JP2018056004A - 誘導加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【課題】調理物に対して所望の焼き加減となるグリル調理を容易に行うことができると共に、グリル調理を所望の場所で行うことが可能な誘導加熱調理器およびその誘導加熱調理器に用いるグリル皿を提供する。
【解決手段】台上に載置することが可能な誘導加熱調理器が、グリル皿8を収納する加熱庫7と、加熱庫に出し入れするための開口を実質的に密閉状態とする扉2と、グリル皿を少なくとも誘導加熱する構成を有する加熱部と、加熱部を駆動し制御する制御部と、加熱部の加熱動作を設定する設定部と、グリル皿の位置決めと共に、グリル皿の収納時および引き出し時の姿勢を制御する姿勢制御部29bと、を備える。
【選択図】図3
【解決手段】台上に載置することが可能な誘導加熱調理器が、グリル皿8を収納する加熱庫7と、加熱庫に出し入れするための開口を実質的に密閉状態とする扉2と、グリル皿を少なくとも誘導加熱する構成を有する加熱部と、加熱部を駆動し制御する制御部と、加熱部の加熱動作を設定する設定部と、グリル皿の位置決めと共に、グリル皿の収納時および引き出し時の姿勢を制御する姿勢制御部29bと、を備える。
【選択図】図3
Description
本発明は、例えば肉、魚、野菜などを焼くグリル調理を行うための誘導加熱調理器に関し、特に調理場所を移動させることが可能な誘導加熱調理器に関する。
熱源からの熱により調理物を直接加熱するグリル調理の場合、例えば肉、魚、野菜などを焼く場合、通常、一般家庭の台所や業務用の厨房などに設けられている熱源(例えばガスコンロ、電気コンロなど)により鉄板、金網、フライパンなどが加熱されて調理される。また、肉および魚などを焼く調理器具としては、台所に備え付けられたロースターがある。ロースターは、上方および側方からの輻射熱により被加熱物を焼くように構成されており、被加熱物からの油が熱源に落ちて煙を出さないように構成されている。
上記のように、一般的にグリル調理は、台所や厨房に備え付けられた熱源を用いているため、所定の固定した場所で調理が行われている。また、グリル調理は、熱源上の鉄板、金網、フライパンなどの加熱具を用いて行われており、調理物が所望の焼き加減となるように、加熱具の温度管理および加熱時間を調整することは非常に難しく、調理人の経験と勘に頼っている。
一方、台所に備え付けられた調理器具であるロースターを用いる場合には、グリル皿の温度管理、および加熱時間を予め設定することができるため、ある程度の好ましい焼き加減とすることは可能である(特許文献1,2参照)。
しかしながら、特許文献1、2に提案されているようなロースターは、台所や厨房に設置された誘導加熱調理器に組み込まれた調理器具であり、移動できない固定式である。このため、グリル調理は誘導加熱調理器が設置された位置で行わなければならず、グリル調理の調理場所が制約されていた。また、ロースターは台所や厨房に備え付けられた誘導加熱調理器に組み込まれた構成であるため、ロースターを設けるための占有空間が制約されて、加熱領域が小さくなっており、例えば、ピザなどの大きな調理物を焼くには問題があった。
本発明は、調理物に対して所望の焼き加減となるグリル調理を容易に行うことができると共に、グリル調理を所望の場所で行うことが可能な誘導加熱調理器およびその誘導加熱調理器に用いるグリル皿を提供することを目的とする。
本発明は、少なくとも誘導加熱を用いてグリル調理を行うための構成であり、例えば、調理台上の所望の位置に移動してグリル調理を行うことができる誘導加熱調理器およびその誘導加熱調理器に用いるグリル皿を提供するものである。
本発明に係る一態様の誘導加熱調理器は、
被加熱物として調理物を載置する調理面を有するグリル皿を収納する加熱庫と、
前記グリル皿を前記加熱庫に収納し、引き出すための開口を実質的に密閉状態とする扉と、
前記加熱庫の内部に収納されたグリル皿を少なくとも誘導加熱する構成を有する加熱部と、
前記加熱部を駆動し制御する制御部と、
前記加熱部の加熱動作を設定する設定部と、
前記グリル皿を前記加熱庫における調理位置に位置決めすると共に、前記グリル皿の収納時および引き出し時の姿勢を制御する姿勢制御部と、を備え、
当該誘導加熱調理器を台上に載置することが可能に構成されている。
本発明に係る一態様の誘導加熱調理器は、
被加熱物として調理物を載置する調理面を有するグリル皿を収納する加熱庫と、
前記グリル皿を前記加熱庫に収納し、引き出すための開口を実質的に密閉状態とする扉と、
前記加熱庫の内部に収納されたグリル皿を少なくとも誘導加熱する構成を有する加熱部と、
前記加熱部を駆動し制御する制御部と、
前記加熱部の加熱動作を設定する設定部と、
前記グリル皿を前記加熱庫における調理位置に位置決めすると共に、前記グリル皿の収納時および引き出し時の姿勢を制御する姿勢制御部と、を備え、
当該誘導加熱調理器を台上に載置することが可能に構成されている。
本発明に係る一態様のグリル皿は、
被加熱物を収納する加熱庫と、
前記被加熱物を前記加熱庫に収納し、引き出すための開口を実質的に密閉状態とする扉と、
前記加熱庫の内部に収納された被加熱物を少なくとも誘導加熱する構成を有する加熱部と、を備えた誘導加熱調理器に用いられ、
前記グリル皿は、耐熱性樹脂材で形成された足部および摺動部を有し、
前記足部は、前記グリル皿が前記加熱庫から取り出されて台上に載置されるとき、台上の載置面に対して当該グリル皿を所定空間を有して支持するよう構成されており、
摺動部は、前記グリル皿を前記加熱庫の調理位置に位置決めする第1係合部と、前記グリル皿を開成状態の上開きの前記扉に支持される中間保持位置に位置決めする第2係合部と、前記第1係合部と前記第2係合部との間に形成され、前記グリル皿の収納時および引き出し時において当該グリル皿を前記中間保持位置および前記調理位置から一旦持ち上げるように支持して、前記加熱庫に設けられた加熱庫突起を摺動する摺動縁部とを有して構成されている。
被加熱物を収納する加熱庫と、
前記被加熱物を前記加熱庫に収納し、引き出すための開口を実質的に密閉状態とする扉と、
前記加熱庫の内部に収納された被加熱物を少なくとも誘導加熱する構成を有する加熱部と、を備えた誘導加熱調理器に用いられ、
前記グリル皿は、耐熱性樹脂材で形成された足部および摺動部を有し、
前記足部は、前記グリル皿が前記加熱庫から取り出されて台上に載置されるとき、台上の載置面に対して当該グリル皿を所定空間を有して支持するよう構成されており、
摺動部は、前記グリル皿を前記加熱庫の調理位置に位置決めする第1係合部と、前記グリル皿を開成状態の上開きの前記扉に支持される中間保持位置に位置決めする第2係合部と、前記第1係合部と前記第2係合部との間に形成され、前記グリル皿の収納時および引き出し時において当該グリル皿を前記中間保持位置および前記調理位置から一旦持ち上げるように支持して、前記加熱庫に設けられた加熱庫突起を摺動する摺動縁部とを有して構成されている。
本発明によれば、調理物に対して所望の焼き加減となるグリル調理を容易に行うことができ、使用者により調理場所を移動させることが可能な構成を有する誘導加熱調理器およびその誘導加熱調理器に用いるグリル皿を提供することができる。
本発明に係る第1の態様の誘導加熱調理器は、
被加熱物として調理物を載置する調理面を有するグリル皿を収納する加熱庫と、
前記グリル皿を前記加熱庫に収納し、引き出しするための開口を実質的に密閉状態とする扉と、
前記加熱庫の内部に収納されたグリル皿を少なくとも誘導加熱する構成を有する加熱部と、
前記加熱部を駆動し制御する制御部と、
前記加熱部の加熱動作を設定する設定部と、
前記グリル皿を前記加熱庫における調理位置に位置決めすると共に、前記グリル皿の収納時および引き出し時の姿勢を制御する姿勢制御部と、を備え、
当該誘導加熱調理器を台上に載置することが可能に構成されている。
本発明に係る第1の態様の誘導加熱調理器の構成によれば、調理物に対して所望の焼き加減となるグリル調理を容易に行うことができ、使用者が所望の場所でグリル調理を行うことが可能となる。
被加熱物として調理物を載置する調理面を有するグリル皿を収納する加熱庫と、
前記グリル皿を前記加熱庫に収納し、引き出しするための開口を実質的に密閉状態とする扉と、
前記加熱庫の内部に収納されたグリル皿を少なくとも誘導加熱する構成を有する加熱部と、
前記加熱部を駆動し制御する制御部と、
前記加熱部の加熱動作を設定する設定部と、
前記グリル皿を前記加熱庫における調理位置に位置決めすると共に、前記グリル皿の収納時および引き出し時の姿勢を制御する姿勢制御部と、を備え、
当該誘導加熱調理器を台上に載置することが可能に構成されている。
本発明に係る第1の態様の誘導加熱調理器の構成によれば、調理物に対して所望の焼き加減となるグリル調理を容易に行うことができ、使用者が所望の場所でグリル調理を行うことが可能となる。
本発明に係る第2の態様の誘導加熱調理器は、前記の第1の態様における前記加熱部が、前記加熱庫の内部を輻射加熱する構成を更に有してもよい。
本発明に係る第3の態様の誘導加熱調理器は、前記の第2の態様における前記加熱部が、前記加熱庫の内部に収納された被加熱物を誘導加熱する構成を前記加熱庫の下側に配設し、前記加熱庫の内部を輻射加熱する構成を前記加熱庫の上側に配設してもよい。
本発明に係る第4の態様の誘導加熱調理器において、前記の第1から第3の態様のいずれかの態様では、前記加熱庫を実質的に密閉した状態において、前記扉と前記加熱庫の前記開口の外周部分との間に密閉部材が配置されるよう構成され、
前記扉の開成状態における前記グリル皿の収納時および引き出し時において前記姿勢制御部により前記密閉部材を前記グリル皿と接触しないように構成してもよい。
前記扉の開成状態における前記グリル皿の収納時および引き出し時において前記姿勢制御部により前記密閉部材を前記グリル皿と接触しないように構成してもよい。
本発明に係る第5の態様の誘導加熱調理器は、前記の第1から第4の態様のいずれかの態様における前記姿勢制御部が、前記加熱庫の壁面に設けた加熱庫突起で構成され、
前記加熱庫突起が、前記グリル皿が前記加熱庫の内部の調理位置、および、前記グリル皿が前記加熱庫の前記開口から飛び出して上開きの前記扉の上に支持される中間保持位置に位置決めすると共に、前記グリル皿の収納時および引き出し時において前記グリル皿が前記中間保持位置および前記調理位置から一旦持ち上がるように構成されてもよい。
前記加熱庫突起が、前記グリル皿が前記加熱庫の内部の調理位置、および、前記グリル皿が前記加熱庫の前記開口から飛び出して上開きの前記扉の上に支持される中間保持位置に位置決めすると共に、前記グリル皿の収納時および引き出し時において前記グリル皿が前記中間保持位置および前記調理位置から一旦持ち上がるように構成されてもよい。
本発明に係る第6の態様の誘導加熱調理器は、前記の第5の態様における前記加熱庫突起が、前記グリル皿に形成された2カ所の凹部と係止して前記調理位置と中間保持位置に位置決めすると共に、前記グリル皿が前記調理位置と中間保持位置との間を移動するとき前記グリル皿を支持して摺動する摺動突起と、前記グリル皿が前記調理位置と中間保持位置との間を移動するとき前記グリル皿の姿勢を制御する姿勢保持突起とを含む構成としてもよい。
本発明に係る第7の態様のグリル皿は、
被加熱物を収納する加熱庫と、
前記被加熱物を前記加熱庫に収納し、引き出すための開口を実質的に密閉状態とする扉と、
前記加熱庫の内部に収納された被加熱物を少なくとも誘導加熱する構成を有する加熱部と、を備えた誘導加熱調理器に用いられ、
前記グリル皿は、耐熱性樹脂材で形成された足部および摺動部を有し、
前記足部は、前記グリル皿が前記加熱庫から取り出されて台上に載置されるとき、台上の載置面に対して当該グリル皿を所定空間を有して支持するよう構成されており、
摺動部は、前記グリル皿を前記加熱庫の調理位置に位置決めする第1係合部と、前記グリル皿を開成状態の上開きの前記扉に支持される中間保持位置に位置決めする第2係合部と、前記第1係合部と前記第2係合部との間に形成され、前記グリル皿の収納時および引き出し時において当該グリル皿を前記中間保持位置および前記調理位置から一旦持ち上げるように支持して、前記加熱庫に設けた加熱庫突起を摺動する摺動縁部とを有する。
被加熱物を収納する加熱庫と、
前記被加熱物を前記加熱庫に収納し、引き出すための開口を実質的に密閉状態とする扉と、
前記加熱庫の内部に収納された被加熱物を少なくとも誘導加熱する構成を有する加熱部と、を備えた誘導加熱調理器に用いられ、
前記グリル皿は、耐熱性樹脂材で形成された足部および摺動部を有し、
前記足部は、前記グリル皿が前記加熱庫から取り出されて台上に載置されるとき、台上の載置面に対して当該グリル皿を所定空間を有して支持するよう構成されており、
摺動部は、前記グリル皿を前記加熱庫の調理位置に位置決めする第1係合部と、前記グリル皿を開成状態の上開きの前記扉に支持される中間保持位置に位置決めする第2係合部と、前記第1係合部と前記第2係合部との間に形成され、前記グリル皿の収納時および引き出し時において当該グリル皿を前記中間保持位置および前記調理位置から一旦持ち上げるように支持して、前記加熱庫に設けた加熱庫突起を摺動する摺動縁部とを有する。
本発明に係る第8の態様のグリル皿は、前記の第7の態様における前記グリル皿が、熱伝導性材料で形成され、前記加熱部に対向する領域に磁性体材料が形成されてもよい。
本発明に係る第9の態様のグリル皿は、前記の第7または第8の態様における前記グリル皿が、調理物を載置する調理面の裏面に3つの突起部分が形成され、前記加熱庫の調理位置に配置されたとき前記調理面の裏面に形成された3つの突起部分により前記加熱庫の底面に支持されるよう構成されてもよい。
本発明に係る第10の態様のグリル皿は、前記の第7から第9の態様のいずれかの態様において、前記グリル皿における調理物を載置する調理面は、波形形状を有し、非粘着性の樹脂により被覆されてもよい。
以下、本発明の誘導加熱調理器に係る実施形態として、誘導加熱(IH)と輻射加熱を併用してグリル調理する誘導加熱調理器について、添付の図面を参照しながら説明する。なお、本発明の誘導加熱調理器は、以下の実施形態に記載した誘導加熱調理器の構成に限定されるものではなく、以下の実施形態において説明する技術的思想と同等の誘導加熱調理器の構成を含むものである。例えば、本発明の誘導加熱調理器においては、輻射加熱を行う構成がなく、誘導加熱(IH)のみでグリル調理を行う構成においても適用可能である。以下で説明する実施形態は、本発明の一例を示すものであって、実施形態において示される構成、機能、動作などは、例示であり、本発明を限定するものではない。以下の実施形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、本明細書において用いるグリル調理とは、熱源からの熱により被加熱物を直接加熱する調理方法であり、焼き網、鉄灸、金属板などを用いて被加熱物を焼く加熱調理である。以下の実施形態の説明において、左右方向は当該誘導加熱調理器を使用する使用者から見た方向を示しており、当該誘導加熱調理器の使用者側が前側(正面側)であり、使用者側の反対側を後側(背面側)とする。また、実施形態の説明における左または右とは、誘導加熱調理器の正面側から見て左側または右側を示す。
以下、本発明に係る本実施形態の誘導加熱調理器およびその誘導加熱調理器に用いるグリル皿について添付の図面を参照して説明する。図1は、本実施形態の誘導加熱調理器の外観を示す斜視図である。図2は、図1の本実施形態の誘導加熱調理器における扉が開いた状態を示す斜視図である。
図1および図2に示すように、誘導加熱調理器は、本体1の内部に設けられた加熱庫7の正面開口が扉2により開閉可能に構成されている。扉2の上方端部には扉把手3が設けられており、扉把手3を使用者が握持して扉2を回動し、加熱庫7の正面開口を上開きに開閉する。加熱庫7の内部は扉2の閉成により実質的な密閉状態となり、加熱庫7の内部に配置された被加熱物である調理物は実質的な密閉状態で焼かれる、グリル調理が行われる状態となる。
加熱庫7の内部に配置される調理物は、グリル皿8に載置されて加熱調理(グリル調理)される。グリル皿8が加熱庫7の平坦な底面の所定位置に確実に配置されるよう、グリル皿8および加熱庫7の内壁面には後述する位置決め機構が設けられている。
誘導加熱調理器の正面には、上開きの扉2と共に、加熱調理の調理温度設定、調理時間設定、などの各種調理条件を設定するための設定部4が設けられている。また、誘導加熱調理器の正面に設けられた設定部4は、各種調理条件および加熱調理中の加熱状態などを表示する表示部5などを有している。本実施形態の構成においては、扉2に向かって右側の位置に設定部4が配置されている。
図3は、グリル皿8が加熱庫7から半分取り出された中間保持位置の状態を示す斜視図である。図3においては、後述するグリル皿8の係止状態を示すため、設定部4を外した状態を示している。図4は、グリル皿8が加熱庫7から取り出されて、台上、例えば調理台上に置かれた状態を示している。本実施形態の構成においては、加熱庫7の加熱空間は奥行きの長さより横方向(正面開口の幅)の長さが長い略直方体形状を有している。加熱庫7の加熱空間の具体的な形状の一例としては、350mm(幅)×330mm(奥行き)×110mm(高さ)である。グリル皿8は、加熱庫7の加熱空間の底面形状に対応した長方形形状であり、全周囲の縁部が立ち上がった皿形状である。
図5は、本実施形態の誘導加熱調理器における本体1の分解斜視図であり、扉2が外された状態を示している。図5に示すように、加熱庫7の底面下側には下側加熱部9である加熱コイルが設けられており、加熱庫7の内部に配置されたグリル皿8に対して加熱コイルにより誘導加熱するよう構成されている。下側加熱部9を駆動し制御する制御部10は、下側加熱部9より下側であって、設定部4が設けられた背面側下方における本体1の底面側に設けられている。制御部10は下側加熱部9である加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ回路基板、電源回路基板などを含んでおり、複数の発熱部品が配設されている。
本実施形態の誘導加熱調理器においては、加熱庫内の温度を検出する庫内温度センサーおよび、グリル皿の温度を検出するグリル皿温度センサーが設けられている。庫内温度センサーは、例えばサーミスタなどの温度検出手段を使用可能であり、庫内温度が設定部4により設定された調理温度となるように制御するため用いられる。また、グリル皿温度センサーは、例えば赤外線センサーやサーミスタなどの温度検出手段を使用可能であり、グリル皿8の温度が予め設定された温度より高い異常温度となったとき、加熱動作の停止などの制御を行うために用いられている。
また、本体1の内部空間において、設定部4が設けられた背面側領域の後方には、シロッコ型の冷却ファン11が設けられている。冷却ファン11の回転軸の軸方向は、加熱庫7の横方向(左右方向)と平行であり、本体側面(本実施形態においては右側面後方側)に形成された側面吸気口12、および本体背面(本実施形態においては背面右側)に形成された背面吸気口13から吸気される。各吸気口12、13は、複数の小さな開口により構成されている。なお、各吸気口12、13の開口には吸入方向を規定するガイドを設けてもよい。
冷却ファン11により形成された空気流は、後述するように、複数の給気口を有するダクトにより形成される通気流路を通り、本実施形態の誘導加熱調理器における高熱発生領域を効率高く冷却して、機器外部に排気される。
図6は、誘導加熱調理器の本体1における本体カバー6を外した状態を、本体1の正面側を下方から見た図であり、グリル皿8を収納した加熱庫7の内部が示されている。図6に示すように、加熱庫7の上部には上側加熱部16、例えばガラス管ヒータが設けられている。加熱庫7の内部は、上側加熱部16により輻射加熱される。本実施形態においては、上側加熱部16として、左右に並行して延設された棒状のガラス管ヒータが二本並設されている。
図7は、本実施形態の誘導加熱調理器の縦断面図であり、加熱庫7の内部にグリル皿8が収納されて、扉2が閉じられた状態を示している。図7に示すように、上側加熱部16としてのガラス管ヒータが加熱庫7の天井に形成された凹む内部に配設されている。上側加熱部16が配設される凹みの凹面は、加熱庫7に対する熱反射板としての機能を有しており、加熱庫7の内部に配置されたグリル皿8の調理面18に対して効率高く熱放射できる構成を有している。
図8は、本実施形態の誘導加熱調理器の平面図であり、扉2を完全に開成した状態を示している。誘導加熱調理器の扉2には、閉成状態の加熱庫7の内部を扉2を通して確認できるように耐熱性のガラス板40が、扉2の中央に嵌め込まれている。ガラス板40外周の扉本体との間には耐熱性の接着剤41が充填されており、ガラス板40が接着されて、ガラス板40と扉本体が一体化されている。また、加熱庫7の正面開口が扉2を閉じた閉成状態のとき、加熱庫7の内部が実質的に密閉状態となるように、扉2にはシール材である密閉部材42が設けられている。密閉部材42としては、例えばシリコーンゴムなどの耐熱性弾性体で構成されており、扉2におけるガラス板40の外周部分を取り囲むように環状に設けられている。密閉部材42は、一部が扉2の内部に埋設されて固定されている。このように構成された密閉部材42が、扉2の閉成状態において、加熱庫7の正面開口の外周部分に密着して加熱庫7を密閉状態とする。
図9は、閉成状態の扉2における密閉部材42が、加熱庫7の正面開口を規定する外周部分と接していることを示す拡大断面図である。図9に示すように、密閉部材42は、閉成時に加熱庫7の正面開口の外周部分に当接して密着する中空の当接部42aと、扉2の内部に延びて埋設され、扉2の内部で係合して固着される固着部42bとを有している。このように構成された密閉部材42が扉2のガラス板40を取り囲むように環状に配設されて、扉2が閉成されたとき、密閉部材42が加熱庫7の正面開口の外周部分と確実に密着して、加熱庫を密閉状態とする。
本実施形態の誘導加熱調理器において、扉2が完全に開成した状態の開成角度は、閉成した状態(鉛直状態)に対して、例えば85度〜90度の範囲内の角度に設定されている。この開成角度は、当該誘導加熱調理器の外観形状や、指つめ防止のために開成状態における扉把手3と調理台との距離などが考慮されて決定される。
なお、本実施形態の誘導加熱調理器の変形例としては、シール材の密閉部材42を本体1側の加熱庫7の正面開口を取り囲む外周部分に設けることも可能である。本実施形態の誘導加熱調理器としては、密閉部材42を扉2側に設けた例で説明する。
前述のように、本実施形態の誘導加熱調理器においては、加熱庫7の加熱空間が、例えば、350mm(幅)×330mm(奥行き)×110mm(高さ)というように、底面の大きさに比して高さが低く形成されている。このため、本実施形態の誘導加熱調理器は、上側加熱部16からの輻射熱によりグリル皿8の調理面18に載置された調理物に対して高温度で効率高く加熱できる構成である。また、本実施形態の誘導加熱調理器においては、加熱庫7の高さが底面の大きさに比して高さを低く形成すると共に、加熱庫7の加熱空間と調理器外部との空気の流通を少なく抑えた構成である。このため、本実施形態の誘導加熱調理器においては、加熱庫7が略密閉空間となるように構成されているため、加熱庫7の内部においては上側加熱部16の輻射加熱と下側加熱部9の誘導加熱による焼き動作と共に、調理物からの水分による蒸し動作が加わるグリル調理となる。
[グリル皿の構成]
図10および図11は、本実施形態の誘導加熱調理器において用いられるグリル皿8を示す図であり、図10は斜視図であり、図11は平面図である。グリル皿8は、平面形状が略長方形であり、グリル皿8の縁部分はフランジ形状に水平方向に延設されたフランジ部8aを有しており、その縁部分の四隅には開口したグリル皿引掛け部17が形成されている。グリル皿引掛け部17は、調理後のグリル皿8を加熱庫7から引き出すときに、使用者が鍋つかみなどにより引掛ける部分となる。なお、グリル皿引掛け部17としては、開口形状以外に、凹み形状、突起形状など、使用者が指などで引掛けてグリル皿8を引き出すことができる構成であればよい。
図10および図11は、本実施形態の誘導加熱調理器において用いられるグリル皿8を示す図であり、図10は斜視図であり、図11は平面図である。グリル皿8は、平面形状が略長方形であり、グリル皿8の縁部分はフランジ形状に水平方向に延設されたフランジ部8aを有しており、その縁部分の四隅には開口したグリル皿引掛け部17が形成されている。グリル皿引掛け部17は、調理後のグリル皿8を加熱庫7から引き出すときに、使用者が鍋つかみなどにより引掛ける部分となる。なお、グリル皿引掛け部17としては、開口形状以外に、凹み形状、突起形状など、使用者が指などで引掛けてグリル皿8を引き出すことができる構成であればよい。
グリル皿8における主要な部分は、熱伝導性の高い材料、例えばアルミニウム、銅などの金属で構成された熱伝導部26である。熱伝導部26において縁部分で取り囲まれた中央の領域が調理面18となっており、調理面18が縁部分に対して凹面に形成されている。また、調理面18には、一方向に延びる峰と谷で構成された凹凸面(波形状面)が形成されている。本実施形態においては加熱庫7の左右方向に峰と谷が延びる波形状となっている。
グリル皿8の調理面18には、貯水領域20が形成されている。本実施形態のグリル皿8においては、調理面18の前後の位置に貯水領域20が設けられている。図12は、図11に示したグリル皿8をXII−XII線により切断した断面図である。図12に示すように、貯水領域20における谷部の最低位置が、調理面18における貯水領域20以外の谷部の最低位置より低く形成されている。また、貯水領域20の谷部に溜まった液体が、貯水領域20以外の調理面18の谷部に侵入しないように、調理面18において貯水領域20は貯水領域20以外の領域とは峰部により隔離されている。
なお、貯水領域20にも貯水領域20以外の調理面18と同様に峰部が形成されている。これは、貯水領域20に調理物が載置されたときに垂れ下がり、貯水領域20の水分などに触れないためである。
上記のように、本実施形態においては、グリル皿8の調理面18に貯水領域20が形成されているため、加熱調理において調理物から出る水分と共に貯水領域20に溜めた水により、実質的な密閉状態の加熱庫7内部の調理物に対して蒸し焼き効果を発揮させることができる。このため、本実施形態の誘導加熱調理器においては調理物が自ら保持する水分を保持した美味しい状態の好ましいグリル調理を行うことができる。
図13は、グリル皿8の裏面図である。グリル皿8の裏面は、グリル皿8が加熱庫7の内部の所定位置(調理位置)に配置されたとき、加熱庫7の底面下に配置されている下側加熱部9である加熱コイルと確実に対向するよう構成されている。グリル皿8の裏面においては、グリル皿8が調理位置にあるときの下側加熱部9(加熱コイル)に対向する領域に、鉄またはステンレスなどの透磁率の高い材料により形成された円板状の磁性体である誘導加熱体25が熱伝導部26に固着されている。このため、グリル皿8は、インバータ回路および下側加熱部9の負荷としては小さいものとなり、効率の高い誘導加熱が可能な負荷となる。誘導加熱体25は、熱伝導性の高い材料、例えばアルミニウム、銅で形成された熱伝導部26に対して、インサート成形、互いに凹凸を形成したカシメ固定、ネジ止め固定、または溶接などにより一体的に固着されている。このように構成されたグリル皿8においては、下側加熱部9に対向する領域には効率高く誘導加熱される誘導加熱体25が設けられ、この誘導加熱体25が熱伝導性の高い材料で形成された熱伝導部26に固着されている。このため、グリル皿8は、下側加熱部9(加熱コイル)により効率高く誘導加熱され、高温度状態となる。
図14は、図11に示したグリル皿8をXIV−XIV線により切断した断面図であり、調理面18における谷部の位置で切断した図である。図14に示すように、グリル皿8の裏面における誘導加熱体25が設けられた裏面は、平坦面に形成されており、加熱庫7内部の調理位置にあるグリル皿8の裏面は、誘導加熱体25が下側加熱部9(加熱コイル)と対向して配置される。
本実施形態の誘導加熱調理器においては、グリル皿8の裏面の円形の誘導加熱体25の外周部分に環状の突出部分である環状体43が形成されている。この環状体43には3箇所の突起部分が等間隔で形成されている。即ち、グリル皿8の裏面にある環状体43に形成された3カ所の突起部分が加熱庫7の底面に接触する支持部分となる。このため、グリル皿8は加熱庫7内の調理位置において加熱庫7の底面に対して所定距離を有して3点支持で平行に載置される。このときの、グリル皿8における誘導加熱体25に対応する裏面と、加熱庫7の底面との間の所定距離としては、例えば底面中央部では約0.55mmの一定距離に設定されており、誘導加熱体25が下側加熱部9(加熱コイル)により均一に加熱されるように構成されている。
なお、グリル皿8が加熱庫7内の調理位置に配置されているとき、後述するグリル皿8の足となる足部21の突出端は、加熱庫7の底面に形成された凹部7a(図4参照)の内部に配置され、加熱庫7の底面とは接触しない浮いた状態となっている。
図15は、グリル皿8における前後方向に延びる側面を示す側面図であり、グリル皿8の両側に設けた足部21および摺動部22を示している。なお、本実施形態において、足部21および摺動部22は、耐熱性樹脂材で一体的に形成した例で説明するが、別体で構成してもよい。足部21および摺動部22は、グリル皿8の本体である熱伝導部26に対して、固着手段、例えばネジ止め、溶着、はめ込みなどを用いて確実に固着されている。グリル皿8の両側に設けた足部21および摺動部22は、それぞれが実質的に同じ形状である。
図15に示すように、足部21は、グリル皿8の本体となる熱伝導部26の最下位置である下面26aより下側に突設されている。足部21の下面21aは、収納される加熱庫7の前後方向に延びた縦長の形状を有している。図16は、図13の裏面図に示したグリル皿8の一部を拡大して示した図であり、足部21の下面21aの端部を拡大している。図13および図16に示すように、足部21の下面21aにおける前後位置には、下方に突出する支持突起44がそれぞれ形成されている。このように、グリル皿8の両側には支持突起44を有する足部21が設けられているため、加熱庫7から取り出されたグリル皿8が台上、例えば調理台上に載置されたとき、足部21の支持突起44がグリル皿8の実質的な支持点となる。この結果、グリル皿8の熱伝導部26の下面26aは、台上の載置面から所定距離を有して配置され、グリル皿8の熱伝導部26と台上の載置面との間には所定空間が確実に形成される。
図4に示したように、加熱庫7の底面の両側には、グリル皿8の足部21の突出端が収納される前後に細長い凹部7aが形成されている。グリル皿8が加熱庫7内の調理位置に配置されたとき、足部21の突出端が加熱庫7の底面における凹部7aの内部に配置され、足部21が加熱庫7の底面とは接触しない浮いた状態となる。このため、グリル皿8が加熱庫7内の調理位置に配置されたときには、グリル皿8における誘導加熱体25に対応する裏面が加熱庫7の底面と所定距離を有して配置される。
なお、グリル皿8に取り付けられた足部21における下面21aは、中央部分が凹となる前後方向に多少湾曲した形状を有している。これは、足部21における下面21aが下側に突出していると、グリル皿8を台上に載置した時、グリル皿8がぐらついて不安定となる恐れがあるため、下面21aを上側に凹ませることにより、足部21において点接触となり、グリル皿8が安定して台上に載置することができるようにするためである。
図15に示したように、グリル皿8の側面には足部21と共に摺動部22が形成されている。この摺動部22は、グリル皿8を加熱庫7の内部へ収納する移動時、および加熱庫7の内部から引き出す移動時において、加熱庫7の両側面壁に設けた複数の加熱庫突起29(29a、29b:図4参照)と接触してグリル皿8の移動時の姿勢を制御する機能を有する。従って、加熱庫突起29は、本願発明における姿勢制御部となる。
加熱庫7の側面壁に設けた姿勢制御部である加熱庫突起29(29a、29b)は加熱庫7の両側の側面壁に対向するように同じ位置に設けられている。加熱庫突起29は、側面壁における底面側の前方側に設けた摺動突起29aと、側面壁における略中央に設けた姿勢保持突起29bと、を有する。摺動突起29aと姿勢保持突起29bとの位置は、グリル皿8の移動時の姿勢が所望の位置となるようにグリル皿8の形状に応じて決定される。なお、本実施形態において、摺動突起29aを金属、例えばアルミニウムで形成し、姿勢保持突起29bを樹脂材を用いて形成した。少なくとも、摺動突起29aとしては、グリル皿8を支持して摺動するため金属製であることが好ましい。
加熱庫7の両側の側面壁に設けられた姿勢制御部である加熱庫突起29(29a、29b)、およびグリル皿8の側面に設けられた摺動部22は、グリル皿8が加熱庫7の内部に収納され加熱調理される調理位置と、使用者により加熱庫7からグリル皿8が約半分取り出された状態の中間保持位置と、を規定するための位置決め機構であると共に、グリル皿8の加熱庫7への収納時、および加熱庫7からの引き出し時の姿勢制御機構の機能を有する。
図15のグリル皿8の側面図に示すように、摺動部22は、その下側が上方に凹んだ全体的に略凹形状を有している。摺動部22の略凹形状部分において、一方の端部分、例えば正面側の端部分が更に凹んだ第1係合部22aとなっており、背面側の端部分が更に凹んだ第2係合部22bとなっている。なお、グリル皿8においては、前後方向のどちらの方向でも使用可能であり、グリル皿8の前後は同じ形状を有しているが、図15に示すグリル皿8においては左側を正面側として説明する。従って、摺動部22における第1係合部22aおよび第2係合部22bは同じ形状であり、グリル皿8における同じ位置に形成されている。
図17は、前述の図2に示したように、グリル皿8が加熱庫7の内部の調理位置に配置されたときの状態を示す側面断面図である。図17に示すグリル皿8が加熱庫7に収納されて調理位置にあるとき、摺動突起29aが凹部である第1係合部22a(グリル皿8の正面側係合部)に入り込み係止した状態であり、摺動突起29aによりグリル皿8が位置決めされた状態である。このとき、グリル皿8の足となる足部21の突出端は、加熱庫7の底面の凹部7aの内部に入り込んで浮いた状態にある。また、このときグリル皿8の底面に形成された環状体43における3カ所の突起部分は、加熱庫7の底面に接触して、グリル皿8を加熱庫7の底面に対して所定距離を有して保持した状態となっている。
調理位置のグリル皿8が加熱庫7から引き出されるとき、摺動突起29aは第1係合部22aの凹部から出て、第2係合部22bに続く摺動縁部22cを摺動する。従って、調理位置のグリル皿8が加熱庫7から引き出されるとき、グリル皿8の前面側は持ち上がった状態で前方へ移動する。
図18は、グリル皿8が加熱庫7から引き出される途中の状態を示す側面断面図である。図19は、図18に示す引き出し途中の状態におけるグリル皿8と、グリル皿8と接触する摺動突起29aおよび姿勢保持突起29bとを示す拡大図である。図18および図19に示すように、摺動突起29aが摺動部22の摺動縁部22cを摺動すると共に、摺動突起29aの位置より背面側で上方側にある姿勢保持突起29bがグリル皿8の縁部分のフランジ部8aの上面と当接している。即ち、グリル皿8が引き出される途中の状態において、摺動突起29aの位置がグリル皿8の中心位置(摺動部22の中心位置)より背面側となったとき、グリル皿8においては摺動突起29aを中心として前方側が下方に回動する力が働く。このため、グリル皿8が引き出される途中の状態においては、摺動突起29aより背面側にある姿勢保持突起29bがグリル皿8のフランジ部8aと当接して、グリル皿8の背面側を押さえ、グリル皿8は、摺動突起29aにより全体的に少し持ち上げた状態を維持して摺動する。
図20は、図18に示す引き出し途中の状態において、グリル皿8の摺動部22の摺動縁部22cを摺動する摺動突起29aを示しており、グリル皿8を左右方向に切断した拡大断面図である。図20に示すように、摺動部22の摺動縁部22cの下端は、摺動方向に直交する断面が円弧状、または下端が細い形状であるため、摺動縁部22cと摺動突起29aとは、実質的に点接触の摺動状態である。この結果、本実施の形態の構成においては、グリル皿8の摺動時の摩擦抵抗が少なくなるよう構成されており、少ない力でグリル皿8を移動できる構成となっている。
図21は、図18に示すグリル皿8の引き出し途中の状態において、開成状態の扉2の上方をグリル皿8が移動しているときの状態を断面図で示している。図21に示すように、加熱庫7を密閉するための密閉部材42が扉2の裏面側に突出するように設けられているが、扉2の上方を移動するグリル皿8の裏面は密閉部材42から離れた位置を移動しており、グリル皿8が扉2の密閉部材42と接触しないよう構成されている。これは、グリル皿8の引き出し途中の状態において、姿勢保持突起29bがグリル皿8の背面側を押さえて、グリル皿8が少し持ち上がった姿勢を維持して摺動しているためである。
上記のように、摺動突起29aは、グリル皿8の摺動部22における摺動縁部22cと点接触で摺動して、グリル皿8の背面側にある凹部である第2係合部22bに入り込み、係止される。このように調理位置のグリル皿8が加熱庫7から引き出されて、摺動突起29aが凹部である第2係合部22bに入り込み係止し、その位置が中間保持位置となる。
図22は、前述の図3に示したように、グリル皿8が加熱庫7から引き出されて中間保持位置に配置されたときの状態を示す側面断面図である。図22に示すように、グリル皿8が中間保持位置にあるとき、姿勢保持突起29bはグリル皿8から外れている。このため、グリル皿8は摺動突起29aを中心として前方側が下方に回動して、グリル皿8の足部21の前方側が扉2の内面壁のガラス板40に接触して、グリル皿8が支持されている。この中間保持位置においては、グリル皿8が扉2の密閉部材42と接触しないよう構成されている。即ち、完全に開成した状態の扉2は、扉2の上側が多少持ち上がった斜行した状態であると共に、グリル皿8の足部21に対向する扉2の密閉部材42が加熱庫7の底面より下方位置となるように、扉2の回動機構が構成されている。なお、本実施形態の構成において、完全に開成した状態の扉2の内面壁は、水平面に対して手前側が2°〜5°持ち上がるよう斜行した面となるよう構成されている。
従って、扉2が閉成されて加熱庫7が実質的に密閉された状態において、扉2と加熱庫7の前側開口の外周部分との間に密閉部材42が配置されるよう構成されており、記グリル皿8の収納時および引き出し時において姿勢制御部である加熱庫突起29により密閉部材42がグリル皿8と確実に接触しないように構成されている。
図23は、図22と同様に、中間保持位置のグリル皿8の左側面に設けられた摺動部22の第2係合部22bが加熱庫7の側壁面に設けられた摺動突起29aにより係止されている状態を示している。図23においては、第2係合部22bと摺動突起29aとの係止状態を示すために、本体カバー6、加熱庫7の壁面などを取り除いた状態を左斜め上前方から見た斜視図で表している。上記のように、グリル皿8の両側に設けた摺動部22と、加熱庫7の両側の壁面に設けた加熱庫突起29(29a、29b)が、本実施形態における位置決め機構および姿勢制御機構となる。
上記のように、グリル皿8が中間保持位置にあるときは、グリル皿8は加熱庫7から半分以上引き出された状態で扉2の内面壁部分と加熱庫7の底面部分とにより支持された状態である。このため、使用者は、グリル皿8の両側にある摺動部22の略凹形状部分を持ち、グリル皿8を加熱庫7から容易に、且つ安全に取り出すことができる。なお、グリル皿8の形状は左右対称に構成されているため、加熱庫7へ挿入されるグリル皿8の前後位置は限定されない構成である。
本実施形態におけるグリル皿8においては、上記のように調理面18の中央部分直下に誘導加熱される誘導加熱体25が設けられているため、調理面18における誘導加熱体25に対応する領域は高温度(例えば、200℃〜250℃)となり、この領域は高温調理領域23(図10および図11参照)となる。また、調理面18において、誘導加熱体25に対応する領域より外側の領域は、熱伝導性の高い材料で構成されているが直接的な発熱源ではないため、高温調理領域23より低い温度(例えば、150℃〜200℃)となる低温調理領域24(図10および図11参照)となる。
前述の図10および図11に示したように、調理面18における高温調理領域23と低温調理領域24を使用者が確実に認識できるように、調理面18には境界マーク19が表示されている。従って、使用者は、高温度で調理すべき調理物、例えば肉、魚などを、境界マーク19の内側である高温調理領域23に載置して加熱調理し、低温度で調理すべき調理物、例えば野菜などを、境界マーク19の外側である低温調理領域24に載置して加熱調理することが可能となる。このため、本実施形態においては、グリル皿8を用いることにより、調理物に対応して、また調理内容に対応して所望の加熱調理を容易に、且つ確実に行うことが可能となる。
本実施形態におけるグリル皿8の本体である熱伝導部26には、例えばフッ素樹脂、シリコン樹脂などの非粘着性を有する被膜層が形成されていてもよい。このような被膜層を形成することにより、調理時に飛散した油脂分、調理かすなどの汚れの付着を防止することができるとともに、汚れが付着したとしても、汚れを拭き取りやすい構成となる。また、グリル皿8の熱伝導部26において、フッ素系あるいはシリコン系の耐熱性の高い塗料にシラン化合物を配合することにより、親水性を持たしたり、光触媒原料である二酸化チタンなどを配合することにより、超親水性(水との接触角が10°以下)を示す機能を持たせてもよい。
上記のように、本実施形態の誘導加熱調理器においてグリル皿8を用いることにより、調理物である、肉、魚、野菜などを所望の焼き加減となるようにグリル調理することを、短い時間で確実に行うことができる。また、グリル皿8は加熱庫7からの取り出しが容易であると共に、調理後の洗浄も容易な構成となっている。
[通気流路の構成]
図24は、本実施形態の誘導加熱調理器において本体カバー6を取り外した状態を示した側面図である。図24に示すように、本実施形態の誘導加熱調理器において、空気流を形成するシロッコ型の冷却ファン11は、設定部4の背面側であり、加熱庫7の側面後方に設けられている。
図24は、本実施形態の誘導加熱調理器において本体カバー6を取り外した状態を示した側面図である。図24に示すように、本実施形態の誘導加熱調理器において、空気流を形成するシロッコ型の冷却ファン11は、設定部4の背面側であり、加熱庫7の側面後方に設けられている。
冷却ファン11の回転軸の軸方向は加熱庫7の左右方向に平行であり、本体側面(右側面後方側)に形成された側面吸気口12、および本体背面(背面右側)に形成された背面吸気口13から吸気されて、冷却ファン11の吸入口に吸引される。冷却ファン11により形成された空気流は、複数の給気口を有するダクトにより形成された通気流路を通り、本実施形態の誘導加熱調理器における高熱発生領域を効率高く冷却して排気される。
図25は、シロッコ型の冷却ファン11を示す斜視図である。図25は、冷却ファン11を右斜め上前方から見た斜視図であり、右側面を主として示している。図26は、冷却ファン11の背面図であり、図27は冷却ファン11の左側面図である。冷却ファン11は、その回転軸に設けられたファンモータ(ACモータ)27により筒状の多数の羽根が回転して、回転軸の周りの吸入口32から空気を吸い込む構成である。
本実施形態の誘導加熱調理器における冷却ファン11は、図25から図27に示すように、回転軸の回転中心の周りにある吸入口32に対して、本体1の側面吸気口12および背面吸気口13から機器外部の空気(I)が吸入される。側面吸気口12および背面吸気口13からの機器外部の空気(I)が冷却ファン11の吸入口32に確実に、且つスムーズに流れ込むように、吸入口32の周りには実質的に三方(上下方向及び正面方向)を囲む吸気ダクト30が設けられている(図25参照)。
本実施形態の冷却ファン11にはその外周部分に4つの給気口31a、31b、31c、31dを有する給気ダクト31が設けられている。給気ダクト31は、冷却ファン11の周りに実質的に4つの通気流路を形成する。第1給気口31aから給気される第1空気流Aは、冷却ファン11から正面側方向に送出される空気流であり、設定部4に向かう通気流路を流れる。第1空気流Aは、設定部4の裏面側に配設された電気回路基板などを冷却すると共に、加熱庫7の天井面の上を正面側から背面側に流れて加熱庫7の天井面の熱を本体1の背面側の右上に形成された背面第1排気口15(図5参照)から排出する機能を有する。また、第1空気流Aは、設定部4の裏面側に設けた加熱庫流入ガイド33により加熱庫7の正面側から扉2の裏面に沿って加熱庫7の内部に流入するよう構成されている。但し、加熱庫流入ガイド33から流入する空気は、扉2の裏面における調理時の蒸気による曇りを取り除く機能を主として有するものであり、加熱庫7への流入空気量としては少量である。
図28および図29は、本実施形態の誘導加熱調理器において、冷却ファン11からの第1空気流Aが流れる通気流路を示す図であり、各図において説明に不要な部分は取り外している。図28は、誘導加熱調理器を背面側後方の右上から見た斜視図であり、冷却ファン11、加熱庫7などを主として示している。図29は、誘導加熱調理器の背面側後方の左下から見た斜視図であり、加熱庫7の内部を裏面側から見た図である。図29においては、下側加熱部9、制御部10などは取り外されており、加熱庫7の底面が示されている。
図28に示すように、冷却ファン11からの第1空気流Aは、設定部4の裏面側に設けた加熱庫流入ガイド33により案内されて、加熱庫側壁面の正面側の上方に設けたパンチング孔(流入口)36から加熱庫7の内部に流入する。加熱庫7の内部に流入した空気流は、扉2の裏面に沿って流れると共に、加熱庫7の内部を循環する。
図29に示すように、加熱庫7の内部における一部の空気流は、加熱庫7の背面壁の右側上方に形成された開口37を通って、加熱庫7の背面側上方に設けられた排気混合筒14に流れ込む。この排気混合筒14は、冷却ファン11から背面側上方に直接送出された後述する第4空気流Dが流れる通気流路である。このため、排気混合筒14においては、加熱庫7の内部からの高温度の空気流と、冷却ファン11からの低温度の空気流が所定距離並行に流れて混合され、本体1の背面側に形成された背面第2排気口28から機器外部に排出される。なお、加熱庫7の内部からの空気流と、冷却ファン11からの空気流が所定距離だけ並行に流れるように、排気混合筒14の内部の前半部分に仕切り板を形成してもよい。この結果、背面第2排気口28から排気される空気の温度は、加熱庫7からの直接排気された高温度の空気より大幅に低減されている。
図30は、本実施形態の誘導加熱調理器における背面を示す図である。図30に示す本体1の背面において、冷却ファン11の近傍の右側面側に背面吸気口13が形成されており、左側面側(図30における右側)には背面第1排気口15が形成されている。また、背面第2排気口28は、本体1の背面における上側の右側に形成されており、冷却ファン11からの第4空気流Dと加熱庫7からの空気流とを混合して排気する。
なお、本実施形態においては、加熱庫7から排気され開口37を通過した直後の空気の温度が、温度検出手段、例えばサーミスタにより検出されている。即ち、排気混合筒14の内部において、第4空気流Dとの混合前の加熱庫7から排気された空気の排気温度のみを検出して、検出された温度を庫内温度としてグリル調理の制御が行われる。
図27の冷却ファン11の左側面図に示すように、給気ダクト31により形成される4つの通気流路において、第2給気口31bから給気される第2空気流Bは、冷却ファン11から下方前方(下方の正面側)に送出される空気流である。第2空気流Bは、設定部4の裏面側の下方に設けられたインバータ回路などにおける発熱部品を有する制御部10などを冷却する通気流路を流れる。また、制御部10などを冷却した第2空気流Bは、下側加熱部9(加熱コイル)に案内されて下側加熱部9を冷却し、本体1の裏面に形成された裏面排気口34(図5参照)および本体1の左側面に形成された側面排気口35などから排気される。
給気ダクト31の第3給気口31cから給気される第3空気流C(図27参照)は、冷却ファン11から下方後方(下方の背面側)に送出される空気流である。第3空気流Cは、下側加熱部9(加熱コイル)に直接的に案内するガイドを有する通気流路を流れて、下側加熱部9を冷却する。下側加熱部9を冷却した第3空気流Cは、第2空気流Bと共に本体1の裏面に形成された裏面排気口34(図5参照)などから排気される。
図25に示すように、給気ダクト31の第4給気口31dから給気される第4空気流Dは、冷却ファン11から背面側上方に送出される空気流であり、加熱庫7の背面側上方に沿って設けられた排気混合筒14(図28、29参照)を流れるよう構成されている。排気混合筒14には、前述のように、加熱庫7の内部を流れた第1空気流Aの一部が加熱庫7の背面側壁面に形成された開口37から送り込まれるよう構成されている。
上記のように、冷却ファン11からの第4空気流Dと加熱庫7からの空気流とが混合されて、本体1の背面に形成された背面第2排気口28から排気されるため、本体1の背面側に排出される空気は温度の低い空気流となる。従って、本実施形態の誘導加熱調理器においては、例えば調理台上に配置されて、誘導加熱調理器の周りに人が存在する場合であっても、当該誘導加熱調理器から排気される排気温度は低く抑えられているため、安全性の高い調理器具となる。
以上のように、本実施形態の誘導加熱調理器は、調理物に対して所望の焼き加減となる加熱調理を容易に行うことができる構成であり、例えば調理台上の所望の位置に載置してグリル調理することができ、使用者にとって所望の場所で加熱調理することが可能な構成を有する。
また、本実施形態の誘導加熱調理器は、加熱庫に収納されたグリル皿を誘導加熱により効率高く高温度に加熱し、合わせて加熱庫の上部から輻射加熱により高温度に加熱する構成であるため、例えば肉、魚、野菜などの調理物を所望の温度で加熱することができる。特に、本実施形態の誘導加熱調理器においては、誘導加熱を用いているため、設定温度への立ち上がりが早く、調理時間の短縮を図ることができ、効率の高い加熱調理を行うことができる。
さらに、本実施形態の誘導加熱調理器においては、加熱庫が密閉性を有しており、調理物に対して加熱空間を小さく形成して加熱調理を行う構成であるため、調理物自らの水分を保持した状態で蒸し焼きと同様の加熱調理を行うことが可能な構成である。また、グリル皿の調理面には貯水領域が形成されているため、加熱調理において積極的に水分の補給を行うことが可能となり、調理物に応じた適切な加熱調理を行うことができる。
本実施形態の誘導加熱調理器は、加熱庫に対して上下から輻射加熱と誘導加熱を行い、検出された庫内温度を用いて加熱動作制御を行っているため、調理温度および調理時間などを精度高く制御することが容易な構成となる。
また、本実施形態の誘導加熱調理器における加熱庫の加熱空間は、略直方体形状であり、加熱庫の底面が略平坦な形状を有しているため、加熱庫内の洗浄が容易な構成である。グリル調理において、調理物がグリル皿の上にて調理されるため、汚れの多くはグリル皿上に存在する。本実施形態の誘導加熱調理器においては、グリル皿を加熱庫から容易に取り出すことができ、グリル皿の形状がシンプルであるため、グリル皿の洗浄が容易であり、且つ本実施形態におけるグリル皿は通常の皿形状であるため食洗機による洗浄が可能である。
本発明の誘導加熱調理器は、少なくとも誘導加熱を用いて効率高く加熱調理することができる構成であり、且つ使用者が所望の場所で使用することができる構成であるため、市場価値の高い調理器具である。
1 本体
2 扉
3 扉把手
4 設定部
5 表示部
6 本体カバー
7 加熱庫
8 グリル皿
9 下側加熱部(加熱コイル)
10 制御部
11 冷却ファン
16 上側加熱部(ガラス管ヒータ)
17 グリル皿引掛け部
18 調理面
19 境界マーク
20 貯水領域
21 足部
22 摺動部
22a 第1係合部
22b 第2係合部
22c 摺動縁部
23 高温調理領域
24 低温調理領域
25 誘導加熱体
26 熱伝導部
29 加熱庫突起(姿勢制御部)
29a 摺動突起
29b 姿勢保持突起
30 吸気ダクト
31 給気ダクト
31a 第1給気口
31b 第2給気口
31c 第3給気口
31d 第4給気口
32 吸入口
42 密閉部材
42a 当接部
42b 固着部
2 扉
3 扉把手
4 設定部
5 表示部
6 本体カバー
7 加熱庫
8 グリル皿
9 下側加熱部(加熱コイル)
10 制御部
11 冷却ファン
16 上側加熱部(ガラス管ヒータ)
17 グリル皿引掛け部
18 調理面
19 境界マーク
20 貯水領域
21 足部
22 摺動部
22a 第1係合部
22b 第2係合部
22c 摺動縁部
23 高温調理領域
24 低温調理領域
25 誘導加熱体
26 熱伝導部
29 加熱庫突起(姿勢制御部)
29a 摺動突起
29b 姿勢保持突起
30 吸気ダクト
31 給気ダクト
31a 第1給気口
31b 第2給気口
31c 第3給気口
31d 第4給気口
32 吸入口
42 密閉部材
42a 当接部
42b 固着部
Claims (10)
- 被加熱物として調理物を載置する調理面を有するグリル皿を収納する加熱庫と、
前記グリル皿を前記加熱庫に収納し、引き出すための開口を実質的に密閉状態とする扉と、
前記加熱庫の内部に収納されたグリル皿を少なくとも誘導加熱する構成を有する加熱部と、
前記加熱部を駆動し制御する制御部と、
前記加熱部の加熱動作を設定する設定部と、
前記グリル皿を前記加熱庫における調理位置に位置決めすると共に、前記グリル皿の収納時および引き出し時の姿勢を制御する姿勢制御部と、を備える誘導加熱調理器であって、
当該誘導加熱調理器を台上に載置することが可能に構成された、誘導加熱調理器。 - 前記加熱部は、前記加熱庫の内部を輻射加熱する構成を有する、請求項1に記載の誘導加熱調理器。
- 前記加熱部は、前記加熱庫の内部に収納された被加熱物を誘導加熱する構成を前記加熱庫の下側に配設し、前記加熱庫の内部を輻射加熱する構成を前記加熱庫の上側に配設した、請求項2に記載の誘導加熱調理器。
- 前記加熱庫を実質的に密閉した状態において、前記扉と前記加熱庫の前記開口の外周部分との間に密閉部材が配置されるよう構成され、
前記扉の開成状態における前記グリル皿の収納時および引き出し時において前記姿勢制御部により前記密閉部材が前記グリル皿と接触しないように構成された、請求項1から3のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器。 - 前記姿勢制御部は、前記加熱庫の壁面に設けた加熱庫突起で構成され、
前記加熱庫突起は、前記グリル皿が前記加熱庫の内部の調理位置、および、前記グリル皿が前記加熱庫の前記開口から飛び出して上開きの前記扉の上に支持される中間保持位置に位置決めすると共に、前記グリル皿の収納時および引き出し時において前記グリル皿が前記中間保持位置および前記調理位置から一旦持ち上がるように構成された、請求項1から4のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器。 - 前記加熱庫突起は、前記グリル皿に形成された2カ所の凹部と係止して前記調理位置と中間保持位置に位置決めすると共に、前記グリル皿が前記調理位置と中間保持位置との間を移動するとき前記グリル皿を支持して摺動する摺動突起と、前記グリル皿が前記調理位置と中間保持位置との間を移動するとき前記グリル皿の姿勢を制御する姿勢保持突起とを含む、請求項5に記載の誘導加熱調理器。
- 被加熱物を収納する加熱庫と、
前記被加熱物を前記加熱庫に収納し、引き出すための開口を実質的に密閉状態とする扉と、
前記加熱庫の内部に収納された被加熱物を少なくとも誘導加熱する構成を有する加熱部と、を備えた誘導加熱調理器に用いられるグリル皿であって、
前記グリル皿は、耐熱性樹脂材で形成された足部および摺動部を有し、
前記足部は、前記グリル皿が前記加熱庫から取り出されて台上に載置されるとき、台上の載置面に対して当該グリル皿を所定空間を有して支持するよう構成されており、
摺動部は、前記グリル皿を前記加熱庫の調理位置に位置決めする第1係合部と、前記グリル皿を開成状態の上開きの前記扉に支持される中間保持位置に位置決めする第2係合部と、前記第1係合部と前記第2係合部との間に形成され、前記グリル皿の収納時および引き出し時において当該グリル皿を前記中間保持位置および前記調理位置から一旦持ち上げるように支持して、前記加熱庫の設けた加熱庫突起を摺動する摺動縁部とを有して構成された、グリル皿。 - 前記グリル皿は、熱伝導性材料で形成され、前記加熱部に対向する領域に磁性体材料が形成された、請求項7に記載のグリル皿。
- 前記グリル皿は、調理物を載置する調理面の裏面に3つの突起部分が形成され、前記加熱庫の調理位置に配置されたとき前記調理面の裏面に形成された3つの突起部分により前記加熱庫の底面に支持されるよう構成された、請求項7または8に記載のグリル皿。
- 前記グリル皿における調理物を載置する調理面は、波形形状を有し、非粘着性の樹脂により被覆された、請求項7から9のいずれか一項に記載のグリル皿。
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JP2016192068A JP2018056004A (ja) | 2016-09-29 | 2016-09-29 | 誘導加熱調理器 |
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JP2016192068A JP2018056004A (ja) | 2016-09-29 | 2016-09-29 | 誘導加熱調理器 |
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- 2017-09-22 TW TW106132601A patent/TW201814217A/zh unknown
- 2017-09-25 WO PCT/JP2017/034419 patent/WO2018062063A1/ja active Application Filing
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2020145767A1 (ko) * | 2019-01-11 | 2020-07-16 | 엘지전자 주식회사 | 조리기기 |
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TW201814217A (zh) | 2018-04-16 |
WO2018062063A1 (ja) | 2018-04-05 |
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