JP2018055884A - 絶縁体、二次電池及び絶縁体の製造方法 - Google Patents

絶縁体、二次電池及び絶縁体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】接続ボルトの頭部を収容する絶縁体として、接続ボルトの頭部から加えられる回転力への耐性を高めることのできる絶縁体、及び該絶縁体を備える二次電池、及び該絶縁体の製造方法を提供すること。【解決手段】樹脂製の絶縁体6は、長尺形状であって、電池ケースと外部配線が接続される接続ボルトとの間に電気的な絶縁性を確保する。絶縁体6は、裏面6Rと表面6Fとを有し、表面6Fは、長手方向の一方側には発電要素の電力を外部に取り出す集電端子が挿通される集電端子挿通部62を有し、長手方向の他方側には接続ボルトの頭部が収容される凹部であって接続ボルトの回り止めを兼ねる周壁部66,67,68を備える収容穴50を有する。収容穴50の底部51の短手方向の中央には長手方向に延びる溝部55を有し、裏面6Rにおいて溝部55の長手方向の線上、かつ、収容穴50を過ぎた位置に樹脂の供給口となったゲートG1口が設けられている。【選択図】図4

Description

本発明は、電池ケースと接続ボルトとの間の電気的絶縁性を確保する絶縁体、及び該絶縁体を備える二次電池、及び該絶縁体の製造方法に関する。
従来、二次電池を高容量、高出力とするため、複数の電池をバスバーで接続した組電池が知られている。バスバーは、電池の外部端子から突出する接続ボルトにナットを締結することにより外部端子に電気的かつ機械的に固定されるが、バスバーを介して外部端子に上下・左右方向の外力が加わると、外部端子を二次電池に支持しつつ電極であって電池内部から電気を引き出す集電端子に大きな負荷がかかるおそれがある。そこで、集電端子にかかる負荷を軽減する技術の一例が特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載の二次電池は、発電要素を収容する有底筒状の電池ケースの蓋体の外部に設けられ、他の電池との接続に用いられる接続ボルト(端子電極)を有している。また二次電池は、蓋体を貫通して発電要素の電力を電池ケースの外部に取り出すための集電端子と、集電端子に取り付けられてボルト状の接続ボルト(端子電極)を支持する外部端子(接続電極)とを有している。外部端子(接続電極)は、電池ケースの外部に設けられ、接続ボルト(端子電極)が接続される第1の平板部と、集電端子が接続される第2の平板部とを段違いに有している。第1及び第2の平板部は、外部端子(接続電極)の板厚方向に対して直交する直交方向視において、重なる領域を有する。
国際公開第WO2013/030869号
特許文献1に記載の技術によれば、外部端子(接続電極)を通じて集電端子に加わる応力が接続ボルト(端子電極)と集電端子との間に外部端子(接続電極)が介在することで軽減されるようになる。
ところで、接続ボルト、集電端子及び外部端子は、電池ケース等に対して絶縁性を確保する必要があるため、電池ケースとの間に絶縁体を設ける必要がある。また、接続ボルトは、電池から突出するねじ部にバスバーが締結されるとき、ナットの締め付けに応じて頭部に回転する力が加わるが、この力が、その頭部を収容する絶縁体の凹部の内周面で受け止められる。これにより、ナットの締め付けに伴う接続ボルトの連れ回しが防止され、接続ボルトにナットが締め付けられるようになる。しかしながら、絶縁体は樹脂製であるため、強度に制約があり、ナットが過度に締め付けられたりすると、ひびが生じたり、破損したりするおそれがある。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、接続ボルトの頭部を収容する絶縁体として、接続ボルトの頭部から加えられる回転力への耐性を高めることのできる絶縁体、及び該絶縁体を備える二次電池、及び該絶縁体の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決する絶縁体は、発電要素を収容する電池ケースの外表面に沿って配置され、当該電池ケースと外部配線が接続される接続ボルトとの間に電気的な絶縁性を確保する長尺形状の樹脂製の絶縁体であって、当該絶縁体は、前記電池ケースの外表面に対向する裏面と、前記裏面に反対側の面である表面とを有し、前記表面は、長手方向の一方側には前記発電要素の電力を前記電池ケースの外部に取り出す集電端子が挿通される集電端子挿通部を有するとともに、長手方向の他方側には前記接続ボルトの頭部が収容される凹部であって当該接続ボルトの回り止めを兼ねる周壁部を備える収容穴を有し、前記収容穴の底部の短手方向の中央には長手方向に延びる溝部を有し、前記裏面において、前記溝部の長手方向の線上であるとともに、前記溝部から見て前記収容穴を過ぎた位置に形成の際に樹脂の供給口となったゲート口が設けられていることを特徴とする。
上記課題を解決する二次電池は、発電要素を収容する電池ケースの外側に外部配線が接続される接続ボルトを有する二次電池であって、前記電池ケースの外表面に沿って配置され、当該電池ケースと前記接続ボルトとの間に電気的絶縁を確保するとともに、前記接続ボルトの頭部を収容する収容穴を有する長尺形状の樹脂製の絶縁体を備え、前記絶縁体として、上記記載の絶縁体を備えることを特徴とする。
上記課題を解決する絶縁体の製造方法は、発電要素を収容する電池ケースの外表面に沿って配置され、当該電池ケースと外部配線が接続される接続ボルトとの間に電気的な絶縁性を確保する長尺形状の樹脂製の絶縁体を製造する方法であって、当該絶縁体は、前記電池ケースの外表面に対向する裏面と、前記裏面に反対側の面である表面とを有し、前記表面は、長手方向の一方側には前記発電要素の電力を前記電池ケースの外部に取り出す集電端子が挿通される集電端子挿通部を有するとともに、長手方向の他方側には前記接続ボルトの頭部が収容される凹部であって当該接続ボルトの回り止めを兼ねる周壁部を備える収容穴を有し、前記収容穴の底部の短手方向の中央には長手方向に延びる溝部を有するものであり、前記絶縁体の形成の際、前記裏面において前記溝部の長手方向の線上であるとともに、前記溝部から見て前記収容穴を過ぎた位置に樹脂の供給口であるゲートを設け、その設けたゲートから前記絶縁体を形成する樹脂を注入することを特徴とする。
固化した樹脂の配向は、形成のときの樹脂の流れに沿って生じるものの、配向と同じ方向にひびが発生しやすく、そこから破損するおそれがある。この点、このような構成によれば、形成の際の樹脂の供給口であるゲートが、電池ケースの外表面に対向する面である裏面において溝部の長手方向の線上であるとともに、溝部から見て収容穴を過ぎた位置に配置されていた。よって、ゲートから供給された樹脂は、その流れが流動に対して抵抗となる溝部で分割されて周壁部の方向に変わり、この変わった方向に対して突き当りとなる周壁部は少なくともその一部で樹脂の配向が絶縁体の裏面から表面へ向かう方向である上下方向に向く。樹脂の配向が絶縁体の上下方向に傾くことによって周壁部が回り止めとして接続ボルトの頭部から受ける押圧に対する耐性も向上し、ひび割れの発生やそれに伴う破損等のおそれが抑制される。例えば、ボルトを回す際、収容穴に周壁部をせん断するような横方向(ボルトの回転方向)の力が加わる。このとき、絶縁体においては、収容穴の周壁部を構成する樹脂の配向が上下方向である場合、同樹脂の配向が横方向である場合に比較してひび割れが生じづらいことを発明者らは見出した。
また、例えば、絶縁体が長尺である場合、絶縁体の短手方向への幅に制約があることが多く、絶縁体の長手方向に沿う周壁部は、その厚さが制約のある幅の規制を受け、絶縁体の短手方向に沿う周壁部の壁の厚さよりも壁厚が薄くなることが少なくない。このようなとき、壁厚の薄い周壁部について樹脂の配向が絶縁体の上下方向に傾くことで、薄い壁厚の周壁部についてもその強度を維持することができるようになり、有用性が高い。
好ましい構成として、当該絶縁体の前記裏面であって、前記溝部の両側には、前記溝部の長手方向に沿う凹溝が設けられている。
このような構成によれば、凹溝により、樹脂の流れが溝部から離れる方向により強く向くことから、長手方向の周壁部の樹脂の配向の裏面から表面方向へ沿う度合いが大きくなる。
好ましい構成として、前記長手方向に沿う周壁部の壁の厚さは、当該絶縁体の前記裏面から前記収容穴の底部までの厚さよりも薄く、かつ、前記裏面にある前記凹溝の底部から前記表面にある前記収容穴の底部までの厚さよりも薄い。
このような構成によれば、長手方向に沿う周壁部の樹脂の長手方向への流れに作用する抵抗が高くなるので、樹脂が絶縁体の裏面(収容穴の底部)から周壁部の方向に流れるようになることから、長手方向に沿う周壁部の樹脂の配向が絶縁体の裏面から表面の方向に沿う、もしくは、同方向に傾くようになる。
好ましい構成として、前記長手方向に沿う周壁部の高さは、前記周壁部の長手方向の長さよりも短く、当該絶縁体の前記裏面にある前記凹溝の底部から前記表面にある前記収容穴の底部までの厚さは、当該絶縁体の裏面から前記溝部の底面までの厚さよりも厚い。
このような構成によれば、周壁部は長手方向の長さよりも高さが短くなるから周壁部では樹脂が長さの短い高さ方向に流れやすくなる。また、底部において溝部の下側よりも厚くなる凹溝の上側で樹脂が流れやすくなる。これにより、樹脂は、長手方向に沿う周壁部の樹脂の配向が絶縁体の裏面から表面の方向に沿う、もしくは、同方向に傾く傾向がより一層高まる。
この絶縁体、該絶縁体を備える二次電池、及び該絶縁体の製造方法によれば、接続ボルトの頭部を収容する絶縁体において、接続ボルトの頭部から印加される回転力への耐性を高くすることがする。
二次電池を具体化した一実施形態について、その概略斜視構造を示す斜視図。 同実施形態における絶縁体、接続ボルト及び外部端子の斜視構造を示す斜視図。 同実施形態における絶縁体の表面構造を示す表面図。 同実施形態における絶縁体の図3の4−4線における断面構造を示す断面図。 同実施形態における絶縁体の樹脂の配向の概略を模式的に示す図であって、(a)は裏面から見たときの配向を示す図、(b)は表面から見たときの配向を示す図。 従来の二次電池の絶縁体における樹脂の配向の概略を模式的に示す模式図。 同実施形態における絶縁体の図3の7−7線における断面構造において樹脂の配向を模式的に示す断面図。 同実施形態における絶縁体のボルト装着部が樹脂成形されるときの樹脂の流れを模式的に示す図であって、(a)はゲートに近い位置の流れを示す図、(b)は収容穴に流れ込むときの流れを示す図、(c)は収容穴の先における流れを示す図。
図1に従って、二次電池1を具体化した一実施形態について説明する。本実施形態の二次電池1は、バスバーで複数が接続されることにより組電池を構成する。組電池は、電気自動車もしくはハイブリッド自動車に搭載され、電動モータ等に電力を供給する。二次電池1は、リチウムイオン二次電池等の非水電解質二次電池であり、外形が直方体形状の密閉式電池である。
二次電池1は、電池ケース2を備える。電池ケース2は、発電要素10及び電解液を収容する直方体形状を有する。電池ケース2は、上部に開口を有する容器部に容器部の開口を封止する蓋体3が溶接されている。
二次電池1は、発電要素10の電力を電池ケース2の蓋体3を貫通して外部に取り出す集電端子4と、集電端子4に接続されて蓋体上部に配置される外部端子7と、外部端子7に接続され、バスバー等の外部配線が接続される接続ボルト8とを電池ケース2の外表面に備える。接続ボルト8は2つあり、一方が正極側の接続ボルト8Pであり、他方が負極側の接続ボルト8Nであって、それぞれが蓋体3から離間する方向に突出している。
発電要素10は、正極体と、負極体と、正極体及び負極体の間に配置されるセパレータとを含む。発電要素10の正極側の一端部には、正極側の集電端子4Pが電気的及び機械的に接続されており、発電要素10の負極側の一端部には、負極側の集電端子4Nが電気的及び機械的に接続されている。なお以下では、正極側と負極側とを区別する必要のないときは単に、集電端子4や接続ボルト8と示す。
蓋体3は、長方形状の板状の部材であり、レーザ溶接等によって容器部の開口部に溶接されている。蓋体3は、2つの接続ボルト8の間に、電池ケース2の内圧が作動圧に達すると破壊されるガス放出弁3aと、電池ケース2内への電解液注入用の電解液注入口3bとを備える。
蓋体3は、電池ケース2から離間する側の面である表面と接続ボルト8との間に絶縁体(インシュレータ)6が配置されている。絶縁体6は、長尺形状の樹脂成形品であって、その長手方向を蓋体3の長手方向に沿わせるかたちで、蓋体3と、外部端子7及び接続ボルト8との間に設けられている。
集電端子4は、外部端子7を介して接続ボルト8に機械的及び電気的に接続されている。よって、発電要素10の電力が、集電端子4及び外部端子7を介して接続ボルト8から取り出される。また、二次電池1は、集電端子4と蓋体3との間に密閉性及び電気的な絶縁性が確保されている。
図2及び図3を参照して、接続ボルト8が発電要素10に接続されている構造について詳述する。なお、本実施形態では、説明の便宜上、蓋体3において発電要素10から離間する方向(図1及び図2において上方)を「上」とし、同蓋体3において発電要素10に向く方向(図1及び図2において下方)を「下」とする。なお図2は、組み立て後の各部品の斜視構造を、仮想的に各部品を離間させて示す図である。
図2に示すように、接続ボルト8は、角に丸みを帯びた矩形板状の頭部81と、頭部81の上部面を拡大するフランジ部84と、この頭部81のフランジ部84側の表面から該表面に垂直方向に凸設される柱状部83とを備える。柱状部83は、垂直方向に延びる円柱形状をしており、外周面の一部には図示しないねじ溝が形成されている。よって、接続ボルト8の頭部81は、その矩形状の外周に接続ボルト8の柱状部83の中心軸に対して距離差のある部分を有している。具体的には、頭部81は、角に丸みを帯びた四角形状であり、接続ボルト8の回転力に起因して加わる圧力をその4辺から当接する部材に分散させる。柱状部83は、頭部81のフランジ部84に接続する外周部分にくびれ状の凹部82を備える。凹部82は、フランジ部84の表面の面方向に生じる接続ボルト8と外部端子7との間のずれを許容する。
外部端子7は、アルミニウム等の導電性を有する金属板を折曲することにより構成されている板状の部材であり、蓋体3の上部に延在している。外部端子7は、接続ボルト8が接続される端子締結部73と、この端子締結部73とは段違いの部分であり、集電端子4の一部である延出部の上端の拡開部44が接続される端子固定部71と、これら端子締結部73及び端子固定部71の間の段差を構成する段部72とを備える。端子締結部73はその平面に中央を貫通する端子挿通孔75を有している。端子固定部71はその平面に中央を貫通するカシメ孔74を有している。段部72は、端子締結部73の平面方向に対して交差する方向、例えば垂直方向に延びている。集電端子4は、カシメ孔74の貫通した拡開部44が押し潰されて、カシメ孔74よりも広がることで端子固定部71に接続・固定される。
端子締結部73の端子挿通孔75には、接続ボルト8の柱状部83が挿通される。端子挿通孔75を挿通された柱状部83は、図示しないバスバーの貫通孔が挿入されるとともに、バスバーの上部から図示しない締結ナットが締結される。これにより、バスバーの一端が接続ボルト8に対して電気的及び機械的に接続され、バスバーの他端が隣接する図示しない他の電池の接続ボルトに電気的及び機械的に接続される。接続ボルト8の凹部82は、その垂直方向の高さが端子締結部73の厚さよりも高いことから端子挿通孔75において接続ボルト8の頭部81の表面方向に対する遊びが確保され、この遊びによりバスバーから印加される力の伝達が緩和される。
図3に示すように、絶縁体6は、接続ボルト8の頭部81を収容する凹みを有するボルト装着部61と、端子固定部71を支持する集電端子挿通部62とを備えている。ボルト装着部61と集電端子挿通部62とは、絶縁体6は、図3において左右方向である長手方向に並ぶように配置されており、それらの間に段差部65が設けられている。例えば、集電端子挿通部62は、絶縁体6の長手方向の一方側(図3において右側)に配置され、ボルト装着部61は同長手方向の他方側(図3において左側)に配置される。絶縁体6は、電気的な絶縁性を有し、蓋体3と、外部端子7及び接続ボルト8との間に介在することで、蓋体3と、外部端子7や接続ボルト8との間の電気的な絶縁性を確保する。絶縁体6は、絶縁材料からなる樹脂を用いた射出成形により形成される。樹脂は、例えば、ナイロン(PA)樹脂、ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂であってもよい。
ボルト装着部61は、接続ボルト8の頭部81を収容する凹みである収容穴50を備える。収容穴50は、接続ボルト8の頭部81に対応した形状であって、長手方向の長さは「長さD50」である。また、収容穴50は、内周が角に丸みを帯びた四角形状の有底穴であり、穴の周囲には、4つの周壁部68,66,67からなる周壁を備える。収容穴50は、接続ボルト8の回転力に起因して接続ボルト8の頭部81から加わる圧力を周壁部68,66,67に分散することで耐性を高めている。周壁部68は絶縁体6の短手方向(図3において上下方向)の厚さが「厚さD68」であり、周壁部67は絶縁体6の長手方向の厚さ「厚さD67W」が周壁部68の厚さ「厚さD68」よりも厚く構成されている。収容穴50は、周壁となる各周壁部68,66,67により、そこに収容された接続ボルト8の頭部81の外周を包囲することによって、接続ボルト8の頭部81が水平方向に位置ずれを生じること、及び、接続ボルト8にナットが締結されるとき等に柱状部83から伝達される軸回転に対抗して回転することをそれぞれ抑制する。接続ボルト8は、絶縁体6の収容穴50に保持されるため、収容穴50から外れて蓋体3に接触することで電池ケース2に短絡するようなことが防止される。
集電端子挿通部62は、厚さが「厚さD62」であり、その外周が表面に凸設された外壁部64で囲われており、外壁部64に囲われる部分に外部端子7(図2参照)の端子固定部71が載置される。集電端子挿通孔63は、集電端子挿通部62に載置された端子固定部71のカシメ孔74(図2参照)と重なる位置に配置されており、カシメ孔74の円形と同様の直径である円形の開口を有している。集電端子挿通部62は、そこに載置された端子固定部71を外壁部64で包囲することにより、端子固定部71の水平方向への移動を抑制する。よって、外部端子7が絶縁体6から外れて蓋体3に接触することで二次電池1が短絡することを防止している。
図4に示すように、絶縁体6は、蓋体3に対向する裏面6Rに一対の第1及び第2の突部69,69Bを備える。第1の突部69は、収容穴50の下方に設けられ、第2の突部69Bは、集電端子挿通部62の下方であって、第1の突部69から離れた位置に設けられている。
図3及び図4に示すように、ボルト装着部61は、裏面6Rから表面6Fに向かう方向である上下方向(図4において上下方向)の厚さが「厚さD61」である。収容穴50は、ボルト装着部61の中央部に設けられた穴である。収容穴50は、穴の周囲壁である各周壁部68,66,67の上端から深さが「深さD67」の位置に底部51を備えている。また底部51は、絶縁体6の裏面6Rからの厚さが「厚さD51」である。ここで絶縁体6は、第1条件及び第2条件を満足する。第1条件は、「厚さD51」が長手方向に沿う周壁部68の壁の厚さである「厚さD68」(図7参照)よりも厚いこと、すなわち「厚さD51>厚さD68」である。第2条件は、底部51で薄い厚さである「薄い厚さD69A」(図7参照)が上記「厚さD68」(図7参照)よりも厚いこと、すなわち「薄い厚さD69A>厚さD68」である。第1条件によれば、「厚さD51」よりも「厚さD68」が薄いことから、成形時、周壁部66の方向から流れてくる樹脂の流れ対する抵抗が底部51に比べて周壁部68の長手方向が高くなるので、樹脂が、底部51の「厚さD51」から周壁部68へ向かうとともに、周壁部68を上下方向へ流れるようになる。第2条件によれば、「薄い厚さD69A」よりも「厚さD68」が薄いことから、成形時、周壁部66の方向から流れてくる樹脂の流れに対する抵抗が底部51に比べて周壁部68の長手方向が高くなるので、樹脂が、底部51の「薄い厚さD69A」から周壁部68へ向かうとともに、周壁部68を上下方向へ流れるようになる。このように、成形時、樹脂が絶縁体の裏面(収容穴の底部)から周壁部の方向に流れるようになることから、長手方向に沿う周壁部の樹脂の配向が絶縁体の裏面から表面の方向に沿う、もしくは、同方向に傾くようになる。
底部51と各周壁部68,66,67との間には、底部51を囲んでいる周状の周溝52,53,54が設けられている。底部51は、絶縁体6の短手方向の中央には、絶縁体6の長手方向に沿って溝部55が延設されている。溝部55は、長手方向の長さが底部51の長手方向に収まる長さであるとともに、底部51の表面から「厚さD51」だけ凹んだ位置に底を有している。また、ボルト装着部61は、絶縁体6の裏面6Rには、溝部55の開口よりも広い範囲で厚さを「厚さD69」として下方に突出させた第1の突部69を備えている。本実施形態では、ボルト装着部61の第1の突部69以外の部分の上下方向の「厚さD61」が、溝部55の底までの深さである「深さD67+厚さD51」と同じであるが、第1の突部69の部分に溝部55が形成されることで、溝部55は厚さが「厚さD69」である底を有する有底溝として設けられる。なお、ボルト装着部61の「厚さD61」が溝部55の底までの深さである「深さD67+厚さD51」と同じでなくてもよく、この場合であれ、第1の突部69の部分に溝部55が形成されることで、溝部55には必要な厚さの底が確保される。
図5に示すように、絶縁体6の裏面6Rにおいて第1の突部69の短手方向における両側は、第1の突部69に沿って裏面6Rから凹む凹溝69Aが設けられている。よって底部51は、その裏面6Rからの「厚さD51」が、凹溝69Aが形成される部分では、凹溝69Aの底部までの薄い厚さである「厚さD69A」(図7参照)になっている。ここで絶縁体6は、第3条件及び第4条件を満足する。第3条件は、周壁部68の壁の高さとなる「深さD67」は、長手方向に沿う周壁部68の長さ「長さD55」(図3参照)よりも短いこと、すなわち「深さD67<長さD55」である。第4条件は、収容穴50の底部51の「厚さD51」から凹溝69Aの凹みを引いた「厚さD69A」は、溝部55の底の「厚さD69」よりも厚いこと、すなわち「厚さD69A>厚さD69」である。第3条件によれば、成形時、樹脂は、距離が短い方が流れやすいので、周壁部68よりも底部51の長手方向へ流れやすくなり、底部51から周壁部68へ向かう流れになり、周壁部68では上下方向になる。第4条件によれば、成形時、樹脂の流れに対して「厚さD69」の抵抗が「厚さD69A」よりも高くなるので、周壁部66の方向から流れてくる樹脂の流れに対して溝部55は抵抗となるので溝部55の両側に樹脂を確実に分散することができるようになる。そして、樹脂は、溝部55によって分散されて凹溝69Aの部分を流れるとともに、凹溝69Aから周壁部68へ向かう流れになり、周壁部68では上下方向になる。また、凹溝69Aの「厚さD69A」は「厚さD51」よりも薄いため、樹脂の流れの抵抗となり、樹脂の流れは「厚さD69A」の部分から「厚さD51」の部分の方向、つまり、周壁部68へ向かう方向により強められるようになる。
図5〜図7を参照して、絶縁体6を形成する樹脂の配向について説明する。なお、樹脂の配向は、射出成形されたときの樹脂の流れに沿って生じる。
図5(a),(b)に示すように、絶縁体6は、絶縁体6を成形する型の樹脂の供給口であるゲートG1から供給された樹脂によって射出成形される。本実施形態では、ゲートG1は裏面6Rであって、ボルト装着部61において集電端子挿通部62側の位置に設けられる。なお、ゲートG1は、上述するゲートG1の位置を含む範囲であって、絶縁体6の長手方向においてボルト装着部61側の長手方向に「長さD66」(図4参照)の範囲内であって、溝部55から見て収容穴50を過ぎた位置に設けられてもよい。なお、絶縁体6では、ゲートG1の位置はゲート口として残る。
ゲートG1から供給された樹脂は、ゲートG1の近傍から遠方へと移動することで型の内部に充填されて、その後冷えて固形化することで絶縁体6を形成する。このゲートG1から供給された樹脂は、集電端子挿通部62では、集電端子挿通孔63を迂回するものの、ほぼ絶縁体6の長手方向に沿うかたちで集電端子挿通部62の端部へ流れる。つまり、集電端子挿通部62は、長手方向に沿うかたちに樹脂が配向する。また、ボルト装着部61では、ゲートG1から供給された樹脂は、第1の突部69や凹溝69Aを通ってゲートG1から一番離れた周壁部67へ流れる。このとき、上述した第1条件〜第4条件によって樹脂の流れが長手方向から短手方向に向かうようになる。そして、樹脂の流れは、短手方向の先にある周壁部68に対して下から上に向う流れになる。よって周壁部68は、樹脂が下から上に流れるかたちで充填され、この流れに沿うように樹脂が配向する。ゲートG1から一番離れた周壁部67には、第1の突部69や凹溝69Aに沿って移動してきた樹脂が充填される。
これに対し、従来、図6に示すように、ボルト装着部61Aの絶縁体6Aの長手方向の一端にゲートG2が設けられていることがある。この場合、ゲートG2に供給された樹脂は、収容穴50Aの周りに沿って流れる。すなわち、樹脂は、同長手方向の一端にあり絶縁体6Aの短手方向に延びる周壁部67Aから、同長手方向に延びる周壁部68Aを通り、段差部65Aを経て集電端子挿通部62Aの同長手方向の他端まで、ほぼ同長手方向に沿って流れる。よって、周壁部68Aにおける樹脂の配向は、樹脂の流れた方向に沿う長手方向であった。
上述したように、固形化した樹脂の配向は、樹脂の流れた方向に沿って生じる。本実施形態の絶縁体6は、樹脂成形された長手方向に沿う周壁部68が、その樹脂の配向が上下方向に傾くことで回り止めとして接続ボルト8の頭部81から受ける押圧に対する耐性も向上し、ひび等が生じづらくなり、押圧力に対する強度が高い。例えば、発明者らは、接続ボルト8を回す際、収容穴50に周壁部68をせん断するような横方向(ボルトの回転方向)の力が加わる。このとき、絶縁体6においては、収容穴50の周壁部68を構成する樹脂の配向が上下方向である場合、同樹脂の配向が横方向である場合に比較してひび割れが生じづらいことを発明者らは見出した。換言すると、発明者らは、従来、絶縁体6の周壁部68に横方向のひび割れが発生し易いことを認識していた。なお、樹脂の配向による強度の低下は、樹脂の厚さを厚くすることで補うこともできる。
図7及び図8を参照して、絶縁体6が樹脂成形されるときの樹脂が流れる動作について説明する。
図8(a)の矢印FDで示すように、ゲートG1に供給された樹脂は、ゲートG1から広がるようにしてボルト装着部61が構成される方向に流れていく。そして、供給樹脂は、ゲートG1に一番近い周壁部66を通ってから収容穴50の底部51が構成される方向に流れる。
図8(b)の矢印FDで示すように、収容穴50の底部51には溝部55や凹溝69Aが設けられており、周壁部68に近い方の流通抵抗が低くなるように構成されていることから、供給樹脂は、流通抵抗の低い方向に向かうように流れの向きを変えて、収容穴50の底部51から長手方向に延びる周壁部68の下側に向かう。換言すると、ボルト装着部61の溝部55等が樹脂の流れを変化させる。また、ゲートG1から供給された樹脂は、収容穴50の底部51にある溝部55で左右に分割される。このときにも、樹脂の流れに左右の周壁部68に向かう成分が生じる。さらに、周壁部68よりも底部51の方が流通抵抗が低くなっているため、樹脂は、周壁部66から左右の周壁部68へ流れるよりも、一旦底部51の方へ流れてから左右の周壁部68に向かうようにもなっている。
図8(c)の矢印FDで示すように、供給された樹脂は、収容穴50の底部51に沿って進むが、流通抵抗が高い溝部55から周壁部68の方向へ流れの向きを変えて、収容穴50の底部51から長手方向に延びる周壁部68の下側に向かう。
換言すると、第2条件である「周壁部68の壁の厚さD68」<「底部51の薄い厚さD69A」により、樹脂は、まず収容穴50の底部51に流れ、そこから肉厚の薄い周壁部68へ流れるようになる。つまり、周壁部68への樹脂の流れが、樹脂はゲートG1から短距離となる壁伝いを長手方向に流れるよりも、ボルト装着部61を迂回しての流れる方が多くなる。これにより、周壁部68には収容穴50の底部51から樹脂が充填されるようになり、周壁部68の配向が上下方向に傾くようになる。また、第3条件及び第4条件が、周壁部68の配向が上下方向に傾くように、成形時の樹脂の流れの変化をより強める。
図7を参照して、収容穴50の底部51から長手方向に延びる周壁部68の下側に向かう樹脂の流れについて説明する。まず、ゲートG1から供給された樹脂は、収容穴50の底部51を長手方向端部の周壁部67に向かう。このとき、溝部55の底の「厚さD69」よりも凹溝69Aの上側の「厚さD69A」の方が厚いので、樹脂の流れは、溝部55の底から凹溝69Aの上側に向かう方向に変化する。また、凹溝69Aの上側の「厚さD69A」よりも収容穴50の底部51の「厚さD51」の方が厚いので、樹脂の流れは、収容穴50の底部51において、凹溝69Aから周壁部68の方向に変化する。すなわち供給された樹脂は、周壁部68へ向かう方向へと流れる方向を変化させる。こうして、横方向、又は横方向成分を含む方向に流れが変化した樹脂は、矢印FDに示すように、溝部55と第1の突部69との間と、底部51と凹溝69Aとの間と、裏面6Rと周溝52との間とを通過して長手方向に沿う周壁部68の下側に到達する。そして、周壁部68の下側に到達した樹脂は、周壁部68の下側から上側に移動して周壁部68に充填される。つまり、周壁部68では、充填された樹脂が下側から上側に流れ、これが冷えて固形化することで樹脂の配向も下側から上側に、いわゆる上下方向になる。
ところで、底部51が周溝52を介して周壁部68につながっていることにより、底部51から周壁部68までの流通経路が周溝52によって湾曲することから、底部51から周壁部68が垂直に立ち上がる場合に比べて流通抵抗が低下する。これにより、より好適に周壁部68の樹脂の流れが下側から上側になる。
以上説明したように、本実施形態の絶縁体、二次電池及び絶縁体の製造方法によれば、以下に記載するような効果が得られるようになる。
(1)形成の際の樹脂の供給口であるゲートG1が、電池ケース2の外表面に対向する面である裏面6Rにおいて溝部55の長手方向の線上であるとともに、溝部55から見て収容穴50を過ぎた位置、例えば集電端子挿通部62側の位置に配置されていた。よって、ゲートG1から供給された樹脂は、その流れが流動に対して抵抗となる溝部55で分割されて周壁部68の方向に変わり、この変わった方向に対して突き当りとなる周壁部68は少なくともその一部で樹脂の配向が絶縁体6の裏面6Rから表面6Fへ向かう方向である上下方向に向く。樹脂の配向が絶縁体6の上下方向に傾くことによって周壁部68が回り止めとして接続ボルト8の頭部81から受ける押圧に対する耐性も向上し、ひび割れの発生やそれに伴う破損等のおそれが抑制される。例えば、接続ボルト8を回す際、収容穴50に周壁部68をせん断するような横方向(接続ボルト8の回転方向)の力が加わる。
また、例えば、絶縁体6が長尺である場合、絶縁体6の短手方向への幅が蓋体3の大きさによる制約を受ける。つまり、絶縁体6の長手方向に沿う周壁部68は、その厚さが蓋体3の幅による規制を受け、絶縁体6の短手方向に沿う周壁部68の壁の厚さよりも壁厚が薄い。このようなとき、壁厚の薄い周壁部68について樹脂の配向が絶縁体6の上下方向に傾くことで、薄い壁厚の周壁部68についてもその強度を維持することができるようになる。
(2)凹溝69Aにより、樹脂の流れが溝部55から離れる方向により強く向くことから、長手方向の周壁部68の樹脂の配向の裏面6Rから表面6F方向へ沿う度合いが大きくなる。
(3)第1条件及び第2条件によって、長手方向に沿う周壁部68の樹脂の長手方向への流れに作用する抵抗が高くなるので、樹脂が絶縁体6の裏面6R(収容穴50の底部51)から周壁部68の方向に流れるようになる。これにより、樹脂は、長手方向に沿う周壁部68の樹脂の配向が絶縁体6の裏面6Rから表面6Fの方向に沿う、もしくは、同方向に傾くようになる。
(4)第3条件及び第4条件によって、周壁部68は長手方向の長さ「長さD55」よりも高さ「深さD67」が短くなるから周壁部68では樹脂が長さの短い上下方向(高さ方向)に流れやすくなる。また、底部51において溝部55の下側よりも厚くなる凹溝69Aの上側で樹脂が流れやすくなる。これにより、樹脂は、長手方向に沿う周壁部68の樹脂の配向が絶縁体6の裏面6Rから表面6Fの方向に沿う、もしくは、同方向に傾く傾向がより一層高まる。
(その他の実施形態)
なお上記実施形態は、以下の態様で実施することもできる。
・上記実施形態では、収容穴50はその内周が角に丸みを帯びた四角形状である場合について例示したが、これに限らず、接続ボルトの回り止めとして機能するのであれば、収容穴の内周は、円以外の形状、例えば、楕円や三角形や五角以上の多角形状であってもよい。また、接続ボルトの柱状部の軸心が円の中心からずれているような場合、回り止めとして機能を発揮することができるので、収容穴の内周は円であってよい。これにより、絶縁体を形成する上での自由度が高められる。
・上記実施形態では、絶縁体6の裏面6Rにおいて溝部55から集電端子挿通部62側にゲート口が設けられている場合について例示した。このとき、ゲート口は、絶縁体への樹脂の注入口として特定可能であれば、外見上識別可能な口であってもよいし、絶縁体を解析したり、切断したりすること等で特定可能な口であってもよい。
・上記実施形態では、絶縁体6が電池ケース2の蓋体3に配置されている場合について例示したが、これに限らず、絶縁体は、それが必要とされる位置であれば、電池ケースの外表面のどこに配置されていてもよい。
・上記実施形態では、絶縁体6のボルト装着部61は、第1条件及び第2条件と、第3条件及び第4条件とを充足する場合について例示した。しかしこれに限らず、第1条件及び第2条件、又は、第3条件及び第4条件のいずれか一方のみが充足されるのみでもよい。これにより、絶縁体の形成に係る自由度が高められるようになる。
・上記実施形態では、第3条件及び第4条件が成立する場合について例示した。しかしこれに限らず、周壁部の樹脂の配向が上下方向に傾くのであれば、これらのうち少なくとも1つ以上の条件が成立しなくてもよい。これにより、絶縁体の設計自由度が高められる。
・上記実施形態では、第1条件及び第2条件が成立する場合について例示した。しかしこれに限らず、周壁部の樹脂の配向が上下方向に傾くのであれば、これらのうち少なくともいずれか一方の条件が成立すればよい。これにより、絶縁体の設計自由度が高められる。
・上記実施形態では、溝部55に沿って凹溝69Aが設けられている場合について例示したが、長手方向に沿う周壁部の樹脂の配向が上下方向になるのであれば、溝部に沿って凹溝が設けられなくてもよいし、その長さが長くなったり、短くなったりしてもよい。これにより、樹脂の流れを調整する自由度が高められる。
・上記実施形態では、収容穴50の底部51の周囲には周溝52,53,54が設けられている場合について例示した。しかしこれに限らず、長手方向に沿う周壁部の樹脂の配向が上下方向になるのであれば、収容穴の底部の周囲に周溝が設けられていなくてもよいし、底部の周囲の一部だけに溝が設けられていてもよい。例えば、長手方向の周壁部の収容穴の底部との接続部分における周溝52を無くしてもよい。これにより、樹脂の流れを調整する自由度が高められる。
・上記実施形態では、二次電池1はリチウムイオン二次電池から構成される場合について例示したが、これに限らず、他の二次電池、例えば、ニッケル水素二次電池等であってもよい。
・上記実施形態では、複数の二次電池1が組電池として電気自動車もしくはハイブリッド自動車に搭載される場合について例示したが、これに限らず、二次電池は、ガソリン自動車やディーゼル自動車等、電気自動車やハイブリッド自動車以外の車両に搭載されてもよい。また二次電池は、電源として、自動車以外の移動体や、固定設置される電源として用いられてもよい。例えば、自動車以外の電源としては、鉄道、船舶、航空機やロボット等の移動体や、情報処理装置等の電気製品の電源等が挙げられる。
1…二次電池、2…電池ケース、3…蓋体、3a…ガス放出弁、3b…電解液注入口、4,4N,4P…集電端子、6,6A…絶縁体、6F…表面、6R…裏面、7…外部端子、8,8N,8P…接続ボルト、10…発電要素、44…拡開部、50,50A…収容穴、51…底部、52,53,54…周溝、55…溝部、61,61A…ボルト装着部、62,62A…集電端子挿通部、63…集電端子挿通孔、64…外壁部、66,67,67A…周壁部、68,68A…周壁部、69…第1の突部、69A…凹溝、69B…第2の突部、71…端子固定部、72…段部、73…端子締結部、74…カシメ孔、75…端子挿通孔、81…頭部、82…凹部、83…柱状部、84…フランジ部、G1,G2…ゲート。

Claims (6)

  1. 発電要素を収容する電池ケースの外表面に沿って配置され、当該電池ケースと外部配線が接続される接続ボルトとの間に電気的な絶縁性を確保する長尺形状の樹脂製の絶縁体であって、
    当該絶縁体は、前記電池ケースの外表面に対向する裏面と、前記裏面に反対側の面である表面とを有し、前記表面は、長手方向の一方側には前記発電要素の電力を前記電池ケースの外部に取り出す集電端子が挿通される集電端子挿通部を有するとともに、長手方向の他方側には前記接続ボルトの頭部が収容される凹部であって当該接続ボルトの回り止めを兼ねる周壁部を備える収容穴を有し、前記収容穴の底部の短手方向の中央には長手方向に延びる溝部を有し、
    前記裏面において、前記溝部の長手方向の線上であるとともに、前記溝部から見て前記収容穴を過ぎた位置に形成の際に樹脂の供給口となったゲート口が設けられている
    ことを特徴とする絶縁体。
  2. 当該絶縁体の前記裏面であって、前記溝部の両側には、前記溝部の長手方向に沿う凹溝が設けられている
    請求項1に記載の絶縁体。
  3. 前記長手方向に沿う周壁部の壁の厚さは、当該絶縁体の前記裏面から前記収容穴の底部までの厚さよりも薄く、かつ、前記裏面にある前記凹溝の底部から前記表面にある前記収容穴の底部までの厚さよりも薄い
    請求項2に記載の絶縁体。
  4. 前記長手方向に沿う周壁部の高さは、前記周壁部の長手方向の長さよりも短く、
    当該絶縁体の前記裏面にある前記凹溝の底部から前記表面にある前記収容穴の底部までの厚さは、当該絶縁体の裏面から前記溝部の底面までの厚さよりも厚い
    請求項2又は3に記載の絶縁体。
  5. 発電要素を収容する電池ケースの外側に外部配線が接続される接続ボルトを有する二次電池であって、
    前記電池ケースの外表面に沿って配置され、当該電池ケースと前記接続ボルトとの間に電気的絶縁を確保するとともに、前記接続ボルトの頭部を収容する収容穴を有する長尺形状の樹脂製の絶縁体を備え、
    前記絶縁体として、請求項1〜4のいずれか一項に記載の絶縁体を備える
    ことを特徴とする二次電池。
  6. 発電要素を収容する電池ケースの外表面に沿って配置され、当該電池ケースと外部配線が接続される接続ボルトとの間に電気的な絶縁性を確保する長尺形状の樹脂製の絶縁体を製造する方法であって、
    当該絶縁体は、前記電池ケースの外表面に対向する裏面と、前記裏面に反対側の面である表面とを有し、前記表面は、長手方向の一方側には前記発電要素の電力を前記電池ケースの外部に取り出す集電端子が挿通される集電端子挿通部を有するとともに、長手方向の他方側には前記接続ボルトの頭部が収容される凹部であって当該接続ボルトの回り止めを兼ねる周壁部を備える収容穴を有し、前記収容穴の底部の短手方向の中央には長手方向に延びる溝部を有するものであり、
    前記絶縁体の形成の際、前記裏面において前記溝部の長手方向の線上であるとともに、前記溝部から見て前記収容穴を過ぎた位置に樹脂の供給口であるゲートを設け、その設けたゲートから前記絶縁体を形成する樹脂を注入する
    ことを特徴とする絶縁体の製造方法。
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