験に用いられる試験装置を説明するフロー図である。
以下、本発明の水銀酸化触媒、水銀酸化触媒を備えた水銀酸化処理装置の製造方法および排ガス浄化方法について、適宜、図面を参照しつつ詳細に説明する。
本発明の水銀酸化触媒は、0価水銀(Hg)を2価水銀(Hg2+)に酸化することのできる、バナジウム以外の触媒金属を有している。触媒金属は、具体的には、Fe、Cr、Sr、Rb、Ca、Ce、Li、Ir、PdおよびGaから選択されるいずれか1種であり、これらの金属は担体に担持させられている。
上記の触媒金属は、水銀酸化能を有する形態で存在し、例えば、金属酸化物または硝酸塩などの形態で担体に担持させられる。
担体は、上記の触媒金属を担持させることができるものであれば特に制限はなく、例えば、TiO、SiO、Al、ZrO、ゼオライト、カオリン、セピオライト等が挙げられ、TiOが好適に用いられる。
上記の担体への触媒金属の担持方法としては、如何なる方法を用いてもよく、例えば、含浸方法等が挙げられる。
本発明は、本発明の水銀酸化触媒を備えた水銀酸化処理装置にも関する。このような水銀酸化処理装置としては、HgをHg2+に酸化できるものであれば如何なる形態を有していてもよい。また、このような水銀酸化処理装置の製造方法としては、如何なる方法を用いてもよく、例えば触媒金属が担持させられた担体をペレット状に焼き固めて、これを所定の容量を有する反応容器に充填する工程や、触媒金属を担持した担体をハニカム状の基材に担持させる工程を含む方法等が挙げられる。
ハニカム状の基材としては、例えば、セラミック繊維シートや不織布のガラス繊維シートが挙げられる。市販のガラス繊維シートには、不織布のガラス繊維と有機バインダが含まれており、有機バインダの反発力が強くそのままでは波型形状に形成することが出来ない。そのため、有機バインダを一旦除去して無機バインダを担持させることが好ましい。無機バインダは、例えばシリカ(SiO)、ジルコニア(Zr)である。
水銀酸化処理装置の製造方法のうち、触媒金属を担持した担体を、ハニカム状の基材であるガラスペーパーに担持させる方法が最も便宜と考えられる。
次に、上記の水銀酸化触媒または上記の水銀酸化処理装置を用いた排ガス浄化方法について説明する。
本方法は、上記の本発明の水銀酸化触媒または水銀酸化触媒を有する水銀酸化処理装置を用いて、水銀酸化触媒または水銀酸化処理装置中の水銀酸化触媒に燃焼排ガスを接触させることで、水銀の酸化反応を生じさせる、すなわち、燃焼排ガス中のHgをHg2+に酸化する。
本発明の方法において処理対象とする燃焼排ガスとしては、例えば、石炭、重油等を燃焼する火力発電所、廃棄物焼却炉などが挙げられる。これらの燃焼排ガスには、窒素酸化物(NOx)、硫黄酸化物(SOx)、水銀、塩化水素などが含まれる。
水銀酸化触媒または水銀酸化処理装置を設置する場所としては、HgをHg2+に酸化できるのであれば特に制限は無いが、例えば、燃焼排ガスの温度が200〜400℃、好ましくは280〜380℃であるような場所に設置される。
ところで、燃焼排ガスには、上記のように水銀のほかNOxも含まれるのが一般的であり、NOxの浄化も同時に実施できるように、還元剤としてアンモニアや尿素水を用いて、脱硝触媒の存在下に燃焼排ガス中のNOxを窒素に還元する方法が採用される。しかしながら、この還元剤は、水銀酸化触媒の水銀酸化能に悪影響を及ぼす可能性がある。このような還元剤による悪影響を回避する方法を図1に示す。
図1に示す方法では、排ガスの流れ方向の上流側に水銀酸化触媒(21)を設置し、下流側に脱硝触媒(22)を設置するものとし、水銀酸化触媒(21)と脱硝触媒(22)との間に設置されたノズル(23)を通じて還元剤であるアンモニアが添加されるようにする。このように還元剤を添加する前段に水銀酸化触媒(21)を設置することにより、水銀酸化触媒(21)が還元剤であるアンモニアにより悪影響を受けることを回避することが可能である。
上記の排ガス浄化方法において、水銀酸化触媒の作用により、排ガス中のHgはHg2+に酸化されるので、水銀酸化触媒または水銀酸化処理装置の後段には、生じたHg2+および排ガス中に当初から存在するHg2+を除去するための集塵装置が備えられ、また排ガス中の硫黄成分を除去するための湿式脱硫装置が適宜設けられる。
なお、上記では、本発明における水銀酸化触媒を有する水銀酸化処理装置を、脱硝のための還元剤を脱硝触媒に添加する段の前段に設置するような形態について説明したが、このような形態に限定されるものではなく脱硝のための還元剤を脱硝触媒に添加する段の後段に設置されるようにしても良い。
(実施例)
以下に、本発明による水銀酸化触媒について具体的に実施例を用いて説明すると共に、併せて、実施例との比較のための比較例を示すが、本発明は、実施例に示された形態のものに限定されるものではない。
(触媒調製)
(実施例1:Fe/TiO
イオン交換水に硝酸鉄Fe(NO・9HOを溶解させた後、これにTiO粒子を添加し、撹拌混合した。その後、これを蒸発乾固し、500℃で3時間焼成した。
(実施例2:Cr/TiO
イオン交換水に塩化クロムCrCl・6HOを溶解させた後、これにTiO粒子を添加し、撹拌混合した。その後、これを蒸発乾固し、500℃で3時間焼成した。
(実施例3:Sr/TiO
イオン交換水に硝酸ストロンチウムSr(NOを溶解させた後、これにTiO粒子を添加し、撹拌混合した。その後、これを蒸発乾固し、500℃で3時間焼成した。
(実施例4:Rb/TiO
イオン交換水に硝酸ルビジウムRbNOを溶解させた後、これにTiO粒子を添加し、撹拌混合した。その後、これを蒸発乾固し、500℃で3時間焼成した。
(実施例5:Ca/TiO
イオン交換水に硝酸カルシウムCa(NOを溶解させた後、これにTiO粒子を添加し、撹拌混合した。その後、これを蒸発乾固し、500℃で3時間焼成した。
(実施例6:Ce/TiO
イオン交換水に硝酸セリウムCe(NO・6HOを溶解させた後、これにTiO粒子を添加し、撹拌混合した。その後、これを蒸発乾固し、500℃で3時間焼成した。
(実施例7:Li/TiO
イオン交換水に硝酸リチウムLiNO・4HOを溶解させた後、これにTiO粒子を添加し、撹拌混合した。その後、これを蒸発乾固し、500℃で3時間焼成した。
(実施例8:Ir/TiO
イオン交換水に塩化イリジウムIrCl・nHOを溶解させた後、これにTiO粒子を添加し、撹拌混合した。その後、これを蒸発乾固し、500℃で3時間焼成した。
(実施例9:Pd/TiO
イオン交換水に硝酸パラジウムPd(NO・nHOを溶解させた後、これにTiO粒子を添加し、撹拌混合した。その後、これを蒸発乾固し、500℃で3時間焼成した。
(実施例10:Ga/TiO
イオン交換水に酸化バリウムGaを溶解させた後、これにTiO粒子を添加し、撹拌混合した。その後、これを蒸発乾固し、500℃で3時間焼成した。
(比較例1:V/TiO
イオン交換水にAMV(メタバナジン酸アンモニウム)を溶解させた後、これにTiOの粒子を添加した後、AMT(メタタングステン酸アンモニウム)を添加し、撹拌混合した。その後、これを蒸発乾固し、500℃で3時間焼成した。
(比較例2:Bi/TiO
イオン交換水に硝酸ビスマスBi(NO・5HOを溶解させた後、これにTiO粒子を添加し、撹拌混合した。その後、これを蒸発乾固し、500℃で3時間焼成した。
(比較例3:La/TiO
イオン交換水に硝酸ランタンLa(NO・6HOを溶解させた後、これにTiO粒子を添加し、撹拌混合した。その後、これを蒸発乾固し、500℃で3時間焼成した。
(比較例4:Cs/TiO
イオン交換水に硝酸セシウムCsNOを溶解させた後、これにTiO粒子を添加し、撹拌混合した。その後、これを蒸発乾固し、500℃で3時間焼成した。
(比較例5:Ni/TiO
イオン交換水に硝酸ニッケルNi(NO・6HOを溶解後、これにTiO粒子を添加し、撹拌混合した。その後、これを蒸発乾固し、500℃で3時間焼成した。
(比較例6:Mg/TiO
イオン交換水に硝酸マグネシウムMg(NO・6HOを溶解させた後、これにTiO粒子を添加し、撹拌混合した。その後、これを蒸発乾固し、500℃で3時間焼成した。
(比較例7:Zn/TiO
イオン交換水に硝酸亜鉛Zn(NO・6HOを溶解させた後、これにTiO粒子を添加し、撹拌混合した。その後、これを蒸発乾固し、500℃で3時間焼成した。
(比較例8:Y/TiO
イオン交換水に硝酸イットリウムY(NO・4HOを溶解させた後、これにTiO粒子を添加し、撹拌混合した。その後、これを蒸発乾固し、500℃で3時間焼成した。
(比較例9:Cu/TiO
イオン交換水に硝酸銅Cu(NO・6HOを溶解させた後、これにTiO粒子を添加し、撹拌混合した。その後、これを蒸発乾固し、500℃で3時間焼成した。
(比較例10:Ag/TiO
イオン交換水に硝酸銀AgNOを溶解させた後、これにTiO粒子を添加し、撹拌混合した。その後、これを蒸発乾固し、500℃で3時間焼成した。
(触媒性能試験)
上記で得られた各触媒(実施例1〜10および比較例1〜10)について触媒性能試験を行なった。
試験には、上記の触媒のそれぞれについてプレス成形を行い、その後に解砕し、メッシュサイズ23から14に整粒した。
得られた各触媒を、内径10.6mmのステンレス製反応管に充填した。
図2は、触媒性能試験に用いられる試験装置のフロー図を示している。
上記の触媒が充填された反応管(1)において、その上部には、ライン(2)を通じて試験用ガスが導入されるようになっており、その下部から水銀酸化触媒による処理を終えたガスがライン(3)を通じて排出されるようになっている。
ライン(2)を通じて反応管(1)に導入される試験用のガスは、ライン(4)からの空気およびライン(5)からのNガスを混合することにより調製される。ライン(4)およびライン(5)のそれぞれにはバルブ(6)および(7)が設けられており、バルブ(6)および(7)を調整することにより各ガスの流量を調整し、ガス流量および混合比が調整されるようになっている。
混合後のガスは、ライン(8)を通じて蒸発器(9)の上部に導入されるようになっており、その下部からライン(2)に接続され、反応管(1)に供給されるようになっている。蒸発管(9)の上部に接続されているライン(8)に合流するように、水銀と水分が供給されるようになっている。水銀は、液状の水銀が貯められた水銀槽(14)にライン(15)から空気を送り込み、空気に同伴された水銀がライン(13)を経てライン(8)に合流する。ライン(15)にはバルブ(16)が設けられており、バルブ(16)を調整することにより空気の流量を調整し、導入される水銀濃度が調整されるようになっている。また、水分は、水槽(11)の水をポンプ(12)より汲み上げられてライン(10)に供給し、ライン(8)に合流する。水分の量は、ポンプ(12)を調整することにより調整されるようになっている。
反応管(1)から排出された処理済のガスは、ライン(3)から外部に排出されるとともに、一部についてライン(17)を経てガス分析に供される。
図2に示す試験装置を用いて試験を行うに際して、その試験条件を下記表1にまとめる。
Figure 2018058028
上記表において、空間速度は、ガス量を触媒量で割った値である。
ガス分析は、水銀測定装置を用いて水銀(Hg)濃度を測定することにより行った。得られた測定値から下記の数式(1)によって触媒の水銀酸化率を算出した。
Figure 2018058028
ガス分析により得られた各実施例および比較例による水銀酸化率を下記表2に示す。
Figure 2018058028
比較例1は、特開2005−125211号公報(特許文献1)と同様に触媒金属にVを使用したものであり、以下は、これにより得られる水銀酸化率を基準とする。
表2から明らかなように、実施例1〜10では、従来から使用されるバナジウム以外の金属をベースとしたものであるが、比較例1より高いか少なくとも同等の水銀酸化率を得ることができた。
他方では、比較例2〜10では、比較例1よりも低い水銀酸化率が得られる結果となった。

Claims (3)

  1. Fe、Cr、Sr、Rb、Ca、Ce、Li、Ir、PdおよびGaから選択されるいずれか1種の触媒金属を担体に担持させてなることを特徴とする水銀酸化触媒。
  2. 前記担体は、TiO、SiO、Al、ZrO、ゼオライト、カオリンおよびセピオライトからなる群より選ばれる1種以上である、請求項1に記載の水銀酸化触媒。
  3. 請求項1に記載の水銀酸化触媒を、セラミック繊維シートまたはガラス繊維シートに担持させる工程を含むことを特徴とする水銀酸化処理装置の製造方法。
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